JP2016097423A - 軸肥大加工機及び軸肥大加工方法 - Google Patents

軸肥大加工機及び軸肥大加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】軸肥大加工における加工精度を高める。
【解決手段】軸肥大加工機は、軸材Wを軸方向に圧縮する圧力を該軸材の両端部に印加する加圧装置3と、軸方向と交差する方向の交番負荷を軸材Wの中間部分に印加する負荷発生装置4と、加圧装置3による圧力及び負荷発生装置4による交番負荷の印加によって軸方向の圧縮を伴って肥大される軸材Wの中間部分の外径を検出する検出装置5と、加圧装置3及び負荷発生装置4を制御する制御装置6と、を備え、検出装置5は、軸材Wの中間部分の外周面に接触する接触子14を有し、接触子14の変位を利用して中間部分の外径を検出し、制御装置6は、検出装置5によって検出される外径に基づき、加圧装置3による圧力を調整し、軸材Wの中間部分の圧縮を停止させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸肥大加工機及び軸肥大加工方法に関する。
軸材の中間部分に相対的に大径な部分を形成する加工方法の一つとして軸肥大加工が知られており、軸肥大加工方法の一例として、軸材を軸方向に圧縮する圧力を軸材の両端部に印加した状態で曲げ角度を付加して軸材を回転させることにより軸材の一部を肥大させ、それにより大径部を形成する方法が知られている。
上記の軸肥大加工を行う軸肥大加工機は、一般に、軸材の端部を保持するスリーブをそれぞれ有し、軸材が配置される基準線に沿って配置された駆動側ホルダユニット及び従動側ホルダユニットを備え、従動側ホルダユニットを基準線に沿って移動させて軸材を軸方向に圧縮しつつ、駆動側ホルダユニットを基準線に対して傾斜させて回転させ、軸材の一部を肥大させる。そして、駆動側ホルダユニット及び従動側ホルダユニットのスリーブ間の間隔が所定の間隔となったところで圧縮が停止され、軸材の一部を肥大させる拡径プロセスが終了される。
また、特許文献1に記載された軸肥大加工機では、駆動側ホルダユニット及び従動側ホルダユニットのスリーブ間の間隔に替えて、軸材の中間部分の外径を測定し、中間部分の外径が目標とする外径に達したところで圧縮が停止され、拡径プロセスが終了される。
特許第4927599号公報
スリーブ間の間隔は、典型的には、従動側ホルダユニットの移動距離から間接的に検出される。ここで、繰り返しの軸肥大加工により、例えば塑性変形による軸材の発熱などに起因してスリーブの温度が次第に上昇し、スリーブが熱膨張する場合がある。スリーブが熱膨張すると従動側ホルダユニットの移動距離から間接的に検出されるスリーブ間の間隔が変化してしまい、スリーブ間の間隔に基づいて拡径プロセスが制御される場合に、成形品における大径部の寸法精度が低下する虞がある。
肥大される軸材の中間部分の外径に基づいて拡径プロセスを制御すれば、上記の繰り返しの軸肥大加工に伴うスリーブ間の間隔の変化、それによる成形品における大径部の寸法精度の低下を解消可能であるが、この場合に、軸材の中間部分の外径を高精度に測定する必要がある。
軸材の外径は、例えば非接触型の測距計を用いて測定することができ、この種の測距計には典型的にはレーザー光や超音波が用いられる。しかし、軸材とスリーブとが固着することを防止するため、軸材の表面には一般に潤滑剤が塗布されており、潤滑剤によってレーザー光や超音波の反射が乱れ、軸材の中間部分の外径の検出精度が低下する可能性がある。また、雰囲気の温度などによっても検出精度が低下する可能性がある。それにより、成形品における大径部の寸法精度が低下する虞がある。
本発明は、上述した事情に鑑みなされたものであり、軸肥大加工における加工精度を高めることを目的とする。
本発明の一態様の軸肥大加工機は、軸材を軸方向に圧縮する圧力を該軸材の両端部に印加する加圧装置と、前記軸方向と交差する方向の交番負荷を前記軸材の中間部分に印加する負荷発生装置と、前記加圧装置による圧力及び前記負荷発生装置による交番負荷の印加によって、前記軸方向の圧縮を伴って肥大される前記軸材の中間部分の外径を検出する検出装置と、前記加圧装置及び前記負荷発生装置を制御する制御装置と、を備え、前記検出装置は、前記軸材の中間部分の外周面に接触する接触子を有し、該接触子の変位を利用して前記中間部分の外径を検出し、前記制御装置は、前記検出装置によって検出される外径に基づき、前記加圧装置による圧力を調整し、前記軸材の中間部分の圧縮を停止させる。
また、本発明の一態様の軸肥大加工方法は、軸材を軸方向に圧縮する圧力を該軸材の両端部に印加し、且つ前記軸方向と交差する方向の交番負荷を前記軸材の中間部分に印加して、前記軸方向の圧縮を伴って前記軸材の中間部分を肥大させ、前記軸材の中間部分の外周面に接触子を接触させ、該接触子の変位を利用して前記軸材の中間部分の外径を検出し、検出した前記中間部分の外径に基づき、前記軸材の両端部に印加する圧力を調整し、前記軸材の中間部分の圧縮を停止させる。
本発明によれば、軸肥大加工における加工精度を高めることができる。
本発明の実施形態を説明するための、軸肥大加工機の一例の構成を示す図である。 図1の軸肥大加工機を用いた軸肥大加工方法を示す図である。 図1の軸肥大加工機の検出装置の一例の構成を示す図である。 図1の軸肥大加工機の変形例の構成を示す図である。 本発明の実施形態を説明するための、軸肥大加工方法の他の例を示す図である。 本発明の実施形態を説明するための、軸肥大加工方法の他の例を示す図である。 本発明の実施形態を説明するための、軸肥大加工方法の他の例を示す図である。 本発明の実施形態を説明するための、軸肥大加工方法の他の例を示す図である。 実験例の成形品における大径部の外径の変動を示すグラフである。 実験例の成形品における大径部の外径の変動を示すグラフである。
図1は、本発明の実施形態を説明するための、軸肥大加工機の一例の構成を示す。
図1に示す軸肥大加工機は、軸材Wを軸方向に圧縮する圧力を軸材Wの両端部に印加した状態で曲げ角度を付加して軸材Wを回転させることにより軸材Wの中間部分を肥大させるものである。
この軸肥大加工機は、軸材Wが配置される基準線Aに沿って配置される一対のホルダユニット1,2と、軸材Wを軸方向に圧縮する圧力を軸材Wの両端部に印加する加圧装置3と、軸材Wの軸方向に交差する交番負荷を軸材Wに印加する負荷発生装置4と、肥大される軸材Wの中間部分の外径を検出する検出装置5と、制御装置6とを備える。
ホルダユニット1は、軸材Wの端部が挿嵌されるスリーブ10と、スリーブ10に挿嵌された軸材Wの端部を受け止める排出ロッド11とを有する。ホルダユニット2もまた同様に構成され、スリーブ12と、排出ロッド13とを有する。
軸材Wは一端をホルダユニット1の排出ロッド11に支持され、他端をホルダユニット2の排出ロッド13に支持されて、ホルダユニット1,2によって挟持される。
ホルダユニット1,2の間に位置する軸材Wの中間部分は、軸肥大加工によって肥大され、成形品における大径部に成形される。加工前の軸材Wの中間部分の軸方向長さDは、大径部の厚み及び外径に応じて適宜決定される。
加圧装置3は、基準線Aに沿って一方のホルダユニット2を並進移動させ、ホルダユニット1,2を介して軸材Wを軸方向に圧縮する圧力を軸材Wの両端部に印加する。
負荷発生装置4は、一方のホルダユニット1の回転軸が基準線Aに斜交するようにホルダユニット1を傾斜させ、軸材Wに曲げ角度を付加する。そして、負荷発生装置4は、傾斜されたホルダユニット1の上記回転軸まわりにホルダユニット1を回転させ、軸材Wの軸方向と交差する方向の交番負荷を軸材Wの中間部分に印加する。
検出装置5は、ホルダユニット1,2の間に位置する軸材Wの中間部分の外径を検出する。図示の例では、検出装置5は、軸材Wの中間部分におけるホルダユニット1側の部位の外周面に接触する接触子14を有し、接触子14の変位を利用して軸材Wの中間部分の外径を検出する。
制御装置6は、加圧装置3及び負荷発生装置4を制御し、軸材Wの中間部分を肥大させる軸肥大加工を行う。そして、制御装置6は、検出装置5によって検出される軸材Wの中間部分の外径に基づき、加圧装置3による圧力を調整して軸材Wの圧縮を停止し、軸肥大加工において軸材Wの中間部分を肥大させる拡径プロセスを終了する。
図2は、上述した軸肥大加工機を用いた軸肥大加工方法を示す。
図2(A)に示すように、軸材Wがホルダユニット1,2によって挟持される。
続いて、図2(B)に示すように、ホルダユニット2が加圧装置3(図1参照)によって基準線Aに沿って並進移動され、ホルダユニット1,2によって挟持された軸材Wに、軸材Wを軸方向に圧縮する圧力が印加される。また、ホルダユニット1が負荷発生装置4(図1参照)によって基準線Aに対して傾斜され、回転駆動される。ホルダユニット1の傾斜角度は、軸材Wの曲げが弾性限度の変形内に収まる角度とされ、典型的には2°〜3°程度である。
ホルダユニット1,2に挟持された軸材Wは、基準線A上の曲げ中心Oを中心に曲げられ、且つ軸材Wの軸線まわりに回転される。軸材Wの曲げ及び回転に伴い、曲げられた軸材Wの中間部分には、曲げ方向における内側と外側とで軸材Wの軸方向と交差する方向に交番負荷が加えられる。
図2(C)に示すように、加圧された軸材Wの中間部分は、曲げ方向における内側が塑性流動によって膨出する。そして、軸材Wの軸線まわりの回転に伴い、塑性流動による膨出が全周に亘って成長し、軸材Wの中間部分が肥大する。軸材Wの中間部分の外径は検出装置5によって逐次検出される。
図2(D)に示すように、軸材Wの中間部分の外径が所定の径に到達すると、制御装置6は、検出装置5の出力信号に基づいて軸材Wの中間部分の外径が所定の径に到達したことを検知する。そして、制御装置6(図1参照)は、加圧装置3による圧力を調整し、軸材Wの圧縮を停止させる。以上で軸材Wの中間部分を肥大させる拡径プロセスが終了する。
圧縮が停止された軸材Wには、引き続き加圧装置3によって所定の成形圧力が印加される。そして、負荷発生装置4により、ホルダユニット1が再び基準線Aに沿って配置され、軸材Wが曲げ戻しされる。軸材Wの曲げ戻しにより、肥大された軸材Wの中間部分の厚みが全周に亘って均される。
図示の例では、ホルダユニット1,2が基準線Aに沿って配置された状態で、軸材Wの中間部分を軸方向に挟み込むスリーブ10の端面10aとスリーブ12の端面12aとの距離が径方向に一定であり、軸材Wの中間部分は、両端面10a,12aに拘束されることによって略円形状で且つ一定厚みに成形される。
以上のプロセスを経て軸材Wに対する軸肥大加工が完了し、軸材Wの回転が停止される。この後、図2(E)に示すように、ホルダユニット1の排出ロッド11及びホルダユニット2の排出ロッド13がそれぞれ駆動され、軸材Wの中間部分が肥大されてなる大径部Paを有する成形品Pがホルダユニット1,2から取り外される。
上述した軸肥大加工において、成形品Pがスリーブ10,12の内周面や端面10a,12aに固着することを抑制するため、軸材Wは予め表面に潤滑剤が塗布された状態で軸肥大加工される。軸材Wの表面に潤滑剤を塗布しておくことにより、軸材Wとスリーブ10,12との摩擦力を低減して、成形品Pがスリーブ10,12に固着することを抑制し、成形品Pを取り外す際に成形品Pが損傷することを抑制することができる。それにより、成形品Pを取り外す際の作業性及び成形品Pの品質を高めることができる。
ここで、軸材Wの中間部分の外径を検出する検出装置5は、軸材Wの中間部分の外周面に接触する接触子14を有し、接触子14の変位を利用して軸材Wの中間部分の外径を検出する。軸材Wの中間部分の外周面に接触する接触子14の変位を利用して検出することにより、軸材Wの表面に塗布される潤滑剤や雰囲気の温度などの影響を低減でき、検出精度を高めることができる。
図3は、接触子14を有する検出装置5の一例の構成を示す。
検出装置5は、上記の接触子14と、支持部15と、測定部16とを有する。
接触子14は棒状に形成されており、先端部14aにおいて軸材Wの中間部分の外周面に接触している。支持部15は、基準線Aと平行な回転軸17まわりに揺動可能に接触子14を支持している。支持部15は、固定部材18を介して、ホルダユニット1の非回転部に適宜固定されている。軸材Wの中間部分が肥大すると、回転軸17まわりの接触子14の揺動を伴って接触子14の先端部14aが変位し、回転軸17を間に挟んで反対側に位置する接触子14の基端部14bもまた変位する。
測定部16は接触子14の基端部14bの変位量を測定する。図示の例では、測定部16としてダイヤルゲージが用いられており、接触子14の基端部に接触する測定子19の上下動で接触子14の基端部14bの変位量を測定する。
軸材Wの中間部分の外径は、接触子14の先端部14a(軸材Wとの接触点)から回転軸18までの距離と接触子14の基端部14b(測定子19との接触点)から回転軸18までの距離との比に応じ、測定部16によって測定される変位量を接触子14の先端部14aの変位量に変換して検出される。
なお、レーザー変位計や超音波変位計などの非接触式の変位計を用いて接触子14の基端部14bの変位を測定してもよいが、図示の例のようにダイヤルゲージなどの接触式の変位計を用いることが好ましく、それによれば、温度等の雰囲気の影響を低減し、軸材Wの中間部分の外径の検出精度を高めることができる。
次に、軸材Wの中間部分の外径に基づいて軸材Wの圧縮を停止させることによる効果について説明する。
加圧装置3によって並進移動されるホルダユニット2の移動量に基づいて軸材Wの圧縮を停止させる場合において、繰り返しの軸肥大加工によってスリーブ10,12が熱膨張すると、ホルダユニット2の一定の移動量に対してスリーブ10の端面10aとスリーブ12の端面12aとの間隔が次第に狭まる。
スリーブ10の端面10aとスリーブ12の端面12aとの間隔が狭まると、成形品Pの大径部Paの厚みは減少する。肥大される軸材Wの中間部分の体積はスリーブ10,12の熱膨張にかかわらず略一定であるから、軸材Wの中間部分が肥大されてなる大径部Paは、厚みの減少に伴って拡径されることになる。
厚みの減少分に相当する体積は、大径部Paの所期の拡径率(成形品Pの大径部Paの外径/加工前の軸材Wの中間部分の外径)が大きくなるほどに増加する。したがって、厚みの減少に伴う拡径は、大径部Paの所期の拡径率が大きくなるほどに助長される。
これに対し、肥大される軸材Wの中間部分の外径に基づいて軸材Wの圧縮を停止させるようにすれば、繰り返しの軸肥大加工によっても、大径部Paの外径の寸法精度を安定して維持することができる。
図4は、上述した軸肥大加工機の変形例の構成を示す。
図4に示す軸肥大加工機では、ホルダユニット1,2が基準線Aに沿って配置された状態で、軸材Wの中間部分を軸方向に挟み込むスリーブ10の端面10aとスリーブ12の端面12aとの距離が外径側に向けて小さくなっている。軸材Wの中間部分が両端面10a,12aに拘束されながら肥大されてなる成形品Pの大径部Paは、外径側に向けて厚みが薄くなる形状に成形される。
この場合に、大径部Paの厚みの減少に伴う拡径が一層助長されるので、肥大される軸材Wの中間部分の外径に基づいて圧縮を停止させることが特に好適であり、それにより、繰り返しの軸肥大加工によっても、大径部Paの外径の寸法精度を安定に維持することができる。
軸肥大加工機及び軸肥大加工方法は上述した構成に限られない。
図5に示す例は、軸材Wの曲げ及び軸線まわりの回転によって軸材Wの中間部分に交番負荷を加える点で図1の軸肥大加工方法と共通するが、一方のホルダユニット1の基準線Aに対する傾動に替えて、基準線Aと交差する方向へのホルダユニット1のスライドにより、軸材Wを曲げるようにしたものである。
図6に示す例は、一方のホルダユニット1にて軸材Wの端部を回転可能に非拘束状態にて保持し、他方のホルダユニット2にて軸材Wの端部を回転不能に拘束状態にて保持し、ホルダユニット1及びホルダユニット1に保持された軸材Wの端部を基準線Aまわりに旋回させることにより、軸材Wを曲げ、且つ曲げられた軸材Wの中間部分に交番負荷を加えるようにしたものである。
図7に示す例は、ホルダユニット1,2の各々にて軸材Wの端部を回転不能に拘束状態にて保持し、一方のホルダユニット1を基準線Aまわりに往復回転させることにより、軸材Wの中間部分に交番負荷を加えるようにしたものである。
図8に示す例は、振動発生器OSCから軸材Wに曲げ又は捻り振動を与えることにより、軸材Wの中間部分に交番負荷を加えるようにしたものである。
図5から図8に示した各軸肥大加工方法においても、肥大される軸材Wの中間部分の外径に基づいて軸材Wの圧縮を停止させるようにすることにより、大径部Paの外径の寸法精度を安定に維持することができる。
図9及び図10は、図1に示した軸肥大加工機を用いて軸肥大加工を繰り返し行った際の成形品Pにおける大径部Paの外径の変動を示す。
図9に示す外径の変動は、ホルダユニット2の移動量に基づいて軸材Wの圧縮を停止させるようにした場合のものであり、図10に示す外径の変動は、肥大される軸材Wの中間部分の外径に基づいて軸材Wの圧縮を停止させるようにした場合のものである。
ホルダユニット2の移動量に基づいて軸材Wの圧縮を停止させるようにした場合には、図9に明らかなとおり、時間の経過、即ち、軸肥大加工の繰り返しに伴って大径部Paの外径が漸増している。
これに対して、肥大される軸材Wの中間部分の外径に基づいて軸材Wの圧縮を停止させるようにした場合には、図10に明らかなとおり、軸肥大加工の繰り返しによっても大径部Paの外径が安定に維持されている。
以上の結果から、肥大される軸材Wの中間部分の外径に基づいて軸材Wの圧縮を停止させることにより、繰り返しの軸肥大加工によっても、大径部Paの外径の寸法精度を安定して維持できることが確認された。
以上、説明したとおり、本明細書に開示された軸肥大加工機は、軸材を軸方向に圧縮する圧力を該軸材の両端部に印加する加圧装置と、前記軸方向と交差する方向の交番負荷を前記軸材の中間部分に印加する負荷発生装置と、前記加圧装置による圧力及び前記負荷発生装置による交番負荷の印加によって、前記軸方向の圧縮を伴って肥大される前記軸材の中間部分の外径を検出する検出装置と、前記加圧装置及び前記負荷発生装置を制御する制御装置と、を備え、前記検出装置は、前記軸材の中間部分の外周面に接触する接触子を有し、該接触子の変位を利用して前記中間部分の外径を検出し、前記制御装置は、前記検出装置によって検出される外径に基づき、前記加圧装置による圧力を調整し、前記軸材の中間部分の圧縮を停止させる。
また、本明細書に開示された軸肥大加工機は、前記軸材の中間部分を軸方向に挟み込む拘束面をそれぞれ有し、拘束面間の距離が外径側に向けて小さくなる一対の拘束部材をさらに備える。
また、本明細書に開示された軸肥大加工方法は、軸材を軸方向に圧縮する圧力を該軸材の両端部に印加し、且つ前記軸方向と交差する方向の交番負荷を前記軸材の中間部分に印加して、前記軸方向の圧縮を伴って前記軸材の中間部分を肥大させ、前記軸材の中間部分の外周面に接触子を接触させ、該接触子の変位を利用して前記軸材の中間部分の外径を検出し、検出した前記中間部分の外径に基づき、前記軸材の両端部に印加する圧力を調整し、前記軸材の中間部分の圧縮を停止させる。
また、本明細書に開示された軸肥大加工方法は、一対の拘束部材によって前記軸材の中間部分を軸方向に挟み込み、外径側に向けて厚みが薄くなる形状に前記軸材の中間部分を肥大させる。
1 ホルダユニット
2 ホルダユニット
3 加圧装置
4 負荷発生装置
5 検出装置
6 制御装置
10 スリーブ(拘束部材)
10a 端面(拘束面)
12 スリーブ(拘束部材)
12a 端面(拘束面)
14 接触子
W 軸材
P 成形品
Pa 大径部

Claims (4)

  1. 軸材を軸方向に圧縮する圧力を該軸材の両端部に印加する加圧装置と、
    前記軸方向と交差する方向の交番負荷を前記軸材の中間部分に印加する負荷発生装置と、
    前記加圧装置による圧力及び前記負荷発生装置による交番負荷の印加によって、前記軸方向の圧縮を伴って肥大される前記軸材の中間部分の外径を検出する検出装置と、
    前記加圧装置及び前記負荷発生装置を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記検出装置は、前記軸材の中間部分の外周面に接触する接触子を有し、該接触子の変位を利用して前記中間部分の外径を検出し、
    前記制御装置は、前記検出装置によって検出される外径に基づき、前記加圧装置による圧力を調整し、前記軸材の中間部分の圧縮を停止させる軸肥大加工機。
  2. 請求項1記載の軸肥大加工機であって、
    前記軸材の中間部分を軸方向に挟み込む拘束面をそれぞれ有し、拘束面間の距離が外径側に向けて小さくなる一対の拘束部材をさらに備える軸肥大加工機。
  3. 軸材を軸方向に圧縮する圧力を該軸材の両端部に印加し、且つ前記軸方向と交差する方向の交番負荷を前記軸材の中間部分に印加して、前記軸方向の圧縮を伴って前記軸材の中間部分を肥大させ、
    前記軸材の中間部分の外周面に接触子を接触させ、該接触子の変位を利用して前記軸材の中間部分の外径を検出し、検出した前記中間部分の外径に基づき、前記軸材の両端部に印加する圧力を調整し、前記軸材の中間部分の圧縮を停止させる軸肥大加工方法。
  4. 請求項3記載の軸肥大加工方法であって、
    一対の拘束部材によって前記軸材の中間部分を軸方向に挟み込み、外径側に向けて厚みが薄くなる形状に前記軸材の中間部分を肥大させる軸肥大加工方法。
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