JPH1074747A - プラズマcvd用カーボン電極 - Google Patents

プラズマcvd用カーボン電極

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JPH1074747A
JPH1074747A JP22995496A JP22995496A JPH1074747A JP H1074747 A JPH1074747 A JP H1074747A JP 22995496 A JP22995496 A JP 22995496A JP 22995496 A JP22995496 A JP 22995496A JP H1074747 A JPH1074747 A JP H1074747A
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JP
Japan
Prior art keywords
carbon electrode
wafer
pin
plasma cvd
range
Prior art date
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Pending
Application number
JP22995496A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Jo
毅 城
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication of JPH1074747A publication Critical patent/JPH1074747A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーボン電極に取り付けるピンの周囲の減耗
量が少ないことが原因で寿命となるカーボン電極の、寿
命向上を図る。 【解決手段】 表裏面より突出状に設けたピン4により
ウェハー2を前記表裏面と密着状に保持するプラズマC
VD用カーボン電極11において、ウェハー2を保持す
るピン4の周囲1〜44mmの範囲を深さ10μm〜
1.5mmに凹ませた構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスの
工程である、プラズマCVD法によるウェハーへの窒化
珪素や酸化珪素の成膜工程に使用されるカーボン電極に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラズマCVD法は、図7に示すよう
に、石英チャンバー1内に多数枚のウェハー2をカーボ
ン電極3に保持させた状態で位置させ、この石英チャン
バー1内に例えばSiH4 −NH3 ガスを供給し、この
原料ガスをグロー放電により励起してイオン化させるこ
とで、石英チャンバー1内のウェハー2に窒化膜を形成
させるものである。
【0003】前記したプラズマCVD法に用いられるカ
ーボン電極は、その放電によってウェハーの表面に均質
な例えば窒化膜を形成させるものであるから、放電が安
定した状態で持続できるようにするため、素材である炭
素材の高純度化と加工の高精度化が図られている。この
カーボン電極3には、図8に示すように、ウェハー2を
保持するためのピン4が2個、設けられている。このピ
ン4はカーボン電極3と一体的に加工したものもある
が、一般的には、カーボン電極3とは別個に製作し、図
9に示すように、カーボン電極3に設けた嵌入孔3aに
圧入するようになっている。
【0004】ところで、前記した窒化膜はウェハーだけ
ではなくカーボン電極にも付着する。カーボン電極に窒
化膜が付着すると次第に放電が安定して発生しにくくな
るので、成膜を3〜10回行った後は、カーボン電極に
付着した窒化膜を除去するため、例えばCF4 ガスを流
してエッチングを行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この窒
化膜をエッチングする際、完全に窒化膜を取り除くため
に、過剰な反応ガス量及び反応時間でエッチングを行う
ので、カーボン電極そのものもエッチングされて摩耗し
てしまう。この摩耗はカーボン電極の表裏面に均一に発
生するのではなく、図10に示すように、特にピン4の
周囲での減耗量が際立って少ないので、ピン4の周囲が
盛り上がった状態となる。そして、このことが原因で、
摩耗が進むにつれカーボン電極3とウェハー2の密着性
が悪くなり、結果として異常放電が発生し、ひいてはカ
ーボン電極の寿命となってしまう。
【0006】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、カーボン電極に取り付けるピンの
周囲の減耗量が少ないことが原因で寿命となるカーボン
電極の、寿命向上を図ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明のプラズマCVD用カーボン電極は、ウ
ェハーを保持するピンの周囲を所定範囲にわたって凹ま
せることとしている。そして、このような凹みにより、
カーボン電極が摩耗した場合におけるウェハーとカーボ
ン電極との密着性の悪化を防ぐことができる。また、ピ
ンの断面形状が円形以外の形状であっても所定の範囲を
凹ませることにより同様の効果をあげることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のプラズマCVD用カーボ
ン電極は、表裏面より突出状に設けたピンによりウェハ
ーを前記表裏面と密着状に保持するプラズマCVD用カ
ーボン電極において、ウェハーを保持するピンの周囲1
〜44mmの範囲を深さ10μm〜1.5mmに凹ませ
たこととしている。
【0009】本発明のプラズマCVD用カーボン電極に
おいて、ピンの周囲に設ける凹みを、ウェハーを保持す
るピンの周囲1〜44mmの範囲としたのは、本発明者
の実験によれば、1mm未満であれば従来のカーボン電
極とあまり差異がなく効果がないからである。また、4
4mmを越えるとこの凹みにより却ってウェハーとカー
ボン電極との密着面積が少なくなり、カーボン電極とウ
ェハーの間に異常放電を起こす可能性があるからであ
る。
【0010】また、本発明のプラズマCVD用カーボン
電極において、ピンの周囲に設ける凹みの深さ(凹み
量)を10μm〜1.5mmとした理由は、10μm未
満ではカーボン電極の初期使用で、カーボン電極が凹み
部と同じ深さまで摩耗し、凹みを設けた効果が少なく、
また、1.5mmを越えるとカーボン電極(凹み部)と
ウェハーとの間隔が大きすぎることになり、異常放電が
発生して安定した成膜が行えない場合があるからであ
る。
【0011】本発明における凹みの形状は特に限定され
るものではなく、凹みの範囲がウェハーを保持するピン
の周囲1〜44mmの範囲内であるならば、円形状であ
っても、矩形状であっても、扇状であってもよい。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係るプラズマCVD用カーボ
ン電極を図1〜図6に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本発明に係るプラズマCVD用カーボン電極の第
1実施例の要部を断面して示す図、図2は本発明に係る
プラズマCVD用カーボン電極の第2実施例の要部を断
面して示す図、図3は本発明に係るプラズマCVD用カ
ーボン電極の第3実施例の要部を断面して示す図、図4
は本発明に係るプラズマCVD用カーボン電極の第4実
施例の要部を断面して示す図、図5は図1の平面方向か
ら見た図、図6は本発明に係るプラズマCVD用カーボ
ン電極の要部を平面方向から見た場合の他の実施例図で
ある。
【0013】図1〜図6において、11は本発明に係る
プラズマCVD用カーボン電極であり、所定位置に設け
た嵌入孔11aにピン4を圧入し、このピン4のカーボ
ン電極11からの突出部4aによって、ウェハー2をカ
ーボン電極11の表裏面と密着状に保持するものであ
る。
【0014】図1〜図4に示す第1〜第4実施例では、
前記嵌入孔11aはピン4の圧入時における位置決めを
行うために、大径部11aaと小径部11abの2段に
形成されており、また、ピン4の胴部4bも同様に前記
大径部11aaに圧入される大径側胴部4baと、前記
小径部11abに圧入される小径側胴部4bbとで形成
されたものを示している。
【0015】図1〜図3に示す第1〜第3実施例におけ
る11bは、前記嵌入孔11aに圧入するピン4の周囲
に形成した凹み部であり、この凹み部11bの大きさ
は、ピン4が図1〜図3に示すピン4の直径d3 より1
mm以上大きく、44mm大きい径を越えない範囲とす
る。このピン4の周囲に形成する凹み部は、図1〜図3
に示すようなカーボン電極11に設けるもの(11b)
に限らず、図4に示すように、ピン4自体に設けたもの
(4c)でもよい。なお、図1〜図4中のd1 はピン4
の小径側胴部4bbの直径、d2 は同じく大径側胴部4
baの直径d2 を示す。
【0016】この凹み部11b,4cは上記したような
範囲であれば、図2に示すように、表面側(図2におけ
る上側)が、ピン4の大径側胴部4baと同じ径であっ
ても、また、図1や図3に示すように、表面側(図1,
図3における上側)が、ピン4の大径側胴部4baより
も大きい径であっても、さらに、図4に示すようにピン
4の小径側胴部4bbより小さい径であってもよい。
【0017】また、凹み部11bの深さ(凹み量)Dは
10μm〜1.5mmとしている。凹み部11bの深さ
Dがこの範囲であれば、ピン4の胴部4bとの位置関係
は、図1や図2に示すように同一平面であっても、ま
た、図3の表面側のように胴部4bが凹み部11bより
若干突出したものであってもよい。
【0018】また、凹み部11b,4cの形状は、その
大きさが前記した範囲内であれば特に限定されるもので
はなく、図5に示すような円形状であっても、また、図
6に示すような矩形状であっても、また、図示省略した
が、扇状であってもよい。
【0019】下記表1は大きさ、深さを変化させた凹み
部11b,4cを嵌入孔11aに設けた図1,図4及び
図7に示すディスク型カーボン電極11の、前記嵌入孔
11aにピン4の直径d3 が4mm、大径側胴部4ba
の直径d2 が8mm、小径側胴部4bbの直径d1 が6
mmのピン4を圧入し、このピン4の突出部4aで表裏
それぞれにウェハー2を保持させて実験を行った結果を
示したものである。
【0020】実験にはSiH4 −NH3 ガスを使用し、
窒化珪素膜を1バッチ当たり20μmの厚さ成膜した。
そして、5バッチ毎にCF4 ガスを用いてカーボン電極
11に付着した窒化珪素膜を除去した。以上の操作を成
膜のばらつきが発生するバッチまで繰り返した。なお、
表1には同じ寸法の凹み部のない従来のカーボン電極3
を使用した場合の結果も併せて示す。
【0021】
【表1】 注1)凹み部の大きさは、円の直径である。 注2)No5,9は成膜時に異常放電が発生した。 注3)寿命は異常放電が発生するまでのバッチ数で表した。
【0022】表1より明らかなように、本発明例(No
2〜4,No6,7)はいずれの場合も従来例(No1
0)及び比較例(No1,5,8,9)と比べて成膜の
ばらつきが発生するまでのバッチ数が多く、寿命が向上
している。
【0023】本実施例では、カーボン電極11の表裏面
において同じ大きさ、形状の凹み部11b,4cを形成
したものについて説明したが、凹み部11b,4cは本
発明の範囲内であれば、表裏面で異なる大きさとしても
よく、また、その形状を異ならせたものでもよい。
【0024】また、本実施例ではカーボン電極11とピ
ン4を別個に形成して圧入する構成のものについて説明
したが、カーボン電極11にピン4を一体的に形成した
ものであってもよい。また、ピン4はウェハー2を密着
保持できるものであれば、円筒形状以外、例えば四角形
のものでもよい。要するに、本発明は、表裏面より突出
状に設けたピンによってウェハーをその表裏面と密着状
に保持するカーボン電極において、前記ピン周囲に所定
範囲の凹み部を形成したものであればよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプラズマ
CVD用カーボン電極によれば、カーボン電極が摩耗し
た場合におけるウェハーとカーボン電極との密着性の悪
化を防ぐことができ、寿命の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラズマCVD用カーボン電極の
第1実施例の要部を断面して示す図である。
【図2】本発明に係るプラズマCVD用カーボン電極の
第2実施例の要部を断面して示す図である。
【図3】本発明に係るプラズマCVD用カーボン電極の
第3実施例の要部を断面して示す図である。
【図4】本発明に係るプラズマCVD用カーボン電極の
第4実施例の要部を断面して示す図である。
【図5】図1の平面方向から見た図である。
【図6】本発明に係るプラズマCVD用カーボン電極の
要部を平面方向から見た場合の他の実施例図である。
【図7】プラズマCVD法の説明図である。
【図8】プラズマCVD用カーボン電極の説明図であ
る。
【図9】図8の要部を断面して示す図である。
【図10】プラズマCVD用カーボン電極の減耗状態の
説明図である。
【符号の説明】
2 ウェハー 4 ピン 4c 凹み部 11 カーボン電極 11b 凹み部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏面より突出状に設けたピンによりウ
    ェハーを前記表裏面と密着状に保持するプラズマCVD
    用カーボン電極において、ウェハーを保持する該ピンの
    周囲1〜44mmの範囲を深さ10μm〜1.5mmに
    凹ませたことを特徴とするプラズマCVD用カーボン電
    極。
JP22995496A 1996-08-30 1996-08-30 プラズマcvd用カーボン電極 Pending JPH1074747A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22995496A JPH1074747A (ja) 1996-08-30 1996-08-30 プラズマcvd用カーボン電極

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JP22995496A JPH1074747A (ja) 1996-08-30 1996-08-30 プラズマcvd用カーボン電極

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JPH1074747A true JPH1074747A (ja) 1998-03-17

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ID=16900319

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JP22995496A Pending JPH1074747A (ja) 1996-08-30 1996-08-30 プラズマcvd用カーボン電極

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JP (1) JPH1074747A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016092073A (ja) * 2014-10-30 2016-05-23 株式会社デンソー 化学気相成長装置に用いられるサセプタおよびそれを備えた化学気相成長装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016092073A (ja) * 2014-10-30 2016-05-23 株式会社デンソー 化学気相成長装置に用いられるサセプタおよびそれを備えた化学気相成長装置

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