JP2016091919A - スイッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スイッチ装置1において、極盤の支持部52と固定接点部53aとの間に、可動接片56の極盤側への移動を規制するストッパ70を設けると共に、ストッパ70の極盤からの高さを、固定接点部53aの極盤からの高さが摩耗により所定高さに達した時点で、可動接片56に当接する高さに設定し、支持部52において可動接片56を、当該可動接片56の長手方向に変位可能に支持させて、可動接片56の一方側が固定接点部53aに接触した際に、ストッパ70が可動接片56に接触している場合には、可動接片56が、ストッパ70との接触位置を支点として長手方向に変位して、固定接点部53aから離間するように構成したことを特徴とするスイッチ装置とした。
【選択図】図3
Description
ボタンユニット520は、バネ部材550によりボタンユニット520の中心軸X1に沿って固定接点540から離れる方向に付勢されている。ボタンユニット520の他端側に設けられる操作ボタン522をバネ部材550の弾性力に抗して押下すると、可動接点530は固定接点540に接触し(スイッチがON)、あるいは押下された操作ボタン522を離すと、バネ部材550の弾性力により可動接点530は固定接点540から離間する(スイッチがOFF)。
接点の摩耗が所定量以下の場合、固定接点540と可動接点530との間隔L1は、ストッパ512と可動接点530との間隔L2よりも狭くなるように設定されているので、操作ボタン522が押下されると、可動接点530はストッパ512に接触するより先に固定接点540に接触し、スイッチはONになる(図7の(B)参照)。
この状態で可動接点530は固定接点540にも接触するので(図7の(C)参照)、可動接点530と固定接点540同士が溶着して大電流が流れ続ける状態になるのを防止できない。
図1は、実施の形態にかかるスイッチ装置1を説明する図であり、(A)はスイッチ装置1の平面図、(B)は(A)におけるA−A断面図である。
図2は、極盤20を説明する図であり、(A)は極盤20の平面図であり、(B)は(A)における領域Aの拡大図であり、(C)は可動接片56と、支持部52の係合部52aとの係合関係を説明する図である。なお、図2において、可動接片56の周囲を囲む周壁部25の位置を判りやすくするために、ハッチングを付して示している。
図3はスイッチ装置1の構造を説明する図であり、(A)は図1の(B)におけるB−B断面であり、(B)は図1の(A)におけるC−C断面図であり、(C)は(B)におけるスライダ60周辺を説明する拡大図である。
このケース10は、平面視において長方形形状を成す壁部11と、この壁部11の周縁を全周に亘って囲む周壁部12と、を有しており、ケース10は、周壁部12を極盤20の外周に嵌合させて、極盤20に組み付けられている。
周壁部25、25は、基部21の幅方向(中心線Lnの直交方向)に間隔を開けて設けられており、基部21の幅方向の中心を通る仮想線(中心線Ln)を挟んで対称となるように設けられている。
この支持部52の固定接点53側は、極盤20の上面20aからケース10側の上方に直線状に延びる係合壁52bとなっており、この係合壁52bの先端では、幅方向における中央部に切欠部52cが設けられている(図2の(B)参照)。
係合壁52bでは、切欠部52cを挟んだ両側が、後記する可動接片56の切欠部561に係合する係合部52aとなっており、この係合壁52bの切欠部52cで、可動接片56が揺動可能に支持されるようになっている。
よって、係合壁52bで可動接片56を支持させると、切欠部561と係合壁52bとの間に隙間t3(t3=t2−t1)が形成されるようになっており、係合壁52bで揺動可能に支持された可動接片56は、この隙間t3の分だけ、長手方向(中心線Ln方向)にスライドできるようになっている。
図3の(C)に示すように、スイッチ装置1が、ノブ40が操作されていない中立位置にあるときには、可動接片56の当接部56a側は、長手方向における途中位置に設けた湾曲部563が、極盤20から最も離れた位置に配置される断面形状を有しており、この湾曲部563よりも先端側の当接部56aは、断面視において直線状を成している。
図3の(C)に示すように、この可動接片56の当接部56b側は、長手方向における途中位置に設けた湾曲部562を境にして、極盤20に近づく方向に大きく屈曲したのち、直線状の断面を成す当接部56bとなっており、スイッチ装置1が、ノブ40が操作されていない中立位置にあるときには、当接部56bが、固定接点51の固定接点部51aに接触状態で保持される形状となっている。
よって、可動接片56の一端側が固定接点部53aに当接した場合には、支持部52は可動接片56を介して固定接点53と導通し、可動接片56が固定接点部51aに当接した場合には、支持部52は、可動接片56を介して固定接点51と導通する。
レバー42は、ノブ支持筒13内を極盤20側の下方に延びており、このレバー42の先端部42aは、ケース10の壁部11を厚み方向に貫通する貫通孔11aを貫通して、ケース10と極盤20との間で、スライダ60の嵌合溝部61aに嵌合している。
この状態において、スライダ60の幅方向における両側部には、周壁部25、25の外周に設けた係合突起25a、25aが係合する係合溝62aが、中心線Ln方向に沿って設けられており、スライダ60の周壁部25、25からの脱落が、係合溝62aに係合させた係合突起25aにより阻止されるようになっている。
なお、実施の形態では、係合溝62aを中心線Ln方向に沿って設けることで、係合溝62aに係合させた係合突起25aにより、スライダ60の移動が阻害されないようになっている。
収容孔63は、前記した支持部52で支持された可動接片56に対向する位置に設けられており、コイルスプリング68で付勢されたボールBは、可動接片56に圧接させている。
また、ノブ40の角部43を押し下げる(図1の(B)、A2方向)と、ノブ40の先端部42aの位置が、揺動軸N周りの周方向で反時計回り方向に旋回して、先端部42aを係合させたスライダ60を、中心線Ln方向で、コネクタ部23から離す側(図中、右側)に移動させるようになっている。
ここで、図2の(A)、(B)に示すように、固定接点51と、支持部52と、固定接点53の順番は、中心線Lnを挟んだ上側と下側とで逆になっており、可動接片56は長手方向の左右逆に配置されている。
よって、以下の説明では、中心線Lnを挟んで上側に位置する可動接片56のノブ40の操作に応じた動作について説明する。なお、中心線Lnを挟んで下側に位置する可動接片56のノブ40の操作に応じた動作は、上側に位置する可動接片56と逆になるので、ここでは、その説明を省略する。
図4は、スイッチ装置1の要部拡大図であり、(A)はスライダ60が中立位置にある状態を示し、(B)はスライダ60がコネクタ部23側にスライドした状態を示し、(C)はスライダ60がコネクタ部23と反対側にスライドした状態を示す。
ここで、ノブ40が中立位置にある状態で、可動接片56の当接部56bは、固定接点51の固定接点部51aに接触しており、ボールBが当接部56b側に移動しても、可動接片56の状態は変化しない。よって、ノブ40が中立位置にあるときと同様に、支持部52と固定接点部51aとが、可動接片56を介して導通した状態のままで保持される。
この場合、可動接片56と固定接点部53aとの電気的接触状態は変化せず、スイッチはOFFのままとなる。
そうすると、可動接片56は、支持部52での支持点を中心に時計回り方向に変位して、一方側の当接部56aが、固定接点53の固定接点部53aに当接すると共に、他方側の当接部56bが、固定接点51の固定接点部51aから離間することになる。これにより、可動接片56と固定接点部53aとの電気的接触状態が切り換わり、スイッチはONになる。
そして、この当接点の変位により、可動接片56の当接部56aと、固定接点部53aとの当接部を覆うグリスや酸化皮膜などの接触阻害物が存在していても、接触阻害物を押しのけて、可動接片56の当接部56aと、固定接点部53aとが確実に接触できるようになっている。
そして、ストッパ70の基部21からの高さH1は、固定接点部53aの基部21からの高さH2が摩耗により所定の高さ(H2’)になった時点で、可動接片56がストッパ70に当接するように設定されている(図5の(B)参照)。
ここで、可動接片56は、支持部52において中心線Ln方向(図4における左右方向)に僅かな隙間t3(図2の(C)参照)の分だけ、スライド可能となっているので、当接部56aがストッパ70に当接した時点で、可動接片56は、ボールBから作用する押圧力で、当接部56aにおけるストッパ70との当接点を、ボールBの移動方向(コネクタ部23から離れる方向に)に変位させるようになっている。
そのためスライダ60のボールBが可動接片56の湾曲部563側の斜面を押圧すると、可動接片56は揺動することなく、支持部52の幅t2の幅t2と、係合壁52bの幅t1との隙間t3の分だけ固定接点部53a側(右側)へスライドする(図5の(B)の実線参照)。
そうすると、可動接片56はスライドした分だけ固定接点部53aから離れて、可動接片56と固定接点部53aとが電気的に非接触となるようになっている。
実施の形態では、可動接片56と固定接点部53aとの間は隙間t4だけ離れる。
なお、ストッパ70は、固定接点部53aと支持部52とがアーク放電により発生する摩耗粉により接続されるのを防止するために設けられるリブを利用してもよい。その場合、リブの基部21の上面21aからの高さは、スイッチ装置1の繰り返し使用により固定接点部53aが摩耗していない場合は、可動接片56と固定接点部53aとを当接させた際に可動接片56がリブに当接せず、かつ、繰り返し使用により固定接点部53aが摩耗して所定の高さになった時点で、可動接片56がリブに当接するように設定される。
そして、ストッパ70の基部21からの高さは、スイッチのON/OFFの際に発生するアーク放電による固定接点部53aの基部21からの高さが摩耗により所定の高さH2’に達した時点で、ストッパ70が可動接片56に当接するように設定されており、可動接片56の一方側がストッパ70に当接すると、支持部52において可動接片56が長手方向にスライドして、可動接片56の一方側が固定接点部53aから確実に離れる。
そのためスライダ60のボールBが可動接片56の湾曲部563側の斜面を押圧すると、可動接片56は揺動することなく、支持部52の幅t2の幅t2と、係合壁52bの幅t1との隙間t3の分だけ固定接点部53a側(右側)へスライドする(図5の(B)の実線参照)ので、固定接点部53aが摩耗した場合の当接部56aと固定接点53側との接触を確実に防止できる。
また、可動接片56は、固定接点部53a側への押圧力によって、固定接点部53aから離れる方向に隙間t3の分だけスライドし、アーク放電による固定接点部53aの摩耗を確実に防止することができる。
このため、可動接片56の当接部56aと、固定接点部53aとの当接部を覆うグリスや酸化被膜などの接触阻害物が存在しても、接触阻害物を押しのけて(削り取って)、可動接片56の当接部56aと固定接点部53aとが確実に接触できる。
このように構成すると、電源に接続された固定接点部53aと可動接片56との間には、接触の際に流れる電流によりアーク放電が発生する。よって、このアーク放電による固定接点部53aの摩耗を好適に防止することができる。
第2の実施形態にかかるスイッチ装置2では、ストッパ70Aが、支持部52と固定接点部53aとの間に位置しているのではなく、支持部52から見て、ストッパ70Aが、固定接点部53aよりも離れた位置に設けられており、固定接点部53aが、支持部52とストッパ70Aとの間に位置しているという点において、前記した実施の形態のスイッチ装置1と相違している。
なお、ストッパ70A以外の基本構成は、第1の実施形態と同じであるので、以下の説明においては、主にストッパ70Aの構成、作用及び効果について説明し、その他の基本構成については適宜説明する。
ストッパ70Aは、基部21の上面21aよりも、ノブ40側の上方に離間した位置で、基部21の上面21aに対して平行に設けられている。ストッパ70Aは、周壁部25の下端から、固定接点53との境界まで延出して形成されており、その上面71Aは、基部21よりも一段高い平坦面となっている。
これにより、可動接片56の極盤20側の下方への移動が制限される。
ここで、可動接片56は、支持部52において中心線Ln方向(図4における左右方向)に僅かな隙間t3(図2の(C)参照)の分だけ、スライド可能となっているので、当接部56aがストッパ70Aに当接した時点で、可動接片56は、ボールBから作用する押圧力で、当接部56aにおけるストッパ70Aとの当接点を、ボールBの移動方向(コネクタ部23から離れる方向に)に変位させるようになっている。
そのため、スライダ60のボールBが可動接片56の湾曲部563側の斜面を押圧すると、可動接片56は揺動することなく、支持部52の幅t2の幅t2と、係合壁52bの幅t1との隙間t3の分だけ固定接点部53a側(右側)へスライドする(図6の(B)の実線参照)。
そうすると、可動接片56はスライドした分だけ固定接点部53aから離れて、可動接片56と固定接点部53aとが電気的に非接触となるようになっている。
実施の形態では、可動接片56と固定接点部53aとの間は隙間t4だけ離れる。
よって、スイッチ装置の操作により、可動接片56の長手方向の一方側と第1の固定接点とが接離を繰り返して、固定接点部53aが摩耗して所定の高さH2’に達した時点で、ストッパ70Aが可動接片56に当接するように設定されており、可動接片56の一方側がストッパ70Aに当接すると、支持部52において可動接片56が長手方向にスライドして、可動接片56の一方側が固定接点部53aから確実に離れる。
このように構成すると、可動接片56は、固定接点67側へスライドすると共に、ストッパ70Aの傾斜面に沿って上方へも移動するので、可動接片56を固定接点部53aから確実に離すことができる。特に、可動接片56と支持部52との隙間t3が少ない場合であっても、可動接片56が長手方向に僅かに移動する間に、基部21側の上方にも移動するので、可動接片56は固定接点部53aからより確実に離れることができる。
このようにすると、樹脂製の基部21の樹脂型の形状が複雑にならないので、樹脂型を安価にすることができる。
10 ケース
11 壁部
12 周壁部
13 ノブ支持筒
20 極盤
20a 上面
21 基部
21a 上面
23 コネクタ部
25 周壁部
40 ノブ
42 レバー
42a 先端部
43 角部
50 固定接点
51 固定接点
51a 固定接点部
52 支持部
52a 係合部
52b 係合壁
52c 切欠部
53 固定接点
53a 固定接点部
55 コネクタ端子
56 可動接片
56a1 先端
56a、56b 当接部
60 スライダ
61 挿入部
61a 嵌合溝部
62a 係合溝
63 収容孔
67 固定接点
68 コイルスプリング
70、70A ストッパ
71A 上面
B ボール
Ln 中心線
N 揺動軸
S 接点収容室
X1 中心軸
Claims (5)
- 帯状の可動接片が、当該可動接片の長手方向の途中位置を支持する極盤の支持部により、前記極盤の前記可動接片との対向面から離間した位置で支持されて、前記可動接片の長手方向の一方側と他方側とが、前記極盤の対向面から前記可動接片側に突出形成された第1の固定接点と第2の固定接点に接離する方向に揺動可能に設けられていると共に、前記可動接片を前記極盤側に付勢する付勢部材を備える可動盤が、ノブの操作に連動して前記長手方向に進退移動可能に設けられており、
前記可動盤が、前記長手方向における一方側に移動すると、前記付勢部材による前記可動接片の付勢位置が前記長手方向における一方側に変位して、前記可動接片の前記長手方向の一方側を前記第1の固定接点に接触させ、
前記可動盤が前記長手方向における他方側に移動すると、前記付勢部材による前記可動接片の付勢位置が長手方向における他方側に変位して、前記可動接片の前記長手方向の一方側を前記第1の固定接点から離間させるように構成されたスイッチ装置において、
前記極盤の前記支持部と前記第1の固定接点との間に、前記可動接片の前記極盤側への移動を規制する規制部材を設けると共に、前記規制部材の前記極盤からの高さを、前記第1の固定接点の前記極盤からの高さが摩耗により所定高さに達した時点で、前記可動接片に当接する高さに設定し、
前記支持部において前記可動接片を、当該可動接片の長手方向に変位可能に支持させて、
前記可動接片の前記一方側が前記第1の固定接点に接触した際に、前記規制部材が前記可動接片に接触している場合には、前記可動接片が、前記規制部材との接触位置を支点として前記長手方向に変位して、前記第1の固定接点から離間するように構成したことを特徴とするスイッチ装置。 - 帯状の可動接片が、当該可動接片の長手方向の途中位置を支持する極盤の支持部により、前記極盤の前記可動接片との対向面から離間した位置で支持されて、前記可動接片の長手方向の一方側と他方側とが、前記極盤の対向面から前記可動接片側に突出形成された第1の固定接点と第2の固定接点に接離する方向に揺動可能に設けられていると共に、前記可動接片を前記極盤側に付勢する付勢部材を備える可動盤が、ノブの操作に連動して前記長手方向に進退移動可能に設けられており、
前記可動盤が、前記長手方向における一方側に移動すると、前記付勢部材による前記可動接片の付勢位置が前記長手方向における一方側に変位して、前記可動接片の前記長手方向の一方側を前記第1の固定接点に接触させ、
前記可動盤が前記長手方向における他方側に移動すると、前記付勢部材による前記可動接接片の付勢位置が長手方向における他方側に変位して、前記可動接片の前記長手方向の一方側を前記第1の固定接点から離間させるように構成されたスイッチ装置において、
前記第1の固定接点の前記極盤からの高さが摩耗により所定高さに達した時点で、前記可動接点の一方側の前記第1の固定接点との当接部よりも先端側が当接して、前記可動接片の前記一方側の前記極盤側への移動を規制する規制部材を、前記極盤に設け、
前記支持部において前記可動接片を、当該可動接片の長手方向に変位可能に支持させて、
前記可動接片の前記一方側が前記第1の固定接点に接触した際に、前記規制部材が前記可動接片に接触している場合には、前記可動接片が、前記規制部材との接触位置を支点として前記長手方向に変位して、前記第1の固定接点から離間するように構成したことを特徴とするスイッチ装置。 - 前記可動接片の前記長手方向における途中位置の幅方向における両側に、前記支持部に設けた係合部が係合する切欠きを設けると共に、
前記長手方向における前記切欠きの幅を、前記長手方向における前記係合部の幅よりも大きく設定して、前記支持部において前記可動接片を、当該可動接片の長手方向に変位可能に支持させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスイッチ装置。 - 前記第1の固定接点は、電源に接続される接点であることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のスイッチ装置。
- 前記可動接片における前記規制部材との当接部には、R加工が施されていることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のスイッチ装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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