JP2016098791A - 直噴エンジンの吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃焼室内でのタンブル流の偏向を低減する。
【解決手段】直噴エンジンの吸気装置は、谷部173で連結された吸気側斜面171及び排気側斜面172を含む天井部170を有し、ペントルーフ型の燃焼室17の一部を区画するシリンダヘッド13と、頂面160に凹陥するキャビティ164が形成され、シリンダ11に内挿されるピストン16と、天井部170に設けられた燃料噴射弁6とを備えている。天井部170の吸気側斜面171には、2つの吸気通路の開口部180がエンジン出力軸方向に並んで配置されている。キャビティ164は、エンジン出力軸方向において、シリンダ11のボア中心からオフセットした位置に配置されている。2つの吸気通路のうち、キャビティ164のオフセットと同じ側の吸気通路の流量は、オフセットと反対側の吸気通路の流量よりも大きくなっている。
【選択図】図5

Description

ここに開示する技術は、直噴エンジンの吸気装置に関する。
特許文献1には、燃焼室内のタンブル流の強さを調整する技術が開示されている。特許文献1に開示されたエンジンは、燃焼室内にタンブル流を発生させることによって、燃料噴霧がピストン頂面と接触することを防止すると共に、燃料噴霧を点火プラグ移の近傍に運んでいる。そして、このエンジンは、エンジン回転数又はスロットル開度に基づいてタンブル流の強さを調整することによって、エンジン回転数等の変動にかかわらず、燃料噴霧をタンブル流により点火プラグの近傍に適切に分布させている。
特開2004−245204号公報
ところで、燃焼室内において混合気を所望の状態とするためには、燃焼室内でのガス流動の影響が重要となる。特許文献1で言及されているタンブル流は、燃焼室内でのガス流動の1つである。タンブル流は、縦渦の旋回流であり、吸気ポートから燃焼室内へ流入した吸気が、排気ポート側では下降し、ピストン頂面に沿って吸気ポート側へ方向を変え、吸気ポート側では上昇するような流れである。そして、このようなタンブル流の基本的な流れを前提として、例えば、タンブル流の強さを調整したり、タンブル流とスキッシュ流との関係を調整したり、燃料の噴射タイミング及び噴射形態を調整したりすることによって、燃焼室内の混合気の状態を制御する。
ところが、本願出願人は、燃焼室内でのタンブル流の影響の研究を進めていくうちに、ピストンの頂面にキャビティが形成され、このキャビティがボア中心からオフセットした位置に配置されたエンジンにおいては、キャビティ内に生じるタンブル流が偏向することを見出した。そして、混合気の状態を適切に制御するためには、タンブル流の偏向に合わせて、様々な調整を変更する必要があり、調整が複雑になってしまう。
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、燃焼室内でのタンブル流の偏向を低減することにある。
ここに開示された直噴エンジン吸気装置は、谷部で連結された2つの斜面を含む天井部を有し、ペントルーフ型の燃焼室の一部を区画するシリンダヘッドと、頂面に凹陥するキャビティが形成され、シリンダに内挿されるピストンと、前記天井部に設けられた燃料噴射弁とを備え、前記天井部の一方の斜面には、2つの吸気通路の開口部がエンジン出力軸方向に並んで配置されており、前記キャビティは、前記エンジン出力軸方向において、前記シリンダのボア中心からオフセットした位置に配置され、前記2つの吸気通路のうち、前記キャビティのオフセットと同じ側の吸気通路の流量は、該オフセットと反対側の吸気通路の流量よりも大きくなっている。
この構成によれば、キャビティがシリンダのボア中心からオフセットしているので、タンブル流の方向が偏向しやすい。詳しくは、タンブル流は、吸気通路の開口部から流入し、排気側において下降した後、ピストンの頂面に沿って吸気側に向かい、吸気側において上昇し、縦渦の旋回流となる。通常は、タンブル流の旋回軸は、エンジン出力軸と概ね平行である。しかしながら、キャビティがボア中心からエンジン出力軸方向にオフセットしている場合には、タンブル流の下降流が、キャビティへ向かって、キャビティのオフセットと同じ側(以下、「オフセット側」ともいう)へ偏向していく。こうして、偏向しながらキャビティ内に流入した吸気は、キャビティ内を単純に排気側から吸気側へ流れるのではなく、オフセット側に傾斜して排気側から吸気側へ流れる。該吸気は、キャビティの、吸気側且つオフセット側の内壁で案内され、上昇流となる。このとき、該気流は、オフセット側の内壁にも案内されるため、キャビティのオフセットと反対側(以下、「反オフセット側」ともいう)へ偏向しながら上昇流となる。こうして、タンブル流の旋回軸は、エンジン出力軸方向に対して傾斜する傾向にある。
それに対し、2つの吸気通路のうちキャビティのオフセット側の吸気通路の流量が、反オフセット側の吸気通路の流量よりも大きくなっている。これにより、オフセット側の吸気通路からの吸気流の方が反オフセット側の吸気通路からの吸気流よりも強いので、タンブル流の下降流は、反オフセット側へ偏向しやすい。反オフセット側へ偏向しながらキャビティ内に流入した流れは、キャビティの、吸気側且つ反オフセット側の内壁で案内され、オフセット側へ偏向しながら上昇流となる。つまり、このタンブル流は、キャビティのオフセットに起因して偏向するタンブル流とは反対側に偏向する。
その結果、キャビティのオフセットに起因するタンブル流の偏向と、流量の不均衡に起因するタンブル流の偏向とが互いに打ち消し合い、燃焼室全体としてのタンブル流の偏向を低減することができる。
例えば、前記2つの吸気通路は、上流側の合流部において合流して1つの集合通路となる2つの分岐通路であり、前記合流部は、上流側ほど、前記キャビティのオフセットと反対側に位置するように傾斜していてもよい。
この構成によれば、合流部は、下流側へ向かってオフセット側に傾斜している。つまり、合流部を流れる吸気は、オフセット側へ傾斜した流れとなる。その結果、吸気が合流部から2つの分岐通路へ分岐する際には、オフセット側の分岐通路の流量の方が、反オフセット側の分岐通路の流量よりも大きくなる。
また、前記2つの吸気通路は、上流側の合流部において合流して1つの集合通路となる2つの分岐通路であり、前記合流部は、前記エンジン出力軸に直交する平面と平行に延びており、前記2つの開口部の中間位置に対して、前記キャビティのオフセットと同じ側にオフセットして配置されていてもよい。
この構成によれば、2つの吸気通路の開口部の中間位置を通り且つエンジン出力軸の直交する平面で合流部を分割すると、オフセット側の部分の方が反オフセット側の部分よりも大きくなる。その結果、吸気が合流部から2つの分岐通路へ分岐する際には、オフセット側の分岐通路の流量の方が、反オフセット側の分岐通路の流量よりも大きくなる。
さらにまた、前記2つの吸気通路は、上流側の合流部において合流して1つの集合通路となる2つの分岐通路であり、前記2つの分岐通路の間には、該2つの分岐通路を分離させる隔壁が設けられており、前記隔壁は、前記分岐通路の上流側ほど、前記キャビティのオフセットと反対側に位置するように傾斜していてもよい。
この構成によれば、2つの吸気通路の間の隔壁が上流側ほど反オフセット側へ傾斜しているので、吸気が合流部から2つの吸気通路へ分岐する際に、オフセット側の吸気通路へ流入しやすくなっている。その結果、オフセット側の分岐通路の流量の方が、反オフセット側の分岐通路の流量よりも大きくなる。
また、少なくとも2つの前記シリンダが、前記エンジン出力軸方向に並んで設けられており、前記ピストン及び燃料噴射弁は、少なくとも2組設けられており、2つの前記ピストンの前記キャビティは、前記エンジン出力軸方向において前記シリンダの中心に対して同じ側にオフセットしており、前記2つの吸気通路は、上流側の合流部において合流して1つの集合通路となる2つの分岐通路であり、少なくとも2つの前記シリンダのうち前記キャビティのオフセットと同じ側のシリンダにおける前記合流部は、上流側ほど、前記キャビティのオフセットと反対側に位置するように傾斜し、少なくとも2つの前記シリンダのうち前記キャビティのオフセットと反対側のシリンダにおける前記合流部は、前記エンジン出力軸に直交する平面と平行に延びており、前記2つの開口部の中間位置に対して、前記キャビティのオフセットと同じ側にオフセットして配置されていてもよい。
この構成によれば、直噴エンジンは、少なくとも2気筒以上の多気筒エンジンである。そして、2つのピストンのキャビティは同じ側にオフセットしている一方で、吸気通路の合流部の構成は、2つのシリンダで異なる。詳しくは、オフセット側のシリンダにおいては、合流部が上流側ほど反オフセット側へ傾斜している。一方、反オフセット側のシリンダにおいては、合流部がエンジン出力軸に直交する平面と平行に延びており且つ2つの開口部の中間位置に対してオフセット側に(即ち、キャビティと同じ側に)オフセットしている。何れのシリンダにおいても、オフセット側の分岐通路の流量の方が反オフセット側の分岐通路の流量よりも大きくなる。それに加えて、オフセット側のシリンダの合流部は、上流側へ向かって反オフセット側へ傾斜しているので、その集合通路は、反オフセット側へ延ばしやすい。また、反オフセット側のシリンダの合流部は、オフセット側へオフセットしているので、その集合通路は、オフセット側へ延ばしやすい。そのため、2つの集合通路を、エンジン出力軸方向において2つのシリンダの中間位置あたりに集め易い。これにより、2つの集合通路の長さを同程度にしたり、形状を同様にしたりすることができる。
さらに、少なくとも2つの前記シリンダが、前記エンジン出力軸方向に並んで設けられており、前記ピストン及び燃料噴射弁は、少なくとも2組設けられており、2つの前記ピストンの前記キャビティは、前記エンジン出力軸方向において前記シリンダの中心に対してそれぞれ逆側であって、2つの該キャビティが互いに離間するようにオフセットしており、前記2つの吸気通路は、上流側の合流部において合流して1つの集合通路となる2つの分岐通路であり、前記合流部は、上流側ほど、前記キャビティのオフセットと反対側に位置するように傾斜しているようにしてもよい。
この構成によれば、直噴エンジンは、少なくとも2気筒以上の多気筒エンジンである。そして、2つのピストンのキャビティは互いに逆側であって且つ2つのキャビティが互いに離間するようにオフセットしている。そして、2つのシリンダとも、合流部が上流側ほど反オフセット側へ傾斜している。ただし、2つのピストンのキャビティは互いに逆側にオフセットしているので、2つの合流部は互いに逆向きに傾斜している。さらに、2つのキャビティは互いに離間するようにオフセットしているので、2つの合流部は上流側ほど互いに接近するように傾斜している。そのため、2つの集合通路を、エンジン出力軸方向において2つのシリンダの中間位置あたりに集め易い。これにより、2つの集合通路の長さを同程度にしたり、形状を同様にしたりすることができる。
前記の直噴エンジンの吸気装置によると、燃焼室内でのタンブル流の偏向を低減することができる。
エンジンの構成を示す概略図である。 燃焼室の構成を示す、エンジン出力軸方向の縦断面図である。 ピストンの頂面形状を示す斜視図である。 燃焼室内のガス流れを示す平面説明図である。 4気筒の各燃焼室及び吸気通路を上から見た平面図である。 変形例1に係る各燃焼室及び吸気通路を上から見た平面図である。 変形例2に係る各燃焼室及び吸気通路を上から見た平面図である。 変形例3に係る各燃焼室及び吸気通路を上から見た平面図である。 変形例4に係る各燃焼室及び吸気通路を上から見た平面図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明は例示である。
図1は、実施形態に係るエンジン1の構成を示している。エンジン1のクランクシャフト15は、図示しないが、変速機を介して駆動輪に連結されている。エンジン1の出力が駆動輪に伝達されることによって、車両が推進する。ここで、エンジン1の燃料は、本実施形態ではガソリンであるが、バイオエタノール等を含むガソリンであってもよく、少なくともガソリンを含む液体燃料であれば、どのような燃料であってもよい。
エンジン1は、シリンダブロック12と、その上に載置されるシリンダヘッド13とを備えており、シリンダブロック12の内部に複数のシリンダ11が形成されている(図1では、1つのみ示す)。エンジン1は、多気筒エンジンである。シリンダブロック12及びシリンダヘッド13の内部には、図示は省略するが冷却水が流れるウォータージャケットが形成されている。各シリンダ11内には、コネクティングロッド14を介してクランクシャフト15に連結されたピストン16が摺動自在に嵌挿されている。ピストン16は、シリンダ11及びシリンダヘッド13と共に燃焼室17を区画している。
本実施形態では、燃焼室17の天井部170(シリンダヘッド13の下面)は、吸気ポート18の開口部180が設けられかつ、シリンダ11の中央に向かって登り勾配となった吸気側斜面171と、排気ポート19の開口部190が設けられかつ、シリンダ11の中央に向かって登り勾配となった排気側斜面172と、吸気側斜面171と排気側斜面172とが連結する谷部173とを備えて構成されている。燃焼室17は、ペントルーフ型の燃焼室である。尚、谷部173は、ペントルーフの稜部であり、シリンダ11のボア中心を通る場合、及び通らない場合の両方があり得る。また、ピストン16の頂面160は、天井部170の吸気側斜面171及び排気側斜面172に対応するように、吸気側及び排気側のそれぞれにおいて、ピストンの中央に向かって登り勾配となった吸気側斜面161及び排気側斜面162によって、三角屋根状に隆起している。吸気側斜面161は、吸気側斜面171と対向し、排気側斜面162は、排気側斜面172と対向する。吸気側斜面161と排気側斜面162とは稜部163において連結されている。稜部163は、谷部173と対向している。これにより、このエンジン1の幾何学的圧縮比は、15以上の高い圧縮比に設定されている。また、ピストン16の頂面160には、凹状のキャビティ164が形成されている。ピストン16の頂面160の形状については、後で詳述する。
シリンダヘッド13には、シリンダ11毎に吸気ポート18が形成されている。吸気ポート18の開口部180は、シリンダヘッド13の吸気側斜面171に設けられ、吸気ポート18は、この開口部180を通じて燃焼室17に連通している。開口部180は、シリンダ11毎に2つ設けられている。2つの開口部180は、エンジン出力軸(つまり、クランクシャフト15)の方向に並んで設けられ、シリンダ11のボア中心に対して対称に配設されている。シリンダヘッド13には、吸気マニホールド181(図1に一部だけ図示)が取り付けられ、吸気ポート18は、吸気マニホールド181と連通する。吸気マニホールド181には吸気管(図示省略)が接続されている。吸気ポート18、吸気マニホールド181及び吸気管が吸気通路183を形成する。吸気通路183には、図示は省略するが、吸気流量を調節するスロットル弁が介設されている。吸気通路183の構成については、後で詳述する。
同様に、シリンダヘッド13には、シリンダ11毎に排気ポート19が形成されている。排気ポート19の開口部190は、シリンダヘッド13の排気側斜面172に設けられ、排気ポート19は、この開口部190を通じて燃焼室17に連通している。開口部190は、シリンダ11毎に2つ設けられている。2つの開口部190は、エンジン出力軸の方向に並んで設けられ、シリンダ11のボア中心に対して対称に配設されている。シリンダヘッド13には、排気マニホールド191が取り付けられ、排気ポート19は、排気マニホールド191と連通する。排気マニホールド191には排気管(図示省略)が接続されている。排気ポート19、排気マニホールド191及び排気管が排気通路193を形成する。排気通路193には、図示は省略するが、1つ以上の触媒コンバータを有する排気ガス浄化システムが配設されている。触媒コンバータは、三元触媒を含む。
シリンダヘッド13には、吸気弁21及び排気弁22が、それぞれ吸気ポート18及び排気ポート19を燃焼室17から遮断(閉)することができるように配設されている。吸気弁21は吸気弁駆動機構により、排気弁22は排気弁駆動機構により、それぞれ駆動される。吸気弁21及び排気弁22は所定のタイミングで往復動して、それぞれ吸気ポート18及び排気ポート19を開閉し、シリンダ11内のガス交換を行う。吸気弁駆動機構及び排気弁駆動機構は、図示は省略するが、それぞれ、クランクシャフト15に駆動連結された吸気カムシャフト及び排気カムシャフトを有し、これらのカムシャフトはクランクシャフト15の回転と同期して回転する。吸気弁駆動機構及び排気弁駆動機構は、この例では、吸気カムシャフトの位相を所定の角度範囲内で連続的に変更可能な、液圧式又は電動式の位相可変機構(Variable Valve Timing:VVT)23、24を、少なくとも含んで構成されている。尚、吸気弁駆動機構及び/又は排気弁駆動機構は、VVT23、24と共に、弁リフト量を変更可能なリフト可変機構を備えるようにしてもよい。リフト可変機構は、リフト量を連続的に変更可能なCVVL(Continuous Variable Valve Lift)としてもよい。尚、吸気弁21及び排気弁22を駆動する動弁機構は、どのようなものであってもよく、例えば油圧式や電磁式の駆動機構を採用してもよい。
シリンダヘッド13には、燃焼室17内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁6が取り付けられている。つまり、エンジン1は、直噴エンジンである。燃料噴射弁6は、天井部170の谷部173に設けられ、図2に示すように、シリンダ11のボア中心に対して、エンジン出力軸方向の一側(図2における紙面左側であり、これは、この実施形態ではエンジン1において反トランスミッション側の、いわゆるエンジン前側に相当する)に、ずれて配設されている。燃料噴射弁6はまた、その噴射軸心が、シリンダ11の軸心に沿うように配設されて、噴射先端が、燃焼室17内に臨んでいる。燃料噴射弁6は、キャビティ164に対向するように設けられている。燃料噴射弁6は、このキャビティ164内に向かって、燃料を噴射する。
燃料噴射弁6は、詳細は後述するが、図2に概念的に示すように、燃焼室17内(つまり、キャビティ164内)に、(可燃)混合気層と、その周囲の断熱ガス層とが形成可能に構成されている。燃料噴射弁6は、例えば外開弁式の燃料噴射弁としてもよい。外開弁式の燃料噴射弁は、リフト量を調整することにより、噴射する燃料噴霧の粒径を変更することが可能である。本願出願人が先に出願した特願2013−242597号に開示しているように、この外開弁式の燃料噴射弁の特性を利用して、多段噴射を基本とした燃料噴射態様を、適宜制御することにより、燃料噴霧の進行方向への飛散距離及び燃料噴霧の噴射軸心に対する広がりを調整することができるため、圧縮上死点付近のタイミングで燃料を噴射することにより、キャビティ164の中央部に混合気層を、その外周囲に断熱ガス層を形成することが可能である。また、外開弁式の燃料噴射弁に限らず、VOC(Valve Covered Orifice)ノズルタイプのインジェクタも、ノズル口に発生するキャビテーションの度合い調整することにより、噴口の有効断面積を変更して、噴射する燃料噴霧の粒径を変更することが可能である。従って、外開弁式の燃料噴射弁と同様に、圧縮上死点付近のタイミングで噴射する燃料噴霧の進行方向への飛散距離及び燃料噴霧の噴射軸心に対する広がりを調整することにより、キャビティ164内の中央部に混合気層を、その外周囲に断熱ガス層を形成することが可能である。
また、ヒータによって所定の温度まで加熱した燃料を、高圧雰囲気の燃焼室17内に噴射することにより、燃料を超臨界状態とすることによっても、キャビティ164内の中央部に混合気層を、その外周囲に断熱ガス層を形成することが可能である。この技術は、燃焼室17内に噴射した燃料を瞬時に気化させることによって燃料噴霧のペネトレーションが短くなり、図2に示すように、キャビティ164内における燃料噴射弁6の近傍に、混合気層を形成するものである。尚、燃料噴射弁は、例えば複数の噴口を有するマルチホールタイプの燃料噴射弁において、燃料を加熱するヒータを備えて構成される。また、この構成以外の燃料噴射弁であってもよい。こうした燃料噴射弁の構成は、公知であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
シリンダヘッド13には、点火プラグ7が取り付けられている。点火プラグ7は、図2に示すように、天井部170の谷部173に設けられ、シリンダ11のボア中心に対してエンジン出力軸方向の他側(つまり、エンジン後側)にずれて配設されている。点火プラグ7は、先端が燃料噴射弁6に近づく方向に、シリンダ11の軸線に対し傾いて配設されている。これにより、燃料噴射弁6と点火プラグ7とは、シリンダ11のボア中心近傍に、互いに近接して配設される。
このエンジン1は、前述したように、幾何学的圧縮比εが15以上に設定されている。幾何学的圧縮比は、40以下とすればよく、特に25以上35以下が好ましい。エンジン1は圧縮比=膨張比となる構成から、高圧縮比と同時に、比較的高い膨張比を有するエンジン1でもある。このエンジン1は、基本的には全運転領域でシリンダ11内に噴射した燃料を圧縮着火により燃焼させるよう構成されており、高い幾何学的圧縮比は、圧縮着火燃焼を安定化する。
燃焼室17は、シリンダ11の内周面と、ピストン16の頂面160と、シリンダヘッド13の下面(天井部170)と、吸気弁21及び排気弁22それぞれのバルブヘッドの面と、によって区画形成されている。冷却損失を低減すべく、これらの区画面に、遮熱層を設けることによって、燃焼室17が遮熱化されている。遮熱層は、これらの区画面の全てに設けてもよいし、これらの区画面の一部に設けてもよい。また、燃焼室17を直接区画する壁面ではないが、吸気ポート18や排気ポート19における、燃焼室17の天井部170側の開口近傍のポート壁面に遮熱層を設けてもよい。
これらの遮熱層は、燃焼室17内の燃焼ガスの熱が、区画面を通じて放出されることを抑制するため、燃焼室17を構成する金属製の母材よりも熱伝導率が低く設定される。
また、遮熱層は、冷却損失を低減する上で、母材よりも容積比熱が小さいことが好ましい。つまり、遮熱層の熱容量を小さくして、燃焼室17の区画面の温度が、燃焼室17内のガス温度の変動に追従して変化するようにすることが好ましい。
前記遮熱層は、例えば、母材上にZrO等のセラミック材料をプラズマ溶射によってコーティングして形成すればよい。このセラミック材料の中には、多数の気孔を含んでいてもよい。このようにすれば、遮熱層の熱伝導率及び容積比熱をより低くすることができる。
本実施形態では、前記の燃焼室の遮熱構造に加えて、シリンダ11内(つまり、燃焼室17内)においてガス層による断熱層を形成することで、冷却損失を大幅に低減するようにしている。
具体的には、燃焼室17内の外周部に新気を含むガス層が形成されかつ中心部に混合気層が形成されるように、圧縮行程以降において燃料噴射弁6の噴射先端からキャビティ164内に燃料を噴射させることにより、図2に示すように、燃料噴射弁6の近傍の、キャビティ164内の中心部に混合気層が形成されかつ、その周囲に新気を含むガス層が形成されるという、成層化が実現する。尚、ここでいう混合気層は、可燃混合気によって構成及び形成される層であり、可燃混合気は、例えば当量比φ=0.1以上の混合気としてもよい。ガス層は、新気のみであってもよく、新気に加えて、既燃ガス(EGRガス)を含んでいてもよい。尚、ガス層に少量の燃料が混じっても問題はなく、ガス層が断熱層の役割を果たせるように混合気層よりも燃料リーンであればよい。
前記のようにガス層と混合気層とが形成された状態で燃料が圧縮着火燃焼すれば、混合気層とシリンダ11の壁面との間のガス層により、混合気層の火炎のシリンダ11の壁面への接触が抑制され、そのガス層が断熱層となって、シリンダ11の壁面からの熱の放出を抑えることができるようになる。この結果、冷却損失を大幅に低減することができる。
尚、冷却損失を低減させるだけでは、その冷却損失の低減分が排気損失に転換されて図示熱効率の向上にはあまり寄与しないところ、このエンジン1では、高圧縮比化に伴う高膨張比化によって、冷却損失の低減分に相当する燃焼ガスのエネルギを、機械仕事に効率よく変換している。すなわち、エンジン1は、冷却損失及び排気損失を共に低減させる構成を採用することによって、図示熱効率を大幅に向上させているということができる。
次に、燃焼室を構成するピストンの頂面の形状について、図を参照しながらさらに詳細に説明をする。図3は、ピストン16の頂面の形状を示す斜視図である。図3における紙面右手前が吸気側、紙面左奥が排気側であり、紙面左手前がエンジン出力軸方向の一側(つまり、エンジン前側)、紙面右奥がエンジン出力軸方向の他側(つまり、エンジン後側)である。
前述したように、ピストン16の頂面160は、図3に示すように、吸気側斜面161と、排気側斜面162とがそれぞれ、ピストン16の中央に向かって登り勾配となって構成されており、これにより、ピストン16の頂面は、エンジン出力軸における一方の側から、エンジン出力軸に沿う方向にピストン16を見たときに、両側それぞれから中央部に向かって次第に隆起した三角屋根状を成している。排気側斜面162は、相対的に凹んだバルブリセス162aと、相対的に突出した島状部162bとを有している。バルブリセス162aは、開動作を行うときの排気弁22との干渉を避けるための部分である。バルブリセス162aは、平面視で排気弁22の外形よりも少し大きい形状をしている。天井部170の排気側斜面172には2つの排気弁22が近接して設けられ且つ排気弁22のバルブヘッドの外形は円形状であるので、バルブリセス162aは、2つの円が部分的に重なり合ったような形状をしている。バルブリセス162aがこのような形状に形成された結果、排気側斜面162のうち稜部163とは反対側の部分であって2つの排気弁22のバルブヘッドの間に相当する部分に略三角形状の島状部162bが形成される。
一方、吸気側斜面161は、排気側斜面162のような凹凸はなく、実質的に平坦な面である。吸気側斜面161は、バルブリセスが形成されていないというよりはむしろ、全面がバルブリセスである。つまり、吸気側斜面161は、開動作を行うときの吸気弁21と干渉しない高さとなっている。
稜部163は、尖鋭な形状ではなく、湾曲したR面となっており、吸気側斜面161と排気側斜面162とを滑らかに連結している。稜部163は、エンジン出力軸方向に延びている。
ピストン16の頂面160の稜線付近における、エンジン出力軸方向の両側端部165は、図2にも示すように、頂面160に向かってピストン径が縮小するように湾曲している。この湾曲は、シリンダヘッド13の天井部170の湾曲形状に対応して設けられている。これは、エンジン1の幾何学的圧縮比を高くする上で有利な構成である。
前述したように、ピストン16の頂面160にはキャビティ164が凹陥している。キャビティ164は、図2に示すように、開口縁から凹陥するに従い、その大きさが次第に縮小するように設けられており、キャビティ164は、ピストン16の頂面160に連続する側壁1641と、側壁1641に連続する底壁1642とから構成されている。図2に示すように、ピストン16の中心を通る縦断面において、キャビティ164は、バスタブのような形状を有している。側壁1641は、ピストン16の頂面160及び底壁1642とは異なる角度を有しており、ピストン16の頂面160と側壁1641との間、及び、側壁1641と底壁1642との間には、それぞれR面が設けられている。
キャビティ164は、図3に示すように、略楕円形状の開口縁を有する。この楕円は、広義の楕円であり、オーバル形状や長円形状も含む。キャビティ164はまた、図2に示すように、その中心位置(より正確には、キャビティ164の最大幅に相当する箇所において吸気側の端縁と排気側との端縁との中点でかつ、エンジン出力軸方向の一側の端縁と他側の端点との中点である中心位置)が、燃料噴射弁6の噴射軸心に一致するように設けられている。これは、前述したように、キャビティ164内の中心部に混合気層を形成する上で有利な構成である。前述したように、燃料噴射弁6の噴射軸心は、エンジン出力軸方向の一側にオフセットしているため、キャビティ164もまた、ピストン16の頂面160において、ピストン16の中心に対し、エンジン出力軸方向の一側にオフセットした位置に配置される。
キャビティ164は、稜部163を横切って吸気側斜面161及び排気側斜面162に亘って形成されている。これにより、稜部163は、キャビティ164を挟んで2つに分割される。また、キャビティ164の開口縁が略楕円形状であり且つ、吸気側斜面161及び排気側斜面162は下り勾配なので、吸気側斜面161及び排気側斜面162の一部はそれぞれ、キャビティ164によって抉られる。吸気側斜面161及び排気側斜面162におけるキャビティ164の開口縁は、両側の稜部163から次第に下方に窪むように湾曲した形状となっている。さらに、キャビティ164が前述のようにシリンダ11のボア中心からずれて設けられることに伴い、吸気側斜面161及び排気側斜面162におけるキャビティの開口縁もまた、図2に示すように、ボア中心に対称となるのではなく、エンジン出力軸方向の一側にずれることになる。それに加え、エンジン出力軸方向の一側の稜部163が相対的に短くかつ、エンジン出力軸方向の他側の稜部163が相対的に長くなる。
このように、キャビティ164がシリンダ11のボア中心からオフセットした位置に配置されることにより、燃焼室17のタンブル流は、エンジン出力軸と平行な軸回りの旋回流ではなく、エンジン出力軸に対して傾斜した軸回りの旋回流となる傾向にある。この点について、図4を参照しながら詳述する。図4は、シリンダヘッドの天井部、ピストン16の頂面160、及びシリンダ11の内周面によって区画される燃焼室17を上から見た平面図に相当する。尚、ここでいう燃焼室17は広義の意味であり、ピストンが圧縮上死点に至ったときに限らず、シリンダヘッドの天井部、ピストン16の頂面160、及びシリンダ11の内周面によって区画される空間を意味する。ここでは、2つの吸気ポートの開口部180を通じてシリンダ11内に流入する吸気の流れは、シリンダ11のボア中心に対して均等であると仮定する。
吸気ポートの開口部180を通じてシリンダ11内に流入する吸気は、排気側においてシリンダ11の内周面に沿うように下降した後、ピストン16の頂面160において吸気側に向かうように流れ、吸気側においてシリンダ11の内周面に沿うように上昇し、天井部170において排気側へ向かうように流れ、タンブル流を形成する。ここで、ピストン16の頂面160に設けたキャビティ164の位置がエンジン出力軸方向の前側にオフセットしているので、タンブル流の下降流は、キャビティ164に向かって、前側に偏向するようになる。偏向しながらキャビティ164内に流入したタンブル流は、キャビティ164の前側の内壁に案内され、エンジン出力軸方向の後側へ偏向しながら上昇する。タンブル流の下降流には、キャビティ164内に流入せず、ピストン16の頂面160に沿って流れる成分もあるが、圧縮行程におけるピストン16の上昇に伴い、キャビティ164の前側の内壁に案内され、エンジン出力軸方向の後側へ偏向しながら上昇する流れが強くなる。その結果、燃焼室17には、エンジン出力軸方向の前側に偏向しながら下降し、後側に偏向しながら上昇するタンブル流が発生しやすい。
タンブル流がこのように偏向すると、キャビティ164に噴射される燃料噴霧がその影響を受ける。詳しくは、タンブル流の偏向が強くなる圧縮行程の後半は、燃料の噴射を行うタイミングでもある。偏向したタンブル流は、排気側からキャビティ164内に進入し、キャビティ164の前側の内壁に沿って上昇していくので、キャビティ164の排気側且つ前側の内壁近傍には強いタンブル流が存在する。その一方で、キャビティ164の吸気側且つ後側の内壁近傍のタンブル流は非常に弱くなっている。そのため、燃料噴射弁6から燃料を噴射して混合気層を形成したときに、混合気層は、キャビティ164の吸気側且つ後側の内壁の方へ広がりやすくなる。このように、キャビティ164内において特定の方向へ混合気層が広がりやすいことは、成層化にとって好ましくない。
そこで、エンジン1は、2つの吸気ポート18からの吸気量のバランスを調整することによって、キャビティ164のオフセットに起因するタンブル流の偏向を抑制している。詳しくは、2つの吸気ポート18のうちキャビティ164のオフセット側の吸気ポート18の流量が反オフセット側の吸気ポート18よりも大きくなっている。以下、この点について詳述する。図5は、4気筒の各燃焼室17を上から見た平面図に相当する。尚、前側から順に、第1シリンダ11a、第2シリンダ11b、第3シリンダ11c、第4シリンダ11dとする。
吸気ポート18の下流側の部分は2本に分岐し、それぞれ開口部180を通じて燃焼室17に連通している。吸気ポート18の上流側の部分は1本に集合しており、1つの開口部182を介してシリンダヘッド13の吸気側の側面に開口している。シリンダヘッド13の吸気側の側面には吸気マニホールド181が取り付けられている。吸気マニホールド181の各分岐管181aが各吸気ポート18に連通している。
こうして形成される吸気通路183は、吸気ポート18の分岐部で形成される2つの分岐通路184と、吸気ポート18の集合部と分岐管181aで形成される集合通路185とを含んでいる。2つの分岐通路184は、集合通路185の下流端部である合流部185aで合流する。合流部185aは、吸気ポート18の集合部と分岐管181aの下流端部で形成されている。ここで、分岐管181aの下流端部とは、分岐管181aのうち下流端から、吸気ポート18の分岐部と同じ長さを有する部分としてもよい。
ここで、合流部185aは、エンジン出力軸に直交する平面(以下、「直交平面」ともいう)Pと平行に延びるのではなく、上流側ほど反オフセット側(即ち、後側)に傾斜している。尚、4つのシリンダ11a〜11dにおいて、全てのキャビティ164は前側にオフセットしているので、全ての合流部185aは、上流側ほど後側へ傾斜し、互いに略平行になっている。尚、合流部185aは、図5では直線状に描かれているが、直線状ではなく、反オフセット側の壁面を内側にオフセット側の壁面を外側にして湾曲する形状であってもよい。
それに加えて、2つの分岐通路184は、2つの開口部180の中間位置を通る直交平面Pに対して対称ではなく、オフセット側(即ち、前側)の分岐通路184の方が該直交平面Pに対する傾斜が大きくなっている。すなわち、該直交平面Pに対して対称な吸気通路(図5の一点鎖線)と比べると、反オフセット側の分岐通路184の該直交平面Pに対する傾斜角は小さくなり、オフセット側の分岐通路184の該直交平面Pに対する傾斜角は大きくなっている。それに伴い、シリンダヘッド13の吸気側の側壁における吸気ポート18の開口部182も反オフセット側にオフセットしている。
これにより、合流部185aを流通する吸気Fは、エンジン出力軸に直交する向きではなく、オフセット側へ傾斜した方向に流れる。そして、吸気が合流部185aから2つの分岐通路184へ分岐する際には、オフセット側の分岐通路184の流量の方が、反オフセット側の分岐通路184の流量よりも大きくなる。
こうして、2つの開口部180から燃焼室17に流入する吸気の流量が不均衡となり、オフセット側の開口部180から流入する吸気の流量が、反オフセット側の開口部180から流入する吸気の流量よりも大きくなる。その結果、2つの開口部180からの吸気流で形成されるタンブル流T2は、排気側において反オフセット側(即ち、後側)へ偏向しながら下降する。反オフセット側へ偏向しながらキャビティ164内に流入した流れは、キャビティ164の、反オフセット側の内壁で案内され、オフセット側(即ち、前側)へ偏向しながら上昇流となる。つまり、このタンブル流T2は、キャビティ164のオフセットに起因して偏向するタンブル流T1とは反対側に偏向する。
その結果、キャビティ164のオフセットに起因するタンブル流T1の偏向と、流量の不均衡に起因するタンブル流T2の偏向とが互いに打ち消し合い、燃焼室17全体としてのタンブル流の偏向を低減することができる。
以上のように、直噴エンジンの吸気装置は、谷部173で連結された吸気側斜面171及び排気側斜面172を含む天井部170を有し、ペントルーフ型の燃焼室17の一部を区画するシリンダヘッド13と、頂面160に凹陥するキャビティ164が形成され、シリンダ11に内挿されるピストン16と、天井部170に設けられた燃料噴射弁6とを備え、天井部170の吸気側斜面171には、2つの吸気通路の開口部180がエンジン出力軸方向に並んで配置されており、キャビティ164は、エンジン出力軸方向において、シリンダ11のボア中心からオフセットした位置に配置され、2つの吸気通路のうち、キャビティ164のオフセットと同じ側の吸気通路の流量は、オフセットと反対側の吸気通路の流量よりも大きくなっている。
この構成によれば、キャビティ164がオフセットして設けられているので、燃焼室17は、タンブル流が偏向し易い形状となっている。一方、2つの吸気通路のうち一方の吸気通路の流量が他方の吸気通路の流量よりも大きくなっているので、吸気流量の不均衡によりタンブル流が偏向しやすくなっている。ここで、吸気流量の不均衡に起因するタンブル流の偏向の向きがキャビティ164のオフセットに起因するタンブル流の偏向の向きと逆になるように、2つの吸気通路の流動の大小関係が設定されているので、キャビティ164のオフセットに起因するタンブル流の偏向と、吸気流量の不均衡に起因するタンブル流の偏向とが互いに打ち消し合い、燃焼室17全体としてのタンブル流の偏向を低減することができる。
そして、吸気流量の不均衡に起因するタンブル流の偏向の向きがキャビティ164のオフセットに起因するタンブル流の偏向の向きと逆になるように、2つの吸気通路のうちオフセット側の吸気通路の流量を大きくしている。その一例として、上記の説明では、合流部185aを上流側ほど反オフセット側に位置するように傾斜されている。
しかし、2つの吸気通路のうちオフセット側の吸気通路の流量を大きくすることは、他の構成でも実現可能であり、以下に変形例について説明する。図6に、変形例1に係るエンジンの各燃焼室17を上から見た平面図を示す。
変形例1においては、第3及び第4シリンダ11c,11dの吸気通路283の形状が図5に示す吸気通路183と異なる。尚、第1及び第2シリンダ11a,11bの吸気通路183の形状は、図5に示す吸気通路183と同様である。
詳しくは、第3及び第4シリンダ11c,11dにおける合流部285aは、直交平面Pと略平行に延びている。さらに、合流部285aは、2つの開口部180の中間位置(即ち、シリンダ11のボア中心)に対して前側、即ち、キャビティ164のオフセットと同じ側にオフセットしている。そのため、第3及び第4シリンダ11c,11dの吸気ポート28の形状も第1及び第2シリンダ11a,11bの吸気ポート18の形状と異なる。シリンダヘッド13の吸気側の側壁における吸気ポート28の開口部282が、2つの開口部180の中間位置に対して前側にオフセットしている。また、第3及び第4シリンダ11c,11dの、吸気マニホールドの分岐管281aも、2つの開口部180の中間位置に対して前側にオフセットしている。
これにより、2つの開口部180の中間位置を通る直交平面Pで合流部285aを分割すると、オフセット側の部分S1の方が反オフセット側の部分S2よりも大きくなる。その結果、吸気が合流部285aから2つの分岐通路284へ分岐する際には、オフセット側の分岐通路284の流量の方が、反オフセット側の分岐通路284の流量よりも大きくなる。
このような構成においても、オフセット側の開口部180から流入する吸気の流量が、反オフセット側の開口部180から流入する吸気の流量よりも大きくなる。よって、キャビティ164のオフセットに起因するタンブル流T1の偏向と、流量の不均衡に起因するタンブル流T2の偏向とが互いに打ち消し合い、燃焼室17全体としてのタンブル流の偏向を低減することができる。
ここで、4つのシリンダ11a〜11dのうちオフセット側の第1及び第2シリンダ11a,11bにおいては、合流部185aが上流側ほど反オフセット側に傾斜している。一方、反オフセット側の第3及び第4シリンダ11c,11dにおいては、合流部185aがオフセット側にオフセットしている。その結果、4つの集合通路185,285を、エンジン出力軸方向において第2シリンダ11bと第3シリンダ11cとの中間位置(即ち、気筒列方向の中間位置)あたりに集合させ易い。そうすることにより、第1シリンダ11aの吸気通路183の長さと第4シリンダ11dの吸気通路283の長さとを同程度にしたり、第2シリンダ11bの吸気通路183の長さと第3シリンダ11cの吸気通路283の長さとを同程度にしたりすることが容易になる。
尚、第1及び第2シリンダ11a,11bの合流部185aも、第3及び第4シリンダ11c,11dと同様にキャビティ164のオフセットと同じ側にオフセットさせてもよい。つまり、全てのシリンダ11の合流部を第3及び第4シリンダ11c,11dの合流部285aと同様の形状に統一してもよい。
図7に、変形例2に係るエンジンの各燃焼室17を上から見た平面図を示す。変形例2においては、吸気ポートの形状が図5に示す吸気ポート18と異なる。
詳しくは、変形例2に係る吸気ポート38は、2つの分岐部(即ち、2つの分岐通路384)を分離させる隔壁386が、上流側ほど反オフセット側(即ち、後側)へ傾斜している。それ以外の構成は、吸気ポート18と同様である。また、吸気マニホールドの分岐管381aも分岐管181aと同様の構成をしている。つまり、合流部385aは、上流側ほど反オフセット側に傾斜している。
これにより、合流部385aを流通する吸気Fは、エンジン出力軸に直交する向きではなく、オフセット側へ傾斜した方向に流れる。そのため、吸気が合流部385aから2つの分岐通路384へ分岐する際には、オフセット側の分岐通路384の流量の方が、反オフセット側の分岐通路384の流量よりも大きくなる。それに加えて、2つの分岐通路384を分離させる隔壁386も上流側ほど反オフセット側に傾斜しているので、このことによっても、吸気が合流部385aから2つの分岐通路384へ分岐する際には、オフセット側の分岐通路384の流量の方が、反オフセット側の分岐通路384の流量よりも大きくなる。
その結果、オフセット側の開口部180から流入する吸気の流量が、反オフセット側の開口部180から流入する吸気の流量よりも大きくなる。よって、キャビティ164のオフセットに起因するタンブル流T1の偏向と、流量の不均衡に起因するタンブル流T2の偏向とが互いに打ち消し合い、燃焼室17全体としてのタンブル流の偏向を低減することができる。
尚、図7においては、隔壁386を上流側ほど反オフセット側に傾斜させることに加えて、合流部385aも上流側ほど反オフセット側に傾斜させているが、合流部385aを傾斜させることなく、直交平面Pと略平行に延びるように形成してもよい。つまり、隔壁386を上流側ほど反オフセット側に傾斜させることだけでも、オフセット側の分岐通路384の流量を反オフセット側の分岐通路384の流量よりも大きくすることができる。あるいは、合流部385aを、合流部285aのように、直交平面Pと略平行に延ばし且つ、2つの開口部180の中間位置に対してキャビティ164のオフセットと同じ側にオフセットさせてもよい。つまり、合流部285aの構成と隔壁386とを組み合わせてもよい。
図8に、変形例3に係るエンジンの各燃焼室17を上から見た平面図を示す。変形例3においては、吸気ポートの形状が図5に示す吸気ポート18と異なる。
詳しくは、変形例3に係る吸気ポート48は、2つの分岐部(即ち、2つの分岐通路484)が延長されている。すなわち、隔壁486が延長されている。例えば、吸気ポート48において、分岐部の方が集合部よりも長くなっている。さらに、少なくともオフセット側の分岐通路484が上流側ほど反オフセット側に傾斜し且つ、集合部485aも上流側ほど反オフセット側に傾斜している。
これにより、合流部485aを流通する吸気Fは、エンジン出力軸に直交する向きではなく、オフセット側へ傾斜した方向に流れる。そのため、吸気が合流部485aから2つの分岐通路484へ分岐する際には、オフセット側の分岐通路484の流量の方が、反オフセット側の分岐通路484の流量よりも大きくなる。それに加えて、オフセット側の分岐通路484も上流側ほど反オフセット側へ傾斜しているので、オフセット側に傾斜した方向に流通する吸気に対する該吸気通路484の流通抵抗が小さい。これらにより、吸気が合流部485aから2つの分岐通路484へ分岐する際には、オフセット側の分岐通路484の流量の方が、反オフセット側の分岐通路484の流量よりも大きくなる。
さらに、隔壁486が上流側ほど反オフセット側に傾斜している。このことによっても、オフセット側の分岐通路484の流量が大きくなる。
図9に、変形例4に係るエンジンの各燃焼室17を上から見た平面図を示す。変形例4においては、キャビティのオフセット方向がシリンダに応じて異なっている点がこれまでの構成と大きく異なる。
詳しくは、第1及び第2シリンダ11a,11bでは、キャビティ164が前側にオフセットし、合流部185aが上流側ほど後側へ傾斜している。一方、第3及び第4シリンダ11c,11dでは、キャビティ564が後側にオフセットし、合流部585aが上流側ほど前側へ傾斜している。どちらのシリンダ11においても、合流部は、上流側ほどキャビティのオフセットとは反対側に傾斜している。そのため、どのシリンダ11においても、オフセット側の分岐通路184,584の流量の方が、反オフセット側の分岐通路184,584の流量よりも大きくなり、燃焼室17全体としてのタンブル流の偏向を低減することができる。
さらに、この構成では、エンジン出力軸方向の中心よりも前側のシリンダ(第1及び第2シリンダ11a,11b)では、合流部185aが上流側ほど後側へ傾斜し、エンジン出力軸方向の中心よりも後側のシリンダ(第3及び第4シリンダ11c,11d)では、合流部585aが上流側ほど前側へ傾斜している。その結果、4つの集合通路185,585を、エンジン出力軸方向において第2シリンダ11bと第3シリンダ11cとの中間位置(即ち、気筒列方向の中間位置)あたりに集合させ易い。そうすることにより、第1シリンダ11aの吸気通路183の長さと第4シリンダ11dの吸気通路583の長さとを同程度にしたり、第2シリンダ11bの吸気通路183の長さと第3シリンダ11cの吸気通路583の長さとを同程度にしたりすることが容易になる。
尚、第1及び第2シリンダ11a,11bでは、キャビティを後側にオフセットさせ、合流部を直交平面Pと略平行に延ばし且つ後側へオフセットさせる一方、第3及び第4シリンダ11c,11dでは、キャビティを前側にオフセットさせ、合流部を直交平面Pと略平行に延ばし且つ後側へオフセットさせてもよい。つまり、変形例1の合流部285aの構成を採用してもよい。この場合には、キャビティのオフセットの方向を図9とは逆にする。こうすることで、燃焼室17全体としてのタンブル流の偏向を低減しつつ、4つの集合通路を気筒列方向の中間位置あたりに容易に集合させることができる。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
例えば、ピストン16の構成は一例に過ぎず、これに限定されるものではない。例えば、キャビティの頂面は、三角屋根状に隆起しているが、平坦に形成されていてもよい。
また、吸気ポートは、分岐部と集合部とを有しているが、集合部を有さず、分岐部だけであってもよい。すなわち、吸気ポート18の下流端は、2つの開口部180を介して燃焼室17に開口している一方、吸気ポート18の上流端は、1つの開口部182を介してシリンダヘッド13の吸気側の側面に開口している。しかしながら、吸気ポート18の上流端は、2つの開口部を介してシリンダヘッド13の吸気側の側面に開口していてもよい。つまり、2つの分岐部を分離させる隔壁がシリンダヘッド13において燃焼室から吸気側の側面まで延びていてもよい。吸気ポート18の2つの分岐部は、吸気マニホールドの分岐管181aの下流端部において合流する。この場合、分岐管181aの下流端部が合流部185aを形成する。
図6,9の構成では、エンジン出力軸方向の前側の2つのシリンダと後側の2つのシリンダとで、吸気通路の構成やキャビティのオフセットの方向を変えているが、シリンダの分け方はこのように2つずつに限られるものではない。エンジン出力軸方向の前側の1つのシリンダと後側の3つのシリンダとで、吸気通路の構成やキャビティのオフセットの方向を変えてもよい。さらには、4気筒エンジンに限られず、シリンダの個数が4つ以外の場合であっても、シリンダをエンジン出力軸方向の位置に基づいて適宜分けて、吸気通路の構成やキャビティのオフセットの方向を異ならせることができる。
以上の説明では、様々な構成について説明しているが、それらは適宜組み合わせることができる。
以上説明したように、ここに開示された技術は、直噴エンジンの吸気装置について有用である。
1 エンジン
11 シリンダ
13 シリンダヘッド
16 ピストン
164,564 キャビティ
17 燃焼室
170 天井部
171 吸気側斜面
172 排気側斜面
173 谷部
18,28,38,48,58 吸気ポート
180 開口部
183,283,383,483,583 吸気通路
184,284,384,484,584 分岐通路(吸気通路)
185,285,385,485,585 集合通路
185a,285a,385a,485a,585a 合流部
386,486 隔壁
6 燃料噴射弁

Claims (6)

  1. 谷部で連結された2つの斜面を含む天井部を有し、ペントルーフ型の燃焼室の一部を区画するシリンダヘッドと、
    頂面に凹陥するキャビティが形成され、シリンダに内挿されるピストンと、
    前記天井部に設けられた燃料噴射弁とを備え、
    前記天井部の一方の斜面には、2つの吸気通路の開口部がエンジン出力軸方向に並んで配置されており、
    前記キャビティは、前記エンジン出力軸方向において、前記シリンダのボア中心からオフセットした位置に配置され、
    前記2つの吸気通路のうち、前記キャビティのオフセットと同じ側の吸気通路の流量は、該オフセットと反対側の吸気通路の流量よりも大きい直噴エンジンの吸気装置。
  2. 請求項1に記載の直噴エンジンの吸気装置において、
    前記2つの吸気通路は、上流側の合流部において合流して1つの集合通路となる2つの分岐通路であり、
    前記合流部は、上流側ほど、前記キャビティのオフセットと反対側に位置するように傾斜している直噴エンジンの吸気装置。
  3. 請求項1に記載の直噴エンジンの吸気装置において、
    前記2つの吸気通路は、上流側の合流部において合流して1つの集合通路となる2つの分岐通路であり、
    前記合流部は、前記エンジン出力軸に直交する平面と平行に延びており、前記2つの開口部の中間位置に対して、前記キャビティのオフセットと同じ側にオフセットして配置されている直噴エンジンの吸気装置。
  4. 請求項1に記載の直噴エンジンの吸気装置において、
    前記2つの吸気通路は、上流側の合流部において合流して1つの集合通路となる2つの分岐通路であり、
    前記2つの分岐通路の間には、該2つの分岐通路を分離させる隔壁が設けられており、
    前記隔壁は、前記分岐通路の上流側ほど、前記キャビティのオフセットと反対側に位置するように傾斜している直噴エンジンの吸気装置。
  5. 請求項1に記載の直噴エンジンの吸気装置において、
    少なくとも2つの前記シリンダが、前記エンジン出力軸方向に並んで設けられており、
    前記ピストン及び燃料噴射弁は、少なくとも2組設けられており、
    2つの前記ピストンの前記キャビティは、前記エンジン出力軸方向において前記シリンダの中心に対して同じ側にオフセットしており、
    前記2つの吸気通路は、上流側の合流部において合流して1つの集合通路となる2つの分岐通路であり、
    少なくとも2つの前記シリンダのうち前記キャビティのオフセットと同じ側のシリンダにおける前記合流部は、上流側ほど、前記キャビティのオフセットと反対側に位置するように傾斜し、
    少なくとも2つの前記シリンダのうち前記キャビティのオフセットと反対側のシリンダにおける前記合流部は、前記エンジン出力軸に直交する平面と平行に延びており、前記2つの開口部の中間位置に対して、前記キャビティのオフセットと同じ側にオフセットして配置されている直噴エンジンの吸気装置。
  6. 請求項1に記載の直噴エンジンの吸気装置において、
    少なくとも2つの前記シリンダが、前記エンジン出力軸方向に並んで設けられており、
    前記ピストン及び燃料噴射弁は、少なくとも2組設けられており、
    2つの前記ピストンの前記キャビティは、前記エンジン出力軸方向において前記シリンダの中心に対してそれぞれ逆側であって、2つの該キャビティが互いに離間するようにオフセットしており、
    前記2つの吸気通路は、上流側の合流部において合流して1つの集合通路となる2つの分岐通路であり、
    前記合流部は、上流側ほど、前記キャビティのオフセットと反対側に位置するように傾斜している直噴エンジンの吸気装置。
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