JP2016110034A - 覗き見防止用透明フィルムとその製造方法 - Google Patents

覗き見防止用透明フィルムとその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016110034A
JP2016110034A JP2014250191A JP2014250191A JP2016110034A JP 2016110034 A JP2016110034 A JP 2016110034A JP 2014250191 A JP2014250191 A JP 2014250191A JP 2014250191 A JP2014250191 A JP 2014250191A JP 2016110034 A JP2016110034 A JP 2016110034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
transparent film
resin
parallel line
transparent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014250191A
Other languages
English (en)
Inventor
海老名 一義
Kazuyoshi Ebina
一義 海老名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2014250191A priority Critical patent/JP2016110034A/ja
Publication of JP2016110034A publication Critical patent/JP2016110034A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】 特定の方向からの視界を幻惑することで、覗き見を防止することができ、より簡便な構成として製造が容易な、覗き見防止用透明フィルムとその製造方法を提供することである。【解決手段】 平面視形状が平行線群を配置した平行線溝6の模様が、透明樹脂中の空隙部8により構成され、なおかつ、最表面が平滑面5cである透明フィルムの本体1aを設け、前記平行線溝6の溝壁面が前記平滑面5cと直交する方向の平行な壁面によって形成され、前記透明フィルム本体1aの前記平滑面5cに対して直交する方向から前記透明フィルム本体1aを直視する直視方向とその直視方向から所定の許容角度範囲内で前記透明フィルム本体1aの下側の表示物2を明確に視認することができる目視可能角度範囲が設定され、前記目視可能角度範囲から外れた斜め方向からは前記透明フィルム本体1aの下側の表示物2を視認することを防止する。【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂製の覗き見防止用透明フィルムとその製造方法に関する。
一般に、パソコン、携帯端末、あるいは店舗等に設置されるPOSシステムや、銀行のATMや、駅の券売機等の無人顧客応対装置などのディスプレイ装置では、使用者に情報を提供するために画像を表示する。このディスプレイ装置は、通常、ディスプレイと、そのディスプレイの光出射面(ディスプレイ画面)を被覆する光透過性パネルとを備えている。操作者は、光透過性パネルを通して表示画像を見ることができる。
光透過性パネルとしては、ディスプレイ画面を保護するために用いられる透明保護パネルや、接触スイッチ機能を有するタッチパネルが使用されている。ディスプレイ画面は、たとえば、液晶パネルが広く使用されている。液晶パネルを透過した光は表示面の正面方向から離れた側面方向にも出射する。そのため、ディスプレイ装置の画面から出射される光の出射角度は広い角度範囲に及ぶことが普通であり、ディスプレイ装置の画面を視認できる視野角度も比較的広くなっている。その結果、ディスプレイ装置の画面を正面から見ている使用者だけでなく、その使用者の横にいる非使用者からもディスプレイ装置の画面が目視されてしまう可能性がある。
そこで、従来からディスプレイ装置の画面から広角に出射される光を制御する覗き見防止シートが開発されている。例えば、特許文献1には、角度選択性を持った遮光層あるいは偏光層で構成された覗き見防止シートが開示されている。
特開2007−279424号公報
上記従来構成の装置では、シートの内部に角度選択性を持った遮光層あるいは偏光層が構成されているので、加工が複雑であり、それらの層を構成するために多くの素材、加工工程が必要である。さらに、遮光層や偏光層は、着色したルーバー層によって形成されている。そのため、ディスプレイ装置の画面を正面から見ている使用者に向かう出射光の一部も遮光される可能性があり、ディスプレイ装置の画面が暗くなり、見難くなる可能性がある。
本発明の課題は、特定の方向からの視界を幻惑することで、覗き見を防止することができ、より簡便な構成として製造が容易な、覗き見防止用透明フィルムとその製造方法を提供することにある。
透明樹脂層の内部に空気層を設けている。この空気層では、透明樹脂層を構成する樹脂の屈折率と、空気の屈折率との差が反射率を決定する重要な要素となる。本発明では、いわゆる発泡層としてではなく、エンボスパターンとして構成された微細な空気トンネルを配設した構造としている。これにより、空気との境界面における強い反射光を規則性を持って反射させる。このとき、シートの内部の空隙層の空隙の形状などで反射光の方向を制御し、特定の方向からの視界を幻惑することで、覗き見を防止する。
この透明樹脂層の内部に空気層の模様の溝形状を作るためには、エンボス法を用いて透明樹脂層の表面に反射用の凹凸部を形成した後に、これと同じ樹脂で最外面が平滑面となるようにもう一層“蓋”となる層を設ける。
各層間の接着方法について、接着剤を用いる場合、部材と接着剤の屈折率が一致しないために境界面での反射光が生じてしまい、狙った効果が得られないばかりか、構成部材が増えるためにコストの増加にも繋がり、好ましくない。また、押出法を用いたエンボスプロセスにおいても、高温の樹脂をシートに押出して加工するため、エンボス済みのシート上に樹脂を押出した場合にはエンボスの凹凸も溶融し、消失してしまうといった問題がある。
そこで、本発明では、空気層の溝形状の模様を作るための凹凸面を形成したエンボスシートと、蓋となる平坦層を形成する際の樹脂を1種2層の共押出しとしている。そして、空気層の溝形状の模様を作るための凹凸面が形成された第一層を溶融吐出ギリギリの低温で押出し、この第一層に接触する第二層を溝形状深さよりも薄く、かつ、高温で押出し、シートの形成を行なう方法で、内部に空気層を有した覗き見防止用透明フィルムを一括成形で得られることを見出した。
請求項1に記載の発明では、平面視形状が平行線群を配置した平行線溝、又は前記平行線群と直交させる平行線群を配置した格子状溝の模様が、透明樹脂中の空隙により構成され、なおかつ、最表面が平滑面である透明フィルムの本体を設け、前記平行線溝の溝壁が前記平滑面と直交する方向の平行な壁面によって形成され、前記透明フィルム本体の前記平滑面に対して直交する方向から前記透明フィルム本体を直視する直視方向とその直視方向から所定の許容角度範囲内で前記透明フィルム本体の下側の表示物を明確に視認することができる目視可能角度範囲が設定され、前記目視可能角度範囲から外れた斜め方向からは前記透明フィルム本体の下側の表示物を視認することを防止するようにしたことを特徴とする覗き見防止用透明フィルムを提供する。
請求項2に記載の発明では、前記透明フィルム本体は、前記平行線溝または前記格子状溝の模様が形成された透明樹脂の第一層と、前記第一層の上に積層され、表面に平滑面が形成された透明樹脂の第二層とが一体的に積層された積層体によって形成され、前記平行線溝または前記格子状溝の模様は、前記積層体の前記第一層と前記第二層との間の空隙により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の覗き見防止用透明フィルムを提供する。
請求項3に記載の発明では、前記積層体は、前記第一層と前記第二層とが同一材料で形成され、前記第一層の前記溝の溝深さよりも前記第二層の厚さの方が小さく設定され、かつ前記第一層の上面と前記第二層の下面との接合部が溶融状態で接合されて一体化され、前記第一層と前記第二層との接合時の成形温度は、前記第一層よりも前記第二層の温度が高い温度で成形されていることを特徴とする請求項2に記載の覗き見防止用透明フィルムを提供する。
請求項4に記載の発明では、前記第二層は、前記第一層との接合面と反対側の面に同一材料で形成された表面層がさらに接合され、前記表面層の表面に前記平滑面が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の覗き見防止用透明フィルムを提供する。
請求項5に記載の発明では、前記透明樹脂は、オレフィン系樹脂、ポリカーボネイト樹脂、MS樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂のうちのいずれかである請求項1〜4のいずれかに記載の覗き見防止用透明フィルムを提供する。
請求項6に記載の発明では、同種の透明樹脂を高温状態と低温状態とした一種二層で溶融押出成形する際に、低温状態の第1の透明樹脂を用いて平面視形状が平行線群、又は前記平行線群と直交させる平行線群を配置した格子状溝の模様の賦形を行い透明樹脂の第一層を成形し、高温状態の第2の透明樹脂の第二層を前記第一層の前記溝の成形面側に積層することで、表面に平滑面が形成された透明樹脂の第二層と前記第一層とが一体的に積層された積層体を成形し、前記積層体の成形時に前記溝の溝壁が前記平滑面と直交する方向の平行な壁面によって形成されることを特徴とする覗き見防止用透明フィルムの製造方法を提供する。
請求項7に記載の発明では、同種の透明樹脂を高温状態と低温状態とした一種二層で溶融押出成形する際に、低温状態の第1の透明樹脂を用いて平面視形状が平行線群、又は前記平行線群と直交させる平行線群を配置した格子状溝の模様の賦形を行い透明樹脂の第一層を成形し、高温状態側の第2の透明樹脂の第二層を前記第一層の前記溝の成形面側に積層することで、表面に平滑面が形成された透明樹脂の第二層と前記第一層とが一体的に積層された積層体を成形することを特徴とする覗き見防止用透明フィルムの製造方法を提供する。
本発明によれば、透明フィルム本体の内部に空隙層を設けたシートで、その空隙の形状などで反射光の方向を制御することができ、特定の方向からの視界を幻惑することで、覗き見を防止することができ、より簡便な構成として製造が容易な、覗き見防止用透明フィルムとその製造方法を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態の覗き見防止用透明フィルムの概略構成を示す縦断面図。 第1の実施の形態の覗き見防止用透明フィルムにおける透明樹脂中の平行線溝模様の空隙部分を示す要部の断面斜視図。 第1の実施の形態の覗き見防止用透明フィルムの製造装置における平行線溝模様の透明フィルムの第1の積層工程を示す概略構成図。 第1の実施の形態の覗き見防止用透明フィルムの製造装置における第1の積層工程の成形ロールと第1積層体との分離状態を説明する要部の縦断面図。 第1の実施の形態の覗き見防止用透明フィルムの製造装置における平行線溝模様の透明フィルムの第2の積層工程を示す概略構成図。 第1の実施の形態の覗き見防止用透明フィルムの製造装置における第2の積層工程の成形ロールと第2積層体との分離状態を説明する要部の縦断面図。 第1の実施の形態の覗き見防止用透明フィルムに入射した光の反射状態を説明するための説明図。 本発明の第2の実施の形態の覗き見防止用透明フィルムの透明樹脂中の格子状溝模様の空隙部分を示す要部の断面斜視図。
図1乃至図7は、本発明の第1の実施の形態を示す。図1は、第1の実施の形態の覗き見防止用透明フィルム1の概略構成を示す縦断面図である。本実施の形態の覗き見防止用透明フィルム1は、ディスプレイ装置の透明保護パネルや、タッチパネルなどの任意の表示物2の上に重ね合わせた状態で貼着されて使用される。
覗き見防止用透明フィルム1の本体1aは、少なくとも第一層4と第二層5とが一体的に積層された積層体によって形成されている。本実施の形態では、第一層4は、平面視形状が平行線群を配置した平行線溝6の模様(図2参照)が形成された透明樹脂の第1エンボス層によって形成されている。第二層5は、透明樹脂の第2エンボス層5aと、表面層5bとを積層した構成を有する。第2エンボス層5aは、第一層4の上に積層され、第一層4との接合面と反対側の面に同一材料で形成された表面層5bがさらに接合され、表面層5bの表面に平滑面5cが形成されている。図2に示すように平行線溝6の模様は、積層体の第一層4と第二層5との間の空隙部8により構成されていている。
ここで、覗き見防止用透明フィルム1の積層体は、第一層4と第二層5とが同一材料の透明樹脂で形成されている。透明樹脂の材料としては、オレフィン系樹脂を用いることが可能で、具体的には、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、塩化ビニールが挙げられる。これらは、易加工性と柔軟性を有しており、仕上がり品も風合いが良い。また、一般的な透明樹脂を用いた構成も可能である。その中でも、加工が比較的容易なプラスチック材料として、例えば、ポリカーボネイト樹脂、MS(メタクリルスチレン)樹脂などを用いれば耐衝撃性に優れた割れにくい特徴を持たせる事が出来、アクリル系樹脂やポリスチレン系樹脂を用いれば耐擦性に優れた特徴を得る事ができる。
また、覗き見防止用透明フィルム1の積層体は、第一層4の平行線溝6の溝深さよりも第二層5の第2エンボス層5aの厚さの方が小さく設定され、かつ第一層4の上面と第二層5の下面との接合部が溶融状態で接合されて一体化されている。さらに、第一層4と第二層5との接合時の成形温度は、第一層4よりも第二層5の温度が高い温度で成形されている。なお、図1の覗き見防止用透明フィルム1の断面図では、便宜上、覗き見防止用透明フィルム1の積層体の各層間を明示するために境界線を表示しているが、実際は各層間の接合部が溶融状態で接合されて一体化されている。そのため、覗き見防止用透明フィルム1は、積層体の各層間の境界線は明示されない一体物である。
本実施の形態の覗き見防止用透明フィルム1の製造に際しては、第一層4の樹脂温度を低く、第二層5の第2エンボス層5aの樹脂温度を高くする事で、コシなどのシートの成形性と、パターン転写性や融着性を得ることが出来る。樹脂種類にも拠るが、フローマークの生じない範囲で温度差を設ければよく、PE(例えば日本ポリエチレン製LC600A)やPMMA(例えば三菱レイヨン製VH000)などでは概ね10℃〜20℃程度の温度差を付ける事が出来る。
本実施の形態の覗き見防止用透明フィルム1の製造方法として、生産性に優れたTダイによる多層押出法を用いた場合について説明する。Tダイによる多層押出法とは、異種の樹脂をそれぞれ溶融して吐出させる複数の押出機をフィードブロックに接続し、フィードブロック内で合流多層化してTダイから多層樹脂膜として吐出し、冷却ロールで樹脂を冷却しながらシーティングを行う方式である。
この多層押出しを行う際には、フローマークの発生を防ぐ事が重要であるが、一般には、各層の樹脂の、Tダイ吐出後の流速を揃えることで行う。本実施の形態においては、各層で同一樹脂を使用するが、温度を変えて粘度を変えるため、Tダイ内で多層化される樹脂の温度差を、フローマークが発生しない吐出条件温度とし、フローマークの無い良好な樹脂膜を得ればよい。
本実施の形態の覗き見防止用透明フィルム1の製造装置11は、2つのシート成形装置(第1のシート成形装置12a(図3参照)と第2のシート成形装置12b(図5参照))を有する。第1のシート成形装置12aは、覗き見防止用透明フィルム1の製造工程の前半部分として、覗き見防止用透明フィルム1の第一層4の第1エンボス層を形成する工程を行う成形装置である。第2のシート成形装置12bは、覗き見防止用透明フィルム1の製造工程の後半部分として、第一層4の第1エンボス層の上に第2エンボス層5aと、表面層5bとを形成する工程を行う成形装置である。
第1のシート成形装置12aは、図3に示すように1つの押出機である第1押出機13と、Tダイ15と、引取り機の3つの冷却ロール(第1冷却ロール16と、第2冷却ロール17と、第3冷却ロール18)とを有する。
第1押出機13には、第一層4の第1エンボス層を構成する透明樹脂材料である第1の樹脂材料のペレットが供給される。そして、この第1押出機13内で樹脂材料のペレットが溶融された状態で、第1の溶融樹脂材料が供給路20を介してTダイ15に供給される。
Tダイ15は、1つの溶融樹脂供給口22と、1つの吐出口24とを有する。そして、溶融樹脂供給口22には、第1の溶融樹脂材料の供給路20が連結され、第1押出機13から第1の溶融樹脂材料が供給される。
Tダイ15の内部に供給された第1の溶融樹脂材料は、シート状に成形された状態でTダイ15の吐出口24からシート状に吐出される。ここで、Tダイ15から吐出される樹脂材料シート(第1のシート25)は、第1押出機13の回転数、温度条件などを調整し、適切な厚みをコントロールできる。
引取り機の3つの冷却ロール(第1冷却ロール16と、第2冷却ロール17と、第3冷却ロール18)は、並設されている。第1冷却ロール16と第3冷却ロール18とは、円筒状の加圧ローラである。第2冷却ロール17は、第1冷却ロール16と第3冷却ロール18との間に配置され、外周面に透明樹脂の第一層4の平行線溝6の凹凸模様と逆凹凸のエンボスパターン17aが刻設されている。エンボスパターン17aは、平行線溝6の凹凸模様の形状を適宜調整し、エンボス版として加工できる範囲で模様柄を構成すれば良い。
第2冷却ロール17は、例えば鉄芯上に銅メッキを施して、その銅の層を彫刻、たとえばダイヤモンドバイトによる切削加工、砥石による研削加工、選択的に腐食を施すエッチング加工や、その他多くの既存のパターンニング技術を用いてエンボスパターン17aを製作することができる。さらに、銅メッキ上に、クロムメッキを施すことで、表面硬度の向上による銅層の保護を図ることが可能となる。このほかにも金属や、セラミックをシリンダー表面に溶射、研磨を施して耐久性の高いロールを使用したり、ニッケル表面に形状を刻んだロール等を用いても良い。
第1冷却ロール16と、第2冷却ロール17との間には、Tダイ15の吐出口24からシート状に吐出される第1のシート25が導入される。このとき、引取り機に到達した第1のシート25は、第1冷却ロール16と、第2冷却ロール17との間に挟み込むが、その際に、第1のシート25が第2冷却ロール17に密着するようにロール温度、トルク、挟圧を調整する。これにより、第1冷却ロール16と、第2冷却ロール17との間を通過する際に、図4に示すように第2冷却ロール17のエンボスパターン17aの形状が第1のシート25に転写され、中間シート部材28が成形される。
続いて、中間シート部材28は、第2冷却ロール17と第3冷却ロール18との間を通過する。このとき、第2冷却ロール17と第3冷却ロール18とで除熱を行い、冷却ロール17、18の温度差や、張力等を用いて中間シート部材28の反りを矯正しながらシーティングを行い、更に下流部分で巻き取ることで、覗き見防止用透明フィルム1の第一層4が成形された覗き見防止用透明フィルム1の中間シート部材28を得ることができる。
第2のシート成形装置12bは、図5に示すように2つの押出機(第2押出機29と、第3押出機30)と、Tダイ31と、引取り機の3つの冷却ロール(第4冷却ロール32と、第5冷却ロール33と、第6冷却ロール34)と、中間シート部材28の供給ロール35とを有する。
第2押出機29には、覗き見防止用透明フィルム1の第二層5の表面層5bを構成する透明樹脂材料である第2の樹脂材料のペレットが供給される。そして、この第2押出機29内で樹脂材料のペレットが溶融された状態で、第2の溶融樹脂材料が供給路36を介してTダイ31に供給される。また、第3押出機30は、覗き見防止用透明フィルム1の第二層5の第2エンボス層5aを構成する透明樹脂材料である第3の樹脂材料のペレットが供給される。そして、この第3押出機30内で樹脂材料のペレットが溶融された状態で、第3の溶融樹脂材料が供給路37を介してTダイ31に供給される。
Tダイ31は、2つの溶融樹脂供給口(第2供給口38と第3供給口39)と、1つの吐出口40とを有する。そして、第2供給口38には、第2の溶融樹脂材料の供給路36が連結され、第2押出機29から第2の溶融樹脂材料が供給される。また、第3供給口39には、第3の溶融樹脂材料の供給路37が連結され、第3押出機30から第3の溶融樹脂材料が供給される。
Tダイ31の内部には、第2の溶融樹脂材料のシートである第2のシート41と第3の溶融樹脂材料のシートである第3のシート42とを合流して積層させる合流部が設けられている。このTダイ31の内部の合流部で積層された第2のシート41と第3のシート42との積層体のシート(積層体シート43)は、Tダイ31の吐出口40からシート状に吐出される。ここで、Tダイ31から吐出される樹脂(積層体シート43)は、2つの押出機(第2押出機29と、第3押出機30)の回転数、温度条件などを調整し、適切な層比、厚みをコントロールできる。例えば、第2エンボス層5aの樹脂温度を高く、表面層5bの樹脂温度を低く設定する。なお、Tダイ31の上流部分に設けられるフィードブロック(図示せず)などで第2のシート41と第3のシート42とを合流、多層化を行っても良い。
引取り機の3つの冷却ロール(第4冷却ロール32と、第5冷却ロール33と、第6冷却ロール34)は、並設されている。第4冷却ロール32と第6冷却ロール34とは、円筒状の加圧ローラである。第5冷却ロール33は、第4冷却ロール32と第6冷却ロール34との間に配置されている。この第5冷却ロール33は、外周面が鏡面状に成形され、ミラーロールが形成されている。
第4冷却ロール32と、第5冷却ロール33との間には、供給ロール35から繰り出される中間シート部材28と、Tダイ31の吐出口40からシート状に吐出される積層体シート43とが同時に導入される。このとき、引取り機に到達した積層体シート43は、第4冷却ロール32と、第5冷却ロール33との間で中間シート部材28と一緒に挟み込む。その際に、設定の限度は、樹脂種類や樹脂の吐出量、層厚みなどにより異なるが、成形品にフローマークが発生せず、かつ、中間シート部材28の第1エンボス層の第一層4と、積層体シート43の第3のシート42(第2エンボス層5a)との間に平行線溝6の模様の空隙が維持できる条件とすれば良い。これにより、積層体シート43と中間シート部材28とが積層される。このとき、中間シート部材28の第一層4の上面と、積層体シート43の第3のシート42(第二層5)の下面との接合部が溶融状態で接合されて一体化される。これにより、覗き見防止用透明フィルム1の第一層4と第二層5との間の空隙により平行線溝6の模様が構成されていている覗き見防止用透明フィルム1の本体1aが形成される。
さらに、積層体シート43の第2のシート41が第5冷却ロール33に密着するようにロール温度、トルク、挟圧を調整する。このとき、第2のシート41が第5冷却ロール33のミラーロールに密着する事で、積層体シート43の第2のシート41に平滑面を転写させることが出来る。
続いて、第5冷却ロール33と第6冷却ロール34とで除熱を行う。このとき、冷却ロールの温度差や、張力等を用いてシートの反りを矯正しながらシーティングを行い、更に下流部分で巻き取ることで、覗き見防止用透明フィルム1の成形品44を得ることができる。
なお、覗き見防止用透明フィルム1の成形品44の各層への樹脂吐出量の比率は、フローマークや、形状転写に影響の無い樹脂温度が維持でき、フローマークが生じないように設定する。例えば、主層(第一層4の第1エンボス層)に粘度の高い樹脂を選定し、表層(表面層5b)あるいは裏層(第2エンボス層5a)側を主層よりも樹脂粘度の低い樹脂として、フローマークが消える温度条件にて吐出することで覗き見防止用透明フィルム1の成形品44を作ることが好ましい。
上記構成の本実施の形態の覗き見防止用透明フィルム1にあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の覗き見防止用透明フィルム1では、覗き見防止用透明フィルム本体1aの内部に平面視形状が平行線群を配置した平行線溝6の模様の空隙部8を設け、この覗き見防止用透明フィルム本体1aの表面に平滑面5cを形成している。そして、ディスプレイ装置の画面などの表示物2の上にこの覗き見防止用透明フィルム本体1aを重ね合わせた状態で貼着されて使用される。そのため、表示物2を上から目視した場合には、この覗き見防止用透明フィルム1を通して表示物2が目視される。このとき、図1中に矢印で示すように使用者が表示物2を真上(正面)から見ている場合には、表示物2から覗き見防止用透明フィルム1に対してほぼ垂直方向に向けて入射する入射光は、覗き見防止用透明フィルム1をほぼ直進状状態で透過する。この状態では、覗き見防止用透明フィルム1の本体1aの空隙部8を通る出射光と、覗き見防止用透明フィルム1の本体1aの空隙部8を通らない出射光とでほとんど違いはない。さらに、使用者が表示物2を覗き見防止用透明フィルム1の平行線溝6の溝壁面と平行な方向から斜めに見ている場合も同様である。
そのため、使用者が表示物2を真上(正面)から見ている場合と、覗き見防止用透明フィルム1の平行線溝6の溝壁面と平行な方向から斜めに見ている場合には、表示物2をはっきりと明瞭に見ることができる。さらに、覗き見防止用透明フィルム1の本体1aの空隙部8の周囲には遮光物がないので、表示物2を見ている使用者へ向かう出射光が遮光されることはない。したがって、本来の透過光の光量低下を抑制できるので、ディスプレイ装置の画面が暗くなり、見難くなることが防止される。
これに対し、図7中に矢印で示すように表示物2を覗き見防止用透明フィルム1の平行線溝6の溝壁面と直交する方向から斜めに見ている場合には、覗き見防止用透明フィルム1の本体1aの空隙部8を通らない入射光L1と、覗き見防止用透明フィルム1の本体1aの空隙部8を通る入射光L2、L3とで光の反射状態が異なる。ここで、覗き見防止用透明フィルム1の本体1aの空隙部8を通らない入射光L1は、途中で反射することなく直接的に表示物2に到達する。また、覗き見防止用透明フィルム1の本体1aの空隙部8を通る入射光は、第二層5および平行線溝6の空隙部8の溝壁面との間の界面で反射し、第一層4を通り、表示物2に向かう反射光L2や、第二層5の下面と複数の平行線溝6の空隙部8との間の界面で反射する反射光L3などが発生する。そのため、表示物2を覗き見防止用透明フィルム1の平行線溝6の溝壁面と直交する方向から斜めに見ている場合には、平行線溝6の空隙部8の溝壁面などで複雑に反射する反射光の影響を受ける状態で表示物2が目視されることになる。
したがって、覗き見防止用透明フィルム1を実際に表示物2上に貼り付ける際は、覗き見防止用透明フィルム1の平行線溝6の溝方向を実際に使用する方向に沿うように配置すると良い。これにより、銀行のATMなどの場合は、真上から覗き込む必要は無く、正面に立つことで普通に見ることができる。また、覗き見防止用透明フィルム1の平行線溝6の溝壁面と直交する方向から斜めに見ている非使用者には、覗き見防止用透明フィルム1の本体1aの空隙部8を通らない出射光と、覗き見防止用透明フィルム1の本体1aの空隙部8を通る出射光とが混在した状態で目視されることになる。そのため、表示物2を斜め方向から見ている非使用者には、表示物2の見え方が不明りょうな状態に幻惑されることになるので、表示物2をはっきりと明瞭に見ることができなくなり、表示物2の表示情報を盗視する行為を防止することができる。さらに、斜めから見る角度が大きくなると光線L1が生じなくなるので、覗き見防止用透明フィルムに入射する全ての光線は直接表示物2に到達しなくなり、覗き見防止効果が最大となる。
本実施の形態の覗き見防止用透明フィルム1の複数の平行線溝6の空隙部8の構造部分の光反射による幻惑の効果は、複数の平行線溝6の空隙部8の空隙層と透明樹脂層の屈折率差により生起されるので、この部分で強い反射光を発生させ、幻惑感の向上を図ることができる。
また、本実施の形態の覗き見防止用透明フィルム1では、第一層4の第1エンボス層と、第二層5の第2エンボス層5aと、表面層5bとは全て同一の透明樹脂で構成され、各層間の接合部が溶融状態で接合されている。そのため、各層間の接合面では屈折率差を生じないため、各層間の境界面での光線の屈折は生じない。そして、第一層4の第1エンボス層と、第二層5の第2エンボス層5aとの間の複数の平行線溝6に空隙部8が封じ込められた構造を有している。この複数の平行線溝6の空隙部8の形状などで反射光の方向を制御し、覗き見防止用透明フィルム1の内部における反射屈折効果により、表示物2を覗き見防止用透明フィルム1の平行線溝6の溝壁面と直交する方向から斜めに見ている非使用者の視界を幻惑することで、覗き見を防止することができる。
また、本実施の形態では、覗き見防止用透明フィルム1の本体1aの第一層4は、平面視形状が複数の平行線溝6の空隙部8が形成された透明樹脂の第1エンボス層によって形成されている。第二層5は、透明樹脂の第2エンボス層5aと、表面層5bとを積層した構成を有する。第2エンボス層5aは、第一層4の上に積層され、第一層4との接合面と反対側の面に同一材料で形成された表面層5bがさらに接合され、表面層5bの表面に平滑面5cが形成されている。そして、図2に示すように空隙部8の模様は、積層体の第一層4と第二層5との間の複数の平行線溝6によって構成されていている。
これにより、第一層4の第1エンボス層と、第二層5の第2エンボス層5aとの間に複数の平行線溝6の空隙部8の空気層を内包させているので、空隙部8の空気層が表面層5bの最外面に露出することはない。そして、表面層5bの最外面は平滑面5cとすることで、表面処理を容易に施すことが可能となる。そのため、表面層5bの平滑面5cにハードコートや、帯電防止などの最表面処理も行いやすい。
また、複数の平行線溝6の空隙部8の空気層構造のパターンニングについては、従来のエンボス版での製造プロセスを使用できるので、容易に実現可能であり、低原価を得るには望ましい。さらに、複数の平行線溝6の空隙部8の空気層構造を閉空間とする覗き見防止用透明フィルム1の製造装置11も、1種2層の押出機が使用できれば良く、使用する樹脂もこれまでと同等である。
さらに、本実施の形態では、複数の平行線溝6の組合せにより、反射光の方向を制御し、特定の方向からの視界を幻惑することで、覗き見を防止している。そのため、複数の平行線溝6の配置状態を調整することで、表示物2の視野角度を制御することができる。
したがって、フィルム内部に空隙層を設けたシートを覗き見防止用透明フィルム1として用いることで、表示物2の特定の方向、すなわち平行線溝6と平行な方向と直交する方向の左右方向の2方向からの視界を幻惑することで、覗き見を防止することができ、より簡便な構成として製造が容易な、覗き見防止用透明フィルムとその製造方法を提供することができる。
図8は、本発明の第2の実施の形態を示す。本実施の形態は、第1の実施の形態(図1乃至図7参照)の覗き見防止用透明フィルム1の構成を次の通り変更した変形例である。なお、図8中で図1乃至図7と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
すなわち、第1の実施の形態では、透明樹脂の積層体の第一層4と第二層5との間の空隙部8を平面視形状が平行線群を配置した平行線溝6の模様を設けた構成を示したが、本実施の形態の覗き見防止用透明フィルム51は、平行線溝6の平行線群と直交させる平行線群を配置した格子状溝52により透明樹脂中の空隙部53を形成する構成にしたものである。
本実施の形態でも第1の実施の形態と同様の効果が得られる他、本実施の形態では平行線溝6と平行な方向と直交する方向の左右方向の2方向からの表示物2の覗き見防止効果だけでなく、平行線溝6の平行線群と直交させる方向の上下左右の4方向からの表示物2の覗き見防止効果を得ることができる。これにより、例えば、携帯電話等を真上(正面)から見る事が確定している製品に対しては、図8のような構成とすることで上下左右の4方向からの表示物2の視界を幻惑できる。
(実施例1)
第2冷却ロール17の版形状(エンボスパターン17a)を構成する平行線溝6の線幅100μm、隣接するパターンとのピッチを260μm、溝の深さを30μmとして、製版を行なった。製版には上記形状を得ることが出来る矩形状の断面を持つダイヤモンドバイトを用いて、第2冷却ロール17上に設けた銅メッキに対して切削加工を行い、切削後Crメッキを施してエンボス版とした。
透明なポリプロピレン樹脂を平均厚さ80μmにてエンボス加工を行い、同様に透明なポリプロピレン樹脂を平均80μmの厚さで表面層5bを形成する。
最後にその表面に、乾燥後の厚みが1g/mとなる程度にウレタンアクリレート樹脂をコートして表面保護層を形成し、覗き見防止用透明フィルム1を得る。
(実施例2)
実施例1と同様の版を用いて、ポリエチレン(日本ポリエチレン LC600A)により同様の試作を行なった。樹脂温度は240℃で実施したところ、やや断面形状の崩れが生じるものの、平行線溝6の模様の空隙層は確保されていた。
第2エンボス層5aと表面層5bとの樹脂温度の温度差を20℃としたところ、良好な結果が得られた。
エンボスパターン17aの空隙層では強い反射光を生じることから、樹脂層の厚みについては殆んど制約がない。このことは、覗き見防止用透明フィルム1への他の要求項目に応じて適宜決定してよいことを示しており、使いやすい特性である。
また、エンボス版としては、切削版のみならず、エッチングなどを用いた、グラビア用の製版技術も用いることが出来るので、応用範囲が広い。
このように得られたシートを、所望の形状に断裁し、覗き見防止用透明フィルム1を得ることが出来る。断裁には、薄手の場合にはスリッターが使用できるが、厚手の場合は丸鋸や、ランニングソー、レーザー断裁など、適宜選定し使用すればよい。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
1…覗き見防止用透明フィルム、1a…覗き見防止用透明フィルム本体、2…表示物、4…第一層、5…第二層、5a…第2エンボス層、5b…表面層、5c…平滑面、6…平行線溝、8…空隙部、11…覗き見防止用透明フィルムの製造装置、12a…第1のシート成形装置、12b…第2のシート成形装置、13…第1押出機、15…Tダイ、16…第1冷却ロール、17…第2冷却ロール、17a…エンボスパターン、18…第3冷却ロール、25…第1のシート、28…中間シート部材、29…第2押出機、30…第3押出機、31…Tダイ、32…第4冷却ロール、33…第5冷却ロール、34…第6冷却ロール、35…供給ロール、41…第2のシート、42…第3のシート、43…積層体シート、44…成形品、51…覗き見防止用透明フィルム、52…格子状溝、53…空隙部。

Claims (7)

  1. 平面視形状が平行線群を配置した平行線溝、又は前記平行線群と直交させる平行線群を配置した格子状溝の模様が、透明樹脂中の空隙により構成され、なおかつ、最表面が平滑面である透明フィルムの本体を設け、
    前記平行線溝の溝壁が前記平滑面と直交する方向の平行な壁面によって形成され、
    前記透明フィルム本体の前記平滑面に対して直交する方向から前記透明フィルム本体を直視する直視方向とその直視方向から所定の許容角度範囲内で前記透明フィルム本体の下側の表示物を明確に視認することができる目視可能角度範囲が設定され、前記目視可能角度範囲から外れた斜め方向からは前記透明フィルム本体の下側の表示物を視認することを防止するようにしたことを特徴とする覗き見防止用透明フィルム。
  2. 前記透明フィルム本体は、前記平行線溝または前記格子状溝の模様が形成された透明樹脂の第一層と、前記第一層の上に積層され、表面に平滑面が形成された透明樹脂の第二層とが一体的に積層された積層体によって形成され、
    前記平行線溝または前記格子状溝の模様は、前記積層体の前記第一層と前記第二層との間の空隙により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の覗き見防止用透明フィルム。
  3. 前記積層体は、前記第一層と前記第二層とが同一材料で形成され、
    前記第一層の前記溝の溝深さよりも前記第二層の厚さの方が小さく設定され、かつ前記第一層の上面と前記第二層の下面との接合部が溶融状態で接合されて一体化され、
    前記第一層と前記第二層との接合時の成形温度は、前記第一層よりも前記第二層の温度が高い温度で成形されていることを特徴とする請求項2に記載の覗き見防止用透明フィルム。
  4. 前記第二層は、前記第一層との接合面と反対側の面に同一材料で形成された表面層がさらに接合され、前記表面層の表面に前記平滑面が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の覗き見防止用透明フィルム。
  5. 前記透明樹脂は、オレフィン系樹脂、ポリカーボネイト樹脂、MS樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂のうちのいずれかである請求項1〜4のいずれかに記載の覗き見防止用透明フィルム。
  6. 同種の透明樹脂を高温状態と低温状態とした一種二層で溶融押出成形する際に、低温状態の第1の透明樹脂を用いて平面視形状が平行線群、又は前記平行線群と直交させる平行線群を配置した格子状溝の模様の賦形を行い透明樹脂の第一層を成形し、
    高温状態の第2の透明樹脂の第二層を前記第一層の前記溝の成形面側に積層することで、表面に平滑面が形成された透明樹脂の第二層と前記第一層とが一体的に積層された積層体を成形し、
    前記積層体の成形時に前記溝の溝壁が前記平滑面と直交する方向の平行な壁面によって形成されることを特徴とする覗き見防止用透明フィルムの製造方法。
  7. 同種の透明樹脂を高温状態と低温状態とした一種二層で溶融押出成形する際に、低温状態の第1の透明樹脂を用いて平面視形状が平行線群、又は前記平行線群と直交させる平行線群を配置した格子状溝の模様の賦形を行い透明樹脂の第一層を成形し、
    高温状態側の第2の透明樹脂の第二層を前記第一層の前記溝の成形面側に積層することで、表面に平滑面が形成された透明樹脂の第二層と前記第一層とが一体的に積層された積層体を成形することを特徴とする覗き見防止用透明フィルムの製造方法。
JP2014250191A 2014-12-10 2014-12-10 覗き見防止用透明フィルムとその製造方法 Pending JP2016110034A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014250191A JP2016110034A (ja) 2014-12-10 2014-12-10 覗き見防止用透明フィルムとその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014250191A JP2016110034A (ja) 2014-12-10 2014-12-10 覗き見防止用透明フィルムとその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016110034A true JP2016110034A (ja) 2016-06-20

Family

ID=56122176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014250191A Pending JP2016110034A (ja) 2014-12-10 2014-12-10 覗き見防止用透明フィルムとその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016110034A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI581952B (zh) * 2016-06-22 2017-05-11 明基材料股份有限公司 具高深寬比微結構之複合膜之製造方法
CN109521508A (zh) * 2018-12-11 2019-03-26 杭州炽云科技有限公司 一种带有防窥膜材的虚像成像系统
WO2020213465A1 (ja) * 2019-04-16 2020-10-22 Agc株式会社 積層体

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0297904A (ja) * 1988-08-08 1990-04-10 Minnesota Mining & Mfg Co <3M> 光線コントロールフイルム
JPH06170993A (ja) * 1992-12-03 1994-06-21 Jsp Corp プラスチック段ボール複合品及びその製造方法
JPH09311206A (ja) * 1996-05-23 1997-12-02 Kimoto & Co Ltd 光線制御シート及びその製造方法
JP2004126352A (ja) * 2002-10-04 2004-04-22 Hitachi Cable Ltd 光制御フィルム及び光学装置
JP2009258242A (ja) * 2008-04-14 2009-11-05 Toyobo Co Ltd 表示画面用光学フィルター
WO2012162458A2 (en) * 2011-05-25 2012-11-29 3M Innovative Properties Company Light control film

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0297904A (ja) * 1988-08-08 1990-04-10 Minnesota Mining & Mfg Co <3M> 光線コントロールフイルム
JPH06170993A (ja) * 1992-12-03 1994-06-21 Jsp Corp プラスチック段ボール複合品及びその製造方法
JPH09311206A (ja) * 1996-05-23 1997-12-02 Kimoto & Co Ltd 光線制御シート及びその製造方法
JP2004126352A (ja) * 2002-10-04 2004-04-22 Hitachi Cable Ltd 光制御フィルム及び光学装置
JP2009258242A (ja) * 2008-04-14 2009-11-05 Toyobo Co Ltd 表示画面用光学フィルター
WO2012162458A2 (en) * 2011-05-25 2012-11-29 3M Innovative Properties Company Light control film

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI581952B (zh) * 2016-06-22 2017-05-11 明基材料股份有限公司 具高深寬比微結構之複合膜之製造方法
CN109521508A (zh) * 2018-12-11 2019-03-26 杭州炽云科技有限公司 一种带有防窥膜材的虚像成像系统
CN109521508B (zh) * 2018-12-11 2024-01-23 杭州炽云科技有限公司 一种带有防窥膜材的虚像成像系统
WO2020213465A1 (ja) * 2019-04-16 2020-10-22 Agc株式会社 積層体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4816419B2 (ja) 積層フィルム
JP6806082B2 (ja) 透明スクリーンシート、透明スクリーン、および映像表示システム
US20080186558A1 (en) Two dimensional light control film
EP2324990A1 (en) Optical sheet manufacturing device and optical sheet manufacturing method
WO2007118122A2 (en) Anti-snooping sheet and display device comprising the same
JP2016110034A (ja) 覗き見防止用透明フィルムとその製造方法
TW201114603A (en) Complex sheet structure and cover lens assembly used in a touch panel
JP2012108513A (ja) 光透過調整フィルタが形成されたレンズアレイシート
TWI782990B (zh) 視角控制體及其製造方法,以及視角控制圖像顯示體
JP2016224259A (ja) 光透過方向制御シート、照明装置及び光センサー装置
JP6669541B2 (ja) 液晶表示装置
TWI426100B (zh) 擠壓成型稜鏡膜的方法以及以該方法製造的稜鏡膜
JP2016112709A (ja) 加飾シートとその製造方法
KR101740889B1 (ko) 보안 필름 및 이들의 제조방법
TWI507778B (zh) Twist the front panel of the nematic liquid crystal panel
JP6669542B2 (ja) 積層フロントパネル及びその製造方法
JP6620425B2 (ja) 透明樹脂フィルムと光学シートとそれらの製造方法
KR20130016018A (ko) 복수의 광제어 요소를 구비한 광제어 장치
TW201805191A (zh) 立體造形物
KR20190001838A (ko) 디스플레이 장치용 보안필름
JP2000084995A (ja) 樹脂シート及びその製造方法
KR101740891B1 (ko) 광 투과 필름, 보안 필름 및 이들의 제조방법
JP5115919B2 (ja) 合成樹脂製チューブ体の表面加飾方法
TWM505616U (zh) 3d顯示層及3d顯示結構
JP2016107563A (ja) 透明多層反射フィルムとその製造方法およびデザインシートとその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180925

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190521

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191203