JP6868526B2 - 建具 - Google Patents
建具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6868526B2 JP6868526B2 JP2017189369A JP2017189369A JP6868526B2 JP 6868526 B2 JP6868526 B2 JP 6868526B2 JP 2017189369 A JP2017189369 A JP 2017189369A JP 2017189369 A JP2017189369 A JP 2017189369A JP 6868526 B2 JP6868526 B2 JP 6868526B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stile
- plate portion
- heated
- frame
- foaming material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Special Wing (AREA)
- Wing Frames And Configurations (AREA)
Description
このような樹脂サッシは、防火性能を高めるために、枠体や框体に加熱発泡材(耐火材)が設けられている。加熱発泡材は、火災時に発泡することで、樹脂枠や樹脂框が溶融するのを抑制するとともに枠体と障子との間の隙間を塞ぐように構成されている。
框体には、火災時に発泡して框体とガラスとの隙間を塞ぐガラス用加熱発泡材が、設けられている。このため、これらのガラス用加熱発泡材および水抜き孔用加熱発泡材が同時に発泡すると、ガラスにかかる負荷が大きくなり、ガラスの割れの原因となる虞がある。
また、火災時には、水抜き孔を介して框体に着火する虞があるため、框体とガラスとの隙間を塞ぐよりもよりも先に水抜き孔を塞ぐ必要がある。
本発明における左右方向とは、開口部が貫通する方向から見た際の左側と右側を結ぶ水平方向を示している。
このように、ガラス用加熱発泡材および水抜き孔用加熱発泡材は、框芯材どうしを連結する連結金具に取り付けられていて框芯材に支持された構造となるため、框体に対して位置ずれすることなく常に正位置に配置することができる。これにより、水抜き孔用加熱発泡材は、加熱された発泡すると水抜き孔を確実に塞ぐことができる。また、ガラス用加熱発泡材は、加熱されて発泡すると框体とガラスとの間を確実に塞ぐことができる。
このような構成とすることにより、水抜き孔用加熱発泡材を水抜き孔に近接して配置することができるため、火災時には加熱されて発泡した水抜き孔用加熱発泡材によって、水抜き孔を確実に塞ぐことができる。
このような構成とすることにより、火災時には、加熱されて発泡した水抜き孔用加熱発泡材および框芯材加熱発泡材によって、水抜き孔をその貫通方向の両側から確実に塞ぐことができる。
このような構成とすることにより、水抜き孔用加熱発泡材は、火災時に加熱されるとガラス用加熱発泡材よりも室内外方向に広い範囲において発泡するため、水抜き孔を確実に塞ぐことができる。
図1に示すように、本実施形態による建具1は、引違サッシで建物の壁部11に形成された開口部12に設けられている。
建具1は、開口部12に沿って設けられた四方枠状の枠体2と、枠体2の内側に左右方向にスライド可能に設けられた一対の障子3,3と、を有している。
以下の説明において、室外側と室内側とを結ぶ方向を室内外方向とし、開口部12が壁部11を貫通する方向(壁部11に対向する方向)から見た際の左側と右側を結ぶ水平方向を左右方向とする。また、建具1を構成する各部材や部品などは、開口部12に設けられている姿勢であるものとして、その姿勢における室内外方向および左右方向を用いて説明する。
上枠21、下枠22および一対の縦枠23,23は、それぞれの長さ方向に延びる合成樹脂製の樹脂枠24と、それぞれの長さ方向に延びる金属製の枠芯材25と、を有している。樹脂枠24および枠芯材25は、それぞれの長さ方向全体において略同じ断面形状となるように形成されている。このため、樹脂枠24を構成する部材は、基本的に、樹脂枠24の長さ方向に延びていて、枠芯材25を構成する部材は、基本的に、枠芯材25の長さ方向に延びている。
枠芯材25は、樹脂枠24の中空部に挿入配置されている。枠芯材25は、樹脂枠24よりも若干短く形成されている。枠芯材25は、樹脂枠24の長さ方向の両端部24a,24aそれぞれから長さ方向の外側に突出しないように配置されている。
上枠21および下枠22の枠芯材25と、一対の縦枠23,23の枠芯材25とは、直接連結されておらず枠体2のL字形状の連結金具(不図示)などを介して連結されている。
一対の障子3,3は、それぞれ四方枠状に形成された框体31と、框体31内に配置されて支持された複層ガラス32と、を有している。以下の障子3の説明では外障子3Aについて説明する。
図2乃至図4に示すように、框体31は、左右方向に延びる上框33および下框34と、上下方向に延びて上框33の両端部と下框34の両端部と連結された戸先框(縦框)35および召合せ框(縦框)36と、を有している。以下の説明では、上框33、下框34、戸先框35および召合せ框36のそれぞれに対して、それぞれが延びる方向を長さ方向と称すことがある。
上框33、下框34、戸先框35および召合せ框36は、それぞれ長さ方向に延びる合成樹脂製の樹脂框4と、それぞれ長さ方向に延びる金属製の框芯材5と、を有している。
樹脂框4は、内部に長さ方向全体にわたって中空部(框ホロー部S1とする)が形成されている。図5に示すように、樹脂框4は、長さ方向の端部4a,4aがそれぞれ斜め45°に切断されている。なお、図5は下框34を示している。
框芯材5は、樹脂框4の框ホロー部S1に挿入配置されている。框芯材5は、樹脂框4よりも長さ方向に若干短く形成されている。框芯材5の長さ方向の端部5a,5aは、樹脂框4の長さ方向の端部4a,4aよりも長さ方向の中央側となるように配置されている。
上框33の框芯材5と、戸先框35および召合せ框36の框芯材5とは、直接連結されておらず上側連結金具37を介して連結されている。下框34の框芯材5と、戸先框35および召合せ框36の框芯材5とは、直接連結されておらず下側連結金具38を介して連結されている。
下框34には、長さ方向(左右方向)の両端部近傍それぞれに、下枠22に沿って左右方向に走行可能な戸車6,6が取り付けられている。
図5乃至図8に示すように、下框34の樹脂框4は、室外側に配置される外壁部41と、外壁部41と間隔をあけて室内側に配置される内壁部42と、外壁部41と内壁部42を連結する第1連結板部43および第2連結板部44と、を有している。第1連結板部43は、第2連結板部44よりも上側(複層ガラス32(図3参照)と近接する側)に配置されている。
外板部411は、平板状に形成され、板面が室内外方向を向くように配置されている。
内板部412は、長さ方向(左右方向)全体に延びる3つの段部412c〜412eが高さ方向に間隔をあけて設けられた板状に形成され、板面が室内外方向を向くように配置されている。
外板部411は、内板部412よりも上下方向に長く形成されている。外板部411の下端部411bと内板部412の下端部412bとは、同じ高さに配置されている。外板部411の上端部411aは、内板部412の上端部412aよりも上側に配置されている。
第1見込み板部413は、外板部411の上端部411aよりも下側で、内板部412の上端部412aよりもやや下側に配置されている。
内板部412には、第2見込み板部414との接続部分に段部412cが形成され、第2見込み板部414よりも上側の部分が第2見込み板部414よりも下側の部分よりも室外側に配置されている。
このため、内板部412には、第3見込み板部415との接続部分における室内側に段部412dが形成されている。
第4見込み板部416は、外板部411の下端部411bおよび内板部412の下端部412bよりも上側に配置されている。
内板部412には、第4見込み板部416との接続部分に段部412eが形成され、第4見込み板部416よりも上側の部分が第4見込み板部416よりも下側の部分よりも室外側に配置されている。
第1突出片417の先端部(下端部)417aは、内板部412の上端部412aの上側に配置され、内板部412の上端部412aと上下方向に間隔をあけて対向している。第1突出片417、外板部411、第1見込み板部413、内板部412に囲まれた空部41cには、ガラスパッキン345(図3参照)がはめ込まれるように構成されている。
内板部422は、平板状に形成され、板面が室内外方向を向くように配置されている。外板部421には、長さ方向(左右方向)全体に延びる1つの段部421cが設けられた板状に形成され、板面が室内外方向を向くように配置されている。
外板部421と内板部422とは、上下方向に同じ長さに形成され、同じ高さに配置されている。
第1見込み板部423は、外板部421の上端部421aおよび内板部422の上端部422aよりも下側に配置されている。
第2見込み板部424は、第1見込み板部423よりも間隔をあけた下側に配置されている。
第1突出片425の先端部(室外側の端部)425aは、外板部421の上端部421aと室内外方向に間隔をあけて対向している。第1突出片425、内板部422、第1見込み板部423、外板部421に囲まれた空部42cには、ガラスパッキン347(図3参照)がはめ込まれるように構成されている。
第2連結板部44は、外壁部41の第3見込み板部415と同じ高さにおいて外壁部41の内板部412と連結され、内壁部42の第1見込み板部423と第2見込み板部424との間の高さにおいて内壁部42の外板部421と連結されている。
下框34の樹脂框4には、第2連結板部44の下側に、外壁部41の内板部412、内壁部42の外板部421、第2連結板部44に囲まれて下側に開口する框凹部空間S2が形成され、第1連結板部43の上側に外壁部41、第1連結板部43および内壁部42に囲まれて上側に開口するガラス保持溝部45が形成されている。
ガラス保持溝部45には、複層ガラス32(図3参照)の縁部がはめ込まれるように構成されている。
第1複層ガラス用加熱発泡材71は、シート状に形成され、その面が上下方向を向くように第1連結板部43の上側に設けられている。第1複層ガラス用加熱発泡材71は、加熱されると上下方向に発泡するように構成されている。
第1複層ガラス用加熱発泡材71は、第1連結板部43における長さ方向(左右方向)の両端部それぞれの近傍を除いた長さ方向の中間部の上側に配置されている。第1連結板部43における長さ方向(左右方向)の両端部それぞれの近傍の上側には、後述する下側連結金具38の第1下側固定板部381を介して、第2複層ガラス用加熱発泡材75Aが配置されている。第1複層ガラス用加熱発泡材71と第2複層ガラス用加熱発泡材75Aとは、下框34の長さ方向に連続して配置されている。
框芯材5は、板面が室内外方向を向く底板部51と、底板部51の上端部から室内側に延びる第1側板部52と、底板部51の下端部から室内側に延びる第2側板部53と、第1側板部52の室内側の端部から下側に延びる第1突出片54と、第1突出片54の下端部から室外側の突出する第2突出片55と、を有している。
底板部51には、上下方向の中間部に室内側に突出する第3突出片56が長さ方向全体にわたって形成されている。第3突出片56は、第2突出片55と同じ高さに配置されている。
第1框芯材加熱発泡材72は、シート状に形成され、その面が室内外方向を向くように底板部51の室内側の面に設けられている。第1框芯材加熱発泡材72は、加熱されると室内外方向に発泡するように構成されている。
框芯材5の長さ方向の端面は、略鉛直面となっている。框芯材5の長さ方向の端部は、樹脂框4の第1連結板部43の長さ方向の端部よりも長さ方向の中央側に配置されている。このため、第1框芯材加熱発泡材72は、下框34の長さ方向の中間部に配置され、下框34の長さ方向の端部近傍には配置されていない。
第2連結板部44に形成された切欠き部441は、第2側板部53の室外側の縁部(底板部51との接続部)よりも室内側で、第2側板部53の室内側の縁部よりも室外側に形成されている。
第2框芯材加熱発泡材73は、シート状に形成され、その面が上下方向を向くように第2側板部53の上面に設けられている。第2框芯材加熱発泡材73は、加熱されると上下方向に発泡するように構成されている。
第1水抜き孔342および第2水抜き孔343は、樹脂框4の第1連結板部43および框芯材5の第1側板部52を重ねて貫通するように形成されている。第1水抜き孔342は、第2水抜き孔343よりも室外側に配置されている。
第1孔部432は、丸孔に形成されている。第2孔部433は、矩形状の孔に形成されている。第2孔部433は、第1連結板部43、および第1連結板部43の室内側の縁部に接続される内壁部42の外板部421の上端部421a近傍を切り欠くようにして形成されている。
第1切欠き部522は、第1側板部52の長さ方向の縁部における室外側の端部近傍に形成され長さ方向の端部側が開口している。第1切欠き部522の縁部は、略半円状に形成されている。
第2切欠き部523は、第1側板部52の長さ方向の縁部における室内側の端部近傍に形成され長さ方向の端部側および室内側が開口している。第2切欠き部523の縁部は、L字形状に形成されている。第2切欠き部523は、第1側板部52、第1側板部52の室内の縁部に接続される第1突出片54および第2突出片55を切り欠くようにして形成されている。
また、第1框芯材加熱発泡材72の発泡する方向(室内外方向)の基端側(室外側に)第1水抜き孔342が配置され、先端側(室内側)に第2水抜き孔343が配置されている。本実施形態では、第1框芯材加熱発泡材72は、加熱されて発泡すると、框芯材5の第1側板部52の下側から第1水抜き孔342および第2水抜き孔343を塞ぐように構成されている。
戸車本体61は、合成樹脂を含む材料で形成されている。
支持部62は、金属製で、下枠22の長さ方向(左右方向)に延びて断面形状が下側に開口する略C字形状に形成されている。支持部62は、板面が上下方向を向く上板部621と、上板部621の室外側の縁部から下側に延びる第1外板部622と、第1外板部622の下縁部から下側に向かって漸次室外側に向かって傾斜して延びる第2外板部623と、第2外板部623の下縁部から室内側に向かって延びる外側下板部624と、上板部621の室内側の縁部から下側に延びる第1内板部625と、第1内板部625の下縁部から下側に向かって漸次室内側に向かって傾斜して延びる第2内板部626と、第2内板部626の下縁部から室外側に向かって延びる内側下板部627と、を有している。
戸車本体61は、支持部62の内部に配置され、下部側が外側下板部624と内側下板部627との間から下側に突出している。
戸車加熱発泡材74は、発泡する前の形状が2重のシート状に形成されていて、上下方向に重ねられた状態で外側下板部624および内側下板部627の上面に設けられている。戸車加熱発泡材74は、外側下板部624と内側下板部627とに渡されるように設けられていて、戸車本体61よりも下框34の長さ方向の端部側において外側下板部624と内側下板部627との間を塞いでいる。
戸車加熱発泡材74は、加熱されると上下方向に発泡するように構成されている。
支持部62に設けられた戸車加熱発泡材74は、戸車本体61よりも下框34の長さ方向の端部側に配置されている。戸車加熱発泡材74は、框凹部空間S12に配置されている。
また、戸車加熱発泡材74は、戸車本体61を支持する金属製の支持部62に設けられていることにより、下框34に対して戸車6が位置ずれしたとしても、戸車加熱発泡材74を常に戸車本体61よりも下框34の長さ方向の端部側に配置した状態に維持することができる。
上框33は、下框34と上下対称となるように形成されている。戸先框35および召合せ框36は、長さ方向が上下方向となり、下框34の上側に対応する側が開口部12の内側を左右方向から臨む側となるように90°回転させた形状に形成されている。
以下では、上框33、戸先框35および召合せ框36の各部材は、対応する下框34の部材と同じ名称および符号で示している。
図10および図11に示すように、下側連結金具38は、下框34の框芯材5(図10参照)に固定される第1下側固定板部381と、戸先框35の框芯材5(図10参照)に固定される第2下側固定板部382と、第1下側固定板部381と第2下側固定板部382とを連結する下側連結部383と、第1下側固定板部381および第2下側固定板部382を框芯材5に固定するネジ384と、を有している。
第2下側固定板部382は、板面が第1下側固定板部381と略同じ長尺の矩形となる平板状に形成されている。第2下側固定板部382は、板面が左右方向を向き上下方向に延びる向きで、戸先框35の框芯材5における下端部近傍に固定されている。第2下側固定板部382には、ネジが挿通されるネジ孔382aが上下方向に間隔をあけて2つ形成されている。
本実施形態では、第1下側固定板部381に設けられた加熱発泡材75Aは、第1下側固定板部381の長さ方向略全体にわたって延びる長尺で、第1下側固定板部381の室内外方向の寸法よりもやや小さく形成されている。加熱発泡材75Aは、その面が上下方向を向く向きで設けられ、加熱されると上下方向に発泡するように構成されている。
第2下側固定板部382に設けられた加熱発泡材75Bは、第2下側固定板部382の長さ方向略全体にわたって延びる長尺で、第2下側固定板部382の室内外方向の寸法よりもやや小さく形成されている。加熱発泡材75Bは、その面が左右方向を向く向きで設けられ、加熱されると左右方向に発泡するように構成されている。
以下では、第1下側固定板部381に設けられた加熱発泡材75Aを第2複層ガラス用加熱発泡材(ガラス用加熱発泡材)75Aとし、第2下側固定板部382に設けられた加熱発泡材75Bを第3複層ガラス用加熱発泡材(ガラス用加熱発泡材)75Bとする。
なお、下側連結金具38は、第1連結板部43と複層ガラス32(図2参照)との間に配置される。
第2下側固定板部382は、2つのネジ孔382aそれぞれに挿通されたたネジ384が戸先框35の第1連結板部43を貫通して戸先框35の框芯材5の第1側板部52に固定されることで戸先框35の框芯材5に固定されている。
このように下側連結金具38が下框34の框芯材5および戸先框35の框芯材5に固定されることで下框34の框芯材5と戸先框35の框芯材5とが固定される。
また、下側連結部383の第2片383bの開口部12の内側を向く面(複層ガラス32が配置される側の面)には、加熱発泡材76が取り付けられている。この加熱発泡材76は、火災時などには発泡して第1水抜き孔342および第2水抜き孔343を塞ぐように構成されている。以下では、この加熱発泡材76を水抜き孔用加熱発泡材76とする。
水抜き孔用加熱発泡材76には、例えば、エポキシ樹脂などを材料として形成された加熱発泡材が用いられ、第1〜第3複層ガラス用加熱発泡材71,75A,75Bには、例えばポリ塩化ビニルを材料として形成された加熱発泡材が用いられている。
上側連結金具37は、上框33の框芯材5に固定される第1上側固定板部371と、戸先框35の框芯材5に固定される第2上側固定板部372と、第1上側固定板部371と第2上側固定板部372とを連結する上側連結部373と、第1上側固定板部371および第2上側固定板部372を框芯材5に固定するネジ374と、を有している。
第1上側固定板部371に設けられた加熱発泡材77は、加熱されると上下方向に発泡し、第2上側固定板部372に設けられた加熱発泡材77は、加熱されると左右方向に発泡するように構成されている。
これらの加熱発泡材77は、火災時に框体31と複層ガラス32との隙間を塞ぐように構成されている。
第1上側固定板部371は、2つのネジ孔371aに挿通されたネジ374が上框33の第1連結板部43を貫通して上框33の框芯材5の第1側板部52に固定されることで上框33の框芯材5に固定されている。
第2上側固定板部372は、2つのネジ孔372aそれぞれに挿通されたネジ374が戸先框35の第1連結板部43を貫通して戸先框35の框芯材5の第1側板部52に固定されることで戸先框35の框芯材5に固定されている。
このように、上側連結金具37が上框33の框芯材5および戸先框35の框芯材5に固定されることで下框34の框芯材5と戸先框35の框芯材5とが固定される。
上框33と召合せ框36についても、それぞれの樹脂框4が溶着され、それぞれの框芯材が上側連結金具37を介して連結されている。
本実施形態による建具1によれば、水抜き孔用加熱発泡材76は、第1〜第3複層ガラス用加熱発泡材71,75A,75Bが発泡する温度よりも低い温度で発泡することにより、火災が生じた際の初期段階で水抜き孔用加熱発泡材76が発泡して第1水抜き孔342および第2水抜き孔343を塞ぐことができる。また、一般に火災時の下框34の温度は、框体31の上部側(上框33や、戸先框35および召合せ框36の上部側)の温度よりも低いため、下框34の温度が第1〜第3複層ガラス用加熱発泡材71,75A,75Bが発泡する温度に達していない場合でも、水抜き孔用加熱発泡材76が発泡して第1水抜き孔342および第2水抜き孔343を塞ぐことができる。このように、火災時には、初期段階で第1水抜き孔342および第2水抜き孔343を塞ぐことができるため、第1水抜き孔342および第2水抜き孔343を介した框体31への着火を防止することができる。
さらに、水抜き孔用加熱発泡材76は、第1水抜き孔342および第2水抜き孔342の上側に配置され、第1框芯材加熱発泡材72は、第1水抜き孔342および第2水抜き孔342の下側に配置されている。このため、水抜き孔用加熱発泡材76および第1框芯材加熱発泡材72によって第1水抜き孔342および第2水抜き孔342をこれらの上下から確実に塞ぐことができる。
例えば、上記の実施形態では、建具1は上框、下框および一対の縦框がそれぞれ樹脂框と、樹脂框の内部に配置された金属製の框芯材と、を有する樹脂サッシであるが、樹脂複合サッシなど樹脂サッシ以外であってもよい。
また、上記の実施形態では、建具1は引違サッシであるが、框体に水抜き孔が形成された建具であれば引違サッシ以外の上げ下げサッシやドアなどであってもよい。
また、上記の実施形態では、下框34の両端部それぞれに第1水抜き孔342および第2水抜き孔343の2つの水抜き孔が設けられているが、水抜き孔の個数や形状、配置は適宜設定されてよい。
2 枠体
3 障子
4 樹脂框
5 框芯材
31 框体
33 上框
34 下框
35 戸先框(縦框)
36 召合せ框(縦框)
38 下側連結金具(連結金具)
38a 室外側凹部(凹部)
38b 室内側凹部(凹部)
71 第1複層ガラス用加熱発泡材(ガラス用加熱発泡材)
72 第1框芯材加熱発泡材(框芯材加熱発泡材)
75A 第2複層ガラス用加熱発泡材(ガラス用加熱発泡材)
75B 第3複層ガラス用加熱発泡材(ガラス用加熱発泡材)
76 水抜き孔用加熱発泡材
342 第1水抜き孔(水抜き孔)
343 第2水抜き孔(水抜き孔)
Claims (5)
- 室内側と室外側とを仕切る壁部に形成された開口部に取り付けられる枠体と、前記枠体に設けられた障子と、を有し、
前記障子は、四方枠状に形成された框体と、前記框体の内部に設けられたガラスと、を有し、
前記框体は、左右方向に延びる上框および下框と、上下方向に延びる一対の縦框と、を有し、
前記下框には、前記一対の縦框と連結される左右方向の端部に水抜き孔が形成された建具において、
前記框体に設けられて加熱されると前記框体と前記ガラスとの間を塞ぐように発泡するガラス用加熱発泡材と、
前記框体に設けられて加熱されると前記水抜き孔を塞ぐように発泡する水抜き孔用加熱発泡材と、を有し、
前記水抜き孔用加熱発泡材は、前記ガラス用加熱発泡材が発泡する温度よりも低い温度で発泡することを特徴とする建具。 - 前記上框、前記下框および前記一対の縦框は、それぞれ樹脂框と、前記樹脂框の内部に配置された金属製の框芯材と、を有し、
前記下框の前記框芯材と、前記一対の縦框の前記框芯材とは、それぞれの端部どうしが連結金具を介して連結されていて、
前記ガラス用加熱発泡材および前記水抜き孔用加熱発泡材は、前記連結金具に取り付けられている請求項1に記載の建具。 - 連結金具には、前記水抜き孔を露出させるように凹んだ凹部が形成され、
前記凹部の近傍に前記水抜き孔用加熱発泡材が取り付けられている請求項2に記載の建具。 - 前記下框の前記框芯材に取り付けられて、加熱されると前記水抜き孔に対して該水抜き孔の貫通方向における前記水抜き孔用加熱発泡材が配置されている側とは反対側から前記水抜き孔を塞ぐように発泡する框芯材加熱発泡材を有する請求項2または3に記載の建具。
- 前記水抜き孔用加熱発泡材は、前記ガラス用加熱発泡材よりも室内側と室外側とを結ぶ室内外方向に大きく形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の建具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017189369A JP6868526B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 建具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017189369A JP6868526B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 建具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019065490A JP2019065490A (ja) | 2019-04-25 |
JP6868526B2 true JP6868526B2 (ja) | 2021-05-12 |
Family
ID=66339263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017189369A Active JP6868526B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 建具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6868526B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6253883B2 (ja) * | 2012-12-18 | 2017-12-27 | 不二サッシ株式会社 | ガラス付建具 |
JP6321439B2 (ja) * | 2014-04-24 | 2018-05-09 | Ykk Ap株式会社 | 建具 |
-
2017
- 2017-09-29 JP JP2017189369A patent/JP6868526B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019065490A (ja) | 2019-04-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7061218B2 (ja) | 建具 | |
JP2017057709A (ja) | 建具 | |
JP6868526B2 (ja) | 建具 | |
JP6158545B2 (ja) | 窓シャッターの縦枠の防火構造 | |
JP7436618B2 (ja) | 建具 | |
JP6768563B2 (ja) | 建具 | |
JP6813404B2 (ja) | 障子及び建具 | |
JP6830857B2 (ja) | 建具 | |
JP6195756B2 (ja) | 建具 | |
JP6691100B2 (ja) | 建具 | |
JP6978567B2 (ja) | 建具 | |
JP6843684B2 (ja) | 建具 | |
JP2019065489A (ja) | 建具 | |
JP6918034B2 (ja) | 建具 | |
JP6640058B2 (ja) | 建具 | |
JP7412317B2 (ja) | 建具 | |
JP7061057B2 (ja) | 建具 | |
JP2022075097A (ja) | 建具 | |
JP7201518B2 (ja) | 防火サッシ | |
JP6868525B2 (ja) | 建具 | |
JP7361173B2 (ja) | 建具 | |
JP6676442B2 (ja) | 上げ下げ窓 | |
JP7046665B2 (ja) | 建具 | |
JP2001065249A (ja) | 窓サッシ | |
JP7039342B2 (ja) | 建具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200529 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20210113 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210316 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210412 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6868526 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |