JP2016108726A - 戸体 - Google Patents

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Abstract

【課題】火炎等により加熱されても可燃性ガスが漏出しにくい戸体を提供する。【解決手段】室内外を連通する連通開口を形成する金属製の連通枠と、室外に臨むとともに連通開口と繋がる室外開口を備えた鋼板製の室外表面材と、室内に臨むとともに連通開口と繋がる室内開口を備えた鋼板製の室内表面材と、を備えた戸体であって、連通枠は、連通開口の上方に配置される上枠部と、連通開口の左右に配置される側枠部と、を有し、上枠部及び側枠部は各々、見込み方向に沿う見込板部と、見込板部の見込み方向における両端に当該戸体の面内方向に沿うと共に互いに対向する室外板部及び室内板部と、を有し、上枠部及び側枠部の室外板部が室外表面材に、上枠部及び側枠部の室内板部が室内表面材に、それぞれ固着されており、上枠部の見込板部と側枠部の見込板部とで形成される角部の外周面に、加熱発泡材が設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、室内外を連通する連通開口を形成する金属製の連通枠を備えた戸体に関する。
室内外を連通する連通開口を形成する金属製の連通枠を備えた戸体としては、たとえば、室内外を貫通する貫通口内に、郵便物等投入用の内枠体が取り付けられた断熱戸が知られている(例えば、特許文献1参照)。この内枠体は、上枠、下枠、左右枠の4つの部材を備えて構成されており、上枠の左右の端部と左右枠の上端部とは、それらの端部同士が突き合わされて接合されている。
特許第3623170号公報
上記の内枠体のように、上枠の左右の端部と左右枠の上端部との端部同士が突き合わされて接合されていると、上枠と左右枠との間に隙間が生じやすい。
また、内枠体のような枠としては剛性を確保するために、断面がU字状をなすように鋼板の両端部をほぼ垂直に且つ互いに対向するように折り曲げた部材を用いて、対向する部位が外周側に位置して連通開口を囲むように、例えば矩形状に折り曲げて形成することが考えられる。U字状の部材を矩形状に折り曲げる際には、互いに対向する壁部の対向する位置にU字の底となる部位に至るように各々切り込みを設け、折り曲げる部位だけ剛性を低くする。このため、形成された枠体には、底となる部位に至った切り込みによる隙間が残存してしまう。このような枠体を備えた戸が、火災により加熱された際などには、加熱された戸の内部にて接着剤等が溶けるなどして発生する可燃性ガスが角部の隙間から戸体の外に漏出して引火する虞があるという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、火炎等により加熱されても可燃性ガスが漏出しにくい戸体を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の戸体は、室内外を連通する連通開口を形成する金属製の連通枠と、室外に臨むとともに前記連通開口と繋がる室外開口を備えた鋼板製の室外表面材と、室内に臨むとともに前記連通開口と繋がる室内開口を備えた鋼板製の室内表面材と、を備えた戸体であって、前記連通枠は、前記連通開口の上方に配置される上枠部と、前記連通開口の左右に配置される側枠部と、を有し、前記上枠部及び前記側枠部は各々、見込み方向に沿う見込板部と、前記見込板部の見込み方向における両端に当該戸体の面内方向に沿うと共に互いに対向する室外板部及び室内板部と、を有し、前記上枠部及び前記側枠部の前記室外板部が前記室外表面材に、前記上枠部及び前記側枠部の前記室内板部が前記室内表面材に、それぞれ固着されており、前記上枠部の前記見込板部と前記側枠部の前記見込板部とで形成される角部の外周面に、加熱発泡材が設けられていることを特徴とする戸体である。
このような戸体によれば、上枠部及び側枠部の室外板部が室外表面材に、上枠部及び側枠部の室内板部が室内表面材に、それぞれ固着されているので、上枠部の見込板部と側枠部の見込板部とで形成される角部以外の部位においても、隙間が生じにくい戸体を提供することが可能である。
また、連通開口の上方に配置される上枠部の見込板部と連通開口の左右に配置される側枠部の見込板部とで形成される角部の外周面に、加熱発泡材が設けられているので、連通枠において隙間が生じやすい角部に隙間が発生したとしても、火災等により戸体が加熱された際には、隙間を発泡した加熱発泡材で塞ぐことが可能である。このため、加熱された際に戸体内にて可燃ガスが発生したとしても戸体外へ漏出することを防止することが可能である。また、加熱発泡材は、見込板部の外周面に設けられているので、連通開口などからも外部に露出しない。このため、意匠性にも優れた戸体を提供することが可能である。
かかる戸体であって、前記連通枠は、前記上枠部の前記室外板部と前記側枠部の前記室外板部及び前記上枠部の前記室内板部と前記側枠部の前記室内板部とを分ける切り込み部を備えて平坦な前記見込板部により前記上枠部と左右の前記側枠部とが繋がった板金製の枠材が、前記見込板部を折り曲げられて形成された連通枠本体を有していることが望ましい。
このような戸体によれば、室内外を連通する連通開口を形成する連通枠が、上枠部の見込板部と左右の側枠部の見込板部とが平坦に繋がった枠材が、見込板部を折り曲げて形成された板金製の連通枠本体を有しているので、連通枠を構成する部材点数および製造工数を低減できると共に低コストにて製造することが可能である。また、板金を折り曲げて形成する際に切り込み部を設けざるを得ず、また枠材は、板金を折り曲げた構成の場合、角部に室内板部及び室外板部が存在しない。このため、室内板部及び室外板部が存在しない角部に加熱発泡材を備えることにより、火災等により戸体が加熱された際には、角部と表面材との間の隙間を発泡した加熱発泡材でより確実に塞ぐことが可能である。このため、加熱された際に戸体内にて可燃ガスが発生したとしても戸体外へ漏出することを防止することが可能である。
かかる戸体であって、前記加熱発泡材は、シート状をなし、前記見込板部の前記角部を形成する2つの外周面に各々設けられていることが望ましい。
このような戸体によれば、見込板部の角部を形成する2つの外周面に各々シート状の加熱発泡材が設けられているので、たとえば、2つの外周面に跨がって1枚の加熱発泡材を屈曲させて設ける場合より、連通枠本体と加熱発泡材との間に隙間が生じにくい。このため、切り込み部をより確実に閉塞することが可能である。
かかる戸体であって、前記外周面に各々設けられた前記加熱発泡材は、前記角部の縁に沿って配置される一方の前記加熱発泡材の端縁が、前記角部の縁から突出させて配置される他方の前記加熱発泡材により覆われていることが望ましい。
このような戸体によれば、2つの外周面に各々設けられた加熱発泡材は、角部の縁に沿って配置される一方の加熱発泡材の端縁が、角部の縁から突出させて配置される他方の加熱発泡材により覆われているので、2つの外周面に設けられる加熱発泡材間に隙間が生じにくい。このため、切り込み部をより確実に閉塞することが可能である。
かかる戸体であって、前記側枠部に設けられた前記加熱発泡材より下方に、前記室外板部と前記室内板部との間を塞ぐ閉塞部材が設けられていることが望ましい。
このような戸体によれば、側枠部に設けられた加熱発泡材より下方に室外板部と室内板部との間を塞ぐ閉塞部材が設けられているので、たとえ加熱されて加熱発泡材が発泡して落下したとしても、閉塞部材により受け止められる。このため、加熱発泡材が発泡して落下しても閉塞部材上に残存する発泡後の加熱発泡材により切り込み部を閉塞することが可能である。
かかる戸体であって、前記室内表面材に設けられた前記室内開口の周縁部と重なるとともに、前記室内開口と繋がる周縁開口を備えた金属製の周縁枠が、前記室内表面材の室内側に設けられて前記連通枠と共に前記室内表面材を挟持していることが望ましい。
このような戸体によれば、室内表面材に設けられた室内開口の周縁部と重なる金属製の周縁枠は、室内表面材の室内側に設けられて連通枠と共に室内表面材を挟持しているので、戸体が加熱された際に、室内開口において周縁部と重なる部位が変形することを防止することが可能である。このため、室内開口の周縁から可燃ガスが戸体外へ漏出することを防止することが可能である。
本発明によれば、火炎等により加熱されても可燃性ガスが漏出しにくい戸体を提供することが可能である。
本実施形態に係る玄関扉を示す外観図である。 投函口の周辺部の構成を示す分解斜視図である。 玄関扉の縦断面図である。 玄関扉の横断面図である。 連通枠、連通枠本体、下枠部材を説明するための斜視図である。 連通枠本体の製造方法を示す簡略化した斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係る戸体について図面を参照して説明する。
本実施形態の戸体は、図1に示すように、建物に取り付けられる玄関扉1であり、建物の躯体に取り付けられる枠体2に回動自在に取り付けられ、室外側から郵便物などの投函物を投函可能な投函口3aと、室内側に投函物を収容する受箱7(図3)とを有している。
以下の説明においては、玄関扉1が建物等に取り付けられた状態を室外側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。玄関扉1の各部位であっても、また、玄関扉1を構成する各部材については単体の状態であっても、玄関扉1が取り付けられた状態で上下方向、左右方向、見込み方向となる方向にて方向を特定して説明する。
玄関扉1は、図2〜図4に示すように、室外に臨む鋼板製の室外表面材4と室内に臨む鋼板製の室内表面材5とが芯材(不図示)を介して互いに間隔を隔てて対面し、各々芯材に接着されて構成されている。室外表面材4には、矩形状の室外開口41が設けられており、室外開口41の周縁41a、41b、41cを室外側から覆い室外開口41より小さな投函口3aを備えたカバー枠3が設けられている。
投函口3aは、投函口3aより上方にてカバー枠3の室内側にて左右方向に沿う軸8cを中心に回動自在な蓋体8により室内側から閉塞されている。この蓋体8は、投函口3aより大きく形成されており、投函口3aに入り込んで閉塞した際にカバー枠3の室外側面3bと面一になるように突出された閉塞部8aを有し、閉塞部8aの外周にカバー枠3と対向する対向縁部8bを有している。
蓋体8は、軸8cに係合されたねじりバネ6により、対向縁部8bがカバー枠3に当接されるように室外側に付勢されている。蓋体8は、投函口3aを閉塞した状態で、その下縁が室外開口41の下縁41aより上方に位置している。投函物が投函される際には、ねじりバネ6の付勢力に抗して蓋体8を室内側に押圧することにより蓋体8が軸8cを中心に室内側に回動して投函口3aが開かれる。
室内表面材5には、室外開口41と同じ高さの位置に同じ幅をなし、室外開口41より下方に広く形成された矩形状の室内開口51が設けられている。すなわち、室内開口51の下縁51aは室外開口41の下縁41aより低い位置に設けられている。室内表面材5には、室内開口51とほぼ同じ周縁開口9aを有し板状をなす周縁枠としてのステンレス製のポストガイド9が室内側から取り付けられている。
室外表面材4と室内表面材5との間には、室内外を連通する連通開口Sを形成し鋼板から形成された連通枠60が設けられている。連通枠60は、室外開口41及び室内開口51の上縁41b、51bに沿って配置される上枠部61と、左右の側縁41c、51cに沿って配置される左右の側枠部62とを有し、室外開口41及び室内開口51を三方から囲む連通枠本体63と、左右の側枠部62の下端部間に掛け渡して固定される下枠部材64とを有している。
連通枠本体63は、図5に示すように、上枠部61と側枠部62とがそれぞれ見込み方向に沿う見込板部611、621と、見込板部611、621の見込み方向における両端に当該玄関扉1の面内方向に沿うと共に互いに対向する室外板部612、622及び室内板部613、623を有している。室外板部612、622は、室外表面材4に形成された室外開口41の三方を囲むように室外表面材4の内面に当接される部位であり、室内板部613、623は、室内表面材5に形成された室内開口51の三方を囲むように室内表面材5の内面に当接される部位である。
連通枠本体63は、図6に示すように、板金としての鋼板600を所定形状に切断して折り曲げるプレス加工により形成されている。具体的には、上枠部61の見付け長さと左右の側枠部62の高さを合わせた長さに相当する一辺600aと、見込板部611、621の見込み方向の幅と室外板部612、622及び室内板部613、623の見付け幅を合わせた長さに相当する一辺600bとからなる長方形状の鋼板600から形成されている。
長方形状の鋼板600には、まず、ビス止めなどのための複数の孔613a、622b、623bや、後述する下枠部材64が当接される凹部622a、623aが形成されると共に、上枠部61と側枠部62との境界となる位置に長手方向に沿う両端から長手方向に対して直交する方向に切り込み部63aを形成する。この切り込み部63aは、見込板部611、621と室外板部612、622または室内板部613、623との境界を僅かに越えて見込板部611、621に至り、見込板部611、621に僅かに入り込む位置まで形成する。図6においては、連通枠本体63に形成される孔及び凹部の図示を省略している。
次に、見込板部611、621と室外板部612、622との境界および見込板部611、621と室内板部613、623との境界で各々折り曲げて断面がコ字状となる枠材601を形成する。
次に、上枠部61と側枠部62との境界、すなわち、室外板部612、622側から形成された切り込み部63aと室内板部613、623側から形成された切り込み部63aとが対向して見込板部611、621のみが繋がっている部位63cにて、側枠部62に相当する部位を、室外板部612、622及び室内板部613、623とは反対側にほぼ直角をなすように折り曲げる。これにより、1枚の鋼板600から上枠部61と側枠部62とが一体をなす連通枠本体63が形成される。
形成された連通枠本体63が有する側枠部62の室外板部622の下部には、室内側に窪む凹部622aが設けられており、側枠部62の室内板部623の下端には、室外側に窪む凹部623aが設けられている。また、側枠部62の室外板部622および室内板部623の上部には、カバー枠3を取り付けるための貫通孔622b、623bが設けられており、上枠部61の室内板部613には、室内表面材5の室内側に設けられるポストガイド9を固定するためのバーリング孔613aが設けられている。
連通枠本体63の折り曲げられた見込板部611、621の角部63bにおける連通開口Sと反対側、すなわち、角部63bを形成している見込板部611、621の端部側の外周面611a、621aに加熱発泡材としての熱膨張性黒鉛65が設けられている。熱膨張性黒鉛65は、シート状をなしており、上枠部61の見込板部611の両端と側枠部62の見込板部621の上端とにそれぞれ設けられている。このとき、熱膨張性黒鉛65はいずれも、少なくとも切り込み部63aにより見込板部611、621に各々形成される切り欠き部分の左右方向における幅W1より広く、且つ、少なくとも見込板部611、621に至った切り込み部63a間の見込み方向における幅W2より広く設けられている。本実施形態において熱膨張性黒鉛65は、切り込み部63aにより見込板部611、621に各々形成される切り欠き部分の左右方向における幅W1より十分に広く、且つ、室外板部612、622と室内板部613、623との間のほぼ全域、すなわち、見込板部611、621の室外板部622側の端から室内板部623側の端に亘って設けられている。
左の角部63bを形成する左の側枠部62の見込板部621の上端に設けられた熱膨張性黒鉛65は、側枠部62の見込板部621の上縁に沿って貼り付けられており、上枠部61の見込板部611の左端に設けられた熱膨張性黒鉛65は、上枠部61の見込板部611の左縁より僅かに側方に突出するように貼り付けられており、見込板部621の上縁に設けられた熱膨張性黒鉛65の上縁を覆うように配置されている。
右の角部63bを形成する右の側枠部62の見込板部621の上端に設けられた熱膨張性黒鉛65は、側枠部62の見込板部621の上縁に沿って貼り付けられており、上枠部61の見込板部611の右端に設けられた熱膨張性黒鉛65は、上枠部61の見込板部611の右縁より僅かに側方に突出するように貼り付けられており、見込板部621の上端に設けられた熱膨張性黒鉛65の上縁を覆うように配置されている。
連通枠本体63の左右の側枠部62には、上端に設けられた熱膨張性黒鉛65より下方にて室外板部622と室内板部623との間を閉塞し、加熱されて膨張した熱膨張性黒鉛65が落下した際に受け止めるための閉塞部材としての受け部材66が設けられている。受け部材66は、室外板部622と室内板部623との間隔とほぼ同じ幅の鋼板をL字状に折り曲げて形成されており、L字をなす一方の板部66aが室外板部622と室内板部623との間でほぼ水平な面をなすように、他方の板部66bが側枠部62の見込板部621に固定されている。
下枠部材64は、室外表面材4と室内表面材5との間にて、室外開口41の下縁41aと室内開口51の下縁51aとを繋ぐ傾斜とほぼ同じ傾斜をなす傾斜部64aと、傾斜部64aの下縁から垂設されて室内表面材5と対面する室内対向壁部64bと、傾斜部64aの室外側の縁から垂設されて室外表面材4と対向する室外対向壁部64cとを有している。傾斜部64aにおける左右方向の幅は、左右の側枠部62の見込板部621間の間隔とほぼ同じであり、室内対向壁部64bと室外対向壁部64cとには、傾斜部64aより左右にそれぞれ延出された室外延出片64d及び室内延出片64eが設けられている。また、室内対向壁部64bには、室内表面材5の室内側に設けられるポストガイド9を固定するためのバーリング孔(不図示)が設けられている。
下枠部材64は連通枠本体63に取り付けられたときに、室外延出片64dが連通枠本体63の室外板部622に設けられた凹部622aの室外側に配置され、室内延出片64eが連通枠本体63の室内板部623に設けられた凹部623aの室内側に配置され スポット溶接されて連通枠60をなしている。
下枠部材64は、室外延出片64dが室外板部622に設けられた凹部622aに配置されて室外対向壁部64cおよび室外延出片64dが室外板部622と同一面を形成し、室内延出片64eが室内板部623に設けられた凹部623aに配置されて室内対向壁部64bおよび室内延出片64eが室内板部623と同一面を形成する。このため、連通枠60は、室外板部622、622、室外対向壁部64cおよび室外延出片64dが室外表面材4の内面に接着および螺着などにより固着され、室内板部613、623、室内対向壁部64bおよび室内延出片64eが室内表面材5の内面に接着および螺着などにより固着されて取り付けられる。
ポストガイド9は、室内表面材5の室内側に室内開口51の周縁部5aと重なるように配置されたとともに室内板部613、623、室内延出片64eにビス止めされる。すなわち、室内表面材5の室内開口51の周縁部5aとなるポストガイド9と重なる部位は、連通枠60とポストガイド9により挟持されている。
本実施形態の玄関扉1によれば、上枠部61および側枠部62の室外板部612、622が室外表面材4に固着され、上枠部61および側枠部62の室内板部613、623が室内表面材5に固着されているので、上枠部61の見込板部611と側枠部62の見込板部621とで形成される角部63b以外の部位においても、隙間が生じにくい玄関扉1を提供することが可能である。
また、連通開口Sの上方に配置される上枠部61の見込板部611と連通開口Sの左右に配置される側枠部62の見込板部621とで形成される角部63bの外周面611a、621aに、熱膨張性黒鉛65が設けられているので、連通枠60において隙間が生じやすい角部63bに隙間が発生したとしても、火災等により玄関扉1が加熱された際には、発泡した熱膨張性黒鉛65で隙間を塞ぐことが可能である。このため、加熱された際に玄関扉1内にて可燃ガスが発生したとしても玄関扉1外へ漏出することを防止することが可能である。また、熱膨張性黒鉛65は、見込板部611、621の外周面611a、621aに設けられているので、連通開口Sなどからも外部に露出しない。このため、意匠性にも優れた玄関扉1を提供することが可能である。
また、室内外を連通する連通開口Sを形成する連通枠60が、上枠部61の見込板部611と左右の側枠部62の見込板部621とが平坦に繋がった枠材601が、見込板部611、621を折り曲げて形成された板金製の連通枠本体63を有しているので、連通枠60を構成する部材点数および製造工数を低減できると共に低コストにて製造することが可能である。
また、板金を折り曲げて形成する際に切り込み部63aを設けざるを得ず、また枠材601は上枠部61の室外板部612と側枠部62の室外板部622および上枠部61の室内板部613と側枠部62の室内板部623とが、切り込み部63aによりを分けられているので、枠材601を見込板部621、622にて折り曲げると、角部63bには室外板部612、622および室内板部613、623が存在しない。このため、室外板部612、622および室内板部613、623が存在しない角部63bに熱膨張性黒鉛65を備えることにより、火災等により玄関扉1が加熱された際には、角部63bと室外表面材4および室内表面材5との間の隙間を発泡した熱膨張性黒鉛65でより確実に塞ぐことが可能である。このため、加熱された際に玄関扉1内にて可燃ガスが発生したとしても玄関扉1の外へ漏出することを防止することが可能であり、たとえ、加熱されたねじりバネ6の押圧力が弱まって蓋体8が開き火炎が受箱7内に進入したとしても引火する虞はない。
また、見込板部611、621の角部63bを形成する2つの外周面611a、621aに各々シート状の熱膨張性黒鉛65が設けられているので、たとえば、2つの外周面に跨がって屈曲させて熱膨張性黒鉛65等の加熱発泡材を設ける場合より、連通枠本体63と加熱発泡材との間に隙間が生じにくい。特に、加熱発泡材の靱性が低く脆い場合には、屈曲させることが難しいため、外周面611a、621aに各々シート状の熱膨張性黒鉛65を設けると熱膨張性黒鉛65が連通枠本体63と密着して切り込み部63aをより確実に閉塞することが可能である。
また、各角部63bの2つの外周面611a、621aに各々設けられた熱膨張性黒鉛65は、側枠部62の見込板部621の上縁に沿って配置される熱膨張性黒鉛65の上端縁が、角部63bの左右の縁から突出させて配置される上枠部61の見込板部611に設けられた熱膨張性黒鉛65により覆われているので、2つの外周面611a、621aに設けられる熱膨張性黒鉛65間に隙間が生じにくい。このため、膨張した熱膨張性黒鉛65により切り込み部63aをより確実に閉塞することが可能である。また、上述のように、上枠部61と左右の側枠部62とが一体に形成されておらず、別個に形成された上枠材と左右の側枠材とを、それらの端部同士を突き合わせて接合した場合であっても、上枠材および側枠材の外周面にそれぞれ加熱発泡材を設け、一方の加熱発泡材が他方の加熱発泡材の端縁を覆うように設けられていれば、火炎等により加熱されたとしても上枠材および側枠材との間から可燃性ガスが漏出することを防止することが可能である。
また、側枠部62の見込板部621に設けられた熱膨張性黒鉛65より下方に室外板部612、622と室内板部613、623との間を塞ぐ受け部材66が設けられているので、たとえ加熱された熱膨張性黒鉛65が発泡して落下したとしても、受け部材66により受け止められる。このため、熱膨張性黒鉛65が発泡して落下しても受け部材66上に残存する発泡後の熱膨張性黒鉛65により切り込み部63aを閉塞することが可能である。
また、室内表面材5に設けられた室内開口51の周縁部5aと重なる金属製のポストガイド9は、室内表面材5の室内側に設けられて連通枠60と共に室内表面材5を挟持しているので、玄関扉1が加熱された際に、室内開口51においてポストガイド9と重なっている部位が変形することを防止することが可能である。このため、室内開口51の周縁から可燃ガスが玄関扉1の外へ漏出することを防止することが可能である。
上記実施形態においては、角部63bにシート状の熱膨張性黒鉛65を、角部63bを形成する2つの外周面611a、621aにそれぞれ貼り付ける例について説明したが、軟質の加熱発泡材であれば、上枠部から側枠部に跨がるように貼り付けても構わない。
また、上記実施形態においては、側枠部62の見込板部621の上縁に沿って配置される熱膨張性黒鉛65の上端縁が、角部63bの左右の縁から突出させて配置される上枠部61の見込板部611に設けられた熱膨張性黒鉛65により覆われる例について説明したが、上枠部の見込板部の左右の縁に沿って配置された熱膨張性黒鉛の側端縁が、上方に突出させて配置される側枠部の見込板部に設けられた熱膨張性黒鉛により覆われていてもよい。また、上枠部及び側枠部に設けられた熱膨張性黒鉛の端縁が、いずれも他方に覆われておらず隣接していても、また、僅かな隙間を有して配置されていても、発泡した加熱発泡材にて切り込み部が覆われる構成であれば構わない。
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 玄関扉、3a 投函口、4 室外表面材、5 室内表面材、5a 周縁部、
9 ポストガイド、9a 周縁開口、51 室内開口、60 連通枠、61 上枠部、
62 側枠部、63 連通枠本体、63a 切り込み部、63b 角部、
65 熱膨張性黒鉛、66 受け部材、600 鋼板、601 枠材、
611 見込板部、611a 外周面、612 室外板部、613 室内板部、
621 見込板部、621a 外周面、622 室外板部、623 室内板部、
S 連通開口、

Claims (6)

  1. 室内外を連通する連通開口を形成する金属製の連通枠と、
    室外に臨むとともに前記連通開口と繋がる室外開口を備えた鋼板製の室外表面材と、
    室内に臨むとともに前記連通開口と繋がる室内開口を備えた鋼板製の室内表面材と、
    を備えた戸体であって、
    前記連通枠は、前記連通開口の上方に配置される上枠部と、前記連通開口の左右に配置される側枠部と、を有し、
    前記上枠部及び前記側枠部は各々、見込み方向に沿う見込板部と、前記見込板部の見込み方向における両端に当該戸体の面内方向に沿うと共に互いに対向する室外板部及び室内板部と、
    を有し、
    前記上枠部及び前記側枠部の前記室外板部が前記室外表面材に、前記上枠部及び前記側枠部の前記室内板部が前記室内表面材に、それぞれ固着されており、
    前記上枠部の前記見込板部と前記側枠部の前記見込板部とで形成される角部の外周面に、加熱発泡材が設けられていることを特徴とする戸体。
  2. 請求項1に記載の戸体であって、
    前記連通枠は、前記上枠部の前記室外板部と前記側枠部の前記室外板部及び前記上枠部の前記室内板部と前記側枠部の前記室内板部とを分ける切り込み部を備えて平坦な前記見込板部により前記上枠部と左右の前記側枠部とが繋がった板金製の枠材が、前記見込板部を折り曲げられて形成された連通枠本体を有していることを特徴とする戸体。
  3. 請求項1乃至請求項2に記載の戸体であって、
    前記加熱発泡材は、シート状をなし、
    前記見込板部の前記角部を形成する前記外周面に各々設けられていることを特徴とする戸体。
  4. 請求項3に記載の戸体であって、
    前記外周面に各々設けられた前記加熱発泡材は、前記角部の縁に沿って配置される一方の前記加熱発泡材の端縁が、前記角部の縁から突出させて配置される他方の前記加熱発泡材により覆われていることを特徴とする戸体。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の戸体であって、
    前記側枠部に設けられた前記加熱発泡材より下方に、前記室外板部と前記室内板部との間を塞ぐ閉塞部材が設けられていることを特徴とする戸体。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の戸体であって、
    前記室内表面材に設けられた前記室内開口の周縁部と重なるとともに、前記室内開口と繋がる周縁開口を備えた金属製の周縁枠が、前記室内表面材の室内側に設けられて前記連通枠と共に前記室内表面材を挟持していることを特徴とする戸体。

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