JP2016108689A - 印刷用塗工紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】 不透明度の高さと白色度の高さを両立した印刷用塗工紙を提供すること。【解決手段】 基紙の少なくとも一方の面に、下塗り塗工層と上塗り塗工層とを設けてなる印刷用塗工紙であって、前記下塗り塗工層には、バインダーと基紙の片面あたり0.2〜0.8g/m2の二酸化チタンが含まれており、前記上塗り塗工層には、顔料としてカオリン、焼成カオリン、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルク、プラスチックピグメントの中から選ばれた1種又は2種以上と、バインダーと蛍光増白剤とが含まれていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は印刷用塗工紙に関するものであり、更に詳しくは、不透明度に優れ、白色度の高い印刷用紙に関する。
近年印刷用紙は、チラシ、カタログ、パンフレット等の商業印刷分野での需要が高まっている。特に通販用カタログに使用される場合は、見た目も白く印刷上がりも良い軽量化された紙が必要とされる。見た目の白さを向上させる為の技術としては、顔料として炭酸カルシウム、とりわけ湿式重質炭酸カルシウムを多量に配合したり、蛍光染料を添加した塗工層を設けた印刷用塗工紙が開示されている(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。
一方で紙の軽量化を図る際には、基紙や塗工層を薄くするなどして軽量化を図りつつもある程度の不透明度を保持させることが必要であり、特に印刷後の裏抜けを防止する事が課題となっている。不透明度を向上させるための技術としては、屈折率の高い二酸化チタンを含有する塗工層を設けた印刷用紙が開示されている(例えば、特許文献3、特許文献4を参照)。また、基紙に古紙を利用する塗工板紙では、塗工層の隠蔽性がより必要となるために塗工層に二酸化チタンが配合されている(例えば、特許文献5、特許文献6を参照)。
特開2006−257590号公報 特開2004−285552号公報 特開2000−54288号公報 特開2000−336593号公報 特開平6−166991号公報 特開2006−328574号公報
しかしながら、白色度と不透明度とを同時に向上させるために蛍光染料と二酸化チタンとを単一の塗工層に併用すると、二酸化チタンが蛍光染料の発する蛍光を隠蔽してしまうために蛍光染料の増白効果が発現しにくいという問題がある。
本発明は、上述の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、不透明度の高さと白色度の高さを両立した印刷用塗工紙を提供することにある。
本発明の他の目的並びに作用効果については、以下の記述を参照することにより、当業者であれば容易に理解されるであろう。
本発明は前記課題を解決する手段として、次の構成を採る。即ち、本発明の印刷用塗工紙は、基紙の少なくとも一方の面に、下塗り塗工層と上塗り塗工層とを設けてなる印刷用塗工紙であって、前記下塗り塗工層には、バインダーと基紙の片面あたり0.2〜0.8g/m2の二酸化チタンが含まれており、前記上塗り塗工層には、顔料としてカオリン、焼成カオリン、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルク、プラスチックピグメントの中から選ばれた1種又は2種以上と、バインダーと蛍光増白剤とが含まれていることを特徴とする。
二酸化チタンはその隠蔽性の高さにより、塗工層に配合する事で塗工紙の不透明度を向上させるが、その一方で蛍光増白剤と同一の塗工層に配合すると蛍光増白剤の蛍光増白効果を損ねてしまう。そこで本発明においては、増白効果を高める蛍光増白剤は最外層となる上塗り塗工層に配合し、隠蔽性に優れた二酸化チタンは下塗り塗工層にのみ配合することで、不透明度と白色度とを同時に満足させる印刷用塗工紙とすることができる。
また、本発明の好ましい実施の形態においては、前記上塗り塗工層に含まれる顔料の60質量%以上が湿式重質炭酸カルシウムであってもよい。
このような構成によれば、比較的白色度が高く、且つ蛍光増白剤による増白効果を阻害しにくい湿式重質炭酸カルシウムを上塗り塗工層に配合することで、より白色度の高い印刷用塗工紙とすることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、基紙の坪量が35〜65g/m2であってもよい。
このような構成によれば、基紙自体が比較的軽量であるため、印刷用塗工紙としても軽量であり、かつ不透明度と白色度に優れた印刷用塗工紙が得られる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記下塗り塗工層中のバインダーの添加量は、二酸化チタン100質量部に対して90〜300質量部の範囲であってもよい。
このような構成によれば、下塗り塗工層に含まれている顔料が二酸化チタンのみであっても十分な隠蔽性が得られ、表面強度にも優れた印刷用塗工紙が得られる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記下塗り塗工層には、顔料としてさらに、カオリン、焼成カオリン、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルク、プラスチックピグメントの中から選ばれた1種又は2種以上が含まれていてもよい。
このような構成によれば、二酸化チタンに加えて白色度や不透明度に優れた顔料を用いることで、印刷用塗工紙全体としての白色度や不透明度をより向上させることができる。
また、下塗り塗工層に二酸化チタン以外の顔料も加えた場合において、下塗り塗工層中の全顔料100質量部に対して10〜30質量部のバインダーが含まれていてもよい。
このような構成によれば、二酸化チタンに加えて白色度や不透明度に優れた顔料を用いることで、印刷用塗工紙全体としての白色度や不透明度をより向上させることができ、表面強度にも優れた印刷用塗工紙が得られる。
また、本願発明は、印刷用塗工紙の製造方法としても捉えることができる。
本発明にかかる印刷用塗工紙の製造方法は、基紙を用意する基紙用意ステップと、基紙の少なくとも一方の面に、基紙の片面あたり0.2〜0.8g/m2の二酸化チタンが含まれた下塗り塗工層用塗工液を塗工して下塗り塗工層を設ける下塗り塗工層形成ステップと、前記下塗り塗工層の表面に、顔料としてカオリン、焼成カオリン、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルク、プラスチックピグメントの中から選ばれた1種又は2種以上と、バインダーと蛍光増白剤とが含まれた上塗り塗工層用塗工液を塗工して上塗り塗工層を設ける上塗り塗工層形成ステップと、を有するものである。
このような構成によれば、比較的軽量な基紙を用いても、十分な不透明度と白色度とを両立させた印刷用塗工紙を容易に製造することができる。
本発明にかかる印刷用塗工紙によれば、高い不透明度と白色度とを同時に満足させることができる。
また、本発明にかかる印刷用塗工紙の製造方法によれば、比較的軽量な基紙を用いても十分な白色度と不透明度を有する印刷用塗工紙を製造することができる。
実施例及び比較例による印刷用塗工紙の組成と物性を示す図表(その1)である。 実施例及び比較例による印刷用塗工紙の組成と物性を示す図表(その2)である。 実施例及び比較例による印刷用塗工紙の組成と物性を示す図表(その3)である。
先にも述べたように、本発明にかかる印刷用塗工紙は、基紙の少なくとも一方の面に、下塗り塗工層と上塗り塗工層とを設けてなるものであって、前記下塗り塗工層には、基紙の片面あたり0.2〜0.8g/m2の二酸化チタンが含まれており、前記上塗り塗工層には、顔料としてカオリン、焼成カオリン、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルク、プラスチックピグメントの中から選ばれた1種又は2種以上と、バインダーと蛍光増白剤とが含まれている。
ここで本発明の印刷用塗工紙に用いる基紙としてはパルプを主成分とするものを用い、その原料パルプとしては、化学パルプ、機械パルプ、古紙回収パルプ、非木材パルプ等を任意の割合で混合して用いることができる。また、基紙には必要に応じて、サイズ剤、着色染料、歩留まり向上剤、紙力増強剤、填料などの公知の製紙用添加剤を含有させてもよい。基紙の抄紙については、長網抄紙機、ハイブリッドフォーマー、ギャップフォーマー等の公知の抄紙機を用いて行うことができる。
本発明において、基紙の坪量は特に限定するものではないが、本発明の効果の発現は基紙が軽量の場合に顕著となり、35〜65g/m2の場合に特に顕著となる。即ち、本発明の構成によれば、上塗り塗工層と下塗り塗工層の2層の塗工層により高い不透明度と白色度が付与されるため、坪量35〜65g/m2程度の比較的軽量の基紙を用いても十分な不透明度と白色度とを有する印刷用塗工紙とすることができる。
本発明の印刷用塗工紙は、基紙の少なくとも一方の面に下塗り塗工層を設け、この下塗り塗工層の表面に上塗り塗工層を設けるものである。先にも述べたように、下塗り塗工層には顔料として二酸化チタンを含有させるものである。二酸化チタンは従来から製紙用に優れた不透明性を持つ顔料として使用されており、特にルチル型又はアナターゼ型の二酸化チタンが汎用されてきた。本発明において用いる二酸化チタンは特に限定しないが、スラリーとした時の残査が少なく隠蔽性がより高いルチル型の二酸化チタンを用いることが好ましい。
下塗り塗工層については、基紙の片面あたりの二酸化チタンの塗工量が0.2〜0.8g/m2となるように二酸化チタンの配合量と下塗り塗工層用塗工液の塗工量を調整する。二酸化チタンの塗工量が0.2g/m2未満では、印刷用塗工紙の不透明度の向上効果が十分に得られない。逆に、0.8g/m2を超えて二酸化チタンの塗工量を増やしても不透明度向上への効果が少ないことに加え、塗工層強度が低下するという弊害もあり、更には過剰な添加によりコスト高となるという問題もある。
本発明において、下塗り塗工層には二酸化チタンとは異なる他の顔料を含有させることができる。他の顔料としては、カオリン、焼成カオリン、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルクなどの無機顔料や、プラスチックピグメント等の有機顔料を用いることができる。すなわち、下塗り塗工層には二酸化チタンと他の顔料の1種以上とを併用して用いてもよい。なお、二酸化チタン等の蛍光増白剤との相性が悪い顔料以外であれば、上塗り塗工層と下塗り塗工層の双方に使用しても構わない。
また、本発明において下塗り塗工層には、二酸化チタン等の顔料の他に、バインダーを含有させることが好ましい。ここで用いるバインダーとしては特に限定するものではなく、澱粉、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、等の印刷用塗工紙の塗工層に用いられる公知のバインダーを適宜選択して用いることができる。
下塗り塗工層におけるバインダーの含有量は特に限定するものではないが、下塗り塗工層に顔料として二酸化チタン1種のみを用いる場合には、二酸化チタン100質量部に対してバインダーとして90〜300質量部の範囲で用いることが好ましく、100〜250質量部の範囲であれば更に好ましい。下塗り塗工層に顔料として二酸化チタン1種のみを用い、二酸化チタンの塗工量を0.2〜0.8g/mの範囲とするにあたっては、下塗り塗工層に比較的多量のバインダーを用いることで、下塗り塗工層の塗工量を比較的少なくすることできる。ここで下塗り塗工層中のバインダーの配合量が90質量部未満となると、バインダー自体の塗工量が少なくなり、印刷用塗工紙の表面強度が低下するおそれがある。一方、下塗り塗工層中のバインダーの配合量が300質量部を超えると、過剰なバインダー成分が基紙の空隙を埋めるために基紙部分の不透明度が下がりやすく、印刷用塗工紙全体としての不透明度も低下するおそれがある。尚、この際使用するバインダーとしては、機械的安定性が懸念されず、表面強度が向上しやすいという理由から、酸化澱粉が好ましい。
また、下塗り塗工層に顔料として二酸化チタン1種のみを用いる場合、下塗り塗工層の塗工量は片面あたり0.5〜3g/m2の範囲であることが好ましく、1〜2g/m2の範囲であれば更に好ましい。下塗り塗工層の塗工量が0.5g/m未満の場合には、印刷用塗工紙の表面強度が十分に得られないおそれがある。また、下塗り塗工層の塗工量が3.0g/mを超える場合には、特にゲートロール等のフィルム転写型コーターでの塗工安定性を欠きやすく、塗工量の均一な塗工層が得られないおそれがある。
一方、下塗り塗工層に二酸化チタンと他の顔料とを併用する場合には、塗工層強度を向上させやすいという理由から、バインダーとしてリン酸エステル化澱粉とラテックスとを併用することが好ましく、バインダーの含有量としては、下塗り塗工層中の全顔料100質量部あたり10〜30質量部の範囲で用いることが好ましく、15〜25質量部の範囲であれば更に好ましい。下塗り塗工層に二酸化チタンと他の顔料とを併用する場合には、他の顔料の配合量を多くすることで下塗り塗工層の塗工量自体も比較的多くすることが可能となり、塗工量を増やした上で二酸化チタンの塗工量を0.2〜0.8g/mの範囲とすることが容易となる。また、他の顔料を配合して塗工量を多くすることは白色度や不透明度の向上に繋がる他、印刷品質をより高めることにも繋がる。このような構成の場合には、塗工量を比較的多くできることにより下塗り塗工層中のバインダーの配合割合が比較的少なくともバインダー自体の塗工量は満足でき、印刷用塗工紙の表面強度も維持できる。ただし、下塗り塗工層中のバインダーの含有量が10質量部未満となると、塗工層強度が不足し、結果として印刷用塗工紙の表面強度が低下するおそれがある。逆に、バインダーの配合量が30質量部を超えると、過剰なバインダー成分が基紙の空隙を埋めるために、基紙部分の不透明度が下がりやすく、印刷用塗工紙全体としての不透明度も低下するおそれがある。
また、下塗り塗工層に二酸化チタンと他の顔料とを併用する場合の下塗り塗工層の塗工量は片面あたり3〜8g/m2の範囲であることが好ましく、4〜7g/m2の範囲であれば更に好ましい。下塗り塗工層の塗工量が3g/m未満では、他の顔料の配合量にもよるが、印刷用塗工紙の表面強度が十分に得られないおそれがあり、逆に7g/mを超えると、特にゲートロール等のフィルム転写型コーターでの塗工安定性を欠きやすく、塗工量の均一な塗工層が得られないおそれがある。
本発明において下塗り塗工層には、本発明の目的とする効果を損なわない範囲で、更に分散剤、消泡剤、増粘剤、保水剤、耐水化剤、着色剤、サイズ剤、紙力剤等の公知の製紙用添加剤を含有させてもよい。必要に応じて蛍光増白剤を含有させてもよいが、前述のとおり二酸化チタンの高い隠蔽性により蛍光増白効果が阻害されるため、下塗り塗工層に蛍光増白剤を添加しても期待する増白効果が得られ難い。本発明においては、上塗り塗工層に蛍光増白剤を含有させることにより、下塗り塗工層に蛍光増白剤を含有させずとも高い白色度を得ることができるため、コスト抑制の観点からは下塗り塗工層には蛍光増白剤を含有させないことが好ましい。
本発明において下塗り塗工層の形成は、基紙に下塗り塗工層用の塗工液を塗工し、乾燥することで設けることができる。塗工方法は特に限定するものではなく、ゲートロールコーターやメタリングサイズプレス等のフィルム転写型塗工方式や、エアナイフコーター、ブレードコーター、バーコーターなどの公知の塗工機を下塗り塗工層用塗工液の性状に応じて適宜採用することができる。
次に上塗り塗工層について説明を行う。本発明の印刷用塗工紙は、下塗り塗工層の上に、顔料とバインダーと蛍光増白剤とを含有する上塗り塗工層を設ける。
上塗り塗工層に含有させる顔料としては、塗工紙の塗工層に用いられる公知の顔料の内、二酸化チタン以外のものを用いることができ、具体的には、カオリン、焼成カオリン、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルクなどの無機顔料や、プラスチックピグメント等の有機顔料から1種または2種以上を適宜選択して用いることができ、これらの中でも白色度が比較的高いことから湿式重質炭酸カルシウムが好ましい。なお、前述のとおり、二酸化チタンは蛍光増白剤の増白効果を妨げることから、上塗り塗工層には含有させない。
本発明においては、上塗り塗工層に含まれる顔料に占める湿式重質炭酸カルシウムの割合が高ければ高いほど本発明の目的とする効果を発揮しやすい。具体的には、上塗り塗工層に含まれる顔料の60質量%以上が湿式重質炭酸カルシウムであれば、より本発明の効果を発揮しやすく、80質量%以上であれば更に本発明の効果を発揮しやすく、90〜100質量%すなわち上塗り塗工層に含まれる顔料の大部分又は全量を湿式重質炭酸カルシウムとすることで、本発明の効果が最大となる。
湿式重質炭酸カルシウムは不透明度を向上させる効果が比較的低く、塗工層に多量に配合しても塗工層の隠蔽性は比較的向上しにくい。従って、湿式重質炭酸カルシウムのみでは印刷用塗工紙としての不透明度を満足しにくいが、本発明では下塗り塗工層に二酸化チタンを配合することで不透明度を向上させているため、上塗り塗工層中の顔料に占める湿式重質炭酸カルシウムの割合を増やしても不透明度の問題は生じない。なおかつ、湿式重質炭酸カルシウムは白色度が比較的高いことに加えて二酸化チタンのように蛍光増白剤の蛍光増白効果を阻害しにくいため、上塗り塗工層に配合することでより白色度の高い印刷用塗工紙とすることが可能となる。
上塗り塗工層に含有させる蛍光増白剤としては、特に限定するものではないが、蛍光染料が好ましく、スチルベン系、クマリン系、ピラゾリン系、ナフタルイミド系、ベンゾオキサゾール系、イミダール系、チアゾール系、ジスチリルビフェニル系の従来から慣用されているものを使用することができる。例えば、スルフォン酸基を一つまたは複数含むスチルベン系の化合物などである。スチルベン系の化合物としては、ジアミノスチルベン−ジスルフォン酸誘導体があげられ、可溶化剤の選定やスルフォン酸基の数等により、分散性が高く塗工用途に開発された蛍光染料が多く市販されている。その中でも例えば、リューコファー(Leucophor(登録商標))シリーズ(クラリアントジャパン製)、ケイコール(KAYCOLL(登録商標))シリーズ(日曹商事製)などを使用することができる。
本発明において上塗り塗工層中の蛍光増白剤の含有量は特に限定するものではないが、上塗り塗工層全体に対して0.3質量%以上とすることが好ましく、より好ましくは0.5質量%以上であり、更に好ましくは0.7質量%以上である。添加量の上限は特に限定するものではないが、過剰に添加しても蛍光強度が頭打ちとなるだけでなく褪色が大きくなるおそれがあるため、上塗り塗工層に対して2.0質量%以下とすることが好ましい。上塗り塗工層中に蛍光増白剤を含有させることで、より高い白色度と視覚的な白さとを向上させることができる。
本発明において上塗り塗工層には、二酸化チタンとは異なる顔料と蛍光増白剤の他にバインダーを含有させる。上塗り塗工層に含有させるバインダーとしては特に限定するものではなく、澱粉、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、等の印刷用塗工紙の塗工層に用いられる公知のバインダーを用いることができる。
上塗り塗工層中のバインダーの含有量は、上塗り塗工層中の顔料100質量部に対して4〜20質量部の範囲であることが好ましく、5〜15質量部の範囲であればより好ましく、6〜13質量部の範囲であれば更に好ましい。バインダーの配合量が1質量部未満の場合には、上塗り塗工層の強度が十分に得られず印刷強度が不足するおそれがある。一方、バインダーの配合量が20質量部を超えると、相対的に顔料の配合割合が下がることもあり、インク受理性や乾燥性などの印刷適正を損ねるおそれがある。
本発明においては上塗り塗工層には、本発明の目的とする効果を損なわない範囲で、更に分散剤、消泡剤、増粘剤、保水剤、耐水化剤、着色剤、等の公知の製紙用添加剤を含有させてもよい。
先にも述べたように、上塗り塗工層は基紙に設けた下塗り塗工層の表面に上塗り塗工層用の塗工液を塗工して、これを乾燥させることで設けることができる。上塗り塗工層用の塗工液の塗工方法としては、特に限定するものではなく、エアナイフコーター、ブレードコーター、バーコーターなどの公知の塗工機を採用することができるが、ブレードコーターが好ましい。本発明において上塗り塗工層の塗工量は、基紙の片面あたり固形分換算で7〜13g/m2とすることが好ましく、8〜11g/m2であればより好ましい。
本発明に係る印刷用塗工紙は、カレンダーによる平滑化処理がなされてもよい。ここで平滑化処理を行う方法としては特に限定するものではなく、スーパーカレンダーやソフトニップカレンダー等の公知のカレンダーで行うことができる。
先にも述べたように、本発明にかかる印刷用塗工紙は、比較的薄く軽量な基紙を用いても十分な白色度と不透明度を同時に満足するものである。本発明において十分な白色度と不透明度の目安としては、白色度はISO白色度で85%以上、不透明度はJIS P 8149の測定方法で92%以上とする。また、蛍光強度が3.5以上であれば、見た目の白さについても十分に兼ね備えていると考えられる。
次に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。また、例中の「部」及び「%」は、特に断らない限りそれぞれ「質量部」、「質量%」を示す。なお、添加部数は、固形分換算の値である。
(実施例1)
<基紙の抄造>
濾水度(CSF)が400mLの広葉樹晒クラフトパルプ100部を水中に分散してパルプスラリーとし、該パルプスラリーに顔料として軽質炭酸カルシウム(TP121S:奥多摩工業社製)5部と、硫酸バンド1部と、紙力剤としてカチオン化澱粉(ケート308:日本NSC社製)0.6部と、歩留まり向上剤(ハイホールダー220:栗田工業社製)0.01部とを添加して調製した紙料を、オントップのハイブリッドフォーマーを有する抄紙機で抄紙し、坪量55g/m2の基紙を得た。
<下塗り塗工層用塗工液の調製>
顔料としてカオリン(ハイドラスパース:BASF社製)20部と湿式重質炭酸カルシウム(カービタル#60:イメリス社製)73部と二酸化チタン(PFC−503:石原産業社製)7部、分散剤としてポリアクリル酸ナトリウム0.1部、バインダーとしてスチレン−ブタジエン共重合ラテックス(0613:JSR社製)10部及びリン酸エステル化澱粉(MS#4600:日本食品加工社製)10部を水中に分散して混合し、固形分濃度が58質量%の下塗り塗工層用塗工液を調製した。
<上塗り塗工層用塗工液の調製>
顔料としてカオリン(DBグレーズ:イメリス社製)30部と湿式重質炭酸カルシウム(カービタル97:イメリス社製)70部、分散剤としてポリアクリル酸ナトリウム0.1部、バインダーとしてスチレン−ブタジエン共重合ラテックス(0613:JSR社製)10部及びリン酸エステル化澱粉(MS#4600:日本食品加工社製)1部、蛍光増白剤(ケイコールKSL−T:日曹商事社製)0.9部を水中に分散して混合し、固形分濃度が65質量%の下塗り塗工層用塗工液を調製した。
<印刷用塗工紙の作製>
基紙の両面に、下塗り塗工層用塗工液を、片面あたりの塗工量が固形分換算で5g/m2となるようにゲートロールコーターで塗工し、乾燥して下塗り塗工層を設けた。次いで、基紙の両面に設けた下塗り塗工層の両表面に、上塗り塗工層用塗工液を、片面あたりの塗工量が固形分換算で10g/m2となるようにブレードコーターで塗工し、乾燥して上塗り塗工層を設けた。以上の工程は、基紙の抄造行程から下塗り塗工層及び上塗り塗工層の塗工・乾燥工程までが一体となった所謂オンマシンコーターで実施し、その後、スーパーカレンダー処理を行って目的とする印刷用塗工紙を得た。
(実施例2)
下塗り塗工層用塗工液の調製において、顔料のうちカオリン(ハイドラスパース:BASF社製)を配合せず、湿式重質炭酸カルシウム(カービタル#60:イメリス社製)の配合量を83部に変更し、二酸化チタン(PFC−503:石原産業社製)の配合量を17部に変更した以外は実施例1と同様の方法で印刷用塗工紙を得た。
(実施例3)
下塗り塗工層用塗工液の塗工量を、基紙の片面あたり、固形分換算で6.5g/m2に変更した以外は実施例1と同様の方法で印刷用塗工紙を得た。
(実施例4)
下塗り塗工層用塗工液の調製において、カオリン(ハイドラスパース:BASF社製)を配合せず、湿式重質炭酸カルシウム(カービタル#60:イメリス社製)の配合量を83部に、二酸化チタン(PFC−503:石原産業社製)の配合量を17部にそれぞれ変更し、下塗り塗工層用塗工液の塗工量を、基紙の片面あたり、固形分換算で3.5g/m2に変更した以外は実施例1と同様の方法で印刷用塗工紙を得た。
(実施例5)
上塗り塗工層用塗工液の調製において、カオリン(DBグレーズ:イメリス社製)の配合量を50部に、湿式重質炭酸カルシウム(カービタル97:イメリス社製)の配合量を50部にそれぞれ変更した以外は実施例3と同様の方法で印刷用塗工紙を得た。
(比較例1)
下塗り塗工層用塗工液の調製において、湿式重質炭酸カルシウム(カービタル#60:イメリス社製)の配合量を76部に、二酸化チタン(PFC−503:石原産業社製)の配合量を4部にそれぞれ変更した以外は実施例1と同様の方法で印刷用塗工紙を得た。
(比較例2)
下塗り塗工層用塗工液の調製において、湿式重質炭酸カルシウム(カービタル#60:イメリス社製)の配合量を80部とし、二酸化チタン(PFC−503:石原産業社製)を配合せず、上塗り塗工層用塗工液の調製において、湿式重質炭酸カルシウム(カービタル97:イメリス社製)の配合量を67部とし、更に、二酸化チタン(PFC−503:石原産業社製)3部を配合した以外は実施例1と同様の方法で印刷用塗工紙を得た。
(比較例3)
下塗り塗工層用塗工液の調製において、湿式重質炭酸カルシウム(カービタル#60:イメリス社製)の配合量を80部とし、二酸化チタン(PFC−503:石原産業社製)の配合量を20部とした以外は実施例1と同様の方法で印刷用塗工紙を得た。
(実施例6)
<基紙の抄造>
濾水度(CSF)が400mLの広葉樹晒クラフトパルプ100部を水中に分散してパルプスラリーとし、該パルプスラリーに顔料として軽質炭酸カルシウム(TP121S:奥多摩工業社製)5部と、硫酸バンド1部と、紙力剤としてカチオン化澱粉(ケート308:日本NSC社製)0.6部と、歩留まり向上剤(ハイホールダー220:栗田工業社製)0.01部とを添加して調製した紙料を、オントップのハイブリッドフォーマーを有する抄紙機で抄紙し、坪量65g/m2の基紙を得た。
<下塗り塗工層用塗工液の調製>
酸化澱粉(MS♯3800:日本食品化工社製)を定法により蒸煮して15%濃度の糊液とし、この糊液と、顔料として二酸化チタン(PFC−503 三木産業製)の70%濃度スラリーと、希釈水とを混合して、酸化澱粉濃度が9.8%、二酸化チタン濃度が4.2%(合計の固形分濃度14%)の下塗り塗工層用塗工液を得た。
<上塗り塗工層用塗工液の調製>
実施例1と同様にして上塗り塗工層用塗工液を調製した。
<印刷用塗工紙の作製>
基紙の両面に、下塗り塗工層用塗工液を、片面あたりの塗工量が固形分換算で1g/m2となるようにゲートロールコーターで塗工紙、乾燥して下塗り塗工層を設けた。次いで、基紙の両面に設けた下塗り塗工層の両表面に、上塗り塗工層用塗工液を、片面あたりの塗工量が固形分換算で10g/m2となるようにブレードコーターで塗工し、乾燥して上塗り塗工層を設けた。以上の工程は、基紙の抄造行程から下塗り塗工層及び上塗り塗工層の塗工・乾燥工程までが一体となった所謂オンマシンコーターで実施し、その後、スーパーカレンダー処理を行って目的とする印刷用塗工紙を得た。
(実施例7)
下塗り塗工層用塗工液の調製において、酸化澱粉濃度が11.2%、二酸化チタン濃度が9.8%(合計の固形分濃度21%)となるように下塗り塗工層用塗工液を調製し、該下塗り塗工層用塗工液の片面あたりの塗工量が固形分換算で1.5g/m2となるように塗工量を変更した以外は実施例6と同様の方法で印刷用塗工紙を得た。
(比較例4)
下塗り塗工層用塗工液の調製において、酸化澱粉濃度が14%となるように調整し、二酸化チタンを配合せず(すなわち二酸化チタン濃度は0%)、上塗り塗工層用塗工液の調製において、湿式重質炭酸カルシウム(カービタル97:イメリス社製)の配合量を67部に変更し、更に、二酸化チタン(PFC−503:石原産業社製)3部を配合した以外は実施例6と同様の方法で印刷用塗工紙を得た。
(比較例5)
下塗り塗工層用塗工液の調製において、酸化澱粉濃度が8.4%、二酸化チタン濃度が12.6%(合計の固形分濃度21%)となるように下塗り塗工層用塗工液を調製した以外は実施例7と同様の方法で印刷用塗工紙を得た。
各実施例及び比較例における印刷用塗工紙の構成及び評価結果を図1及び図2に示す。なお、表中の評価については以下の方法で行った。
<ISO白色度>
JIS P 8148に準じて測定した。
<蛍光強度>
分光色彩計(商品名:PF−10、日本電色工業社製)を使用し、JIS P−8148に準拠してUVカットフィルターのある場合とない場合における塗工層両表面のISO白色度を測定した。光源には、CIE標準光源C、2°視野を用いた。UVカットフィルターを使用しない場合のISO白色度と、UVカットフィルターを使用した場合のISO白色度の差を蛍光強度とし、表裏両面の平均値をその結果とした。
<不透明度>
JIS P 8149に準拠して測定した。
<表面強度>
RI印刷機(明製作所製)を使用して、タック値15の墨インキ(商品名:TV−15、東洋インキ製)0.4gを温度30℃で練り、圧胴回転数60rpmの条件で3回印刷し、塗工層表面の剥けの程度を目視で評価した。
○:剥けがほとんどなく良好
△:剥けがやや目立ち不可
×:剥けが多く目立ち不可
図1〜図3から明らかなように、各実施例で得られた印刷用塗工紙はISO白色度が高く、不透明度も高い印刷用塗工紙であった。
ここで、実施例3と実施例5で得られた印刷用塗工紙を比較すると、両印刷用塗工紙の差異は上塗り塗工層中の湿式重質炭酸カルシウムとカオリンの配合量のみである。カオリンと湿式重質炭酸カルシウムとではカオリンの方が不透明度の向上効果が高いため、上塗り塗工層のカオリンの配合量が多い実施例5の印刷用塗工紙の方が実施例3の印刷用塗工紙より上塗り塗工層の不透明度は高くなる構成であるが、印刷用塗工紙としての不透明度は大差なく実施例5の印刷用塗工紙の方がやや不透明度が高くなる程度であり、ISO白色度については実施例3の印刷用塗工紙の方が高い結果となった。この結果より、本発明の印刷用塗工紙の構成によれば、上塗り塗工層に隠蔽性に劣る湿式重質炭酸カルシウムを多量に配合しても印刷用塗工紙の不透明度はある程度維持することができ、むしろ、白色度の比較的高い湿式重質炭酸カルシウムを高配合とすることでISO白色度が向上することがわかった。従って、上塗り塗工層の湿式重質炭酸カルシウムの含有量が高ければ高いほど本発明の効果を発揮するものと考えられる。
これに対して比較例1で得られた印刷用塗工紙は、上塗り塗工層中の顔料配合量が実施例1と同量であるにも拘わらず、不透明度が実施例1の印刷用塗工紙よりも劣るものであった。この結果から、下塗り塗工層に含まれる酸化チタンの含有量が0.2g/m2を下回ると不透明度に劣るものと考えられる。
また、比較例2の印刷用塗工紙は、下塗り塗工層に二酸化チタンを配合せず、上塗り塗工層に二酸化チタンを配合した構成であるが、実施例1〜4の印刷用塗工紙よりもISO白色度と蛍光強度に劣る結果となった。これは、二酸化チタンを上塗り塗工層に配合したために、蛍光増白剤による蛍光増白効果が二酸化チタンに阻害されたためだと考えられる。
次いで、比較例3で得られた印刷用塗工紙は、塗工層表面の剥けがやや目立つものであった。これは、下塗り塗工層に含まれる二酸化チタンの含有量が0.8g/m2よりも大きかったために、表面強度に劣るものとなったと考えられる。
次に、比較例4で得られた印刷用塗工紙は、下塗り塗工層に二酸化チタンを配合せず、上塗り塗工層に二酸化チタンを配合した構成であるが、実施例6及び実施例7で得られた印刷用塗工紙よりもISO白色度と蛍光強度に劣る結果となった。これは、上塗り塗工層に二酸化チタンを配合したことにより、蛍光増白剤による蛍光増白効果が二酸化チタンに阻害されたためであると考えられる。
また、比較例5で得られた印刷用塗工紙は、塗工層表面の剥けが多く目立つものであった。これは、下塗り塗工層に含まれる二酸化チタンの含有量が0.8g/m2よりも大きかったために、表面強度に劣るものとなったと考えられる。
以上述べたように、本発明の印刷用塗工紙によれば、見た目の白さに優れ不透明度も高いので、チラシ、カタログ、パンフレット等の商業印刷にも好適に用いることができる。
また、本発明に係る印刷用塗工紙の製造方法によれば、坪量が35〜65g/m2程度の比較的軽量な基紙を用いても十分な白色度と不透明度を有する印刷用塗工紙を製造することができ、通販用カタログ等の軽さが求められる用途にも適している。

Claims (7)

  1. 基紙の少なくとも一方の面に、下塗り塗工層と上塗り塗工層とを設けてなる印刷用塗工紙であって、
    前記下塗り塗工層には、バインダーと基紙の片面あたり0.2〜0.8g/m2の二酸化チタンが含まれており、
    前記上塗り塗工層には、顔料としてカオリン、焼成カオリン、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルク、プラスチックピグメントの中から選ばれた1種又は2種以上と、バインダーと蛍光増白剤とが含まれていることを特徴とする印刷用塗工紙。
  2. 前記上塗り塗工層に含まれる顔料の60質量%以上が湿式重質炭酸カルシウムであることを特徴とする請求項1に記載の印刷用塗工紙。
  3. 前記基紙の坪量が、35〜65g/m2であることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷用塗工紙。
  4. 前記下塗り塗工層中のバインダーの添加量は、二酸化チタン100質量部に対して90〜300質量部の範囲であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の印刷用塗工紙。
  5. 前記下塗り塗工層には、顔料としてさらに、カオリン、焼成カオリン、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルク、プラスチックピグメントの中から選ばれた1種又は2種以上が含まれていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の印刷用塗工紙。
  6. 前記下塗り塗工層には、下塗り塗工層中の全顔料100質量部に対して10〜30質量部のバインダーが含まれていることを特徴とする請求項5に記載の印刷用塗工紙。
  7. 基紙を用意する基紙用意ステップと、
    基紙の少なくとも一方の面に、基紙の片面あたり0.2〜0.8g/m2の二酸化チタンが含まれた下塗り塗工層用塗工液を塗工して下塗り塗工層を設ける下塗り塗工層形成ステップと、
    前記下塗り塗工層の表面に、顔料としてカオリン、焼成カオリン、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルク、プラスチックピグメントの中から選ばれた1種又は2種以上と、バインダーと蛍光増白剤とが含まれた上塗り塗工層用塗工液を塗工して上塗り塗工層を設ける上塗り塗工層形成ステップと、を有することを特徴とする印刷用塗工紙の製造方法。
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