JP6135472B2 - 乗物用シートカバー - Google Patents

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本発明は、乗物用シートカバーに関する。詳しくは、互いに縫合された2枚のカバーピースを備える乗物用シートカバーに関する。
従来、乗物用シートカバーの構成として、カバーピース同士の縫合部に剛性の高い玉縁芯材が縫合されることにより、縫合部近辺の形状出しが行われている技術が知られている(特許文献1)。上記玉縁芯材は、詳しくは、カバーピース同士が縫合された縫合部の縫い代の部分に縫合されており、その剛性により、一方のカバーピースを他方のカバーピースよりも膨らませた形に仕上げた状態とされている。
特許第4432383号公報
しかし、上記従来技術では、カバーピース同士の縫合部に剛性の高い玉縁芯材が縫合されているものの、玉縁芯材が縫合部から離れた縫い代の部分に縫合されているため、カバーピース同士の縫合部に生じる縫合わせ線の蛇行を適切に抑えることができない。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、カバーピース同士の縫合部に生じる縫合わせ線の蛇行を適切に抑えられるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートカバーは次の手段をとる。
第1の発明は、互いに縫合された2枚のカバーピースを備える乗物用シートカバーであって、2枚のカバーピース同士を縫合し、外部に縫合わせ線となって露出する縫合部と、縫合部に2枚のカバーピースと共に縫合されて設けられ、その剛性により縫合わせ線の蛇行を抑える芯部材と、を有する。
この第1の発明によれば、2枚のカバーピースと共に縫合される芯部材の剛性により、2枚のカバーピース同士の縫合部に生じる縫合わせ線の蛇行を適切に抑えることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。芯部材は、その2枚のカバーピースのうちのどちらかに裏側から当たる端面が2枚のカバーピースの合わせ方向に湾曲した丸みを帯びた断面形状に仕上げられている。
この第2の発明によれば、芯部材の端面が2枚のカバーピースの表面にハイライトとして出にくくなるため、見栄えを損なうことなく縫合わせ線の蛇行を抑えることができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。芯部材は、玉縁芯と、玉縁芯を内部に包む袋材と、から構成され、袋材が縫合部に2枚のカバーピースと共に縫合されることにより、玉縁芯の剛性によって縫合わせ線の蛇行を抑える構成となっている。
この第3の発明によれば、芯部材を、玉縁芯を袋材に包んで2枚のカバーピースに縫合する構成とすることにより、剛性を備えつつ2枚のカバーピースに適切に縫合することのできる構成とすることができる。
第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。2枚のカバーピースのうちの一方が周縁の湾曲した形に形成され、この一方の周縁と他方の周縁とが重ね合わされて縫合される湾曲した縫合部の外周側に芯部材が位置する配置とされている。
この第4の発明によれば、芯部材が縫合部の湾曲の外周側に位置することで、縫合部が2枚のカバーピース間にかけられるテンションによって縫合部よりも周長の長い湾曲形状をもつ芯部材に押し当てられるようになるため、縫合部が周長を狭めて皺を寄らせるのではなく皺を広げるように張られた状態となる。したがって、芯部材の配設によって縫合わせ線の蛇行と縫合部の皺の発生の両方を適切に抑えることができる。
実施例1のシートカバーの概略構成を表した斜視図である。 シートカバー単体の斜視図である。 シートカバーの裏側構造を可視化した斜視図である。 実施例2のシートカバーの概略構成を表した斜視図である。 シートカバー単体の斜視図である。 シートカバーの裏側構造を可視化した斜視図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシートカバーの構成について、図1〜図3を用いて説明する。本実施例のシートカバーは、図1に示すように、自動車のシート1のシートバック2の表面に被せ付けられた布製のバックカバー10として構成されている。上記バックカバー10は、シートバック2内に設けられた発泡ウレタン製のバックパッド20(クッション材)に前方側から被せ付けられて設けられている。
具体的には、上記バックカバー10は、バックパッド20に前方側から被せ付けられた後、その上下左右の各周縁部がバックパッド20の各周縁部を外周側から取り巻くように後方側に引張り込まれて図示しないフレームに止着されて固定された状態として設けられている。このように設けられていることにより、バックカバー10は、バックパッド20の表面に広く密着した状態に被せ付けられた状態として、バックパッド20に対して浮きや皺のない見栄えの良い状態に張設された状態とされている。
上述したバックカバー10は、バックパッド20の各面の形に合わせて裁断された複数枚のカバーピース10Aが1枚の袋状の形に縫い合わされて構成されている。そして、上記バックカバー10は、上述した各カバーピース10A同士の縫合わせ線10Bが、バックパッド20の各面間の境界の角部に沿って形成された筋状の各凹条21上にくるように位置合わせされて張設された状態とされている。このように張設されていることにより、バックカバー10は、上述した各カバーピース10A同士の縫合された縫合わせ線10Bの裏側に張り出す各縫い代11A,12Aが、バックパッド20の各凹条21内に受け入れられた状態として、各カバーピース10Aの張設された面の途中箇所にハイライトを生じさせることのない見栄えの良い状態に張設された状態とされている。
ここで、上述したバックカバー10は、そのシートバック2の横側面の上部領域を覆うカバーピース11と、シートバック2の上面の周縁部領域を覆うカバーピース12と、の縫合された縫合わせ線14Aが、シートバック2の横側面と上面との境界の角部の形に沿った逆U字状の形に湾曲した形状となっている。このようなカバーピース11,12同士の縫合わせ線14Aは、通常、上記のように湾曲した形となっていなくても、バックカバー10の張設に伴うテンションのバラツキにより、カバーピース11,12間の境界線に沿って真っ直ぐに延びずに波打ち状に蛇行した形に配設されてしまうことがある。特に、上述したように縫合わせ線14Aが湾曲したものにおいては、張設に伴うテンションにバラツキが生じやすく、蛇行が顕著となりやすい。
そこで、本実施例では、上述したカバーピース11,12同士を縫合する、外部に縫合わせ線14Aとなって露呈する縫合部14に、縫合わせ線14Aの蛇行を抑えることのできる剛性を備えた筋状の芯部材15が共縫いされて設けられている。上記芯部材15は、図2〜図3に示すように、丸棒状の長尺な樹脂部材から成る玉縁芯15Aと、玉縁芯15Aを内部に包むように袋状に折り込まれた布製帯状の袋材15Bと、から構成されている。上記芯部材15は、上述した2枚のカバーピース11,12のうち、シートバック2の上面に覆われるカバーピース12の縫い代12Aに袋材15Bがあてがわれて、袋材15Bが2枚のカバーピース11,12の各縫い代11A,12Aと共に縫合されることにより、その内部の玉縁芯15Aが縫合部14に近接した状態に設けられて、玉縁芯15Aの剛性により縫合わせ線14Aの蛇行を抑える構成となっている。
詳しくは、上記芯部材15は、シートバック2の上面に覆われるカバーピース12の縫い代12Aの折返し部分に玉縁芯15Aが密着するように、袋材15Bが2枚のカバーピース11,12の縫い代11A,12Aに共縫いされて玉縁芯15Aをきつく拘束した状態となっている。上記芯部材15は、上記のように縫合部14に密着した状態に設けられることにより、玉縁芯15Aが縫合わせ線14Aの形状に沿って縫合わせ線14Aを外周側から取り囲んだ状態となるように押し曲げられて設けられた状態とされている。このような形で芯部材15が設けられていることにより、芯部材15(玉縁芯15A)の弾性復元力が、縫合わせ線14Aを外周側から湾曲の広げる方向に引張るように作用するようになる。また、縫合部14が2枚のカバーピース11,12間にかけられる湾曲の内外方向のテンションによって、縫合部14よりも周長の長い湾曲形状をもつ芯部材15(玉縁芯15A)に押し付けられるようになる。これらの作用により、縫合部14が周長を狭めて皺を寄らせるのではなく、芯部材15(玉縁芯15A)に向かって皺を広げるように張られた状態となる。したがって、芯部材15の配設によって縫合わせ線14Aの蛇行と縫合部14の皺の発生の両方を適切に抑えることができる。
また、上述した芯部材15は、玉縁芯15Aが丸棒状の部材によって構成されていることから、カバーピース12に裏側から当たる玉縁芯15Aの端面がカバーピース12の表面にハイライトとして出にくくなっている。また、芯部材15は、縫合部14に密着して設けられていることから、2枚のカバーピース11,12の各縫い代11A,12Aが位置付けられるバックパッド20の凹条21内或いはその近傍箇所に位置付けられて、カバーピース11,12の表面にハイライトとして出にくくなっている。
このように、本実施例のバックカバー10(シートカバー)は、2枚のカバーピース11,12同士を縫合し外部に縫合わせ線14Aとなって露出する縫合部14と、縫合部14に2枚のカバーピース11,12と共に縫合されて設けられ、その剛性により縫合わせ線14Aの蛇行を抑える芯部材15と、を有する構成となっている。このような構成となっていることにより、2枚のカバーピース11,12と共に縫合される芯部材15の剛性により、2枚のカバーピース11,12同士の縫合部14に生じる縫合わせ線14Aの蛇行を適切に抑えることができる。
詳しくは、上記芯部材15は、その一方のカバーピース12に裏側から当たる端面(玉縁芯15Aの端面)が2枚のカバーピース11,12の合わせ方向に湾曲した丸みを帯びた断面形状(丸棒形状)に仕上げられている。このような構成となっていることにより、芯部材15(玉縁芯15A)の端面が2枚のカバーピース11,12の表面にハイライトとして出にくくなるため、見栄えを損なうことなく縫合わせ線14Aの蛇行を抑えることができる。
上記芯部材15は、玉縁芯15Aと、玉縁芯15Aを内部に包む袋材15Bと、から構成され、袋材15Bが縫合部14に2枚のカバーピース11,12と共に縫合されることにより、玉縁芯15Aの剛性によって縫合わせ線14Aの蛇行を抑える構成となっている。このように、芯部材15を、玉縁芯15Aを袋材15Bに包んで2枚のカバーピース11,12に縫合する構成とすることにより、芯部材15を、縫合わせ線14Aの蛇行を抑えられる剛性を備えつつ2枚のカバーピース11,12に適切に縫合することのできる構成とすることができる。
続いて、実施例2のシートカバーの構成について、図4〜図6を用いて説明する。本実施例のシートカバーも、自動車のシート1のシートバック2の表面に被せ付けられた布製のバックカバー10として構成されている。そして、本実施例においても、バックカバー10のシートバック2の横側面の上部領域を覆うカバーピース11と、シートバック2の上面の周縁部領域を覆うカバーピース12と、の逆U字状に湾曲した縫合わせ線14A(境界線)の蛇行を抑えるために、これらカバーピース11,12同士を縫合する、外部に縫合わせ線14Aとなって露呈する縫合部14に、縫合わせ線14Aの蛇行を抑えることのできる剛性を備えた筋状の芯部材16が共縫いされている。
上記芯部材16は、図5〜図6に示すように、樹脂成形された一枚の長尺状の部材によって構成されており、長尺な薄板形状の本体片16Aと、本体片16Aの短手方向の端部に沿って形成された丸棒状の玉縁芯16Bと、を有する形に形成されている。上記芯部材16は、本体片16Aの長手方向の所々の箇所に、玉縁芯16Bの形成箇所とは反対側の端部から形状が刳り貫かれた空所16Cが形成されており、上記空所16Cにより、全体を短手方向に大きく湾曲させるような横曲げをさせやすい構成となっている。上記芯部材16は、上述した2枚のカバーピース11,12のうち、シートバック2の上面に覆われるカバーピース12の縫い代12Aに本体片16Aがあてがわれて、本体片16Aが2枚のカバーピース11,12の各縫い代11A,12Aと共に縫合されることにより、玉縁芯16Bが縫合部14に近接した状態に設けられて、玉縁芯16Bの剛性により縫合わせ線14Aの蛇行を抑える構成となっている。
詳しくは、上記芯部材16は、シートバック2の上面に覆われるカバーピース12の縫い代12Aの折返し部分に玉縁芯16Bが密着するように、本体片16Aが2枚のカバーピース11,12の各縫い代11A,12Aと共縫いされている。上記芯部材16は、上記のように縫合部14に密着した状態に設けられることにより、玉縁芯16Bが縫合わせ線14Aの形状に沿って縫合わせ線14Aを外周側から取り囲んだ状態となるように押し曲げられて設けられた状態とされている。このような形で芯部材16が設けられていることにより、芯部材16(玉縁芯16B)の弾性復元力が、縫合わせ線14Aを外周側から湾曲の広げる方向に引張るように作用するようになる。また、縫合部14が2枚のカバーピース11,12間にかけられる湾曲の内外方向のテンションによって、縫合部14よりも周長の長い湾曲形状をもつ芯部材16(玉縁芯16B)に押し付けられるようになる。これらの作用により、縫合部14が周長を狭めて皺を寄らせるのではなく、芯部材16(玉縁芯16B)に向かって皺を広げるように張られた状態となる。したがって、芯部材16の配設によって縫合わせ線14Aの蛇行と縫合部14の皺の発生の両方を適切に抑えることができる。
また、上述した芯部材16は、玉縁芯16Bが丸棒状の形状となっていることから、カバーピース12に裏側から当たる玉縁芯16Bの端面がカバーピース12の表面にハイライトとして出にくくなっている。また、芯部材16は、縫合部14に密着して設けられていることから、2枚のカバーピース11,12の各縫い代11A,12Aが位置付けられるバックパッド20の凹条21内或いはその近傍箇所に位置付けられて、カバーピース11,12の表面にハイライトとして出にくくなっている。
また、本実施例の芯部材16は、本体片16Aと玉縁芯16Bとが樹脂の一体成形された構成となっていることにより、本体片16Aが2枚のカバーピース11,12の各縫い代11A,12Aに共縫いされることで、その縫い合わせに伴う結束力が、芯部材16の玉縁芯16Bを基点に、芯部材16とこれに共縫いされた各縫い代11A,12Aとを一斉に縫合わせ線14Aの湾曲の内周側に向けて倒し込む付勢力として作用するようになっている。これにより、芯部材16と各縫い代11A,12Aとが縫合わせ線14Aの長手方向の全域に亘って一様に同じ方向に倒れ込んだ状態としてバックパッド20の表面に押し付けられるようになっており、これらの倒れ込み方向が蛇行しないことで、バックカバー10がより見栄え良く張設された状態とされている。その他の構成については、実施例1で示した構成を同じとなっている。
このように、本実施例のバックカバー10(シートカバー)は、2枚のカバーピース11,12同士を縫合し外部に縫合わせ線14Aとなって露出する縫合部14と、縫合部14に2枚のカバーピース11,12と共に縫合されて設けられ、その剛性により縫合わせ線14Aの蛇行を抑える芯部材16と、を有する構成となっている。このような構成となっていることにより、2枚のカバーピース11,12と共に縫合される芯部材16の剛性により、2枚のカバーピース11,12同士の縫合部14に生じる縫合わせ線14Aの蛇行を適切に抑えることができる。
詳しくは、上記芯部材16は、その一方のカバーピース12に裏側から当たる端面(玉縁芯16Bの端面)が2枚のカバーピース11,12の合わせ方向に湾曲した丸みを帯びた断面形状(丸棒形状)に仕上げられている。このような構成となっていることにより、芯部材16(玉縁芯16B)の端面が2枚のカバーピース11,12の表面にハイライトとして出にくくなるため、見栄えを損なうことなく縫合わせ線14Aの蛇行を抑えることができる。
以上、本発明の実施形態を2つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「乗物用シートカバー」は、自動車のシートのほか、鉄道等の自動車以外の車両に適用されるシートに適用されるものであってもよく、また、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートに適用されるものであってもよい。また、本発明の「乗物用シートカバー」は、シートバックのカバー(バックカバー)の他、シートクッションやヘッドレストのカバーとして適用されるものであってもよい。また、本発明の「乗物用シートカバー」は、シートバックの上部領域にヘッドレストとして機能する領域部が一体的に形成された、いわゆるハイバックタイプのシートバックに被せられるカバーとして適用されるものであってもよい。
また、シートカバーの材質は、織物や編物や不織布等の布帛や、天然皮革や合成皮革等の皮革から成るものであってもよい。また、芯部材の袋材も同様である。また、芯部材の玉縁芯も、縫合わせ線の蛇行を抑えられる剛性を備えたものであれば樹脂以外から成るものであってもよく、例えば厚手のカーペット材やゴム材などであってもよい。なお、芯部材は、縫合わせ線の形状に沿って設けられるものであればよく、例えば縫合わせ線が上記実施例で示したように湾曲して形成されるものにおいては、縫合わせ線の形に沿って曲げられて設けられるものの他、予め縫合わせ線の形に沿って形成されたものを撓ませることなく設けるようにするものであってもよい。また、玉縁芯の断面は、正円に限らず、楕円や半円等のカバーピースの裏側に当てられる端面がハイライトのでないように湾曲した丸みを帯びた断面形状に仕上げられたものであればよい。
また、本発明の芯部材は、その剛性により2枚のカバーピース同士の縫合わせ線の蛇行を抑えるものとして設けられるものであればよく、上記各実施例で示したような縫合わせ線が湾曲する箇所の他、縫合わせ線が真っ直ぐとなる箇所や折れ曲がって延びる箇所に設けてもよい。また、縫合わせ線が湾曲する箇所として、図1及び図4に示されるように、シートバック2の上面に湾曲した形に窪んで形成される中央領域を覆うカバーピース13(図1及び図4参照)と、同上面の周縁部領域を覆うカバーピース12(同図参照)と、の縫合部17に、本発明の芯部材(図示省略)を適用して、これらの縫合わせ線17Aの蛇行を抑えるようにしてもよい。上記シートバック2の上面に湾曲した形に窪んで形成される凹みは、シートバック2の上部に装着される図示しないヘッドレストを受け入れるための形状となっており、同凹み部分に覆われるカバーピース13は、その左右の縁が先細り状に立ち上がるように湾曲して延びて、隣り合うカバーピース12に縫合された状態とされている。したがって、このような縫合わせ線17Aが湾曲する箇所に対して、芯部材(図示省略)を縫合部17(縫合わせ線17A)の外周側に位置させるように設けることにより、縫合部17を芯部材に向かって皺を広げるように張った状態にすることができ、縫合わせ線17Aの蛇行と縫合部17の皺の発生の両方を適切に抑えることができる。
1 シート
2 シートバック
10 バックカバー(シートカバー)
10A カバーピース
10B 縫合わせ線
11 カバーピース
11A 縫い代
12 カバーピース
12A 縫い代
13 カバーピース
14 縫合部
14A 縫合わせ線
15 芯部材
15A 玉縁芯
15B 袋材
16 芯部材
16A 本体片
16B 玉縁芯
16C 空所
17 縫合部
17A 縫合わせ線
20 バックパッド
21 凹条

Claims (3)

  1. 互いに縫合された2枚のカバーピースを備える乗物用シートカバーであって、
    前記2枚のカバーピース同士を縫合し、外部に縫合わせ線となって露出する縫合部と、
    該縫合部に前記2枚のカバーピースと共に縫合されて設けられ、その剛性により前記縫合わせ線の蛇行を抑える芯部材と、を有し、
    前記芯部材は、玉縁芯と、該玉縁芯を内部に包む袋材と、から構成され、該袋材が前記縫合部との共縫いにより前記玉縁芯を内部に密着させた状態に拘束した状態として袋状に閉じられて前記玉縁芯の剛性により前記縫合わせ線の蛇行を抑える構成とされていることを特徴とする乗物用シートカバー。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートカバーであって、
    前記芯部材は、その前記2枚のカバーピースのうちのどちらかに裏側から当たる端面が前記2枚のカバーピースの合わせ方向に湾曲した丸みを帯びた断面形状に仕上げられていることを特徴とする乗物用シートカバー。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートカバーであって、
    前記2枚のカバーピースのうちの一方が周縁の湾曲した形に形成され、該一方の周縁と他方の周縁とが重ね合わされて縫合される湾曲した前記縫合部の外周側に前記芯部材が位置する配置とされていることを特徴とする乗物用シートカバー。
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