JP2016100284A - コネクタの端子抜き構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化された多極コネクタにおける端子の抜き取り作業を容易にする。
【解決手段】コネクタ1のハウジング3に、端子の数に応じて並列に配設される端子挿入孔11を設け、端子挿入孔毎に、上壁部12に設けられた一対のスリット22により形成される帯状片21を設け、帯状片に、端子挿入孔に挿入された雌型端子2を抜け止めするべく、端子の頭部2aと電線把持用の把持部2cとの間に入って頭部2aに係合する係合部21aを設ける。隣り合う端子挿入孔同士を絶縁状態に隔てる側壁部14の上部に、スリットに連通する凹部24を設ける。工具を係合部にアクセスするためのスペースを凹部及びスリットにより広く確保することができることから、端子抜き作業のために端子挿入孔間の間隔を広くする必要が無くなり、コネクタの狭ピッチ化を促進し得る。
【選択図】図6

Description

本発明は、コネクタの端子抜き構造に関し、特に多ピンのコネクタにおいて端子を抜き取り可能なコネクタの端子抜き構造に関するものである。
電線を接続するためのコネクタにおいて、合成樹脂製のハウジングの一方を雄型とし、他方を雌型として互いに嵌合するようにしたものがある。それらのハウジングには、導電性金属からなる端子を挿入した状態で抜け止め保持する構造が設けられている。そのようなコネクタにおいて、製品検査等で不良が発見された端子を交換する必要があり、ハウジングに組み付けられた端子を抜き取り可能にしたものがある。
端子を抜け止めする構造としては、ハウジングに設けられた端子挿入孔の壁の一部を外方に変形可能な可撓性を有する弾性片として形成し、端子挿入孔に挿入された状態の端子の一部を、弾性片に設けた係合突部により係止して抜け止めするようにしたものがある。その場合には、工具や治具等により弾性片を外方に変位させ、係合突部と端子との係合を解除して端子を抜き取ることができる(例えば特許文献1参照)。
特開2003−297473号公報
一方、近年の電気機器のコンパクト化によりコネクタも小型化が要求され、特に多極に配設された複数の端子を備えるコネクタでは、コネクタの小型化により、隣り合う端子の間が狭くなる。そのため、端子ピッチの狭小化が進む程、治具のアクセスのためのスペースも狭くなり、端子の抜き取り作業が困難になるという問題が生じる。
本発明は、以上の背景に鑑み、小型化された多極コネクタにおける端子の抜き取り作業を容易にすることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、複数の端子(2)と、前記複数の端子を互いに並列に保持する複数の端子挿入孔(11)を備えるハウジング(3)とを有するコネクタ(1)の端子抜き構造であって、前記ハウジングは、前記端子挿入孔の上下面を画定する上壁部(12)及び底壁部(13)と、前記端子挿入孔の左右面を形成するべく互いに平行に配置された複数の側壁部(14)とを有し、前記上壁部には、前記端子挿入孔毎に左右一対の前記側壁部に沿ってそれぞれ延在する一対のスリット(22)と、前記一対のスリットにより弾性変形し得るように帯状に切り出された形状の帯状片(21)とが設けられ、前記帯状片は、前記端子挿入孔に挿入された前記端子を抜け止めするべく、前記端子に係合する係合部(21a)を有し、前記側壁部の上部に、前記スリットに連通する凹部(24)が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、上壁部及び底壁部と左右の側壁部とにより端子挿入孔が形成され、上壁部に設けられた一対のスリットにより弾性変形可能な帯状片が形成され、端子挿入孔に挿入された端子と、帯状片に設けられた係合部とが互いに係合することにより端子が抜け止めされるコネクタにおいて、側壁部の上部に、スリットに連通する凹部が設けられていることにより、工具を係合部に対してアクセスするためのスペースがスリットの幅と凹部とにより広く確保することができる。これにより、端子抜き作業のために各端子挿入孔の間隔を広くする必要が無くなり、コネクタの狭ピッチ化を促進し得る。
また、上記の発明において、前記凹部(24)は、前記側壁部(14)を挟んで隣り合う前記スリット(22)のそれぞれに連通しているとよい。この構成によれば、工具を係合部にアクセスするためのスペースをより広く確保することができる。
また、前記凹部(24)の前記スリットに連通する部分は、側面視で前記係合部(21a)よりも下方まで設けられているとよい。この構成によれば、係合部に対して工具を側方からアクセスすることができ、係合部と端子との係合を解除する向きに帯状片を変形させる作業を容易に行うことができる。
また、前記端子(2)は、相手側端子と結合される頭部(2a)と、電線固定用の把持部(2c)とを有し、前記係合部(21a)は、前記頭部(2a)と前記把持部(2c)との間に突入し得る突状に形成されているとよい。この構成によれば、相手側端子と結合される頭部と、電線固定用の把持部とを有する一般的な圧着端子は、頭部と把持部との間に比較的広い間隙を有することから、その間隙に係合部を突入させて端子を抜け止めすることができると共に、工具の係合部へのアクセスのための広い作業スペースも確保容易となる。
前記係合部(21a)は、前記端子(2)の挿入方向に対して後傾する下向きの斜面(21b)を有し、前記凹部(24)の前記スリット(22)に連通する一部が、側面視で前記斜面(21b)と重なっているとよい。この構成によれば、凹部のスリットに連通する部分において係合部の斜面により画定される部分が、より広い作業スペースとなり、そのスペースにアクセス可能な太さであれば、専用工具以外の工具を用いることもできる。
このように本発明によれば、側壁部の上部に、スリットに連通する凹部が設けられていることにより、工具を係合部に対してアクセスするためのスペースがスリットの幅と凹部とにより広く確保することができる。これにより、端子抜き作業のために各端子挿入孔の間隔を広くする必要が無くなり、コネクタの狭ピッチ化を促進し得る。
本発明が適用されたコネクタを示す斜視図 図1の矢印II線方向に見たハウジングの上面図 図2のIII−III線に沿って破断して矢印方向に見た側断面図 端子挿入孔に雌型端子が挿入された状態を示す図3に対応する図 端子抜きの作業要領を示す部分斜視図 (a)は工具の先端部及び爪部を凹部に突入させた状態を示す図5の矢印VIa線の矢印方向に見た要部拡大側面図、(b)は図6(a)のVIb−VIb線に沿って破断した要部拡大断面図 工具により帯状片を変位させた状態を示す図4に対応する図
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明が適用されたコネクタ1を示す斜視図である。コネクタ1は、雌型端子2と、雌型端子2を保持するハウジング3とを備え、図示されない雄型端子を保持する他の対となるコネクタと結合される。なお、方向を用いて説明する場合には図1の矢印で示した前後・左右・上下の各方向を用いる。
図2は図1の矢印II線方向に見たハウジング3の上面図であり、図3は図2のIII−III線に沿って破断して矢印方向に見た側断面図である。ハウジング3は、合成樹脂成型品であり、左右方向に横長の本体3aと、本体3aの後側部分に本体3aよりも上下左右方向に一回り大きく形成されたフランジ部3bと、フランジ部3bから前方に向けて本体3aの下面に沿って延出された薄板状の舌片3cとを有する。舌片3cは、雄型端子側のコネクタに弾性復元力で係合することにより、コネクタ同士を抜け止めするためのものである。
ハウジング3には、雌型端子2を挿入する端子挿入孔11が、図示例では左右方向に並列に7つ配設されている。なお、図示例では、端子挿入孔11が7つ並列に設けられた7ピンタイプのコネクタを示したが、他の多ピンタイプのコネクタ及び1ピンタイプのコネクタにも適用し得る。
端子挿入孔11は、フランジ部3bの後面と本体3aの前面に開口するように設けられている。端子挿入孔11の上下左右面は、ハウジング3の上部を形成する上壁部12と、ハウジング3の下部を形成する底壁部13と、隣り合う端子挿入孔11同士を絶縁状態に隔てる側壁部14とにより形成されている。なお、並列方向両端に配置された端子挿入孔11のそれぞれの外側となる側壁部は、ハウジング3の左右端に形成された各側方端壁部3dからなるが、端子挿入孔11の側壁部14としての説明においては、隣り合う端子挿入孔11間の側壁部14と同様に扱うものとする。
雌型端子2は、図1に示されるように、雄型端子のピン状頭部が挿入される矩形筒型の頭部2aと、被覆された電線4の芯線を圧着して固定する圧着部2bと、電線4の被覆をかしめにより把持して固定する把持部2cとを端子挿入孔11への挿入方向に直列的に備える。これら2b及び把持部2cは、電線4が結合される脚部を構成する。なお、頭部2a・圧着部2b・把持部2cは、導電性金属板から展開した形状で切り出され、適所を折り曲げてそれぞれ形成されている。
図3に示されるように、底壁部13及び側壁部14は雌型端子2の挿入方向(端子挿入孔11の軸線)に沿って延在する面を形成する。上壁部12は、フランジ部3bに対応する部分ではフランジ部3bの後部上面から下向きに傾斜する傾斜壁部12aを有し、傾斜壁部12aから前方に至る部分では底壁部13と平行するように、端子挿入孔11の軸線方向中間部で上側に折れ曲がった形状に形成されている。
上述したように形成された上壁部12・底壁部13・側壁部14により、端子挿入孔11は、本体3aに対応する部分では雌型端子2の頭部2aを略隙間無く外囲する大きさに形成され、フランジ部3bに対応する部分では把持部2cの高さを許容するように後方に向けて拡開するように形成されている。
また、上壁部12には、端子挿入孔11毎に、端子挿入孔11の左右両側の側壁部14に沿い、傾斜壁部12aの中間部と本体3aの前端近傍とに亘って延在する一対のスリット22がそれぞれ設けられている。なお、側壁部14に対しては、その両側にそれぞれスリット22が設けられていることになる。このようにして端子挿入孔11毎に一対設けられたスリット22により、図2に併せて示されるように端子挿入孔11毎に帯状片21がそれぞれ形成されている。
端子挿入孔11の前端側(雌型端子2の挿入方向先端側)には、底壁部13及び両側壁部14から所定量突出する突壁部23が設けられている。ハウジング3の後端側から端子挿入孔11に挿入された雌型端子2は、頭部2aが突壁部23に当接することにより、雌型端子2のハウジング3への組み付け作業における端子挿入孔11への挿入量が規制される。
図4は、端子挿入孔11に雌型端子2が挿入された状態を示す図3に対応する図である。図に示されるように、帯状片21の下面(端子挿入孔11側の面)には、端子挿入孔11に挿入された雌型端子2を抜け止めするべく、頭部2aと把持部2cとの間隙に入るように下方に突出する突状の係合部21aが形成されている。突壁部23と係合部21aとの端子挿入孔11の軸線方向距離は、突壁部23と係合部21aとの間に収まった頭部2aが大きくがたつかない程度であってよい。なお、図示例では、電線4の被覆を把持する把持部2cと頭部2aとの高さは略同一であり、それらに対して電線4の芯線を圧着固定する圧着部2bの高さは低いため、頭部2aと把持部2cとの間のスペースに係合部21aが収まるように構成されている。なお、圧着部2bの高さが高い場合には、係合部21aの形状を頭部2aと圧着部2bとの間隙に入る形状にすればよい。
図示例の係合部21aは、帯状片21の上壁部12における底壁部13の底面と平行する部分であって、傾斜壁部12aとの曲折部近傍に設けられている。また、係合部21aは、頭部2aに係合する側には端子挿入孔11の軸線に略直交する面を有し、傾斜壁部12a側には突出量が漸減しかつ傾斜壁部12aに至るように後傾する下向きの斜面21bを有する形状に形成されている。
雌型端子2を端子挿入孔11にハウジング3の後方から挿入すると、係合部21aの斜面に頭部2aが当接する。その状態でさらに雌型端子2を押し込むが、係合部21aの斜面を相対的なガイド面として帯状片21が弾性変形して上方に撓むため、大きな抵抗を受けることなく雌型端子2を挿入することができる。頭部2aの全長(軸線方向長さ)が突壁部23と係合部21aとの間に収まると、係合部21aが頭部2aの上面から外れ、帯状片21は弾性復元力により初期状態(図4)に戻る。これにより、頭部2aの後方に係合部21aが下降し、頭部2aの後端と係合部21aとが係合状態になり、雌型端子2が抜け止めされる。
側壁部14には、スリット22を挟んで係合部21aの側方となる位置の上部に、スリット22に連通する凹部24が設けられている。凹部24は、側壁部14の上面から底壁部13側に向けて掘り下げられ、底壁部13と平行な底面と、その底面に直交しかつ互いに平行な両側面とを有する凹状に形成されている。凹部24の底面は、帯状片21の初期状態における係合部21aの下面(底壁部13側の面)よりも下方で、端子圧着部2bよりも上方に位置している。なお、凹部24の形状としては、図示例に限られず、片側のスリット22のみに連通する形状であってもよく、また、切り欠き形状や、上面に対して一段低い段部を有する形状等を含むものとする。
次に、このようにして構成されたコネクタ1において、雌型端子2を抜く場合の作業要領について説明する。
帯状片21を上方に変位させて係合部21aによる頭部2aに対する係止を解除することにより、雌型端子2をハウジング3の後方へ引き抜くことができる。係合部21aと頭部2aとの係止状態を解除するには、例えば、針状の先端部を有する工具を帯状片21の側方から下側に差し込んで、先端部を起こすようにして帯状片21を上側に変位させることで可能である。しかしながら、近年の電気機器の小型化に応じて、端子間が1.25mmピッチのような狭ピッチ化されたコネクタ1の場合には、帯状片21の側方に設けられたスリット22の幅も狭くなる。そのため、針状先端部を差し込みかつ帯状片21を起こすように変位させるスペースをスリット22により確保することは困難となる。
上述したように隣り合う端子挿入孔11の間に位置する側壁部14に凹部24が設けられており、その凹部24を利用して図5に示されるような工具31を用いて帯状片21を変位させる。工具31は、手で把持して操作可能な形状として、例えば鉛筆状の角棒からなるものであってよい。図ではその先端部31aが示されており、先端部31aは、凹部24に上方から挿入可能な幅で工具31の軸線方向(長手方向)に突出するように形成され、さらに突出端で略直角に曲折された同一幅の扁平板状の爪部31bを有する。爪部31bの先端の断面形状は先鋭に形成されている。
このように形成された工具31を用い、先ず先端部31aを図5の矢印Aに示されるように凹部24に入れる。側壁部14の両側にはスリット22がそれぞれ設けられていることから、側壁部14の厚さと、両側のスリット22のそれぞれの幅とを合わせた長さが、爪部31bを含む先端部31aを凹部24に挿入する作業を行うスペースとして確保することができる。これにより、狭ピッチ化されたコネクタ1において、帯状片21の側方からの工具31をアクセスするためのスペースが広くなり、先端部31a及び爪部31bをある程度の大きさで形成することができる。スリット22のみをアクセスのためのスペースとする場合には、工具の先端部を細くかつ薄肉化する必要があり、加工コストが高騰化するのに対して、上記したようにある程度の大きさで形成することができるため、工具31の加工精度を上げることによる高騰化を抑制し得る。
図6(a)は、工具31の先端部31aを凹部24の底面に当接させた状態を示す要部拡大側面図である。なお、図6(a)は、図5の矢印VIaに示される方向の側面視であり、雌型端子2を抜く対象となる帯状片21の一方の側の凹部24に先端部31aを挿入した状態を、他方の側の凹部24を介して見た図であり、雌型端子2を図示省略している。図示例では、側面視での凹部24と係合部21aとの位置関係は、上下方向では上述したように凹部24の底面が係合部21aの下面よりも底壁部13に近い位置に位置する。これにより、凹部24の底面と係合部21aの下面との間には、先鋭な薄板状の爪部31bを差し込み可能である横長のスリット状の隙間が画定されている。
図6(b)に併せて示されるように、凹部24に挿入した先端部31aの下面が凹部24の底面に当接した状態で、爪部31bの延出端が係合部21aの下方に差し込むことができる。図6(b)の状態で、先端部31aの爪部31bとの曲折部分を支点として爪部31bの先端を起こすべく、図の矢印Bに示されるように工具31を傾動させることにより、爪部31bの先端部分を係合部21aに係合させた状態で、係合部21aを持ち上げることができ、帯状片21の中間部を上方に大きく変位させることができる。
そして図7に示されるように、係合部21aを頭部2aへの係止位置から完全に離脱させることができ、この状態で図の矢印Cに示されるように電線4をハウジング3の後方に引っ張ることにより、雌型端子2を端子挿入孔11から引き抜くことができる。
また、図6(a)に示されるように、側面視で、係合部21aの斜面21bが凹部24の一部と重なり、凹部24に対して斜めに横切るように設けられている。これにより、凹部24における斜面21bに対応する部分の角部と斜面21bとの間に略三角形の広い連通部分が画定される。凹部24の斜面21bにより画定される略三角形状の連通部分には、例えば図の二点鎖線で示されるような細径の棒状体32を差し込むことができるため、上述したような専用の工具31を用いなくても係合部21aに対するアクセスが可能であり、コネクタ1の取り扱い性が良好となる。
このように、端子挿入孔11の側面を形成し、かつ隣り合うもの同士間を絶縁的に隔てるべく設けられた側壁部14に、工具31の先端部31aを挿入するための凹部24を設けたことから、狭ピッチ化により帯状片21の両側に延在するスリット22の幅(隙間)が狭い場合でも、凹部24により広いスペースを確保することができ、工具31による作業を容易に行うことができる。特に、凹部24を介して両隣のスリット22とそれぞれ連通状態になることにより、凹部24における側壁部14の厚さ方向長さだけでなく、両隣のスリット22の幅をそれぞれ合わせたスペースを確保することができ、狭ピッチ化された場合でも大きな作業スペースを確保し得る。
以上、本発明を、その好適実施形態の実施例について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、雌型端子2を抜け止めするべく、帯状片21に突設した係合部21aを頭部2aと把持部2cとの間隙に突入させることにより頭部2aと係合させたが、雌型端子2に帯状片21側に突出する突部を設け、帯状片21にはその突部の突出端部が突入し得る凹部を設けるようにしてもよい。また、凹部24を側壁部14の壁の厚さ方向に貫通した形状に設けたが、貫通させることなく、壁の厚さ方向の途中までとしてもよい。この場合においても、スリット22のみによるスペースよりも広い作業スペースを確保し得る。また、図示例では雌型端子2を保持するコネクタを示したが、雄型端子側のコネクタにも適用可能である。また、複数の端子挿入孔11を1段で並列に配設した例を示したが、上下2段でそれぞれ並列に配設されたコネクタにも適用可能である。その場合にはハウジング3の上下面にそれぞれ凹部を設ければよい。また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
1 コネクタ
2 雌型端子
2a 頭部
2c 把持部
3 ハウジング
11 端子挿入孔
12 上壁部
13 底壁部
14 側壁部
21 帯状片
21a 係合部
21b 斜面
24 凹部

Claims (5)

  1. 複数の端子と、前記複数の端子を互いに並列に保持する複数の端子挿入孔を備えるハウジングとを有するコネクタの端子抜き構造であって、
    前記ハウジングは、前記端子挿入孔の上下面を画定する上壁部及び底壁部と、前記端子挿入孔の左右面を形成するべく互いに平行に配置された複数の側壁部とを有し、
    前記上壁部には、前記端子挿入孔毎に左右一対の前記側壁部に沿ってそれぞれ延在する一対のスリットと、前記一対のスリットにより弾性変形し得るように帯状に切り出された形状の帯状片とが設けられ、
    前記帯状片は、前記端子挿入孔に挿入された前記端子を抜け止めするべく、前記端子に係合する係合部を有し、
    前記側壁部の上部に、前記スリットに連通する凹部が設けられていることを特徴とするコネクタの端子抜き構造。
  2. 前記凹部は、前記側壁部を挟んで隣り合う前記スリットのそれぞれに連通していることを特徴とする請求項1に記載のコネクタの端子抜き構造。
  3. 前記凹部の前記スリットに連通する部分は、側面視で前記係合部よりも下方まで設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタの端子抜き構造。
  4. 前記端子は、相手側端子と結合される頭部と、電線固定用の把持部とを有し、
    前記係合部は、前記頭部と前記把持部との間に入り、前記頭部と係合する突状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のコネクタの端子抜き構造。
  5. 前記係合部は、前記端子の挿入方向に対して後傾する下向きの斜面を有し、
    前記凹部の前記スリットに連通する一部が、側面視で前記斜面と重なっていることを特徴とする請求項4に記載のコネクタの端子抜き構造。
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