JP2016101972A - 容器 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、プルリングを引っ張ることなしに、オーバーキャップを回動して持ち上げるだけで、中栓の注ぎ口内に形成された栓体を除去できるように構成された容器が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
この問題は、栓体を均等に引き上げているために、プルリングのように一個所に切断しようとする力が加わらないことに起因した。
この問題を解消するために、栓体に回転力を付与して破断可能な弱化部を切断することも考えられるが、新たに、栓体とオーバーキャップとの位置合わせが必要となるという問題が生じた。
傾斜壁7は、四辺の辺部7aと4個の角部7bとから形成されており、辺部7aの中央部には、係合凹部9が凹設されている。
外筒12の内周面下端部には、口筒部1の係合突条4と係合する係合部13が形成されている。
天壁14は、側周面14aが外筒12の外周面と同心円状に形成されており、図3(a)に示すように、側周面14aの上下および左右の4個所は、位置決め手段として、直線状の切欠面14bが形成されている。
天壁14の下面には、内筒11の内周上部と接続する三角リブ18が放射状に複数形成されており、補強リブとして機能する。
なお、本実施例では、切欠面14bは、容器本体Aの肩部2および胴部3が略四角形に形成されているため4個所に形成されているが、少なくとも1個所に形成されていればよい。
また、本実施例では、図4に示すように、三角リブ18の数を12本としているが、これよりも少ない本数でも、多い本数でも構わない。
なお、本実施例では、外歯21の数を4本としているが、これよりも少ない本数でも、多い本数でも構わない。
嵌入ボス部28の外側には、閉蓋時に注出筒15の内周を密封する筒状の密封リング29が垂設され、密封リング29の内周面には、縦方向に4本の内歯30が形成されている。
さらに、密封リング29の外側には、中筒壁31が垂設され、中筒壁31は、外径寸法が天壁14の側周面14aの外径よりも大きく、外筒12の外径よりも小さく設定されている。
なお、本実施例においては、内歯30の数を4本としているが、前述した外歯21の数と同様に、これよりも少ない本数でも、多い本数でもよく、外歯21と同数設けることが好ましい。
辺部26aの内面中央部には、中筒壁31の外周から頂壁25の裏面を経て外周壁26の下端近傍まで延びる係止リブ32が設けられている。
係止リブ32は、中央部に栓体Cの装着部B1を構成する上壁10および外筒12をガイドする第1テーパ部32bが形成され、下方部に容器本体Aの肩部2をガイドする第2テーパ部32cが形成されている。
係止リブ32の下端部は、先端部が肩部2の傾斜壁7に設けたいずれかの係合凹部9に係合する係止部33が形成され、係止リブ32の内側壁32aには、所定の位置に、閉蓋時に上部が容器本体Aのネックリング5の外周下部に係合する係止突部34が設けられている。
本実施例のオーバーキャップを備えた容器は、内容物が充填された容器本体Aの口筒部1に中栓Bを打栓して装着した後、中栓Bを覆うように、容器本体AにオーバーキャップCを被冠することにより、作業が完了する。
このように、容器本体Aに対して中栓Bを所定の位置関係をもって装着することにより、打栓工程の後、オーバーキャップCの被冠のために、外周壁26を容器本体Aの傾斜壁7の形状に合わせてオーバーキャップCを上から押し込む際に、密封リング29内周の内歯30は、筒状壁19外周の外歯21がない空間に入り込み、内歯30(オーバーキャップ内面に設けられる部材)と外歯21(中栓表面に設けられる部材)とが衝突(干渉)して栓体17を下方に押し込むことにより弱化部16が破断するのを防止できる。
本実施例では、係止リブ32の中央部に第1テーパ部32bが形成されているので、中栓Bの上壁10および外筒12に対するセット性が向上し、さらに、下方部に第2テーパ部32cが形成されているので、容器本体Aの肩部2に対するセット性が向上する。
なお、本実施例では、中栓Bの打栓工程の後、オーバーキャップCの被冠工程を行うようにしているが、まず、位置決めされた中栓Bに対してオーバーキャップCを被冠し、次いで、オーバーキャップCと一体化された中栓Bを容器本体Aに打栓することも可能である。
オーバーキャップCを回動させると、オーバーキャップCの係止リブ32の係止部33が、傾斜壁7の係合凹部9から離れ、傾斜壁7の表面に当接することによって、外周壁26の辺部26aを変形させるとともに、オーバーキャップCが持ち上がる。
オーバーキャップCが持ち上がると、容器本体Aのネックリング5の外縁と、オーバーキャップC内方の係止リブ32の内側壁32aとの係合が外れ、オーバーキャップCが容器本体Aから外れ、開蓋される。
その際に、中栓Bから切り離される栓体17は、筒状壁19にオーバーキャップCの嵌入ボス部28が嵌入することにより、そのままオーバーキャップCに保持される。
その際に、オーバーキャップCの密封リング29は、内周に中栓Bから破断された栓体17を嵌入ボス部28に保持した状態で、中栓Bの注出筒15の内周に挿入され、容器内を密封する。
本実施例では、栓体17の下側面にテーパ部17aが形成されていることより、オーバーキャップCを装着する際にオーバーキャップCが多少傾いていても、栓体17の下側面のテーパ部17aが案内することにより注出筒15の先端部に衝突するのを防止できる。
さらに、オーバーキャップ被冠工程と同様に、係止リブ32に第1テーパ部32bおよび第2テーパ部32cが形成されているので、栓体Cおよび容器本体Aに対するセット性が向上する。
また、オーバーキャップと容器本体とを位置合わせして上方から押し込むことで閉蓋し、オーバーキャップを回動することで開蓋する構成の容器であれば、内容物の如何にかかわらず、広く使用することができる。
B 中栓
B1 装着部
B2 注出部
C オーバーキャップ
1 口筒部
2 肩部
3 胴部
4 係合突条
5 ネックリング
6 肩壁
7 傾斜壁
7a 辺部
7b 角部
8 段部
9 係合凹部
10 上壁
11 内筒
12 外筒
13 係合部
14 天壁
14a 側周面
14b 切欠面(位置決め手段)
15 注出筒
16 弱化部
17 栓体
17a テーパ部
18 三角リブ
19 筒状壁
19a 外周面
20 嵌合凸条
21 外歯
25 頂壁
26 外周壁
26a 辺部
26b 角部
27 嵌合部
28 嵌入ボス部
29 密封リング
30 内歯
31 中筒壁
32 係止リブ
32a 内側壁
32b 第1テーパ部
32c 第2テーパ部
33 係止部
34 係止突部
Claims (7)
- 容器本体の口筒部に装着される中栓と、中栓を被冠するオーバーキャップとを備えた容器において、
容器本体は、円筒状の口筒部と、口筒部の下端に連設され、横断面形状が複数の辺部と角部とからなる多角形状に形成される肩部および胴部とを備え、
中栓は、口筒部に装着する装着部と、位置決め手段とを備え、
オーバーキャップは、頂壁と、口筒部および肩部を被冠し、横断面形状が複数の辺部と角部とからなる多角形状に形成される外周壁とを備え、
口筒部に中栓を装着する際に、容器本体に対して中栓の装着位置を位置決めすることを特徴とする容器。 - 位置決め手段は、中栓に形成される切欠面であることを特徴とする請求項1に記載の容器。
- 中栓は、内容物を注出する注出部を備え、
切欠面は、注出部に形成されることを特徴とする請求項2に記載の容器。 - 注出部は、容器本体開口部を閉塞する天壁と、天壁から立設される注出筒とを備え、
天壁は、側周面に切欠面が形成されることを特徴とする請求項3に記載の容器。 - 注出部は、注出筒の内周近傍に破断可能な弱化部を介して接続される栓体を備え、
栓体は、上部中央に筒状壁が立設され、筒状壁の上端内周には、嵌合凸条が形成されるとともに、筒状壁の外周面には、外歯が形成され、
オーバーキャップは、頂壁の裏面中央から嵌入ボス部が垂設され、
嵌入ボス部の外側には、閉蓋時に注出筒を密封する密封リングが垂設され、
密封リングの内周面には、内歯が形成されることを特徴とする請求項4に記載の容器。 - 栓体は、下側面にテーパ部が形成されることを特徴とする請求項5に記載の容器。
- オーバーキャップは、外周壁の辺部の内面に、頂壁の上端から外周壁の下端部近傍まで延びる係止リブが設けられ、
係止リブは、栓体の装着部をガイドする第1テーパ部と、容器本体の肩部をガイドする第2テーパ部とが形成されることを特徴とする請求項5または6に記載の容器。
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