JP2016101262A - 容器、容器の中蓋、及び、容器詰め商品 - Google Patents

容器、容器の中蓋、及び、容器詰め商品 Download PDF

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Abstract

【課題】中蓋を簡単な構造にでき、且つ、中蓋を容器本体から容易に取り外すことを可能とする。【解決手段】容器は、内容物50を収容する収容部11を有する容器本体10と、容器本体10の開口部10aに取り付けられて収容部11を覆う中蓋20と、を備える。中蓋20は、中蓋20の周縁部を構成しているとともに容器本体10に対して脱着可能に嵌合固定されている第1部分21と、収容部11を覆う覆い部23を含む第2部分22と、を有する。覆い部23には、覆い部23を貫通する複数の貫通穴23aが形成されている。第1部分21及び第2部分22の各々は、エラストマー又はシリコンゴムにより構成されている。第2部分22の少なくとも一部分を構成する材料の硬度は、第1部分21を構成する材料の硬度よりも小さい。【選択図】図2

Description

本発明は、容器、容器の中蓋、及び、容器詰め商品に関する。
粉体などの内容物を収容する容器としては、凹形状の収容部を有する容器本体と、収容部を覆うように容器本体に取り付けられた中蓋と、を有し、中蓋には、内容物を通過させる貫通穴が形成されているものがある。
そのような容器としては、内容物の補充(リフィル)を容易に行うことができるように、容器本体に対して容易に着脱できる構造のものがある。
例えば、特許文献1には、中蓋を容器本体に対して螺合させる構造の容器が記載されている。
また、特許文献2には、中蓋を容器本体から引っ張り上げるための取っ手が中蓋に形成され、且つ、取っ手を折りたたみ可能とするヒンジを有する容器が記載されている。
また、特許文献3には、中蓋の中央部が中蓋の周縁部に対してヒンジ結合され、中央部を開くことによって、中蓋の周縁部を容器本体から取り外すことなく内容物を補充することが可能な容器が記載されている。
特許文献4には、中蓋が、当該中蓋の周縁部と中央部の一部分とを含む第1部分と、当該中蓋の中央部の残りの部分を構成する第2部分とからなり、第2部分が第1部分に対して回転可能に連結されている容器が記載されている。この容器においては、第2部分を第1部分に対して回転させることにより、中蓋の中央部が部分的に開口するので、中蓋の周縁部を容器本体から取り外すことなく内容物を補充することが可能である。
特開2000−125928号公報 特開2004−180875号公報 特開2004−166730号公報 特開2004−222852号公報
上記の特許文献1乃至4の容器は、何れも構造が複雑である。
とはいえ、単に中蓋を容器本体に対して嵌合させるだけの構造では、中蓋を容器本体から取り外すことが必ずしも容易ではない。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、中蓋を簡単な構造にでき、且つ、中蓋を容器本体から容易に取り外すことが可能な、容器、容器の中蓋、及び、容器詰め商品に関する。
本発明は、
内容物を収容する収容部を有する容器本体と、
前記容器本体の開口部に取り付けられて前記収容部を覆う中蓋と、
を備え、
前記中蓋は、
当該中蓋の周縁部を構成し、前記容器本体に対して脱着可能に嵌合固定されている第1部分と、
前記収容部を覆う覆い部を含む第2部分と、
を有し、
前記覆い部は、前記第1部分よりも前記中蓋における内周側に配置されており、
前記覆い部には、当該覆い部を貫通する複数の貫通穴が形成され、
前記第1部分及び前記第2部分の各々は、エラストマー又はシリコンゴムにより構成され、
前記第2部分の少なくとも一部分を構成する材料の硬度は、前記第1部分を構成する材料の硬度よりも小さい容器を提供する。
また、本発明は、
内容物を収容する収容部を有する容器本体に取り付けて用いられる容器の中蓋であって、
当該中蓋の周縁部を構成する第1部分と、
前記容器本体の前記収容部を覆う覆い部を含む第2部分と、
を有し、
前記覆い部は、前記第1部分よりも当該中蓋における内周側に配置されており、
前記覆い部には、当該覆い部を貫通する複数の貫通穴が形成され、
前記第1部分及び前記第2部分の各々は、エラストマー又はシリコンゴムにより構成され、
前記第2部分の少なくとも一部分を構成する材料の硬度は、前記第1部分を構成する材料の硬度よりも小さい中蓋を提供する。
また、本発明は、
本発明の容器と、
前記収容部に収容された内容物と、
を備える容器詰め商品を提供する。
本発明によれば、中蓋を簡単な構造にでき、且つ、中蓋を容器本体から容易に取り外すことが可能である。
第1の実施形態に係る容器の分解斜視図である。 第1の実施形態に係る容器の正面断面図である。 中蓋の変形例を示す斜視図である。 第2の実施形態に係る容器の中蓋を示す平面図である。 第3の実施形態に係る容器の正面断面図である。 第4の実施形態に係る容器の中蓋を示す正面断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
〔第1の実施形態〕
図1は第1の実施形態に係る容器100の分解斜視図である。
図2(a)及び図2(b)は第1の実施形態に係る容器100の正面断面図である。なお、図2(b)では、容器本体10の収容部11に収容された内容物50を示しているが、図2(a)では内容物50の図示を省略している。
本実施形態に係る容器100は、内容物50(図2(b))を収容する収容部11を有する容器本体10と、容器本体10の開口部10aに取り付けられて収容部11を覆う中蓋20と、を備える。
中蓋20は、第1部分21と、第2部分22と、を有する。
第1部分21は、中蓋20の周縁部を構成し、容器本体10に対して脱着可能に嵌合固定されている。
第2部分22は、収容部11を覆う覆い部23を含んでいる。
覆い部23は、第1部分21よりも中蓋20における内周側に配置されている。
覆い部23には、覆い部23を貫通する複数の貫通穴23aが形成されている。
第1部分21及び第2部分22の各々は、エラストマー又はシリコンゴム(シリコーンゴム)により構成されている。
そして、第2部分22の少なくとも一部分を構成する材料の硬度は、第1部分21を構成する材料の硬度よりも小さい。
また、本実施形態に係る中蓋20は、容器本体10に取り付けて用いられる容器の中蓋20である。
以下、詳細に説明する。
容器100が収容する内容物50の形態としては、例えば粉体が挙げられるが、固体又はジェル等であっても良い。
また、内容物50の種類としては、化粧料またはベビーパウダーなどが挙げられるが、内容物50は、これらの例に限定されない。
以下、容器100が内容物50として化粧料を収容する化粧料用容器であるとともに、内容物50がルースパウダーなどの粉体の化粧料であるものとして、説明を続ける。
容器100は、容器本体10及び中蓋20の他に、中蓋20を覆うようにして容器本体10に装着される外蓋40を有する。また、中蓋20と外蓋40との間には、化粧に用いられる塗布具30(例えば、化粧料を顔に塗布するためのパフ、スポンジ、ブラシなどの塗布具)が収容されるようになっている。
容器本体10は、例えば、上方に向けて開放した凹形状に形成されている。より具体的には、容器本体10は、例えば、円筒状の周壁部と、周壁部の下端部に連接されている平板状の底面部と、を有している。容器本体10の底面部と周壁部とにより囲まれた領域の少なくとも下部によって、内容物50を収容する収容部11が構成されている。したがって、収容部11は、例えば、凹形状に形成されている。なお、容器本体10の底面部の上面は、収容部11の底面である。すなわち、収容部11は、底面を有する凹形状に形成されている。
容器本体10の周壁部の外面には、例えば、容器本体10の下部を上部よりも大径とさせる段差面が形成されている。容器本体10において、この段差面よりも上側の部分は、雄ねじ部12となっている。雄ねじ部12の外面には、外蓋40を螺合によって装着するためのねじ山(図示略)が形成されている。
一方、外蓋40は、下方に向けて開放した凹形状に形成されている。より具体的には、外蓋40は、例えば、円筒状の周壁部と、周壁部の上端に連接されている平板状の天面部と、を有している。外蓋40の周壁部の内面には、容器本体10の雄ねじ部12と螺合するねじ山(図示略)が形成されている。
上記のように、中蓋20は、当該中蓋20の周縁部を構成する第1部分21と、収容部11を覆う覆い部23を含む第2部分22と、を有する。
本実施形態の場合、中蓋20は、筒状の第1部分21と、第1部分21の下端部に連接されている平板状の第2部分22と、を含む凹形状の部分を有している。
より具体的には、例えば、中蓋20は、第1部分21及び第2部分22のみからなる簡単な構造となっており、中蓋20の第2部分22は、中蓋20における第1部分21以外の部分の全体を構成している。そして、中蓋20の全体が凹形状(皿状)に形成されている。
より具体的には、第1部分21は、例えば、筒状(例えば円筒状)の本体部21bと、本体部21bの上端部より平面視における周囲全方向に向けて張り出した鍔状部21aと、を有する。
なお、図2に示すように、本体部21bの下端部は、下方に向けて徐々に縮径している。本体部21bの下端部の縦断面形状は、下方に向けて、徐々に内方(中心側に)屈曲した丸め形状とされている。
また、第2部分22は、平板状(例えば円板状)に形成されており、第2部分22の周縁は、その全周に亘って第1部分21の下端部に連接されている。
このため、第2部分22は、凹形状の中蓋20の底面部を構成している。
なお、第1部分21の肉厚と第2部分22の肉厚とは、互いに同等となっている。
本実施形態の場合、第2部分22の全体が、収容部11を覆う覆い部23を構成している。覆い部23は、平板状(例えば円板状)に形成されていて、収容部11の底面に対して対向している。
図2に示すように、第1部分21の本体部21bの外径は、容器本体10の周壁部の内径とほぼ等しく設定されており、中蓋20における第1部分21の本体部21b及び第2部分22が容器本体10の周壁部に対して嵌入している。
第1部分21の鍔状部21aは、容器本体10の開口部10aの上縁10bに対して係合しており、第1部分21、ひいては中蓋20の全体が、(容器本体10に対して相対的に)図2に示す位置よりも下方に脱落することが規制されている。
このように、中蓋20は、容器本体10に対して嵌合固定されている。
なお、図2に示すように中蓋20が容器本体10に固定された状態で、第2部分22と容器本体10の底面部とは相互に離間している。
第2部分22と容器本体10の底面部との間の空間により収容部11が構成され、この収容部11に内容物50が収容されるようになっている。
ここで、容器100の収容部11に内容物50を収容することにより、本実施形態に係る容器詰め商品が構成される。
すなわち、本実施形態に係る容器詰め商品は、本実施形態に係る容器100と、収容部11に収容された内容物50と、を備える。
また、鍔状部21aに指や爪を引っ掛けて上に引っ張ることにより、中蓋20を容器本体10から取り外すことができるようになっている。すなわち、中蓋20は、容器本体10に対して脱着可能に嵌合固定されている。より具体的には、第1部分21は、容器本体10に対して脱着可能に嵌合固定されている。
中蓋20を容器本体10から取り外すことにより、収容部11への内容物50の補充(リフィル)を行うことができる。
ここで、上記のように、第1部分21は、硬質樹脂よりも弾性変形しやすいエラストマー又はシリコンゴムにより構成されている。このため、第1部分21は、中蓋20を容器本体10から取り外す際に、該取り外しが容易な形状へ容易に弾性変形できる。よって、容器本体10からの中蓋20の取り外しを容易に行うことができる。
また、上記のように、第1部分21及び第2部分22は、エラストマー又はシリコンゴムにより構成されており、第2部分22の少なくとも一部分を構成する材料の硬度は、第1部分21を構成する材料の硬度よりも小さいため、第2部分22の少なくとも一部分は、第1部分21よりも弾性変形し易い。このため、第2部分22が第1部分21の変形を妨げてしまうこと(第2部分22が突っ張ることなど)を抑制できる。よって、容器本体10からの中蓋20の取り外しをよりスムーズに行うことができる。
すなわち、中蓋20を容器本体10から取り外す際に第1部分21が変形するのに伴い、第2部分22が容易に変形するので、第2部分22が第1部分21の変形を妨げてしまうことを抑制でき、中蓋20の取り外しがよりスムーズとなる。
なお、中蓋20を容器本体10から取り外した後は、第1部分21が弾性復帰して元の形状に戻るとともに、第2部分22も弾性復帰して元の形状に戻るため、再び中蓋20を容器本体10に嵌め込んで装着することができる。
本実施形態の場合、第2部分22の全体について、その硬度が、第1部分21の硬度よりも小さい。このため、第2部分22が第1部分21の変形を妨げてしまうことを、より一層抑制できる。
上記のように、第2部分22の覆い部23には、当該覆い部23を貫通する複数の貫通穴23aが形成されている。
貫通穴23aの形状は特に限定されない。例えば、丸(円)、矩形、又はその他の形状とすることができる。貫通穴23aは、スリット状となっていても良い。
本実施形態の場合、例えば、複数の円形の貫通穴23aが覆い部23に形成されており、これら複数の貫通穴23aは、均一に分散して配置されている。
貫通穴23aの大きさは、特に限定されないが、例えば、直径(貫通穴23aが円形以外の場合は円相当径)が2mm以上10mm以下であることが好ましい。
また、貫通穴23aの数は、特に限定されないが、例えば、15個以上40個以下であることが好ましい。
ここで、上記のように、第2部分22の少なくとも一部分を構成する材料の硬度は、第1部分21を構成する材料の硬度よりも小さいので、第2部分22は、第1部分21よりも容易に伸縮することができる。このため、第2部分22の覆い部23が収容部11側(図2において下側)に押圧されることにより、第2部分22は、収容部11の底面(容器本体10の底面部の上面)に近づく方向へ弾性的に伸展する。
ここで、非押圧時(覆い部23が収容部11側に押圧されていない通常時)における覆い部23と収容部11の底面との距離(図2(a)に実線で示される覆い部23と収容部11の底面との距離)を距離Dとする。
覆い部23が収容部11側に押圧されることにより、例えば、覆い部23と収容部11の底面との距離(図2(a)に二点鎖線で示される覆い部23と収容部11の底面との距離)が非押圧時の距離Dの半分以下となるまで、第2部分22が伸展可能となっている。
より具体的には、例えば、覆い部23が収容部11側に押圧されることにより、当該覆い部23が収容部11の底面に接触するまで、第2部分22が伸展可能である(図2(a)参照)。
このため、使用者が塗布具30を第2部分22の覆い部23に対して押しつけて、第2部分22を収容部11側に伸展させることにより、収容部11内に収容されている内容物50(例えば、粉体の化粧料)を、貫通穴23aを通して塗布具30に付着させることができる。
よって、塗布具30に内容物50を付着させるために容器本体10をひっくり返したりする必要がない。
また、第1部分21は第2部分22よりも硬度が大きいため、容器本体10に対して十分な安定性で嵌合した状態に維持される。よって、第2部分22を押圧して伸展させたときに、鍔状部21aと容器本体10の上縁10bとの係合が外れてしまうこと、すなわち中蓋20が容器本体10の開口部10aから脱落してしまうことを抑制できる。
つまり、第2部分22の覆い部23が収容部11側に押圧されることにより、第1部分21の鍔状部21aと容器本体10との係合状態が維持されたままで、第2部分22が収容部11に近づく方向へ伸展する。
そして、第2部分22の覆い部23を収容部11側に押圧する力が解除されると、第2部分22は、図2(a)に実線で示されるように元の状態に復帰する。
第1部分21は、中蓋20を容器本体10に対して安定的に装着できる程度の硬さを有している。一方、第2部分22は、上記のように塗布具30を第2部分22に対して押しつけることによって塗布具30に内容物50を付着させることができるように、柔らかく(伸展しやすく)形成されている。
硬度計(テクロック・デュロメータ(GS−709N A形式))を用いて、ASTM D2240に準拠して硬度(ゴム硬度)を測定したとき、第1部分21の材料のショアA硬度は、30以上100以下が好ましく、50以上90以下が更に好ましい。また、第2部分22の材料のショアA硬度は、0以上50以下が好ましく、10以上30以下が更に好ましい。すなわち、ここでいうゴム硬度は、材料状態で測定したときの値である。第1部分21の材料と第2部分22の材料とでゴム硬度(ショアA硬度)が10以上離れていることが好ましく、20以上離れていることが更に好ましい。
ゴム硬度の測定は、具体的には、下記の方法で行う。
先ず、第1部分21を構成する材料から、測定試料(試験片)を成形して作成する。同様に、第2部分22を構成する材料から、測定試料を成形して作成する。
測定試料は、例えば、6mm以上の厚さに形成する。
測定試料を水平に配置し、硬度計の加圧面を、測定試料の上面の真上から一定速度で下降させ、測定試料の上面に対して垂直に押し付ける。そして、硬度計の加圧面と測定試料との密着後の瞬間に示指する最大値をゴム硬度とする。測定点は、測定試料の端から12mm以上内側とし、測定点間距離を6mm以上離す。測定試料は、25mm×25mm以上が好ましく、測定環境は、温度23±2度、湿度50±5%が好ましい。
なお、測定試料は、製造された中蓋20から切り出して作製しても良い。この場合、測定試料は、例えば、上面が平坦となるように測定台等に貼り付けた状態で、また、必要に応じて上記厚さになるように重ねる等調整し、測定に供することができる。
ここで、中蓋20の第1部分21と第2部分22とは、例えば、いわゆる二色成形と呼ばれる成形方法によって相互に一体成形されている。すなわち、中蓋20は、第1部分21と第2部分22とが一体成形されることにより構成されている。この場合、中蓋20を簡単に作製することができ、且つ、第1部分21と第2部分22との良好な接合性が容易に得られる。
ここで、一体成形とは、互いに異なる材料により構成される部分(本実施形態では、中蓋20の第1部分21と第2部分22)を一つの部材(本実施形態では中蓋20)として一体化させる成形手法である。
また、二色成形とは、互いに同類の材料(本実施形態では、それぞれエラストマー又はシリコンゴムであるゴム同士)でありながら異なる物理的性質(本実施形態では、硬度)を示す2種類の材料を一体に成形する手法である。
第1部分21と第2部分22とを一体成形する場合において、第1部分21がエラストマーにより構成されている場合、第2部分22もエラストマーにより構成されていることが好ましい。すなわち、第1部分21は第1エラストマーにより構成され、第2部分22は第1エラストマーよりも硬度が小さい第2エラストマーにより構成されていることが好ましい。
同様に、第1部分21と第2部分22とを一体成形されている場合において、第1部分21がシリコンゴムにより構成されている場合、第2部分22もシリコンゴムにより構成されていることが好ましい。すなわち、第1部分21は第1シリコンゴムにより構成され、第2部分22は第1シリコンゴムよりも硬度が小さい第2シリコンゴムにより構成されていることが好ましい。
このように、第1部分21と第2部分22とを互いに同種の材料により構成することにより、第1部分21と第2部分22とのより良好な接合性が得られる。
第1部分21及び第2部分22を構成するエラストマーとしては、とくに限定されないが、例えば、アクリル系エラストマー、ブタジエン系エラストマー、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、アミド系エラストマー、ウレタン系エラストマー、エステル系エラストマー、イソプレン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマー、アミド系エラストマー、天然ゴム系エラストマー、フッ素ゴム系エラストマー等が挙げられ、これらの中でもスチレン系エラストマーが好ましい。
第1部分21及び第2部分22を構成するシリコンゴムとしては、とくに限定されないが、例えば、メチル系シリコンゴム、メチルビニル系シリコンゴム、メチルフェニル系シリコンゴム、メチルビニルフェニル系シリコンゴム、フッ素系シリコンゴム等が挙げられ、これらの中でもメチルビニル系シリコンゴムが好ましい。
なお、本実施形態は、第1部分21と第2部分22とが一体成形されている例に限定されない。例えば、第1部分21と第2部分22とは、相互に接着固定されることにより一体化されていても良いし、相互に嵌合固定されることにより一体化されていても良いし、或いは、ヒートシール(熱溶着)により一体化されていても良い。
上記のように、一体成形とは、互いに異なる材料により構成される部分を一つの部材として一体化させる成形手法である。
以上のような第1の実施形態によれば、中蓋20は、中蓋20の周縁部を構成しているとともに容器本体10に対して脱着可能に嵌合固定されている第1部分21と、収容部11を覆う覆い部12を含む第2部分22と、を有する。覆い部23は、第1部分21よりも中蓋20における内周側に配置されている。覆い部23には、覆い部23を貫通する複数の貫通穴23aが形成され、第1部分21及び第2部分22の各々は、エラストマー又はシリコンゴムにより構成され、第2部分22の少なくとも一部分を構成する材料の硬度は、第1部分21を構成する材料の硬度よりも小さい。
よって、中蓋20が容器本体10に対して嵌合固定される構造であるため、中蓋20及び容器本体10を簡単な構造にできる。
また、中蓋20を容器本体10から容易に取り外すことが可能となる。すなわち、硬質樹脂よりも弾性変形しやすいエラストマー又はシリコンゴムにより構成されている第1部分21を容器本体10から容易に取り外すことができる。また、第2部分22の少なくとも一部分は第1部分21よりも更に硬度が小さいため、容器本体10からの第1部分21の取り外しの際に第2部分22が第1部分21の変形を妨げてしまうこと(第2部分22が突っ張ることなど)を抑制できる。よって、容器本体10からの中蓋20の取り外しをより容易に行うことができる。
要するに、中蓋20を簡単な構造にでき、且つ、中蓋20を容器本体10から容易に取り外すことが可能となる。
また、第2部分22の少なくとも一部分の硬度は、第1部分21の硬度よりも小さいので、第2部分22は、第1部分21よりも容易に伸縮することができる。このため、使用者が塗布具30を第2部分22の覆い部23に対して押しつけて、第2部分22を収容部11側に伸展させることにより、収容部11内に収容されている内容物50を、貫通穴23aを通して塗布具30に付着させることができる。よって、塗布具30に内容物50を付着させるために容器本体10をひっくり返したりする必要がない。なお、塗布具30に内容物50を付着させるために第2部分22を伸展させた後、覆い部23を押圧する力を解除すると、第2部分22は弾性復帰して元の形状に戻る。
また、第1部分21は第2部分22よりも硬度が大きいため、容器本体10に対して十分な安定性で嵌合した状態に維持される。よって、第2部分22を押圧して伸展させたときに、鍔状部21aと容器本体10の上縁10bとの係合が外れてしまうこと、すなわち中蓋20が容器本体10の開口部10aから脱落してしまうことを抑制できる。
また、第1部分21と第2部分22とが相互に一体成形されている場合、中蓋20を容易に製造することができるとともに、第1部分21と第2部分22との十分な接合強度を容易に得ることができる。
また、収容部11は、底部を有する凹形状に形成されている。また、第2部分22は、例えば、覆い部23が収容部11側に押圧されることにより、覆い部23と収容部11の底面との距離が非押圧時の距離D(図2(a))の半分以下となるまで、伸展可能である。
よって、使用者が塗布具30を第2部分22の覆い部23に対して押しつけて、第2部分22を収容部11側に伸展させることにより、収容部11内に収容されている内容物50を、貫通穴23aを通して塗布具30に付着させることができる。
より具体的には、例えば、覆い部23が収容部11側に押圧されることにより、覆い部23が収容部11の底面に接触するまで、第2部分22が伸展可能である。この場合、塗布具30を介して覆い部23を収容部11側に押圧することにより、収容部11の底部付近に存在する化粧料(内容物50)を塗布具30に付着させることができる。よって、収容部11内の化粧料を無駄なく使い切ることが可能である。
<変形例1>
図3(a)は中蓋20の変形例1を示す斜視図である。
変形例1に係る中蓋20の第1部分21は、鍔状部21aの内縁より内方に向けて突出している摘み片24を有する。このため、使用者は、摘み片24を摘んで中蓋20を持ち上げることにより、容易に中蓋20を容器本体10から取り外すことができる。
なお、変形例1に係る中蓋20は、その他の構成については、上記の第1の実施形態に係る中蓋20と同様である。
<変形例2>
図3(b)は中蓋20の変形例2を示す斜視図である。
変形例2に係る中蓋20の第1部分21は、互いに対向する配置とされた一対の摘み片24を有する点で、上記の第1の実施形態に係る中蓋20と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る中蓋20と同様に構成されている。
変形例2に係る中蓋20によれば、使用者は、どちらか摘みやすい方の摘み片24を摘んで中蓋20を持ち上げることにより、中蓋20を容器本体10から取り外すことができるため、摘み片24を摘みやすくするために容器本体10を回転させる必要をなくしたり、或いは、摘み片24を摘みやすくするために必要な容器本体10の回転量を少なくしたりすることができる。
なお、中蓋20は、3つ以上の摘み片24を有していても良い。その場合、例えば、各摘み片24を等角度間隔に配置することができる。
〔第2の実施形態〕
図4は第2の実施形態に係る容器100の中蓋20を示す平面図である。
本実施形態に係る中蓋20は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る中蓋20と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る中蓋20と同様に構成されている。
また、本実施形態に係る容器100及び容器詰め商品は、上記の第1の実施形態に係る中蓋20に代えて本実施形態に係る中蓋20を備えている点で、上記の第1の実施形態に係る容器100及び容器詰め商品と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る容器100及び容器詰め商品と同様に構成されている。
本実施形態の場合も、第2部分22の全体が、収容部11を覆う覆い部23を構成している。
したがって、覆い部23の少なくとも一部分を構成する材料の硬度は、第1部分21を構成する材料の硬度よりも小さい。そして、覆い部23が収容部11側に押圧されることにより、覆い部23が伸展する。
本実施形態の場合、覆い部23を収容部11側に押圧して覆い部23を伸展させた状態では、覆い部23を伸展させる前よりも、複数の貫通穴23aの各々の開口面積の大きさが互いに近くなるように、各貫通穴23aの配置と開口面積とが設定されている。
更には、覆い部23を収容部11側に押圧して伸展させた状態では、覆い部23を伸展させる前よりも、複数の貫通穴23aの各々の形状が互いに近い形状になるように、各貫通穴23aの配置と形状とが設定されている。
例えば、図4に示すように、非押圧時における各貫通穴23aの開口面積は、覆い部23の中心寄りの貫通穴23aほど大きく、覆い部23の周縁部寄りの貫通穴23aほど小さい。そして、覆い部23を収容部11側に押圧して覆い部23を伸展させると、各貫通穴23aの開口面積はそれぞれ非押圧時と比べて拡大する。ここで、各貫通穴23aについて、(覆い部23が伸展した状態の時の開口面積)/(非押圧時の開口面積)を拡大率と称することとすると、周縁部寄りの貫通穴23aの拡大率は、中心寄りの貫通穴23aの拡大率よりも大きい。このため、覆い部23を収容部11側に押圧して覆い部23を伸展させた状態では、覆い部23を伸展させる前よりも、複数の貫通穴23aの各々の開口面積が互いに近くなる。
また、例えば、図4に示すように、非押圧時における各貫通穴23aの平面形状は、周縁部寄り貫通穴23aについては半月状となっているのに対し、中心寄りの貫通穴23aについては、半月状の形状よりも円に近い形状(より満月に近い形状)となっている。また、各貫通穴23aにおける円弧状の部分が中蓋20の中心側に配置され、半月又はそれよりも月齢が大きい月の弦に相当する直線状または弧状の部分が中蓋20の外周側に配置されている。
このような形状の複数の貫通穴23aを有する中蓋20の第2部分22の覆い部23を収容部11側に押圧して伸展させることにより、覆い部23を伸展させる前の状態のとき(図4の状態のとき)よりも、複数の貫通穴23aの各々の形状が互いに近い形状なる。具体的には、各貫通穴23aは、図4に示すよりも円形に近い形状になり、各貫通穴23aが互いに同等の形状となる。
このため、使用者が塗布具30を第2部分22に対して押しつけて、第2部分22を収容部11側に伸展させることにより、各貫通穴23aを通して、均一に、内容物50を塗布具30に付着させることができる。よって、化粧料を使用者の顔により均一に塗布することが可能となる。
以上の第2の実施形態によれば、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる他、以下の効果が得られる。
すなわち、本実施形態の場合、覆い部23を収容部11側に押圧して覆い部23を伸展させた状態では、覆い部23を伸展させる前よりも、複数の貫通穴23aの各々の開口面積の大きさが互いに近くなるように、各貫通穴23aの配置と開口面積とが設定されていることによって、塗布具30に内容物50をより均一に付着させることができる。
また、本実施形態の場合、覆い部23を収容部11側に押圧して伸展させた状態では、覆い部23を伸展させる前よりも、貫通穴23aの各々の形状が互いに近い形状になるように、各貫通穴23aの配置と形状とが設定されている。よって、このことによっても、塗布具30に内容物50をより均一に付着させることができる。
〔第3の実施形態〕
図5は第3の実施形態に係る容器100の正面断面図である。
本実施形態に係る容器100及び容器詰め商品は、以下に説明する点で、上記の第1又は第2の実施形態に係る容器100及び容器詰め商品と相違し、その他の点では、上記の第1又は第2の実施形態に係る容器100及び容器詰め商品と同様に構成されている。
上記の第1の実施形態では、中蓋20が底面部を有する凹形状に形成されている例を説明したが、本実施形態の場合、中蓋20は、平板状に形成されており、第1部分21は、下方に向けて突出した差込片25を有している。差込片25は、例えば、平面視において環状に形成されている。本実施形態の場合、第2部分22は、差込片25よりも中蓋20における内周側に配置されていることが好ましい。より具体的には、例えば、中蓋20において、収容部11の底面と対向している部分が、第2部分22を構成している。また、第2部分22の全体が、収容部11を覆う覆い部23を構成している。
一方、容器本体10は、上縁10bに形成された嵌合凹部13を有している。嵌合凹部13に差込片25を差し込んで嵌合させることにより、中蓋20が容器本体10に対して脱着可能に嵌合固定されている。嵌合凹部13は、差込片25と対応する形状(例えば平面視において環状の形状)に形成されている。
なお、上記の第1及び第2の実施形態にも共通するが、外蓋40の内面には、雄ねじ部12のねじ山(図示略)と螺合するねじ山(図示略)が形成されており、外蓋40の少なくとも下部は、雄ねじ部12と螺合する雌ねじ部42を構成している。
第1部分21は、上方に向けて突出した摘み片26を有していることが好ましい。この摘み片26を摘んで中蓋20を引っ張り上げることにより、中蓋20を容易に容器本体10から取り外すことができる。
本実施形態の場合によっても、上記の第1又は第2の実施形態と同様の効果が得られる。
〔第4の実施形態〕
図6は第4の実施形態に係る容器100の中蓋20を示す正面断面図であり、このうち(a)は第2部分22が伸展する前の状態を示し、(b)は第2部分22が伸展した状態を示す。
本実施形態に係る中蓋20は、以下に説明する点で、上記の第1又は第2の実施形態に係る中蓋20と相違し、その他の点では、上記の第1又は第2の実施形態に係る中蓋20と同様に構成されている。
また、本実施形態に係る容器100及び容器詰め商品は、上記の第1の実施形態に係る中蓋20に代えて本実施形態に係る中蓋20を備えている点で、上記の第1の実施形態に係る容器100及び容器詰め商品と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る容器100及び容器詰め商品と同様に構成されている。
本実施形態の場合、中蓋20の第2部分22は、第1部分21に連接されている周縁部22aと、周縁部22aの内側に位置するとともに周縁部22aに連接されている中央部22bと、を有する。例えば、周縁部22aは平面視においてドーナツ状に形成され、中央部22bは平面視において円形に形成されている。
そして、周縁部22aの硬度は、中央部22bの硬度よりも小さい。
本実施形態の場合も、第2部分22の全体が、収容部11を覆う覆い部23を構成している。このため、覆い部23は、周縁部22aと、中央部22bと、を有している。
中央部22bの硬度は、第1部分21の硬度よりも小さくても良いし、第1部分21の硬度と同じであっても良いし、第1部分21の硬度よりも大きくても良い。
本実施形態の場合、第2部分22の中央部22bを下方に(つまり収容部11側へ)押圧すると、主として周縁部22aが伸展し、中央部22bはさほど伸展しない(図6(b)参照)。
このため、中央部22bがより平坦な状態のまま下降するため、収容部11のより広い範囲において、貫通穴23aを介して内容物50を塗布具30に付着させることができる。よって、収容部11の隅部における内容物50の残留を抑制することができる。
なお、図6(b)では、中央部22bを下方に押圧したときに中央部22bも僅かに伸展する(下方に伸びる)様子を示しているが、中央部22bは実質的に伸展せずに平板状に維持されるようになっていても良い。
周縁部22aと中央部22bとは、互いに一体成形されていても良いし、互いに接着固定又は嵌合固定されることにより一体化されていても良いし、ヒートシール(熱溶着)により互いに一体化されていても良い。
周縁部22aと中央部22bとが一体成形されている場合において、中央部22bがエラストマーにより構成されている場合、周縁部22aもエラストマーにより構成されていることが好ましい。すなわち、中央部22bはエラストマーにより構成され、周縁部22aは中央部22bを構成するエラストマーよりも硬度が小さいエラストマーにより構成されていることが好ましい。
同様に、周縁部22aと中央部22bとが一体成形されている場合において、中央部22bがシリコンゴムにより構成されている場合、周縁部22aもシリコンゴムにより構成されていることが好ましい。すなわち、中央部22bはシリコンゴムにより構成され、周縁部22aは中央部22bを構成するシリコンゴムよりも硬度が小さいシリコンゴムにより構成されていることが好ましい。
このように、周縁部22aと中央部22bとを互いに同種の材料により構成することにより、周縁部22aと中央部22bとのより良好な接合性が得られる。
以上の第4の実施形態によれば、上記の第1又は第2の実施形態と同様の効果が得られる他、以下の効果が得られる。
すなわち、本実施形態の場合、第2部分22は、第1部分21に連接されている周縁部22aと、周縁部22aの内側に位置するとともに周縁部22aに連接されている中央部22bと、からなり、周縁部22aの硬度は、中央部22bの硬度よりも小さい。よって、第2部分22を収容部11側に伸展させたときに、中央部22bの形状をより平坦に維持できるため、収容部11のより広い範囲において、貫通穴23aを介して内容物50を塗布具30に付着させることができる。よって、収容部11の隅部における内容物50の残留を抑制することができる。
なお、上記の各形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
例えば、上記の第3の実施形態においても、上記の第4の実施形態と同様に、第2部分22が周縁部22aと中央部22bとを備える構成としても良い。
また、上記の第2又は第4の実施形態の中蓋20についても、上記の変形例1又は変形例2のように、1つ又は複数の摘み片24を有する構成としても良い。
また、上記の第1の実施形態では、筒状の本体部21bが第1部分21に含まれる例を説明したが、本体部21bに相当する筒状の部分の下部の硬度が、鍔状部21a及びその近傍の部分(本体部21bに相当する筒状の部分の上部)の硬度よりも小さくなっていても良い。すなわち、本体部21bに相当する筒状の部分の下部が第2部分22に含まれていても良い。この場合、第2部分22を押圧したときに、その筒状の部分の下部が下方に伸展する結果、中蓋20の底面部が下降する。
10 容器本体
10a 開口部
10b 上縁
11 収容部
12 雄ねじ部
13 嵌合凹部
20 中蓋
21 第1部分
21a 鍔状部
21b 本体部
22 第2部分
22a 周縁部
22b 中央部
23 覆い部
23a 貫通穴
24 摘み片
25 差込片
26 摘み片
30 塗布具
40 外蓋
42 雌ねじ部
50 内容物
100 容器

Claims (9)

  1. 内容物を収容する収容部を有する容器本体と、
    前記容器本体の開口部に取り付けられて前記収容部を覆う中蓋と、
    を備え、
    前記中蓋は、
    当該中蓋の周縁部を構成し、前記容器本体に対して脱着可能に嵌合固定されている第1部分と、
    前記収容部を覆う覆い部を含む第2部分と、
    を有し、
    前記覆い部は、前記第1部分よりも前記中蓋における内周側に配置されており、
    前記覆い部には、当該覆い部を貫通する複数の貫通穴が形成され、
    前記第1部分及び前記第2部分の各々は、エラストマー又はシリコンゴムにより構成され、
    前記第2部分の少なくとも一部分を構成する材料の硬度は、前記第1部分を構成する材料の硬度よりも小さい容器。
  2. 前記中蓋の前記第1部分と前記第2部分とが相互に一体成形されている請求項1に記載の容器。
  3. 前記第2部分の全体が、前記第1部分よりも前記中蓋における内周側に配置されている請求項1又は2に記載の容器。
  4. 前記収容部は、底面を有する凹形状に形成され、
    前記覆い部が収容部側に押圧されることにより、当該覆い部と前記収容部の前記底面との距離が非押圧時の距離の半分以下となるまで、前記第2部分が伸展可能である請求項1乃至3の何れか一項に記載の容器。
  5. 前記覆い部が前記収容部側に押圧されることにより、当該覆い部が前記収容部の前記底面に接触するまで、前記第2部分が伸展可能である請求項4に記載の容器。
  6. 前記覆い部の少なくとも一部分を構成する材料の硬度は、前記第1部分を構成する材料の硬度よりも小さく、
    前記覆い部が前記収容部側に押圧されることにより、前記覆い部が伸展し、
    前記覆い部を前記収容部側に押圧して前記覆い部を伸展させた状態では、前記覆い部を伸展させる前よりも、前記複数の貫通穴の各々の開口面積の大きさが互いに近くなるように、各貫通穴の配置と開口面積とが設定されている請求項1乃至5の何れか一項に記載の容器。
  7. 前記中蓋は、
    筒状の前記第1部分と、
    前記第1部分の下端部に連接されている平板状の前記第2部分と、
    を含む凹形状の部分を有している請求項1乃至6の何れか一項に記載の容器。
  8. 内容物を収容する収容部を有する容器本体に取り付けて用いられる容器の中蓋であって、
    当該中蓋の周縁部を構成する第1部分と、
    前記容器本体の前記収容部を覆う覆い部を含む第2部分と、
    を有し、
    前記覆い部は、前記第1部分よりも当該中蓋における内周側に配置されており、
    前記覆い部には、当該覆い部を貫通する複数の貫通穴が形成され、
    前記第1部分及び前記第2部分の各々は、エラストマー又はシリコンゴムにより構成され、
    前記第2部分の少なくとも一部分を構成する材料の硬度は、前記第1部分を構成する材料の硬度よりも小さい中蓋。
  9. 請求項1乃至7の何れか一項に記載の容器と、
    前記収容部に収容された内容物と、
    を備える容器詰め商品。
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