JP2016090364A - 検出装置及び検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検出物質が分散している液体を用いて、簡単な作業で感度を向上させて検出を行うことのできる検出装置及び検出方法を提供する。
【解決手段】接続機構C1は、選別領域に接続領域を接続可能に構成され、供給領域から選別領域を通過して第1液体が流れる選別状態から、選別領域と接続領域を接続した後に接続領域から磁性粒子に結合された被検出物質と磁性粒子とを展開する検出状態に切り換える。磁界印加機構AP1は、検出状態における選別領域の磁界よりも、選別状態における選別領域の磁界を強めるように選別領域に磁界を印加する。
【選択図】図3

Description

本発明は、被検出物質が分散している液体を用いて被検出物質を検出するための検出装置及び検出方法に関する。
従来から、固定された検出物質の上に被検出物質が分散している液体を展開することで、被検出物質に特異的に結合する検出物質の性質を活用して被検出物質の検出を行う検出装置や検出方法が知られている。このような検出方法としては、例えば、特許文献1や特許文献2で説明されているイムノクロマトグラフィー法がある。
特開2012−189453号公報 国際公開第2014/007248号パンフレット
特許文献1や特許文献2に記載されているような検出装置や検出方法では、液体中の被検出物質の濃度が低い場合や、夾雑物が液体中に多く存在している場合には被検出物質の検出感度が低下し、被検出物質を検出できない状況が発生することもある。例えば、夾雑物が検出物質と非特異的に反応する場合には、液体中に多くの夾雑物が残存している状態で検出を実施すると、被検出物質が検出物質と反応する前に全ての検出物質と夾雑物が先に反応してしまうような事態が起こりうる。また、人間の生体から取り出された被検出物質の検出を行う際には、液体中に人間の生体の組織片が混じっていることがあり、そのような場合には液体中から生体の組織片を取り除いた後に検出を実施する必要が生じる。このような夾雑物を取り除く作業が必要になると、検出に時間と手間が掛かってしまう。
本発明の課題は、被検出物質が分散している液体を用いて、簡単な作業で感度を向上させて検出を行うことのできる検出装置及び検出方法を提供することである。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係る検出装置は、第1結合部位と第2結合部位を持つ被検出物質と被検出物質の第1結合部位に特異的に結合可能な磁性粒子が分散されている第1液体を供給するための供給領域、及び供給領域から展開される第1液体が通過する選別領域が配置されている第1フローチャネルと、選別領域に捕らえられた磁性粒子に結合された被検出物質と磁性粒子とを展開するために選別領域に接続可能に構成されている接続領域、及び接続領域から展開される被検出物質の第2結合部位に結合可能な検出物質を有する検出領域が配置されている第2フローチャネルと、選別領域に接続領域を接続可能に構成され、供給領域から選別領域を通過して第1液体が流れる選別状態から、選別領域と接続領域を接続した後に接続領域から磁性粒子に結合された被検出物質と磁性粒子とを展開する検出状態に切り換えるための接続機構と、検出状態における選別領域の磁界よりも、選別状態における選別領域の磁界を強めるように選別領域に磁界を印加する磁界印加機構とを備える。
また、第1フローチャネルは、供給領域から毛細管現象によって第1液体を展開するための第1シートを含み、第1シートに選別領域が配置され、第2フローチャネルは、接続領域から検出領域に毛細管現象によって磁性粒子に結合された被検出物質と磁性粒子とを展開するための第2シートを含み、第2シートに接続領域が配置され、接続機構は、選別状態には第1シートと第2シートとが離隔している状態に保ち、検出状態には第1シートと第2シートとが接触している状態に切り換える、ように構成されてもよい。
また、第1フローチャネル及び第2フローチャネルは、接続機構によって選別領域と接続領域とが接触している状態で供給領域と選別領域とを繋げたままにして、被検出物質と磁性粒子が分散されていない第2液体を供給領域に供給することにより、接続領域を経由して検出領域に向け選別領域に捕らえられた磁性粒子に結合された被検出物質と磁性粒子とを流せるように構成されている、ものであってもよい。
また、磁界印加機構は、第1フローチャネルに対して移動可能に構成され、選別状態のときに在る場所から選別状態と検出状態の間に移動されることにより、選別状態における選別領域の磁界を検出状態における選別領域の磁界よりも強く印加する、ように構成されてもよい。
また、磁界印加機構は、第2フローチャネルに沿うように選別領域から検出領域に向けて磁界を移動させるモータをさらに備える、ものであってもよい。
また、検出装置は、検出領域に捕捉される磁性粒子を、磁束を用いて検出するセンサをさらに備える、ように構成されてもよい。
本発明の一見地に係る検出方法は、第1結合部位と第2結合部位を持つ被検出物質と被検出物質の第1結合部位に結合可能な磁性粒子が分散されている第1液体を第1フローチャネルの供給領域から第1フローチャネルの選別領域を経由して流し、選別領域に印加される磁界で磁性粒子と磁性粒子に結合されている被検出物質とを選別領域に捕捉する選別工程と、選別工程よりも選別領域に印加される磁界を弱め、選別領域を第2フローチャネルの接続領域に接続して被検出物質と磁性粒子が分散されていない第2液体を接続領域から第2フローチャネルの検出領域に向けて流し、磁束を用いて検出領域で磁性粒子に結合された被検出物質を検出する検出工程とを備える。
本発明の他の見地に係る検出方法は、第1結合部位と第2結合部位を持つ被検出物質と被検出物質の第1結合部位に結合可能な磁性粒子が分散されている第1液体を第1フローチャネルの供給領域から第1フローチャネルの選別領域を経由して流し、選別領域に印加される磁界で磁性粒子と磁性粒子に結合されている被検出物質とを選別領域に捕捉する選別工程と、選別領域を第2フローチャネルの接続領域に接続して被検出物質と磁性粒子が分散されていない第2液体を接続領域から第2フローチャネルの検出領域に向けて展開するとともに選別領域と接続領域から検出領域に向けて磁界を移動させ、検出領域で磁性粒子に結合された被検出物質を検出する検出工程とを備える。
本発明の検出装置又は検出方法によれば、被検出物質が分散している液体を用いて、簡単な作業で感度を向上させて検出を行うことができる。
(a)第1実施形態に係る検出装置の平面図、(b)カバーを外した状態の検出装置の平面図、(c)図1(b)のI−I線に沿った切断面を示す図、(d)図1(b)のII−II線に沿った切断面を示す図。 被検出物質の検出方法の概要を説明するための概念図。 (a)選別状態の検出装置の断面図、(b)検出状態の検出装置の断面図。 (a)選別状態の検出装置の断面図、(b)検出状態の検出装置の断面図。 (a)磁石の形状の変形例を説明するための磁石の模式的な平面図、(b)図5(a)のIII-III線断面図。 磁石の配置の変形例を説明するための磁石の模式的な平面図。 (a)複数の磁石の配置例を説明するための磁石の模式的な平面図、(b)図7(a)のIV−IV線に沿った端面を示す図。 磁石の変形例を説明するための磁石の模式的な側面図。 (a)第2実施形態に係る検出装置の構成を示す模式的な断面図、(b)検出装置の接続機構の構成を説明するための模式的な断面図、(c)検出装置の磁界印加機構の動作を説明するための模式的な断面図、(d)検出装置の磁性粒子検出用センサの動作を説明するための模式的な断面図。 検査台の構成の一例を説明するためのブロック図。 検査台の構成の変形例を説明するためのブロック図。 複数の磁石の配置例を説明するための磁石の模式的な平面図。 (a)磁石の配置の変形例を説明するための磁石の模式的な平面図、(b)図13(a)のV−V線断面図。 磁石の変形例を説明するための磁石の模式的な側面図。 (a)第3実施形態に係る検出装置の構成を示す模式的な断面図、(b)検出装置の接続機構の構成を説明するための模式的な断面図、(c)検出装置の磁界印加機構の動作を説明するための模式的な断面図。
<第1実施形態>
(1)検出装置の全体構成
以下、本発明の第1実施形態に係る検出装置について図面を用いて説明する。図1(a)は、第1実施形態に係る検出装置の平面図である。図1(a)に示されている検出装置10には、平面視において第1フローチャネルF1と第2フローチャネルF2が直交する方向に重なった十字架のような形状を呈する樹脂製のカバー11が被せられている。カバー11には、供給口11a、展開液注入口11b、操作窓11c、検出窓11d及び観察窓11eの5つの開口部が形成されている。供給口11aは、サンプル液が供給される開口部である。展開液注入口11bは、展開液が供給される開口部である。操作窓11cは、配置されている磁石M1を操作するための開口部である。検出窓11dは、捕集が完了したことを検出するための開口部である。観察窓11eは、被検出物質の検出を行なうための開口部である。
第1フローチャネルF1と第2フローチャネルF2の重なる領域に、操作窓11cが配置されている。第1フローチャネルF1の長辺に沿う方向の一方端F1aと操作窓11cの間に供給口11aが配置されている。第1フローチャネルF1の長辺に沿う方向の他方端F1bと操作窓11cとの間に検出窓11dが配置されている。操作窓11cと第2フローチャネルF2の長辺に沿う方向の一方端F2aとの間に展開液注入口11bが配置されている。第2フローチャネルF2の長辺に沿う方向の他方端F2bと操作窓11cとの間に観察窓11eが配置されている。
(1−1)第1フローチャネル
図1(b)には、カバー11が取り外された状態の検出装置10の平面形状が示されている。図1(c)は、図1(b)のI−I線に沿った切断面が示され、図1(d)には、図1(c)のII−II線に沿った切断面が示されている。第1フローチャネルF1には、その一方端F1aから他方端F1bに向けて、シート状のコンジュゲートパッドP1、シート状の捕集パッドP2(図1(c)参照)及びシート状の吸収パッドP3が順に敷かれている。コンジュゲートパッドP1の一部と捕集パッドP2の一部とがオーバーラップされて接触している。捕集パッドP2の一部と吸収パッドP3の一部もオーバーラップされて接触している。そのために、コンジュゲートパッドP1の一部と捕集パッドP2の一部とが段違いに配置され、捕集パッドP2の一部と吸収パッドP3の一部とが段違いに配置されている。これらコンジュゲートパッドP1、捕集パッドP2及び吸収パッドP3は、上部ハウジング12に取り付けられている。上部ハウジング12において、コンジュゲートパッドP1と吸収パッドP3とは同一平面状に位置する。この上部ハウジング12には、捕集パッドP2の中央部の平坦部分P2aと同じか又は少し大きな開口部12aが形成されている。捕集パッドP2の平坦部分P2aは開口部12aの中に納まっており、そのため捕集パッドP2の平坦部分P2aの2辺には縁が形成されている。つまり、捕集パッドP2は平坦部分P2aを底面とする断面U字状になっている。捕集パッドP2は、上部ハウジング12と磁石支持部材13との間に挟まれて張られているので、下方の展開液供給用パッドP4及び展開パッドP5とは接触しない。
(1−2)磁石
捕集パッドP2の上方には、磁石M1が取り付けられている。この磁石M1は平板状の形状を備えている。平板状の磁石M1は、その上面が例えばN極、下面がS極であって、捕集パッドP2に並行に配置されている。磁石M1は、磁石支持部材13によって支えられている。磁石支持部材13は、断面U字状の捕集パッドP2の中に配置されている。この検出装置10は、下部ハウジング14が下になり、上部ハウジング12が上になった状態で使用される。磁石M1には、例えば希土類磁石を用いることができる。希土類磁石としては、例えば、ネオジウム磁石又はサマリウムコバルト磁石が使用できる。
(1−3)第2フローチャネル
第2フローチャネルF2には、その一方端F2aから他方端F2bに向けて、シート状の展開液供給用パッドP4とシート状の展開パッドP5が順に敷かれている。展開液供給用パッドP4と展開パッドP5とは、同一平面状において離れて配置されている。これら展開液供給用パッドP4と展開パッドP5の間の領域の上に、捕集パッドP2と磁石M1が配置されている。展開液供給用パッドP4の上には、展開パッドP5のうちの観察窓11eと重なる場所に、テストラインL1とコントロールラインL2が形成されている。第2フローチャネルF2の一方端F2aに近い方からテストラインL1、コントロールラインL2の順に並んでいる。
(2)サンプルと展開液
サンプルとしては、例えば、唾液、汗、尿、血清、血液、培養細胞、組織片からの検体抽出液などが挙げられる。検出すべき被検出物質は、サンプルの中に分散されている。なお、被検出物質は、最初から液体中に分散されている必要は無く、被検出物質を含む固体をバッファ液中に分散させる調整を行って得られたものであってもよい。例えば、固体の中に混ざっている被検出物質を、全固体ごと生理食塩水に溶いてサンプルとして調整するなどである。
図2を用いて、サンプル中の被検出物質がどのように検出されるかを簡単に説明する。図2の円Cr1〜Cr5は検出の各場面の一部を概念的に拡大して表したものであって、図2の円Cr1〜Cr5の中には、被検出物質s1、夾雑物fs、検出物質s3、磁性粒子s2及びコントロールライン形成用物質s4が示されている。円Cr1の中には、サンプル液A1の中に分散されている被検出物質s1が夾雑物fsとともに示されている。被検出物質s1は、第1結合部位r1と第2結合部位r2を持っている。
円Cr2の中には、磁性粒子s2が示されている。磁性粒子s2は、捕集用結合部位r3とコントロール用結合部位r4とを持っている。被検出物質s1の第1結合部位r1は、磁性粒子s2の捕集用結合部位r3と特異的に結合する。このような磁性粒子s2は、例えばコンジュゲートパッドP1に添加されている。
円Cr3の中には、円Cr1と円Cr2に中に記載されているものが混ざり合った状態が示されている。被検出物質s1の第1結合部位r1と磁性粒子s2の捕集用結合部位r3とが特異的に結合することにより、多くの被検出物質s1と磁性粒子s2とが結合する。互いに結合しない被検出物質s1と磁性粒子s2もあるが、その全体に占める割合は僅かである。
円Cr4の中には、テストラインL1上の状態の一例が模式的に示されている。磁性粒子s2と結合した被検出物質s1は、展開液A2によってテストラインL1まで移動する。この展開液A2は、サンプル液A1と同じ組成であってもよく、また異なる組成であってもよい。展開パッドP5のテストラインL1上には、検出物質s3が固定されている。検出物質s3はテスト用結合部位r5を持っている。検出物質s3のテスト用結合部位r5は、被検出物質s1の第2結合部位r2と特異的に結合する。円Cr3に示したように、多くの被検出物質s1と磁性粒子s2とが結合しているので、固定された検出物質s3に被検出物質s1が結合することで、多くの被検出物質s1と一緒に多くの磁性粒子s2がテストラインL1に固定される。
円Cr5の中には、コントロールラインL2上の状態の一例が模式的に示されている。被検出物質s1と結合しなかった磁性粒子s2は、展開液A2によってコントロールラインL2まで移動する。展開パッドP5のコントロールラインL2上には、コントロールライン形成用物質s4が固定されている。コントロールライン形成用物質s4はコントロール用結合部位r6を持っている。コントロールライン形成用物質s4のコントロール用結合部位r6は、磁性粒子s2のコントロール用結合部位r4と特異的に結合する。円Cr3に示したように、被検出物質s1と結合しない磁性粒子s2が存在するので、被検出物質s1と結合していない磁性粒子s2は、テストラインL1で固定されずにコントロールラインL2に到達して固定される。
(2−1)結合部位の特異的な結合
互いに特異的に結合する被検出物質s1の第1結合部位r1と磁性粒子s2の捕集用結合部位r3、検出物質s3のテスト用結合部位r5と被検出物質s1の第2結合部位r2、及びコントロールライン形成用物質s4のコントロール用結合部位r6と磁性粒子s2のコントロール用結合部位r4は、互いに特異的に結合するものであればよい。互いに特異的に結合するものとしては、例えば、抗原と抗体が挙げられる。抗原の例としては、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)、PSA(前立腺特異抗原)、及びCEA(癌胎児性抗原)が挙げられる。抗体としては、抗原に特異的に結合するポリクロナール抗体もしくはモノクロナール抗体が例として挙げられる。例えばhCGが被検出物質s1の第2結合部位r2の場合には、検出物質s3のテスト用結合部位r5の例は抗hCGモノクロナール抗体である。
(2−2)展開液
展開液A2は、上述のようにサンプル液A1と同じ組成のものを用いてもよく、また異なる組成のものを用いてもよい。展開液A2は、公知の展開液を用いることができ、例えば蒸留水又は水溶液である。展開液A2に用いられる水溶液としては、pH緩衝材を含む水溶液が例に挙げられる。pH緩衝材を含む水溶液としては、例えばPBS(リン酸緩衝生理的食塩水:Phosphate buffered saline)溶液が例として挙げられる。
(2−3)磁性粒子
磁性粒子s2には、イムノクロマトグラフィー法で用いられる公知の磁性粒子を用いることができる。磁性粒子s2は、例えば数十nmから数百nm程度の大きさである。
(3)検出装置の主要な構成材料
コンジュゲートパッドP1には、液体を一時的に保持し且つ液体を通過させる材料が用いられる。液体を通過させる材料としては、例えば、膜、紙、織布又は不織布がある。膜、紙、織布又は不織布の材質としては、例えば、ポリマー繊維、ガラス繊維、炭素繊維、又はポリマー膜がある。ポリマー繊維、ガラス繊維、炭素繊維、又はポリマー膜を用いた膜、紙、織布又は不織布の例としては、セルロースファイバー製の紙、セルロース混合物膜、ニトロセルロース膜、酢酸セルロース膜、セルロース誘導体膜、多孔性セルロース膜、ポリエステル膜、アクリロニトリルコポリマー膜、レーヨン膜、ポリエチレン膜、ポリ塩化ビニル膜、ポリフッ化ビニリデンナイロン膜、ガラス繊維濾紙、ガラス繊維からなる不織布、ポリマー繊維からなる布、及びポリマー繊維からなる不織布がある。コンジュゲートパッドP1には、これらの中でもガラス繊維からなるパッドが好ましい。
捕集パッドP2、展開液供給用パッドP4及び展開パッドP5の材料は、毛細管現象によってサンプル液A1及び/又は展開液A2を展開することが可能な材料である。捕集パッドP2、展開液供給用パッドP4及び展開パッドP5の材料としては、例えば、ニトロセルロース膜、ポリフッ化ビニリデン膜、ナイロン膜又はポリエーテルサルフォン膜がある。捕集パッドP2、展開液供給用パッドP4及び展開パッドP5の厚さは、例えば100〜300μm程度である。
吸収パッドP3の材料は、サンプル液A1及び/又は展開液A2を吸収することができる材料である。吸収パッドP3の材料としては、例えば、グラスファイバー、コットン(綿)又は濾紙がある。
(4)検出装置の操作
図3(a)及び図3(b)並びに図4(a)及び図4(b)を用いて、図2に示された被検出物質s1の検出のための検出装置10の操作について説明する。図3(a)及び図3(b)には、図1(c)に対応する検出装置10の断面が示され、図4(a)及び図4(b)には、図1(d)に対応する検出装置10の断面が示されている。
上部ハウジング12の下に下部ハウジング14が配置されるように、検出装置10が水平な台の上に置かれて検出が実施される。まず、第1フローチャネルF1において、図1(a)に示された供給口11aを通してコンジュゲートパッドP1に、被検出物質s1と夾雑物fsとが含まれたサンプル液A1が滴下される。コンジュゲートパッドP1には磁性粒子s2が添加されているので、図2の円Cr3に示されているように、コンジュゲートパッドP1においてサンプル液A1の中で多くの被検出物質s1と磁性粒子s2が特異的に結合する。このとき、磁性粒子s2と夾雑物fsが結合しないので、サンプル液A1の中には、単独で存在する被検出物質s1、単独で存在する磁性粒子s2、磁性粒子s2に結合した被検出物質s1及び夾雑物fsの分散された状態が生じる。このような状態が生じることから、この検出装置10のコンジュゲートパッドP1が供給領域になる。コンジュゲートパッドP1に染み込んだサンプル液A1は、コンジュゲートパッドP1に接触している捕集パッドP2まで染み渡る。捕集パッドP2では、毛細管現象によってサンプル液A1がコンジュゲートパッドP1から吸収パッドP3に移動する。捕集パッドP2が吸収パッドP3に接触していることから吸収パッドP3にサンプル液A1が吸収されるので、吸収されたサンプル液A1を補うためにコンジュゲートパッドP1から捕集パッドP2を通って吸収パッドP3に達するサンプル液A1の流れができる。その結果、捕集パッドP2では、サンプル液A1とともに被検出物質s1、磁性粒子s2、磁性粒子s2に結合した被検出物質s1及び夾雑物fsが吸収パッドP3に向かって移動する。
捕集パッドP2において、コンジュゲートパッドP1の方から吸収パッドP3の方にサンプル液A1が移動するとき、磁石M1の磁界によって磁性粒子s2及び磁性粒子s2に結合した被検出物質s1の移動速度が低下して磁石M1の磁界が印加されている領域に捕集されることになる。その結果、捕集パッドP2において磁石M1の磁界が印加されている領域では、単独で存在する被検出物質s1と夾雑物fsとが洗い流されて磁性粒子s2と磁性粒子s2に結合した被検出物質s1とが残る選別が行われる。つまり、捕集パッドP2における磁石M1の磁界の印加されている領域が選別領域になる。
吸収パッドP3では、吸収したサンプル液A1の浸透が進み、時間の経過とともにサンプル液A1が染み込んだ領域が第1フローチャネルF1の他方端F1bまで達する。第1フローチャネルF1の他方端F1bの近傍であって検出窓11dの下方を含む領域に、サンプル液A1を検出する指示薬が添加されている。サンプル液A1が水又は水溶液の場合には、指示薬としては、例えば、塩化第二銅、ブロモチモールブルー、クレゾールレッド、又はフェノールレッドを使用することができる。このような指示薬を用いると、中性の水が触れることで色の変化を生じ、水分の有無からサンプル液A1が検出窓11dの下にまで到達したことが検出される。サンプル液A1が中性の水溶液の場合の指示薬は、中性の水が触れることで色の変化を生じて水分の有無が検出できればどのようなものであってもよい。
検出装置10は、検出窓11dの色の変化で、第1フローチャネルF1における選別工程の終了が示されるように構成されている。選別工程が終了した後に速やかに、図1(a)に示されている操作窓11cから指で磁石M1を、図4(a)の矢印Ar1の向きに押し込む。押し込まれる前の捕集パッドP2と展開パッドP5との間隔は、例えば0.5mm程度である。磁石支持部材13は、外部から力が加わらなければ、開口部12aから下の下部ハウジング14に向かって落下せずに、捕集パッドP2の上に乗せられた状態を維持している。しかし、矢印Ar1の向きに力が加わると、図3(a)及び図4(b)に示されているように、磁石支持部材13とともに捕集パッドP2が第2フローチャネルF2の上に落下する。この磁石支持部材13は、ただ乗せられているだけでなく、指で押せば折れる程度の細い棒状の部材で上部ハウジング12に接続されていてもよい。
磁石支持部材13の最大幅W3は、上部ハウジング12の開口部12aの底部の幅W1よりも僅かに大きい。そして、磁石支持部材13の側部はテーパ状に加工されており、磁石支持部材13の底面の最大幅W2は、上部ハウジング12の開口部12aの幅W1よりも僅かに小さい。また、磁石支持部材13の外周と上部ハウジング12の開口部12aとの間に挟まれた捕集パッドP2の厚みを加えると、開口部12aの幅W1よりも僅かに大きい。上部ハウジング12の開口部12aも下方に行くほど大きさが小さくなるように側面がテーパ状に加工されている。上部ハウジング12と下部ハウジング14は接合されているが、磁石M1に矢印Ar1の方向の力が加わると、上部ハウジング12と下部ハウジング14が変形して開口部12aが広がり、磁石支持部材13が開口部12aを通って下に落ちることができる。
磁石支持部材13とともに第2フローチャネルF2に落ちた捕集パッドP2は、図4(b)に示されているように、展開液供給用パッドP4と展開パッドP5とに接触して展開液供給用パッドP4と展開パッドP5の橋渡しをするような状態になる。このとき、磁石支持部材13の重みで、捕集パッドP2が展開液供給用パッドP4と展開パッドP5に十分に接触する。
磁石支持部材13を押し込んだ後、磁石M1を磁石支持部材13から取り外す。磁石M1が磁石支持部材13から取り外されると、捕集パッドP2の選別領域の磁界が弱まりあるいは消滅し、捕集パッドP2に収集されている磁性粒子s2と磁性粒子s2に結合した被検出物質s1の移動が可能になる。図3(b)には磁石M1が取り外されているところが示され、図4(b)には磁石M1が取り除かれた状態が示されている。
磁石M1が取り外された後、図1(a)に記載されている展開液注入口11bを通して展開液供給用パッドP4に展開液A2が注入される。展開液供給用パッドP4に注入された展開液A2は、捕集パッドP2を通って展開パッドP5に展開される。そして、捕集パッドP2を展開液A2が通過する際に、展開液A2とともに磁性粒子s2と磁性粒子s2に結合した被検出物質s1とが展開パッドP5をテストラインL1に向かって移動する。
展開液A2がテストラインL1に到達すると、図2の円Cr4に示されているように、検出物質s3と被検出物質s1とが特異的に結合するので、磁性粒子s2に結合した被検出物質s1はテストラインL1よりも下流には展開されない。一方、単独で存在する磁性粒子s2は、検出物質s3とは結合しないことから、テストラインL1を超えて展開されてコントロールラインL2にまで到達する。観察窓11eを通して、磁性粒子s2の集積によってテストラインL1及びコントロールラインL2の着色、又はコントロールラインL2のみの着色が観察される。もし、コントロールラインL2の着色が観察されたときにテストラインL1が着色されなければ、被検出物質s1がサンプル液A1に含まれていないことを知ることができる。なお、観察窓11eにおける観察を容易にするため、磁性粒子s2は着色されていてもよく、例えば蛍光物質が磁性粒子s2に結合されていてもよい。
このように磁石支持部材13に取り外し可能に磁石M1が取り付けられることにより、検出状態における捕集パッドP2の選別領域の磁界よりも、選別状態における選別領域の磁界を強めるように選別領域に磁界を印加する磁界印加機構AP1が構成されている。また、捕集パッドP2の一部とオーバーラップして接触している展開パッドP5の一部が接続領域である。上部ハウジング12の開口部12aに磁石支持部材13が押し込めるようになっている構成が接続機構C1(図3(a)、図3(b)、図4(a)及び図4(b)参考)を構成している。この接続機構C1は、磁石支持部材13が押し込まれる前のコンジュゲートパッドP1の供給領域から捕集パッドP2の選別領域を通過してサンプル液A1が通過して流れる選別状態から、磁石支持部材13が開口部12aの下に押し込まれて捕集パッドP2の選別領域から展開パッドP5の接続領域に磁性粒子s2と磁性粒子s2に結合された被検出物質s1を展開する検出状態に切り換えることができる。
(5)変形例
(5−1)変形例1A
上記第1実施形態では、平板状の磁石M1を捕集パッドP2と平行に配置する場合について説明したが、用いる磁石の形状は平板状には限られない。例えば、図5(a)に示されているように、平面視において円形の磁石M2を用いることができる。図5(a)においてD1方向が第1フローチャネルF1における展開方向(サンプル液の流れる方向)であり、D2方向が第2フローチャネルF2における展開方向(展開液の流れる方向)である。この磁石M2のIII−III線に沿った断面形状が図5(b)に示されている。角部に磁性粒子s2が集まらないように、アール加工され、下方が半球状になっている。なお、変形例1Aでは図5(a)に示されているように、平面視において円形の磁石M2の底面をアール加工しているが、平板状の磁石M1の底面をアール加工してもよい。平面形状はどのようなものであってもよく、磁石の角部の磁束密度を緩和されていればよい。
(5−2)変形例1B
上記第1実施形態では、磁石M1の端部が第1フローチャネルF1の展開方向D1に対して直交するように配置されていたが、図6に示されているように、磁石M1の端部と展開方向D1のなす角αを90度よりも小さく、例えば10〜80度程度になるように配置してもよい。このように流入側の磁石M1の端部が斜めに配置されていれば、磁束密度の高い部分を展開方向D1に均等に配置することでテストラインL1の方向に沿った磁性粒子s2の濃度の変化を緩やかにすることができる。
(5−3)変形例1C
上記第1実施形態では、1個の磁石M1を配置したが、図7(a)に示されているように、捕集パッドP2に対向する面に、複数の磁石M3を配置してもよい。また、複数の磁石M3の配置方法は、第1フローチャネルF1の展開方向D1に沿って徐々に増やすように配置する。第1フローチャネルF1の展開方向D1に沿って徐々に磁界の印加される面積を増やすことでテストラインL1の方向に沿った濃度の急激な変化を抑えることができる。なお、単一の磁石を複数本並べてもよいし、図7(b)に示されているように、磁石M3の底面を加工して形成してもよい。なお、図7(b)には、図7(a)のIV−IV線に沿った断面が示されている。これら磁石M3の断面形状は、図5(b)に示されているような底面にアール加工が施された形状であることが好ましい。
(5−4)変形例1D
上記第1実施形態では、磁石M1を用いて磁界を印加する場合について説明したが、電磁石を用いて磁界を印加するようにしてもよい。その場合には、一つの電磁石で磁界を印加することもできるが、図8に示されているように、2つの電磁石M4を対向させて配置してもよい。また、上記変形例1A〜1Cの構成を電磁石で実現することもできる。
<第2実施形態>
(6)検出装置の構成と動作
第2実施形態に係る検出装置及び検出方法について、図9及び図10を用いて説明する。第2実施形態に係る検出装置10Aが第1実施形態に係る検出装置10と異なる点は、第1フローチャネルF1と第2フローチャネルF2の位置が上下逆になっているところである。他の異なる点は、第2実施形態に係る検出装置10Aが磁石を自動的に駆動する機構を備えている点である。さらに異なる点は、第2実施形態に係る検出装置10Aが磁性粒子検出用センサを備えている点である。また、検出装置10と異なる第4の点は、第1フローチャネルF1と第2フローチャネルF2とが同一方向に向けて配置され、コンジュゲートパッドP1が展開液供給用パッドと兼用されている点である。ハウジング15には、コンジュゲートパッドP1の上に供給口15aが設けられ、展開パッドP5のテストラインL1とコントロールラインL2の上に観察窓15bとが設けられている。
図10に示されているように、検査台20は、磁石駆動用モータ21、磁性粒子検出用センサ22、センサ駆動用モータ23、制御装置24、入力装置25及び表示装置26を備えている。ハウジング15が検査台20に取り付けられることにより、検出装置10Aが構成される。
第2実施形態に係る検出装置10Aも第1実施形態の検出装置10と同様に、コンジュゲートパッドP1、捕集パッドP2及び吸収パッドP3が順に敷かれている。ただし、図9に示されている第1フローチャネルF1では、コンジュゲートパッドP1と捕集パッドP2と吸収パッドP3とが順に下がるように階段状に配置されている。また、コンジュゲートパッドP1の一部と捕集パッドP2の一部がオーバーラップして接触しており、捕集パッドP2の一部と吸収パッドP3の一部とがオーバーラップして接触している。
このような選別状態では、供給口15aを通してコンジュゲートパッドP1にサンプル液が滴下される。そして、コンジュゲートパッドP1に滴下されるサンプル液は、コンジュゲートパッドから捕集パッドP2を通して吸収パッドに展開される。
図9(a)に示されている選別状態で磁石M5により下から捕集パッドP2に磁界が印加されることにより、検出装置10Aでも選別工程で、単独で存在する磁性粒子s2及び磁性粒子s2に結合した被検出物質s1(図2参照)が捕集パッドP2に捕集される。
次に、入力装置25を使って検査工程の開始が指示されると、検査台20に設置されている磁石駆動用モータ21によって磁石M5が駆動される。捕集パッドP2の下には接続部材16が配置されている。図9(b)に示されているように、ハウジング15から下方に突出した接続部材16を磁石M5が押し上げることによって、捕集パッドP2が上方に持ち上げられ、捕集パッドP2が展開パッドP5に接触して接続される。接続部材16は、一度上に上がると下がらないように構成されている。そのために、例えば、接続部材16には、ハウジング15の突出部(図示せず)に嵌合する切欠き(図示せず)が設けられている。ハウジング15の上部に形成されている供給口15aから展開液が滴下されると、展開液は、展開液供給用パッドとしても兼用されているコンジュゲートパッドP1から捕集パッドP2を通して展開パッドP5に展開される。展開パッドP5に展開される展開液により磁性粒子s2及び磁性粒子s2に結合した被検出物質s1がテストラインL1とコントロールラインL2に向けて移動される。この展開パッドP5の展開液の展開速度にあわせて、磁石駆動用モータ21によってテストラインL1とコントロールラインL2に向けて磁石M5が移動させられる(図9(c)参照)。その結果、磁石M5の磁界の移動がない場合に比べ、より多くの磁性粒子s2に結合した被検出物質s1がテストラインL1に到達し、磁性粒子s2がコントロールラインL2に到達する。図9(c)に示されているように、磁石M5がコントロールラインL2の下を通過した後に、図9(d)に示されているように、磁石M5が捕集パッドP2の下まで引き戻され、センサ駆動用モータ23により磁性粒子検出用センサ22が観察窓15bの上を通過するように移動する。この磁性粒子検出用センサ22は、従来からある公知の方法によって磁性粒子s2による磁束の変化からテストラインL1上の磁性粒子s2の量を定量的に測定する。磁性粒子検出用センサ22の測定結果は、制御装置24で処理され、表示装置26に表示される。
上述のように、磁石M5の通り道に突出した接続部材16が接続機構C2を構成している。また、磁石駆動用モータ21と磁石M5が磁界印加機構APを構成している。
(7)変形例
(7−1)変形例2A
上記第2実施形態では、磁石M5と磁性粒子検出用センサ22を駆動するため別々の磁石駆動用モータ21とセンサ駆動用モータ23とを用いたが、これらは一体的に移動させて図11に示されているように1つの駆動モータ27で駆動するように、検査台20Aを構成してもよい。この場合、磁石M5は、磁性粒子s2を捕集するときの磁界強度と磁性粒子s2の検出をするときの磁界強度を切り換えられるように構成されている電磁石であることが好ましい。
(7−2)変形例2B
上記第2実施形態では、磁石M5が一つの場合について説明したが、図12(a)に示されているように、複数の磁石M6を用いてもよい。この場合、展開パッドP5に近い方の磁界が強くなるように配置することが好ましい。図13(a)は磁石M7と捕集パッドP2との関係を模式的に示す底面図であり、図13(b)は図13(a)のV−V線に沿った断面形状が示されている。図13(b)に示されているように、サンプル液の展開が進むに従って徐々に磁石M7が捕集パッドP2に近づくように配置されている。磁界が集中する磁石M7の角部M7aは、捕集パッドP2が展開パッドP5に接触する接続領域の下に配置される。それにより、より多くの磁性粒子s2及び磁性粒子s2に結合した被検出物質s1が接続領域に集まり、より多くの磁性粒子s2及び磁性粒子s2に結合した被検出物質s1が展開パッドP5に展開されるので、検出感度を向上させることができる。また、図14に示されているように、磁石M8と軟磁性体17とを組み合わせてもよい。磁石M8と軟磁性体17との間に捕集パッドP2を配置することで、磁界の分布を調整し易くなり、検出精度を向上させ易くなる。図14の軟磁性体17に代えて磁石を用いてもよい。
<第3実施形態>
(8)検出装置の構成と動作
次に、第3実施形態に係る検出装置について図15を用いて説明する。上記第2実施形態の検出装置10Aは、上に第2フローチャネルF2があり、下に第1フローチャネルF1があったが、第3実施形態に係る検出装置10Bは、上に第1フローチャネルF1があり、下に第2フローチャネルF2がある。そこで、第3実施形態に係る検出装置10Bについては、主に、接続機構と時間印加機構に重点をおいて説明する。検出装置10Bは、ハウジング18の上面に供給口18aと検出窓18bとを有する。供給口18aはコンジュゲートパッドP1の上に配置されている。また、検出窓18bは、水分を検出するための吸収パッドP3の指示薬が添加されている領域に配置されている。
第3実施形態に係る検出装置10Bも第2実施形態の検出装置10Aと同様に、コンジュゲートパッドP1、捕集パッドP2及び吸収パッドP3が順に敷かれている。ただし、図15に示されている第1フローチャネルF1では、コンジュゲートパッドP1の下に捕集パッドP2が配置され、捕集パッドP2の上に吸収パッドP3が配置されている。
接続機構C3は、ブレード31とレール32と感圧接着剤33とで構成されている。ブレード31はレール32に導かれて移動する。レール32は、捕集パッドP2の両横を上から下に向けて、側面から見て捕集パッドP2と交差するように配置されている。レール32の上部側とレール32よりもコンジュゲートパッドP1のがわの捕集パッドP2の領域とが交わる角度は90度よりも小さくなっている。そのため、レール32に導かれて、ブレード31は、サンプル液の流れの下流方向に向かって斜めに侵入する。その結果、ブレード31に沿うように捕集パッドP2が折り曲げられ、捕集パッドP2が吸収パッドP3から離れて展開パッドP5に接触する。展開パッドP5のコンジュゲートパッドP1に近い端部に形成されている感圧接着剤33により、捕集パッドP2が展開パッドP5に接着される。このように、感圧接着剤33で接着されることにより、コンジュゲートパッドP1、捕集パッドP2及び展開パッドP5が接続された第2フローチャネルF2が形成される。このとき、展開パッドP5の一部の捕集パッドP2の一部に接触される接続領域がブレード31に沿って斜めに傾斜している。ブレード31及び感圧接着剤33は、コンタミネーションを避けるために、捕集パッドP2の展開パスに掛からないように捕集パッドP2の両側部に対応する位置に形成されることが好ましい。例えば、ブレード31及び感圧接着剤33に対応する位置に、捕集パッドP2から両側部の外側に突出する耳部を形成するとよい。
このように選別状態(選別工程)から検出状態(検出工程)に切り換えられると、供給口18aから展開液が滴下され、展開液は、展開液供給用パッドとしても兼用されているコンジュゲートパッドP1から捕集パッドP2を通して展開パッドP5に展開される。展開パッドP5に展開される展開液により磁性粒子s2及び磁性粒子s2に結合した被検出物質s1がテストラインL1とコントロールラインL2に向けて移動される。
第3実施形態の検出装置10Bも図10に示されている構成を有しており、磁石M9も磁石駆動用モータ21で駆動される。ただし、検出装置10Bは、磁石M9を導くレール35をさらに備えている。このレール35は、端部が傾斜している展開パッドP5に沿って、一旦斜め下方に磁石M9を移動させた後に水平に磁石M9を移動させる。このように展開パッドP5からの距離を一定に保ちながら磁石M9を移動することにより磁石M9によって展開パッドP5に印加される磁界をほぼ一定に保つことができる。そして、この展開パッドP5の展開液の展開速度にあわせて、磁石駆動用モータ21によってテストラインL1とコントロールラインL2に向けて磁石M9が移動させられる(図15(b)及び図15(c)参照)。以上のように、磁石M9と磁石駆動用モータ21とレール35とを備えて磁界印加機構AP3が構成されている。
(9)特徴
(9−1)
上述のように、検出装置10,10A,10Bは、第1フローチャネルF1と、第2フローチャネルF2と、接続機構C1,C2,C3と、磁界印加機構AP1,AP2,AP3とを備えている。検出装置10,10A,10Bの第1フローチャネルF1のコンジュゲートパッドP1が、図2に記載されている第1結合部位r1と第2結合部位r2を持つ被検出物質s1と被検出物質s1の第1結合部位に特異的に結合可能な磁性粒子s2が分散されているサンプル液A1(第1液体の例)を供給するための供給領域である。また、第1フローチャネルF1の捕集パッドP2が、供給領域から展開されるサンプル液A1が通過する選別領域である。第2フローチャネルF2の展開パッドP5のうち捕集パッドP2に接触する領域が、選別領域に捕らえられた磁性粒子s2に結合された被検出物質s1と磁性粒子s2とを展開するために捕集パッドP2の選別領域に接続可能に構成されている接続領域である。展開パッドP5のテストラインL1が検出領域であって、接続領域から展開される被検出物質s1の第2結合部位r2に結合可能なテスト用結合部位r5を持つ検出物質s3を有している。
供給領域から選別領域を通過してサンプル液が流れる選別状態は、検出装置10の接続機構C1では開口部12aに磁石支持部材13を押し込む前の状態であり、検出装置10Aの接続機構C2では接続部材16を押し上げる前の状態であり、検出装置10Bの接続機構C3ではブレード31を押し込む前の状態である。また、選別領域と接続領域を接続した後に接続領域から磁性粒子s2に結合された被検出物質s1と磁性粒子s2とを展開する検出状態は、検出装置10の接続機構C1では開口部12aに磁石支持部材13を押し込んだ後の状態であり、検出装置10Aの接続機構C2では接続部材16を押し上げた後の状態であり、検出装置10Bの接続機構C3ではブレード31を押し込んだ後の状態である。
そして、磁界印加機構AP1,AP2,AP3は、検出状態における選別領域の磁界よりも、選別状態における選別領域の磁界を強めるように捕集パッドP2の選別領域に磁界を印加するように構成されている。
このように、検出状態の前に、磁界印加機構AP1,AP2,AP3により選別領域の磁界が強められるため、磁界によって捕捉される磁性粒子s2に結合された被検出物質s1と磁性粒子s2以外の夾雑物fsなどを洗い流すことが可能になる。そして、選別状態によって純度や濃度が高められた後に、接続機構C1,C2,C3により検出状態にされるので、接続機構C1,C2,C3の切り換えを行うという簡単な操作で、被検出物質s1が分散しているサンプル液を用いて感度を向上させて被検出物質s1の検出を行うことができる。
(9−2)
第1フローチャネルF1は、供給領域から毛細管現象によってサンプル液A1を展開するための捕集パッドP2(第1シート)を含み、捕集パッドP2に選別領域が配置されている。第2フローチャネルF2は、接続領域から検出領域に毛細管現象によって磁性粒子s2に結合された被検出物質s1と磁性粒子s2とを展開するための展開パッドP5(第2シートの例)を含み、展開パッドP5に接続領域が配置されている。接続機構C1,C2,C3は、選別状態には捕集パッドP2と展開パッドP5とが離隔している状態に保ち、検出状態には捕集パッドP2と展開パッドP5とが接触している状態に切り換える。このように接続機構C1,C2,C3が構成されているので、シート状の捕集パッドP2とシート状の展開パッドP5との接触と非接触を切り換えるだけであることから、接続機構C1,C2,C3が簡素化されかつ小型化される。
(9−3)
第1フローチャネルF1及び第2フローチャネルF2は、接続機構C2,C3によって選別領域と接続領域とが接触している状態で供給領域と選別領域とを繋げたままにして、被検出物質s1と磁性粒子s2が分散されていない展開液A2を供給領域に供給することにより、接続領域を経由して検出領域に向け選別領域に捕らえられた磁性粒子s2に結合された被検出物質s1と磁性粒子s2とを流せるように構成されている。それ故、サンプル液A1と展開液A2を受け入れるための構造を共通化でき、検出装置10,10A,10Bの構造を簡素化できる。
(9−4)
磁界印加機構AP1は磁石M1を取り外し可能に構成され、磁界印加機構AP2,AP3は磁石駆動用モータ21で磁石M2〜M9を移動させることにより、検出状態における選別領域の磁界を選別状態における選別領域の磁界よりも強く印加するので、構成が簡単になり検出装置10,10A,10Bを安価に適用できる。
(9−5)
特に磁界印加機構AP2,AP3は、磁石駆動用モータ21で磁石M2〜M9を移動させ第2フローチャネルF2に沿うように選別領域から検出領域に向けて磁界を移動させるので、テストラインL1に多くの磁性粒子s2に結合した被検出物質s1を到達させることができ、検出の感度を向上させることができる。
(9−6)
検出装置10A,10Bでは、検出領域に捕捉される磁性粒子を、磁束を用いて検出する磁性粒子検出用センサ22を備えているので、精度の高い検出が可能になる。また、被検出物質s1の定量的な測定ができるように構成することも可能になる。
(10)変形例
上記実施形態1から3では、毛細管現象によって液体を展開する場合について説明したが、検出装置の展開は毛細管現象以外の方法で行ってもよく、例えばシリンジポンプなどで液体を移動させるようにしてもよい。
10,10A,10B 検出装置
13 磁石支持部材
21 磁石駆動用モータ
31 ブレード
32 レール
33 感圧接着剤
F1 第1フローチャネル
F2 第2フローチャネル
C1,C2,C3 接続機構
AP1,AP2,AP3 磁界印加機構
P1 コンジュゲートパッド
P2 捕集パッド
P5 展開パッド
M1〜M3 磁石
M4 電磁石
M5〜M9 磁石

Claims (8)

  1. 第1結合部位と第2結合部位を持つ被検出物質と前記被検出物質の前記第1結合部位に特異的に結合可能な磁性粒子が分散されている第1液体を供給するための供給領域、及び前記供給領域から展開される前記第1液体が通過する選別領域が配置されている第1フローチャネルと、
    前記選別領域に捕らえられた前記磁性粒子に結合された前記被検出物質と前記磁性粒子とを展開するために前記選別領域に接続可能に構成されている接続領域、及び前記接続領域から展開される前記被検出物質の前記第2結合部位に結合可能な検出物質を有する検出領域が配置されている第2フローチャネルと、
    前記選別領域に前記接続領域を接続可能に構成され、前記供給領域から前記選別領域を通過して前記第1液体が流れる選別状態から、前記選別領域と前記接続領域を接続した後に前記接続領域から前記磁性粒子に結合された前記被検出物質と前記磁性粒子とを展開する検出状態に切り換えるための接続機構と、
    前記検出状態における前記選別領域の磁界よりも、前記選別状態における前記選別領域の磁界を強めるように前記選別領域に磁界を印加する磁界印加機構と
    を備える、検出装置。
  2. 前記第1フローチャネルは、前記供給領域から毛細管現象によって前記第1液体を展開するための第1シートを含み、前記第1シートに前記選別領域が配置され、
    前記第2フローチャネルは、前記接続領域から前記検出領域に毛細管現象によって前記磁性粒子に結合された前記被検出物質と前記磁性粒子とを展開するための第2シートを含み、前記第2シートに前記接続領域が配置され、
    前記接続機構は、前記選別状態には前記第1シートと前記第2シートとが離隔している状態に保ち、前記検出状態には前記第1シートと前記第2シートとが接触している状態に切り換える、
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記第1フローチャネル及び前記第2フローチャネルは、前記接続機構によって前記選別領域と前記接続領域とが接触している状態で前記供給領域と前記選別領域とを繋げたままにして、前記被検出物質と前記磁性粒子が分散されていない第2液体を前記供給領域に供給することにより、前記接続領域を経由して前記検出領域に向け前記選別領域に捕らえられた前記磁性粒子に結合された前記被検出物質と前記磁性粒子とを流せるように構成されている、
    請求項2に記載の検出装置。
  4. 前記磁界印加機構は、前記第1フローチャネルに対して移動脱可能に構成され、前記選別状態のときに在る場所から前記選別状態と前記検出状態の間に移動させることにより、前記選別状態における前記選別領域の磁界を前記検出状態における前記選別領域の磁界よりも強く印加する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の検出装置。
  5. 前記磁界印加機構は、前記第2フローチャネルに沿うように前記選別領域から前記検出領域に向けて磁界を移動させるモータをさらに備える、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の検出装置。
  6. 前記検出領域に捕捉される前記磁性粒子を、磁束を用いて検出するセンサをさらに備える、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の検出装置。
  7. 第1結合部位と第2結合部位を持つ被検出物質と前記被検出物質の前記第1結合部位に結合可能な磁性粒子が分散されている第1液体を第1フローチャネルの供給領域から前記第1フローチャネルの選別領域を経由して流し、前記選別領域に印加される磁界で前記磁性粒子と前記磁性粒子に結合されている前記被検出物質とを前記選別領域に捕捉する選別工程と、
    前記選別工程よりも前記選別領域に印加される磁界を弱め、前記選別領域を第2フローチャネルの接続領域に接続して前記被検出物質と前記磁性粒子が分散されていない第2液体を前記接続領域から前記第2フローチャネルの検出領域に向けて流し、磁束を用いて前記検出領域で前記磁性粒子に結合された前記被検出物質を検出する検出工程と
    を備える、検出方法。
  8. 第1結合部位と第2結合部位を持つ被検出物質と前記被検出物質の前記第1結合部位に結合可能な磁性粒子が分散されている第1液体を第1フローチャネルの供給領域から前記第1フローチャネルの選別領域を経由して流し、前記選別領域に印加される磁界で前記磁性粒子と前記磁性粒子に結合されている前記被検出物質とを前記選別領域に捕捉する選別工程と、
    前記選別領域を第2フローチャネルの接続領域に接続して前記被検出物質と前記磁性粒子が分散されていない第2液体を前記接続領域から前記第2フローチャネルの検出領域に向けて展開するとともに前記選別領域と前記接続領域から前記検出領域に向けて磁界を移動させ、前記検出領域で前記磁性粒子に結合された前記被検出物質を検出する検出工程と
    を備える、検出方法。
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