JP2016112760A - 支持部材および印刷方法 - Google Patents

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陽子 茅野
Yoko Kayano
陽子 茅野
三井 洋一
Yoichi Mitsui
洋一 三井
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Abstract

【課題】テスト用紙に正確に印刷を行うことができる支持部材および印刷方法を提供する。【解決手段】長尺のワークを無端ベルトに固定して搬送し、長尺のワークにインクジェットヘッドで印刷を施す印刷装置において、インクジェットヘッドのノズル抜け等をチェックするに際し、テスト用紙100をトレイ(支持部材)6を介して無端ベルトに支持しテスト印刷を行う。トレイ6には、テスト用紙100に正確に印刷可能となる位置関係を示すマーカー64を設けている。【選択図】図8

Description

本発明は、支持部材および印刷方法に関する。
記録媒体上にインクを付与して印刷する印刷装置が従来から用いられている(例えば、
特許文献1参照)。特許文献1に記載の印刷装置は、記録媒体を搬送するベルトを有する
搬送手段と、ベルトの記録媒体上にインクを吐出する液滴吐出ヘッドとを備えている。
このような印刷装置では、一般的には、実際に製品となる記録媒体に印刷を行うのに先
立ってテスト用の記録媒体にテスト印刷が行われる。このテスト印刷では、テスト用の記
録媒体を搬送しつつ液滴吐出ヘッドの直下を通過するときに、インクを吐出する操作を行
う。
しかしながら、上記のインクを吐出する操作は、作業者の目測により行われていたため
、目測を誤るとテスト用の記録媒体の所望の位置に印刷を行うことができず、テスト印刷
を円滑に行うことができない。
特開2005−53020号公報
本発明の目的は、記録媒体に正確に印刷を行うことができる支持部材および印刷方法を
提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
[適用例1]
本発明の支持部材は、記録媒体を搬送するベルトを備える搬送部と、前記搬送部により
搬送されている前記記録媒体に印刷を施す印刷部とを有する印刷装置とともに用いられ、
前記記録媒体に前記印刷を施す際に、前記ベルト上に配置された配置状態で前記記録媒体
を支持する支持部材であって、
前記記録媒体への前記印刷が可能である印刷可能状態となるような、前記記録媒体と前
記印刷部との位置関係を示す機能部を有することを特徴とする。
これにより、記録媒体に正確に印刷を行うことができる。さらに、記録媒体とベルトと
が非接触の状態で印刷を行うことができる。
[適用例2]
本発明の支持部材では、前記機能部は、マーカーで構成されているのが好ましい。
これにより、より正確に記録媒体に印刷を行うことができる。
[適用例3]
本発明の支持部材では、前記マーカーは、前記配置状態では、前記記録媒体の搬送方向
と交わる方向に延在する直線状をなしているのが好ましい。
これにより、容易かつ正確に記録媒体に印刷を行うことができる。
[適用例4]
本発明の支持部材では、前記マーカーは、前記配置状態では、前記記録媒体の搬送方向
に沿って複数付されているのが好ましい。
これにより、印刷を複数回、同じ記録媒体に容易かつ正確に記録媒体に印刷を行うこと
ができる。
[適用例5]
本発明の支持部材では、前記複数のマーカーは、それぞれ、タイミングをずらして用い
られるのが好ましい。
これにより、印刷を複数回、同じ記録媒体に容易かつ正確に記録媒体に印刷を行うこと
ができる。
[適用例6]
本発明の支持部材では、前記複数のマーカーは、前記記録媒体の搬送方向下流側から順
に用いられるのが好ましい。
これにより、印刷を複数回、同じ記録媒体に容易かつ正確に記録媒体に印刷を行うこと
ができる。
[適用例7]
本発明の支持部材では、隣り合う前記マーカーの離間距離は、前記記録媒体上に前記印
刷により記録された印刷パターンの前記搬送方向の最大長さよりも長いのが好ましい。
これにより、印刷を複数回、同じ記録媒体に容易かつ正確に記録媒体に印刷を行うこと
ができる。
[適用例8]
本発明の支持部材では、前記記録媒体を支持している状態では、前記マーカーは、前記
記録媒体よりも搬送方向上流側に位置しているのが好ましい。
これにより、印刷可能状態においてマーカーを視認することができる。
[適用例9]
本発明の支持部材では、前記機能部は、輪郭の一部であるのが好ましい。
これにより、マーカー等を設けるのを省略することができる。
[適用例10]
本発明の支持部材では、前記機能部は、前記配置状態での前記記録媒体の搬送方向上流
側の縁部であるのが好ましい。
これにより、より正確に記録媒体に印刷を行うことができる。
[適用例11]
本発明の支持部材では、前記印刷部は、インクを吐出するノズルと、前記ノズルを前記
記録媒体の搬送方向と交わる方向に移動可能に支持するレールと、前記レールを覆うカバ
ーとを備え、
前記機能部と前記カバーとが前記ベルトの平面視で重なったときに前記インクの吐出を
行うように用いられるのが好ましい。
これにより、より正確に記録媒体に印刷を行うことができる。
[適用例12]
本発明の支持部材では、前記印刷装置は、前記記録媒体への前記印刷が可能となるよう
な前記支持部材との位置関係を示す印刷装置側マーカーを有し、
前記機能部と前記印刷装置側マーカーとが、前記記録媒体の搬送方向での位置が重なっ
たときに前記印刷を行うように用いられるのが好ましい。
これにより、より正確に記録媒体に印刷を行うことができる。
[適用例13]
本発明の支持部材では、前記印刷装置は、前記機能部の位置を検出する検出部を備え、
前記検出部が前記機能部を検出したときに前記印刷を行うように用いられるのが好まし
い。
これにより、容易かつ正確に記録媒体に印刷を行うことができる。
[適用例14]
本発明の支持部材では、前記印刷部にメンテナンスが必要か否かを判断するためのテス
ト印刷を行う際に用いられるのが好ましい。
これにより、製品となる記録媒体に印刷を行うのに先立って、印刷部にメンテナンスが
必要か否かを判断することができる。
[適用例15]
本発明の印刷方法は、記録媒体を搬送するベルトを備える搬送部と、前記搬送部により
搬送されている前記記録媒体に印刷を施す印刷部とを有する印刷装置と、
前記記録媒体に前記印刷を施す際に、前記ベルト上に配置された配置状態で前記記録媒
体を支持する支持部材とを用いて前記記録媒体に印刷を施す印刷方法であって、
支持部材は、前記記録媒体への前記印刷が可能である印刷可能状態となるような、前記
記録媒体と前記印刷部との位置関係を示す機能部を有することを特徴とする。
これにより、記録媒体に正確に印刷を行うことができる。さらに、記録媒体とベルトと
が非接触の状態で印刷を行うことができる。
本発明の支持部材(第1実施形態)とともに用いられる印刷装置を模式的に示す側面図である。 図1に示す印刷装置のブロック図である。 (a)〜(c)は、従来のテスト印刷を説明するための図である。 本発明の支持部材の斜視図である。 図4に示す支持部材がベルト上に配置された状態で、搬送方向下流側から見た図である。 図4に示す支持部材の上面側の拡大断面図である。 図4に示す支持部材の下面側の拡大断面図である。 図4に示す支持部材が搬送機構部によって搬送される過程を示す平面図である。 (a)〜(c)は、図4に示す支持部材の使用方法(本発明の印刷方法)を説明するための図である。 本発明の支持部材(第2実施形態)の平面図である。 本発明の支持部材(第3実施形態)の平面図である。 本発明の支持部材(第4実施形態)の平面図である。 本発明の支持部材(第5実施形態)の平面図である。 図13中の矢印A方向から見た図である。
以下、本発明の支持部材を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の支持部材(第1実施形態)とともに用いられる印刷装置を模式的に示
す側面図である。図2は、図1に示す印刷装置のブロック図である。図3は、(a)〜(
c)が、従来のテスト印刷を説明するための図である。図4は、本発明の支持部材の斜視
図である。図5は、図4に示す支持部材がベルト上に配置された状態で、搬送方向下流側
から見た図である。図6は、図4に示す支持部材の上面側の拡大断面図である。図7は、
図4に示す支持部材の下面側の拡大断面図である。図8は、図4に示す支持部材が搬送機
構部によって搬送される過程を示す平面図である。図9は、(a)〜(c)が図4に示す
支持部材の使用方法(本発明の印刷方法)を説明するための図である。
なお、以下では、説明の便宜上、図1において、互いに直交する3つの軸として、x軸
、y軸およびz軸を図示している。x軸は、水平方向のうちの一方向(印刷装置の幅(奥
行き)方向)に沿った軸であり、y軸は、水平方向であって前記x軸に対し垂直な方向(
印刷装置の長手方向)に沿った軸であり、z軸は、鉛直方向(上下方向)に沿った軸であ
る。また、図示した各矢印の先端側を「正側(+側)」、基端側を「負側(−側)」とす
る。また、図1、図5、図6、図7の上側を「上(上方)」と言い、下側を「下(下方)
」と言う。
まず、本発明の支持部材(以下、「トレイ6」と言う)を説明するのに先立って、トレ
イ6とともに用いられる印刷装置1について説明する。
図1、図2に示すように、印刷装置1は、機台11と、実際の製品となるワークWを搬
送する搬送機構部(搬送部)12と、ワークW上にインクを付与して印刷を施す印刷機構
部(記録部)13と、ワークW上のインクを乾燥する乾燥部2と、これら各部の作動をそ
れぞれ制御する制御部15とを備えている。
本実施形態では、ワークWを搬送する搬送方向と直交する方向がx軸方向、搬送方向と
平行な方向がy軸方向、x軸方向およびy軸方向と直交する方向がz軸方向となっている
搬送機構部12は、ロール状に巻回された長尺のワークWを繰り出す繰出装置3と、印
刷済みのワークWを巻き取る巻取装置4と、機台11上に配設され、印刷時のワークWを
支持する支持装置5とを備えている。
繰出装置3は、機台11よりワークWの送り方向(y軸方向)上流側に配設されている
。繰出装置3は、ワークWがロール状に巻回され、当該ワークWを送り出す送出しローラ
ー(繰出リール)31と、送出しローラー31と支持装置5との間でワークWにテンショ
ンを掛けるテンショナー32とを有している。送出しローラー31は、モーター(図示せ
ず)が接続されており、当該モーターの作動により回転することができる。
なお、ワークWには、インク吸収性を有し、薄いフィルム状のものと、インク非吸収性
を有し、薄いフィルム状のものとを用いることができる。前者の場合は、例えば、普通紙
、上質紙等の紙、および光沢紙などのインクジェット記録用専用紙、その他、布帛、織布
等の生地が挙げられる。後者の場合は、例えば、インクジェット印刷用に表面処理をして
いない(すなわち、インク吸収層を形成していない)プラスチックフィルム、並びに紙等
の基材上にプラスチックがコーティングされているものおよびプラスチックフィルムが接
着されているものが挙げられる。当該プラスチックとしては、特に限定されないが、例え
ば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、
ポリウレタン、ポリエチレン、およびポリプロピレンが挙げられる。
巻取装置4は、繰出装置3に対して、機台11よりもワークWの送り方向(y軸方向)
下流側に配設されている。巻取装置4は、ワークWをロール状に巻き取る巻取りローラー
(巻取リール)41と、巻取りローラー41と支持装置5との間でワークWにテンション
を掛けるテンショナー42、43、44とを有している。巻取りローラー41は、モータ
ー(図示せず)が接続されており、当該モーターの作動により回転することができる。テ
ンショナー42〜44は、それぞれ、巻取りローラー41から遠ざかる方向にこの順に間
隔をおいて配置されている。
支持装置5は、繰出装置3と巻取装置4との間に配置されている。支持装置5は、y軸
方向に互いに離間して配置された主動ローラー51および従動ローラー52と、主動ロー
ラー51と従動ローラー52とに掛け渡された可撓性を有する無端ベルト53と、主動ロ
ーラー51と従動ローラー52との間でワークWにテンションを掛けるテンショナー54
、55とを有している。
主動ローラー51は、モーター(図示せず)が接続されており、当該モーターの作動に
より回転することができる。また、従動ローラー52は、無端ベルト53を介して主動ロ
ーラー51の回転力が伝達され、当該主動ローラー51と連動して回転することができる
無端ベルト53は、その表側の面(上面)531に粘着性を有する粘着層56が形成さ
れたベルトである。この粘着層にワークWの一部が粘着固定されて、y軸方向に搬送され
る。そして、この搬送の間に、ワークWには印刷が施されることとなる。また、印刷が施
された後は、ワークWは無端ベルト53の粘着層56から剥離する。
粘着層56の構成材料としては、特に限定されず、例えば、アクリル系粘着剤、シリコ
ン系粘着剤、ゴム系粘着剤等を好適に用いることができる。
また、粘着層56中には、必要に応じて、可塑剤、粘着付与剤、安定剤等の各種添加剤
が含まれていてもよい。
なお、無端ベルト53の幅方向の縁部には、粘着層56が形成されていない非粘着領域
532が形成されている。
テンショナー54、55も、主動ローラー51および従動ローラー52と同様に、y軸
方向に互いに離間して配置されている。
テンショナー54は、主動ローラー51との間でワークWを無端ベルト53ごと挟むこ
とができ、テンショナー55は、従動ローラー52との間でワークWを無端ベルト53ご
と挟むことができる。これにより、テンショナー54、55によってテンションが掛けら
れたワークWは、そのテンションが掛けられた状態のまま無端ベルト53に固定されて搬
送される。このような状態により、ワークWは、搬送中に例えばしわ等が寄ったりするの
が防止され、よって、印刷を施した場合、その印刷が正確かつ高品質なものとなる。
印刷機構部13は、ワークW上にインクを吐出して印刷による記録を行なう複数のイン
クジェットヘッド131を有するキャリッジユニット132と、キャリッジユニット13
2をx軸方向に移動可能に支持するレールとしてのX軸テーブル(図示せず)と、これら
を覆って保護するカバー133とを備えている。各インクジェットヘッド131は、それ
ぞれ、例えば、内部にインクで満たされるヘッド内流路が形成されたヘッド本体と、多数
の吐出ノズルが開口したノズル面を有するノズルプレートとを備えている。ヘッド本体に
は、各吐出ノズル毎に対応するピエゾ圧電素子が構成され、ピエゾ圧電素子に電圧が印加
されると吐出ノズルからインクが液滴として吐出される。
印刷装置1では、繰出装置3により繰出されたワークWを無端ベルト53の粘着層56
で粘着固定した固定状態でy軸方向に間欠送り(副走査)するとともに、固定状態のワー
クWに対し、キャリッジユニット132をx軸方向に往復動(主走査)させながらインク
ジェットヘッド131の各ノズルからインクを吐出する。これを印刷が完了して、ワーク
W上に画像パターンが形成されるまで行なうことができる。
また、インクジェットヘッド131は、未だ印刷を開始していない初期状態では、無端
ベルト53の幅方向の一方側(本実施形態では、図3中下側)に位置している。この位置
を基準位置P1とした場合、基準位置P1からx軸負方向に向かう経路が「往路」、往路
の終点、すなわち折り返し位置P2から再度基準位置P1に向かう経路が「復路」となっ
ている(図3および図8参照)。
なお、基準位置P1と折り返し位置P2とは、それぞれ無端ベルト53の平面視で無端
ベルト53から外れた位置に位置している。
また、カバー133は、ワークWの幅方向に延在する直方体の筐体で構成されている。
上記印刷により形成される画像パターンは、多色印刷(カラー印刷)によるものであっ
てもよいし、単色印刷によるものであってもよい。
インクには、溶媒としての水に着色剤としての染料または顔料を含有した、例えばシア
ン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色がある。そして、各
色のインクがそれぞれインクジェットヘッド131から独立して吐出される。
図1に示すように、乾燥部2は、印刷機構部13よりもワークWの搬送方向下流側であ
って、支持装置5と巻取装置4の巻取りローラー41との間に配置されている。図1に示
すように、乾燥部2は、チャンバー21と、チャンバー21内に配置されたコイルおよび
可変抵抗器とを有している。
チャンバー21は、インクが未乾燥状態のワークWが入る入口211と、インクが乾燥
した状態のワークWが出る出口212とを有している。また、入口211と出口212と
の間は、ワークWが通過する通過路213となっている。
コイル22は、通過路213に臨んで配置され、外部電源である交流電源と電気的に接
続されている。このコイル22は、例えばニクロム線で構成されており、交流電源で電力
を供給することにより発熱する発熱体である。そして、コイル22で発せられた熱により
、通過路213を通過中のワークW上のインクを乾燥させることできる。
また、乾燥部2を介してy軸方向の両側には、テンショナー42とテンショナー43と
が配置されている。これにより、ワークWは、テンションが掛けられた状態で通過路21
3を通過することができる。このような状態により、ワークWは、通過中に例えばしわ等
が寄ったりするのが防止され、よって、インクに対する乾燥を確実に行なうことができる
制御部15は、搬送機構部12、印刷機構部13および乾燥部2と電気的に接続されて
おり、これらの作動をそれぞれ制御する機能を有している。図2に示すように、制御部1
5は、CPU(Central Processing Unit)151と、記憶部152とを有している。
CPU151は、前述したような印刷処理等の各種処理用のプログラムを実行する。
記憶部152は、例えば不揮発性半導体メモリーの一種であるEEPROM(Electric
ally Erasable Programmable Read-Only Memory)等を有し、各種プログラム等を記憶す
ることができる。
このような印刷装置1では、製品となるワークWに印刷を行うのに先立って、印刷装置
1が良好に印刷を行うことができる状態か否かを判断するためにテスト印刷を行う。この
テスト印刷には、ワークWとは異なるテスト用紙100が用いられる。以下、テスト印刷
について、図3(a)〜(c)を参照しつつ説明する。なお、以下では、テスト印刷の目
的の一例として、インクジェットヘッド131の各ノズルからインクが吐出されているか
否か、すなわち、ノズルに目詰まりが生じているか否かを確認する場合について説明する
図3(a)では、テスト印刷を開始するに際し、印刷装置1は、ワークWが各ローラー
31、41、51、52に掛け回されておらず、無端ベルト53上には、未だワークWが
配置されていない状態となっている。また、この状態では、各ローラー31、41、51
、52は作動しておらず、無端ベルト53は、静止している。
そして、静止状態の無端ベルト53上にテスト用紙100を配置する。このとき、イン
クジェットヘッド131よりも搬送方向上流側に配置する。また、この状態では、テスト
用紙100は、無端ベルト53の粘着層56の粘着力によって安定的に保持されている。
なお、テスト用紙100としては、撥水性を有する紙材が好適に用いられる。
次に、図3(b)に示すように、搬送機構部12を作動させて、テスト用紙100を搬
送方向下流側に搬送する。そして、図3(c)に示すように、テスト用紙100がインク
ジェットヘッド131の直下まで搬送されてきたら、インクジェットヘッド131の全ノ
ズルからインクを吐出させてテスト用紙100に所定のテストパターンを印刷する。
次に、無端ベルト53上に配置されている状態のまま、テスト用紙100上に印刷した
テストパターンを目視で確認する。このとき、テストパターンにおいて印刷されていない
部分(ドット抜け)があれば、その部分にインクを吐出するはずだったノズルに目詰まり
が生じていることがわかる。また、テストパターンを確認したとき、正常に印刷されてい
れば、そのままの状態の印刷装置1で、製品となるワークWに印刷を行うのが可能である
ことが分かる。なお、前述したように、テスト用紙100として撥水性を有する紙材を用
いることにより、インクを滲みにくくすることができ、ドット抜けを正確に見つけること
ができる。
そして、目視での確認が終わったら、テスト用紙100を把持して無端ベルト53から
剥がすようにして離脱させ、テスト印刷を終了する。なお、この剥がす操作を容易に行う
ために図3(c)の状態から、さらに下流側に搬送、または上流側に逆搬送してもよい。
従来では、以上のようにしてテスト印刷が行われていた。
ここで、前述したように、テスト用紙100は、紙材で構成されている。このため、テ
スト用紙100を無端ベルト53から離脱させる際、テスト用紙100と無端ベルト53
との粘着力が高い場合には紙材が破れてその一部が無端ベルト53上に残ってしまう可能
性がある。この残った部分を含めて、テスト用紙100を無端ベルト53から除去するの
は、非常に手間がかかる。さらに、残った部分を無理矢理剥がそうとしたら、無端ベルト
53や粘着層56が損傷したりするおそれがある。
そこで、トレイ6を用いることにより、上記不具合を解消することができる。以下、こ
のトレイ6について説明する。
図4に示すように、トレイ6は、硬質な板部材で構成され、平面視で長方形をなしてい
る。また、トレイ6は、長辺61a、61bと、短辺62a、62bを有している。これ
ら長辺61a、短辺62a、長辺61b、短辺62bは、上面63側から見て、この順に
時計回りに並んでいる。
このトレイ6は、平面視でテスト用紙100を十分に包含し得る程度の大きさになって
いる。長辺61a、61bの長さL1は、例えば、100〜300mm程度とされ、トレ
イ6の短辺62a、62bの長さL2は、例えば、150〜500mm程度とされる。ま
た、トレイ6の厚さtは、特に限定されず、例えば、1〜30mm程度とされる。
このようなトレイ6は、図5に示すように、テスト印刷を行うに際し、その上面63に
テスト用紙100が配置され、上面63側でテスト用紙100を支持した状態で、無端ベ
ルト53の粘着層56上に配置されて用いられる。そして、その状態で無端ベルト53に
よって搬送されて、テスト用紙100にインクを滴下することができる。
このようにテスト印刷において、トレイ6を無端ベルト53とテスト用紙100との間
に介在させることにより、テスト用紙100を無端ベルト53上に直接載置するのを回避
することができる。すなわち、テスト用紙100と無端ベルト53とが非接触のままテス
ト印刷を行うことができる。これにより、テスト用紙100を無端ベルト53から剥がす
作業を省略することができ、この作業に伴う上述したような不具合を確実に防止すること
ができる。
また、図4に示すように、トレイ6の上面63には、テスト用紙100のトレイ6に対
する位置決めを行う位置決め部としてのマーカー64が付されている。このマーカー64
は、テスト用紙100のサイズ別に付されている複数(本実施形態では2本)の破線64
a、64bで構成されている。破線64aは、例えば、「A4」サイズのテスト用紙10
0に対応しており、破線64bは、「A3」サイズのテスト用紙100に対応している。
破線64aは、「L」字状をなすように途中で直角に折れ曲がっている。また、破線6
4aの一端は、長辺61a上またはその近傍に位置し、他端は、短辺62a上またはその
近傍に位置している。
上面63にA4のテスト用紙100を配置するときには、トレイ6の長辺61aと短辺
62aとの間の角部65と、「A4」サイズのテスト用紙100の1つの角部を合わせる
ようにする。破線64aは、この状態で、テスト用紙100の輪郭を囲むような位置に付
されている。
一方、破線64bは、破線64aの外側に付されており、破線64aと同様の形状(相
似形状)をなしている。
このようなマーカー64によれば、サイズごとにテスト用紙100をどこに配置すれば
よいか一目でわかる。これにより、テスト用紙100を迅速かつ正確にトレイ6に配置す
ることができる。
なお、マーカー64としては、例えば、塗料の塗布(塗膜)、印刷、染色、貼着物の貼
付、融着等により形成したものが挙げられる。また、トレイ6の構成材料の一部に着色剤
(染料、顔料等)を配合して形成されたものでもよい。また、トレイ6を製造するに際し
、着色剤が配合された樹脂と配合されていない樹脂とを用いて二色成形法により一体的に
成形したものでもよい。
また、図6に示すように、トレイ6の上面63側には、テスト用紙100に対して弱粘
着性を有する粘着層66が形成されている。このため、上記のように、テスト用紙100
をトレイ6の上面63上で位置決めしたとき、その位置決め状態が粘着層66の粘着力に
よって維持される。すなわち、粘着層66は、位置決め状態を維持する維持部として機能
する。これにより、例えば、風等の影響により上面63上でテスト用紙100が捲れたり
するのを防止することができ、その結果、テスト印刷を円滑に行うことができる。
また、粘着層66のテスト用紙100に対する粘着力は、テスト印刷終了後にテスト用
紙100を容易にトレイ6から離脱させ得る程度に弱いのが好ましい。この粘着力は、1
0〜300cN/25mmであるのが好ましく、30〜250cN/25mmであるのが
より好ましい。これにより、トレイ6からテスト用紙100を容易に離脱させることがで
きる。
粘着力が大きすぎると、テスト用紙100の材質にもよるが、トレイ6からテスト用紙
100を容易に離脱させる際に、テスト用紙100に曲がり癖等が付いてしまい、再利用
が困難になったり、破れたりする可能性がある。一方、粘着力が小さすぎると、テスト用
紙100の位置ズレが生じる可能性がある。
なお、上記粘着力の単位である「cN/25mm」は、粘着層66の表面に25mm幅
の短冊状のテスト用紙100を貼り付け、23℃(室温)において、テスト用紙100を
剥離角180°でかつ引っ張り速度1000mm/minで引き剥がしたときの荷重(単
位cN)を表すものである。
粘着層66の構成材料としては、特に限定されず、例えば、粘着層56と同様の構成材
料等が挙げられる。なお、上述したような添加剤の添加量を調節することにより、上記の
ような弱粘着を実現することができる。
また、図7に示すように、トレイ6では、下面(接触部)67に粗面加工が施されてお
り、微小な凸部672が多数形成されている。各凸部672は、頂部が無端ベルト53の
粘着層56と点接触している。これにより、トレイ6では、無端ベルト53の粘着層56
との接触面積をできるだけ小さくすることができる。よって、粘着層56のトレイ6に対
する粘着力を緩和(低減)することができる。その結果、図5中二点鎖線で示すように、
テスト印刷が終了して、指200を無端ベルト53とトレイ6との間に入れてトレイ6を
持ち上げるようにして無端ベルト53から離脱させる際に、無端ベルト53が損傷したり
、粘着層56が剥がれてトレイ6側にくっついたりするのを防止することができる。
トレイ6の下面67の粗度は、トレイ6と粘着層56との粘着力が、仮に、テスト用紙
100を無端ベルト53に直接載置したときのテスト用紙100と粘着層56との粘着力
よりも小さくなる程度であれば特に限定されない。
本実施形態では、トレイ6の下面67の粗度は、JISB0601に規定する中心線平
均粗さRaが、10〜500μm程度であるのが好ましく、50〜200μm程度である
のがより好ましい。これにより、上記効果を確実に発揮することができる。
中心線平均粗さRaが大きすぎると、粘着層56のトレイ6に対する粘着力が低下しす
ぎて、トレイ6が無端ベルト53上で位置ズレする可能性がある。一方、中心線平均粗さ
Raが小さすぎると、トレイ6と無端ベルト53との接触面積を十分に小さくすることが
できず、上記効果を確実に発揮できない可能性がある。
さらに、トレイ6は、無端ベルト53の粘着層56上に配置された状態から離脱される
際に、変形しないかまたは変形し難い程度の剛性を有している。これにより、トレイ6を
無端ベルト53から離脱させる際、テスト用紙100がトレイ6とともに変形(曲げられ
たり)するのを確実に防止することができる。よって、テスト用紙100に曲がり癖が付
いたりするのを防止することができ、テスト用紙100を再利用することができる。さら
に、トレイ6も再利用することができるとともに、上記のような剛性を有することにより
、無端ベルト53からのトレイ6の離脱させる操作をより容易かつ簡単に行うことができ
る。
ここで、図8は、トレイ6の平面視で、トレイ6の輪郭の一部、すなわち、長辺61b
(上流側の縁部)とカバー133の上流側の縁部134とが重なった状態を示す図である
。この状態では、テスト用紙100がインクジェットヘッド131の経路Rの直下に位置
している。すなわち、テスト用紙100への印刷が可能な印刷可能状態となっている。こ
の印刷可能状態となったときに、搬送機構部12の作動を停止してインクジェットヘッド
131を作動させる。これにより、テスト用紙100に正確かつ確実に印刷を行うことが
できる。
特に、印刷装置1の印刷機構部13では、インクジェットヘッド131がカバー133
に覆われており、インクジェットヘッド131の位置を把握するのは難しい。このため、
作業者が搬送機構部12を停止するタイミングを誤るとテスト用紙100から外れた位置
にインクを吐出してしまうおそれがあるが、トレイ6によれば、上記構成により、そのよ
うな不具合を容易かつ確実に防止することができる。
また、トレイ6が上流側から搬送されてくると、トレイ6は、図8中二点鎖線(i)→
(ii)→(iii)に示すように、長辺61a側から徐々にカバー133に覆われて隠れて
いく。この徐々に隠れていく過程において、作業者は、搬送機構部12を停止させる準備
を余裕を持って行うことができる。そして、トレイ6がカバー133に隠れたときに搬送
機構部12を停止させればよいため、作業者が慌てて早めに搬送機構部12を停止させる
ようなミスが極めて生じにくくなっている。これらのことから、作業者が長時間にわたっ
て印刷装置1の操作を行う場合であっても、作業者に疲れが溜まりにくく、操作ミスをよ
り少なくすることができる。
以上のようなトレイ6の構成材料(粘着層66を除く部分)としては特に限定されず、
例えば、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、オレフィン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン
系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、耐熱ナイロン系樹脂、PPS樹脂のような各種樹脂
材料、ステンレス鋼、アルミニウム合金のような各種金属材料等が挙げられる。これらの
中でも、安価でかつ長期耐久性という観点からオレフィン系樹脂が好ましい。
次に、トレイ6の使用方法(本発明の印刷方法)について説明する。
[1]
まず、トレイ6を無端ベルト53上に配置するのに先立って、トレイ6の上面63にテ
スト用紙100を配置する(図止せず)。このとき、マーカー64によって、容易かつ正
確にテスト用紙100を配置することができる。
[2]
次に、図9(a)に示すように、テスト用紙100を支持した状態のトレイ6を無端ベ
ルト53上でかつインクジェットヘッド131よりも搬送方向上流側に配置する。このと
き、トレイ6の粘着層66の粘着力によってテスト用紙100は安定的にトレイ6に保持
され、トレイ6からの離脱や位置ズレが防止される。
また、本実施形態では、トレイ6を無端ベルト53の図9中下側、すなわち、インクジ
ェットヘッド131の基準位置P1側に偏在するように配置する。このとき、トレイ6を
、その短辺62aが無端ベルト53の非粘着領域532内に位置するように配置しておく
また、トレイ6を配置する向きは、本実施形態では、位置決めされたテスト用紙100
が搬送方向下流側に位置するように配置する。これにより、できるだけ短い時間でインク
ジェットヘッド131の直下に移動させることができる。
[3]
次に、印刷装置1の図示しないタッチパネルを操作して、搬送機構部12を作動させる
。これにより、トレイ6は、テスト用紙100を支持した状態で、テスト用紙100ごと
無端ベルト53によって搬送方向下流側に搬送される。
[4]
次に、図9(b)に示すように、トレイ6がインクジェットヘッド131の直下まで搬
送されてきたら、タッチパネルを操作して搬送機構部12の作動を停止させ、インクの吐
出を行う。
このとき、本発明では、トレイ6の長辺61b(上流側の縁部)とカバー133の上流
側の縁部134とが重なったときに、テスト用紙100がインクジェットヘッド131の
経路Rの直下に位置するよう構成されている。これにより、搬送機構部12の作動を停止
させるタイミングを正確に把握することができる。よって、テスト用紙100の所望の位
置に正確かつ確実に印刷を行うことができる。
そして、図示しないがタッチパネル上の「テスト印刷」のボタンを押す。これにより、
テスト用紙100には、テストパターンが印刷される。このとき、トレイ6は、基準位置
P1側に偏在しているため、インクジェットヘッド131は、基準位置P1から速やかに
テスト用紙100上に移動することができる。よって、テスト印刷を迅速に行うことがで
きる。
さらに、テスト用紙100もトレイ6の上面63上において、基準位置P1側で、かつ
、基準位置P1側に偏在しているため、テスト印刷をより迅速に行うことができる。
[5]
そして、図9(c)に示すように、印刷されたテストパターンを目視で確認し、ノズル
抜けが生じているか否かを判断する。なお、ノズル抜けが生じていた場合、例えば、ノズ
ルの加熱等のメンテナンスを行い、目詰まりを解消する。そして、搬送機構部12を少し
だけ作動させてトレイ6を若干搬送方向下流側に移動させて、印刷パターンが印刷されて
いる位置とは異なる位置に再度印刷パターンを印刷する。
[6]
目視の結果、ノズル抜けが生じていなければ、トレイ6を無端ベルト53から剥がして
離脱させる(図5参照)。このとき、無端ベルト53の非粘着領域532とトレイ6の短
辺62aとの間から指200を容易に挿入することができる。そして、トレイ6の短辺6
2a側の端部を持ち上げて、トレイ6を無端ベルト53から容易に剥がすことができる。
また、トレイ6の下面67には、前述したような、無端ベルト53の粘着層56との粘
着力を低減させる処理が施してあるため、容易かつ簡単にトレイ6を剥がすことができる
。このため、無端ベルト53の損傷も防止することができる。
そして、テスト印刷を終了し、実際に製品となるワークWへの印刷を開始する。
以上説明したように、トレイ6では、輪郭の一部が印刷可能状態となるような、テスト
用紙100とインクジェットヘッド131との位置関係を示す機能部になっている。これ
により、テスト用紙100に正確かつ確実に印刷を行うことができる。さらに、例えば、
トレイ6の上面63に機能部として機能するマーカーを付したり、別途、機能部としての
部位を設けたりするのを省略することができる。よって、トレイ6の構成を簡素にするこ
とができる。
また、トレイ6によれば、テスト用紙100を直接無端ベルト53に載置するのを回避
することができる。すなわち、テスト用紙100と無端ベルト53とが非接触のままテス
ト印刷を行うことができる。これにより、テスト用紙100を無端ベルト53から剥がす
作業を省略することができ、この作業に伴う上述したような不具合を確実に防止すること
ができる。
<第2実施形態>
図10は、本発明の支持部材(第2実施形態)の平面図である。
以下、この図を参照して本発明の支持部材の第2実施形態について説明するが、前述し
た実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、機能部の構成が異なること以外は、前記第1実施形態と同様である。
図10に示すように、トレイ6Aは、機能部としてのマーカー68Aが上面63に付さ
れている。このマーカー68Aは、配置状態においてマーカー64よりも搬送方向上流側
に位置するように付されている。また、マーカー68Aは、無端ベルト53の幅方向に延
在する直線状をなしている。
本実施形態では、トレイ6Aの平面視で、マーカー68Aとカバー133の縁部134
とが重なったときに印刷可能状態となる。これにより、搬送機構部12を正確なタイミン
グで停止させることができる。
特に、マーカー68Aをカバー133とは異なる色彩にして目立たせることにより、マ
ーカー68Aとカバー133とが重なったのをさらに正確に把握することができる。
なお、トレイ6Aは、第1実施形態でのトレイ6よりも短辺62a、62bの長さが長
くなっており、その分、マーカー68Aの上流側には、余白部69が形成されている。こ
れにより、余白部69に、例えば、突起(図示せず)等を設けることができる。これによ
り、トレイ6Aを持ち上げる際に把持しやすくなる。
<第3実施形態>
図11は、本発明の支持部材(第3実施形態)の平面図である。
以下、この図を参照して本発明の支持部材の第3実施形態について説明するが、前述し
た実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、機能部の構成が異なること以外は、前記第2実施形態と同様である。
図11に示すように、印刷装置1は、目印(印刷装置側マーカー)14を有している。
目印14は、カバー133の上流側でかつ無端ベルト53の一方側、すなわち、基準位置
P1側に設けられている。目印14は、三角形をなす部材で構成され、1つの頂部141
が無端ベルト53側に向いている。なお、図示はしないが、この目印14は、無端ベルト
53とは非接触の状態で印刷装置(例えば、カバー133)に連結されている。
本実施形態では、トレイ6Bの平面視で、頂部141がマーカー68Bを指したときに
、印刷可能状態となる。すなわち、頂部141とマーカー68Bとが、搬送方向での位置
が同じになったときに印刷可能状態となる。これにより、搬送機構部12を正確なタイミ
ングで停止させることができる。
特に、目印14の頂部141がマーカー68Bを指したのを確認するのは、図11中に
示す位置E1や、位置E1よりも上流側の位置E2からでも可能である。これにより、比
較的広範囲から目印14を確認することができる。
<第4実施形態>
図12は、本発明の支持部材(第4実施形態)の平面図である。
以下、この図を参照して本発明の支持部材の4実施形態について説明するが、前述した
実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、機能部の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図12(a)および(b)に示すように、トレイ6Cには、複数本(本実施形態では、
2本)のマーカー68C、68Dが付されている。マーカー68C、68Dは、搬送方向
に沿って並んで設けられており、搬送方向下流側からこの順に並んでいる。
また、これらマーカー68C、68Dは、タイミングをずらして用いられる。以下、こ
のことについて説明する。
図12(a)は、カバー133の縁部134とマーカー68Cとが重なって、印刷可能
状態となっている図である。この状態で印刷を行うと、インクジェットヘッド131は、
経路Rを往復動して、テスト用紙100にテストパターン(先発パターン)300を印刷
する。このテストパターン300は、本実施形態では、経路Rに沿って延在する帯状をな
している。
ここで、テストパターン300を確認した結果、ノズル抜けが生じていた場合には、イ
ンクジェットヘッド131のノズル抜けを解消して以下のような作業を行う。
図12(b)に示すように、搬送機構部12を作動させて、図12(a)に示す状態か
らさらにトレイ6Cを下流側に移動させる。そして、マーカー68Dとカバー133の縁
部134とが重なったとき、再度、インクジェットヘッド131を作動させる。このとき
、テスト用紙100のテストパターン300が印刷された部分は、インクジェットヘッド
131の経路Rから外れた位置まで搬送されている。このため、テストパターン300と
は異なる位置にテストパターン(後発パターン)400を印刷することができる。
そして、テストパターン400を目視して、ノズル抜けが解消されたことを確認するこ
とができる。
このように、トレイ6Cによれば、1枚のテスト用紙100に複数回(本実施形態では
、2回)のテスト印刷を行うことができる。すなわち、1枚のテスト用紙100で、上記
のような再テスト印刷を行うことができる。よって、1回のテスト印刷毎にテスト用紙1
00を交換する場合に比べて、その交換作業を省略することができる。従って、テスト印
刷から再テスト印刷を行う作業の効率化を図ることができる。さらに、テスト用紙100
の無駄がなくなり、低コスト化を図ることができる。
また、マーカー68Cとマーカー68Dとの離間距離Dは、テストパターン300の幅
Wと同じかまたはそれよりも大きくなっている。これにより、テストパターン300とテ
ストパターン400とが重なるのを防止することができる。よって、ノズル抜けが解消さ
れたことをより確実に確認することができる。
<第5実施形態>
図13は、本発明の支持部材(第5実施形態)の平面図である。図14は、図13中の
矢印A方向から見た図である。
以下、この図を参照して本発明の支持部材の5実施形態について説明するが、前述した
実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、印刷装置に検出部が設けられていること以外は前記第3実施形態と同様
である。
図13に示すように、印刷装置1は、光センサー(検出部)135を有している。光セ
ンサー135は、カバー133の内側でかつカバー133の縁部134側に設けられてい
る。この光センサー135は、受発光を行う検出面136を有する反射型センサーである
。なお、検出面136は、無端ベルト53に臨んでいる。このような光センサー135は
、制御部15に電気的に接続されている。
図13および図14に示すように、トレイ6Dでは、マーカー68Eが検出面136の
直下に搬送されてきたとき、印刷可能状態となる。なお、光センサー135では、検出面
136で受光する光量の減衰量の変化に基づいてマーカー68Eが検出面136の直下に
搬送されてきたのを検出することができる。
そして、光センサー135が、マーカー68Eが検出面136の直下に搬送されてきた
のを検出したとき、制御部15は、搬送機構部12の作動を停止させ、インクジェットヘ
ッド131を作動させる。これにより、自動的にテスト印刷を行うことができる。
このように、本実施形態によれば、トレイ6Dを無端ベルト53上に配置しさえすれば
、自動的にテスト印刷を行うことができる。よって、テスト印刷をより簡単に行うことが
できる。
以上、本発明の支持部材および印刷方法を図示の実施形態について説明したが、本発明
は、これに限定されるものではなく、支持部材を構成する各部は、同様の機能を発揮し得
る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよ
い。
また、本発明の支持部材および印刷方法は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の
構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
なお、上記各実施形態では、支持部材(トレイ)は、テスト印刷時に用いる場合につい
て説明したが、本発明ではこれに限定されず、実際に製品となる記録媒体に印刷を行うと
きに用いてもよい。
また、前記各実施形態では、マーカーは、支持部材(トレイ)の上面に付されているが
、本発明ではこれに限定されず、例えば、側面に付されていてもよい。
また、前記各実施形態では、支持部材(トレイ)は、長方形をなしているが、本発明で
はこれに限定されず、例えば、正方形等の四角形や、三角形、円形等いかなる形状であっ
てもよい。
また、前記各実施形態では、支持部材(トレイ)は、硬質な板材で構成されているが、
本発明ではこれに限定されず、例えば、可撓性を有するフィルム状をなしていてもよい。
この場合、記録媒体よりも高い剛性を有しているのが好ましい。
また、前記各実施形態では、支持部材(トレイ)は、板材で構成されているが、本発明
ではこれに限定されず、例えば、枠状をなしていてもよい。
また、前記各実施形態では、テスト印刷は、「ノズル抜け」をチェックするものとして
説明したが、本発明ではこれに限定されず、例えば、インクの色味をチェックしたり、そ
の他、様々なチェックを行うことができる。
また、支持部材(トレイ)の縁部にマーカーを付してもよい。この場合、支持部材の縁
部を強調することができる。
また、前記第4実施形態では、機能部としてのマーカーは2本であるが、本発明ではこ
れに限定されず、3本以上であってもよい。この場合、マーカーの本数をn本(nは、2
以上の整数)としたとき、n回目のテスト印刷の際には、搬送方向下流側から数えてn番
目のマーカーが用いられる。
また、前記各実施形態では、ワークWが印刷装置1の各ローラー31、41、51、5
2に掛けまわされていない状態でテスト印刷を行う場合について説明したが、本発明では
これに限定されず、例えば、ワークWが各ローラーに掛けまわされ、無端ベルト53上に
ワークWが配置されている場合には、テスト用紙100を支持した状態のトレイ6をワー
クW上やワークWが配置されていない無端ベルト53上に配置してテスト印刷を行うこと
ができる。
1……印刷装置
2……乾燥部
21……チャンバー
211……入口
212……出口
213……通過路
22……コイル
3……繰出装置
31……送出しローラー
32……テンショナー
4……巻取装置
41……巻取りローラー
42……テンショナー
43……テンショナー
44……テンショナー
5……支持装置
51……主動ローラー
52……従動ローラー
53……無端ベルト
531……面
532……非粘着領域
54……テンショナー
55……テンショナー
56……粘着層
6、6A、6B、6C、6D……トレイ
61a……長辺
61b……長辺
62a……短辺
62b……短辺
63……上面
64……マーカー
64a……破線
64b……破線
65……角部
66……粘着層
67……下面
672……凸部
68A、68B、68C、68D、68E……マーカー
69……余白部
11……機台
12……搬送機構部
13……印刷機構部
131……インクジェットヘッド
132……キャリッジユニット
133……カバー
134……縁部
135……光センサー
136……検出面
14……目印
141……頂部
15……制御部
151……CPU
152……記憶部
100……テスト用紙
200……指
300……テストパターン
400……テストパターン
D……離間距離
E1、E2……位置
L1、L2……長さ
P1……基準位置
P2……折り返し位置
R……経路
t……厚さ
W……ワーク

Claims (15)

  1. 記録媒体を搬送するベルトを備える搬送部と、前記搬送部により搬送されている前記記
    録媒体に印刷を施す印刷部とを有する印刷装置とともに用いられ、前記記録媒体に前記印
    刷を施す際に、前記ベルト上に配置された配置状態で前記記録媒体を支持する支持部材で
    あって、
    前記記録媒体への前記印刷が可能である印刷可能状態となるような、前記記録媒体と前
    記印刷部との位置関係を示す機能部を有することを特徴とする支持部材。
  2. 前記機能部は、マーカーで構成されている請求項1に記載の支持部材。
  3. 前記マーカーは、前記配置状態では、前記記録媒体の搬送方向と交わる方向に延在する
    直線状をなしている請求項2に記載の支持部材。
  4. 前記マーカーは、前記配置状態では、前記記録媒体の搬送方向に沿って複数付されてい
    る請求項3に記載の支持部材。
  5. 前記複数のマーカーは、それぞれ、タイミングをずらして用いられる請求項4に記載の
    支持部材。
  6. 前記複数のマーカーは、前記記録媒体の搬送方向下流側から順に用いられる請求項5に
    記載の支持部材。
  7. 隣り合う前記マーカーの離間距離は、前記記録媒体上に前記印刷により記録された印刷
    パターンの前記搬送方向の最大長さよりも長い請求項4ないし6のいずれか1項に記載の
    支持部材。
  8. 前記記録媒体を支持している状態では、前記マーカーは、前記記録媒体よりも搬送方向
    上流側に位置している請求項2ないし7のいずれか1項に記載の支持部材。
  9. 前記機能部は、輪郭の一部である請求項1に記載の支持部材。
  10. 前記機能部は、前記配置状態での前記記録媒体の搬送方向上流側の縁部である請求項1
    に記載の支持部材。
  11. 前記印刷部は、インクを吐出するノズルと、前記ノズルを前記記録媒体の搬送方向と交
    わる方向に移動可能に支持するレールと、前記レールを覆うカバーとを備え、
    前記機能部と前記カバーとが前記ベルトの平面視で重なったときに前記インクの吐出を
    行うように用いられる請求項1ないし10のいずれか1項に記載の支持部材。
  12. 前記印刷装置は、前記記録媒体への前記印刷が可能となるような前記支持部材との位置
    関係を示す印刷装置側マーカーを有し、
    前記機能部と前記印刷装置側マーカーとが、前記記録媒体の搬送方向での位置が重なっ
    たときに前記印刷を行うように用いられる請求項1ないし10のいずれか1項に記載の支
    持部材。
  13. 前記印刷装置は、前記機能部の位置を検出する検出部を備え、
    前記検出部が前記機能部を検出したときに前記印刷を行うように用いられる請求項1な
    いし10のいずれか1項に記載の支持部材。
  14. 前記印刷部にメンテナンスが必要か否かを判断するためのテスト印刷を行う際に用いら
    れる請求項1ないし13のいずれか1項に記載の支持部材。
  15. 記録媒体を搬送するベルトを備える搬送部と、前記搬送部により搬送されている前記記
    録媒体に印刷を施す印刷部とを有する印刷装置と、
    前記記録媒体に前記印刷を施す際に、前記ベルト上に配置された配置状態で前記記録媒
    体を支持する支持部材とを用いて前記記録媒体に印刷を施す印刷方法であって、
    支持部材は、前記記録媒体への前記印刷が可能である印刷可能状態となるような、前記
    記録媒体と前記印刷部との位置関係を示す機能部を有することを特徴とする印刷方法。
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