JP6837918B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、枠を建物の躯体に連結するアンカー部材を備えた建具に関する。
建物に設置される建具においては、アンカー部材を用いて、枠を建物の躯体に連結することがある。アンカー部材は、枠に取り付けられて、溶接により、躯体側の部材に連結される。また、従来、建具のアンカー部材として、回転により、端部と抑え部を下枠に係止するアルミニウムサッシのアンカーが知られている(特許文献1参照)。
ところが、アンカー部材を回転させて枠に取り付けるときには、アンカー部材を回転可能な大きさに形成する必要があり、アンカー部材の大きさが制限される。例えば、アンカー部材の取り付け箇所の周囲に壁があるときには、アンカー部材の回転が壁で阻害されないように、アンカー部材を小さくする必要がある。また、アンカー部材の枠により係止される部分を大きくすることで、アンカー部材の回転が阻害される虞もある。枠におけるアンカー部材の取り付け箇所の寸法が小さくなるのに伴い、アンカー部材も小さくなる。
そのため、アンカー部材自体の強度、及び、アンカー部材の係止の強度を向上させるのが難しく、アンカー部材の溶接の長さを長くできないこともある。従って、回転式のアンカー部材においては、強度をより向上させる観点から、改良の余地がある。また、コスト等への影響を抑制するため、アンカー部材を容易に取り付けることも求められる。
実公昭47−11380号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、アンカー部材を枠に容易に取り付けるとともに、枠に取り付けられたアンカー部材の強度を向上させることである。
本発明は、建物に設置される枠と、前記枠に取り付けられて前記枠を前記建物の躯体に連結するアンカー部材と、を備えた建具である。前記枠は、一対の溝壁の間に形成された溝部と、前記一対の溝壁から突出して前記アンカー部材の回転により前記アンカー部材が取り付けられる一対の対向片と、を有する。前記アンカー部材は、前記一対の対向片に取り付けられて前記枠から突出する基板と、前記基板の一端部に設けられて前記アンカー部材の回転により前記溝部の内側で一方の前記対向片に係止される第1係止片と、前記基板の一端部と他端部の間の中間部に設けられて前記アンカー部材の回転により前記溝部の内側で他方の前記対向片に係止される第2係止片と、を有する。前記基板は、前記一端部で前記第1係止片の一方側に設けられて前記アンカー部材の回転により前記溝部の外側で前記一方の対向片に係止される突片と、前記一端部で前記第1係止片の他方側に設けられた空所に対して前記中間部側に形成されるとともに前記第1係止片から前記中間部の縁部に向かって形成された角部と、前記中間部に設けられて前記アンカー部材の回転により前記溝部の外側で前記他方の対向片に係止される係止部と、を有する。前記第1係止片と前記第2係止片が前記溝部の内側に配置された状態で、前記角部は、前記溝部の外側に配置され、前記アンカー部材の回転により前記アンカー部材が前記一対の対向片に取り付けられるときに、前記第1係止片及び前記第2係止片とともに変位して、前記溝部の外側の前記一対の対向片の間の領域で、前記一方の対向片側の位置から前記他方の対向片に向かって変位する。
本発明によれば、アンカー部材を枠に容易に取り付けられるとともに、枠に取り付けられたアンカー部材の強度を向上させることができる。
本実施形態の建具の正面図である。 本実施形態の下枠が設置された建物を示す断面図である。 本実施形態のアンカー部材の平面図である。 本実施形態のアンカー部材の側面図である。 本実施形態のアンカー部材の取り付け手順を示す図である。 本実施形態のアンカー部材の取り付け手順を示す図である。 本実施形態のアンカー部材の取り付け手順を示す図である。 本実施形態のアンカー部材の取り付け手順を示す図である。
本発明の建具の一実施形態について、図面を参照して説明する。
以下では、固定窓を例にとり、本実施形態の建具について説明する。
図1は、本実施形態の建具1の正面図であり、室外側からみた建具1を模式的に示している。
図示のように、建具1は、建物10の開口部11に設置されて、建物10の室内と室外の間に配置される。また、建具1は、パネル体2と、パネル体2を囲む枠体3と、枠体3を建物10に連結する複数のアンカー部材20を備えている。パネル体2は、方形状の固定体であり、枠体3の開口部3Aに配置される。パネル体2は、例えば、複数枚のガラス板を有する複層ガラスであり、枠体3の内側に嵌め込まれて、枠体3に固定される。
枠体3は、建物10の開口部11に設置される方形状の開口枠(窓枠)であり、複数のアンカー部材20により、建物10の開口縁部12に連結される。開口縁部12は、建物10の開口部11を囲む縁部であり、枠体3は、建物10の開口縁部12に沿って配置される。また、枠体3は、枠組みされた4つの枠4〜6(上枠4、下枠5、一対の縦枠6)を有し、枠4〜6により、方形状の開口部3Aを形成する。枠4〜6は、枠体3を構成する長尺な枠材であり、それぞれパネル体2の縁部(上縁部、下縁部、一対の縦縁部)に沿って配置される。パネル体2の縁部が枠4〜6により保持されて、パネル体2が枠体3の開口部3Aに保持される。
アンカー部材20が枠体3の枠4〜6に取り付けられて、枠4〜6が建物10(開口部11)に設置される。アンカー部材20は、枠4〜6を建物10の躯体13に連結する連結部品であり、各枠4〜6において枠体3の外部側(開口部3Aの反対側)に設けられる。複数のアンカー部材20は、各枠4〜6の長手方向に間隔を開けて配置されて、各枠4〜6に取り付けられる。アンカー部材20は、枠4〜6に取り付けられた状態で、躯体13に設けられた被連結部に連結されて、躯体13の被連結部に保持される。
枠体3の枠4〜6は、それぞれ複数のアンカー部材20により、建物10の開口部11を囲む躯体13(被連結部)に連結されて、躯体13に固定される。以下、下枠5のアンカー部材20を例にとり、アンカー部材20の取付構造について説明する。上枠4と縦枠6のアンカー部材20は、下枠5のアンカー部材20と同様に形成され、上枠4と縦枠6は、下枠5と同様のアンカー部材20の取付部を有する。
図2は、本実施形態の下枠5が設置された建物10を示す断面図であり、図1のX1−X1線で切断した下枠5、アンカー部材20、及び、建物10の開口縁部12を示している。
図示のように、建具1は、建物10の躯体13の上側に配置される枠体3の枠(ここでは、下枠5)と、下枠5に対して躯体13側に設けられるアンカー部材20を備えている。ここでは、下枠5は、金属製の枠材(金属枠)であり、金属(例えば、アルミニウム合金)の押出成形により成形される。従って、下枠5は、押出形材であり、所定の断面形状に形成される。下枠5の各部は、下枠5の長手方向に沿って形成されて、下枠5の長手方向に延びる。
下枠5は、枠体3の開口部3A側に形成された凹状の内周側部5Aと、アンカー部材20が取り付けられる溝状の取付部5Bと、壁部5Cと、突出部5Dを有する。下枠5の内周側部5Aは、枠体3の内周側部の一部(下部)であり、パネル体2を保持する一対の保持部5Eを有する。パネル体2の縁部が一対の保持部5Eの間に配置されて、パネル体2が一対の保持部5Eの間に保持される。取付部5B、壁部5C、及び、突出部5Dは、下枠5の外周側部5Fであり、内周側部5Aに対して建物10の躯体13側(開口縁部12側)に設けられる。下枠5の外周側部5Fは、枠体3の外周側部の一部(下部)であり、枠体3の開口部3Aの反対側に位置する。
下枠5の取付部5Bは、内周側部5Aと躯体13の間に位置し、下枠5の壁部5Cは、取付部5Bから躯体13側に突出する。下枠5の突出部5Dは、中空状に形成された中空部であり、取付部5Bから下枠5の見込み方向の一方側に突出する。下枠5の見込み方向は、下枠5の奥行方向(ここでは、室内外方向)である。下枠5の外周側部5Fにおいて、突出部5Dは、下枠5の見込み方向の一方側(室外側)に形成され、取付部5Bは、下枠5の見込み方向の他方向(室内側)に形成される。また、壁部5Cは、下枠5の見込み方向の中間部に形成される。下枠5の壁部5Cは、ビス14により、建物10の開口縁部12に固定される。
アンカー部材20は、下枠5の取付部5Bに取り付けられ、壁部5Cに対して下枠5の見込み方向の他方側に配置される。また、アンカー部材20は、下枠5から下枠5の見込み方向の他方側に突出し、連結部材15により、躯体13の被連結部16に連結される。連結部材15は、溶接により、躯体13の被連結部16に固定されて、躯体13から下枠5側に突出する。連結部材15は、下枠5に対して下枠5の見込み方向の他方側に位置する。アンカー部材20は、下枠5から連結部材15まで配置されて、溶接により、連結部材15に固定される。
下枠5は、取付部5Bに、溝部30と、互いに対向する一対の対向片31、32(第1対向片31、第2対向片32)と、開口33を有する。溝部30は、一対の溝壁34、35(第1溝壁34、第2溝壁35)と、一対の溝壁34、35の間に位置する溝底36を有し、溝壁34、35と溝底36により、凹状に形成される。一対の溝壁34、35は、並列して形成され、下枠5の見込み方向において互いに対向する。一対の溝壁34、35が溝底36から突出し、溝部30が一対の溝壁34、35の間に形成される。
第1溝壁34は、下枠5の見込み方向の一方側に位置する一方側溝壁(室外側溝壁)であり、屈曲形状に形成されている。第2溝壁35は、下枠5の見込み方向の他方側に位置する他方側溝壁(室内側溝壁)であり、平面形状に形成されている。一対の対向片31、32は、アンカー部材20の取り付け用の板状の突部(取付片)であり、一対の溝壁34、35から突出する。また、一対の対向片31、32は、下枠5の見込み方向に突出し、下枠5の見込み方向において互いに対向する。
第1対向片31は、下枠5の見込み方向の一方側に位置する一方側対向片(室外側対向片)であり、第1溝壁34と壁部5Cの間に形成されて、第1溝壁34及び壁部5Cから下枠5の見込み方向の他方側に突出する。また、第1対向片31は、第1溝壁34の先端部に形成され、壁部5Cは、第1対向片31から躯体13側に突出する。第2対向片32は、下枠5の見込み方向の他方側に位置する他方側対向片(室内側対向片)であり、第2溝壁35の先端部に形成されて、第2溝壁35から下枠5の見込み方向の一方側に突出する。
一対の対向片31、32は、互いの間に開口33を形成する。開口33は、一対の対向片31、32の先端部の間に位置する溝部30の開口部(溝開口)であり、建物10の躯体13側に向かって開放されている。溝部30、溝壁34、35、溝底36、対向片31、32、及び、開口33は、それぞれ下枠5の長手方向に沿って連続して形成されている。
図3は、本実施形態のアンカー部材20の平面図であり、図2の矢印X2方向からみたアンカー部材20を示している。図4は、本実施形態のアンカー部材20の側面図であり、図3の矢印X3方向からみたアンカー部材20を示している。
図2〜図4に示すように、アンカー部材20は、一対の対向片31、32に取り付けられる基板40と、躯体13に連結される連結部50と、基板40の下枠5側に形成された2つの係止片51、52(第1係止片51、第2係止片52)を有する。
連結部50と係止片51、52は、基板40と一体に形成されている。基板40は、アンカー部材20の板状の基部であり、下枠5と躯体13の間の空間で、下枠5の見込み方向に沿って配置される。基板40は、溝部30の外側に配置されて、下枠5から突出する。連結部50は、基板40の一端部41から他端部42まで形成されて、基板40から躯体13側に突出する。一端部41は、下枠5側に位置する基板40の枠側端部であり、他端部42は、突出側(一端部41の反対側)に位置する基板40の突出端部である。基板40の他端部42側の部分が下枠5から突出する。
ここでは、一端部41と他端部42は、それぞれ基板40の長さ方向Lにおける一方側の端部と他方側の端部である。基板40の長さ方向Lは、基板40の幅方向Wと直交する。アンカー部材20を下枠5に取り付けた状態で、基板40の長さ方向Lは、下枠5の見込み方向に対応する方向であり、基板40の幅方向Wは、下枠5の長手方向に対応する方向である。基板40の一端部41は、下枠5の見込み方向の一方側に位置する一方側端部(室外側端部)であり、基板40の他端部42は、下枠5の見込み方向の他方側に位置する他方側端部(室内側端部)である。
連結部50は、基板40の長さ方向Lに延びる板状の連結片であり、基板40の縁部に形成されている。基板40及び連結部50が下枠5から下枠5の見込み方向の他方側に突出して、連結部50が連結部材15に接触する。連結部50は、連結部材15に溶接されて、溶接により連結部材15に固定される。従って、連結部50は、アンカー部材20の溶接部(溶接片)である。連結部50及びアンカー部材20は、連結部材15を介して、躯体13(被連結部16)に固定されて、躯体13に連結される。下枠5は、アンカー部材20により、被連結部16及び躯体13に連結される。
係止片51、52は、基板40の長さ方向Lに突出する爪状の突部(係止爪)である。第1係止片51は、基板40の一端部41に設けられた一端部側係止片であり、溝部30の内側で、一対の対向片31、32のうちの一方の対向片(第1対向片31)に係止される。第2係止片52は、基板40の一端部41と他端部42の間の中間部43に設けられた中間部側係止片であり、溝部30の内側で、一対の対向片31、32のうちの他方の対向片(第2対向片32)に係止される。中間部43は、基板40の長さ方向Lにおける一端部41と他端部42の間の部分である。
係止片51、52は、例えば、基板40の切り起こし加工により、基板40に形成される。第2係止片52の形成に伴い、貫通孔21が基板40に形成される。第1係止片51は、下枠5の見込み方向の一方側に位置する一方側係止片(室外側係止片)であり、下枠5の見込み方向の一方側に突出する。第2係止片52は、下枠5の見込み方向の他方側に位置する他方側係止片(室内側係止片)であり、下枠5の見込み方向の他方側に突出する。係止片51、52は、それぞれ対向片31、32の溝部30内の部分に接触して、対向片31、32に保持される。
アンカー部材20の基板40は、一端部41に設けられた突片44と、基板40の切欠き部である角部45と、中間部43に設けられた係止部46と、係止部46に形成された固定孔47を有する。基板40の突片44は、基板40の一端部41で第1係止片51の一方側に設けられて、溝部30の外側で第1対向片31に係止される。突片44は、下枠5の見込み方向の一方側に突出し、第1対向片31の溝部30外の部分に接触する。第1係止片51と突片44は、第1対向片31を挟み込んで、第1対向片31に係止される。第1対向片31が第1係止片51と突片44の間に配置されて、第1係止片51と突片44が第1対向片31に保持される。
基板40の一端部41では、基板40の幅方向Wにおいて、第1係止片51が中央部に設けられ、突片44が第1係止片51の一方側(連結部50側)に設けられる。また、空所48が第1係止片51の他方側(連結部50及び突片44の反対側)に設けられ、第1係止片51が突片44と空所48の間に設けられる。
基板40の角部45は、基板40の長さ方向L及び幅方向Wに対して傾斜する傾斜部(傾斜縁部)であり、空所48に対して中間部43側に形成される。また、角部45は、第1係止片51から中間部43の縁部49に向かって形成され、第1係止片51と縁部49の間に設けられる。縁部49は、空所48側(突片44の反対側)に位置する中間部43の側方の縁部(側縁部)である。基板40の一端部41側において、角部45は、中間部43の縁部49に向かって、基板40の幅方向Wに対して他端部42側に傾斜する。
基板40の係止部46は、基板40の中間部43で第2係止片52の両側に設けられて、溝部30の外側で、第2対向片32に係止される。基板40の幅方向Wにおいて、係止部46は、第2係止片52及び貫通孔21の両側に位置する部分であり、第2係止片52は、2つの係止部46の間に設けられる。係止部46は、第2対向片32の溝部30外の部分に接触する。第2係止片52と係止部46は、第2対向片32を挟み込んで、第2対向片32に係止される。第2対向片32が第2係止片52と係止部46の間に配置されて、第2係止片52と係止部46が第2対向片32に保持される。
基板40の固定孔47には、固定部材(図示せず)が配置される。固定部材は、例えば、ビスであり、固定孔47と第2対向片32の固定孔(図示せず)を貫通する。固定部材により、基板40の係止部46が第2対向片32に固定される。固定孔47は、2つの係止部46のうちの一方の係止部46(角部45側の係止部46)に形成される。一方の係止部46が第2対向片32に固定される。
第1係止片51の先端部53と第2係止片52の先端部54は、角部45と同様に、基板40の長さ方向L及び幅方向Wに対して傾斜する傾斜端部であり、アンカー部材20の幅方向Wに対して互いに同じ方向に傾斜する。先端部53は、第1係止片51の先端側の縁部(先端縁部)であり、先端部54は、第2係止片52の先端側の縁部(先端縁部)である。角部45は、第1係止片51の先端部53に沿う方向に形成され、先端部53、54と同様に、アンカー部材20の幅方向Wに対して傾斜する。第1係止片51の先端部53、第2係止片52の先端部54、及び、角部45は、それぞれ所定方向に真っ直ぐに延びるように形成される。また、角部45は、段差部22を挟んで第1係止片51の先端部53と連続し、第1係止片51から中間部43の縁部49まで形成される。段差部22は、第1係止片51の一部であり、先端部53と角部45の間に形成されて、基板40から突出する。
係止片51、52、突片44、及び、係止部46により、基板40及びアンカー部材20は、一対の対向片31、32に係止されて、一対の対向片31、32及び下枠5に取り付けられる。その状態で、第1係止片51の先端部53、第2係止片52の先端部54、及び、角部45は、それぞれの一端部41側の端部から他端部42側の端部に向かって、下枠5及び溝部30の長手方向に対して、下枠5の見込み方向の他方側(他端部42側)に傾斜する。また、第1係止片51の先端部53と角部45は、下枠5の見込み方向の一方側に向けて配置され、第2係止片52の先端部54は、下枠5の見込み方向の他方側(先端部53及び角部45の反対側)に向けて配置される。下枠5を建物10に設置する前に、アンカー部材20が下枠5に取り付けられる。その後、アンカー部材20により、下枠5が建物10の躯体13に連結される。
図5〜図8は、本実施形態のアンカー部材20の取り付け手順を示す図である。図5は、下枠5の長手方向からみた下枠5の断面とアンカー部材20を示している。図6は、図5の矢印X4方向からみた下枠5とアンカー部材20の平面図である。図7、図8は、下枠5とアンカー部材20を図6と同様に示す平面図である。
図示のように、まず、アンカー部材20の挿入部23を下枠5の溝部30の内側に挿入して(図5、図6の矢印S1参照)、アンカー部材20の第1係止片51と角部45を溝部30の内側に配置する。挿入部23は、アンカー部材20の角部45側の部分であり、第1係止片51と角部45を含む。第1係止片51の全部又は一部が挿入部23の一部であり、角部45の全部又は一部が挿入部23の一部である。
アンカー部材20の挿入部23は、一対の対向片31、32の間の開口33を通って、第1対向片31側(第1溝壁34)に向かって溝部30に挿入される。挿入部23は、少なくとも第1係止片51と角部45を含むアンカー部材20の一部であり、第1対向片31に対して溝部30の内側に配置される。溝部30の内側で、第1係止片51の少なくとも一部と角部45の少なくとも一部が第1対向片31と溝底36の間に配置され、第1係止片51の先端部53と角部45が第1溝壁34に沿って配置される。第1係止片51の先端部53と角部45は、第1溝壁34と対向し、又は、第1溝壁34に接触する。
挿入部23が溝部30の内側に挿入(配置)された状態で、第2係止片52は、溝部30の内側に配置されるとともに、角部45に対して第2対向片32(第2溝壁35)側に配置される。続いて、アンカー部材20を第1対向片31側から第2対向片32側に移動させ(図5、図6の矢印S2参照)、第2係止片52を第2対向片32に接近させる。これにより、基板40及び角部45を溝部30の外側に移動させ、アンカー部材20及び基板40を溝部30の開口33に沿って配置する(図7参照)。
溝部30の内側では、第1係止片51の一部が第1対向片31に接触し、第2係止片52の一部が第2対向片32に接触する。溝部30の外側では、突片44と角部45が一対の対向片31、32の間の領域に配置され、基板40が下枠5の見込み方向に沿って配置される。基板40は、第1対向片31から下枠5の見込み方向の外側まで配置され、第2対向片32に接触する。また、アンカー部材20と基板40は、下枠5から見込み方向の他方側に突出する。基板40の長さ方向Lと幅方向Wは、下枠5の長手方向に対して傾斜する。次に、アンカー部材20の回転(図7の矢印S3参照)により、アンカー部材20が一対の対向片31、32に取り付けられる。
アンカー部材20の回転前の状態(アンカー部材20の回転による対向片31、32への取り付け前の状態)で、第1係止片51の先端部53と角部45は、第1対向片31の先端部37に近接して配置され、第2係止片52の先端部54は、第2対向片32の先端部38に近接して配置される。また、第1係止片51の先端部53は、溝部30の内側で第1対向片31の先端部37に沿って配置され、角部45は、溝部30の外側で第1対向片31の先端部37に沿って配置される。第1係止片51の先端部53と角部45は、第1対向片31の先端部37に平行に、又は、先端部37に対して傾斜する方向に配置される。第2係止片52の先端部54は、溝部30の内側で第2対向片32の先端部38に沿って配置される。第2係止片52の先端部54は、第2対向片32の先端部38に平行に、又は、先端部38に対して傾斜する方向に配置される。
先端部37、38は、それぞれ対向片31、32の突出方向の先端部であり、開口33を挟んだ状態で互いに対向する。溝部30の内側で、第1係止片51の先端部53は、第1対向片31の先端部37と対向し、第2係止片52の先端部54は、第2対向片32の先端部38と対向する。溝部30の外側で、基板40の角部45は、第1対向片31の先端部37と対向し、空所48は、第1対向片31の箇所に位置する。
基板40の一端部41から他端部42に向かってみたときに、第1係止片51の先端部53、角部45、及び、第2係止片52の先端部54は、基板40の幅方向Wに対して、アンカー部材20の回転方向S3の前方側に傾斜する。突片44は、第1係止片51に対して、アンカー部材20の回転方向S3の後方側に設けられ、空所48及び角部45は、第1係止片51に対して、アンカー部材20の回転方向S3の前方側に設けられる。
アンカー部材20を所定の回転方向S3に回転させて、アンカー部材20及び基板40を回転方向S3に変位させる。第1係止片51と第2係止片52が溝部30の内側に配置された状態で、基板40の角部45と突片44は、溝部30の外側に配置されて、アンカー部材20の回転により、第1係止片51及び第2係止片52とともに変位する。
角部45は、アンカー部材20の回転により、溝部30の外側で、第1対向片31側の位置から第2対向片32に向かって変位する(図8参照)。これにより、角部45は、第1対向片31に対向する位置から第2対向片32側に変位し、第1対向片31から回転方向S3に離間する。角部45は、下枠5の各部(例えば、第1対向片31、壁部5C)に引っ掛かることなく、一対の対向片31、32の間の領域で変位して、一対の対向片31、32の間の領域に配置される。
アンカー部材20及び基板40は、開口33に沿う状態で回転して変位する。開口33に沿うアンカー部材20の回転により、アンカー部材20及び基板40が一対の対向片31、32に取り付けられる。具体的には、アンカー部材20の回転により、第1係止片51と基板40の突片44は、第1対向片31に向かって変位して、第1対向片31を挟み込む位置に配置される。また、第2係止片52が第2対向片32に向かって変位して、第2係止片52と基板40の係止部46が第2対向片32を挟み込む位置に配置される。
アンカー部材20の回転により、溝部30の内側で、第1係止片51を第1対向片31に係止するとともに、溝部30の外側で、突片44を第1対向片31に係止する。同時に、アンカー部材20の回転により、溝部30の内側で、第2係止片52を第2対向片32に係止するとともに、溝部30の外側で、係止部46を第2対向片32に係止する。基板40の一端部41は、第1係止片51と突片44により第1対向片31に係止され、基板40の中間部43は、第2係止片52と係止部46により第2対向片32に係止される。これにより、アンカー部材20の一対の対向片31、32への取り付けが完了する。その状態で、基板40の長さ方向Lは、下枠5の見込み方向に沿って配置され、基板40の幅方向Wは、下枠5の長手方向に沿って配置される。
以上説明したように、本実施形態の建具1では、アンカー部材20の回転が枠4〜6により阻害されるのを抑制して、アンカー部材20を枠4〜6に容易に取り付けることができる。また、アンカー部材20の各部を従来よりも大きくしたときでも、アンカー部材20を枠4〜6に取り付けることができる。そのため、アンカー部材20を大きくできるとともに、アンカー部材20を一対の対向片31、32に確実に係止することができる。従って、枠4〜6に取り付けられたアンカー部材20の強度を向上させることができる。
アンカー部材20を一対の対向片31、32に取り付けるときに、第1係止片51の先端部53と角部45は、第1対向片31の先端部37に沿って配置され、第2係止片52の先端部54は、第2対向片32の先端部38に沿って配置される。そのため、係止片51、52の先端部53、54と角部45が周囲の部分(例えば、溝壁34、35、対向片31、32)に引っ掛かるのを抑制して、アンカー部材20を容易に回転させることができる。また、アンカー部材20の挿入部23と第2係止片52を溝部30内に容易に配置することもできる。
アンカー部材20の挿入部23を溝部30の内側に挿入することで、第2係止片52を溝部30の内側に配置でき、アンカー部材20の取り付け作業を容易に行うことができる。角部45が第1対向片31側の位置から第2対向片32に向かって変位することで、角部45の引っ掛かりをより確実に抑制して、アンカー部材20を容易に回転させることができる。
第1係止片51と突片44により第1対向片31を挟み込み、第2係止片52と係止部46により第2対向片32を挟み込む。これにより、アンカー部材20の係止の強度を向上させることができる。係止部46を第2係止片52の両側に設けることで、第2係止片52と係止部46を第2対向片32にしっかりと係止することができる。固定孔47内に配置される固定部材により、アンカー部材20を第2対向片32に確実に保持することができる。連結部50を基板40の一端部41から他端部42まで形成するときには、アンカー部材20の強度をより向上できるとともに、大きな連結部50により、アンカー部材20を躯体13に強固に連結することができる。
なお、アンカー部材20を固定部材により第2対向片32に固定しなくてもよい。この場合には、基板40の係止部46に固定孔47を形成しなくてもよい。また、係止片51、52の先端部53、54と角部45は、真っ直ぐな形状に形成してもよく、他の形状(例えば、湾曲形状、円弧形状)に形成してもよい。建具1の枠4〜6をアンカー部材20のみにより建物10の躯体13に連結してもよい。これに対し、アンカー部材20と躯体13の間に1つ以上の部材を設け、アンカー部材20を含む複数の部材により枠4〜6を躯体13に連結してもよい。
以上、建具1が固定窓である例について説明したが、建具1は、他の窓(例えば、すべり出し窓、上げ下げ窓、引き違い窓、開閉窓)であってもよい。また、建具1は、窓以外の建具(例えば、ドア)であってもよい。本発明は、アンカー部材20を備えた種々の建具に適用することができる。
1・・・建具、2・・・パネル体、3・・・枠体、4・・・上枠、5・・・下枠、6・・・縦枠、10・・・建物、11・・・開口部、12・・・開口縁部、13・・・躯体、14・・・ビス、15・・・連結部材、16・・・被連結部、20・・・アンカー部材、21・・・貫通孔、22・・・段差部、23・・・挿入部、30・・・溝部、31・・・第1対向片、32・・・第2対向片、33・・・開口、34・・・第1溝壁、35・・・第2溝壁、36・・・溝底、37・・・先端部、38・・・先端部、40・・・基板、41・・・一端部、42・・・他端部、43・・・中間部、44・・・突片、45・・・角部、46・・・係止部、47・・・固定孔、48・・・空所、49・・・縁部、50・・・連結部、51・・・第1係止片、52・・・第2係止片、53・・・先端部、54・・・先端部。

Claims (6)

  1. 建物に設置される枠と、前記枠に取り付けられて前記枠を前記建物の躯体に連結するアンカー部材と、を備えた建具であって、
    前記枠は、一対の溝壁の間に形成された溝部と、前記一対の溝壁から突出して前記アンカー部材の回転により前記アンカー部材が取り付けられる一対の対向片と、を有し、
    前記アンカー部材は、前記一対の対向片に取り付けられて前記枠から突出する基板と、前記基板の一端部に設けられて前記アンカー部材の回転により前記溝部の内側で一方の前記対向片に係止される第1係止片と、前記基板の一端部と他端部の間の中間部に設けられて前記アンカー部材の回転により前記溝部の内側で他方の前記対向片に係止される第2係止片と、を有し、
    前記基板は、前記一端部で前記第1係止片の一方側に設けられて前記アンカー部材の回転により前記溝部の外側で前記一方の対向片に係止される突片と、前記一端部で前記第1係止片の他方側に設けられた空所に対して前記中間部側に形成されるとともに前記第1係止片から前記中間部の縁部に向かって形成された角部と、前記中間部に設けられて前記アンカー部材の回転により前記溝部の外側で前記他方の対向片に係止される係止部と、を有し、
    前記第1係止片と前記第2係止片が前記溝部の内側に配置された状態で、前記角部は、前記溝部の外側に配置され、前記アンカー部材の回転により前記アンカー部材が前記一対の対向片に取り付けられるときに、前記第1係止片及び前記第2係止片とともに変位して、前記溝部の外側の前記一対の対向片の間の領域で、前記一方の対向片側の位置から前記他方の対向片に向かって変位する建具。
  2. 請求項1に記載された建具において、
    前記アンカー部材の回転前の状態で、前記第1係止片の先端部と前記角部は、前記一方の対向片の先端部に沿って配置され、前記第2係止片の先端部は、前記他方の対向片の先端部に沿って配置される建具。
  3. 請求項1又は2に記載された建具において、
    前記第1係止片と前記角部を含む前記アンカー部材の挿入部が前記溝部の内側に挿入された状態で、前記第2係止片は、前記溝部の内側に配置される建具。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載された建具において、
    前記第1係止片と前記突片は、前記一方の対向片を挟み込んで、前記一方の対向片に係止され、
    前記第2係止片と前記係止部は、前記他方の対向片を挟み込んで、前記他方の対向片に係止される建具。
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載された建具において、
    前記係止部は、前記基板の中間部で、前記第2係止片の両側に設けられた建具。
  6. 請求項1ないしのいずれかに記載された建具において、
    前記基板は、前記係止部に形成され、前記係止部を前記他方の対向片に固定する固定部材が配置される固定孔を有する建具。
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