JP6613922B2 - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents

印刷装置および印刷方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6613922B2
JP6613922B2 JP2016011874A JP2016011874A JP6613922B2 JP 6613922 B2 JP6613922 B2 JP 6613922B2 JP 2016011874 A JP2016011874 A JP 2016011874A JP 2016011874 A JP2016011874 A JP 2016011874A JP 6613922 B2 JP6613922 B2 JP 6613922B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
printing
color
ejection
position change
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016011874A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017132067A (ja
Inventor
徹 藤田
和義 棚瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2016011874A priority Critical patent/JP6613922B2/ja
Priority to CN201710040260.5A priority patent/CN107009737B/zh
Priority to EP17153094.2A priority patent/EP3196038B1/en
Publication of JP2017132067A publication Critical patent/JP2017132067A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6613922B2 publication Critical patent/JP6613922B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width
    • B41J19/147Colour shift prevention
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、印刷装置および印刷方法に関する。
記録媒体上にインクを付与して印刷する印刷装置が従来から用いられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の印刷装置は、記録媒体を搬送する搬送手段と、記録媒体の搬送方向と交わる方向に沿って往復動しつつ、搬送されている記録媒体上にインクを吐出する多数のノズルを有する印刷部とを備えている。
このような印刷装置では、記録媒体と印刷部との離間距離や、記録媒体の材質等によっては、印刷部の往路・復路でのインクの着弾位置のずれが顕著となり、得られる画像の画質が劣化する恐れがある。そこで、印刷部の往路および復路のいずれか一方の経路でのみインクを吐出するよう、他方の経路にて吐出するインクを一方の経路にて吐出する吐出位置変更補正を行うことが考えられる。
しかしながら、特許文献1に記載されている印刷装置では、吐出位置変更補正を行った場合、吐出位置変更補正が行われた部分のインクが重なり合う可能性が有る。この場合、吐出位置変更補正が行われた部分にて、インクが重なった領域とインクが重なっていない領域とで色相が異なる。その結果、得られる画像に画像劣化が生じる場合がある。
特開2010−5827号公報
本発明の目的は、得られる画像の画質劣化を防止することができる印刷装置および印刷方法を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の印刷装置は、記録媒体に対して複数回移動しつつ、互いに異なる色相の第1のインクおよび第2のインクを前記記録媒体に向って吐出して画像を形成する印刷部と、
前記画像を形成する際、前記印刷部が移動する複数の経路における前記第1のインクおよび前記第2のインクの吐出位置を判定する判定部と、
前記複数の経路のうちの互いに異なる2つの経路を第1の経路および第2の経路としたとき、前記第1の経路にて吐出する前記第1のインクおよび前記第2のインクの少なくとも一方のインクを、前記第2の経路にて吐出するよう前記吐出位置を変更する吐出位置変更補正を実行する実行部と、
前記画像に対する前記第1のインクおよび前記第2のインクのうちの少なくとも一方のインクの単位面積当たりの吐出量に基づいて、前記実行部が前記吐出位置変更補正を行うか否かの判断を行う判断部と、を備え、
前記判断部は、前記第1のインクおよび前記第2のインクのうちの双方のインクの前記吐出量が所定値を下回ると判定した場合、前記実行部が前記第1のインクおよび前記第2のインクの双方のインクにおいて前記吐出位置変更補正を行い、前記第1のインクおよび前記第2のインクのうちの少なくとも一方のインクの前記吐出量が前記所定値を上回る場合、前記実行部が前記第1のインクおよび前記第2のインクの双方のインクの前記吐出位置変更補正を行わないことを特徴とする。
これにより、インクの単位面積当たりの吐出量が比較的少ない場合に、吐出位置変更補正を行うことができる。よって、吐出位置変更補正を行うことにより、得られる画像に画質劣化が生じるのを防止または抑制することができる。
本発明の印刷装置では、前記吐出量は、前記第1のインクおよび前記第2のインクのうちの前記吐出位置変更補正の対象となるインクに対して、前記吐出位置変更補正を行った場合に前記記録媒体に吐出される前記対象となるインクの単位面積当たりの吐出量であるのが好ましい。
これにより、吐出位置変更補正を行った場合に画像に画質劣化が生じるか否かを正確に判断することができる。
本発明の印刷装置では、前記判断部が、前記吐出量が所定値を下回ると判定した場合、前記実行部は、前記第1のインクおよび前記第2インクのうち、前記吐出量が少ない方のインクに関して前記吐出位置変更補正を行うのが好ましい。
これにより、吐出位置変更補正を行った場合に画像に画質劣化が生じるのをより効果的に防止または抑制することができる。
本発明の印刷装置では、前記所定値は、前記第1のインクおよび前記第2のインクが前記記録媒体に着弾した際の、前記記録媒体の平面視における面積の総和であるのが好ましい。
これにより、吐出位置変更補正を行った場合に画像に画質劣化が生じるか否かをより正確に判断することができる。
本発明の印刷装置では、前記所定値は、前記記録媒体の材質に応じて設定されるのが好ましい。
これにより、吐出位置変更補正を行った場合に画像に画質劣化が生じるか否かをより正確に判断することができる。
本発明の印刷装置では、前記所定値は、前記インクの材料に応じて設定されるのが好ましい。
これにより、吐出位置変更補正を行った場合に画像に画質劣化が生じるか否かをより正確に判断することができる。
本発明の印刷装置では、前記所定値は、予め実験的に印刷を行うことにより得られた値であるのが好ましい。
これにより、吐出位置変更補正を行った場合に画像に画質劣化が生じるか否かをより正確に判断することができる。
本発明の印刷方法は、記録媒体に対して複数回移動しつつ、互いに異なる色相の第1のインクおよび第2のインクを前記記録媒体に向って吐出して画像を形成する印刷部と、
前記画像を形成する際、前記印刷部が移動する複数の経路における前記第1のインクおよび前記第2のインクの吐出位置を判定する判定部と、
前記複数の経路のうちの互いに異なる2つの経路を第1の経路および第2の経路としたとき、前記第1の経路にて吐出する前記第1のインクおよび前記第2のインクの少なくとも一方のインクを、前記第2の経路にて吐出するよう前記吐出位置を変更する吐出位置変更補正を実行する実行部と、
前記画像に対する前記第1のインクおよび前記第2のインクの単位面積当たりの吐出量に基づいて、前記実行部が前記吐出位置変更補正を行うか否かの判断を行う判断部と、を備える印刷装置を用いて前記印刷を行う印刷方法であって、
前記判断部は、前記第1のインクおよび前記第2のインクのうちの双方のインクの前記吐出量が所定値を下回ると判定した場合、前記実行部が前記第1のインクおよび前記第2のインクの双方のインクにおいて前記吐出位置変更補正を行い、前記第1のインクおよび前記第2のインクのうちの少なくとも一方のインクの前記吐出量が前記所定値を上回る場合、前記実行部が前記第1のインクおよび前記第2のインクの双方のインクの前記吐出位置変更補正を行わないことを特徴とする。
これにより、インクの単位面積当たりの吐出量が比較的少ない場合に、吐出位置変更補正を行うことができる。よって、吐出位置変更補正を行うことにより、得られる画像に画質劣化が生じるのを防止または抑制することができる。
本発明の印刷装置の第1実施形態を模式的に示す側面図である。 図1に示す印刷装置のブロック図である。 図1に示す印刷装置が画像を印刷する過程を説明する図である。 図1に示す印刷装置が吐出位置変更補正を行い、画像を印刷する過程を説明する図である。 図1に示す印刷装置が行うパス分解を説明するための図である。 図1に示す印刷装置が行う吐出位置変更補正を説明するための図である。 図1に示す印刷装置が行う吐出位置変更補正を説明するための図である。 図1に示す印刷装置が備える制御部の制御動作を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の印刷装置および印刷方法を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の印刷装置の第1実施形態を模式的に示す側面図である。図2は、図1に示す印刷装置のブロック図である。図3は、図1に示す印刷装置が画像を印刷する過程を説明する図である。図4は、図1に示す印刷装置が吐出位置変更補正を行い、画像を印刷する過程を説明する図である。図5は、図1に示す印刷装置が行うパス分解を説明するための図である。図6は、図1に示す印刷装置が行う吐出位置変更補正を説明するための図である。図7は、図1に示す印刷装置が行う吐出位置変更補正を説明するための図である。図8は、図1に示す印刷装置が備える制御部の制御動作を説明するためのフローチャートである。
なお、以下では、説明の便宜上、図1、図3〜図7において、互いに直交する3つの軸として、x軸、y軸およびz軸を図示している。x軸は、水平方向のうちの一方向(印刷装置の幅(図中奥行き)方向)に沿った軸であり、y軸は、水平方向であって前記x軸に対し垂直な方向(印刷装置の長手方向)に沿った軸であり、z軸は、鉛直方向(上下方向)に沿った軸である。また、図示した各矢印の先端側を「正側(+側)」、基端側を「負側(−側)」とする。また、図1、図3〜図7の上側を「上(上方)」と言い、下側を「下(下方)」と言う。
図1、図2に示すように、印刷装置1は、本発明の印刷方法を実行するものであり、機台11と、記録媒体としてのワークWを搬送する搬送機構部(搬送部)12と、ワークW上にインク100を付与して印刷を施す印刷機構部(印刷部)13と、ワークW上のインク100を乾燥する乾燥部2と、昇降機構14とを備えている。
本実施形態では、ワークWを搬送する搬送方向と直交する方向がx軸方向、搬送方向と平行な方向がy軸方向、x軸方向およびy軸方向と直交する方向がz軸方向となっている。
搬送機構部12は、ロール状に巻回された長尺のワークWを繰り出す繰出装置3と、印刷済みのワークWを巻き取る巻取装置4と、機台11上に配設され、印刷時のワークWを支持する支持装置5とを備えている。
繰出装置3は、機台11よりワークWの送り方向(y軸方向)上流側に配設されている。繰出装置3は、ワークWがロール状に巻回され、当該ワークWを送り出す送出しローラー(繰出リール)31と、送出しローラー31と支持装置5との間でワークWにテンションを掛けるテンショナー32とを有している。送出しローラー31は、モーター(図示せず)が接続されており、当該モーターの作動により回転することができる。
また、ワークWとしては、被捺染材を用いることができる。被捺染材とは、捺染の対象となる布地や、衣服や、その他の服飾製品等のことを言う。布地には、綿、絹、羊毛等の天然繊維やナイロン等の化学繊維あるいはこれらを混ぜた複合繊維の織物、編物、不織布等が含まれる。これらには、発色や定色の促進等のために前処理剤が塗布されていてもよい。また、衣服や、その他の服飾製品には、縫製後のTシャツ、ハンカチ、スカーフ、タオル、手提げ袋、布製のバッグ、カーテン、シーツ、ベッドカバー等のファニチャー類の他、縫製前の状態のパーツとして存在する裁断前後の布地等も含まれる。
なお、ワークWとしては、上記被捺染材の他、普通紙、上質紙、及び光沢紙などのインクジェット記録用専用紙等を用いることができる。また、ワークWとしては、例えば、インクジェット印刷用に表面処理をしていない(すなわち、インク吸収層を形成していない)プラスチックフィルム、並びに紙等の基材上にプラスチックがコーティングされているもの及びプラスチックフィルムが接着されているものも用いることができる。当該プラスチックとしては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエチレン、及びポリプロピレンが挙げられる。
巻取装置4は、繰出装置3に対して、機台11よりもワークWの送り方向(y軸方向)下流側に配設されている。巻取装置4は、ワークWをロール状に巻き取る巻取りローラー(巻取リール)41と、巻取りローラー41と支持装置5との間でワークWにテンションを掛けるテンショナー42、43、44とを有している。巻取りローラー41は、モーター(図示せず)が接続されており、当該モーターの作動により回転することができる。テンショナー42〜44は、それぞれ、巻取りローラー41から遠ざかる方向にこの順に間隔をおいて配置されている。
支持装置5は、繰出装置3と巻取装置4との間に配置されている。支持装置5は、y軸方向に互いに離間して配置された主動ローラー51および従動ローラー52と、主動ローラー51と従動ローラー52とに掛け渡され、上面(支持面)でワークWを支持する無端ベルト53と、主動ローラー51と従動ローラー52との間でワークWにテンションを掛けるテンショナー54、55とを有している。
主動ローラー51は、モーター(図示せず)が接続されており、当該モーターの作動により回転することができる。また、従動ローラー52は、無端ベルト53を介して主動ローラー51の回転力が伝達され、当該主動ローラー51と連動して回転することができる。
無端ベルト53は、その表側の面に粘着性を有する粘着層が形成されたベルトである。この粘着層にワークWの一部が粘着固定されて、y軸方向に搬送される。そして、この搬送の間に、ワークWには印刷が施されることとなる。また、印刷が施された後は、ワークWは無端ベルト53から剥離する。
テンショナー54、55も、主動ローラー51および従動ローラー52と同様に、y軸方向に互いに離間して配置されている。
テンショナー54は、主動ローラー51との間でワークWを無端ベルト53ごと挟むことができ、テンショナー55は、従動ローラー52との間でワークWを無端ベルト53ごと挟むことができる。これにより、テンショナー54、55によってテンションが掛けられたワークWは、そのテンションが掛けられた状態のまま無端ベルト53に固定されて搬送される。このような状態により、ワークWは、搬送中に例えばしわ等が寄ったりするのが低減され、よって、印刷を施した場合、その印刷が正確かつ高品質なものとなる。
印刷機構部13は、ワークW上にインク100を吐出して印刷による記録を行なう複数のインクジェットヘッド131を有するキャリッジユニット132と、キャリッジユニット132をx軸方向に移動可能に支持するX軸テーブル(図示せず)とを備えている。各インクジェットヘッド131は、それぞれ、例えば、内部にインク100で満たされるヘッド内流路が形成されたヘッド本体と、開口を有する多数のノズル群6を有している。
ヘッド本体には、各吐出ノズル毎に対応するピエゾ圧電素子(圧電体)が構成され、ピエゾ圧電素子に電圧が印加されるとノズル群6からインク100が液滴として吐出される。
なお、インクジェットヘッド131は、インク100を吐出していない状態では、z軸方向から見てワークW(無端ベルト53)から外れた位置(待機位置)で待機している。
印刷装置1では、繰出装置3により繰出されたワークWを無端ベルト53で粘着固定した固定状態でy軸方向に間欠送り(副走査)するとともに、固定状態のワークWに対し、キャリッジユニット132をx軸方向に往復動(主走査)させながらノズル群6からインク100を吐出する。これを印刷が完了して、ワークW上に画像パターンが形成されるまで行なうことができる。なお、画像パターンは、多色印刷(カラー印刷)によるものであってもよいし、単色印刷によるものであってもよい。
インク100には、溶媒としての水に着色剤としての染料または顔料を含有した、例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色がある。そして、各色のインク100がそれぞれインクジェットヘッド131から独立して吐出される。
図1および図2に示す昇降機構14は、ノズル群6の高さを調節することができる。この昇降機構14は、例えば、モーターとボールねじとリニアガイドとを有する構成とすることができる。また、このモーターには、エンコーダーが内蔵されている。このエンコーダーで検出される回転量に基づいてインクジェットヘッド131の高さを検出することができる。このような昇降機構14も、制御部15と電気的に接続されている。
このように、昇降機構14により、ノズル群6とワークWの離間距離を変更することができる。よって、ワークWの材質に応じて良好な印刷を行うことができる。
図1に示すように、乾燥部2は、印刷機構部13よりもワークWの搬送方向下流側であって、支持装置5と巻取装置4の巻取りローラー41との間に配置されている。
乾燥部2は、チャンバー21と、チャンバー21内に配置されたコイル22とを有している。コイル22は、例えばニクロム線で構成されており、電力を供給することにより発熱する発熱体である。そして、コイル22で発せられた熱により、チャンバー21内を通過中のワークW上のインク100を乾燥させることできる。
図2に示すように、制御部15は、乾燥部2、搬送機構部12、印刷機構部13および昇降機構14と電気的に接続されており、これらの作動をそれぞれ制御する機能を有している。また、制御部15は、CPU(Central Processing Unit)151と、記憶部155とを有している。
CPU151は、前述したような印刷処理等の各種処理用のプログラムを実行する。また、CPU151は、パス分解部(判定部)152、判断部153、実行部154として機能する。
パス分解部152は、入力された画像データに基づいて、往路および復路においてどの位置にインク100を吐出するかを判定するパス分解を行う。
判断部153は、後述するように、パス分解を行うことが可能か否かの判断を行う。実行部154は、判断部153の判断結果に基づいて、パス分解を実行する。
記憶部155は、例えば不揮発性半導体メモリーの一種であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等を有し、各種プログラム等を記憶することができる。
このような印刷装置1では、図3に示すようにn回(nは2以上の正の整数)往復しつつインク100を吐出して画像を形成する。以下、このことについて詳細に説明するが、1回目の往路を第1パス(n=1のパス)と言い、1回目の復路を第2パス(n=2のパス)と言う。また、2回目の往路を第3パス(n=3のパス)と言い、2回目の復路を第4パス(n=4のパス)と言う(3回目の往路以降も同様にして、nに正の整数を代入する)。また、1パス目に印刷した印刷領域A1と、2パス目に印刷した印刷領域A2とは、ワークWの搬送方向に沿った長さLが同じである(印刷領域A3以降についても同様)。
印刷装置1では、まず、第1パスにおいて、ワークWの図3中ハッチングで示す領域にインク100を吐出して印刷領域A1を形成する。次いで、印刷領域A1よりも搬送方向上流側にずらして印刷領域A2を形成する。このとき、印刷領域A2をずらす量は、印刷領域A1の長さLの1/4とされる。すなわち、印刷領域A1と印刷領域A2とは、長さLの3/4重なっており、長さLの1/4ずれている。印刷装置1では、同様にして印刷領域A3、A4、A5、A6を形成する。
以下、画像のドット密度(液滴の密度)がイエロー(Y)100%ブラック(K)12%の画像を印刷する場合を例に挙げて説明する。また、この場合、一例として、イエローの100%とブラックの12%が4つのパスに均等に分割して印刷され、各パスでのイエロー(Y)とブラック(K)の比率はいずれも25:3とする。
さて、同じインクを使っても、印刷されていないワークW上に印刷された場合のインクのにじみ方と、すでに印刷された上に印刷された場合のにじみ方は違っている。このため、形成された印刷領域の色は、その領域がそれまで印刷されていない部分に印刷されて作られたか、すでに印刷された部分に印刷されて作られたかで色が変わる。
そこで以下では、イエロー(Y)インク100Yとブラック(K)インク100Kとが25:3の比率で、未だ印刷されていないワークWに印刷されて作られた領域の色を、色aとし、すでにインク100の印刷された上に印刷されて作られた領域の色を色bとする。
印刷装置1では、第1パスの印刷が完了したとき、印刷領域A1では、全域が色aとなっている。第2パスの印刷が完了したとき、印刷領域A1の下流側1/4の領域の色は、色aのままとなっている。また、印刷領域A1と印刷領域A2とが重なっている領域の色は、色a+bとなっている。そして、印刷領域A2の上流側1/4は、色aとなっている。なお、「+」は色の重ね合わせを示している。
第3パスの印刷が完了したとき、印刷領域A1では、下流側の1/4の領域の色は、色aであり、印刷領域A1と印刷領域A2とが重なっている領域の色は、色a+bである。また、印刷領域A1、印刷領域A2および印刷領域A3が重なっている領域では、色a+b+b(色a+2b)となる。また、印刷領域A2と印刷領域A3のみが重なっている領域では、色a+bとなる。そして、印刷領域A3のみが印刷されている領域では、色aとなる。
同様に印刷を行うと、第4パスの印刷が完了したときには、色a、色a+b、色a+2b、色a+3b、色a+2b、色a+b、色aの領域が下流側から順に並ぶこととなる。第5パスの印刷が完了したときには、色a、色a+b、色a+2b、色a+3b、色a+3b、色a+2b、色a+b、色aの領域が下流側から順に並ぶこととなる。第6パスの印刷が完了したときには、色a、色a+b、色a+2b、色a+3b、色a+3b、色a+3b、色a+2b、色a+b、色aの領域が下流側から順に並ぶこととなる。
印刷装置1では、色a+3bの領域が、実際の製品となる部分であり、色a、色a+bおよび色a+2bの部分は破棄される。このように、印刷装置1では、4パスの印刷で製品となる部分が得られ、第5パス以降の印刷で製品となる領域が大きくなっていく。
さて、一般的な印刷装置では、任意の位置に向ってインクを吐出した場合、往路と復路とでインクの着弾位置にズレが生じる。これは、往路と復路とでインクに作用する慣性力の向きが異なるためである。特に、インクの液滴のサイズが比較的小さかったり、ノズルと記録媒体との離間距離が比較的大きかったりすると、往路と復路とでインクの着弾位置にズレが顕著に現れやすい。このようなズレが生じる場合、そのズレを低減するための手段として、以下で説明する「パス寄せ」が考えられる。
以下、印刷装置1のパス寄せの一例を説明する。なお、以下では、イエロー(Y)のインク100Yとブラック(K)インク100Kのうち、ブラック(K)インク100Kに関してパス寄せを行う場合について説明する。
印刷装置1では、第1パス〜第4パスでは、第1パス、第3パスおよび第4パスにて吐出するブラック(K)インク100Kを第2パスにて吐出するすなわち、吐出位置を変更する吐出位置変更補正(パス寄せ)を行う。
このパス寄せを行うことにより、第1パスでのイエロー(Y)とブラック(K)の比率が25:0となる。第2パスでのイエロー(Y)とブラック(K)の比率は、25:12となる。第3パスでのイエロー(Y)とブラック(K)の比率は、25:0となる。第4パスでのイエロー(Y)とブラック(K)の比率は、25:0となる。これにより、第1パス、第3パスおよび第4パスにてブラック(K)インク100Kを吐出するのを省略することができる。このパス寄せにより、ブラック(K)は第2パスだけで印字されることになり、着弾位置のズレが生じないようにすることができる。なお、第5パス〜第8パスに関しても同様に、第5パス、第7パス、第8パスにて吐出するブラック(K)インク100Kを第6パスにて吐出する(第9パス以降についても同様)。
このようなパス寄せを行って印刷を行うと、図4に示すような画像が得られる。なお、以下では、イエロー(Y)インク100Yとブラック(K)インク100Kとが25:0の比率で、未だインク100が着弾していないワークWに印刷されて作られた領域の色を色aとみなし、すでにインク100の印刷された上に印刷されて作られた領域の色を色bとみなす。そして、インク100Yとインク100Kとが25:12の比率で、未だインク100が着弾していないワークWに印刷されて作られた領域の色を色cとする。また、インク100Yとインク100Kとが25:12の比率で、すでにインク100の印刷された上に印刷されて作られた領域の色を色dとする。
前記で説明した印刷方法と同様の方法で印刷を行った場合、第1パスの印刷が完了したときには、色aの領域が形成される。第2パスの印刷が完了したときには、色a、色a+d、色cの領域がこの順で下流側から並んで形成される。第3パスの印刷が完了したときには、色a、色a+d、色a+b+d、色b+c、色aの領域がこの順で下流側から並んで形成される。第4パスの印刷が完了したときには、色a、色a+d、色a+b+d、色a+2b+d、色2b+c、色a+b、色aの領域がこの順で下流側から並んで形成される。第5パスの印刷が完了したときには、色a、色a+d、色a+b+d、色a+2b+d、色3b+c、色a+2b、色a+b、色aの領域がこの順で下流側から並んで形成される。第6パスの印刷が完了したときには、色a、色a+d、色a+b+d、色a+2b+d、色3b+c、色a+2b+d、色a+b+d、色a+d、色dの領域がこの順で下流側から並んで形成される。
このようなパス寄せを行った画像では、色a+2b+dおよび色3b+cの領域が実際に製品となる部分であり、残部は破棄される。また、パス寄せを行ったインク100については、4つのパスのうちの3つのパスでの印刷を省略することができるため、前述したような、往路および復路でのインク100の着弾位置のズレを低減することができる。さらに、パス寄せにより省略したインク100は、他のパスに割り振られるため、画像全体で見たとき、インク100の総吐出量が同じであり、画像の画質劣化が生じにくくすることができる。
しかしながら、パス寄せを行ったとしても、色a+2b+dの領域と、色3b+cの領域との色相差が比較的大きければ、実際に製品となる部分において、スジムラが生じ、画質劣化が生じる。この色相差は、色aと色bの差および色cと色dの差が大きいことに起因する。色aと色bの差および色cと色dの差は、インク100の液滴が着弾する位置に、他のインク100の液滴が存在するかどうかによってインク100の液滴のにじみ方が違うことに起因する。すなわち、各印刷領域同士が重なり合う領域において、実際に重なり合うインク100の液滴が多ければ色の違いが大きくなり、画質劣化が顕著に現れる可能性が有る。
印刷装置1では、パス寄せを行うに際し、実際のインク100の液滴の重なり合いを可及的に防止し、パス寄せを行うことによる画質劣化が生じるのを防止または抑制するのに有効な構成となっている。以下、印刷装置1の制御プログラムについて図8に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
まず、ステップS101において、印刷装置1に入力された画像データに基づいて、パス分解を行う(図5参照)。なお、図5に示す構成では、一例として、各印刷領域A1〜A6において、イエロー(Y)インク100Yの液滴を25個ずつ図示し、ブラック(K)インク100Kの液滴を3個ずつ図示している。
次に、ステップS102において、ワークギャップ等に基づいて、パス寄せを行うべきか否かを判断する。ステップS102において、パス寄せをしないと画質劣化のおそれがあると判断した場合、ステップS103においてパス寄せを行うことにより、画質劣化が生じるか否かの判断を行う。
ステップS103では、印刷領域A2のインク100Kの単位面積当たりの吐出量に基づいて、パス寄せを行っても画質劣化が生じないか否かを判断する。図6に示すように、インク100Kが、移動先(印刷領域A1、A3、A4)において、インク100Yまたはインク100Kと重なる、または、重なる可能性が高いと判断した場合には、重なりによる画質劣化が生じる可能性が有るため、パス寄せを省略する。そして、パス寄せを省略する設定で印刷を行う(ステップS104)。
一方、ステップS103において、図7に示すように、インク100Kが、移動先(印刷領域A2)にて、インク100Yまたはインク100Kと重ならないまたは重なる可能性が低いと判断した場合には、パス寄せを行うことを許可する。そして、パス寄せを行う設定で印刷を行う。
印刷装置1では、上記判断は、印刷領域A2におけるインク100Yの単位面積当たりの吐出量VY2およびインク100Kの単位面積当たりの吐出量VK2と、予め記憶部155に記憶されている閾値(所定値)Tとをそれぞれ比較することにより行われる。吐出量VY2および吐出量VK2のうちの一方が、閾値Tと同じであるか閾値Tよりも大きかった場合、インク100Yおよびインク100Kのパス寄せを省略する。また、吐出量VY2および吐出量VK2の双方が、閾値Tよりも小さかった場合、インク100Yまたはインク100Kに関してパス寄せを行うことを許可する。これにより、パス寄せを行うことによりインク100が重なり合って、画質劣化が生じるのを防止または抑制することができる。
なお、前記では、4パスで実際に製品となる領域が形成される場合について説明したが、本発明ではこれに限定されず、実際に製品となる領域が形成されるのは、2パス、3パスまたは5パス以上の設定であっても良い。
また、上記のように、印刷装置1では、インク100Yおよびインク100Kのうち、単位面積当たりの吐出量が少ないインク100Kがパス寄せの対象とされる。これにより、パス寄せを行うことにより、吐出位置が移動されたインク100Kが、移動先のインク100と重なる可能性をより低くすることができる。よって、画質劣化が生じるのを、より効果的に防止または抑制することができる。
また、印刷装置1では、図6および図7に示すように、パス寄せの対象となるインク100Kに対して、仮にパス寄せを行った場合の印刷領域A1の吐出量VY2’VK2’と閾値Tを比較することにより、上記判断を行ってもよい(印刷領域A3、A4についても同様)。この場合、吐出位置が変更されたインク100Kが、移動先のインク100と重なる可能性が有るか否かの判断をさらに正確に行うことができる。
また、印刷装置1では、記憶部155に記憶されている閾値Tは、予めワークWに実験的に印刷を行うことにより得られた値である。実際にテスト印刷を行って閾値Tを得ることにより、インク100の単位面積当たりの吐出量がどの程度であればパス寄せによる画質劣化が生じるかを正確に把握することができる。よって、パス寄せを行うか否かの判断を正確に把握することができる。さらに、印刷装置1が、互いにサイズ(体積)が異なる液滴のインク100を吐出する場合であっても、上記判断を正確に行うことができる。
また、印刷装置1では、閾値Tは、各印刷領域A1〜A6での、実際にワークWに着弾した後のインク100Yまたはインク100Kの、ワークWの平面視における面積の総和とされる。これにより、ワークWの材質や、インク100の材料に応じた閾値Tの変動を加味して閾値Tを設定することができる。よって、以下の利点が得られる。
例えば、ワークWが、綿や絹等、インク100が比較的滲みにくい素材で構成されていた場合には、閾値Tを比較的大きく設定することができる。よって、インク100の滲みやすさを加味して上記判断を行うことができる。また、例えば、織布、不織布等の生地種や、繊維の疎密や、前処理剤の違い、ワークWの厚さ等によっても、インク100の滲みやすさが異なっているが、これらに応じて閾値Tを設定することができる。さらに、インク100に関しても、染料、顔料、粘度等、インク100の構成材料によっても、インク100の滲みやすさが異なっているが、これらに応じて閾値Tを設定することができる。
このように、予め実験的に印刷を行って閾値Tを得ることにより、閾値Tを適切に設定することができ、上記判断を正確に行うことができる。
以上説明したように、印刷装置1では、パス寄せを行うか否かの判断を、画像における第1のインク(インク100Y)および第2のインク(インク100K)の吐出量に基づいて行う。そして、第1のインクおよび第2のインクのうちの双方のインクの吐出量が所定値(閾値T)を下回る場合には、第1のインクおよび第2のインクの双方のインクにおいて吐出位置変更補正(パス寄せ)を行うことを許可する。また、第1のインクおよび第2のインクのうちの少なくとも一方のインクの吐出量が所定値を上回る場合、第1のインクおよび第2のインクの双方のインクの吐出位置変更補正を行うことを禁止する。これにより、パス寄せを行うことによってインク100が重なり合って、得られる画像に画質劣化が生じるのを防止または抑制することができる。
以上、本発明の印刷装置および印刷方法を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、印刷装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、前記各実施形態では、印刷機構部は、インクを同一サイズの液滴として吐出する場合について説明したが、本発明ではこれに限定されず、インクを2種類以上のサイズの液滴として吐出するものであってもよい。この場合、各サイズの液滴のインクごとに前記で説明した吐出位置変更補正を行ってもよい。
1…印刷装置、2…乾燥部、21…チャンバー、22…コイル、3…繰出装置、31…送出しローラー、32…テンショナー、4…巻取装置、41…巻取りローラー、42…テンショナー、43…テンショナー、44…テンショナー、5…支持装置、51…主動ローラー、52…従動ローラー、53…無端ベルト、54…テンショナー、55…テンショナー、6…ノズル群、11…機台、12…搬送機構部、13…印刷機構部、131…インクジェットヘッド、132…キャリッジユニット、14…昇降機構、15…制御部、151…CPU、152…パス分解部、153…判断部、154…実行部、155…記憶部、100…インク、100K…インク、100Y…インク、S101…ステップ、S102…ステップ、S103…ステップ、S104…ステップ、S105…ステップ、S106…ステップ、A1…印刷領域、A2…印刷領域、A3…印刷領域、A4…印刷領域、A5…印刷領域、A6…印刷領域、T…閾値、VY2…吐出量、VK2…吐出量、VY2’…吐出量、VK2’…吐出量、W…ワーク

Claims (8)

  1. 記録媒体に対して複数回移動しつつ、互いに異なる色相の第1のインクおよび第2のインクを前記記録媒体に向って吐出して画像を形成する印刷部と、
    前記画像を形成する際、前記印刷部が移動する複数の経路における前記第1のインクおよび前記第2のインクの吐出位置を判定する判定部と、
    前記複数の経路のうちの互いに異なる2つの経路を第1の経路および第2の経路としたとき、前記第1の経路にて吐出する前記第1のインクおよび前記第2のインクの少なくとも一方のインクを、前記第2の経路にて吐出するよう前記吐出位置を変更する吐出位置変更補正を実行する実行部と、
    前記画像に対する前記第1のインクおよび前記第2のインクのうちの少なくとも一方のインクの単位面積当たりの吐出量に基づいて、前記実行部が前記吐出位置変更補正を行うか否かの判断を行う判断部と、を備え、
    前記判断部は、前記第1のインクおよび前記第2のインクのうちの双方のインクの前記吐出量が所定値を下回ると判定した場合、前記実行部が前記第1のインクおよび前記第2のインクの双方のインクにおいて前記吐出位置変更補正を行い、前記第1のインクおよび前記第2のインクのうちの少なくとも一方のインクの前記吐出量が前記所定値を上回る場合、前記実行部が前記第1のインクおよび前記第2のインクの双方のインクの前記吐出位置変更補正を行わないことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記吐出量は、前記第1のインクおよび前記第2のインクのうちの前記吐出位置変更補正の対象となるインクに対して、前記吐出位置変更補正を行った場合に前記記録媒体に吐出される前記対象となるインクの単位面積当たりの吐出量である請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記判断部が、前記吐出量が所定値を下回ると判定した場合、前記実行部は、前記第1のインクおよび前記第2インクのうち、前記吐出量が少ない方のインクに関して前記吐出位置変更補正を行う請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 前記所定値は、前記第1のインクおよび前記第2のインクが前記記録媒体に着弾した際の、前記記録媒体の平面視における面積の総和である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記所定値は、前記記録媒体の材質に応じて設定される請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記所定値は、前記インクの材料に応じて設定される請求項4または5に記載の印刷装置。
  7. 前記所定値は、予め実験的に印刷を行うことにより得られた値である請求項4ないし6のいずれか1項に記載の印刷装置。
  8. 記録媒体に対して複数回移動しつつ、互いに異なる色相の第1のインクおよび第2のインクを前記記録媒体に向って吐出して画像を形成する印刷部と、
    前記画像を形成する際、前記印刷部が移動する複数の経路における前記第1のインクおよび前記第2のインクの吐出位置を判定する判定部と、
    前記複数の経路のうちの互いに異なる2つの経路を第1の経路および第2の経路としたとき、前記第1の経路にて吐出する前記第1のインクおよび前記第2のインクの少なくとも一方のインクを、前記第2の経路にて吐出するよう前記吐出位置を変更する吐出位置変更補正を実行する実行部と、
    前記画像に対する前記第1のインクおよび前記第2のインクの単位面積当たりの吐出量に基づいて、前記実行部が前記吐出位置変更補正を行うか否かの判断を行う判断部と、を備える印刷装置を用いて前記印刷を行う印刷方法であって、
    前記判断部は、前記第1のインクおよび前記第2のインクのうちの双方のインクの前記吐出量が所定値を下回ると判定した場合、前記実行部が前記第1のインクおよび前記第2のインクの双方のインクにおいて前記吐出位置変更補正を行い、前記第1のインクおよび前記第2のインクのうちの少なくとも一方のインクの前記吐出量が前記所定値を上回る場合、前記実行部が前記第1のインクおよび前記第2のインクの双方のインクの前記吐出位置変更補正を行わないことを特徴とする印刷方法。
JP2016011874A 2016-01-25 2016-01-25 印刷装置および印刷方法 Active JP6613922B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016011874A JP6613922B2 (ja) 2016-01-25 2016-01-25 印刷装置および印刷方法
CN201710040260.5A CN107009737B (zh) 2016-01-25 2017-01-18 印刷装置和印刷方法
EP17153094.2A EP3196038B1 (en) 2016-01-25 2017-01-25 Printing apparatus and printing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016011874A JP6613922B2 (ja) 2016-01-25 2016-01-25 印刷装置および印刷方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017132067A JP2017132067A (ja) 2017-08-03
JP6613922B2 true JP6613922B2 (ja) 2019-12-04

Family

ID=57906495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016011874A Active JP6613922B2 (ja) 2016-01-25 2016-01-25 印刷装置および印刷方法

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP3196038B1 (ja)
JP (1) JP6613922B2 (ja)
CN (1) CN107009737B (ja)

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001096733A (ja) * 1999-09-30 2001-04-10 Seiko Epson Corp 双方向記録装置,双方向記録装置の記録補正方法および双方向記録装置の記録補正処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US6416147B1 (en) * 2000-12-21 2002-07-09 Acer Communications And Multimedia Inc. Printing device with optimized print head positioning logic
JP2003266657A (ja) * 2002-03-12 2003-09-24 Canon Finetech Inc インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2006239866A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Brother Ind Ltd プリンタ
JP2010005827A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Canon Inc 画像形成装置及びその制御方法、プログラム
US8272710B2 (en) * 2008-07-16 2012-09-25 Eastman Kodak Company Bi-directional print masking
JP2011056869A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び情報処理装置
JP2011083936A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Seiko Epson Corp 印刷装置、及び、印刷方法
JP5625323B2 (ja) * 2009-10-30 2014-11-19 株式会社リコー 画像形成装置
JP5234040B2 (ja) * 2010-03-30 2013-07-10 株式会社リコー 画像形成装置および制御方法
JP2012020526A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Canon Inc インクジェット記録装置および記録方法
JP2012081693A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 Seiko Epson Corp 印刷装置、及び、印刷方法
CN102173200A (zh) * 2011-01-10 2011-09-07 西安电子科技大学 喷墨打印机双向打印中的墨滴落点偏差的补偿方法
JP5764976B2 (ja) * 2011-03-03 2015-08-19 セイコーエプソン株式会社 ドット形成位置調整装置、記録方法、設定方法、及び、記録プログラム
JP5891683B2 (ja) * 2011-09-29 2016-03-23 セイコーエプソン株式会社 印刷装置および印刷物生産方法
US9533513B1 (en) * 2015-08-04 2017-01-03 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Print alignment in a bidirectional scanning print system

Also Published As

Publication number Publication date
EP3196038A3 (en) 2017-11-15
EP3196038B1 (en) 2020-07-15
CN107009737B (zh) 2020-09-29
CN107009737A (zh) 2017-08-04
EP3196038A2 (en) 2017-07-26
JP2017132067A (ja) 2017-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6428417B2 (ja) 印刷装置および印刷方法
US10286667B2 (en) Recording device
JP6672830B2 (ja) 印刷装置および印刷方法
JP6641890B2 (ja) 印刷装置および印刷方法
JP6623787B2 (ja) 印刷装置および印刷方法
JP6613922B2 (ja) 印刷装置および印刷方法
US10737486B2 (en) Printing method and printing apparatus
JP2017087451A (ja) 印刷装置および印刷方法
EP3332977B1 (en) Printing apparatus and printing method
JP2016185611A (ja) 印刷装置および印刷方法
JP6409492B2 (ja) 印刷装置および印刷方法
US9962928B2 (en) Printing apparatus and printing method
JP2016182802A (ja) 印刷装置および印刷方法
JP2018069715A (ja) 印刷装置および印刷方法
JP2017087430A (ja) 印刷装置および印刷方法
JP2017087429A (ja) 印刷装置および印刷方法
JP2016117181A (ja) 印刷装置および印刷方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181016

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190730

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191008

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6613922

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150