JP2016087019A - 椅子用荷重支持部材、及び、椅子 - Google Patents
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Abstract
Description
また、荷重受け板は、全域が複数の帯に分離されるのではなく、枠部に臨む端縁にのみ第1のスリットが形成されているため、着座者の着座時に荷重受け板の中央領域に段差が発生したり、中央領域で物が挟み込まれたりする心配もない。
この場合、各可変帯部が対応する連結片とともに独立して変形することができるため、着座者の体が一部の第1の稜線部に押し付けられたときにも、その第1の稜線部に連接する可変帯部を柔軟に変形させることができる。したがって、このとき第1の稜線部から受ける圧接力を低減することができる。
この場合、着座者の腰部よりも上方の背中のやや下方位置が荷重受け板の上辺位置に押し当てられると、その部位の可変帯部と連結片とが後方側に柔軟に沈み込む。これにより、着座者の背中の上方位置が枠部の上辺部分で押さえられた状態で背中のやや下方位置が後方に沈み込むことになるため、着座者は頭部を前方にやや倒した執務姿勢をとり易くなる。また、傾動機構によって背凭れを後方に倒すことができる場合には、背凭れを後方に倒したときに、着座者の背中の上方位置が枠部の上辺部分で押さえられた状態で背中のやや下方位置が沈み込むことにより、着座者の頭部が上方を向き過ぎるのを抑制することができる。
この場合、背凭れの前方膨出部に着座者の腰部から大きな荷重が入力されると、前方膨出部に位置される可変帯部と連結片とが後方側に柔軟に沈み込む。これにより、前方膨出部の幅方向の中央領域は膨出高さを低くし、直線に近づくように変形するようになる。このため、傾動機構によって背凭れを後方に倒すことができる場合には、背凭れを後方に倒したときに、着座者の背骨の変形に沿った形状に荷重受け板と連結片を変形させることができる。即ち、着座者の背骨は、着座者が正規姿勢で着座しているときには、腰部が前方に反ったS字形状に変形し、その状態から背中が後方に倒されるとS字形状が伸ばされるように変形するが、この背凭れにおいては、着座者の背骨の上記の変形に合致するように荷重受け板と連結片を変形させることができる。
この場合、背凭れの前方膨出部に着座者の腰部から大きな荷重を入力されると、前方膨出部に位置される可変帯部と連結片とともに、変形促進部が後方側に柔軟に変形する。このため、前方膨出部の幅方向の中央領域を、着座者の腰部からの入力荷重に応じて膨出高さをより低くするように柔軟に変形させることができる。
この場合、背凭れの前方膨出部に着座者の腰部から大きな荷重を入力されると、前方膨出部に位置される可変帯部と連結片が前方膨出部を低くするように変形する結果、荷重受け板の上辺側を後部上方側に押し上げる力が作用する。このため、荷重受け板の上辺側は枠部に対する変位が大きくなり易いうえ、荷重も集中し易くなる。この構造の場合、荷重受け板の左右の側辺と枠部の間が、下辺位置に配置される可変帯部よりも上方側位置で補助連結片によって連結されているため、荷重受け板の上辺側の過大な変位や応力の集中が抑制されている。
なお、以下の説明においては、椅子1に正規姿勢で着座した人の前方を「前」、それと逆側を「後」と呼ぶものとする。また、「上」,「下」と「左」,「右」については、椅子1に正規姿勢で着座した人の上方を「上」、それと逆側を「下」と呼び、椅子に正規姿勢で着座した人の左側方を「左」、それと逆側を「右」と呼ぶものとする。また、図中矢印FRは前方を指し、矢印UPは上方を、矢印LHは左側方をそれぞれ指すものとする。
図1に示すように、この実施形態に係る椅子1は、床面上に載置される脚部10と、脚部10の上端に設置されるボックス状の支基11と、支基11の上面側に取り付けられて着座者の臀部を支持する座12と、支基11の後部に取り付けられて着座者の背部を支持する背凭れ13と、を備えている。
支基11は、上方側に開口する半割ボックス状のケーシング24が脚柱19の上端部に取り付けられている。ケーシング24には、4節リンク機構を成す第1リンクブロック25と第2リンクブロック26を介して座支持部材12Bが支持されている。
なお、第1リンクブロック25は、上端側の枢支軸25aが常時下端側の枢支軸25bよりも前方側に位置されるように設定されている。
この実施形態においては、連動傾動機構14は、第1リンクブロック25及び第2リンクブロック26、ケーシング24、座支持部材12B、背凭れ連結フレーム22、付勢スプリング27等を主要素として構成されている。また、連動傾動機構14は、図示しないロック操作部の操作によって適宜作動をロックできるようになっている。
図3に示すように、着座者mの上半身が後下方に後傾すると、着座者mの腰部及び背部の荷重が背凭れ13を後下方に押し下げるように作用するとともに、着座者mの体重が座12の後部に作用する。これにより、第1リンクブロック25が第2リンクブロック26とともに、付勢スプリング27の力に抗して下端の枢支軸25b,26bを中心として後上方側に回動する。このとき、第1リンクブロック25と第2リンクブロック26のリンク長さが異なることから、座12の後部側は座12の前部側に対して相対的に下方に傾斜する。この結果、座12は、背凭れ13の後傾に伴って後上方側に変位しつつ後下方に傾斜する。即ち、座12は、後下方に傾斜しつつ、着座者の体重に抗して全体が上方に変位することになる。
背凭れ本体ブロック20は、正面視が縦長の略矩形状に形成され、上下方向の中央位置よりも下方領域(下から三分の一程度の高さ位置)が前方に最大に膨出する前方膨出部30が設けられている。背凭れ本体ブロック20は、側面視では、前方膨出部30を頂部として上部後方側と下部後方側に傾斜する略くの状の湾曲形状に形成されている。
さらに、この実施形態に係る椅子1は、着座者が受ける圧接荷重を低減するために、荷重受け板32の全域を複数の帯状部材で構成するのではなく、荷重受け板32の枠部31に臨む端縁にのみ第1のスリット39が形成されているため、着座者の着座時に荷重受け板32の中央領域に段差が発生したり、中央領域で物が挟み込まれたりすることがない、という利点がある。
また、上記の実施形態においては、荷重受け板32の剛性が枠部31より低く設定されているが、荷重受け板32の剛性は、枠部31と同様であっても、さらに枠部31よりも高くても良い。
また、上記の実施形態は、椅子用荷重支持部材を背凭れに適用したものであるが、椅子用荷重支持部材は背凭れに限らず座に適用することも可能である。
13 背凭れ
20 背凭れ本体ブロック(椅子用荷重支持部材)
30 前方膨出部
31 枠部
32 荷重受け板
33 上部連結片(連結片)
34 下部連結片(連結片)
34A 曲げ形状部
34B 直線形状部
35A,35B 補助連結片
38 第1の稜線部
39 第1のスリット
40 可変帯部
Claims (7)
- 椅子本体に支持される枠部と、
該枠部の内側に配置される荷重受け板と、
該荷重受け板と前記枠部とを、互いの直線距離よりも長い距離で連結することにより、前記荷重受け板の撓み変形を助長する連結片と、を備え、
前記荷重受け板の前記連結片との連接部に、前記荷重受け板の端部の辺に沿う第1の稜線部が設けられている椅子用荷重支持部材において、
前記荷重受け板の前記枠部に臨む端縁には、前記第1の稜線部を分離し、前記枠部と離間する方向に延出する第1のスリットが形成されるとともに、当該第1のスリットによって前記枠部と離間する方向に延出する複数の可変帯部が形成され、
前記連結片が前記枠部と前記可変帯部を連結していることを特徴とする椅子用荷重支持部材。 - 前記連結片は、複数の前記可変帯部の各々に対応するように、前記可変帯部と同数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の椅子荷重支持部材。
- 着座者の腰部に後方側から当接する前方膨出部を有する背凭れに用いられ、
前記可変帯部と前記連結片とは、前記荷重受け板の前記前方膨出部よりも上方側の上辺位置に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の椅子荷重支持部材。 - 着座者の腰部に後方側から当接する前方膨出部を有する背凭れに用いられ、
前記前方膨出部は、前記荷重受け板の下辺位置と前記枠部の下辺部とに跨って設けられ、
前記可変帯部と前記連結片とは、前記荷重受け板の下辺位置の近傍に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の椅子荷重支持部材。 - 前記荷重受け板の下辺位置の近傍に配置される前記連結片は、板厚方向に屈曲、若しくは、湾曲した曲げ形状部と、当該曲げ形状部と前記枠部の下辺を接続する直線形状部と、を有するとともに、前記直線形状部の前記曲げ形状部との連接部に、前記荷重受け板の下辺に沿う第2の稜線部が設けられ、
前記直線形状部には、前記第2の稜線部を分離し、前記曲げ形状部から離間する方向に延出する第2のスリットが形成されるとともに、前記第2のスリットによって前記曲げ形状部と離間する方向に延出する複数の変形促進部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の椅子荷重支持部材。 - 前記可変帯部と前記連結片とは、前記荷重受け板の前記前方膨出部よりも上方側の上辺位置と、前記荷重受け板の下辺位置の近傍とに配置され、
前記枠部は、前記荷重受け板の四方を囲む形状であり、
前記荷重受け板の左右の側辺と前記枠部とは、前記下辺位置に配置される可変帯部よりも上方側位置において、前記荷重受け板と前記枠部とを、互いの直線距離よりも長い距離で連結する補助連結片によって連結されていることを特徴とする請求項4または5に記載の椅子荷重支持部材。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の椅子用荷重支持部材を備えることを特徴とする請求項に記載の椅子。
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2014
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