JP2016088362A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】パッドにシートカバーが被せられた状態で、シートカバーと接触するパッド周縁部の面でシートカバー内面を押圧することにより、製造ばらつきに係わらずシート個々にシートカバーの張り具合がばらつくことを抑制し、しかもパッド周縁部に対応する部分でシートカバーが部分的に変形して見栄えが悪くなることを抑制する乗物用シートを提供する。【解決手段】パッド14にクッションカバー15が被せられた状態で、裏面側カバー16と接触するパッド周縁部の平坦面14a上に弾性体により複数の帯状の突部14bを裏面側カバー16内面に向けて突出して形成し、各突部14bは、互いに並んで配置されることによって各突部14bの突出端上に被せられる裏面側カバー16が平坦面14aに沿った平面を成すようにされ、各突部14bは、裏面側カバー16内面の接触に伴う押圧力によって平坦面14aからの突出量を小さくするように弾性変形される。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車、飛行機、船、電車等の乗物に搭載されるシートに関する。
車両用シートでは、フレーム上に支持されたシートパッドをシートカバーで被って構成されている。シートカバーは、その端末がフレームに固定されることによってシートパッドを挟んでフレームと一体化されている(下記特許文献1参照)。
シートの品質感を高めるためには、シートカバーがシートパッド表面に弛み無く張られていることが望ましい。しかし、シートカバー等の製造ばらつきによりシート個々にシートカバーの張り具合がばらつくことがある。
そこで、シートカバーによってシートパッドが被われた状態で、シートパッドの一部がシートカバーの内側から外側に向けて押圧するようにシートパッドの形状を工夫したものが開発されている(未公知)。具体的には、図10のように、シートパッド102の周縁端部にシートカバー101と一体の裏面カバー104内面に向けて偏倚された押圧片103を所定幅に渡って設け、シートパッド102にシートカバー101及び裏面カバー104が被せられた状態では、押圧片103によって裏面カバー104内面が外側に向けて押圧されてシートカバー101及び裏面カバー104の弛みをなくすようにしている。
特開平6−217840号公報
しかし、裏面カバー104のシートパッド102の押圧片103によって押圧された部分は、外側に向かって山脈状に突出することになる。その結果、押圧片103の設けられたシートパッド102の周縁端部に沿ってシートカバー104が山脈状に突出して変形することになり、見栄えが悪くなる問題点がある。
このような問題に鑑み本発明の課題は、シートパッドにシートカバーが被せられた状態で、シートカバーと接触するシートパッド周縁部の面でシートカバー内面を押圧することにより、製造ばらつきに係わらずシート個々にシートカバーの張り具合がばらつくことを抑制し、しかもシートパッド周縁部に対応する部分でシートカバーが部分的に変形して見栄えが悪くなることを抑制することにある。
第1発明は、シートの骨格を成すフレーム上に支持された弾性体としてのパッドを表皮としてのシートカバーで被い、シートカバーの端末がフレームに固定されることによって、シートカバーとフレームとの間にパッドを挟んで一体化されて成る乗物用シートにおいて、パッドにシートカバーが被せられた状態で、シートカバーと接触するパッド周縁部の表面上に弾性体により複数の帯状の突部をシートカバー内面に向けて突出して形成し、各突部は、互いに並んで配置されることによって各突部の突出端上に被せられるシートカバーがパッド周縁部の表面に沿った平面を成すようにされ、各突部は、シートカバー内面の接触に伴う押圧力によってパッド周縁部の表面からの突出量を小さくするように弾性変形される。
第1発明において、帯状の突部は、その形状、大きさ、並びにパッド周縁部表面上の配置を、各種選択することができる。しかも、各突部毎にそれら形状等を互いに変えても良い。また、パッドと一体か否かも任意とすることできる。更に、第1発明は、乗物用シートのシートクッション又はシートバックのいずれに適用しても良い。
第1発明によれば、パッド上に被せられるシートカバーは、互いに並んで配置された帯状の突部の突出端上に接触して突部を弾性変形させる。そのため、各突部は、シートカバーに弾発力を付与し、シートカバー等に製造ばらつきがあってもシートカバーに弛みが生じないようにすることができる。即ち、製造ばらつきによりシートカバーの張り具合にばらつきが生じる状況があっても、シートカバーには突部の弾性変形による弾発力が付与されて適度な張り具合が確保される。しかも、シートカバーは、突部から弾発力を受ける状態でも、パッドの周縁部の表面に沿った平面を成すように配置され、シートカバーが部分的に変形して見栄えが悪くなることを抑制することができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記突部は、シートカバーにおける着座面となる部分からフレームへの固定端となる部分に向かう方向が長手方向となるように配置され、しかも、前記突部は、前記固定端から離れた側におけるパッド表面からの高さが固定端側に比べて低くなるように傾斜して形成されている。
第2発明によれば、シートカバーにおける着座面となる部分からフレームへの固定端となる部分に向けて突部の高さが徐々に高くなるように傾斜されているため、シートカバーに付与される弾発力が突部に接触し始める部位で急に付与されることなく暫増される。そのため、突部によるシートカバーの部分的な変形を更に抑制することができる。
第3発明は、上記第1又は第2発明において、前記突部は、前記固定端から離れた側における幅が固定端側に比べて狭くなるように傾斜して形成されている。
第3発明によれば、シートカバーにおける着座面となる部分からフレームへの固定端となる部分に向けて突部の幅が徐々に広くなるように傾斜されているため、シートカバーに付与される弾発力が突部に接触し始める部位で急に付与されることなく暫増される。なぜなら、シートカバーにおける着座面となる部分からフレームへの固定端となる部分に向けて突部の容積が徐々に大きくなり、突部によってシートカバーに付与される弾発力も徐々に大きくなるためである。そのため、突部によるシートカバーの部分的な変形を更に抑制することができる。
第4発明は、上記第3発明において、前記フレームは、クッションフレームであり、前記パッドは、前記クッションフレーム上に支持されるクッションパッドであり、その前端縁部の下面に平坦な面の平坦部を備え、前記シートカバーは、前記クッションパッド上に被せられ、前記平坦部の前端に対応する位置で、着座面を構成する着座面側カバーとクッションパッドの裏面側を構成する裏面側カバーとが縫合されて成り、前記裏面側カバーの反縫合端は前記クッションフレームに固定され、前記突部は、前記クッションパッドの平坦部に下方に突出して設けられている。
第4発明によれば、裏面側カバーがクッションフレームに固定されると、クッションパッドの平坦部の突部が押圧されて弾性変形される。そのため、突部の弾性変形に伴う弾発力が縫合部を介して着座面側カバー全体に与えられ、その弾発力により着座面側カバー、即ちシートカバーの張り具合が適度に調整される。このとき、縫合部はクッションパッドの平坦部の前端に位置し、その位置の突部は突出量か幅の少なくとも一方が小さくされているため、突部から縫合部に与えられる弾発力は小さく、縫合部が平坦部から突出される量が抑制される。そのため、元々突出量が多くなる縫合部が更に突出されることにより、その部分の見栄えが悪くなるのを抑制することができる。
第5発明は、上記第4発明において、前記裏面側カバーは前記着座面側カバーよりも曲げ剛性の高い素材で構成されている。
第5発明によれば、クッションパッドの突部に接触して突部を弾性変形させるシートカバーは、裏面側カバーであり、その裏面側カバーは曲げ剛性を高くされているため、突部に接触した際に曲げ変形し難く、見栄えの悪化を抑制する効果が更に高められる。また、そのように裏面側カバーは曲げ剛性を高くされているため、突部に接触した際に曲げ変形が抑制され、そのため突部の弾発力が着座面側カバーに伝わり易く、着座面側カバーの弛みを抑制する効果を高めることができる。
第6発明は、上記第4又は第5発明において、前記各突部は、各長手方向の中心線が、前記クッションパッドの平坦部と前端縁部との境界線に対して交差する方向に配置され、前記各中心線が互いに非平行とされている。
第6発明によれば、クッションパッドの前端縁部が湾曲されている場合、各突部が、その中心線がクッションパッドの平坦部と前端縁部との境界線に対して交差する方向に配置されているため、各突部の弾性変形に伴う弾発力がシートカバー全体にバランスよく付与され、シートカバーの張り具合も全体にバランスよく調整される。
本発明の一実施形態である車両用シートの部分断面側面図である。 上記実施形態におけるシートクッション先端部の前後方向垂直断面拡大図である。 上記実施形態におけるシートクッションの裏面側斜視図である。 上記実施形態における裏面側カバーの折返部の裏面図である。 上記実施形態におけるクッションパッドの先端部の裏面側拡大斜視図である。 図5のVI−VI線断面図である。 上記実施形態におけるクッションパッドの突部の拡大平面図である。 上記実施形態におけるクッションパッドの突部の拡大正面図である。 図2のIX−IX線拡大断面図である。 従来例におけるシートクッション先端部の前後方向垂直断面拡大図である。
図1〜9は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、車両用シート(以下、単にシートという)に本発明を適用した例を示す。各図中、矢印によりシートを自動車内に設置した際の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1のように、シートは、座部を成すシートクッション10と背凭れを成すシートバック20とから主に成る。シートクッション10の構成について詳述すれば、図2のように、シートクッション10は、クッションフレーム11の上に支持されたクッションパッド14がその表面をクッションカバー(本発明における着座面側カバー又はシートカバーに相当)15によって被われ、クッションカバー15の各方向の端末がクッションフレーム11の各部に係止(固定)されて一体化されている。シートクッション10の前部のクッションカバー15は、その端末の縫合部18によって裏面側カバー16(本発明におけるシートカバーに相当)に縫合され、この裏面側カバー16を介してクッションフレーム11の一部を成すフロントパネル12に係止(固定)されている。クッションカバー15は天然繊維又は合成繊維或いはそれら両方を合わせた繊維の織物であり、裏面側カバー16は、クッションカバー15よりも曲げ剛性の高い、例えばカーペット材のような不織布で構成されている。以下、裏面側カバー16のクッションフレーム11に対する係止構造について説明する。
図2〜4のように、フロントパネル12の左右方向の両端部には、下向きに切り起されて係止片12aが略対称位置に形成され、この係止片12aに裏面側カバー16の先端が係止するように構成されている。裏面側カバー16は、係止片12aに対応する位置で後方から前方に向けて下側から折り返されて折返部16aが形成されている。折返部16aの内側には、左右両側がリング状に曲げられたワイヤ17を挟んで、且つワイヤ17を折返部16a内に包み込んで裏面側カバー16は縫合されている。この縫合による縫合部16cは、ワイヤ17が折返部16a内で自由に動くことができないように、ワイヤ17を折返部16aの内面に当接させた状態で、ワイヤ17に接近した位置に構成されている。ワイヤ17は、その左右を折り曲げてリング部17aが形成され、その内側に対応する裏面側カバー16には、貫通孔である係止孔16bが係止片12aと対向する位置にそれぞれ形成されている。係止孔16bは、係止片12aの先端部12bが挿入可能な大きさとされ、係止孔16bに係止片12aの先端部12bを挿入して係止させている。従って、係止片12aを係止孔16bに係止させることによって裏面側カバー16の折返部16aをクッションフレーム11に係止させることができる。なお、図3ではクッションフレーム11の図示を省略している。
図2〜4のように、裏面側カバー16は、折返部16aで折り返され、縫合部16cで縫合されて、なお端部側に残った後端部16fがクッションフレーム11のフロントパイプ13側に引っ張られ、そこでフロントパイプ13に係止されたばね11aに係止される。そのため、裏面側カバー16の端部には、折返部16aの係止孔16bと類似の係止孔16eが開けられており、この係止孔16eにばね11aの先端が挿入されている。なお、ばね11aはクッションパッド14の下面を支持するようにフロントパイプ13とフロントパイプ13より後方に配置されたリヤパイプ(不図示)との間に張設されたもので、ばね11aの先端がフロントパイプ13下部に突出している。
図2、5のように、クッションパッド14の前端縁部の下面には、クッションパッド14の前端縁部に沿って後側に略一定幅で水平方向に平坦な面を備える平坦部14aが形成されている。平坦部14aの表面上には左右方向に並べて複数の帯状の突部14bが互いに並んで配置して形成されている。突部14bはクッションパッド14と一体に発泡ウレタン成形にて、クッションパッド14と同様の弾性を有するように形成されている。また、突部14bは、クッションカバー15における着座面となる部分からクッションフレーム11への固定端となる部分に向かう方向、概ね前後方向が長手方向となるように配置されている。詳細には、各突部14bは、クッションパッド14の前端縁部14gと平坦部14aとの境界線14fに対して直交するように配置されている。図5のように、クッションパッド14の前端縁部14gは直線で形成されず、湾曲して形成されているため、各突部14bは、その中心線14e(図7参照)が互いに非平行とされている。しかも、突部14bは、図6のようにクッションフレーム11への上記固定端から離れた側となる前端部14cにおける平坦部14aからの高さが後端部14dに比べて低くなるように傾斜して形成されている。更に、突部14bは、図7のように前端部14cにおける幅が後端部14dに比べて狭くなるように傾斜して形成されている。
突部14bは、その拡大図を図6〜8に示すように、円錐形状をその中心線に沿って割った形状とされており、その平坦部14aからの最大高さL1が4mm、中心線14e方向の長さL2が30mm、最大幅L3が13mmとされている。勿論、これらの寸法は適宜変更可能であり、各突部14b間で変えられてもよい。また、突部14bは、その前端部14cがクッションパッド14の前端縁部と平坦部14aとの境界線に接する位置に配置され、その後端部14dが平坦部14aの後端縁に位置するように配置されている。上述のクッションカバー15と裏面側カバー16との間の縫合部18は、平坦部14aの前端部に対応するように配置され、突部14bには縫合部18のクッションパッド14側に設けられた裏面側カバー16が接触するようにされている。なお、突部14bの高さL1は、クッションカバー15等の製造ばらつきが最大の場合でも、クッションパッド14上にクッションカバー15が被せられて、裏面側カバー16の端部がクッションフレーム11に係止され固定されたとき、突部14bが圧縮変形されるように設定されている。また、クッションパッド14の平坦部14aの反対側は図2に示されるようにフロントパネル12の前下端部によって支持されている。この構成により、突部14bが裏面側カバー16により圧縮変形力を受けるとき、その力が平坦部14aに伝達されて平坦部14aが上方に変形してしまうことを防止している。
以上のようにクッションパッド14の平坦部14aに突部14bが形成されているため、次の作用効果を奏する。
まず、裏面側カバー16が折返部16aによって係止片12aに係止され、その先端がばね11aに係止されると、図9のように、クッションパッド14の突部14bは裏面側カバー16に接触して押圧されて弾性変形される。図2には、突部14bが仮想線の位置から実線の位置へ変形した様子が示されている。その結果、各突部14bは、裏面側カバー16から縫合部18を介してクッションカバー15に弾発力を付与し、クッションカバー15等に製造ばらつきがあってもクッションカバー15に弛みが生じないようにすることができる。即ち、製造ばらつきによりクッションカバー15の張り具合にばらつきが生じる状況があっても、クッションカバー15には突部14bの弾性変形による弾発力が付与されて適度な張り具合が確保される。しかも、裏面側カバー16は、突部14bから弾発力を受ける状態でも、互いに並んで配置された複数の突部14bからそれぞれ弾発力を受けるため、裏面側カバー16は、平坦部14aに沿って配置され、裏面側カバー16が部分的に変形して見栄えが悪くなることを抑制することができる。
また、クッションパッド14の前端縁部から後方に向けて各突部14bの高さが徐々に高くなるように傾斜して形成されているため、裏面側カバー16に付与される各突部14bの弾発力がクッションパッド14の前端縁部で急に付与されることなく暫増される。そのため、各突部14bによる裏面側カバー16の部分的な変形を更に抑制することができる。しかも、クッションパッド14の前端縁部から後方に向けて各突部14bの幅が徐々に広くなるように傾斜されているため、裏面側カバー16に付与される弾発力がクッションパッド14の前端縁部で急に付与されることなく暫増される。なぜなら、クッションパッド14の前端縁部から後方に向けて各突部14bの容積が徐々に大きくなり、裏面側カバー16に付与される弾発力も徐々に大きくなるためである。そのため、各突部14bによる裏面側カバー16の部分的な変形を更に抑制することができる。
図2のように、裏面側カバー16とクッションカバー15との縫合部18は、突部14bの前端部14cに対応する位置に配置される。突部14bの前端部14cは突出量も幅も小さくされているため、突部14bから縫合部18に与えられる弾発力は小さく、縫合部18が平坦部14aから突出される量が抑制される。そのため、元々突出量が多くなる縫合部18が更に突出されることにより、その部分の見栄えが悪くなるのを抑制することができる。製造ばらつきによりクッションパッド14に被せられるクッションカバー15の弛みが少ないときには、縫合部18に対応する裏面側カバー16が突部14bの前端部14cを押し潰して平坦部14aの面より内部に食い込むこともある。その場合には、縫合部18の突出量が更に抑制されて見栄えも良くなる。
クッションパッド14の突部14bに接触して突部14bを弾性変形させるクッションカバー15は、裏面側カバー16とされている。裏面側カバー16は着座面側カバーを成すクッションカバー15に比べて曲げ剛性を高くされているため、裏面側カバー16は突部14bに接触した際に曲げ変形し難く、見栄えの悪化を抑制する効果が更に高められる。また、そのように裏面側カバー16は曲げ剛性を高くされているため、突部14bに接触した際に曲げ変形が抑制され、そのため突部14bの弾発力がクッションカバー15に伝わり易く、クッションカバー15の弛みを抑制する効果を高めることができる。
各突部14bは、その中心線14eがクッションパッド14の平坦部14aと前端縁部との境界線に対して直交して配置されているため、各突部14bの弾性変形に伴う弾発力がシートカバー15全体にバランスよく付与され、シートカバー15の張り具合も全体にバランスよく調整される。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態では、突部14bの形状を円錐の一部としたが、円錐に代えて三角錘、四角錘、円柱、三角柱、四角柱等としてもよい。また、上記実施形態では、突部14bの配置をクッションカバー15における着座面となる部分から裏面側カバー16のクッションフレーム11への固定端となる部分に向かう方向が長手方向となるように配置したが、同方向に直行する方向が長手方向となるように配置してもよい。そのような配置とした場合、各突部は上記方向に並ぶように配置される。更に、上記実施形態では、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用してもよい。
10 シートクッション
11 クッションフレーム
11a ばね
12 フロントパネル
12a 係止片
12b 先端部
12c 屈曲部
13 フロントパイプ
14 クッションパッド(パッド)
14a 平坦部(パッド周縁部の表面)
14b 突部
14c 前端部
14d 後端部
14e 中心線
14f 境界線
14g 前端縁部
15 クッションカバー(着座面側カバー、シートカバー)
16 裏面側カバー(シートカバー)
16a 折返部
16b 係止孔
16c 縫合部
16d 折曲部
16e 係止孔
16f 後端部
17 ワイヤ
17a リング部
17b 前部
17c 後部
18 縫合部
20 シートバック

Claims (6)

  1. シートの骨格を成すフレーム上に支持された弾性体としてのパッドを表皮としてのシートカバーで被い、シートカバーの端末がフレームに固定されることによって、シートカバーとフレームとの間にパッドを挟んで一体化されて成る乗物用シートにおいて、
    パッドにシートカバーが被せられた状態で、シートカバーと接触するパッド周縁部の表面上に弾性体により複数の帯状の突部をシートカバー内面に向けて突出して形成し、
    各突部は、互いに並んで配置されることによって各突部の突出端上に被せられるシートカバーがパッド周縁部の表面に沿った平面を成すようにされ、
    各突部は、シートカバー内面の接触に伴う押圧力によってパッド周縁部の表面からの突出量を小さくするように弾性変形される乗物用シート。
  2. 請求項1において、
    前記突部は、シートカバーにおける着座面となる部分からフレームへの固定端となる部分に向かう方向が長手方向となるように配置され、
    しかも、前記突部は、前記固定端から離れた側におけるパッド表面からの高さが固定端側に比べて低くなるように傾斜して形成されている乗物用シート。
  3. 請求項1又は2において、
    前記突部は、前記固定端から離れた側における幅が固定端側に比べて狭くなるように傾斜して形成されている乗物用シート。
  4. 請求項3において、
    前記フレームは、クッションフレームであり、
    前記パッドは、前記クッションフレーム上に支持されるクッションパッドであり、その前端縁部の下面に平坦な面の平坦部を備え、
    前記シートカバーは、前記クッションパッド上に被せられ、前記平坦部の前端に対応する位置で、着座面を構成する着座面側カバーとクッションパッドの裏面側を構成する裏面側カバーとが縫合されて成り、前記裏面側カバーの反縫合端は前記クッションフレームに固定され、
    前記突部は、前記クッションパッドの平坦部に下方に突出して設けられている乗物用シート。
  5. 請求項4において、
    前記裏面側カバーは前記着座面側カバーよりも曲げ剛性の高い素材で構成されている乗物用シート。
  6. 請求項4又は5において、
    前記各突部は、各長手方向の中心線が、前記クッションパッドの平坦部と前端縁部との境界線に対して交差する方向に配置され、前記各中心線が互いに非平行とされている乗物用シート。
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