JP2016098650A - 冷却システム制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハイブリッド車両がエンジン停止状態にある場合の、インバータの平滑コンデンサの温度上昇を抑制する。
【解決手段】冷却システム制御装置は、エンジン1及び駆動モータ2と、バッテリ電力によって駆動されるラジエータファン11と、エンジン冷却配管8と、ラジエータ9とエンジン1との間でエンジン冷却水を循環させるウォータポンプ10と、を有するハイブリッド車両100の冷却システムを制御する。この冷却システム制御装置は、エンジン自動停止状態の場合にエンジンルーム内温度が所定エンジンルーム内温度より高いときには、ラジエータファン11を回転させ続けるファン制御装置6を備える。
【選択図】図1
【解決手段】冷却システム制御装置は、エンジン1及び駆動モータ2と、バッテリ電力によって駆動されるラジエータファン11と、エンジン冷却配管8と、ラジエータ9とエンジン1との間でエンジン冷却水を循環させるウォータポンプ10と、を有するハイブリッド車両100の冷却システムを制御する。この冷却システム制御装置は、エンジン自動停止状態の場合にエンジンルーム内温度が所定エンジンルーム内温度より高いときには、ラジエータファン11を回転させ続けるファン制御装置6を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、ハイブリッド車両の冷却システムを制御する冷却システム制御装置に関する。
ハイブリッド車両の冷却システムの制御として、特許文献1にはエンジン停止時にラジエータファンの回転速度を低下させるものが記載されている。これにより、ラジエータファンの作動機会を低減して省電力化を図っている。
しかしながら、上記文献のようにラジエータファンを停止すると、エンジンに蓄積された熱等によりエンジンルーム内温度が上昇して、インバータの平滑コンデンサの温度が許容温度以上に上昇してしまう可能性がある。平滑コンデンサは許容温度を超えると容量が減少し、モータ出力の低下やモータ使用可能時間の短縮を招くこととなる。
そこで本発明では、エンジン停止中の平滑コンデンサの温度上昇を抑制し得る制御装置を提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、車両の駆動源であるエンジン及び駆動モータと、バッテリ電力によって駆動され、ラジエータを冷却するラジエータファンと、エンジンとラジエータとの間で循環するエンジン冷却水を封入したエンジン冷却配管と、ラジエータとエンジンとの間でエンジン冷却水を循環させるウォータポンプと、を有するハイブリッド車両の冷却システムを制御する冷却システム制御装置が提供される。この冷却システム制御装置は、エンジン自動停止状態を検出するエンジン自動停止検出手段と、エンジンルーム内温度を検出するエンジンルーム内温度検出手段と、ラジエータファンの作動を制御するファン制御手段と、を備える。そして、ファン制御手段は、エンジン自動停止状態の場合にエンジンルーム内温度が所定エンジンルーム内温度より高いときにはラジエータファンが回転し続けるように回転速度を設定する。
上記態様によれば、エンジン自動停止中であってもエンジンルーム内温度が所定エンジンルーム内温度より高いときにはラジエータファンが作動するので、エンジン自動停止中におけるインバータの平滑コンデンサの温度上昇を抑制できる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態を適用するハイブリッド車両100の構成図である。
図1は、本発明の第1実施形態を適用するハイブリッド車両100の構成図である。
まず、ハイブリッド車両100の駆動系について説明する。
ハイブリッド車両100の駆動系は、ハイブリッド車両100の駆動源であるエンジン1及び駆動モータ2と、ジェネレータ3と、インバータ4と、バッテリ5と、エンジンコントローラ6と、モータコントローラ7と、を含んで構成されている。これらの構成部品はエンジンルーム内に収められている。また、インバータ4は、図1ではエンジン1から離れた位置に示されているが、実際にはエンジン1の近傍に配置されている。
エンジンコントローラ6は、運転者の駆動力要求、車速、バッテリSOC等に基づいて目標エンジントルク指令値を生成し、エンジン1を駆動制御する。運転者の駆動力要求は、図示しないアクセルペダル開度センサにより検出する。バッテリSOC(State Of Charge)は、図示しないバッテリセンサで検出するバッテリ電流値を用いて推定する。車速は車速センサ22により検出する。また、エンジンコントローラ6は外気温センサ19及びエンジンルーム内温度センサ23の検出値も読み込む。
モータコントローラ7は、運転者の駆動力要求、車速、バッテリSOC、目標エンジントルク指令値等に基づいて目標モータトルク指令値を生成し、インバータ4を制御する。インバータ4は、目標モータトルク指令値に応じた駆動電流を駆動モータ2へ供給する。
インバータ4の温度は、インバータ温度センサ16によってモニタリングされ、モータコントローラ7は、インバータ温度が所定温度を超えた場合には、目標モータトルク指令値を駆動力要求に応じた通常値よりも低い制限値まで低下させることで、駆動モータ2及びインバータ4の保護を図る。なお、インバータ温度センサ16が検出する温度は、インバータ4のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)の温度である。
本実施形態のハイブリッド車両100では、発進時や低速走行時等のようにエンジン効率の悪い領域では、燃料噴射を停止してエンジン1を止め、駆動モータ2により走行する。この状態をエンジン自動停止状態という。
通常走行時は、図示しない動力分割機構によりエンジン動力を2分割し、一方は駆動輪を直接駆動する。他方はジェネレータ3を駆動して発電し、この電力で駆動モータ2を駆動して駆動力をアシストする。
全開加速時には、バッテリ5からも電力が供給され、さらに駆動力を追加する。
減速・制動時には、駆動モータ2が駆動輪によって駆動されて発電機として作動し、回生発電を行う。回生された電力はバッテリ5に蓄えられる。
次に、上述した駆動系を冷却する冷却系について説明する。
ハイブリッド車両100の冷却系は、エンジン1の冷却系と、高電圧部品(駆動モータ2、ジェネレータ3、インバータ4)の冷却系とに分かれている。
エンジン1の冷却系は、エンジン冷却水をエンジン1とメインラジエータ9との間で循環させるエンジン冷却配管8と、メインラジエータ9を迂回して循環させるバイパス配管21と、電動式の第1ウォータポンプ(エンジン冷却水用ウォータポンプ)10と、を含んで構成される。エンジン冷却配管8とバイパス配管21との分岐部には、サーモバルブ20が配置され、サーモバルブ20が開くとエンジン冷却水はメインラジエータ9とエンジン1との間で循環し、サーモバルブ20が閉じるとエンジン冷却水はメインラジエータ9を迂回して循環する。サーモバルブ20は、電動式の開閉バルブであり、エンジンコントローラ6によりエンジン冷却水の温度に応じて開閉制御される。
また、メインラジエータ9の背面側(車両後方側)には、ラジエータファン11が配置されている。なお、図1ではラジエータファン11とメインラジエータ9とサブラジエータ14とが離れた位置に示されているが、実際には、サブラジエータ14がメインラジエータ9の車両前方側に近接するように配置され、ラジエータファン11はメインラジエータ9の車両後方側に配置される。これにより、ラジエータファン11を駆動すると、ラジエータファン11が空気を引き込み、サブラジエータ14及びメインラジエータ9の、エンジン冷却水が流れる複数のチューブの間を通過する空気流が生成される。
エンジン1の冷却系において、エンジン1を通過した高温のエンジン冷却水は、メインラジエータ9を通過中に、メインラジエータ9のエンジン冷却水が流れる複数のチューブ間を通過する空気と熱交換することにより冷却される。メインラジエータ9のエンジン冷却水が流れる複数のチューブ間を空気が通過するのは、走行風や、ラジエータファン11を駆動することで生じる空気流によるものである。
エンジン冷却配管8には、エンジン冷却水の温度を検出するエンジン水温センサ12が設けられている。
高電圧部品の冷却系は、モータ冷却配管13内に封入したモータ冷却水を、駆動モータ2と、ジェネレータ3と、インバータ4と、サブラジエータ14との間で循環させる。
モータ冷却水は、電動式の第2ウォータポンプ(モータ冷却水用ウォータポンプ)15の駆動によりモータ冷却配管13を循環する。なお、第1ウォータポンプ10及び第2ウォータポンプ15は、イグニッション・スイッチONにより駆動し、イグニッション・スイッチOFFにより停止する。
高電圧部品の冷却系において、駆動モータ2を通過した高温のモータ冷却水は、サブラジエータ14を通過中に、モータ冷却水が流れる複数のチューブ間を通過する空気との熱交換によって冷却される。
ラジエータファン11は、ラジエータコントローラ17を介してバッテリ5から供給される電力により駆動される。ラジエータコントローラ17は、エンジンコントローラ6からのファン駆動指令に基づいて、ラジエータファン11の回転速度を制御する。
エンジンコントローラ6は、エンジン冷却水温やインバータ冷却水温が高温である場合に、ラジエータコントローラ17へファン駆動指令を出力してエンジン冷却水及びモータ冷却水の温度上昇を抑制する。
ところで、エンジン1を止めて駆動モータ2で走行している状態やアイドリングストップ状態等といったエンジン自動停止状態で、ラジエータファン11の回転速度を低下させると、エンジンルーム内の温度が上昇し、インバータ4内の平滑コンデンサ30の温度が許容温度以上に上昇する可能性がある。平滑コンデンサ30は、許容温度を超えると絶縁性能の低下によって容量が減少してしまう。つまり、流すことができる電流値が低下してしまう。なお、ハイブリッド車両100はインバータ温度センサ16を備えるが、上述したようにインバータ温度センサ16で検出するのはIGBTの温度であって、平滑コンデンサ30の温度はモニタリングされていない。
そこで、エンジンコントローラ6は、エンジン自動停止状態では後述するラジエータファン11の回転速度制御を行うことにより、平滑コンデンサ30の温度上昇を抑制する。
図2は、エンジンコントローラ6が実行するラジエータファン回転速度設定制御ルーチンを示すフローチャートである。なお、本制御ルーチンは、例えば5ミリ秒程度の演算周期で繰り返し実行される。以下、ステップにしたがって説明する。
ステップS1で、エンジンコントローラ6はエンジン水温センサ12から読み込んだエンジン冷却水温が所定温度T1以上であるか否かを判定し、判定結果がyesの場合はステップS2の処理を実行し、noの場合は今回のルーチンを終了する。ここで、所定温度T1は、通常のエンジンのみを駆動源とする車両において、ラジエータファン11の運転を開始する温度である。
ステップS2で、エンジンコントローラ6は、例えばエンジン回転速度等をモニタし、エンジンon(エンジン作動中)であるか否かを判定する(エンジン自動停止検出手段)。エンジンコントローラ6は、判定結果がyesの場合にはステップS6の処理を実行し、noの場合はステップS3の処理を実行する。
ステップS3で、エンジンコントローラ6は、エアコンonであるか否かをエアコンアンプ18からのエアコン作動要求の有無に基づいて判定し、判定結果がyesの場合はステップS12の処理を実行し、noの場合はステップS4の処理を実行する。
ステップS4で、エンジンコントローラ6は、インバータ温度センサ16から読み込んだインバータ温度が所定温度(例えば、スイッチング素子の低格温度)以上であるか否かを判定し、yesの場合はステップS11の処理を実行し、noの場合はステップS5の処理を実行する。
ステップS5で、エンジンコントローラ6はエンジン冷却水温が所定温度T2以上であるか否かを判定し、yesの場合はステップS9の処理を実行し、noの場合はステップS10の処理を実行する。ここで、所定温度T2は、所定温度T1よりも高い温度であり、通常のエンジンのみを駆動源とする車両において、ラジエータファンを運転開始時の回転速度よりも高い回転速度で運転する下限値とする。
ステップS6で、エンジンコントローラ6はエンジン冷却水温が所定温度T2以上であるか否かを判定し、yesの場合はステップS7の処理を実行し、noの場合はステップS8の処理を実行する。
ステップS7で、エンジンコントローラ6はラジエータファン11の回転速度をA%運転(高回転運転)に設定し、今回のルーチンを終了する。
ステップS8で、エンジンコントローラ6はラジエータファン11の回転速度を、A%よりも低いB%運転(中回転運転)に設定し、今回のルーチンを終了する。
ステップS9で、エンジンコントローラ6はラジエータファン11の回転速度を、A%よりも低いC%(中回転運転)に設定し、今回のルーチンを終了する。
ステップS10で、エンジンコントローラ6は後述するマップにしたがってラジエータファン11及びサーモバルブ20を制御する。
ステップS11で、エンジンコントローラ6はラジエータファン11の回転速度をインバータ要求値(高電圧部品要求)に応じた回転速度に設定し、今回のルーチンを終了する。ここで、インバータ要求値とは、インバータ4のスイッチング素子を定格温度以下とするために必要な要求値をいう。
ステップS12で、エンジンコントローラ6はラジエータファン11の回転速度をエアコン要求値(エアコン要求)に応じた回転速度に設定し、今回のルーチンを終了する。ここで、エアコン要求値とは、エアコン性能の維持に必要な要求値をいう。
本実施形態では、ステップS7、ステップS8、ステップS9、ステップS10、ステップS11、ステップS12により、ラジエータファン11の回転速度を設定するファン回転速度設定手段が構成される。
次に、ステップS10においてエンジンコントローラ6が実行する制御について説明する。
図3は、ステップS10においてエンジンコントローラ6が読み込むマップである。マップ中のR/FANはラジエータファンを、TH/Vはサーモバルブを、E/Rはエンジンルームを、それぞれ意味する。
図3のマップでは、車速及びエンジンルーム内温度に応じて6つのケースが設定され、各ケースは、エンジンルーム内温度が高い場合と低い場合とに分けられている。車速は、車速センサ22により検出し、例えば30km/h以上であれば高速、それより低ければ低速とする。外気温は、外気温センサ19により検出し、例えば、40℃以上は高温、0℃以上40℃未満は低温、0℃未満は極低温とする。エンジンルーム内温度は、エンジンルーム内温度センサ23により検出し、例えば70℃以上は高温、それ未満は低温とする。以下、各ケースについて説明する。
以下の説明で用いる図4−図15は、車両側方から見たエンジンルームの断面図であり、図面左方が車両前方である。ラジエータファン11はメインラジエータ9の後方に配置され、さらにその後方に平滑コンデンサ30を含むインバータ4が配置されている。なお、図4−図15では、エンジン1、駆動モータ2、ジェネレータ3等は省略している。エンジンルーム内には、車両前方に設けたラジエータグリル32を通過した走行風と、ラジエータファン11の作動により生じる引き込み風と、による空気の流れが生じる。また、エンジンルームの下面と上面とには開口部が設けられているので、路面付近の高温の空気が下面の開口部からエンジンルーム内に流入し、上面の開口部から車外へ流出するという空気の流れも生じる。なお、車速風やラジエータファン11による引き込み風も、上面の開口部から車外へ流出する。
(ケース1)
車速が高く、外気温が高いケース1で、エンジンルーム内温度が高い場合は、サーモバルブ20を開状態にして冷却水を循環させ、ラジエータファン11を高速運転させる。これにより、図4に示すように、車両前方からエンジンルーム内に導入された空気によってエンジンルーム内温度が低下し、平滑コンデンサ30が冷却される。
車速が高く、外気温が高いケース1で、エンジンルーム内温度が高い場合は、サーモバルブ20を開状態にして冷却水を循環させ、ラジエータファン11を高速運転させる。これにより、図4に示すように、車両前方からエンジンルーム内に導入された空気によってエンジンルーム内温度が低下し、平滑コンデンサ30が冷却される。
一方、ケース1においてエンジンルーム内温度が低い場合は、サーモバルブ20を開状態にし、ラジエータファン11の回転速度は中速(中速運転)とする。外気温は高くても、車速が高く、エンジンルーム内温度が低いので、ラジエータファン11が中速運転であっても図5に示すように車両前方からエンジンルーム内に導入された空気によってエンジンルーム内温度が低下し、平滑コンデンサ30が冷却される。
(ケース2)
車速が高く、外気温が低いケース2では、エンジンルーム内温度が高い場合はサーモバルブ20を開状態にして冷却水を循環させ、ラジエータファン11を中速運転する。エンジンルーム内温度は高くても、車速が高く、外気温が低いので、ラジエータファン11が中速運転であっても、図6に示すようにエンジンルーム内の空気の流れによってエンジンルーム内温度を低下させて、平滑コンデンサ30を冷却することができる。
車速が高く、外気温が低いケース2では、エンジンルーム内温度が高い場合はサーモバルブ20を開状態にして冷却水を循環させ、ラジエータファン11を中速運転する。エンジンルーム内温度は高くても、車速が高く、外気温が低いので、ラジエータファン11が中速運転であっても、図6に示すようにエンジンルーム内の空気の流れによってエンジンルーム内温度を低下させて、平滑コンデンサ30を冷却することができる。
一方、ケース2でエンジンルーム内温度が低い場合は、サーモバルブ20を開状態にする点は同様であるが、ラジエータファン11の回転速度はエンジンルーム内温度に応じて低速(低速運転)とする。外気温及びエンジンルーム内温度が低いので、ラジエータファン11が低速運転であっても、図7に示すようにエンジンルーム内に生じる空気の流れによってエンジンルーム内温度を低下させて平滑コンデンサ30を冷却することができる。
(ケース3)
車速が高く、外気温が極低温のケース3では、エンジンルーム内温度が高い場合はサーモバルブ20を閉状態にし、ラジエータファン11を低速運転させる。車速が高く、外気温が極めて低いので、エンジンルーム内温度が高くても、図8に示すようにラジエータファン11を低速運転させることで生じる空気の流れによって、エンジンルーム内温度を低下させて平滑コンデンサ30を冷却することができる。
車速が高く、外気温が極低温のケース3では、エンジンルーム内温度が高い場合はサーモバルブ20を閉状態にし、ラジエータファン11を低速運転させる。車速が高く、外気温が極めて低いので、エンジンルーム内温度が高くても、図8に示すようにラジエータファン11を低速運転させることで生じる空気の流れによって、エンジンルーム内温度を低下させて平滑コンデンサ30を冷却することができる。
一方、ケース3でエンジンルーム内温度が低い場合は、サーモバルブ20を閉状態にし、ラジエータファン11を停止させる。車速が高く、外気温が極めて低く、エンジンルーム内温度も低いので、ラジエータファン11を作動させなくても、図9に示すように車速風による空気の流れによってエンジンルーム内温度を低下させて平滑コンデンサ30を冷却することができる。
(ケース4)
高いケース4で、エンジンルーム内温度が高い場合は、外気温が高いのでラジエータファン11を高速運転させるが、車速が低いのでサーモバルブ20は閉状態にして、エンジン1に蓄積された熱をエンジンルーム内に放出させないようにする。これにより、図10に示すように車速風及びラジエータファン11の引き込み風による空気の流れによってエンジンルーム内温度を低下させて、平滑コンデンサ30を冷却することができる。
高いケース4で、エンジンルーム内温度が高い場合は、外気温が高いのでラジエータファン11を高速運転させるが、車速が低いのでサーモバルブ20は閉状態にして、エンジン1に蓄積された熱をエンジンルーム内に放出させないようにする。これにより、図10に示すように車速風及びラジエータファン11の引き込み風による空気の流れによってエンジンルーム内温度を低下させて、平滑コンデンサ30を冷却することができる。
一方、ケース4でエンジンルーム内温度が低い場合は、エンジンルーム内温度が低いのでサーモバルブ20を開状態にし、ラジエータファン11は中速運転とする。これにより、図11に示すように車速風及びラジエータファン11の引き込み風による空気の流れによってエンジンルーム内温度を低下させて平滑コンデンサ30を冷却することができる。
(ケース5)
車速が低く、外気温が低いケース5で、エンジンルーム内温度が高い場合は、外気温が低いのでラジエータファン11は中速運転にとどめ、車速が低いのでサーモバルブ20は閉状態にしてエンジン1の熱をエンジンルーム内に放出させないようにする。これにより、図12に示すように車速風及びラジエータファン11の引き込み風による空気の流れによって、エンジンルーム内温度を低下させて平滑コンデンサ30を冷却することができる。
車速が低く、外気温が低いケース5で、エンジンルーム内温度が高い場合は、外気温が低いのでラジエータファン11は中速運転にとどめ、車速が低いのでサーモバルブ20は閉状態にしてエンジン1の熱をエンジンルーム内に放出させないようにする。これにより、図12に示すように車速風及びラジエータファン11の引き込み風による空気の流れによって、エンジンルーム内温度を低下させて平滑コンデンサ30を冷却することができる。
一方、ケース5でエンジンルーム内温度が低い場合は、外気温が低いのでサーモバルブ20は開状態にするが、ラジエータファン11は低速運転とする。これにより、図13に示すように、車速風及びラジエータファン11の引き込み風による空気の流れによってエンジンルーム内の温度を低下させて平滑コンデンサ30を冷却することができる。
(ケース6)
車速が低く、外気温が極低温のケース6で、エンジンルーム内温度が高い場合は、外気温が極めて低いのでサーモバルブ20を閉状態にし、ラジエータファン11を低速運転させる。これにより、図14に示すように車速風及びラジエータファン11の引き込み風による空気の流れによって、エンジンルーム内温度を低下させて平滑コンデンサ30を冷却することができる。
車速が低く、外気温が極低温のケース6で、エンジンルーム内温度が高い場合は、外気温が極めて低いのでサーモバルブ20を閉状態にし、ラジエータファン11を低速運転させる。これにより、図14に示すように車速風及びラジエータファン11の引き込み風による空気の流れによって、エンジンルーム内温度を低下させて平滑コンデンサ30を冷却することができる。
一方、ケース6でエンジンルーム内温度が低い場合は、外気温が極めて低いのでサーモバルブ20を閉状態にし、ラジエータファン11も停止させる。これにより、図15に示すように、車速風による空気の流れによってエンジンルーム内温度を低下させて平滑コンデンサ30を冷却することができる。
上記のように、図2のステップS10では、エンジン停止状態でインバータ温度が所定温度より低く、かつエンジン冷却水温が所定温度T2より低い場合であっても、エンジンルーム内温度が高い場合にはラジエータファン11を作動させる(ケース1−6)。また、エンジン停止状態でインバータ温度が所定温度より低く、エンジン冷却水温が所定温度T2より低く、かつエンジンルーム内温度が低くても、外気温が高温、低温の場合にはラジエータファン11を作動させる(ケース1、2、4、5)。
図16は、上記ステップS10の制御による効果を説明するためのタイミングチャートである。図中の実線は本実施形態を実行したとき、破線は図2のステップS5で判定結果がnoの場合にラジエータファン11を停止したとき、をそれぞれ示している。
タイミングT1で運転モードがHEVモードへ移行、つまりエンジン1が停止状態になったときに、エンジンルーム内温度は高温になっている。この状態でラジエータファン11を停止すると、エンジンルーム内温度はエンジン1に蓄積された熱等によって徐々に上昇し、これに伴って平滑コンデンサ30の温度も上昇する。そして、タイミングT3において平滑コンデンサ30の温度は許容温度を超えてしまう。
これに対し、本実施形態によれば、エンジン停止後もラジエータファン11を作動させるので、エンジンルーム内温度は低下し、平滑コンデンサ30は冷却される。平滑コンデンサ30はエンジン1に蓄積された熱等により温度上昇するが、上記の冷却効果によって温度上昇はラジエータファン11を停止する場合に比べて抑制される。そして、エンジン1が再始動するタイミングT4においても、平滑コンデンサ30の温度は許容温度より低い。
なお、本実施形態のケース3、6のように外気温が極めて低い場合には、車速風による空気の流れだけで十分にエンジンルーム内温度を低下させることができるので、本実施形態でもラジエータファン11を停止させる。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、ハイブリッド車両100の冷却システムを制御する冷却システム制御装置において、エンジンコントローラ6(ファン制御手段)は、エンジン自動停止状態の場合にエンジンルーム内温度が所定エンジンルーム内温度より高いときには、ラジエータファン11を回転させ続ける。これにより、エンジン停止状態で平滑コンデンサ30の温度が許容温度まで上昇することを防止できるので、平滑コンデンサ30の熱による性能低下を抑制できる。平滑コンデンサ30の性能低下が抑制されることで、より大きな電流を流すことが可能となる。その結果、駆動モータ2の出力を増大させたり、モータ使用可能時間を延ばしたり、回生可能時間を延ばしたり、回生電力を増大させたりすることが可能となり、駆動モータ2での走行可能距離が延びるので、燃費性能が向上する。
また、平滑コンデンサ30の熱による性能低下を抑制できるので、平滑コンデンサ30の容積を小さくすることができる。すなわち、平滑コンデンサ30を小型・軽量化することができる。
本実施形態では、エンジンコントローラ6は、エンジン自動停止状態の場合にエンジンルーム内温度が所定温度より低いときでも、外気温が所定外気温よりも高ければ(極低温より高ければ)ラジエータファン11を回転させ続ける。こにより、平滑コンデンサ30の温度上昇をより確実に抑制できる。
本実施形態では、エンジンコントローラ6は、エンジン自動停止状態の場合にエンジンルーム内温度が所定温度より低く、かつ外気温が所定外気温より低いとき(極低温のとき)にはラジエータファン11を停止させる。すなわち、ラジエータファン11を作動させなくても平滑コンデンサ30の温度が上昇しない条件では、ラジエータファン11を停止させる。これにより、ラジエータファン11の無用な作動が抑制されるので、電力消費量を低減できる。
本実施形態では、エンジンコントローラ6(サーモバルブ制御手段)は、エンジン自動停止状態の場合にエンジンルーム内温度が所定温度より高いときにはサーモバルブ20を閉弁状態にする。これにより、エンジン1に蓄積された熱がエンジン冷却水を介してメインラジエータ9からエンジンルーム内に放出されることを防止して、エンジンルーム内温度の上昇を抑制できる。
本実施形態では、エンジンコントローラ6は、エンジン自動停止状態の場合にエンジンルーム内温度が所定エンジンルーム内温度より高いときでも、車速が所定車速より高ければ、サーモバルブ20を開弁状態にする。すなわち、より多くの走行風がエンジンルーム内に導入される状況では、サーモバルブ20を開弁状態にする。これにより、上記と同様にエンジン1に蓄積された熱によるエンジンルーム内温度の上昇を抑制できる。
本実施形態では、エンジン冷却配管8とは独立しており駆動モータ2とサブラジエータ14との間で循環するモータ冷却水を封入したモータ冷却配管13と、サブラジエータ14と駆動モータ2との間でモータ冷却水を循環させる第2ウォータポンプ15と、を備える。そして、サブラジエータ14はメインラジエータ9とともにラジエータファン11により冷却され、第1ウォータポンプ10及び第2ウォータポンプ15はいずれも電動式であって、イグニッション・スイッチONにより駆動し、イグニッション・スイッチOFFにより停止する。これにより、ハイブリッド車両100において走行中等にエンジン1を停止させた場合でも、エンジン冷却水及びモータ冷却水を循環させることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態を適用するハイブリッド車両100は、基本的には第1実施形態と同様であるが、ラジエータグリル(空気導入通路)32を開閉可能なグリルシャッター31を備える点が異なる。グリルシャッター31は複数のフィンからなり、エンジンコントローラ6により開閉制御がなされる。
第2実施形態を適用するハイブリッド車両100は、基本的には第1実施形態と同様であるが、ラジエータグリル(空気導入通路)32を開閉可能なグリルシャッター31を備える点が異なる。グリルシャッター31は複数のフィンからなり、エンジンコントローラ6により開閉制御がなされる。
また、ラジエータファン回転速度設定制御ルーチンも基本的には図2と同様であるが、グリルシャッター31を備えることに伴い、ステップS10で使用するマップが第1実施形態と異なる。
図17は、本実施形態において、図2のステップS10で使用するマップである。図中のG/SHはグリルシャッター31を意味する。
図17のマップは第1実施形態で使用する図3のマップと同様に、車速及び外気温に応じてケース1からケース6までの6つのケースが設定され、さらに各ケースはエンジンルーム内温度が高い場合と低い場合とに分けられている。以下、各ケースについて説明する。
(ケース1)
外気温は高いものの車速が高いケース1では、エンジンルーム内温度が高い場合にはサーモバルブ20を開状態にしてメインラジエータ9に冷却水を循環させ、ラジエータファン11を高速運転させる。そして、グリルシャッター31を中位置に固定する。ここでいう中位置とは、グリルシャッター31の各フィンが水平状態になる位置をいう。このように設定することで、図18に示すようにラジエータグリル32からエンジンルーム内に外気が導入され、エンジンルーム内の自然対流によって上面の開口部から車外へ熱気が排出される。これにより、エンジンルーム内の温度を低下させて平滑コンデンサ30を冷却することができる。
外気温は高いものの車速が高いケース1では、エンジンルーム内温度が高い場合にはサーモバルブ20を開状態にしてメインラジエータ9に冷却水を循環させ、ラジエータファン11を高速運転させる。そして、グリルシャッター31を中位置に固定する。ここでいう中位置とは、グリルシャッター31の各フィンが水平状態になる位置をいう。このように設定することで、図18に示すようにラジエータグリル32からエンジンルーム内に外気が導入され、エンジンルーム内の自然対流によって上面の開口部から車外へ熱気が排出される。これにより、エンジンルーム内の温度を低下させて平滑コンデンサ30を冷却することができる。
一方、ケース1でエンジンルーム内温度が低い場合には、サーモバルブ20を開状態にするものの、ラジエータファン11は中速運転とする。また、グリルシャッター31は、図19に示すように、導入された外気の多くが平滑コンデンサ30を含むインバータ4に当たる位置に固定する。これは、触媒等のエンジンルーム内の部品の過冷却を防止しつつ平滑コンデンサ30を冷却するためである。
(ケース2)
外気温が低く車速が高いケース2では、エンジンルーム内温度が高い場合にはサーモバルブ20を開状態にしてメインラジエータ9に冷却水を循環させ、ラジエータファン11を中速運転させる。そして、グリルシャッター31を上位置に固定する。ここでいう上位置とは、図20に示すように、ラジエータグリル32を通過した空気がエンジンルーム内の上部へ流れるような位置をいう。これにより、エンジンルーム内の下方から上方への空気の流れが強化されて、エンジンルーム内の空気の入れ替えが促進される。その結果、エンジンルーム内の温度は低下し、平滑コンデンサ30が冷却される。
外気温が低く車速が高いケース2では、エンジンルーム内温度が高い場合にはサーモバルブ20を開状態にしてメインラジエータ9に冷却水を循環させ、ラジエータファン11を中速運転させる。そして、グリルシャッター31を上位置に固定する。ここでいう上位置とは、図20に示すように、ラジエータグリル32を通過した空気がエンジンルーム内の上部へ流れるような位置をいう。これにより、エンジンルーム内の下方から上方への空気の流れが強化されて、エンジンルーム内の空気の入れ替えが促進される。その結果、エンジンルーム内の温度は低下し、平滑コンデンサ30が冷却される。
一方、ケース2でエンジンルーム内温度が低い場合には、外気温が低く車速が高いのでサーモバルブ20を開状態にするが、ラジエータファン11は低速運転とする。そして、グリルシャッター31は、図21に示すように、導入した外気の多くが平滑コンデンサ30を含むインバータ4に当たる位置に固定する。これにより、触媒等のエンジンルーム内の部品の過冷却を防止しつつ平滑コンデンサ30を冷却することができる。
(ケース3)
車速が高く、外気温が極めて低いケース3では、エンジンルーム内温度が高い場合にはサーモバルブ20を閉状態とし、ラジエータファン11も停止させる。そして、グリルシャッター31は、図22に示すように、導入した外気の多くが平滑コンデンサ30を含むインバータ4に当たる位置に固定する。これにより、触媒等のエンジンルーム内の部品の過冷却を防止しつつ平滑コンデンサ30を冷却することができる。
車速が高く、外気温が極めて低いケース3では、エンジンルーム内温度が高い場合にはサーモバルブ20を閉状態とし、ラジエータファン11も停止させる。そして、グリルシャッター31は、図22に示すように、導入した外気の多くが平滑コンデンサ30を含むインバータ4に当たる位置に固定する。これにより、触媒等のエンジンルーム内の部品の過冷却を防止しつつ平滑コンデンサ30を冷却することができる。
一方、ケース3でエンジンルーム内温度が低い場合には、図23に示すようにサーモバルブ20を閉状態とし、ラジエータファン11を停止させ、グリルシャッター31を閉じる。外気温が極めて低く、エンジンルーム内温度も低いので、上記の設定でも平滑コンデンサ30の温度上昇を抑制できる。そして、触媒等のエンジンルーム内の部品の過冷却を防止できる。
(ケース4)
ケース4でエンジンルーム内温度が高い場合には、外気温が高いのでラジエータファン11を高速運転させるが、車速が低いのでサーモバルブ20は閉状態にしてエンジン1に蓄積された熱をエンジンルーム内に放出させないようにする。また、車速が低く外気を導入し難いので、図24に示すように、エンジンルーム内の各部に均等に外気が導入されるように、例えば、上位置、中位置、及びインバータ4に走行風が当たる位置、を繰り返すように、グリルシャッター31を連続的に作動させる。
ケース4でエンジンルーム内温度が高い場合には、外気温が高いのでラジエータファン11を高速運転させるが、車速が低いのでサーモバルブ20は閉状態にしてエンジン1に蓄積された熱をエンジンルーム内に放出させないようにする。また、車速が低く外気を導入し難いので、図24に示すように、エンジンルーム内の各部に均等に外気が導入されるように、例えば、上位置、中位置、及びインバータ4に走行風が当たる位置、を繰り返すように、グリルシャッター31を連続的に作動させる。
これにより、エンジンルーム内の各部の温度を均等に低下させて、平滑コンデンサ30を冷却することができる。
一方、ケース4でエンジンルーム内温度が低い場合には、サーモバルブ20を開状態にしてメインラジエータ9に冷却水を循環させるが、ラジエータファン11は中速運転とする。グリルシャッター31は、図25に示すようにエンジンルーム内温度が高い場合と同様に連続的に作動させる。これにより、エンジンルーム内の温度を低下させて、平滑コンデンサ30を冷却することができる。
(ケース5)
ケース5では、外気温が低いのでラジエータファン11を中速運転させるが、車速が低いのでサーモバルブ20は閉状態にしてエンジン1に蓄積された熱をエンジンルーム内に放出させないようにする。また、車速が低く外気を導入し難いので、図26に示すように、エンジンルーム内の各部に均等に外気が導入されるように、例えば、上位置、中位置、及びインバータ4に走行風が当たる位置、を繰り返すように、グリルシャッター31を連続的に作動させる。
ケース5では、外気温が低いのでラジエータファン11を中速運転させるが、車速が低いのでサーモバルブ20は閉状態にしてエンジン1に蓄積された熱をエンジンルーム内に放出させないようにする。また、車速が低く外気を導入し難いので、図26に示すように、エンジンルーム内の各部に均等に外気が導入されるように、例えば、上位置、中位置、及びインバータ4に走行風が当たる位置、を繰り返すように、グリルシャッター31を連続的に作動させる。
これにより、エンジンルーム内の各部の温度を均等に低下させて、平滑コンデンサ30を冷却することができる。
一方、ケース5でエンジンルーム内温度が低い場合には、外気温が低いので図27に示すようにサーモバルブ20を開状態にしてメインラジエータ9に冷却水を循環させるが、ラジエータファン11は低速運転とする。グリルシャッター31は、エンジンルーム内温度が高い場合と同様に連続的に作動させる。これにより、エンジンルーム内の温度を低下させて、平滑コンデンサ30を冷却することができる。
(ケース6)
ケース6でエンジンルーム内温度が高い場合は、外気温が極めて低いので、図28に示すようにサーモバルブ20を閉状態にし、ラジエータファン11を停止させる。また、触媒等のエンジンルーム内の部品の過冷却を防止するため、グリルシャッター31は、導入した外気の多くが平滑コンデンサ30を含むインバータ4に当たる位置に固定する。これにより、触媒等の過冷却を防止しつつ平滑コンデンサ30を冷却することができる。
ケース6でエンジンルーム内温度が高い場合は、外気温が極めて低いので、図28に示すようにサーモバルブ20を閉状態にし、ラジエータファン11を停止させる。また、触媒等のエンジンルーム内の部品の過冷却を防止するため、グリルシャッター31は、導入した外気の多くが平滑コンデンサ30を含むインバータ4に当たる位置に固定する。これにより、触媒等の過冷却を防止しつつ平滑コンデンサ30を冷却することができる。
一方、ケース6でエンジンルーム内温度が低い場合は、外気温が極めて低いので、図29に示すようにサーモバルブ20を閉状態にし、ラジエータファン11を停止させ、グリルシャッター31も閉じる。外気温が極めて低く、エンジンルーム内温度も低いので、上記の設定でも平滑コンデンサ30の温度上昇を抑制できる。そして、触媒等のエンジンルーム内の部品の過冷却を防止できる。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、エンジンコントローラ6(シャッター制御手段)は、エンジン自動停止状態の場合に、エンジンルーム内温度、外気温、及び車速に基づいてグリルシャッター31を制御する。これにより、触媒等の過冷却を防止しつつ、エンジンルーム内の温度上昇を抑制できる。
なお、上述した各実施形態のハイブリッド車両100には、いわゆるプラグイン・ハイブリッド車両も含むものとする。また、各実施形態は、エンジンをジェネレータの駆動のためだけに使用し、駆動源は駆動モータのみとする、いわゆるレンジエクステンダー付き電動車両にも適用可能である。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
1 エンジン
2 駆動モータ
3 ジェネレータ
4 インバータ
6 エンジンコントローラ
11 ラジエータファン
19 外気温センサ(外気温度検出手段)
20 サーモバルブ
22 車速センサ(車速検出手段)
23 エンジンルーム内温度センサ(エンジンルーム内温度検出手段)
30 平滑コンデンサ
31 グリルシャッター
2 駆動モータ
3 ジェネレータ
4 インバータ
6 エンジンコントローラ
11 ラジエータファン
19 外気温センサ(外気温度検出手段)
20 サーモバルブ
22 車速センサ(車速検出手段)
23 エンジンルーム内温度センサ(エンジンルーム内温度検出手段)
30 平滑コンデンサ
31 グリルシャッター
Claims (7)
- 車両の駆動源であるエンジン及び駆動モータと、
バッテリ電力によって駆動され、ラジエータを冷却するラジエータファンと、
前記エンジンと前記ラジエータとの間で循環するエンジン冷却水を封入したエンジン冷却配管と、
前記ラジエータと前記エンジンとの間で前記エンジン冷却水を循環させるエンジン冷却水用ウォータポンプと、
を有するハイブリッド車両の冷却システムを制御する冷却システム制御装置において、
エンジン自動停止状態を検出するエンジン自動停止検出手段と、
エンジンルーム内温度を検出するエンジンルーム内温度検出手段と、
前記ラジエータファンの作動を制御するファン制御手段と、
を備え、
前記ファン制御手段は、エンジン自動停止状態の場合に前記エンジンルーム内温度が所定エンジンルーム内温度より高いときには、前記ラジエータファンを回転させ続けることを特徴とする冷却システム制御装置。 - 請求項1に記載の冷却システム制御装置において、
外気温を検出する外気温検出手段をさらに備え、
前記ファン制御手段は、エンジン自動停止状態の場合に、前記エンジンルーム内温度が所定温度より低いときでも、外気温が所定外気温よりも高ければ前記ラジエータファンを回転させ続けることを特徴とする冷却システム制御装置。 - 請求項2に記載の冷却システム制御装置において、
前記ファン制御手段は、エンジン自動停止状態の場合に、前記エンジンルーム内温度が前記所定温度より低く、かつ前記外気温が前記所定外気温より低いときには前記ラジエータファンを停止させることを特徴とする冷却システム制御装置。 - 請求項2または3に記載の冷却システム制御装置において、
前記エンジン冷却配管の前記ラジエータ入口側と前記ラジエータ出口側とを連通するバイパス配管と、
前記エンジン冷却配管と前記バイパス配管との分岐部に、開弁状態では前記エンジン冷却水が前記ラジエータへ流入し、閉弁状態では前記エンジン冷却水が前記バイパス配管へ流入するように設けられたサーモバルブと、
前記サーモバルブの開閉制御を行なうサーモバルブ制御手段と、
をさらに備え、
前記サーモバルブ制御手段は、エンジン自動停止状態の場合に、前記エンジンルーム内温度が前記所定エンジンルーム内温度より高いときには前記サーモバルブを閉弁状態にすることを特徴とする冷却システム制御装置。 - 請求項4に記載の冷却システム制御装置において、
車速を検出する車速検出手段をさらに備え、
前記サーモバルブ制御手段は、エンジン自動停止状態の場合に、前記エンジンルーム内温度が前記所定エンジンルーム内温度より高いときでも、車速が所定車速より高ければ、前記サーモバルブを開弁状態にすることを特徴とする冷却システム制御装置。 - 請求項2から5のいずれかに記載の冷却システム制御装置において、
車両前方からエンジンルーム内に空気を導入する空気導入通路を開閉するグリルシャッターと、
前記グリルシャッターの開閉動作を制御するシャッター制御手段と、
をさらに備え、
前記シャッター制御手段は、エンジン自動停止状態の場合に、前記エンジンルーム内温度、前記外気温、及び前記車速に基づいて前記グリルシャッターを制御することを特徴とする冷却システム制御装置。 - 請求項1から6のいずれかに記載の冷却システム制御装置において、
前記エンジン冷却配管とは独立し、前記駆動モータとサブラジエータとの間で循環するモータ冷却水を封入したモータ冷却配管と、
前記サブラジエータと前記駆動モータとの間で前記モータ冷却水を循環させるモータ冷却水用ウォータポンプと、
を備え、
前記サブラジエータは前記ラジエータとともに前記ラジエータファンにより冷却され、
前記エンジン冷却水用ウォータポンプ及び前記モータ冷却水用ウォータポンプはいずれも電動式であって、イグニッション・スイッチONにより駆動し、イグニッション・スイッチOFFにより停止することを特徴とする冷却システム制御装置。
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2014
- 2014-11-18 JP JP2014233314A patent/JP2016098650A/ja active Pending
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