JP2014015387A - カーボンナノチューブを有した流体 - Google Patents

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Abstract

【課題】各種用途に適用する際の便宜を考慮しただけでなく、蓄電池用電解液など各種用途に適用した際の効果を従来に比べて大幅に向上させた、カーボンナノチューブを有している流体の提供を目的とした。
【解決手段】本発明のカーボンナノチューブを有した流体は、粒子を分散して含むことが可能な媒質である分散媒と、前記分散媒中に均一に分散する複数のカーボンナノチューブとを含んでいるpH値が2.5〜8.0のものであり、前記カーボンナノチューブが多層グラファイト層を備え、前記カーボンナノチューブ表面の活性点の少なくとも一部にOH基が修飾されていることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は流体に関し、より詳細にはカーボンナノチューブ(以下、CNTと表現する場合がある。)を有した流体に関するものである。
従来から、各種用途に適用する際の便宜を考慮した、カーボンナノチューブを有している流体が公知となっている。例えば、下記特許文献1のものが挙げられる。
特開2012−87041号公報
しかしながら、上記特許文献1等に開示されているカーボンナノチューブを有した流体は、例えば、蓄電池用電解液として一定の効果を奏することができるが、pH値が2.5未満であり、酸性度が高く、他の用途に使用することが大変困難であった。そこで、近年ではさらに効果のあるものが蓄電池業界で所望されているとともに、他業界では、環境面への配慮からpH値が2.5以上(特にpH6〜8程度の中性付近)が望まれている。
そこで、本発明は、各種用途に適用する際の便宜を考慮しただけでなく、蓄電池用電解液など各種用途に適用した際の効果を従来に比べて大幅に向上させた、カーボンナノチューブを有している流体の提供を目的とした。
(1) 本発明のカーボンナノチューブを有した流体は、粒子を分散して含むことが可能な媒質である分散媒と、前記分散媒中に均一に分散する複数のカーボンナノチューブとを含んでいるpH値が2.5〜8.0(好ましくは、6.0〜8.0)のものであって、前記カーボンナノチューブが多層グラファイト層を備え、前記カーボンナノチューブ表面の活性点の少なくとも一部にOH基が修飾されていることを特徴とする。
(2) 別の観点として、本発明のカーボンナノチューブを有した流体は、粒子を分散して含むことが可能な媒質である分散媒と、前記分散媒中に均一に分散する複数のカーボンナノチューブとを含んでいる、pH値が2.5〜8.0(好ましくは、6.0〜8.0)のものであって、前記カーボンナノチューブが多層グラファイト層を備え、前記カーボンナノチューブ表面の活性点の少なくとも一部にCO基(カルボニル基)が修飾されていることを特徴とするものでもよい。
(3) 他の観点として、本発明のカーボンナノチューブを有した流体は、粒子を分散して含むことが可能な媒質である分散媒と、前記分散媒中に均一に分散する複数のカーボンナノチューブとを含んでいる、pH値が2.5〜8.0(好ましくは、6.0〜8.0)のものであって、前記カーボンナノチューブが多層グラファイト層を備え、前記カーボンナノチューブ表面の活性点の少なくとも一部においてO(酸素)原子が付加され、CO基(カルボニル基)が形成されていることを特徴とするものでもよい。
(4) 上記(2)又は(3)のカーボンナノチューブを有した流体においては、前記CO基にOH基を付加してなるCOOH基(カルボキシル基)が形成されているものであってもよい。
(5) 上記(1)〜(4)のカーボンナノチューブを有した流体においては、前記カーボンナノチューブが、金属、金属酸化物、金属炭化物、金属硫化物、金属窒化物、ホウ酸塩金属、または合金を充填したものであってもよい。
(6) 上記(1)〜(4)のカーボンナノチューブを有した流体においては、前記カーボンナノチューブの直径が0.01nm〜500nmであることが望ましく、さらに好ましくは0.01nm〜50nmである。なお、前記カーボンナノチューブの直径が0.01nm〜50nmの範囲に含まれる場合には、電気的特性がよいだけでなく、使用する量も少量ですむ。
(7) 上記(1)〜(4)のカーボンナノチューブを有した流体においては、前記分散媒が、水、有機溶媒、又は、水と有機溶媒との混合物であってもよい。
(8) 上記(1)〜(4)のカーボンナノチューブを有した流体においては、前記分散媒がアルコールであってもよい。
(9) 上記(1)〜(4)のカーボンナノチューブを有した流体においては、前記分散媒が、水、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール、iso−ブタノール、t−ブタノール、t−ペンタノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、スチレン、酢酸エチル、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、アセトン、及び、エンジンオイル、の中から選択される1以上の液体であってもよい。
本発明によれば、各種用途に適用する際の便宜を考慮しただけでなく、蓄電池用電解液、エンジンオイルなど各種用途に適用した際の効果(例えば、電解液における適正電圧復元、エンジン内のピストンの摺動性向上など)を従来に比べて大幅に向上させた、カーボンナノチューブを有している流体を提供することができる。特に、pH値を6.0〜8.0の中性付近とすることが可能であることから、環境面を考慮、引いては、動物に適用することも可能である。また、本発明の流体中のカーボンナノチューブにおいては、分散安定性が優れており、長期間分散できるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るカーボンナノチューブを有した流体の製造工程を示すフローチャートである。 比較例及び本発明に係る実施例の各流体におけるpH値と流動性(分散性)との関係を示すグラフである。 (a)が試料1(比較例)、(b)が試料2(比較例)に係る流体の実験の様子を示す写真である。 (a)が試料3(実施例)、(b)が試料4(実施例)に係る流体の実験の様子を示す写真である。 (a)が試料5(実施例)、(b)が試料6(実施例)に係る流体の実験の様子を示す写真である。 (a)が試料7(実施例)、(b)が試料8(実施例)に係る流体の実験の様子を示す写真である。 実施例2に係るCNTを有した流体(試料7,8)について実験する直前の様子を示した写真である。 (a)が、本発明に係る実施例1における試料8の流体中の溶媒を蒸発させて得たCNT粉末と、原料のCNT粉末、及び、高配向性熱分解黒鉛のX線吸収スペクトルを示すグラフ、(b)が、(a)の一部拡大グラフであって、OK端X線吸収スペクトルを示すグラフである。 本発明に係る実施例1における試料8の流体中の溶媒を蒸発させて得たCNT粉末と、原料のCNT粉末、及び、高配向性熱分解黒鉛のCK端X線吸収スペクトルを示すグラフである。 本発明に係る実施例1における試料8の流体中の溶媒を蒸発させて得たCNT粉末のOK端X線吸収スペクトルを示すグラフである。
続いて、本発明の一実施形態に係るCNTを有した流体について、詳細に説明する。本実施形態の流体は、分散媒及びCNTを有したpH2.5〜pH8.0のものであり、該流体中のCNTの割合は、0.01wt%〜10wt%程度に調整されている。分散剤については、必要に応じて使用してよい。
本実施形態の流体における分散媒としては、CNTと反応せずに、分散剤を用いた場合でも該分散剤と共に安定した溶媒である。具体的には、水、水溶性有機溶媒のいずれか一種、若しくは二種以上からなる混合溶媒でも良い。
上記水溶性有機溶媒としては、アルコール類(メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール、ベンジルアルコールなど)、多価アルコール類(エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコールなど)、多価アルコールエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブテルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテルなど)、アミン類(エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミンなど)、アミド類(ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなど)、複素環類(2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなど)、スルホキシド類(ジメチルスルホキシドなど)、スルホン類(スルホランなど)、低級ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)、その他、テトラヒドロフラン、尿素、アセトニトリルなどを使用することができる。
本実施形態の流体に必要に応じて使用する分散剤としては、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸アルカリ金属塩等の水溶性樹脂、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース類が好ましく、さらにカルボキシメチルセルロースが好ましい。これらの水溶性樹脂及び/又はセルロース類を採用した場合には、他の分散剤を併用することも可能である。ここで、分散媒に含有される分散剤の濃度は、含有される分散質であるCNTの量によっても異なるが、CNTが溶媒に充分になじむ程度の濃度であることが必要である。
なお、上記の水溶性樹脂及び/又はセルロース類を併用可能なその他分散剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の分散性向上作用を有する公知の分散剤を使用できる。
アニオン性界面活性剤としては、芳香族スルホン酸系界面活性剤(ドデシルベンゼンスルホン酸等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、ドデシルフェニルエーテルスルホン酸塩等)、モノソープ系アニオン性界面活性剤、エーテルサルフェート系界面活性剤、フォスフェート系界面活性剤、カルボン酸系界面活性剤などである。コール酸、オレイン酸なども好適に使用でき、アニオン性官能基を有する糖類であるアルギン酸、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸等はそのまま好適に使用でき、シクロデキストリンなどはアニオン性官能基で修飾することによって使用することが可能である。エステル基を有するポリマー、オリゴマーは、エステル部分を加水分解してアニオン性官能基に変換して使用することも可能である。
カチオン性界面活性剤としては、第4級アルキルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルアミン塩等のカチオン性界面活性剤、ポリエチレンイミン、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、ポリビニルピリジン、ポリアクリルアミド等のカチオン性基を有する化合物である。
ノニオン性界面活性剤としては、エーテル系(ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル等)およびエステル系(ポリオキシエチレンオレエート、ポリオキシエチレンジステアレート、ソルビタンラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンステアレート等)、ソルビトールおよびグリセリン等の多価アルコール脂肪酸のアルキルエーテルおよびアルキルエステル、アミノアルコール脂肪酸アミド等を使用できる。
両性界面活性剤としてはアルキルベタイン系界面活性剤(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、プロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン)、スルホベタイン系界面活性剤、アミンオキサイド系界面活性剤を使用することができる。
CNTとしては、直径が0.01nm〜500nm(好ましくは0.01nm〜50nm)であり、多層グラファイト層を備えたものであって、分散液の用途に応じて選択することができる。またCNTの製造方法に関しても特に制限されるものではなく、炭素含有ガスを触媒と接触させる熱分解法、炭素棒間にてアーク放電を発生させてなるアーク放電法、カーボンターゲットにレーザーを照射するレーザー蒸発法、金属微粒子の存在下で炭素源のガスを高温で反応させるCVD法、一酸化炭素を高圧下で分解するHiPco法等のいずれでも良い。また、金属、金属酸化物、金属炭化物、金属硫化物、金属窒化物、ホウ酸塩金属、または合金を充填されてなるCNTであっても良い。また、該多層グラファイト層に、窒素、ホウ素、リン、または硫黄原子がドープされていてもよい。なお、CNT濃度が低すぎると分散されたCNTを得る効率が悪く、CNT濃度が高すぎるとCNTの分散が困難になる。また、本実施形態における流体中のCNTの表面の活性点(欠陥)の少なくとも一部には、OH基又はCO基(カルボニル基)が修飾されている。なお、このOH基は、活性点におけるCO基に付加されてなるCOOH基(カルボキシル基)の一部である場合もある。この場合のCO基は、活性点におけるC原子にO原子が付加されてなるものである。また、本実施形態の一変形例として、流体中のCNTの表面の活性点(欠陥)の少なくとも一部には、CO基又はCOOH基が修飾されている場合もある。OH基又はCOOH基が、該CNTに修飾されていれば、水素結合を利用することができるので、該CNTの分散媒中への分散性を高めることができる。また、OH基及びCOOH基は極性の強い親水基であるので、該CNTの分散媒中への分散性を高めることができる。また、該CNTにCO基が存在している(付加されている場合を含む)場合、CO基も極性の強い親水基であるので、該CNTの分散媒中への分散性を高めることができる。これらのような本発明に係るCNTの分散性は、特に、水を分散媒として利用した場合、顕著である。
本発明における流体に配合が可能な他の成分としては、各種の水溶性樹脂や水分散性樹脂、タンパク質等の生体内の高分子等、CNTの用途に応じて必要な成分を配合することが可能である。
(CNTを有した流体の製造方法)
次に、本実施形態に係るCNTを有した流体の製造方法について説明する。図1に、本実施形態に係るCNTを有した流体の製造工程を示す。本実施形態のCNTを有した流体の製造工程においては、CNTを原料とし、最終製品として、CNTの分散安定性が優れているものを得ることができる。以下、詳細に説明する。
まず、CNT粉末と硫酸とを少量ずつ所定の割合で混合撹拌し、混合液を生成する(工程S1)。続いて、この混合液に所定の割合で硝酸を混合し撹拌する(工程S2)。その後、十分に煮沸するまで該混合液を加熱(工程S3)した後、加熱を止め、冷却する(工程S4)。続いて、該混合液を水で希釈(工程S5)した後、さらに大気中において冷却する(工程S6)。該混合液を十分に冷却した後、該混合液をろ過して、ろ過水を取り出す(工程S7)。そして、該混合液を水で希釈する(工程S8)。ここで、工程S7及び工程S8については、さらに1回以上繰り返しても良い。続いて、遠心分離機を用いて該混合液をろ過(工程S9)した後、さらに超音波洗浄機を用いてろ過を行う(工程S10)。ここで、工程S9及び工程S10については、それぞれさらに1回以上繰り返してもいいし、工程S9又は工程S10のいずれか一方のみをさらに1回以上繰り返してもよい。続いて、水で希釈して、所定の濃度に調整することで、本実施形態に係るCNTを有した流体は完成する。なお、一変形例として、この後、必要に応じて、上述した分散媒又は/及び分散剤を加えて、本実施形態に係るCNTを有した流体をさらに調整しても良い。
本実施形態に係る流体によれば、各種用途に適用する際の便宜を考慮しただけでなく、蓄電池用電解液、エンジンオイルなど各種用途に適用した際の効果(例えば、電解液における適正電圧復元、潤滑剤に添加して使用した際のエンジン内のピストンの摺動性向上、潤滑剤に添加して使用した際の車のミッション部、ディファレンシャル部分における寿命向上など)を従来に比べて大幅に向上させた、カーボンナノチューブを有している流体を提供することができる。また、本発明の流体中のカーボンナノチューブにおいては、分散安定性が優れており、長期間分散できるという効果を奏する。
続いて、本発明に係るCNTを有した流体について、実施例を用いて説明する。上述した製造方法によって実際に製造したCNTを有した流体(試料1〜8)のpH値(商品名:デジタルpH計 PH−201(株式会社佐藤商事製 型番:pH−201)を下記表1に示す。また、各流体中のCNTの分散性を調査した結果も併せて表1に示す。なお、CNTの分散性については、流体の流動性と密接な関係を有していることは明白なことから、以下のようにして調査した。すなわち、CNTを有した流体を透明のガラス容器の途中の高さまで入れ、蓋をした後(例えば図7の状態)、上下逆さまに反転させ、該ガラス容器内壁が透明になるまでの時間(CNTを有した流体が、該ガラス容器内壁から該流体の水面上に落ちきるまでの時間)を計測することによって調査した。上記分散性の結果については、pH値と対応させた図2のグラフ、及び、図3〜図6(実験の様子を示した写真)にも示した。なお、各流体中のCNTの割合は、各流体に対して0.35wt%に調整されており、各流体の分散媒としては水を使用しているが、他の分散媒及び分散剤は使用していない。また、ここでのCNTには、宇部興産株式会社製のAMC(登録商標)を用いた。
図2のグラフ及び図3〜図6の写真から、pH値が3.40以上の試料3〜試料8においては、流体の流動性が高い、つまり、CNTの分散性が高いことがわかる。これに対して、比較例(従来例)のpH値が2.00以下である試料1及び試料2は、流体の流動性が低い、つまり、CNTの分散性が低いことがわかる。
続いて、本発明に係るCNTを有した流体の機能について、実施例を用いて説明する。本実施例においては、廃棄する予定の廃バッテリー又は使用中のバッテリー内のバッテリー液に、CNTを有した流体(表1における試料3)を添加(バッテリー液全体に対してCNT1wt%となるように添加)し、各バッテリーの電圧変化について試験した。該試験条件及び結果を下記表2に示す。ここで、電圧測定用のテスターとして「商品名:デジタルマルチメータ(株式会社カスタム製 型番:KM−320N)」、比重測定用の比重計として「商品名:比重計(エーモン工業株式会社製 商品コード:B651)」を用いた。また、試験5〜7においては、試験対象の各バッテリーについて5Aの電流で6時間充電を行ってから、各バッテリー内のバッテリー液に本発明に係るCNTを有した流体を添加した後、表2に記載の車両に取り付けて試験を行った。
各試験において、本発明に係るCNTを有した流体を各バッテリー液に添加した直後は、各バッテリー液が黒く濁ったような色となったが、2、3日後には透明度の高いバッテリー液にいずれもが変化していた。上記表2の結果から、本発明に係るCNTを有した流体を添加した後の廃バッテリーの電圧が、十分実用で使用できる程度、又は、メーカー発表の新品の電圧程度にまで回復していることがわかる。
続いて、本発明に係るCNTを有した流体の機能について、別の実施例を用いて説明する。本実施例においては、市販のエンジンオイル(商品名:トヨタ キャッスル モーターオイル(トヨタ自動車株式会社製)、粘度規格:SAE 10W−30、API規格:SN、ILSAC規格:GF5)に、CNTを有した流体(表1における試料3)を添加し、実際の自動車のエンジンに適用する実験を行った。なお、エンジンオイルの交換量に対してCNTが1wt%となるように、本発明に係る流体を各エンジンオイルに添加した。そして、6日後に車両にどのような変化が見られるか調査した。以上の実験についての条件及び結果を下記表3に併せて示す。
ここで、表3において「車が軽くなった感じがする」と記載したが、具体的に説明すると、以下のとおりである。通常、アクセルを踏むと、車は回転数が上がり速度が上がる仕組みになっている。速度をあげる際、運転者は自身の希望する速度に到達させる為にアクセルペダルを踏んで動力をアップさせ、速度を上昇させようとするが、その際、運転者のイメージする目標速度になるまでの時間tと、エンジンから出力されるパワーが伝達され該目標速度に到達するまでの時間に、Δtの時間差が生じる。大抵、運転者のイメージよりゆっくりと車は速度上昇していく。ところが本発明に係る流体を注入したことで、エンジン内において摩擦抵抗が著しく低下したことで、動力の無駄を節約し、パワーを無駄なく伝達することができるようになる。すると、エンジン回転の吹き上がりが俊敏(トルクアップ)となり、結果として運転者のイメージに近い時間tで希望速度に到達する現象に変わる。よって、運転者は車が軽く俊敏に動くと感じられる。以上のことを、表3において「車が軽くなった感じがする」と表現した。また、表3における「堕走距離」とは、60kmで走行しているときに、ギヤチェンジしてドライブ状態からニュートラル状態にした場合の空走距離のことをいう。
上記表3の結果から、本発明に係るCNTを有した流体を添加した後のエンジンオイルを用いることで、燃費が大幅に良くなったことがわかる。また、表3には記載していないが、本発明に係るCNTを有した流体を添加する前は、各実験に用いた自動車のアクセルを解放してから2秒〜3秒もすれば時速60kmから時速5kmほどに落ちたのに、本発明に係るCNTを有した流体をエンジンオイルに添加した後の各自動車では、5秒〜6秒経過してから時速5kmほどになるという結果を得られた。
本発明に係る実施例1における試料8の流体中のCNTの構造を、全電子収量法による軟X線吸収分光法(TEY−XAS:total electron yield X−ray absorption spectroscopy)で調べた。この全電子収量法による軟X線吸収分光法では、試料電流を計測することによって、炭素表面の状態分析を行うことができる。以下、具体的に説明する。
(分析方法)
測定試料は、本発明に係る実施例1における試料8の流体中の溶媒を蒸発させて得た該CNT粉末と、原料のCNT粉末(宇部興産株式会社製のAMC(登録商標))、及び、高配向性熱分解黒鉛(ロシアのNT−MDT社製のHOPG)とした。放射光軟X線吸収測定は、米国の研究施設であるAdvanced Light Source(ALS)のビームラインBL−6.3.2(光源は偏向電磁石)において実施し、試料電流を計測する全電子収量法で計測した。具体的には、光学素子評価装置を吸収測定に使用し、分光素子には刻線密度1200本/mmの不等間隔刻線平面回折格子を使用し、出射スリット幅を40μmとした。測定エネルギー範囲はOK端の二次回折光(約265eV)から、CK端(約285eV)を経てOK端(約530eV)をカバーする200eV〜600eVに設定した。この領域での入射光の理論エネルギー分解能(E/ΔE)は約15000(200eV)〜1500(600eV)である。
これらの条件下で、絶縁性ガラス基板にはりつけた3つのインジウムシートそれぞれに各試料粉末を別々に押し付けて保持し、それぞれの試料粉末ごとに直入射(90°入射角)の放射光を照射した。そして、放射光照射により流れる各試料粉末の試料電流値(I)を、インジウムシートに結線したリード線を介して電流計で読み取った。また清浄な金シートの試料電流を入射光強度(I)とし、I/Iを入射光エネルギーに対してプロットすることによりTEY−XASスペクトルを得た。測定時の真空度は10−5Pa台であり、1スペクトルあたりの測定時間は約5分である。なお、各試料のスペクトル形状は5分間程度の放射光照射ではほとんど変化せず、この間の試料分解はほとんど無視できることをあらかじめ確認した。
(結果と考察)
各試料の軟X線吸収スペクトル(200eV〜600eV)を図8(a)に示す。いずれの試料もCK吸収端のスペクトル形状はほぼ同一であるが、本発明に係るCNTにのみOK吸収端にピークが現れる。これはOK端領域を拡大した図8(b)から明瞭である。したがって、該CNTは酸化され、酸素官能基がCNTのエッジ炭素に結合していると判断できる。CK端X線吸収スペクトルを図9に示す。該CNTとCNT原料のスペクトル形状は高配向性熱分解黒鉛の形状とほぼ一致することから、これらは炭素六角網面構造を基本構造とするCNTであることが確認できる。つまり、分散処理した本発明に係るCNTもCNTの基本構造を保持している。しかし、該CNTには288.5eV付近に小さなピークが現れ、下記文献[1,2]との比較より、これはカルボニル基によるピークであると考えられる。
[1]上田聡,村松康司,Eric M.Gullikson,X線分析の進歩,39,105−116(2008).
[2]Y.Muramatsu,S.Ueda,and E.M.Gullikson,Tanso,236,9−14(2009).
次に、本発明に係るCNTのOK端X線吸収スペクトルを図10に示す。これは533eV付近のπピークと540eV付近のσピークを示している。このピーク形状から、該CNTに結合した酸素は、二重結合をもつ酸素、即ちカルボニル基あるいはカルボキシル基であることが推定される。これは図9に示した該CNTの288.5eVピークの出現と整合する。ただし、πピーク形状が幅広いことから、酸素官能基を特定することは困難である。
CK端とOK端との吸収強度比から炭素原子に対する酸素原子の存在比を定量することができる。上記文献[1,2]による定量法においては、CK端では290eV〜305eVのσピーク領域、OK端では535eV〜550eVのσピーク領域の面積を算出し、そのOKσ/CKσ比を求める。本発明に係るCNTのOKσ/CKσ比は0.059であり、この値を既報の検量線に適用すると、検出限界以下であった。しかし、本法の検出限界は数%であることから、本発明に係るCNTの酸素量は炭素に対して数%以下であると推定できる。
本発明のCNTを有した流体は、上述した用途の他にも、電気的な接点(金属)部分に関する表面改質、研磨剤、レンズ仕上げ剤、金型仕上げ剤、染色用途、メッキ用途、塗料への添加、生体認識を始めとした医療分野など、様々な用途に使用することができる。

Claims (9)

  1. 粒子を分散して含むことが可能な媒質である分散媒と、
    前記分散媒中に均一に分散する複数のカーボンナノチューブと
    を含んでいる、pH値が2.5〜8.0のものであり、
    前記カーボンナノチューブが多層グラファイト層を備え、
    前記カーボンナノチューブ表面の活性点の少なくとも一部にOH基が修飾されていることを特徴とするカーボンナノチューブを有した流体。
  2. 粒子を分散して含むことが可能な媒質である分散媒と、
    前記分散媒中に均一に分散する複数のカーボンナノチューブと
    を含んでいる、pH値が2.5〜8.0のものであり、
    前記カーボンナノチューブが多層グラファイト層を備え、
    前記カーボンナノチューブ表面の活性点の少なくとも一部にCO基(カルボニル基)が修飾されていることを特徴とするカーボンナノチューブを有した流体。
  3. 粒子を分散して含むことが可能な媒質である分散媒と、
    前記分散媒中に均一に分散する複数のカーボンナノチューブと
    を含んでいる、pH値が2.5〜8.0のものであり、
    前記カーボンナノチューブが多層グラファイト層を備え、
    前記カーボンナノチューブ表面の活性点の少なくとも一部においてO(酸素)原子が付加され、CO基(カルボニル基)が形成されていることを特徴とするカーボンナノチューブを有した流体。
  4. 前記CO基にOH基を付加してなるCOOH基(カルボキシル基)が形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のカーボンナノチューブを有した流体。
  5. 前記カーボンナノチューブが、金属、金属酸化物、金属炭化物、金属硫化物、金属窒化物、ホウ酸塩金属、または合金を充填したカーボンナノチューブであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のカーボンナノチューブを有した流体。
  6. 前記カーボンナノチューブの直径が0.01nm〜500nmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のカーボンナノチューブを有した流体。
  7. 前記分散媒が、水、有機溶媒、又は、水と有機溶媒との混合物であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のカーボンナノチューブを有した流体。
  8. 前記分散媒が、アルコールであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のカーボンナノチューブを有した流体。
  9. 前記分散媒が、水、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール、iso−ブタノール、t−ブタノール、t−ペンタノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、スチレン、酢酸エチル、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、アセトン、及び、エンジンオイル、の中から選択される1以上の液体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のカーボンナノチューブを有した流体。
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