JP2016083864A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体の厚さに関わらず記録媒体のしわや継ぎ目等を検出することができ、汎用性に優れる印刷装置を提供すること。【解決手段】印刷装置1は、ワークWを、+y軸方向に搬送する搬送機構部12と、無端ベルト53上のワークWにインクを吐出して記録を行なう印刷機構部13と、印刷機構部13よりも+y軸側に設けられ、−x軸方向からの光を受光する検出面611を有する第1センサー61と、検出面621を有する第2センサー62とを備えている。また、検出面611と検出面621とは、z軸方向にずれており、第1センサー61は、第2センサー62よりも−z軸方向に位置している。【選択図】図4

Description

本発明は、印刷装置に関する。
記録媒体上にインクを付与して印刷する印刷装置が従来から用いられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の印刷装置は、記録媒体を搬送する搬送手段と、搬送された記録媒体上にインクを吐出する液滴吐出ヘッドと、搬送手段により搬送される記録媒体上の異物を検出する複数センサーと、を備えている。
この印刷装置では、各センサーは、光を出射する投光部と、投光部からの光を受光する受光部とを有している。これら投光部と受光部とは、搬送手段により搬送される記録媒体を介して対向配置されている。また、センサーは、記録媒体のしわ、継ぎ目等の隆起部を検出することもできる。
しかしながら、特許文献1に記載の各センサーは、搬送手段からの高さが同じ位置に配置されている。このため、各センサーの受光部の、上下方向の長さよりも厚い記録媒体に印刷を行う場合、隆起部を検出するのが困難になる。このように、各センサーを同じ高さに配置した場合、隆起部を検出することができる記録媒体は、厚さが限られ、印刷装置は、汎用性に乏しいという問題があった。
特開2009−154088号公報
本発明の目的は、記録媒体の厚さに関わらず記録媒体のしわや継ぎ目等の隆起部を検出することができ、汎用性に優れる印刷装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
[適用例1]
本発明の印刷装置は、記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送されている前記記録媒体上にインクを吐出して記録を行なう記録部と、
前記記録部よりも前記記録媒体の搬送方向上流側に設けられ、前記搬送方向に交差する方向からの光を受光する受光領域を有する少なくとも2つのセンサーとを備え、
前記2つのセンサーのうちの一方のセンサーの前記受光領域と、他方のセンサーの前記受光領域とは、前記記録媒体の厚さ方向にずれており、前記一方のセンサーの前記受光領域が、前記他方のセンサーの前記受光領域よりも前記厚さ方向において、前記記録媒体に近い位置に位置していることを特徴とする。
これにより、記録媒体の厚さに関わらず、記録媒体のしわや継ぎ目等の隆起部を検出することができる。よって、本発明の印刷装置は、汎用性に優れる。
[適用例2]
本発明の印刷装置では、前記一方のセンサーの前記受光領域と、前記他方のセンサーの前記受光領域とは、前記厚さ方向において一部が重なっているのが好ましい。
これにより、記録媒体のしわや継ぎ目等の隆起部をより確実に検出することができる。
[適用例3]
本発明の印刷装置では、前記一方のセンサーの前記受光領域と、前記他方のセンサーの前記受光領域とは、前記搬送方向にずれているのが好ましい。
これにより、一方のセンサーの受光領域と他方のセンサーの受光領域とを、搬送されている記録媒体の厚さ方向に容易にずらすことができる。
[適用例4]
本発明の印刷装置では、前記一方のセンサーの前記受光領域は、前記他方のセンサーの前記受光領域よりも前記搬送方向下流側に位置しているのが好ましい。
これにより、記録媒体のしわや継ぎ目等の隆起部をできるだけ下流側で検出することができる。
[適用例5]
本発明の印刷装置では、前記搬送部は、前記記録媒体を支持する支持面を有し、
前記記録媒体の厚さ方向において、前記支持面は、前記一方のセンサーの前記受光領域と重なっているのが好ましい。
これにより、記録媒体の厚さに関わらず記録媒体のしわや継ぎ目等の隆起部をより確実に検出することができる。
[適用例6]
本発明の印刷装置では、前記2つのセンサーは、前記搬送方向に交差する方向において、一方側に偏在しているのが好ましい。
これにより、各センサーの高さの調節等、印刷装置の設計が容易となる。
[適用例7]
本発明の印刷装置では、前記一方のセンサーは、前記搬送方向に交差する方向において、一方側に位置し、前記他方のセンサーは、他方側に位置しているのが好ましい。
これにより、記録媒体の搬送方向に隣り合うセンサー同士をできるだけ近づけることができ、よって、省スペース化に寄与する。
[適用例8]
本発明の印刷装置では、前記2つのセンサーは、反射型センサーであるのが好ましい。
これにより、印刷装置の構成を簡素にすることができる。
[適用例9]
本発明の印刷装置では、前記2つのセンサーは、透過型センサーであるのが好ましい。
これにより、記録媒体のしわや継ぎ目等の隆起部を正確に検出することができる。
[適用例10]
本発明の印刷装置では、前記2つのセンサーとそれぞれ電気的に接続され、前記搬送部と前記記録部との作動を制御する制御部を有し、
前記制御部は、前記受光領域の受光光量の変化に基づいて、前記記録媒体の上面の位置の変化を検出するのが好ましい。
これにより、記録媒体の厚さに関わらず、記録媒体のしわや継ぎ目等の隆起部を検出することができる。
本発明の印刷装置の第1実施形態を模式的に示す側面図である。 図1に示す印刷装置のブロック図である。 図1中の矢印A方向から見た図である。 図3中の矢印B方向から見た図である。 図1に示す印刷装置の作動を説明するための図である。 図1に示す印刷装置の作動を説明するための図である。 図1に示す印刷装置の作動を説明するための図である。 図1に示す印刷装置の作動を説明するための図である。 図1に示す印刷装置の作動を説明するための図である。 図1に示す印刷装置の作動を説明するための図である。 図1に示す印刷装置の作動を説明するための図である。 図1に示す印刷装置の制御プログラムを示すフローチャートである。 本発明の印刷装置(第2実施形態)を示す拡大平面図である。 本発明の印刷装置(第3実施形態)を示す拡大平面図である。
以下、本発明の印刷装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の印刷装置の第1実施形態を模式的に示す側面図である。図2は、図1に示す印刷装置のブロック図である。図3は、図1中の矢印A方向から見た図である。図4は、図3中の矢印B方向から見た図である。図5〜図11は、図1に示す印刷装置の作動を説明するための図である。図12は、図1に示す印刷装置の制御プログラムを示すフローチャートである。
なお、以下では、説明の便宜上、図1、図2、図4(図7についても同様)において、互いに直交する3つの軸として、x軸、y軸およびz軸を図示している。x軸は、水平方向のうちの一方向(印刷装置の幅(奥行き)方向)に沿った軸であり、y軸は、水平方向であって前記x軸に対し垂直な方向(印刷装置の長手方向)に沿った軸であり、z軸は、鉛直方向(上下方向)に沿った軸である。また、図示した各矢印の先端側を「正側(+側)」、基端側を「負側(−側)」とする。また、図1〜図3中(図6についても同様)の上側を「上(上方)」と言い、下側を「下(下方)」と言う。
図1、図2に示すように、印刷装置1は、機台11と、記録媒体としてのワークWを搬送する搬送機構部(搬送部)12と、ワークW上にインク100を付与して印刷を施す印刷機構部(記録部)13と、ワークW上のインク100を乾燥する乾燥部2と、検出ユニット6と、を備えている。
本実施形態では、ワークWを搬送する搬送方向と直交する方向がx軸方向、搬送方向と平行な方向がy軸方向、x軸方向およびy軸方向と直交する方向がz軸方向となっている。
搬送機構部12は、ロール状に巻回された長尺のワークWを繰り出す繰出装置3と、印刷済みのワークWを巻き取る巻取装置4と、機台11上に配設され、印刷時のワークWを支持する支持装置5とを備えている。
繰出装置3は、機台11よりワークWの送り方向(y軸方向)上流側に配設されている。繰出装置3は、ワークWがロール状に巻回され、当該ワークWを送り出す送出しローラー(繰出リール)31と、送出しローラー31と支持装置5との間でワークWにテンションを掛けるテンショナー32とを有している。送出しローラー31は、モーター(図示せず)が接続されており、当該モーターの作動により回転することができる。
なお、ワークWには、インク吸収性を有し、薄いフィルム状のものと、インク非吸収性を有し、薄いフィルム状のものとを用いることができる。前者の場合は、例えば、普通紙、上質紙等の紙、および光沢紙などのインクジェット記録用専用紙、その他、布帛、織布等の生地が挙げられる。後者の場合は、例えば、インクジェット印刷用に表面処理をしていない(すなわち、インク吸収層を形成していない)プラスチックフィルム、並びに紙等の基材上にプラスチックがコーティングされているものおよびプラスチックフィルムが接着されているものが挙げられる。当該プラスチックとしては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエチレン、およびポリプロピレンが挙げられる。
巻取装置4は、繰出装置3に対して、機台11よりもワークWの送り方向(y軸方向)下流側に配設されている。巻取装置4は、ワークWをロール状に巻き取る巻取りローラー(巻取リール)41と、巻取りローラー41と支持装置5との間でワークWにテンションを掛けるテンショナー42、43、44とを有している。巻取りローラー41は、モーター(図示せず)が接続されており、当該モーターの作動により回転することができる。テンショナー42〜44は、それぞれ、巻取りローラー41から遠ざかる方向にこの順に間隔をおいて配置されている。
支持装置5は、繰出装置3と巻取装置4との間に配置されている。支持装置5は、y軸方向に互いに離間して配置された主動ローラー51および従動ローラー52と、主動ローラー51と従動ローラー52とに掛け渡され、上面(支持面)でワークWを支持する無端ベルト53と、主動ローラー51と従動ローラー52との間でワークWにテンションを掛けるテンショナー54、55とを有している。
主動ローラー51は、モーター(図示せず)が接続されており、当該モーターの作動により回転することができる。また、従動ローラー52は、無端ベルト53を介して主動ローラー51の回転力が伝達され、当該主動ローラー51と連動して回転することができる。
無端ベルト53は、その表側の面に粘着性を有する粘着層が形成されたベルトである。この粘着層にワークWの一部が粘着固定されて、y軸方向に搬送される。そして、この搬送の間に、ワークWには印刷が施されることとなる。また、印刷が施された後は、ワークWは無端ベルト53から剥離する。
テンショナー54、55も、主動ローラー51および従動ローラー52と同様に、y軸方向に互いに離間して配置されている。
テンショナー54は、主動ローラー51との間でワークWを無端ベルト53ごと挟むことができ、テンショナー55は、従動ローラー52との間でワークWを無端ベルト53ごと挟むことができる。これにより、テンショナー54、55によってテンションが掛けられたワークWは、そのテンションが掛けられた状態のまま無端ベルト53に固定されて搬送される。このような状態により、ワークWは、搬送中に例えばしわ等が寄ったりするのが低減され、よって、印刷を施した場合、その印刷が正確かつ高品質なものとなる。
印刷機構部13は、ワークW上にインク100を吐出して印刷による記録を行なう複数のインクジェットヘッド131を有するキャリッジユニット132と、キャリッジユニット132をx軸方向に移動可能に支持するX軸テーブル(図示せず)とを備えている。各インクジェットヘッド131は、それぞれ、例えば、内部にインク100で満たされるヘッド内流路が形成されたヘッド本体と、多数の吐出ノズルが開口したノズル面を有するノズルプレートとを備えている。ヘッド本体には、各吐出ノズル毎に対応するピエゾ圧電素子が構成され、ピエゾ圧電素子に電圧が印加されると吐出ノズルからインク100が液滴として吐出される。
なお、インクジェットヘッド131は、インク100を吐出していない状態では、z軸方向から見てワークW(無端ベルト53)から外れた位置(待機位置)で待機している。
印刷装置1では、繰出装置3により繰出されたワークWを無端ベルト53で粘着固定した固定状態でy軸方向に間欠送り(副走査)するとともに、固定状態のワークWに対し、キャリッジユニット132をx軸方向に往復動(主走査)させながらインクジェットヘッド131からインク100を吐出する。これを印刷が完了して、ワークW上に画像パターンが形成されるまで行なうことができる。なお、画像パターンは、多色印刷(カラー印刷)によるものであってもよいし、単色印刷によるものであってもよい。
インク100には、溶媒としての水に着色剤としての染料または顔料を含有した、例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色がある。そして、各色のインク100がそれぞれインクジェットヘッド131から独立して吐出される。
図1に示すように、乾燥部2は、印刷機構部13よりもワークWの搬送方向下流側であって、支持装置5と巻取装置4の巻取りローラー41との間に配置されている。
乾燥部2は、チャンバー21と、チャンバー21内に配置されたコイル22とを有している。コイル22は、例えばニクロム線で構成されており、電力を供給することにより発熱する発熱体である。そして、コイル22で発せられた熱により、チャンバー21内を通過中のワークW上のインク100を乾燥させることできる。
図2に示すように、制御部15は、搬送機構部12、印刷機構部13および検出ユニット6と電気的に接続されており、これらの作動をそれぞれ制御する機能を有している。また、制御部15は、CPU(Central Processing Unit)151と、記憶部152とを有している。
CPU151は、前述したような印刷処理等の各種処理用のプログラムを実行する。
記憶部152は、例えば不揮発性半導体メモリーの一種であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等を有し、各種プログラム等を記憶することができる。
図1〜図11に示すように、検出ユニット6は、印刷機構部13よりもワークWの搬送方向上流側であって、印刷機構部13とテンショナー54との間に設けられている。この検出ユニット6は、ワークWが隆起した隆起部(上面位置の変化)を検出するものである。
なお、隆起部には、しわ、めくれ、継ぎ目等が含まれる。この隆起部にインク100の吐出を行うと、該隆起部には正常に印刷されなかったり、隆起の程度によってはインクジェットヘッド131と衝突するおそれがある。以下、本明細書中では、図6〜図11に示すように、一例として「隆起部」が「しわWx」である場合について説明する。
図3に示すように、検出ユニット6は、第1センサー61と、第2センサー62と、反射部63とを有している。第1センサー61と第2センサー62とは、無端ベルト53の幅方向の一方側(図3中上側)に偏在している。
第1センサー61は、第2センサー62よりも搬送方向下流側に設けられている。この第1センサー61は、受発光を行う第1検出面(受光領域)611を有する反射型フォトセンサーである。第2センサー62は、第1センサー61と同様に、受発光を行う第2検出面(受光領域)621を有する反射型フォトセンサーである。
第1検出面611と第2検出面621とは、それぞれ、−x軸方向を向いている。また、第1検出面611および第2検出面621は、それぞれ同じ大きさの正方形をなしている。第1検出面611および第2検出面621の一辺の長さは、特に限定されないが、例えば、5〜20mm程度とされる。
これら第1センサー61および第2センサー62は、制御部15と電気的に接続されて、作動が制御される。
図3に示すように、反射部63は、無端ベルト53の幅方向の他方側(図3中下側)に設けられている。また、反射部63は、無端ベルト53を幅方向に介して第1センサー61および第2センサー62と対向配置されている。この反射部63は、第1センサー61からの光Lと、第2センサー62からの光Lとを反射するものである。
第1検出面611から出射した光Lは、反射部63で反射して第1検出面611に入射する。同様に、第2検出面621から出射した光Lは、反射部63で反射して第2検出面621に入射する。印刷装置1では、第1検出面611の受光光量Qの情報を含む信号と、第2検出面621の受光光量Qの情報を含む信号とのうちのいずれかが制御部15に送信されるよう構成されている。また、印刷装置1では、受光光量Qの変化に基づいて、しわWxを検出することができる。
ここで、図4に示すように、本発明では、第1検出面611の中心Oと第2検出面621の中心Oとは、z軸方向にずれて配置されている。本実施形態では、第1検出面611の中心Oは、第2検出面621の中心Oよりも下方(−z軸方向)に位置している。
第1検出面611は、下側の辺(下端)611aが、x軸方向から見て無端ベルト53と重なっている。第1センサー61では、下側の辺611aから上側の辺(上端)611bまでの部分がしわを検出可能な検出領域K1になっている。
第2検出面621は、下側の辺621aが、第1検出面611の中心Oよりも高く、第1検出面611の上側の辺611bよりも低い位置に位置している。この第2検出面621では、下側の辺621aから上側の辺621bまでが検出領域K2となっている。また、第1検出面611と第2検出面621とは、z軸方向において重複している検出領域K3を有している。
このような配置の検出ユニット6では、第1検出面611は、上側の辺611bよりも高い領域での検出を行うことができないが、第2検出面621によって第1検出面611の上側の辺611bよりも高い領域での検出が補完される。また、第2検出面621は、下側の辺621aよりも下側の領域での検出を行うことができないが、第1検出面611によって、第2検出面621の下側の辺621aよりも下側の領域での検出が補完される。このように印刷装置1では、第1検出面611と第2検出面621とは、互いに検出可能な領域から外れた領域を補完し合っている。これにより、検出ユニット6全体として、第1検出面611の下側の辺611aから第2検出面621の上側の辺621bまでが、検出領域K1、K2よりも大きい検出領域Kとなる。よって、1つのセンサーのみで検出する場合に比べて、高さをずらして配置した分、検出領域Kを大きくすることができる。
例えば、図4中二点鎖線で示すような検出領域K1の高さよりも薄いワークWaは、第1検出面611でしわWxを検出することができる。また、検出領域K1の高さよりも厚いワークWbは、検出領域K2でしわWxを検出することができる。そして、上面が、検出領域K3に位置する程度の厚さのワークWcは、第1センサー61および第2センサー62のうちの少なくとも一方のセンサーでしわWxの検出を行うことができる。
このように、印刷装置1では、ワークWの厚さに関わらず、しわWxを検出することができ、汎用性に優れる。
また、前述したように、第1検出面611の下側の辺611aは、無端ベルト53の上面531と重なっている。すなわち、x軸方向から見たとき、第1検出面611と無端ベルト53との間には隙間が形成されていない。これにより、無端ベルト53上のワークWは、第1検出面611と確実に重なることとなる。よって、どんなに薄いワークWであってもしわを検出することができる。
また、第1検出面611と第2検出面621とは、z軸方向において重複している検出領域K3を有しているため、検出領域KにおいてワークWの検出抜けを防止することができる。
この検出領域K3の高さは、検出領域K1または検出領域K2の1〜30%であるのが好ましく、5〜10%であるのがより好ましい。これにより、ワークWの検出抜けを確実に防止することができるとともに、検出領域Kの大きさを十分に確保することができる。
さらに、図3に示すように、第1センサー61と第2センサー62とは、無端ベルト53の幅方向の一方側(図中上側)に偏在している。これにより、第1センサー61および第2センサー62に電力を供給したりする配線を無端ベルト53の幅方向の片側に偏在させることができる。よって、第1センサー61および第2センサー62の設置を比較的容易に行うことができたり、第1センサー61および第2センサー62のメンテナンス等を容易に行うことができる。さらに、上記配置により、1つの反射部63を第1センサー61と第2センサー62とで共有することができる。従って、印刷装置1の構成がより簡素になる。
このような検出ユニット6でしわWxが検出された場合、そのまま印刷を継続したら、上述したような不具合が生じることとなるが、印刷装置1では、このような不具合を防止することができる。以下、印刷装置1の作動について説明する。また、一例として、前述したワークWa、Wb、Wcのうち、ワークWaに印刷する場合について説明する。
図5は、印刷装置1で印刷を行っている状態を示す図である。この状態では、ワークWaには、しわWxが未だ生じておらず、無端ベルト53上で真っ直ぐの状態で搬送されている。また、インクジェットヘッド131は、インク100を吐出している。
このとき、第1検出面611は、図5中ハッチングで示す部分で受光しており、受光光量Q=Qとなっている。
図6に示すように、検出ユニット6よりも搬送方向上流側でしわWxが生じた場合、しわWxは、下流側に移動してくる。そして、しわWxは、第2センサー62の第2検出面621を通過して、やがて、図7に示すように、しわWxが第1検出面611と重なる位置まで移動してくる。このとき、図7中ハッチングで示すように、第1検出面611の受光している部分は、しわWxによって侵食されて、図5中ハッチングで示す部分よりも面積が小さくなる。このため、受光光量Qは、Qよりも低下して、Qとなる(図7中のグラフ参照)。
そして、図8に示すように、しわWxが第1検出面611の受光している部分を侵食した状態でさらに下流側に移動する。このため、受光光量QがQの状態が継続される。この継続を検出したら、印刷装置1では、しわWxが生じているとみなす。
図9に示すように、しわWxが生じていると判断したら、インク100の吐出を停止する。この吐出停止状態のまま、しわWxは、下流側に移動していく。
そして、図10に示すように、しわWxがインクジェットヘッド131の可動領域(X軸テーブル)の直下を通過し、図11に示すように、インクジェットヘッド131よりも下流側に移動したら、印刷装置1では、インク100の吐出を再開する。
なお、インク100の吐出を停止してから再開するまで、インクジェットヘッド131は、待機位置に退避している。
このような作動により、印刷装置1では、搬送中のワークWのしわWx、すなわち、上面位置を検出し、しわWxに印刷が施されたり、しわWxがインクジェットヘッド131と衝突したりするのを防止することができる。
以上のような、しわWxを検出して、しわWxへの印刷を回避する処理は、制御プログラムとして制御部15の記憶部152に予め記憶されている。この制御プログラムを図12のフローチャートに基づいて説明する。なお、上記と同様に、ワークWaに印刷する場合を一例として説明する。
まず、印刷を開始するのに先立って、オペレーターがワークWaを用いるという情報を印刷装置1に入力する。そして、ステップS101において、しわWxが生じたと判断する判断基準となる受光光量の閾値Qが決定する(図5〜図11中のグラフ参照)。なお、閾値Qは、予め記憶部152に記憶されている検量線から求めることができる。この検量線は、ワークWの厚さと受光光量Qとの関係を示す関係式またはテーブルとして記憶部152に記憶されている。
次に、搬送機構部12と印刷機構部13とを作動して印刷を開始するとともに(ステップS102)、第1センサー61を作動してしわWxの検出を開始する(ステップS103)。
そして、第1センサー61の受光光量QがステップS101で得た閾値Qを下回ったか否かを判断する(ステップS104)。ステップS104において、図5に示すように、受光光量Q=Qである、すなわち、第2検出面621の受光光量Qが閾値Qを下回っていない、と判断した場合には、ステップS112を実行する。
ステップS104において、図7に示すように、受光光量Q=Qである、すなわち、第1検出面611の受光光量Qが閾値Qを下回ったと判断した場合には、制御部15に内蔵されているタイマーが作動する(ステップS105)。ステップS106においてタイムアップと判断するまで、ステップS104に戻り、それよりも下位のステップを順次実行する。
ステップS106においてタイムアップと判断した場合には、インク100の吐出を停止する(ステップS107)。このとき、しわWxがインクジェットヘッド131よりも下流側に搬送されるまで、待機位置まで退避させる。そして、この吐出停止状態で搬送機構部12の作動を継続したまま搬送を行う。また、吐出停止状態になると同時にタイマーが作動する(Sステップ108)。
ステップS109において、第1検出面611の受光光量Qが閾値Qを下回ったか否かを判断する。ステップS109において受光光量Qが閾値Qを下回っていないと判断したら、タイムアップかどうかを判断する(ステップS110)。タイムアップと判断したら、インク100の吐出を再開する(ステップS111)。
次に、ステップS112において印刷が完了したか否かを判断する。印刷が完了したと判断した場合には印刷を終了する。ステップS112において、未だ印刷が完了していないと判断した場合には、ステップS104に戻り、それより下位のステップを順次実行する。
なお、ステップS109において、受光光量Qが閾値Qを下回ったと判断した場合には、ステップS106に戻り、それよりも下位のステップを順次実行する。これにより、吐出停止状態における搬送中に検出ユニット6が新たにしわを検出した場合であっても、その新たに検出されたしわがインクジェットヘッド131の下流側に移動するまで印刷を停止させることができる。よって、吐出停止状態における搬送中に新たに検出されたしわに印刷が施されるのも防止することができる。
また、ステップ104Sにおいて受光光量Qが閾値Qを下回ったと判断したら、タイマーを作動させ(ステップS105)、ステップS106でタイムアップと判断したときに、しわWxが生じたとみなす。このような制御により、何らかの原因により、例えば、受光光量Qが閾値Qを下回ったと判断されるようなノイズが瞬間的に発生した場合であっても、印刷装置1では、しわWxとみなすまでにある程度の時間を要するため、誤検出を防止することができる。よって、瞬間的にノイズが発生したとしても、その都度、上記のような印刷回避を行うのを省略することができる。よって、印刷を効率よく行うことができる。
以上説明したように、印刷装置1では、しわWxを確実に検出することができるとともに、しわWxに印刷されたり、しわWxがインクジェットヘッド131と衝突したりする等の不具合が生じるのを防止することができる。
また、印刷装置1では、前述したように、図4中二点鎖線で示すような、検出領域K1の高さよりも厚いワークWbに印刷を行う場合には、第2センサー62を用いるよう設定される。
そして、図4に示すように、上面が、検出領域K3に位置する程度の厚さのワークWcに印刷を行う場合には、第1センサー61でしわWxを検出するよう設定される。これにより、できるだけ下流側でしわWxを検出することができる。よって、吐出停止状態で搬送されて無駄になる部分の長さをできるだけ短くすることができる。また、一般的には、比較的薄いワークに印刷する場合が多いため、低い位置の第1センサー61が搬送方向下流側に位置していることにより、できるだけ多くの種類のワークWにおいて上記無駄を抑制することができる。
<第2実施形態>
図13は、本発明の印刷装置(第2実施形態)を示す拡大平面図である。
以下、この図を参照して本発明の印刷装置第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、検出ユニットの配置が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図13に示すように、印刷装置1Aの検出ユニット6Aでは、第1センサー61は、無端ベルト53の幅方向の一方側(図13中上側)に設けられ、第2センサー62は、他方側(図13中下側)に設けられている。
検出ユニット6Aは、2つの反射部63A、63Bを有している。反射部63Aは、無端ベルト53の幅方向の一方側(図13中上側)に設けられ、反射部63Bは、他方側(図13中下側)に設けられている。
また、反射部63Aは、第1センサー61の上流側に位置し、第2センサー62と無端ベルト53を幅方向に介して対向している。反射部63Bは、第2センサー62の下流側に位置し、第1センサー61と無端ベルト53を幅方向に介して対向している。
また、反射部63Aは、第1センサー61と接触し、反射部63Bは、第2センサー62と接触している。
このような配置によれば、検出ユニット6Aは、全体として、第1実施形態での検出ユニットに比べてワークWの搬送方向の長さを短くすることができる。よって、検出ユニット6Aの省スペース化を図ることができる。
<第3実施形態>
図14は、本発明の印刷装置(第3実施形態)を示す拡大平面図である。
以下、この図を参照して本発明の印刷装置第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、検出ユニットの構成が異なること以外は前記第2実施形態と同様である。
図14に示すように、印刷装置1Bの検出ユニット6Bでは、2つの発光部61A、62Aと、2つの受光部61B、62Bとを有している。発光部61A、62Aは、無端ベルト53の幅方向の一方側(図14中上側)に設けられている。また、受光部61B、62Bは、無端ベルト53の幅方向の他方側(図14中下側)に設けられている。
発光部61Aは、光を出射する発光面611Aを有している。発光部62Aは、光を出射する発光面621Aを有している。また、発光部61Aは、発光部62Aよりも搬送方向下流側に位置している。
受光部61Bは、受光面611Bを有し、発光部61Aと対向している。受光部62Bは、受光面621Bを有し、発光部62Aと対向している。また、受光部61Bは、受光部62Bよりも搬送方向下流側に位置している。
印刷装置1Bでは、発光面611Aを出射した光は、受光面611Bに入射し、発光面621Aから出射した光は、受光面621Bに入射する。
このように、検出ユニット6Bが2つの透過型センサーで構成されていることにより、光反射部で光が反射するのを省略することができる。よって、光が光反射部で反射する際に減衰するのを省略することができる。従って、より高精度にしわWxを検出することができる。
以上、本発明の印刷装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、印刷装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の印刷装置は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
なお、前記各実施形態では、センサーは2つ設けられているが、本発明ではこれに限定されず、3つ以上であってもよい。
また、センサーが3つ以上である場合は、必ずしも各センサーが記録媒体の厚さ方向にずれている必要がなく、同じ高さに配置されているセンサーがあってもよい。
また、前記各実施形態では、検出面は正方形をなしているが、本発明ではこれに限定されず、例えば円形、楕円形、三角形、または、多角形等、いかなる形状であってもよい。
また、前記各実施形態では、第1センサーのみを作動するが、第1センサーと第2センサーとの双方を作動してもよい。
1、1A、1B……印刷装置
2……乾燥部
3……繰出装置
4……巻取装置
5……支持装置
6、6A、6B……検出ユニット
11……機台
12……搬送機構部
13……印刷機構部
131……インクジェットヘッド
132……キャリッジユニット
15……制御部
151……CPU
152……記憶部
21……チャンバー
22……コイル
31……送出しローラー
32……テンショナー
41……巻取りローラー
42……テンショナー
43……テンショナー
44……テンショナー
51……主動ローラー
52……従動ローラー
53……無端ベルト
531……上面
54……テンショナー
55……テンショナー
61……第1センサー
61A……発光部
61B……受光部
611……第1検出面
611A……発光面
611B……受光面
611a……辺
611b……辺
62……第2センサー
62A……発光部
62B……受光部
621……第2検出面
621A……発光面
621B……受光面
621a……辺
621b……辺
63、63A、63B……反射部
100……インク
K、K1、K2、K3……検出領域
L……光
、O……中心
Q……受光光量
……閾値
W、Wa、Wb、Wc……ワーク
Wx……しわ

Claims (10)

  1. 記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送されている前記記録媒体上にインクを吐出して記録を行なう記録部と、
    前記記録部よりも前記記録媒体の搬送方向上流側に設けられ、前記搬送方向に交差する方向からの光を受光する受光領域を有する少なくとも2つのセンサーとを備え、
    前記2つのセンサーのうちの一方のセンサーの前記受光領域と、他方のセンサーの前記受光領域とは、前記記録媒体の厚さ方向にずれており、前記一方のセンサーの前記受光領域が、前記他方のセンサーの前記受光領域よりも前記厚さ方向において、前記記録媒体に近い位置に位置していることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記一方のセンサーの前記受光領域と、前記他方のセンサーの前記受光領域とは、前記厚さ方向において一部が重なっている請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記一方のセンサーの前記受光領域と、前記他方のセンサーの前記受光領域とは、前記搬送方向にずれている請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 前記一方のセンサーの前記受光領域は、前記他方のセンサーの前記受光領域よりも前記搬送方向下流側に位置している請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記搬送部は、前記記録媒体を支持する支持面を有し、
    前記厚さ方向において、前記支持面は、前記一方のセンサーの前記受光領域と重なっている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記2つのセンサーは、前記搬送方向に交差する方向において、一方側に偏在している請求項1ないし5のいずれか1項に記載の印刷装置。
  7. 前記一方のセンサーは、前記搬送方向に交差する方向において、一方側に位置し、前記他方のセンサーは、他方側に位置している請求項1ないし5のいずれか1項に記載の印刷装置。
  8. 前記2つのセンサーは、反射型センサーである請求項1ないし7のいずれか1項に記載の印刷装置。
  9. 前記2つのセンサーは、透過型センサーである請求項1ないし7のいずれか1項に記載の印刷装置。
  10. 前記2つのセンサーとそれぞれ電気的に接続され、前記搬送部と前記記録部との作動を制御する制御部を有し、
    前記制御部は、前記受光領域の受光光量の変化に基づいて、前記記録媒体の上面の位置の変化を検出する請求項1ないし9のいずれか1項に記載の印刷装置。
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