JP2016111190A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】演色性および発光効率が高い発光装置を提供する。【解決手段】400nm以上460nm以下の波長範囲に発光ピークを有する発光素子10と、それぞれ発光素子10からの光により励起されて、610nm以上650nm以下の波長範囲に発光ピークを有する第一蛍光体と、650nm以上670nm以下の波長範囲に発光ピークを有する第二蛍光体と、500nm以上540nm以下の波長範囲に発光ピークを有する第三蛍光体と、500nm以上580nm以下の波長範囲に発光ピークを有する第四蛍光体を備えており、発光素子10からの光と第一蛍光体乃至第四蛍光体の蛍光との混色光を発する。第二蛍光体は、フルオロジャーマネート蛍光体である。【選択図】図1

Description

本発明は、発光素子と蛍光体とを組み合わせた発光装置に関する。
発光装置の構成として、例えば、青色に発光する発光ダイオード(以下「青色LED」という。)と黄色蛍光体を組み合わせた構成が挙げられる(例えば、特許文献1を参照。)。この発光装置は、青色LEDからの光と、この青色LEDから発せられた青色光の一部を、黄色蛍光体で変換させた黄色光とを混色することにより、白色を得ることができるようにしたものである。そのため、この発光装置に用いられる蛍光体としては、青色LEDから発光される光によって効率よく励起され、黄色に発光する特性が求められている。
黄色蛍光体としては、Ce付活のアルミン酸塩蛍光体が知られている。また、この黄色蛍光体のYの一部を、Lu,Tb,Gd等で置換したり、Alの一部をGa等で置換したりした蛍光体が知られている。このようなアルミン酸塩蛍光体は、(Y,Lu,Tb,Gd)3(Al,Ga)512:Ceと表示することができ、組成を調整することで発光波長を調整することが可能である。
このような黄色蛍光体と青色LEDとを組み合わせた一般的な発光装置を、照明装置に用いる場合は、光束と演色性が重要である。例えば、青色LEDとアルミン酸塩蛍光体とを組み合わせると、赤色成分が不足して、演色性が低くなる傾向にあり、更に演色性を向上させる必要がある。そこで、演色性を改善させるために、青色LEDと緑色から黄緑色に発光する蛍光体と、橙色から赤色に発光する蛍光体の2種類以上を組み合わせた発光装置が開発されている。
このような緑色、黄緑色、赤色蛍光体として、例えばケイ酸塩蛍光体、リン酸塩蛍光体、アルミン酸塩蛍光体、ホウ酸塩蛍光体、硫化物蛍光体、酸硫化物蛍光体等が知られている。さらに、これらの蛍光体に代わり、高エネルギーの励起においても輝度低下の少ない蛍光体として、例えば、サイアロン蛍光体、酸窒化物蛍光体、窒化物蛍光体等の、結晶構造に窒素を含有する無機結晶を母体とする蛍光体が提案されている。
発光装置に用いられる緑色〜黄緑色蛍光体として代表的なものは、Lu3Al512:Ce3+や、Y3(Al,Ga)512:Ce3+等Ce付活のアルミン酸塩蛍光体で短波に発光がある蛍光体を用いることが一般的である。この蛍光体に赤色に発光する蛍光体を組み合わせることで、演色性の高い発光装置を得ることができる。(例えば、特許文献2,3を参照。)
さらに、緑色蛍光体としては(Ba,Sr)2SiO4:Eu2+等Eu付活のシリケート蛍光体も知られており、これらと赤色蛍光体とを組み合わせることによっても演色性の高い発光装置を得ることができる。
また発光装置に用いられる赤色蛍光体として代表的なものは、CaAlSiN3を母体結晶としてEu2+を付活させた窒化物蛍光体(以下、「CASN蛍光体」と呼ぶ。)が知られている(例えば、特許文献4を参照。)。この蛍光体は、650nm付近に発光ピーク波長を有しており、この蛍光体に緑色から黄緑色に発光する蛍光体を組み合わせることで、演色性の高い発光装置を得ることができる。
さらに、CaAlSiN3:EuのCaの一部をSrに置換した、組成式が(Sr,Ca)AlSiN3:Euで表される蛍光体(以下、「SCASN蛍光体」と呼ぶ。)が知られており、Srが多い程、短波長化する(例えば、特許文献5を参照。)。また、SCASN蛍光体は、そのピーク波長が610〜650nmであり、CASN蛍光体よりも短い発光を示す。このような波長の短い赤色蛍光体を用いることで、赤味成分を付与しながらも、視感度の影響により発光装置をより明るくすることができる。
一般照明用器具用途に使用可能な発光装置では、高い演色性を有することが非常に重要である。演色性が高いと、物色の色がより基準光に近く見えるため、見た目が良好になるためである。
演色性及び発光効率が高い発光装置は、アルミン酸塩蛍光体やシリケート蛍光体とCASN蛍光体やSCASN蛍光体等を2種類以上組み合わせること得ることができる。
国際公開WO98/005078号 特開2007−116117号公報 特開2012−124356号公報 特開2006−8721号公報 特開2006−8721号公報
このように、演色性及び発光効率が高い発光装置は、実用性においては更なる演色性及び発光効率の向上が求められる。本発明は、従来のこのような問題点に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、演色性を備えつつも、高い発光効率を有する発光装置を提供することにある。
本発明の一実施の形態に係る発光装置によれば、400nm以上460nm以下の範囲に発光ピークを有する発光素子と、それぞれ発光素子からの光により励起されて、610nm以上650nm以下の範囲に発光ピークを有する第一蛍光体と、650nm以上670nm以下の範囲に発光ピークを有する第二蛍光体と、500nm以上540nm以下の範囲に発光ピークを有する第三蛍光体と、500nm以上580nm以下の範囲に発光ピークを有する第四蛍光体を備えており、発光素子からの光と第一蛍光体乃至第四蛍光体の蛍光との混色光を発する発光装置とできる。第二蛍光体は、フルオロジャーマネート蛍光体である。
本発明の一実施の形態に係る発光装置は、複数の蛍光体を組み合わせて混色光の発光スペクトルの形状を制御することにより、高い演色性と光束との両立を実現できる。
図1は本実施の形態に係る発光装置を示す断面図である。 図2は本実施の形態に係る発光装置を示す平面図である。 図3は各実施例及び比較例で用いる蛍光体1〜5の発光スペクトルを示すグラフである。 図4は実施例1、2、比較例1に係る発光装置の規格化された発光スペクトルを示すグラフである。 図5は実施例3、4、比較例2、3に係る発光装置の規格化された発光スペクトルを示すグラフである。 図6は実施例5、6、比較例4に係る発光装置の規格化された発光スペクトルを示すグラフである。 図7は実施例7、8、比較例5に係る発光装置の規格化された発光スペクトルを示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は以下のものに特定されない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。なお、本明細書において色名と色度座標との関係、光の波長範囲と単色光の色名との関係等は、JIS Z8110に従う。具体的には、具体的には、380nm〜410nmが紫色、410nm〜455nmが青紫色、455nm〜485nmが青色、485nm〜495nmが青緑色、495nm〜548nmが緑色、548nm〜573nmが黄緑色、573nm〜584nmが黄色、584nm〜610nmが黄赤色、610nm〜780nmが赤色である。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、特定の発光スペクトルを持つ蛍光体を複数組み合わせて発光装置を構成させ、混色光の発光スペクトルの特に、660nm付近の発光強度成分を最適化することで発光装置の演色性及び光束を高くすることができるようになることを見出した。
すなわち、一実施の形態に係る発光装置によれば、400nm〜460nmに発光ピークを示す発光が可能な発光素子と、この発光素子からの光によりそれぞれ励起されて発光する蛍光体として、610nm〜650nmの範囲に発光ピークを有する第一蛍光体と、650nm〜670nmの範囲に発光ピークを有する第二蛍光体と、500nm〜540nmの範囲に発光ピークを有する第三蛍光体と、500nm以上580nm以下の範囲に発光ピークを有する第四の蛍光体を備える。この発光装置は、発光素子からの光と、第一乃至第四蛍光体の4種類以上の蛍光体とを組み合わせて、混色光を発することができる。ここで第一蛍光体と第二蛍光体の総量に対して、第二蛍光体の重量比が20%〜85%であることが好ましく、また混色光の平均演色性評価数Raが85以上、特殊演色性評価数R9が50以上であることが好ましい。
なお、本明細書における近紫外線から可視光の短波長領域は、240nm〜500nm付近の領域をいう。励起光源は、400nm〜460nmに発光ピーク波長を有するものを用いることができる。そのうち、400nm〜455nmに発光ピーク波長を有する励起光源を用いることが好ましい。これにより、複数種の蛍光体を効率よく励起することができる。
発光装置から出力される混色光の発光スペクトルは、600nm以上640nm以下の波長領域に第一発光ピークを有しており、この第一発光ピークの発光強度を100%としたとき、660nmの発光強度比が61%以上100%以下であり、好ましくは、63%以上100%以下である。また、680nmの発光強度比が30%以上45%以下とすることが好ましい。
また混色光の発光スペクトルが、同じく600nm以上640nm以下の波長領域に第一発光ピークを有しており、この第一発光ピークの発光強度を100%としたとき、530nm以上590nm以下の波長範囲に第一極小発光を有し、その発光強度が35%以上80%以下であることが好ましい。また、460nm以上480nm以下の波長範囲に第二極小発光強度を有しており、その発光強度が5%以上35%以下であることが好ましい。
さらに混色光の色温度は、2500K以上7000K未満とすることが好ましい。より具体的には、混色光の発光スペクトルは、530nm以上590nm以下の波長範囲に第一極小発光を有し、色温度が2500K以上2900K以下のとき、その発光強度が45%以上50%以下であることが好ましい。あるいは、色温度が4900K以上5200K以下のとき、その発光強度が61%以上64%以下であることが好ましい。
混色光の発光スペクトルは、460nm以上480nm以下の波長範囲に第二極小発光を有し、色温度が2500K以上2900K以下のとき、その発光強度が6%以上9%以下であることが好ましい。あるいは、色温度が4900K以上5200K以下のとき、その発光強度が20%以上30%以下であることが好ましい。
(第一蛍光体)
また第一蛍光体には、Eu2+付活の赤色蛍光体として、一般式が(Sr,Ca)AlSiN3:EuのSCASN蛍光体が利用できる。この第一蛍光体は、近紫外線〜青色光を吸収して赤色に発光する。また発光波長は610nm以上640nm以下であり、更に半値幅が70nm以上95nm以下である。第一蛍光体は、その組成が下記の一般式(I)で表されることが好ましい。
SrtCavEuwAlxSiyz・・・(I)
ただし、前記一般式(I)中のt、v、w、zについて、0.5≦t<1、0<v≦0.5、0.005<w≦0.03、t+v+w≦1、0.9≦x≦1.1、0.9≦y≦1.1、2.5≦z≦3.5である。
このSCASN蛍光体は、紫外線から可視光の短波長側領域の光を吸収して、励起光の発光ピーク波長よりも長波長側に蛍光体の発光ピーク波長を有する。可視光の短波長側領域の光は、主に青色光領域となる。具体的には250nm〜500nmに発光ピーク波長を有する励起光源からの光により励起され、600〜650nmの波長の範囲にピーク波長のもつ蛍光を発光する。このような範囲の励起光源を用いることにより、発光効率の高い蛍光体を提供することができるからである。特に、300nm〜500nmに主発光ピーク波長を有する励起光源を用いることが好ましい。
実際に用いるSCASN蛍光体は発光波長と半値幅を満たす範囲であれば、Sr,Ca,Al,Si,Eu比は問わない。また、SCASN蛍光体に酸素や炭素、塩素やフッ素等のハロゲン元素、Mg,Ba等のアルカリ土類金属、Li,K等のアルカリ金属、Ce,Tb等の希土類元素等の不純物を含んでいてもよい。また、LiSi23、Si22O等が部分的に置換された(Sr,Ca)AlSiN3−LiSi23:Euや(Sr,Ca)AlSiN3−Si22O:Euであってもよい。
(第二蛍光体)
さらに第二蛍光体には、近紫外線〜青色光を吸収して赤色に発光するMn4+付活の赤フルオロジャーマネート蛍光体が利用できる。このような第二蛍光体は、主な元素がMg、Ge、O、F、Mnで構成されている。具体的には、一般式が3.5MgO・0.5MgF2・GeO2:Mnで表されるフルオロジャーマネート蛍光体、あるいは第二蛍光体は、その組成が下記の一般式(II)
(x−a)MgO・a(Ma)O・b/2(Mb)23・yMgF2・c(Mc)X2・(1−d−e)GeO2・d(Md)O2・e(Me)23:Mn4+・・・(II)で表されるフルオロジャーマネート蛍光体である。
ただし、前記一般式(II)中、Maは、Ca、Sr、Ba、Znから選択された少なくとも1種であり、Mbは、Sc、La、Luから選択された少なくとも1種であり、Mcは、Ca、Sr、Ba、Znから選択された少なくとも1種であり、Xは、F、Clから選択された少なくとも1種であり、Mdは、Ti、Sn、Zrから選択された少なくとも1種であり、Meは、B、Al、Ga、Inから選択された少なくとも1種であり、x、y、a、b、c、d、eについて、2≦x≦4、0<y≦2、0≦a≦1.5、0≦b<1、0≦c≦2、0≦d≦0.5、0≦e<1である。この蛍光体の発光波長は655nm以上665nm以下であり、更に半値幅が15nm以上35nm以下である。さらに、440nmにおける反射率が50%以下であることが好ましい。これにより、青色LEDで効率よく励起できる。
このフルオロジャーマネート蛍光体は、紫外線から可視光の短波長側領域の光を吸収して、励起光の発光ピーク波長よりも長波長側に蛍光体の発光ピーク波長を有する。可視光の短波長側領域の光は、主に青色光領域となる。具体的には250nm〜480nmに発光ピーク波長を有する励起光源からの光により励起され、655〜665nmの波長の範囲にピーク波長のもつ蛍光を発光する。このような範囲の励起光源を用いることにより、発光効率の高い蛍光体を提供することができるからである。特に、400nm〜460nmに主発光ピーク波長を有する励起光源を用いることが好ましい。
実際に用いるフルオロジャーマネート蛍光体は、発光波長と半値幅を満たす範囲であれば、Cl、Br等のハロゲン元素、窒素、Y,La等の希土類元素等の不純物を含んでいてもよい。
(第三蛍光体)
一方、第三蛍光体には、近紫外線〜青色光を吸収して緑色に発光するEu2+付活の緑色蛍光体が利用できる。具体的には、一般式が(Ca,Sr,Ba)8MgSi416Cl2:Eu、あるいは(Ba,Sr,Ca,Mg)2SiO4:Euのシリケート蛍光体である。この蛍光体の発光波長は500nm以上545nm以下であり、更に半値幅が40nm以上80nm以下である。
またシリケート蛍光体は、紫外線から可視光の短波長側領域の光を吸収して、励起光の発光ピーク波長よりも長波長側に蛍光体の発光ピーク波長を有する。可視光の短波長側領域の光は、主に青色光領域となる。具体的には250nm〜480nmに発光ピーク波長を有する励起光源からの光により励起され、500〜545nmの波長の範囲にピーク波長のもつ蛍光を発光する。このような範囲の励起光源を用いることにより、発光効率の高い蛍光体を提供することができるからである。特に、300nm〜480nmに主発光ピーク波長を有する励起光源を用いることが好ましい。
実際に用いるシリケート蛍光体は、発光波長と半値幅を満たす範囲であれば、Sr、Ca、Mg、Ba、Si、Eu、Cl比は問わない。また、シリケート蛍光体に窒素や炭素、フッ素等のハロゲン元素、Li、K等のアルカリ金属、Ce、Tb等の希土類元素等の不純物を含んでいてもよい。
(第四蛍光体)
さらに第四蛍光体には、近紫外線〜青色光を吸収して黄色に発光するCe3+付活のアルミン酸塩蛍光体が利用できる。具体的には、例えば、一般式がY3Al512:Ce、Y3(Al,Ga)512:Ce、Lu3(Al,Ga)512:Ce、Lu3Al512:Ce、(Lu,Y)3Al512:Ce、(Lu,Y)3(Al,Ga)512:Ce、(Y,Gd,Tb)3Al512:Ceで表されるいずれかの蛍光体が利用できる。またこの蛍光体の半値幅は、85nm以上130nm以下である。
またアルミン酸塩蛍光体は、紫外線から可視光の短波長側領域の光を吸収して、励起光の発光ピーク波長よりも長波長側に蛍光体の発光ピーク波長を有する。可視光の短波長側領域の光は、主に青色光領域となる。具体的には250nm〜480nmに発光ピーク波長を有する励起光源からの光により励起され、500〜580nmの波長の範囲にピーク波長のもつ蛍光を発光する。このような範囲の励起光源を用いることにより、発光効率の高い蛍光体を提供することができるからである。特に、300nm〜480nmに主発光ピーク波長を有する励起光源を用いることが好ましい。
実際に用いるアルミン酸塩蛍光体は、発光波長と半値幅を満たす範囲であれば、Ca、Sr等アルカリ土類元素、SiやCl、F等ハロゲン元素、窒素を含んでいてもよい。更には希土類の一部が、Gd、Tb、Pr等の元素で置換された組成であっても構わない。
また各蛍光体は、少なくとも一部が結晶を有することが好ましい。例えばガラス体(非晶質)は構造がルーズであるため、その生産工程における反応条件が厳密に一様になるよう管理できなければ、蛍光体中の成分比率が一定せず、色度ムラを生じる。また、これらの蛍光体は有機媒体に均一に溶解できるため、発光性プラスチックやポリマー薄膜材料の調整が容易である。具体的に、実施の形態で用いる各蛍光体は、少なくとも50重量%以上、より好ましくは80重量%以上が結晶を有している。これは、発光性を有する結晶相の割合を示し、50重量%以上、結晶相を有しておれば、実用に耐え得る発光が得られるため好ましい。ゆえに結晶相が多い程良い。これにより、発光輝度を高くすることができ、かつ加工し易くできる。
上記の各蛍光体に係る発光特性のデータは後述するが、各蛍光体の発光効率によって、得られる発光装置の発光効率にも関係することは言うまでもない。つまり、発光装置の基本となる発光効率は蛍光体の発光効率に依存する。そのため、より明るい発光装置を得るには発光効率の高い蛍光体を用いることが重要である。本実施の形態に係る蛍光体では蛍光体の発光効率に関しては規定していない。あくまでも蛍光体の組み合わせによる発光装置の発光効率の改善を見出したものである。
(粒径)
各蛍光体の粒径は5μm〜50μmの範囲が好ましい。5μm〜50μmの粒径範囲の蛍光体は、光の吸収率及び変換効率が高い。このように、光学的に優れた特徴を有する粒径の大きな蛍光体を後述する発光装置に含有させることにより、発光装置の発光効率が向上する。
ここで粒径は、F.S.S.S.No.(Fisher Sub Sieve Sizer's No.)における空気透過法で得られる平均粒径を指す。具体的には、気温25℃、湿度70%の環境下において、1cm3分の試料を計り取り、専用の管状容器にパッキングした後、一定圧力の乾燥空気を流し、差圧から比表面積を読み取り、平均粒径に換算した値である。ただし、他の測定法で測定された粒径でも何ら問題はない。本実施の形態で用いられる蛍光体の平均粒径は、5μm〜50μmの範囲であることが好ましい。また、この平均粒径値を有する蛍光体が、頻度高く含有されていることが好ましい。また、粒度分布も狭い範囲に分布しているものが好ましい。このように粒径、及び粒度分布のバラツキが小さい蛍光体を用いることにより、より色ムラが抑制され、良好な色調を有する発光装置が得られる。
(発光装置)
次に、上記の窒化物蛍光体を利用した発光装置について説明する。発光装置には、例えば蛍光ランプ等の照明器具、ディスプレイやレーダー等の表示装置等が挙げられる。蛍光体の励起光源には、発光素子を使用する。ここで発光素子には、可視光を発する素子のみならず、近紫外光や遠紫外光等を発する素子も含める意味で使用する。また励起光源として、発光素子以外に、既存の蛍光灯に使用される水銀灯等、紫外から可視光の短波長領域に発光ピーク波長を有する励起光源を適宜利用できる。
ここでは発光装置の実施の形態として、励起光源に近紫外から可視光の短波長領域の光を放つ発光素子を備えた発光装置を説明する。
発光素子としては、可視光の短波長領域である380nm〜485nmの波長範囲の光を発するものを使用することができる。好ましくは400nm〜470nmの波長範囲、より好ましくは410nm〜460nmの波長範囲に発光ピーク波長を有するものである。これにより、蛍光体を効率よく励起し、可視光を有効活用することができる。また当該波長範囲の励起光源を用いることにより、発光強度が高い発光装置を提供することができる。発光素子は、例えば、窒化物系半導体(InXAlYGa1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)を用いたものを用いることができる。
このような発光素子を搭載した発光装置として、いわゆる砲弾型や表面実装型等種々のタイプがある。本実施の形態では、発光装置100の模式図である図1、図2参照しながら、表面実装型の発光装置について説明する。
本実施の形態に係る発光装置100は、可視光の短波長側(例えば380nm〜485nm)の光を発する窒化ガリウム系化合物半導体の発光素子10と、発光素子10を載置する成形体40とを有する。成形体40は第一のリード20と第二のリード30とを有しており、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂により一体成形されている。成形体40は底面と側面を持つ凹部を形成しており、凹部の底面に発光素子10が載置されている。発光素子10は一対の正負の電極を有しており、その一対の正負の電極は第一のリード20及び第二のリード30とワイヤ60を介して電気的に接続されている。発光素子10は封止部材50により封止されている。封止部材50は発光素子10からの光を波長変換する蛍光体70を含有している。蛍光体は、後述する第一乃至第四蛍光体を含む。
本実施の形態に係る蛍光体70は、封止部材50中で部分的に偏在するよう配合されている。このとき封止部材は、発光素子や蛍光体を外部環境から保護するための部材としてではなく、波長変換部材としても機能する。このように発光素子10に接近して載置することにより、発光素子10からの光を効率よく波長変換することができ、発光効率が優れた発光装置とすることができる。なお、蛍光体を含む部材と、発光素子との配置は、それらを接近して配置させる形態に限定されることなく、蛍光体への熱の影響を考慮して、発光素子と蛍光体を含む波長変換部材との間隔を空けて配置することもできる。また、蛍光体70を封止部材50中にほぼ均一の割合で混合することによって、色ムラのない光を得るようにすることもできる。
また、蛍光体70は3種以上の蛍光体を用いてもよい。例えば、本実施の形態に係る発光装置100において、青色光を放出する発光素子10と、これに励起される実施の形態に係る蛍光体と、赤色光を発する蛍光体を併用することで、演色性に優れた白色光を得ることができる。
また、上述した蛍光体(第一蛍光体乃至第四蛍光体)とは異なる青色蛍光体、緑色蛍光体、黄色蛍光体、橙色蛍光体、赤色蛍光体も狙いのスペクトルの多少の調整用に組み合わせることができる。本願に係る蛍光体と組み合わせることで、光束や演色性を微調整することができる。
ここで青色光から青緑色を発する蛍光体としては、例えば、(Ca,Sr,Ba)5(PO4)3(F,Cl,Br):Eu、BaMgAl1017:Eu、(Ba,Sr,Ca)3MgSi28:Eu、Sr4Al1425:Eu、あるいはBaSi710:Eu、(Ba,Sr,Ca)Al2Si344:Eu、BaSi222:Eu等の蛍光体を用いることができる。
また、緑色から黄色を発する蛍光体としては、例えば、Ca3Sc2Si312:Ce等のケイ酸塩蛍光体、(Ca,Sr,Ba)3Si694:Eu、(Ca,Sr,Ba)3Si6122:Eu、(Ca,Sr,Ba)Si222:Eu、Sr3Si13Al3221:Eu等の酸窒化物蛍光体、Si6-zAlzz8-z:Eu(0<z<4.2)のβ型サイアロン等の酸窒化物蛍光体、SrGa24:Eu等のEu付活硫化物蛍光体、CaSc24:Ce、SrAl24:Eu等の酸化物蛍光体、La3Si611:Ce等の窒化物蛍光体を用いることができる。
さらに黄色から橙色光を発する蛍光体としては、例えば、(Sr,Ca,Ba)3SiO5:Eu、(Ca,Sr)Si222:Eu、(Ca,Sr)m/2Si12-m-nAlm+nn16-n:Eu(0.3<m<6.0,0≦n<2.5)、(Sr,Ca)AlSiN3:Ce、等の蛍光体を用いることができる。
さらに、橙色から赤色光を発する蛍光体として、(Ca1-x-ySrxBay2Si58:Eu(0≦x≦1.0、0≦y≦1.0)、SrAlSi47:Eu、(Ca,Sr)LiAl34:Eu等の窒化物蛍光体、K2(Si1-x-yGexTiy)F6:Mn(0≦x≦1.0、0≦y≦1.0)等のフッ化物蛍光体、(Ca,Sr)S:Eu等の硫化物蛍光体を、併用して用いることもできる。これらの赤色光を発する蛍光体を併用することで、三原色に相当する成分光の半値幅を調整することができる。特に上記フッ化物蛍光体を併用することにより、演色性及び光束を更に向上させることができる。
封止部材50は、発光装置100の凹部内に載置された発光素子10を覆うように形成される。製造のし易さを考慮すると、封止部材の材料は、透光性樹脂が好ましい。透光性樹脂は、シリコーン樹脂組成物を使用することが好ましいが、エポキシ樹脂組成物、アクリル樹脂組成物等の絶縁樹脂組成物を用いることもできる。また、封止部材50には蛍光体70が含有されているが、さらに適宜、その他の材料を添加することもできる。例えば、光拡散材を含むことで、発光素子からの指向性を緩和させ、視野角を増大させることができる。
以下、本発明の実施例と比較例について説明する。
(蛍光体1〜5)
表1に、蛍光体1〜5の組成の一般式と、発光色度座標(x,y)と、発光ピーク波長と、半値幅と、440nmの反射率(蛍光体2)を示す。ここで蛍光体1は、(Sr,Ca)AlSiN3:Euであり、発光ピーク波長は629nmであり、半値幅は81nmである。また蛍光体2は、3.4MgO・0.1Sc23・0.5MgF2・0.885GeO2・0.1Ga23:0.015Mn4+であり、658nmに発光ピーク波長を有し、半値幅は25nmである。さらに蛍光体3は、Ca8MgSi416Cl2:Euであり、発光ピーク波長は523nmであり、半値幅は64nmである。さらに蛍光体4は、Y3(Al,Ga)512:Ceである。また蛍光体5はLu3Al512:Ceである。各蛍光体1〜5の発光スペクトルを、各蛍光体の発光ピーク波長で規格化して図3に示す。
Figure 2016111190
表2は、実施例1〜8及び比較例1〜5の発光装置における蛍光体の組合せと、青色LEDの発光ピーク波長と、第二蛍光体の比率を示す。さらに、それらの実施例及び比較例の発光装置を作製して光学特性を測定した結果を示す。ここで、青色LEDは、それぞれ大きさが460μm×460μmであり、発光ピーク波長が447.9nmと452nmである2種類の青色LEDを用い、それぞれ蛍光体と組み合わせて発光装置を作製した。
Figure 2016111190
表2に示される第二蛍光体の比率は、第一蛍光体と第二蛍光体の総量に対して、第二蛍光体の重量比率である。また、x、yは発光装置の色度、Raは発光装置の発光スペクトルの赤味成分を評価する平均演色性評価数であり、R9は特殊演色性評価数を示す。
表3は、実施例1〜8、比較例1〜5の発光装置発光スペクトルについて、600nm以上640nm以下の波長領域に存在する第一発光ピークの波長と、その発光強度を100%としたときの660nmにおける発光強度比と、同じく680nmにおける発光強度比と、530nm以上590nm以下の波長範囲に存在する第一極小発光の強度比と、その第一極小発光の波長と、460nm以上480nm以下の波長範囲に存在する第二極小発光の強度比と、その第二極小発光の波長を示す。
図3は、各実施例及び比較例で用いる蛍光体1〜5の発光スペクトルを示す。図4は、実施例1、2及び比較例1の発光装置における発光スペクトルをそれぞれ示す。図5は実施例3、4、比較例2、3に係る発光装置の発光スペクトルをそれぞれ示す。図6は実施例5、6、比較例4に係る発光装置の発光スペクトルをそれぞれ示す。図7は実施例7、8、比較例5に係る発光装置の発光スペクトルをそれぞれ示す。なお、これらの発光スペクトルは、それぞれ適宜規格化されている。
Figure 2016111190
表2に示すように、各実施例に係る発光装置の色温度は、2500K以上2900K以下と、4900K以上5200K以下であり、それらの色温度の範囲で発光装置の演色性は高く、Ra>85、R9>50であった。
実施例1、2は比較例1の蛍光体の組合せに、さらに40%、80%の比率で第二蛍光体を加えたものであるが、本実施例の組み合わせと配合比にすることで演色性及び光束を高くすることができる。
図4の発光スペクトル、表3の各波長、強度比を参照すると、実施例1、2の第一発光ピーク波長は共に619nmであり、600〜640nm範囲にある。また、実施例1、2について、それぞれ660nmの発光強度比は64.9%、70.7%であり、680nmの発光強度比は38.2%、38.4%である。特に660nmの発光強度比が実施例1、2とも61%以上となっており、比較例1よりも高くなっている。一方、680nmの発光強度比は比較例含めて38%程度と低い値となっている。また、発光スペクトルの谷間部分である第一極小発光の波長は、実施例1、2について、それぞれ549nm、553nmであり、強度比はそれぞれ47.7%、48.2%である。また、第二極小発光の波長は、実施例1、2について、それぞれ468nm、469nmであり、強度比はそれぞれ6.5%、6.3%である。
実施例1、2について、発光装置の発光スペクトルにおける660nmの発光強度比のみの変化に着目している。この660nmの発光強度比の変化は、第二蛍光体が660nm付近に発光ピーク波長を有しており、更にその第二蛍光体の半値幅が狭いことから660nm付近の赤色成分のみが部分的に増加している影響であると考えられる。660nm付近の部分的な赤色成分を増やし、視感度に不利と考えられる比較的波長が長い680nmの成分の増加を抑えている。また、660nm付近の成分を増やすと、狙いの色温度に調整するためには視感度の高い緑色から黄色成分を少し増やす必要があり、結果的にRa、R9を維持したまま光束が高くなっていると考えられる。
実施例3、4は、比較例2の蛍光体の組合せに第二蛍光体を加えたものであり、実施例1、2とは発光装置の色温度が異なる。実施例3、4の発光装置における第二蛍光体の比率はそれぞれ40%、75%であり、本実施例における蛍光体の組み合わせと配合比にすることで演色性及び光束を高くすることができる。
また図5に示される発光スペクトル、表3の各波長、強度比を参照すると、実施例3、4の第一発光ピーク波長は622nm、625nmであり、それぞれ600〜640nm範囲にある。また実施例3、4の660nmにおける発光強度比は、それぞれ63.7%、70.7%であり、680nmにおける発光強度比は、それぞれ38.0%、38.6%である。ここで、660nmの発光強度比が61%以上と高くなっているが、680nmの発光強度比は38%程度と低い値となっている。また発光スペクトルの谷間部分である第一極小発光と第二極小発光の波長は実施例3、4共それぞれ569nmと、470nmであり、強度比はそれぞれ569nmにおいて61.9%、63.2%であり、470nmにおいて、22.7%、21.1%である。このように660nmの発光強度が高く、演色性及び光束が高い発光装置が得られた。
比較例3は第四蛍光体に半値幅の広い蛍光体5を用いている。そのため表2に示されるように、光束は高いが、Ra、R9が低くなっている。また、図5に示すようにスペクトル形状も他の実施例と大きく異なり、表3に示すように660nm、680nmの強度比が他の実施例と大きく異なり、また他の実施例では530nm以上590nm以下の波長範囲で見られていた第一極小発光の強度が見られない。そのため演色性が他の実施例と比較して低く、光束は高いものの演色性の高い発光装置となっていない。
実施例5、6、比較例4は、表2に示されるように、実施例1、2、比較例1の青色LEDの発光ピーク波長がより波長の短いものに変更し、第二蛍光体の配合比を30%、65%に変更した以外は蛍光体の組合せも同様にして発光装置を構成した。実施例5、6も他の実施例と同じく、比較例4よりも演色性及び光束が高くなっている。また660nmの発光強度比が61%以上と高くなっており、演色性及び光束が高い発光装置が得られることが分かる。
実施例7、8、比較例5は、表2に示されるように、実施例5、6、比較例4と同じ発光ピーク波長を有する青色LEDを用い、さらに色温度を約5000Kに変更し、第二蛍光体の配合比を40%、75%に変更した以外は同様にして発光装置を構成した。表2に示されるように、他の実施例と同様、実施例7、8は、比較例5よりも演色性及び光束が高くなっている。また660nmの発光強度比が61%以上と高くなっており、演色性及び光束が高い発光装置が得られることが分かる。
以上の実施例に係る発光装置によれば、各実施例に記載の蛍光体の組み合わせにより、混色光のスペクトル形状を最適化することができるので、演色性及び発光効率が高い発光装置とすることができる。
本発明の発光装置は、発光特性に極めて優れた照明用光源、LEDディスプレイ、バックライト光源、信号機、照明式スイッチ、各種センサ及び各種インジケータ等に好適に利用できるので、産業上の利用価値は極めて高い。
100…発光装置
10…発光素子
20…第一のリード
30…第二のリード
40…成形体
50…封止部材
60…ワイヤ
70…蛍光体

Claims (14)

  1. 400nm以上460nm以下の範囲に発光ピークを有する発光素子と、
    それぞれ前記発光素子からの光により励起されて、610nm以上650nm以下の範囲に発光ピークを有する第一蛍光体と、650nm以上670nm以下の範囲に発光ピークを有する第二蛍光体と、500nm以上540nm以下の範囲に発光ピークを有する第三蛍光体と、500nm以上580nm以下の範囲に発光ピークを有する第四蛍光体を備えており、
    前記発光素子からの光と前記第一蛍光体乃至第四蛍光体の蛍光との混色光を発する発光装置であって、
    前記第二蛍光体は、フルオロジャーマネート蛍光体であることを特徴とする発光装置。
  2. 請求項1に記載の発光装置であって、
    前記混色光の発光スペクトルは、600nm以上640nm以下の波長領域に第一発光ピークを有し、その第一発光ピークの発光強度を100%としたとき、660nmにおける発光強度比が61%以上であることを特徴とする発光装置。
  3. 請求項1又は2に記載の発光装置であって、
    前記混色光の発光スペクトルは、色温度が2500K以上2900K以下のとき、530nm以上590nm以下の波長範囲に第一極小発光を有し、その発光強度が45%以上50%以下であることを特徴とする発光装置。
  4. 請求項1又は2に記載の発光装置であって、
    前記混色光の発光スペクトルは、色温度が4900K以上5200K以下のとき、530nm以上590nm以下の波長範囲に第一極小発光を有し、その発光強度が61%以上64%以下であることを特徴とする発光装置。
  5. 請求項1又は2に記載の発光装置であって、
    前記混色光の発光スペクトルは、色温度が2500K以上2900K以下のとき、460nm以上480nm以下の波長範囲に第二極小発光を有し、その発光強度が6%以上9%以下であることを特徴とする発光装置。
  6. 請求項1又は2に記載の発光装置であって、
    前記混色光の発光スペクトルは、色温度が4900K以上5200K以下のとき、460nm以上480nm以下の波長範囲に第二極小発光を有し、その発光強度が20%以上30%以下であることを特徴とする発光装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の発光装置であって、
    前記第一蛍光体は、その組成が一般式(I)
    SrtCavEuwAlxSiyz・・・(I)
    (ただし、前記一般式(I)中のt、v、w、zについて、0.5≦t<1、0<v≦0.5、0.005<w≦0.03、t+v+w≦1、0.9≦x≦1.1、0.9≦y≦1.1、2.5≦z≦3.5である。)で表されることを特徴とする発光装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の発光装置であって、
    前記第二蛍光体は、その組成が一般式(II)
    (x−a)MgO・a(Ma)O・b/2(Mb)23・yMgF2・c(Mc)X2・(1−d−e)GeO2・d(Md)O2・e(Me)23:Mn4+・・・(II)
    (ただし、前記一般式(II)中、Maは、Ca、Sr、Ba、Znから選択された少なくとも1種であり、Mbは、Sc、La、Luから選択された少なくとも1種であり、Mcは、Ca、Sr、Ba、Znから選択された少なくとも1種であり、Xは、F、Clから選択された少なくとも1種であり、Mdは、Ti、Sn、Zrから選択された少なくとも1種であり、Meは、B、Al、Ga、Inから選択された少なくとも1種であり、x、y、a、b、c、d、eについて、2≦x≦4、0<y≦2、0≦a≦1.5、0≦b<1、0≦c≦2、0≦d≦0.5、0≦e<1である。)で表されることを特徴とする発光装置。
  9. 請求項8に記載の発光装置であって、
    前記第二蛍光体は、440nmにおける反射率が50%以下であることを特徴とする発光装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の発光装置であって、
    前記第三蛍光体は、その組成が一般式(Ca,Sr,Ba)8MgSi416Cl2:Eu、又は(Ba,Sr,Ca,Mg)2SiO4:Euであることを特徴とする発光装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の発光装置であって、
    前記第四蛍光体は、Ce付活のアルミン酸塩蛍光体であることを特徴とする発光装置。
  12. 請求項11に記載の発光装置であって、
    前記第四蛍光体は、その組成が一般式(Y,Lu,Gd,Tb)3(Al,Ga)512:Ceであることを特徴とする発光装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の発光装置であって、
    前記第一蛍光体と前記第二蛍光体の総量に対して、前記第二蛍光体の重量比が20%以上85%以下であることを特徴とする発光装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の発光装置であって、
    前記混色光の平均演色性評価数Raが85より大きく、特殊演色性評価数R9が50より大きいことを特徴とする発光装置。
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