JP2016108908A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】火災等により加熱されて軟化したとしても障子が外れ難い建具を提供する。【解決手段】複数の枠材を接合し枠状に形成された枠体と、枠体に取り付けられ外周部に内周側に窪む溝部を備えた框体を有する障子と、を備え、枠体は、当該枠体の内周側に突出され中空部を備えた突出部と、中空部内に設けられ枠材および框体より融点が高い材料で形成された突出部補強部材と、隣接する2つの枠材の突出部にそれぞれ当接されて突出部補強部材と接合され枠材および框体より融点が高い材料で形成された連結部材と、を備え、障子は、溝部内に設けられ当該障子が枠体に取り付けられたときに突出部及び連結部材が挿入され枠材および框体より融点が高い材料で形成された溝補強部材と、を備え、連結部材は、突出部に当接されて固定される固定部と、固定部より枠体の内周側に張り出す張出部を有している。【選択図】図4

Description

本発明は、複数の枠材を接合し枠状に形成された枠体と、前記枠体に取り付けられる障子と、を備えた建具に関する。
複数の枠材を接合し枠状に形成された枠体と、前記枠体に取り付けられる障子と、を備えた建具としては、例えば、樹脂形材でなる上枠、下枠、左右の縦枠の各端部を突き合わせて溶着した窓枠と、樹脂形材でなる上框、下框、左右の縦框の各端部を突き合わせて溶着した障子とを備えた樹脂製窓が知られている(例えば、特許文献1参照)。この樹脂製窓は、障子を閉じた際に窓枠が形成する開口を閉止するため、障子の外周部と窓枠の内周部とが見込み方向に重なるように構成されている。また、火災用により窓枠及び障子が加熱されて軟化しても窓枠と障子との間に隙間が生じにくいように、障子の外周部側と窓枠とにそれぞれ金属補強材が設けられている。
特許第4229286号
上記のような樹脂製窓は、障子の外周端部に、障子を閉じたときに窓枠と接触して止水する止水部が全周に亘って設けられている。このため、障子の外周端部まで金属補強材を設けることができない。このため、障子に設けられた金属補強材と、窓枠に設けられた金属補強材とが見込み方向に重なる重なり代が小さくなり、火災用により窓枠及び障子が加熱されたときに窓枠と障子との間に隙間が生じてしまう、あるいは、障子が窓枠から外れてしまう虞がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、火災等により加熱されて軟化したとしても障子が外れ難い建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、複数の枠材を接合し枠状に形成された枠体と、前記枠体に取り付けられ外周部に内周側に窪む溝部を備えた框体を有する障子と、を備え、前記枠体は、当該枠体の内周側に突出され中空部を備えた突出部と、前記中空部内に設けられ前記枠材および前記框体より融点が高い材料で形成された突出部補強部材と、隣接する2つの前記枠材の前記突出部にそれぞれ当接されて前記突出部補強部材と接合され前記枠材および前記框体より融点が高い材料で形成された連結部材と、を備え、前記障子は、前記溝部内に設けられ当該障子が前記枠体に取り付けられたときに前記突出部及び前記連結部材が挿入され前記枠材および前記框体より融点が高い材料で形成された溝補強部材と、を備え、前記連結部材は、前記突出部に当接されて固定される固定部と、前記固定部より前記枠体の内周側に張り出す張出部を有していることを特徴とする建具である。
このような建具によれば、枠体の内周側に突出された突出部が備える中空部内に設けられた突部補強部材と、隣接する2つの枠材の突出部にそれぞれ当接されて突部補強部材と接合される連結部材と、障子の溝部内に設けられた溝補強部材は、枠材および框体より融点が高い部材で形成されているので、火災等により加熱されて枠材および框体が溶融したとしても、溶融されずに残存する。このため火災等により加熱された場合であっても、隣接する突部補強部材に接合された連結部材が、溝補強部材に挿入された状態を維持することが可能である。また、連結部材は枠体の突出部に固定された固定部と該固定部より内周側に張り出す張出部とを有しているので、連結部材は溝補強部材のより奥側に挿入される。このため火災等により加熱されて枠体および框体が軟化したとしても、障子が窓枠から外れ難い建具を提供することが可能である。
かかる建具であって、前記張出部は、前記突出部が突出している方向において、前記突出部と間隔を隔てた位置に配置され、前記張出部には、加熱されて発泡する加熱発泡材が設けられていることが望ましい。
このような建具によれば、張出部は、突出部が突出している方向に突出しているので、突出部より確実に溝補強部材内に挿入される。このため、火災等により加熱されて軟化したときに障子がより外れ難い建具を提供することが可能である。また、隣接する突部補強部材の端部と対向する、張出部に加熱発泡材が設けられているので、枠材が溶融する際には加熱発泡材が発泡して隣接する突部補強部材間に進入して隙間が埋められる。このため、隣接する突部補強部材間から火炎が貫通することを防止することが可能である。
かかる建具であって、前記隣接する2つの前記枠材は上枠と縦枠とであり、前記連結部材は、前記上枠に沿う上枠側部と前記縦枠に沿う縦枠側部とを有し、前記張出部は、前記縦枠側部に設けられていることが望ましい。
このような建具によれば、張出部は、縦枠に沿う縦枠側部に設けられているので、縦枠から横方向に張り出している。このため、例えば、障子をけんどん方式にて取り付ける場合であっても連結部材が支障にならないので、容易に障子を取り付けることが可能である。
かかる建具であって、前記連結部材は、前記突出部において前記枠体の内周側に臨む面に、前記枠体の内周側からビスにより固定されていることが望ましい。
このような建具によれば、連結部材は、枠体の内周側に臨む面に枠体の内周側からビスにより固定されているので、障子を枠体に取り付けた後であっても連結部材を容易に取り付けることが可能である。
本発明によれば、火災等により加熱されて軟化したとしても障子が外れ難い建具を提供することが可能である。
本実施形態に係る建具を室内側から見た外観図である。 上枠と上框を示す縦断面図である。 左枠と外障子の戸先框を示す横断面を下から見た図である。 上枠と左枠との接合部及び上框と外障子の戸先框との接合部を示す縦断面図である。 右枠と内障子の戸先框を示す横断面を下から見た図である。 連結部材の変形例を示す縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図面を参照して説明する。
本実施形態では、図1に示すような内障子3および外障子4を備えた引き違い窓用の建具1を例に挙げて説明する。
本実施形態の建具1は、引き違い方式にて移動可能な2枚の障子3、4と、躯体2に取り付けられて2枚の障子3、4により閉塞可能な開口10aを形成する合成樹脂製の枠状をなす枠体10とを有している。
以下の説明においては、躯体2の取り付けられた建具1を室内側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向とするとともに、枠体10の面内方向において開口10aの中央側を内周側、枠体10の外側を外周側として示す。建具1の各部位であっても、また、建具1を構成する各部材については単体の状態であっても、建具1が取り付けられた状態で上下方向、左右方向、見込み方向等となる方向にて方向を特定して説明する。
枠体10は、合成樹脂製の4本の押出成形部材でなる枠材11、12、13、14が上枠11、下枠12、左枠13及び右枠14をなすように矩形状に枠組みされて形成されている。上枠11、下枠12、左枠13及び右枠14は、図1に示すように、各々所定の長さにて端部が、長手方向に対して45度をなすように斜めに切断され、互いに隣接する枠材11、12、13、14の端部同士を突き合わされて溶着されている。各枠材11、12、13、14の断面形状がほぼ同一であり、互いに隣り合う枠材11、12、13、14同士が90度をなすように接合するため、各枠材11、12、13、14の端部を45度に切断しているが、接合する枠材の断面形状が相違する場合など、枠材の端部は必ずしも45度でなくとも構わない。
上枠11、下枠12、左枠13及び右枠14の構造については上枠11を例に挙げて説明し、下枠12、左枠13及び右枠14については、上枠11と同一の部位に、各々の枠材を示す番号、例えば左枠の場合には「13」の後に同一の数字およびアルファベット添えた符号を付して示すものとする。
上枠11は、図2に示すように、長手方向となる左右方向に貫通し見込み方向に並べて設けられた5つの中空部111a、111b、111c、111d、111eを有する枠本体部111と、枠本体部111をなし開口10aの中央側に臨む平面を形成する本体内板部112の室内側の端から下方に垂設された内壁部113と、本体内板部112の室外側の端から下方に垂設された外壁部114と、内壁部113と外壁部114との間にて見込み方向において互いに間隔を隔てて本体内板部112から枠体10の内周側に突出する内突出部115および外突出部116と、枠本体部111の上側となる外周面117に設けられて躯体2に固定される上躯体固定部118と、内壁部113の室内に臨む面に設けられて躯体2に固定される内躯体固定部119と、を有している。
内突出部115は、枠本体部111が有する室内側から2つめの中空部111dの下に突出しており、外突出部116は、室外側から2つめの中空部111bの下に突出している。
上枠11の内突出部115は、内障子3を案内する上レールをなし、上枠11の外突出部116は、外障子4を案内する上レールをなしている。また、左枠13の外突出部136は、図3に示すように、外障子4を閉じた際に外障子4の戸先框23に入り込み、右枠14の内突出部145は、図5に示すように、内障子3を閉じた際に内障子3の戸先框23に入り込むように構成されている。
図2に示すように、上枠11の枠本体部111の5つの中空部111a、111b、111c、111d、111eのうちの、最も室外側の中空部111aと最も室内側の中空部111eを除き、3つの中空部111b、111c、111d内に、長手方向に沿ってほぼ全長に渡り、枠体10の各枠材11、12、13、14をなす合成樹脂より融点が高い、例えば鉄製の枠補強部材30、31、32がそれぞれ設けられている。また、内突出部115および外突出部116は、長手方向に沿って中空部115a、116aを備え、中空部115a、116a内に長手方向に沿ってほぼ全長に渡り、例えば鉄製の突部補強部材33がそれぞれ設けられている。
図3に示すように、左枠13の枠本体部の5つの中空部131a、131b、131c、131d、131eのうちの、室外側から2つめと3つめの中空部131b、131c内には、長手方向に沿ってほぼ全長に渡り、例えば鉄製の枠補強部材30、31が設けられており、外突出部136の中空部136a内には、長手方向に沿ってほぼ全長に亘り、例えば鉄製の突部補強部材33が設けられている。
図5に示すように、右枠14の枠本体部の5つの中空部141a、141b、141c、141d、141eのうちの、室内側から2つめと3つめの中空部141d、141c内には、長手方向に沿ってほぼ全長に渡り、例えば鉄製の枠補強部材32、31が設けられており、内突出部145の中空部145a内には、長手方向に沿ってほぼ全長に亘り、例えば鉄製の突部補強部材33が設けられている。
上枠11、左枠13、右枠14に設けられた枠補強部材30、31、32および突部補強部材33はいずれも、各々が設けられている上枠11、左枠13、右枠14の端部から突出しないように、枠補強部材30、31、32および突部補強部材33の端部が上枠11、左枠13、右枠14の各小口の内側に納まるように設けられている。
より具体的には、枠補強部材30、31、32および突部補強部材33を備えた上枠11と左枠13および右枠14との端部同士を突き合わせて溶着する際に、上枠11、左枠13および右枠14の小口が当接されるヒータに枠補強部材30、31、32および突部補強部材33が接触しないように、枠補強部材30、31、32および突部補強部材33の端部は上枠11、左枠13、右枠14の小口より内側に位置している。すなわち、接合された上枠11と左枠13、上枠11と右枠14に設けられている枠補強部材30、31、32および突部補強部材33の端部同士は互いに間隔が隔てられている。
枠補強部材30、31、32は、いずれも断面がコ字状をなし、各中空部111b、111c、111d、131b、131c、141d、141cの外周側の面に対向する外周板部30a、31a、32aと、内周側の面に対向する内周板部30b、31b、32と、外周板部30a、31a、32aの室外側の縁と内周板部30b、31b、32bbの室外側の縁とを連結する連結板部30c、31c、32cとを有している。枠補強部材30、31、32は、連結板部30c、31c、32cが室外側に位置するように配置されている。
上枠11に設けられる枠補強部材30には連結板部30cの室内側の面に、枠補強部材32には連結板部32cの室外側の面に、枠補強部材31には、外周板部31aの外周側の面に、それぞれ長手方向に沿って全長に亘り熱膨張性黒鉛8が設けられている。尚、図4においては、枠補強部材30、31、32に設けられた熱膨張性黒鉛8の図示を省略している。また、図4において外障子4を閉じた状態を示す図では、外障子4を一点鎖線で示している。
中空部115a、116a、136a、145aに設けられた突部補強部材33は、中空部115a、116a、136a、145aの外周側の内面と対面する外周対面部33aと、中空部115a、116a、136a、145aの側面と対面する側対面部33bと、側対面部33bの内周側の縁から斜めに延出された斜延出部33cと、を有している。
内突出部115に設けられる突部補強部材33には、側対面部33bが中空部115aの室外側の側面に対向させて配置され、側対面部33bの室内側の面に長手方向に沿って全長に亘り熱膨張性黒鉛8が設けられている。尚、図4においては、突部補強部材33に設けられた熱膨張性黒鉛8の図示を省略している。
上枠11と左枠13とが接合される角部においては、上枠11の外突出部116の突部補強部材33と、左枠13の外突出部136の突部補強部材33とが、不燃性である鉄製の連結部材15とともに枠補強部材30に螺合するビス18にて固定されて連結されている。また、上枠11と右枠14とが接合される角部においては、上枠11の内突出部115の突部補強部材33と、右枠14の内突出部145の突部補強部材33とが、不燃性である鉄製の連結部材15とともに枠補強部材32に螺合するビス18にて固定されて連結されている。このとき、ビス18が突部補強部材33を貫通しているため、連結部材15、突部補強部材33及び枠補強部材30、32は、ビス18により接合されている。
上枠11と右枠14との接合部の図示は省略するが、上枠11と左枠13との接合部と、外突出部116、136と内突出部115、145との相違は有るものの左右が反転した状態をなしている。また、上枠11の外突出部116の突部補強部材33と、左枠13の外突出部136の突部補強部材33とを連結する連結部材15と、上枠11の内突出部115の突部補強部材33と、右枠14の内突出部145の突部補強部材33とを連結する連結部材15とは同一の部材である。
連結部材15は、短冊状の鋼板を屈曲させて形成され、上枠11に沿う上枠側部としての上板部16と、縦枠である左枠13または右枠14に沿う縦枠側部としての縦板部17とを有している。
上板部16は平板状をなし、外突出部116または内突出部115の下面(内周側に臨む面)116b、115bに当接されて固定される上固定部をなしている。縦板部17は、上部側と下部側との間に鋼板の面外方向に段差を有している。下部側は、左枠13の外突出部136または右枠14の内突出部145において枠体10の内周側に臨む面136b、145bに当接されて固定される側固定部17aをなし、上部側は、側固定部17aに対して外突出部136および内突出部145の突出方向に間隔を隔ててほぼ平行に配置される張出部17bをなしている。縦板部17は、張出部17bの上端部が上板部16と繋がっている。
連結部材15の張出部17bには、当該連結部材15が枠体10に固定されたときに、左枠13の外突出部136側または右枠14の内突出部145側に臨む面17cに熱膨張性黒鉛8が設けられている。
内障子3および外障子4は、図1に示すように、各々面材としての複層ガラス5と、複層ガラス5を囲む合成樹脂製の框20とを有している。框20は、複層ガラス5を囲むとともに当該複層ガラス5の各端部が挿入される合成樹脂製の框材でなる上框21、下框22、戸先框23および戸尻框24を有している。内障子3および外障子4の上框21、下框22、戸先框23は、ほぼ同一の断面形状をなしており、内障子3の戸尻框24と外障子4の戸尻框24とは、見込み方向において互いに対向する部位に設けられた煙返しを構成する部位の形状が相違している。
框20は、上框21、下框22、戸先框23および戸尻框24が各々の長手方向における端部が長手方向に対して45度をなすように斜めに切断され、互いに隣接する框材21、22、23、24の端部同士を突き合わせて溶着することにより形成されている。内障子3および外障子4の内部構造は、ほぼ同様なので、以下の説明においては、外障子4の上框21と戸先框23との接合部を例に挙げて構造を説明する。
外障子4の上框21および戸先框23は、図2〜図4に示すように、框本体21a、23aと、框本体21a、23aに設けられた係合溝21b、23bに各々係合される押縁6と、を有している。框本体21a、23aに係合された押縁6は、矩形状に接合された框20の状態において、その内周側に、複層ガラス5の端部が挿入されるガラス挿入部21c、23cを框本体22a、23aとともに形成する。
上框21および戸先框23は、ガラス挿入部21c、23cの外周側に各々長手方向に貫通する中空部21d、23dを有し、さらに中空部21d、23dの外周側に枠体10に設けられ枠体10の内周側に突出する上枠11の外突出部116または左枠13の外突出部136が挿入される溝部としての溝状凹部21e、23eを有している。ガラス挿入部21c、23c、中空部21d、23d、溝状凹部21e、23eは、いずれも上框21、戸先框23の各々全長に渡って設けられている。
すなわち、複層ガラス5の上に位置する上框21においては、下部に複層ガラス5の上端が挿入されるガラス挿入部21cが設けられており、ガラス挿入部21cの上(外周側)に中空部(以下、上框中空部ともいう)21dが設けられており、中空部21dの上(外周側)に、枠体10の上枠11に設けられた外突出部116が挿入される溝状凹部21eが、いずれも上框21の全長に渡って設けられている。
上框21および戸先框23のガラス挿入部21c、23c内には、複層ガラス5の周端部を覆うように不燃性である鉄製の保持部材7が設けられ、上框21および戸先框23の中空部21d、23d内には、不燃性である鉄製の框補強部材25が設けられ、溝状凹部21e、23e内には、不燃性である鉄製の溝補強部材26が各々設けられている。保持部材7、框補強部材25、溝補強部材26は、各々上框21および戸先框23のほぼ全長に亘って設けられ、保持部材7と框補強部材25とはガラス挿入部21c、23cから中空部21d、23dに貫通するビスまたはリベットにより接合され、框補強部材25と溝補強部材26とは、溝状凹部21e、23eから中空部21d、23dに貫通するビスまたはリベットにより接合されている。また、互いに隣接して接合される上框21と戸先框23とに設けられた框補強部材25同士は不燃性である鉄製の連結金具9により、上框21および戸先框23の切り欠かれた部位にて直接連結されている。
框補強部材25は、断面がコ字状をなし、複層ガラス5の面内方向において対向する一対の対向壁部25aと、対向壁部25aの一方の端同士を連結する連結壁部25bと、を有している。一対の対向壁部25aは、中空部21d、23dにおいて複層ガラス5の面内方向において対向する内面とそれぞれ対面し、連結壁部25bは、中空部21d、23dの室外側の内面と対面するように配置されている。
框補強部材25の長手方向における両端部は、端部が上框21および戸先框23の小口から突出しないように配置されている。框補強部材25の連結壁部25bの両面にはそれぞれ熱膨張性黒鉛8が設けられている。尚、図4においては、框補強部材25に設けられた熱膨張性黒鉛8の図示を省略している。
溝補強部材26は、断面がコ字状をなし、溝状凹部21e、23eの対向する壁部21f、23fにそれぞれ沿うとともに対面する室内側壁部26aおよび室外側壁部26bと、室内側壁部26aおよび室外側壁部26bの一方の端同士を連結し底部21g、23gに沿うとともに対面する底側連結部26cと、を有している。
溝補強部材26の長手方向における両端部は、上框21および戸先框23の溝状凹部21e、23eから突出しないように配置されている。溝補強部材26の底側連結部26cの外周側の面には全長に亘って熱膨張性黒鉛8が設けられている。また、室内側壁部26aの室内側の面および室外側壁部26bの室外側の面にも、全長に亘って熱膨張性黒鉛8が設けられている。尚、図4においては、溝補強部材26に設けられた熱膨張性黒鉛8の図示を省略している。
建物等に取り付けられた枠体10に内障子3及び外障子4を取り付け、開口10aを閉止した状態では、図4に示すように、枠体10の左枠13の外突出部136と連結部材15が、外障子4に設けられた溝状凹部23e内の溝補強部材26内に挿入され、右枠14の内突出部145と連結部材15が、内障子3に設けられた溝状凹部23e内の溝補強部材26内に挿入される。
本実施形態の建具1によれば、枠体10の内周側に突出された内突出部115、145及び外突出部116、136が備える中空部115a、116a、136a、145a内に設けられた突部補強部材33と、隣接する2つの枠材11、13、14の内突出部115、145及び外突出部116、136にそれぞれ当接されて枠補強部材30、32に固定される連結部材15と、障子3、4の溝状凹部21e、23e内に設けられた溝補強部材26は、枠体10および框20より融点が高い材料である鉄製なので、火災等により加熱されて枠体10および框20が溶融したとしても、溶融されずに残存する。このため火災等により加熱された場合であっても隣接する枠補強部材30、32および突部補強部材33に固定された連結部材15が、溝補強部材26に挿入された状態を維持することが可能である。このとき、連結部材15は枠体10の内突出部145及び外突出部136に固定された側固定部17aより内周側に張り出す張出部17bを有しているので、連結部材15は、溝補強部材26の、より奥側に挿入される。すなわち、図4に示すように、連結部材15が設けられていないときの枠体10と障子3、4との掛かり代L1より、連結部材15が設けられているときの枠体10と障子3、4との掛かり代L2の方が大きくなる。このため、火災等により枠体10と障子3、4とが加熱されて軟化したとしても障子3、4が枠体10から外れ難い建具1を提供することが可能である。
また、張出部17bは、側固定部17aが固定されている内突出部145及び外突出部136が突出している方向に突出しているので、内突出部145及び外突出部136より確実に溝補強部材26の奥側に挿入される。このため、火災等により加熱されて軟化したときに障子3、4がより外れ難い建具1を提供することが可能である。また、隣接する突部補強部材33の端部と対向する張出部17bの内突出部145及び外突出部136側に熱膨張性黒鉛8が設けられているので、上枠11、左枠13、右枠14が溶融する際には熱膨張性黒鉛8が発泡して隣接する突部補強部材33間に進入して隙間を埋める。このため、たとえ枠体10が溶融したとしても、隣接する突部補強部材33間から火炎が貫通することを防止することが可能である。
また、張出部17bは、左枠13または右枠14に沿う縦板部17に設けられているので、左枠13または右枠14から横方向に張り出すように配置される。このため、例えば、障子3、4をけんどん方式にて取り付ける場合であっても連結部材15が支障にならないので、容易に障子3、4を取り付けることが可能である。
また、連結部材15は、枠体10の内周側に臨む面に枠体10の内周側からビス18により固定されているので、障子2、4を枠体10に取り付けた後であっても連結部材15を容易に取り付けることが可能である。
上記実施形態においては、連結部材15の張出部17bが、内突出部145及び外突出部136における枠体10の内周側に臨む面と平行に突出している例について説明したが、これに限るものではない。例えば、図6に示すように、上枠11の内突出部115及び外突出部116と左枠13の外突出部136及び右枠14の内突出部145とに対し傾斜するように設けられていてもよい。この場合には、張出部17bの外周側の面17cが、上記実施形態の場合より隣接する突部補強部材33の間側に向くので、発泡した熱膨張性黒鉛8をより確実に隣接する突部補強部材33間に進入させることが可能である。
上記実施形態においては、枠体10を形成する枠材11、12、13、14および框20を形成する框材21、22、23、24を合成樹脂製とし、枠補強部材30、31、32、33、25、26、突部補強部材33および連結部材15を鉄製としたが、これに限らず、枠補強部材30、31、32、33、25、26、突部補強部材33および連結部材の素材が中空部材の素材よりより融点が高ければ構わない。
また、上記実施形態においては、連結部材15の張出部17bにおける左枠13の外突出部136側または右枠14の内突出部145側に臨む面17cに熱膨張性黒鉛8が設けられている例について説明したが、これに限るものではない。例えば、連結部材15の張出部17bにおいて、障子3、4を閉じたときに、戸先框23が有する溝状凹部23eの底部23g側に臨む面に熱膨張性黒鉛8が設けられていてもよい。
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 建具、3 内障子(障子)、4 外障子(障子)、8 熱膨張性黒鉛、
10 枠体、11 上枠(枠材)、12 下枠(枠材)、13 左枠(枠材)、
14 右枠(枠材)、15 連結部材、16 上板部、17 縦板部、
17a 側固定部、17b 張出部、17c 内周側に臨む面、18 ビス、
21e 溝状凹部、23e 溝状凹部、26 溝補強部材、
33 突部補強部材、115 内突出部、115a 中空部、116 外突出部、
116a 中空部、136 外突出部、136a 中空部、136b 内周側に臨む面、
145 内突出部、145a 中空部、145b 内周側に臨む面

Claims (4)

  1. 複数の枠材を接合し枠状に形成された枠体と、前記枠体に取り付けられ外周部に内周側に窪む溝部を備えた框体を有する障子と、を備え、
    前記枠体は、当該枠体の内周側に突出され中空部を備えた突出部と、前記中空部内に設けられ前記枠材および前記框体より融点が高い材料で形成された突出部補強部材と、隣接する2つの前記枠材の前記突出部にそれぞれ当接されて前記突出部補強部材と接合され前記枠材および前記框体より融点が高い材料で形成された連結部材と、
    を備え、
    前記障子は、前記溝部内に設けられ当該障子が前記枠体に取り付けられたときに前記突出部及び前記連結部材が挿入され前記枠材および前記框体より融点が高い材料で形成された溝補強部材と、を備え、
    前記連結部材は、前記突出部に当接されて固定される固定部と、前記固定部より前記枠体の内周側に張り出す張出部を有していることを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具であって、
    前記張出部は、前記突出部が突出している方向において、前記突出部と間隔を隔てた位置に配置され、前記張出部には、加熱されて発泡する加熱発泡材が設けられていることを特徴とする建具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建具であって、
    前記隣接する2つの前記枠材は上枠と縦枠とであり、
    前記連結部材は、前記上枠に沿う上枠側部と前記縦枠に沿う縦枠側部とを有し、
    前記張出部は、前記縦枠側部に設けられていることを特徴とする建具。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の建具であって、
    前記連結部材は、前記突出部において前記枠体の内周側に臨む面に、前記枠体の内周側からビスにより固定されていることを特徴とする建具。
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