JP2016102514A5 - - Google Patents
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Description
これらの事情を鑑みて、保持器4において相手部材に対向する部分のうち一部分を粗面とすれば、凸部に形成されたミクロ凹部11の摩耗の抑制と潤滑剤の保持性とを両立して、転がり軸受をより長寿命とすることができる。
例えば、ポケット4bの表面のうち転動体3と接触しない部分のみを粗面とすれば、凸部に形成されたミクロ凹部11の摩耗が抑制され、転がり軸受をより長寿命とすることができる。
粗面を形成する部位は、保持器のポケットの表面と、保持器の外周面である。まず、ポケットの表面に形成した粗面について説明する。図2の角度αは、ポケットの表面のうち粗面(マクロ凹部)を形成した領域を規定する値である。
図2を参照しながら具体的に説明する。ポケットの中心を通り保持器の周方向に沿う線が、ポケットの表面と2点において交差するが、これら2点のうち一方を角度α=0°、他方を角度α=180°とする。そして、ポケットの表面のうちどの位相の領域に粗面を有するかを、角度αの範囲で表示する。例えば、0〜360°とは、ポケットの表面のうち角度α=0°の位相から角度α=360°の位相までの領域に粗面を有することを意味する。すなわち、ポケットの表面の全面に粗面を有することを意味する。
ポケットの表面は、全面が転動体と接触するのではなく、角度αで言えば位相0°の近傍部分と位相180°の近傍部分が主に接触し、位相90°の近傍部分と位相270°の近傍部分は接触しにくい。
また、例えば30〜150、210〜330とは、ポケットの表面のうち角度α=30°の位相から角度α=150°の位相までの領域、及び、角度α=210°の位相から角度α=330°の位相までの領域(図2において破線で示した角度)に粗面を有することを意味する。これらの領域以外の領域には粗面(マクロ凹部)は形成されておらず、表面粗さを形成する微小なミクロ凹部のみが形成されている。
また、保持器4の外周面のうち外輪2の保持器案内面2bと接触しない部分のみを粗面とすれば(内輪案内方式の保持器の場合は、保持器の内周面のうち内輪の保持器案内面と接触しない部分のみを粗面とすれば)、凸部に形成されたミクロ凹部11の摩耗が抑制され、転がり軸受をより長寿命とすることができる。
次に、保持器の外周面に形成した粗面について説明する。図3の軸方向位置βは、保持器の外周面のうち粗面(マクロ凹部)を形成した領域を規定する値である。保持器の外周面のうち軸方向一端(図3においては右端)を軸方向位置β=1、軸方向他端(図3においては左端)を軸方向位置β=0とする。そして、保持器の外周面のうち軸方向のどの領域に粗面を有するかを、軸方向位置βの範囲で表示する。
図1の外輪案内方式のアンギュラ玉軸受の場合、外輪の内周面のうち転動体よりも軸方向一端側(図1においては右側)の部分が保持器案内面となっていて、この部分のみが保持器の被案内面と接するようになっている。このように保持器の外周面のうち軸方向一端側(図1においては右側)のみが被案内面となっている場合には、保持器の外周面のうち保持器案内面が位置する側の軸方向端部(図3においては右端)を軸方向位置β=1とする。
例えばβ=0〜1とは、保持器の外周面のうち軸方向位置β=0の位置から軸方向位置β=1の位置までの領域に粗面を有することを意味する。すなわち、保持器の外周面の全面に粗面を有することを意味する。また、例えばβ=0〜0.25とは、保持器の外周面のうち軸方向位置β=0の位置から軸方向位置β=0.25の位置(図3において破線で示した軸方向位置)までの領域に粗面を有することを意味する。これらの領域以外の領域には粗面(マクロ凹部)は形成されておらず、表面粗さを形成する微小なミクロ凹部のみが形成されている。
例えば、ポケット4bの表面のうち転動体3と接触しない部分のみを粗面とすれば、凸部に形成されたミクロ凹部11の摩耗が抑制され、転がり軸受をより長寿命とすることができる。
粗面を形成する部位は、保持器のポケットの表面と、保持器の外周面である。まず、ポケットの表面に形成した粗面について説明する。図2の角度αは、ポケットの表面のうち粗面(マクロ凹部)を形成した領域を規定する値である。
図2を参照しながら具体的に説明する。ポケットの中心を通り保持器の周方向に沿う線が、ポケットの表面と2点において交差するが、これら2点のうち一方を角度α=0°、他方を角度α=180°とする。そして、ポケットの表面のうちどの位相の領域に粗面を有するかを、角度αの範囲で表示する。例えば、0〜360°とは、ポケットの表面のうち角度α=0°の位相から角度α=360°の位相までの領域に粗面を有することを意味する。すなわち、ポケットの表面の全面に粗面を有することを意味する。
ポケットの表面は、全面が転動体と接触するのではなく、角度αで言えば位相0°の近傍部分と位相180°の近傍部分が主に接触し、位相90°の近傍部分と位相270°の近傍部分は接触しにくい。
また、例えば30〜150、210〜330とは、ポケットの表面のうち角度α=30°の位相から角度α=150°の位相までの領域、及び、角度α=210°の位相から角度α=330°の位相までの領域(図2において破線で示した角度)に粗面を有することを意味する。これらの領域以外の領域には粗面(マクロ凹部)は形成されておらず、表面粗さを形成する微小なミクロ凹部のみが形成されている。
また、保持器4の外周面のうち外輪2の保持器案内面2bと接触しない部分のみを粗面とすれば(内輪案内方式の保持器の場合は、保持器の内周面のうち内輪の保持器案内面と接触しない部分のみを粗面とすれば)、凸部に形成されたミクロ凹部11の摩耗が抑制され、転がり軸受をより長寿命とすることができる。
次に、保持器の外周面に形成した粗面について説明する。図3の軸方向位置βは、保持器の外周面のうち粗面(マクロ凹部)を形成した領域を規定する値である。保持器の外周面のうち軸方向一端(図3においては右端)を軸方向位置β=1、軸方向他端(図3においては左端)を軸方向位置β=0とする。そして、保持器の外周面のうち軸方向のどの領域に粗面を有するかを、軸方向位置βの範囲で表示する。
図1の外輪案内方式のアンギュラ玉軸受の場合、外輪の内周面のうち転動体よりも軸方向一端側(図1においては右側)の部分が保持器案内面となっていて、この部分のみが保持器の被案内面と接するようになっている。このように保持器の外周面のうち軸方向一端側(図1においては右側)のみが被案内面となっている場合には、保持器の外周面のうち保持器案内面が位置する側の軸方向端部(図3においては右端)を軸方向位置β=1とする。
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Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014239907A JP6485014B2 (ja) | 2014-11-27 | 2014-11-27 | 転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014239907A JP6485014B2 (ja) | 2014-11-27 | 2014-11-27 | 転がり軸受 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016102514A JP2016102514A (ja) | 2016-06-02 |
JP2016102514A5 true JP2016102514A5 (ja) | 2017-12-21 |
JP6485014B2 JP6485014B2 (ja) | 2019-03-20 |
Family
ID=56088027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014239907A Active JP6485014B2 (ja) | 2014-11-27 | 2014-11-27 | 転がり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6485014B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102022116675A1 (de) | 2022-07-05 | 2024-01-11 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Wälzkörperkäfig sowie Axiallager mit einem Wälzkörperkäfig |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008093833A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-04-24 | Nsk Ltd | 冠形保持器用金型、冠形保持器の製造方法及び転がり玉軸受 |
JP2010038351A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-18 | Jtekt Corp | 転がり軸受 |
JP2011052814A (ja) * | 2009-09-04 | 2011-03-17 | Morioka Seiko Instruments Inc | 転がり軸受用保持器および転がり軸受 |
JP2013002486A (ja) * | 2011-06-14 | 2013-01-07 | Nsk Ltd | 軸受用保持器 |
JP2014095469A (ja) * | 2012-10-09 | 2014-05-22 | Nsk Ltd | 転がり軸受 |
-
2014
- 2014-11-27 JP JP2014239907A patent/JP6485014B2/ja active Active
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