JP2016103574A - 分類装置 - Google Patents

分類装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016103574A
JP2016103574A JP2014241503A JP2014241503A JP2016103574A JP 2016103574 A JP2016103574 A JP 2016103574A JP 2014241503 A JP2014241503 A JP 2014241503A JP 2014241503 A JP2014241503 A JP 2014241503A JP 2016103574 A JP2016103574 A JP 2016103574A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chip
wafer
chips
wafer sheet
rank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014241503A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5892669B1 (ja
Inventor
日出夫 南
Hideo Minami
日出夫 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ueno Seiki Co Ltd
Original Assignee
Ueno Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ueno Seiki Co Ltd filed Critical Ueno Seiki Co Ltd
Priority to JP2014241503A priority Critical patent/JP5892669B1/ja
Priority to PCT/JP2015/064561 priority patent/WO2016084407A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5892669B1 publication Critical patent/JP5892669B1/ja
Publication of JP2016103574A publication Critical patent/JP2016103574A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Dicing (AREA)

Abstract

【課題】2ランクのチップを、2つのウェハシートに分類して、効率良く正確な位置に貼り付けられる分類装置を提供する。【解決手段】ウェハWが貼付されたウェハシートDaを支持する支持装置100、ウェハシートDaの伸張により分離されたチップSを、ランクに基づき選択的にピックアップする保持装置200、チップSを搬送する搬送装置300、チップSの姿勢ズレを計測する計測装置400、チップSの姿勢を補正する補正装置500、1種のランクのチップSが貼り付けられるウェハシートDbを支持する第1の収集装置600、他の1種のランクのチップSが貼り付けられるウェハシートDcを支持する第2の収集装置700、ウェハシートDb、Dcに、ランクに分けてチップSを貼り付ける保持装置200、ウェハシートDaから2種のランクのチップSが全てピックアップされた後に、ウェハシートDaを順次交換するオートローダ5Aを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、ウェハシートに貼り付けられたウェハから、個片のチップを選択的にピックアップする分類装置に関する。
半導体の製造工程では、ウェハ貼付工程、ダイシング工程が実施される。ウェハ貼付工程は、個片に切断される前のウェハを、表面に粘着性を有するウェハシートに貼付して、これをリングに張り付ける工程である。ダイシング工程は、ウェハシートに貼付されたウェハを切断することにより、個片の半導体素子に分割する工程である。このような個片の半導体素子を、以下、チップと呼ぶ。
ウェハに含まれる各チップに対しては、あらかじめ触針により電気的特性を検査するプローブ検査が行われ、その結果である各チップの良品、不良品及びその位置に関する情報を、制御装置が保持している。このようなプローブ検査によって得られた情報は、マップデータと呼ばれる。
また、各チップに対しては、カメラ等の撮像部により撮像された画像に基づく外観検査が行われる場合もある。プローブ検査に加えて、外観検査が行われた場合、プローブ検査の結果と外観検査の結果を合わせたものも、マップデータと呼ぶ場合もある。
このようなマップデータに基づいて、ピックアップ装置は、良品のチップのみをピックアップして、貼り付け工程、マウンティング工程又はテーピング工程が行われる。貼り付け工程は、ウェハシート単位で管理、出荷等するために、ピックアップ装置によってピックアップした良品のチップを、貼り付け装置によって、伸張されたウェハシートに貼り付ける工程である。
マウンティング工程は、個片化されたチップを順次ピックアップし、リードフレームや基板に接着する工程である。テーピング工程は、ピックアップされたチップを、テープに貼付する工程である。
特開2006−13012公報
ウェハシートからピックアップした良品のチップを、ウェハシートに貼り替える装置の場合、良品がピックアップされるウェハシートは、ピックアップし易いように伸張される。また、良品のチップを貼り付けるウェハシートも、貼り付けし易いように伸張される。このような伸張は、エキスパンドと呼ばれる。貼り付け装置は、エキスパンドしたウェハシートに対して、チップを一定の間隔で貼り付けて行く。
このような貼り替えを行う装置は、一般的には、ウェハシートを保持するユニットが、ピックアップ側と貼り付け側で1基ずつ設けられている。つまり、ピックアップ側と貼り付け側のウェハシートが一対一の関係となっている。複数のウェハシートに対して、並行してチップを貼り付けることにより、処理の高速化を図った装置も提案されている。但し、この場合も、ピックアップ側と貼り付け側が一対一の組が、複数設けられているに過ぎない。
各チップの検査結果は、単に良品か不良品かの2種の情報ではなく、品質の程度を示すランクの情報が含まれている。上記のようなピックアップ側と貼り付け側が一対一の装置の場合、ランクの情報に基づいて、いずれか1種のランクのチップをピックアップして、貼り付けを行うことにより、特定のランクのチップを集めることができる。
しかし、ウェハシート毎に、異なるランクのチップを収集したい場合、以下のような問題が生じる。
(1) 特定の1種のランクのチップをピックアップしているウェハシートから、当該ランクのチップがなくなった場合、そのウェハシートを交換する必要がある。また、貼り付け側のウェハシートが、特定の1種のランクのチップで満杯となった場合には、貼り付け側を新しいウェハシートに交換する必要がある。
そして、特定の1種のランクのチップの収集を終えた後に、別の1種のランクのチップの貼り付けを行う場合には、貼り付け側を新しいウェハシートに交換するとともに、ピックアップ側を、特定の1種のランクのチップをピックアップ済であるが、別の1種のランクのチップが残存しているウェハシートに交換する必要がある。つまり、ピックアップするチップのランクを変える毎に、ウェハシートを交換する必要があり、交換頻度が多くなり時間がかかるため、処理効率が悪かった。
これに対処するため、ピックアップ側と貼り付け側が一対一の貼り替え装置を、複数設けて、特定の1種のランクのチップの貼り替えと並行して、別の1種のランクのチップの貼り替えを行うことも考えられる。しかし、この場合、装置が全体として大型化するとともに、ピックアップ側から貼り付け側へチップを搬送する搬送装置の種類によっては、配置スペースが限定されてしまうため、設置が困難となる可能性がある。例えば、回転による搬送装置を用いる場合、各処理装置を搬送装置の周囲に干渉がないように配置することは困難であり、たとえ配置できても、さらに別の機能を持つ処理装置を追加することはできない。
(2) また、ウェハシートはピックアップや貼り付けのために、エキスパンドを行う必要がある。入れ替えのためにエキスパンドと収縮を繰り返すことになるので、ピックアップと貼り付けの精度の観点からも、交換の回数は少なくすることが好ましい。特に、貼り付け側のウェハシートは、エキスパンドと収縮による位置ずれを防止するため、ウェハシートが満杯となるまで、交換しないことが望ましい。このため、ピックアップ側と貼り付け側が一対一の装置の場合、ピックアップ側が異なるランクのチップをピックアップしながら、貼り付け側が満杯となる前に交換して、ウェハシート毎に異なるランクのチップを収集していくことができなかった。
(3) さらに、伸縮するウェハシートからピックアップしたチップは、姿勢が一定でないため、ピックアップしたままの姿勢でウェハシートに貼り付ける場合、貼り付けられたチップの姿勢が揃わない場合がある。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、2ランクのチップを、2つのウェハシートに分類して、効率良く正確な位置に貼り付けられる分類装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の分類装置は、以下のような構成を有する。
(1)品質の程度を示すランクが異なるチップが混在したウェハが貼付され、ダイシングにより前記チップが個片に分かれたウェハシートを支持する支持装置と、前記支持装置に支持されたウェハシートが伸張されることにより分離されたチップを、ランクに基づいて選択的にピックアップするピックアップ装置と、前記ピックアップ装置によりピックアップされたチップを、円軌道の搬送経路において搬送する搬送装置と、前記搬送装置により搬送されるチップの姿勢ズレを計測する計測装置と、前記搬送経路の近傍に配設され、前記計測装置により計測された姿勢ズレに基づいて、チップの姿勢を補正する補正装置と、前記搬送経路の近傍における前記補正装置の後流に配設され、前記補正装置により姿勢を補正されたチップのうち、1種のランクのチップが貼り付けられるウェハシートを支持する第1の収集装置と、前記搬送経路の近傍における前記第1の収集装置の後流に配設され、前記補正装置により姿勢を補正されたチップのうち、他の1種のランクのチップが貼り付けられるウェハシートを支持する第2の収集装置と、前記搬送装置により搬送されたチップを、前記第1の収集装置のウェハシート及び前記第2の収集装置のウェハシートに、それぞれに対応するランクに分けて貼り付ける貼付装置と、前記支持装置のウェハシートから、前記2種のランクのチップが全てピックアップされた後に、ピックアップ済みのウェハシートを、ピックアップ前のウェハシートに順次交換する交換装置と、を有する。
(2)前記2種のランクは、同一ウェハ内にあるチップのランク別の個数分布において、個数が最も多い2種のランクであってもよい。
(3)前記搬送装置は、所定のピッチの間欠動作で前記チップを搬送し、前記貼付装置は、前記特定の1種のランクと他の1種のランクが同数の状態では、前記間欠動作における停止タイミングで、前記第1の収集装置のウェハシート及び前記第2の収集装置のウェハシートのいずれか一方にチップを貼り付けてもよい。
(4)前記ピックアップ装置及び前記貼付装置は、先端にチップを保持する保持装置であり、前記搬送装置は、所定のピッチで間欠回転する回転体を有し、複数の前記保持装置は、前記回転体に設けられ、複数の前記保持装置は、先端が前記搬送経路上に前記所定のピッチに対応する等間隔で並ぶ位置に配設されていてもよい。
(5)前記第1の収集装置に対応する位置に来る保持装置と、これと同時に前記第2の収集装置に対応する位置に来る保持装置とが、ピックアップにおいて、同じランクのチップを保持してもよい。
(6)前記第1の収集装置のウェハシート及び前記第2の収集装置のウェハシートに貼り付けられたチップの位置座標を検出する座標検出部と、前記第1の収集装置及び前記第2の収集装置は、前記座標検出部により検出された貼り付け済みのチップの座標に基づいて、チップの貼り付け位置を調整してもよい。
(7)前記計測装置は、前記搬送経路における前記補正装置の上流においてチップの姿勢ズレを計測する前計測部と、前記搬送経路における前記補正装置の下流においてチップの姿勢ズレを計測する後計測部と、を有し、前記補正装置は、前記前計測部により計測された姿勢ズレに基づいて、チップの姿勢を補正し、前記第1の収集装置及び前記第2の収集装置は、前記後計測部により計測された姿勢ズレに基づいて、チップの姿勢を補正してもよい。
(8)前記支持装置に支持されたウェハシートが伸張されることにより、個片に分かれたチップを、座標データに基づいて、ウェハシートに対して相対移動しながら撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した画像データに基づいて、ウェハ内のチップのうち特定のマークが付されたリファレンスチップを発見し、前記撮像部が相対移動するための座標データに基づいて、リファレンスチップの座標データを特定するリファレンス検出処理を行うリファレンス検出部と、リファレンスチップの座標データ及びウェハ内における各チップの相対位置情報を基準として、前記撮像部がウェハシートに対して相対移動しながら各チップを撮像した画像データと、前記撮像部が相対移動するための座標データとに基づいて、各チップの座標データを特定するスキャン処理を行うスキャン部と、を有し、前記ピックアップ装置は、前記スキャン部により特定された各チップの座標データと、各チップのランク情報とに基づいて、ウェハシートに対して相対移動しながら、チップを選択的にピックアップしてもよい。
本発明によれば、ピックアップ後、貼り付け前に、チップの姿勢が補正装置により補正され、2ランクのチップが第1の収集装置のウェハシート、第2の収集装置のウェハシートに貼り付けられて行くので、貼り付け側のウェハシートを交換することなく、2つのウェハシートに並行して異なる2種のランクのチップを、正確に貼り付けることができる。また、2つのウェハシートのいずれかが満杯になるまで、ピックアップ側のウェハシートを交換していくことにより、2つのウェハシートを貼り付け途中に交換する必要がない。
第1の実施形態に用いられる分類装置の構成を示す簡略平面図 実施形態における支持装置を示す側面図 実施形態におけるリング及びこれに張り付けられたウェハシートの構成を示す平面図 実施形態におけるオートローダを示す簡略側面図 実施形態における補正装置の側面図(a)、平面図(b)を示す 実施形態における第1の収集装置及び第2の収集装置を示す側面図 実施形態における制御装置の構成を示すブロック図 実施形態の全体処理を示すフローチャート 実施形態の全体処理を示す説明図 実施形態の一括スキャン処理を示すフローチャート 実施形態の目標チップへの位置決め処理を示す説明図 実施形態のスキャン処理の領域を示す説明図 チップのランク別の個数分布を示す説明図 保持装置がピックアップして貼り付けるチップのランクの順序を示す説明図 保持装置がピックアップして貼り付けるチップのランクの順序を示す説明図 保持装置がピックアップして貼り付けるチップのランクの順序を示す説明図 保持装置がピックアップして貼り付けるチップのランクの順序を示す説明図 ピックアップ装置と貼付装置が別体になっている他の実施形態を示す簡略側面図 ピックアップ装置と貼付装置が別体になっている他の実施形態を示す簡略側面図
本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
1.第1の実施形態
本実施形態は、ウェハシートからピックアップしたチップを、ランク別に分類して2つのウェハシートに貼り付ける分類装置である。本実施形態は、ウェハシートからウェハシートまで、チップを移載する移載装置として捉えることもできる。
[A.チップ]
本実施形態に適用されるチップは、電気製品に使用される部品であり、半導体素子、及び半導体素子以外の抵抗やコンデンサ等を挙げることができる。半導体素子としては、トランジスタ、ダイオード、LED、コンデンサ、及びサイリスタ等のディスクリート半導体、ICやLSI等の集積回路等を挙げることができる。
[B.データ]
次に、本実施形態で用いられる各種のデータは、以下の通りである。
[1.マップデータ]
マップデータは、チップの区別情報及びチップの位置情報を含む。チップの区別情報は、チップを所定の基準で区別した情報である。この区別情報には、前工程において、あらかじめ行われた品質検査によるチップの良不良の程度に応じて、チップを分類したランクの情報が含まれる。このランクは、複数の等級に分かれている。品質検査には、プローブ検査及び外観検査の少なくとも一方を含む。
また、区別情報は、製品となるチップ(製品チップ)とそれ以外のチップとを区別する情報も含む。特に、本実施形態の区別情報は、リファレンスチップであることを示す情報を含む。リファレンスチップは、ウェハ上の製品チップの位置の基準とするために、外観から識別できるマーク(リファレンスマーク)が付されたチップである。なお、リファレンスチップは、外観から識別できる態様を備えていればよい。
また、チップの位置情報は、ウェハにおける基準点から見た各チップの行方向、列方向の相対的な位置情報である。
具体的には、マップデータは、各チップが、何行何列目に当たるかという情報と、それが製品チップであればA〜D等のどのランクかを示す情報と、リファレンスチップであることを示す情報からなるラスタデータとして表現できる。
さらに、マップデータには、各リファレンスチップが、ウェハ上のチップの位置を保証する領域が設定されている。つまり、ウェハ全体の領域が、複数の保証領域に区分され、保証領域毎に、リファレンスチップが設定されている。各リファレンスチップの位置は、各リファレンスチップが属する保証領域におけるチップの位置の基準とすることができる。
[2.座標データ]
座標データは、装置にウェハシートがセットされた場合の各チップの位置情報である。本実施形態においては、この座標データに基づいて、後述する撮像部、ピックアップ装置等の位置決めがなされる。なお、撮像部、ピックアップ装置は、ウェハに対して相対的に移動すればよい。本実施形態では、後述するように、ウェハシートを張り付けたウェハリングをセットしたリング移動機構が移動することにより、この相対移動を実現している。座標データは、後述するリング移動機構のエンコーダ情報の座標値(x,y,θ)として取得できる。
[C.分類装置]
次に、本実施形態の分類装置1を、図1〜図17を参照して説明する。分類装置1は、図1及び図7に示すように、支持装置100、オートローダ5A、保持装置200、搬送装置300、計測装置400、補正装置500、第1の収集装置600、オートローダ5B、第2の収集装置700、オートローダ5C及び制御装置800を有する。
[1.支持装置]
支持装置100は、品質の程度を示すランクが異なるチップSが混在したウェハWが貼付され、ダイシングによりチップSが個片に分かれたウェハシートDaを支持する装置である。支持装置100は、図2に示すように、リング移動機構2A、エキスパンド機構3A、分離機構4Aを有する。
(リング移動機構)
リング移動機構2Aは、リングホルダ21に装着されたウェハリングRaを、所定の方向に移動させる装置である。
ウェハリングRaは、図3に示すように、内部に形成された円形の穴が覆われるように、ウェハシートDaを張り付け保持するプレート状の部材である。このウェハシートDaには、ウェハWが貼り付けられている。そして、ウェハWは、ダイシングにより、複数のチップSに切断されている。
リング移動機構2Aは、リングホルダ21を、図示しないガイドレール等に沿って、X軸方向及びY軸方向に位置決め可能に設けられている。また、リング移動機構2Aは、図示しないモータの駆動力を伝達するベルト及びプーリ等によって、リングホルダ21をθ方向に位置決め可能に設けられている。
(エキスパンド機構)
エキスパンド機構3Aは、ウェハシートDaを伸張することにより、個片のチップS間に隙間を空ける機構である。このエキスパンド機構3Aは、円筒状の引張部31を有する。引張部31は、以下のように、ウェハシートDaを伸張するように構成されている。まず、引張部31の円筒の一端を、ウェハリングRaの背後からウェハシートDaにおけるウェハWの貼付面の反対側に押し当てる。
そして、引張部31が、その外周とウェハリングRaの円形の穴の内周との間にウェハシートDaを挟んで、ウェハリングRaの正面側に突出するように移動する。これにより、ウェハシートDaが、ウェハWを囲む円の内側から外側へ向かう方向の力によって伸張する。引張部31は、このような動作を実現するために、図示しないシリンダ等により進退可能に設けられている。
(分離機構)
分離機構4Aは、ウェハシートDaから、個別にチップSを分離する装置である。この分離機構4Aは、ウェハシートDaを挟んでチップSに対向するピン41aを有する。このピン41aは、リング移動機構2Aの移動に従って、対向する位置に来たチップSを、先端によりウェハシートDaを介して押圧する方向に移動可能に設けられている。
[2.オートローダ5A]
オートローダ5Aは、支持装置100におけるウェハシートDaを交換する交換装置である。本実施形態では、オートローダ5Aは、ウェハシートDaから2種のランクのチップSが全てピックアップされた後に、ピックアップ済みのウェハシートDaを、2種のランクのチップSをピックアップしていないウェハシートDaに順次交換する。より具体的には、オートローダ5Aは、ウェハWが貼り付けられたウェハシートDaを保持するウェハリングRaを、カセット内に複数枚収納し、リング移動機構2Aに対して装着、取り外しを行う。このオートローダ5Aは、例えば、図4に示すように、収容部110、リング搬送機構120を有する。
(収容部)
収容部110は、複数のウェハリングRaを収容する装置である。収容部110は、リング移動機構2AにセットされたウェハシートDaにおけるチップSの貼付面と反対側に配置されている。収容部110は、供給マガジン111、図示しない昇降装置を有している。
供給マガジン111は、一対の側壁の間に、複数の水平方向のウェハリングRaを積層して収容する。複数のウェハリングRaは、側壁に設けられたガイドによって、上下に間隔を空けて支持されている。
昇降装置は、供給マガジン111を昇降させる機構である。例えば、駆動源により回動する垂直方向のボールねじ、垂直方向のガイドレール等により構成できる。
供給マガジン111は、昇降装置によって、所望の階層のウェハリングRaの収納位置が、搬入搬出位置に位置決めされる。供給マガジン111のウェハリングRaの収納可能枚数は、10〜20枚程度が考えられるが、特定の枚数には限定されない。
(リング搬送機構)
リング搬送機構120は、収容部110に収容されたウェハリングRaを取り出して、リング移動機構2Aへ受け渡し、リング移動機構2AからウェハリングRaを受け取って、収容部110に戻す装置である。図4に示すように、リング搬送機構120は、収容部110の搬入搬出位置において、供給マガジン111との間でウェハリングRaを出し入れする。
より具体的には、リング搬送機構120は、供給マガジン111からウェハリングRaを水平にスライドさせて取り出し、供給マガジン111へウェハリングRaを水平にスライドさせて収容する。また、リング搬送機構120は、下方から開口にウェハリングRaを垂直に挿入することでリンク移動機構2Aへ供給し、ウェハリングRaを下方へ垂直にスライドさせることでリング移動機構2Aから取り出す。
このため、リング搬送機構120は、クランプ121、フォーク122を有する。クランプ121は、ウェハリングRaの相反する2つの縁部に対応して一対設けられている。フォーク122は、各クランプ121に設けられ、それぞれ2本の歯を平行に並べた部材である。クランプ121は、フォーク122を接近及び離反させることでウェハリングRaを挟持及び解放する。
リング搬送機構120は、図示はしないが、クランプ121を供給マガジン111に対向する水平方向と、リング移動機構2Aに対向する垂直位置との間で変位させる回動機構を有する。また、リング搬送機構120は、図示はしないが、クランプ121を供給マガジン111に向けて進退させ、リング移動機構2Aに向けて進退させる進退機構を有する。
クランプ121が水平方向となった場合、クランプ121の一端は、収容部110の搬入搬出位置に対向する。クランプ121が垂直方向となった場合、クランプ121の一端は、リング移動機構2Aに対向する。
[3.保持装置]
保持装置200は、先端にチップSを保持する装置である。保持装置200は、支持装置100に支持されたウェハシートが伸張されることにより、個片に分かれたチップSを、ランクに基づいて選択的にピックアップするピックアップ装置である。また、保持装置200は、搬送装置300により搬送されたチップSを、後述する第1の収集装置600のウェハシートDb及び第2の収集装置700のウェハシートDcに、ランクに分けて貼り付ける貼付装置である。つまり、保持装置200は、ピックアップ装置及び貼付装置の両者の機能を有する装置である。
この保持装置200は、例えば、吸着ノズル210を有する。吸着ノズル210は、ノズル先端が開口した中空状の筒であり、ノズル先端をテーブル半径方向外方に向けており、またノズル内部は真空発生装置の空気圧回路とチューブを介して連通している。この吸着ノズル210は、真空発生装置による負圧の発生によってチップSを吸着し、真空破壊又は正圧の発生によってチップSを離脱させる。
また、保持装置200は、図2、図6に示すように、撮像部60a、60b、60cを有する。撮像部60aは、図2に示すように、支持装置100のウェハシートDa及びチップSの画像を撮像する機構である。撮像部60aは、カメラ61aと光学系部材62aを有する。カメラ61aは、ウェハシートDa上のチップSを撮像し、画像データを出力する装置である。光学系部材62aは、ウェハシートDa上のチップSの1面の像をカメラ61aに導くように、光軸の方向を変換するプリズムである。
撮像部60bは、図6に示すように、後述する第1の収集装置600のウェハシートDb及びチップSの画像を撮像する機構である。撮像部60bは、カメラ61bと光学系部材62bを有する。カメラ61bは、ウェハシートDb上のチップSを撮像し、画像データを出力する装置である。光学系部材62bは、ウェハシートDbの像をカメラ61bに導くように、光軸の方向を変換するプリズムである。
撮像部60cは、図6に示すように、後述する第2の収集装置700のウェハシートDc及びチップSの画像を撮像する機構である。撮像部60cは、カメラ61cと光学系部材62cを有する。カメラ61cは、ウェハシートDc上のチップSを撮像し、画像データを出力する装置である。光学系部材62cは、ウェハシートDcの像をカメラ61cに導くように、光軸の方向を変換するプリズムである。
[4.搬送装置]
搬送装置300は、保持装置200によりピックアップされたチップSを、円軌道の搬送経路Tにおいて搬送する装置である。
搬送装置300は、回転体310を有する。回転体310は、所定のピッチで間欠回転する部材である。回転体310は、一点を中心に放射状に拡がる円盤や星形等の形状を有する。回転体310は、水平方向に配置され、放射中心が図示しないモータの回転軸で軸支されている。このモータが、回転体310を間欠回転させるように制御される。
保持装置200は、回転体310に複数設けられている。保持装置200は、先端が前記搬送経路T上に所定のピッチに対応する等間隔で並ぶ位置に配設されている。複数の保持装置200は、回転体310の回転により形成される円周の等配位置、及び回転体310の放射中心から同一距離に複数備えられている。複数の保持装置200の先端は、外方に突出しており、回転体310の回転とともに辿る円軌道の搬送経路Tに等間隔に並べて配設されている。
搬送経路Tは、回転体310とともに所定角度ずつ間欠回転する保持装置200の先端が辿る円軌道である。つまり、保持装置200でチップSを保持しつつ、回転体310を回転させることで、チップSが円軌道に沿って移動する。回転体310の間欠回転のピッチは、保持装置200の配置間隔に等しい。複数の保持装置200は、共通の移動軌跡を辿り、共通の停止ポジションに順次停止する。
以上のような回転体310及び保持装置200は、ロータリーピックアップとして構成されている。保持装置200は、回転体310の半径方向に沿って、換言すると、回転体310の中心から外方に向かう線に沿って進出及び退入可能となっている。また、保持装置200の幾つかの停止箇所には、保持装置200に対して進出及び退入の推進力を与える図示しない進退駆動装置が配置されている。幾つかの停止箇所とは、図2に示すピックアップ地点K、図6に示す貼り付け地点N1、N2である。
ピックアップ地点Kに停止した保持装置200は、第1の支持装置100のウェハシートDaの面に対して、進退方向が直交する方向となるように対向する。そして、リング移動機構2Aにより保持装置200の先端に位置決めされ、分離機構4Aにより押し出されたチップSが、吸着ノズル210の吸着対象となる。一方、貼り付け地点N1、N2に停止した保持装置200は、後述するウェハシートDb、Dcの面に対して、進退方向が直交する方向となるように対向する。そして、後述するリング移動機構2B、2Cにより保持装置200の先端に位置決めされたウェハシートDb、Dcの箇所が、チップSの貼り付け箇所となる。
[5.計測装置]
計測装置400は、搬送装置300により搬送されるチップSの姿勢ズレを計測する装置である。計測装置400は、図1に示すように、前計測部40A、後計測部40Bを有する。前計測部40Aは、搬送経路Tにおける補正装置500の上流においてチップSの姿勢ズレを計測する構成部である。後計測部40Bは、搬送経路Tにおける補正装置500の下流においてチップSの姿勢ズレを計測する構成部である。上流とは、図1の矢印で示すチップSの搬送方向において、先に通過する側であり、下流とは後に通過する側である。
前計測部40A、後計測部40Bは、保持装置200により保持されたチップSを撮影し、画像処理によりチップSの姿勢ズレ、即ちXY軸方向で表す位置ズレ及びθ軸回転で表す方向ズレを検出する。つまり、前計測部40A、後計測部40Bは、チップSを撮像する撮像装置と、画像処理によりチップSの姿勢ズレを検出する演算装置とを有している。姿勢とは位置及び方向を含む。
姿勢ズレとは、保持装置200における保持の基準点からの位置ズレ及び方向ズレである。基準点としては、例えば、吸着ノズル210の吸着領域の中心点である。XY軸方向は、チップSの吸着面が拡がる方向をいう。計測装置400の検出結果は、チップSのX軸方向の位置ズレの量、Y軸方向の位置ズレの量、及びθ軸方向の方向ズレの量を示す情報として出力される。なお、チップSの吸着面と直交する方向をZ軸方向という。上記のように回転体310の半径方向に進退する保持装置200は、Z軸方向にチップSを進退させる。
前計測部40Aは、搬送経路Tにおける補正装置500の上流側の停止ポジションにおいて、補正装置500による補正前に、上記の計測を行う。後計測部40Bは、搬送経路Tにおける補正装置500の下流側において、補正装置500による補正後、第1の収集装置600、第2の収集装置700による収集前に、上記の計測を行う。
[6.補正装置]
補正装置500は、搬送経路Tの近傍に配設され、計測装置400により計測された姿勢ズレに基づいて、チップSの姿勢を補正する装置である。補正装置500は、位置ズレの量及び方向ズレの量の情報を参照して、チップSの姿勢ズレを解消するように、チップSをXY軸方向に移動させ、またθ軸回りに回転させることで、チップSの姿勢を正す。
図5は、この補正装置500の詳細構成を示す。図5(a)は側面図、図5(b)は平面図である。補正装置500は、基台Bに設けられたコレット51及び架台52を有する。基台Bは分類装置1に垂直方向に立ち上げて設置されている。架台52には、コレット51をZ軸方向に移動させるZ軸移動機構55が搭載されている。コレット51はZ軸移動機構55を介して架台52に搭載されている。
また、架台52は、レール上をスライド移動するスライダにより構成されたX軸移動機構53及びY軸移動機構54を備えており、X軸及びY軸方向に移動可能となっている。さらに、架台52には、ベルトドライブにより、コレット51をθ軸周りに回転させるθ軸回転機構56が搭載されている。
コレット51は、ゴムや金属により形成される略円錐体である。コレット51の頂点は平坦面となっている。チップSはコレット51の平坦面に載置される。コレット51には平坦面に通じる内部通路が形成されており、その内部通路は真空ポンプやエジェクタ等の負圧発生装置の空気圧回路と連通している。空気圧回路に負圧を発生させることにより、コレット51は平坦面でチップSを保持し、真空破壊や大気解放によってチップSを離脱させる。
Z軸移動機構55は、カム機構6、ボイスコイルモータ7、圧縮バネ8、55bにより構成されている。カム機構6は、Z軸方向に移動可能な支持フレーム55aを、これに固定されたカムフォロア6aを円筒カム6bの回転に従って付勢することにより、Z軸方向に移動させる。この支持フレーム55aにボイルコイルモータ7、圧縮バネ55bが固定され、支持フレーム55aのZ軸移動に従って、コレット51を保持装置200へ向けてZ軸移動させる。圧縮バネ8は、コレット51を保持装置200から離れる方向にZ軸移動させる。ボイスコイルモータ7は、コレット51と吸着ノズル210とで挟み込んだチップSへの過大な荷重を吸収し、所定の荷重をチップSにかける。
ボイスコイルモータ7は、カム機構6によるコレット51をZ軸方向に沿って上昇させるための駆動と同時に、コイルボビン71にかかる荷重と拮抗する対抗推力を発生させている。対抗推力は、コレット51がチップSへ未達の状況下における、コイルボビン71にかかる荷重と拮抗する。このコイルボビン71にかかる荷重とは圧縮バネ8と圧縮バネ55bの付勢力の差である。
そのため、コイルボビン71は、チップSへ未達の際は、ボイスコイルモータ7との相対的な位置関係を維持しつつ、チップSへ到達した際は、それ以上進もうとするときの当該チップSから受ける荷重に押し負けて、ボイスコイルモータ7に埋没するようにZ軸方向に沿って後退する。すなわち、ボイスコイルモータ7は、チップSとコレット51とが当接し、更に進もうとする際にチップSに発生する過大な荷重を吸収する。
保持装置200と補正装置500との間のチップSの受け渡しは、以下のように行う。補正装置500へのチップSの受け渡しでは保持装置200を突出させない。代わりに、補正装置500のコレット51をZ軸方向に突出させて保持装置200に近づき、自らチップSを迎えに行き、保持装置200の吸着解除とともに、負圧による吸着を行う。
そして、補正装置500は、コレット51を保持装置200から離れる方向にZ軸移動させることで、チップSを保持装置200から後退させながら、その後退及び再突出とオーバーラップさせて、コレット51を左右(XY軸方向)に移動させ、更には、コレット51をθ回転させることで、チップSの姿勢を補正する。さらに、コレット51のZ軸方向への再突出により保持装置200に近づき、保持装置200の吸着開始とともに、吸着を解除する。
[7.第1の収集装置]
第1の収集装置600は、基本的には、支持装置100と同様の構成である。つまり、第1の収集装置600も、分離機構以外のリング移動機構2B、エキスパンド機構3B、オートローダ5Bを有する。リング移動機構2Bは、ウェハシートDbを張り付け保持するウェハリングRbを有している。なお、ウェハシートDbの背面を支持する部材があってもよい。なお、オートローダ5Bも、オートローダ5Aと同様の交換装置である。つまり、オートローダ5Bも、収容部110、リング搬送機構120を有する。
[9.第2の収集装置]
第2の収集装置700も、基本的には、支持装置100と同様の構成である。つまり、第2の収集装置700も、分離機構以外のリング移動機構2C、エキスパンド機構3C、オートローダ5Cを有する。リング移動機構2Cは、ウェハシートDcを張り付け保持するウェハリングRcを有している。なお、ウェハシートDcの背面を支持する部材があってもよい。なお、オートローダ5Cも、オートローダ5Aと同様の交換装置である。つまり、オートローダ5Cも、収容部110、リング搬送機構120を有する。
第1の収集装置600及び第2の収集装置700は、後述する座標検出部18により検出された貼り付け済みのチップSの座標に基づいて、チップSの貼り付け位置を調整する。さらに、第1の収集装置600及び第2の収集装置700は、後計測部40Bにより計測された姿勢ズレに基づいて、チップSの姿勢を補正することもできる。
支持装置100、計測装置400、補正装置500、第1の収集装置600、第2の収集装置700は、搬送装置300の周囲の搬送経路Tの近傍に配設されている。チップSの搬送方向の上流から、支持装置100、計測装置400の前計測部40A、補正装置500、計測装置400の後計測部40B、第1の収集装置600、第2の収集装置700の順に配設されている。支持装置100には、第1の収集装置600が対向し、補正装置500には、第2の収集装置700が対向している。これにより、搬送装置300の周囲のスペースを有効に利用して、2種のランクのチップSの正確な並行貼り付けを実現する。
[10.制御装置]
次に、上記の各装置を制御する制御装置800の構成を、図7のブロック図を参照して説明する。制御装置800は、機構制御部11、リファレンス検出部12、スキャン部13、リファレンス検査部14、ピックアップ指示部15、補正指示部16、貼付指示部17、座標検出部18、記憶部19を有する。
機構制御部11は、上記の各機構及び各部の動作を制御する処理部である。特に、撮像部60a、60b、60cによる撮像と画像データの取り込みは、エンコーダ情報に基づくリング移動機構2A、2B、2Cの走査に従って、カメラ61a、61b、61cの光軸がウェハシートDa、Db、Dc上を相対移動することにより行われる。
リファレンス検出部12は、第1の支持装置100のウェハシートDaに貼り付けられたダイシング済みのチップSのうち、リファレンスチップの座標データを検出するリファレンス検出処理を行う処理部である。このリファレンス検出処理は、撮像部60aにより撮像された画像データに基づいて、あらかじめ登録されたリファレンスマークとの照合によるリファレンスチップを発見し、その座標データとして、リング移動機構2Aのエンコーダ情報を取得することにより行われる。
スキャン部13は、第1の支持装置100におけるウェハシートDaに貼り付けられた全てのチップSの座標データを検出するスキャン処理を行う処理部である。チップSの座標データの検出は、リング移動機構2AによりチップSに位置決めされた撮像部60aが、チップSを撮像することにより画像データを得て、その座標データとしてリング移動機構2Aのエンコーダ情報を取得することにより行われる。なお、ここでいう全てのチップSとは、製品チップであり、上記のようにあらかじめランク付けされている。
リファレンス検出処理の前に、ウェハシートDaに貼付されたウェハは、ダイシングされている。そして、上記のエキスパンド機構3Aが、ウェハシートDaを伸張することにより、ピックアップ装置としての保持装置200がピックアップし易いように個片のチップSの間に隙間が空いている。この伸張は、上記のウェハリングRaと引張部31により行うので、ウェハシートDaがウェハWを囲む円の内側から外側へ引っ張られる力により行われる。
リファレンス検査部14は、リング移動機構2Aの走査により、リファレンスチップを始点として、チップSのスキャン処理が所定量行われた後、始点のリファレンスチップに戻り、座標データが一致するか(ずれが生じていないか)否かを検査する処理部である。どの程度のスキャン量でリファレンスチップに戻るか否かは、後述するように、種々の態様が考えられる。
ピックアップ指示部15は、あらかじめ設定されたピックアップ基準に基づいて、支持装置100及び保持装置200を制御することにより、保持装置200がピックアップするチップSを指示する処理部である。ピックアップ基準は、保持装置200がピックアップするチップSのランク、ピックアップする順序を含む。ピックアップするチップSのランクとしては、いずれか2種のランクとする。これは、同一ウェハW内にあるチップSのランク別の個数分布において、個数が最も多い2種のランクとすることが好ましい。例えば、ランクA、ランクBとする。なお、より好ましくは、チップSの個数の正規分布において、中央値に最も近い2種のランクとすることが考えられる。この2種は、通常は、品質の良い方の上位の2種である。また、既に2種のランクのチップSをピックアップした後、さらにピックアップする場合には、残存するチップSのうち、個数が最も多い2種のランクとすればよい。つまり、個数が最も多い2種のランクとは、同一ウェハW内に残存するチップSの中から選択されればよい。
ピックアップする順序としては、単純に2種のランクのチップSを各行方向又は各列方向において隣接する順序にピックアップしていくことが考えられる。各行又は各列において、一方向のみでピックアップしてもよいが、往路及び復路の双方でピックアップする方が効率は良い。
さらに、保持装置200は、2種のランクが互いに同数の状態では、間欠動作における停止タイミングで、第1の収集装置600のウェハシートDb及び第2の収集装置700のウェハシートDcのいずれか一方にチップSを貼り付けることが、より望ましい。つまり、ウェハシートDbに対向する位置に来た保持装置200と、これと同時にウェハシートDcに対向する位置に来た保持装置200の少なくとも一方が、チップSを貼り付けるようにピックアップすることが好ましい。
なお、ピックアップされたチップSのランクと、各保持装置200の識別情報とが関連付けられて、記憶部19に記憶される。このようなピックアップの具体例は、後述する。
補正指示部16は、計測装置400の前計測部40Aにより検出されたチップSの姿勢ズレに基づいて、補正装置500にチップSの姿勢ズレの補正を指示する処理部である。補正指示部16は、姿勢ズレを解消するためのチップSのXY軸方向の移動量、θ軸方向の回動量を演算し、この移動量、回動量で動作するように、補正装置500に指示する。また、補正指示部16は、計測装置400の後計測部40Bにより検出されたチップSの姿勢ズレに基づいて、第1の収集装置600、第2の収集装置700におけるリング移動機構2B、2Cに、チップSの姿勢ズレの補正を指示することもできる。つまり、補正指示部16は、姿勢ズレを解消するリング移動機構2B、2CのXY軸方向の移動量、θ軸方向の回動量を演算し、この移動量、回動量で動作するように、リング移動機構2B、2Cに指示する。
貼付指示部17は、保持装置200に対して、チップSの貼り付けを支持する処理部である。貼付支持部17は、第1の収集装置600、第2の収集装置700に対向する位置に来た保持装置200に対して、進退動作によりウェハシートDb、Dcに対するチップSの貼り付けを行うか否かを指示する。この指示は、各保持装置200の識別情報に関連付けられたチップSのランク情報に基づく。例えば、貼り付け指示部17は、第1の収集装置600にランクBのチップSが来た場合には貼り付け指示を出すが、ランクAのチップSが来た場合には貼り付け指示を出さずに、そのまま通過させる。逆に、第2の収集装置700にランクAのチップSが来た場合には貼り付け指示を出すが、ランクBのチップSを貼り付け済みで空となった保持装置200が来た場合には、そのまま通過させる。
座標検出部18は、第1の収集装置600のウェハシートDb及び第2の収集装置700のウェハシートDcに貼り付けられたチップSの位置座標を検出する処理部である。この位置座標は、撮像部60b、60cによる撮像とともに、リング移動機構2B、2Cのエンコーダ情報から取得する。
記憶部19は、本実施形態に必要な各種の情報を記憶する処理部である。各種の情報としては、上記のマップデータ及び座標データを含む。また、撮像した画像データとの照合によりリファレンスマークを判定するための画像データ、スキャン部13による走査経路の基準等の各種設定も、記憶部19に記憶される情報に含まれる。また、上記のピックアップ基準、姿勢ズレも、記憶部19に記憶される情報に含まれる。
さらに、制御装置800には、入力部81及び出力部82が接続されている。入力部81は、各部の処理に必要な情報の入力、処理の選択や指示を入力する処理部である。入力部81としては、操作パネル、タッチパネル、スイッチ、キーボード、マウス等、現在又は将来において利用可能な入力装置を含む。
出力部82は、操作のためのインタフェース、各種のデータ、画像、処理結果、アラーム等の情報を出力する処理部である。出力部82としては、表示装置、プリンタ、スピーカ、ブザー、ランプ等、現在又は将来において利用可能なあらゆる出力装置を含む。
上記の制御装置800の全部若しくは一部は、コンピュータを所定のプログラムで制御することによって実現できる。この場合のプログラムは、CPUを含むコンピュータのハードウェアを物理的に活用することで、上記のような各部の処理を実現するものである。上記の各部の処理を実行する方法、プログラム及びプログラムを記録した記録媒体も、本発明の一態様である。
ハードウェアで処理する範囲、プログラムを含むソフトウェアで処理する範囲をどのように設定するかは、特定の態様には限定されない。例えば、上記の各部のいずれかを、それぞれの処理を実現する回路として構成することも可能である。
また、記憶部19としては、現在又は将来において利用可能なあらゆる記憶媒体を利用可能である。演算に用いるレジスタ等も、記憶部19として捉えることができる。記憶の態様も、長時間記憶が保持される態様のみならず、処理のために一時的に記憶され、短時間で消去又は更新される態様も含まれる。さらに、制御装置800を構成する各処理部、記憶部19、入力部81、出力部82の全部又は一部について、上記の各装置の一部として構成することもできるし、ネットワークを介して接続されたコンピュータにより構成することもできる。
さらに、上記の処理の過程における各種のデータは、いずれも、適宜、出力部82に出力(表示、プリントアウト等)して、オペレータが視認可能とすることもできる。例えば、マップデータ、座標データ、撮像した画像データ、リファレンス検出処理、スキャン処理及びリファレンス検査処理の結果、ピックアップ基準、姿勢ズレ等を、表示、プリントアウトして、処理の確認に用いてもよい。
[D.作用]
以上のような本実施形態の作用の一例を、図8〜図16を参照して説明する。なお、上記の各機構及び各部は、機構制御部11、ピックアップ指示部15、補正指示部16、貼付指示部17が、以下に説明する動作を行うように制御する。
[1.全体処理]
まず、分類装置1の全体処理を、図8のフローチャートを参照して説明する。なお、図8のフローチャートは、1つのチップSの処理の流れのみに着目している部分がある。しかし、このときも、他の複数のチップSに対して、同時並行にピックアップ、姿勢補正、貼り付け等の処理が行われている。
オートローダ5Aは、チップSのピックアップが行われるウェハリングRaを、支持装置100のリング移動機構2Aにセットする(ステップS101)。また、オートローダ5B、オートローダ5Cは、チップSの貼り付けが行われるウェハリングRb、Rcを、第1の収集装置600、第2の収集装置700のリング移動機構2B、2Cにセットする。
制御装置800は、後述するように、各部を制御することにより、支持装置100のウェハシートDaに貼り付けられたチップSに対する一括スキャンを行う(ステップS102)。そして、保持装置200が、2種のランクのチップSをピックアップする(ステップS103)。本実施形態では、例えば、同一ウェハW内にあるチップSのランク別の個数分布において、中央値に最も近い2種のランクA、BのチップSを、指示ランクのチップSとしてピックアップする。この後、搬送装置300が、保持装置200にピックアップされたチップSを、保持装置200とともに円軌道の搬送経路Tを間欠移動させる。
計測装置400の前計測部40Aは、搬送経路TにおけるチップSの姿勢ズレを計測する(ステップS104)。補正装置500は、計測装置400により計測された姿勢ズレに基づいて、チップSの姿勢を補正する(ステップS105)。計測装置400の後計測部40Bは、姿勢が補正されたチップSの姿勢を確認する(ステップS106)。
第1の収集装置600に、ランクBのチップSが来た場合には(ステップS107のNO)、保持装置200が、ランクBのチップSをウェハシートDbに貼り付ける(ステップS108)。第1の収集装置600に、ランクAのチップSが来た場合には(ステップS107のYES)、保持装置200は貼り付けを行わずに通過する(ステップS109)。そして、第2の収集装置700にランクAのチップSが来た場合に、保持装置200は、ランクAのチップSをウェハシートDcに貼り付ける(ステップS110)。
支持装置100に、指示ランクのA、BのチップSが残存し(ステップS111のYES)、第1の収集装置600のウェハシートDb又は第2の収集装置700のウェハシートDcが満杯となっていない場合(ステップS112のNO)、チップSのピックアップ以降の処理を継続する(ステップS103〜S111)。なお、満杯となるとは、少なくとも、製品として十分な数のチップSが貼り付けられればよい。例えば、あらかじめ製品として設定された数が貼り付けられた状態又はあらかじめ製品として定められた領域に貼り付けられ状態を含む。物理的に貼り付け可能な領域が残存していてもよい。
支持装置100に、指示ランクのA、BのチップSが残存せず(ステップS111のNO)、収容部110に未処理ウェハリングRaが残存している場合には(ステップS113のYES)、一旦搬送装置300を停止した後、オートローダ5Aが、次のウェハリングRaに交換する(ステップS114)。そして、チップSの一括スキャン以降の処理を行う(ステップS102〜S111)。
第1の収集装置600のウェハシートDb又は第2の収集装置700のウェハシートDcが満杯となった場合(ステップS112のYES)、一旦搬送装置300を停止した後、オートローダ5B又は5Cが、満杯となった方のウェハリングRb又はウェハリングRcを交換する(ステップS115)。そして、搬送装置300を作動させて、チップSのピックアップ以降の処理を継続する(ステップS103〜S111)。
未処理ウェハリングRaが、収容部110に残存しなくなった場合には(ステップS113のNO)、処理を終了する。
[2.各部の処理]
次に、分類装置1の各部の処理を、図1〜図7に加えて、図9の説明図を参照して説明する。以下の説明の(1)〜(11)は、図9の(1)〜(11)に対応する。まず、前提として、オートローダ5Aに収納された複数のウェハリングRaには、ウェハWが貼付されたウェハシートDaが張り付けられている。これらのウェハWは、ダイシングされることによりチップSに分割されている。各チップSについては、あらかじめプローブ検査が行われ、記憶部19に、検査の結果としてのマップデータが保存されている。このマップデータにおいては、検査結果の品質のレベルに応じて、各チップSがランクA〜Dにレベル分けされている。また、マップデータには、上記のように、リファレンスチップ(Rで示す)のデータも含まれている。一方、オートローダ5B、5Cに収納された複数のウェハリングRb、Rcには、ウェハシートDb、Dcが張り付けられている。
(1)チップ付ウェハシートのセット
支持装置100、つまりピックアップ側のオートローダ5Aは、チップSを貼付したウェハシートDaが張り付けられたウェハリングRaを、複数枚収納している。オートローダ5Aは、ウェハリングRaを1枚取り出し、リング移動機構2Aにセットする。エキスパンド機構3Aは、ウェハシートDaを伸張することにより、チップSの隙間を開ける。
(2)空ウェハシートのセット
一方、第1の収集装置600及び第2の収集装置700、つまり貼付側のオートローダ5B、5Cは、チップSが貼り付けられていないウェハシートDb、Dcが張り付けられたウェハリングRb、Rcを、複数枚収納している。オートローダ5B、5Cは、ウェハリングを1枚ずつ取り出し、リング移動機構2B、2Cにセットする。エキスパンド機構3B、3Cは、ウェハシートDb、Dcを伸張する。
(3)一括スキャン
後述するリファレンス検出、スキャン、リファレンス検査を繰り返すことにより、撮像部60aによる各チップSを撮像、スキャン部13による各チップSの座標データの取得を行う。スキャン部13は、各チップSの座標データを、マップデータに関連付けて、記憶部19に記憶する。
(4)ピックアップ
スキャン処理で取得した各チップSの座標データに基づいて、リング移動機構2Aが、保持装置200に対してチップSを順次位置決めするように走査しながら、保持装置200がチップSをピックアップしていく。このピックアップは、マップデータに基づく特定のランクのチップSに対してのみ行われる。本実施形態では、上記のようなピックアップ基準に従って、2種のランクのチップSをピックアップする。また、後述するようなチップSの貼り付けが行われる順序で、保持装置200がチップSをピックアップする。
図9の例は、ランクA、BのチップSをピックアップする場合である。まず、スキャン時の座標データに基づいて、開始端のランクA又はランクBのチップSが、保持装置200に対して位置決めされる。これを保持装置200がピックアップした後、次のランクA又はランクBのチップSを目標に移動する。このとき、対象ランク以外のチップS、リファレンスチップについては、その座標に移動しても、ピックアップしない。
なお、制御装置800において、マップデータには、ピックアップされたチップSについては、ピックアップ済の情報を記録する。また、ピックアップする時を含めて、チップSが存在する箇所に位置決めされた場合に、撮像部60aが撮像した画像データに基づくチップSの位置にずれがある場合には、そのずれを計測した結果をフィードバックして、次のチップSの座標データを補正する。なお、座標データに基づいて、ピックアップ対象のチップSのみに位置決めして高速化を図ることも、各チップSに位置決めして補正することにより正確さを確保することも可能である。
(5)チップの搬送
保持装置200にピックアップされたチップSは、搬送装置300の回転体310の間欠回転に従って、円軌道の搬送経路Tに沿って搬送される。保持装置200は、移動と停止ポジションでの停止を繰り返しながら、チップSを移動させて行く。
(6)姿勢ズレの計測
搬送中のチップSは、前計測部40Aに対向する位置で停止した時に、保持装置200に保持された状態で、前計測部40Aによる撮影及び姿勢ズレの計測がなされる。
(7)姿勢ズレの補正
姿勢ズレが計測されたチップSは、補正装置500に対向する位置で停止した時に、保持装置200から補正装置500に受け渡されて、姿勢ズレが補正された後、保持装置200に戻される。つまり、当該姿勢ズレに基づいて、補正指示部16が演算したXY軸方向の移動の量、θ軸方向の回動の量により、補正装置500がチップSを移動、回動させる。
(8)補正後の姿勢確認
さらに、後計測部40Bに対向する位置で停止した補正後のチップSに対して、後計測部40Bによる撮影及び姿勢ズレの計測がなされる。このチップSは、補正装置500により補正された後であるため、残存する姿勢ズレは無いか、ごく僅かである。
(9)チップの貼り付け
第1の収集装置600まで搬送されて、ウェハシートDbに対向する位置に停止した特定ランクのチップSは、保持装置200が進退することにより、ウェハシートDbに貼り付けられる。このとき、伸張されたウェハシートDbの貼付領域の開始端から順次貼り付いていくように、リング移動機構2Bが動作する。例えば、貼付領域の開始端からその反対端までに設定された複数の平行な走査線上を走査させて、往復時ともに貼り付けを行う。これにより、1枚のウェハシートDbに、特定ランクのチップSが集められる。本実施形態では、BのランクのチップSが集められる。なお、後計測部40Bにより検出された姿勢ズレは、例えば、あらかじめ記憶部19に設定されたしきい値を超える場合に、当該姿勢ズレが補正されるように、補正指示部16が演算した移動量、回動量により、リング移動機構2Bの移動量、回動量が補正される。
また、撮像部60bによって、貼り付けられたチップSが撮像され、チップS毎の座標データが記憶部19に記憶される。座標データは、リング移動機構2Bのエンコーダ情報の座標値(x,y,θ)として取得できる。この座標データは、次のチップSを貼り付ける際に参照され、前回貼り付けられたチップSの隣りに正確に貼り付けられるように、リング移動機構2Bが移動量、回動量を調整する。
第2の収集装置700まで搬送されて、ウェハシートDcに対向する位置に停止した特定ランクのチップSは、保持装置200が進退することにより、ウェハシートDcに貼り付けられる。本実施形態では、AのランクのチップSが集められる。この貼り付け動作、姿勢ズレの補正動作、座標データの記憶等については、上記の第1の収集装置600と同様である。
(10)ピックアップ側のウェハシートの収納
オートローダ5Aは、チップSを選択的にピックアップした後のウェハシートDaを張り付けたウェハリングRaを、リング移動機構2Aから取り外して、再度、収容部110に収納する。このウェハシートDaは、特定ランクのチップSが抜けて、他のランクのチップSが残存している状態(歯抜け状態)となっている。例えば、A、BのランクのチップSのみが抜けたウェハシートDaのウェハリングRaは、収容部110に収容され、次のウェハリングRaに交換される。
(11)貼り付け側のウェハシートの収納
オートローダ5Bのリング搬送機構120は、特定の1ランクのチップSが集められたウェハシートDbが張り付けられたウェハリングRbを、リング移動機構2Bから取り外して、収容部110に再度収納する。次に貼付すべきウェハリングRbが存在する場合には、リング搬送機構120は、次のウェハリングRbを取り出して、リング移動機構2Bへ受け渡す。同様に、オートローダ5Cは、特定の1ランクのチップSが集められたウェハシートDcが張り付けられたウェハリングRcを、リング移動機構2Cから取り外して、収容部110に再度収納する。また、次に貼付すべきウェハリングRcをリング移動機構2Cへ受け渡す。
[3.一括スキャン]
次に、本実施形態によるピックアップ前の一括スキャンについて、図10のフローチャート、図11、図12の説明図を参照して説明する。
(リファレンス検出処理)
リング移動機構2AにセットされたウェハシートDa上のチップSに対して、リファレンス検出部12は、リファレンス検出処理を開始する(ステップS01)。まず、リング移動機構2Aは、例えば、マップデータに基づいて、リファレンスチップが存在する位置と推測される位置まで走査する。ウェハWの端部のチップSから、網羅的に走査してもよい。
そして、リファレンス検出部12は、走査中に撮像部60aにより撮像される画像データと、あらかじめ登録されたリファレンスマークとの照合により、リファレンスチップが存在するか(ステップS02のYES)、否か(ステップS02のNO)を判定していく。
リファレンス検出部12は、照合によりリファレンスチップを発見した場合(ステップS02のYES)、リング移動機構2Aのエンコーダ情報に基づいて、発見されたリファレンスチップの座標データを取得し、マップデータにおけるリファレンスチップの位置情報に関連付けて、記憶部19に記憶する(ステップS03)。
(スキャン処理)
次に、スキャン部13は、スキャン処理を開始する(ステップS04)。まず、発見したリファレンスチップの座標データと、マップデータにおける保証領域内のリファレンスチップに対する各チップSの位置情報に基づいて、当該保証領域内の全てのチップSが網羅できるように、リング移動機構2Aが所定のピッチで移動するように動作することにより、順次、目標とするチップSを撮像して行く(ステップS05)。所定のピッチは、例えば、あらかじめリング移動機構2Aに一列分として設定された横のピッチ、一行分として設定された縦のピッチである。
ここで、目標とするチップSが存在する場合(ステップS06のYES)、その座標データを特定する処理を、図11を参照して説明する。この場合の走査と撮像は、目標とするチップSが所定の撮像領域に収まるように位置決めしながら行う。つまり、最初に目標とするチップSを撮像した場合に、図11(A)に示すように、目標とするチップSの周囲の8個のチップSのいずれかに、あらかじめ設定された矩形の撮像領域Fに収まっていない部分があるとする。すると、図11(B)に示すように、リング移動機構2Aは、8個のチップSの外縁側の辺が、矩形の撮像領域に一致するように、アライメント動作を行う。このアライメントのピッチは、例えば、一列分、一行分として設定されたピッチよりも細かいピッチとする。また、θ方向のずれがある場合にも、そのアライメントを行う。
アライメント動作後、スキャン部13は、矩形の撮像領域に含まれる9個のチップSについて、それぞれコーナー若しくは四辺を検出することにより中心を求める。そして、スキャン部13は、リング移動機構2Aのエンコーダ値に基づいて、9個のチップSの中心の座標データを求め、マップデータの該当する各チップSの位置情報に関連付けて、記憶部19に記憶する(ステップS07、図11(C))。そして、各チップSについて、スキャン済みのフラグを立てる(ステップS08)。なお、このような座標データの特定手法は、リファレンスチップ及びその周囲のチップSの座標データを特定する際にも適用できる。
なお、ウェハシートDaからの脱落等により、マップデータ上は存在するはずのチップSが存在しない場合(ステップS06のNO)、座標データの取得はできない。但し、スキャン済みのフラグは立てる(ステップS08)。
このようなスキャン処理を、リファレンスチップの保証領域の一部(以下、部分領域という)を網羅するまで継続する(ステップS09のNO、ステップS05〜08)。つまり、図11(D)に示すように、3つ先のチップSを、目標とするチップSとして移動して、上記の図11(A)〜(D)の処理を繰り返す。
例えば、図12(A)に示すように、保証領域E1内のリファレンスチップRS1の左上の部分領域Ex1が、左下の部分領域Ex2、右上の部分領域Ex3、右下の部分領域Ex4に分かれているものとする。部分領域は、リファレンスチップの座標データ、マップデータの保証領域(走査の限界を画する)を示すデータと、走査経路の基準設定に基づいて画定できる。
このような部分領域内のチップSを網羅するための走査経路の基準として、例えば、以下の(a)〜(d)のような基準を選択的に組み合わせることが考えられる。図12(B)に、部分領域Ex1における(a)〜(d)の経路の一例を示す。但し、網羅する手法は、これには限定されない。
(a)リファレンスチップから見てX軸方向又はY軸方向に製品チップSが存在する場合、その存在する方向に移動する。
(b)移動方向に製品チップSがない場合、移動方向と直交する軸方向に製品チップSが存在するところまで移動する。
(c)リファレンスチップと同じX座標又はY座標まで移動する。
(d)リファレンスチップよりX軸方向且つY軸方向の部分領域内に撮像していないチップSがなくなった場合、リファレンスチップまで戻る。
さらに、(c)(d)の基準を、以下の(e)(f)のようにすることもできる。この一例を、図12(C)に示す。
(e)リファレンスチップの手前のX座標又はY座標まで移動する。
(f)リファレンスチップよりX軸方向又はY軸方向の部分領域内に撮像していないチップSがなくなった場合、リファレンスチップに戻りながら、残りのチップSを撮像する。この手法をとった場合、既にスキャン済みの経路を通過する(d)のような経路の重複がなくなり、効率のよいスキャンが可能となる。
部分領域についてスキャンが終了して、リファレンスチップに戻った場合(ステップS09のYES)、リファレンス検査部14が、リファレンス検査を行う(ステップS10)。つまり、リング移動機構2Aは、撮像部60aによる撮像位置を、リファレンスチップまで戻す。そして、記憶部19が記憶したリファレンスチップの座標データと、リファレンスチップまで戻った時のリング移動機構2Aのエンコーダ情報に基づく座標データとに、ずれがないか判定する。
座標データが相違する場合、エラーが発生したとして(ステップS11のYES)、リファレンスチップまで戻った時のリング移動機構2Aのエンコーダ情報に基づく座標データによって、当該リファレンスチップの座標データを更新する。そして、あらたな座標データを基準として、当該部分領域のスキャン結果をクリアして、再度、同じ部分領域のスキャンを行う(ステップS04〜09)。このエラーが発生した場合、出力部82に、アラーム音を出力させる、エラーの発生を知らせる画面を表示させる等により、オペレータに報知する。エラーの発生したリファレンスチップ、部分領域若しくは保証領域を画面表示させてもよい。
座標データが一致する場合、それまでのスキャン結果は正しいものとして確定する(ステップS11のNO)。そして、当該保証領域内のスキャンが終了していない場合(ステップS12のNO)、同じリファレンスチップの座標データを基準として、当該保証領域内の他の部分領域のスキャンを行う(ステップS05〜11)。例えば、図12の部分領域Ex2、Ex3、Ex4のスキャンを順次行う。
当該保証領域内のチップSについてスキャン済みのフラグが立ってスキャンが終了した場合(ステップS12のYES)、全ての領域のスキャンが終了していなければ(ステップS13のNO)、次のリファレンスチップに基づいて、当該リファレンスチップの保証領域についてスキャンを行う(ステップS01〜12)。
つまり、リング移動機構2Aは、スキャン済みのリファレンスチップの座標データと、マップデータのリファレンスチップの位置情報に基づいて、移動距離が最短となるように、撮像部60aの撮像領域を移動させて、次のリファレンスチップの発見、座標データの取得、スキャン処理を行う。
例えば、図12のリファレンスチップRS2の保証領域E2、リファレンスチップRS3の保証領域E4、リファレンスチップRS4の保証領域E3について、上記のような手法により、スキャン処理を行う。
全ての領域のスキャンが終了した場合(ステップS13のYES)、チップSの座標データを特定する処理を終了する。なお、2ランクのチップSをピックアップ済みのウェハシートDaであっても、残存するチップSについて、上記と同様に2ランクのチップSをピックアップして、2枚のウェハシートDb、Dcに分類して貼り付けることができる。
[E.ピックアップ及び貼り付け例]
以上のような分類装置1において、ピックアップ基準に従って、複数の保持装置200がピックアップされ、貼り付けられるチップSのランクの例を、図13〜17を参照して以下に説明する。なお、図14〜17は、搬送装置300の間欠回転によりチップSを保持した保持装置200が、ウェハシートDb、Dcに貼り付ける態様を簡略化して示したものである。図中、黒いチップSがランクA、白いチップSがランクBである。但し、保持装置200は、貼り付け側の半数のみを図示し、ピックアップ側の半数は図示を省略している。また、便宜的に、各保持装置200には、識別情報として番号を付している。
本実施形態においては、上記のように、ランクA、Bという中央値に最も近いチップSをピックアップする。LED等の輝度測定試験後のランク別の個数分布は、中央値に近いものが品質の上位の2ランクであることが多い。例えば、図13に示すように、品質が良い順にランクA〜D等となっている場合には、ランクA、ランクBの個数が、他のランクの個数よりも多くなっている。
本実施形態においては、まず、ウェハシートDaに貼付されたランクA及びランクBのチップSを、各行又は各列に並んだ順に、往復でピックアップすることができる。この場合、どの保持装置200がランクAのチップSをピックアップするか、ランクBのチップSをピックアップするかは特に決まっていない。この場合であっても、ランクA、ランクBの個数が近似していれば、ウェハシートDb、Dcが満杯になる速度を近似させることができる。しかし、ウェハシートDb、Dcに貼り付けられるチップSが存在せずに、空送りする場合が多くなると、ウェハシートDb、Dcが満杯になるまでの貼り付け速度に遅れが生じる。
例えば、図14(A)では、5番の保持装置200が、ウェハシートDbへのランクAのチップSの貼り付けを行わない場合でも、1番の保持装置200がランクAのチップSをウェハシートDcに貼り付けている。また、図14(B)では、2番の保持装置200がウェハシートDcへのチップSの貼り付けを行わない場合でも、6番の保持装置200がランクBのチップSをウェハシートDbに貼り付けている。しかし、図14(C)では、3番の保持装置200、7番の保持装置200の双方が、貼り付けを行うことができない。このため、このタイミングでは、貼り付けをせずに空送りすることになる。
これに対処するために、例えば、図15(A)に示すように、ピックアップ基準として、第1の収集装置600のウェハシートDbに対向する位置に来る保持装置200と、これと同時に第2の収集装置700のウェハシートDcに対向する位置に来る保持装置200とが、常に異なるランクのチップSをピックアップすることが考えられる。このようにすると、半分の保持装置200は、ウェハシートDb、Dcに同時に貼り付けることができる。しかし、その後の半分の保持装置200は、空送りとなる。つまり、図15(A)に示すように、1番〜9番の保持装置200が同時貼り付けを行った後は、図15(B)に示すように、5番〜13番の保持装置200は空送りとなった後、図15(C)に示すように、1番、9〜16番の保持装置200は同時貼り付けを行う。この場合、搬送装置300が一周する間に、2ランクのチップSを同数貼り付けることができるため、ウェハシートDb、Dcが満杯になる速度をより近似させることができる。但し、空送りが連続する時間が長いため、ウェハシートDb、Dcへの貼り付け精度に影響を与える場合がある。
そこで、2ランクのチップSが同数の状態では、間欠動作における停止タイミングで、第1の収集装置600のウェハシートDa及び第2の収集装置700のウェハシートDbのいずれか一方にチップSを貼り付けることが望ましい。つまり、搬送装置300の1ピッチの間欠回転毎に、第1の収集装置600のウェハシートDbへのランクBのチップSの貼り付け及び第2の収集装置700のウェハシートDcへのランクAのチップSの貼り付けの一方が必ず行われるように、ピックアップする。
例えば、図16(A)に示すように、ピックアップ基準として、第1の収集装置600のウェハシートDb、第2の収集装置700のウェハシートDcに対向する保持装置200が、常に同じランクのチップSとなるように、ピックアップする。つまり、第1の収集装置600から第2の収集装置700までの保持装置200の数から1を引いた数毎に、同じランクのチップSをピックアップする。これは、円軌道の搬送経路Tの直交する接線方向に第1の収集装置600のウェハシートDb、第2の収集装置700のウェハシートDcを配置した場合、90°進む毎に同じランクのチップSをピックアップすることになる。
図16(A)では、1番の保持装置200が、ウェハシートDcへのチップSの貼り付けを行わない場合でも、5番の保持装置200がランクBのチップSをウェハシートDbに貼り付けている。また、図16(B)では、6番の保持装置200がウェハシートDbへのランクAのチップSの貼り付けを行わない場合でも、2番の保持装置200がランクAのチップSをウェハシートDcに貼り付けている。さらに、図16(C)では、3番の保持装置200が、ウェハシートDcへのチップSの貼り付けを行わない場合でも、7番の保持装置200がランクBのチップSをウェハシートDbに貼り付けている。このため、第1の収集装置600、第2の収集装置700の双方に貼り付けをせずに空送りするタイミングがなくなる。よって、ウェハシートDb、Dcが満杯になるまでの貼り付け速度の低下を防止できる。また、貼り付けタイミング及びその間隔が短く一定となるので、ウェハシートDb、Dcの貼り付け精度を維持し易い。
なお、図16の例では、各保持装置200が、ランクAのチップS、ランクBのチップSを交互に保持していた。但し、図17(A)(B)(C)に示すように、90°進む毎に同じランクのチップSがピックアップされていれば、複数のランクのチップSが連続する状態を含んでいてもよい。
なお、上記の態様のいずれであっても、支持装置100のウェハシートDaに、ピックアップすべき2ランクのチップSのうち、一方のランクのチップSのみがピックアップ済となり、他方のランクのチップSが残存する状態となった場合には、他方のランクのチップSのみを連続してピックアップすることにより、ウェハシートDb、Dcが満杯となる時間差をできるだけ短縮することが望ましい。
[F.効果]
以上のような本実施形態は、以下のような効果が得られる。
(1)分類装置1は、品質の程度を示すランクが異なるチップSが混在したウェハWが貼付され、ダイシングによりチップSが個片に分かれたウェハシートDaを支持する支持装置100と、支持装置100に支持されたウェハシートDaが伸張されることにより分離されたチップSを、ランクに基づいて選択的にピックアップする保持装置200と、保持装置200によりピックアップされたチップSを、円軌道の搬送経路Tにおいて搬送する搬送装置300を有する。
そして、分類装置1は、搬送装置300により搬送されるチップSの姿勢ズレを計測する計測装置400と、搬送経路Tの近傍に配設され、計測装置400により計測された姿勢ズレに基づいて、チップSの姿勢を補正する補正装置500を有する。また、本実施形態は、搬送経路Tの近傍における補正装置500の後流に配設され、補正装置500により姿勢を補正されたチップSのうち、1種のランクのチップSが貼り付けられるウェハシートDbを支持する第1の収集装置600と、搬送経路Tの近傍における第1の収集装置600の後流に配設され、補正装置500により姿勢を補正されたチップSのうち、他の1種のランクのチップSが貼り付けられるウェハシートDcを支持する第2の収集装置700と、搬送装置300により搬送されたチップSを、第1の収集装置600のウェハシートDb及び第2の収集装置700のウェハシートDcに、それぞれに対応するランクに分けて貼り付ける保持装置200を有する。
さらに、分類装置1は、支持装置100のウェハシートDaから、2種のランクのチップSが全てピックアップされた後に、ピックアップ済みのウェハシートDaを、2種のランクのチップSをピックアップしていないウェハシートに順次交換する交換装置を有する。
このため、ピックアップ後、貼り付け前に、チップSの姿勢が補正装置500により補正され、2ランクのチップSが第1の収集装置600のウェハシートDb、第2の収集装置700のウェハシートDcに貼り付けられて行くので、貼り付け側のウェハシートDb、Dcを交換することなく、2つのウェハシートDb、Dcに並行して異なる2種のランクのチップSを、正確に効率良く貼り付けることができる。
また、2つのウェハシートDb、Dcのいずれかが満杯になるまで、ピックアップ側のウェハシートDaを交換していくことにより、2つのウェハシートDb、Dcを貼り付け途中で交換する必要がない。
さらに、ピックアップ側が一台の支持装置100で済むため、回転型の搬送装置300の周囲のスペースに、余裕を持って配置できる。このため、本実施形態では、計測装置、補正装置を追加して配置することができる。
(2)2種のランクは、同一ウェハW内にあるチップSのランク別の個数分布において、個数が最も多い2種のランクである。
このため、ウェハシートDaの交換回数を少なくして、貼り付け済みのウェハシートDb、Dcの生産効率を上げることができる。また、2種のランクのチップSの数が近似していれば、ウェハシートDb、Dcの両者をチップSで満杯とする時間を近似させることができる。この場合、一方が満杯となった後、他方が満杯となるまで待つ時間が少なくなり、ウェハシートDb、Dcを同時に交換しても、時間のロスが少ない。例えば、同一ウェハW内のランク別の個数分布において、中央値に最も近い2種のランクは、他のランクよりも個数が多く、両者の個数が近似している場合がある。このため、この2種のランクのチップSをウェハシートDb、Dcに分類して貼り付けることにより、ウェハシートDb、Dcの両者をチップSで満杯とする時間を近似させることができる。
(3)搬送装置300は、所定のピッチの間欠動作でチップSを搬送し、貼付装置は、特定の1種のランクと他の1種のランクが同数の状態では、間欠動作における停止タイミングで、第1の収集装置600のウェハシートDb及び第2の収集装置700のウェハシートDcのいずれか一方にチップSを貼り付ける。
このため、チップSの貼付けが、停止タイミングの都度、ウェハシートDb,Dcのいずれか一方へ必ずなされるので、貼り付けがなされずに空送りされるタイミングを極力減らして、貼り合わせの速度の遅れを防止できる。
(4)ピックアップ装置及び貼付装置が、先端にチップSを保持する保持装置200であり、搬送装置300は、所定のピッチで間欠回転する回転体310を有し、複数の保持装置200は、回転体310に設けられ、複数の保持装置200は、先端が搬送経路T上に所定のピッチに対応する等間隔で並ぶ位置に配設されている。
このため、回転体310の回転とともに間欠移動する保持装置200によって、ピックアップ及び貼り付けを行うことができるので、装置構成を簡略化できる。
(5)第1の収集装置600に対応する位置に来る保持装置200と、これと同時に第2の収集装置700に対応する位置に来る保持装置200とが、ピックアップにおいて、同じランクのチップSを保持する。
このため、チップSの貼付けが、停止タイミングの都度、ウェハシートDb,Dcのいずれか一方へ必ずなされるので、貼り付けがなされずに空送りされるタイミングを極力減らして、貼り合わせの速度の遅れを防止できる。
(6)第1の収集装置600のウェハシートDb及び第2の収集装置700のウェハシートDcに貼り付けられたチップSの位置座標を検出する座標検出部18を有し、第1の収集装置600及び第2の収集装置700は、座標検出部18により検出された貼り付け済みのチップSの座標に基づいて、チップSの貼り付け位置を補正する。
このため、チップSを順次貼り付けていく途中で生じる位置ズレを補正して、正確な貼り付けを実行できる。
(7)計測装置400は、補正装置500の上流においてチップSの姿勢ズレを計測する前計測部40Aと、補正装置500の下流においてチップSの姿勢ズレを計測する後計測部40Bと、を有し、補正装置500は、前計測部40Aにより計測された姿勢ズレに基づいて、チップSの姿勢を補正し、第1の収集装置600及び第2の収集装置700は、後計測部40Bにより計測された姿勢ズレに基づいて、チップSの姿勢を補正する。
このため、補正装置500によって、ピックアップ時における姿勢ズレを補正した後の僅かな姿勢ズレも、貼り付け時に補正することができるので、より正確な貼り付けを実行できる。
(8)支持装置100に支持されたウェハシートDaが伸張されることにより、個片に分かれたチップSを、座標データに基づいて、ウェハシートDaに対して相対移動しながら撮像する撮像部60aと、撮像部60aが撮像した画像データに基づいて、ウェハW内のチップSのうち特定のマークが付されたリファレンスチップを発見し、撮像部60aが相対移動するための座標データに基づいて、リファレンスチップの座標データを特定するリファレンス検出処理を行うリファレンス検出部12と、リファレンスチップの座標データ及びウェハW内における各チップSの相対位置情報を基準として、撮像部60aがウェハシートDaに対して相対移動しながら各チップSを撮像した画像データと、撮像部60aが相対移動するための座標データとに基づいて、各チップSの座標データを特定するスキャン処理を行うスキャン部13と、を有し、保持装置200は、スキャン部13により特定された各チップSの座標データと、各チップSのランク情報とに基づいて、ウェハシートDaに対して相対移動しながら、チップSを選択的にピックアップする。
このため、ピックアップ前に、エキスパンド後のウェハ内のチップSに対して、リファレンスチップを基準とする一括スキャンを行うことにより、個々のチップSの座標データを正確に得ることができる。このため、エキスパンドによるチップSの移動、チップSの抜け落ち等があっても、取得した座標データに基づいて、個々のチップSを正確にピックアップすることができる。従って、第1の収集装置600、第2の収集装置700に2ランクのチップSを分類して貼り付けている途中で、ピックアップ側のウェハシートDaについて交換が行われ、エキスパンドがなされても、所望のチップSを正確にピックアップすることができる。
特に、特定の2ランクのチップSを正確に集めて貼り替えることができる。これにより、ウェハシートDb、Dc毎にランクが定まり、製品管理が容易となる。特に、従来は、一方のランクのチップSをピックアップすることにより、歯抜け状態となったウェハシートの場合、単にリファレンスチップから設定されたピッチの送り動作で移動するだけでは、正確なピックアップができなかった。しかし、本実施形態では、各チップSの正確な座標データに基づいて、他方のランクのチップSを正確にピックアップすることができる。チップSをピックアップ済となった歯抜けの箇所は、ピックアップをせずに移動することにより、効率の良い高速な処理を行うことができる。
(9)撮像部60aが撮像した画像データと、撮像部60aが相対移動するための座標データとに基づいて、リファレンス検出処理によるリファレンスチップの座標データが、正しいか否かを検査するリファレンス検査処理を行うリファレンス検査部14を有する。
このため、一括スキャン中に、リファレンスチップの座標データが正しいかどうかリファレンス検査を行い、エラーの場合には、チップSのスキャン処理をやり直す。従って、微小なチップSが大量に存在するウェハWであっても、全体のスキャンによる座標データを正確に得ることができる。
(10)ウェハWを区切る複数の保証領域毎にリファレンスチップが設定され、スキャン部13は、リファレンスチップを基準とするスキャン処理を、そのリファレンスチップの保証領域毎に行う。
このため、リファレンスチップが複数設定され、各リファレンスチップの保証領域に分けてスキャン処理を行うため、基準となるリファレンスチップからのチップSの距離が短くなり、ズレも小さく抑えることができる。
(11)スキャン部13は、チップSの有無にかかわらず、各チップSについてスキャン処理済みを示すフラグを立て、スキャン処理済みのチップSがなくなるまで、スキャン処理を行う。
このため、マップデータでは存在するはずのチップSが、ウェハシートから脱落していて、座標データが得られない箇所も、スキャン済のフラグを立てることによりスキャン処理を継続し、当該箇所は、チップSがない箇所であると判定できる。従って、当該箇所は、ピックアップをせずに移動することにより、効率の良い高速な処理を行うことができる。
(12)撮像部60aは、複数のチップS単位で相対移動し、スキャン部13は、撮像部60aにより撮像された画像データに含まれる複数のチップSについて、それぞれ座標データを特定する。
このため、複数のチップSについてまとめて座標データを取得できるので、高速なスキャン処理を実現できる。
(13)撮像部60aの相対移動の経路は、重複が最小となるように設定されている。
このため、スキャンの経路に、重複が生じないようにすれば、余分な移動時間を省き、高速なスキャン処理を実現できる。
(14)撮像部60aのリファレンスチップの撮像位置から他のリファレンスチップの撮像位置までの相対移動の距離が、最短となるように設定されている。
このため、リファレンスチップ間での移動距離を極力短くすることによって、高速な処理を実現できる。
(15)ウェハWを区切る複数の保証領域毎にリファレンスチップが設定され、スキャン部13は、リファレンスチップを基準とするスキャン処理を、そのリファレンスチップの保証領域毎に行い、リファレンス検査部14は、保証領域毎に、リファレンス検査を行う。
(16)スキャン部13は、リファレンスチップを基準とするスキャン処理を、保証領域を複数の領域に区切った部分領域毎に行い、リファレンス検査部14は、部分領域毎に、リファレンス検査を行う。
このため、保証領域毎に、リファレンス検査を行うことにより、チップSの位置の正確さを担保することができる。
リファレンス検査処理の結果が正しくない場合には、これを外部に報知する出力部82を有する。
(17)ピックアップするウェハシートを換える毎に、ウェハシートの伸張が行われている。
リファレンス検査の結果、エラーがあった場合に、出力部82によりこれを報知するため、オペレータは異常の発生を知ることができ、素早い対応が可能となる。例えば、報知の頻度が多い場合には、早期に装置を停止することが好ましい。また、エラー箇所が特定できれば、装置の調整に役立てることができる。
2.他の実施形態
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
(1)上記の実施形態においては、ピックアップ装置と貼付装置とが、共通の保持装置200として構成されていた。しかし、ピックアップ装置と貼付装置とをそれぞれ独立に構成してもよい。このような例を図18、図19を参照して説明する。なお、図18、図19は、第1の収集装置600、第2の収集装置700を別々に表示していないが、実際には、図1に示すように配置されていることを前提としている。
まず、図18に示すように、ピックアップ装置32は、支持装置100に支持されたウェハシートDaが伸長されることにより、個片に分かれたチップSを、ランクに基づいて選択的にピックアップする装置である。このピックアップ装置32は、スキャン部13により特定された各チップSの座標データに基づいて、ウェハシートDaに対して相対移動しながら行う。
ピックアップ装置32は、保持部32aを有する。保持部32aは、ウェハシートDaと搬送装置300との間で変位することにより、ウェハシートDaからチップSを受け取り、搬送装置300に渡す装置である。保持部32aは、複数であっても、単数であってもよい。図18は、4つの保持部32aを十字に構成した4連十字アームを用いた例である。保持部32aの構成は、基本的には、上記の保持装置200と同様である。つまり、保持部32aは、回転の中心から半径方向に進退可能に設けられた吸着ノズルによって構成されている。吸着ノズルは、図示しない真空発生装置による負圧の発生によって、先端の吸着孔にチップSを吸着し、真空破壊又は正圧の発生によって、先端の吸着孔からチップSを離脱させる。
ピックアップ装置32は、図示しない駆動源によって、保持部32aが形成する十字の中心を軸に、90°ずつ間欠回転する。これにより、各保持部32aの先端は、ウェハシートDaのチップSのピックアップ位置と、後述する搬送装置300へのチップSの受け渡し位置に位置決めされる。4連十字アームの場合、1つの保持部32aが、順次、ウェハシートDaのチップSのピックアップ位置に来る。これと同時に、他の1つの保持部32aが、後述する搬送装置300の保持部32aへのチップSの受け渡し位置に来る。
なお、単一の保持部32aがウェハシートDaのピックアップ位置と、搬送装置300へのチップSの受け渡し位置との間を往復動する構成としてもよい。例えば、図19に示すように、1つの保持部32aが、90°往復回動する構成としてもよい。複数の保持部32aとする場合の数は自由である。例えば、8連のアームとして構成してもよい。
搬送装置300は、ピックアップ装置32によりピックアップされたチップSを、円軌道の搬送経路Tにおいて搬送する装置である。この搬送装置300は、上記の実施形態と同様に、回転体310を有する。但し、本実施形態の回転体310には、複数の保持部22が設けられている。保持部22は、上記の保持装置200と同様の構成である。但し、保持部22は、回転体310の下面に、回転体310と同心の円周に沿って、等間隔に離間して取り付けられている。保持部22は、上記の受け渡し位置において、ピックアップ装置32の保持部32aからチップSを受け取って保持する。そして、回転体310を回転させることで、円周方向にチップSを搬送する。保持部22の配置間隔は、回転体310の1ピッチの回転角度と等しい。
保持部22は、回転体310の下面に垂直方向に進退可能に設けられた吸着ノズルによって構成されている。吸着ノズルは、図示しない真空発生装置による負圧の発生によって、先端の吸着孔にチップSを吸着し、真空破壊又は正圧の発生によって、先端の吸着孔からチップSを離脱させる。
貼付装置33は、搬送装置300により搬送されたチップSを、第1の収集装置600のウェハシートDb及び第2の収集装置700のウェハシートDcに、それぞれに対応するランクに分けて貼り付ける装置である。この貼付装置33は、第1の収集装置600、第2の収集装置700のそれぞれに対応して設けられている。貼付装置33は、ピックアップ装置32の保持部32aと同様の保持部33aを有する。
例えば、図18に示すように、間欠回転する複数の保持部33aとすることや、図19に示すように、往復動する保持部33aとすることができる。このような動作に従って、保持部33aの先端は、搬送装置300の保持部22に対向する受け取り位置で、保持部22からチップSを受け取り、ウェハシートDb、ウェハシートDcに対向する貼り付け位置で、ウェハシートDb、ウェハシートDcへチップSを貼り付ける。
(2)上記の実施形態では、ピックアップ方法として、独自の一括スキャンを利用していた。これにより、伸縮によるチップSの位置の変動があるウェハシートDaであっても正確なピックアップをおこなうことができるので、ウェハシートDaの交換の頻度が高くなっても、ピックアップ及び貼り付けの精度を維持できるという利点がある。但し、ピックアップ手法はこれには限定されず、現在又は将来において利用可能なあらゆる技術を適用可能である。
(3)上記の実施形態では、搬送経路Tは、水平方向の円軌道であったが、垂直方向の円軌道であってもよい。例えば、搬送装置300を、垂直に立ち上げた構成として、この周囲に、支持装置100、搬送装置300、計測装置400、補正装置500、第1の収集装置600、第2の収集装置700を配置してもよい。搬送装置300の間欠回転のピッチ、停止位置の数、保持装置、保持部の数等も、上記の実施形態で例示したものには限定されない。計測装置400は、後計測部40Bを省略してもよい。
(4)エラーの発生したリファレンスチップ、部分領域若しくは保証領域、エラーの頻度等を、記憶部19が記録しておき、これを出力部82が出力することにより、エラーが発生しやすい箇所の分析に役立ててもよい。
(5)リファレンスチップの数や位置、これに対応する保証領域の数や範囲、部分領域の数や範囲は、スキャン処理を網羅的に行うことができれば、自由に設定可能である。これらの数が多ければ、エラーの発生によるスキャン処理のやり直しの範囲が小さくなるという利点があり、これらの数が少なければ、リファレンス検査の回数が少なくなり、エラーが少なければ高速化が可能となるという利点が得られるため、両者のバランスから妥当な設定をすればよい。なお、部分領域を設定することにより、リファレンス検査の回数が増え、エラーの発生によるスキャンのやり直しの範囲が小さくなるが、部分領域を設定せず、保証領域のみとすることにより、エラーが少なければ、処理の高速化を図ることができる。
(6)ウェハシートと撮像部及びピックアップ装置とは、相対移動する関係であればよい。このため、ウェハシートを張り付けたウェハリングが、リング支持機構により固定されていて、撮像部及びピックアップ装置の移動機構(走査機構)により、相対移動を実現してもよい。この場合の座標データは、移動機構のエンコーダ情報の座標値(x,y,θ)として取得できる。
(7)ウェハリングを収容する収容部、リング移動機構にウェハリングをセットするリング搬送機構についても、上記の実施形態で例示したものには限定されず、公知のあらゆる技術を適用可能である。さらに、リング移動機構からリングを排出する排出装置を設けてもよい。保持装置、保持部としては、チップを保持可能なあらゆる技術を適用可能である。例えば、吸着ノズル以外に、静電チャック、ベルヌーイチャック、メカチャック等を適用してもよい。
(8)上記の実施形態は例示であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 分類装置
2A、2B、2C リング移動機構
3A、3B、3C エキスパンド機構
4A 分離機構
5A、5B、5C オートローダ
6 カム機構
6a カムフォロア
6b 円筒カム
7 ボイルコイルモータ
8、55b 圧縮バネ
11 機構制御部
12 リファレンス検出部
13 スキャン部
14 リファレンス検査部
16 補正指示部
17 貼付指示部
18 座標検出部
19 記憶部
21 リングホルダ
22、32a、33a 保持部
31 引張部
32 ピックアップ装置
33 貼付装置
40A 前計測部
40B 後計測部
41a ピン
51 コレット
52 架台
53 X軸移動機構
54 Y軸移動機構
55 Z軸移動機構
55a 支持フレーム
56 θ軸回転機構
60a、60b、60c 撮像部
61a、61b、61c カメラ
62a、62b、62c 光学系部材
71 コイルボビン
81 入力部
82 出力部
100 支持装置
110 収容部
111 供給マガジン
120 リング搬送機構
121 クランプ
122 フォーク
200 保持装置
210 吸着ノズル
300 搬送装置
310 回転体
400 計測装置
600 第1の収集装置
700 第2の収集装置
800 制御装置
Da、Db、Dc ウェハシート
Ra、Rb、Rc ウェハリング
B 基台
S チップ
T 搬送経路
W ウェハ
上記の目的を達成するため、本発明の分類装置は、以下のような構成を有する。
(1)品質の程度を示すランクが異なるチップが混在したウェハが貼付され、ダイシングにより前記チップが個片に分かれたウェハシートを支持する支持装置と、前記支持装置に支持されたウェハシートが伸張されることにより分離されたチップを、ランクに基づいて選択的にピックアップするピックアップ装置と、前記ピックアップ装置によりピックアップされたチップを、円軌道の搬送経路において搬送する搬送装置と、前記搬送装置により搬送されるチップの姿勢ズレを計測する計測装置と、前記搬送経路の近傍に配設され、前記計測装置により計測された姿勢ズレに基づいて、チップの姿勢を補正する補正装置と、前記搬送経路の近傍における前記補正装置の後流に配設され、前記補正装置により姿勢を補正されたチップのうち、1種のランクのチップが貼り付けられるウェハシートを支持する第1の収集装置と、前記搬送経路の近傍における前記第1の収集装置の後流に配設され、前記補正装置により姿勢を補正されたチップのうち、他の1種のランクのチップが貼り付けられるウェハシートを支持する第2の収集装置と、前記搬送装置により搬送されたチップを、前記第1の収集装置のウェハシート及び前記第2の収集装置のウェハシートに、それぞれに対応するランクに分けて貼り付ける貼付装置と、前記支持装置のウェハシートから、前記1種のランクと前記他の1種のランクを合わせた2種のランクのチップが全てピックアップされた後に、ピックアップ済みのウェハシートを、前記2種のランクのチップをピックアップしていないウェハシートに順次交換する交換装置と、を有し、前記2種のランクは、同一ウェハ内にあるチップのランク別の個数分布において、個数が最も多い2種のランクとする。

Claims (8)

  1. 品質の程度を示すランクが異なるチップが混在したウェハが貼付され、ダイシングにより前記チップが個片に分かれたウェハシートを支持する支持装置と、
    前記支持装置に支持されたウェハシートが伸張されることにより分離されたチップを、ランクに基づいて選択的にピックアップするピックアップ装置と、
    前記ピックアップ装置によりピックアップされたチップを、円軌道の搬送経路において搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置により搬送されるチップの姿勢ズレを計測する計測装置と、
    前記搬送経路の近傍に配設され、前記計測装置により計測された姿勢ズレに基づいて、チップの姿勢を補正する補正装置と、
    前記搬送経路の近傍における前記補正装置の後流に配設され、前記補正装置により姿勢を補正されたチップのうち、1種のランクのチップが貼り付けられるウェハシートを支持する第1の収集装置と、
    前記搬送経路の近傍における前記第1の収集装置の後流に配設され、前記補正装置により姿勢を補正されたチップのうち、他の1種のランクのチップが貼り付けられるウェハシートを支持する第2の収集装置と、
    前記搬送装置により搬送されたチップを、前記第1の収集装置のウェハシート及び前記第2の収集装置のウェハシートに、それぞれに対応するランクに分けて貼り付ける貼付装置と、
    前記支持装置のウェハシートから、前記2種のランクのチップが全てピックアップされた後に、ピックアップ済みのウェハシートを、2種のランクのチップをピックアップしていないウェハシートに順次交換する交換装置と、
    を有することを特徴とする分類装置。
  2. 前記2種のランクは、同一ウェハ内にあるチップのランク別の個数分布において、個数が最も多い2種のランクであることを特徴とする請求項1記載の分類装置。
  3. 前記搬送装置は、所定のピッチの間欠動作で前記チップを搬送し、
    前記貼付装置は、前記特定の1種のランクと他の1種のランクが同数の状態では、前記間欠動作における停止タイミングで、前記第1の収集装置のウェハシート及び前記第2の収集装置のウェハシートのいずれか一方にチップを貼り付けることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の分類装置。
  4. 前記ピックアップ装置及び前記貼付装置は、先端にチップを保持する保持装置であり、
    前記搬送装置は、所定のピッチで間欠回転する回転体を有し、
    複数の前記保持装置は、前記回転体に設けられ、
    複数の前記保持装置は、先端が前記搬送経路上に前記所定のピッチに対応する等間隔で並ぶ位置に配設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の分類装置。
  5. 前記第1の収集装置に対応する位置に来る保持装置と、これと同時に前記第2の収集装置に対応する位置に来る保持装置とが、ピックアップにおいて、同じランクのチップを保持することを特徴とする請求項4記載の分類装置。
  6. 前記第1の収集装置のウェハシート及び前記第2の収集装置のウェハシートに貼り付けられたチップの位置座標を検出する座標検出部を有し、
    前記第1の収集装置及び前記第2の収集装置は、前記座標検出部により検出された貼り付け済みのチップの座標に基づいて、チップの貼り付け位置を調整することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の分類装置。
  7. 前記計測装置は、
    前記搬送経路における前記補正装置の上流においてチップの姿勢ズレを計測する前計測部と、
    前記搬送経路における前記補正装置の下流においてチップの姿勢ズレを計測する後計測部と、
    を有し、
    前記補正装置は、前記前計測部により計測された姿勢ズレに基づいて、チップの姿勢を補正し、
    前記第1の収集装置及び前記第2の収集装置は、前記後計測部により計測された姿勢ズレに基づいて、チップの姿勢を補正することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の分類装置。
  8. 前記支持装置に支持されたウェハシートが伸張されることにより、個片に分かれたチップを、座標データに基づいて、ウェハシートに対して相対移動しながら撮像する撮像部と、
    前記撮像部が撮像した画像データに基づいて、ウェハ内のチップのうち特定のマークが付されたリファレンスチップを発見し、前記撮像部が相対移動するための座標データに基づいて、リファレンスチップの座標データを特定するリファレンス検出処理を行うリファレンス検出部と、
    リファレンスチップの座標データ及びウェハ内における各チップの相対位置情報を基準として、前記撮像部がウェハシートに対して相対移動しながら各チップを撮像した画像データと、前記撮像部が相対移動するための座標データとに基づいて、各チップの座標データを特定するスキャン処理を行うスキャン部と、
    を有し、
    前記ピックアップ装置は、前記スキャン部により特定された各チップの座標データと、各チップのランク情報とに基づいて、ウェハシートに対して相対移動しながら、チップを選択的にピックアップすることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の分類装置。
JP2014241503A 2014-11-28 2014-11-28 分類装置 Active JP5892669B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014241503A JP5892669B1 (ja) 2014-11-28 2014-11-28 分類装置
PCT/JP2015/064561 WO2016084407A1 (ja) 2014-11-28 2015-05-21 分類装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014241503A JP5892669B1 (ja) 2014-11-28 2014-11-28 分類装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5892669B1 JP5892669B1 (ja) 2016-03-23
JP2016103574A true JP2016103574A (ja) 2016-06-02

Family

ID=55541208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014241503A Active JP5892669B1 (ja) 2014-11-28 2014-11-28 分類装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5892669B1 (ja)
WO (1) WO2016084407A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018046208A (ja) * 2016-09-15 2018-03-22 株式会社ディスコ ウエーハの加工方法

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6698213B2 (ja) * 2017-03-09 2020-05-27 株式会社Fuji ウエハ供給装置
JP6698212B2 (ja) * 2017-03-09 2020-05-27 株式会社Fuji 部品装着機
CN118768229A (zh) 2018-05-03 2024-10-15 应用材料公司 高速旋转分类器中的基板倾斜控制
EP4052291A4 (en) 2019-11-08 2023-07-12 Semiconductor Technologies & Instruments Pte Ltd. COMPONENT HANDLER
JP6948085B1 (ja) * 2020-09-09 2021-10-13 上野精機株式会社 電子部品の処理装置
TWI840753B (zh) * 2022-02-16 2024-05-01 大量科技股份有限公司 旋轉配送裝置及其旋轉連接機構
CN114700285B (zh) * 2022-03-31 2024-10-18 深圳市联得自动化装备股份有限公司 芯片分选装置、设备及方法
CN115072046A (zh) * 2022-05-11 2022-09-20 深圳市三一联光智能设备股份有限公司 筛选设备
JP7251721B1 (ja) * 2022-12-26 2023-04-04 上野精機株式会社 部品処理装置
CN117038548B (zh) * 2023-10-08 2024-02-13 内蒙古晶环电子材料有限公司 晶片分片装置及晶片检测方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10144741A (ja) * 1996-11-07 1998-05-29 Rohm Co Ltd Icチップの性能分類方法および装置
JP2002217271A (ja) * 2001-01-16 2002-08-02 Nec Machinery Corp リードレス半導体素子のピックアップ装置
JP2004186367A (ja) * 2002-12-03 2004-07-02 Ueno Seiki Kk 半導体装置の製造装置
JP2008066472A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Canon Machinery Inc ワーク複合処理装置
JP5614825B1 (ja) * 2013-11-29 2014-10-29 上野精機株式会社 分類装置、分類方法及び分類プログラム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10144741A (ja) * 1996-11-07 1998-05-29 Rohm Co Ltd Icチップの性能分類方法および装置
JP2002217271A (ja) * 2001-01-16 2002-08-02 Nec Machinery Corp リードレス半導体素子のピックアップ装置
JP2004186367A (ja) * 2002-12-03 2004-07-02 Ueno Seiki Kk 半導体装置の製造装置
JP2008066472A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Canon Machinery Inc ワーク複合処理装置
JP5614825B1 (ja) * 2013-11-29 2014-10-29 上野精機株式会社 分類装置、分類方法及び分類プログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018046208A (ja) * 2016-09-15 2018-03-22 株式会社ディスコ ウエーハの加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016084407A1 (ja) 2016-06-02
JP5892669B1 (ja) 2016-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5892669B1 (ja) 分類装置
JP5614825B1 (ja) 分類装置、分類方法及び分類プログラム
TWI615253B (zh) 移載裝置
JP2014060249A (ja) ダイボンダ、および、ダイの位置認識方法
JP5881244B2 (ja) 部品実装装置、基板検出方法及び基板製造方法
US10888041B2 (en) Substrate working system and component mounter
CN108364880B (zh) 半导体制造装置及半导体器件的制造方法
JP7102271B2 (ja) 半導体製造装置および半導体装置の製造方法
KR101338181B1 (ko) 소자검사장치
CN111656504A (zh) 裸片拾取方法及装置
CN108666238B (zh) 芯片贴装装置及半导体器件的制造方法
JP2017122608A (ja) 欠陥検査装置
JP6378053B2 (ja) 部品実装機および部品実装ヘッド
JP2012116528A (ja) テーピングユニット及び電子部品検査装置
JP5765864B2 (ja) 電子部品搬送装置及びテーピングユニット
TWI536011B (zh) Electronic parts inspection device
KR101237056B1 (ko) 반도체 패키지 집합체 정렬방법
JP2004241604A (ja) ダイボンディング方法及び装置
TWI394225B (zh) Quickly sorting machine and its method
JP5954969B2 (ja) 部品供給装置および部品位置認識方法
KR20140051508A (ko) 소자제거모듈 및 그를 가지는 소자제거장치
JP7105954B1 (ja) コレット検出装置、コレット位置補正装置、ボンディング装置、コレット検出方法、コレット位置補正方法
JP4509537B2 (ja) 部品認識装置、表面実装機および部品試験装置
JP4298462B2 (ja) 部品認識装置、部品認識方法、表面実装機および部品試験装置
JP2014036028A (ja) ダイ部品供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5892669

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160303

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250