JP2016093836A - Ni基合金フラックス入りワイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 全姿勢溶接において良好な作業性を有し、耐ブローホール性、耐高温割れ性を高めることができるNi基合金フラックス入りワイヤを提供する。
【解決手段】 NiまたはNi基合金を主成分とする外皮内に、非金属粉末と金属粉末を含むフラックス粉末を充填する。フラックス粉末中の非金属粉末は、フラックス入りワイヤの全質量に対して、800℃以上の温度で焼成したTiO2を4〜6質量%、合成された複酸化物であるCaSiO3を0.1〜3質量%、ZrO2を0.5〜2質量%、金属弗化物を0.1〜2質量%、炭酸塩を0.05〜1質量%、Ti及びAlのいずれか一種または両種もしくはTi及びAlの合金が、フラックス入りワイヤの全質量に対するTi及びAlの質量%換算値の合計で0.05〜1質量%含有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、耐食性、耐熱性が要求される構造物及びLNGタンク等の極低温構造物の溶接に使用されるNi基合金フラックス入りワイヤに関するものである。
フラックス入りワイヤを用いるガスシールドアーク溶接法は、被覆アーク溶接法、TIG溶接法と比較して、種々の点で溶接効率がよい。そのため、近年、その適用が拡大しており、Ni基合金においても、フラックスを用いたガスシールドアーク溶接法の適用が拡大している。
例えば、9%Ni鋼のような極低温用鋼の溶接に、Ni基合金フラックス入りワイヤが使用されつつある。具体的には、従来から行われている屋根骨等のタンク本体以外の適用のみならず、LNG貯蔵タンクの工期の短縮化を考慮して、タンク本体への適用も検討され始めている。特に、タンク本体への適用に際しては、溶接部の更なる健全性向上が要求される。
特開平8−309583号(特許文献1)には、9%Ni鋼用フラックス入りワイヤを極低温用鋼の溶接に用いた場合の耐割れ性、全姿勢作業性等に関する知見が示されている。また、特開平10−180486号(特許文献2)、特開平10−296486号(特許文献3)には、Ni基合金外皮内にフラックス粉末が充填されたNi基合金フラックス入りワイヤが示されている。フラックス粉末には、Mo等の金属粉末に加えて、非金属粉末としてTiO2等の金属酸化物やCaF2等の金属弗化物が用いられている。
特開平8−309583号公報 特開平10−180486号公報 特開平10−296486号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたNi基合金フラックス入りワイヤは、炭酸塩量が多く、全姿勢用ワイヤとしての溶接作業性(スパッタ防止、スラグ剥離性向上等)が充分ではない。また、特許文献2及び特許文献3に開示されたNi基合金フラックス入りワイヤでは、溶接性能のうち耐高温割れ性については開示されているものの、耐ブローホール性については何ら開示されていない。
このように、従来のNi基合金フラックス入りワイヤでは、全姿勢溶接で要求される溶接性能および溶接作業性等の諸条件を全て満たすことはできなかった。
本発明の目的は、全姿勢溶接におけるアーク安定性、スパッタ防止、ビード形状、スラグ剥離性を改善し、さらに耐ブローホール性、耐高温割れ性等の諸性能を高めることができるNi基合金フラックス入りワイヤを提供することにある。
本発明のNi基合金フラックス入りワイヤは、NiまたはNi基合金を主成分とする外皮と、外皮内に充填されたフラックス粉末とを備えている。フラックス粉末には、非金属粉末と金属粉末が含有されている。フラックス粉末中の非金属粉末は、フラックス入りワイヤの全質量に対して、800℃以上の温度で焼成したTiO2を4〜6質量%、合成された複酸化物としてCaSiO3を0.1〜3質量%、ZrO2を0.5〜2質量%、金属弗化物を0.1〜2質量%、炭酸塩を0.05〜1質量%、それぞれ含有している。また、フラックス粉末中の金属粉末は、チタン(Ti)及びアルミニウム(Al)のいずれか一種または両種からなる金属、もしくはTi及びAlの合金が、フラックス入りワイヤの全質量に対するTi及びAlの質量%換算値の合計で0.05〜1質量%含有している。
このような非金属粉末と金属粉末を含むフラックス粉末を、NiまたはNi基合金を主成分とする外皮に充填したNi基合金フラックス入りワイヤは、全姿勢溶接における諸性能(アーク安定性、スパッタ防止、ビード形状、スラグ剥離性、耐ブローホール性、耐高温割れ性、低温靱性等)を同時に維持することができる。
なお、Ti及びAlの合金としては、Ti及びAlを含むFe基合金粉末を用いることができる。このようなFe基合金粉末を用いても、全姿勢溶接におる諸性能を発揮することができ、しかもこのFe基合金粉末は安価であるため、フラックス入りワイヤの製造コストを小さくすることができる。
また、本発明のNi基合金フラックス入りワイヤ中の水分量は、300ppm以下に制限することが好ましい。フラックス入りワイヤ中の水分量をこのような数値範囲に調整することにより、全姿勢溶接における諸性能を確実に向上させることができる。なお、このような水分量の規定は、Ni基合金フラックス入りワイヤにおいて、発明者らが、充填フラックスの組成及びフラックス入りワイヤ中の水分量が溶接金属性能へ及ぼす影響を調査し、その調査結果により得られた知見を基になされたものである。
なお、本発明のNi基合金フラックス入りワイヤを用いて作製した溶着金属は、その溶着金属中に、ケイ素(Si):0.11〜0.36質量%、マンガン(Mn):1.38〜1.72質量%、クロム(Cr):12.1〜14.8質量%、モリブデン(Mo):12.0〜14.6質量%、タングステン(W):1.7〜3.9質量%、アルミニウム(Al):0.04〜0.31質量%、チタン(Ti):0.01〜0.17質量%、鉄(Fe):4.6〜6.9質量%、バナジウム族元素としてバナジウム(V)、ニオブ(Nb)及びタンタル(Ta)の少なくとも1種以上:各0.12〜1.00質量%、不可避不純物として炭素(C):0.030質量%未満、リン(P):0.010質量%未満、硫黄(S):0.010質量%未満及び窒素(N):0.040質量%未満が含まれており、残部がニッケル(Ni)である。また、バナジウム族元素の含有量は、下記(1)乃至(3)式の少なくとも1式の条件を満たしている。なお、下記(1)乃至(3)式は、V、Nb及びTaが属するバナジウム族元素と不可避不純物として含まれるC及びNとの関係で成立する式である。
V≧(4×C+3×N) ・・・・・(1)
Nb≧(7×C+6×N) ・・・・・(2)
Ta≧(15×C+12×N)・・・・・(3)
溶着金属がこのような条件を満たす場合には、全姿勢溶接における諸性能を維持した上で、該諸性能の中でも特に耐高温割れ性および低温靱性を向上させることができる。
本例のNi基合金フラックス入りワイヤの断面図である。 (a)は下向姿勢及び立向姿勢(上進)で溶接する場合の溶接部(開先部分)を示し、(b)は横向姿勢で溶接する場合の溶接部(開先部分)を示す図である。 溶接割れ試験において、多層盛T形すみ肉溶接を行った場合の溶接部を示す図である。 溶着金属の衝撃試験において、9%Ni鋼母材の開先内を溶接した溶接部を示す図である。
以下、本発明のNi基合金フラックス入りワイヤの実施の形態について詳細に説明する。本例のNi基合金フラックス入りワイヤでは、NiまたはNi基合金を主成分とする外皮内にフラックス粉末及び金属粉末が充填されている。フラックス粉末には、フラックス入りワイヤの全質量に対して、800℃以上の温度で焼成したTiO2が4〜6質量%、合成された複酸化物としてCaSiO3が0.1〜3質量%、ZrO2が0.5〜2質量%、金属弗化物が0.1〜2質量%、炭酸塩が0.05〜1質量%、それぞれ含有されている。また、金属粉末には、Ti及びAlのいずれか一種または両種からなる金属、もしくはTi及びAlの合金が、フラックス入りワイヤの全質量に対するTi及びAlの質量%換算値の合計で0.05〜1質量%、含有されている。
フラックス入りワイヤの外皮には、NiまたはNi基合金を使用する。Ni基合金としては、Ni−Cr合金、Ni−Cr−Fe合金、Ni−Cr−Mo合金等を用いることができる。なお、Niとは純Niをいう。
次にフラックス粉末に含まれる非金属粉末中のTiO2は、アークの安定性やスラグの被包性が良好となるため添加する。なお、TiO2の添加量が少ないとこれらの特性が充分に得られず、TiO2の添加量が多いと耐高温割れ性やスラグ剥離性が低下する傾向があるため、TiO2の添加量は4〜6質量%に規制する。さらに、本例で用いるTiO2は、天然原料であるTiO2を800℃以上の温度で焼成し、天然のTiO2に存在する結晶化した水分を低減させている。このように焼成したTiO2を用いることにより、良好な溶接金属の機械的性質や、溶接割れ防止効果が得られる。また、フラックス入りワイヤ中の水分量低減に寄与でき、フラックス入りワイヤ中の水分量を300ppm以下に制御することができるため、耐ブローホール性に優れたフラックス入りワイヤが得られる。
合成された複酸化物であるCaSiO3は、SiO2を添加した場合と比較して溶接金属中の酸素量を下げることができ、溶接金属の耐高温割れ性や低温靱性を高める効果がある。ただし、CaSiO3の添加量は、少ないと上記の効果が得られず、多いとアークが不安定となりスパッタが増加する傾向があるため、0.1〜3質量%に規制する。
ZrO2は、スラグの粘性や凝固速度を調整するため添加する。ZrO2の添加量が適正な場合は、全姿勢溶接においてビードの垂れが抑制され、ビード形状が良好になる。なお、添加量が不足するとその効果が得られず、また添加量が多すぎるとスラグの粘性過剰や凝固速度の増加により、溶接金属中にブローホールが多く残存する傾向がある。そのため、ZrO2の添加量は、0.5〜2質量%に規制する。
金属弗化物は、溶融温度が低く、スラグの流動性や剥離性を向上させる。また、耐ブローホール性や溶融金属の精錬機能により、溶接金属の靱性を向上させることができる。ただし、金属弗化物の添加量が少ないと上記の効果が得られず、金属弗化物の添加量が多いとアークの吹付けが強くなりスパッタ発生や全姿勢溶接時のビードの垂れの原因となる。そのため、金属弗化物の添加量は、0.1〜2質量%に規制する。なお、金属弗化物としては、CaF2、NaF、LiF、BaF2、AlF3、MgF2等を用いることができる。
炭酸塩は、アークの吹付けを強くする機能を有する。また、溶接熱により分解したCO2ガスがアーク中の水蒸気分圧を下げ、溶接金属中の水素を下げたり、CO2ガスのシールド効果により、ブローホール発生を抑制する。そのため、炭酸塩の添加量が少ないと上記の効果が得られず、炭酸塩の添加量が多いとスパッタ発生や全姿勢溶接時のビードの垂れの原因となる。そのため、炭酸塩の添加量は、0.05〜1質量%に規制する。炭酸塩としては、CaCO3、BaCO3、MnCO3、Li2CO3、SrCO3等を用いることができる。
フラックス粉末に含まれる金属粉末中のTi及び/またはAlもしくはそれらを含む合金は、脱酸剤としての効果が強く、溶接金属の低温靱性向上にも寄与する。そのため、この添加量が少ないと効果が得られず、添加量が多いとNiと金属間化合物を生成し、延性、靱性の低下や、耐高温割れ性の低下を引き起こす傾向があり、また、スパッタの発生原因となる。そのため、この添加量は、Ti及びAlの質量%換算値の合計で0.05〜1質量%に規制する。なお、本例では、Ti及びAlを含む合金として、入手し易く安価な鉄(Fe)系合金粉末を用いた。
本例のNi基合金フラックス入りワイヤは、得られる溶着金属中に、Si:0.11〜0.36質量%、Mn:1.38〜1.72質量%、Cr:12.1〜14.8質量%、Mo:12.0〜14.6質量%、W:1.7〜3.9質量%、Al:0.04〜0.31質量%、Ti:0.01〜0.17質量%、Fe:4.6〜6.9質量%、バナジウム族元素としてV、Nb及びTaの少なくとも1種以上:各0.12〜1.00質量%、不可避不純物としてC:0.030質量%未満、P:0.010質量%未満、S:0.010質量%未満及びN:0.040質量%未満を含み、かつ残部がNiである。バナジウム属元素は、炭素及び窒素との親和力が強いため、炭素及び窒素と結合し、粒内及び粒界に炭化物(VC、NbC、TaC)及び窒化物(VN、NbN、TaN)を生成する。これらの炭化物や窒化物は、いわゆる多パス溶接における熱サイクルで生じる粒界移動がピン止め効果により抑制され、結晶粒界を複雑化し、その結果、耐再熱割れ性を向上させる。ただし、バナジウム属元素の各添加量が少な過ぎると、上記の効果が得られず、バナジウム属元素の各添加量が多すぎるとNiと低融点化合物を生成するため、耐凝固割れ性が低下する。なお、再熱割れ及び凝固割れは、いずれも溶接時における高温下で発生する高温割れの一種であり、その発生メカニズムの相違により分類される。また、バナジウム属元素の過剰添加は、低温靱性も低下する。そのため、バナジウム族元素の含有量は、さらに下記(1)〜(3)式の少なくとも1式の条件を満たすように規制する。
V≧(4×C+3×N) ・・・・・(1)
Nb≧(7×C+6×N) ・・・・・(2)
Ta≧(15×C+12×N)・・・・・(3)
なお、上記(1)〜(3)式は、V、Nb、及びTaが属するバナジウム族元素と炭素及び窒素との関係で成立する式である。具体的には、数式(1)〜(3)のC、Nの係数は、V、Nb、Taと炭素、窒素との原子量の比より求めた係数である。そのため、バナジウム族元素として、Vを用いる場合は、上記(1)式の条件を満たし、Nbを用いる場合は、上記(2)式の条件を満たし、Taを用いる場合は、上記(3)式の条件を満たすように、バナジウム族元素の添加量を規制することにより、高温割れ(再熱割れ、凝固割れの両者)を効果的に防ぎ、かつ極めて良好な低温靱性を発揮することができる。
以下、図面を参照しながら、かつ、実施例及び比較例を用いて、本発明の効果を具体的に説明する。図1は、本例のNi基合金フラックス入りワイヤの断面図である。この例では、外皮1とこの外皮1内に配置されたフラックス粉末2とを有している。外皮1は、表1に示すようなNiまたはNi基合金からなり、径方向の厚みが約0.2〜0.3mmの管状の形状を有している。外皮1は、細長い外皮用金属板(フープ)が筒状に成型されて構成されており、長手方向の両端部が相互に重なる合わせ目1c、1dを有している。
フラックス粉末2は、非金属粉末と金属粉末とが混合されている。非金属粉末には、上述のTiO2、ZrO2等の酸化物、CaSiO3等の複酸化物、金属弗化物、炭酸塩等が含まれている。また、金属粉末には、上述のように、Ti及びAlを含むFe系合金粉末が用いられている。
図1に示すNi基合金フラックス入りワイヤは、例えば、特開2003−103394号公報等に示される公知の方法により製造することができる。なお、図1に示すフラックス入りワイヤは合わせ目を有する外皮を用いた例であるが、合わせ目を有しない外皮を用いたフラックス入りワイヤ(シームレスワイヤ)にも本発明を適用できるのはもちろんである。
次に本発明の実施例及び比較例について説明する。表1は、外皮(フープ)を構成するNiおよびNi基合金の化学組成を示す表である。また、表2は、外皮に充填するフラックスの化学組成及びフラックス入りワイヤ中の水分量を示す表である。さらに、表3は、得られた溶着金属の化学成分を示す表である。なお、表3中の「(1)(2)(3)式」列は、請求項4に記載上記(1)〜(3)の3式のうち、いずれか1式以上を満たしていれば○、いずれの式も満たさなければ×と記載した。
Figure 2016093836
Figure 2016093836
Figure 2016093836
表1〜表3に示す実施例及び比較例について、溶接技術の分野で一般に用いられる各種試験により、溶接性能を確認した。
[溶接作業性試験]
溶接作業性試験は、下向姿勢及び立向姿勢(上進)のすみ肉溶接にて判定を行った。下向姿勢は溶接作業性を評価する上で基本的な溶接姿勢であり、また立向姿勢は溶接速度を遅くするため、ビードが垂れ易く、その点、上向姿勢より厳しい条件となること、また、構造物の溶接には立向姿勢(上進)が広く採用されていることから、全姿勢溶接の評価姿勢として採用した。下向姿勢とは、溶接軸がほぼ水平な継手に対して、上方から下を向いて行う溶接姿勢であり、立向姿勢(上進)とは、溶接軸がほぼ鉛直な継手に対して下から上に向かって鉛直にビードを置く溶接姿勢である。シールドガスには、80%Ar+20%CO2を用いた。下向姿勢のすみ肉溶接は、溶接電流200A、アーク電圧30V、溶接速度30cm/minの溶接条件にて、立向姿勢(上進)のすみ肉溶接は、溶接電流150A、アーク電圧25V、溶接速度8〜12cm/minの溶接条件にて、それぞれ溶接を行った。
溶接作業性は、下向姿勢および立向姿勢において、アーク安定性、スパッタ防止、ビード形状、スラグ剥離の観点から評価した。
溶接作業性の評価は、◎:非常に良い、○:良い、△:やや劣る、×:劣る、の基準により判定した。また、各項目の評価を、◎:3点、○:2点、△:1点、×:0点、の基準により点数化し、得られた点数の合計から総合評価を行った。総合評価は、合計点が8点以上を合格とした。
[放射線透過試験]
溶接部の放射線透過試験は、図2(a)に示す開先内を、下向姿勢、立向姿勢にて溶接し、図2(b)に示す開先内を、横向姿勢にて溶接した。放射線透過試験に横向姿勢を追加した理由は、横向姿勢では他のいかなる姿勢より溶接速度を速くするため、凝固速度が早く、ブローホールが残存し易くなり、放射線透過試験では最も厳しい条件となるためである。横向姿勢とは、溶接軸がほぼ水平な継手に対して、横方向にビードを置く溶接姿勢である。これらの溶接により得られた溶接部を、JIS Z 3106に準拠して、ブローホールの有無を確認した。ブローホールの判定は、以下の評価基準に基づいて行い、第1種のきず(丸いブローホール及びこれに類するきず)の判定で、1類、2類を合格とした。なお、継手作製ができなかったものは1類〜4類のいずれにも該当しないものとして扱った。
1類:きず点数2点以下
2類:きず点数3〜6点
3類:きず点数7〜12点
4類:きず点数が3類よりも多いもの
なお、きず点数はきずの長径及び個数により算定される点数で、少ない方が評価が高い。
[溶接割れ試験]
溶接割れ試験として、多層盛T形すみ肉の段削り試験を行った。具体的には、図3に示すように、間隔Gを隔ててT字形に配置された2つの板材3、4を、拘束ビード5と試験ビード6〜11により接合し、試験ビード表面から表面下10mmの位置まで、1mmピッチで段削りを行い、クレータ以外での割れの有無を染色浸透探傷試験方法により調査した。溶接条件は、溶接電流200A、アーク電圧30V、溶接速度50cm/minとし、間隔Gは1mmとした。
溶接割れ試験では、多パス溶接による「再熱割れ」及び「凝固割れ」の発生から耐高温割れ性を評価した。具体的には、耐高温割れ性の評価は、再熱割れ及び凝固割れのいずれも発生しなかった場合は「極めて良好」と判定し、再熱割れまたは凝固割れのいずれかの発生に止まった場合は「概ね良好」と判定し、再熱割れ及び凝固割れのいずれも発生した場合は「不良」と判定した。
[衝撃試験]
溶着金属の衝撃試験では、図4に示す9%Ni鋼母材の開先内を溶接し、JIS Z 3111に準拠して、4号試験片12を採取し、−196℃の液体窒素中に10分間保持した後、シャルピー衝撃試験機にて試験を行った。試験片数は3本で、その平均値にて評価を行った。衝撃試験では、溶着金属の吸収エネルギー(J)を比較して、溶着金属の低温靱性を評価した。溶着金属(低温靱性)の評価は、吸収エネルギーが85J以上の場合は「極めて良好」と判定し、吸収エネルギーが40J以上かつ85J未満の場合は「概ね良好」と判定し、吸収エネルギーが40J未満の場合は「不良」と判定した。
上記の溶接作業性試験、溶接部の放射線透過試験、溶接割れ試験、溶着金属の衝撃試験の結果を表4に示す。なお、表4の溶接割れ試験において、再熱割れ及び凝固割れが共に発生した場合は「高温割れ」と表記した。
Figure 2016093836
実施例1〜25、及び比較例1〜13は、いずれもNi基合金フラックス入りワイヤである(実施例1〜12及び比較例1〜13は耐食・耐熱用途に用いられ、実施例13〜25は後述するLNGタンク等の極低温構造物の溶接に用いられる)。実施例1〜25のフラックス入りワイヤを用いた溶接では、下向姿勢、立向姿勢での溶接作業性、耐ブローホール性、耐高温割れ性、低温靱性について、いずれも良好な結果が得られた。
これに対して、比較例1(炭酸塩が規制値を超える場合)では、スパッタが多発し、立向姿勢において溶融金属が垂れてビード断面形状が凸となりビード形状が不良となった。
比較例2(TiO2が規制値を超える場合)では、スラグの剥離性がわずかに低下した。また、耐溶接割れ性が著しく低下した(再熱割れ及び凝固割れが共存した)。また、吸収エネルギーも極端に低下した。
比較例3(TiO2が規制値を下回り、金属弗化物が規制値を超える場合)では、スパッタが多発し、立向姿勢において溶融金属が垂れてビード断面形状が凸となりビード形状が不良となった。また、比較例3では、下向姿勢、立向姿勢に限らず、アークが不安定で、スパッタが多発した。
比較例4(CaSiO3が無添加で、その代わりにSiO2を含有する場合)では、耐溶接割れ性が著しく低下した(再熱割れ及び凝固割れが共存した)。また、吸収エネルギーも極端に低下した。
比較例5(CaSiO3が規制値を超える場合)では、スパッタが多発し、立向姿勢でのアークが不安定であった。
比較例6(ZrO2が無添加の場合)では、立向姿勢において、スパッタが多発し、また溶融金属が垂れてビード断面形状が凸となりビード形状が不良となった。
比較例7(ZrO2が規制値を超える場合)では、立向姿勢で、スパッタが多発し、スラグの剥離性がわずかに低下した。また、凝固速度が速くなりすぎて、横向姿勢でブローホールが多発した。
比較例8(未焼成のTiO2を使用した場合)では、フラックス入りワイヤ中の水分量が多くなり(300ppmを超え)、ブローホールが多発した。また耐溶接割れ性が著しく低下した(再熱割れ及び凝固割れが共存した)。また、吸収エネルギーも極端に低下した。
比較例9(炭酸塩が規制値より少ない場合)では、アークの吹付けが弱くなり、立向姿勢の作業性が若干低下し、横向姿勢でブローホールが多発した。
比較例10(TiO2が規制値より少ない場合)では、立向姿勢の作業性が若干低下した。
比較例11(未焼成のTiO2を使用し、金属弗化物が無添加の場合)では、フラックス入りワイヤ中の水分量が多くなり(300ppmを超え)、ブローホールが多発した。また耐溶接割れ性が著しく低下した(再熱割れ及び凝固割れが共存した)。また、吸収エネルギーも極端に低下した。
比較例12(金属粉末としてのTi、Alが規制値を超える場合)では、下向姿勢でスパッタが多発した。また、得られた溶着金属の耐溶接割れ性が著しく低下した(再熱割れ及び凝固割れが共存した)。また、吸収エネルギーも極端に低下した。
比較例13(金属粉末としてのTi、Alが規制値より少ない場合)では、立向姿勢での溶接作業性が若干低下した。また、脱酸効果がなく、横向姿勢でブローホールが多発した。
実施例1〜25の中で、実施例13〜25は、LNGタンク等の極低温構造物に用いられる9%Ni鋼の溶接に使用されるNi基合金フラックス入りワイヤを対象とするものである。9%Ni鋼用溶接材料は、極低温での靱性が優れていることに加え、耐高温割れ性に優れていることが重要である。このような観点から、9%Ni鋼の溶接に使用されるNi基合金フラックス入りワイヤにおいて、耐高温割れ性及び低温靱性に対するバナジウム属元素の添加効果を確認したところ、以下の結果が得られた。
特に、実施例13〜18[バナジウム族元素の含有量が規制値を満たしており、かつ、数式(1)、(2)、(3)の条件を満たしている場合]のフラックス入りワイヤを用いた溶接では、耐高温割れ性および低温靱性はいずれも「極めて良好」であった。
これに対して、実施例19、22(V、Nb、Taが、いずれも規制値より少ない場合)、実施例20、21、25[バナジウム族元素の含有量は規制値を満たしているが、数式(1)、(2)、(3)のいずれも満たしていない場合]、実施例23、24(V、Nbが規制値を超える場合)のフラックス入りワイヤを用いた溶接では、耐高温割れ性および低温靱性はいずれも「概ね良好」にとどまった。
このように、実施例1〜25のフラックス入りワイヤを用いた溶接では、下向姿勢、立向姿勢での溶接作業性、耐ブローホール性、耐高温割れ性、及び衝撃性能は、いずれも良好な結果となり、特に実施例13〜18は、実施例19〜25と比較して、耐高温割れ性、及び衝撃性能が向上することが判った。
以上、本発明の実施の形態について具体的に説明したが、本発明はこれらの実施の形態および実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく変更が可能であるのは勿論である。
本発明のNi基合金フラックス入りワイヤは、フラックス入りワイヤの全質量に対して、800℃以上の温度で焼成したTiO2を4〜6質量%、合成された複酸化物としてCaSiO3を0.1〜3質量%、ZrO2を0.5〜2質量%、金属弗化物を0.1〜2質量%、炭酸塩を0.05〜1質量%、それぞれ含有する非金属粉末と、Ti及びAlのいずれか一種または両種からなる金属、もしくはTi及びAlの合金が、フラックス入りワイヤの全質量に対するTi及びAlの質量%換算値の合計で0.05〜1質量%含有する金属粉末とが含まれるフラックス粉末が、NiまたはNi基合金を主成分とする外皮に充填されているため、全姿勢溶接における諸性能(アーク安定性、スパッタ防止、ビード形状、スラグ剥離性、耐ブローホール性、耐高温割れ性等)を同時に向上させ、さらに良好な低温靱性を確保できる。

Claims (4)

  1. NiまたはNi基合金を主成分とする外皮と、前記外皮内に充填されて非金属粉末及び金属粉末を含有するフラックス粉末とを備えるNi基合金フラックス入りワイヤであって、
    前記フラックス粉末中の前記非金属粉末には、前記フラックス入りワイヤの全質量に対して、800℃以上の温度で焼成したTiO2:4〜6質量%、合成されたCaSiO3の複酸化物:0.1〜3質量%、ZrO2:0.5〜2質量%、金属弗化物:0.1〜2質量%、炭酸塩:0.05〜1質量%が含まれており、
    前記フラックス粉末中の前記金属粉末には、Ti及びAlのいずれか一種または両種からなる金属、もしくはTi及びAlの合金が、前記フラックス入りワイヤの全質量に対するTi及びAlの質量%換算値の合計で0.05〜1質量%含まれていることを特徴とするNi基合金フラックス入りワイヤ。
  2. 前記金属粉末が、Ti及びAlを含むFe基合金粉末である請求項1に記載のNi基合金フラックス入りワイヤ。
  3. 前記フラックス入りワイヤ中の水分量が300ppm以下である請求項1または2に記載のNi基合金フラックス入りワイヤ。
  4. 前記フラックス入りワイヤの溶着金属中に、Si:0.11〜0.36質量%、Mn:1.38〜1.72質量%、Cr:12.1〜14.8質量%、Mo:12.0〜14.6質量%、W:1.7〜3.9質量%、Al:0.04〜0.31質量%、Ti:0.01〜0.17質量%、Fe:4.6〜6.9質量%、バナジウム族元素としてV、Nb及びTaの少なくとも1種以上:各0.12〜1.00質量%、不可避不純物としてC:0.030質量%未満、P:0.010質量%未満、S:0.010質量%未満及びN:0.040質量%未満を含み、かつ残部がNiであり、
    前記V、Nb及びTaが属するバナジウム族元素と前記不可避不純物として含まれるC及びNとの関係で成立する下記(1)乃至(3)式の少なくとも1式の条件を満たす請求項1乃至3のいずれか1項に記載のNi基合金フラックス入りワイヤ。
    V≧(4×C+3×N) ・・・・・(1)
    Nb≧(7×C+6×N) ・・・・・(2)
    Ta≧(15×C+12×N)・・・・・(3)
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