JP2016102697A - 距離画像生成装置、距離画像生成方法、及び距離画像生成プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】距離画像が示す撮像装置と撮像対象物との間の距離の精度を向上できる距離画像生成装置を提供する。
【解決手段】距離画像生成装置は、対象物へ光を発光する発光部と、前記発光部による発光量を制御する発光量制御部と、前記制御された発光量で発光された光に対する、前記対象物からの反射光を受光する受光部と、異なる発光量に対して得られる複数の受光量の積分値に基づいて、複数の距離画像を生成する距離画像生成部と、前記複数の距離画像を合成し、合成距離画像を生成する画像合成部と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】距離画像生成装置は、対象物へ光を発光する発光部と、前記発光部による発光量を制御する発光量制御部と、前記制御された発光量で発光された光に対する、前記対象物からの反射光を受光する受光部と、異なる発光量に対して得られる複数の受光量の積分値に基づいて、複数の距離画像を生成する距離画像生成部と、前記複数の距離画像を合成し、合成距離画像を生成する画像合成部と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、距離画像生成装置、距離画像生成方法、及び距離画像生成プログラムに関する。
従来、赤外線を用いて3次元対象物までの距離を非接触測定する3次元測定器の1つとして、距離画像カメラが知られている。距離画像カメラは、例えば赤外線LED(Light Emitting Diode)の光を対象物に照射し、この光が反射されて受光されるまでの時間を測定し、距離に換算する。
従来、距離画像カメラを用いて物体の寸法を測定する物体寸法測定装置が知られている(例えば、特許文献1参照)
特許文献1に記載された物体寸法測定装置では、距離画像が示す撮像装置と対象物との間の距離の精度が不十分であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、距離画像が示す撮像装置と対象物との間の距離の精度を向上できる距離画像生成装置、距離画像生成方法、及び距離画像生成プログラムを提供する。
本発明の距離画像生成装置は、対象物へ光を発光する発光部と、前記発光部による発光量を制御する発光量制御部と、前記制御された発光量で発光された光に対する、前記対象物からの反射光を受光する受光部と、異なる発光量に対して得られる複数の受光量の積分値に基づいて、複数の距離画像を生成する距離画像生成部と、前記複数の距離画像を合成し、合成距離画像を生成する画像合成部と、を備える。
本発明の距離画像生成方法は、距離画像生成装置における距離画像生成方法であって、対象物へ光を発光するための発光量を制御するステップと、前記制御された発光量で前記対象物へ光を発光するステップと、前記発光された光に対する、前記対象物からの反射光を受光するステップと、異なる発光量に対して得られる複数の受光量の積分値に基づいて、複数の距離画像を生成するステップと、前記複数の距離画像を合成し、合成距離画像を生成するステップと、を備える。
本発明の距離画像生成プログラムは、上記距離画像生成方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、距離画像が示す撮像装置と撮像対象物との間の距離の精度を向上できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
(本発明の一形態を得るに至った経緯)
従来の物体寸法測定装置では、物体の寸法が小さい場合、例えば物体が20cm〜30cm程度の荷物である場合、受光される反射光の光量が適度となり、距離を測定できる。一方、物体の寸法が大きい場合、例えば30cm程度以上の荷物である場合、物体において物体の一端側と他端側とで、受光される反射光の光量が異なる。そのため、物体の一体側での反射を優先した場合には、他端側での反射光の光量が不足となり、他端側での反射を優先した場合には、一旦側での反射光の光量が過大となり、距離画像が示す距離の精度が低下することがあった。
従来の物体寸法測定装置では、物体の寸法が小さい場合、例えば物体が20cm〜30cm程度の荷物である場合、受光される反射光の光量が適度となり、距離を測定できる。一方、物体の寸法が大きい場合、例えば30cm程度以上の荷物である場合、物体において物体の一端側と他端側とで、受光される反射光の光量が異なる。そのため、物体の一体側での反射を優先した場合には、他端側での反射光の光量が不足となり、他端側での反射を優先した場合には、一旦側での反射光の光量が過大となり、距離画像が示す距離の精度が低下することがあった。
また、距離画像カメラと対象物との間の距離が短すぎる場合には、受光される反射光の光量が過大となり、距離画像が示す距離の精度が低下することがあった。また、距離画像カメラと対象物との間の距離が長すぎる場合には、受光される反射光の光量が不十分となり、距離画像が示す距離の精度が低下することがあった。
以下、距離画像が示す撮像装置と撮像対象物との間の距離の精度を向上できる距離画像生成装置、距離画像生成方法、及び距離画像生成プログラムについて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における撮像装置10と測定対象となる対象物20との配置例を示す模式図である。また、図1では、撮像装置10に接続される装置についても例示されている。
図1は、第1の実施形態における撮像装置10と測定対象となる対象物20との配置例を示す模式図である。また、図1では、撮像装置10に接続される装置についても例示されている。
図1に示すように、撮像装置10は、例えば、屋内の天井や床面から所定の高さに設置される。撮像装置10は、対象物20に対して照射光L1(例えばIR(InfraRed)光)を照射し、対象物20により反射された反射光L2(例えばIR光)を受光し、所定期間の受光量を基に、距離画像を生成する。即ち、撮像装置10は、撮像装置10と対象物20(対象物20における各対象点)との間の距離を測定する。対象点は、対象物20の一部の領域、点である。
対象物20は、例えば、撮像装置10に対向する所定の位置に配置される。対象物20の距離測定が終了した後は、例えば、他の対象物20が所定の位置に配置され、撮像装置10との間の距離を測定される。この距離が測定されることで、対象物20の寸法を計測できる。
対象物20を測定するための撮像装置10は、複数設けられてもよい。また、撮像装置10は、屋外に設置されてもよい。尚、撮像装置10と対象物20が配置される所定の位置との距離は、予め定められている。
撮像装置10は、ネットワーク7と接続されてもよい。ネットワーク7には、例えば、レコーダ9、情報処理装置8、モニタ11が接続される。レコーダ9は、撮像装置10から各種データ(例えば、撮像画像、距離画像(depth map)、後述する合成距離画像)を受信し、蓄積する。情報処理装置8は、レコーダ9に蓄積されたデータにアクセスし、各種の処理(例えば画像処理)、編集、集計、又は検索を行う。モニタ11は、例えば、撮像画像、距離画像、合成距離画像を表示する。これにより、ユーザは、例えば、撮像画像、距離画像、合成距離画像を確認できる。尚、撮像装置10が、レコーダ9、情報処理装置8、モニタ11の機能を備えていてもよい。
ネットワーク7は、例えば、LAN(Local Area Network)、インターネット、公衆電話回線網、専用電話回線、携帯電話回線網のいずれかでもよいし、それらのうち複数種類の網の組み合わせでもよい。
対象物20は、例えば、宅配便等で運搬される直方体形状の段ボールに収納された物品、他の形状(例えば図1のような円柱形状、角柱形状)の物品、ゴルフバック、スーツケース、ケーブルが巻かれたドラム、バケツ、鞄、木枠、人、車を含む。つまり、対象物20には、様々な形状や大きさを有する物品が広く含まれる。
更に、撮像装置10、レコーダ9、情報処理装置8、モニタ11等を備える撮像システムと既存システム(例えば流通システム)とを組み合わせてもよい。これにより、流通過程においてスムーズに距離画像を取得できる。
図2は、撮像装置10の構成例を示すブロック図である。撮像装置10は、対象物の外観を確認するための画像(例えば可視画像、IR画像)と、撮像装置10と対象物20における各対象点との距離を測定するための画像(例えば距離画像)と、を撮像可能である。
距離画像は、例えば、TOF(Time Of Flight)方式で生成される。又は、撮像装置10は、可視光により撮像する2つの光学系を備えたステレオタイプの撮像装置でもよい。
撮像装置10は、発光素子部31、発光/受光制御・駆動部32、受光素子部33、受光タイミング制御部34、タイミング生成部35、及びA/D変換部36、分離部37、距離画像信号処理部38、可視・IR画像信号処理部39、対応付け処理部40、記憶部41、CPU(Central Processing Unit)42、及び通信部43を備える。
発光素子部31は、距離画像の撮像範囲に向けて赤外光(IR光)を発光する。赤外光の発光のタイミング及び期間は、タイミング生成部35が生成する発光駆動信号によって制御される。
発光/受光制御・駆動部32は、タイミング生成部35からの発光駆動信号に従って、発光素子部31を駆動する。発光/受光制御・駆動部32は、タイミング生成部35からの電子シャッタウィンドウ信号に従って、受光タイミング制御部34を駆動する。電子シャッタは、例えば、CCD(Charge Coupled Device)のグローバルシャッタ、光学シャッタなどであり、これらに限定されない。
受光素子部33は、撮像光学系33Aを介して可視光を受光する赤色光(R)、緑色光(G)、及び青色光(B)の各受光素子と、赤外光を受光するIR受光素子とを、各画素に備える。IR受光素子は、距離画像を生成するために設けられる。IR受光素子は、発光素子部31から発光され、対象物20(図1参照)によって反射された赤外光を受光する。
受光素子部33が受光した赤色光、緑色光、青色光、及び赤外光の各光は、受光素子部33が備える光電変換素子により、電気信号に変換され、出力される。光電変換素子は、例えば、CCD、又は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、を含む。
受光タイミング制御部34は、距離画像を生成するための電子シャッタ制御を行う。距離画像は、発光素子部31が出射した赤外光を反射する対象物20の対象点までの距離を示す。電子シャッタ、即ち光電変換のタイミング及び期間は、タイミング生成部35が生成する電子シャッタウィンドウ信号によって制御される。
タイミング生成部35は、発光駆動信号及び電子シャッタウィンドウ信号を生成する。発光駆動信号及び電子シャッタウィンドウ信号のパルスレートは、変更可能である。このパルスレートは、距離範囲に対応して変化し、距離画像の生成に必要な光量に応じて変更される。距離範囲とは、撮像装置10が距離画像を生成のための距離の範囲である。タイミング生成部35は、距離範囲とパルスレートとの対応関係の情報を、パルス設定テーブル等により予め保持している。上記の距離範囲に対象点がある場合、受光量の積分値が過不足なく得られる。
例えば、パルスレートは、対象物20の対象点から5%〜95%の反射率の反射光を有効に測定可能な値に設定される。距離画像が生成される際には、例えば、各フレームにおいてパルスレートが変更される。尚、パルスレートが変更される場合、1つのパルス当たりの光量は変更されない。
A/D変換部36は、受光タイミング制御部34から出力された赤色光、緑色光、青色光、赤外光、及び電子シャッタ制御による赤外光の積分値、の各電気信号(アナログ信号)を、デジタル信号に変換する。A/D変換部36によって変換されたデジタル信号は、分離部37に出力される。
分離部37は、A/D変換部36からのデジタル信号から、電子シャッタ制御による赤外光の積分値のデジタル信号を分離して、赤外光の積分値を距離画像信号処理部38に出力する。一方、赤色光、緑色光、青色光、及び赤外光の各デジタル信号は、可視・IR画像信号処理部39に出力される。
距離画像信号処理部38は、電子シャッタ制御による赤外光の積分値を全画素について算出し、算出された積分値を基に、距離画像を生成する。この距離画像は、各画素が捉えている対象物20の対象点までの距離が規定された情報に相当する。距離画像が生成される際には、距離の演算、その他の処理(例えば、各種のフィルタ処理、信号処理、距離又は傾きの補正)が行われる。
距離画像が表示部(例えばモニタ11)に表示される際には、例えば、撮像装置10から対象点までの距離が遠い画素ほど、濃度が低い濃淡画像として表示され、撮像装置10から対象点までの距離が近い画素ほど、濃度が高い濃淡画像として表示されてもよい。
また、距離画像信号処理部38は、異なる発光駆動信号のパルスレートを用いて、複数の距離画像を生成する。距離画像信号処理部38は、合成距離画像を生成するか否かを示す合成フラグを有し、合成フラグに応じて、複数の距離画像を合成して、合成距離画像を生成する。
可視・IR画像信号処理部39は、赤色光、緑色光、及び青色光の各デジタル信号から監視用の可視画像を生成し、赤外光のデジタル信号から監視用の赤外画像(以下「IR画像」)を生成する。IR画像は、例えば、室内の照明が行き届かないために生ずる暗がり部分を監視するのにも有効である。
対応付け処理部40は、対応付け情報を用いて、距離画像信号処理部38により生成された距離画像と、可視・IR画像信号処理部39により生成された可視画像及びIR画像と、の対応付けを行う。対応付け情報は、例えば、距離画像、可視画像、及びIR画像の各々の撮像時刻、撮像位置、画角の情報を含む。
撮像装置10は、対応付け処理部40を備えることにより、例えば、距離画像、可視画像、及びIR画像の画像処理を連携させ、同時刻に同一の撮像装置10によって撮像され生成された、これらの画像を同時に表示させることを可能とする。
監視用の画像(例えば可視画像、IR画像)及び距離画像は、例えば一つの受光素子部33(センサ)によって生成されるが、異なる受光素子部33(複眼)によって、それぞれ生成されてもよい。例えば、赤色光、緑色光、青色光の受光素子部33と、赤外光の受光素子部33とは、異なってもよい。また、赤色光、緑色光、青色光の受光素子部33と、赤外光の受光素子部33に光を導入する光学系が、それぞれ独立に設けられてもよい。この場合、例えば、対応付け処理部40は、異なる位置に配置される複数の受光素子部33により得られた画像の中心位置とそれぞれの受光素子部33が撮像する範囲を画像補正する。
いずれの場合でも、対応付け処理部40は、特徴の異なる可視画像、IR画像、及び距離画像(それぞれ静止画又は動画を含む)のいずれか、又は、可視画像、IR画像、及び距離画像の複数を組み合わせて、例えば、対象物20の検知、各種測定、追跡の精度を向上させることができる。
記憶部41は、例えば、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)、各種メモリ、SDカードにより構成される。記憶部41は、撮像装置10とは別に設けられる外部の記憶装置でもよい。
記憶部41は、例えば、距離画像信号処理部38により生成された距離画像、可視・IR画像信号処理部39により生成された可視画像及びIR画像、を記憶し、蓄積する。例えば、同時刻に同一の撮像装置10によって撮像され生成された距離画像、可視画像、及びIR画像は、対応付け処理部40により生成される対応付け情報によって対応付けられた後、記憶部41に記憶され、蓄積される。
記憶部41に上記画像が蓄積される場合、CPU42によって生成される距離メタ情報が、対応付けられる距離画像、可視画像、及びIR画像と併せて記憶部41に記憶されてもよい。距離メタ情報は、例えば、撮像された対象物20の大きさ、形状、の情報を含む。
記憶部41が距離画像、可視画像、及びIR画像とともに対象物20の距離メタ情報を保持することで、例えば撮像システムの情報処理装置8は、特定の荷物の検索、変形の有無の判定、追跡等が容易となる。
CPU42(中央演算装置)は、例えばSOC(System on a chip)により形成される。CPU42は、映像撮像部30A又は距離画像生成部30Bを構成する各ブロックと、距離画像信号処理部38、対応付け処理部40、記憶部41、及び通信部43の各ブロックの制御部として動作する。CPU42が各ブロックを制御するためのソフトウェア・プログラムは、先の記憶部41に格納されてもよいし、図示しない別の記憶部に格納されてもよい。CPU42は、例えば記憶部41からソフトウェア・プログラムを読み出して、各ブロックを制御する。CPU42は、前述した距離メタ情報を生成してもよい。尚、ここでは、FPGA(Field Programmable Gate Array)、LSI(Large Scale Integration)、撮像装置10のCPU42、DSP(Digital Signal Processing)などのプロセッサも、プログラムを実行するコンピュータの対象に含まれる。
通信部43は、ネットワーク7を介して、情報処理装置8やレコーダ9との間で通信する。通信部43は、例えば、無線LAN、広域無線通信網(例えば携帯電話回線網)を用いて通信する。
尚、受光素子部33、受光タイミング制御部34、A/D変換部36、分離部37、及び可視・IR画像信号処理部39を含む一点鎖線部分は、映像撮像部30Aである。発光素子部31、発光/受光制御・駆動部32、受光素子部33、受光タイミング制御部34、タイミング生成部35、A/D変換部36、分離部37、及び距離画像信号処理部38を含む点線部分は、距離画像生成部30Bである。距離画像生成部30Bの各構成部のうち、発光素子部31及び受光素子部33を除く構成部が、距離画像センサに相当する。
発光素子部31、発光/受光制御・駆動部32、受光素子部33、受光タイミング制御部34、タイミング生成部35、A/D変換部36、及び分離部37は、映像撮像部30Aと距離画像生成部30Bとの両方に用いられる。従って、撮像装置10の構成(例えばハードウェア構成)は、上記の共通化により簡素化される。
映像撮像部30Aは、映像光学系である撮像光学系33Aを介して撮像する。距離画像生成部30Bは、距離画像光学系である撮像光学系33Aを介して撮像し、距離画像を生成する。即ち、撮像装置10の映像光学系と距離画像光学系とは、共通化されて、1つの撮像光学系33Aとなっている。尚、映像光学系と距離画像光学系とは別々に設けられてもよい。
尚、図2では、少なくとも距離画像の処理が実施されればよく、可視画像やIR画像の処理に係る構成部、各画像の対応付けに係る構成部については、省略可能である。
図3は、電子シャッタ制御の一例を説明するためのタイミングチャートである。図3に示すように、発光駆動信号は、例えばパルス波であり、一定の周期で駆動(HIGH:発光)と停止(LOW:消灯)とを繰り返す。発光素子部31から発光される赤外光の発光光量は、発光駆動信号の通りに立ち上がり、かつ立ち下がるものではなく、立ち上がり及び立ち下がりは滑らかになる。
電子シャッタウィンドウ信号は、例えばパルス波であり、発光駆動信号と同一の周期で駆動(HIGH)と停止(LOW)とを繰り返す。発光駆動信号と電子シャッタウィンドウ信号とは、位相が同じでも若干ずれていてもよい。例えば、電子シャッタウィンドウ信号が、発光駆動信号に若干遅れていてもよい。
発光駆動信号及び電子シャッタウィンドウ信号によって発光素子部31及び受光タイミング制御部34をそれぞれ駆動することにより、図3に示すような赤外光の受光光量が得られる。
発光素子部31が赤外光を発光してから、赤外光に対する反射光が受光素子部33の各画素において受光されるまでの時間が長い場合、電子シャッタウィンドウ信号のHighの期間に受光できる反射光の光量は、小さくなる。即ち、受光された画素が捉えている被写体部分(対象点)までの距離が撮像装置10から遠い場合には、電子シャッタウィンドウ信号がHighの期間に受光される反射光の光量は、少なくなる。
一方、発光素子部31が赤外光を発光してから、赤外光に対する反射光が受光素子部33の各画素において受光されるまでの時間が短い場合、電子シャッタウィンドウ信号のHighの期間に受光される反射光の光量は、多くなる。即ち、受光された画素が捉えている対象点までの距離が撮像装置10から近い場合には、電子シャッタウィンドウ信号のHighの期間に受光される反射光の光量は、多くなる。
従って、各画素が捉えている対象点までの距離は、各画素において電子シャッタウィンドウ信号がHighである期間に受光した赤外光の光量の積分値(即ち各画素の輝度値)の大小によって、つまり当該積分値に応じて計測される。光電変換素子は、受光された赤外光の光量の積分値を、電気信号に変換する。この電気信号は、各画素が捉えている対象点までの距離に対応する。即ち、各画素の赤外光の積分値は、各画素が捉えている対象点までの距離を示す距離情報と等価である。
図3に示すように、発光素子部31による赤外光の発光及び受光タイミング制御部34による赤外光の光電変換(受光光量の積分)は、1つの距離画像を生成するために複数回行われてよい。この場合、距離画像信号処理部38が、例えば、複数回の発光及び受光によって得られた各赤外光の積分値を平均化し、かつ/又は、各赤外光の積分値の中間の値を採用することにより、距離画像を生成するための各画素の輝度値を求めてよい。
次に、距離範囲、発光駆動信号のパルスレート、並びに、照射光及び反射光の関係について説明する。
図4(A)は、距離範囲が距離範囲D1である場合の照射光L11及び反射光L12を示す。図4(B)は、距離範囲が距離範囲D2である場合の照射光L21及び反射光L22を示す。図4(C)は、距離範囲が距離範囲D3である場合の照射光L31及び反射光L32を示す。図4(A)〜(C)では、撮像装置10及び対象物20の設置環境を、撮像装置10が上側、対象物20が下側となるように視ている。尚、ここでは、距離範囲の数が3つであるが、2つでも、4つ以上でもよい。
距離範囲D1は、撮像装置10から対象点25までの距離が、例えば0.6m〜1.2mであり、図4(A)では、対象点25が対象物20の上部に含まれる。距離範囲D2は、撮像装置10から対象点25までの距離が、例えば1.2m〜1.8mであり、図4(B)では、対象点25が対象物20の中部に含まれる。距離範囲D3は、撮像装置10から対象点25までの距離が、例えば1.8m〜2.4mであり、図4(C)では、対象物20の下部に含まれる。
距離範囲D1にある対象点25からの反射光を必要十分に得ようとする場合、タイミング生成部35は、比較的低いパルスレート(例えば1000回/秒)の発光駆動信号を生成する。発光素子部31は、このパルスレートに応じて、比較的少ない光量で照射光L11を発光する。受光素子部33は、照射光L11に対して対象点25により反射された反射光L12を受光する。
これにより、受光素子部33により受光される赤外光の光量(受光光量)の積分値が過大になることを抑制できる。従って、撮像装置10は、撮像装置10からの距離が比較的近距離にある距離範囲においても、各画素における距離を差別化でき、距離画像を高精度に生成できる。
距離範囲D2にある対象点25からの反射光を必要十分に得ようとする場合、タイミング生成部35は、中程度のパルスレート(例えば2000回/秒)の発光駆動信号を生成する。発光素子部31は、このパルスレートに応じて、中程度の光量で照射光L21を発光する。受光素子部33は、照射光L21に対して対象点25により反射された反射光L22を受光する。
これにより、受光光量の積分値が過大及び過小になることを抑制できる。従って、撮像装置10は、撮像装置10からの距離が中距離にある距離範囲においても、各画素における距離を差別化でき、距離画像を高精度に生成できる。
距離範囲D3にある対象点25からの反射光を必要十分に得ようとする場合、タイミング生成部35は、比較的高いパルスレート(例えば4000回/秒)の発光駆動信号を生成する。発光素子部31は、このパルスレートに応じて、比較的多い光量で照射光L31を発光する。受光素子部33は、照射光L31に対して対象点25により反射された反射光L32を受光する。
これにより、受光光量の積分値が過小になることを抑制できる。従って、撮像装置10は、撮像装置10からの距離が比較的遠距離にある距離範囲においても、各画素における距離を差別化でき、距離画像を高精度に生成できる。
次に、撮像装置10の動作例について説明する。
図5及び図6は、撮像装置10の動作例を示すフローチャートである。尚、ここでは、距離範囲の数、生成される画像フレーム数が「3」であることを例示するが、これに限られない。
図5及び図6は、撮像装置10の動作例を示すフローチャートである。尚、ここでは、距離範囲の数、生成される画像フレーム数が「3」であることを例示するが、これに限られない。
距離画像信号処理部38は、合成フラグがオンされているか否かを判定する(S11)。合成フラグのオンオフは、例えば、情報処理装置8の操作部を介して設定される。例えば、情報処理装置8の操作部により合成フラグをオンにするための操作を受け付け、この操作情報がネットワーク7を介して撮像装置10に送られる。距離画像信号処理部38は、撮像装置10から受信された設定情報を基に、合成フラグをオンに設定する。情報処理装置8の操作部は、例えば、ユーザにより画面上の合成フラグのオンオフを切り替えるアイコンをタッチする操作を受け付ける。
合成フラグがオンである場合、変数nに「3」を設定する(S12)。変数nは、距離範囲の設定数を示し、導出される画像のフレーム数に相当する。尚、変数nは、「3」以外の数であってもよい。
距離画像信号処理部38は、距離画像を生成するための距離範囲として、距離範囲D1を設定する(図4(A)参照)。距離画像信号処理部38は、パルス設定テーブル等を参照し、距離範囲D1に対応する発光駆動信号のパルスレートを設定する(S13)。距離範囲は、例えば30cm毎に異なる範囲として設定される。
パルスレートが設定されると、タイミング生成部35は、パルスレートに応じて、電子シャッタウィンドウ信号のHigh期間とLow期間とを設定し、電子シャッタウィンドウ信号を生成する。この場合でも、タイミング生成部35は、設定されるパルスレートに関わらず、発光駆動信号と同一の周期で駆動(HIGH)と停止(LOW)とを繰り返すよう、電子シャッタウィンドウ信号を生成する。また、発光駆動信号と電子シャッタウィンドウ信号とは、位相が同じでも若干ずれていてもよい。例えば、電子シャッタウィンドウ信号が、発光駆動信号に若干遅れていてもよい。
発光素子部31は、発光駆動信号に従って、設定されたパルスレートに応じて、赤外光を対象物20に対して発光する(S14)。受光素子部33は、対象物20からの反射光としての赤外光を受光する(S15)。
距離画像信号処理部38は、画素毎に、受光された赤外光の積分値を算出し、算出された積分値を基に距離画像を生成する(S16)。距離画像信号処理部38は、生成された距離範囲D1を記憶部41に記憶させる(S17)。これにより、1フレーム分の距離画像が生成され、記憶される。
距離画像信号処理部38は、変数nが「1」であるか否かを判定する(S18)。変数nが「0」でない場合、変数nをデクリメントし(S19)、S13に進む。
再度S13に進むと、距離画像信号処理部38は、前述と同様に、距離範囲D2を設定し、距離範囲D2に対応する発光駆動信号のパルスレートを設定し、このパルスレートに応じた距離画像を生成する。距離画像信号処理部38は、前述と同様に、距離範囲D3を設定し、距離範囲D3に対応する発光駆動信号のパルスレートを設定し、このパルスレートに応じた距離画像を生成する。
距離範囲D3に設定された場合、S18においてnが「1」であるので、距離画像信号処理部38は、記憶部41から距離範囲D1〜D3に対応する距離画像P1〜P3を取得し、距離画像P1〜P3を合成して合成距離画像P0を生成する(S20)。
生成された合成距離画像P0は、任意の方法で出力される(S21)。例えば、記憶部41が合成距離画像P0を蓄積してもよいし、通信部43が合成距離画像P0を外部装置へ送信してもよいし、モニタ11が合成距離画像P0を表示してもよい。外部装置へ送信されることで、合成距離画像P0をクラウド上でも利用できる。
S11において合成フラグがオフである場合、距離画像信号処理部38は、例えば所定の操作に基づいて、距離範囲を設定する(S31)。例えば、情報処理装置8の操作部により距離画像を生成する所望の距離範囲を受け付け、この操作情報がネットワーク7を介して撮像装置10に送られる。距離画像信号処理部38は、撮像装置10から受信された操作情報を基に、距離範囲(例えば距離範囲D1〜D3)を設定する。情報処理装置8の操作部は、例えば、ユーザにより画面上のスライドバーをスライドする操作やボタンをタッチする操作を受け付ける(図7(A)〜(C)参照)。このスライドバーやボタンは、距離範囲を設定するためのものである。
距離画像信号処理部38は、パルス設定テーブル等を参照し、設定された距離範囲に対応する発光駆動信号のパルスレートを設定する(S32)。
パルスレートが設定されると、タイミング生成部35は、パルスレートに応じて、電子シャッタウィンドウ信号のHigh期間とLow期間とを設定し、電子シャッタウィンドウ信号を生成する。この場合でも、タイミング生成部35は、設定されるパルスレートに関わらず、発光駆動信号と同一の周期で駆動(HIGH)と停止(LOW)とを繰り返すよう、電子シャッタウィンドウ信号を生成する。また、発光駆動信号と電子シャッタウィンドウ信号とは、位相が同じでも若干ずれていてもよい。例えば、電子シャッタウィンドウ信号が、発光駆動信号に若干遅れていてもよい。
発光素子部31は、発光駆動信号に従って、設定されたパルスレートに応じて、赤外光を対象物20に対して発光する(S33)。受光素子部33は、対象物20からの反射光としての赤外光を受光する(S34)。
距離画像信号処理部38は、画素毎に、受光された赤外光の積分値を算出し、算出された積分値を基に距離画像を生成する(S35)。
生成された距離画像は、任意の方法で出力される(S36)。例えば、記憶部41が距離画像を蓄積してもよいし、通信部43が距離画像を外部装置へ送信してもよいし、モニタ11が距離画像を表示してもよい。外部装置へ送信されることで、距離画像をクラウド上でも利用できる。
次に、距離画像の画像例について説明する。
図7(A)〜(C)は、距離範囲D1〜D3に対応するパルスレートで発光した場合に生成される距離画像P1〜P3の画像例を示す模式図である。図7(A)〜(C)では、対象物20として、図1と同様に、円錐形状の物体を想定する。
距離画像P1の生成時には、図4(A)に示したように、距離範囲D1にある対象点25からの反射光が距離画像の生成のために適量となるように、パルスレートが設定される。この結果、図7(A)に示すように、円錐形状の物体の上部71周辺について、好適に受光光量の積分値が得られる。
合成フラグがオンに設定されている場合には、距離範囲D1を設定するための操作を特に行わなくてもよい。例えば、距離範囲D1、D2、D3の順に、対応するパルスレートが設定されて、距離画像が生成されてもよい。合成フラグがオフに設定されている場合には、例えば、ユーザは、情報処理装置8の操作部を介して、画面上のスライドバー75を操作して、近距離用の位置75aに合わせる。
距離画像P2の生成時には、図4(B)に示したように、距離範囲D2にある対象点25からの反射光が距離画像の生成のために適量となるように、パルスレートが設定される。この結果、図7(B)に示すように、円錐形状の物体の中部72周辺について、好適に受光光量の積分値が得られる。
合成フラグがオンに設定されている場合には、距離範囲D2を設定するための操作を特に行わなくてもよい。例えば、距離範囲D1、D2、D3の順に、対応するパルスレートが設定されて、距離画像が生成されてもよい。合成フラグがオフに設定されている場合には、例えば、ユーザは、情報処理装置8の操作部を介して、画面上のスライドバー75を操作して、中距離用の位置75bに合わせる。
距離画像P3の生成時には、図4(C)に示したように、距離範囲D3にある対象点25からの反射光が距離画像の生成のために適量となるように、パルスレートが設定される。この結果、図7(C)に示すように、円錐形状の物体の下部73周辺について、好適に受光光量の積分値が得られる。
合成フラグがオンに設定されている場合には、距離範囲D3を設定するための操作を特に行わなくてもよい。例えば、距離範囲D1、D2、D3の順に、対応するパルスレートが設定されて、距離画像が生成されてもよい。合成フラグがオフに設定されている場合には、例えば、ユーザは、情報処理装置8の操作部を介して、画面上のスライドバー75を操作して、遠距離用の位置75cに合わせる。
図8は、合成距離画像P0の画像例を示す模式図である。
距離画像信号処理部38は、例えば、画素毎に距離画像P1〜P3の画素値を用いて統計処理して合成し、合成距離画像P0を生成する。統計処理では、例えば、距離画像P1〜P3の画素値の加算値、単純平均値、中央値、加重平均値、最大値、最小値が導出される。図8では、合成距離画像P0には、距離画像P1において距離情報が好適に示された対象物20の上部71、距離画像P2において距離情報が好適に示された対象物20の中部72、距離画像P3において距離情報が好適に示された対象物20の下部73、が含まれる。
尚、図7(A)〜(C)及び図8では、各距離範囲D1〜D3において、各画素の距離情報が全て同じ模様で示されているが、当該模様は好適に距離情報が得られる範囲を示しており、実際には画素毎に距離情報は異なる。
このように、撮像装置10によれば、撮像装置10と対象物20の対象点25との距離が短い場合には、パルスレートを低くし、撮像装置10と対象物20の対象点25との距離が短い場合には、パルスレートを高くする。つまり、撮像装置10は、距離画像生成のための発光方法を変更する。これにより、発光に対する受光量の積分値が過不足することを抑制し、適切に調整できる。また、例えば、撮像装置10と対象物20との間の距離が過度に長い場合若しくは過度に短い場合、又は、対象物20が大きい場合(例えば2m〜3m)、の双方に本実施形態を適用できる。
また、撮像装置10は、発光のパルスレートを制御することで、受光量の積分値を適切に(有効)に測定可能な範囲を拡大できる。従って、受光量の積分値を有効に測定可能な撮像装置10と対象物20の対象点25との間の距離(ダイナミックレンジ)を拡大できる。また、撮像装置10は、単一のパルスレートである場合の距離画像生成に関する感度不足を補足できる。
また、各画素において撮像装置10と対象物20の対象点25との間の距離を導出できるので、対象物20の3D(三次元)形状を測定できる。従って、例えば3Dプリンタや3Dスキャナに適用できる。
更に、距離画像とともに、可視画像の画像解析結果を組み合わせることで、測定された距離の精度を一層向上できる。
尚、受光素子部33の受光素子(例えばCCD)に相当する画素の表面積が大きい程、受光可能量が多くなり、電荷容量が大きくなる。電荷容量が上記ダイナミックレンジを決定する。一方、解像度を上げると、画素数が多くなるので、画素の表面積が小さくなり、受光可能量が少なくなり、電荷容量が小さくなる。今後、距離画像についても解像度を上げる要求が多くなり、ダイナミックレンジと解像度とのトレードオフの関係は顕在化していくと考えられる。この場合でも、撮像装置10によれば、解像度を上げることによるダイナミックレンジの不足を好適に補償できる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
上記実施形態では、タイミング生成部35は、パルスレートを変更することで、距離範囲D1〜D3に対応する発光量に可変することを例示したが、他の方法により発光量を可変してもよい。例えば、タイミング生成部35は、発光駆動信号のパルス幅を制御することで、発光量を制御してもよい。この場合、パルス幅が大きい程、発光量が大きくなり、パルス幅が小さい程、発光量が小さくなる。
上記実施形態では、撮像装置10は、屋内に設置されることを例示したが、屋内の壁等に設置されてもよい。また、撮像装置10は、台座等を用いて所定の高さに設置されてもよい。例えば、撮像装置10は、フォークリフトの置台に対象物20が配置され、対象物20から所定距離離間されて、フォークリフトのカメラ設置部が設けられてもよい。これにより、フォークリフトを用いて対象物20としての物品を運搬中に、物品の3次元の大きさを把握できる。また、各種車両(例えば、フォークリフト、トラック、その他の車両)による物品の運搬中に物品の形状が変化していないかを確認でき、その結果を蓄積できる。これにより、例えば、情報処理装置8は、物品の配達元から配達先に至るまでを容易に追跡できる。このように、撮像装置10により、物品の運搬を高速化でき、トレーサビリティの容易性を向上できる。
また、対象物20の距離の測定時に、撮像装置10と対象物20の対象点25との間の距離が所定の距離となるようにすれば、撮像装置10は固定されず、可搬型であってもよい。例えば、撮像装置10は、可搬型の取引端末装置(例えば決済端末装置)に適用されてもよい。これにより、様々な場所で物品の大きさを高精度に計測できる。
上記実施形態では、撮像装置10が備える一部の構成部が、撮像装置10とは別体として設けられてもよい。例えば、情報処理装置8が、撮像装置10から複数の距離画像を取得し、合成距離画像を生成してもよい。
上記実施形態では、撮像装置10が1台である場合を示したが、撮像装置10が複数であってもよい。いずれかの撮像装置10が、複数の撮像装置10により生成された複数の距離画像又は複数の合成距離画像を合成し、新たな合成距離画像を生成してもよい。
上述したように、撮像装置10は、対象物20へ光を発光する発光素子部31と、発光量を制御する発光/受光制御・駆動部32と、制御された発光量で発光された光に対する対象物からの反射光を受光する受光素子部33と、を備える。また、撮像装置10は、異なる発光量に対して得られる複数の受光量の積分値に基づいて、複数の距離画像を生成し、複数の距離画像を合成して合成距離画像を生成する距離画像信号処理部38を備える。
撮像装置10は、距離画像生成装置の一例である。発光素子部31は発光部の一例である。発光/受光制御・駆動部32は、発光量制御部の一例である。受光素子部33は受光部の一例である。距離画像信号処理部38は、距離画像生成部及び画像合成部の一例である。
これにより、撮像装置10と対象点25との間の距離にあまり依存しない合成距離画像が示す距離の情報を得られるので、距離画像(合成距離画像)が示す撮像装置と撮像対象物との間の距離の精度を向上できる。
また、発光/受光制御・駆動部32は、発光駆動信号のパルスレートを制御してもよい。これにより、合成距離画像を生成する基となる、様々な距離範囲に対応した複数の距離画像を生成できる。
また、発光/受光制御・駆動部32は、発光駆動信号のパルス幅を制御してもよい。これにより、これにより、合成距離画像を生成する基となる、様々な距離範囲に対応した複数の距離画像を生成できる。
また、撮像装置10は、操作入力を受け付ける情報処理装置8から操作情報を取得する通信部43を備え、距離画像信号処理部38は、操作情報が取得された場合、合成距離画像を生成してもよい。これにより、合成距離画像を生成するか否かをユーザの操作により選択できる。尚、情報処理装置8は、操作装置の一例である。通信部43は、操作情報取得部の一例である。
また、発光素子部31は、非可視光を発光してもよい。これにより、可視光を用いて距離画像を生成する場合と比較すると、対象物20のエッジが強調され、合成距離画像が示す距離の精度を向上できる。非可視光は、例えば赤外線、紫外線である。
また、撮像装置10における距離画像生成方法は、対象物20へ光を発光するための発光量を制御するステップと、制御された発光量で対象物20へ光を発光するステップと、発光された光に対する、対象物20からの反射光を受光するステップと、異なる発光量に対して得られる複数の受光量の積分値に基づいて、複数の距離画像を生成するステップと、複数の距離画像を合成し、合成距離画像を生成するステップと、を備える。
これにより、撮像装置10と対象点25との間の距離にあまり依存しない合成距離画像が示す距離の情報を得られるので、距離画像(合成距離画像)が示す撮像装置と撮像対象物との間の距離の精度を向上できる。
また、上記実施形態の距離画像生成プログラムは、撮像装置10における距離画像生成方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
これにより、撮像装置10と対象点25との間の距離にあまり依存しない合成距離画像が示す距離の情報を得られるので、距離画像(合成距離画像)が示す撮像装置と撮像対象物との間の距離の精度を向上できる。
本発明は、距離画像が示す撮像装置と撮像対象物との間の距離の精度を向上できる距離画像生成装置及、距離画像生成方法、及び距離画像生成プログラム等に有用である。
7 ネットワーク
8 情報処理装置
9 レコーダ
10 撮像装置
11 モニタ
30A 映像撮像部
30B 距離画像生成部
31 発光素子部
32 発光/受光制御・駆動部
33 受光素子部
33A 撮像光学系
34 受光タイミング制御部
35 タイミング生成部
36 A/D変換部
37 分離部
38 距離画像信号処理部
39 可視・IR画像信号処理部
40 対応付け処理部
41 記憶部
42 CPU
43 通信部
44 通信路
8 情報処理装置
9 レコーダ
10 撮像装置
11 モニタ
30A 映像撮像部
30B 距離画像生成部
31 発光素子部
32 発光/受光制御・駆動部
33 受光素子部
33A 撮像光学系
34 受光タイミング制御部
35 タイミング生成部
36 A/D変換部
37 分離部
38 距離画像信号処理部
39 可視・IR画像信号処理部
40 対応付け処理部
41 記憶部
42 CPU
43 通信部
44 通信路
Claims (7)
- 対象物へ光を発光する発光部と、
前記発光部による発光量を制御する発光量制御部と、
前記制御された発光量で発光された光に対する、前記対象物からの反射光を受光する受光部と、
異なる発光量に対して得られる複数の受光量の積分値に基づいて、複数の距離画像を生成する距離画像生成部と、
前記複数の距離画像を合成し、合成距離画像を生成する画像合成部と、
を備える距離画像生成装置。 - 請求項1に記載の距離画像生成装置であって、
前記発光量制御部は、前記発光部による発光パルスのパルスレートを制御する、距離画像生成装置。 - 請求項1に記載の距離画像生成装置であって、
前記発光量制御部は、前記発光部による発光パルスのパルス幅を制御する、距離画像生成装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の距離画像生成装置であって、更に、
操作入力を受け付ける操作装置から操作情報を取得する操作情報取得部を備え、
前記画像合成部は、前記操作情報が取得された場合、前記合成距離画像を生成する、距離画像生成装置。 - 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の距離画像生成装置であって、
前記発光部は、非可視光を発光する、距離画像生成装置。 - 距離画像生成装置における距離画像生成方法であって、
対象物へ光を発光するための発光量を制御するステップと、
前記制御された発光量で前記対象物へ光を発光するステップと、
前記発光された光に対する、前記対象物からの反射光を受光するステップと、
異なる発光量に対して得られる複数の受光量の積分値に基づいて、複数の距離画像を生成するステップと、
前記複数の距離画像を合成し、合成距離画像を生成するステップと、
を備える距離画像生成方法。 - 請求項6に記載の距離画像生成方法の各ステップをコンピュータに実行させるための距離画像生成プログラム。
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