JP2016091662A - 鉛蓄電池回復剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期間の使用により性能の劣化したあるいは機能停止した鉛蓄電池を迅速にかつ確実に回復することのできる鉛蓄電池回復剤を提供すること。
【解決手段】水100質量部に対しカーボンナノチューブ粉末0.2から0.5質量部を分散させたカーボンナノチューブ水分散液に、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルと、シリコーンエマルジョンとを混合させてなることを特徴とする鉛蓄電池回復剤。
【選択図】図4

Description

本発明は、鉛蓄電池(バッテリー)の回復剤に関し、より詳しくは長期使用により老朽化して使用不能となったあるいは特性劣化した鉛蓄電池を迅速かつ確実に回復させることのできる鉛蓄電池回復剤に関するものである。
充放電が可能である二次電池である鉛蓄電池は自動車やフォークリフト、乗用カートなどのバッテリーとして広く使用されている。この鉛蓄電池は長期間使用すると充放電の繰り返しに伴い電極、主として負極に硫酸鉛の大きな結晶が付着するサルフェーションという現象が起こり、電池の容量の低下を招いてしまう。
この対策として、鉛蓄電池に長時間微少電流を流す方法や、カーボンの微粒子を電解液中に添加する方法が提案されている。ところが、前者の方法では、結晶成長した大きな硫酸鉛の一部しか金属鉛にならず、また後者の方法では、カーボンの微粒子が正極で酸化されまた、吸着力が弱いので剥がれやすく、比較的短時間で消滅し効果もなくなるという欠点があった。
そのため、特許文献1には、ポリビニルアルコールと、単層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、カーボンナノファイバーより成る群の少なくとも一つとを含む添加剤を水中に溶解ないし分散させた鉛蓄電池用添加剤が提案されている。
上記特許文献1の実施例には、4年間毎日使用してその作業時間が新品の約1/2に劣化したバッテリーフォークリフト用鉛蓄電池(48ボルト)3個を用い、a:ポリビニルアルコール0.1%添加、b:ポリビニルアルコール0.1%とカーボンブラック粉砕物10万分の5(特許第3431438号の方法で作成)を添加、c:ポリビニルアルコール0.1%とカーボンナノチューブ単層10万分の1を添加(実施例)の3種類の場合について、深い充放電の繰返しによって、電解液比重が正常値(1.28以上)に回復するまでの充放電回数を比較したことが報告されている。その結果、上記aの場合は充放電回数8回、上記bの場合は充放電回数6回、上記cの場合は充放電回数3回であり、特許文献1の技術を用いた場合、少ない充放電回数で内部抵抗や容量が回復できるとされている。
しかしながら、上記特許文献1の回復手法では、ポリビニルアルコールを0.1%添加しており、これが界面活性剤として用いられている。このポリビニルアルコールはポバールと呼ばれて糊など広く利用されおり、OH基の架橋によりエーテル結合が起こり劣化しやすいことが知られている。また、ポリビニルアルコールを鉛蓄電池回復剤に使用すると、熱分解や酸化が容易に起こるので電解液中で長時間、活性を保持することが困難である。さらに、上記回復方法では、鉛蓄電池の回復に3回も充放電を繰り返す必要があるので、回復が遅いという問題がある。
特開2006−73448号公報
本発明は、以上のような従来技術の実状に鑑みてなされたものであり、長期間の使用により性能の劣化したあるいは機能停止した鉛蓄電池をより迅速にかつ確実に回復することのできる鉛蓄電池回復剤を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明によれば、水100質量部に対してカーボンナノチューブ粉末0.2から0.5質量部を分散させたカーボンナノチューブ水分散液に、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルと、シリコーンエマルジョンとを混合させてなることを特徴とする鉛蓄電池回復剤が提供される。
第2には、上記第1の発明において、水100質量部に対して、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルが3から6質量部、シリコーンエマルジョンが2から4質量部混合されていることを特徴とする鉛蓄電池回復剤が提供される。
また、上記第1の発明において、さらに直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが混合されていることを特徴とする鉛蓄電池回復剤が提供される。
また、上記第3の発明において、水100質量部に対して、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルが1ら5量部、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが0.5から2質量部混合されていることを特徴とする鉛蓄電池回復剤が提供される。
また、上記第1の発明において、さらに直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキルエーテルが混合されていることを特徴とする鉛蓄電池回復剤が提供される。
また、上記第4の発明において、水100質量部に対して、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルが1から3質量部、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが0.3から2質量部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが0.5から3質量部混合されていることを特徴とする鉛蓄電池回復剤が提供される。
本発明によれば、上記構成を採用したので、長期間の使用により性能の劣化したあるいは機能停止した鉛蓄電池を迅速にかつ確実に回復することのできる鉛蓄電池回復剤を提供することが可能となる。ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル、これと直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムを混合したもの、さらにこれらとポリオキシエチレンアルキルエーテルを混合した界面活性剤を用いることで、強力な硫酸鉛結晶(サルフェーション)を分解する効果が発揮される。ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルは非イオン系界面活性剤として長く、電解液中に存在して、効果を発揮する。直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムはイオン系の界面活性剤であるが、非イオン系界面活性剤の親水性を維持するものである。ポリオキシエチレンアルキルエーテルも、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルと同様、非イオン系界面活性剤として長く、電解液中に存在して、効果を発揮する上、安全性が高く、水や溶媒との相溶性がよく、相乗効果がある。本発明では、このような界面活性剤を用いることにより、1回の充放電で性能の劣化したあるいは機能停止した鉛蓄電池を回復させることができる。
実施例1で鉛蓄電池回復剤による試験に用いたフォークリフト用鉛蓄電池を示す図である。 実施例1の鉛蓄電池回復剤を投与して一晩おいてから充電し、回復させた鉛蓄電池の経過時間と、電池総電圧、放電電流との関係を示すグラフである。 実施例1の鉛蓄電池の比重が回復していく様子を示すグラフである。 別のフォークリフトに搭載した24個の蓄電池を回復させたデータを示すグラフである。 鉛蓄電池回復剤投入前、投入後の平均比重の変化を示す図である。 鉛蓄電池の電圧の回復を示すグラフである。 鉛蓄電池回復剤投入前、投入後の平均電圧値の変化を示す図である。
以下、本発明を実施の形態により詳細に説明する。
本発明による第一実施形態の鉛蓄電池回復剤は、カーボンナノチューブ粉末を分散させたカーボンナノチューブ水分散液に、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルと、シリコーンエマルジョンとを混合させてなることを特徴とするものである。
第一実施形態の鉛蓄電池回復剤では、カーボンナノチューブ粉末を用いるが、このカーボンナノチューブは鉛蓄電池の電極に付着して、電極表面の比表面積を大きくするとともに、電極の活性化(導電性向上)を行うように作用する。カーボンナノチューブとしては価格の点からは多層カーボンナノチューブを用いることが望ましいが、多層カーボンナノチューブに単層カーボンナノチューブを混合させたもの、あるいは単層カーボンナノチューブ単独のものも用いることができる。多層カーボンナノチューブは電子顕微鏡で測定した場合の平均直径が10から20nm程度のものが好ましい。単層カーボンナノチューブは平均直径が1から2nmのものが好ましい。これらのカーボンナノチューブの長さはミクロンのオーダーである。個々のカーボンナノチューブはアスペクト比が高く細長いチューブ状のものであるが、本明細書では、粉末と称する。本発明の鉛蓄電池回復剤では、カーボンナノチューブ粉末は、電極表面の比表面積を増大、及び電極の活性化(導電性向上)の観点から、水100質量部に対し、0.2から0.5質量部、より好ましくは0.3から0.4質量部分散させることが望ましい。
また、第一実施形態の鉛蓄電池回復剤では、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルを用いるが、これはサルフェーションを分解除去する役割を行う。このポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルは、水に溶けたとき、イオン化しない親水基を持っている非イオン系界面活性剤であり、水の硬度や電解質の影響を受けにくい性質を有する。このポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルは、鉛蓄電池の電極に付着した硫酸鉛の結晶を強力に分解する作用を有し、サルフェーションの除去にきわめて有効である。ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルは、サルフェーション除去効果の観点から、分散媒としての水100質量部に対し3から6質量部混合させることが望ましい。
さらに、第一実施形態の鉛蓄電池回復剤には、シリコーンエマルジョンを消泡剤として混合させる。このシリコーンエマルジョンは使用時に電解液の上澄みとなり、泡が表面にでるのを妨げることで泡を消す作用を行う。これにより、充電時に泡が多量に発生することが防止される。シリコーンエマルジョンは、効果的な消泡効果の観点から、分散媒としての水100質量部に対し2から4量部混合させることが望ましい。
次に、本発明の第二実施形態を述べる。
第二実施形態の鉛蓄電池回復剤は、カーボンナノチューブ粉末を分散させたカーボンナノチューブ水分散液に、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルと、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムと、シリコーンエマルジョンとを混合させてなることを特徴とするものである。
第二実施形態の鉛蓄電池回復剤では、カーボンナノチューブ粉末を用いるが、このカーボンナノチューブ粉末については第一実施形態と同様であるので重複を避けるためその説明は省略する。
第二実施形態の鉛蓄電池回復剤では、サルフェーションを分解除去する役割を行うものとして、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル及び直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いる。ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルは、上述したとおりのものである。直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムは、強力な界面活性剤で、LASと呼ばれ、合成洗剤などに多量に利用されている。その特徴は分解性が高く環境を害することが少なく、毒性も低い。サルフェーション除去効果をより一層向上させる観点から、水100質量部に対し、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルは1から5質量部、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムは0.5から2質量部、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルと直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムの総和は2.5から6質量部混合させることが望ましい。直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムはイオン性界面活性剤である。非イオン系界面活性剤の水溶液は温度をあげていくと、固有の温度で水との水和力を失って溶解性がなくなり、それまで溶けていた界面活性剤同士が凝集・白濁して、水と分離する現象を示すことがある。この温度は曇点といわれるが、非イオン性界面活性剤における親水性を維持するためにこのようなイオン性界面活性剤を添加して曇点を上昇させることが好ましい。
さらに、第二実施形態の鉛蓄電池回復剤には、シリコーンエマルジョンを消泡剤として混合させるが、これについても第一実施形態と同様であるので重複を避けるためその説明は省略する。
本発明の第二実施形態の鉛蓄電池回復剤は、第一実施形態の鉛蓄電池回復剤に比べて蓄電池の回復効果がより向上したものとなる。
次に、本発明の第三実施形態を述べる。
第三実施形態の鉛蓄電池回復剤は、カーボンナノチューブ粉末を分散させたカーボンナノチューブ水分散液に、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルと、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムと、ポリオキシエチレンアルキルエーテルと、シリコーンエマルジョンとを混合させてなることを特徴とするものである。
第三実施形態の鉛蓄電池回復剤では、カーボンナノチューブ粉末を用いるが、このカーボンナノチューブ粉末については第一、第二実施形態と同様であるので重複を避けるためその説明は省略する。
第三実施形態の鉛蓄電池回復剤では、サルフェーションを分解除去する役割を行うものとして、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム及びポリオキシエチレンアルキルエーテルを用いる。ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル及び直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムは、それぞれ、上述したとおりのものである。ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、化粧品や洗剤など広く利用されている非イオン系界面活性剤である。特徴は安全性が非常に高いこと、水溶液中でイオン解離しないので、イオン性界面活性剤に比べて酸やアルカリ、無機塩類の影響を受けない、水や溶媒との相溶性がよく、たやすく混合でき、相乗効果がある。サルフェーション除去効果をさらに一層向上させる観点から、水100質量部に対し、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルは1から3質量部、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムは0.3から2質量部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルは0.5から3質量部、これらは総和で4から6質量部混合させることが望ましい。
さらに、第三実施形態の鉛蓄電池回復剤には、シリコーンエマルジョンを消泡剤として混合させるが、これについても第一、第二実施形態と同様であるので重複を避けるためその説明は省略する。
本発明の第三実施形態の鉛蓄電池回復剤は、第一、第二実施形態の鉛蓄電池回復剤に比べて蓄電池の回復効果がさらに一層向上したものとなる。
次に、本発明を実施例及び比較例によりさらに詳細に説明する。
[実施例1]
先ず、多層カーボンナノチューブ((株)名城ナノカーボン社製:商品名;MWCNT)を水に分散させてCNT水分散液を作成した。分散液の成分は、純水1.6Lに対し多層カーボンナノチューブ4.8gの割合である。カーボンナノチューブの分散は、超音波振動子をCNT水分散液に浸して、600W、20kHzの電力を2時間この超音波振動子に印加した。
次に、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル(日油(株)社製:商品名;ノニオン)68gを用意した。
次に、シリコーンエマルジョン(モメンティブジャパン社製:商品名;消泡性シリコンTSA−7341)48gを用意した。
以上のCNT水分散液と界面活性剤および消泡剤をミキサに入れ、30分混合させることにより、本発明による鉛蓄電池回復剤を作製した。
上記で作製した鉛蓄電池回復剤による試験結果を以下に説明する。
本実施例の回復剤を、図1に示す1997年フォークリフト用鉛畜電池(新神戸電機製:容量200Ah)に適用して試験を行った。この鉛蓄電池は、すでに13年間毎日使用して、後4年間放置したものであり、通常の充電を行っても充電すら不可能であった。この鉛畜電池に本実施例の回復剤を、電解液1Lに対し10ml投入し、一晩おいてから充電し、蓄電容量を測定した。その結果図2のように53%の容量を発揮して、フォークリフトに搭載したところ、フォークリフトが動くようになった。図2の電圧48Vから44Vまで放電させて、流れた電流を積分して放電容量を計算した。また、比重の回復を示すデータを図3に示す。
図4は、上記の蓄電池とは違う15年間毎日使用してきたフォークリフトに搭載した400Ahという大型の鉛畜電池を同様に回復させたデータで、比重の変化を24個搭載されているそれぞれの2Vセル毎に測定したものである。この図から、回復剤投入前は非常に大きな非常のばらつきがあるが、回復剤投入後の最初の充電でばらつきが解消されていることがわかる。図5に示すように、最初の充電で平均比重が1.1から1.24へ劇的に向上している。2回目の充電でやや上昇しているが、最初の充電でほとんど回復できていることが確認できた。また、図6に電圧の回復を示す。最初の充電で(図中1/2回復剤投入後)各セル毎の電圧のばらつきが解消していることがわかる。さらに、図7に平均電圧が2.08Vから2.25Vへ上昇していることを示す。このように1回の充電で回復できることを、実機において確認することができた。
[実施例2]
多層カーボンナノチューブ((株)名城ナノカーボン社製:商品名;MWCNT)を水に分散させてCNT水分散液を作成した。分散液の成分は、純水1.6Lに対し多層カーボンナノチューブ4.8gの割合である。カーボンナノチューブの分散は、超音波振動子をCNT水分散液に浸して、600W、20kHzの電力を2時間この超音波振動子に印加した。
次に、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル(日油(株)社製:商品名;ノニオン)54gと直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(和光純薬工業(株)社製:商品名;LAS)14gを用意した。
次に、シリコーンエマルジョン(モメンティブジャパン社製:商品名;消泡性シリコンTSA−7341)48gを用意した。
以上のCNT水分散液と水溶液をミキサに入れ、30分混合させることにより、本発明による鉛蓄電池回復液を作製した。
[実施例3]
多層カーボンナノチューブ((株)名城ナノカーボン社製:商品名;MWCNT)を水に分散させてCNT水分散液を作成した。分散液の成分は、純水1.6Lに対し多層カーボンナノチューブ4.8gの割合である。カーボンナノチューブの分散は、超音波振動子をCNT水分散液に浸して、600W、20kHzの電力を2時間この超音波振動子に印加した。
次に、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル(日油(株)社製:商品名;ノニオン)34gと直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(和光純薬工業(株)社製:商品名;LAS)14gとポリオキシエチレアルキルエーテル(花王ケミカルズ社製:商品名;エマルゲン)20gを用意した。
次に、シリコーンエマルジョン(モメンティブジャパン社製:商品名;消泡性シリコンTSA−7341)48gを用意した。
以上のCNT水分散液と水溶液をミキサに入れ、30分混合させることにより、本発明による鉛蓄電池回復液を作製した。
[比較例]
実施例1において、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルに代えてポリビニルアルコール(和光純薬工業(株)社製:商品名;ポリビニルアルコール)4.3%を純水1.6Lに入れたこと、シリコーンエマルジョンを用いないこと以外は同様にして鉛蓄電池回復液を作製した。
上記で作製した比較例の鉛蓄電池回復液を用いて実施例1と同様にして鉛蓄電池を回復させる操作を行ったところ、3回の充放電後に容量が50%回復した。本発明の場合は1回の充放電で50%回復しているので、その優位性が確認できた。

Claims (6)

  1. 水100質量部に対しカーボンナノチューブ粉末0.2から0.5質量部を分散させたカーボンナノチューブ水分散液に、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルと、シリコーンエマルジョンとを混合させてなることを特徴とする鉛蓄電池回復剤。
  2. 水100質量部に対して、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルが3から6質量部、シリコーンエマルジョンが2から4質量部混合されていることを特徴とする請求項1に記載の鉛蓄電池回復剤。
  3. さらに直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが混合されていることを特徴とする請求項1に記載の鉛蓄電池回復剤。
  4. 水100質量部に対して、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルが1から5質量部、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが0.5から2質量部混合されていることを特徴とする請求項3に記載の鉛蓄電池回復剤。
  5. さらに直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキルエーテルが混合されていることを特徴とする請求項1に記載の鉛蓄電池回復剤。
  6. 水100質量部に対して、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルが1から3質量部、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが0.3から2質量部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが0.5から3質量部混合されていることを特徴とする請求項5に記載の鉛蓄電池回復剤。
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