JP2016103874A - モーター制御装置、シート搬送装置、画像形成装置、画像読取装置およびモーター制御方法 - Google Patents

モーター制御装置、シート搬送装置、画像形成装置、画像読取装置およびモーター制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】3相ブラシレスモーターの高制動性を実現可能なモーター制御装置を提供すること。【解決手段】電源Pからの電流をスイッチ71〜76を切り換えて3相ブラシレスモーター7のコイルU,V,Wに供給するスイッチング回路70において、制動時には、スイッチ71〜73をオフにしつつ、モーター角が0°〜60°と180°〜240°の間ではコイルUとVの組のみ、60°〜120°と240°〜300°の間ではコイルUとWの組のみ、120°〜180°と300°〜360°の間ではコイルVとWの組のみが短絡するようにスイッチ74〜76のオンとオフを切り換える。モーター角が0°,120°,240°のそれぞれに至った瞬間に、その時点で短絡されていないコイルに電源電圧よりも高電圧のピーク波形の誘導起電力が生じ、その誘電起電力による電流Ibが寄生ダイオード71a〜73aを通って電源P側に流れて消費される。【選択図】図8

Description

本発明は、3相ブラシレスモーターの制動時の回転制御に関する。
プリンターなどの画像形成装置には、画像形成の対象となるシートを搬送するシート搬送装置が備えられている。
シート搬送装置は、通常、シートの搬送路に沿ってシートの搬送方向長さよりも短い間隔をおいて複数の搬送ローラーを配置し、シート搬送方向の上流側のローラーから下流側のローラーにシートを次々に引き渡すことにより搬送する構成がとられる。
シート搬送の具体例としては、像担持体への画像形成のタイミングに応じてシートを転写位置に搬送する、いわゆるレジスト動作がある。
レジスト動作は、搬送方向に沿って搬送ローラーと、これよりも下流側のタイミングローラーが配されている場合に、搬送ローラーで1枚のシートを搬送しつつ、そのシートの搬送方向先端を、下流側で停止している一対のタイミングローラーに突き当てて、そのシートの先端側に、スキュー(斜行)を補正するためのループ(撓み)が形成されると、搬送ローラーを一時停止し、その後、画像形成のタイミングに応じて搬送ローラーとタイミングローラーの双方の回転を開始(搬送再開)するものである。
連続して搬送される複数枚のシートに対してプリント動作が行われる場合には、先行のシートの搬送方向後端がタイミングローラーを通過するとタイミングローラーを停止させ、その後、次のシートに対する上記のレジスト動作が開始される。この先行のシートと次のシートの間隔、いわゆる紙間を短くするほど、単位時間当たりのプリント枚数が多くなり、プリントの生産性を高めることができる。
上記のレジスト動作を実行する構成において紙間を短くするには、先行のシートの搬送方向後端がタイミングローラーを通過後、次のシートの搬送方向先端がタイミングローラーに到達するまでに要する時間をできるだけ短くすれば良く、この時間を短くするには、次のシートの搬送開始タイミングを早めれば良い。
ところが、次のシートの搬送方向先端がタイミングローラーに到達するまでの間にタイミングローラーの停止が完了していなければループ形成を行うことができない。このことから紙間を短縮するには、タイミングローラーの停止をより早く完了させる必要が生じる。タイミングローラーの回転駆動は通常、モーターにより行われている。例えば、3相ブラシレスモーターが用いられる場合、停止時のモーターの制動方法として、3相ブラシレスモーターの3相を同時に短絡させる、いわゆる3相短絡ブレーキが知られている。
特開2013−243824号公報
近年、プリントの生産性のさらなる向上が求められており、プリントの生産性をさらに向上させるには、上記のレジスト動作を実行する制御において3相短絡ブレーキよりも制動性が高い制動方法が必要になる。
上記では、画像形成装置のレジスト動作に関してモーターの高制動性が必要になることを説明したが、これに限られず、高制動性が求められる装置一般についても同様である。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、高制動性を実現可能なモーター制御装置、シート搬送装置、画像形成装置、画像読取装置およびモーター制御方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係るモーター制御装置は、電源と3相ブラシレスモーターの3相コイル端子TU,TV,TWとの間を接続するスイッチング回路を当該3相ブラシレスモーターのモーター角に基づき制御して、当該3相ブラシレスモーターを回転させるモーター制御装置であって、前記スイッチング回路は、前記電源から前記3相コイル端子TU,TV,TWへのそれぞれの通電経路ごとに設けられ、当該電源から当該コイル端子への電流供給と停止を切り換えるスイッチ部と、前記コイル端子TUとTVの第1の組、TVとTWの第2の組、TWとTUの第3の組のうち任意の組を選択的に短絡状態に切換可能な短絡回路部と、を備え、前記各スイッチ部は、電流供給の停止状態において前記コイル側から前記電源側への一方向にのみ電流を流すダイオードを含み、前記モーター制御装置は、前記3相ブラシレスモーターの回転中に前記モーター角を取得する取得手段と、回転中の前記3相ブラシレスモーターを停止させる際の制動時に、前記各スイッチ部に電流供給を停止させつつ、前記短絡回路部に、前記モーター角が0°〜60°と180°〜240°の間では前記第1の組のみ、60°〜120°と240°〜300°の間では前記第3の組のみ、120°〜180°と300°〜360°の間では前記第2の組のみが短絡状態になるように順次切り換えさせる2相短絡切換制御を実行する制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記スイッチング回路は、前記電源の正極側の端子から前記コイル端子TU,TV,TWへのそれぞれのハイサイド側の通電経路ごとに設けられた3組のハイサイドスイッチと、前記コイル端子TU,TV,TWのそれぞれから前記電源の負極側の端子までのそれぞれのローサイド側の通電経路ごとに設けられた3組のローサイドスイッチと、を備え、前記各スイッチ部が前記各ハイサイドスイッチに相当し、前記短絡回路部は、前記3組のローサイドスイッチに相当するとしても良い。
ここで、前記3つのハイサイドスイッチを便宜的に第1,第2,第3スイッチとし、前記3つのローサイドスイッチを便宜的に第4,第5,第6スイッチとしたとき、前記制御手段は、前記3相ブラシレスモーターの回転駆動時には、前記第1スイッチが0°〜120°のモーター角の間のみ導通状態になり、前記第2スイッチが120°〜240°のモーター角の間のみ導通状態になり、前記第3スイッチが240°〜360°のモーター角の間のみ導通状態になり、前記第4スイッチが180°〜300°のモーター角の間のみ導通状態になり、前記第5スイッチが0°〜60°および300°〜360°のモーター角の間のみ導通状態になり、前記第6スイッチが60°〜180°のモーター角の間のみ導通状態に切り換わるように、前記第1〜第6スイッチのそれぞれに対して駆動信号を出力するとしても良い。
ここで、前記制御手段は、前記2相短絡切換制御には、前記第1,第2,第3スイッチを非導通とする駆動信号を出力しつつ、前記第4スイッチに、前記回転駆動時における第1スイッチへの駆動信号の出力波形と第4スイッチへの駆動信号の出力波形との論理和をとった波形の駆動信号を出力し、前記第5スイッチに、前記回転駆動時における第2スイッチへの駆動信号の出力波形と第5スイッチへの駆動信号の出力波形との論理和をとった波形の駆動信号を出力し、前記第6スイッチに、前記回転駆動時における第3スイッチへの駆動信号の出力波形と第6スイッチへの駆動信号の出力波形との論理和をとった波形の駆動信号を出力することにより、前記短絡状態にする組の切り換えを実行するとしても良い。
ここで、前記制御手段は、前記回転駆動時に出力される第1〜第6スイッチのそれぞれに対する駆動信号に基づき前記論理和をとる演算を実行して、前記2相短絡切換制御における第4,第5,第6スイッチのそれぞれに出力する駆動信号を生成する演算部を備えるとしても良い。
また、本発明に係るシート搬送装置は、連続して搬送される2枚のシートのうち、先行のシートをシート搬送方向上流側の第1搬送ローラー、下流側の第2搬送ローラーの順に搬送し、当該先行のシートの搬送方向後端が前記第2搬送ローラーを通過してから、次のシートの搬送方向先端が前記第1搬送ローラーを通過後、前記第2搬送ローラーに至るまでの間に当該第2搬送ローラーを停止させる搬送制御を実行するシート搬送装置であって、前記第2搬送ローラーを回転させるための3相ブラシレスモーターと、電源と前記3相ブラシレスモーターの3相コイル端子TU,TV,TWとの間を接続する、上記のスイッチング回路と、前記スイッチング回路を前記3相ブラシレスモーターのモーター角に基づき制御して、当該3相ブラシレスモーターを回転させる、上記のモーター制御装置と、を備え、回転する第2搬送ローラーを停止させる際に前記3相ブラシレスモーターの制動制御を実行する場合に、前記モーター制御装置による2相短絡切換制御を用いることを特徴とする。
さらに、本発明に係る画像形成装置は、回転する像担持体上に画像を形成する画像形成装置であって、前記像担持体を回転させるための3相ブラシレスモーターと、電源と前記3相ブラシレスモーターの3相コイル端子TU,TV,TWとの間を接続する、上記のスイッチング回路と、前記スイッチング回路を前記3相ブラシレスモーターのモーター角に基づき制御して、当該3相ブラシレスモーターを回転させる、上記のモーター制御装置と、を備え、回転する像担持体を停止させる際に前記3相ブラシレスモーターの制動制御を実行する場合に、前記モーター制御装置による2相短絡切換制御を用いることを特徴とする。
また、本発明に係る画像読取装置は、スキャナーを移動して原稿画像を読み取る画像読取装置であって、前記スキャナーを移動させるための3相ブラシレスモーターと、電源と前記3相ブラシレスモーターの3相コイル端子TU,TV,TWとの間を接続する、上記のスイッチング回路と、前記スイッチング回路を前記3相ブラシレスモーターのモーター角に基づき制御して、当該3相ブラシレスモーターを回転させる、上記のモーター制御装置と、を備え、移動するスキャナーを停止させる際に前記3相ブラシレスモーターの制動制御を実行する場合に、前記モーター制御装置による2相短絡切換制御を用いることを特徴とする。
ここで、前記モーター制御装置は、前記3相ブラシレスモーターが回転していない待機中の間にも前記2相短絡切換制御を実行するとしても良い。
本発明に係るモーター制御方法は、電源と3相ブラシレスモーターの3相コイル端子TU,TV,TWとの間を接続するスイッチング回路を当該3相ブラシレスモーターのモーター角に基づき制御して、当該3相ブラシレスモーターを回転させるモーター制御装置におけるモーター制御方法であって、前記スイッチング回路は、前記電源から前記3相コイル端子TU,TV,TWへのそれぞれの通電経路ごとに設けられ、当該電源から当該コイル端子への電流供給と停止を切り換えるスイッチ部と、前記コイル端子TUとTVの第1の組、TVとTWの第2の組、TWとTUの第3の組のうち任意の組を選択的に短絡状態に切換可能な短絡回路部と、を備え、前記各スイッチ部は、電流供給の停止状態において前記コイル側から前記電源側への一方向にのみ電流を流すダイオードを含み、前記モーター制御方法は、前記3相ブラシレスモーターの回転中に前記モーター角を取得する取得ステップと、回転中の前記3相ブラシレスモーターを停止させる際の制動時に、前記各スイッチ部に電流供給を停止させつつ、前記短絡回路部に、前記モーター角が0°〜60°と180°〜240°の間では前記第1の組のみ、60°〜120°と240°〜300°の間では前記第3の組のみ、120°〜180°と300°〜360°の間では前記第2の組のみが短絡状態になるように順次切り換えさせる2相短絡切換制御を実行する制御ステップと、を含むステップを実行することを特徴とする。
上記の構成により3相ブラシレスモーターの制動時において、3相コイル端子TU,TV,TWのうち、短絡させる2つのコイル端子の組の切換ごとに当該組への切換の瞬間に、当該組に属しないコイル端子のコイルの誘導起電力により当該コイルに電源よりも高電圧のピーク波形の電圧が生じ場合に、当該誘導起電力による電流を当該コイルに対応するスイッチ部のダイオードを介してスイッチング回路の外の電源側に逃がすことができる。
電源側には通常、バイパスコンデンサーや他の電気部品が電源線に接続されており、スイッチング回路から電源側に流れた電流がバイパスコンデンサーに流れ込んで蓄電されたり電源線や他の電気部品に含まれる抵抗成分によりジュール熱として消費されたりする。
このことは、ピーク波形の電圧を生じさせた誘導起電力のエネルギーをスイッチング回路の外の電源側で消費できることを意味し、スイッチング回路内だけで消費する3相短絡ブレーキよりもそのエネルギー消費が行われ易くなり、それだけ制動性が向上する。
プリンターの全体の構成を示す図である。 給送動作のタイミングチャートを示す図である。 モーター制御部とモーターの構成を示すブロック図である。 スイッチング回路の構成を示す図である。 モーターの回転駆動時におけるホール信号と駆動信号の波形の例を示すタイミングチャートである。 2相短絡切換制御時におけるモーター角と駆動信号との対応関係を示す図である。 2相短絡切換制御時におけるホール信号と駆動信号の波形の例を示すタイミングチャートである。 (a)〜(f)は、モーターの制動時に実行される2相短絡切換制御におけるスイッチング回路とコイルU,V,Wの電流の流れの様子を模式的に示す図である。 電源線と各種電気部品の接続関係の例を示す図である。 画像読取装置の構成例を示す図である。 3相ブラシレスモーターに対するブレーキ(制動)時と駆動時に出力される駆動命令とブレーキ命令のそれぞれのタイミングチャートとモーター回転数のグラフの例を示す図である。
以下、本発明に係るモータ制御装置、画像形成装置などの実施の形態を、タンデム型カラープリンター(以下、単に「プリンター」という。)を例にして説明する。
〔1〕プリンターの全体構成
図1は、プリンター1の全体の構成を示す図である。
同図に示すように、プリンター1は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであり、画像プロセス部10と、中間転写部20と、給送部30と、定着部40と、全体制御部50と、モーター制御部60を備え、ネットワーク(例えばLAN)に接続されて、外部の端末装置(不図示)からの印刷(プリント)ジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)色からなるカラーの画像形成を実行する。
画像プロセス部10は、Y〜K色のそれぞれに対応する作像部10Y、10M、10C、10Kを備えている。
作像部10Yは、矢印A方向に回転する感光体ドラム11と、その周囲に配設された帯電部12、露光部13、現像部14、一次転写ローラー15および感光体ドラム11を清掃するためのクリーナー16などを備えており、感光体ドラム11上にY色のトナー像を作像する。この構成は、他の作像部10M、10C、10Kについて同様であり、同図では符号を省略している。各感光体ドラム11上に、対応する色のトナー像が作像される。
中間転写部20は、矢印方向に周回走行される中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21を張架する駆動ローラー22と従動ローラー23と、中間転写ベルト21を挟んで駆動ローラー22と対向する位置に配され、中間転写ベルト21に圧接される二次転写ローラー24などを備える。
給送部30は、シート搬送装置として機能し、給紙カセット31と、ピックアップローラー32と、搬送ローラー対33と、タイミングローラー対34などを備える。以下、搬送ローラー対とタイミングローラー対を、一対であることを示す必要がある場合を除いて、それぞれ搬送ローラーとタイミングローラーと称する。
給紙カセット31は、記録用のシートとしての用紙Sを収容する。
ピックアップローラー32は、給紙カセット31から用紙Sを搬送路39に繰り出し、搬送ローラー33は、繰り出された用紙Sを、さらに搬送方向下流側に向けて搬送する。
タイミングローラー34は、搬送ローラー33により搬送されて来る用紙Sを二次転写ローラー24に送り出すタイミングをとるためのローラーである。
ピックアップローラー32は、モーター5により回転駆動され、搬送ローラー33は、モーター6により回転駆動され、タイミングローラー34は、モーター7により回転駆動される。なお、給送部30以外の感光体ドラム11や中間転写ベルト21などの各回転体については、他のモーター(不図示)により回転駆動される。
モーター7は、3つのコイルU,V,Wを有する3相ブラシレスモーターであり、他のモーターは、DCブラシレスモーターが用いられている。
モーター7を3相ブラシレスモーターとしているのは、回転中のタイミングローラー34を停止させる場合のモーター7の制動(ブレーキ)制御として、後述の2相短絡切換制御を適用することにより、モーター7の減速開始から停止までに要する時間をより短縮して、プリントの生産性を向上させるためである。
モーター7の回転軸とタイミングローラー34とは、不図示の減速ギアを有する駆動伝達機構を介して連結されるが、モーター7のブレーキ力ができるだけ遅延せずにタイミングローラー34に伝達されるように、例えばギアのバックラッシュを少なくした構成などが好ましい。ダイレクトドライブ方式とすることもできる。
定着部40は、定着ローラー41と加圧ローラー42を備え、所定の定着温度で用紙Sを加熱、加圧してトナー像を定着させる。
全体制御部50は、外部の端末装置からの画像信号をY〜K色用のデジタル信号に変換し、作像部10Y〜10Kごとに、その露光部13を駆動させるための駆動信号を生成して、その駆動信号により露光部13を駆動させる。これにより各露光部13からレーザービームLが出射され、感光体ドラム11が露光走査される。
この露光走査を受ける前に作像部10Y〜10Kごとに、その感光体ドラム11が帯電部12により一様に帯電されており、レーザービームLの露光により感光体ドラム11上に静電潜像が形成され、その静電潜像が現像部14の現像剤により現像されて、感光体ドラム11上にトナー像が形成される。
各感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、一次転写ローラー15により中間転写ベルト21上に一次転写される。この際、各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト21上の同じ位置に多重転写されるようにタイミングをずらして実行される。
中間転写ベルト21上に多重転写された各色トナー像は、中間転写ベルト21の周回走行により、二次転写ローラー24が中間転写ベルト21に圧接される位置である二次転写位置241に移動する。この二次転写位置241が中間転写ベルト21(像担持体)上のトナー像を用紙Sに転写するための転写位置になる。
上記の作像動作のタイミングに合わせて、給送部30からは、タイミングローラー34を介して用紙Sが給送されて来ており、その用紙Sは、周回走行する中間転写ベルト21と二次転写ローラー24の間に挟まれて搬送され、二次転写ローラー24に供給される二次転写電圧により生じる電界による静電力の作用を受けて、二次転写位置241において、中間転写ベルト21上の各色トナー像が一括して用紙Sに二次転写される。
二次転写位置241を通過した用紙Sは、定着部40に搬送され、ここでトナー像が加熱、加圧により用紙Sに定着された後、排出ローラー対43を介して排出され、収容トレイ44に収容される。
搬送路39の近傍であり、ピックアップローラー32よりも用紙搬送方向下流かつ搬送ローラー33よりも用紙搬送方向上流であり搬送ローラー33の近傍の位置には、搬送されている用紙Sを検出するための用紙検出センサー37が配置されている。
また、搬送ローラー33よりも用紙搬送方向下流かつタイミングローラー34よりも用紙搬送方向上流でありタイミングローラー34の近傍の位置には、搬送されている用紙Sを検出するための用紙検出センサー38が配置されている。
用紙検出センサー37と38のそれぞれは、用紙Sを1枚ごとに、その用紙Sの搬送方向先端(用紙の先端)と後端(用紙の後端)を検出すると、その検出信号をモーター制御部60に送る。
モーター制御部60(モーター制御装置)は、全体制御部50からの指示に基づき各モーターの回転と停止を制御する。また、モーター制御部60は、用紙検出センサー37,38の検出信号に基づき、モーター5〜7を制御して、用紙Sの給紙カセット31からの繰り出し動作、用紙Sの搬送、用紙Sの先端部にループLpを形成するレジスト動作などを含む給送動作を実行する。
〔2〕給送動作
図2は、給紙カセット31から2枚の用紙Sを1枚ずつ連続して繰り出す場合の給送動作を示すタイミングチャートである。以下、1枚目の用紙Sを用紙S1、2枚目の用紙Sを用紙S2という。
同図に示すようにモーター制御部60は、時点t0においてモーター5の回転駆動を開始(ON)させる。これにより、ピックアップローラー32の回転が開始され、用紙S1が給紙カセット31から繰り出される。
給紙カセット31から繰り出された用紙S1の先端が用紙検出センサー37により検出されると(時点t1)、モーター制御部60は、モーター6の回転を開始させる。これにより、搬送ローラー33の回転が開始され、用紙S1の先端が搬送ローラー33に至ると、回転中の搬送ローラー33により用紙S1が搬送される。
モーター制御部60は、内蔵されるタイマー(不図示)により時点t1から計時を開始し、時点t1から所定時間T1の経過時にモーター5の回転を停止(OFF)させる。これにより、ピックアップローラー32の回転が停止される。なお、ピックアップローラー32には、ワンウエイクラッチが内蔵されており、回転駆動が停止されても、搬送される用紙S1に従動回転(図1では反時計方向に回転)することが許容される構成なので、搬送ローラー33による用紙S1の搬送に支障が生じることはない。
搬送ローラー33により搬送される用紙S1の先端が用紙検出センサー38により検出(時点t2)されてから所定時間T2を経過すると、モーター制御部60は、モーター6の回転を停止させる。これにより、搬送ローラー33の回転が停止される。
用紙S1の先端が用紙検出センサー38により検出された時点t2では、モーター7が停止状態、すなわちタイミングローラー34が停止状態にある。
用紙S1の先端が用紙検出センサー38により検出(時点t2)されてから、停止中のタイミングローラー対34のニップ(一方と他方のローラー同士が相互に接している部分)に到達した後、回転中の搬送ローラー33が停止するまでの間、用紙S1の先端が停止しつつ用紙S1の後端側が搬送ローラー33により搬送されるので、用紙S1の先端部にループLp(図1の破線で示す部分)が形成される。
ループLpの大きさ(撓み量)は、所定時間T2の長さにより決まるので、所定の大きさのループLpが確保されるように所定時間T2の長さが予め決められる。
モーター制御部60は、時点t2からt3までの間にモーター6と7を停止させることにより、搬送ローラー33とタイミングローラー34の両方を停止させて、用紙S1を一時停止させる。なお、図示していないが二次転写ローラー24は、搬送ローラー33とタイミングローラー34の停止に関わりなく、所定のシステムスピードでの回転が画像形成開始から継続されている。
時点t3は、作像部10Y〜10Kによる作像動作(画像形成)のタイミングに基づく用紙Sの搬送再開タイミングを示しており、全体制御部50から1枚の用紙Sごとに、その搬送再開タイミングを示す指示信号がモーター制御部60に送信される。
モーター制御部60は、全体制御部50からの指示信号を受け付けると(時点t3)、モーター6と7の回転駆動を開始させる。これにより、搬送ローラー33とタイミングローラー34の両方の回転が開始され、一時停止されていた用紙S1の搬送が再開され、用紙S1がシステムスピードで二次転写位置241に向けて搬送される。この時点t2〜t3間の動作がレジスト動作に相当する。
用紙S1の後端が用紙検出センサー37により検出されると(時点t4)、モーター制御部60は、モーター5の回転を開始させる。これにより、ピックアップローラー32の回転が開始され、用紙S2が給紙カセット31から繰り出される。
モーター制御部60は、時点t4から所定時間T3の経過時にモーター6の回転を停止させる。これにより、搬送ローラー33の回転が停止される。なお、所定時間T3は、用紙S1の後端が用紙検出センサー37により検出されてから、用紙S1の後端が搬送ローラー33を通過するまでに要する時間に相当する。
用紙S1の後端が用紙検出センサー38により検出(時点t5)されてから所定時間T4の経過時に、モーター制御部60は、モーター7の回転を停止させるために2相短絡切換制御による制動(ブレーキ)を開始する。これにより、タイミングローラー34の回転が停止される。このことは、以降も同様である。
次に、用紙S2の先端が用紙検出センサー37により検出されると(時点t6)、モーター制御部60は、モーター6の回転を開始させる。これにより、搬送ローラー33の回転が開始され、用紙S2の先端が搬送ローラー33に至ると、回転中の搬送ローラー33により用紙S2が搬送される。
モーター制御部60は、時点t6から所定時間T5の経過時にモーター5の回転を停止させる。これにより、ピックアップローラー32の回転が停止される。
搬送中の用紙S2の先端が用紙検出センサー38により検出(時点t7)されてから、所定時間T2を経過すると、モーター制御部60は、モーター6の回転を停止させる。これにより、搬送ローラー33の回転が停止され、用紙S2の搬送が一時停止される。搬送ローラー33の回転の停止までの間に用紙S2の先端部にループLpが形成される。
モーター制御部60は、用紙S2の搬送再開タイミングを示す指示信号を受け付けると(時点t8)、モーター6と7の回転駆動を開始させる。これにより、一時停止されていた用紙S2の搬送が再開され、用紙S2が二次転写位置241に向けて搬送される。
モーター制御部60は、用紙S2の後端が用紙検出センサー37により検出(時点t9)されてから所定時間T3の経過時にモーター6の回転を停止させる。これにより、搬送ローラー33の回転が停止される。
そして、用紙S2の後端が用紙検出センサー38により検出(時点t10)されてから所定時間T4の経過時に、モーター制御部60は、モーター7の回転を停止させるために2相短絡切換制御による制動(ブレーキ)を開始する。これにより、タイミングローラー34の回転が停止される。図2では、2枚の用紙Sを1枚ずつ連続して給送する場合の例を説明したが、用紙Sの枚数が3枚以上でも基本的に同様であり、用紙S2に対する動作と同じ動作が3枚目以降の用紙Sごとに繰り返される。
このように複数枚の用紙Sを1枚ずつ給送する場合、プリントの生産性を向上させる方法の一つに先行の用紙Sと次の用紙Sとの間隔(紙間)を短縮する方法がある。図2において用紙S1とS2の紙間は、時点t5〜t8までの区間に相当する。
用紙S1とS2の紙間は、用紙S1の後端と用紙S2の先端との間の距離に等しいので、用紙Sの搬送速度を一定とすれば、先行の用紙S1に対する次の用紙S2の繰り出し開始タイミング(時点t4)をできるだけ早くすることにより短縮できるはずである。
例えば、用紙S2の繰り出し開始タイミングを時点t4から太い実線で示す時点t21まで前倒しすれば、用紙S2の先端が用紙検出センサー37により検出されるタイミングが太い実線で示す時点t22になり、用紙S2の先端が用紙検出センサー38により検出されるタイミングが太い実線で示す時点t23になる。
このことは、用紙S2の先端がより早いタイミングでタイミングローラー34まで到達することを意味し、それだけ用紙S2に対するレジスト動作の開始も前倒しされ、これに伴って用紙S2の搬送再開タイミング(時点t8)も前倒しが可能できることになる。
ところが、仮に、用紙S2の先端がタイミングローラー34に到達した時点(時点t23直後)で、未だ、先行の用紙S1の搬送終了によるタイミングローラー34の停止が完了(時点t24)していない、すなわち減速中であれば、その減速中のタイミングローラー34により用紙S2の先端部が搬送されてしまう。
レジスト動作によるループLpの形成は、タイミングローラー34の停止を前提に実行されるので、減速中とはいえ、回転しているタイミングローラー34により用紙S2が少しでも搬送されてしまうと、用紙S2の先端部に所定の大きさよりも小さいループLpしか形成できなくなる。
また、レジスト動作後に用紙S2の二次転写位置241への搬送を再開した場合、用紙S2の先端が二次転写位置241に到達するタイミングが本来のタイミングよりもレジスト動作時にタイミングローラー34で搬送された分だけ早くなる。このようになれば、中間転写ベルト21上のトナー像が二次転写位置241に到達した時点で既に用紙S2の先端が二次転写位置241を通過していることが起こり、用紙S2上において本来の位置よりも用紙後端側にずれた位置にトナー像が二次転写されることになる。
ループLpが小さすぎるとスキュー補正がうまくいかず、トナー像の先端の用紙S2への転写位置がずれると、トナー像の後端が用紙S2からはみだして用紙S2に転写されなくなることが生じてしまう。
これらを防止するには、用紙S2の先端がタイミングローラー34に到達した時点でタイミングローラー34の停止が完了していることが条件になる。つまり、用紙S2の繰り出し開始タイミングの前倒しは、用紙S2の先端がタイミングローラー34に到達した時点でタイミングローラー34が停止しているという条件の範囲内で行えることになる。
このことは、換言すればタイミングローラー34、すなわちモーター7の減速開始から停止までに要する時間をより短縮できれば、その短縮分、用紙S2の繰り出し開始タイミングの前倒しが可能になって、紙間を短縮できることを意味する。このモーター7の減速開始から停止までに要する時間をより短縮するための制動制御として、本実施の形態ではモーター制御部60による2相短絡切換制御が実行される。
以下、モーター制御部60の構成、回転駆動時の制御および2相短絡制御の内容を具体的に説明する。
〔3〕モーター制御部60の構成
図3は、モーター制御部60の構成を示すブロック図である。
同図に示すようにモーター制御部60は、回転制御部61とモーター角取得部62を備える。回転制御部61は、2相短絡制御部63を備え、モーター7の回転駆動時、停止までの制動時、停止時のそれぞれのときにスイッチング回路70に対し、モーター7のコイルU,V,Wへの電流の供給と停止の切り換えを指示する駆動信号を出力する。駆動信号には、U+,U-,V+,V-,W+,W-の6種類が含まれる。
スイッチング回路70は、回転制御部61からの駆動信号に基づき、電源、ここではDC+24V電源から出力される電流の、モーター7のコイルU,V,Wへの供給と停止を切り換える。スイッチング回路70の構成については、後述する。
モーター7は、永久磁石が設けられたローター(不図示)の周囲に配置された固定子巻線である3つのコイルU,V,Wが配置されてなる、いわゆる2極3スロットの3相ブラシレスモーターである。3つのコイルU,V,Wは、Y結線されている。また、モーター7には、電気角(以下、「モーター角」という。)で120°の間隔をあけて3つのホールセンサー81,82,83が配置されている。
ホールセンサー81〜83のそれぞれは、ローターが回転すると、その回転角に応じてローターの回転位置を示すホール信号(図5)を出力する。出力されたホール信号は、モーター角検出部80に入力される。
モーター角検出部80は、入力されたホール信号に基づきローターの現在の回転位置(モーター角)を所定のサンプリング間隔ごとに検出して、その検出結果を順次、モーター角取得部62に出力する。モーター角検出部80は、モーター7に設けられていても良いし、モーター制御部60に設けられていても良い。
モーター角取得部62は、モーター角検出部80からモーター角の検出結果が出力される度に、その検出結果を取得して、取得した検出結果を回転制御部61に送る。
回転制御部61は、モーター7の回転駆動時には、モーター7のコイルU,V,Wに回転磁界が生じるように、モーター角の検出結果に基づき6個の駆動信号U+〜W-をスイッチング回路70に出力してモーター7への電流供給を実行させる。また、モーター7の停止時には、モーター7への電流供給の遮断を指示する駆動信号をスイッチング回路70に出力する。
さらに、回転制御部61は、モーター7を停止させる際の制動時には、2相短絡切換制御を実行すべく、スイッチング回路70に対し、電源PからコイルU,V,Wへの電流供給を停止させつつ、モーター角の検出結果に基づき駆動信号U-,V-,W-の出力を切り換えて、短絡させる2つのコイルの組を予め決められた順番で切り換えさせる。2相短絡切換制御は、2相短絡制御部63が担当する。
〔4〕スイッチング回路70の構成
図4は、スイッチング回路70の構成とモーター7との接続関係を示す図である。
同図に示すようにスイッチング回路70は、FET(Field Effect Transistor)からなる6個のスイッチ素子71〜76を備える同期整流方式によるフルブリッジ型のインバーター回路である。
モーター7は、3相コイル端子TU,TV,TWを有し、コイルUの一方の端子がコイル端子TUに接続され、コイルVの一方の端子がコイル端子TVに接続され、コイルWの一方の端子がコイル端子TWに接続され、コイルU〜Wのそれぞれの他方の端子は中性点79に接続されている。
スイッチング回路70のスイッチ素子71は、電源Pからモーター7のコイル端子TUへの通電経路91に設けられ、スイッチ素子72は、電源Pからモーター7のコイル端子TVへの通電経路92に設けられ、スイッチ素子73は、電源Pからモーター7のコイル端子TWへの通電経路93に設けられている。
スイッチ素子74は、モーター7のコイル端子TUからアース(GND)への通電経路94に設けられ、スイッチ素子75は、モーター7のコイル端子TVからアースへの通電経路95に設けられ、スイッチ素子76は、モーター7のコイル端子TWからアースへの通電経路96に設けられている。電源Pは、電源の正極側に相当し、アースは、電源の負極側に相当する。
スイッチ素子71〜76をコイル端子TU,TV,TWを挟んで電源P側とアース側に分けたとき、スイッチ素子71〜73がハイサイドスイッチに、スイッチ素子74〜76がローサイドスイッチに、通電経路91〜93がハイサイド側の通電経路に、通電経路94〜96がローサイド側の通電経路になる。
スイッチ素子71のゲートには、回転制御部61からの駆動信号U+が入力され、スイッチ素子72のゲートには、回転制御部61からの駆動信号V+が入力され、スイッチ素子73のゲートには、回転制御部61からの駆動信号W+が入力され、スイッチ素子74のゲートには、回転制御部61からの駆動信号U-が入力され、スイッチ素子75のゲートには、回転制御部61からの駆動信号V-が入力され、スイッチ素子76のゲートには、回転制御部61からの駆動信号W-が入力される。
なお、各スイッチ素子71〜76に並列に接続されているダイオード71a〜76aは、それぞれがスイッチ素子(FET)の寄生ダイオードを示している。この寄生ダイオード71a〜76aは、電源Pからアースに向かう方向の電流を通過させず、その逆方向の電流を通過させる、すなわちコイルU〜W側から電源P側への一方向にのみ電流を流し、コイルU〜W側で発生した、電源Pよりも高電圧の電力を電源P側に逃がしてスイッチング回路70を保護する、いわゆるフライホイールダイオードの機能を有している。
このような構成において、回転制御部61は、モーター7の回転駆動時には、ホールセンサー81〜83から出力されるホール信号に基づき駆動信号U+〜W-のそれぞれのレベルをハイとローに切り換えて、モーター角の大きさに応じてスイッチ素子71〜76のオンとオフの組み合わせを切り換える。
図5は、モーター7の回転駆動時におけるホール信号と駆動信号の波形の例を示すタイミングチャートである。
同図に示すホール信号U相は、ホールセンサー81のホール信号に対応し、ホール信号V相は、ホールセンサー82のホール信号に対応し、ホール信号W相は、ホールセンサー83のホール信号に対応している。ホール信号U〜W相は、モーター角が180°に達するごとにレベルがハイとローに交互に切り換わり、それぞれのレベル切換タイミングが60°ごとにずれている。
駆動信号U+〜W-は、ホール信号U〜W相のレベル切換タイミングに応じてONとOFFとが切り換わる。ここで、各駆動信号のONは、対応するスイッチ素子がオン(導通)になり、各駆動信号のOFFは、対応するスイッチ素子がオフ(非導通)になることを意味する。
例えば、モーター角が0°〜60°の間では、駆動信号U+とV-のみがONになっているので、スイッチ素子71と75のみがオンになり、電源Pからの電流がスイッチ素子71、コイル端子TU、コイルU、中性点79、コイルV、コイル端子TV、スイッチ素子75の順に流れる状態になる。
同様に、モーター角が60°〜120°の間では、駆動信号U+とW-のみがONになっているので、スイッチ素子71と76のみがオンになり、電源Pからの電流がスイッチ素子71、コイル端子TU、コイルU、中性点79、コイルW、コイル端子TW、スイッチ素子76の順に流れる状態になる。
他のモーター角についても同様であるが、例えば、モーター角が180°〜240°の間では、駆動信号U-とV+のみがONになっているので、スイッチ素子74と72のみがオンになり、電源Pからの電流がスイッチ素子72、コイル端子TV、コイルV、中性点79、コイルU、コイル端子TU、スイッチ素子74の順に流れる状態になる。
駆動信号U+とU-を見ると、それぞれがONになっている区間は同じ120°であるが、駆動信号U+がONの区間は0°〜120°の間であり、駆動信号U-がONの区間は180°〜300°の間になっており、60°ずれている。駆動信号U+がONになっているときにコイルUに流れる電流の向きは、コイル端子TUから中性点79に向かう方向であるが、駆動信号U-がONになっているときにコイルUに流れる電流の向きは、中性点79からコイル端子TUに向かう方向になっており、駆動信号U+がONのときとは逆方向になっている。これらのことは、コイルV,Wについて同様である。
モーター7の回転駆動時に、モーター角を0°を基準に、0°〜360°の範囲を1周期として、1周期単位で、駆動信号U+〜W-のレベルを同図に示すタイミングで切り換えることにより、モーター7のコイルU,V,Wに回転磁界を生じ、モーター7が3相同期電動機の原理で回転する。なお、図5では、いわゆる矩形波駆動方式の例を説明したが、これに代えてモーター7の回転駆動時にいわゆる正弦波駆動を用いることもできる。
〔5〕モーター7の制動時における2相短絡切換制御の内容
図6は、2相短絡切換制御時におけるモーター角と駆動信号との対応関係を示す図であり、図7は、2相短絡切換制御時におけるホール信号と駆動信号の波形の例を示すタイミングチャートである。なお、モーター7の制動時のモーター角は、モーター7の回転駆動時と同様にホール信号に基づき取得される。
図6と図7に示すようにモーター7の制動時には、モーター角が0°〜360°の範囲において、駆動信号U+,V+,W+の全てがOFFになっている。これにより、モーター7の制動時には、スイッチ素子71,72,73が同時にオフ(非導通)になるので、モーター7のコイルU,V,Wに電源Pからの電流が供給されない電流停止状態になる。
一方、駆動信号U-,V-,W-については、モーター角の大きさに応じてONとOFFが切り換わっている。具体的には、モーター角が0°〜60°と180°〜240°の間では駆動信号U-とV-のみがON、60°〜120°と240°〜300°の間では駆動信号U-とW-のみがON、120°〜180°と300°〜360°の間では駆動信号V-とW-のみがONになっている。
駆動信号U-の出力波形は、図5に示す回転駆動時における駆動信号U+の出力波形と駆動信号U-の出力波形との論理和(OR)をとったものに相当する。
具体的には、駆動信号U+とU-のONをHレベルに、OFFをLレベルに置き換えると、図5に示す回転駆動時におけるモーター角0°〜60°の間では、駆動信号U+がHレベル、U-がLレベルであるので、これらのORをとるとHレベルになり、図7に示すモーター角0°〜60°の間における駆動信号U-のHレベル、すなわちONに等しくなる。また、図5に示す回転駆動時におけるモーター角120°〜180°の間では、駆動信号U+とU-が両方ともLレベルであるので、これらのORをとるとLレベルになり、図7に示すモーター角120°〜180°の間における駆動信号U-のLレベル、すなわちOFFに等しくなる。他の駆動信号V-,W-についても同じことがいえる。
図6に示すモーター7の制動時における駆動信号U+〜W-の出力波形の情報は、予め回転制御部61の記憶部(不図示)に記憶されたものを読み出して取得するとしても良いし、これに代えて、回転駆動時における駆動信号U+〜W-の出力波形の情報(図5)に基づき演算部(不図示)が上記の論理和をとる演算を実行して生成するとしても良い。
図6と図7に示すモーター7の制動時における駆動信号U+〜W-の出力パターンにおいて、駆動信号U-とV-のみがONになるということは、スイッチ素子74と75のみがオンになるので、3相コイル端子TU,TV,TWのうち、コイル端子TUとTVの第1の組のみが短絡、すなわち3つのコイルU,V,WのうちコイルUとVの組のみが短絡状態になることを意味する。
また、駆動信号U-とW-のみがONになるということは、スイッチ素子74と76のみがオンになるので、コイル端子TUとTWの第2の組のみが短絡、すなわちコイルUとWの組のみが短絡状態になることを意味し、駆動信号V-とW-のみがONになるということは、スイッチ素子75と76のみがオンになるので、コイル端子TVとTWの第3の組のみが短絡、すなわちコイルVとWの組のみが短絡状態になることを意味する。
つまり、2相短絡切換制御は、モーター角が0°〜60°と180°〜240°の間では、コイルUとVの組のみが短絡状態になり、60°〜120°と240°〜300°の間ではコイルUとWの組のみが短絡状態になり、120°〜180°と300°〜360°の間ではコイルVとWの組のみが短絡状態になるように、短絡させるコイルの組をモーター角の大きさに応じて順次切り換える制御といえる。また、スイッチ素子74〜76は、コイル端子の第1〜第3の組のうち任意の組を選択的に短絡状態に切換可能な短絡回路部を構成するものである。
図8は、モーター7の制動時に実行される2相短絡切換制御におけるスイッチング回路70とコイルU,V,Wとの主な電流の流れの様子を模式的に示す図であり、モーター角で60°ごとに(a)〜(f)に分けて示されている。
図8(a)は、モーター角が0°〜60°の間における電流の流れの様子を示す図である。図8(a)に示すようにモーター角が0°〜60°の間には、スイッチ素子74と75のみがオンになってコイルUとVが短絡状態になる。このときモーター7の惰性回転により発生するコイルUとVの誘導起電力が短絡される。
コイルUとVの誘導起電力による電流Ia(実線で示す)は、コイルUから通電経路94、スイッチ素子74、通電経路95、スイッチ素子75、コイルVを介してコイルUに戻るループ回路に流れる。なお、スイッチ素子74,75がオンのためにアース電位と同程度の電位になっており、電源Pの電圧よりも低くなるので、電流Iaは、スイッチ素子71,72の寄生ダイオード71a,72aを通って電源P側には流れない。
この電流Iaは、回転駆動時におけるモーター角0°〜60°の間に流れる電流に対し、その流れが逆方向になる(図5の回転駆動時のタイミングチャート参照)。従って、モーター7の制動時にモーター角0°〜60°の間に形成されるループ回路に流れる電流Iaによりモーター7にブレーキ力(制動力)が作用する。
コイルUとVに発生する誘導起電力、つまり電気エネルギーは、ループ回路のスイッチ素子74,75などの抵抗を流れるときに熱エネルギーとして消費されるが、この電気エネルギーの消費が行われ易いほど単位時間当たりに流れる電流量が多くなり、回転駆動時とは反対方向の回転磁界が強く作用して、それだけブレーキ力が強くなる。
一方、電流Iaとは別の破線で示す電流Ibの流れは、モーター角が0°に至った時点でコイルWに発生した誘導起電力が通電経路93に設けられたスイッチ素子73の寄生ダイオード73aを通過して通電経路93を経て電源P側に流れる様子を示している。
モーター角が0°に至った時点とは、図8(f)に示すモーター角300°〜360°の範囲のうちモーター角が360°、すなわち0°に至った時点のことである。
図8(f)に示すモーター角が300°〜360°の範囲では、コイルVとWの組のみが短絡状態になり、コイルWからスイッチ素子76、75、コイルVを介してコイルWに戻るループ回路に電流Iaが流れている状態である。
このループ回路に電流Iaが流れている状態でモーター角が360°(=0°)に至った時点で、スイッチ素子76がオンからオフに切り換わるので、この0°の時点で短絡状態になったコイルUとVの組に属しないコイルWには、それまでと同じ向きの電流Iaを流し続けようとする誘電起電力が発生する。
この誘電起電力の電圧波形は、瞬時に立ち上がりピークを経て瞬時に立ち下がる波形であり、そのピーク値が電源Pの電圧よりも高い。そして、図8(a)に示すようにスイッチ素子76はオフになっているので、図8(a)の破線で示すように誘電起電力による電流Ibの全部がコイルWからスイッチ素子73の寄生ダイオード73aを通過して電源Pに向かって流れる。
スイッチング回路70と電源Pは、電源線99を介して接続されており、電源線99には、図9に示すように電源Pの正極側と負極側を接続するいわゆるバイパスコンデンサー88や、スイッチング回路70、モーター制御部60、全体制御部50などに設けられたノイズ吸収用のコンデンサーや抵抗(不図示)、他のモーター5,6などを制御するモーター制御部(不図示)などの各種電気部品が接続されている。
このような構成においてスイッチング回路70から電源線99に流れた電流Ibは、電源線99に接続されているバイパスコンデンサー88を含む各コンデンサーに流れ込み、その電荷が蓄積されることにより消費されたり、電源線99や他の電気部品に含まれる抵抗成分によりジュール熱として消費されたりする。
つまり、コイルWで発生した誘導起電力による電気エネルギーをスイッチング回路70とは別のところで消費できることになる。なお、電流Ibは、モーター角が0°に至った瞬間にだけ、例えば数ミリ秒程度だけ流れるものなので、スイッチング回路70外の各電気部品に流れても各電気部品に支障が生じることはない。
これに対して3相短絡の場合には、モーター角が0°〜360°に亘ってスイッチ素子74〜76の全てがオンになる。従って、コイルWの誘導起電力による電流Ibは、ハイサイド側のスイッチ素子73の寄生ダイオード73aを通って電源P側に流れるものとローサイド側のスイッチ素子76に流れるものとに分流される。つまり、コイルWの誘導起電力による電流Ibの一部がスイッチング回路70内で消費されることになる。
スイッチング回路70内におけるエネルギー消費は、主に低抵抗のスイッチ素子74〜76によるものになるが、スイッチング回路70外では、電源線99に接続されている全てのコンデンサーや抵抗などの各電気部品による消費になるので、スイッチング回路70内よりもエネルギー消費が行われ易い。このことは、コイルで発生した誘導起電力による電気エネルギーをできるだけスイッチング回路70の外で消費した方がスイッチング回路70内で消費するよりもエネルギー消費が行われ易いということに等しい。
上記のようにコイルで発生した誘導起電力による電気エネルギーが消費され易いほど、そのコイルによる回転駆動時とは反対方向の回転磁界が強く作用するようになってブレーキ力が強くなる。従って、コイルWにおける誘導起電力による電気エネルギーの全部をスイッチング回路70の外で消費できる2相短絡切換制御の方が、その一部しか消費できない3相短絡よりも強いブレーキ力をモーター7に作用させることができる。
上記では、モーター角が0°〜60°の範囲の場合の例を説明したが、モーター角が60°〜120°の範囲の場合には、図8(b)に示す状態になる。
すなわち、スイッチ素子74と76のみがオンになってコイルUとWが短絡状態になる。この短絡状態のコイルUとWの誘導起電力による、回転駆動時とは逆方向の電流IaがコイルUからスイッチ素子74,76、コイルWを介してコイルUに戻るループ回路に流れる。これにより、モーター7にブレーキ力が作用する。
なお、図8(b)には電流Ibが記載されていない。これは、次の理由による。
すなわち、モーター角が60°に至った時点でスイッチ素子75がオンからオフに切り換わり、コイルVには、それまでと同様の電流を流し続けようとする誘導起電力が瞬時に生じる。ところが、モーター角が60°に至った時点でのコイルVに流れる電流の向きは、図8(b)の破線で示す向きになる。この破線で示す電流の向きは、コイルU,V,Wの結線位置である中性点79に向かう方向になっている。
モーター角が60°に至った時点では、コイルUには、中性点79からスイッチ素子74に向かう電流が流れている。このことから誘導起電力によりコイルVに瞬時に流れる電流は、破線で示すようにコイルUに流れる電流と合流してスイッチング回路70内を流れるが、スイッチング回路70外の電源P側に向かってはほとんど流れないからである。このことは、モーター角が180°、300°のそれぞれに至った時点でも同様である。
モーター角が120°〜180°の範囲における電流Iaの流れは、図8(c)に示され、180°〜240°の範囲における電流Iaの流れは、図8(d)に示され、240°〜300°の範囲における電流Iaの流れは、図8(e)に示され、300°〜360°の範囲における電流Iaの流れは、図8(f)に示されている。
図8(c)に示すようにモーター角が120°に至った時点で短絡状態になったコイル端子TVとTWの組に属しないコイル端子TUに接続されるコイルUに生じる誘導起電力による電流Ibがスイッチ素子71の寄生ダイオード71aを通過して電源P側に瞬時に流れる。また、図8(e)に示すようにモーター角が240°に至った時点で短絡状態になったコイル端子TUとTWの組に属しないコイル端子TVに接続されるコイルVに生じる誘導起電力による電流Ibがスイッチ素子72の寄生ダイオード72aを通過して電源P側に瞬時に流れる。
つまり、本実施の形態の2相短絡切換制御では、制動時においてモーター角が0°,120°,240°のそれぞれに至った時点で瞬時に発生した高電圧の誘導起電力による電流Ibをスイッチング回路70の外で消費できる。
従って、3相短絡のようにスイッチング回路70内でしか消費できない場合に比べて、ブレーキ力が強く作用して、モーター7の停止までに要する時間を短縮できる。本願発明者らの実験では一例として、2相短絡切換制御を用いれば3相短絡に対して停止開始から停止までに要する時間が約15%、短縮されることが認められた。
また、電流Ibは、モーター角が0°,120°,240°のそれぞれに至った瞬間にのみ流れるものなので、例えば停止までの間に亘って流れ続ける場合にこれを蓄えるための大型の蓄電池などをスイッチング回路70とは別に用意する必要もなく、回路構成の簡素化を図れる。
さらに、スイッチング回路70に対する駆動信号U+〜W-の出力を切換制御すれば良く、摩擦力によってタイミングローラー34の回転を規制する機械式のブレーキ装置を別に配置する構成に比べて遥かに低コストかつ装置小型化を実現できる。
なお、モーター7の回転駆動時の回転を正回転としたとき、逆方向への回転(逆回転)が行われる場合には、逆回転中に取得されるモーター角は、正回転時とは逆になり、360°,359°・・1°,0°の順に取得される。そして、逆回転中のモーター7の回転駆動時および制動時における各コイルU,V,Wへの電流の切り換えは、取得されたモーター角に基づき、図5、図8に示すタイミングとは逆順に実行される。
本発明は、モーター制御装置や画像形成装置などに限られず、3相ブラシレスモーターの回転を制御するモーター制御方法であるとしてもよい。また、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。さらに、本発明に係るプログラムは、例えばフレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROMなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、用紙Sを搬送するタイミングローラー34の制動制御に2相短絡切換制御を適用する例を説明したが、これに限られない。例えば、搬送ローラー33の制動制御にも2相短絡切換制御を適用するとしても良い。この場合、モーター6として3相ブラシレスモーターが使用される。
また、給紙カセット31から繰り出された用紙Sを搬送するローラーを回転駆動するモーターを停止させる際の制動制御に限られず、例えば搬送される原稿の画像を読み取るスキャンジョブを実行する画像読取装置におけるスキャナーや搬送ローラーの制動制御に適用することもできる。
図10は、画像読取装置100の構成例を示す図である。
同図に示すように画像読取装置100は、イメージリーダー部101と原稿搬送部102を備え、固定光学系の一つであるシートスルー方式と移動光学系であるスキャナー移動方式のいずれかを選択して原稿画像の読み取りが可能な構成になっている。
シートスルー方式で原稿画像を読み取る場合には、イメージリーダー部101のスキャナー112が読取ガラス111の直下のシートスルーポジション(読取位置)に静止した状態で、原稿搬送部102により搬送された原稿が読取ガラス111の上面を通過する際にその原稿にスキャナー112のランプ114からの光を照射させる。原稿面からの反射光が第1ミラー113、第2ミラー115および第3ミラー116により光路変更され、集光レンズ117によってCCDラインセンサー118の受光面で結像される。
一方、スキャナー移動方式で原稿画像を読み取る場合には、原稿搬送部102が上方に開放された状態で原稿が読取ガラス119上にセットされると、スキャナー112が同図の右方向に移動する。この移動の際に第2ミラー115と第3ミラー116が対となって、スキャナー112と同方向かつ移動速度の半分の速度で移動して、原稿面から集光レンズ117までの距離(光路長)が一定に保たれるようになっている。
スキャナー112の移動の間に読取ガラス119上で静止している原稿にランプ114からの光が照射され、その反射光が第1ミラー113などを介してCCDラインセンサー118の受光面で結像される。
スキャナー112による原稿面への光の照射が終了すると、スキャナー112がリターンして、シートスルーポジションまで戻るとスキャナー112が停止する。スキャナー112の移動は、スキャナー移動モーター109の回転駆動力により行われる。
スキャナー移動モーター109は、3相ブラシレスモーターであり、移動するスキャナー112を停止させる際の制動時に2相短絡切換制御が用いられる。
これにより、スキャナー112の停止までに要する時間をより短縮することができる。スキャナー112の停止までに要する時間を短縮できれば、それだけ、次に実行されるシートスルー方式によるスキャンジョブの開始を早めることができ、スキャンジョブの生産性を向上することができる。
一方、原稿搬送部102は、複数枚の原稿を1枚ずつ読取位置に向かって搬送するものであり、ピックアップローラー123、捌きローラー対125、タイミングローラー126などの原稿搬送用の複数のローラーを備える。ここで、タイミングローラー126は、3相ブラシレスモーター(不図示)により回転駆動され、他のローラーのそれぞれは、DCブラシレスモーター(不図示)により回転駆動される。
原稿搬送時には、昇降板122の上昇により原稿給紙トレイ120上に載置された原稿束の先端部が持ち上げられて、最上位の原稿の上面にピックアップローラー123が当接する。この状態で、ピックアップローラー123が一定時間回転することにより、原稿給紙トレイ120から原稿が搬送路124内へ繰り出される。原稿が2枚以上重なった状態で繰り出されても、捌きローラー対125により最上位の原稿だけが通過するように捌かれ、その最上位の原稿(以下、「原稿S1」という。)が1枚目の原稿として捌きローラー対125を通過して、タイミングローラー126に向かって搬送される。
タイミングローラー126は原稿S1の先端が到着した時点では停止しているが、捌きローラー対125の回転は継続しているので、原稿S1の先端部にループが形成される。これにより、原稿S1の傾きが矯正され、その後、所定のタイミングでタイミングローラー126の回転が開始されると、原稿S1がタイミングローラー126により下流側に搬送される。なお、搬送された原稿S1の後端が捌きローラー対125を通過すると、捌きローラー対125の回転が停止される。
タイミングローラー126を通過した原稿S1は、その下流側に配置された搬送ローラー127により、さらに下流側に搬送され、読取ガラス111の上面を通過した後、搬送ローラー128,129の順にさらに下流側に搬送され、排出ローラー130により排出されて、原稿排紙トレイ121上に収容される。
2枚目の原稿(以下、「原稿S2」という。)の搬送開始は、ピックアップローラー123と捌きローラー対125の回転開始により行われる。具体的には、原稿S1の後端がタイミングローラー126を通過した後、タイミングローラー126が一旦停止した状態で原稿S2の先端がタイミングローラー対126のニップに到達するようなタイミングでピックアップローラー123と捌きローラー対125の回転が開始される。
回転中のタイミングローラー126を一旦停止させる際の制動制御として、タイミングローラー126を回転駆動する3相ブラシレスモーターに対して2相短絡切換制御が用いられる。これにより、タイミングローラー126の停止までに要する時間を短縮できる。
タイミングローラー126の停止までに要する時間を短縮できれば、それだけ原稿S2の搬送開始タイミングを早められることになる。原稿S2の搬送開始タイミングが早められるということは、原稿S1とS2の間隔(上記の紙間に相当)が短縮され、原稿S1とS2の間隔が短縮されるということは、単位時間当たりに読み取り可能な原稿の枚数が多くなり、それだけスキャンジョブの生産性を向上することができる。
図11は、3相ブラシレスモーターに対するブレーキ(制動)時と駆動時に出力される駆動命令とブレーキ命令のそれぞれのタイミングチャートとモーター回転数のグラフの例を示す図である。ここで、駆動命令のONとは、図5に示す駆動信号U+〜W-がモーター制御部60からスイッチング回路70に出力されることを示し、ブレーキ命令のONとは、図7に示す駆動信号U+〜W-がモーター制御部60からスイッチング回路70に出力されることを示している。なお、各命令のOFFは、それぞれの出力の停止を示す。
図11に示すように時点t21で駆動命令がONされ、ブレーキ命令がOFFされると、3相ブラシレスモーターの回転が開始されてモーター回転数が上昇し(加速区間)、時点t23付近でモーター回転数が一定に落ち着く。そして、時点t22で駆動命令がOFF、ブレーキ命令がONに切り換わると、2相短絡切換制御が開始され、モーター回転数が減少していき(減速区間)、時点t24で3相ブラシレスモーターが停止する。
この停止後もブレーキ状態が維持され、このときも2相短絡切換制御を継続して実行することができる。時点t21以前のブレーキ状態でも同様とすることができる。換言すれば、モーターを回転させていない(停止している)期間である待機中の間にも2相短絡切換制御を実行する構成をとることができる。
この待機中にも2相短絡切換制御を実行することを、例えばスキャナー移動モーター109に適用すれば、読取部としてのスキャナー112がシートスルーポジションに停止中に2相短絡によるブレーキ力が作用し続けることになる。
例えば、待機中に画像読取装置100に外部から何らかの衝撃が加えられ、スキャナー112に対して移動方向への外力が作用し、その外力がスキャナー移動モーター109に伝わってスキャナー移動モーター109を回転させるような場合でも、その回転に対して2相短絡切換制御によるブレーキ力が作用するので、その外力によるスキャナー112の移動範囲を極力小さく抑えることができる。
スキャナー112がシートスルーポジションから大きく外れた位置まで移動してしまうと、次にシートスルー方式によるスキャンジョブを実行する際、その開始に先立ってスキャナー112をシートスルーポジションまで戻す動作を行う必要がある。スキャナー112の移動範囲が大きいほど、シートスルーポジションまで戻すのに要する時間がかかり、スキャンジョブの開始が遅れることになる。従って、上記のように待機中にも2相短絡切換制御を実行することにより、スキャンジョブをより早く開始でき、スキャンジョブの生産性の向上を図ることができる。なお、図11に示すタイミング制御は、他のタイミングローラー126などに適用することもできる。
(2)上記実施の形態では、モーター7とスキャナー移動モーター109などに3相ブラシレスモーターを適用する構成例を説明したが、これに限られない。ブレーキ力をより強く作用させたいモーターに3相ブラシレスモーターを適用し、そのモーターの制動時に2相短絡切換制御を実行するとしても良い。
例えば、感光体ドラム11を回転駆動するモーターに3相ブラシレスモーターを適用して感光体ドラム11の停止の際に2相短絡切換制御を実行する構成とすることができる。回転する感光体ドラム11を停止する度にそのときの制動開始から停止までの間の惰性による感光体ドラム11の回転数を少なくすることができる。
感光体ドラム11表面に、残留物を清掃するためのクリーニングブレードなどからなるクリーナー16が当接されている構成では、感光体ドラム11表面と、クリーナー16の感光体ドラム11表面との当接部分とが長期に亘って徐々に摩耗し易い。この摩耗は、感光体ドラム11の累積回転数が増えるほど進行するので、2相短絡切換制御の適用により停止の度に感光体ドラム11の制動開始から停止までの間の回転数(時間)を少なくできれば、それだけ感光体ドラム11の累積回転数が少なくなり、摩耗の進行を抑制して、感光体ドラム11およびクリーナー16の寿命の向上に繋がる。
また、クリーナー16による摩耗に限られず、感光体ドラム11の累積回転数が増えるに伴って感光体ドラム11の寿命が短くなるような構成に適用できる。このことは、中間転写ベルト21についても同様であり、トナー像などの画像を担持する感光体ドラム11や中間転写ベルト21などの像担持体を備える画像形成装置において、像担持体の回転停止の際の制動制御に適用できる。
また、ホールセンサー81〜83が設けられる構成としたが、モーター角を取得することができれば良く、ホールセンサー以外の磁気センサーなどを用いることもできる。さらに、センサーレス方式によるローターの回転により発生する起電力(誘起電圧)の波形に基づきモーター角を検出して取得する構成とすることも可能である。また、モーターの回転軸の回転角(機械角)を検出するロータリーエンコーダーを設け、検出された回転角と電気角とが一致する構成であれば、検出された回転角をモーター角として取得し、不一致の構成であれば、検出された回転角を電気角に変換したものをモーター角として取得することができる。
(3)上記実施の形態では、3相ブラシレスモーターを2極3スロットの構成例を説明としたが、モーター制動時の2相短絡切換制御が実行可能な構成であれば、極数やスロット数が上記のものに限られることはない。また、3相ブラシレスモーターをY結線のものを用いたが、例えばΔ結線のものを用いる構成にも適用できる。
また、電源からモーター7のコイルUへの電流の供給と停止を切り換えるスイッチ部として、FETからなるスイッチ素子71を用い、スイッチ素子71の寄生ダイオード71aをフライホイールダイオードとして利用する構成例を説明したが、これに限られない。
例えば、寄生ダイオード71aとは別のダイオードをフライホイールダイオードとしてスイッチ素子71に並列接続して、スイッチ素子71とそのダイオードとでスイッチ部を構成するとしても良い。他のスイッチ素子72〜76についても同様である。
また、スイッチング回路70をフルブリッジ型のものを用いるとしたが、これに限られず、コイル端子TU,TV,TWのそれぞれへの電流の供給と停止、および3相コイル端子TU,TVの組、TV,TWの組、TW,TUの組のうち任意の組を選択的に短絡状態に切換可能な回路であれば良い。
(4)上記実施の形態では、画像形成装置の一例としてのタンデム型のプリンター1の構成例を説明したが、これに限られない。画像形成装置としては、例えば複写機やファクシミリ装置、複合機(MFP:Multiple Function Peripheral)等などに適用できる。
また、搬送中の用紙Sや原稿などのシートをループ形成のために一時停止する場合に限られず、例えばループ形成しなくても搬送中のシートを画像形成や原稿読取のタイミングに至るのを待つために、一時停止後に搬送を再開する場合の一時停止までのブレーキ時の制動制御にも適用できる。
すなわち、連続して搬送される2枚のシートのうち、先行のシートをシート搬送方向上流側の第1搬送ローラー(搬送ローラー33、捌きローラー対125など)、下流側の第2搬送ローラー(タイミングローラー34、126など)の順に搬送し、先行のシートの搬送方向後端が第2搬送ローラーを通過してから、次のシートの搬送方向先端が第1搬送ローラーを通過後、第2搬送ローラーに至るまでの間に第2搬送ローラーを停止させる際に、第2搬送ローラーを回転駆動する3相ブラシレスモーターの制動制御を行うモーター制御部60(モーター制御装置)を有するシート搬送装置に適用でき、このようなモーター制御装置を備える画像形成装置や画像読取装置などを含む画像処理装置に適用できる。
さらに、画像処理装置に限られず、3相ブラシレスモーターを駆動源に有する装置において、3相ブラシレスモーターの停止までの間の制動制御として2相短絡切換制御を実行するモーター制御装置に適用できる。
また、上記実施の形態及び上記変形例の内容をそれぞれ可能な限り組み合わせるとしても良い。
本発明は、3相ブラシレスモーターの制動時の回転制御を実行するモーター制御装置、これを有するシート搬送装置などに広く適用することができる。
1 プリンター
7,109 3相ブラシレスモーター
34 タイミングローラー
38 レジストセンサー
60 モーター制御部
61 回転制御部
62 モーター角取得部
63 2相短絡制御部
70 スイッチング回路
71,72,73,74,75,76 スイッチ素子
71a,72a,73a,74a,75a,76a 寄生ダイオード
80 モーター角検出部
81,82,83 ホールセンサー
91,92,93,94,95,96 通電経路
99 電源線
Ia,Ib 電流
P 電源
U,V,W コイル
TU,TV,TW 3相コイル端子

Claims (10)

  1. 電源と3相ブラシレスモーターの3相コイル端子TU,TV,TWとの間を接続するスイッチング回路を当該3相ブラシレスモーターのモーター角に基づき制御して、当該3相ブラシレスモーターを回転させるモーター制御装置であって、
    前記スイッチング回路は、
    前記電源から前記3相コイル端子TU,TV,TWへのそれぞれの通電経路ごとに設けられ、当該電源から当該コイル端子への電流供給と停止を切り換えるスイッチ部と、
    前記コイル端子TUとTVの第1の組、TVとTWの第2の組、TWとTUの第3の組のうち任意の組を選択的に短絡状態に切換可能な短絡回路部と、
    を備え、
    前記各スイッチ部は、電流供給の停止状態において前記コイル側から前記電源側への一方向にのみ電流を流すダイオードを含み、
    前記モーター制御装置は、
    前記3相ブラシレスモーターの回転中に前記モーター角を取得する取得手段と、
    回転中の前記3相ブラシレスモーターを停止させる際の制動時に、前記各スイッチ部に電流供給を停止させつつ、前記短絡回路部に、前記モーター角が0°〜60°と180°〜240°の間では前記第1の組のみ、60°〜120°と240°〜300°の間では前記第3の組のみ、120°〜180°と300°〜360°の間では前記第2の組のみが短絡状態になるように順次切り換えさせる2相短絡切換制御を実行する制御手段と、
    を備えることを特徴とするモーター制御装置。
  2. 前記スイッチング回路は、
    前記電源の正極側の端子から前記コイル端子TU,TV,TWへのそれぞれのハイサイド側の通電経路ごとに設けられた3組のハイサイドスイッチと、
    前記コイル端子TU,TV,TWのそれぞれから前記電源の負極側の端子までのそれぞれのローサイド側の通電経路ごとに設けられた3組のローサイドスイッチと、を備え、
    前記各スイッチ部が前記各ハイサイドスイッチに相当し、
    前記短絡回路部は、前記3組のローサイドスイッチに相当することを特徴とする請求項1に記載のモーター制御装置。
  3. 前記3つのハイサイドスイッチを便宜的に第1,第2,第3スイッチとし、
    前記3つのローサイドスイッチを便宜的に第4,第5,第6スイッチとしたとき、
    前記制御手段は、
    前記3相ブラシレスモーターの回転駆動時には、前記第1スイッチが0°〜120°のモーター角の間のみ導通状態になり、前記第2スイッチが120°〜240°のモーター角の間のみ導通状態になり、前記第3スイッチが240°〜360°のモーター角の間のみ導通状態になり、前記第4スイッチが180°〜300°のモーター角の間のみ導通状態になり、前記第5スイッチが0°〜60°および300°〜360°のモーター角の間のみ導通状態になり、前記第6スイッチが60°〜180°のモーター角の間のみ導通状態に切り換わるように、前記第1〜第6スイッチのそれぞれに対して駆動信号を出力することを特徴とする請求項2に記載のモーター制御装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記2相短絡切換制御には、
    前記第1,第2,第3スイッチを非導通とする駆動信号を出力しつつ、
    前記第4スイッチに、前記回転駆動時における第1スイッチへの駆動信号の出力波形と第4スイッチへの駆動信号の出力波形との論理和をとった波形の駆動信号を出力し、
    前記第5スイッチに、前記回転駆動時における第2スイッチへの駆動信号の出力波形と第5スイッチへの駆動信号の出力波形との論理和をとった波形の駆動信号を出力し、
    前記第6スイッチに、前記回転駆動時における第3スイッチへの駆動信号の出力波形と第6スイッチへの駆動信号の出力波形との論理和をとった波形の駆動信号を出力することにより、前記短絡状態にする組の切り換えを実行することを特徴とする請求項3に記載のモーター制御装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記回転駆動時に出力される第1〜第6スイッチのそれぞれに対する駆動信号に基づき前記論理和をとる演算を実行して、前記2相短絡切換制御における第4,第5,第6スイッチのそれぞれに出力する駆動信号を生成する演算部を備えることを特徴とする請求項4に記載のモーター制御装置。
  6. 連続して搬送される2枚のシートのうち、先行のシートをシート搬送方向上流側の第1搬送ローラー、下流側の第2搬送ローラーの順に搬送し、当該先行のシートの搬送方向後端が前記第2搬送ローラーを通過してから、次のシートの搬送方向先端が前記第1搬送ローラーを通過後、前記第2搬送ローラーに至るまでの間に当該第2搬送ローラーを停止させる搬送制御を実行するシート搬送装置であって、
    前記第2搬送ローラーを回転させるための3相ブラシレスモーターと、
    電源と前記3相ブラシレスモーターの3相コイル端子TU,TV,TWとの間を接続する、請求項1に記載のスイッチング回路と、
    前記スイッチング回路を前記3相ブラシレスモーターのモーター角に基づき制御して、当該3相ブラシレスモーターを回転させる、請求項1〜5のいずれか1項に記載のモーター制御装置と、
    を備え、
    回転する第2搬送ローラーを停止させる際に前記3相ブラシレスモーターの制動制御を実行する場合に、前記モーター制御装置による2相短絡切換制御を用いることを特徴とするシート搬送装置。
  7. 回転する像担持体上に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記像担持体を回転させるための3相ブラシレスモーターと、
    電源と前記3相ブラシレスモーターの3相コイル端子TU,TV,TWとの間を接続する、請求項1に記載のスイッチング回路と、
    前記スイッチング回路を前記3相ブラシレスモーターのモーター角に基づき制御して、当該3相ブラシレスモーターを回転させる、請求項1〜5のいずれか1項に記載のモーター制御装置と、
    を備え、
    回転する像担持体を停止させる際に前記3相ブラシレスモーターの制動制御を実行する場合に、前記モーター制御装置による2相短絡切換制御を用いることを特徴とする画像形成装置。
  8. スキャナーを移動して原稿画像を読み取る画像読取装置であって、
    前記スキャナーを移動させるための3相ブラシレスモーターと、
    電源と前記3相ブラシレスモーターの3相コイル端子TU,TV,TWとの間を接続する、請求項1に記載のスイッチング回路と、
    前記スイッチング回路を前記3相ブラシレスモーターのモーター角に基づき制御して、当該3相ブラシレスモーターを回転させる、請求項1〜5のいずれか1項に記載のモーター制御装置と、
    を備え、
    移動するスキャナーを停止させる際に前記3相ブラシレスモーターの制動制御を実行する場合に、前記モーター制御装置による2相短絡切換制御を用いることを特徴とする画像読取装置。
  9. 前記モーター制御装置は、
    前記3相ブラシレスモーターが回転していない待機中の間にも前記2相短絡切換制御を実行することを特徴とする請求項8に記載の画像読取装置。
  10. 電源と3相ブラシレスモーターの3相コイル端子TU,TV,TWとの間を接続するスイッチング回路を当該3相ブラシレスモーターのモーター角に基づき制御して、当該3相ブラシレスモーターを回転させるモーター制御装置におけるモーター制御方法であって、
    前記スイッチング回路は、
    前記電源から前記3相コイル端子TU,TV,TWへのそれぞれの通電経路ごとに設けられ、当該電源から当該コイル端子への電流供給と停止を切り換えるスイッチ部と、
    前記コイル端子TUとTVの第1の組、TVとTWの第2の組、TWとTUの第3の組のうち任意の組を選択的に短絡状態に切換可能な短絡回路部と、
    を備え、
    前記各スイッチ部は、電流供給の停止状態において前記コイル側から前記電源側への一方向にのみ電流を流すダイオードを含み、
    前記モーター制御方法は、
    前記3相ブラシレスモーターの回転中に前記モーター角を取得する取得ステップと、
    回転中の前記3相ブラシレスモーターを停止させる際の制動時に、前記各スイッチ部に電流供給を停止させつつ、前記短絡回路部に、前記モーター角が0°〜60°と180°〜240°の間では前記第1の組のみ、60°〜120°と240°〜300°の間では前記第3の組のみ、120°〜180°と300°〜360°の間では前記第2の組のみが短絡状態になるように順次切り換えさせる2相短絡切換制御を実行する制御ステップと、を含むステップを実行することを特徴とするモーター制御方法。
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