JP2016109289A - 樹脂製はすば歯車 - Google Patents

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Abstract

【課題】歯車軸のミスアライメントに起因する回転伝達誤差を減少させることができる回転伝達精度の良い樹脂製はすば歯車を提供する。【解決手段】歯2の歯幅方向一端側の歯先側と歯2の歯幅方向他端側の歯元側とを歯面11に沿って斜めに結ぶ第1加工基準線12と、歯2の歯幅方向他端側の歯先側と歯2の歯幅方向一端側の歯元側とを歯面11に沿って斜めに結ぶ第2加工基準線13と、を設定する。そして、歯面11は、第1加工基準線12から歯2の歯幅方向一端側の歯元に向けて滑らかな第1曲面15で削り取られると共に、第2加工基準線13から歯2の歯幅方向他端側の歯元に向けて滑らかな第2曲面16で削り取られるようにして三次元的歯面修整が施される。そして、第1加工基準線12と第2加工基準線13よりも歯2の歯先側にインボリュート歯形形状が残される。【選択図】図1

Description

この発明は、回転伝達に使用される樹脂製はすば歯車に関し、特に歯車軸のミスアライメントに起因する回転伝達誤差の減少を目的として歯面修整が施された樹脂製はすば歯車に関するものである。
従来から、はすば歯車を使用した動力伝達装置において、歯車軸のミスアライメントに起因する回転伝達誤差を減少させる様々な技術が開発されてきた。例えば、はすば歯車において、歯当たりを歯幅中央部に集中させるために、歯すじ方向に適当なふくらみをつけるような加工(クラウニング)を施し、歯車軸のミスアライメントに起因する回転伝達誤差を減少させるようにした技術が知られている(特許文献1、2参照)。また、はすば歯車において、歯面に三次元的歯面修整(バイアスアウト歯面修整又はバイアスイン歯面修整)を施すことによって、歯車軸のミスアライメントに起因する回転伝達誤差を減少させる技術が知られている(特許文献3、4参照)。
特開平8−197332号公報(特に、段落0001〜0006、図17) 特開2014−89483号公報(特に、図5〜6) 特開平10−89442号公報(特に、図1、図8) 特開2008−275060号公報(特に、図8、図11)
しかしながら、上記従来のクラウニング、バイアスアウト歯面修整、又はバイアスイン歯面修整を樹脂製はすば歯車の歯面に施した場合、歯車軸のミスアライメントに起因する回転伝達誤差を十分に減少させることができなかった。
そこで、本発明は、歯車軸のミスアライメントに起因する回転伝達誤差を減少させることができる回転伝達精度の良い樹脂製はすば歯車を提供する。
本発明は、インボリュート歯形形状の歯2の歯面11に三次元的歯面修整が施された樹脂製はすば歯車1に関するものである。この発明において、前記歯2の歯幅方向一端側の歯先側と前記歯2の歯幅方向他端側の歯元側とを歯面11に沿って斜めに結ぶ第1加工基準線12と、前記歯2の歯幅方向他端側の歯先側と前記歯2の歯幅方向一端側の歯元側とを歯面11に沿って斜めに結ぶ第2加工基準線13と、を設定する。前記歯面11は、前記第1加工基準線12から前記歯2の歯幅方向一端側の歯元に向けて滑らかな第1曲面15で削り取られると共に、前記第2加工基準線13から前記歯2の歯幅方向他端側の歯元に向けて滑らかな第2曲面16で削り取られるようにして前記三次元的歯面修整が施されることにより、前記第1加工基準線12と前記第2加工基準線13よりも前記歯2の歯先側に前記インボリュート歯形形状が残される。
本発明に係る樹脂製はすば歯車は、従来の歯面修整を施した樹脂製はすば歯車と比較し、歯車軸のミスアライメントに起因する回転伝達誤差を減少させ、歯車軸のミスアライメントがあった場合でも回転伝達精度を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る樹脂製はすば歯車を示す図であり、図1(a)が本実施形態に係る樹脂製はすば歯車の正面図、図1(b)が図1(a)のA1−A1線に沿って切断して示す樹脂製はすば歯車の断面図、図1(c)が本実施形態に係る樹脂製はすば歯車の歯を斜め上方から見て示す斜視図である。 歯車軸にミスアライメントが生じた場合の歯の噛み合い状態と、歯車軸にミスアライメントが生じない場合の歯の噛み合い状態とを模式的に示す図である。 図2(a−2)、(b−2)、(c−2)に示した歯の噛み合い状態を設定し、本発明の第1実施形態に係る樹脂製はすば歯車の回転伝達誤差(かみ合い一次成分)を片歯面噛み合い試験で測定した結果と、無修整はすば歯車の回転伝達誤差(かみ合い一次成分)を片歯面噛み合い試験で測定した結果とを対比して示す図である。 図4(a)は第1比較例に係る樹脂製はすば歯車の歯の外観斜視図であり、図4(b)は第2比較例に係る樹脂製はすば歯車の歯の外観斜視図であり、図4(c)は第3比較例に係る樹脂製はすば歯車の歯の外観斜視図であり、図4(d)は第4比較例に係る樹脂製はすば歯車の歯の外観斜視図である。 図2(a−2)、(b−2)、(c−2)に示した歯の噛み合い状態を設定し、第1比較例に係る樹脂製はすば歯車の回転伝達誤差(かみ合い一次成分)を片歯面噛み合い試験で測定した結果と、無修整はすば歯車の回転伝達誤差(かみ合い一次成分)を片歯面噛み合い試験で測定した結果とを対比して示す図である。 図2(a−2)、(b−2)、(c−2)に示した歯の噛み合い状態を設定し、第2比較例に係る樹脂製はすば歯車の回転伝達誤差(かみ合い一次成分)を片歯面噛み合い試験で測定した結果と、無修整はすば歯車の回転伝達誤差(かみ合い一次成分)を片歯面噛み合い試験で測定した結果とを対比して示す図である。 図2(a−2)、(b−2)、(c−2)に示した歯の噛み合い状態を設定し、第3比較例に係る樹脂製はすば歯車の回転伝達誤差(かみ合い一次成分)を片歯面噛み合い試験で測定した結果と、無修整はすば歯車の回転伝達誤差(かみ合い一次成分)を片歯面噛み合い試験で測定した結果とを対比して示す図である。 図2(a−2)、(b−2)、(c−2)に示した歯の噛み合い状態を設定し、第4比較例に係る樹脂製はすば歯車の回転伝達誤差(かみ合い一次成分)を片歯面噛み合い試験で測定した結果と、無修整はすば歯車の回転伝達誤差(かみ合い一次成分)を片歯面噛み合い試験で測定した結果とを対比して示す図である。 駆動側を金属(真鍮)製はすば歯車から樹脂(POM(M25相当))製はすば歯車に変更し、図2(a−1)及び図2(c−1)に示す歯車軸のミスアライメントが生じている状態における第1実施形態に係る樹脂製はすば歯車の回転伝達誤差(かみ合い一次成分)の測定結果と無修整はすば歯車の回転伝達誤差(かみ合い一次成分)の測定結果とを対比して示す図である。 第1実施形態の変形例4に係る樹脂製はすば歯車の歯の外観斜視図である。 図11(a)は本発明の第2実施形態に係る樹脂製はすば歯車の歯を斜め上方から見て示す斜視図であり、図11(b)は図11(a)の歯の形状を説明するための第1補助図であり、図11(c)は図11(a)の歯の形状を説明するための第2補助図である。 図2(a−2)、(b−2)、(c−2)に示した歯の噛み合い状態を設定し、本発明の第2実施形態に係る樹脂製はすば歯車の回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を片歯面噛み合い試験で測定した結果と、一般的に使用される歯面修整を施さない樹脂製はすば歯車(無修整はすば歯車)の回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を片歯面噛み合い試験で測定した結果とを対比して示す図である。 図2(a−2)、(b−2)、(c−2)に示した歯の噛み合い状態を設定し、本発明品2の回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を片歯面噛み合い試験で測定した結果と、本発明品1の回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を片歯面噛み合い試験で測定した結果とを対比して示す図である。 図14(a)は本発明の第2実施形態の変形例1に係る樹脂製はすば歯車の歯を斜め上方から見て示す斜視図であり、図14(b)は図14(a)の歯の形状を説明するための第1補助図であり、図14(c)は図14(a)の歯の形状を説明するための第2補助図である。 図15(a)は本発明の第3実施形態に係る樹脂製はすば歯車の歯を斜め上方から見て示す斜視図であり、図15(b)は図15(a)の歯の形状を説明するための第1補助図であり、図15(c)は図15(a)の歯の形状を説明するための第2補助図である。 図2(a−2)、(b−2)、(c−2)に示した歯の噛み合い状態を設定し、本発明の第3実施形態に係る樹脂製はすば歯車の回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を片歯面噛み合い試験で測定した結果と、一般的に使用される歯面修整を施さない樹脂製はすば歯車(無修整はすば歯車)の回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を片歯面噛み合い試験で測定した結果とを対比して示す図である。 図2(a−2)、(b−2)、(c−2)に示した歯の噛み合い状態を設定し、本発明品3の回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を片歯面噛み合い試験で測定した結果と、本発明品1の回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を片歯面噛み合い試験で測定した結果とを対比して示す図である。 図18(a)は本発明の第3実施形態の変形例1に係る樹脂製はすば歯車の歯を斜め上方から見て示す斜視図であり、図18(b)は図18(a)の歯の形状を説明するための第1補助図であり、図18(c)は図18(a)の歯の形状を説明するための第2補助図である。 図19(a)は本発明の第4実施形態に係る樹脂製はすば歯車の歯を斜め上方から見て示す斜視図であり、図19(b)は図19(a)の歯の形状を説明するための第1補助図であり、図19(c)は図19(a)の歯の形状を説明するための第2補助図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る樹脂製はすば歯車1を示す図である。なお、図1(a)は、本実施形態に係る樹脂製はすば歯車1の正面図である。また、図1(b)は、図1(a)のA1−A1線に沿って切断して示す樹脂製はすば歯車1の断面図である。また、図1(c)は、本実施形態に係る樹脂製はすば歯車1の歯2を斜め上方から見て示す斜視図である。
この図1に示すように、樹脂製はすば歯車1は、軸に嵌合される軸穴3が形成された円筒状のボス4と、このボス4の外周面4aから径方向外方へ延びる円板状のウェブ5と、このウェブ5の外周端に形成された円筒状のリム6と、リム6の外周側に複数形成された歯2と、を有している。また、この樹脂製はすば歯車1は、ボス4の外周面4aとリム6の内周面6aとを接続するウェブ5がボス4の中心軸7に沿った中央部に位置している。また、この樹脂製はすば歯車1は、中心軸7に直交する第1の仮想平面8上に、ボス4の一方の側面4b(図1(b)における左側面)、リム6の一方の側面6b(図1(b)における左側面)、及び歯2の歯幅方向の一端面2a(図1(b)における左側端面)が位置するように形成されている。また、この樹脂製はすば歯車1は、中心軸7に直交し且つ第1の仮想平面8と平行の第2の仮想平面10上に、ボス4の他方の側面4c(図1(b)における右側面)、リム6の他方の側面6c(図1(b)における右側面)、及び歯2の歯幅方向の他端面2b(図1(b)における右側端面)が位置するように形成されている。そして、このような樹脂製はすば歯車1は、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)等のプラスチックを使用して形作られている。
図1(c)に示す樹脂製はすば歯車1の歯2は、インボリュート歯形形状の歯2の歯面11に三次元的歯面修整を施すことによって形成されている。すなわち、本実施形態において、歯2の噛み合いに使用される歯面11(両歯面のうちの一方の歯面)は、歯2の歯幅方向一端側の歯先側と歯2の歯幅方向他端側の歯元側とを歯面11に沿って斜めに結ぶ線を第1加工基準線12とし、歯2の歯幅方向他端側の歯先側と歯2の歯幅方向一端側の歯元側とを歯面11に沿って斜めに結ぶ線を第2加工基準線13とすると、第1加工基準線12を噛み合い接触線の進行方向14に沿って設けるようになっている。そして、歯面11は、第1加工基準線12から歯2の歯幅方向一端側の歯元に向けて滑らかな第1曲面15で削り取られると共に、第2加工基準線13から歯2の歯幅方向他端側の歯元に向けて滑らかな第2曲面16で削り取られるようにして三次元的歯面修整が施される。その結果、歯面11は、第1加工基準線12と第2加工基準線13よりも歯先側に三次元的歯面修整が施されない三角形状に類似した形状の歯面部分11a(インボリュート歯形形状の歯面部分)が残される。この歯2における歯面11の修整量をΔで表してある。このようにして形作られた(三次元的歯面修整が施された)歯面11は、第1曲面15と第2曲面16で形作られる稜線19aが第1加工基準線12と第2加工基準線13の交差部19bから歯丈方向に沿って歯元側へ延びている。なお、第1曲面15の加工方向は、歯面11の歯幅方向一端側の歯元から第1加工基準線12に直交するように延びる仮想線29aに沿った方向である。また、第2曲面16の加工方向は、歯面11の歯幅方向他端側の歯元から第2加工基準線13に直交するように延びる仮想線29bに沿った方向である。
図2は、歯車軸17,18にミスアライメントが生じた場合の歯20,21の噛み合い状態と、歯車軸17,18にミスアライメントが生じない場合の歯20,21の噛み合い状態とを模式的に示す図である。なお、図2(a−1)は、駆動側はすば歯車22の歯車軸17が被動側はすば歯車23の歯車軸18に対して−θだけずれて組み付けられた状態を示している。そして、図2(a−2)は、図2(a−1)における駆動側はすば歯車22の歯20と被動側はすば歯車23の歯21の噛み合い状態を示している。また、図2(b−1)は、駆動側はすば歯車22の歯車軸17が被動側はすば歯車23の歯車軸18にずれを生じることなく(ミスアライメントを生じることなく)組み付けられた状態を示している。そして、図2(b−2)は、図2(b−1)における駆動側はすば歯車22の歯20と被動側はすば歯車23の歯21の噛み合い状態を示している。また、図2(c−1)は、駆動側はすば歯車22の歯車軸17が被動側はすば歯車23の歯車軸18に対して+θだけずれて組み付けられた状態を示している。そして、図2(c−2)は、図2(c−1)における駆動側はすば歯車22の歯20と被動側はすば歯車23の歯21の噛み合い状態を示している。また、図2(a−1)、図2(b−1)及び図2(c−1)に示す駆動側はすば22と被動側はすば歯車23は、両者の違いを明確にするため、便宜的に駆動側はすば歯車22の歯幅を被動側はすば歯車23の歯幅よりも小さくしてある。
図3は、図2(a−2)、(b−2)、(c−2)に示した歯の噛み合い状態を設定し、本実施形態に係る樹脂製はすば歯車1の回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を片歯面噛み合い試験で測定した結果と、一般的に使用される歯面修整を施さない樹脂製はすば歯車(無修整はすば歯車)の回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を片歯面噛み合い試験で測定した結果とを対比して示す図である。なお、図3(a)は、図2(a−2)の歯の噛み合い状態における片歯面噛み合い試験(第1噛み合い試験)の結果を示す図である。また、図3(b)は、図2(b−2)の歯の噛み合い状態における片歯面噛み合い試験(第2噛み合い試験)の結果を示す図である。また、図3(c)は、図2(c−2)の歯の噛み合い状態における片歯面噛み合い試験(第3噛み合い試験)の結果を示す図である。また、図3(a)〜(c)において、本実施形態に係る樹脂製はすば歯車1は、本発明品1と表示してある。また、図3(a)〜(c)において、横軸が負荷トルク(Nm)を表し、縦軸が回転伝達誤差のうちのかみ合い一次成分(sec)を表している。また、以下の説明において、回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を回転伝達誤差と適宜略称する。
片歯面噛み合い試験は、株式会社小笠原プレシジョンラボラトリー製の片歯面噛み合い試験機(MEATA−4)を使用して行った。この片歯面噛み合い試験に使用される駆動側はすば歯車22及び被動側はすば歯車23の歯車諸元は、歯数(Z)36、モジュール(m)0.7、圧力角(α)20°、ねじれ角(β)20°、歯幅7mm、並歯となっている。また、歯車軸17,18のアライメント誤差(図2(a)及び図2(c)に示すθ)は、本実施形態に係る樹脂製はすば歯車1が使用される条件を考慮して0.5°とした。また、片歯面噛み合い試験は、本実施形態に係る樹脂製はすば歯車1が使用される条件を考慮して、0.05Nm〜0.3Nmの負荷トルクを付与して行った。そして、標準歯形(インボリュート歯形)を有する駆動側はすば歯車22は、金属(真鍮)製のはすば歯車が使用された。また、被動側はすば歯車23は、回転伝達誤差の良否判断の基準となる樹脂(POM(M25相当))製の無修整はすば歯車(図示せず)、本実施形態に係る樹脂(POM(M25相当))製はすば歯車1、又は後述する第1乃至第4比較例に係る樹脂(POM(M25相当))製はすば歯車24〜27のいずれかが使用される。なお、片歯面噛み合い試験機は、歯車軸17,18のアライメント誤差を付与できないため(駆動側はすば歯車22の歯車軸17を被動側はすば歯車23の歯車軸18に対して傾けた状態で取り付けることができない構造であるため)、基準の駆動側はすば歯車(β=20°)22を歯20のねじれ角(β)が19.5°の駆動側はすば歯車22に代えることにより、図2(a−2)に示す噛み合い状態を構成し、また、基準の駆動側はすば歯車(β=20°)22を歯20のねじれ角(β)が20.5°の駆動側はすば歯車に代えることにより、図2(c−2)に示す噛み合い状態を構成するようになっている。また、片歯面噛み合い試験機は、駆動側はすば歯車22の歯車軸17と被動側はすば歯車23の歯車軸18の試験時の軸間距離が、理論軸間距離にバックラッシ確保のための0.25mmを加えた距離になっている。また、この片歯面噛み合い試験に使用される本実施形態に係る樹脂製はすば歯車1は、歯面11の修整量Δを20μmにしてある。ここで、POM(M25)は、ポリプラスチックス株式会社製の商品名「ジュラコン」(登録商標)のグレードM25を示している。
図3(a)に示す第1噛み合い試験の結果によれば、本発明品1は、回転伝達誤差が無修整はすば歯車よりも小さいか又は無修整はすば歯車とほぼ同様の数値になっている。
また、図3(b)に示す第2噛み合い試験の結果によれば、本発明品1は、回転伝達誤差が無修整はすば歯車よりも小さいか又は無修整はすば歯車と同様の数値になっている。しかも、本発明品1は、第1噛み合い試験の結果と比較し、回転伝達誤差が無修整はすば歯車により一層近づいた数値を示すと共に、回転伝達誤差が極めて小さな数値で且つ変動幅が小さい。
また、図3(c)に示す第3噛み合い試験の結果によれば、本発明品1は、回転伝達誤差が無修整はすば歯車よりも大幅に減少している。
これにより、本発明品1は、ミスアライメントの方向によらず、常に、標準的に使用される無修整はすば歯車よりも回転伝達誤差を少なくすることができる。
図4は、第1乃至第4比較例に係る樹脂製はすば歯車24〜27の歯30〜33を示す図である。なお、図4(a)は、歯面34にクラウニングを施した第1比較例に係る樹脂製はすば歯車24の歯30の外観斜視図である。また、図4(b)は、歯面34の一部にバイアスイン歯面修整を施した第2比較例に係る樹脂製はすば歯車25の歯31の外観斜視図である。また、図4(c)は、歯面34の全体にバイアスイン歯面修整を施した第3比較例に係る樹脂製はすば歯車26の歯32の外観斜視図である。また、図4(d)は、歯面34にバイアスアウト歯面修整を施した第4比較例に係る樹脂製はすば歯車27の歯33の外観斜視図である。
図5は、図2(a−2)、(b−2)、(c−2)に示した歯の噛み合い状態を設定し、第1比較例に係る樹脂製はすば歯車24の回転伝達誤差を片歯面噛み合い試験で測定した結果と、無修整はすば歯車の回転伝達誤差を片歯面噛み合い試験で測定した結果とを対比して示す図である。なお、図5(a)は、第1噛み合い試験の結果を示す図である。また、図5(b)は、第2噛み合い試験の結果を示す図である。また、図5(c)は、第3噛み合い試験の結果を示す図である。なお、図5において、第1比較例に係る樹脂製はすば歯車24は、第1比較例と表示してある。
図5(a)に示す第1噛み合い試験の結果によれば、第1比較例は、負荷トルクが0.2(Nm)を超える範囲において、回転伝達誤差が無修整はすば歯車よりも大きくなっている。
また、図5(b)に示す第2噛み合い試験の結果によれば、第1比較例は、負荷トルクが0.1(Nm)以上になると、回転伝達誤差が無修整はすば歯車よりも大きくなっている。
また、図5(c)に示す第3噛み合い試験の結果によれば、第1比較例は、回転伝達誤差が無修整はすば歯車よりも大幅に減少している。
図6は、図2(a−2)、(b−2)、(c−2)に示した歯の噛み合い状態を設定し、第2比較例に係る樹脂製はすば歯車25の回転伝達誤差を片歯面噛み合い試験で測定した結果と、無修整はすば歯車の回転伝達誤差を片歯面噛み合い試験で測定した結果とを対比して示す図である。なお、図6(a)は、第1噛み合い試験の結果を示す図である。また、図6(b)は、第2噛み合い試験の結果を示す図である。また、図6(c)は、第3噛み合い試験の結果を示す図である。なお、図6において、第2比較例に係る樹脂製はすば歯車25は、第2比較例と表示してある。
図6(a)に示す第1噛み合い試験の結果によれば、第2比較例は、回転伝達誤差が無修整はすば歯車よりも大きくなっている。
また、図6(b)に示す第2噛み合い試験の結果によれば、第2比較例は、回転伝達誤差が無修整はすば歯車とほぼ同様の数値になっている。
また、図6(c)に示す第3噛み合い試験の結果によれば、第2比較例は、回転伝達誤差が無修整はすば歯車よりも大幅に減少している。
図7は、図2(a−2)、(b−2)、(c−2)に示した歯の噛み合い状態を設定し、第3比較例に係る樹脂製はすば歯車26の回転伝達誤差を片歯面噛み合い試験で測定した結果と、無修整はすば歯車の回転伝達誤差を片歯面噛み合い試験で測定した結果とを対比して示す図である。なお、図7(a)は、第1噛み合い試験の結果を示す図である。また、図7(b)は、第2噛み合い試験の結果を示す図である。また、図7(c)は、第3噛み合い試験の結果を示す図である。なお、図7において、第3比較例に係る樹脂製はすば歯車26は、第3比較例と表示してある。
図7(a)に示す第1噛み合い試験の結果によれば、第3比較例は、回転伝達誤差が無修整はすば歯車よりも大きくなっている。
また、図7(b)に示す第2噛み合い試験の結果によれば、第3比較例は、回転伝達誤差が無修整はすば歯車よりも大幅に減少している。
また、図7(c)に示す第3噛み合い試験の結果によれば、第3比較例は、回転伝達誤差が無修整はすば歯車よりも大幅に減少している。
図8は、図2(a−2)、(b−2)、(c−2)に示した歯の噛み合い状態を設定し、第4比較例に係る樹脂製はすば歯車27の回転伝達誤差を片歯面噛み合い試験で測定した結果と、無修整はすば歯車の回転伝達誤差を片歯面噛み合い試験で測定した結果とを対比して示す図である。なお、図8(a)は、第1噛み合い試験の結果を示す図である。また、図8(b)は、第2噛み合い試験の結果を示す図である。また、図8(c)は、第3噛み合い試験の結果を示す図である。なお、図8において、第4比較例に係る樹脂製はすば歯車27は、第4比較例と表示してある。
図8(a)に示す第1噛み合い試験の結果によれば、第4比較例は、回転伝達誤差が無修整はすば歯車よりも減少している。
また、図8(b)に示す第2噛み合い試験の結果によれば、第4比較例は、回転伝達誤差が無修整はすば歯車よりも大きくなっている。
また、図8(c)に示す第3噛み合い試験の結果によれば、第4比較例は、回転伝達誤差が無修整はすば歯車よりも大幅に悪化している(大きくなっている)。
以下に示す表1は、測定対象品(本発明品1、第1乃至第4比較例)の片歯面噛み合い試験(第1乃至第3噛み合い試験)の結果をまとめたものである。なお、表1において、○印は、測定対象品の回転伝達誤差が無修整はすば歯車の回転伝達誤差と比較して同等か又は小さい場合(良い場合)を示している。また、×印は、測定対象品の回転伝達誤差が無修整はすば歯車の回転伝達誤差と比較して大きい場合(悪い場合)を示している。
Figure 2016109289
この表1に示すように、本発明品1の回転伝達誤差は、第1乃至第3噛み合い試験の結果の全てにおいて無修整はすば歯車の回転伝達誤差よりも良くなっている(○印で示す状態になっている)。このような本発明品1に対し、第1乃至第4比較例の回転伝達誤差は、第1乃至第3噛み合い試験の結果のうちの少なくとも一つが無修整はすば歯車の回転伝達誤差よりも悪くなっている(×印で示す状態になっている)。このように、本発明品1は、ミスアライメントの方向によらず、一般的に使用される無修整はすば歯車及び第1乃至第4比較例よりも回転伝達誤差を減少させることができた。
(本実施形態の効果)
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る樹脂製はすば歯車1は、無修整はすば歯車及び従来の歯面修整を施した樹脂製はすば歯車(第1乃至第4比較例)24〜27と比較し、歯車軸17,18のミスアライメントに起因する回転伝達誤差を減少させ、歯車軸17,18のミスアライメントがあった場合でも回転伝達精度を向上させることができる。
(第1実施形態の変形例1)
図9は、駆動側の歯車を、標準歯形を有する金属(真鍮)製はすば歯車に代えて樹脂(POM(M25相当))製はすば歯車とし、図2(a−1)及び図2(c−1)に示す歯車軸のミスアライメントが生じている状態における第1実施形態に係る樹脂製はすば歯車1の回転伝達誤差の測定結果と無修整はすば歯車の回転伝達誤差の測定結果とを対比して示す図である。なお、図9(a)は、図2(a−1)に示す歯車軸のミスアライメントが生じている状態における第1実施形態に係る樹脂製はすば歯車1の回転伝達誤差の測定結果と無修整はすば歯車の回転伝達誤差の測定結果とを対比して示す図である。また、図9(b)は、図2(c−1)に示す歯車軸のミスアライメントが生じている状態における第1実施形態に係る樹脂製はすば歯車1の回転伝達誤差の測定結果と無修整はすば歯車の回転伝達誤差の測定結果とを対比して示す図である。
この図9に示すように、第1実施形態に係る樹脂製はすば歯車1は、図2(a−1)及び図2(c−1)に示す歯車軸のミスアライメントが生じている状態で使用する場合、標準歯形を有する駆動側歯車が樹脂(POM(M25相当))製はすば歯車であっても、回転伝達誤差が無修整はすば歯車と同等か又は小さかった。すなわち、第1実施形態に係る樹脂製はすば歯車1は、歯車軸のミスアライメントが生じている状態で使用する場合、駆動側はすば歯車が樹脂(POM(M25相当))製はすば歯車であっても回転伝達精度を向上させることができる。
(第1実施形態の変形例2)
第1実施形態に係る樹脂製はすば歯車1は、両歯面のうちの一方の歯面に三次元的歯面修整を施すようになっているが、これに限られず、両歯面に三次元的歯面修整を施し、歯車軸のミスアライメントが生じている場合における正逆両方向の回転伝達誤差を減少させるようにしてもよい。
(第1実施形態の変形例3)
第1実施形態に係る樹脂製はすば歯車1は、歯面11の第1加工基準線12と第2加工基準線13の交差部19bが図1(c)に示す位置よりも歯元寄りに位置するように、第1加工基準線12と第2加工基準線13を設定してもよい。このように構成することにより、樹脂製はすば歯車1は、噛み合い接触線の進行方向14に沿って位置する第1加工基準線12の長さが長くなる。また、第1実施形態に係る樹脂製はすば歯車1は、歯面11の第1加工基準線12と第2加工基準線13の交差部19bが図1(c)に示す位置よりも歯先寄りに位置するように、第1加工基準線12と第2加工基準線13を設定してもよい。このように構成することにより、樹脂製はすば歯車1は、噛み合い接触線の進行方向14に沿って位置する第1加工基準線12の長さが短くなる。
(第1実施形態の変形例4)
第1実施形態に係る樹脂製はすば歯車1は、歯面11の修整量が第1曲面15側と第2曲面16側で等しくΔになっているが、ミスアライメントの程度(θの大きさ)に応じて、第1曲面15側の歯面11の修整量Δ1を第2曲面16側の歯面11の修整量Δ2よりも大きくするか(図10(a)参照)、又は第2曲面16側の歯面11の修整量Δ2を第1曲面15側の歯面11の修整量Δ1よりも大きくして(図10(b)参照)、回転伝達誤差を減少させてもよい。
[第2実施形態]
図11(a)は、本発明の第2実施形態に係る樹脂製はすば歯車1の歯2を斜め上方から見て示す斜視図である。なお、図11(b)は、図11(a)の歯2の形状を説明するための第1補助図である。また、図11(c)は、図11(a)の歯2の形状を説明するための第2補助図である。
図11に示すように、本実施形態に係る樹脂製はすば歯車1の歯2は、インボリュート歯形形状の歯2の歯面11に三次元的歯面修整を施すことによって形成されている。すなわち、本実施形態において、歯2の噛み合いに使用される歯面11(両歯面のうちの一方の歯面)は、歯2の歯幅方向中央の歯先側と歯2の歯幅方向一端側の歯元側とを歯面11に沿って斜めに結ぶ第1加工基準線40と(図11(b)参照)、歯2の歯幅方向他端側の歯先側と歯2の歯幅方向中央の歯元側とを歯面11に沿って斜めに結ぶ第2加工基準線41と(図11(b)参照)、歯2の歯幅方向中央の歯先側と歯2の歯幅方向他端側の歯元側とを歯面11に沿って斜めに結ぶ第3加工基準線42と(図11(c)参照)、歯2の歯幅方向一端側の歯先側と前記歯2の歯幅方向中央の歯元側とを前記歯面11に沿って斜めに結ぶ第4加工基準線43とを設定し(図11(c)参照)、これら第1乃至第4加工基準線40〜43を歯面修整の基準としている。なお、図11(a)において、噛み合い接触線44は、歯2の歯幅方向一端側の歯先側から歯2の歯幅方向他端側の歯元側に向かって歯面11を斜めに横切って進行するようになっている。
そして、歯面11は、第1加工基準線40から歯2の歯幅方向一端側の歯先に向けて滑らかな第1曲面45で削り取られ(図11(b)参照)、第2加工基準線41から歯2の歯幅方向他端側の歯元に向けて滑らかな第2曲面46で削り取られ(図11(b)参照)、第3加工基準線42から歯2の歯幅方向他端側の歯先に向けて滑らかな第3曲面47で削り取られ(図11(c)参照)、第4加工基準線43から歯2の歯幅方向一端側の歯元に向けて滑らかな第4曲面48で削り取られるようにして(図11(c)参照)、三次元的歯面修整が施される(図11(a)参照)。その結果、歯2は、第1乃至第4加工基準線40〜43によって囲まれた歯面11の中央部に三次元的歯面修整が施されない菱形状の歯面部分11a(インボリュート歯形形状の歯面部分)が残される。
図12は、図2(a−2)、(b−2)、(c−2)に示した歯の噛み合い状態を設定し、本実施形態に係る樹脂製はすば歯車1の回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を片歯面噛み合い試験で測定した結果と、一般的に使用される歯面修整を施さない樹脂製はすば歯車(無修整はすば歯車)の回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を片歯面噛み合い試験で測定した結果とを対比して示す図である。なお、図12(a)は、図2(a−2)の歯の噛み合い状態における片歯面噛み合い試験(第1噛み合い試験)の結果を示す図である。また、図12(b)は、図2(b−2)の歯の噛み合い状態における片歯面噛み合い試験(第2噛み合い試験)の結果を示す図である。また、図12(c)は、図2(c−2)の歯の噛み合い状態における片歯面噛み合い試験(第3噛み合い試験)の結果を示す図である。また、図12(a)〜(c)において、本実施形態に係る樹脂製はすば歯車1は、本発明品2と表示してある。また、図12(a)〜(c)において、横軸が負荷トルク(Nm)を表し、縦軸が回転伝達誤差のうちのかみ合い一次成分(sec)を表している。また、以下の説明において、回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を回転伝達誤差と適宜略称する。なお、本発明品2における歯面11の修整量Δは、歯面11の4箇所(歯幅方向一端側の歯先、歯幅方向一端側の歯元、歯幅方向他端側の歯先、及び歯幅方向他端側の歯元)で同一の数値(20μm)になっている。
片歯面噛み合い試験は、付与される負荷トルクが0.1Nm〜0.3Nmの範囲で行われた点を除き、第1実施形態に係る樹脂製はすば歯車1と同様の条件で行われた。すなわち、本実施形態に係る樹脂製はすば歯車1は、第1実施形態に係る樹脂製はすば歯車1よりも大きな負荷トルク(0.1Nm〜0.3Nm)が作用する条件下で使用されるものであるため、使用時に作用する負荷トルクの範囲内で片歯面噛み合い試験を実施した。
図12(a)に示す第1噛み合い試験の結果によれば、本発明品2は、回転伝達誤差が無修整はすば歯車よりも小さい数値になっている。
また、図12(b)に示す第2噛み合い試験の結果によれば、本発明品2は、回転伝達誤差が無修整はすば歯車よりも小さいか又は無修整はすば歯車と同様の数値になっている。
また、図12(c)に示す第3噛み合い試験の結果によれば、本発明品2は、回転伝達誤差が無修整はすば歯車よりも大幅に減少している。特に、本発明品2の回転伝達誤差と無修整はすば歯車の回転伝達誤差との差は、負荷トルクの増加に伴って大きくなっている。
以上のように、本発明品2は、ミスアライメントの方向によらず、常に、標準的に使用される無修整はすば歯車よりも回転伝達誤差を少なくすることができる。
以下に示す表2は、測定対象品(本発明品2、第1乃至第4比較例)の片歯面噛み合い試験(第1乃至第3噛み合い試験)の結果を負荷トルクが0.1Nm〜0.3Nmの範囲でまとめたものである(図12、図5乃至図8参照)。なお、表2において、○印は、測定対象品の回転伝達誤差が無修整はすば歯車の回転伝達誤差と比較して同等か又は小さい場合(良い場合)を示している。また、×印は、測定対象品の回転伝達誤差が無修整はすば歯車の回転伝達誤差と比較して大きい場合(悪い場合)を示している。
Figure 2016109289
図13は、図2(a−2)、(b−2)、(c−2)に示した歯の噛み合い状態を設定し、本発明品2の回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を片歯面噛み合い試験で測定した結果と、本発明品1の回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を片歯面噛み合い試験で測定した結果とを対比して示す図である。なお、図13(a)は、図2(a−2)の歯の噛み合い状態における片歯面噛み合い試験(第1噛み合い試験)の結果を示す図である。また、図13(b)は、図2(b−2)の歯の噛み合い状態における片歯面噛み合い試験(第2噛み合い試験)の結果を示す図である。また、図13(c)は、図2(c−2)の歯の噛み合い状態における片歯面噛み合い試験(第3噛み合い試験)の結果を示す図である。また、図13(a)〜(c)において、横軸が負荷トルク(Nm)を表し、縦軸が回転伝達誤差のうちのかみ合い一次成分(sec)を表している。また、以下の説明において、回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を回転伝達誤差と適宜略称する。
図13(a)に示す第1噛み合い試験の結果によれば、本発明品2は、負荷トルクが0.1Nm〜0.3Nmの範囲内において、回転伝達誤差が本発明品1よりも小さい数値になっている。
また、図13(b)に示す第2噛み合い試験の結果によれば、本発明品2は、負荷トルクが0.1Nm〜0.3Nmの範囲内において、回転伝達誤差が本発明品1よりも小さい数値になっている。
また、図13(c)に示す第3噛み合い試験の結果によれば、本発明品2は、負荷トルクが0.15Nm〜0.3Nmの範囲内において、回転伝達誤差が本発明品1よりも大幅に減少している。特に、本発明品2の回転伝達誤差と本発明品1の回転伝達誤差との差は、負荷トルクが0.15Nm〜0.3Nmの範囲内において、負荷トルクの増加に伴って大きくなっている。
以上のように、本発明品2は、少なくとも負荷トルクが0.15Nm〜0.3Nmの範囲内において、ミスアライメントの方向によらず、本発明品1よりも回転伝達誤差を少なくすることができる。
(第2実施形態の変形例1)
図14(a)は、本発明の第2実施形態の変形例1に係る樹脂製はすば歯車1の歯2を斜め上方から見て示す斜視図である。なお、図14(b)は、図14(a)の歯2の形状を説明するための第1補助図である。また、図14(c)は、図14(a)の歯2の形状を説明するための第2補助図である。
図14に示すように、本変形例に係る樹脂製はすば歯車1の歯2は、インボリュート歯形形状の歯2の歯面11に三次元的歯面修整を施すことによって形成されている。すなわち、本変形例において、歯2の噛み合いに使用される歯面11(両歯面のうちの一方の歯面)は、歯2の歯幅方向一端側の歯先側と歯2の歯幅方向他端側の歯元側とを歯面11に沿って斜めに結ぶ第1加工基準線50と(図14(b)参照)、歯2の歯幅方向他端側の歯先側と歯2の歯幅方向一端側の歯元側とを歯面11に沿って斜めに結ぶ第2加工基準線51とを設定し(図14(c)参照)、これら第1乃至第2加工基準線50〜51を歯面修整の基準としている。
そして、歯面11は、第1加工基準線50から歯2の歯幅方向他端側の歯先に向けて滑らかな第1曲面52で削り取られると共に、第1加工基準線50から歯2の歯幅方向一端側の歯元に向けて滑らかな第2曲面53で削り取られ(図14(b)参照)、第2加工基準線51から歯2の歯幅方向一端側の歯先に向けて滑らかな第3曲面54で削り取られると共に、第2加工基準線51から歯2の歯幅方向他端側の歯元に向けて滑らかな第4曲面55で削り取られるようにして(図14(c)参照)、三次元的歯面修整が施される(図14(a)参照)。その結果、歯2は、第1加工基準線50と第2加工基準線51との交点56がインボリュート歯形形状の歯面11上の点として残るが、歯面が第1乃至第4曲面52〜55によって構成されることになる。
以上のような本変形例に係る樹脂製はすば歯車1の歯面11は、図11(a)に示した第2実施形態に係る樹脂製はすば歯車1の歯面11における三次元的歯面修整が施されない菱形状の歯面部分11a(インボリュート歯形形状の歯面部分)を無くした形状になっている。このような本変形例に係る樹脂製はすば歯車1は、第2実施形態に係る樹脂製はすば歯車1と同様の効果を得ることができる。
(第2実施形態の変形例2)
第2実施形態に係る樹脂製はすば歯車1は、両歯面のうちの一方の歯面に三次元的歯面修整を施すようになっているが、これに限られず、両歯面に三次元的歯面修整を施し、歯車軸のミスアライメントが生じている場合における正逆両方向の回転伝達誤差を減少させるようにしてもよい。
(第2実施形態の変形例3)
第2実施形態に係る樹脂製はすば歯車1は、上記片歯面噛み合い試験において、歯面11の修整量Δを4箇所(歯幅方向一端側の歯先、歯幅方向一端側の歯元、歯幅方向他端側の歯先、及び歯幅方向他端側の歯元)で20μmとしているが、この数値限定されるものではなく、4箇所のそれぞれの位置における修整量Δを異なる数値にしてもよく、また、修整Δの数値を使用条件等に応じた最適の値にすることができる。
[第3実施形態]
図15(a)は、本発明の第3実施形態に係る樹脂製はすば歯車1の歯2を斜め上方から見て示す斜視図である。なお、図15(b)は、図15(a)の歯2の形状を説明するための第1補助図である。また、図15(c)は、図15(a)の歯2の形状を説明するための第2補助図である。
図15に示すように、本実施形態に係る樹脂製はすば歯車1の歯2は、インボリュート歯形形状の歯2の歯面11に三次元的歯面修整を施すことによって形成されている。すなわち、本実施形態において、歯2の噛み合いに使用される歯面11(両歯面のうちの一方の歯面)は、歯2の歯幅方向一端側の歯先側と歯の歯幅方向他端側の歯元側とを歯面11に沿って斜めに結ぶ第1加工基準線57と(図15(b)参照)、歯2の歯幅方向他端側の歯先側と歯の歯幅方向一端側の歯元側とを歯面11に沿って斜めに結ぶ第2加工基準線58とを設定し(図15(c)参照)、これら第1乃至第2加工基準線57〜58を歯面修整の基準としている。なお、図15(a)において、噛み合い接触線44は、歯2の歯幅方向一端側の歯先側から歯2の歯幅方向他端側の歯元側に向かって歯面11を斜めに横切って進行するようになっている。
そして、歯面11は、第1加工基準線57から歯2の歯幅方向一端側の歯元に向けて滑らかな第1曲面60で削り取られ(図15(b)参照)、第2加工基準線58から歯2の歯幅方向一端側の歯先に向けて滑らかな第2曲面61で削り取られると共に、第2加工基準線58から歯2の歯幅方向他端側の歯元に向けて滑らかな第3曲面62で削り取られるようにして(図15(c)参照)、三次元的歯面修整が施される(図15(a)参照)。なお、歯2は、第1加工基準線57と第2加工基準線58との交点63から第2加工基準線58の歯先側の部分がインボリュート歯形形状の歯面11上の線として残り、第1乃至第3曲面60〜62で歯面が構成される。
図16は、図2(a−2)、(b−2)、(c−2)に示した歯の噛み合い状態を設定し、本実施形態に係る樹脂製はすば歯車1の回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を片歯面噛み合い試験で測定した結果と、一般的に使用される歯面修整を施さない樹脂製はすば歯車(無修整はすば歯車)の回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を片歯面噛み合い試験で測定した結果とを対比して示す図である。なお、図16(a)は、図2(a−2)の歯の噛み合い状態における片歯面噛み合い試験(第1噛み合い試験)の結果を示す図である。また、図16(b)は、図2(b−2)の歯の噛み合い状態における片歯面噛み合い試験(第2噛み合い試験)の結果を示す図である。また、図16(c)は、図2(c−2)の歯の噛み合い状態における片歯面噛み合い試験(第3噛み合い試験)の結果を示す図である。また、図16(a)〜(c)において、本実施形態に係る樹脂製はすば歯車1は、本発明品3と表示してある。また、図16(a)〜(c)において、横軸が負荷トルク(Nm)を表し、縦軸が回転伝達誤差のうちのかみ合い一次成分(sec)を表している。また、以下の説明において、回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を回転伝達誤差と適宜略称する。なお、本発明品3における歯面の修整量Δは、歯面の3箇所(歯幅方向一端側の歯先、歯幅方向一端側の歯元、及び歯幅方向他端側の歯元)で同一の数値(20μm)になっている。
片歯面噛み合い試験は、付与される負荷トルクが0.1Nm〜0.3Nmの範囲で行われた点を除き、第1実施形態に係る樹脂製はすば歯車1と同様の条件で行われた。すなわち、本実施形態に係る樹脂製はすば歯車1は、第1実施形態に係る樹脂製はすば歯車1よりも大きな負荷トルク(0.1Nm〜0.3Nm)が作用する条件下で使用されるものであるため、使用時に作用する負荷トルクの範囲内で片歯面噛み合い試験を実施した。
図16(a)に示す第1噛み合い試験の結果によれば、本発明品3は、回転伝達誤差が無修整はすば歯車よりも小さい数値になっている。
また、図16(b)に示す第2噛み合い試験の結果によれば、本発明品3は、回転伝達誤差が無修整はすば歯車よりも小さいか又は無修整はすば歯車と同様の数値になっている。しかも、本発明品3は、第1噛み合い試験の結果と比較し、回転伝達誤差が極めて小さな数値になっている。
また、図16(c)に示す第3噛み合い試験の結果によれば、本発明品3は、回転伝達誤差が無修整はすば歯車よりも大幅に減少している。特に、本発明品3の回転伝達誤差と無修整はすば歯車の回転伝達誤差との差は、負荷トルクの増加に伴って大きくなっている。
以上のように、本発明品3は、ミスアライメントの方向によらず、常に、標準的に使用される無修整はすば歯車よりも回転伝達誤差を少なくすることができる。
以下に示す表3は、測定対象品(本発明品3、第1乃至第4比較例)の片歯面噛み合い試験(第1乃至第3噛み合い試験)の結果を負荷トルクが0.1Nm〜0.3Nmの範囲でまとめたものである(図16、図5乃至図8参照)。なお、表3において、○印は、測定対象品の回転伝達誤差が無修整はすば歯車の回転伝達誤差と比較して同等か又は小さい場合(良い場合)を示している。また、×印は、測定対象品の回転伝達誤差が無修整はすば歯車の回転伝達誤差と比較して大きい場合(悪い場合)を示している。
Figure 2016109289
図17は、図2(a−2)、(b−2)、(c−2)に示した歯の噛み合い状態を設定し、本発明品3の回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を片歯面噛み合い試験で測定した結果と、本発明品1の回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を片歯面噛み合い試験で測定した結果とを対比して示す図である。なお、図17(a)は、図2(a−2)の歯の噛み合い状態における片歯面噛み合い試験(第1噛み合い試験)の結果を示す図である。また、図17(b)は、図2(b−2)の歯の噛み合い状態における片歯面噛み合い試験(第2噛み合い試験)の結果を示す図である。また、図17(c)は、図2(c−2)の歯の噛み合い状態における片歯面噛み合い試験(第3噛み合い試験)の結果を示す図である。また、図17(a)〜(c)において、横軸が負荷トルク(Nm)を表し、縦軸が回転伝達誤差のうちのかみ合い一次成分(sec)を表している。また、以下の説明において、回転伝達誤差としてのかみ合い一次成分を回転伝達誤差と適宜略称する。
図17(a)に示す第1噛み合い試験の結果によれば、本発明品3は、負荷トルクが0.1Nm〜0.3Nmの範囲内において、回転伝達誤差が本発明品1よりも小さい数値になっている。
また、図17(b)に示す第2噛み合い試験の結果によれば、本発明品3は、負荷トルクが0.15Nm〜0.3Nmの範囲内において、回転伝達誤差が本発明品1よりも小さい数値になっている。
また、図17(c)に示す第3噛み合い試験の結果によれば、本発明品3は、負荷トルクが0.15Nm〜0.3Nmの範囲内において、回転伝達誤差が本発明品1よりも大幅に減少している。特に、本発明品3の回転伝達誤差と本発明品1の回転伝達誤差との差は、負荷トルクが0.15Nm〜0.3Nmの範囲内において、負荷トルクの増加に伴って大きくなっている。
以上のように、本発明品3は、少なくとも負荷トルクが0.15Nm〜0.3Nmの範囲内において、ミスアライメントの方向によらず、本発明品1よりも回転伝達誤差を少なくすることができる。
(第3実施形態の変形例1)
図18(a)は、本発明の第3実施形態の変形例1に係る樹脂製はすば歯車1の歯2を斜め上方から見て示す斜視図である。なお、図18(b)は、図18(a)の歯2の形状を説明するための第1補助図である。また、図18(c)は、図18(a)の歯2の形状を説明するための第2補助図である。
図18に示すように、本変形例に係る樹脂製はすば歯車1の歯2は、インボリュート歯形形状の歯2の歯面11に三次元的歯面修整を施すことによって形成されている。すなわち、本変形例において、歯2の噛み合いに使用される歯面11(両歯面のうちの一方の歯面)は、歯2の歯幅方向一端側の歯先側と歯の歯幅方向他端側の歯元側とを歯面11に沿って斜めに結ぶ第1加工基準線64と(図18(b)参照)、歯2の歯幅方向他端側の歯先側と歯2の歯幅方向一端側の歯元側とを歯面11に沿って斜めに結ぶ第2加工基準線65とを設定し(図18(c)参照)、これら第1乃至第2加工基準線64〜65を歯面修整の基準としている。
そして、歯面11は、第1加工基準線64から歯2の歯幅方向一端側の歯元に向けて滑らかな第1曲面66で削り取られると共に、第1加工基準線64から歯の歯幅方向他端側の歯先に向けて滑らかな第2曲面67で削り取られ(図18(b)参照)、第2加工基準線65から歯2の歯幅方向他端側の歯元に向けて滑らかな第3曲面68で削り取られるようにして(図18(c)参照)、三次元的歯面修整が施される(図18(a)参照)。なお、歯面11は、第1加工基準線64と第2加工基準線65との交点70から第1加工基準線64の歯先側の部分がインボリュート歯形形状の歯面11上の線として残り、第1乃至第3曲面66〜68で歯面が構成される。
以上のような本変形例に係る樹脂製はすば歯車1の歯面11は、歯幅方向他端側の歯先が三次元的歯面修整によってΔだけ修整される一方、歯幅方向一端側の歯先が三次元的歯面修整によって修整されていない(図18(a)参照)。これに対し、図15(a)に示した第3実施形態に係る樹脂製はすば歯車1の歯面11は、歯幅方向一端側の歯先が三次元的歯面修整によってΔだけ修整される一方、歯幅方向他端側の歯先が三次元的歯面修整によって修整されていない。このように、本変形例に係る樹脂製はすば歯車1の歯面11は、幅方向両端側の歯先のうちの一方側だけが修整される点において共通している。このような本変形例に係る樹脂製はすば歯車1は、第3実施形態に係る樹脂製はすば歯車1と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態の変形例2)
第3実施形態に係る樹脂製はすば歯車1は、両歯面のうちの一方の歯面に三次元的歯面修整を施すようになっているが、これに限られず、両歯面に三次元的歯面修整を施し、歯車軸のミスアライメントが生じている場合における正逆両方向の回転伝達誤差を減少させるようにしてもよい。
(第3実施形態の変形例3)
第3実施形態に係る樹脂製はすば歯車1は、上記片歯面噛み合い試験において、歯面11の修整量Δを3箇所(歯幅方向一端側の歯先、歯幅方向一端側の歯元、及び歯幅方向他端側の歯元)で20μmとしているが、この数値限定されるものではなく、3箇所のそれぞれの位置における修整量Δを異なる数値にしてもよく、また、修整Δの数値を使用条件等に応じた最適の値にすることができる。
[第4実施形態]
図19(a)は、本発明の第4実施形態に係る樹脂製はすば歯車1の歯2を斜め上方から見て示す斜視図である。なお、図19(b)は、図19(a)の歯2の形状を説明するための第1補助図である。また、図19(c)は、図19(a)の歯2の形状を説明するための第2補助図である。
図19に示すように、本実施形態に係る樹脂製はすば歯車1の歯2は、インボリュート歯形形状の歯2の歯面11に三次元的歯面修整を施すことによって形成されている。すなわち、本実施形態において、歯2の噛み合いに使用される歯面11(両歯面のうちの一方の歯面)は、歯2の歯幅方向一端側の歯先側と歯2の歯幅方向中央の歯元側とを歯面11に沿って斜めに結ぶ第1加工基準線71と(図19(b)参照)、歯2の歯幅方向他端側の歯先側と歯2の歯幅方向中央の歯元側とを歯面11に沿って斜めに結ぶ第2加工基準線72とを設定し(図19(c)参照)、これら第1乃至第2加工基準線71〜72を歯面修整の基準としている。なお、図19(a)において、噛み合い接触線44は、歯2の歯幅方向一端側の歯先側から歯2の歯幅方向他端側の歯元側に向かって歯面11を斜めに横切って進行するようになっている。
そして、歯面11は、第1加工基準線71から歯2の歯幅方向一端側の歯元に向けて滑らかな第1曲面73で削り取られ(図19(b)参照)、第2加工基準線72から歯2の歯幅方向他端側の歯元に向けて滑らかな第2曲面74で削り取られるようにして(図19(c)参照)、三次元的歯面修整が施される(図19(a)参照)。
このような本実施形態に係る樹脂製はすば歯車1の歯2は、第1加工基準線71と第2加工基準線72から歯先側の略三角形状の部分がインボリュート歯形形状の歯面部分11aとして残っており、このインボリュート歯形形状の歯面部分11aの面積が第1実施形態に係る樹脂製はすば歯車1の歯面11におけるインボリュート歯形形状の歯面部分11aの面積よりも大きくなっている。
1……樹脂製はすば歯車、2……歯、11……歯面、12……第1加工基準線、13……第2加工基準線、15……第1曲面、16……第2曲面

Claims (8)

  1. インボリュート歯形形状の歯の歯面に三次元的歯面修整が施された樹脂製はすば歯車において、
    前記歯の歯幅方向一端側の歯先側と前記歯の歯幅方向他端側の歯元側とを歯面に沿って斜めに結ぶ第1加工基準線と、前記歯の歯幅方向他端側の歯先側と前記歯の歯幅方向一端側の歯元側とを歯面に沿って斜めに結ぶ第2加工基準線と、を設定し、
    前記歯面は、前記第1加工基準線から前記歯の歯幅方向一端側の歯元に向けて滑らかな第1曲面で削り取られると共に、前記第2加工基準線から前記歯の歯幅方向他端側の歯元に向けて滑らかな第2曲面で削り取られるようにして前記三次元的歯面修整が施されることにより、前記第1加工基準線と前記第2加工基準線よりも前記歯の歯先側に前記インボリュート歯形形状が残される、
    ことを特徴とする樹脂製はすば歯車。
  2. インボリュート歯形形状の歯の歯面に三次元的歯面修整が施された樹脂製はすば歯車において、
    前記歯の歯幅方向中央の歯先側と前記歯の歯幅方向一端側の歯元側とを前記歯面に沿って斜めに結ぶ第1加工基準線と、前記歯の歯幅方向他端側の歯先側と前記歯の歯幅方向中央の歯元側とを前記歯面に沿って斜めに結ぶ第2加工基準線と、前記歯の歯幅方向中央の歯先側と前記歯の歯幅方向他端側の歯元側とを前記歯面に沿って斜めに結ぶ第3加工基準線と、前記歯の歯幅方向一端側の歯先側と前記歯の歯幅方向中央の歯元側とを前記歯面に沿って斜めに結ぶ第4加工基準線と、を設定し、
    前記歯面は、前記第1加工基準線から前記歯の歯幅方向一端側の歯先に向けて滑らかな第1曲面で削り取られ、前記第2加工基準線から前記歯の歯幅方向他端側の歯元に向けて滑らかな第2曲面で削り取られ、前記第3加工基準線から前記歯の歯幅方向他端側の歯先に向けて滑らかな第3曲面で削り取られ、前記第4加工基準線から前記歯の歯幅方向一端側の歯元に向けて滑らかな第4曲面で削り取られるようにして前記三次元的歯面修整が施されることにより、前記インボリュート歯形形状が前記歯面の中央部に菱形状に残される、
    ことを特徴とする樹脂製はすば歯車。
  3. インボリュート歯形形状の歯の歯面に三次元的歯面修整が施された樹脂製はすば歯車において、
    前記歯の歯幅方向一端側の歯先側と前記歯の歯幅方向他端側の歯元側とを歯面に沿って斜めに結ぶ第1加工基準線と、前記歯の歯幅方向他端側の歯先側と前記歯の歯幅方向一端側の歯元側とを歯面に沿って斜めに結ぶ第2加工基準線と、を設定し、
    前記歯面は、前記第1加工基準線から前記歯の歯幅方向他端側の歯先に向けて滑らかな第1曲面で削り取られると共に、前記第1加工基準線から前記歯の歯幅方向一端側の歯元に向けて滑らかな第2曲面で削り取られ、前記第2加工基準線から前記歯の歯幅方向一端側の歯先に向けて滑らかな第3曲面で削り取られると共に、前記第2加工基準線から前記歯の歯幅方向他端側の歯元に向けて滑らかな第4曲面で削り取られるようにして前記三次元的歯面修整が施された、
    ことを特徴とする樹脂製はすば歯車。
  4. インボリュート歯形形状の歯の歯面に三次元的歯面修整が施された樹脂製はすば歯車において、
    前記歯の歯幅方向一端側の歯先側と前記歯の歯幅方向他端側の歯元側とを歯面に沿って斜めに結ぶ第1加工基準線と、前記歯の歯幅方向他端側の歯先側と前記歯の歯幅方向一端側の歯元側とを歯面に沿って斜めに結ぶ第2加工基準線と、を設定し、
    前記歯面は、前記第1加工基準線から前記歯の歯幅方向一端側の歯元に向けて滑らかな第1曲面で削り取られ、前記第2加工基準線から前記歯の歯幅方向一端側の歯先に向けて滑らかな第2曲面で削り取られると共に、前記第2加工基準線から前記歯の歯幅方向他端側の歯元に向けて滑らかな第3曲面で削り取られるようにして前記三次元的歯面修整が施された、
    ことを特徴とする樹脂製はすば歯車。
  5. インボリュート歯形形状の歯の歯面に三次元的歯面修整が施された樹脂製はすば歯車において、
    前記歯の歯幅方向一端側の歯先側と前記歯の歯幅方向他端側の歯元側とを歯面に沿って斜めに結ぶ第1加工基準線と、前記歯の歯幅方向他端側の歯先側と前記歯の歯幅方向一端側の歯元側とを歯面に沿って斜めに結ぶ第2加工基準線と、を設定し、
    前記歯面は、前記第1加工基準線から前記歯の歯幅方向一端側の歯元に向けて滑らかな第1曲面で削り取られると共に、前記第1加工基準線から前記歯の歯幅方向他端側の歯先に向けて滑らかな第2曲面で削り取られ、前記第2加工基準線から前記歯の歯幅方向他端側の歯元に向けて滑らかな第3曲面で削り取られるようにして前記三次元的歯面修整が施された、
    ことを特徴とする樹脂製はすば歯車。
  6. インボリュート歯形形状の歯の歯面に三次元的歯面修整が施された樹脂製はすば歯車において、
    前記歯の歯幅方向一端側の歯先側と前記歯の歯幅方向中央の歯元側とを歯面に沿って斜めに結ぶ第1加工基準線と、前記歯の歯幅方向他端側の歯先側と前記歯の歯幅方向中央の歯元側とを歯面に沿って斜めに結ぶ第2加工基準線と、を設定し、
    前記歯面は、前記第1加工基準線から前記歯の歯幅方向一端側の歯元に向けて滑らかな第1曲面で削り取られ、前記第2加工基準線から前記歯の歯幅方向他端側の歯元に向けて滑らかな第2曲面で削り取られるようにして前記三次元的歯面修整が施されることにより、前記第1加工基準線と前記第2加工基準線よりも前記歯の歯先側に前記インボリュート歯形形状が残される、
    ことを特徴とする樹脂製はすば歯車。
  7. 前記三次元的歯面修整は、前記歯の両歯面のうちの少なくとも一方に施された、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の樹脂製はすば歯車。
  8. 前記三次元的歯面修整は、前記歯の両歯面に施された、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の樹脂製はすば歯車。
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