JP2016100930A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりもモータの電力消費量や発熱量を減少させながら、突き当て制御の実行後にモータの回転位置を所定位置に戻すことができるようにする。【解決手段】レンジ切換機構11の可動範囲の限界位置に突き当たるまでモータ12を回転させる突き当て制御を実行した後に、非通電戻し制御を実行する。この非通電戻し制御では、モータ12の通電を停止することで回転伝達系の弾性変形による復元力等を利用してモータ12を突き当て制御と逆方向に回転させて目標回転位置の方向に戻す。そして、非通電戻し制御の開始後にモータ12の回転位置が目標回転位置に到達したときにモータ12の二相に同時に通電してモータ12を停止させる。また、非通電戻し制御の開始後にモータ12の回転位置が目標回転位置に到達する前に所定時間が経過した場合には、モータ12の通電相を順次切り換えてモータ12を目標回転位置の方向に回転駆動する。【選択図】図1

Description

本発明は、制御対象の駆動源となるモータを制御するモータ制御装置に関する発明である。
近年、自動車においても、省スペース化、組立性向上、制御性向上等の要求を満たすために、機械的な駆動システムを、モータによって電気的に駆動するシステムに変更する事例が増加する傾向にある。その一例として、例えば、特許文献1(特開2004−308846号公報)に記載されているように、車両の自動変速機のレンジ切換機構をモータで駆動するようにしたものがある。このものは、モータの回転に同期して所定角度毎にパルス信号を出力するエンコーダを搭載し、レンジ切換時には、このエンコーダの出力信号のカウント値に基づいてモータを目標レンジに相当する目標回転位置(目標カウント値)まで回転させることで、シフトレンジを目標レンジに切り換えるようにしている。
このようなシステムにおいては、モータの回転位置を制御する際の基準位置を学習する技術として、上記特許文献1に記載されているように、レンジ切換機構の可動範囲の限界位置(壁)に突き当たるまでモータを回転させる突き当て制御を実行して、その限界位置を基準位置として学習するようにしたものがある。しかし、限界位置に突き当たるまでモータを回転させる突き当て制御を実行すると、モータのトルクで回転伝達系が弾性変形(例えばディテントバネ等が撓み又は伸び変形)してしまう。このため、上記特許文献1では、突き当て制御の実行後に、モータを突き当て制御と逆方向に回転駆動してモータの回転位置を所定量だけ戻す戻し制御を実行して、回転伝達系の弾性変形を解消してからモータの通電を停止するようにしている。
特開2004−308846号公報
近年、自動車においては、更なる燃費節減や信頼性向上が要求されるようになってきてきる。しかし、上記特許文献1の技術では、突き当て制御を実行した後にモータの回転位置を所定量だけ戻す戻し制御を実行する際に、モータに通電してモータを突き当て制御と逆方向に回転駆動するため、その分、モータの電力消費量や発熱量が増大して、燃費節減や過熱防止(信頼性向上)に対して不利になる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、従来よりもモータの電力消費量や発熱量を減少させながら、突き当て制御の実行後にモータの回転位置を所定位置に戻すことができるモータ制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、制御対象(11)の駆動源となるモータ(12)と、このモータ(12)の通電相を順次切り換えてモータ(12)を回転駆動する制御手段(41)とを備えたモータ制御装置において、制御手段(41)は、モータ(12)の基準位置を学習するために制御対象(11)の可動範囲の限界位置に突き当たるまでモータ(12)を回転させる突き当て制御を実行した後に、モータ(12)の通電を停止してモータ(12)を突き当て制御と逆方向に回転させてモータ(12)の回転位置を所定の目標回転位置の方向に戻す非通電戻し制御を実行し、該非通電戻し制御の開始後にモータ(12)の回転位置が目標回転位置に到達したときにモータ(12)の所定の相に通電してモータ(12)を停止させるようにしたものである。
制御対象の可動範囲の限界位置に突き当たるまでモータを回転させる突き当て制御を実行すると、モータのトルクで回転伝達系が弾性変形(例えばディテントバネ等が撓み又は伸び変形)するが、その際、回転伝達系の弾性変形による復元力(弾性力)がモータを突き当て制御と逆方向に回転させる方向に作用する。
この点に着目して、本発明は、突き当て制御を実行した後に、非通電戻し制御を実行して、モータの通電を停止することで、回転伝達系の弾性変形による復元力を利用してモータを突き当て制御と逆方向に回転させてモータの回転位置を目標回転位置の方向に戻すことができる。そして、非通電戻し制御の開始後にモータの回転位置が目標回転位置に到達したときにモータの所定の相に通電してモータを停止させることで、モータ12を目標回転位置で確実に停止させることができる。これにより、突き当て制御の実行後の戻し制御の際にモータに通電してモータを突き当て制御と逆方向に回転駆動する従来システムに比べてモータの電力消費量や発熱量を減少させながら、突き当て制御の実行後にモータの回転位置を所定位置に戻すことができ、燃費節減や過熱防止(信頼性向上)に対して有利になる。
図1は本発明の実施例1におけるレンジ切換機構の斜視図である。 図2はレンジ切換制御システムの概略構成を示す図である。 図3は非通電戻し制御の実行例を説明するタイムチャートである。 図4は実施例1の突き当て及び戻し制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図5は実施例2の突き当て及び戻し制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図6は二相駆動の通電相の切り換え順序(その1)を説明する図である。 図7は二相駆動の通電相の切り換え順序(その2)を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した幾つかの実施例を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図4に基づいて説明する。
まず、図1及び図2に基づいてレンジ切換制御システムの構成を説明する。
図1に示すように、レンジ切換機構11は、車両に搭載された自動変速機27(図2参照)のシフトレンジをPレンジ(パーキングレンジ)とRレンジ(リバースレンジ)とNレンジ(ニュートラルレンジ)とDレンジ(ドライブレンジ)との間で切り換える4ポジション式のレンジ切換機構である。このレンジ切換機構11の駆動源となるモータ12は、例えばスイッチトリラクタンスモータにより構成されている。このモータ12には、減速機構26(図2参照)が内蔵され、その出力軸12a(図2参照)に、レンジ切換機構11のマニュアルシャフト13が接続されている。このマニュアルシャフト13に、ディテントレバー15が固定されている。
このディテントレバー15には、ディテントレバー15の回転に応じて直線運動するマニュアルバルブ32が連結され、このマニュアルバルブ32によって自動変速機27の内部の油圧回路(図示せず)を切り換えることで、シフトレンジを切り換えるようになっている。
また、ディテントレバー15にはL字形のパーキングロッド18が固定され、このパーキングロッド18の先端部に設けられた円錐体19がロックレバー21に当接している。このロックレバー21は、円錐体19の位置に応じて軸22を中心にして上下動してパーキングギヤ20をロック/ロック解除するようになっている。パーキングギヤ20は、自動変速機27の出力軸に設けられ、このパーキングギヤ20がロックレバー21によってロックされると、車両の駆動輪が回り止めされた状態(パーキング状態)に保持される。
一方、ディテントレバー15をP、R、N、Dの各レンジに保持するためのディテントバネ23が支持ベース17に固定され、ディテントレバー15には、P、R、N、Dの各レンジ保持凹部24が形成されている。ディテントバネ23の先端に設けられた係合部23aがディテントレバー15の各レンジ保持凹部24に嵌まり込んだときに、ディテントレバー15が各レンジの位置に保持されるようになっている。これらディテントレバー15とディテントバネ23等からディテントレバー15の回転位置を各レンジの位置に係合保持する(つまりレンジ切換機構11を各レンジの位置に保持する)ためのディテント機構14(節度機構)が構成されている。
Pレンジでは、パーキングロッド18がロックレバー21に接近する方向に移動して、円錐体19の太い部分がロックレバー21を押し上げてロックレバー21の凸部21aがパーキングギヤ20に嵌まり込んでパーキングギヤ20をロックした状態となる。それによって、自動変速機27の出力軸(駆動輪)がロックされた状態(パーキング状態)に保持される。
一方、Pレンジ以外のレンジでは、パーキングロッド18がロックレバー21から離れる方向に移動して、円錐体19の太い部分がロックレバー21から抜け出てロックレバー21が下降する。それによって、ロックレバー21の凸部21aがパーキングギヤ20から外れてパーキングギヤ20のロックが解除され、自動変速機27の出力軸が回転可能な状態(走行可能な状態)に保持される。
図2に示すように、レンジ切換機構11のマニュアルシャフト13には、マニュアルシャフト13の回転角(回転位置)を検出する回転センサ16が設けられている。この回転センサ16は、マニュアルシャフト13の回転角度に応じた電圧を出力するセンサ(例えばポテンショメータ)によって構成され、その出力電圧によって実際のシフトレンジが、Pレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジのいずれであるかを確認できるようになっている。
図2に示すように、モータ12には、ロータの回転角(回転位置)を検出するためのエンコーダ46が設けられている。このエンコーダ46は、例えば磁気式のロータリエンコーダにより構成されており、モータ12のロータの回転に同期して所定角度毎にA相、B相のパルス信号を出力するように構成されている。レンジ切換制御回路42のマイコン41(制御手段)は、エンコーダ46から出力されるA相信号とB相信号の立ち上がり/立ち下がりの両方のエッジをカウントして、そのカウント値(以下「エンコーダカウント値」という)に応じてモータドライバ37によってモータ12の通電相を所定の順序で切り換えることでモータ12を回転駆動する。尚、モータ12の3相(U相,V相,W相)の巻線とモータドライバ37の組み合わせを2系統設けて、一方の系統が故障しても、他方の系統でモータ12を回転駆動できる構成にしても良い。
モータ12の回転中は、A相信号とB相信号の発生順序によってモータ12の回転方向を判定し、正回転(Pレンジ→Dレンジの回転方向)ではエンコーダカウント値をカウントアップし、逆回転(Dレンジ→Pレンジの回転方向)ではエンコーダカウント値をカウントダウンする。これにより、モータ12が正回転/逆回転のいずれの方向に回転しても、エンコーダカウント値とモータ12の回転角との対応関係が維持されるため、正回転/逆回転のいずれの回転方向でも、エンコーダカウント値によってモータ12の回転位置を検出して、その回転位置に対応した相の巻線に通電してモータ12を回転駆動できるようになっている。
レンジ切換制御回路42には、シフトスイッチ44で検出したシフトレバー操作位置の信号が入力される。これにより、レンジ切換制御回路42のマイコン41は、運転者のシフトレバー操作等に応じて目標レンジ(目標のシフトレンジ)を切り換え、その目標レンジに応じてモータ12を回転駆動してシフトレンジを切り換え、切り換え後の実際のシフトレンジをインストルメントパネル(図示せず)に設けられたレンジ表示部45に表示する。
レンジ切換制御回路42には、車両に搭載されたバッテリ50(電源)から電源リレー51を介して電源電圧が供給される。電源リレー51のオン/オフは、電源スイッチであるIGスイッチ52(イグニッションスイッチ)のオン/オフを手動操作することで切り換えられる。IGスイッチ52がオンされると、電源リレー51がオンされてレンジ切換制御回路42に電源電圧が供給され、IGスイッチ52がオフされると、電源リレー51がオフされてレンジ切換制御回路42への電源供給が遮断(オフ)される。
ところで、エンコーダカウント値は、マイコン41のRAMに記憶されるため、レンジ切換制御回路42の電源がオフされると、エンコーダカウント値の記憶値が消えてしまう。そのため、レンジ切換制御回路42の電源投入直後のエンコーダカウント値は、実際のモータ12の回転位置(通電相)に対応したものとならない。従って、エンコーダカウント値に応じて通電相を切り換えるためには、電源投入後にエンコーダカウント値と実際のモータ12の回転位置とを対応させて、エンコーダカウント値と通電相とを対応させる必要がある。
そこで、マイコン41は、電源投入後に初期駆動を行ってモータ12の通電相とエンコーダカウント値との対応関係を学習する。この初期駆動では、オープンループ制御でモータ12の通電相の切り換えを所定のタイムスケジュールで一巡させることで、いずれかの通電相でモータ12の回転位置と該通電相とを一致させてモータ12を回転駆動してエンコーダ46のA相信号及びB相信号のエッジをカウントする。そして、初期駆動終了時のエンコーダカウント値とモータ12の回転位置と通電相との対応関係を学習する。
また、マイコン41は、モータ12の起動後のエンコーダカウント値に基づいてモータ12の起動位置からの回転量(回転角)を検出できるだけであるため、電源投入後に何等かの方法で、モータ12の絶対的な回転位置を検出しないと、モータ12を正確に目標回転位置まで回転駆動することができない。
そこで、マイコン41は、初期駆動の終了後に、レンジ切換機構11の可動範囲の限界位置に突き当たるまでモータ12を回転させる突き当て制御を実行して、その限界位置を基準位置として学習し、この基準位置のエンコーダカウント値を基準にしてモータ12の回転量(回転角)を制御する。
具体的には、ディテントバネ23の係合部23aがレンジ切換機構11の可動範囲のPレンジ側の限界位置であるPレンジ壁(Pレンジ保持凹部24の側壁)に突き当たるまでモータ12を回転させる“Pレンジ壁突き当て制御”を実施して、Pレンジ側の限界位置をPレンジ側の基準位置として学習する。或は、ディテントバネ23の係合部23aがレンジ切換機構11の可動範囲のDレンジ側(Pレンジと反対側)の限界位置であるDレンジ壁(Dレンジ保持凹部25の側壁)に突き当たるまでモータ12を回転させる“Dレンジ壁突き当て制御”を実施して、Dレンジ側の限界位置をDレンジ側の基準位置として学習する。
基準位置を学習した後、マイコン41は、運転者のシフトレバー操作等により目標レンジが切り換えられると、それに応じて目標回転位置(目標カウント値)を変更する。そして、エンコーダカウント値に基づいてモータ12の通電相を順次切り換えることでモータ12を目標レンジに相当する目標回転位置まで回転駆動するフィードバック制御を実行して、シフトレンジを目標レンジに切り換える(レンジ切換機構11の切換位置を目標レンジの位置に切り換える)。
ところで、レンジ切換機構11の可動範囲の限界位置に突き当たるまでモータ12を回転させる突き当て制御を実行すると、モータ12のトルクで回転伝達系が弾性変形(例えばディテントバネ23等が撓み又は伸び変形)してしまう。このため、従来は、突き当て制御の実行後に、モータ12を突き当て制御と逆方向に回転駆動してモータ12の回転位置を所定量だけ戻す戻し制御を実行して、回転伝達系の弾性変形を解消してからモータ12の通電を停止するようにしている。
しかし、上記従来技術では、突き当て制御を実行した後にモータ12の回転位置を所定量だけ戻す戻し制御を実行する際に、モータ12に通電してモータ12を突き当て制御と逆方向に回転駆動するため、その分、モータ12の電力消費量や発熱量が増大して、燃費節減や過熱防止(信頼性向上)に対して不利になる。
そこで、本実施例1では、レンジ切換制御回路42のマイコン41により後述する図4のルーチンを実行することで、突き当て制御を実行した後に、モータ12の通電を停止してモータ12を突き当て制御と逆方向に回転させてモータ12の回転位置を所定の目標回転位置の方向に戻す非通電戻し制御を実行するようにしている。
レンジ切換機構11の可動範囲の限界位置に突き当たるまでモータ12を回転させる突き当て制御を実行すると、モータ12のトルクで回転伝達系が弾性変形(例えばディテントバネ23等が撓み又は伸び変形)するが、その際、回転伝達系の弾性変形による復元力(弾性力)がモータ12を突き当て制御と逆方向に回転させる方向に作用する。また、ディテント機構14の吸い込み力(ディテントバネ23の係合部23aをレンジ保持凹部24の底に向かって滑り落とそうとする力)もモータ12を突き当て制御と逆方向に回転させる方向に作用する。
この点に着目して、本実施例では、突き当て制御を実行した後に、非通電戻し制御を実行して、モータ12の通電を停止することで、回転伝達系の弾性変形による復元力やディテント機構14の吸い込み力を利用してモータ12を突き当て制御と逆方向に回転させてモータ12の回転位置を目標回転位置の方向に戻すようにしている。
具体的には、図3に示すように、制御モードが突き当て制御モード(例えばPレンジ壁突き当て制御モード)に切り換えられた場合には、その時点t1 で、モータ12の目標回転位置(目標カウント値)をPレンジ壁を越える位置(Pレンジ壁に相当するカウント値よりも十分に小さいカウント値)に設定して、Pレンジ壁突き当て制御を実行する。このPレンジ壁突き当て制御では、エンコーダカウント値に基づいてモータ12の通電相を順次切り換えてモータ12を目標回転位置の方向に回転駆動するF/B駆動(フィードバック駆動)を実行して、ディテントバネ23の係合部23aがPレンジ側の限界位置であるPレンジ壁に突き当たるまでモータ12を回転させる。
その後、モータ12の回転が停止した状態が所定時間以上継続した時点t2 で、モータ12がPレンジ側の限界位置まで回転した(ディテントバネ23の係合部23aがPレンジ壁に突き当たった)と判断して、Pレンジ側の限界位置をPレンジ側の基準位置として学習した後、制御モードを突き当て制御モードから戻し制御モードに切り換える。
制御モードが戻し制御モードに切り換えられた場合には、モータ12の目標回転位置をP谷位置(ディテントバネ23の係合部23aがPレンジ保持凹部24の底に嵌まり込む位置)に切り換えて、非通電戻し制御を実行する。この非通電戻し制御では、モータ12の通電を停止することで、回転伝達系の弾性変形による復元力やディテント機構14の吸い込み力でモータ12を突き当て制御と逆方向に回転させてモータ12の回転位置を目標回転位置の方向に戻す。
そして、非通電戻し制御の開始後にモータ12の回転位置が目標回転位置に到達した時点t3 で、モータ12の所定の相に通電してモータ12を停止させるモータ停止制御を実行する。このモータ停止制御では、モータ12の二相に同時に通電する二相通電を実施してモータ12を目標回転位置で停止させる。或は、モータ12の全相(三相)に同時に通電する三相通電又はモータ12の一相に通電する一相通電を実施してモータ12を目標回転位置で停止させるようにしても良い。
また、非通電戻し制御の開始後にモータ12の回転位置が目標回転位置に到達する前に所定時間が経過した場合には、非通電戻し制御だけではモータ12を目標回転位置まで回転させることができないと判断する。この場合、エンコーダカウント値に基づいてモータ12の通電相を順次切り換えてモータ12を目標回転位置の方向に回転駆動するF/B駆動を実行する。このF/B駆動によってモータ12の回転位置が目標回転位置に到達したときに、モータ停止制御を実行して、モータ12を目標回転位置で停止させる。
以下、本実施例1でレンジ切換制御回路42のマイコン41が実行する図4の突き当て及び戻し制御ルーチンの処理内容を説明する。
図4に示す突き当て及び戻し制御ルーチンは、レンジ切換制御回路42の電源オン期間中にマイコン41により所定周期で繰り返し実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、制御モードが突き当て制御モード(例えばPレンジ壁突き当て制御モード)であるか否かを判定する。
このステップ101で、制御モードが突き当て制御モードであると判定された場合には、モータ12の目標回転位置をPレンジ壁を越える位置(Pレンジ壁に相当するカウント値よりも十分に小さいカウント値)に設定して、Pレンジ壁突き当て制御を次のようにして実行する。
まず、ステップ102に進み、モータ回転停止状態(モータ12の回転が停止した状態)が所定時間以上継続したか否かを判定し、モータ回転停止状態が所定時間以上継続していないと判定された場合には、ステップ103に進み、Pレンジ壁突き当て制御を実行する。このPレンジ壁突き当て制御では、エンコーダカウント値に基づいてモータ12の通電相を順次切り換えてモータ12を目標回転位置の方向に回転駆動するF/B駆動を実行して、ディテントバネ23の係合部23aがPレンジ側の限界位置であるPレンジ壁に突き当たるまでモータ12を回転させる。
この後、上記ステップ102で、モータ回転停止状態が所定時間以上継続したと判定された時点で、モータ12がPレンジ側の限界位置まで回転した(ディテントバネ23の係合部23aがPレンジ壁に突き当たった)と判断して、ステップ104に進み、Pレンジ側の限界位置をPレンジ側の基準位置として学習する。この後、ステップ105に進み、制御モードを突き当て制御モードから戻し制御モードに切り換える。
その後、上記ステップ101で、制御モードが突き当て制御モードではないと判定された場合には、ステップ106に進み、制御モードが戻し制御モードであるか否かを判定する。
このステップ106で、制御モードが戻し制御モードであると判定された場合には、モータ12の目標回転位置をP谷位置(ディテントバネ23の係合部23aがPレンジ保持凹部24の底に嵌まり込む位置)に切り換えて、非通電戻し制御を次のようにして実行する。
まず、ステップ107に進み、モータ12の回転位置が目標回転位置に到達したか否かを判定し、モータ12の回転位置が目標回転位置に到達していないと判定された場合には、ステップ108に進み、戻し制御モードに切り換えられてから所定時間が経過したか否かを判定する。
このステップ108で、戻し制御モードに切り換えられてから所定時間が経過していないと判定された場合には、ステップ109に進み、非通電戻し制御を実行する。この非通電戻し制御では、モータ12の通電を停止することで、回転伝達系の弾性変形による復元力やディテント機構14の吸い込み力でモータ12を突き当て制御と逆方向に回転させてモータ12の回転位置を目標回転位置の方向に戻す。
その後、上記ステップ107で、モータ12の回転位置が目標回転位置に到達したと判定された時点で、ステップ110に進み、モータ12の所定の相に通電してモータ12を停止させるモータ停止制御を実行する。このモータ停止制御では、モータ12の二相に同時に通電する二相通電を実施してモータ12を目標回転位置で停止させる。或は、モータ12の全相(三相)に同時に通電する三相通電又はモータ12の一相に通電する一相通電を実施してモータ12を目標回転位置で停止させるようにしても良い。
この後、ステップ111に進み、モータ停止制御を所定時間継続したか否かを判定し、まだモータ停止制御を所定時間継続していないと判定された場合には、上記ステップ110に戻り、モータ停止制御を継続する。
その後、上記ステップ111で、モータ停止制御を所定時間継続したと判定された時点で、ステップ112に進み、モータ12の通電を停止して、モータ停止制御を終了する。この後、ステップ113に進み、制御モードを戻し制御モードから通常制御モードに切り換える。
一方、上記ステップ108で、戻し制御モードに切り換えられてから所定時間が経過したと判定された場合(つまり非通電戻し制御の開始後にモータ12の回転位置が目標回転位置に到達する前に所定時間が経過した場合)には、非通電戻し制御だけではモータ12を目標回転位置まで回転させることができないと判断して、ステップ114に進む。このステップ114で、エンコーダカウント値に基づいてモータ12の通電相を順次切り換えてモータ12を目標回転位置の方向に回転駆動するF/B駆動を実行する。
その後、上記ステップ107で、モータ12の回転位置が目標回転位置に到達したと判定された時点で、上記ステップ110に進み、モータ停止制御を実行してモータ12を目標回転位置で停止させた後、モータ12の通電を停止してモータ停止制御を終了して、制御モードを通常制御モードに切り換える(ステップ110〜113)。
以上説明した本実施例1では、突き当て制御を実行すると、回転伝達系の弾性変形による復元力やディテント機構14の吸い込み力がモータ12を突き当て制御と逆方向に回転させる方向に作用することに着目して、突き当て制御を実行した後に、非通電戻し制御を実行する。この非通電戻し制御では、モータ12の通電を停止することで、回転伝達系の弾性変形による復元力やディテント機構14の吸い込み力を利用してモータ12を突き当て制御と逆方向に回転させてモータ12の回転位置を目標回転位置の方向に戻すことができる。そして、非通電戻し制御の開始後にモータ12の回転位置が目標回転位置に到達したときに、モータ12の所定の相に通電してモータ12を停止させるモータ停止制御を実行することで、モータ12を目標回転位置で確実に停止させることができる。これにより、突き当て制御の実行後の戻し制御の際にモータに通電してモータを突き当て制御と逆方向に回転駆動する従来システムに比べてモータ12の電力消費量や発熱量を減少させながら、突き当て制御の実行後にモータ12の回転位置を所定位置に戻すことができ、燃費節減や過熱防止(信頼性向上)に対して有利になる。
また、本実施例1では、非通電戻し制御の開始後にモータ12の回転位置が目標回転位置に到達する前に所定時間が経過した場合には、非通電戻し制御だけではモータ12を目標回転位置まで回転させることができないと判断して、モータ12の通電相を順次切り換えてモータ12を目標回転位置の方向に回転駆動するF/B駆動を実行する。これにより、回転伝達系の弾性変形による復元力やディテント機構14の吸い込み力でモータ12を目標回転位置まで回転させることができない場合でも、F/B駆動でモータ12を目標回転位置まで回転させることができる。
次に、図5乃至図7を用いて本発明の実施例2を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分については説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例2では、レンジ切換制御回路42のマイコン41により後述する図5のルーチンを実行することで、モータ12の各相(U相、V相、W相)のうちの一相が通電不能の場合に、非通電戻し制御を実行するようにしている。
以下、本実施例2でレンジ切換制御回路42のマイコン41が実行する図5の突き当て及び戻し制御ルーチンの処理内容を説明する。
図5に示す突き当て及び戻し制御ルーチンでは、まず、ステップ200で、モータ12の各相(U相、V相、W相)のうちの一相が通電不能であるか否かを判定し、モータ12の各相に通電可能であると判定された場合には、前記実施例1で説明した図1のルーチンを実行する。
一方、上記ステップ200で、モータ12の各相(U相、V相、W相)のうちの一相が通電不能であると判定された場合には、ステップ201に進み、制御モードが突き当て制御モード(例えばPレンジ壁突き当て制御モード)であるか否かを判定する。
このステップ201で、制御モードが突き当て制御モードであると判定された場合には、モータ12の目標回転位置をPレンジ壁を越える位置に設定して、Pレンジ壁突き当て制御を次のようにして実行する。
まず、ステップ202に進み、モータ回転停止状態が所定時間以上継続したか否かを判定し、モータ回転停止状態が所定時間以上継続していないと判定された場合には、ステップ203に進み、一相通電不能時のPレンジ壁突き当て制御を実行する。この一相通電不能時のPレンジ壁突き当て制御では、後述する二相駆動を実行してモータ12を回転始動させる。この後、エンコーダカウント値に基づいてモータ12の通電相を順次切り換えてモータ12を目標回転位置の方向に回転駆動するF/B駆動を実行して、ディテントバネ23の係合部23aがPレンジ側の限界位置であるPレンジ壁に突き当たるまでモータ12を回転させる。
その際、F/B駆動のモータ12の通電相の切り換え順序が、U相→UW相→W相→VW相→V相→UV相の場合には、図6に示す切り換え順序で通電相を切り換える二相駆動を実行した後、F/B駆動を実行する。
(1) モータ12のU相が通電不能の場合には、W相→VW相→V相の順序で所定時間ずつ通電保持しながら通電相を切り換える二相駆動を実行する。
(2) モータ12のV相が通電不能の場合には、U相→UW相→W相の順序で所定時間ずつ通電保持しながら通電相を切り換える二相駆動を実行する。
(3) モータ12のW相が通電不能の場合には、V相→UV相→U相の順序で所定時間ずつ通電保持しながら通電相を切り換える二相駆動を実行する。
一方、F/B駆動のモータ12の通電相の切り換え順序が、U相→UV相→V相→VW相→W相→UW相の場合には、図7に示す切り換え順序で通電相を切り換える二相駆動を実行した後、F/B駆動を実行する。
(4) モータ12のU相が通電不能の場合には、V相→VW相→W相の順序で所定時間ずつ通電保持しながら通電相を切り換える二相駆動を実行する。
(5) モータ12のV相が通電不能の場合には、W相→UW相→U相の順序で所定時間ずつ通電保持しながら通電相を切り換える二相駆動を実行する。
(6) モータ12のW相が通電不能の場合には、U相→UV相→V相の順序で所定時間ずつ通電保持しながら通電相を切り換える二相駆動を実行する。
この後、上記ステップ202で、モータ回転停止状態が所定時間以上継続したと判定された時点で、モータ12がPレンジ側の限界位置まで回転したと判断して、ステップ204に進み、Pレンジ側の限界位置をPレンジ側の基準位置として学習した後、ステップ205に進み、制御モードを突き当て制御モードから戻し制御モードに切り換える。
その後、上記ステップ201で、制御モードが突き当て制御モードではないと判定された場合には、ステップ206に進み、制御モードが戻し制御モードであるか否かを判定し、制御モードが戻し制御モードであると判定された場合には、モータ12の目標回転位置をP谷位置に切り換えて、非通電戻し制御を次のようにして実行する。
まず、ステップ207に進み、モータ12の回転位置が目標回転位置に到達したか否かを判定し、モータ12の回転位置が目標回転位置に到達していないと判定された場合には、ステップ208に進み、戻し制御モードに切り換えられてから所定時間が経過したか否かを判定する。
このステップ208で、戻し制御モードに切り換えられてから所定時間が経過していないと判定された場合には、ステップ209に進み、非通電戻し制御を実行する。この非通電戻し制御では、モータ12の通電を停止することで、回転伝達系の弾性変形による復元力やディテント機構14の吸い込み力でモータ12を突き当て制御と逆方向に回転させてモータ12の回転位置を目標回転位置の方向に戻す。
その後、上記ステップ207で、モータ12の回転位置が目標回転位置に到達したと判定された時点で、ステップ210に進み、モータ停止制御を実行する。この後、ステップ211に進み、モータ停止制御を所定時間継続したか否かを判定し、まだモータ停止制御を所定時間継続していないと判定された場合には、上記ステップ210に戻り、モータ停止制御を継続する。
その後、上記ステップ211で、モータ停止制御を所定時間継続したと判定された時点で、ステップ212に進み、モータ12の通電を停止して、モータ停止制御を終了する。この後、ステップ213に進み、制御モードを戻し制御モードから通常制御モードに切り換える。
一方、上記ステップ208で、戻し制御モードに切り換えられてから所定時間が経過したと判定された場合(つまり非通電戻し制御の開始後にモータ12の回転位置が目標回転位置に到達する前に所定時間が経過した場合)には、非通電戻し制御だけではモータ12を目標回転位置まで回転させることができないと判断して、ステップ214に進む。このステップ214で、二相駆動を実行してモータ12を回転始動させた後、エンコーダカウント値に基づいてモータ12の通電相を順次切り換えてモータ12を目標回転位置の方向に回転駆動するF/B駆動を実行する。
その際、F/B駆動のモータ12の通電相の切り換え順序が、U相→UW相→W相→VW相→V相→UV相の場合には、図6に示す切り換え順序で通電相を切り換える二相駆動を実行した後、F/B駆動を実行する。一方、F/B駆動のモータ12の通電相の切り換え順序が、U相→UV相→V相→VW相→W相→UW相の場合には、図7に示す切り換え順序で通電相を切り換える二相駆動を実行した後、F/B駆動を実行する。
その後、上記ステップ207で、モータ12の回転位置が目標回転位置に到達したと判定された時点で、上記ステップ210に進み、モータ停止制御を実行してモータ12を目標回転位置で停止させた後、モータ12の通電を停止してモータ停止制御を終了して、制御モードを通常制御モードに切り換える(ステップ210〜213)。
以上説明した本実施例2では、モータ12の各相(U相、V相、W相)のうちの一相が通電不能の場合に、非通電戻し制御を実行する。これにより、モータ12の各相に正常に通電できない場合でも、非通電戻し制御を実行して、モータ12の通電を停止することで、回転伝達系の弾性変形による復元力やディテント機構14の吸い込み力を利用してモータ12を突き当て制御と逆方向に回転させてモータ12の回転位置を目標回転位置の方向に戻すことができる。
尚、上記実施例2では、モータ12の各相のうちの一相が通電不能の場合に非通電戻し制御を実行するようにしたが、これに限定されず、例えば、四相以上のモータの場合には、モータの各相のうちの一相又は二相以上が通電不能の場合に非通電戻し制御を実行するようにしても良い。
また、上記実施例2では、モータ12の各相に通電可能の場合にも、非通電戻し制御を実行するようにしているが、これに限定されず、例えば、モータ12の各相に通電可能の場合には、モータ12に通電してモータ12を突き当て制御と逆方向に回転駆動する戻し制御を実行するようにしても良い。
また、上記各実施例1,2では、Pレンジ壁突き当て制御の実行後に非通電戻し制御を実行するようにしたが、これに限定されず、例えば、Dレンジ壁突き当て制御の実行後に非通電戻し制御を実行するようにしても良い。
また、上記各実施例1,2では、非通電戻し制御の開始後にモータ12の回転位置が目標回転位置に到達する前に所定時間が経過した場合にF/B駆動を実行するようにしている。しかし、これに限定されず、例えば、非通電戻し制御だけでモータ12を目標回転位置まで回転させることができるような場合(回転伝達系の弾性変形による復元力やディテント機構14の吸い込み力が十分に大きい場合)には、F/B駆動を実行しないようにしても良い。
また、上記各実施例1,2では、シフトレンジをPレンジとRレンジとNレンジとDレンジの四つのレンジ間で切り換えるレンジ切換機構を備えたシステムに本発明を適用したが、これに限定されず、例えば、シフトレンジをPレンジとNotPレンジの二つのレンジ間で切り換えるレンジ切換機構を備えたシステムに本発明を適用しても良い。或は、シフトレンジを三つのレンジ間又は五つ以上のレンジ間で切り換えるレンジ切換機構を備えたシステムに本発明を適用しても良い。
また、自動変速機(AT、CVT、DCT等)に限定されず、電気自動車用の変速機(減速機)のシフトレンジを切り換えるレンジ切換機構を備えたシステムに本発明を適用しても良い。
その他、本発明は、レンジ切換機構に限定されず、SRモータ等のブラシレス型の同期モータを駆動源とする各種の位置切換機構を備えたシステムに適用しても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
11…レンジ切換機構(制御対象)、12…モータ、14…ディテント機構、23…ディテントバネ、27…自動変速機、41…マイコン(制御手段)

Claims (4)

  1. 制御対象(11)の駆動源となるモータ(12)と、前記モータ(12)の通電相を順次切り換えて前記モータ(12)を回転駆動する制御手段(41)とを備えたモータ制御装置において、
    前記制御手段(41)は、前記モータ(12)の基準位置を学習するために前記制御対象(11)の可動範囲の限界位置に突き当たるまで前記モータ(12)を回転させる突き当て制御を実行した後に、前記モータ(12)の通電を停止して前記モータ(12)を前記突き当て制御と逆方向に回転させて前記モータ(12)の回転位置を所定の目標回転位置の方向に戻す非通電戻し制御を実行し、該非通電戻し制御の開始後に前記モータ(12)の回転位置が前記目標回転位置に到達したときに前記モータ(12)の所定の相に通電して前記モータ(12)を停止させることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記制御手段(41)は、前記非通電戻し制御の開始後に前記モータ(12)の回転位置が前記目標回転位置に到達する前に所定時間が経過した場合には、前記モータ(12)の通電相を順次切り換えて前記モータ(12)を前記目標回転位置の方向に回転駆動することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記制御手段(41)は、前記モータ(12)の各相のうちの少なくとも一相が通電不能の場合に、前記非通電戻し制御を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記制御対象は、シフトレンジを切り換えるレンジ切換機構(11)であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のモータ制御装置。
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