JP2016092073A - 化学気相成長装置に用いられるサセプタおよびそれを備えた化学気相成長装置 - Google Patents

化学気相成長装置に用いられるサセプタおよびそれを備えた化学気相成長装置 Download PDF

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【課題】パーティクル源となるSiCの付着量を低減でき、再利用する際の研磨量を低減できるようにする。【解決手段】サセプタ4のうちの搭載面4baと底面部4aとの間に水準差を設け、底面部4aの表面が搭載面4baから凹んだ状態とする。これにより、底面部4a上にSiC20が付着しても、そのSiC20がSiC基板10やSiC膜11に付着しない。また、支持体4cのうちの突起部4cbの上にSiC20が付着したとしても、突起部4cはSiC基板10の外周の一部としか接していないことから、SiC20の付着範囲は狭く、影響は少ない。そして、SiC基板10上へのSiC膜11の成膜が完了したら、新しいSiC基板10を用意して、再びサセプタ4に搭載し、SiC基板10の上にSiC膜11を成膜する。【選択図】図5

Description

本発明は、SiC基板の上に化学気相成長(以下、CVD(chemical vapor deposition)という)法によってSiC膜を成長させるCVD装置に用いられるサセプタおよびそれを備えた化学気相成長装置に関するものである。
従来、特許文献1において、CVD法によって基板上に薄膜を成膜する際に、パーティクルの混入を防止して安定した成膜が行えるように、1回の成膜ごとにCVD装置に備えられる成長炉のサセプタカバーを交換し、次の成膜を実施することが提案されている。
SiC膜をエピタキシャル成長させるためのCVD装置においても同様で、SiC基板だけでなく、例えばカーボン(C)の表面を炭化タンタル(TaC)でコーティングして構成されたSiC基板を保持するためのサセプタの上にもSiCが付着する。
このとき、サセプタに付着したSiCは、成膜回数を重ねるごとに厚膜化し、サセプタ材質との熱膨張率の違いから剥離し、SiC膜中の欠陥を誘起するパーティクル源となる。このため、SiC基板の外周にはサセプタを保護するために、例えばSiCまたはCで構成されるカバーを設置し、適宜交換を実施することでカバーの清浄度を保ち、欠陥発生を抑制できるようにしている。
特開2008−262967号公報
上記したように、サセプタにカバーを設置し、そのカバーを交換することによってカバーの清浄度を保てるが、コスト低減を図るためには、交換したカバーの再利用を図ることが必要になる。すなわち、カバーに付着したSiCを物理的に削り出して研磨することで、カバーを再利用することが必要となる。
しかしながら、研磨直後のカバーからはパーティクルが出易い状態となり、結果として、SiC膜中に欠陥を誘起して品質低下を招くという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、パーティクル源となるSiCの付着量を低減でき、再利用する際の研磨量を低減できるようにすることで、SiC膜中へのパーティクルの混入を抑制できるCVD装置に用いられるサセプタおよびそれを備えたCVD装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、容器(2)内において、回転体(5)上に配置されたサセプタ(4)の搭載面(4ba)上にSiC基板(10)を搭載し、容器の導入口(2a)からSiC原料ガス(3a)を導入しつつ、回転体を回転させることでサセプタと共にSiC基板を該SiC基板の表面に対する法線方向を回転軸として回転させ、化学気相成長法によってSiC基板の表面上にSiC層(11)を成膜する化学気相成長装置に備えられるサセプタであって、回転体に配置され、搭載面よりも導入口と反対側に位置する上面を有する底面部(4a)と、底面部より導入口側に突出し、円形状の搭載面を構成する台座部(4b)と、台座部の外周において3つ以上の複数個配置され、台座部の径方向外方に突き出して配置された支持台(4ca)と、搭載面よりも底面部と反対側に突き出した突起部(4cb)とを有する支持体(4c)と、を備えていることを特徴としている。
このように、サセプタのうちの搭載面と底面部との間に水準差が設けられていて、底面部の表面が搭載面から凹んだ状態になっている。このため、底面部上にSiCが付着しても、そのSiCがSiC基板やSiC膜に付着しない。また、支持体のうちの突起部の上にSiCが付着したとしても、突起部はSiC基板の外周の一部としか接していないことから、SiCの付着範囲は狭く、影響は少ない。そして、SiC基板上へのSiC膜の成膜が完了したら、この後、新しいSiC基板を用意して、再びサセプタに搭載し、SiC基板の上にSiC膜を成膜するという製造方法を繰り返し実施することが可能となる。
ここで、突起部へのSiCの付着が少なければ、そのまま新たなSiC基板へのSiC膜の成膜を連続的に行うこともできるし、SiCの付着が多ければ、突起部に付着したSiCを除去する研磨工程を行ってからとすれば良い。これにより、サセプタの再利用が可能となり、サセプタを再利用する場合でも、研磨される範囲が突起部だけであることから、研磨量を低減することが可能となる。したがって、研磨直後にパーティクルが出易くなる領域も少なく、SiC膜中へのパーティクルの混入を抑制できて、パーティクルによる欠陥の誘起を抑制することが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかるCVD装置の断面構成を示す図である。 (a)は、図1中のサセプタ4の斜視図、(b)は、(a)における支持体4cの分解図である。 図1中のサセプタ4および回転体5の上面図である。 支持体4cの配置場所の変形例を示した図1中のサセプタ4および回転体5の上面図である。 サセプタ4などにSiC20が付着した様子を示した断面図である。 本発明の第1実施形態にかかるCVD装置に備えられるサセプタ4の図であって、(a)は、サセプタ4の斜視図、(b)は、(a)における支持体4cの分解図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。まず、図1を参照して、本実施形態にかかるSiC基板10の表面にSiC膜11を成膜する際に用いられるCVD装置について説明する。
図1に示すCVD装置1は、容器を構成するフード2内にSiC単結晶で構成されたSiC基板10を設置し、SiC原料ガス3aをフード2内に導入することで、CVD法によりSiC基板10の表面にSiC膜11を成膜する装置である。
具体的には、CVD装置1は、フード2、原料ガス供給源3、サセプタ4、回転体5、外周ヒータ6および内部ヒータ7等を備え、SiC原料ガス3aをフード2の上方から下方に向けて流す縦型の炉構造とされている。
フード2は、例えば中空円筒形状を成しており、サセプタ4よりも上方位置には導入口2aが備えられ、この導入口2aを通じて、フード2の内部に原料ガス供給源3よりSiC原料ガス3aを導入する。フード2内へは、SiC原料ガス3aのみを導入しても良いが、必要に応じて、キャリアガスやエッチングガスを導入しても良い。また、フード2のうちサセプタ4よりも下方位置には排出口2bが備えられており、この排出口2bを通じてSiC原料ガス3aのうちの未反応ガスなどを排出する。フード2は、例えば黒鉛(C)や黒鉛の表面を炭化タンタル(TaC)でコーティングしたTaC/C、黒鉛の表面をSiCでコーティングしたSiC/Cで構成される。
原料ガス供給源3は、SiおよびCを含有するSiC原料ガス3aを導入口2aよりフード2内へ供給する。例えば、SiC原料ガス3aとしては、シラン(SiH4)、トリクロロシラン(SiHCl3)四塩化珪素(SiCl4)等のシラン系ガスとプロパン(C38)等の炭化水素系ガスの混合ガスを用いている。また、原料ガス供給源3から供給されるSiC原料ガス3aが必要に応じてフード2内にキャリアガスやエッチングガスと共に導入されるように、例えば原料ガス供給源3とフード2とを繋ぐ導入管などに接続されるようにガス供給源が備えられていても良い。
サセプタ4は、SiC基板10の表面にSiC膜11を成膜する際に、SiC基板10を搭載して支持する部材であり、本実施形態では円盤状部材によって構成されている。このサセプタ4の構成が本発明の特徴となるものであり、後で詳細に説明する。
回転体5は、中央が円形状に開口させられた開口部5aを有する円形部材で構成されており、中心軸を回転中心として回転可能に構成されている。例えば、回転体5は図示しないモータに連結されており、モータによって回転体5が回転させられるようになっている。回転体5のうち、流動してきたSiC原料ガス3aが衝突する側の一面5bと反対側の一面5c側において開口部5aの内径を部分的に狭めた鍔部5dが形成されており、この鍔部5dの上にサセプタ4が配置される。サセプタ4は、この回転体5の開口部5a内に嵌め込まれることで回転体5と一体化され、SiC膜11の成膜時には回転体5と共に回転させられる。これにより、サセプタ4の上に搭載されたSiC基板10が基板表面に対する法線方向を回転軸として回転させられ、SiC原料ガス3aが偏り無く基板表面全面に供給されるようになる。
外周ヒータ6は、フード2の外周に配置され、誘導加熱によってフード2内を加熱する。これにより、SiC原料ガス3aを加熱分解した状態でSiC基板1に供給することができる。
内部ヒータ7は、サセプタ4の裏面、つまりサセプタ4のうちSiC基板10の搭載面4baと反対側の面に対向するように配置され、サセプタ4の裏面側からサセプタ4、SiC基板10およびフード2内を加熱する。
このような構成により、CVD装置1が構成されている。次に、図1〜図3を参照してサセプタ4の詳細構造について説明する。
サセプタ4は、SiC基板10の上にSiC膜11を成膜する際にSiC基板10を搭載する部材であり、例えば黒鉛(C)や黒鉛の表面を炭化タンタル(TaC)でコーティングしたTaC/C、黒鉛の表面をSiCでコーティングしたSiC/Cで構成される。サセプタ4は、略円盤状部材によって構成されているが、より詳しくは、底面部4aとそれよりも内周側において底面部4aから突き出して設けられた円形状の台座部4bおよび台座部4bの周囲に複数個配置された支持体4cとを有した構成とされている。
底面部4aは、図2(a)および図3に示すように円形状とされており、回転体5に形成された開口部5aのうち鍔部5dよりも一面5b側の部分の内径と同等の外径で構成されている。底面部4aの厚みは、回転体5のうちの一面5bから鍔部5dの上面(サセプタ4側の面)までの距離と一致させられており、底面部4aと一面5bとが同一平面とされている。
また、底面部4aは、図1に示すようにサセプタ4に搭載されるSiC基板10の表面に対して供給させられるSiC原料ガス3aの流動方向から見て、搭載面4baよりも流動方向下流側、つまり搭載面4baに対して導入口2aと反対側に凹んだ状態となっている。例えば、底面部4aの上面と搭載面4baとの水準差(これらの両面間の距離)が10mm以上に設定されている。このため、SiC基板10の周囲に位置する底面部4aや回転体5の上にSiCが付着したとしても、SiC基板10よりも凹んだ位置に付着することになり、底面部4aや回転体5の上に付着したSiCがSiC基板10に接触しないようにできる。
台座部4bは、図2(a)および図3に示すように略円柱形状で構成されており、そのうちのSiC基板10の搭載面4baの外径がSiC基板10の外径と略同寸法とされている。なお、本実施形態では、搭載面4baを平面としているが、中央部を凹ませたザグリを形成しても良い。ザグリを形成する場合、その周囲に残された搭載面4ba上にSiC基板10の外縁部分が接触することで、SiC基板10が台座部4bに搭載される。
支持体4cは、図2(a)および図3に示すように台座部4bの周囲に3つ以上の複数、本実施形態の場合は3つ点在させて配置されている。具体的には、支持体4cは、台座部4bの外周からさらに台座部4bの径方向外方に突き出すように、台座部4bと一体とされた支持台4caと、支持台4ca上に取り付けられる突起部4cbとを有した構成とされている。突起部4cbは、支持台4caに対して脱着可能な構造とされ、搭載面4ba上に設置したSiC基板10を複数箇所で支持する。突起部4cbの高さ、つまり搭載面4baからの突き出し量はSiC基板10の厚みを加味して設定されており、例えばSiC基板10が0.35〜0.5mmとされる場合には、それよりも厚い0.4〜0.6mmとされる。これにより、回転体5を回転させてサセプタ4と共にSiC基板10が回転させられたときに、SiC基板10が搭載面4ba上において位置ズレすることなく支持可能となっている。
なお、支持体4cの配置場所については任意であるが、SiC基板10を回転させる際の位置ズレをより少なくできるように、例えば等間隔に並んでいると良い。また、図4に示すように、支持体4cのうちの1つをSiC基板10に形成されるオリエンテーションフラット10aと接するように配置すると、SiC基板10が台座部4bと伴回りすることを抑制でき、より位置ズレを少なくできることから好ましい。
本実施形態では、図2(a)、(b)に示すように、突起部4cbは、長方体形状で構成され、突起部4cbのうち支持台4ca側の一面に凸部4ccが形成されている。また、支持台4caのうち突起部4cb側の一面には凸部4ccと対応する凹部4cdが形成されており、凸部4ccが凹部4cd内に嵌め込まれることで、突起部4cbが支持台4caと一体化される。このような構成により、支持台4caと一体化された突起部4cbの一側面にSiC基板10が当接し、支持体4cによってSiC基板10が支持可能とされている。
以上のようにして、サセプタ4が構成されている。続いて、このような構成のCVD装置1を用いたSiC膜11の成膜方法について説明する。
まず、サセプタ4の搭載面4ba上にSiC基板10を搭載する。サセプタ4については、CVD装置1に取り付けた状態であっても、CVD装置1から取り外した状態とされていても良い。サセプタ4がCVD装置1から取り外した状態とされている場合には、SiC基板10の搭載後に回転体5の開口部5aにサセプタ4を嵌め込んで固定する。
続いて、外周ヒータ6を用いてフード2内を加熱しつつ、原料ガス供給源3からSiC原料ガス3aをフード2内に供給し、必要に応じてキャリヤガスやエッチングガスも同時に導入する。また、回転体5を回転させることでサセプタ4を回転させる。
これにより、導入口2aよりフード2内にSiC原料ガス3aなどが導入されたのち、外周ヒータ6および内部ヒータ7によって加熱分解された状態でサセプタ4上のSiC基板10に供給され、その後、SiC原料ガス3aのうちの未反応ガスが排出口2bを通じて排出される。そして、このようにしてSiC原料ガス3aがSiC基板10の表面に供給されると、それに基づいてCVD法によりSiC膜11がエピタキシャル成長させられる。そして、サセプタ4を回転させていることから、SiC膜11中における不純物濃度が均一化されたSiC膜11が成長させられる。
このとき、サセプタ4のうちの搭載面4baと底面部4aとの間に水準差が設けられていて、底面部4aの表面が搭載面4baから凹んだ状態になっている。このため、図5に示すように、底面部4a上にSiC20が付着しても、そのSiC20がSiC基板10やSiC膜11に付着しない。また、支持体4cのうちの突起部4cbの上にSiC20が付着したとしても、突起部4cはSiC基板10の外周の一部としか接していないことから、SiC20の付着範囲は狭く、影響は少ない。
そして、SiC基板10上へのSiC膜11の成膜が完了したら、SiC基板10を取り出すことで、SiC膜11が成膜されたSiC基板10が完成する。この後、新しいSiC基板10を用意して、再びサセプタ4に搭載し、上記の工程を繰り返すことでSiC基板10の上にSiC膜11を成膜するという製造方法を繰り返し実施することが可能となる。
ここで、突起部4cbへのSiC20の付着が少なければ、そのまま新たなSiC基板10へのSiC膜11の成膜を連続的に行うこともできるし、SiC20の付着が多ければ、突起部4cbに付着したSiC20を除去する研磨工程を行ってからとする。これにより、サセプタ4の再利用が可能となり、サセプタ4を再利用する場合でも、研磨される範囲が突起部4cbだけであることから、研磨量を低減することが可能となる。したがって、研磨直後にパーティクルが出易くなる領域も少なく、SiC膜中へのパーティクルの混入を抑制できて、パーティクルによる欠陥の誘起を抑制することが可能となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してサセプタ4の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図6(a)、(b)に示すように、本実施形態では、サセプタ4の支持体4cに備えられる突起部4cbを、搭載面4baからSiC原料ガス3aの流動方向上流側に向かって徐々に径が拡大していく円錐台形状としている。具体的には、突起部4cbのうち台座部4cb側の一面の径はd1とされ、台座部4cbと反対側の径はd2とされていて、d2はd1よりも1〜3mm程度大きくされている。これにより、突起部4cbの側面がテーパ形状となり、より回転体5の回転時にSiC基板10の位置ズレが抑制されるようにできる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、突起部4cbを黒鉛(C)や黒鉛の表面を炭化タンタル(TaC)でコーティングしたTaC/C、黒鉛の表面をSiCでコーティングしたSiC/Cで構成する場合を例に挙げた。これに加えて、突起部4cbが小さい部材であり、加工が容易であることを利用して、突起部4cbを多結晶SiC、焼結体SiC、もしくは、単結晶SiCで構成しても良い。この場合、突起部4cbとこれに付着するSiC20は組成が同じであるため、熱膨張係数差が小さく、突起部4cbに付着したSiC20にかかる熱応力を低減でき、突起部4cbからのSiC20の落下を抑制することが可能となる。
また、突起部4cbを含めた支持体4cの形状を適宜変更しても良い。例えば、突起部4cbを長方体や円錐台形状ではなく、四角錐台形状としたり、円柱形状としても良い。これらの場合であっても、突起部4cbのうち搭載面4ba側の一面の寸法d1に対して、搭載面4baと反対側の一面の寸法d2について、第2実施形態と同様の関係となっていれば、上記効果を得ることができる。
1 CVD装置
2 フード
4 サセプタ
4a 底面部
4b 台座部
4c 支持体
5 回転体
6 外周ヒータ
7 内部ヒータ

Claims (6)

  1. 容器(2)内において、回転体(5)上に配置されたサセプタ(4)の搭載面(4ba)上に炭化珪素基板(10)を搭載し、前記容器の導入口(2a)から炭化珪素原料ガス(3a)を導入しつつ、前記回転体を回転させることで前記サセプタと共に前記炭化珪素基板を該炭化珪素基板の表面に対する法線方向を回転軸として回転させ、化学気相成長法によって前記炭化珪素基板の表面上に炭化珪素層(11)を成膜する化学気相成長装置に備えられるサセプタであって、
    前記回転体に配置され、前記搭載面よりも前記導入口と反対側に位置する上面を有する底面部(4a)と、
    前記底面部より前記導入口側に突出し、円形状の前記搭載面を構成する台座部(4b)と、
    前記台座部の外周において3つ以上の複数個配置され、前記台座部の径方向外方に突き出して配置された支持台(4ca)と、前記搭載面よりも前記底面部と反対側に突き出した突起部(4cb)とを有する支持体(4c)と、を備えていることを特徴とするサセプタ。
  2. 前記底面部、前記台座部および前記支持台は、黒鉛、黒鉛の表面を炭化タンタルでコーティングしたもの、黒鉛の表面を炭化珪素でコーティングしたもののいずれか1つの材質で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のサセプタ。
  3. 前記突起部が前記支持台より脱着可能とされていることを特徴とする請求項1または2に記載のサセプタ。
  4. 前記突起部は、黒鉛、黒鉛の表面を炭化タンタルでコーティングしたもの、黒鉛の表面を炭化珪素でコーティングしたもの、多結晶炭化珪素、焼結体炭化珪素、もしくは、単結晶炭化珪素のいずれか1つの材質で構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のサセプタ。
  5. 前記突起部は、前記搭載面側の一面の寸法(d1)よりも前記搭載面と反対側の一面の寸法(d2)の方が大きくされていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のサセプタ。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つに記載のサセプタを有し、
    前記導入口が前記サセプタよりも上方位置に形成されていると共に、前記炭化珪素原料ガスのうちの未反応ガスが排出される排出口が前記サセプタよりも下方位置に形成された排出口(2b)が形成された前記容器と、
    前記サセプタと共に前記炭化珪素基板を回転させる前記回転体と、を有し、
    前記容器は、該容器における前記導入口から前記炭化珪素原料ガスを導入し、該容器の上方から下方に向けて前記炭化珪素ガスを流す縦型の炉構造とされていることを特徴とする化学気相成長装置。
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