JP2018119942A - 撮像装置及びその監視方法並びにプログラム - Google Patents

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【課題】 赤外照明下でも、安定したTOFシステムが構築でき、且つ簡易な構成で2次元の距離データを取得することができる撮像装置及びその監視方法並びにプログラムを提供する。【解決手段】ネットワークカメラ101は、監視対象領域に対する各フレームの撮像を行うカラー撮像素子301と、監視対象領域を赤外照明光103で照明する赤外LED202,203と、TOF撮像素子205とを有する。赤外照明光103はその周波数を変調することでTOF投光信号としても用いられる。TOF投光信号及びTOF撮像素子205を用いた対象物までの距離検出の際、各フレームの露光期間に同期するように赤外照明光103の変調の有無が時分割制御される。また、赤外LED1905の二次元アレイ状の赤外LED1個単位で時系列に投光制御を行う場合、監視対象領域の二次元距離データが取得される。【選択図】 図4

Description

本発明は、撮像装置及びその監視方法並びにプログラム、詳しくは、赤外照明下でのTOFシステムによる距離計測、距離画像の取得及びそれらを用いた監視を行う撮像装置及びその監視方法並びにプログラムに関するものである。
現在、3D距離画像を用いて、混雑・転倒検知、人数カウンタ、異常行動検知など、様々な応用が実現されてきており、今後、監視カメラシステムへの導入も進んで行くものと期待されている。
ここで、距離画像の取得方法の一つであるステレオカメラでは、2つのカメラに写っているパターンを照合するパターンマッチング処理が必要となり、画像処理プロセッサの負担が重くなる。また、パターンマッチング処理は、白い壁などテクスチャのない物体や背景色と同じ色の物体に対する処理精度が低下するという問題がある。このため、ステレオカメラを監視カメラとして利用する場合、侵入者が背景の白い壁と同じ白い色の服を着ている場合、異なるパターンとして背景と侵入者の画像を分離することが難しい。このため、夜間の警戒時には照明が必要となるなど、現実的には実用的ではない。
対して、TOF(Time Of Flight)による距離計測技術では、秒速30万kmで進む光の飛行時間を計って、距離を計測するため、テクスチャや背景色に処理精度が影響されない。また、この技術は、高速光センサー、半導体レーザー、LEDなどの発光素子の技術進歩により現実化されてきている。
まず、TOFによる距離計測技術を利用するシステム(以下「TOFシステム」という。)について、図15、図16を用いて説明する。
図15は、TOFシステムの構成例であり、図16は、TOFシステムによる照射光と反射光の位相関係を示している。
図15に示すように、赤外光光源である投光LED1501は、照射光1505により、測定対象1503を照射する。測定対象1503からの反射光1506は、結像レンズ1504で結像され、被写体距離1507に応じた遅れ時間tをもって図16に示すようにTOF撮像素子1502に到達する。
例えば、遅れ時間tが10ナノ秒である場合、被写体距離1507は、光の速度は30万km/秒のため、3m(=10ナノ(0.00000001)秒×30万km)となる。
このような距離計測技術に関して、特許文献1には、距離画像センサーの光量の飽和、不足に対応するため、検出距離範囲に応じて照射光量の増減を行う技術が記載されている。また、特許文献2には、赤外光のパターン照射を行い、画像の歪みから距離を測定するLight Coding方式において、距離計測を行う照射赤外光露光と可視撮影を行う背景光露光とを時分割に行う手法が述べられている。
特許文献3には、三原色の光を互いにタイミングをずらして発光させ、それらの距離測定目標物からの反射光を受光し、色毎の位相差を計算し、この位相差に基づいて距離測定目標物までの距離を演算する光学距離センサーが記載されている。また、特許文献4には、車番認識システム用の赤外照明装置として、特定の発光角を持つ赤外発光帯域のLEDを曲面状の基板に多数並べることで、各LEDの光を局所的に集光させた構成が記載されている。この赤外照明装置では、各々隣接するLEDを、個々のLEDのアノードとカソードの基板上への取付け位置関係がランダムになるように回転させ、個々のLEDの発光パターンムラを相殺するよう配置される。
特許第5308088号公報 特開2014−207493号公報 特許第5478902号公報 特開平6−76049号公報
しかし、特許文献1〜4はいずれも、赤外照明下でTOFシステムを使用する際の監視カメラ特有の問題については述べられてはいない。
例えば、赤外照明とTOFシステムとの同時使用を行った場合、赤外照明を使用している状態では、赤外照明の発光が、TOF撮像素子1502で反射光1506を受光する際のノイズとなり、反射光の検出が困難となる。また、逆に、反射光1506が、撮影画像へ写り込む、画像ムラとなるといった問題も発生してしまう。
解決手段の一つとして、赤外照明の発光の波長に対し、照射光1505の波長を高波長側へシフトさせれば、光学バンドパスフィルターを用いることにより、相互干渉を小さくできる。但し、高周波側へのシフトによる投光LED1501の出力低下、光学バンドパスフィルターを介して反射光1506を受光することによるTOF撮像素子1502の感度低下が発生するため、現状では、実用的な手法ではない。
そこで、本発明の目的は、赤外照明下でも、安定したTOFシステムが構築でき、且つ簡易な構成で2次元の距離データを取得することができる撮像装置及びその監視方法並びにプログラムを提供することにある。
本発明の請求項1に係る撮像装置は、監視対象領域からの光を複数の画素からなる撮像面上に結像し、電気信号に変換して各フレームの撮像を行う撮像手段と、前記監視対象領域を赤外光で照明する赤外照明手段と、前記赤外光の周波数を変調して前記監視対象領域の対象物に投光する投光手段と、前記対象物からの、前記変調された赤外光の反射光を受光する受光手段と、前記投光手段による前記変調された赤外光の投光から前記受光手段による前記反射光の受光までの時間差に基づき、前記対象物までの距離を検出する検出手段と、前記各フレームの露光期間に同期するように前記赤外光の変調の有無を時分割制御する第1の制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項13に係る撮像装置は、監視対象領域からの光を撮像面上に結像し、電気信号に変換して撮影画像を取得する撮影手段と、前記監視対象領域を赤外光で照明する赤外照明手段と、前記赤外光の周波数を変調して前記監視対象領域の対象物に投光する投光手段と、前記対象物からの、前記変調された赤外光の反射光を受光する受光手段と、前記投光手段による前記変調された赤外光の投光から前記受光手段による前記反射光の受光までの時間差に基づき、前記対象物までの距離を検出する検出手段とを備え、前記赤外照明手段は、二次元状に配置された複数の赤外光源で構成され、前記投光手段は、前記複数の赤外光源を1個単位で時系列に投光制御を行い、前記検出手段は、前記投光制御に応じて逐次、前記対象物までの距離を検出することで、前記監視対象領域の二次元距離画像を取得することを特徴とする。
本発明によれば、赤外照明下でも、安定したTOFシステムが構築でき、且つ簡易な構成で2次元の距離データを取得することができる。
本発明の実施例1に係る撮像装置としてのネットワークカメラを含むTOFシステムを説明するための図である。 図1のネットワークカメラの外観を示す図である。 図1のネットワークカメラの内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る夜間撮影モードにおける赤外照明用発光、及びTOF距離検出用投光のタイミングチャートを示す図である。 赤外LEDのON/OFF制御方法を説明する図である。 TOF距離計測を説明するためのタイミングチャートである。 シャッタースピード、夜間撮影モードにおける赤外照明用発光、及びTOF距離検出用投光のタイミングチャートを示す図である。 ネットワークカメラのAF制御の切替処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る、赤外光成分の強弱により、TOF検出期間の変更を行う方法を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施例2に係る、高速シャッター時のTOF投光期間の設定方法を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施例3に係る、TOF投光処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例4に係る撮像装置としてのネットワークカメラを含むTOFシステムを説明するための図である。 本発明の実施例4に係る、TOF距離情報取得処理の手順を示すフローチャートである。 コンピュータズームシステムにおける、被写体距離毎のズームレンズとフォーカスレンズの軌跡を示すグラフである。 従来のTOFシステムによる距離計測を説明するための図である。 従来のTOFシステムによる照射光と反射光の位相関係を示す図である。 本発明の実施例5に係るTOFシステムによる距離計測を説明するための図である。 本発明の実施例5に係る撮像装置としてのネットワークカメラを含むTOFシステムを説明するための図である。 図18のネットワークカメラの外観を示す図である。 図19のネットワークカメラの赤外LEDの1つから発光される赤外LEDとその撮影画像における反射光の関係を説明するための図である。 図19のネットワークカメラの内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施例6における、ネットワークカメラの赤外LEDの1つから発光される赤外LEDとその撮影画像における反射光の関係を説明するための図である。 本発明の実施例6に係る、TOF投光処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例7における、ネットワークカメラの一部の赤外LEDを用い物体(動体)検出方法を説明するための図である。 本発明の実施例7に係る、赤外LEDの発光制御処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例7における、物体(動体)検出部分のみ距離画像検出モードによる距離画像の検出の際の分解能を上げる方法を説明するための図である。 本発明の実施例8に係る赤外LEDの移動による検出補間方法を説明するための図である。 図27Aの続きである。 本発明の実施例9に係る赤外LEDのハードウェア構成を示す図である。 図28の赤外LEDのハードウェア構成の変形例を示す図である。 図21のクライアントPCで表示される画面の一例を示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
以下、図1、図2、図3を参照して、本発明の実施例1に係る撮像装置としてのネットワークカメラを含む、TOFによる距離計測技術を利用する監視方法を実行するシステム(以下「TOFシステム」という。)の説明を行う。各図において、同一の構成要素には、同一の符号を付け、重複する説明は省略している。
図1において、101はネットワークカメラであり、撮影画像をパン、チルト方向に回動可能に構成され、且つ、ズーム機能を有するカメラである。ネットワークカメラ101は、図2に示すレンズユニット207の撮像面(図3のカラー撮像素子301)上に監視対象領域からの光の結像を行い、監視対象領域にある対象物である人物102を撮影している。さらに、ネットワークカメラ101は、図2に示す赤外LED202a、202b、202c、203a、203b、203c(赤外照明部)(以下、「赤外LED202,203」という。)及び、照度センサー204を備える。照度センサー204は、周囲の明るさ(環境光の照度)を監視し、環境光の照度が所定照度以下となった場合、あるいは可視照明が消灯された場合の通常撮影モードから夜間撮影モードへの切り替え等に使用される。ネットワークカメラ101は、夜間撮影モードの場合、赤外LED202,203による赤外照明用発光がONとなる、また、高感度の撮影をすべく図3の赤外カットフィルター313が抜去される。
図3において、314は絞りであり、CMOSセンサーからなるカラー撮像素子301への入射光量の調節が行われる。また、図2において、201は、赤外LED202,203、照度センサー204が実装された基板である。
また、赤外LED202,203(赤外照明手段)は、夜間撮影の場合、監視対象領域に対して赤外照明光103(赤外光)を赤外照明用に発光する。一方、図3の変調ドライバ部316により10MHzの周波数に変調を行った場合、赤外LED202,203(投光手段)は、赤外照明光103を後述するTOF投光信号として人物102に向けて発光(投光)する。図2の206は結像レンズであり、TOF撮像素子205の撮像面上に光を結像させる。次に、TOF撮像素子205は、撮像面上に結像された光信号を電気信号への変換を行う。TOF撮像素子205の前面には、赤外LED202,203による赤外照明の赤外光成分のみを取り込むように、不図示の光学バンドパスフィルターが装着されている。また、ネットワークカメラ101の撮影画像はLAN等のネットワーク(以下「LANネットワーク」という)104を介して、クライアント端末105に配信されている。クライアントは、このクライアント端末105の図1の表示部に表示されるネットワークカメラ101から配信される撮影画像を目視することにより監視対象領域の監視を行うことが可能となる。
次に、図3を使用して、ネットワークカメラ101における映像信号の流れ、及び、コントロール信号の流れについて説明を行う。被写体(図1の人物102)からの光は、レンズユニット207を通してカラー撮像素子301が有する複数の画素の上に結像される。カラー撮像素子301(撮像手段)は、その結像された光を電気信号に変換し、ケーブルを通して、信号処理基板303に送る。信号処理基板303では、撮像処理部304により、色分離、ホワイトバランス、ガンマ補正等の処理が適宜施され、ネットワーク処理部305に送られる。ネットワーク処理部305では、所定の映像信号への変換及び圧縮が施され、ビデオ出力、あるいは、LANネットワーク104を介しての録画サーバ315での録画、クライアントPC105への配信等が行われる。
録画サーバ315、クライアントPC105からのコントロールコマンドは、LANネットワーク104を介して受信され、ネットワーク処理部305に内蔵されるコントローラ306により解析される。例えば、クライアントPC105からパンニングコマンドが送信されると、そのコマンドは、コントローラ306で解析され、その制御信号に基づきドライバ307を介してパンモータ308の駆動が行われる。この結果、ネットワークカメラ101の撮影方向の変更が行われる。同様に、クライアントPC105からチルチングコマンドが送信されると、そのコマンドは、コントローラ306で解析され、その制御信号に基づきドライバ309を介してチルトモータ310の駆動が行われる。赤外カットフィルター313は、カラー撮像素子301の光路の前面に設置され、ドライバ311を介して赤外カットフィルター挿抜モータ312(挿抜手段)により、光路の上からの挿抜が行われる。
また、赤外LED202,203は、コントローラ306での指示により、変調ドライバ部316により変調を施された状態で駆動し、距離検出用に変調された赤外照明光103がTOF投光信号として照射される。
なお、撮像処理部304とネットワーク処理部305は電子部品として一体の構成でもよく、その構成に制限を受けるものではない。
次に、図4を用いて、本実施例1に係る夜間撮影モードにおける赤外LED202,203による赤外照明用発光とTOF投光信号の切り替えタイミングの説明を行う。ここでは、カラー撮像素子301(カラーセンサー)から信号処理基板303に送られる電気信号(電荷)のアウトプットタイミングは、CMOSセンサーに通常使用されている、所謂、ローリングシャッター方式で行われる。尚、本実施例のようなローリングシャッター方式に上記アウトプットタイミングは限定されるわけではなく、グローバルシャッター方式を用いるようにしてもよい。また、カラー撮像素子301はFT(Frame Transfer)型CCDであってもよい。
夜間撮影モードでは、ネットワークカメラ101の赤外LED202,203の赤外照明用発光により照射される変調前の赤外照明光103と、TOF投光信号として照射される変調後の赤外照明光103とが相互干渉を起こさないようにする必要がある。そこで、コントローラ306(第1の制御手段)は、赤外LED202,203による赤外照明用発光とTOF投光信号の切り替え(赤外照明光103の変調の有無)をカラー撮像素子301により撮像される各フレームの露光期間に同期させる。具体的には、TOF投光信号として赤外照明光103を変調する期間(TOF投光期間)がカラー撮像素子301の画素の電荷蓄積期間内となるように制御が行われる。
特に、図4に示すように、TOF投光期間は、n番目のフレームの露光に対するカラー撮像素子301の全画素の電荷蓄積期間に重なるように制御が行われる。すなわち、n番目のフレームの露光の平行四辺形で示す露光の斜め部分に重ならないように制御される。一方、赤外照明用発光は、n番目のフレームの露光の開始と同時に開始し、TOF投光信号への切り替え時にその発光を終了するよう制御が行われる。これにより、TOF投光信号が全画素で積分され、画像に影響を及ぼさないように処理することが可能となる。
尚、TOF投光信号の変調周波数は時系列に異なる周波数に設定することができる。例えば、図4においては、TOF投光信号1の変調周波数は10MHzに、TOF投光信号2の変調周波数は5MHzに設定されている。これにより、精確な距離情報を取得することが可能となる。具体的には、TOF投光信号1では、変調周波数を10MHzとして15mの測定レンジを持たせ、TOF投光信号2では、変調周波数を5MHzとし30mの測定レンジを持たせて時分割制御することで、より精確な距離情報を取得することが可能となる。
図5は、TOF投光信号、赤外照明の発光状態を示すものである。
図5(a)は、赤外LED202,203からの赤外照明光103が、変調ドライバ部316により変調が施されてTOF投光信号となっている状態を示す。ここで図4では、TOF投光信号1の変調周波数は10MHzに、TOF投光信号2の変調周波数は5MHzに設定されていたが、設定可能な変調周波数はこれに限定されるわけでなく、1〜10MHzの間でTOF投光信号の変調周波数は設定することができる。
図5(b)は赤外LED202,203の連続発光状態、図5(c)は赤外LED202,203がデューティ制御により光量調整された状態を示している。
赤外LED202,203の光量を最大とする場合は図5(b)のような連続発光状態とするが、光量調節を行いたい場合は図5(c)のようなデューティ制御が行われる。
次に、図6を使用し、本実施例におけるTOF距離計測について説明を行う。
ここにおけるTOF距離計測では、ナノ秒オーダーの光の飛行時間を1発で直接計測するものではなく、高周波で強度変調された連続照明の位相遅れを検出する方法を採用している。
ここでは、赤外LED202,203からのTOF投光信号として、例えば、変調ドライバ部316により10MHzで変調した赤外照明光103が、測定対象である人物102を照射している場合について説明する。人物102からの反射光は、結像レンズ206で結像され、その距離に応じた遅れ時間(時間差)をもってTOF撮像素子205(受光手段)に到達する(受光される)ので、変調した赤外照明光103の受光時における位相角は発光時からシフトしている。各画素が、変調ドライバ部316による変調周波数と同期した受光タイミングゲート1、受光タイミングゲート2により検出され、一定時間露出した後に、それらの成分を読み出す。その後、コントローラ306(検出手段)は、受光タイミングゲート1,2それぞれの蓄積割合を計算して遅延時間を算出し、測定対象までの距離(被写体距離)を検出する。尚、TOF撮像素子205が受光した背景光等のノイズは受光タイミングゲート1,2の差分処理により相殺される。
尚、図4に示すTOF投光信号1,2のようにその変調周波数を変更する場合、受光タイミングゲートもその変更された変調周波数に同期する。
図7は、図4の場合よりシャッタースピードが速い場合の、夜間撮影モードにおける赤外LED202,203による赤外照明用発光とTOF投光信号の切り替えタイミングの説明を行う。
この場合も図4と同様、TOF投光期間は、n番目のフレームの露光に対するカラー撮像素子301の全画素の電荷蓄積期間に重なるように設定し、カラー撮像素子301による通常撮影モードの際の露光への影響を無くす必要がある。従って、シャッタースピードを速くし、全画素の電荷蓄積期間を短くする場合も、コントローラ306(第2の制御手段)は、この点を考慮した範囲でシャッタースピードを制御する。これにより、シャッタースピードを速くしても、TOF投光信号が全画素で積分され、画像に影響を及ぼさないように処理することが可能となる。
本実施例においては、図4に示すTOF投光信号1,2の変調周波数を時系列に変更を行うことで、より精確な距離情報を取得することが可能としている。しかしながら、コンピュータズームシステムから求められる被写体距離に応じてTOF投光信号1,2の変調周波数を変更するようにしてもよい。また、赤外LED202,203が異なる変調周波数をもつようにし、赤外LED202,203のうちの発光するLEDの変更を行うことでTOF投光信号1,2の変調周波数を変更するようにしてもよい。例えば、図2において、赤外LED202,203のうち、至近〜中距離撮影用の赤外LED202a,202b,202cは、変調周波数を10MHzとして15mの測定レンジを持たせる。一方、赤外LED202,203のうち、遠距離撮影用の赤外LED203a,203b,203cには、変調周波数を5MHzとし30mの測定レンジを持たせて時分割制御する。これにより、より精確な距離計測情報を取得することが可能となる。
次に、図8のフローチャートを用いて、本実施例におけるネットワークカメラ101によるAF制御の切替処理の手順について説明する。
本処理では、赤外カットフィルター313の挿抜、及び照度センサー204により監視される環境光の明るさに応じて、オートフォーカス制御(AF制御)を切り替えている。例えば、赤外カットフィルター313が抜去され、赤外LED202,203がオフとなっている通常撮影モードであっても、環境光の照度が所定照度以下では、コントラストAFによりピーク検出を行うことができない。この場合は、コントラストAFにより得られた距離情報よりTOFシステムによる距離情報を優先して焦点調節を行う。これにより、低照度、低コントラスト環境においてもAF制御による焦点検出を可能としている。
図8において、まず、撮影画像の方向(方角)取得し、ネットワークカメラ101のパン・チルトの位置から撮影方位の検出を行う(ステップS801)。
次に、撮影画像のズーム倍率(画角倍率)を取得し(ステップS802)、TOFシステムによる被写体距離を検出する(ステップS803)。
その後、撮影画像方向、設置高さ、傾き情報に基づいて、ネットワークカメラ101の鉛直位置から被写体の足下までの距離を算出する。これにより、被写体である人物102の精確な位置測位を演算し(ステップS804)、ステップS803で検出された被写体距離に従い、フォーカスレンズを移動する(ステップS805)。
その後、コントラストAFによるピーク検出を行い、最適なピーク位置への移動を行う(ステップS806)。この判別の結果、ピークが検出された場合は(ステップS807でYES)、そのまま本処理を終了する。一方、所定のピークが検出されなかった場合、ステップS804で検出したTOFシステムによる被写体距離に応じてフォーカスレンズを移動し、本処理を終了する。
このように、TOFシステムにより被写体距離を検出することにより、対象物(被写体)の実寸法が光学幾何の応用で簡単に計算できる。さらに、ネットワークカメラ101の撮影画像に対する設置方角(方位)、設置高さ、傾き等の情報を参照し、被写体距離の情報を補正することで、より精度の高い被写体距離の算出が可能となる。なお、これらの設置方角(方位)、設置高さ、傾き等は、ネットワークカメラ101に内蔵されている各種センサー情報により求める構成であっても問題はない。
以上、説明してきたように、天井に設置された監視カメラとしてのネットワークカメラ101により、夜間の赤外照明下においても人物102の被写体距離や実寸法を識別できる距離画像を得ることができる。また、これにより、複雑な画像処理を要せずに、混雑・転倒検知、人数カウンタ、異常行動検知、等の自動化が可能となる。
これらの例以外にも、上記距離画像を用いることで、画像処理の負担が大幅に軽減されるアプリケーションは様々に考えられる。
以下、図9、図10を参照して、本発明の実施例2に係る撮像装置としてのネットワークカメラを含む、TOFシステムについて説明を行う。尚、図9,図10、及び以下の説明において、以前に説明した構成要素と同一の構成要素には、同一の符号を付け、重複する説明は省略している。
まず本実施例にかかる、通常撮影モードにおける、赤外LED202,203によるTOF投光信号の発光制御について図9を用いて説明する。
本実施例では、通常撮影モードでの動作となるため、図3の赤外カットフィルター313が抜去され、赤外LED202,203による赤外照明用発光がOFFとなる。この場合、上述したような赤外LED202,203による赤外照明用発光とTOF投光信号の切り替えは行われず、変調ドライバ部316により変調された後の赤外照明光103のみがTOF投光信号として使用される。
図9は、赤外光成分の強弱により、TOF投光期間の変更を行っている例である。
通常(カラー)撮影モードでは、赤外LED202,203による赤外照明発光は行われず、また、赤外カットフィルター313も挿入されている状態であるため、TOF投光信号が、撮影画像に写り込む割合は低い。しかし、屋外や軒下では、環境光である自然光(太陽光)の赤外光成分が強く、TOF投光信号を受光する際の背景光ノイズとなる。そのため、図9の例では、赤外光成分の強弱により、TOF投光信号として赤外照明光103を変調する期間(以下「TOF検出期間」という)の増減が行われる。具体的には、赤外光成分が強い場合には、図9に示すように、TOF検出期間bに設定し、検出回数及び蓄積時間増加により検出精度を高める。逆に、赤外光成分が弱い場合には、図9に示すように、TOF検出期間a(<TOF検出期間b)に設定し、省電力とLED劣化防止を図っている。
尚、本実施例において、赤外光成分が強いか弱いかの判断は、ユーザがネットワークカメラ101を設置する際に判断し、予めネットワークカメラにその判断結果を入力するようにしてもよい。また、通常撮影モード時に受光した自然光(太陽光)の赤外光成分が強いか弱いかを判断できるセンサーを別途ネットワークカメラ101に追加するようにしてもよい。
また、低照度環境下においては、ハイゲイン、スローシャッターといった状態となるため、TOF投光信号が撮影画像に写り込む可能性がある。そのため、低照度環境下では、TOF投光期間がカラー撮像素子301による各フレームの露光期間に重ならないように設定し、カラー撮像素子301による露光に対するTOF投光信号の影響を軽減する手法も考えられる。
特に、高速シャッター時は、図10に示すように、コントローラ306は、TOF投光期間を各フレームの露光期間外に設定する。高速シャッター時は、カラー撮像素子301による電荷蓄積期間が短く、TOF投光信号の成分も無視できないものとなるためである。このように制御する場合、図7の場合とは異なり、カラー撮像素子301の全画素による電荷蓄積期間にTOF投光期間が重なるような制御は行われない。
以下、図2、図3、図11を参照して、本発明の実施例3によるTOFシステムについて説明を行う。尚、図11、及び以下の説明において、以前に説明した構成要素と同一の構成要素には、同一の符号を付け、重複する説明は省略している。
TOFシステムでは、赤外LED202,203から照射された、TOF投光信号として変調された赤外照明光103の光量が一定であっても、TOF撮像素子205での受光光量は、対象物(人物102)までの距離によって変化する。すなわち、対象物までの距離が近くなるほど受光光量は大きくなり、距離が遠くなるほど受光光量は小さくなる。一方、TOF撮像素子205は、受光光量が大きすぎると飽和し、逆に受光光量が小さすぎると感度不足で光を検知できなくなる。このように、TOFシステムでは、検出可能な距離範囲は、TOF撮像素子205の性能に大きく左右され、特定の範囲(TOF撮像素子205が飽和したり、感度不足とならない範囲)に限定されることがある。アプリケーションによっては検出対象となる対象物までの距離が様々なケースが考えられるので、限られた検出距離範囲では多種多様なアプリケーションに対応できないという問題がある。なお、TOF撮像素子205の蓄積電荷容量を大きくするなどして、その飽和光量を大きくすることも考えられるが、この方法で広げられる検出距離範囲には限界があるため、依然として多種多様なアプリケーションには対応できないことになる。
この問題の解決のため、本実施例では、図14のコンピュータズームシステムからの距離情報を使用して、TOF投光信号の発光量調整を行っている。このように構成することにより、撮影画像における主要被写体に対し、適正光量を照射することが可能となる。
具体的には、TOF撮像素子205の撮像面で受光される光の光量(以下「受光光量」という)を調節する不図示の光量調節部をネットワークカメラ101が設けられる。TOF撮像素子205が受光する際に、飽和あるいは感度不足とならないように光量調節部が受光光量を調節する。これにより、検出可能な距離範囲を変化させることが可能となる。すなわち、検出距離範囲を近距離側にシフトする場合には、TOF撮像素子205の飽和を回避するように光量調節部が受光光量を減少させる。この光量調節部は、赤外LED202,203の点灯させる発光素子の個数を切り替えるだけの比較的簡単な構成でも実現可能である。
次に、図11のフローチャートを用いて、本実施例におけるネットワークカメラ101によるTOF投光処理の手順について説明する。
図11において、まず、撮影画像の方向(方角)を取得し、ネットワークカメラ101のパン・チルトの位置から撮影方位(方角)の検出を行う(ステップS1101)。
次に、撮影画像のズーム倍率(画角倍率)を取得し(ステップS1102)、コンピュータズームシステムからの距離情報、及び、ズーム倍率及びフォーカスレンズ位置から被写体距離を算出する(ステップS1103)。図14に示すように、コンピュータズームシステムでは、合焦状態であれば、ズームレンズ位置に対するフォーカスレンズ位置により、被写体までの距離が算出できる。例えば、合焦点状態であり、ズームレンズ、フォーカスレンズがA点にあれば、10mの軌跡上にあるため、被写体までの距離は10mと算出される。
その後、算出された被写体距離とチルトの角度に基づき、ネットワークカメラ101の鉛直位置から被写体(人物102)の足下までの距離を算出することで、被写体の位置測位を演算する(ステップS1104)。
次に、ステップS1103で算出された被写体距離に応じて、赤外LED202,203のうち、TOF投光信号として発光する(以下「TOF投光を行う」という)発光素子の個数を算出する(ステップS1105)。この算出された個数の発光素子によるTOF投光を行って(ステップS1106)、本処理を終了する。
以下、図12を参照して、本発明の実施例4におけるTOFシステムの監視形態について説明する。
図12において、赤外LED1201は、TOF投光信号により、例えば、10MHzで変調した照射光1205として、測定対象1202を照射している。測定対象1202からの反射光1206は、レンズユニット1204で結像され、その距離に応じた遅れ時間をもってTOF撮像素子1208に到達するので、変調した赤外照明光103の受光時における発光時から位相角はシフトしている。各画素に対する、変調ドライバ部316による変調周波数と同期した複数の受光タイミングゲートにより検出され、一定時間露出した後に、それらの成分を読み出す。その後、その複数の受光タイミングゲートそれぞれの蓄積割合を計算して遅延時間を算出し、測定対象1202までの距離(被写体距離)を求める。尚、TOF撮像素子1208が受光した背景光等のノイズは上記複数の受光タイミングゲートの差分処理により相殺される。
本実施例にかかるTOFシステムでは、レンズユニット1204により結像された被写体像は、分光手段1209により、可視成分はカラー撮像素子1203に投影され、赤外成分はTOF撮像素子1208に導かれる。
この構成では、カラー撮像素子1203とTOF撮像素子1208の画角が同一となるため、例えば、TOF撮像素子1208の画素粗さを補間できるなど、アプリケーションは様々に考えられる。
その他、レンズの絞り1210を変化させるだけの比較的簡単な構成で、TOF撮像素子1208への入射光量を調節することができる。例えば、コンピュータズームシステムからの距離情報を使用して、TOF撮像素子1208の感度調整を行うことも可能となる。
但し、このシステムにおいて、TOF撮像素子1208は、カラー撮像素子1203と同様に、ピントを有することになる。このため、TOF撮像素子1208での距離情報(TOF距離情報)の取得は、所定合焦範囲内で取得を行う必要が生じる。
次に、図13のフローチャートを用いて、本実施例におけるネットワークカメラ101によるTOF距離情報取得処理の手順について説明する。
まず図13において、TOF撮像素子1208が合焦状態か否かを確認する(ステップS1301)。このステップは、具体的にはコンピュータズームシステムでのTOF撮像素子1208が所定合焦範囲内にあるか否かの判別が行われる。その結果、合焦状態であれば、ステップS1302へ進み、合焦状態でなければ、ステップS1301に戻る。
その後、ネットワークカメラ101のパン・チルトの位置から撮影画像方向を取得する(ステップS1302)。
次に、撮影画像のズーム倍率(画角倍率)を取得し(ステップS1303)、取得したズーム倍率及びフォーカスレンズ位置から被写体距離を算出する(ステップS1304)。
撮影画像方向、設置高さ、傾き情報に基づいて、ネットワークカメラ101の鉛直位置から被写体の足下までの距離を算出することで、被写体の精確な位置測位を演算する(ステップS1305)。
コンピュータズームシステムから求められた被写体距離に応じて、TOF投光を行う発光素子の個数を算出する(ステップS1306。この算出された個数の発光素子によるTOF投光を行って(ステップS1307)、TOF距離情報を取得し(ステップS1308)、本処理を終了する。
以下、図17、図18、図19、図20、図21、図30を参照して、本発明の実施例5によるTOFシステムについて説明を行う。各図において、同一の構成要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図17(b)において、1701は、夜間、TOFシステムの赤外照明として使用される赤外光源アレイである。赤外光源アレイ1701は、図17(a)に示すように2次元に配置された複数の赤外LEDから構成されている。この赤外光源アレイ1701の構成については図19において詳述する。尚、本実施例では複数の赤外LEDが赤外光源アレイ1701に設けられていたが、赤外光を出す光源(赤外光源)であれば、他の光源を使用するようにしてもよい。
図17(b)に示すように、赤外光源アレイ1701からの赤外照明光1705により、監視対象領域の被写体(対象物)1702を照射する。被写体1702からの反射光1706は、結像レンズ1704で結像され、その被写体距離1707に応じた遅れ時間tをもってTOF受光センサー1703に到達する。ここで、赤外照明光1705の投光パルスと反射光1706の受光波形の遅れ時間tが10ナノ秒発生した場合、光の速度は30万km/秒のため、10ナノ(0.00000001)秒×30万km=3mとなる。すなわち、TOF受光センサー1703と被写体1702との被写体距離1707は3mということになる。
本実施例のTOFシステムでは、図18に示すように、赤外光源アレイ1701を有する赤外照明ユニット1808(赤外照明部)がネットワークカメラ1801と一体となるように取り付けられる。
1801はネットワークカメラであり、パン、チルト方向に回動可能に構成され、且つ、図19に示すレンズユニット1904のズーム倍率を変更するズーム機能を有するカメラ(撮影手段)である。1808は赤外照明ユニットであり、ネットワークカメラ1801の撮影対象1802を赤外光源アレイ1701を用いて照明する。また、ネットワークカメラ1801の撮影画像はネットワーク1804を介して、クライアントPC1805に配信される。
赤外照明ユニット1808は、図19に示すように、二次元状に配列された多数の赤外LEDで構成される赤外光源アレイ1701を備える。例えば、図20(a)のA行1列目に配置される赤外LED(以下、赤外LED A1という)は、図20(b)のネットワークカメラ1801の撮影画像における反射光2002に対応する。また、内部に図19において不図示のTOF受光センサー1703が設けられるTOF受光ユニット1906で被写体距離1707の距離検出(以下単に距離検出という)が行われる。
本実施例では、赤外LED A1,A2,A3,・・・・,A20,B1,B2,B3,・・・・,B20,・・・・,O1,O2,O3,・・・・,O20を1個単位で時系列に投光制御を行う。この制御に応じてTOF受光ユニット1906で逐次距離検出を行うことにより、二次元距離画像の取得を行なっている。
図21において、赤外照明ユニット1808は、変調・ドライバ部2101を介して、例えば、10MHzの変調を行って、赤外照明光1705を被写体1702に向けて照射する。1902は集光レンズであり、TOF受光センサー1703に被写体1702からの反射光を集光させている。また、TOF受光センサー1703の前面には、赤外光成分のみを取り込むように、不図示の光学バンドパスフィルターが装着されている。2102は、赤外光源アレイ1701が備える赤外LEDそれぞれの発光、TOF受光センサー1703の受光タイミング等を制御するコントローラである。このコントローラ2102において、赤外照明光1705の投光パルスに対する反射光1706の受光波形の遅れ時間が評価され、被写体距離1707の距離検出が行われる。
次に、図21を使用して、ネットワークカメラ1801、赤外照明ユニット1808における映像信号の流れ、及び、コントロール信号の流れについて説明を行う。被写体1702からの映像は、ネットワークカメラ1801の内部にあるレンズユニット1904を通してカラー撮像素子2119に投影される。その投影像は電気信号に変換され、ケーブルを通して、撮影画像として信号処理基板2103に送られる。信号処理基板2103では、撮像処理部2104により、色分離、ホワイトバランス、ガンマ補正等の処理を適宜施され、ネットワーク処理部2105に送られる。ネットワーク処理部2105では、所定の映像信号への変換及び圧縮が施され、ビデオ出力、あるいは、LANネットワーク2116を介しての録画サーバ2115での録画、クライアントPC1805への配信等が行われる。2114は入射光量の調整を行う絞り、2113は挿抜可能の配置された赤外カットフィルターであり、夜間の低照度環境などに応じて、挿抜が行われる。
次に、録画サーバ2115、クライアントPC1805からのコントロールコマンドは、LANネットワーク2116を介して受信され、ネットワーク処理部2105に内蔵されるコントローラ2106により解析される。例えば、クライアントPC1805からパンニングコマンドが送信されると、そのコマンドは、コントローラ2106で解析される。その解析結果に応じてコントローラ2106で生成される制御信号に基づきドライバ2107を介してパンモータ2108の駆動が行われる。これにより、ネットワークカメラ1801の撮影方向の変更が行われる。同様に、クライアントPC1805からチルチングコマンドが送信されると、そのコマンドは、コントローラ2106で解析される。その解析結果に応じてコントローラ2106で生成される制御信号に基づきドライバ2109を介してチルトモータ2110の駆動が行われる。赤外カットフィルター2113は、カラー撮像素子2119の光路前面に設置され、ドライバ2111を介して赤外カットフィルター挿抜モータ2112により、光路上からの挿抜が行われる。赤外照明ユニット1808では、コントローラ2106から各種制御が行われ、ネットワークカメラ1801の撮影画像との相関が取られる。
また、赤外光源アレイ1701では、コントローラ2102の指示により、変調・ドライバ部2101において変調を施された駆動が行われ、距離検出用に変調された赤外投光信号(赤外照明光1705)が照射される。
図30において、クライアントPC1805で表示される画面3001の一例を示す。
3004はネットワークカメラ1801による撮影画像を表示する第1表示部、3006は、パン・チルト情報と連動し、ネットワークカメラ1801による撮影画像のパノラマ表示を行う第2表示部である。3007は、パン・チルト情報と連動し、本実施例のTOFシステムで得られた距離画像のパノラマ表示を行う第3表示部である。また、3005はコントロールパネルであり、ネットワークカメラ1801、画面3001における表示の各種設定を行う。ユーザーインターフェースとして表示される矢印3008が第1表示部3004で表示される撮影画像に含まれる被写体1702を選択すると、被写体1702の高さ(身長)及び被写体距離が表示されるウィンドウ3003が表示される。ここでは、ネットワークカメラ1801から被写体1702までの距離(被写体距離)及びネットワークカメラ1801の設置高さ・設置角度を含む情報がネットワークカメラ1801から送信される。その後、クライアントPC1805(情報処理装置)がこの送信された情報に基づき被写体1702の高さを演算している。
なお、パノラマ表示された撮影画像とパノラマ表示された距離画像は本実施例のように別の表示部に表示するのではなく、1つの表示部に重ね合わせて表示するようにしてもよい。また、第1表示部3004に表示される主要被写体をクライアントPC1805が検出し、その検出された主要被写体までの距離や高さをウィンドウ表示するようにしてもよい。
尚、本実施例では、図18に示すように、赤外照明ユニット1808は、ネットワークカメラ1801に取り付けられる構成であったが、かかる構成に限定されない。例えば、ネットワークカメラ1801が赤外照明ユニットを備える構成であってもよい。
以下、図22を参照して、本発明の実施例6におけるTOFシステムの監視形態について説明する。本実施例では、実施例5と同一の構成要素には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
本実施例では、図19に示すレンズユニット1904のズーム倍率に応じて、赤外照明ユニット1808では、赤外光源アレイ1701の発光範囲、すなわち、距離画像取得を行う際の検出範囲の変更を行う。これにより、ネットワークカメラ1801の撮影画像とTOFシステムによる距離画像との対応を行っている。
例えば、レンズユニット1904のズーム倍率が2倍である時には、図22(a)の赤外LED E6は、図22(b)に示すネットワークカメラ1801による撮影画像の反射光2202に対応する。同様に、赤外LED K15は、反射光2204に、赤外LED H10は、反射光2203に対応する。
ここで、赤外LED E6,E7,E8,・・・・,E15,F6,F7,F8,・・・・,F15,・・・,K6,K7,K8,・・・・,K15に対して時系列に発光制御してTOF投光を行い、TOF受光ユニット1906で逐次距離検出を行う。これにより、ネットワークカメラ1801による撮影画像に含まれる被写体に応じた検出範囲Aの距離画像取得を行う。
また、レンズユニット1904と赤外照明ユニット1808との視差に応じて検出範囲Aを補正し、検出範囲Bへ変更するようにしてもよい。
次に、図23のフローチャートを用いて、本実施例におけるネットワークカメラ1801によるTOF投光処理の手順について説明する。
図23において、まず、ズーム倍率(撮影画角倍率)を取得し(ステップS2301)、取得したズーム倍率において被写体に合焦するフォーカスレンズ位置から被写体距離を算出する(ステップS2302)。
次に、撮影画像に含まれる被写体に応じた検出範囲Aを演算した後(ステップS2303)、レンズユニット1904と赤外照明ユニット1808との視差に応じて補正を行うことにより、検出範囲Aを検出範囲Bに変更する(ステップS2304)。
検出範囲Bに含まれる赤外LEDに対して時系列に発光制御してTOF投光を行い(ステップS2305)、本処理を終了する。
尚、撮影画像と距離画像の対応をとることができれば、上述のような実施例に限定されない。例えば、全赤外LEDに対して時系列に投光制御を行って距離画像の検出を行い、ズーム倍率に応じて距離画像を切り出すことで、撮影画像と距離画像との対応を取るようにしてもよい。また、ネットワークカメラ1801の撮影範囲外で人物(物体)を検出したい場合は、広角への撮影範囲変更を行うようにしてもよい。
当然のことながら、被写体距離に応じて発光量制御を行うようにしてもよい。
以下、図24を参照して、本発明の実施例7におけるTOFシステムの監視形態について説明を行う。本実施例では、実施例5と同一の構成要素には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
本実施例では、赤外光源アレイ1701の有する赤外LEDの一部のみ用いた間引き発光で赤外照明を行った状態で取得した撮影画像から物体(動体)検出を行う人感センサーモードを有する。この人感センサーモードで物体を検出した場合、赤外光源アレイ1701の有する全赤外LEDを発光させる全発光により距離画像を検出する距離画像検出モードに切り替える。このように、物体(動体)検出時に間引き発光を行うことで省電力化が期待できる。
図24では、人感センサーモードの一例として、中央に注視し、赤外光源アレイ1701の有する赤外LEDのうち赤外LED G10,G11,H10,H11,I10,I11のみ用いた間引き発光により、物体(動体)検出を行っている。
次に、図25のフローチャートを用いて、本実施例におけるネットワークカメラ1801による赤外LEDの発光制御処理の手順について説明する。
図25において、まず、人感センサーモードへの切り換えを行い(ステップS2501)、人感センサーモードによる物体(人物)検出を行う(ステップS2502)。
その後、物体(人物)を検出した場合は(ステップS2503でYES)、ステップS2504へ進み、距離画像検出モードへの切り替えを行った後、ステップS2505に進む。一方、検出していない場合は(ステップS2503でNO)、ステップS2502へ戻る。
ステップS2505では、距離画像検出モードによる距離画像検出を行う。
その後、距離画像解析により物体(人物)を検出し続けているのであれば(ステップS2506でYES)、ステップS2505へ戻り、検出していない場合は(ステップS2506でNO)、ステップS2502へ戻る。
尚、夜間の人感センサーモードにおいては、物体(人物)検出を行った結果、動体を検出した場合は、間引き発光から全発光に切り替えるようにしてもよい。
また、距離画像検出モードを全発光で行うのではなく、物体(人物)の検出部分のみ、分解能をあげるように赤外光源アレイ1701の赤外LEDのうちいずれを用いて投光するかを制御するようにしてもよい。
例えば、図24に示すように、人感センサーモードにおいては、中央に注視し、赤外光源アレイ1701の有する赤外LEDのうち赤外LED G10,G11,H10,H11,I10,I11のみ用いた間引き発光により、物体(動体)検出を行う。その後、この検出結果に応じて、図26(a)に示すように、距離画像検出モードにおいて、被写体1702周辺のみTOF投光が密に行なわれるよう、赤外光源アレイ1701の発光制御が行われる。例えば、赤外LED D13は反射光2603に、赤外LED L8は反射光2604に、赤外LED H10は、反射光2602に対応している。
以下、図27A,27Bを参照して、本発明の実施例8におけるTOFシステムの監視形態について説明を行う。本実施例では、実施例5と同一の構成要素には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
本実施例では、図27A,27Bに示すように、不図示の駆動機構(駆動手段)により、赤外光源アレイ1701の全赤外LEDを水平、垂直に移動させ、画素ずらしによる検出補間を行っている。
具体的には、まず、図27A(a)の状態で距離画像を取得し、次に、図27A(a)の状態から水平方向に全赤外LEDを半ピッチ移動させた図27A(b)の状態で、距離画像を取得する。同様に、図27A(a)の状態から垂直方向に全赤外LEDを半ピッチ移動させた図27B(a)の状態での距離画像と、図27A(a)の状態から水平垂直両方向に全赤外LEDを移動させた図27B(b)の状態での距離画像とを取得する。その後、図27A(b),図27B(a),(b)の夫々の状態で取得した距離画像により、図27A(a)の状態で取得した距離画像の補間を行う。すなわち、全赤外LEDの移動量に応じた補間処理を図27A(a)の状態で取得した距離画像に対して行う。これにより、4倍密の距離画像の取得が可能となる。
当然のことながら、本実施例よりも移動ピッチを細かくすると、より精細な距離画像の取得が可能となる。
以下、図28、図29を参照して、本発明の実施例9におけるTOFシステムの監視形態について説明を行う。本実施例では、実施例5と同一の構成要素には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
赤外光源アレイ1701の有する各赤外LEDは、スポット光となるように集光レンズを備えており、赤外照明時には、図28(b)に示すように拡散板(照明拡散手段)を有効状態に切り替え、均一光源とするように構成されている。
2801,2802は拡散板であり、2801は固定されており、2802は非図示の駆動手段により水平方向に可動可能としている。赤外光源アレイ1701によりTOF投光を行う場合は、図28(a)の状態、すなわち、拡散板2801,2802を無効状態に切り替え、全赤外LEDの光が拡散されないようにする。一方、赤外光源アレイ1701により赤外照明を行う場合は、図28(b)の状態、すなわち、拡散板2801,2802を有効状態に切り替え、全赤外LEDを均一光源とする。
尚、図28では、赤外光源アレイ1701のどのエリアにおいても同一の配光となるようにしたが、かかる構成に限定されない。
例えば、図29では、赤外光源アレイ1701に対して同図向かって上に行くほど拡散効率が低くなる拡散板2901を用いている。これにより、赤外光源アレイ1701の上部にある赤外LEDは下部にある赤外LEDと比べて、赤外照明としての光(図29(b))が遠方まで届くようになっている。すなわち、図29では、拡散板2901は、有効状態において、赤外光源アレイ1701に配置されるエリアに応じて赤外LEDそれぞれの拡散配光を異ならせている。
以上、本発明をその好適な実施例に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施例の一部を適宜組み合わせてもよい。また、上述の実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いてプログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのプログラムを実行する場合も本発明に含む。従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリでもよい。また、プログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を形成するコンピュータプログラムを記憶し、接続のあったクライアントコンピュータがコンピュータプログラムをダウンロードしてプログラムするような方法も考えられる。
101 ネットワークカメラ
104 ネットワーク
105 クライアント端末
202,203 赤外LED
205 TOF撮像素子
301 カラー撮像素子
306 コントローラ
312 赤外カットフィルター挿抜モータ
316 変調ドライバ部
1209 分光手段

Claims (24)

  1. 監視対象領域からの光を複数の画素からなる撮像面上に結像し、電気信号に変換して各フレームの撮像を行う撮像手段と、
    前記監視対象領域を赤外光で照明する赤外照明手段と、
    前記赤外光の周波数を変調して前記監視対象領域の対象物に投光する投光手段と、
    前記対象物からの、前記変調された赤外光の反射光を受光する受光手段と、
    前記投光手段による前記変調された赤外光の投光から前記受光手段による前記反射光の受光までの時間差に基づき、前記対象物までの距離を検出する検出手段と、
    前記各フレームの露光期間に同期するように前記赤外光の変調の有無を時分割制御する第1の制御手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の制御手段は、前記投光手段による前記変調された赤外光の投光を前記撮像手段の備える画素の電荷蓄積期間内に設定することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記投光手段による前記変調された赤外光の投光を行う期間が前記撮像手段の備える全画素の電荷蓄積期間に重なるように、シャッタースピードを制御する第2の制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 前記撮像手段の光路の前面に設置される赤外カットフィルターの前記光路の上からの挿抜を行う挿抜手段を更に備え、
    前記挿抜手段により前記赤外カットフィルターが抜去されている場合、前記第1の制御手段は、前記赤外照明手段をオフにすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記挿抜手段による前記赤外カットフィルターの挿抜、および環境光の明るさに応じて、オートフォーカス制御を切り替えることを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
  6. 前記挿抜手段により前記赤外カットフィルターが抜去され、且つ低照度環境下にある場合、前記第1の制御手段は、前記投光手段の投光期間を前記撮像手段による前記各フレームの露光期間外に設定することを特徴とする請求項4又は5記載の撮像装置。
  7. 前記挿抜手段により前記赤外カットフィルターが抜去されたときの環境光における赤外光成分に応じて、前記投光手段による前記変調された赤外光を投光する期間及び前記受光手段による前記反射光を受光する期間の変更を行うことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. コンピュータズームシステムから求められる前記対象物までの距離により、前記変調された赤外光の発光量調整を行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. コンピュータズームシステムから求められる前記対象物までの距離により、前記投光手段による赤外光の変調周波数を変更することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記赤外照明手段は、複数の発光素子から構成され、前記複数の発光素子の一部を前記投光手段として使用することを特徴とする請求項8又は9記載の撮像装置。
  11. 前記複数の発光素子の一部を他と異なる変調周波数とすることを特徴とする請求項10記載の撮像装置。
  12. 前記監視対象領域からの光の赤外成分を前記検出手段に導くための分光手段をさらに有し、
    コンピュータズームシステムでの所定合焦範囲内で前記検出手段は前記距離を検出することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 監視対象領域からの光を撮像面上に結像し、電気信号に変換して撮影画像を取得する撮影手段と、
    前記監視対象領域を赤外光で照明する赤外照明手段と、
    前記赤外光の周波数を変調して前記監視対象領域の対象物に投光する投光手段と、
    前記対象物からの、前記変調された赤外光の反射光を受光する受光手段と、
    前記投光手段による前記変調された赤外光の投光から前記受光手段による前記反射光の受光までの時間差に基づき、前記対象物までの距離を検出する検出手段とを備え、
    前記赤外照明手段は、二次元状に配置された複数の赤外光源で構成され、
    前記投光手段は、前記複数の赤外光源を1個単位で時系列に投光制御を行い、前記検出手段は、前記投光制御に応じて逐次、前記対象物までの距離を検出することで、前記監視対象領域の二次元距離画像を取得することを特徴とする撮像装置。
  14. 前記撮影手段は、その内部にあるレンズユニットのズーム倍率を変更するズーム機能を有し、
    前記投光手段は、前記レンズユニットのズーム倍率に応じて、前記赤外照明手段による前記変調された赤外光の発光範囲の変更を行うことを特徴とする請求項13記載の撮像装置。
  15. 前記撮影手段は、その内部にあるレンズユニットのズーム倍率を変更するズーム機能を有し、
    前記検出手段は、前記ズーム倍率に応じて前記取得した二次元距離画像を切り出すことを特徴とする請求項13記載の撮像装置。
  16. 前記取得された撮影画像から被写体及び被写体の動きを検出する動き検出手段を有し、
    前記動き検出手段は、前記撮影画像を前記複数の赤外光源の一部のみ用いた状態で取得することを特徴とする請求項13記載の撮像装置。
  17. 前記取得された撮影画像から被写体及び被写体の動きを検出する動き検出手段を有し、
    前記投光手段は、前記動き検出手段の検出結果に応じて、前記複数の赤外光源のうちいずれを用いて投光するかを制御することを特徴とする請求項13記載の撮像装置。
  18. 前記赤外照明手段を水平、垂直に駆動する駆動手段を更に備え、
    前記検出手段は、前記駆動手段による前記赤外照明手段の移動量に応じた補間処理を前記二次元距離画像に対して行うことを特徴とする請求項13記載の撮像装置。
  19. 前記赤外照明手段は、有効状態において、前記赤外光を拡散させて均一光源とする照明拡散手段と、前記照明拡散手段の、前記有効状態及び無効状態を切り替える切替手段とを有し、
    前記投光手段による前記変調された赤外光の投光を行う場合は、前記切替手段により前記照明拡散手段を前記無効状態に切り替え、前記赤外照明手段による前記赤外光の照明を行う場合は、前記切替手段により前記照明拡散手段を前記有効状態に切り替えることを特徴とする請求項13記載の撮像装置。
  20. 前記照明拡散手段は、前記複数の赤外光源を前記赤外照明手段に配置されるエリアに応じて拡散配光を異ならせることを特徴とする請求項19記載の撮像装置。
  21. ネットワークを介して接続する情報処理装置に、前記対象物までの距離、及び、前記撮像装置の設置角度の情報を送信する送信手段を更に有することを特徴とする請求項13乃至20のいずれか1項に記載の撮像装置。
  22. 監視対象領域からの光を複数の画素からなる撮像面上に結像し、電気信号に変換して各フレームの撮像を行う撮像素子、及び前記監視対象領域を赤外光で照明する赤外照明部を備える撮像装置を有するTOFシステムによる監視方法であって、
    前記赤外光の周波数を変調して前記監視対象領域の対象物に投光する投光ステップと、
    前記対象物からの、前記変調された赤外光の反射光を受光する受光ステップと、
    前記投光ステップにおける前記変調された赤外光の投光から前記受光ステップにおける前記反射光の受光までの時間差に基づき、前記対象物までの距離を検出する検出ステップと、
    前記各フレームの露光期間に同期するように前記赤外光の変調の有無を時分割制御する第1の制御ステップとを有することを特徴とする監視方法。
  23. 監視対象領域からの光を撮像面上に結像し、電気信号に変換して撮影画像を取得する撮像素子、及び前記監視対象領域を赤外光で照明する赤外照明部を備える撮像装置を有するTOFシステムによる監視方法であって、
    前記赤外光の周波数を変調して前記監視対象領域の対象物に投光する投光ステップと、
    前記対象物からの、前記変調された赤外光の反射光を受光する受光ステップと、
    前記投光ステップにおける前記変調された赤外光の投光から前記受光ステップにおける前記反射光の受光までの時間差に基づき、前記対象物までの距離を検出する検出ステップとを有し、
    前記赤外照明部は、二次元状に配置された複数の赤外光源で構成され、
    前記投光ステップにより、前記複数の赤外光源を1個単位で時系列に投光制御を行い、前記検出ステップにより、前記投光制御に応じて逐次、前記対象物までの距離を検出することで、前記監視対象領域の二次元距離画像を取得することを特徴とする監視方法。
  24. 請求項22又は23の監視方法を実行することを特徴とするプログラム。
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