JP2019092832A - 乗物用シートクッション - Google Patents

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Abstract

【課題】着座者の荷重を可撓性の弾性面材により適切に支持できるようにすること。【解決手段】着座者の荷重を下側から面状に支持する支持体20は、その周縁に沿った外周枠部21Aと外周枠部21Aの前部領域の枠内を覆って着座者の荷重を下側から面状に受け止めるパネル部21Bとを備えたパネルフレーム21と、パネル部21Bの後縁と外周枠部21Aの後枠21Aaの前縁との間に架橋されて着座者の荷重を下側から面状に弾性支持するネット材22と、を有する。ネット材22の後枠21Aaとの接続位置Prが、着座者の坐骨結節点HPaの当てられる基準位置Phより後側に所定間隔Lrあけた位置に設定され、ネット材22のパネル部21Bの後縁に対する接続位置Pfが、上記基準位置Phから前側に上記所定間隔Lrあけた位置より後側の位置に設定されている。【選択図】図3

Description

本発明は、乗物用シートクッションに関する。詳しくは、着座者の荷重を下側から面状に支持する支持体を有する乗物用シートクッションに関する。
従来、乗物用シートにおいて、着座者の身体を支える支持体が、樹脂製の外周枠部にネット材が張られて構成されたものが知られている(特許文献1)。
特開2000−116469号公報
上記従来技術では、ネット材が支持体の略全域に亘って張設されていることから、ネット材に着座者の荷重が掛けられた際に、着座者の荷重の大部分を支える坐骨結節点がネット材の最も撓みやすい中央点に向かって前滑りしやすく、適切な支持を行いにくい。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、着座者の荷重を可撓性の弾性面材により適切に支持できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートクッションは次の手段をとる。
第1の発明は、着座者の荷重を下側から面状に支持する支持体を有する乗物用シートクッションである。支持体が、支持体の周縁に沿った外周枠部と外周枠部の前部領域の枠内を覆う面形状を成して着座者の荷重を下側から面状に受け止めるパネル部とを備えたパネルフレームと、パネル部の後縁と外周枠部の後枠の前縁との間に架橋されて着座者の荷重を下側から面状に弾性支持する弾性面材と、を有する。弾性面材の後枠の前縁に対する接続位置が、着座者の坐骨結節点の当てられる基準位置より後側に所定間隔あけた位置に設定されている。そして、弾性面材のパネル部の後縁に対する接続位置が、上記基準位置から前側に上記所定間隔あけた位置より後側の位置に設定されている。
この第1の発明によれば、弾性面材が上記のように基準位置に対して前側よりも後側に長く延び出すようにパネルフレームに架橋されていることにより、弾性面材に着座者の荷重が掛けられた際には、弾性面材の最も撓みやすくなる前後方向の中央点が上記基準位置よりも後側の領域に設定されることとなる。それにより、着座者の荷重の大部分を支える坐骨結節点が弾性面材の撓み形状に沿って前滑りすることを適切に抑制することができ、上記弾性面材によって着座者の荷重を適切に支持することができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。パネル部の両サイドにパネル部の後縁まで延びる形に貫通してパネル部を片持ち状に撓ませやすくするスリットが形成されている。
この第2の発明によれば、パネル部と弾性面材との境界部分で生じる支持剛性の段差を緩和することができ、着座者の荷重をより適切に支持することができる。
第3の発明は、上述した第2の発明において、次の構成とされているものである。各スリットが、着座者の坐骨結節点間の領域からシート幅方向の外側に外れた位置に形成されている。
この第3の発明によれば、パネル部の各スリットを挟むシート幅方向の内外で生じる支持剛性の段差による違和感を着座者に感じさせにくくすることができると共に、両サイドのスリットを介してパネル部が沈み込む構造により着座者の体格が大柄である場合のシート幅方向の両外側への張り出し量を各スリットのスリット幅によって適切に吸収することができる。
第4の発明は、上述した第2又は第3の発明において、次の構成とされているものである。パネル部の各スリットの形成領域にも弾性面材が架橋されている。
この第4の発明によれば、パネル部が着座者の荷重によって沈み込んだ際に、各スリットの形成領域に架橋された弾性面材が、沈み込んだパネル部とその周囲部との間で着座者の体格に合わせた形に適切に弾性変形して、着座者の身体を両外側から支持した形態をとることができる。
第5の発明は、上述した第1から第4のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。乗物用シートクッションが、更に、外周枠部を支える強度部材としてのシートフレームを有する。弾性面材が、外周枠部のシートフレームにより支えられる支持位置まで延びる延長面部を有する。
この第5の発明によれば、パネルフレームが樹脂製の場合など、大荷重作用時に単体では荷重を受け切れない構成となっていても、弾性面材のテンションにより荷重を適切に受け止められるようにすることができる。
実施例1の乗物用シートクッションの概略構成を表した斜視図である。 乗物用シートクッションの平面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図3から乗物用シートクッションに着座者の荷重が掛けられた状態を表した断面図である。 図2のV−V線断面図である。 図5から乗物用シートクッションに着座者の荷重が掛けられた状態を表した断面図である。 実施例2の乗物用シートクッションの要部構造を表した図3に対応する断面図である。 図7から乗物用シートクッションに着座者の荷重が掛けられた状態を表した断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《乗物用シートクッションの概略構成について》
始めに、実施例1のシートクッション3(乗物用シートクッション)が適用されたシート1の構成について、図1〜図6を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。また、「シート幅方向」と示す場合には、シート1の左右方向を指すものとする。
本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の座席として構成されており、着座者の背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えた構成とされている。上述したシートバック2は、その左右両サイドの下端部がシートクッション3の左右両サイドの後端部にそれぞれ連結されて支持された状態として設けられている。シートクッション3は、車両のフロア上に連結されて支持された状態として設けられている。
《シートクッション3の構成について》
上述したシートクッション3は、図1〜図2に示すように、その骨格を成す平面視略四角枠形状に組まれた金属製のクッションフレーム10と、クッションフレーム10の四角枠間に上側から一体的に跨る形に組み付けられて着座者の荷重を下側から面状に支持する支持体20と、支持体20の上部にセットされて着座者の荷重を弾性的に支持する図示しない発泡ウレタン製のクッションパッドと、クッションパッドの表面全体に被せ付けられてシートクッション3の意匠面を構成する図示しないファブリック製のクッションカバーと、によって概略構成されている。ここで、上述したクッションフレーム10が本発明の「シートフレーム」に相当する。
《クッションフレーム10の構成について》
上述したクッションフレーム10は、左右一対の前後方向に長尺状に延びる立板形状のサイドフレーム11と、各サイドフレーム11の前部間に一体的に架橋されたシート幅方向に長尺状に延びる丸パイプ形状のフロントパイプ12と、各サイドフレーム11の後部間に一体的に架橋されたシート幅方向に長尺状に延びる丸パイプ形状のリヤパイプ13と、によって平面視略四角枠形状に組まれた構成とされている。上述したクッションフレーム10は、上記四角枠形状に組まれた構成により、その上部にセットされる不図示のクッションパッドの外周部を下側から強く支持することのできる高い構造強度を備えた構成されている。
《支持体20の構成について》
支持体20は、上述したクッションフレーム10の四角枠間に跨る形に一体的に組み付けられた樹脂パネル21と、樹脂パネル21に張設されたネット材22と、によって構成されている。樹脂パネル21は、インジェクション成形された一枚の樹脂製のパネル材によって構成されており、上述したクッションフレーム10の四角枠に沿った周縁形状を持つ外周枠部21Aと、外周枠部21Aの前部領域の枠内を覆う面形状を成すパネル部21Bと、パネル部21Bの両サイドと後縁とを平面視略U字状の形に切り込むスリット21Cと、を有する形に形成されている。ここで、樹脂パネル21が本発明の「パネルフレーム」に相当し、ネット材22が本発明の「弾性面材」に相当する。
上述したネット材22は、面状に編み込まれた伸縮性に富む一枚の繊維構造体によって構成されており、上述した樹脂パネル21との一体的なインサート成形により樹脂パネル21の略全域に亘って内部に積層状に一体的に埋め込まれた状態となって設けられている。上記構成により、ネット材22は、上述した樹脂パネル21に形成されたスリット21Cから外部に露出した状態として、そのスリット21Cから露出する部分の全周囲がスリット21Cの内周縁に一体的に結合されて外周側から支持された状態として設けられている。
上述した樹脂パネル21は、その外周枠部21Aが上述したクッションフレーム10の四角枠上にセットされて所々でボルト締結されることにより、クッションフレーム10の四角枠上に強固に一体的に結合された状態とされている。そして、上述した樹脂パネル21は、上述したパネル部21Bの両サイドと後縁とに跨って切り込まれた略U字状のスリット21Cにより、パネル部21Bがスリット21CのU字の両端間を結ぶ前縁部位を支点に後側部分を片持ち状に撓ませることができる形に柔軟化された構成とされている。
上記構成により、樹脂パネル21は、パネル部21Bによって着座者の荷重を下側から面状に弾性支持することができる構成とされている。詳しくは、上記樹脂パネル21は、着座者の荷重をその直下領域で受けるパネル部21Bによって弾性的に支持することができると共に、着座者の荷重を外周側に外れた領域で受ける外周枠部21Aによって強固に支持することができる構成とされている。
ネット材22は、上述したように樹脂パネル21のスリット21Cから外部に露出して、同スリット21Cにより囲まれたパネル部21Bの片持ち状とされた部分とその周囲部との間に架橋された状態に張設されている。上記構成により、ネット材22は、パネル部21Bの片持ち状とされた部分をその周囲部に対して弾性支持すると共に、それ自体によって着座者の荷重を下側から面状に弾性支持することができる構成とされている。上述したネット材22は、その伸縮性に富む繊維構造体から成る構成により、上述した樹脂パネル21のパネル部21Bよりも撓みやすく、かつ、伸びやすい態様で着座者の荷重を弾性的に受け止めるようになっている。
上述したネット材22は、上述したように樹脂パネル21の略全域、詳しくは樹脂パネル21のクッションフレーム10に締結される外周枠部21Aの外周縁に至る周縁位置まで樹脂パネル21に一体的に積層状に張られた状態となって設けられている(延長面部22A:図3及び図5参照)。上記構成により、ネット材22は、車両の前部衝突の発生時等、着座者から支持体20に重力方向の過大な荷重が入力されることがあった場合に、その荷重が樹脂パネル21単体では受け切れないような過大なものであったとしても、そのテンションにより入力荷重を強く受け止めることができるようになっている。
ところで、上述した樹脂パネル21に形成されたスリット21Cは、図2に示すように、パネル部21Bの左右両サイドを前後方向に切り込むサイドスリット21Caと、これらサイドスリット21Caと繋がってパネル部21Bの後縁をシート幅方向に切り込むリヤスリット21Cbと、によって構成されている。上述したリヤスリット21Cbは、着座者の着座位置の基準となるポイントを示すヒップポイントHPを前後方向に跨る領域をシート幅方向に延びる形となって形成されている。
詳しくは、上述したリヤスリット21Cbは、上述した着座者のヒップポイントHPの直下位置として規定される左右の坐骨結節点HPa間の領域Aをシート幅方向の両外側に越えて延びる形となって形成されている。また、各サイドスリット21Caは、それぞれ、上述した着座者の左右の坐骨結節点HPa間の領域Aからシート幅方向の外側に外れた位置に前後方向に延びる形となって形成されている。
上記構成により、上述したリヤスリット21Cbに張られたネット材22は、図3に示すように、そのパネル部21Bの後縁に対する前縁側の接続位置Pfが、上述した着座者の坐骨結節点HPaの当てられる基準位置Phよりも前側に距離Lfだけあけた位置に設定されている。また、上記ネット材22の外周枠部21Aの後枠21Aaの前縁に対する後縁側の接続位置Prは、上述した基準位置Phよりも後側に距離Lrだけあけた位置に設定されている。上述したネット材22の前側の接続位置Pfと後側の接続位置Prとの基準位置Phに対する前後方向の距離関係は、基準位置Phから後側の接続位置Prまでの距離Lrよりも前側の接続位置Pfまでの距離Lfの方が短く設定された関係となっている。ここで、上述した後側の距離Lrが本発明の「所定間隔」に相当する。
上記構成により、図4に示すように、支持体20上に着座者の荷重が掛けられて、リヤスリット21Cbに張られたネット材22上に着座者の坐骨結節点HPaから荷重が掛けられた際には、ネット材22の最も撓みやすい領域となる接続位置Pf,Pr間の中央点Pcが上述した基準位置Phよりも後側の領域に設定される構成となる。それにより、着座者の荷重の大部分を支える坐骨結節点HPaがネット材22の撓み形状に沿って前滑りすることを適切に抑制することができ、ネット材22によって着座者の荷重を安定して支持することができる。
また、図5に示すように、上述したパネル部21Bの各サイドスリット21Caが、着座者の左右の坐骨結節点HPa間の領域Aからシート幅方向の外側に外れた位置に形成されていることにより、図6に示すように、支持体20上に着座者の荷重が掛けられた際に、パネル部21Bの各サイドスリット21Caを挟むシート幅方向の内外で生じる支持剛性の段差による違和感を着座者に感じさせにくくすることができると共に、各側のサイドスリット21Caを介してパネル部21Bが沈み込む構造により着座者の体格が大柄である場合のシート幅方向の両外側への張り出し量を各サイドスリット21Caのスリット幅によって適切に吸収することができる。
詳しくは、各サイドスリット21Caにもネット材22が張られていることにより、パネル部21Bが着座者の荷重によって沈み込んだ際に、各サイドスリット21Caに張られたネット材22が、沈み込んだパネル部21Bとその周囲部との間で着座者の体格に合わせた形に適切に弾性変形して、着座者の身体を両外側から支持した形態をとることができるようになっている。
《まとめ》
以上をまとめると、本実施例のシートクッション3は、次のような構成となっている。すなわち、着座者の荷重を下側から面状に支持する支持体(20)を有する乗物用シートクッション(3)である。支持体(20)が、支持体(20)の周縁に沿った外周枠部(21A)と外周枠部(21A)の前部領域の枠内を覆う面形状を成して着座者の荷重を下側から面状に受け止めるパネル部(21B)とを備えたパネルフレーム(21)と、パネル部(21B)の後縁と外周枠部(21A)の後枠(21Aa)の前縁との間に架橋されて着座者の荷重を下側から面状に弾性支持する弾性面材(22)と、を有する。
弾性面材(22)の後枠(21Aa)の前縁に対する接続位置(Pr)が、着座者の坐骨結節点(HPa)の当てられる基準位置(Ph)より後側に所定間隔(Lr)あけた位置に設定されている。そして、弾性面材(22)のパネル部(21B)の後縁に対する接続位置(Pf)が、上記基準位置(Ph)から前側に上記所定間隔(Lr)あけた位置より後側の位置に設定されている。
このように、弾性面材(22)が上記のように基準位置(Ph)に対して前側よりも後側に長く延び出すようにパネルフレーム(21)に架橋されていることにより、弾性面材(22)に着座者の荷重が掛けられた際には、弾性面材(22)の最も撓みやすくなる前後方向の中央点(Pc)が上記基準位置(Ph)よりも後側の領域に設定されることとなる。それにより、着座者の荷重の大部分を支える坐骨結節点(HPa)が弾性面材(22)の撓み形状に沿って前滑りすることを適切に抑制することができ、上記弾性面材(22)によって着座者の荷重を適切に支持することができる。
また、パネル部(21B)の両サイドにパネル部(21B)の後縁まで延びる形に貫通してパネル部(21B)を片持ち状に撓ませやすくするスリット(21C)が形成されている。このような構成とされていることにより、パネル部(21B)と弾性面材(22)との境界部分で生じる支持剛性の段差を緩和することができ、着座者の荷重をより適切に支持することができる。
また、各スリット(21Ca)が、着座者の坐骨結節点(HPa)間の領域(A)からシート幅方向の外側に外れた位置に形成されている。このような構成とされていることにより、パネル部(21B)の各スリット(21Ca)を挟むシート幅方向の内外で生じる支持剛性の段差による違和感を着座者に感じさせにくくすることができると共に、両サイドのスリット(21Ca)を介してパネル部(21B)が沈み込む構造により着座者の体格が大柄である場合のシート幅方向の両外側への張り出し量を各スリット(21Ca)のスリット幅によって適切に吸収することができる。
また、パネル部(21B)の各スリット(21Ca)の形成領域にも弾性面材(22)が架橋されている。このような構成とされていることにより、パネル部(21B)が着座者の荷重によって沈み込んだ際に、各スリット(21Ca)の形成領域に架橋された弾性面材(22)が、沈み込んだパネル部(21B)とその周囲部との間で着座者の体格に合わせた形に適切に弾性変形して、着座者の身体を両外側から支持した形態をとることができる。
また、乗物用シートクッション(3)が、更に、外周枠部(21A)を支える強度部材としてのシートフレーム(10)を有する。弾性面材(22)が、外周枠部(21A)のシートフレーム(10)により支えられる支持位置まで延びる延長面部(22A)を有する。このような構成とされていることにより、パネルフレーム(21)が樹脂製の場合など、大荷重作用時に単体では荷重を受け切れない構成となっていても、弾性面材(22)のテンションにより荷重を適切に受け止められるようにすることができる。
《乗物用シートクッションの概略構成について》
続いて、実施例2のシートクッション3(乗物用シートクッション)が適用されたシートの構成について、図7〜図8を用いて説明する。本実施例では、図7に示すように、リヤスリット21Cbが、着座者のヒップポイントHPより後側の領域をシート幅方向に延びる形に形成された構成とされている。上記構成により、リヤスリット21Cbに張られたネット材22は、そのパネル部21Bの後縁に対する前縁側の接続位置Pmと外周枠部21Aの後枠21Aaの前縁に対する後縁側の接続位置Pnとが共に、着座者の坐骨結節点HPaの当てられる基準位置Phよりも後側の位置に設定された構成とされている。
したがって、支持体20上に着座者の荷重が掛けられた際には、パネル部21B上に着座者の坐骨結節点HPaから荷重が掛けられる構成となって、ネット材22の最も撓みやすい領域となる接続位置Pm,Pn間の中央点Pdが上述した基準位置Phよりも後側の領域に設定されることとなる。それにより、着座者の荷重の大部分を支える坐骨結節点HPaがネット材22の撓み形状に沿って前滑りすることを適切に抑制することができ、ネット材22によって着座者の荷重を安定して支持することができる。
また、スリット21Cの形成により片持ち状とされたパネル部21Bの後部領域上に着座者の坐骨結節点HPaから荷重が掛けられる構成となることで、着座者の荷重の大部分を支える坐骨結節点HPaをパネル部21Bの片持ち状の撓みによって適切に弾性支持することができ、支持体20によって坐骨結節点HPaを底付きさせない形で適切に支持することができる。なお、上記以外の構成については、実施例1で示した構成と同じとなっているため、同一の符号を付して説明を省略することとする。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を2つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の乗物用シートクッションに係る構成は、鉄道等の自動車以外の車両の他、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートクッションにも広く適用することができるものである。
また、外周枠部とパネル部とを備えるパネルフレームは、樹脂製のパネル材の他、金属製のパネル材から成るものであってもよい。また、弾性面材は、網目状に編み込まれたネット材の他、各種の編物や織物から成るファブリック材や不織布等の伸縮性を有する各種の面材からなるものであってもよい。
また、弾性面材は、パネル部の後縁と外周枠部の後枠の前縁との間に架橋されていればよく、必ずしもパネル部の両サイドに切り込まれるスリット(サイドスリット)や外周枠部のシートフレームにより支えられる支持位置まで延びる延長面部を有した形には張られていなくてもよい。
1 シート
2 シートバック
3 シートクッション(乗物用シートクッション)
10 クッションフレーム(シートフレーム)
11 サイドフレーム
12 フロントパイプ
13 リヤパイプ
20 支持体
21 樹脂パネル(パネルフレーム)
21A 外周枠部
21Aa 後枠
21B パネル部
21C スリット
21Ca サイドスリット
21Cb リヤスリット
22 ネット材(弾性面材)
22A 延長面部
HP ヒップポイント
HPa 坐骨結節点
Ph 基準位置
Pf 接続位置
Pr 接続位置
Pc 中央点
Pm 接続位置
Pn 接続位置
Pd 中央点
Lf 距離
Lr 距離(所定間隔)
A 領域

Claims (5)

  1. 着座者の荷重を下側から面状に支持する支持体を有する乗物用シートクッションであって、
    前記支持体が、
    該支持体の周縁に沿った外周枠部と該外周枠部の前部領域の枠内を覆う面形状を成して着座者の荷重を下側から面状に受け止めるパネル部とを備えたパネルフレームと、
    前記パネル部の後縁と前記外周枠部の後枠の前縁との間に架橋されて着座者の荷重を下側から面状に弾性支持する弾性面材と、を有し、
    前記弾性面材の前記後枠の前縁に対する接続位置が着座者の坐骨結節点の当てられる基準位置より後側に所定間隔あけた位置に設定され、前記弾性面材の前記パネル部の後縁に対する接続位置が前記基準位置から前側に前記所定間隔あけた位置より後側の位置に設定されている乗物用シートクッション。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートクッションであって、
    前記パネル部の両サイドに前記パネル部の後縁まで延びる形に貫通して前記パネル部を片持ち状に撓ませやすくするスリットが形成されている乗物用シートクッション。
  3. 請求項2に記載の乗物用シートクッションであって、
    前記各スリットが、着座者の坐骨結節点間の領域からシート幅方向の外側に外れた位置に形成されている乗物用シートクッション。
  4. 請求項2又は請求項3のいずれかに記載の乗物用シートクッションであって、
    前記パネル部の前記各スリットの形成領域にも前記弾性面材が架橋されている乗物用シートクッション。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の乗物用シートクッションであって、
    更に、前記外周枠部を支える強度部材としてのシートフレームを有し、
    前記弾性面材が、前記外周枠部の前記シートフレームにより支えられる支持位置まで延びる延長面部を有する乗物用シートクッション。
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