JP7251721B1 - 部品処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持部材と支持部材に対向配置された部材とに挟まれた電子部品に生じる負荷が所定範囲外となるのを防止する部品処理装置を提供する。【解決手段】電子部品Wを支持する複数の支持部材11が進退可能に取り付けられた回転体12と、一時停止状態の支持部材11を押して前進させ電子部品Wを支持部材11及び支持部材11に対向配置された部材13に挟まれた状態にする可動部材14と、複数の支持部材11に後退方向の力をそれぞれ作用させる複数の弾性体15とを有する部品処理装置10において、回転体12の回転角度を計測する角度検出手段の計測値から可動部材14に押される支持部材11を検知し、可動部材14に与える力の大きさを調整して、可動部材14にかかる荷重を計測する荷重センサ39の計測値を、予め定めた目標値になるようにし、可動部材14に押される支持部材11と部材13とに挟まれる電子部品Wに生じる負荷を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品に対し所定の処理を行う部品処理装置に関する。
電子部品に対して位置補正、マーキング及び電気特性計測等の処理を行う部品処理装置には、外部から取得した電子部品を搬送する搬送ユニット及び搬送ユニットが搬送している電子部品に所定の処理を行う処理ユニットを有するものがあり、その具体例が、例えば、特許文献1に記載されている。この種の部品処理装置(半導体処理装置)は、搬送ユニットが、間欠的に回転する回転体(ターンテーブル)と、それぞれ回転体に進退自在(昇降自在)に取り付けられた複数の支持部材(吸着ノズル)を有している。
また、部品処理装置は、支持部材が一時停止する位置を中心にして処理ユニットが配されている側の反対側に進退自在に設けられた可動部材及び可動部材に力を与えて可動部材を支持部材と共に前進させるモータを備える。各支持部材に支持されている電子部品は、モータの作動によって支持部材と共に処理ユニットに接近し、支持部材と処理ユニットとに挟まれた状態となって処理ユニットによる所定の処理がなされたり、支持部材と処理ユニットとに挟まれた後、処理ユニットに引渡され所定の処理がなされたりする。
支持部材には前進した支持部材に後退する向きの力を作用させる弾性体Aが装着され、可動部材には前進した可動部材に後退する向きの力を作用させる弾性体Bが装着されている。弾性体A、Bはそれぞれコイルばね等からなる。モータが前進した可動部材に力を与えていた状態を解除すると、支持部材及び可動部材はそれぞれ弾性体A、Bの復元力によって標準位置に戻される。
モータが可動部材に与える力の大きさは、弾性体A、Bの各弾性率等を基にして、支持部材と処理ユニットとに挟まれた電子部品に過度な負荷がかからないように調整されている。各支持部材には、共通した弾性体A(同じ製品の弾性体A)が採用されていることから、各弾性体Aの弾性率のばらつきは所定の範囲である。そのため、従来、各モータにおいて、いずれの支持部材を前進させる場合もモータが可動部材に与える力の大きさは等しくしていた。
特開2012-119494号公報
しかしながら、近年、電子部品の小型化や薄型化が進む中、全ての支持部材について可動部材に与える力を等しくすると、支持部材及び処理ユニットで電子部品を挟んだ際、電子部品に損傷をもたらすという問題が生じることを知得した。また、これと同様の問題は搬送ユニットに電子部品を引渡すユニットと搬送ユニットとの間でも生じることを検証により確認した。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、支持部材と支持部材に対向配置された部材とに挟まれた電子部品に生じる負荷が所定範囲外となるのを防止する部品処理装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る部品処理装置は、それぞれ電子部品を支持する複数の支持部材が進退可能に取り付けられ、間欠的に所定角度回転する回転体と、一時停止状態の前記支持部材を押して前記回転体に対し前進させ前記電子部品を該支持部材及び該支持部材に対向配置された部材Aに挟まれた状態にする可動部材と、前記複数の支持部材にそれぞれ対応し、前進した対応する該支持部材に後退方向の力を作用させる複数の弾性体とを有する部品処理装置において、前記可動部材にかかる荷重を計測する荷重センサと、前記回転体の回転角度を計測する角度検出手段と、前記可動部材に力を与えて前記支持部材を押させる駆動ユニットと、前記角度検出手段の計測値から前記可動部材に押される前記支持部材を検知し、前記駆動ユニットが前記可動部材に与える力の大きさを調整して、前記荷重センサの計測値を、該可動部材に押される前記支持部材について予め定めた目標値になるようにし、該可動部材に押される前記支持部材と前記部材Aとに挟まれる前記電子部品に生じる負荷を制御する制御手段とを備え、前記複数の支持部材にそれぞれ固有の前記目標値が定められている。
本発明に係る部品処理装置は、可動部材にかかる荷重を計測する荷重センサと、回転体の回転角度を計測する角度検出手段と、可動部材に力を与えて支持部材を押させる駆動ユニットと、角度検出手段の計測値から可動部材に押される支持部材を検知し、駆動ユニットが可動部材に与える力の大きさを調整して、荷重センサの計測値を、可動部材に押される支持部材について予め定めた目標値になるようにし、可動部材に押される支持部材と部材Aとに挟まれる電子部品に生じる負荷を制御する制御手段とを備え、複数の支持部材にそれぞれ固有の目標値が定められているので、各支持部材それぞれについて支持部材と部材Aとに挟まれた電子部品に生じる負荷が所定範囲外となるのを防止可能である。
本発明の一実施の形態に係る部品処理装置の説明図である。 回転体の平面図である。 支持部材及び可動部材が基準位置に配された状態を示す説明図である。 支持部材及び可動部材が下降した様子を示す説明図である。 制御手段の接続を示すブロック図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2、図3示すように、本発明の一実施の形態に係る部品処理装置10は、それぞれ電子部品Wを支持する複数の支持部材11が進退可能に取り付けられ、間欠的に所定角度回転する回転体12と、一時停止状態の支持部材11を押して回転体12に対し前進させ電子部品Wを支持部材11及び支持部材11に対向配置された吸着部材13(部材Aの一例)に挟まれた状態にする可動部材14と、複数の支持部材11にそれぞれ対応し、前進した対応する支持部材11に後退方向の力を作用させる複数の弾性体15とを有する。以下、詳細に説明する。
部品処理装置10は、図1、図2に示すように、多数の電子部品Wが貼り付けられたウエハシートSから吸着部材13で電子部品Wを取得するピックアップユニット16と、複数(本実施の形態では24個)の支持部材11及び回転体12を有し、ピックアップユニット16から電子部品Wを受取って搬送する搬送ユニット17と、搬送ユニット17から取得した電子部品Wに所定の処理を行う複数(本実施の形態では3つ)の処理ユニット18を備えている。電子部品Wとして、ダイオード、トランジスタ、コンデンサ、インダクタ、IC(Integrated Circuit)等が挙げられる。
ピックアップユニット16は、図1、図3に示すように、支持体19に水平に取り付けられた回転軸20と共に回転する円盤体21を有し、複数(本実施の形態では4つ)の長尺の吸着部材13がそれぞれ円盤体21に進退可能に取り付けられている。吸着部材13は、放射状に設けられ、各先端が回転軸20の軸心を中心とする仮想円に沿って等間隔に配されている。各吸着部材13にはコイルばね22が装着されている。
各吸着部材13は真空圧(負圧)によって先端で電子部品Wを吸着保持し、大気開放又は正圧によって電子部品Wの吸着状態を解除する。
複数の吸着部材13は、支持体19に固定された図示しないモータの作動によって間欠的に円弧状の経路を移動し、順次、先端がウエハリングRに取り付けられたウエハシートSに対向する位置に配される。
搬送ユニット17は、図1、図2に示すように、ベース台24に固定されたモータ25と、それぞれ一つの支持部材11が先端部に取り付けられ水平に配された複数(本実施の形態では24本)のアーム26と、各アーム26の基端部が連結された円盤部材27を有している。各アーム26は円盤部材27の外周側に等ピッチで配されている。本実施の形態では、複数のアーム26及び円盤部材27を有して回転体12が形成され、モータ25に円盤部材27に連結されたダイレクトドライブモータを採用している。
モータ25は回転体12を間欠的に回転させて、複数の支持部材11を間欠的に移動させる。本実施の形態では回転体12の一回の回転動作で、回転体12及び各支持部材11が回転体12(円盤部材27)の中心を基準として15度回転する。
各支持部材11は、鉛直方向に長く、アーム26の先端部を貫通した状態でアーム26に昇降自在(進退自在の一例)に取り付けられている。
各支持部材11は下端部で電子部品Wを吸着(支持の一例)する吸着ノズルであり、各支持部材11には、基準位置から下降した支持部材11に上向き(後退方向の一例)の力を作用させる弾性体15が装着されている。本実施の形態では、弾性体15が、支持部材11のアーム26より上側の領域に装着されたコイルばねである。
回転体12の上方には、図1、図3に示すように、吊下部材28に中央が吊下げられた水平支持体29が設けられ、水平支持体29の外周側端部には複数(本実施の形態では4つ)の部材保持体30が固定されている。各部材保持体30は、図3に示すように、上側及び下側にそれぞれ水平支持体29から離れる方向に突出した上側突出部30a及び下側突出部30bを有し、上側突出部30aにモータ31が固定され、下側突出部30bに可動部材14が昇降自在(進退自在の一例)に取り付けられ、上側突出部30a及び下側突出部30bの間に鉛直方向に長いガイド33が固定されている。
可動部材14は鉛直方向に長く、下側突出部30bを貫通している。可動部材14は、下側突出部30bより上側の領域に拡幅部34を有し、拡幅部34の上側にガイド33に昇降自在に取り付けられた連結具35が装着されている。
モータ31にはモータ31の作動によって昇降する鉛直に配されたロッド36が連結され、ロッド36の下端部は可動部材14の上端部に接触している。
ロッド36は、図4に示すように、モータ31の作動により下降して基準位置に配されていた可動部材14を押し下げる(下降させる)。本実施の形態では、モータ31及びロッド36等によって、可動部材14に力を与えて前進させ支持部材11を押させる駆動ユニット40が構成されている。なお、カム及びカムフォロアを有する機構を用いて、モータ31の駆動力を可動部材14に伝えて可動部材14を押し下げる設計を採用してもよい。
可動部材14の拡幅部34と下側突出部30bの間の領域にはコイルばね38が装着(弾性体の一例)されている。ロッド36によって押し下げられた可動部材14はコイルばね38から上向きの力が与えられることから、可動部材14はロッド36の上昇と共に上昇して基準位置に配される。可動部材14には、可動部材14にかかる荷重を計測する荷重センサ39が設けられている。荷重センサ39として、ロードセルや歪みセンサを採用できる。
本実施の形態では、支持部材11が一時停止する複数の位置のうちの4つの位置の真上に、可動部材14がそれぞれ設けられている。従って、支持部材11の一の一時停止位置に対応する(関連する)可動部材14、駆動ユニット40(モータ31及びロッド36)、コイルばね38及び荷重センサ39等のグループは4つ(N個の一例)存在する。つまり、Nを2以上の自然数として、本実施の形態では、一の可動部材14と、この可動部材14の荷重を計測する荷重センサ39と、この可動部材14に力を与える駆動ユニット40を一組としてN組が設けられている。なお、対応する荷重センサ39、駆動ユニット40及び可動部材14の組み合わせは1つであってもよい。
各可動部材14は真上に配されたロッド36に押し下げられて、下側突出部30bから下方に突出した下端部が直下の支持部材11の上端部に接触し、支持部材11を基準位置から押し下げる。
ピックアップユニット16は、一の可動部材14の直下に設けられた支持部材11の一時停止位置の下方に配置され、その他の可動部材14の直下の支持部材11の一時停止位置の下方にはそれぞれ、図1に示すように、処理ユニット18が設けられている。本実施の形態では合計3つの処理ユニット18があって、それぞれ電子部品Wの支持部材11に対する位置を補正するユニット、電子部品Wにマーキング処理を行うユニット及び電気特性計測を行うユニットである。
以下、図2に示すように、ピックアップユニット16の真上の電子部品W及び支持部材11が一時停止する位置を位置P1とし、各処理ユニット18の真上の電子部品W及び支持部材11が一時停止する位置をそれぞれ位置P2、P3、P4として説明する。
4つの可動部材14にそれぞれ対応する荷重センサ39は、図5に示すように、マイクロコンピュータ等によって構成可能な制御手段41に接続されている。制御手段41には、4つの可動部材14にそれぞれ対応するモータ31とモータ25とが接続されている。更に、制御手段41には、ピックアップユニット16及び各処理ユニット18に加え、回転体12の回転角度を計測するロータリエンコーダ(角度検出手段の一例)43が接続されている。ロータリエンコーダ43はアブソリュート式のものであっても、インクリメンタル式のものであってもよい。
制御手段41は、各荷重センサ39及びロータリエンコーダ43から計測値をそれぞれ取得でき、各荷重センサ39の計測値を基にそれぞれに対応する可動部材14に生じている荷重を検出する。また、制御手段41は、ロータリエンコーダ43の計測値を基にして、24個の支持部材11のうちいずれの支持部材11が位置P1、P2、P3、P4にそれぞれ配されているか(位置P1、P2、P3、P4それぞれで可動部材14に押し下げられる4つの支持部材11)を検知可能である。
ピックアップユニット16及び各処理ユニット18は、制御手段41から発信される指令信号に従って、それぞれが有する駆動部を作動する。駆動部とは、例えば、ピックアップユニット16における回転軸20を回転させるモータである。制御手段41は、回転軸20を回転させるモータ及びモータ25が実質的に同じタイミングで回転し、実質的に同じタイミングで停止するように制御する。
そのため、位置P1で一時停止した電子部品Wを吸着していない支持部材11の直下には、図3に示すように、ピックアップユニット16の一の吸着部材13に吸着された電子部品Wが支持部材11まで距離を有する高さ位置に一時停止した状態となる。また、このとき、位置P2、P3、P4で一時停止した支持部材11はそれぞれ電子部品Wを吸着した状態であり、各電子部品Wは直下に配された処理ユニット18まで距離を有する高さ位置に配されている。
この状態で、制御手段41は、位置P1、P2、P3、P4の上方にそれぞれ配されたモータ31を実質的に同じタイミングで作動させる。これによって、位置P1の上側の可動部材14は、図4に示すように、下降して支持部材11を押し下げ、吸着部材13に吸着された電子部品Wを支持部材11と支持部材11に対向配置された吸着部材13とに挟まれた状態にする。また、位置P2、P3、P4それぞれの上側の可動部材14も下降して、それぞれの直下に配された支持部材11を当該支持部材11に吸着された電子部品Wと共に下降させ、各電子部品Wを支持部材11と処理ユニット18の一の部材(支持部材11に対向配置された部材、部材Aの一例)とに挟まれた状態にする。
位置P1で下降した支持部材11と吸着部材13とに挟まれた電子部品Wに生じる負荷(電子部品Wにかかる荷重)の大きさは、当該支持部材11に装着された弾性体15が当該支持部材11に対して与える上向きの力の大きさの影響を受ける。各支持部材11に装着された弾性体15の弾性率は厳密には同一でないことから、仮に、支持部材11を下降するためのモータ31のトルクの大きさ(駆動ユニット40が可動部材14に与える力の大きさ)を異なる支持部材11に対して等しくした場合、位置P1で下降した支持部材11と吸着部材13とに挟まれた電子部品Wに生じる負荷の大きさが各支持部材11によって異なることとなり、場合によっては電子部品Wに損傷がもたらされる。
そこで、本実施の形態では、制御手段41が、位置P1に配される支持部材11に応じて、モータ31のトルクの大きさを調製し、支持部材11と吸着部材13に挟まれた電子部品Wに生じる負荷(電子部品Wにかかる荷重)の大きさが所定範囲内に収まるように制御する。
制御手段41は位置P2、P3、P4に配される支持部材11に対応するモータ31についても同様の制御を行い、位置P2で下降した支持部材11と処理ユニット18に挟まれた電子部品Wに生じる負荷の大きさ、位置P3で下降した支持部材11と処理ユニット18に挟まれた電子部品Wに生じる負荷の大きさ、及び、位置P4で下降した支持部材11と処理ユニット18に挟まれた電子部品Wに生じる負荷の大きさがそれぞれ所定の範囲内に収まるような制御を行う。
このような制御を行うための具体的な工程を以下に説明する。
<準備過程>
工程01:部品処理装置10の設計(構造)を基にして、位置P1で下降した支持部材11と吸着部材13とに挟まれた電子部品Wに生じる負荷の大きさが所定範囲内に収まる際に位置P1に対応する荷重センサ39が計測する値として想定される値を算出し、その想定される値を第1標準値とする。部品処理装置10の設計を基にして、第1標準値を算出した手法と同様の手法によって、位置P2、P3、P4で下降した支持部材11とそれぞれに対応する処理ユニット18とに挟まれた電子部品Wにそれぞれ生じる負荷の大きさが所定範囲内に収まる際の、位置P2に対応する荷重センサ39の計測値として想定される値(この値を第2標準値とする)、位置P3に対応する荷重センサ39の計測値として想定される値(この値を第3標準値とする)、及び、位置P4に対応する荷重センサ39の計測値として想定される値(この値を第4標準値とする)をそれぞれ算出する。第1標準値、第2標準値、第3標準値及び第4標準値はそれぞれ1つ存在することとなる。
工程02:工程01で算出した第1標準値、第2標準値、第3標準値及び第4標準値を制御手段41に記憶させる。
工程03:全ての支持部材11が電子部品Wを吸着していない状態でモータ25を間欠的に作動させて各支持部材11を間欠的に移動させる。
工程04:位置P1に支持部材11が一時停止する度に、位置P1の上方のモータ31を作動させて、位置P1の上側の可動部材14を所定量移動させ当該支持部材11を下降させた状態にし、当該可動部材14に取り付けられた荷重センサ39の計測値を記録する。この荷重センサ39の計測値の記録は全ての支持部材11について行う。位置P2、P3、P4のそれぞれに一時停止する支持部材11に対しても、同様の処理を経て、それぞれに対応する荷重センサ39の計測値を全ての支持部材11について記録する。
工程05:各支持部材11について、位置P1で下降する支持部材11と吸着部材13に挟まれた電子部品Wに生じる負荷の大きさが実際に所定範囲内に収まる際の位置P1に対応する荷重センサ39の計測値を、工程04で各支持部材11に対して記録した位置P1に対応する荷重センサ39の計測値を基にして求める。各支持部材11について求めた荷重センサ39の各計測値と第1標準値との差異をそれぞれ各支持部材11の第1補正値とする。同様の処理によって、工程04で各支持部材11に対して記録した位置P2に対応する荷重センサ39の計測値及び第2標準値から各支持部材11の第2補正値を導出し、工程04で各支持部材11に対して記録した位置P3に対応する荷重センサ39の計測値及び第3標準値から各支持部材11の第3補正値を導出し、工程04で各支持部材11に対して記録した位置P4に対応する荷重センサ39の計測値及び第4標準値から各支持部材11の第4補正値を導出する。第1補正値、第2補正値、第3補正値及び第4補正値はそれぞれ支持部材11と同数(24個)存在する。
工程06:制御手段41に、工程05で導出した各支持部材11の第1補正値、第2補正値、第3補正値及び第4補正値を、各支持部材11に紐づけて記憶させる。よって、複数の支持部材11それぞれについて補正値が導出され、制御手段41は複数の支持部材11それぞれに対応する補正値を記憶している状態となる。
<本番過程>
工程11:制御手段41は、位置P1で一の支持部材11を下降する前に、ロータリエンコーダ43の計測値から当該支持部材11を検知し、位置P1で下降させる支持部材11に紐づけられた第1補正値を第1標準値に適用(本実施の形態では、第1補正値を第1標準値に加算)した値を、位置P1に対応する荷重センサ39の計測値の目標値とする。
なお、工程11における荷重センサ39の計測値の目標値の算出は、工程11の位置P1で一の支持部材11を下降する前に行う必要はなく、準備過程で行ってもよいことは言うまでもない。
工程12:制御手段41は、位置P1の上方のモータ31を作動させて支持部材11の下降を開始させ、フィードバック制御により、当該モータ31のトルクを調製して位置P1に対応する荷重センサ39の計測値が目標値となるようにして、支持部材11と可動部材14とに挟まれた電子部品Wに生じる負荷が所定の範囲に収まるようにする。
制御手段41は、同様の処理を、位置P2で下降させる支持部材11、位置P3で下降させる支持部材11及び位置P4で下降させる支持部材11のそれぞれに対しても行う。
従って、制御手段41は、ロータリエンコーダ43の計測値から各可動部材14に押される支持部材11を検知し、各駆動ユニット40が各可動部材14に与える力の大きさを調整して、各荷重センサ39の計測値を、対応する可動部材14に押される支持部材11について予め定めた目標値になるようにし、各可動部材14に押される各支持部材11と支持部材に対向配置された部材Aとに挟まれる電子部品Wに生じる負荷を制御することとなる。
本実施の形態では、制御手段41がロータリエンコーダ43の計測値からそれぞれの位置にいずれの支持部材11が配されているかを検出することから、支持部材11を取り違えてモータ31を不適切なトルクで作動させて電子部品Wに過度な負荷を与える等のトラブルの発生を抑制可能である。なお、インクリメンタル式のロータリエンコーダを採用する場合、部品処理装置10を停止させた後、各支持部材11をデフォルト位置に配して、部品処理装置10の作動を再開する必要がある。
また、吸着部材13(ピックアップユニット16)から支持部材11(搬送ユニット17)に引渡された電子部品Wは、回転体12の間欠的な回転によって位置P1から位置P2、P3、P4に順に移動し、位置P2、P3、P4それぞれで対応する処理ユニット18により所定の処理がなされた後、回転体12の間欠的な回転によって位置P4から所定の位置に搬送され、支持部材11による吸着から解放されて、トレイやキャリアテープやビンに収められる。
よって、対応する(関連する)荷重センサ39、駆動ユニット40及び可動部材14の組み合わせそれぞれについて、各支持部材11に対して、駆動ユニット40が可動部材14を所定量移動させ支持部材11を前進させた状態で荷重センサ39が計測した値を基に、目標値が決定されることとなる。従って、複数の支持部材11にそれぞれ固有の目標値が定められていることとなる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、支持部材は吸着により電子部品を支持するものでなくてもよい。例えば、電子部品を把持する支持部材を採用できる。
また、支持部材と処理ユニットとで電子部品を挟んだ状態にすることなく、電子部品に所定の処理を行う処理ユニットを搬送ユニットの近傍に配置してもよい。そのような処理ユニットの例として、支持部材に支持されている電子部品をカメラで撮像して電子部品の外観を検査するユニット等がある。
更に、支持部材との間で電子部品を挟む処理ユニットを有さなくてもよく、その場合、支持部材との間で電子部品を挟む対象はピックアップユニットや、支持部材から電子部品を付与される基板等となる。
支持部材が回転体に対し水平方向に進退自在となるように部品処理装置全体を設計してもよい。
また、荷重センサの目標値は、支持部材に力を作用させる弾性体を支持部材に装着していない状態で当該弾性体の弾性率等を測定し、その測定結果を基に決定することができる。
ピックアップユニットはウエハシートから電子部品を取得するものである必要はなく、例えば、トレイから電子部品を取得するピックアップユニットを採用してもよい。
角度検出手段はロータリエンコーダに限定されず、例えば、スリットが形成された回転板及び光電センサを有する角度検出手段や、突出部が設けられた回転板及び近接センサを有する角度検出手段を採用可能である。
10:部品処理装置、11:支持部材、12:回転体、13:吸着部材、14:可動部材、15:弾性体、16:ピックアップユニット、17:搬送ユニット、18:処理ユニット、19:支持体、20:回転軸、21:円盤体、22:コイルばね、24:ベース台、25:モータ、26:アーム、27:円盤部材、28:吊下部材、29:水平支持体、30:部材保持体、30a:上側突出部、30b:下側突出部、31:モータ、33:ガイド、34:拡幅部、35:連結具、36:ロッド、38:コイルばね、39:荷重センサ、40:駆動ユニット、41:制御手段、43:ロータリエンコーダ、P1、P2、P3、P4:位置、R:ウエハリング、S:ウエハシート、W:電子部品

Claims (4)

  1. それぞれ電子部品を支持する複数の支持部材が進退可能に取り付けられ、間欠的に所定角度回転する回転体と、一時停止状態の前記支持部材を押して前記回転体に対し前進させ前記電子部品を該支持部材及び該支持部材に対向配置された部材Aに挟まれた状態にする可動部材と、前記複数の支持部材にそれぞれ対応し、前進した対応する該支持部材に後退方向の力を作用させる複数の弾性体とを有する部品処理装置において、
    前記可動部材にかかる荷重を計測する荷重センサと、
    前記回転体の回転角度を計測する角度検出手段と、
    前記可動部材に力を与えて前記支持部材を押させる駆動ユニットと、
    前記角度検出手段の計測値から前記可動部材に押される前記支持部材を検知し、前記駆動ユニットが前記可動部材に与える力の大きさを調整して、前記荷重センサの計測値を、該可動部材に押される前記支持部材について予め定めた目標値になるようにし、該可動部材に押される前記支持部材と前記部材Aとに挟まれる前記電子部品に生じる負荷を制御する制御手段とを備え、
    前記複数の支持部材にそれぞれ固有の前記目標値が定められていることを特徴とする部品処理装置。
  2. 請求項1記載の部品処理装置において、前記各支持部材に対して、前記駆動ユニットが前記可動部材を所定量移動させ該支持部材を前進させた状態で前記荷重センサが計測した値を基に、前記目標値が決定されることを特徴とする部品処理装置。
  3. 請求項1記載の部品処理装置において、対応する前記荷重センサ、前記駆動ユニット及び前記可動部材の組み合わせは、N個あることを特徴とする部品処理装置。
    但し、Nは2以上の自然数。
  4. 請求項3記載の部品処理装置において、対応する前記荷重センサ、前記駆動ユニット及び前記可動部材のN個の組み合わせそれぞれについて、前記各支持部材に対して、前記駆動ユニットが前記可動部材を所定量移動させ該支持部材を前進させた状態で前記荷重センサが計測した値を基に、前記目標値が決定されていることを特徴とする部品処理装置。
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