JP2019065561A - 建具 - Google Patents

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健 宇山
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Abstract

【課題】障子を構成する樹脂が溶けた場合でも、障子が捩れることを防止できる建具を提供すること。【解決手段】樹脂製で中空の上框31、下框32、縦框33、34を有する框体30と、ガラス25と、上框31、下框32内のガラス側面311a、321a及び枠体側面311b、321bを有する金属製の室外側上框芯材31e・下框芯材32eと、縦框33、34内のガラス側面331a、341a及び枠体側面331b、341bを有する金属製の室外側縦框芯材33e・34eと、コーナー36に配置される金属製の補強部材7と、を備え、補強部材7は、室外側上框芯材31e・下框芯材32eのガラス側面311a、321a及び室外側縦框芯材34eのガラス側面341aを連結する内側部材71と、室外側上框芯材31e・下框芯材32eの枠体側面311b、321b及び室外側縦框芯材34eの枠体側面341bを連結する外側部材72とを有する建具である。【選択図】図4

Description

本発明は、開閉可能な障子を備える建具に関する。
従来、障子を備える建具において、火災により障子を構成する樹脂製の部材が溶けて変形等した場合に備え、障子に金属等の芯材を設けることが知られている。また、障子の上框と縦框、下框と縦框のコーナーに短冊状の鋼板を取り付け、障子が高熱により軟化した場合に備えて框を補強することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−108908号公報
しかし、鋼板を取り付けるにあたり、框の一面のみに取り付けるだけでは、障子が軟化した場合に上下の框と左右の框が捩れる場合があり、障子の捻れを十分に防止することが難しかった。
本発明は、障子を構成する樹脂が溶けた場合でも、障子が捩れることを防止できる建具を提供することを目的とする。
本発明は、枠体(例えば、後述の枠体10)及び前記枠体に開閉可能に取り付けられる障子(例えば、後述の障子20)を備える建具(例えば、後述の建具1)であって、前記障子の外縁を構成し、樹脂製で内部が中空の横框(例えば、後述の上框31、下框32)及び左右の縦框(例えば、後述の吊元側縦框33、戸先側縦框34)を有する框体(例えば、後述の框体30)と、前記框体の内側に納められるガラス(例えば、後述のガラス25)と、前記横框の内部に配置され、前記横框の前記内部における前記ガラス側の面に対面するガラス側面(例えば、後述のガラス側面311a、321a)及び前記横框の前記内部における前記枠体側の面に対面する枠体側面(例えば、後述の枠体側面311b、321b)を有する金属製の横框芯材(例えば、後述の室外側上框芯材31e、室外側下框芯材32e)と、前記縦框の内部に配置され、前記縦框の前記内部における前記ガラス側の面に対面するガラス側面(例えば、後述のガラス側面331a、341a)及び前記縦框の前記内部における前記枠体側の面に対面する枠体側面(例えば、後述の枠体側面331b、341b)を有する金属製の縦框芯材(例えば、後述の室外側縦框芯材33e、室外側縦框芯材34e)と、前記横框と前記縦框が連結されるコーナー(例えば、後述のコーナー36)に配置される金属製の補強部材(例えば、後述の補強部材7)と、を備え、前記補強部材は、前記コーナーの前記ガラス側に配置され、前記横框芯材の前記ガラス側面及び前記縦框芯材の前記ガラス側面とを連結する内側部材(例えば、後述の内側部材71)と、前記コーナーの前記枠体側に配置され、前記横框芯材の前記枠体側面及び前記縦框芯材の前記枠体側面を連結する外側部材(例えば、後述の外側部材72)と、を有する、建具に関する。
前記補強部材は、戸先側の前記コーナーに設けられることが好ましい。
前記框体の前記ガラス側の面に配置され、前記ガラスの見付方向の端部及び見込面に沿って延びる前記ガラスの外れ止め部材(例えば、後述の外れ止め部材40)を有し、前記横框芯材及び前記縦框芯材の前記ガラス側面は、前記外れ止め部材における前記ガラスの見込面に沿う部分に連結されていることが好ましい。
前記内側部材及び前記外側部材は、前記横框芯材及び前記縦框芯材にそれぞれ2以上のネジ(例えば後述のネジ37、ネジ45)により締結され、前記内側部材は、隣り合う前記ネジの軸頭同士が、前記ガラスの面方向に沿って並ぶように配置されて締結され、前記外側部材は、隣り合う前記ネジの軸頭同士が、前記ガラスの面方向に交差する方向に沿って並ぶように配置されて締結されることが好ましい。
本発明によれば、障子を構成する樹脂が溶けた場合でも、障子が捩れることを防止できる建具を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る建具を示す正面図である。 本実施形態の建具の縦断面図である。 本実施形態の建具の横断面図である。 本実施形態の戸先側縦枠の横断面図である。 本実施形態の戸先側縦框を室内側から見た部分斜視図である。 本実施形態の戸先側縦框を室外側から見た部分斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書において、「見付方向」とは、建物に形成された開口部に納められた建具(サッシ)の枠体に収められるガラスや障子の面内方向を意味し、「見込方向」とは、室内外方向(即ち、奥行き方向)を意味する。
図1は、本発明の一実施形態に係る建具1を示す正面図である。本実施形態の建具1は、防火仕様の縦辷り窓である。まず、建具1の全体構成について説明する。本実施形態の建具1は、建物開口部に固定される枠体10と、枠体10の内側に開閉可能に取り付けられる障子20と、を備える。
枠体10は、上枠11、下枠12、吊元側縦枠13及び戸先側縦枠14が矩形に枠組みされて構成される。上枠11、下枠12、吊元側縦枠13及び戸先側縦枠14は、何れも樹脂製であり、溶着によって接合される。
図2は、本実施形態の建具1の縦断面図である。上枠11の内部は、見込方向で複数の空間に区画されており、室外側から室内側の順に中空部11a,11b,11cが形成される。中空部11cには金属製の上枠芯材11dが配置される。また、上枠11の室内側下部には、下方に延びる延出部11eが形成され、延出部11eの室外側の見付面にはクッション材11fが配置される。同様に、下枠12の内部にも、見込方向に複数の中空部12a,12b,12cが形成され、中空部12bには金属製の下枠芯材12dが配置される。また、下枠12の室内側上部には、上方に延びる延出部12eが形成され、該延出部12eにもクッション材12fが配置される。
図3は、本実施形態の建具1の横断面図である。吊元側縦枠13の内部も、見込方向で区画された複数の中空部13a,13b,13cが形成され、中空部13bには金属製の縦枠芯材13dが配置される。また、吊元側縦枠13の室外側には見付方向戸先側に延びる延出部13eが形成され、該延出部13eにもクッション材13fが配置される。
戸先側縦枠14の内部にも、見込方向で区画された複数の中空部14a,14b,14cが形成され、中空部14bには金属製の縦枠芯材14dが配置される。戸先側縦枠14の室外側にも見付方向吊元側に延びる延出部14eが形成され、該延出部14eにもクッション材14fが配置される。
図3に示すように、枠体10の内側の隅(内隅)には枠側コーナー金具46がそれぞれ配置される(図2において図示省略)。枠側コーナー金具46は、4隅のそれぞれに配置される。枠側コーナー金具46自体は、枠体10の見込面に配置されるが、ネジ等の締結部材を介して枠体10の内側の芯材(上枠芯材11d、下枠芯材12d、縦枠芯材13d及び縦枠芯材14d)に締結固定される。より具体的には、枠体10の戸先側上部では、上枠芯材11dと縦枠芯材14dが枠側コーナー金具46によって連結され、吊元側上部では、上枠芯材11dと縦枠芯材13dが連結される。同様に、戸先側下部では、下枠芯材12dと縦枠芯材14dが枠側コーナー金具46によって連結され、吊元側下部では、下枠芯材12dと縦枠芯材13dが連結される。
障子20は、ガラス25と、ガラス25を囲うように構成される框体30と、を含むように構成される。
ガラス25は、室外側に配置される室外側ガラス25aと、室外側ガラス25aに対して隙間をあけて室内側に配置される室内側ガラス25bと、を備える複層ガラスである。室外側ガラス25aと室内側ガラス25bの間にはスペーサ26等が配置される。
框体30は、横框としての上框31、下框32、縦框としての吊元側縦框33及び戸先側縦框34が矩形に枠組みされて構成される。上框31、下框32、吊元側縦框33及び戸先側縦框34は、何れも樹脂製であり、溶着によって接合される。
上框31の内部には、室外側から室内側に向かって複数の中空部31a,31b,31cが形成される。最も室内側に位置する中空部31cには、金属で形成される室内側上框芯材31dが配置される。中空部31bにも、横框芯材としての金属製の室外側上框芯材31eが配置される。室内側上框芯材31d及び室外側上框芯材31eは、何れも上框31の長手方向に沿って延びている。上框31の室外側上部には、上枠11の一部と見込方向で対向する延出部31fが形成される。延出部31fの室内側にはクッション材31gが設けられる。また、延出部31fの下方には樹脂製の押し縁部材27を嵌合固定する嵌合固定部31hが形成される。
下框32の内部にも、室外側から室内側に向かって複数の中空部32a,32b,32cが形成される。最も室内側に位置する中空部32cには、金属で形成される室内側下框芯材32dが配置される。中空部32bにも、横框芯材としての金属製の室外側下框芯材32eが配置される。室内側下框芯材32d及び室外側下框芯材32eは、何れも下框32の長手方向に沿って延びている。下框32の室外側下部には、下枠12の一部と見込方向で対向する延出部32fが形成される。延出部32fの室内側にはクッション材32gが設けられる。また、延出部32fの下方には樹脂製の押し縁部材27を嵌合固定する嵌合固定部32hが形成される。
吊元側縦框33の内部には、室外側から室内側に向かって複数の中空部33a,33b,33cが形成される。最も室内側に位置する中空部33cには、金属で形成される室内側縦框芯材33dが配置される。中空部33bにも、縦框芯材としての金属製の室外側縦框芯材33eが配置される。室内側縦框芯材33d及び室外側縦框芯材33eは、何れも吊元側縦框33の長手方向に沿って延びている。吊元側縦框33の室外側には、吊元側縦枠13の一部と見込方向で対向する延出部33fが形成される。延出部33fの室内側にはクッション材33gが設けられる。また、延出部33fの戸先側には樹脂製の押し縁部材27を嵌合固定する嵌合固定部33hが形成される。
戸先側縦框34の内部には、室外側から室内側に向かって複数の中空部34a,34b,34cが形成される。最も室内側に位置する中空部34cには、金属で形成される室内側縦框芯材34dが配置される。中空部34bにも、縦框芯材としての金属製の室外側縦框芯材34eが配置される。室内側縦框芯材34d及び室外側縦框芯材34eは、何れも戸先側縦框34の長手方向に沿って延びている。戸先側縦框34の室外側には、吊元側縦枠13の一部と見込方向で対向する延出部34fが形成される。延出部34fの室内側にはクッション材34gが設けられる。また、延出部34fの吊元側には樹脂製の押し縁部材27を嵌合固定する嵌合固定部34hが形成される。
本実施形態では、框体30内部の室外側に位置する芯材(室外側上框芯材31e、室外側下框芯材32e、室外側縦框芯材33e及び室外側縦框芯材34e)と、室内側に位置する芯材(室内側上框芯材31d、室内側下框芯材32d、室内側縦框芯材33d及び室内側縦框芯材34d)と、が框芯材連結金具67によって連結されている。框芯材連結金具67は、框体30の外側面の形状に応じて段差状に形成されるプレート部材である。框芯材連結金具67は、框体30(上框31、下框32、吊元側縦框33及び戸先側縦框34)の外部に配置され、框体30の内部で異なる中空部に配置される室外側の芯材と室内側の芯材にネジ等の締結部材によってそれぞれ締結される。これによって見込方向に複数の中空部が形成される樹脂製の框体30が火災発生時の高温環境下で室外側と室内側に分離する事態が確実に防止されている。
障子20は、上枠11に連結されるとともに上框31(框体30)に連結される上アーム部材61及び下枠12に連結されるとともに下框32(框体30)に連結される下アーム部材62によって開閉可能に枠体10の内側に支持される。本実施形態では、上アーム部材61及び下アーム部材62は、何れも框体30に対して金属により板状に成形される補強材65を介して連結される。
障子20の戸先側には、ハンドル55に連動するスライドロック機構50が配置される。スライドロック機構50は、ハンドル55操作に連動して上下方向に移動するスライドプレート51と、スライドプレート51の戸先側の見込面に形成されるロックピン52と、を備える。戸先側縦枠14の内側の見込面には、ロックピン52が嵌合するロックピン受け金具15が固定される。本実施形態では、ロックピン52は、上下方向で複数個所に形成されており、ロックピン受け金具15もロックピン52の数に応じて上下方向に間隔をあけて複数固定される。また、スライドプレート51は、戸先側縦框34の戸先側にスライド嵌合された状態でハンドル55に連結されている。
本実施形態の建具1は、ガラス25の外れ止め部材40と、框体30を補強する補強部材7をさらに備える。
図4は、本実施形態の戸先側縦框34の横断面図である。図4では、説明の便宜のため、ガラス25の外れ止め部材40、框体30及び框体30を補強する補強部材7のみを実線で示し、その他の構成部材を破線で示している。
ガラス25の外れ止め部材40は、框体30のガラス側の見込面に1又は複数配置される。框体30のガラス側の見込面とは、框体30におけるガラス25に対向する面である。本実施形態では、4個のガラス25の外れ止め部材40が、戸先側縦框34のガラス側の見込面に間隔をあけて配置される(図1参照)。同様に、4個の外れ止め部材40が、吊元側縦框33の見込面にも配置される。また、外れ止め部材40は、上框31の内側の見込面の中央に1個配置される(図1参照)。同様に、外止め部材40は、下框32の内側の見込面にも1個配置される。
外れ止め部材40は、図4に示すように、ガラス25の見付方向の端部及びガラス25の見込面に沿うように横断面視で略L字型の形状を有する。外れ止め部材40は、金属製(例えば、ステンレス鋼)である。
上述の通り、上框31の内部には、室外側上框芯材31eが配置され、下框32の内部には、室外側下框芯材32eが配置される。
室外側上框芯材31eは、ガラス25側の面に対応するガラス側面311a及び枠体10側の面に対面する枠体側面311bを有する(図5参照)。同様に、室外側下框芯材32eは、ガラス側面321a及び枠体側面321bと、を有する(図5参照)。
また、吊元側縦框33の内部には、室外側縦框芯材33eが配置される。室外側縦框芯材33eは、ガラス25側の面に対応するガラス側面331aと、枠体10側の面に対面する枠体側面331bと、を有する(図示省略)。
また、戸先側縦框34の内部には、室外側縦框芯材34eが配置される。図4に示すように、室外側縦框芯材34eは、ガラス25側の面に対面するガラス側面341aと、枠体10側の面に対面する枠体側面341bと、を有する。
これらの室外側上框芯材31eのガラス側面311a、室外側下框芯材32eのガラス側面321a、室外側縦框芯材33eのガラス側面331a、室外側縦框芯材34eのガラス側面341aは、図4に示すように、間に上框31、下框32、吊元側縦框33、戸先側縦框34を介して外れ止め部材40におけるガラス25の見込面に沿う部分にネジ45により連結されている。
次に、框体30を補強する補強部材7について説明する。
補強部材7は、火災発生時に樹脂製の框体30が溶けて軟化しても障子20を保持可能に補強する金属製の部材である。補強部材7は戸先側のコーナー36に設けられる。補強部材7は、上框31と戸先側縦框34とが連結されるコーナー36に配置される。また、補強部材は、下框32と戸先側縦框34とが連結されるコーナー36に配置される。図4に示すように、補強部材7は、内側部材71と、外側部材72とを有する。
図5は、内側部材71が上框31、下框32及び戸先側縦框34の内側面に取り付けられた状態を示す斜視図である。内側部材71は、コーナー36のガラス25側に配置される。内側部材71は、上框31の室外側上框芯材31eのガラス25側の面と、戸先側縦框34の室外側縦框芯材34eのガラス25側の面とを連結する。また、内側部材71は、下框32の室外側下框芯材32eのガラス25側の面と、戸先側縦框34の室外側縦框芯材34eのガラス25側の面とを連結する。
内側部材71は、框体30のコーナー36に沿って屈曲する板体で構成され、上框接続面711及び下框接続面712と、縦框接続面713と、ネジ孔714と、を有する。
なお、戸先側縦框34の上下において構成が同じであるため、以下に上框接続面711と縦框接続面713について説明する。しかし、下框接続面712と縦框接続面713についても同様である。上框接続面711及び縦框接続面713は、連続する一枚の板体が長手方向の略中央部で屈曲することで形成される。
上框接続面711は、上框31の内面に当接し、ネジ45によりその内側の室外側上框芯材31eに固定される。縦框接続面713は、戸先側縦框34の内面に当接し、ネジ45によりその内側の室外側縦框芯材34eに固定される。連続した一枚の板体の上框接続面711が室外側上框芯材31eに固定され、縦框接続面713が室外側縦框芯材34eに固定されることで、室外側上框芯材31e及び室外側縦框芯材34eが連結される。
なお、上框接続面711及び縦框接続面713は、それぞれの長手方向に沿う両側縁の略中央部に、板面の内側に向う円弧状の切欠きを有している。
ネジ孔714は、上框接続面711及び縦框接続面713の幅方向の中央部で、縦方向に並んで2つ形成され、上框接続面711及び縦框接続面713をそれぞれ上框31及び戸先側縦框34に固定するネジ45が挿通する。ネジ孔714は、上框接続面711及び縦框接続面713が互いに接続されていない方の端部に寄って配置される。
図6は、外側部材72が上框31及び戸先側縦框34の外側面に取り付けられた状態を示す斜視図である。外側部材72は、コーナー36の枠体10側に配置される。外側部材72は、上框31の室外側上框芯材31eの枠体10側の面と、戸先側縦框34の室外側縦框芯材34eの枠体10の面とを連結する。また、外側部材72は、下框32の室外側下框芯材32eの枠体10側の面と、戸先側縦框34の室外側縦框芯材34eの枠体10側の面とを連結する。
外側部材72は、上框31、下框32及び戸先側縦框34の表面に配置された補強材65の上に取り付けられる。外側部材72は、框体30のコーナー36に沿って屈曲する板体で構成され、上框接続面721及び下框接続面722と、縦框接続面723と、ネジ孔724と、を有する。
なお、戸先側縦框34の上下において構成が同じであるため、以下に上框接続面721と縦框接続面723について説明する。しかし、下框接続面722と縦框接続面723についても同様である。上框接続面721及び縦框接続面723は、連続する一枚の板体が長手方向の略中央部で屈曲することで形成される。
上框接続面721は、上框31の外面に当接し、ネジ37によりその内側の室外側上框芯材31eに固定される。縦框接続面723は、戸先側縦框34の外面に当接し、ネジ37によりその内側の室外側縦框芯材34eに固定される。連続した一枚の板体の上框接続面721が室外側上框芯材31eに固定され、縦框接続面723が室外側縦框芯材34eに固定されることで、室外側上框芯材31e及び室外側縦框芯材34eが連結される。
ネジ孔724は、上框接続面721及び縦框接続面723が互いに接続されていない方の端部に寄って配置され、幅方向に並んで2つずつ形成される。
図4に戻って、補強部材7の取付け方法について説明する。補強部材7は、戸先側縦框34のコーナー36を内側及び外側から挟むように配置する。図4に示すように、内側部材71を、ガラス25の側面に対向するように、上框31、下框32及び戸先側縦框34の内面にネジ45で留める。内側部材71は、ネジ45により上框31の中空部31b内に配置された室外側上框芯材31e、下框32の中空部32b内に配置された室外側下框芯材32e、戸先側縦框34の中空部34b内に配置された室外側縦框芯材34eに接続される。
また、外側部材72を、内側部材71から断面視でやや室内側にずれた位置で、上框31、下框32及び戸先側縦框34の外面にネジ37で留める。外側部材72は、ネジ37により上框31の中空部31b内に配置された室外側上框芯材31e、下框32の中空部32b内に配置された室外側下框芯材32e、戸先側縦框34の中空部34b内に配置された室外側縦框芯材34eに接続される。
このとき、図5に示すように、内側部材71では、ネジ孔714が上框接続面711の長手方向に沿って縦に二つ並んでおり、また、縦框接続面713の長手方向に沿って縦に二つ並んでいる。このため、ネジ45は、隣り合うネジ45の軸頭同士が、ガラス25の面方向に沿って並ぶように配置されて締結される。
図6に示すように、外側部材72では、ネジ孔724が上框接続面721の幅方向に二つ並んでおり、また、縦框接続面723の幅方向に二つ並んでいる。このため、ネジ37は、隣り合うネジ37の軸頭同士が、ガラス25の面方向に交差する方向に沿って並ぶように配置されて締結される。
以上説明した上記実施形態の構成によれば、以下のような効果を奏する。
枠体10及び枠体10に開閉可能に取り付けられる障子20を備える建具1を、框体30と、ガラス25と、横框芯材(室外側上框芯材31e、室外側下框芯材32e)と、縦框芯材(室外側縦框芯材33e、室外側縦框芯材34e)と、補強部材7とを含んで構成した。
具体的には、框体30を、障子20の外縁を構成する樹脂製で内部が中空の上框31、下框32、左右の吊元側縦框33、戸先側縦框34を含んで構成した。
また、ガラス25を、上框31、下框32、左右の吊元側縦框33、戸先側縦框34の内側に納めた。
また、室外側上框芯材31e、室外側下框芯材32eを、金属で構成し、上框31及び下框32の内部に配置し、上框31及び下框32の内部におけるガラス25側の面に対面するガラス側面311a、321a及び上框31及び下框32の内部における枠体10側の面に対面する枠体側面311b、321bを含んで構成した。
また、室外側縦框芯材33e、室外側縦框芯材34eを、金属で構成し、吊元側縦框33及び戸先側縦框34の内部に配置し、吊元側縦框33及び戸先側縦框34の内部におけるガラス25側の面に対面するガラス側面331a、341a及び吊元側縦框33及び戸先側縦框34の内部における枠体10側の面に対面する枠体側面331b、341bを含んで構成した。
さらに、金属製の補強部材7を、上框31と戸先側縦框34が連結されるコーナー36に配置し、下框32と戸先側縦框34が連結されるコーナー36に配置した。
また、補強部材7を、コーナー36のガラス25側に配置され、室外側上框芯材31e、室外側下框芯材32eのガラス側面311a、321a及び室外側縦框芯材34eのガラス側面341aを連結する内側部材71を含んで構成した。
また、補強部材7を、コーナー36の枠体10側に配置され、室外側上框芯材31e、室外側下框芯材32eの枠体側面311b、321b及び室外側縦框芯材34eの枠体側面341bを連結する外側部材72を含んで構成した。
これにより、框体30が金属製の補強部材7でガラス側と枠体側との両側から挟まれて補強される。補強部材7は、框体30の内部に配置される金属製の室外側上框芯材31e及び室外側縦框芯材34e、室外側下框芯材32e及び室外側縦框芯材34eを連結するので、火災等で高温により障子20を構成する樹脂が溶けた場合でも、これらの室外側上框芯材31e及び室外側縦框芯材34e、室外側下框芯材32e及び室外側縦框芯材34eがしっかりと連結された状態を維持し、障子20が室内外方向に捩れることが防止される。よって、ガラス25が框体30に納められた状態が維持され、防火性能が向上する。
また、本実施形態では、補強部材7を、戸先側のコーナー36に設けた。開閉可能に構成されている障子の戸先側の方が、開閉軸を有する吊元側よりも框体30のコーナー36の強度が低くなるので、補強部材7を、戸先側のコーナー36に設けることで、効率的に障子20の捩れを防止し、防火性能を向上させることができる。
また、本実施形態では、ガラス25の見付方向の端部及び見込面に沿って延びるガラス25の外れ止め部材40を、框体30のガラス25側の面に配置した。また、室外側上框芯材31e、室外側下框芯材32eのガラス側面311a、321a及び室外側縦框芯材34eのガラス側面341aを、外れ止め部材40におけるガラス25の見込面に沿う部分に連結させた。これにより、芯材(室外側上框芯材31e、室外側下框芯材32e、及び室外側縦框芯材34e)が、ガラス25の外れ止め部材40を介してガラス25に連結されており、芯材、外れ止め部材40、ガラス25が一体となった状態で、室外側上框芯材31e及び室外側縦框芯材34eが補強部材7により連結され、室外側下框芯材32e及び室外側縦框芯材34eが補強部材7により連結される。このため、障子20が一体的に補強され、障子20を構成する框体30等の樹脂製の部分が溶け落ちた場合に、捩れることが防止される。
また、本実施形態では、内側部材71及び外側部材72を、室外側上框芯材31e、室外側下框芯材32e、及び室外側縦框芯材34eにそれぞれ2以上のネジにより締結した。この際、内側部材71を締結するネジ45の隣り合うネジ45の軸頭同士を、ガラス25の面方向に沿って並ぶように配置して締結した。また、外側部材72を締結するネジ37の隣り合うネジ37の軸頭同士を、ガラス25の面方向に交差する方向に沿って並ぶように配置して締結した。これにより、ネジ45、37の並ぶ方向が異なるので、室外側上框芯材31e及び室外側縦框芯材34e、室外側下框芯材32e及び室外側縦框芯材34eを締結させる力の方向を縦横に及ぼすことができ、障子20を一体的に連結させる力を強化することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、上記実施形態では、補強部材7を戸先側のコーナー36にのみ設けたが、これに限られない。補強部材7は戸先側及び吊元側の両方のコーナー36に設け、室外側縦框芯材33eと室外側上框芯材31e及び室外側下框芯材32eとを連結してもよい。
また、上記実施形態で説明した上框31、下框32、吊元側縦框33及び戸先側縦框34の構成に限られず、框体の構成は適宜変更することができる。例えば、框体(上框、下框、吊元側縦框及び戸先側縦框)の見込方向室内側及び室外側の少なくとも一側にアルミ形材等の金属製のカバー部材を配置する構成としてもよい。樹脂製の框体(上框、下框、吊元側縦框及び戸先側縦框)は、その一部に金属製の部材を含んでいてもよい。なお、樹脂製の枠体も同様に、その一部に金属製の部材を含んでもよい。
1 建具
7 補強部材
10 枠体
20 障子
25 ガラス
30 框体
31 上框(横框)
31e 室外側上框芯材(横框芯材)
32e 室外側下框芯材(横框芯材)
32 下框(横框)
33 吊元側縦框(縦框)
34 戸先側縦框(縦框)
34e 室外側縦框芯材(縦框芯材)
36 コーナー
37 ネジ
40 外れ止め部材
45 ネジ
71 内側部材
72 外側部材
311a ガラス側面
311b 枠体側面
321a ガラス側面
321b 枠体側面
341a ガラス側面
341b 枠体側面

Claims (4)

  1. 枠体及び前記枠体に開閉可能に取り付けられる障子を備える建具であって、
    前記障子の外縁を構成し、樹脂製で内部が中空の横框及び左右の縦框を有する框体と、
    前記框体の内側に納められるガラスと、
    前記横框の内部に配置され、前記横框の前記内部における前記ガラス側の面に対面するガラス側面及び前記横框の前記内部における前記枠体側の面に対面する枠体側面を有する金属製の横框芯材と、
    前記縦框の内部に配置され、前記縦框の前記内部における前記ガラス側の面に対面するガラス側面及び前記縦框の前記内部における前記枠体側の面に対面する枠体側面を有する金属製の縦框芯材と、
    前記横框と前記縦框が連結されるコーナーに配置される金属製の補強部材と、を備え、
    前記補強部材は、
    前記コーナーの前記ガラス側に配置され、前記横框芯材の前記ガラス側面及び前記縦框芯材の前記ガラス側面を連結する内側部材と、
    前記コーナーの前記枠体側に配置され、前記横框芯材の前記枠体側面及び前記縦框芯材の前記枠体側面を連結する外側部材と、を有する、建具。
  2. 前記補強部材は、戸先側の前記コーナーに設けられる請求項1に記載の建具。
  3. 前記框体の前記ガラス側の面に配置され、前記ガラスの見付方向の端部及び見込面に沿って延びる前記ガラスの外れ止め部材を有し、
    前記横框芯材及び前記縦框芯材の前記ガラス側面は、前記外れ止め部材における前記ガラスの見込面に沿う部分に連結されている、請求項1又は2に記載の建具。
  4. 前記内側部材及び前記外側部材は、前記横框芯材及び前記縦框芯材にそれぞれ2以上のネジにより締結され、
    前記内側部材は、隣り合う前記ネジの軸頭同士が、前記ガラスの面方向に沿って並ぶように配置されて締結され、
    前記外側部材は、隣り合う前記ネジの軸頭同士が、前記ガラスの面方向に交差する方向に沿って並ぶように配置されて締結される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の建具。
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