JP2016102016A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】両面印刷における裏面印刷前のレジストローラへの搬送を印刷条件に応じて制御して、印刷用紙への負荷を低減させて、ジャム発生を防止する。【解決手段】反転経路RRと通常経路RCを含む循環搬送経路を有し、一方の面に印刷された印刷用紙PAを、循環搬送経路を循環搬送することで表裏反転させ、他方の面に印刷を行う両面印刷実行可能な印刷装置1であって、循環搬送経路に沿って印刷用紙PAを搬送させる各搬送部3、4、5、7と、循環搬送経路における反転経路RRの下流において、用紙搬送方向における印刷用紙PAの先端が突き当てられるレジストローラ21と、一方の面の印字条件に応じて、レジストローラ21に対する印刷用紙PAの搬送を制御する制御部9とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷装置に係り、特に、用紙反転経路を含む循環搬送経路を有し、一方の面に印刷された用紙を、前記循環搬送経路を循環搬送することで表裏反転し、他方の面に印刷を行う印刷装置に関する。
近年、両面印刷を行う印刷装置において印刷用紙を自動反転させる手法として、印刷用紙を循環させる循環経路中に用紙反転(スイッチバックとも称呼する)用の経路を設け、印刷用紙をスイッチバックさせることにより表裏を反転させる方式が提案されている。
また、このような印刷装置には、印刷用紙を給紙する給紙部と、給紙された印刷用紙に画像を形成する画像形成部との間に形成された用紙搬送路に、レジストローラ対が設置されている。そして、給紙部で給紙した用紙をレジストローラ対に向けて搬送する最中に、用紙の搬送方向の先端部を回転停止中のレジストローラ対に突き当てて、用紙の先端部にループ(弛み)を形成することで、給紙中又は用紙搬送中に斜行した用紙をレジストローラ対で斜行補正する技術がある(例えば、特許文献1)。
特開2010−208834号公報
しかしながら、表面印刷後の印刷用紙は、表面が印字されていることから、用紙本来の強度よりも低くなっている。特に、近年では、印刷処理の高速化のため、表面印刷後から裏面印刷までの時間は短くなっており、印刷された表面が十分に乾燥していない状態で、再度画像形成部に搬送される。
そのため、特許文献1に開示された技術のように、表面印刷済みの印刷用紙をレジストローラに突き当てて斜行補正を行うと、その印刷用紙の強度は低くなっていることから、印刷用紙に対して必要以上に負荷がかかってしまい印刷用紙へのダメージが大きいため、その後の搬送過程で用紙ジャムが発生する恐れがあるという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、両面印刷における裏面印刷前のレジストローラへの搬送を印刷条件に応じて制御して、印刷用紙への負荷を低減させて、ジャム発生を防止することができる印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷装置の第1の特徴は、用紙反転経路を含む循環搬送経路を有し、一方の面に印刷された印刷用紙を、前記循環搬送経路を循環搬送することで表裏反転させ、他方の面に印刷を行う印刷装置であって、前記循環搬送経路に沿って前記印刷用紙を搬送させる搬送部と、前記循環搬送経路における前記用紙反転経路の下流において、用紙搬送方向における前記印刷用紙の先端が突き当てられるレジスト部と、前記一方の面の印字条件に応じて、前記レジスト部に対する前記印刷用紙の搬送を制御する搬送制御部とを備えることにある。
本発明に係る印刷装置の第2の特徴は、前記印字条件には、印刷用紙の種類、前記一方の面に対する印字率、印字位置、印刷環境のいずれかが含まれることにある。
ここで、「印刷用紙の種類」とは、印刷用紙の材質や厚みなどにより分類された属性であり、強度や厚みなどのほか、吸水性や耐水性に関する情報により分類される。また、「印刷環境」には、印刷装置内の温度や湿度などが含まれる。さらに、「印字率」とは、印刷用紙の印刷可能領域全体に対する印字面積の割合のほか、インクの濃度や種類、用紙の種類に応じた浸透率や含水率などを用いることができる。
また、「印字位置」とは、印刷用紙上において印字された位置や範囲、面積などにより定められ、印刷可能領域の所定の範囲における印字面積のみならず、印刷可能領域全体に対する濃度の分布や偏りなども含まれる。この「所定の範囲」とは、印刷用紙のうち、レジスト部に突き当てられ弛まされる範囲であり、例えば、両面印刷で反転された印刷用紙では通常印刷時における用紙搬送方向の後端側となる。
本発明に係る印刷装置の第3の特徴は、前記搬送制御部による前記搬送部の制御には、前記レジスト部への突き当て速度の調整、又は前記印刷用紙が前記レジスト部に突き当てられた後における搬送量の調整のいずれかが含まれることにある。
ここで、「搬送量の調整」には、搬送部の制御、及びレジスト部の制御が含まれる。搬送部の制御としては、突き当て後における印刷用紙の搬送速度(単位時間あたりの搬送量)、又は搬送時間を調整するものが含まれる。また、レジスト部の制御としては、印刷用紙がレジスト部に突き当てられ、レジスト部の静止状態により用紙の弛みが形成される時間を調整するために、このレジスト部の静止及び再駆動のタイミングを早めたり遅めたりするなどの調整が含まれる。
本発明に係る印刷装置の第1の特徴によれば、用紙搬送方向における印刷用紙の先端がレジスト部に突き当てられるので、印刷用紙の先端側に弛みが形成され、斜行補正が行われる。この際、搬送制御部は、裏面印刷時において、印字条件に応じてレジスト部に対する印刷用紙の搬送を制御するので、衝撃に対する印刷用紙の耐性に応じて、レジスト部に突き当てられる際の搬送速度を調整することができる。例えば、表面で多くのインクが用いられて印刷され、強度が低くなっている印刷用紙に対しては、レジスト部で形成される弛みを小さくするなど調整することができる。これにより、強度が低くなっている印刷用紙に対する負荷を低減させることができ、用紙ジャムの発生を防止することができる。
本発明に係る印刷装置の第2の特徴によれば、より具体的な印刷条件を考慮して、レジスト部に対する印刷用紙の搬送をより適切に制御できる。例えば、印刷用紙の種類を参照することで、薄紙などの強度が低い印刷用紙に対して、レジスト部で形成される弛みを小さくするなどの調整を行うことができる。また、印刷環境を参照することで、例えば、装置内の湿度や温度が上昇することに起因して強度が低くなった印刷用紙に対して、レジスト部で形成される弛みを小さくするなどの調整を行うことができる。さらに、印字率を参照することで、例えば、表面で多くのインクを用いて印刷され、強度が低くなっている印刷用紙に対して、レジスト部で形成される弛みを小さくするなどの調整することができる。また、印字位置を参照することで、例えば、印字されている位置と、弛みが形成される部分とが重なり、弛み部分の強度が低くなった印刷用紙に対して、レジスト部で形成される弛みを小さくするなどの調整することができる。この際、その弛みが形成される部分の印字率に応じてその搬送量を変更させることもできる。
このように、本発明では、各印字条件によって強度が低くなった印刷用紙に対する負荷を低減させて用紙ジャムの発生を防止することができる。また、2以上の印字条件を組み合わせてレジスト部に対する印刷用紙の搬送を制御することで、より適切な調整が可能となる。
本発明に係る印刷装置の第3の特徴によれば、レジスト部への突き当て速度を調整することで、レジスト部で形成される弛みを調整できるので、強度が低くなっている印刷用紙に対する負荷を低減させて用紙ジャムの発生を防止することができる。また、印刷用紙がレジスト部に突き当てられた後における搬送量を調整する場合でも、レジスト部で形成される弛みを調整できるので、強度が低くなっている印刷用紙に対する負荷を低減させて用紙ジャムの発生を防止することができる。
本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置を構成する印刷装置の概略構成図である。 図1に示す印刷装置の制御系の構成を示すブロック図である。 (a)〜(c)は、図1に示す印刷装置に記憶される印字条件と、印字条件に応じた調整値を示すテーブルのデータ構成である。 図1に示す印刷装置に記憶される調整値と、調整値に応じた弛み量を示すテーブルのデータ構成である。 図1に示す印刷装置における印刷時の動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示す印刷用紙の表面の印字位置と弛み形成位置との関係を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明を印刷装置に適用した実施形態について説明する。図1は、本実施形態による印刷装置の全体概略図である。図2は、印刷装置の制御系を説明するためのブロック図である。以下の説明において、ユーザーが位置する図1の紙面表方向を前方とする。また、図1に示すように、ユーザーから視て、上下左右を上下左右方向とする。
なお、図1の太線で示す経路が、印刷用紙が搬送される搬送経路である。搬送経路のうち実線で示す経路が通常経路RCである。搬送経路のうち一点鎖線で示す経路が、反転経路RRである。搬送経路のうち点線で示す経路が、排紙経路RDである。搬送経路のうち二点鎖線で示す経路が、給紙経路RSである。通常経路RCと反転経路RRとが、請求項の循環搬送経路に相当する。以下の説明において、上流及び下流とは、搬送経路における上流及び下流の意味とする。
ここで、片面印刷の際には、印刷用紙(請求項の印刷用紙に相当)PAは、給紙経路RS、通常経路RC、排紙経路RDの順に搬送される。両面印刷の際には、印刷用紙PAは、給紙経路RS、通常経路RC、反転経路RR、通常経路RC、排紙経路RDの順に搬送される。
図1及び図2に示すように、本実施形態による印刷装置1は、印刷用紙を循環搬送経路に給紙する給紙部2と、印刷用紙を循環搬送経路に沿って搬送させる搬送部(搬送印刷部3、上昇搬送部4、水平搬送部5、排紙部6、反転部7)と、入力表示部8と、制御部9と、各部を収納する筐体10とを備えている。
給紙部2は、印刷用紙PAを搬送して給紙するものである。給紙部2は、搬送経路の最も上流側に配置されている。給紙部2は、サイド給紙台11と、3台の内部給紙台12と、サイド給紙ローラ13と、サイド給紙モータ14と、複数対の内部給紙ローラ15と、内部給紙モータ16と、合流給紙ローラ17と、合流給紙モータ18とを備えている。
給紙台11、12は、給紙用の印刷用紙PAを積載するものである。サイド給紙ローラ13は、サイド給紙台11に積載されている印刷用紙PAを搬送印刷部3へと給紙する。サイド給紙ローラ13は、サイド給紙台11の下流側端部と搬送印刷部3のレジストローラ21との間の給紙経路RSに沿って配置されている。サイド給紙ローラ13は、サイド給紙モータ14によって回転駆動される。
内部給紙ローラ15は、いずれかの内部給紙台12に積層されている印刷用紙PAを合流給紙ローラ17へ搬送する。内部給紙ローラ15は、複数の内部給紙台12の下流側端部と合流給紙ローラ17との間にある複数の給紙経路RSのいずれかに沿って配置されている。内部給紙ローラ15は、内部給紙モータ16によって回転駆動される。
合流給紙ローラ17は、内部給紙ローラ15から搬送された印刷用紙PAを搬送印刷部3へと給紙する。合流給紙ローラ17は、内部給紙ローラ15と搬送印刷部3のレジストローラ21との間の給紙経路RS上に配置されている。合流給紙ローラ17は、合流給紙モータ18によって回転駆動される。
搬送印刷部3は、印刷用紙PAを搬送しつつ、画像を印刷するものである。搬送印刷部3は、給紙部2の下流側に配置されている。搬送印刷部3は、レジストローラ(請求項のレジスト部に相当する)21と、レジストモータ22と、ベルト搬送部23と、ベルトモータ24と、インクジェットヘッド部25と、用紙センサ26とを備えている。ベルト搬送部23は、請求項の搬送部の一部に相当する。
レジストローラ21は、通常経路RC及び反転経路RRからなる循環搬送経路に給紙部2から給紙された印刷用紙PAを供給するものである。また、レジストローラ21は、循環搬送経路における反転経路RRの下流に形成され、反転部7から搬送される印刷用紙PAをベルト搬送部23へと再給紙するものである。レジストローラ21は、搬送印刷部3の上流部の通常経路RC上に配置されている。換言すると、レジストローラ21は、給紙経路RSと反転経路RRとの合流地点の近傍に配置されている。レジストローラ21は、レジストモータ22によって回転駆動される。
レジストローラ21では、レジストモータ22の制御によって、サイド給紙台11、内部給紙台12、反転部7から搬送されてきた印刷用紙PAが突き当てられる。具体的には、用紙搬送方向における印刷用紙PAの先端がレジストローラ21に突き当てられ、その先端部分に弛みを形成させて斜行補正を行う。斜行補正の後はベルト搬送部23へと送り出す。
ベルト搬送部23は、レジストローラ21から搬送された印刷用紙PAの下面を無端ベルトによって吸引しつつ、印刷用紙PAを上昇搬送部4へと搬送する。ベルト搬送部23は、レジストローラ21よりも通常経路RCの下流側に配置されている。ベルト搬送部23は、通常経路RCの下方に配置されている。ベルト搬送部23は、ベルトモータ24によって印刷用紙PAを搬送するベルトが駆動される。
インクジェットヘッド部25は、複数のライン式のインクジェットヘッド(図示略)を備えている。インクジェットヘッド部25は、通常経路RCを挟みベルト搬送部23と反対側に配置されている。インクジェットヘッド部25が配置される領域は、ベルト搬送部23の上面よりも小さい領域である。複数のインクジェットヘッドは、異なる色のインクを吐出する。これにより、ベルト搬送部23によって搬送される印刷用紙PAに画像が印刷される。
用紙センサ26は、レジストローラ21に達する印刷用紙PAを検出して、検出信号を制御部9へと出力するものである。用紙センサ26は、レジストローラ21よりも通常経路RCの上流側に配置されている。用紙センサ26は、発光素子及び受光素子を有する光センサを適用できる。
温度センサ36は、レジストローラ21の近傍に設けられている。温度センサ36は、使用時の環境温度を計測して、制御部9へと出力する。湿度センサは、レジストローラ21の近傍に設けられている。温度センサは、使用時の環境湿度を計測して、制御部9へと出力する。なお、本実施形態において、温度センサ36及び湿度センサ37とは、レジストローラ21の近傍に設けたが、筐体10内のいずれかに設置されていればよく、配置位置は限定されるものではない。
上昇搬送部4は、下方の搬送印刷部3によって印刷された印刷用紙PAを上方の水平搬送部5へと搬送する。上昇搬送部4は、複数対(例えば、2対)の上昇搬送ローラ28と、上昇モータ29とを備えている。上昇搬送ローラ28が、請求項の搬送部の一部に相当する。
複数対の上昇搬送ローラ28は、搬送印刷部3と水平搬送部5との間の通常経路RCに沿って、所定の間隔を開けて配置されている。上昇搬送ローラ28が配置される領域の通常経路RCは、左側が開口された半円状に構成されている。全ての上昇搬送ローラ28は、1個の上昇モータ29によって回転駆動される。
水平搬送部5は、上昇搬送部4から搬送された印刷用紙PAを反転部7又は排紙部6へと搬送する。水平搬送部5は、複数対(例えば、4対)の水平搬送ローラ31と、水平モータ32と、切替部33とを備えている。水平搬送ローラ31が、請求項の搬送部の一部に相当する。
複数対の水平搬送ローラ31は、上昇搬送部4と排紙部6との間の通常経路RCに沿って、所定の間隔を開けて配置されている。一対の水平搬送ローラ31は、反転経路RRの上流部に配置されている。全ての水平搬送ローラ31は、1個の水平モータ32によって回転駆動される。
切替部33は、排紙部6に繋がる排紙経路RDと、反転部7に繋がる反転経路RRとの間で印刷用紙PAの搬送経路を切り替える。切替部33は、排紙経路RDと反転経路RRとの分岐点に配置されている。
排紙部6は、印刷済みの印刷用紙PAを排紙して積層するものである。排紙部6は、複数対の排紙ローラ41と、排紙モータ42と、排紙台43と、排紙センサ44とを備えている。
排紙ローラ41は、水平搬送部5から搬送される印刷済みの印刷用紙PAを排紙台43へと排紙する。複数対の排紙ローラ41は、排紙経路RDに沿って、切替部33と排紙台43との間に配置されている。排紙ローラ41は、排紙モータ42によって回転駆動される。
排紙台43は、排紙ローラによって排紙された印刷済みの印刷用紙PAを積載するためのものである。排紙台43は、排紙経路RDの下流端に配置されている。排紙台43の一部は、筐体10から露出している。
排紙センサ44は、排紙台43へと排紙される印刷用紙PAを検出して、検出信号を制御部9へと出力する。排紙センサ44は、排紙台43の近傍の排紙経路RD上に配置されている。排紙センサ44は、発光素子及び受光素子を有する光センサを適用できる。
反転部7は、両面印刷の際に、片面印刷済みの印刷用紙PAを反転させて搬送印刷部3へと再給紙するものである。反転部7は、反転ローラ46と、反転モータ47と、スイッチバック部48と、再給紙ローラ49と、再給紙モータ50とを備えている。反転ローラ46及び再給紙ローラ49が、請求項の搬送部の一部に相当する。
反転ローラ46は、水平搬送部5から搬送された印刷用紙PAをスイッチバック部48に一時的に搬入した後に搬出して、再給紙ローラ49へと搬送する。反転ローラ46は、反転経路RR上において、最も下流側の水平搬送ローラ31とスイッチバック部48の搬入口との間に配置されている。反転ローラ46は、反転モータ47によって正転方向(搬入時)及び反転方向(搬出時)に回転駆動される。
スイッチバック部48は、反転ローラ46が印刷用紙PAを一時的に搬入するための空間である。スイッチバック部48は、排紙台43の下部に形成された空間からなる。スイッチバック部48は、反転ローラ46の近傍が印刷用紙PAを搬入するために開口されている。
再給紙ローラ49は、反転ローラ46から搬送された印刷用紙PAを搬送印刷部3のレジストローラ21へと搬送する。再給紙ローラ49は、反転ローラ46とレジストローラ21との間の反転経路RR上に配置されている。再給紙ローラ49は、再給紙モータ50によって回転される。
入力表示部8は、種々の画像や情報等を表示するとともに、ユーザーが情報や指示等を入力するためのものである。入力表示部8は、筐体10の上部に設けられている。入力表示部8は、タッチパネル及び操作キー等を備えている。
次に、図2を参照して、印刷装置1の制御系について説明する。
制御部9は、印刷装置1の制御全般を司るものである。制御部9は、給紙部2と、搬送印刷部3と、上昇搬送部4と、水平搬送部5と、排紙部6と、反転部7と、入力表示部8とを制御する。制御部9は、通信ネットワークを介して図示しないコンピュータから印刷ジョブを受信して、印刷ジョブに対する印刷処理を実行する。また、制御部9は、入力表示部8から入力されたユーザー操作に基づく印刷ジョブを実行する。
図2に示すように、制御部9は、種々のプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)55と、各情報が一時的に記憶されるRAM(Random Access Memory)56と、基本プログラム等が記憶されているROM(Read Only Memory)57と、印刷用プログラム、ジャム対応プログラム等が記憶されているHDD(Hard Disk Drive)58と、入出力を行うためのI/O(Input/Output)ポート59とを備えている。
I/Oポート59には、給紙部2の給紙モータ14、16、18が信号を受信可能に接続されている。これにより、制御部9は、給紙モータ14、16、18を制御して、いずれかの給紙台11、12から印刷用紙PAを給紙できる。
I/Oポート59には、搬送印刷部3のモータ22、24及びインクジェットヘッド部25が信号を受信可能に接続されている。また、I/Oポート59には、搬送印刷部3の用紙センサ26が検出信号を送信可能に接続されている。これにより、制御部9は、用紙センサ26からの検出信号に基づいて、レジストローラ21に印刷用紙PAが達したことを判定する。
この際、制御部9は、レジストローラ21の回転を一時的に停止させた状態で、印刷用紙を搬送させて印刷用紙の先端を突き当て、印刷用紙を押し込んで印刷用紙の先端に弛みを形成させて斜行補正を行う。その後、制御部9は、レジストモータ22を介して、レジストローラ21を制御することにより、レジストローラ21に達した印刷用紙PAを循環搬送経路の一部である通常経路RCへと供給する。また、制御部9は、ベルトモータ24を制御して印刷用紙PAを所定の搬送速度にて搬送しつつ、インクジェットヘッド部25を制御して印刷用紙PAに画像を印刷する。また、I/Oポート59には、温度センサ36及び湿度センサ37が信号を送信可能に接続されている。
I/Oポート59には、上昇搬送部4の上昇モータ29が信号を受信可能に接続されている。これにより、制御部9は、上昇モータ29を制御することによって、印刷用紙PAを水平搬送部5へ搬送する。I/Oポート59には、水平搬送部5の水平モータ32及び切替部33が信号を受信可能に接続されている。これにより、制御部9は、水平モータ32を制御することによって、排紙部6又は反転部7へと印刷用紙PAを搬送する。
I/Oポート59には、排紙部6の排紙モータ42が信号を受信可能に接続されている。これにより、制御部9は、排紙モータ42を制御することによって印刷済みの印刷用紙PAを排紙台43へと排紙する。I/Oポート59には、排紙部6の排紙センサ44が信号を送信可能に接続されている。これにより、制御部9は、排紙センサ44から送信される排紙信号に基づいて、排紙された印刷用紙PAをカウントして、印刷用紙PAの搬送完了や印刷完了を判定する。
I/Oポート59には、反転部7のモータ47、50が信号を受信可能に接続されている。制御部9は、モータ47、50を制御して水平搬送部5から搬送された印刷用紙PAを反転させて、レジストローラ21へと再給紙する。この際、制御部9は、後述するように、反転部7からレジストローラ21に搬送される印刷用紙PAの印字条件に応じて、レジストローラ21に対する印刷用紙PAの搬送を制御する。また、I/Oポート59には、反転部7の用紙センサ45が検出信号を送信可能に接続されている。これにより、制御部9は、用紙センサ45からの検出信号に基づいて、再給紙ローラ49に印刷用紙PAが達したことを判定する。
I/Oポート59には、入力表示部8が信号を送受信可能に接続されている。制御部9は、入力表示部8に種々の情報を表示することができる。また、制御部9は、入力表示部8を介して、ユーザーから入力される種々の情報を受信する。ユーザーが入力する情報としては、各給紙台11、12に積載された印刷用紙PAの用紙種類の情報等が含まれる。なお、用紙種類とは、印刷用紙PAの紙質、用紙サイズ、印刷用紙の厚み等を含む。これにより、制御部9は、給紙台11、12と用紙種類とを関連付けてHDD58に記憶する。
HDD58には、印字条件と、再給紙ローラ49の制御を調整する調整値(パラメータ)との関係を定義する調整値テーブルが記憶されている。また、HDD58には、その調整値と、弛み量との関係を定義する制御テーブルが記憶されている。CPU55は、各印字条件に応じて各調整値テーブルから調整値を抽出するとともに、複数の印字条件がある場合には、合計の調整値を算出する。その後、CPU55は、合計された調整値に基づいて制御テーブルを参照し、当該弛み量を決定し、その弛み量に応じてレジストローラ21への印刷用紙PAの搬送を制御する。
図3は、(a)〜(c)は、印字条件と、印字条件に応じた調整値を示すテーブルのデータ構成である。図4は、調整値と、調整値に応じた弛み量を示すテーブルのデータ構成である。ここで、「印字条件」には、印刷用紙PAの種類、印刷用紙の一方の面(表面)に対する印字率、及び印刷環境等の各条件が含まれており、HDD58には、図3(a)〜(c)に示すように、各条件についての調整値テーブルが記憶される。また、「調整値」とは、レジストローラ21に対する印刷用紙PAの搬送を制御する駆動値を補正するために用いられるパラメータである。
図3(a)は、用紙種類と調整値との関係を示したテーブルである。ここで、「印刷用紙の種類」とは、用紙本来の強度を定めるものであり、印刷用紙PAの紙質、又は厚みなどを含む。本実施形態では、図3(a)に示すように、「薄紙」、「普通紙」、「厚紙」、「マット紙」の項目に区分し、各用紙種別に対応する調整値を設定する。図3(a)で示す一例では、用紙種類が「薄紙」である場合には、印刷用紙PAの強度は低いため、調整値を「+3」に設定する。用紙種類が普通紙である場合には、調整値を「0」に設定する。用紙種類が「厚紙」やコーティングされている「マット紙」である場合には、印刷用紙PAの強度は高いため、調整値を「−3」に設定する。
図3(b)は、印刷環境と調整値との関係を示したテーブルである。ここで、「印刷環境」とは、印刷用紙の強度が変化し得る外部起因情報を示したものであり、装置内の湿度や温度などが含まれる。図3(b)に示す例では、筐体10内の湿度と調整値との関係を示している。そして、本実施形態では、所定の湿度α及び湿度βを設定して、「湿度β以下」、「湿度β以上、かつ湿度α以下」、「湿度α以上」に区分し、各区分に対応する調整値を設定する。
ここで、湿度が「湿度α以上」である場合、筐体内の湿度が高いために搬送される印刷用紙PAの強度は低下する。そのため、調整値を「+2」に設定する。また、「湿度β以下」である場合には、筐体内部は乾燥しているため、印刷用紙PAの強度に変化はない。そのため、調整値を「0」に設定する。その中間である「湿度β以上、かつ湿度α以下」ついては、調整値を「+1」に設定する。なお、湿度α及び湿度βの値は変更可能であり、使用する印刷用紙PAに応じてその値を変化させることもできる。また、図示していないが、印刷環境には、温度情報も含むことができ、筐体10内の温度に対する調整値を同様なテーブルで設定することもできる。
図3(c)は、印字率と調整値との関係を示したテーブルである。ここで、「印字率」とは、印刷用紙の印刷可能領域全体に対する印字面積の割合を示している。印刷用紙表面の印字率が高いということは、インク量が多く使用されて印刷用紙PAの強度が低くなるからである。そして、本実施形態では、印字率が高い順に「大」、「中」、「小」と区分するとともに、印字されていない場合も「0」と区分し、各印字率に対応する調整値を設定する。なお、各区分内での印字率の範囲は、各区分で均等であってもよく、区分に応じて変動してもよい。そして、印字率が「大」の場合は、多くインクが使用されて印刷用紙PAの強度は低くなるため、調整値を「+3」に設定する。印字率が「小」の場合は、ある程度のインクが使用されて印刷用紙PAの強度は若干弱くなるため、調整値を「+1」に設定する。また、その中間である「中」の印字率については、調整値を「+2」に設定する。印字率が「0」の場合は、強度の変化はないので、調整値を「0」に設定する。このように、印字条件で強度が低下する場合は、調整値を多く設定している。
なお、本実施形態では、これら印字条件のうち、1つの印字条件のみを選択してもよく、2以上の印字条件を組み合わせてもよい。2以上の印刷条件を組み合わせる場合には、各印刷条件で選択された調整値を合計したものが算出される。
一方、図4では、上記調整値と、弛み量との関係を定義する。ここで、「弛み量」とは、印刷用紙PAの先端部に形成させる弛みの量であり、本実施形態では、通常時に形成される弛みの量に対してどの程度弛み量を弱めるかを定めている。図4に示す一例では、「大弱」、「中弱」、「小弱」、及び「調整無し」に区分している。そして、図4に示すように、調整値が「+5」以上である場合、印刷用紙PAの強度が弱いため、弛み量を一番弱くする設定である「大弱」に設定する。また、調整値が「+1〜+2」である場合、弛み量を多少弱くする「小弱」に設定する。調整値が「+3〜+4」である場合、その中間の弛み量である「中弱」に設定する。また、合計の調整値が「0」の場合は、弛み量を調整しない「調整無し」に設定する。
なお、「大弱」、「中弱」、「小弱」、及び「調整無し」には、それぞれ通常時の弛み量に対する倍率などが記録されているものとし、「大弱」が最も弛み量が小さくなるような倍率(例えば、0.5倍)が設定され、「中弱」、「小弱」の順に弛み量が小さくなるように設定される。なお、「調整無し」に記録される倍率は等倍である。
CPU55は、各部の駆動を制御する演算処理装置であり、画像処理に特化したデジタル信号処理を行って印刷を実行する。このCPU55は、画像形成制御機能と、色変換回路機能とを備えている。色変換回路機能としては、RGB印刷画像をCMYK印刷画像に変換する回路であり、各色についての印刷画像に基づいて、画像形成制御機能に印刷を実行させる。画像形成制御機能としては、各色のインクヘッドの駆動や、搬送経路の駆動部の動作を制御し、画像形成処理全体を制御するものであり、スケジューリングに従ったタイミング及び印字速度で画像形成を行う。
また、CPU55は、印刷装置内の各経路に設けられた各部(給紙部2、各搬送部、及び各排紙部)を制御する機能(請求項の搬送制御部に相当)を有し、決定されたスケジュールに応じて各部を駆動させ、印刷用紙PAを搬送経路に沿って搬送させる。特に、CPU55は、反転部7で表裏反転された印刷用紙PAの裏面を印刷する際、調整値テーブル及び制御テーブルを参照し、表面に対する印字条件に応じたレジストローラ21に対する印刷用紙PAの搬送を制御する。このレジストローラ21に対する印刷用紙PAの搬送制御とは、レジストローラ21への突き当て速度の調整、又は印刷用紙PAがレジストローラ21に突き当てられた後における搬送量の調整のいずれかが含まれ、いずれかの調整によって、印刷用紙に形成される弛みの弛み量を調整する制御である。
ここで、「搬送量の調整」には、再給紙ローラ49の制御、及びレジストローラ21の制御が含まれる。再給紙ローラ49の制御としては、突き当て後における印刷用紙の搬送速度、又は搬送時間を調整するものが含まれる。また、レジストローラ21の制御としては、用紙の突き当てに際し、レジストローラ21の停止及び再駆動させるタイミングを早めたり遅めたりなどの調整が含まれる。本実施形態では、突き当て速度の調整、又は搬送量の調整を行うことで、レジストローラ21で形成される印刷用紙PAの弛み量を低減させる。
なお、突き当て速度の調整、又は搬送量の調整は、合計された調整値に基づいて制御テーブルを参照することで決定される。CPU55は、「大弱」、「中弱」、「小弱」、及び「調整無し」に設定された弛み量(基準値に対する倍率など)に応じて、例えば、再給紙モータ50を駆動制御して、レジストローラ21に突き当てされる際の速度を遅くしたり速くしたりする。また、突き当てられて印刷用紙PAを送り出す搬送量を少なくしたり多くしたりする。具体的に、合計の調整値がプラスである「大弱」、「中弱」、「小弱」の場合には、突き当て速度を遅くしたり、又は搬送量を少なくしたりすることで弛み量と通常時よりは少なくなるように制御する。一方、調整値が「0」である場合には、搬送速度及び搬送量は基準値のままである。なお、図示していないが、合計の調整値がマイナスである場合には、突き当て速度を速くしたり、搬送量を多くしたりことで、弛み量と通常より多くするように制御する。これにより、厚紙など強度が高く弛みが形成されにくい用紙についても対応可能である。
(印刷搬送の動作)
次に、印刷搬送の動作について説明する。印刷動作を開始すると、給紙台11及び給紙部2における複数の給紙台12のいずれかから給紙経路RSに沿って搬送された未印刷の印刷用紙PAが、レジストローラ21によって搬送印刷部3へ搬送される。搬送印刷部3において、印刷用紙PAは、ベルト搬送部23によって搬送されつつ、インクジェットヘッド部25から吐出されるインクにより印刷される。
片面印刷の場合、片面印刷済みの印刷用紙PAは、ベルト搬送部23から上昇搬送部4へ搬送され、上昇搬送部4の搬送ローラ28によって水平搬送部5に搬送された後、切替部33によって排紙経路RDへ導かれる。その後、印刷用紙PAは、排紙ローラ41によって排紙台43へ排紙される。
両面印刷の場合、片面印刷された印刷用紙PAは、水平搬送部5に搬送された後、切替部33によって反転経路RRへ導かれる。反転部7において、印刷用紙PAは、切替ゲートによって反転ローラ46へ導かれ、反転ローラ46によってスイッチバック部48へ搬入される。その後、印刷用紙PAは、反転ローラ46によりスイッチバック部48から搬出されるとともに、切替ゲートによって再給紙ローラ49に導かれる。そして、印刷用紙PAは、再給紙ローラ49によってレジストローラ21へ搬送される。この際、レジストローラ21には、印刷用紙PAの先端が突き当てられ、印刷用紙PAには弛みが形成される。この際、CPU55では、印字条件に応じて、レジストローラ21に対する印刷用紙PAの搬送を制御して弛み量を調整する。
その後、弛み量を調整された印刷用紙PAは、レジストローラ21によって搬送印刷部3へ送り出される。ここで、印刷用紙PAは、反転部7によって反転されているので、未印刷面である裏面がインクジェットヘッド部25に向けられている。搬送印刷部3において、印刷用紙PAは、ベルト搬送部23によって搬送されつつ、インクジェットヘッド部25から吐出されるインクにより裏面が印刷される。両面印刷済みの印刷用紙PAは、上述した片面印刷の場合と同様に、排紙台へ排紙される。
次いで、レジストローラ21に対する印刷用紙PAの搬送制御について説明する。図5は、レジストローラ21に対する印刷用紙PAの搬送制御を示すフローチャートである。
先ず、CPU55では、印刷ジョブが入力されると(ステップS101)、その印刷処理が両面印刷であるか否かを判断する(ステップS102)。ここで、印刷ジョブが片面印刷である場合には(S102における“NO”)、レジストローラ21に対する印刷用紙PAの搬送は、通常の設定値に基づいて制御される(S109)。一方、印刷ジョブが両面印刷である場合には(S102における“YES”)、CPU55は、各印字条件を取得する(S103)。
具体的に、CPU55は、湿度センサ37や温度センサ36で検出された湿度情報や温度情報を印刷環境として取得する。また、CPU55は、印刷ジョブ中に含まれる選択された給紙台の情報に基づいてHDD58を参照して、給紙台と関連付けられた印刷用紙の情報を印刷用紙PAの種類として取得する。さらに、CPU55は、印刷ジョブ中の画像データから表面の印字率を算出して、印刷用紙表面の印字率として取得する。
その後、CPU55では、各印字条件に応じた調整値テーブルを参照し(S104)、印字条件の区分に該当する調整値をカウントする(S105)。その後、CPU55は、全ての印字条件に基づいて調整値の有無を判断したかを判断し(S106)、判断すべきほかの印字条件がある場合には(S106における“NO”)、ステップS103〜ステップS105までの処理を繰り返し行う。一方、全ての印字条件に基づいて調整値の有無を判断した場合には(S106における“YES”)、各印字条件で抽出した調整値を合計する(S107)。なお、判断すべき印字条件は、1つの印字条件のみでもよく、2以上の印字条件の組み合わせも種々選択可能である。いずれの印字条件を選択するかは、予め設定されているものとし、また、ユーザー操作によって変更することもできるものとする。
その後、CPU55は、合計された調整値に基づいて、図4に示す制御テーブルを参照して、該当する駆動制御内容を選択する(S108)。その後、CPU55は、選択された駆動制御内容の弛み量となるように、突き当て速度の調整、又は搬送量の調整を行い、レジストローラ21に対する印刷用紙PAの搬送を制御する。
具体的には、CPU55は、再給紙モータ50を駆動制御して、レジストローラ21への突き当て速度を速くしたり遅くしたりする。また、CPU55は、印刷用紙PAがレジストローラ21に突き当てられた後における搬送量を増大させたり低減させたりする。また、レジストモータ22を駆動制御して、停止していたレジストローラ21の駆動を再開させるタイミングを通常より早めたり遅めたりする。
なお、突き当て速度を遅くするタイミングとしては、印刷用紙PAがスイッチバック部48から搬出されて、再給紙ローラ49に達したことを用紙センサ45で検出したタイミングとすることができる。また、突き当て後における搬送量を低減するタイミングは、印刷用紙PAがレジストローラ21に達したことをレジストローラ21の上流に位置する用紙センサ26で検出したタイミングとすることができる。なお、合計された調整値が0である場合は、調整無しと判断されて、通常の搬送速度又は通常の搬送量で搬送されることとなる。
その後、印刷用紙PAは、レジストローラ21によって搬送印刷部3へ送り出される。ここで、印刷用紙PAは、反転部7によって反転されているので、未印刷面である裏面がインクジェットヘッド部25に向けられている。搬送印刷部3において、印刷用紙PAは、ベルト搬送部23によって搬送されつつ、インクジェットヘッド部25から吐出されるインクにより裏面が印刷される。両面印刷済みの印刷用紙PAは、上述した片面印刷の場合と同様に、排紙台へ排紙される。
(作用・効果)
以上説明したように、上述した本実施形態によれば、用紙搬送方向における印刷用紙PAの先端がレジストローラ21に突き当てられるので、印刷用紙PAの先端側に弛みが形成され、斜行補正が行われる。この際、CPU55は、印字条件に応じて、レジストローラ21への突き当て速度の調整、又は印刷用紙PAがレジストローラ21に突き当てられた後における搬送量の調整を行って、レジストローラ21に対する印刷用紙PAの搬送を制御するので、強度が低くなっている印刷用紙PAに対する斜行補正時の負荷を低減させて、用紙ジャムの発生を防止することができる。
特に、本実施形態では、印刷用紙PAの種類、筐体10内の温度や湿度などの印刷環境、印刷用紙表面の印字率などの各印字条件に応じて、レジストローラ21で形成される弛みを調整しているので、様々な印字条件に起因して強度が低下した印刷用紙PAに対する負荷を低減させて、用紙ジャムの発生を防止することができる。
特に、本実施形態では、印刷環境、印刷用紙PAの種類、及び印自立など、2以上の印字条件を組み合わせてレジストローラ21に対する印刷用紙PAの搬送を制御しているので、より適切な調整が可能となる。
なお、本実施の形態では、インクジェット方式の印刷装置1について説明したが、印刷用紙を搬送しつつ印刷を行うほかの方式の印刷装置にも本発明は適用可能である。
また、本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
例えば、上述した実施形態では、印字条件として、用紙種類、印刷環境、及び印字率を用いて説明したが、これ以外の印字条件を用いて弛み量を調整することもできる。ここでは、印字条件として、印刷用紙の表面に対する印字位置を用いて弛み量を調整する場合を説明する。
この「印字位置」とは、印刷可能領域における印字の分布を示したものであり、用紙上において印字された位置や範囲、面積などにより定められ、画像データを解析することで特定される。一方、HDD58には、レジストローラ21に突き当てられ、弛まされる範囲である印刷用紙PAの弛み形成範囲Aについての情報が記録されている。この「弛み形成範囲A」とは、図6に示すように、印刷用紙の表面としては用紙搬送方向の後端側である。印刷用紙PAは、反転部7のスイッチバック部48により反転され、裏面印刷時には、表面の後端側が先端側となってレジストローラ21に再給紙されるためである。
そして、CPU55は、画像データを解析して弛み形成範囲A内に印字されるか否かを判断し、印字される場合には調整必要ありと設定し、範囲A内に画像が印字されない場合には調整無しに設定する。ここで、この印字位置のみで弛み量を調整する場合は、調整するか否かの判断となり、調整ありの場合には、予め設定された制御値に基づいて、再給紙ローラ49又はレジストローラ21を調整する。
一方、上記他の印字条件を組み合わせて弛み量を調整することもできる。この場合、HDD58内には、図3に示すような調整値テーブルを記憶する。調整値テーブルとしては、弛み形成範囲Aにおける印字率に応じて項目を「大」、「中」、「小」及び「0」とに区分し、各区分に応じて調整値を設定する。なお、設定する調整値は任意であるが、弛み形成範囲Aの印字率が「0」である場合、用紙の強度に変化はないので調整値は0となる。そして、CPU55は、画像データを参照して、弛み形成範囲A内の印字率を算出し、算出された印字率に基づいて調整値を決定する。そして、その他の印字条件も含めた合計の調整値に基づいて、制御テーブルを参照し、弛み量を決定する。
このように、弛みが形成される直接の部分である弛み形成範囲Aに対する印字位置を印字条件として判断することで、より適切な弛み量の調整を行うことができる。なお、弛み形成範囲Aにおける印字率に基づいて調整値を選択する場合には、図3(c)に示す印刷可能領域全体に対する印字率についての判断を省略してもよい。このように、弛み形成に影響が少ない弛み形成範囲A以外の領域について印字率の判断を省略することで処理を高速化することができる。
PA…印刷用紙
RC…通常経路
RD…排紙経路
RR…反転経路
RS…給紙経路
1…印刷装置
2…給紙部
3…搬送印刷部
4…上昇搬送部
5…水平搬送部
6…排紙部
7…反転部
8…入力表示部
9…制御部
10…筐体
11…サイド給紙台
12…内部給紙台
13…サイド給紙ローラ
14…サイド給紙モータ
15…内部給紙ローラ
16…内部給紙モータ
17…合流給紙ローラ
18…合流給紙モータ
21…レジストローラ
22…レジストモータ
23…ベルト搬送部
24…ベルトモータ
25…インクジェットヘッド部
26…用紙センサ
28…上昇搬送ローラ
29…上昇モータ
31…水平搬送ローラ
32…水平モータ
33…切替部
36…温度センサ
37…湿度センサ
41…排紙ローラ
42…排紙モータ
43…排紙台
44…排紙センサ
45…用紙センサ
46…反転ローラ
47…反転モータ
48…スイッチバック部
49…再給紙ローラ
50…再給紙モータ
55…CPU
58…HDD
59…I/Oポート

Claims (3)

  1. 用紙反転経路を含む循環搬送経路を有し、一方の面に印刷された印刷用紙を、前記循環搬送経路を循環搬送することで表裏反転させ、他方の面に印刷を行う印刷装置であって、
    前記循環搬送経路に沿って前記印刷用紙を搬送させる搬送部と、
    前記循環搬送経路における前記用紙反転経路の下流において、用紙搬送方向における前記印刷用紙の先端が突き当てられるレジスト部と、
    前記一方の面の印字条件に応じて、前記レジスト部に対する前記印刷用紙の搬送を制御する搬送制御部と
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記印字条件には、印刷用紙の種類、前記一方の面に対する印字率、印字位置、印刷環境のいずれかが含まれることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記搬送制御部による前記搬送部の制御には、前記レジスト部への突き当て速度の調整、又は前記印刷用紙が前記レジスト部に突き当てられた後における搬送量の調整のいずれかが含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
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