JP6984268B2 - ブラシレスモータ装置およびブラシレスモータ装置の制御方法 - Google Patents

ブラシレスモータ装置およびブラシレスモータ装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は,ブラシレスモータ装置およびブラシレスモータ装置の制御方法に関する。
従来から,ブラシレスモータ装置の技術としては,ホール素子を利用せずに,各相のコイルに生じる誘起電圧を利用してコイルの通電切替を行う技術が知られている。例えば,特許文献1には,誘起電圧を利用してコイルの通電切替を行うことや,コイルへの通電のオンオフに伴う逆起電圧の発生期間では,コイルに生じた誘起電圧を取得しないマスク期間を設定する技術が開示されている。
特開2001−231286号公報
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。すなわち,前述したマスク期間は,あらかじめ決められた長さの固定期間になっている。そのため,実際に逆起電圧が発生している期間よりも長いマスク期間を設定する必要がある。その場合,高速回転時において相対的にマスク期間が長くなり,各コイルの通電の切替タイミングの取得が困難になる可能性が高まる。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,誘起電圧を利用してコイルの通電切替を行うブラシレスモータ装置において,高速回転時でも高精度の通電切替が可能な技術を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされたブラシレスモータ装置は,磁極を有する回転子と,Y結線された第1コイル,第2コイル,および第3コイルを有する固定子と,前記第1コイル,前記第2コイル,および前記第3コイルを選択的に駆動するインバータ回路を有する制御部と,を備え,前記制御部は,前記回転子の回転中,前記第1コイル,前記第2コイル,および前記第3コイルのうちの1つである特定コイルの非駆動期間に,前記特定コイルに生じる誘起電圧を検出し,当該誘起電圧が基準値に達したタイミングに基づいて前記回転子の位置信号を取得する位置信号取得処理と,前記位置信号に基づいて駆動切替を行う駆動切替処理と,前記特定コイルの非駆動期間中,前記特定コイルと前記特定コイル以外のコイルとの電圧の比較結果に基づいて,前記誘起電圧と前記基準値との比較を行わないマスク期間を設定する第1マスク設定処理と,を実行することを特徴としている。
また,本明細書には,磁極を有する回転子と,Y結線された第1コイル,第2コイル,および第3コイルを有する固定子と,前記第1コイル,前記第2コイル,および前記第3コイルを選択的に駆動するインバータ回路を有する制御部と,を備え,前記制御部は,前記回転子の回転中,前記第1コイル,前記第2コイル,および前記第3コイルのうちの1つである特定コイルの非駆動期間に,前記特定コイルに生じる誘起電圧を検出し,当該誘起電圧が基準値に達したタイミングに基づいて前記回転子の位置信号を取得する位置信号取得処理と,前記位置信号に基づいて駆動切替を行う駆動切替処理と,前記特定コイルの非駆動期間中,前記特定コイルの電圧と前記インバータ回路の正側電圧との比較と,前記特定コイルの電圧と前記インバータ回路の負側電圧との比較と,の少なくとも一方の比較結果に基づいて,前記誘起電圧と前記基準値との比較を行わないマスク期間を設定する第2マスク設定処理と,を実行することを特徴とするブラシレスモータ装置が開示されている。
逆起電圧の発生時,非駆動期間の特定コイルには,電源電圧よりも高く,他のコイルよりも高い電圧,あるいはグラウンド電圧よりも低く,他のコイルよりも低い電圧,が発生している。そのため,本明細書に開示されるブラシレスモータ装置は,特定コイルの非駆動期間中,特定コイルの電圧を,特定コイル以外のコイルの電圧と比較する,あるいは電源電圧やグラウンド電圧と比較する,ことで,逆起電圧が発生している期間を高精度に把握でき,高精度なマスク期間を設定できる。その結果として,本明細書に開示されるブラシレスモータ装置では,マスク期間が固定な場合と比較して,高回転時においても誘起電圧による通電切替が適切に行われる可能性が高まる。
上記装置の機能を実現するための制御方法,コンピュータプログラム,および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体も,新規で有用である。
本発明によれば,誘起電圧を利用してコイルの通電切替を行うブラシレスモータ装置において,高速回転時でも高精度の通電切替が可能な技術が実現される。
実施の形態にかかるプリンタの概略構成を示す断面図である。 露光部の概略構成を示す説明図である。 ブラシレスモータとモータ駆動部との構成を示す模式図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 ブラシレスモータのコイルに発生する誘起電圧の例を示す波形図である。 第1の形態のブラシレスモータの回転を制御する手順を示すフローチャートである。 ブラシレスモータとモータ駆動部との構成を示す模式図である。 ブラシレスモータとモータ駆動部との構成を示す模式図である。 第2の形態のブラシレスモータの回転を制御する手順を示すフローチャートである。 ブラシレスモータとモータ駆動部との構成を示す模式図である。 ブラシレスモータのコイルに発生する誘起電圧の例を示す波形図である。
以下,本発明にかかる画像形成装置を具体化した第1の実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,カラー画像の形成が可能なレーザプリンタに本発明を適用したものである。
本形態のプリンタ100は,図1にその概略を示すように,いわゆるタンデム方式のカラーレーザプリンタである。プリンタ100は,イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の色ごとのプロセス部10Y,10M,10C,10Kを有している。そして,プロセス部10Kは,感光体2と,帯電部3と,現像部4と,転写部5とを有している。なお,他色のプロセス部10Y,10M,10Cも同様の構成を有している。また,プリンタ100は,各色のプロセス部の上部に,各色に共通の露光部6を有している。さらに,プリンタ100は,搬送ベルト7と,定着部8と,給紙トレイ91と,排紙トレイ92とを有している。
まず,プリンタ100の印刷動作の全体について簡単に説明する。以下では,プロセス部10Kによる画像形成について説明する。印刷動作時には,プリンタ100は,感光体2に対し,帯電部3によって帯電した後,露光部6によって露光する。それにより,感光体2の表面に,画像データに基づく静電潜像を形成する。さらに,プリンタ100は,静電潜像を現像部4にて現像することによって,トナー像を形成する。また,プリンタ100は,給紙トレイ91に収納されているシートを1枚ずつ引き出し,搬送ベルト7へ搬送する。そして,シートが感光体2と転写部5との間を通過する際に,転写部5にて,感光体2上のトナー像をシートへ転写する。さらに,プリンタ100は,シートに載置されたトナー像を,定着部8にてシートに定着させる。これによって画像が形成されたシートは,排紙トレイ92に排出される。
なお,カラー印刷を実行する場合には,プリンタ100は,他色のプロセス部10Y,10M,10Cにてそれぞれの色のトナー像を形成し,順次シートに転写する。これにより,シート上でトナー像を重ね合わせる。そして,重ね合わされたトナー像をシートに定着させることにより,カラー画像が形成される。
次に,露光部6の構成について,図1および図2を参照して説明する。露光部6は,ハウジング60と,レーザ光を発光するレーザダイオード63と,レーザダイオード63から発光されたレーザ光を感光体2に照射するための各種の光学部材とを有している。プリンタ100は,各種の光学部材として,例えば,ポリゴンミラー61と,カップリングレンズ64と,fθレンズ65と,折り返しミラー66と,折り返しミラー67と,トーリックレンズ68とを備える。レーザダイオード63は,光源の一例であり,ポリゴンミラー61は,反射鏡の一例である。
なお,図2では,露光部6のうち,プロセス部10Kに係る部分のみについて,図1の上方から見た様子を,折り返しミラー66,67よりも後の光路を折り返さずに仮想的に示している。図2の右端には,感光体2の仮想的な位置が示されている。
さらに,プリンタ100は,ポリゴンミラー61を回転させるためのブラシレスモータ62を備えている。ブラシレスモータ62は,図3に示すように,Y結線された3相のコイルが配置されたステータ621と,永久磁石が配置されたロータ622とを備えている。ロータ622は,回転子の一例であり,ステータ621は,固定子の一例である。ステータ621は,U相コイル621Uと,V相コイル621Vと,W相コイル621Wとを含む。U相コイル621Uと,V相コイル621Vと,W相コイル621Wとは,それぞれの一端側が中性点にて互いに接続されている。ロータ622には,永久磁石によりS極とN極の磁極が円周状に設けられている。ポリゴンミラー61は,ブラシレスモータ62のロータ622に取り付けられ,ロータ622と一体的に回転する。ブラシレスモータ62の制御の詳細については,後述する。
露光部6では,図2に示すように,レーザダイオード63から発光されたレーザ光が,カップリングレンズ64を介して光ビームに変換され,ポリゴンミラー61に入射される。ポリゴンミラー61は,上面視で正六角形をなし,画像形成時には,ブラシレスモータ62によって一定速度で高速回転し,光ビームを反射する。そして,光ビームは,ポリゴンミラー61の回転に伴って偏向され,図2中で下から上向きに走査される。
そして,図1に示すように,ポリゴンミラー61にて反射された光ビームは,fθレンズ65と,折り返しミラー66,67と,トーリックレンズ68とを経て,感光体2に照射される。つまり,ポリゴンミラー61にある1つの面にて反射された光ビームによって,感光体2は,軸方向に1ライン分が露光され,1ライン分の静電潜像が形成される。感光体2の軸方向について露光を受ける範囲,すなわち画像が形成される画像領域の範囲を,図2中では露光範囲として示している。
さらに,プリンタ100は,図2に示すように,露光部6のハウジング60の内壁面に,BD(Beam Detect)センサ71を設けている。BDセンサ71は,ポリゴンミラー61で反射された光ビームを受光し,受光の有無に応じて出力値が異なるBD信号を出力する。BDセンサ71は,光センサの一例である。BD信号は,例えば,光ビームによる各走査ラインの書き出しタイミングの決定に利用される。
続いて,プリンタ100の電気的構成について説明する。プリンタ100は,図4に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(不揮発性RAM)34と,モータ駆動部72とを含むコントローラ30を備えている。また,プリンタ100は,各色のプロセス部10Y,10M,10C,10Kを含む画像形成部10と,操作パネル40と,ネットワークインターフェース37と,USBインターフェース38と,を備え,これらがコントローラ30に電気的に接続されている。
ROM32には,プリンタ100を制御するための各種制御プログラムや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは,データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムに従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,プリンタ100の各構成要素を制御する。なお,図4中のコントローラ30は,CPU31等,プリンタ100の制御に利用されるハードウェアを纏めた総称であって,実際にプリンタ100に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
ネットワークインターフェース37は,ネットワークを介して接続された装置と通信を行うためのハードウェアである。USBインターフェース38は,USB規格に基づいて接続された装置と通信を行うためのハードウェアである。操作パネル40は,ユーザに対する報知の表示と,ユーザによる指示入力の受け付けとを担うハードウェアである。
モータ駆動部72は,ブラシレスモータ62の各コイルの駆動を切り替えるインバータ回路81を含み,ブラシレスモータ62の回転を制御する。コントローラ30は,制御部の一例である。また,ブラシレスモータ62およびコントローラ30はブラシレスモータ装置を構成する。
続いて,ブラシレスモータ62のモータ駆動部72について説明する。モータ駆動部72は,図3に示したように,各コイル621U,621V,621Wへの通電状態を切り替えて各コイル621U,621V,621Wを選択的に駆動するインバータ回路81と,複数のコンパレータを含む比較部82と,インバータ回路81と比較部82とに電気的に接続されている制御回路83と,を備える。
インバータ回路81は,電源電圧(VM)とグラウンド電圧(GND)との間に配置され,制御回路83からの駆動信号に基づいて選択的に各コイル621U,621V,621Wに電圧を印加する。比較部82は,U相の電圧とV相の電圧とを比較するUVコンパレータ821と,W相の電圧とV相の電圧とを比較するWVコンパレータ822と,U相の電圧とW相の電圧とを比較するUWコンパレータ823と,U相の電圧と中性点の電圧とを比較するUCコンパレータ824と,V相の電圧と中性点の電圧とを比較するVCコンパレータ825と,W相の電圧と中性点の電圧とを比較するWCコンパレータ826と,を含む。ここで,U相,V相,W相の各電圧は,各相のコイルの中性点と反対側の端子の電圧である。制御回路83は,比較部82の出力信号に基づいて,各コイル621U,621V,621Wの駆動を切り替える信号をインバータ回路81に出力し,ブラシレスモータ62を回転させる。
モータ駆動部72は,ホール素子等の位置検出素子を利用せずに,ロータ622の位置を検出する。ロータ622が回転すると,ステータ621を構成する各コイル621U,621V,621Wに,ロータ622のS極とN極とが交互に接近する。これに伴って,コイルの中の磁束が変化し,各コイル621U,621V,621Wに誘起電圧が発生する。誘起電圧は,例えば,図5に示すように,S極が接近した場合とN極が接近した場合とで異なるレベルに周期的に変化した波形を示すため,この誘起電圧を検出することにより,ロータ622の位置,すなわち各コイル621U,621V,621Wにどの極性の磁極が接近しているかを検出できる。
モータ駆動部72は,ブラシレスモータ62の回転速度制御として,各コイル621U,621V,621Wの通電期間のデューティ比を変更する。具体的にモータ駆動部72は,ブラシレスモータ62の回転速度を取得して目標速度と比較する。そして,加速を行う場合,各コイル621U,621V,621Wの通電期間のデューティ比を高くする。一方,減速を行う場合,各コイル621U,621V,621Wの通電期間のデューティ比を低くする。これにより,モータ駆動部72は,ブラシレスモータ62の加速,減速,定速回転などをさせる回転速度制御を実行する。
なお,モータ駆動部72は,ブラシレスモータ62の回転速度制御として,各コイル621U,621V,621Wに発生する誘起電圧に基づいて回転速度を取得する第1の制御と,前述したBDセンサ71の出力信号に基づいて回転速度を取得する第2の制御と,の2種類の制御を実行可能である。そして,モータ駆動部72は,ブラシレスモータ62の回転開始後,所定の閾値速度に達するまでは第1の制御を行い,閾値速度に達した後は第2の制御を行う。
第2の制御では,BDセンサ71の出力信号を用いるため,レーザダイオード63によるレーザ光の出力が必要となる。プリンタ100では,ブラシレスモータ62の低速領域で第2の制御を行うと,光ビームが感光体2上を低速で移動することになり,感光体2へのダメージが懸念される。一方,プリンタ100は,ブラシレスモータ62の高速領域では,BDセンサ71の出力信号を用いることで,コイルの誘起電圧を用いるよりも高精度の回転速度を取得できる。そこで,プリンタ100は,回転速度に応じて回転速度制御を切り替える。より具体的には,低速領域では第1の制御を行い,高速領域では第2の制御を行う。
制御回路83は,各コイル621U,621V,621Wの誘起電圧とY結線の中性点の電圧との比較に基づいて,各相のコイル621U,621V,621Wの駆動を切り替える。つまり,制御回路83は,誘起電圧が中性点の電圧に達した場合にその旨を示す信号を取得した場合に駆動対象とするコイルを切り替える。なお,誘起電圧が中性点の電圧に達するとは,誘起電圧と中性点の電圧との大小関係に変化が生じることを意味する。中性点の電圧は,基準値の一例である。また,誘起電圧が中性点の電圧に達したことを示す信号は,いわゆるゼロクロス信号であり,位置信号の一例である。
本形態のモータ駆動部72では,図5に示すように,通電をU→W,U→V,W→V,W→U,V→U,V→Wの順に切り替え,V→Wの次はU→Wに戻って,同じ順を繰り返す。なお,例えば,U→Wは,U相からW相へ電流が流れる通電状態を示している。つまり,正側(高圧側)が,U相→W相→V相の順に切り替えられ,正側の切替タイミングの中間のタイミングで,負側(低圧側)が,U相→W相→V相の順に切り替えられる。これにより,本形態のブラシレスモータ62は,U相,W相,V相の順に駆動対象が切り替えられる。
ブラシレスモータ62では,図3に示したように,インバータ回路81にはスイッチング素子811と,スイッチング素子811と並列に接続された還流ダイオード812が設けられている。これにより,制御回路83から出力される信号に基づく駆動対象の正側の切り替え後,コイルに発生した逆起電流は正側の還流ダイオード812を通って電源VMに還流される。また,駆動対象の負側の切り替え後,コイルに発生した逆起電流は,負側の還流ダイオード812を通ってGNDに還流される。これにより,U相において,U→VからW→Vに切り替えた直後には,U相の端子に図5の(A)で示すように,GNDより低電圧の逆起電圧が発生する。以下,この逆起電圧を逆起電圧(A)とする。また,U相において,V→UからV→Wに切り替えた直後には,図5の(B)で示すように,U相の端子にVMより高電圧の逆起電圧が発生する。以下,この逆起電圧を逆起電圧(B)とする。
そして,モータ駆動部72は,逆起電圧(A)が発生している期間と,逆起電圧(B)が発生している期間と,を除いた期間に,比較部82にて,通電されていないコイルの電圧と中性点の電圧とを比較し,誘起電圧が中性点の電圧に達した信号を取得する。例えば,プリンタ100は,W→V期間中で,UCコンパレータ824の出力結果に基づいて,駆動対象を切り替える制御を行う場合,逆起電圧(A)が発生している期間を,比較を行わないマスク期間とする。そして,モータ駆動部72は,マスク期間以外での期間における比較結果に基づいて,ロータ622の回転位置を取得する。
例えば,W→V期間では,W相からV相へ電流が流れ,V相の電圧はGNDに維持される。一方,前述したように,逆起電圧(A)は,GNDより低電圧である。そこで,プリンタ100は,W→V期間にてU相の電圧とV相の電圧とを比較し,U相の電圧がV相の電圧よりも低電圧である期間を,マスク期間とする。つまり,モータ駆動部72は,通電をW→Vに切り替えた後,UVコンパレータ821の出力信号がU<Vを示す期間は,UCコンパレータ824からの出力信号に基づく駆動対象の切替を行わない。そして,UVコンパレータ821の出力信号がU≧Vを示す期間に,UCコンパレータ824の出力信号が,U<Cを示す場合,取得した信号に基づいて駆動対象を切り替える。
同様に,V→W期間では,V相の最大電圧はVMである。一方,逆起電圧(B)は,VMより高電圧である。そこで,モータ駆動部72は,V→W期間にて,U相の電圧がV相の電圧よりも高電圧である期間を,マスク期間とする。つまり,モータ駆動部72は,UVコンパレータ821の出力信号がU>Vを示す期間は,UCコンパレータ824からの出力信号に基づく駆動対象の切替を行わない。そして,UVコンパレータ821の出力信号がU≦Vを示す期間に,UCコンパレータ824の出力信号が,U>Cを示す場合,取得した信号に基づいて駆動対象を切り替える。
本形態において,ゼロクロス信号の検出期間およびマスク期間をまとめると,次のような関係になる。
(1)U相のゼロクロス信号の検出を行う(V→W,W→Vが通電期間)場合
U>V,かつU>W,であればマスク期間
U>V,かつU<W,であればゼロクロス信号の検出期間
U<V,かつU<W,であればマスク期間
U<V,かつU>W,であればゼロクロス信号の検出期間
(2)V相のゼロクロス信号の検出を行う(U→W,W→Uが通電期間)場合
V>U,かつV>W,であればマスク期間
V>U,かつV<W,であればゼロクロス信号の検出期間
V<U,かつV<W,であればマスク期間
V<U,かつV>W,であればゼロクロス信号の検出期間
(3)W相のゼロクロス信号の検出を行う(U→V,V→Uが通電期間)場合
W>U,かつW>V,であればマスク期間
W>U,かつW<V,であればゼロクロス信号の検出期間
W<U,かつW<V,であればマスク期間
W<U,かつW>V,であればゼロクロス信号の検出期間
続いて,ブラシレスモータ62の回転を制御する手順について,図6のフローチャートを参照しつつ説明する。図6に示す手順は,例えば,印刷ジョブの受け付け等に伴う,ポリゴンミラー61の回転開始を契機に,モータ駆動部72にて実行される。
モータ駆動部72は,まず,制御回路83にてインバータ回路81に所定の信号を出力し,ブラシレスモータ62の特定のコイルを駆動対象として通電を開始し,誘起電圧を取得できるまで,駆動対象となるコイルを所定のタイミングで切り替えてブラシレスモータ62を回転させる強制転流制御を実行する(S100)。ブラシレスモータ62の通電状態は,前述した6種類の通電状態,U→W,U→V,W→V,W→U,V→U,V→Wの何れかである。以下では,各通電状態において,通電される2つのコイルのうち,高電圧側を高側コイル,低電圧側を低側コイルとし,通電されていないコイルを非通電コイルとする。高側コイルと,低側コイルと,非通電コイルと,は,いずれも,U→W→Vの順で切り替えられる。
誘起電圧の取得後,モータ駆動部72は,誘起電圧に基づいて回転速度を取得し,目標回転速度となるよう回転速度を制御する第1の制御を実行する(S101)。
また,誘起電圧の取得後,モータ駆動部72は,誘起電圧にて各コイルの通電切替を行う。以下では一例として,誘起電圧の取得後,最初に高側コイルが切り替えられた場合について記載する。このとき,モータ駆動部72は,比較部82からの出力信号に基づいて,非通電コイルの電圧と低側コイルの電圧とを比較する。そして,モータ駆動部72は,非通電コイルの電圧が低側コイルの電圧より低電圧であるか否かを判断する(S102)。モータ駆動部72は,比較部82のうち,UVコンパレータ821,または,WVコンパレータ822,または,UWコンパレータ823の出力信号に基づいて判断する。
そして,非通電コイルの電圧が低側コイルの電圧より低電圧であると判断した場合(S102:YES),モータ駆動部72は,S102の判断を繰り返して実行する。非通電コイルの電圧が低側コイルの電圧より低電圧であれば,図5に示したように,負側の逆起電圧(A)が発生している。負側の逆起電圧(A)が発生している期間は,マスク期間であるので,モータ駆動部72は,非通電コイルの電圧と中性点の電圧との比較を行わない。S102は,第1マスク設定処理の一例である。
非通電コイルの電圧が低側コイルの電圧より低電圧ではないと判断した場合(S102:NO),モータ駆動部72は,比較部82からの出力信号に基づいて,非通電コイルの電圧と中性点の電圧とを比較する。そして,モータ駆動部72は,非通電コイルの電圧が中性点の電圧より低電圧であるか否かを判断する(S103)。具体的にモータ駆動部72は,比較部82のうち,UCコンパレータ824,または,VCコンパレータ825,または,WCコンパレータ826の出力信号に基づいてゼロクロス信号を作成し,そのゼロクロス信号を取得することによって判断する。S103は,位置信号取得処理の一例である。
そして,非通電コイルの電圧が中性点の電圧より低電圧ではないと判断した場合(S103:NO),モータ駆動部72は,S103の判断を繰り返して実行する。非通電コイルの電圧が中性点の電圧より高電圧であれば,図5に示したように,駆動対象の切替のタイミングに到達していない。
非通電コイルの電圧が中性点の電圧より低電圧であると判断した場合(S103:YES),モータ駆動部72は,駆動対象を切り替える。つまり,モータ駆動部72は,制御回路83にてインバータ回路81に出力する信号を変更し,非通電コイルと低側コイルとを切り替える(S104)。S104は,駆動切替処理の一例である。
次に,モータ駆動部72は,比較部82からの出力信号に基づいて,非通電コイルの電圧と高側コイルの電圧とを比較する。そして,モータ駆動部72は,非通電コイルの電圧が高側コイルの電圧より高電圧であるか否かを判断する(S105)。モータ駆動部72は,比較部82のうち,UVコンパレータ821,または,WVコンパレータ822,または,UWコンパレータ823の出力信号に基づいて判断する。
そして,非通電コイルの電圧が高側コイルの電圧より高電圧であると判断した場合(S105:YES),モータ駆動部72は,S105の判断を繰り返して実行する。非通電コイルの電圧が高側コイルの電圧より高電圧であれば,図5に示したように,正側の逆起電圧(B)が発生している。正側の逆起電圧(B)が発生している期間は,マスク期間であるので,モータ駆動部72は,非通電コイルの電圧と中性点の電圧との比較を行わない。S105は,第1マスク設定処理の一例である。
非通電コイルの電圧が高側コイルの電圧より高電圧ではないと判断した場合(S105:NO),モータ駆動部72は,比較部82からの出力信号に基づいて,非通電コイルの電圧と中性点の電圧とを比較する。そして,モータ駆動部72は,非通電コイルの電圧が中性点の電圧より高電圧であるか否かを判断する(S106)。具体的にモータ駆動部72は,比較部82のうち,UCコンパレータ824,または,VCコンパレータ825,または,WCコンパレータ826の出力信号に基づいてゼロクロス信号を作成し,そのゼロクロス信号を取得することによって判断する。S106は,位置信号取得処理の一例である。
そして,非通電コイルの電圧が中性点の電圧より高電圧ではないと判断した場合(S106:NO),モータ駆動部72は,S106の判断を繰り返して実行する。非通電コイルの電圧が中性点の電圧より低電圧であれば,図5に示したように,駆動切替のタイミングに到達していない。
非通電コイルの電圧が中性点の電圧より高電圧であると判断した場合(S106:YES),モータ駆動部72は,駆動対象を切り替える。つまり,モータ駆動部72は,制御回路83にてインバータ回路81に出力する信号を変更し,非通電コイルと高側コイルとを切り替える(S107)。S107は,駆動切替処理の一例である。
次に,モータ駆動部72は,ブラシレスモータ62の回転速度が所定の閾値速度よりも速いか否かを判断する(S108)。ブラシレスモータ62の回転速度が所定の閾値速度よりも速くないと判断した場合(S108:NO),モータ駆動部72は,S102に戻って,非通電コイルと低側コイルとの電圧を比較する。モータ駆動部72は,第1の制御の実行を継続する。
一方,ブラシレスモータ62の回転速度が所定の閾値速度よりも速いと判断した場合(S108:YES),モータ駆動部72は,その後の回転速度制御を,BDセンサ71の出力信号であるBD信号に基づいて回転速度を取得し,目標回転速度となるよう回転速度を制御する第2の制御に切り替える(S109)。つまり,目標回転速度となるようにBD信号に基づくフィードバック制御を行う。
また,モータ駆動部72は,例えば,コントローラ30からブラシレスモータ62の回転を停止する指示を受け付けたか否かを判断する(S110)。そして,その指示を受け付けるまで,モータ駆動部72は,誘起電圧に基づいて各コイルの通電切替を継続する。
なお,本形態では,図3に示したように,モータ駆動部72の比較部82に,UVコンパレータ821と,WVコンパレータ822と,UWコンパレータ823とを備えるとした。しかし,比較部82の構成はこれに限るものではない。例えば,図7に示すように,コンパレータ851と,切替スイッチ852と,切替スイッチ853と,を備える比較部85を用いても,同様の処理を実行することができる。例えば,UVコンパレータ821の比較結果を用いる代わりに,切替スイッチ852と853とをU相およびV相に切り替えた状態で,コンパレータ851の比較結果を用いればよい。
以上,詳細に説明したように,第1の形態のプリンタ100によれば,モータ駆動部72は,比較部82のうちのUVコンパレータ821と,WVコンパレータ822と,UWコンパレータ823との比較結果に基づいて,逆起電圧の発生している期間を取得してマスク期間に設定する。逆起電圧の発生時,非通電期間の特定コイルには,特定コイル以外のコイルよりも高い電圧,あるいは特定コイル以外のコイルよりも低い電圧,が発生している。そのため,特定コイルの非通電期間中,特定コイルの電圧と特定コイル以外のコイルの電圧とを比較することで,逆起電圧が発生している期間を高精度に把握でき,高精度なマスク期間を設定できる。その結果として,プリンタ100では,マスク期間が固定な場合と比較して,高回転時においても誘起電圧による通電切替が適切に行われる可能性が高まる。
続いて,本発明にかかる画像形成装置を具体化した第2の実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,第1の形態とは比較部の構成が異なる。第1の形態と同様の構成については,共通の符号を付して,説明を省略する。
本形態のプリンタ100は,モータ駆動部72の構成を図8に示すように,第1の形態のプリンタ100の比較部82に替えて,比較部86を備える。比較部86は,UVWの各相の電圧とインバータ回路81の正側電圧である電源電圧(VM)とを比較するコンパレータと,UVWの各相の電圧とインバータ回路81の負側電圧であるグラウンド電圧(GND)とを比較するコンパレータと,を備える。
具体的に,比較部86は,U相の電圧とVMとを比較するUMコンパレータ861と,V相の電圧とVMとを比較するVMコンパレータ862と,W相の電圧とVMとを比較するWMコンパレータ863と,U相の電圧とGNDとを比較するUGコンパレータ864と,V相の電圧とGNDとを比較するVGコンパレータ865と,W相の電圧とGNDとを比較するWGコンパレータ866と,を備える。
また,比較部86は,比較部82と同様に,U相の電圧と中性点の電圧とを比較するUCコンパレータ824と,V相の電圧と中性点の電圧とを比較するVCコンパレータ825と,W相の電圧と中性点の電圧とを比較するWCコンパレータ826と,をさらに備えている。
ブラシレスモータ62では,図5に示したように,逆起電圧が発生する。前述したように,高圧側から非通電状態へと切り替えられたコイルに発生する逆起電圧(A)は,GNDより低電圧である。また,低圧側から非通電状態へと切り替えられたコイルに発生する逆起電圧(B)は,VMより高電圧である。そこで,本形態では,比較部86のコンパレータ861〜866による比較結果に基づいてマスク期間を設定し,マスク期間以外の期間にコンパレータ824〜826による比較結果に基づいて,位置信号を取得する。
本形態において,ゼロクロス信号の検出期間およびマスク期間をまとめると,次のような関係になる。
(4)U相のゼロクロス信号の検出を行う(V→W,W→Vが通電期間)場合
U>VM,かつU>GND,であればマスク期間
U<VM,かつU<GND,であればマスク期間
U<VM,かつU>GND,であればゼロクロス信号の検出期間
(5)V相のゼロクロス信号の検出を行う(U→W,W→Uが通電期間)場合
V>VM,かつV>GND,であればマスク期間
V<VM,かつV<GND,であればマスク期間
V<VM,かつV>GND,であればゼロクロス信号の検出期間
(6)W相のゼロクロス信号の検出を行う(U→V,V→Uが通電期間)場合
W>VM,かつW>GND,であればマスク期間
W<VM,かつW<GND,であればマスク期間
W<VM,かつW>GND,であればゼロクロス信号の検出期間
続いて,第2の形態のブラシレスモータ62の回転を制御する手順について,図9のフローチャートを参照しつつ説明する。
第2の形態では,モータ駆動部72は,図6に示した手順のS102に代えて,非通電コイルとGNDとを比較するステップ(S201)を実行する。つまり,モータ駆動部72は,通電開始後,非通電コイルの電圧がGNDより低電圧であるか否かを判断する(S201)。
そして,非通電コイルの電圧がGNDより低電圧であると判断した場合(S201:YES),モータ駆動部72は,S201の判断を繰り返して実行する。S201は,第2マスク設定処理の一例である。一方,非通電コイルの電圧がGNDより低電圧ではないと判断した場合(S201:NO),モータ駆動部72は,S103に進む。
また,モータ駆動部72は,図6に示した手順のS105に代えて,非通電コイルとVMとを比較するステップ(S202)を実行する。つまり,モータ駆動部72は,駆動対象を切り替えた後(S104),非通電コイルの電圧がVMより高電圧であるか否かを判断する(S202)。
そして,非通電コイルの電圧がVMより高電圧であると判断した場合(S202:YES),モータ駆動部72は,S202の判断を繰り返して実行する。S202は,第2マスク設定処理の一例である。一方,非通電コイルの電圧がVMより高電圧ではないと判断した場合(S202:NO),モータ駆動部72は,S106に進む。S106以降は,第1の形態と同様である。
図9に示した手順のうちS201とS202以外の処理は全て,図6に示した手順と同じ処理である。第2の形態の手順でも,第1の形態と同様に,適切なマスク期間を設定できる。
なお,本形態では,図8に示したように,モータ駆動部72の比較部86に,UMコンパレータ861と,VMコンパレータ862と,WMコンパレータ863と,UGコンパレータ864と,VGコンパレータ865と,WGコンパレータ866とを備えるとした。しかし,比較部86の構成はこれに限るものではない。例えば,図10に示すように,コンパレータ871と,切替スイッチ872と,切替スイッチ873と,を備える比較部87を用いても,同様の処理を実行することができる。例えば,UMコンパレータ861の比較結果を用いる代わりに,切替スイッチ872をU相に,切替スイッチ873をVMに接続した状態で,コンパレータ871の比較結果を用いればよい。
以上,詳細に説明したように,逆起電圧の発生時,非通電期間の特定コイルには,正側のVMよりも高い電圧,あるいは負側のGNDよりも低い電圧,が発生している。そのため,第2の形態のプリンタ100のように,非通電コイルの電圧をVMまたはGNDと比較することで,逆起電圧が発生している期間を高精度に把握でき,高精度なマスク期間を設定できる。その結果として,プリンタ100では,マスク期間が固定な場合と比較して,高回転時においても誘起電圧による通電切替が適切に行われる可能性が高まる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,プリンタに限らず,複写機,スキャナ,FAX等,ブラシレスモータ装置を備えるものであれば適用可能である。
また,実施の形態のプリンタ100は,感光体2上のトナー像を直接シートに転写しているが,搬送ベルト7に転写した後,搬送ベルト7からシートに転写する2次転写方式であってもよい。
また,実施の形態のプリンタ100では,BDセンサ71からの出力信号が,回転速度を取得する他,走査ラインの書き出しタイミングの決定にも利用されるため,光ビームが露光範囲に入る前の位置にBDセンサ71が配置されているが,回転速度を取得する専用のセンサであれば,光ビームが露光範囲から出た後の位置にその専用のセンサが配置されてもよい。
また,上記の第1,第2の形態では,比較部82,85,86,87の結果に基づいて設定したマスク期間の終了後,非通電コイルの電圧が中性点の電圧に達するゼロクロスとなるとした。しかし,例えば,図11に示すように,逆起電圧の発生している期間が長い場合には,ゼロクロスとなるはずの時点までマスク期間に含まれる可能性がある。この場合には,S103またはS106の判断にてNOとなることなく,YESと判断される。プリンタ100は,例えば,マスク期間の終了時に,非通電コイルの電圧が中性点の電圧に達していると判断した場合,マスク期間の終了から固定時間の経過を待って,駆動対象を切り替える構成としてもよい。
また,実施の形態に開示されている処理は,単一のCPU,複数のCPU,ASICなどのハードウェア,またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また,実施の形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体,または方法等の種々の態様で実現することができる。
61 ポリゴンミラー
62 ブラシレスモータ
621 ステータ
621U U相コイル
621V V相コイル
621W W相コイル
622 ロータ
63 レーザダイオード
71 BDセンサ
72 モータ駆動部
81 インバータ回路
82 比較部
100 プリンタ

Claims (9)

  1. 磁極を有する回転子と,
    Y結線された第1コイル,第2コイル,および第3コイルを有する固定子と,
    前記第1コイル,前記第2コイル,および前記第3コイルを選択的に駆動するインバータ回路を有する制御部と,
    を備え,
    前記制御部は,
    前記回転子の回転中,前記第1コイル,前記第2コイル,および前記第3コイルのうちの1つである特定コイルの非駆動期間に,前記特定コイルの前記インバータ回路から駆動電圧が入力される端子に生じる誘起電圧を検出し,当該誘起電圧が基準値に達したタイミングに基づいて前記回転子の位置信号を取得する位置信号取得処理と,
    前記位置信号に基づいて駆動切替を行う駆動切替処理と,
    前記特定コイルの非駆動期間中,前記特定コイルの前記誘起電圧と,前記特定コイル以外のコイルの前記インバータ回路から駆動電圧が入力される端子の電圧と,の比較結果に基づいて,前記誘起電圧と前記基準値との比較を行わないマスク期間を設定する第1マスク設定処理と,
    を実行することを特徴とするブラシレスモータ装置。
  2. 請求項1に記載するブラシレスモータ装置において,
    前記制御部は,
    前記駆動切替処理では,前記第1コイル,前記第2コイル,前記第3コイル,の順に駆動先を切り替え,
    前記第1マスク設定処理では,前記特定コイルが前記第1コイルであった場合,
    前記第3コイルを正に,前記第2コイルを負に駆動する期間では,前記第1コイルの電圧が前記第3コイルの電圧より大きい期間を前記マスク期間に設定し,
    前記第2コイルを正に,前記第3コイルを負に駆動する期間では,前記第1コイルの電圧が前記第3コイルの電圧より小さい期間を前記マスク期間に設定する,
    ことを特徴とするブラシレスモータ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載するブラシレスモータ装置において,
    前記基準値は,前記第1コイル,前記第2コイル,前記第3コイルの中性点に基づく電圧値である,
    ことを特徴とするブラシレスモータ装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載するブラシレスモータ装置において,
    前記回転子と一体に回転する反射鏡と,
    前記反射鏡に光ビームを照射する光源と,
    を備えることを特徴とするブラシレスモータ装置。
  5. 請求項4に記載するブラシレスモータ装置において,
    前記反射鏡で反射された光ビームを受光する光センサを備え,
    前記制御部は,
    前記位置信号に基づいて前記回転子の回転速度を取得する第1速度取得処理と,
    前記光センサの検知信号に基づいて前記回転子の回転速度を取得する第2速度取得処理と,
    を実行することを特徴とするブラシレスモータ装置。
  6. 請求項5に記載するブラシレスモータ装置において,
    前記制御部は,
    前記回転子の回転開始後,前記第1速度取得処理による回転速度が閾値速度に達するまでは,前記第1速度取得処理による回転速度に基づいて回転速度制御を実行し,
    回転速度が前記閾値速度に達した後は,前記第2速度取得処理による回転速度に基づいて回転速度制御を行う,
    ことを特徴とするブラシレスモータ装置。
  7. 磁極を有する回転子と,
    Y結線された第1コイル,第2コイル,および第3コイルを有する固定子と,
    前記第1コイル,前記第2コイル,および前記第3コイルを選択的に駆動するインバータ回路と,
    を備えるブラシレスモータ装置の制御方法において,
    前記回転子の回転中,前記第1コイル,前記第2コイル,および前記第3コイルのうちの1つである特定コイルの非駆動期間に,前記特定コイルの前記インバータ回路から駆動電圧が入力される端子に生じる誘起電圧を検出し,当該誘起電圧が基準値に達したタイミングに基づいて前記回転子の位置信号を取得する位置信号取得ステップと,
    前記位置信号に基づいて駆動切替を行う駆動切替ステップと,
    前記特定コイルの非駆動期間中,前記特定コイルの前記誘起電圧と,前記特定コイル以外のコイルの前記インバータ回路から駆動電圧が入力される端子の電圧と,の比較結果に基づいて,前記誘起電圧と前記基準値との比較を行わないマスク期間を設定する第1マスク設定ステップと,
    を含むことを特徴とするブラシレスモータ装置の制御方法。
  8. 磁極を有する回転子と,
    Y結線された第1コイル,第2コイル,および第3コイルを有する固定子と,
    前記第1コイル,前記第2コイル,および前記第3コイルを選択的に駆動するインバータ回路を有する制御部と,
    前記回転子と一体に回転する反射鏡と,
    前記反射鏡に光ビームを照射する光源と,
    を備え,
    前記制御部は,
    前記回転子の回転中,前記第1コイル,前記第2コイル,および前記第3コイルのうちの1つである特定コイルの非駆動期間に,前記特定コイルの前記インバータ回路から駆動電圧が入力される端子に生じる誘起電圧を検出し,当該誘起電圧が基準値に達したタイミングに基づいて前記回転子の位置信号を取得する位置信号取得処理と,
    前記位置信号に基づいて,前記第1コイル,前記第2コイル,前記第3コイル,の順に駆動先を切り替える駆動切替処理と,
    前記特定コイルの非駆動期間中,前記特定コイルの前記誘起電圧と前記インバータ回路の正側電圧との比較と,前記特定コイルの前記誘起電圧と前記インバータ回路の負側電圧との比較と,の少なくとも一方の比較結果に基づいて,前記誘起電圧と前記基準値との比較を行わないマスク期間を設定する第2マスク設定処理と,
    を実行し,
    さらに前記制御部は,
    前記第2マスク設定処理では,前記特定コイルが前記第1コイルであった場合,
    前記第3コイルを正に,前記第2コイルを負に駆動する期間では,前記第1コイルの前記誘起電圧が前記正側電圧より大きい期間を前記マスク期間に設定し,
    前記第2コイルを正に,前記第3コイルを負に駆動する期間では,前記第1コイルの前記誘起電圧が前記負側電圧より小さい期間を前記マスク期間に設定する,
    ことを特徴とするブラシレスモータ装置。
  9. 磁極を有する回転子と,
    Y結線された第1コイル,第2コイル,および第3コイルを有する固定子と,
    前記第1コイル,前記第2コイル,および前記第3コイルを選択的に駆動するインバータ回路と,
    前記回転子と一体に回転する反射鏡と,
    前記反射鏡に光ビームを照射する光源と,
    を備えるブラシレスモータ装置の制御方法において,
    前記回転子の回転中,前記第1コイル,前記第2コイル,および前記第3コイルのうちの1つである特定コイルの非駆動期間に,前記特定コイルの前記インバータ回路から駆動電圧が入力される端子に生じる誘起電圧を検出し,当該誘起電圧が基準値に達したタイミングに基づいて前記回転子の位置信号を取得する位置信号取得ステップと,
    前記位置信号に基づいて,前記第1コイル,前記第2コイル,前記第3コイル,の順に駆動先を切り替える駆動切替ステップと,
    前記特定コイルの非駆動期間中,前記特定コイルの前記誘起電圧と前記インバータ回路の正側電圧との比較と,前記特定コイルの前記誘起電圧と前記インバータ回路の負側電圧との比較と,の少なくとも一方の比較結果に基づいて,前記誘起電圧と前記基準値との比較を行わないマスク期間を設定する第2マスク設定ステップと,
    を含み,
    さらに,
    前記第2マスク設定ステップでは,前記特定コイルが前記第1コイルであった場合,
    前記第3コイルを正に,前記第2コイルを負に駆動する期間では,前記第1コイルの前記誘起電圧が前記正側電圧より大きい期間を前記マスク期間に設定し,
    前記第2コイルを正に,前記第3コイルを負に駆動する期間では,前記第1コイルの前記誘起電圧が前記負側電圧より小さい期間を前記マスク期間に設定する,
    ことを特徴とするブラシレスモータ装置の制御方法。
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