JP2016086471A - インダクタ型モータ - Google Patents

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尾崎 重仁
Shigehito Ozaki
重仁 尾崎
幸児 白井
Koji Shirai
幸児 白井
市村 明
Akira Ichimura
明 市村
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Abstract

【課題】軸方向の寸法に依らず所望の出力特性を実現するための設計が可能なインダクタ型モータを提供すること。【解決手段】電線が巻回されたコイル25によって励磁されるステータ歯211、222を含むステータブロック2と、N極及びS極が設けられた回転子4と、を備えるインダクタ型モータ1であって、ステータブロック2では、コイル25によって異なる磁極に励磁されるステータ歯211、222が面一をなして周方向に交互に配置された配置面200が形成され、回転子4では、異なる磁極を呈する領域が周方向に交互に形成された着磁面400が軸方向の端面に設けられており、配置面200に対して着磁面400が対面する状態で、回転子4とステータブロック2とが組み合わされている。【選択図】図3

Description

本発明は、回転子に永久磁石を採用したインダクタ型モータに関する。
従来、回転子に永久磁石を採用したインダクタ型モータが知られている。インダクタ型モータとしては、例えば、図8に示すごとく、外周面において周方向に交互にN極及びS極が現れる略円柱状のロータ(回転子)83に対してステータブロック81・82を外挿配置したインダクタ型モータが知られている(例えば特許文献1参照。)。このインダクタ型モータ8では、ステータ811・812により励磁コイル810を挟持したステータブロック81と、ステータ821・822により励磁コイル820を挟持したステータブロック82と、が2段にスタックされている。
各ステータ811、812、821、822は、ロータ83の軸方向に沿って突出するステータ歯を略同一円周上に複数有している。ステータブロック81(82)では、互いに向けて突出するステータ歯同士が噛み合うように、ステータ811(821)とステータ812(822)とが対向配置されている。このインダクタ型モータ8では、ステータ歯の並びを平面上に展開した図9のごとく、ステータブロック81に対してステータブロック82の位相、すなわち回転方向(周方向)の位置がずれている。ステータブロック81とステータブロック82との位相差Gは、例えば、ステータ歯の形成ピッチPの4分の1に当たる回転角に設定される。
このインダクタ型モータ8が備える励磁コイル810(820)に通電すると、対向するステータ811(821)及びステータ812(822)が異なる極性に磁化される。通電中のステータブロック81(82)では、同一円周上に配列されたステータ歯が周方向に交互にN極あるいはS極を呈することになる。
所定シーケンスに沿って正負が入れ替わる駆動電流を励磁コイル810、820に通電すると、各ステータ歯の極性が時間的に交互に切り替わる。このように各ステータ歯の極性が交互に切り替わると、ロータ83のN極あるいはS極と各ステータ歯との間で吸引力あるいは反発力が交互に発生する。インダクタ型モータ8では、上記のごとくステータブロック81、82の位相が回転方向にずれているため、各ステータ歯から作用する吸引力及び反発力によってロータ83に所定方向の回転トルクが生じ、ロータ83が回転する。
特開平10−84663号公報
しかしながら、上記従来のインダクタ型モータでは、ロータ83の外周面にステータ歯が対面する箇所の面積を確保することが所望の出力特性を実現するために重要である一方、ロータ83の軸方向の寸法を小さくすると、ロータ83の外周面にステータ歯が対面する箇所の面積を十分に確保できず、所望の出力特性の実現が困難になるという問題がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、軸方向の寸法に依らず所望の出力特性を実現するための設計が可能なインダクタ型モータを提供しようとするものである。
本発明は、電線が巻回されたコイルによって励磁されるステータ歯を含むステータブロックと、N極及びS極が設けられた回転子と、を備えるインダクタ型モータであって、
前記ステータブロックでは、前記コイルによって異なる磁極に励磁されるステータ歯が面一をなすように周方向に交互に配置された配置面が形成され、
前記回転子では、N極及びS極が周方向に交互に形成された磁極面が軸方向の端面に設けられており、
前記回転子の磁極面に対して前記ステータブロックの配置面が対面しているインダクタ型モータにある(請求項1)。
本発明のインダクタ型モータでは、前記ステータ歯が周方向に交互に配置された前記配置面と、前記回転子の軸方向の端部に設けられた前記磁極面と、が対面している。そして、該磁極面と前記配置面との間に生じる磁気的な力によって、前記回転子が回転する。
このインダクタ型モータでは、前記磁極面と前記配置面との対面箇所の面積の大小が、実現される出力特性と密接な関係を呈する傾向にある。この対面箇所は、前記回転子の軸方向の端面に位置しているので、前記回転子の軸方向の寸法に依存することなくその面積を確保できる。したがって、本発明のインダクタ型モータでは、従来のものとは異なり、実現できる出力特性が前記回転子の軸方向の寸法に依存する度合いが低くなっている。
以上のように、本発明のインダクタ型モータは、軸方向の寸法に依らず所望の出力特性を実現するための設計が可能なインダクタ型モータである。
本発明のインダクタ型モータでは、前記磁極面と前記配置面との対面箇所の面積を確保するに当たって、前記回転子の軸方向の寸法に制約を受けるおそれが少ないが、前記回転子の径方向の寸法に対する依存度が高くなっている。前記回転子の径方向の寸法が大きく大径の回転子の場合ほど、前記対面箇所の面積を確保し易くなる。本願発明のインダクタ型モータの構成は、例えば軸方向の寸法が短い扁平形状のモータを実現しようとする際、特に有効になる。
本発明の好適な一態様のインダクタ型モータが備えるステータブロックでは、前記配置面とは反対側の前記コイルの端面側を経由してコイルの内周側の端部と外周側の端部とに至る磁気経路が形成されており、
前記配置面において周方向に配置されたステータ歯のうちの互い違いの一方のステータ歯は、前記磁気経路の内周側の端部から磁気的に延設され、他方のステータ歯は、前記磁気経路の外周側の端部から磁気的に延設されている(請求項2)。
この場合には、前記配置面において周方向に配置されたステータ歯のうちの1つおきの一方のステータ歯と、1つおきの他方のステータ歯と、の磁極性を異ならせるように前記コイルによって励磁できる。
本発明における好適な一態様のインダクタ型モータでは、前記回転子に対して軸方向に隣り合って前記コイルが配置されている(請求項3)。
特に、前記回転子の磁極面に対面するように前記コイルを配置すると良い。この場合には、前記コイルの磁力を効率良く前記回転子に作用できる。
本発明における好適な一態様のインダクタ型モータにおけるステータブロックでは、前記配置面において、径方向の外周側で支持されて内周側に向けて突出する第1のステータ歯と、径方向の内周側で支持されて外周側に向けて突出する第2のステータ歯と、が周方向に交互に配置され、
前記第1のステータ歯が突出方向に末窄まり形状を呈する一方、前記第2のステータ歯は、突出方向に末広がりの形状、あるいは突出方向に等幅の形状、あるいは前記第1のステータ歯よりも末窄まりの比率が小さい末窄まりの形状を呈する(請求項4)。
この場合には、前記第1のステータ歯及び前記第2のステータ歯の形状を異ならせることで、前記配置面において内周側に向けて突出する前記第1のステータ歯の大きさと、外周側に向けて突出する前記第2のステータ歯の大きさと、を同様に近づけることができる。各ステータ歯の大きさを同様に近づければ、例えば回転中の出力トルクの変動を抑制して滑らかな回転を実現できる。
本発明における好適な一態様のインダクタ型モータでは、前記回転子の軸方向の両側に前記磁極面が設けられ、該回転子の軸方向の両側に前記ステータブロックが配設されている(請求項5)。
各磁極面に対応して、それぞれ、ステータブロックを設けることで、高出力特性を実現できる。さらに、各ステータブロックの間で、ステータ歯の励磁周期の位相を表す電気角を適切に設定すれば、回転中のトルク変動を抑制して滑らかな回転を実現できる。
実施例1における、インダクタ型モータを示す斜視図 実施例1における、インダクタ型モータの組み付け構造を示す組立図。 実施例1における、インダクタ型モータの断面構造を示す断面図。 実施例1における、モータマグネットの磁極面を示す正面図。 実施例1における、ステータブロックの配置面を示す正面図。 実施例1における、ステータブロックの断面構造を示す断面図(図5中のA−A線矢視断面図) 実施例1における、他のインダクタ型モータの断面構造を例示する断面図。 従来のインダクタ型モータの組み付け構造を示す組立図。 従来のインダクタ型モータにおけるステータ歯の噛み合い構造を平面上に展開した展開図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、インダクタ型モータ1に関する例である。この内容について、図1〜図6を用いて説明する。
本例のインダクタ型モータ1は、図1〜図3に示すごとく、電線が巻回されたコイル25によって励磁されるステータ歯211、222を含むステータブロック2と、N極及びS極が設けられた回転子4と、を含むインダクタ型のモータである。
ステータブロック2では、コイル25によって異なる磁極に励磁されるステータ歯211、222が面一をなすように周方向に交互に配置された配置面200が形成されている。
回転子4では、N極及びS極が周方向に交互に形成された磁極面の一例である着磁面400が軸方向の端面に設けられている。
このインダクタ型モータ1では、配置面200に対して着磁面400が対面する状態で、回転子4とステータブロック2とが組み合わされている。
以下、この内容について詳しく説明する。
本例のインダクタ型モータ1は、図1〜図3に示すごとく、いわゆるパーマネントマグネット型(永久磁石型)のブラシレス6極モータである。インダクタ型モータ1の回転子4は、所定のシーケンスでコイル25に通電したとき、その通電シーケンスに同期して回転する。なお、インダクタ型モータ1の極数としては、本例の6極のほか、12極、24極等、様々な極数を設定することができる。
インダクタ型モータ1は、回転子4やステータブロック2等をモータケース50に収容したものである(図2及び図3参照。)。ステータブロック2は、回転子4を挟み込むように軸方向両側に配置されている。2つのステータブロック2の間隔は、間隙に配置された円筒状のスペーサ55によって所定長さに規制され、これにより、回転子4とステータブロック2との間隙が所定長さに設定されている。
スペーサ55には、両側のステータブロック2の周方向の相対位置を規制するための図示を省略する位置決め構造が設けられている。この位置決め構造により、2つのステータブロック2の間の周方向の角度のズレが所定量に規制されている。本例では、極数6極で電気角90度を実現するため、(全周360度÷6極)×(電気角90度÷1周期360度)なる計算式で定まる15度にステータブロック2間の角度のズレ量が設定されている。
モータケース50は、図1〜図3に示すごとく、SPCE(冷間圧延鋼板)により形成された円筒状の部品である。なお、モータケース50の軸方向両側の開口端は、ステータブロック2を構成する後述する側端プレート27により封止されている。
回転子4は、図1〜図3に示すごとく、インダクタ型モータ1の回転軸であるモータシャフト41を、略円柱状のマグネットロータ40に貫通配置したものである。マグネットロータ40は、非磁性材料よりなる内周側の支持部403に対して、永久磁石である略ドーナツ状のマグネット部401を外周側に組み合わせ構成されている。モータシャフト41は、内周側の支持部403に貫通固定されている。
略円柱状のマグネットロータ40では、軸方向の両端面に着磁面400が形成されている(図4参照。)。円環状を呈する着磁面400は、周方向等間隔の12領域に区分されており、周方向に交互にN極とS極が現れるように着磁されている。なお、本例では、材質ネオジウムよりなるマグネットロータ40を採用した。マグネットロータ40の材質としては、上記のほか、フェライト、サマリウムコバルト等を採用することができる。
ステータブロック2は、図2及び図3に示すごとく、コイル25、第1及び第2のステータ21、22、側端プレート27等によって構成されている。ステータブロック2では、ステータ21とステータ22とが側端プレート27を介して磁気的に接続されて磁気経路が形成されている。
コイル25は、電線を巻回した略円筒状の巻き線である。コイル25には、図示しない電線を介して交流電流が供給される。なお、コイル25は、図示しない樹脂製のボビンの外周に巻回されている。ステータブロック2においては、略円筒状のボビンに対してほぼ隙間なく第2のステータ22が内挿され、これにより、コイル25が固定されている。
側端プレート27は、磁性材料である鋼板SPCEよりなる略円板状の部材である。その中心部には、回転子4の回転出力軸となるモータシャフト41を軸支する軸受メタル54が貫通配置されている。この側端プレート27には、ステータ21、22の周方向の相対位置を規制するための後述する位置決め構造が設けられている。
軸受メタル54は、鉄系金属材料よりなるすべり軸受である。軸受メタル54は、円柱形状の一方の端部にフランジ状のつば540を設けて形成されている。軸受メタル54は、このフランジ状のつば540が軸方向外側に位置するように取り付けられ、側端プレート27に打ち込みする際の嵌入位置が、このつば540によって規制される(図2参照。)。嵌入された軸受メタル54の先端は、側端プレート27の反対面から突出するようになっており、その突出部分の外周面がステータ22の支持面として機能する。
第1のステータ21は、図2及び図3に示すごとく、磁性材料である鋼板SPCEを元にしたプレス加工品である。ステータ21は、底面に孔が開口する略カップ形状を呈し、コイル25に外挿される。ステータ21の底面には、外周側から内周側に向けて突出する第1のステータ歯211が周方向に等間隔で12箇所設けられている。
ステータ歯211の突出形状は、全て同じであり、末窄まりの楔形を呈している(図5参照。)。底面の孔は、12本のステータ歯211によって取り囲まれた孔であり、星型多角形に似た形状を呈している。なお、組立状態のステータ21は、モータケース50にほぼ隙間なく内挿され、これにより、モータシャフト41の軸方向に直交する位置が規定される。
第2のステータ22は、図2及び図3に示すごとく、第1のステータ21と同様、磁性材料である鋼板SPCEを元にしたプレス加工品である。ステータ22は、コイル25に外挿される第1のステータ21とは相違し、コイル25に内挿される。ステータ22は、略円筒状のコイル25に内挿される円筒状のスプール部215と、スプール部215の軸方向の一方の端部から径方向外周側に突出する第2のステータ歯222と、を含んで構成されている。
ステータ歯222は、スプール部215を中心として周方向等間隔で12本設けられている。各ステータ歯222は、共通仕様であり、突出方向に直交する寸法が等幅の略短冊状の形状を有している(図5参照。)。なお、組立状態のステータ22では、側端プレート27から内側に突出する軸受メタル54に対してほぼ隙間なくスプール部215が外挿され、これにより、モータシャフト41の軸方向に直交する位置が規定される。
ステータブロック2は、コイル25に対して、第2のステータ22のスプール部215を内挿配置すると共に、第1のステータ21を外挿配置したものである。第1及び第2のステータ21、22は、ステータ歯211、222とは反対側の端部で側端プレート27に当接し、これにより、ステータ歯211、222の軸方向の位置が規制される。
側端プレート27に対する各ステータ21、22の当接箇所には、ステータ21、22の周方向位置を規制するための図示しない位置決め構造が設けられている。側端プレート27を介在してステータ21、22の軸方向及び周方向の相対位置が規制された状態では、図5及び図6に示すごとく、ステータ歯211及びステータ歯222が面一をなして配置面200を形成し、この配置面200においてステータ歯211、222が周方向に交互に配置されて噛み合う状態となる。なお、図5及び図6では、ステータブロック2のみを図示し、他の構成の図示を省略している。
本例のインダクタ型モータ1の組立に当たっては、まず、軸受メタル54を予め嵌入した側端プレート27に対して、コイル25及び2種類のステータ21、22を組み合わせたステータブロック2を2つ準備する。このとき、上述の位置決め構造を備える側端プレート27の所定位置にステータ21、22を組み合わせれば、軸方向及び周方向においてステータ21及びステータ22の相対位置を所定位置に規制できる。これにより、ステータ歯211、222が面一をなして配置面200を形成し、周方向に互い違いに噛み合う状態を実現できる。
ステータ歯211、222を先端側にして一方のステータブロック2をモータケース50に収容する。なお、モータケース50とステータブロック2との間には、周方向の位置決め構造がないので、モータケース50に対するステータブロック2の周方向位置は任意となる。
続いてモータケース50の反対側の開口端から回転子4とスペーサ55とを収容する。上記のようにステータブロック2とスペーサ55との間には、周方向位置を規制するための位置決め構造が設けられている。スペーサ55を収容する際には、この位置決め構造が有効に機能するようにステータブロック2に対してスペーサ55を組み合わせる。
次に、もう一方のステータブロック2をモータケース50の開口端から収容する。このとき、ステータブロック2とスペーサ55との間の位置決め構造を利用して、スペーサ55に対して所定の周方向位置となるようにステータブロック2を組み合わせる。このようにスペーサ55に対して2つのステータブロック2の周方向位置を正しく組み合わせれば、2つのステータブロック2について周方向の相対位置を所定位置に規制できる。
このように組み立てたインダクタ型モータ1では、回転子4の軸方向両側に配置された2つのステータブロック2について、ステータ歯211、222の周方向位置が15度ずつずれており、この角度ズレは6極モータにおける電気角90度に相当している。また、2つのステータブロック2の軸方向の間隙はスペーサ55によって規制され、ステータ歯211、222が面一をなす配置面200に対して回転子4の着磁面400が所定の隙間を空けて対面する状態が実現されている。
以上のように組み立てたインダクタ型モータ1では、図示しない電線を介して各ステータブロック2のコイル25に交流電流を供給すれば、電気角90度のズレをもって各ステータブロック2のステータ歯211、222を励磁できる。このように適切な電気角を設定できれば、回転停止中に通電を開始した際、回転子4を所定方向に回転できる。
以上のような構成のインダクタ型モータ1では、ステータ歯211、222の配置面200と、回転子4の軸方向の端面に形成された着磁面400と、が対面しており、着磁面400と配置面200との間に生じる磁気的な力によって回転子4が回転する。このインダクタ型モータ1では、着磁面400と配置面200との対面箇所の面積を確保することで所望の出力特性を実現できる。このインダクタ型モータ1では、従来の一般的なインダクタ型モータとは相違し、実現できる出力特性が回転子4の軸方向の寸法に依存する度合いが低くなっている。
このインダクタ型モータでは、着磁面400と配置面200との対面箇所の面積を確保するに当たって、回転子4の軸方向の寸法ではなく径方向の寸法に対する依存度が高くなっている。回転子4の径方向の寸法を大きく、すなわち比較的大径の回転子4の場合ほど、上記の対面箇所の面積を確保し易くなる。したがって、本例のインダクタ型モータ1の構成は、軸方向の寸法が短い扁平形状のモータを実現しようとする際、特に有効になる。
図5及び図6を参照して上記したごとく、各ステータ歯211、222は配置面200において周方向に配置され、第1のステータ歯211が外周側で支持されている一方、第2のステータ歯222は内周側で支持されている。各ステータ歯211、222は、図5中の破線によって仮想的に図示する付け根部分が円に沿って配列されている一方、外周側で支持される第1のステータ歯211の方が大径の円となっている。第1及び第2のステータ歯211、222を比べた場合、第1のステータ歯211の方が付け根部分が幅広となり、第2のステータ歯222の方は付け根部分が幅狭となる。
そこで、本例のインダクタ型モータ1では、第1のステータ歯211を末窄まりのくさび形状とする一方、第2のステータ歯222の形状を等幅の略矩形状とすることで、配置面200における各ステータ歯211、222の面積を同様に近づけ、回転子4の滑らかな回転を実現している。
本例では、スペーサ55とステータブロック2との間に位置決め構造を設け、これにより、2つのステータブロック2の間の周方向の位置関係を規制して所望の電気角を実現している。スペーサ55を利用した位置決め構造に代えて、側端プレート27とモータケース50との間に周方向位置を規制するための位置決め構造を設けることも良い。モータケース50の内周面とステータブロック2の外周面との間に周方向の位置決め構造を設けることも良い。なお、本例では電気角として90度を採用しているが、電気角の量については適宜変更可能である。
図7のように、マグネットロータ40の外周側にコイル25を外挿配置すると共に、マグネットロータ40の着磁面400に対面するようにステータ歯211、222を内周側に伸ばして配置面200を形成する構成を採用することも良い。この場合には、軸方向の寸法が短い扁平のインダクタ型モータを実現できる可能性がある。なお、同図では、モータケース等の図示を省略してある。
本例では、磁性材料である鋼板SPCEを基にしてステータ21、22を形成しているが、これに代えて、SPCD、SGCD、SUYB等の磁性材料により形成しても良い。
以上、実施例のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形、変更、あるいは適宜組み合わせた技術を包含している。
1 インダクタ型モータ
2 ステータブロック
200 配置面
21 第1のステータ
211 第1のステータ歯
22 第2のステータ
222 第2のステータ歯
25 コイル
27 側端プレート
4 回転子
40 マグネットロータ
400 着磁面(磁極面)
41 モータシャフト
50 モータケース
54 軸受メタル
55 スペーサ

Claims (5)

  1. 電線が巻回されたコイルによって励磁されるステータ歯を含むステータブロックと、N極及びS極が設けられた回転子と、を備えるインダクタ型モータであって、
    前記ステータブロックでは、前記コイルによって異なる磁極に励磁されるステータ歯が面一をなすように周方向に交互に配置された配置面が形成され、
    前記回転子では、N極及びS極が周方向に交互に形成された磁極面が軸方向の端面に設けられており、
    前記回転子の磁極面に対して前記ステータブロックの配置面が対面しているインダクタ型モータ。
  2. 請求項1において、前記ステータブロックでは、前記配置面とは反対側の前記コイルの端面側を経由してコイルの内周側の端部と外周側の端部とに至る磁気経路が形成されており、
    前記配置面において周方向に配置されたステータ歯のうちの互い違いの一方のステータ歯は、前記磁気経路の内周側の端部から磁気的に延設され、他方のステータ歯は、前記磁気経路の外周側の端部から磁気的に延設されているインダクタ型モータ。
  3. 請求項1又は2において、前記回転子に対して軸方向に隣り合って前記コイルが配置されているインダクタ型モータ。
  4. 請求項3において、前記ステータブロックでは、前記配置面において、径方向の外周側で支持されて内周側に向けて突出する第1のステータ歯と、径方向の内周側で支持されて外周側に向けて突出する第2のステータ歯と、が周方向に交互に配置され、
    前記第1のステータ歯が突出方向に末窄まり形状を呈する一方、前記第2のステータ歯は、突出方向に末広がりの形状、あるいは突出方向に等幅の形状、あるいは前記第1のステータ歯よりも末窄まりの比率が小さい末窄まりの形状を呈するインダクタ型モータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、前記回転子の軸方向の両側に前記磁極面が設けられ、該回転子の軸方向の両側に前記ステータブロックが配設されているインダクタ型モータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017229114A (ja) * 2016-06-20 2017-12-28 アスモ株式会社 ブラシレスモータ

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JP2017229114A (ja) * 2016-06-20 2017-12-28 アスモ株式会社 ブラシレスモータ

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