JP2016092334A - 放熱シート、放熱シートの製造方法、及び電子装置の製造方法 - Google Patents

放熱シート、放熱シートの製造方法、及び電子装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】放熱シート、放熱シートの製造方法、及び電子装置の製造方法において、コーティングによりカーボンナノチューブの全体を補強すること。【解決手段】基板20の上に下地膜21を形成する工程と、下地膜21の上に複数のカーボンナノチューブ25を成長させる工程と、加熱により下地膜21の少なくとも一部を蒸発させることにより、蒸発した下地膜21の材料を含む被覆膜27でカーボンナノチューブ25をコーティングする工程とを有する放熱シートの製造方法による。【選択図】図7

Description

本発明は、放熱シート、放熱シートの製造方法、及び電子装置の製造方法に関する。
サーバやパーソナルコンピュータにおいては、CPU(Central Processing Unit)等の電子部品で発生する熱を外部に放熱すべく、電子部品にヒートスプレッダが固着される。
そのヒートスプレッダと電子部品との間の熱抵抗が高いと、電子部品の熱を速やかにヒートスプレッダに伝えることができない。そのため、電子部品とヒートスプレッダとの間に、熱伝導性に優れた放熱シートを介在させることがある。
放熱シートには様々なタイプがある。インジウムシートも放熱シートの一例であるが、高価なインジウムを使用しているため放熱シートの低コスト化が難しい。
そこで、インジウムシートに代わる放熱シートとして、カーボンナノチューブを用いた技術が検討されている。その技術においては、複数のカーボンナノチューブをシート上に立設することにより、各カーボンナノチューブの一端から他端に熱が輸送される。
カーボンナノチューブは、その熱伝導度が1500W/m・K〜3000W/m・K程度であって、インジウムの熱伝導度(80W/m・K)と比べて非常に高く、放熱シートに使用するのに好適である。
放熱シートに接する電子部品の温度は電子部品の使用状況によって変わり、そのような温度変化に伴い電子部品も変形する。放熱シートが薄すぎると、電子部品の変形によって放熱シートが電子部品から離れてしまい、電子部品から放熱シートに熱を輸送するのが難しくなる。
これを防止するためには、各カーボンナノチューブを長くすることにより放熱シートをある程度厚くし、更に組み立て時に圧力を加えて放熱シートを電子部品に密着させるのが有効である。
特開平6−5754号公報 特開2003−174127号公報 特開2013−211430号公報 特開2005−150362号公報 特開2006−147801号公報 特開2006−303240号公報
しかしながら、前述のようにカーボンナノチューブを長くすると、カーボンナノチューブが全体として柔らかくなってしまうため、組み立て時の圧力にカーボンナノチューブが耐えられずに潰れてしまうおそれがある。
また、このようにカーボンナノチューブが柔らかくなると、温度変化に伴う電子部品の変形にカーボンナノチューブが追従できないおそれもある。
これらの不都合を防止するために機械的に強固な膜でカーボンナノチューブをコーティングしてカーボンナノチューブを補強することも考えられるが、長いカーボンナノチューブの全体をコーティングするのは既存の技術では難しい。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、放熱シート、放熱シートの製造方法、及び電子装置の製造方法において、コーティングによりカーボンナノチューブの全体を補強することを目的とする。
以下の開示の一観点によれば、基板の上に下地膜を形成する工程と、前記下地膜の上に複数のカーボンナノチューブを成長させる工程と、加熱により前記下地膜の少なくとも一部を蒸発させることにより、蒸発した前記下地膜の材料を含む被覆膜で前記カーボンナノチューブをコーティングする工程とを有する放熱シートの製造方法が提供される。
また、その開示の別の観点によれば、基板の上に下地膜を形成する工程と、前記下地膜の上に複数のカーボンナノチューブを成長させる工程と、加熱により前記下地膜の少なくとも一部を蒸発させることにより、蒸発した前記下地膜の材料を含む被覆膜で前記カーボンナノチューブをコーティングする工程と、前記コーティングする工程の後、複数の前記カーボンナノチューブを備えた放熱シートを作製する工程と、前記放熱シートの表面と裏面の各々を、電子部品と放熱部材の各々に圧着する工程とを有する電子装置の製造方法が提供される。
更に、その開示の他の観点によれば、複数のカーボンナノチューブと、前記カーボンナノチューブの側面に形成され、アルミニウム、チタン、タンタル、モリブデン、鉄、コバルト、ニッケル、金、銀、及び白金のいずれかを含む酸化シリコンの被覆膜とを有する放熱シートが提供される。
以下の開示によれば、カーボンナノチューブの根元にある下地膜の一部を加熱により蒸発させ、蒸発した下地膜の材料を含む被覆膜でカーボンナノチューブをコーティングするので、カーボンナノチューブの根元を含む全体を補強することができる。
図1は、検討に使用した電子装置の分解斜視図である。 図2は、検討に使用した放熱シートの模式断面図である。 図3は、一部のカーボンナノチューブの端部がヒートスプレッダから離れている場合の断面図である。 図4は、カーボンナノチューブの端部がヒートスプレッダから離れるのを防止する方法について説明するための模式断面図である。 図5は、酸化アルミニウム膜でカーボンナノチューブをコーティングした場合の放熱シートの断面図である。 図6(a)、(b)は、第1実施形態に係る放熱シートの製造途中の断面図(その1)である。 図7(a)、(b)は、第1実施形態に係る放熱シートの製造途中の断面図(その2)である。 図8(a)、(b)は、第1実施形態に係る放熱シートの製造途中の断面図(その3)である。 図9は、第1実施形態に係る電子装置の製造途中の断面図(その1)である。 図10は、第1実施形態に係る電子装置の製造途中の断面図(その2)である。 図11は、第1実施形態において、下地膜の加熱プロファイルの一例を示すグラフである。 図12(a)〜(d)は、第1実施形態において、カーボンナノチューブの根元のSEM(Scanning Electron Microscope)像を元にして描いた図である。 図13(a)〜(d)は、第1実施形態において、カーボンナノチューブの中央付近のSEM像を元にして描いた図である。 図14(a)、(b)は、第1実施形態において、カーボンナノチューブの先端のSEM像を元にして描いた図である。 図15は、第1実施形態において、カーボンナノチューブの伝熱特性を調査して得られた図である。 図16は、第1実施形態において、カーボンナノチューブの機械特性を調査して得られた図である。 図17(a)、(b)は、第2実施形態に係る放熱シートの製造途中の断面図(その1)である。 図18(a)、(b)は、第2実施形態に係る放熱シートの製造途中の断面図(その2)である。 図19は、第2実施形態に係る電子装置の断面図である。 図20は、第3実施形態に係る電子装置の製造途中の断面図(その1)である。 図21は、第3実施形態に係る電子装置の製造途中の断面図(その2)である。 図22は、第3実施形態に係る電子装置の製造途中の断面図(その3)である。 図23は、第3実施形態に係る電子装置の製造途中の断面図(その4)である。 図24は、第3実施形態に係る電子装置の製造途中の断面図(その5)である。
本実施形態の説明に先立ち、本願発明者が検討した事項について説明する。
図1は、その検討に使用した電子装置の分解斜視図である。
この電子装置1は、サーバやパーソナルコンピュータで使用されるものであって、配線基板2と電子部品3とを有する。
電子部品3は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphical Processing Unit)等のように使用時に発熱する半導体部品であって、複数のはんだバンプ6を介して配線基板2に実装される。
また、その電子部品3の上面には放熱シート4が設けられており、その放熱シート4の上にヒートスプレッダ5が密着する。
このような構成によれば、電子部品3で発生した熱が放熱シート4を介して速やかにヒートスプレッダ5に伝わり、電子部品3の冷却を促すことができる。
図2は、放熱シート4の模式断面図である。
図2に示すように、放熱シート4は熱伝導性に優れた複数のカーボンナノチューブ8を有しており、カーボンナノチューブ8を介して電子部品3からヒートスプレッダ5に熱が伝わる。
電子部品3からカーボンナノチューブ8に効率的に熱を伝えるには、図2のように各カーボンナノチューブ8の両端がそれぞれ電子部品3とヒートスプレッダ5に接触しているのが好ましい。
一方、図3は、一部のカーボンナノチューブ8の端部8aがヒートスプレッダ5から離れている場合の断面図である。温度変化によって電子部品3が変形した場合に、このように端部8aがヒートスプレッダ5から離れることがある。
図4は、このような不都合を防止する方法について説明するための模式断面図である。
図4においては、カーボンナノチューブ8を長くして余長を持たせ、更に電子装置1の組み立て時に圧力を加えてカーボンナノチューブ8を余長分だけ縮ませている。これにより、カーボンナノチューブ8自身の弾力により、電子部品3やヒートスプレッダ5にカーボンナノチューブ8の端部8aが密着する。
電子部品3やヒートスプレッダ5に端部8aが確実に密着できる程度の余長をカーボンナノチューブ8に持たせるには、カーボンナノチューブ8の長さが100μm以下では足りず、カーボンナノチューブ8を150μm〜500μm程度に長くするのが好ましい。
但し、このようにカーボンナノチューブ8を長くすると、カーボンナノチューブ8が柔らかくなってしまうため、組み立て時の圧力にカーボンナノチューブ8が耐えられずに潰れてしまうおそれがある。
しかも、このようにカーボンナノチューブ8が柔らかくなることで、温度変化に伴う電子部品3の変形にカーボンナノチューブ8が追従できないおそれもある。
そこで、本願発明者は、酸化アルミニウム膜等の機械的に強固な膜でカーボンナノチューブ8をコーティングしてカーボンナノチューブ8の弾性を高めようと考えた。
図5は、酸化アルミニウム膜9でカーボンナノチューブ8をコーティングした場合の放熱シート4の断面図である。
酸化アルミニウム膜9によるコーティングでカーボンナノチューブ8の弾性が高まるため、組み立て時の圧力でカーボンナノチューブ8が潰れるのを抑制でき、更に温度変化に伴う電子部品3の変形にカーボンナノチューブ8が追従できると期待できる。
しかし、150μm以上の長いカーボンナノチューブ8の全長にわたって均一に酸化アルミニウム膜9を形成するのは難しい。ALD法を用いればアスペクト比が高い下地に優れた被覆性の酸化アルミニウム膜を形成できることが知られている。しかし、本願発明者の調査によれば、ALD法で酸化アルミニウム膜9を形成しても、長いカーボンナノチューブ8に十分な弾性を持たせるのが難しいことが判明した。
以下に、長いカーボンナノチューブに十分な弾性を持たせることが可能な本実施形態について説明する。
(第1実施形態)
本実施形態に係る放熱シートについて、その製造工程を追いながら説明する。
図6〜図8は、本実施形態に係る放熱シートの製造途中の断面図である。
まず、図6(a)に示すように、基板20としてシリコン基板を用意し、その基板20の表面を熱酸化することにより下地膜21として厚さが300nm程度の酸化シリコン膜を形成する。
基板20の材料はシリコンに限定されず、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、及びガラスのいずれかを材料とする基板を用いてもよい。
また、下地膜21も酸化シリコン膜に限定されない。例えば、酸化アルミニウム膜や窒化シリコン膜も下地膜21として形成し得る。
次に、図6(b)に示すように、下地膜21の上にスパッタ法でアルミニウム膜を10nm程度の厚さに形成し、そのアルミニウム膜を下地金属膜22とする。
下地金属膜22の材料としては、アルミニウムの他に、モリブデン、チタン、ハフニウム、ジルコニウム、ニオブ、バナジウム、タンタル、タングステン、銅、金、白金、パラジウム、チタンシリサイド、酸化アルミニウム、酸化チタン、及び窒化チタンがある。更に、これらの材料のいずれかを含む合金膜を下地金属膜22として形成してもよい。
次いで、下地金属膜22の上にスパッタ法で鉄膜を2.5nm程度の厚さに形成し、その鉄膜を触媒金属膜23とする。
触媒金属膜23の材料は鉄に限定されない。触媒金属膜23は、アルミニウム、チタン、タンタル、モリブデン、鉄、コバルト、ニッケル、金、銀、白金、又はこれらの合金から形成し得る。
更に、触媒金属膜23に代えて、触媒金属膜23と同一の材料を含む金属微粒子を下地金属膜22の上に付着させてもよい。この場合、金属微粒子は、微分型静電分級器等によって予め所定の直径のもののみが収集されて下地金属膜22の上に供給される。
続いて、図7(a)に示すように、触媒金属膜23の触媒作用を利用してホットフィラメントCVD(Chemical Vapor Deposition)法により複数のカーボンナノチューブ25を成長させる。そのカーボンナノチューブ25は、下地膜21の作用によっり、基板20の法線方向nに沿って直線的に成長する。
カーボンナノチューブ25の成長条件は特に限定されない。この例では、原料ガスとしてエチレンガスとアルゴンガスとの混合ガスを用い、不図示の成長室内における原料ガスの総ガス圧力を1kPaとする。エチレンガスとアルゴンガスとの分圧比は、例えば1:9程度である。また、ホットフィラメントの温度は1000℃程度とする。
なお、下地金属膜22と触媒金属膜23は、成長室内に原料ガスが導入された際に凝縮して粒状の金属粒24となり、その金属粒24の上にのみカーボンナノチューブ25が成長する。
この成長条件によれば、カーボンナノチューブ25の面密度は約1×1011本/cm2となり、各カーボンナノチューブ25の直径は4nm〜8nmで平均直径は約6nmとなる。
また、成長レートは4μm/minとなり、各カーボンナノチューブ25の長さは放熱シートに適した100μm〜500μm程度の長さとなる。
なお、各カーボンナノチューブ25においては、その中心軸から外側に向かって単層のグラフェンシートが3層〜6層程度積み重なり、その層数の平均値は4層程度となる。このように多層のグラフェンシートを積層してなるカーボンナノチューブは多層カーボンナノチューブとも呼ばれるが、単層カーボンナノチューブを形成してもよい。
カーボンナノチューブ25の面密度は上記に限定されないが、カーボンナノチューブ25による放熱効果の実効を図るには、なるべく高い面密度、例えば1×1010本/cm2以上の面密度でカーボンナノチューブ25を形成するのが好ましい。
更に、カーボンナノチューブ25の成膜方法は上記のホットフィラメントCVD法に限定されず、熱CVD法やリモートプラズマCVD法であってもよい。また、アセチレンに代えてメタン若しくはエチレン等の炭化水素類、又はエタノール若しくはメタノール等のアルコール類を炭素の原料としてもよい。
次に、図7(b)に示すように、真空中又はアルゴン雰囲気において下地膜21を加熱することで、下地膜21からその材料21xである酸化シリコンを蒸発させる。これにより、材料21xがカーボンナノチューブ25の表面に再付着し、酸化シリコンの被覆膜27で各カーボンナノチューブ25がコーティングされる。
材料21xは、カーボンナノチューブ25の根元25xから上昇していくので、根元25x付近で被覆膜27の膜厚が不十分となることがなく、根元25xを含むカーボンナノチューブ25の全体を被覆膜27でコーティングできる。
そして、その被覆膜27によってカーボンナノチューブ25の弾性が増し、カーボンナノチューブ25がその根元から補強されることになる。
なお、このように下地膜21を蒸発させる際には、金属粒24の基となった触媒金属膜23(図6(b)参照)も蒸発する。よって、被覆膜27には、酸化シリコンだけでなく、触媒金属膜23の材料である鉄、コバルト、ニッケル、金、銀、及び白金のいずれかが含まれることになる。
また、加熱により下地膜21の全てを蒸発させる必要はなく、下地膜21の表層部分のように下地膜21の少なくとも一部を蒸発させればよい。そして、このように下地膜21を蒸発させるには、例えば、基板20の上方に抵抗加熱型のヒータを配置し、そのヒータの輻射熱により下地膜21を加熱すればよい。
更に、下地膜21として酸化アルミニウム膜や窒化シリコン膜を形成する場合には、これらの膜の材料を含んだ被覆膜27が形成されることになる。
下地膜21の加熱プロファイルは特に限定されない。
図11は、その加熱プロファイルの一例を示すグラフである。
この例では、100℃/分程度の昇温レートで下地膜21を室温(24℃〜25℃)から昇温させる昇温ステップS1を行った後、下地膜21を最高温度Tmaxに維持する加熱ステップS2を行う。その後、降温ステップS3において、45℃/分〜50℃/分程度の降温レートで下地膜21を室温まで冷却する。
なお、最高温度Tmaxは、下地膜21の融点よりも僅かに高い温度である。下地膜21として融点が約950℃の酸化シリコン膜を形成する場合には、最高温度Tmaxを1000℃〜1010℃程度に設定し得る。
更に、最高温度Tmaxに維持する時間Tは、カーボンナノチューブ25を十分に補強できる程度の厚さの被覆膜27ができるような時間であり、例えば、5分〜10分程度とし得る。
次に、図8(a)に示すように、熱可塑性の樹脂30をその融解温度よりも高い温度に加熱することで液状にし、各カーボンナノチューブ25の間に樹脂30を含浸させる。その樹脂30として、例えば、融解温度が135℃〜145℃のヘンケル株式会社製のMicromelt6239ホットメルト充填材を使用する。この樹脂は、225℃での粘度が5.5Pa〜8.5Pa程度である。
そして、この樹脂30により、各カーボンナノチューブ25の先端25zは覆われることになる。
次いで、図8(b)に示すように、樹脂30が室温まで冷えたところで下地膜21からカーボンナノチューブ25と樹脂30とを剥離し、カーボンナノチューブ25と樹脂30とを備えた放熱シート31を得る。
このとき、樹脂30が複数のカーボンナノチューブ25を保持する保持部材として機能するため、剥離時に各カーボンナノチューブ25が飛散するのを防止できると共に、放熱シート31の取り扱いが容易となる。
その放熱シート31の厚さは、カーボンナノチューブ25の長さと略同じであって、100μm〜500μm程度である。
また、放熱シート31は相対する裏面31aと表面31bとを有しており、裏面31aから表面31bに向けてカーボンナノチューブ25が延びる。そして、裏面31aからはカーボンナノチューブ25が露出するのに対し、表面31b側のカーボンナノチューブ25は樹脂30で覆われた状態となる。
これ以降は、放熱シート31を備えた電子装置の製造工程に移る。
図9〜図10は、本実施形態に係る電子装置の製造途中の断面図である。
まず、図9に示すように、加熱により樹脂30をある程度軟化させる。そして、軟化した樹脂30の粘着力を利用して、放熱シート31の表面31bを放熱部材32に圧着する。放熱部材32は、ヒートスプレッダやヒートシンクであって、例えばアルミニウムや銅等のように熱伝導性の良好な金属から形成される。
次に、図10に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、はんだバンプ36を介して半導体素子33が接続された配線基板34を用意する。
そして、樹脂製のシーラント35で配線基板34に放熱部材32を固定する。
これと同時に、加熱により樹脂30を軟化させた後、軟化した樹脂30の粘着力を利用して、放熱シート31の裏面31aを半導体素子33に圧着する。この圧着によりカーボンナノチューブ25が若干縮まり、そのカーボンナノチューブ25の弾力によって放熱シート31が放熱部材32と半導体素子33の各々に密着する。
ここで、前述のようにカーボンナノチューブ25の弾性が被覆膜27によって増しているため、圧着時の圧力によってカーボンナノチューブ25が大きく潰れることはなく、カーボンナノチューブ25が圧着時の圧力に耐えられるようになる。
しかも、カーボンナノチューブ25が100μm〜500μmと長いので、圧着時に縮むだけの余長がカーボンナノチューブ25に生ずる。よって、その余長だけカーボンナノチューブ25を縮ませることにより、常にカーボンナノチューブ25に弾力を生じさせることができ、実使用下の温度変化で半導体素子33が変形してもそれに放熱シート31が追従できるようになる。
以上により、本実施形態に係る電子装置39の基本構造が完成する。
上記した本実施形態によれば、図7(b)の工程において下地膜21を蒸発させることで、その下地膜21の材料でカーボンナノチューブ25をその根元25xからコーティングでき、根元25xを含むカーボンナノチューブ25の全体を均一に補強できる。
しかも、コーティングするには下地膜21を加熱するだけでよいため、簡単にカーボンナノチューブ25の弾性を高めることができる。
本願発明者は、本実施形態の効果を確認するために様々な調査を行った。その調査結果について以下に説明する。
まず、本願発明者は、上記のようにして被覆膜27が形成されたカーボンナノチューブ25をSEM(Scanning Electron Microscope)で観察した。
図12〜図14は、そのSEM像を元にして描いた図である。
なお、このカーボンナノチューブ25の長さは200μmである。
図12(a)〜(d)はカーボンナノチューブ25の根元25xの図である。この調査では、図11における最高温度Tmaxを1000℃とし、最高温度Tmaxに維持する時間Tを1分(図12(a))、3分(図12(b))、5分(図12(c))、及び10分(図12(d))とした。これについては後述の図13(a)〜(d)でも同様である。
図12(a)〜(d)に示すように、カーボンナノチューブ25の根元25xには、下地膜21を材料とする被覆膜27が形成されている。
図13(a)〜(d)は、根元25xよりも上のカーボンナノチューブ25の中央付近の図である。
図13(a)〜(d)に示すように、カーボンナノチューブ25の中央付近においても被覆膜27が形成される。
そして、図14(a)、(b)は、カーボンナノチューブ25の先端25zの図である。
先端25zのSEM像の取得に際しては、図11における最高温度Tmaxを1000℃とし、最高温度Tmaxに維持する時間Tを5分(図14(a))、及び10分(図14(b))とした。
図14(a)、(b)に示すように、カーボンナノチューブ25の先端25zにも被覆膜27が形成されている。
上記した図12〜図14の調査結果より、下地膜21を加熱して蒸発させることで、カーボンナノチューブ25の根元25x、中央付近、及び先端25zの各部位の全てに被覆膜27を形成できることが確認できた。
次に、本願発明者は、被覆膜27でコーティングされたカーボンナノチューブ25の伝熱特性について調査した。
その調査結果を図15に示す。
図15の横軸は、図11において最高温度Tmaxに維持する時間Tを表す。また、縦軸は、カーボンナノチューブ25をその根元25xから加熱した場合における、根元25xと先端25zとの温度差Δを表す。
その温度差Δが小さいほど、根元25xから先端25zに速やかに熱が伝わり、カーボンナノチューブ25の伝熱特性が良いということになる。
図15に示すように、時間Tが1分〜10分の間では温度差Δが大きく上昇することはない。この結果より、カーボンナノチューブ25を被覆膜27でコーティングしても、カーボンナノチューブ25の伝熱特性が大きく劣化することはないことが明らかとなった。
更に、本願発明者は、被覆膜27でコーティングされたカーボンナノチューブ25の機械特性について調査した。
その調査結果を図16に示す。
図16の横軸は、図11において最高温度Tmaxに維持する時間Tを表す。また、縦軸は、カーボンナノチューブ25に対してその長手方向から圧力を加えてカーボンナノチューブ25を収縮させた場合に、収縮前と収縮後のカーボンナノチューブ25の長さの比Pの百分率である。
その比Pが大きいほどカーボンナノチューブ25が縮みにくく、カーボンナノチューブ25の弾性が高いということになる。
図16に示すように、時間Tの増加と共に比Pは増加し、その後、時間Tが5分程度のところで比Pは減少に転じる。
特に、時間Tが5分と10分の場合では、ALD法により被覆膜27を形成した場合と比較して比Pが大きくなり、ALD法よりも本実施形態に従って被覆膜27を形成した方がカーボンナノチューブ25の機械的強度が増すことが明らかとなった。
(第2実施形態)
本実施形態では、以下のようにして放熱シートを熱が伝わり易いようにする。
図17〜図18は、本実施形態に係る放熱シートの製造途中の断面図である。
なお、図17〜図18において、第1実施形態で説明したのと同じ要素には第1実施形態におけるのと同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
まず、第1実施形態の図6(a)〜図8(a)の工程を行うことにより、図17(a)に示すように、各カーボンナノチューブ25の先端25zが樹脂30で覆われた構造を作製する。
次いで、図17(b)に示すように、樹脂30の表面を酸素プラズマでドライエッチングすることにより、カーボンナノチューブ25の先端25zに形成された被覆膜27を樹脂30から表出させる。
このドライエッチングは、例えば、不図示のエッチングチャンバ内における酸素ガスの圧力を20mTorrに維持しつつ、パワーが50Wの高周波電力でその酸素ガスをプラズマ化して数分間行われる。
このエッチング条件に対し、被覆膜27のエッチング速度は樹脂30のそれよりも遅いため、エッチングが終了した時点で被覆膜27はカーボンナノチューブ25の先端25zに残存する。
次いで、図18(a)に示すように、CF4ガスをエッチングガスとして使用するドライエッチングにより、カーボンナノチューブ25の先端25zに形成されている被覆膜27をエッチングして、樹脂30から先端25zを表出させる。
CF4ガスに対して樹脂30はマスクとして機能するため、カーボンナノチューブ25の側面に形成されている部分の被覆膜27はエッチング雰囲気から保護される。
このエッチングの条件は特に限定されない。例えば、不図示のエッチングチャンバ内におけるCF4ガスの圧力を15mTorrに維持しつつ、パワーが50Wの高周波電力でそのCF4ガスをプラズマ化し、数分間だけこのエッチングを行えばよい。
その後、図18(b)に示すように、下地膜21からカーボンナノチューブ25と樹脂30とを剥離し、カーボンナノチューブ25と樹脂30とを備えた放熱シート31を得る。
裏面31aのみからカーボンナノチューブ25が露出する第1実施形態(図8(b)参照)とは異なり、本実施形態では放熱シート31の裏面31aと表面31bの両方からカーボンナノチューブ25が露出する。
この後は、第1実施形態の図9〜図10の工程を行うことにより、図19の断面図に示すような本実施形態に係る電子装置39の基本構造を得る。
以上説明した本実施形態によれば、放熱シート31の裏面31aと表面31bの両方からカーボンナノチューブ25が露出しているため、放熱部材32と半導体素子33の両方がカーボンナノチューブ25に接触する。
よって、半導体素子33の熱がカーボンナノチューブ25を介して速やかに放熱部材32に伝わり、半導体素子33を効率的に冷却することができる。
(第3実施形態)
第1及び第2実施形態では各カーボンナノチューブ25の間に樹脂30を含浸させたが、以下のようにして樹脂30を省いてもよい。
図20〜図24は、本実施形態に係る電子装置の製造途中の断面図である。図20〜図24において、第1、第2実施形態で説明したのと同じ要素にはこれらの実施形態におけるのと同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
まず、第1実施形態の図6(a)〜図7(b)の工程を行うことにより、図20に示すように、各カーボンナノチューブ25が被覆膜27でコーティングされた構造を得る。
これと共に、放熱部材32を用意し、その放熱部材32の表面に接着性の樹脂41を塗布する。
次いで、図21に示すように、カーボンナノチューブ25の先端25zに形成されている被覆膜27を樹脂41に接触させて、樹脂41を介して各カーボンナノチューブ25を放熱部材32に接着する。
そして、図22に示すように、放熱部材32から基板20を引き上げることにより、下地膜21からカーボンナノチューブ25を剥離する。これにより、複数のカーボンナノチューブ25を備えた放熱シート31が放熱部材32側に残される。
その放熱シート31は、カーボンナノチューブ25の一方の端部25aが位置する裏面31aと、カーボンナノチューブ25の他方の端部25bが位置する表面31bとを有し、裏面31aから表面31bに向かってカーボンナノチューブ25が延びる。
次いで、図23に示すように、半導体素子33を備えた配線基板34を用意し、その半導体素子33の表面に接着性の樹脂42を塗布する。
そして、放熱部材32と半導体素子33とを位置合わせして、半導体素子33の上方に放熱シート31を位置させる。
なお、その放熱部材32の縁には予めシーラント35を設けておく。
その後、図24に示すように、半導体素子33に向けて放熱部材32を下していき、放熱シート31の各カーボンナノチューブ25を樹脂42に圧着し、樹脂42により放熱シート31を半導体素子33に接着する。
このように圧着しても、被覆膜27により各カーボンナノチューブ25の弾性が高められているので、各カーボンナノチューブ25が大きく潰れるのが抑制される。
以上により、本実施形態に係る電子装置39の基本構造を得る。
上記した本実施形態によれば、温度変化で半導体素子33が変形しても、被覆膜27によって弾性が高められた各カーボンナノチューブ25が半導体素子33の変形に追従でき、カーボンナノチューブ25を介して半導体素子33を放熱部材32に放熱できる。
以上説明した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 基板の上に下地膜を形成する工程と、
前記下地膜の上に複数のカーボンナノチューブを成長させる工程と、
加熱により前記下地膜の少なくとも一部を蒸発させることにより、蒸発した前記下地膜の材料を含む被覆膜で前記カーボンナノチューブをコーティングする工程と、
を有することを特徴とする放熱シートの製造方法。
(付記2) 前記被覆膜を形成した後、複数の前記カーボンナノチューブの間に樹脂を含浸させる工程を更に有することを特徴とする付記1に記載の放熱シートの製造方法。
(付記3) 前記樹脂をマスクにしながら前記カーボンナノチューブの先端に形成された前記被覆膜をエッチングすることにより、前記樹脂から前記先端を表出させる工程を更に有することを特徴とする付記2に記載の放熱シートの製造方法。
(付記4) 前記被覆膜をエッチングする前に、前記樹脂の表面をエッチングすることにより、前記先端に形成された前記被覆膜を前記樹脂から表出させる工程を更に有することを特徴とする付記3に記載の放熱シートの製造方法。
(付記5) 基板の上に下地膜を形成する工程と、
前記下地膜の上に複数のカーボンナノチューブを成長させる工程と、
加熱により前記下地膜の少なくとも一部を蒸発させることにより、蒸発した前記下地膜の材料を含む被覆膜で前記カーボンナノチューブをコーティングする工程と、
前記コーティングする工程の後、複数の前記カーボンナノチューブを備えた放熱シートを作製する工程と、
前記放熱シートの表面と裏面の各々を、電子部品と放熱部材の各々に圧着する工程と、
を有することを特徴とする電子装置の製造方法。
(付記6) 前記放熱シートを作製する工程は、
複数の前記カーボンナノチューブの間に樹脂を含浸させる工程と、
前記樹脂を含浸させる工程の後、前記下地膜から前記樹脂と前記カーボンナノチューブを剥離して、前記樹脂と前記カーボンナノチューブとを前記放熱シートとする工程とを有することを特徴とする付記5に記載の電子装置の製造方法。
(付記7) 前記放熱シートを圧着する工程は、
加熱により前記樹脂を軟化させて、前記樹脂を前記電子部品に接着する工程と、
加熱により前記樹脂を軟化させて、前記樹脂を前記放熱部材に接着する工程とを有することを特徴とする付記6に記載の電子装置の製造方法。
(付記8) 前記放熱シートを作製する工程は、前記下地膜から複数の前記カーボンナノチューブを剥離して、剥離後の複数の前記カーボンナノチューブを前記放熱シートとすることにより行われることを特徴とする付記5に記載の電子装置の製造方法。
(付記9) 複数のカーボンナノチューブと、
前記カーボンナノチューブの側面に形成され、アルミニウム、チタン、タンタル、モリブデン、鉄、コバルト、ニッケル、金、銀、及び白金のいずれかを含む酸化シリコンの被覆膜と、
を有することを特徴とする放熱シート。
(付記10) 複数の前記カーボンナノチューブの間に含浸された樹脂を更に有することを特徴とする付記9に記載の放熱シート。
1…電子装置、2…配線基板、3…電子部品、4…放熱シート、5…ヒートスプレッダ、6…はんだバンプ、8、25…カーボンナノチューブ、8a…端部、9…酸化アルミニウム膜、20…基板、21…下地膜、22…下地金属膜、23…触媒金属膜、24…金属粒、25a、25b…端部、25x…根元、25z…先端、27…被覆膜、30…樹脂、31…放熱シート、31a…裏面、31b…表面、32…放熱部材、33…半導体素子、34…配線基板、35…シーラント、36…はんだバンプ、39…電子装置、41、42…樹脂。

Claims (5)

  1. 基板の上に下地膜を形成する工程と、
    前記下地膜の上に複数のカーボンナノチューブを成長させる工程と、
    加熱により前記下地膜の少なくとも一部を蒸発させることにより、蒸発した前記下地膜の材料を含む被覆膜で前記カーボンナノチューブをコーティングする工程と、
    を有することを特徴とする放熱シートの製造方法。
  2. 前記被覆膜を形成した後、複数の前記カーボンナノチューブの間に樹脂を含浸させる工程を更に有することを特徴とする請求項1に記載の放熱シートの製造方法。
  3. 前記樹脂をマスクにしながら前記カーボンナノチューブの先端に形成された前記被覆膜をエッチングすることにより、前記樹脂から前記先端を表出させる工程を更に有することを特徴とする請求項2に記載の放熱シートの製造方法。
  4. 基板の上に下地膜を形成する工程と、
    前記下地膜の上に複数のカーボンナノチューブを成長させる工程と、
    加熱により前記下地膜の少なくとも一部を蒸発させることにより、蒸発した前記下地膜の材料を含む被覆膜で前記カーボンナノチューブをコーティングする工程と、
    前記コーティングする工程の後、複数の前記カーボンナノチューブを備えた放熱シートを作製する工程と、
    前記放熱シートの表面と裏面の各々を、電子部品と放熱部材の各々に圧着する工程と、
    を有することを特徴とする電子装置の製造方法。
  5. 複数のカーボンナノチューブと、
    前記カーボンナノチューブの側面に形成され、アルミニウム、チタン、タンタル、モリブデン、鉄、コバルト、ニッケル、金、銀、及び白金のいずれかを含む酸化シリコンの被覆膜と、
    を有することを特徴とする放熱シート。
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