JP2005057852A - ブラシレスモータの駆動装置 - Google Patents

ブラシレスモータの駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 スムーズな制動をかけることにより、回転速度の安定化や回転速度の低減を容易に行うブラシレスモータの駆動装置を提供する。
【解決手段】 磁極位置検知手段13の検知信号に応じて、固定子に配された励磁コイル12a〜12cの通電を切り換えつつ回転子を回転制御するブラシレスモータの駆動装置1であって、駆動信号を生成する制御回路部5と、駆動信号に基づいてスイッチング素子を開閉制御して励磁コイルへの通電制御を行うインバータ制御部6と、回転速度検知手段15を備え、制御回路部5は、回転速度が所定速度を超えるときは、制動信号を生成してインバータ制御部6へ送出し、制動信号に基づいて、駆動信号で通電中の励磁コイルを除くいずれかの励磁コイルへ通電して制動制御を行う構成。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ブラシレスモータの駆動装置に係り、更に詳しくは、スムーズな制動によって回転速度の安定化を図ったブラシレスモータの駆動装置に関する。
近時、ブラシを有するDCモータに代えて、ブラシレスモータが用いられるようになって来た。ブラシレスモータは、DCモータの有する機械的なブラシを取り除き、代わりに、電磁的に回転子の回転を検知して励磁コイルへの通電を切換制御するものであり、モータの回転に伴う雑音の発生が低減され、耐久性が向上する優れた面を有している。
ブラシレスモータは、例えば、コンベアラインなど多種多様の装置の駆動源として用いられる。
ところで、ブラシレスモータを用いたコンベアラインなどでは、平坦なコンベアラインに限らず、傾斜を有するコンベアラインも形成される。ところが、傾斜を有するコンベアライン、特に、下降傾斜を有するラインでは、搬送物が下降傾斜部分において重力を受けて加速され、搬送物の加速に伴ってブラシレスモータの回転速度も加速される不具合があった。このため、加速された搬送物を停止する際の衝撃が増大したり、搬送速度の増大に伴って慣性が増加し、停止位置が安定しないなどの問題を生じていた。
このようなブラシレスモータに加わる外力に起因する回転速度の増大を防ぐため、従来より、回転速度を低減する種々の制動制御が考案されている。例えば、特許文献1には、ブラシレスモータへ通電しつつ回転方向を逆転させることにより、制動を行う構成が開示されている。
特開平06−276785号公報
ところが、前記特許文献1に開示されたブレーキ制御によれば、回転方向を逆転させるべく大きな励磁電流を印加する必要があり、通電電流が著しく増大する不具合があった。また、ブレーキ制御を開始すると、それまでの回転に対して急激な制動力が作用するため、振動や衝撃が生じて騒音の発生の要因となり、改善が望まれていた。
本発明は、前記事情に鑑みて提案されるもので、通電電流の増加を抑えつつスムーズな制動をかけることにより、回転速度の安定化や回転速度の低減を極めて容易に行うことのできるブラシレスモータの駆動装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために提案される請求項1に記載の発明は、回転子の磁極位置を検知する磁極位置検知手段を有し、当該磁極位置検知手段の検知信号に応じて、固定子に配された複数の励磁コイルへの通電を順次切り換えつつ回転子を回転制御するブラシレスモータの駆動装置であって、磁極位置検知手段の検知信号に応じて駆動信号を生成する制御回路部と、複数のスイッチング素子を有し、駆動信号に基づいて各スイッチング素子を開閉制御して各励磁コイルへの通電制御を行うインバータ制御部と、回転子の回転速度を検知する回転速度検知手段を備え、制御回路部は、回転速度検知手段で検知される回転速度が所定速度を超えるときは、駆動信号と共に制動信号を生成してインバータ制御部へ送出し、インバータ制御部は、駆動信号に基づいて各励磁コイルへの通電を順次切り換えて回転制御を継続しつつ、制動信号に基づいて、駆動信号で通電中の励磁コイルを除く少なくともいずれかの励磁コイルへ通電して制動制御を行う構成とされている。
本発明によれば、回転速度検知手段で検知される回転速度が所定速度以下のときは、インバータ制御部は、制御回路部から伝送される駆動信号に基づいて、各励磁コイルへの通電を順次切り換えて通常の回転制御を行う。
一方、回転速度検知手段で検知される回転速度が所定速度を超えると、制御回路部は、駆動信号と共に制動信号を生成してインバータ制御部へ送出する。そして、インバータ制御部は、伝送される駆動信号に基づいて、各励磁コイルへの通電を順次切り換えて通常の回転制御を継続しつつ、同時に、制動信号に基づいて、駆動信号で通電中の励磁コイルを除く少なくともいずれかの励磁コイルへ通電して制動制御を行う。
則ち、本発明によれば、回転子の回転速度が所定速度を超えると、回転制御を継続しつつ、回転制御によって順次切り換えて通電される励磁コイルとは別の励磁コイルに通電して、回転力に抗する制動力を回転子に印加する。そして、制動力によって回転子の回転速度が所定速度まで低下すると、制御回路部は、制動制御を停止して通常の回転制御に戻る。
従って、本発明によれば、回転方向を逆転させる大電流を励磁コイルへ通電して制動を行うような構成に比べて、回転子に急激なトルク変動が生じない。これにより、制動に伴う振動や衝撃の発生を抑えてスムーズな減速を行うことができ、しかも、消費電力の増加を抑えることができる。
本発明において、制動信号に基づいて通電を行う励磁コイルは、非通電中であり、回転子に対して制動磁界を発生させ得るものであれば、いずれの励磁コイルであっても良い。
従って、磁極位置検知手段の検知信号に応じて、インバータ制御部により制動磁界を発生させ得る非通電中の励磁コイルに順次通電を行うことにより、回転制御を行いつつ制動制御を行うことが可能である。
また、本発明において、ブラシレスモータの回転子の磁極数、固定子の相数および励磁コイルのスロット数は適宜に設定することができる。いずれの構成においても、前記したように、制動磁界を発生させ得る非通電中の励磁コイルに順次通電を行うことにより、回転制御を行いつつ効果的に制動制御を行うことが可能である。
本発明において、磁極位置検知手段は、ホール素子などの磁極に応じて異なる信号を出力する素子を用いて構成することができる。また、本発明において、回転速度検知手段は、前記磁極検知手段の検知信号を用いて構成することも可能である。
請求項2に記載の発明は、請求項1のブラシレスモータの駆動装置において、複数の励磁コイルは互いに一方の端部同士を接続してY型結線され、インバータ制御部は、正電源側から各々スイッチング素子を介して各励磁コイルの他方の端部に接続される上アーム制御部と、当該各励磁コイルの他方の端部から各々スイッチング素子を介して負電源側に接続される下アーム制御部とを備え、インバータ制御部は、上アーム制御部によっていずれかの励磁コイルを正電源側に導通させると共に、当該励磁コイルとは異なる励磁コイルを下アーム制御部によって負電源側に導通させる励磁コイルへの通電制御を、駆動信号に基づいて励磁コイルを順次切り換えつつ継続して回転制御を行い、当該回転制御に並行して、制動信号に基づいて、駆動信号により通電中の励磁コイルを除くいずれかの励磁コイルを下アーム制御部によって負電源側に導通させ、駆動信号により通電される励磁コイルの電流を、負電源側に導通させた励磁コイルに分流させて制動制御を行う構成とされている。
本発明は、請求項1のブラシレスモータの駆動装置におけるインバータ制御部の構成を具体的に示したものである。
本発明の構成を、U,V,Wの3つの相を有する3相ブラシレスモータを例に挙げて説明する。本発明によれば、U,V,Wの各相の励磁コイルは、一方の端部同士が互いに接続されてY型結線とされ、各励磁コイルの他方の端部はインバータ制御部に接続される。
そして、駆動信号に基づきインバータ制御部によって、U相の励磁コイルが正電源側に導通し、V相の励磁コイルが負電源側に導通すると、正電源側からU相およびV相の励磁コイルを通って負電源に至る電流が通電される。これにより、U相およびV相の励磁コイルは通電方向で定まる向きに磁化されて回転子が回転力を得る。このような励磁コイルの通電を、相を順次切り換えつつ継続することにより、回転子が連続的に回転力を得て回転する。
また、回転速度検知手段の検知信号が所定回転速度を超えると、駆動信号による回転制御に並行して、駆動信号によって通電中のU相およびV相の励磁コイルを除くW相の励磁コイルに制動信号に基づいて通電が行われる。則ち、制動信号に基づきインバータ制御部によって、W相の励磁コイルが負電源側に導通される。これにより、駆動信号に基づいて、正電源側からU相およびV相の励磁コイルを通って負電源に至る電流が通電される状態から、駆動信号および制動信号の双方の信号に基づいて、正電源側からU相の励磁コイルを通り、V相およびW相の励磁コイルを並列に通って負電源に至る電流が通電された状態となる。このW相の励磁コイルの通電により、当該W相の励磁コイルが特定の方向に磁化されて回転子に制動力が印加される。このような励磁コイルの通電を、相を順次切り換えつつ継続することにより、回転子が連続的に回転力を受けつつ制動力を受けて減速させることが可能となる。
本発明において、正電源および負電源は、相対的な電圧を示すものである。従って、正電源および負電源に代えて、正電源と接地電位でも良く、また、接地電位と負電源であっても良い。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2のブラシレスモータの駆動装置において、制御回路部は、回転子の回転速度を規定する基準信号を生成する基準信号生成部と、基準信号生成部の生成する基準信号と回転速度検知手段の検知信号を比較して双方の差に応じた誤差信号を出力する誤差検出部と、回転子の回転速度が規定値を超えるときに誤差検出部が出力する誤差信号に基づいて制動信号を生成する制動信号生成部を備えた構成とされている。
本発明によれば、基準信号と回転速度検知手段の検知信号の差に応じた誤差信号に基づいて制動信号が生成される。従って、回転子の回転速度が基準信号と一致するまで制動信号によって回転子が制動される帰還制御により、回転子の回転速度を安定化することが可能である。
本発明において、基準信号生成部の基準信号および回転速度検知手段の検知信号は、各々、電圧信号とすることができ、双方の電圧信号の差分を誤差検出部で誤差電圧として検出することができる。
また、本発明において、基準信号生成部の基準信号および回転速度検知手段の検知信号は、各々、パルス信号(クロック信号)とすることができ、双方のパルス信号の周期差(周波数差)を誤差検出部で誤差周期(誤差周波数)として検出することができる。
また、本発明においても、請求項1の記載と同様に、回転速度検知手段は、磁極位置検知手段の構成を用いて構成することが可能である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のブラシレスモータの駆動装置において、基準信号生成部は回転子の回転速度を規定する所定周波数の基準クロック信号を生成すると共に、回転速度検知手段は回転速度に応じた周波数の検知パルス信号を出力し、検知パルス信号が基準クロック信号の周波数に対して所定倍数となったときに回転子の回転速度が基準クロック信号で規定される回転速度と一致する構成とされ、誤差検出部は、検知パルス信号の1周期間にカウントされる基準クロック信号数、または、基準クロック信号の1周期間にカウントされる検知パルス信号数に応じた誤差信号を出力する構成とされている。
本発明によれば、例えば、基準クロック信号の周波数を1KHzとし、検知パルス信号が基準クロック信号の周波数に対して0.1倍となったときに、回転子の回転速度が基準クロック信号で規定される回転速度と一致する構成を採ることができる。則ち、1KHzの基準クロック信号に対して、検知パルス信号が100Hzとなったときに、回転子の回転速度が規定速度となる構成を採ることができる。
この構成によれば、検知パルス信号の1周期間に基準クロック信号が10クロックカウントされれば誤差信号の出力を停止させる。また、ロータの回転速度が増加すると、検知パルス信号の1周期間における基準クロック信号のカウント数が9,8・・・と低下するので、カウント数の低下に応じた誤差信号を出力することが可能である。
また、例えば、基準クロック信号の周波数を100Hzとし、検知パルス信号が基準クロック信号の周波数に対して10倍となったときに、回転子の回転速度が基準クロック信号で規定される回転速度と一致する構成を採ることができる。則ち、100Hzの基準クロック信号に対して、検知パルス信号が1KHzとなったときに、回転子の回転速度が規定速度となる構成を採ることができる。
この構成によれば、基準クロック信号の1周期間に検知パルス信号が10パルスカウントされれば誤差信号の出力を停止させる。また、ロータの回転速度が増加すると、基準クロック信号の1周期間における検知パルス信号のカウント数が11,12・・・と増加するので、カウント数の増加に応じた誤差信号を出力することが可能である。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4のブラシレスモータの駆動装置において、制動信号生成部は、誤差検出部から出力される誤差信号に応じてパルス幅変調された制動信号を生成する構成とされている。
本発明によれば、例えば、誤差信号が大きいほど、パルス幅の広い(デューティ比の大きい)制動信号を出力し、誤差信号が小さいほど、パルス幅の狭い(デューティ比の小さい)制動信号を出力するパルス幅変調を施すことができる。
これにより、パルス幅変調された制動信号をインバータ制御部へ伝送してパルス幅に応じた期間だけオン・オフ制御を行うことができる。これにより、安定した制動制御を行いつつ回路構成を簡略化することが可能である。
本発明のブラシレスモータの駆動装置によれば、回転制御を行いつつ制動制御を行うことにより、通電電流の増加や、振動、衝撃の発生を抑制しつつスムーズで安定した制動を行うことができ、回転速度を安定させることが可能となる。また、制動を行うための回路構成が簡単であり、回路の安定化、省コスト化を図ることができる。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。尚、説明に際しては、まず、ブラシレスモータの回転制御に関する構成および制御の説明を先立って行い、その後に、本発明の制動制御に係る構成および制御の詳細な説明を行う。
図1は本実施形態に係るブラシレスモータの駆動装置1を示すブロック構成図、図2は図1に示すブラシレスモータ本体の内部構造を示す模式図、図3は図1に示す駆動装置1で生成される駆動信号を示すタイムチャート、図4は図1で採用するドライブ回路の具体的な回路例図、図5は図1で採用する三相インバータ回路の具体的な回路例図、図6はブラシレスモータの回転制御を示す模式図である。
本実施形態のブラシレスモータの駆動装置1は、図1の様に、ブラシレスモータ2とその駆動制御装置3で構成され、駆動制御装置3は、制御回路部5、インバータ制御部6および電源回路部7を備えている。そして、制御回路部5で生成された駆動信号や制動信号に基づいてインバータ制御部6によりブラシレスモータ2へ通電制御して回転制御や制動制御を行う構成とされている。
ブラシレスモータ2は、図1の様に、モータ本体10と回転速度検出部(回転速度検知手段)15を備えている。
モータ本体10は、図2の様に、円筒形のロータ(回転子)11の内部中心軸上に固定子12を配した構造である。本実施形態に採用するブラシレスモータ2は3相型であり、ロータ11の磁極数が2、固定子12のスロット数が3の構成である。則ち、本実施形態に採用する3相ブラシレスモータ2は、2極3スロット型である。
ロータ11の内周面には、図2の様に、異なる磁極を対向させて永久磁石11a,11bが固定されている。また、固定子12の3つのスロット(相)U,V,Wには、各々励磁コイル12a,12b,12cが同一方向に巻装され、各励磁コイルの中央側端部は互いに接続されると共に、各励磁コイルの他端側12d〜12fはモータ本体10の外部に導出されている。則ち、3つの相の各励磁コイルはY型結線され、各励磁コイルの端部12d〜12fは外部に導出されて各々インバータ制御部6に接続されている。
モータ本体10の内部には、ロータ11の磁極位置を検知するホール素子13a〜13cが設けられている。各ホール素子13a〜13cはロータ11の中心軸に対して120度の間隔をあけて固定され、これらの3つのホール素子13a〜13cによって磁極位置検知手段13を形成している。
また、ブラシレスモータ2の回転速度検出部15は、ロータ11の回転に応じてパルスを出力する機能を有し、例えば、ロータリエンコーダなどを用いて構成される。本実施形態では、ロータ11が1回転する毎に回転速度検出部15から1パルスが出力される構成としている。
本実施形態のブラシレスモータの駆動装置1では、ブラシレスモータ2の励磁コイルU〜Wに順次切換通電を行うために、制御回路部5によって図3に示す駆動信号が生成される。則ち、制御回路部5は、磁極位置検知手段13で検知されるロータ11の回転位置に応じて、120度だけHレベルを維持し、残りの240度だけLレベルとなる6つの駆動信号Uu,Vu,Wu,UL,VL,WLを順次生成してインバータ制御部6に出力する。
ここで、駆動信号Vuは駆動信号Uuに対して120度位相を遅らせ、駆動信号Wu は駆動信号Vuに対して120度位相を遅らせた信号である。また、駆動信号ULは駆動信号Uuに対して180度位相を遅らせた信号であり、駆動信号VLは駆動信号UL に対して120度位相を遅らせ、駆動信号WLは駆動信号VLに対して120度位相を遅らせた信号である。
従って駆動信号Uu,Vu,Wu は、いずれの二つの信号も同時にHレベルになることはなく、駆動信号UL,VL,WL についても、いずれの二つの信号も同時にHレベルになることはない。インバータ制御部6はこれらの駆動信号に基づいて、後述するようにU,V,Wの各相の励磁コイル12a〜12cへの通電を順次切換つつ回転制御を行う。
尚、図3に示す各駆動信号は、磁極位置検知手段13の検知信号、則ち、ロータ11の回転速度に応じて、上記位相関係を維持しつつ周波数を変動させて生成されるものであり、駆動信号の周期はロータ11の回転速度に応じて変動する。
次に、インバータ制御部6のドライブ回路60および三相インバータ回路61について説明する。
ドライブ回路60は、制御回路部5から伝送される駆動信号および後述する制動信号を処理して三相インバータ回路61に適合した信号を生成する機能を有する。
ドライブ回路60は、図4の様に、4個のNOT回路(NOT1〜4)および6個のNOR回路(NOR1〜6)を用いて形成される。
ドライブ回路60に入力される駆動信号Uu,Vu,Wu は、各々NOT回路(NOT1〜3)で反転されて、駆動信号Uu',Vu',Wu'として三相インバータ回路61に出力される。また、駆動信号UL,VL,WL は、各々NOR回路(NOR1〜3)の一方の入力端子に加えられ、各NOR回路(NOR1〜3)の出力は駆動信号UL',VL',WL'として三相インバータ回路61に出力される。
ここで、駆動信号Uu,Vu,Wu は三相インバータ回路61において後述する上アーム制御部を駆動する信号に用いるため、以降はこれらの信号を上アーム駆動信号Su と称する。また、駆動信号UL,VL,WL は三相インバータ回路61において後述する下アーム制御部を制御する信号に用いるため、以降はこれらの信号を下アーム駆動信号SL と称する。
NOR回路(NOR1〜3)の一方の入力端子には、前記したように下アーム駆動信号SL が印加され、他方の入力端子には、NOR回路(NOR4〜6) の出力が加えられる。また、NOR回路(NOR4〜6)の一方の入力端子には、後述する制動信号(Brake)をNOT回路(NOT4) で反転した信号が印加される。従って、制動信号(Brake) がLレベルの期間、則ち、制動信号(Brake) が入力されない期間は、NOR回路(NOR4〜6)の出力は全てLレベルとなり、制動信号の伝達は行われない。
則ち、ドライブ回路60は、制動信号(Brake) が入力されない期間は、単に、上アーム駆動信号Su および下アーム駆動信号SL を各々反転した上アーム駆動信号Su'および下アーム駆動信号SL' を三相インバータ回路61へ出力する動作を行う。
また、ドライブ回路60は、制御回路部5から伝送される回転指令信号(RUN)を増幅器(AMP1)で増幅した回転指令信号(RUN)を三相インバータ回路61へ出力する動作を行う。
三相インバータ回路61は、図5の様に、スイッチング素子Q1〜Q6と通電制御部62を中心に構成され、ドライブ回路60から伝送される駆動信号に応じてブラシレスモータ2の各U,V,W相の励磁コイル12a〜12cへ通電切換を行う回路である。
通電制御部62は、ドライブ回路60から伝送される回転指令信号(RUN) がHレベルのときに導通して電源回路部から供給される正電圧の供給を許容し、回転指令信号(RUN) がLレベルのときに非導通となって正電圧の供給を遮断する機能を有する。
また、通電制御部62(正電源側)から各々スイッチング素子Q1,Q2,Q3を介して各励磁コイルの端部12d,12e,12fへ接続されて上アーム制御部63が形成され、更に、各励磁コイルの端部12d,12e,12fから各々スイッチング素子Q4,Q5,Q6を介して接地電位(負電源側)へ接続されて下アーム制御部64が形成されている。
本実施形態では、上アーム制御部63のスイッチング素子Q1〜Q3としてPチャネル型MOSFETを用い、下アーム制御部64のスイッチング素子Q4〜Q6としてNチャネル型MOSFETを用いている。
上アーム制御部63の各スイッチング素子Q1〜Q3には、各々のゲート電位を制御するトランジスタQ7〜Q9が接続され、各トランジスタQ7〜Q9には、各々のベース電位を制御するフォトカプラPC1〜PC3が接続されている。また、下アーム制御部64の各スイッチング素子Q4〜Q6には、各々のゲート電位を制御するフォトカプラPC4〜PC6が接続されている。
そして、上アーム駆動信号Su のうちの駆動信号Uu'が能動(Lレベル)になると、フォトカプラPC1の二次側(フォトトランジスタ)の通電がオフし、トランジスタQ7がオンする。これにより、スイッチング素子Q1のゲート・ソース間に電位差を生じさせてスイッチング素子Q1を導通させる動作を行う。
また、下アーム駆動信号SL のうちの駆動信号UL'が能動(Lレベル)になると、フォトカプラPC4の二次側(フォトトランジスタ)の通電がオフし、これによって、スイッチング素子Q4のゲート・ソース間に電位差を生じさせてスイッチング素子Q4を導通させる動作を行う構成とされている。
尚、上アーム駆動信号Suおよび下アーム駆動信号SLの入力部分に設けたフォトカプラPC1〜PC6は、ドライブ回路60と三相インバータ回路61との電源電圧差に伴うインターフェースを行いつつ、伝送される駆動信号を反転させる機能を有する。
則ち、三相インバータ回路61は、上アーム駆動信号Su'のいずれかがLレベルになると、対応したスイッチング素子Q1(Q2,Q3)が導通して対応する相の励磁コイルの端部12d(12e,12f)が正電源へ接続される。また、下アーム駆動信号SL'のいずれかがLレベルになると、対応したスイッチング素子Q4(Q5,Q6)が導通して対応する相の励磁コイルの端部12d(12e,12f)が接地電位へ接続される動作を行う。
従って、図3に示す駆動信号Uu は、U相(スロットU)の励磁コイル12aの端部12dを正電源側へ接続する信号として作用し、駆動信号UL は、U相の励磁コイル12aの端部12dを接地電位側へ接続する信号として作用する。同様に、駆動信号Vu は、V相の励磁コイル12bの端部12eを正電源側へ接続する信号として作用し、駆動信号VL は、V相の励磁コイル12bの端部12eを接地電位側へ接続する信号として作用する。更に、駆動信号Wu は、W相の励磁コイル12cの端部12fを正電源側へ接続する信号として作用し、駆動信号WL は、W相の励磁コイル12cの端部12fを接地電位側へ接続する信号として作用する。
このような構成の本実施形態の駆動装置1では、次の動作によってブラシレスモータの基本的な回転制御が行われる。尚、以下の説明においては、回転指令信号(RUN) が出力されているものとして説明する。
まず、図3において、制御回路部5から出力される駆動信号Uuと駆動信号WLとがHレベルの期間(図3波線a参照)は、ドライブ回路60から反転された信号、則ち、Lレベルの駆動信号Uu'と駆動信号WL'とが三相インバータ回路61へ伝送される。これにより、スイッチング素子Q1,Q6が導通して、正電源から励磁コイル12aおよび励磁コイル12cを通じて接地電位に至る経路で通電が行われる。
この通電により、図6(a),(b)の様に、U相がS極に励磁されると共に、W相がN極に励磁され、ロータ11に設けた永久磁石11aとの間の反発・吸引力によってロータ11は反時計方向へ向かう回転トルクを得て回転する。
続いて、制御回路部5から出力される駆動信号Vuと駆動信号WLとがHレベルの期間(図3波線b参照)に移ると、ドライブ回路60からLレベルの駆動信号Vu',WL'が三相インバータ回路61へ伝送される。これにより、スイッチング素子Q2,Q6が導通して、正電源から励磁コイル12bおよび励磁コイル12cを通じて接地電位に至る経路で通電が行われる。
この通電により、図6(c),(d)の様に、V相がS極に励磁されると共に、W相がN極に励磁され、ロータ11は反時計方向へ向かう回転トルクを継続して受けて回転する。
このように、三相インバータ回路61は、制御回路部5から伝送される駆動信号に基づいて、スイッチング素子Q1とQ6を同時に導通させる状態から、導通させるスイッチング素子を順次Q2,Q6→Q2,Q4→Q3,Q4→Q3,Q5→Q1,Q5のように切り換えることにより、U相,V相,W相の磁極を電気的に順次回転させてロータ11を回転制御する動作を行う。
以上の説明は、本実施形態におけるブラシレスモータの駆動装置1の構成および基本的な回転制御について述べたものであるが、次に、本発明のブラシレスモータの駆動装置1における制動制御の構成および動作を詳細に説明する。
図7は制御回路部5において制動信号を生成する構成を示すブロック図、図8は図7に示す構成によって制動信号が生成される状態を示すタイムチャート、図9は制御回路部5で生成される駆動信号および制動信号とドライブ回路60から出力される制動信号を含む駆動信号とを対応させたタイムチャートである。
制御回路部5は、前記図3に示した駆動信号を生成する機能に加えて、図7の様に、制動信号(Brake) を生成する機能を備えている。則ち、制御回路部5は、回転速度を規定する基準信号を生成する基準信号生成部50と、基準信号生成部50で生成された基準信号とブラシレスモータ2の回転速度検出部15が出力する検知信号とを比較して、双方の信号に応じた誤差信号を出力する誤差検出部51と、誤差検出部から出力される誤差信号に基づいて制動信号を出力する制動信号生成部52を備えている。
本実施形態では、基準信号生成部50において1KHzの基準クロック信号を生成し、回転速度検出部15は、ロータ11の回転速度に応じたパルス信号を出力する構成としている。そして、回転速度検出部15から出力されるパルス信号が基準クロック信号の0.1倍の周波数、則ち、100Hzとなったときに、ロータ11の回転速度が基準クロック信号で規定される回転速度と一致する構成を採用している。
この構成によれば、例えば、ロータ11の回転速度が規定値で、回転速度検出部15から出力される検知パルス信号の周波数が100Hzのときは、図8(a)の様に、検知パルス信号の1周期間にカウントされる基準クロック信号のクロック数は10となり、誤差検出部51から出力される誤差信号をゼロとする。これにより、制動信号生成部52から出力される制動信号はLレベルを継続する。
一方、ブラシレスモータ2の回転制御中に、外力などの要因によって回転速度が増加すると、回転速度検出部15から出力される検知パルス信号の周波数が100Hzを越え、検知パルス信号の1周期時間が短くなる。このため、図8(b)の様に、検知パルス信号の1周期間にカウントされる基準クロック信号数が減少する(図8bでは9クロック)。また、ロータ11の回転速度が更に増加すると、図8(c)の様に、検知パルス信号の1周期間にカウントされる基準クロック信号数が更に減少する(図8cでは5クロック)。
従って、誤差検出部51は、検知パルス信号の1周期間にカウントされる基準クロック数に応じて、図8(b)の様に、基準クロック数が9のときは、誤差信号の出力レベルを低減し、制動信号生成部52からオン時間の短いパルス幅変調された制動信号を出力する。また、図8(c)の様に、基準クロック数が5のときは、カウント数の低下割合に応じて誤差信号の出力レベルを増加し、制動信号生成部52からオン時間の長いパルス幅変調された制動信号を出力する。
本実施形態では、検知パルス信号の1周期間にカウントする基準クロック数に応じて、基準クロック数が9の状態から基準クロック数が0の状態までの10段階の誤差信号を出力する構成としている。
このようにして制御回路部5で生成された制動信号は、インバータ制御部6のドライブ回路60に伝送される。
ここで、図4の様に、ドライブ回路60に伝送された制動信号(Brake)は、NOT回路(NOT4)で反転されてNOR回路(NOR4〜6)の一方の入力端子に加えられる。また、NOR回路(NOR4〜6)の他方の入力端子には、上アーム駆動信号Suが各々入力される。
従って、例えば、制動信号(Brake)が入力される期間において、駆動信号Uu,WL がHレベルの状態では(図9波線a参照)、NOR回路(NOR4) の出力はLレベルとなって制動信号の伝達が阻止され、NOR回路(NOR4,5)に入力された制動信号はNOR回路(NOR2,3)に伝達される。しかし、NOR回路(NOR3)には駆動信号WLが既に入力されているので、結果的に制動信号はNOR回路(NOR2)だけに伝達されて、制動信号VL' として三相インバータ回路61へ出力される。
則ち、駆動信号Uu,WL がHレベルの状態で制動信号(Brake)が印加されると、Uu',WL'が能動(Lレベル)になると共に、VL'から能動(Lレベル)の制動信号が出力される(図9波線a参照)。同様に、図9波線bで示すように、駆動信号Vu,WLがHレベルの状態で制動信号(Brake)が印加されると、Vu',WL'が能動(Lレベル)になると共に、UL'から能動(Lレベル)の制動信号が出力される。また、図9波線cで示すように、駆動信号Vu,UL がHレベルの状態で制動信号(Brake)が印加されると、Vu',UL'が能動(Lレベル)になると共に、WL'から能動(Lレベル)の制動信号が出力される。
言い換えれば、ドライブ回路60に駆動信号と制動信号とが印加されると、図9の様に、上アーム駆動信号Suと下アーム駆動信号SLが能動(Hレベル)である相を除く残りの相の下アーム駆動信号SL'が能動(Lレベル)となる制動信号が付加されて三相インバータ回路61へ送出される。
このような駆動信号および制動信号が印加された状態で制動が行われる過程を図10を参照して説明する。
図9の波線aで示す状態、則ち、駆動信号Uu,WL がHレベルのときに制動信号(Brake)が印加されると、Uu',WL'が能動になり、VL'から制動信号が出力される。これにより、図10(a),(b)の様に、駆動信号によって正電源から励磁コイル12a,12cを通じて接地電位に至る電流が流れてU相がS極、W相がN極に励磁される。同時に、励磁コイル12aを流れる電流は、制動信号に応じて励磁コイル12bに分流し、V相が制動信号に応じてN極に励磁される。これにより、U相,W相の励磁によってロータ11の回転駆動が行われると同時に、V相の励磁による永久磁石11bの吸引力によって制動力が加わる。
駆動信号の位相が進んで、図9の波線bで示す状態、則ち、駆動信号Vu,WLがHレベルのときに制動信号(Brake) が印加される状態に移行すると、Vu',WL'が能動になり、UL'から制動信号が出力される。これにより、図10(c),(d)の様に、駆動信号によって正電源から励磁コイル12b,12cを通じて接地電位に至る電流が流れてV相がS極、W相がN極に励磁される。同時に、励磁コイル12bを流れる電流は、制動信号に応じて励磁コイル12aに分流し、U相が制動信号に応じてN極に励磁される。これにより、V相,W相の励磁によってロータ11の回転駆動が行われると同時に、U相の励磁による永久磁石11aへの反発力によって制動力が加わる。
駆動信号の位相が更に進んで、図9の波線cで示す状態、則ち、駆動信号Vu,ULがHレベルのときに制動信号(Brake) が印加される状態に移行すると、Vu',UL'が能動になり、WL'から制動信号が出力される。これにより、図10(e),(f)の様に、駆動信号によって正電源から励磁コイル12b,12aを通じて接地電位に至る電流が流れてV相がS極、U相がN極に励磁される。同時に、励磁コイル12bを流れる電流は、制動信号に応じて励磁コイル12cに分流し、W相が制動信号に応じてN極に励磁される。これにより、V相,U相の励磁によってロータ11の回転駆動が行われると同時に、W相の励磁による永久磁石11bの吸引力によって制動力が加わる。
駆動信号が順次入力されると、前記した制御によって通電相および制動相を順次切り換えつつ回転制御および制動制御が行われる。そして、ロータ11が所定回転速度まで低下すると制動信号が停止し、通常の回転制御に移行する。
このように、本実施形態のブラシレスモータの駆動装置1によれば、回転制御によって通電される相(励磁コイル)を除く相の励磁コイルを接地電位(負電源側)に接続して通電することにより、回転制御を継続しつつ制動制御を行うことが可能となる。
これにより、ロータ11に加わる外力や重力によって回転速度が設定値に比べて増加した場合でも、制動信号によって制動することにより、設定速度を安定して維持することが可能となる。また、本発明によれば、回転方向を逆転させる励磁を行う制動制御や通電を停止して発電制動を行うものに比べて、制動力の印加に伴う振動や衝撃を著しく低減することができ、しかも、通電電流の増加を抑えることが可能となる。
また、回転制御による通電中の励磁コイルを除いて、非通電中の励磁コイルに通電を行うだけであり、制動を行う構成を極めて簡略化することが可能である。
尚、前記実施形態では、ブラシレスモータ2として三相2極3スロット型のものを例に挙げて説明したが、ロータの磁極数およびステータのスロット数の異なるブラシレスモータについても同様の制動構成を採用することが可能である。
また、前記実施形態では、三相インバータ回路の上アーム制御部63を正電源側に接続し、下アーム制御部64を接地電位に接続した構成で示した。しかし、本発明はこのような構成に限られるものではなく、ドライブ回路60とのインターフェースを適宜に行うことにより、例えば、上アーム制御部63を正電源側に接続すると共に、下アーム制御部64を負電源側に接続する構成や、上アーム制御部63を接地電位側に接続すると共に、下アーム制御部64を負電源側に接続する構成を採ることも可能である。
また、前記実施形態では、図7に示した基準信号生成部50で生成する基準クロック信号の周波数を固定した状態で説明した。しかし、例えば、制御回路部5に入力される速度指令信号に応じて基準信号生成部50で生成する基準クロック信号の周波数を低減させることにより、対応した制動信号を生成させてロータ11の回転速度を順次低下させることも可能である。
また、前記実施形態では、インバータ制御部6のドライブ回路60を論理回路を用いて構成したが、このような構成の他にも、CPUを用いたプログラム処理によって同様の信号を生成することも可能である。
また、前記実施形態では、インバータ制御部6の三相インバータ回路61にMOSFETを用いた構成を採用したが、このような構成に限らず、接合型トランジスタやサイリスタなどを用いて構成することも可能である。
本発明の実施形態に係るブラシレスモータの駆動装置のブロック構成図である。 図1に示すブラシレスモータの内部構造を示す模式図である。 図1に示す駆動装置において生成される駆動信号を示すタイムチャートである。 図1に示す駆動装置に設けられるインバータ制御部のドライブ回路の具体的な回路例図である。 図1に示す駆動装置に設けられる三相インバータ回路の具体的な回路例図である。 (a)〜(d)は、図1に示す駆動装置において実施されるブラシレスモータの回転制御を示す模式図である。 図1に示す駆動装置における制御回路部の制動信号を生成する部分を示すブロック構成図である。 (a)〜(c)は、ロータの回転速度に応じて図7に示す構成によって制動信号が生成される状態を示すタイムチャートである。 図1に示す駆動装置において、駆動信号と制動信号が印加されたときの各部の信号を示すタイムチャートである。 (a)〜(f)は、図1に示す駆動装置において、図9に示す駆動信号および制動信号が印加されたときの回転制御および制動制御を示す模式図である。
符号の説明
1 ブラシレスモータの駆動装置
2 ブラシレスモータ
3 駆動制御装置
5 制御回路部
6 インバータ制御部
11 回転子(ロータ)
12 固定子(ステータ)
12a,12b,12c 励磁コイル
13 磁極位置検知手段
15 回転速度検知手段(回転速度検出部)
50 基準信号生成部
51 誤差検出部
52 制動信号生成部
63 上アーム制御部
64 下アーム制御部
Q1〜Q6 スイッチング素子
Su,SL 駆動信号

Claims (5)

  1. 回転子の磁極位置を検知する磁極位置検知手段を有し、当該磁極位置検知手段の検知信号に応じて、固定子に配された複数の励磁コイルへの通電を順次切り換えつつ回転子を回転制御するブラシレスモータの駆動装置であって、前記磁極位置検知手段の検知信号に応じて駆動信号を生成する制御回路部と、複数のスイッチング素子を有し、前記駆動信号に基づいて各スイッチング素子を開閉制御して各励磁コイルへの通電制御を行うインバータ制御部と、前記回転子の回転速度を検知する回転速度検知手段を備え、前記制御回路部は、回転速度検知手段で検知される回転速度が所定速度を超えるときは、前記駆動信号と共に制動信号を生成してインバータ制御部へ送出し、インバータ制御部は、前記駆動信号に基づいて各励磁コイルへの通電を順次切り換えて回転制御を継続しつつ、制動信号に基づいて、駆動信号で通電中の励磁コイルを除く少なくともいずれかの励磁コイルへ通電して制動制御を行うことを特徴とするブラシレスモータの駆動装置。
  2. 前記複数の励磁コイルは互いに一方の端部同士を接続してY型結線され、前記インバータ制御部は、正電源側から各々スイッチング素子を介して各励磁コイルの他方の端部に接続される上アーム制御部と、当該各励磁コイルの他方の端部から各々スイッチング素子を介して負電源側に接続される下アーム制御部とを備え、前記インバータ制御部は、上アーム制御部によっていずれかの励磁コイルを正電源側に導通させると共に、当該励磁コイルとは異なる励磁コイルを下アーム制御部によって負電源側に導通させる励磁コイルへの通電制御を、前記駆動信号に基づいて励磁コイルを順次切り換えつつ継続して回転制御を行い、当該回転制御に並行して、前記制動信号に基づいて、前記駆動信号により通電中の励磁コイルを除くいずれかの励磁コイルを下アーム制御部によって負電源側に導通させ、前記駆動信号により通電される励磁コイルの電流を、負電源側に導通させた励磁コイルに分流させて制動制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータの駆動装置。
  3. 前記制御回路部は、回転子の回転速度を規定する基準信号を生成する基準信号生成部と、前記基準信号生成部の生成する基準信号と前記回転速度検知手段の検知信号を比較して双方の差に応じた誤差信号を出力する誤差検出部と、回転子の回転速度が規定値を超えるときに前記誤差検出部が出力する誤差信号に基づいて制動信号を生成する制動信号生成部を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のブラシレスモータの駆動装置。
  4. 前記基準信号生成部は回転子の回転速度を規定する所定周波数の基準クロック信号を生成すると共に、前記回転速度検知手段は回転速度に応じた周波数の検知パルス信号を出力し、前記検知パルス信号が前記基準クロック信号の周波数に対して所定倍数となったときに前記回転子の回転速度が基準クロック信号で規定される回転速度と一致する構成とされ、誤差検出部は、検知パルス信号の1周期間にカウントされる基準クロック信号数、または、基準クロック信号の1周期間にカウントされる検知パルス信号数に応じた誤差信号を出力することを特徴とする請求項3に記載のブラシレスモータの駆動装置。
  5. 前記制動信号生成部は、誤差検出部から出力される誤差信号に応じてパルス幅変調された制動信号を生成することを特徴とする請求項3または4に記載のブラシレスモータの駆動装置。
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