JP2016112693A - 支持部材および印刷方法 - Google Patents

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陽子 茅野
Yoko Kayano
陽子 茅野
三井 洋一
Yoichi Mitsui
洋一 三井
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Abstract

【課題】ベルトから記録媒体を離脱させる際、その離脱を良好に行うことができる支持部材および印刷方法を提供すること。【解決手段】トレイ(支持部材)6は、表面に粘着性を有する粘着層56を有し、粘着層56上で可撓性を有するテスト用紙100を搬送する無端ベルト53を備える搬送部と、テスト用紙100に印刷を施す印刷部とを有する印刷装置1とともに用いられ、テスト用紙100に印刷を施す際に、無端ベルト53上に配置され、テスト用紙100を支持するものである。また、トレイ(支持部材)6は、無端ベルト53上に配置された状態で粘着層56と接触する接触部を有している。この接触部は、粘着層56との粘着力が、仮にテスト用紙100を粘着層56上に配置した状態でのテスト用紙100と粘着層56との粘着力よりも低くなるような処理が施されている。【選択図】図8

Description

本発明は、支持部材および印刷方法に関する。
記録媒体上にインクを付与して印刷する印刷装置が従来から用いられている(例えば、
特許文献1参照)。特許文献1に記載の印刷装置は、記録媒体を搬送するベルトを有する
搬送手段と、ベルトの記録媒体上にインクを吐出する液滴吐出ヘッドとを備えている。
この印刷装置では、ベルトが粘着性を有している。これにより、ベルト上の記録媒体は
安定的にベルトによって搬送される。
しかしながら、ベルトの粘着力や記録媒体の構成材料等によっては、ベルトから記録媒
体を剥がすとき、ベルトが損傷したり、記録媒体の一部が破れてベルト上に残ったりする
おそれがある。
特開2008−247491号公報
本発明の目的は、ベルトから記録媒体を離脱させる際、その離脱を良好に行うことがで
きる支持部材および印刷方法を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
[適用例1]
本発明の支持部材は、表面に粘着性を有する粘着層を有し、前記粘着層上で可撓性を有
する記録媒体を搬送するベルトを備える搬送部と、前記搬送部により搬送されている前記
記録媒体に印刷を施す印刷部とを有する印刷装置とともに用いられ、前記記録媒体に前記
印刷を施す際に、前記ベルト上に配置され、前記記録媒体を支持する支持部材であって、
前記ベルト上に配置された状態で前記粘着層と接触する接触部を有し、
前記接触部は、前記粘着層との粘着力が、仮に前記記録媒体を前記粘着層上に配置した
状態での前記記録媒体と前記粘着層との粘着力よりも低くなるような処理が施されている
ことを特徴とする。
これにより、記録媒体とベルトとを非接触の状態で印刷を行うことができる。さらに、
支持部材をベルトから離脱させる際、その離脱を良好に行うことができる。
[適用例2]
本発明の支持部材では、前記処理は、前記接触部に施された粗面加工であるのが好まし
い。
これにより、支持部材をベルトから離脱させる際、その離脱を良好に行うことができる
[適用例3]
本発明の支持部材では、前記処理は、前記接触部に前記粘着層との粘着力を低減する被
覆層を被覆する処理であるのが好ましい。
これにより、支持部材をベルトから離脱させる際、その離脱を良好に行うことができる
[適用例4]
本発明の支持部材では、前記被覆層は、シリコーン系樹脂を含んでいるのが好ましい。
これにより、支持部材をベルトから離脱させる際、その離脱を良好に行うことができる
[適用例5]
本発明の支持部材では、前記粘着層上に配置された状態から離脱される際に変形しない
かまたは変形し難い程度の剛性を有しているのが好ましい。
これにより、支持部材をベルトから離脱させる際、その離脱を良好に行うことができる
[適用例6]
本発明の支持部材では、前記粘着層上に配置された状態から離脱される際に把持される
把持部を有しているのが好ましい。
これにより、支持部材をベルトから容易に離脱させることができる。
[適用例7]
本発明の支持部材では、前記把持部は、突出形成された突起で構成されているのが好ま
しい。
これにより、支持部材をベルトから容易に離脱させることができる。
[適用例8]
本発明の支持部材では、前記粘着層上に配置された状態から離脱される際に指を引掛け
る引掛け部を有しているのが好ましい。
これにより、支持部材をベルトから容易に離脱させることができる。
[適用例9]
本発明の支持部材では、前記引掛け部は、一部が切り欠かれた切欠きで構成されている
のが好ましい。
これにより、支持部材をベルトから容易に離脱させることができる。
[適用例10]
本発明の支持部材では、前記ベルトは、縁部に前記粘着層が形成されていない非粘着領
域を有しており、
前記ベルトの平面視で、前記非粘着領域に一部が重なるように配置されて用いられるの
が好ましい。
これにより、支持部材をベルトから容易に離脱させることができる。
[適用例11]
本発明の印刷方法は、本発明の支持部材を用いて印刷を行うことを特徴とする。
これにより、記録媒体とベルトとを非接触の状態で印刷を行うことができる。さらに、
支持部材をベルトから離脱させる際、その離脱を良好に行うことができる。
本発明の支持部材(第1実施形態)とともに用いられる印刷装置を模式的に示す側面図である。 図1に示す印刷装置のブロック図である。 (a)〜(c)は、従来のテスト印刷を説明するための図である。 本発明の支持部材の斜視図である。 図4に示す支持部材がベルト上に配置された状態で、搬送方向下流側から見た図である。 図4に示す支持部材の上面側の拡大断面図である。 図4に示す支持部材の下面側の拡大断面図である。 (a)〜(c)は、図4に示す支持部材の使用方法(本発明の印刷方法)を説明するための図である。 本発明の支持部材(第2実施形態)の下面側の拡大断面図である。 本発明の支持部材(第3実施形態)の斜視図である。 本発明の支持部材(第4実施形態)の斜視図である。 本発明の支持部材(第5実施形態)がベルト上に配置された状態で、搬送方向下流側から見た図である。
以下、本発明の支持部材および印刷方法を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳
細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の支持部材(第1実施形態)とともに用いられる印刷装置を模式的に示
す側面図である。図2は、図1に示す印刷装置のブロック図である。図3は、(a)〜(
c)が、従来のテスト印刷を説明するための図である。図4は、本発明の支持部材の斜視
図である。図5は、図4に示す支持部材がベルト上に配置された状態で、搬送方向下流側
から見た図である。図6は、図4に示す支持部材の上面側の拡大断面図である。図7は、
図4に示す支持部材の下面側の拡大断面図である。図8は、(a)〜(c)が、図4に示
す支持部材の使用方法(本発明の印刷方法)を説明するための図である。
なお、以下では、説明の便宜上、図1において、互いに直交する3つの軸として、x軸
、y軸およびz軸を図示している。x軸は、水平方向のうちの一方向(印刷装置の幅(奥
行き)方向)に沿った軸であり、y軸は、水平方向であって前記x軸に対し垂直な方向(
印刷装置の長手方向)に沿った軸であり、z軸は、鉛直方向(上下方向)に沿った軸であ
る。また、図示した各矢印の先端側を「正側(+側)」、基端側を「負側(−側)」とす
る。また、図1、図5、図6、図7(図9、図11、図12についても同様)の上側を「
上(上方)」と言い、下側を「下(下方)」と言う。
まず、本発明の支持部材(以下、「トレイ6」と言う)を説明するのに先立って、トレ
イ6とともに用いられる印刷装置1について説明する。
図1、図2に示すように、印刷装置1は、機台11と、実際の製品となるワークWを搬
送する搬送機構部(搬送部)12と、ワークW上にインクを付与して印刷を施す印刷機構
部(記録部)13と、ワークW上のインクを乾燥する乾燥部2と、これら各部の作動をそ
れぞれ制御する制御部15とを備えている。
本実施形態では、ワークWを搬送する搬送方向と直交する方向がx軸方向、搬送方向と
平行な方向がy軸方向、x軸方向およびy軸方向と直交する方向がz軸方向となっている
搬送機構部12は、ロール状に巻回された長尺のワークWを繰り出す繰出装置3と、印
刷済みのワークWを巻き取る巻取装置4と、機台11上に配設され、印刷時のワークWを
支持する支持装置5とを備えている。
繰出装置3は、機台11よりワークWの送り方向(y軸方向)上流側に配設されている
。繰出装置3は、ワークWがロール状に巻回され、当該ワークWを送り出す送出しローラ
ー(繰出リール)31と、送出しローラー31と支持装置5との間でワークWにテンショ
ンを掛けるテンショナー32とを有している。送出しローラー31は、モーター(図示せ
ず)が接続されており、当該モーターの作動により回転することができる。
なお、ワークWには、インク吸収性を有し、薄いフィルム状のものと、インク非吸収性
を有し、薄いフィルム状のものとを用いることができる。前者の場合は、例えば、普通紙
、上質紙等の紙、及び光沢紙などのインクジェット記録用専用紙、その他、布帛、織布等
の生地が挙げられる。後者の場合は、例えば、インクジェット印刷用に表面処理をしてい
ない(すなわち、インク吸収層を形成していない)プラスチックフィルム、並びに紙等の
基材上にプラスチックがコーティングされているもの及びプラスチックフィルムが接着さ
れているものが挙げられる。当該プラスチックとしては、特に限定されないが、例えば、
ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ
ウレタン、ポリエチレン、及びポリプロピレンが挙げられる。
巻取装置4は、繰出装置3に対して、機台11よりもワークWの送り方向(y軸方向)
下流側に配設されている。巻取装置4は、ワークWをロール状に巻き取る巻取りローラー
(巻取リール)41と、巻取りローラー41と支持装置5との間でワークWにテンション
を掛けるテンショナー42、43、44とを有している。巻取りローラー41は、モータ
ー(図示せず)が接続されており、当該モーターの作動により回転することができる。テ
ンショナー42〜44は、それぞれ、巻取りローラー41から遠ざかる方向にこの順に間
隔をおいて配置されている。
支持装置5は、繰出装置3と巻取装置4との間に配置されている。支持装置5は、y軸
方向に互いに離間して配置された主動ローラー51および従動ローラー52と、主動ロー
ラー51と従動ローラー52とに掛け渡された可撓性を有する無端ベルト53と、主動ロ
ーラー51と従動ローラー52との間でワークWにテンションを掛けるテンショナー54
、55とを有している。
主動ローラー51は、モーター(図示せず)が接続されており、当該モーターの作動に
より回転することができる。また、従動ローラー52は、無端ベルト53を介して主動ロ
ーラー51の回転力が伝達され、当該主動ローラー51と連動して回転することができる
無端ベルト53は、その表側の面(上面)531に粘着性を有する粘着層56が形成さ
れたベルトである。この粘着層にワークWの一部が粘着固定されて、y軸方向に搬送され
る。そして、この搬送の間に、ワークWには印刷が施されることとなる。また、印刷が施
された後は、ワークWは無端ベルト53の粘着層56から剥離する。
粘着層56の構成材料としては、特に限定されず、例えば、アクリル系粘着剤、シリコ
ン系粘着剤、ゴム系粘着剤等を好適に用いることができる。
また、粘着層56中には、必要に応じて、可塑剤、粘着付与剤、安定剤等の各種添加剤が
含まれていてもよい。
なお、無端ベルト53の幅方向の縁部には、粘着層56が形成されていない非粘着領域
532が形成されている。
テンショナー54、55も、主動ローラー51および従動ローラー52と同様に、y軸
方向に互いに離間して配置されている。
テンショナー54は、主動ローラー51との間でワークWを無端ベルト53ごと挟むこ
とができ、テンショナー55は、従動ローラー52との間でワークWを無端ベルト53ご
と挟むことができる。これにより、テンショナー54、55によってテンションが掛けら
れたワークWは、そのテンションが掛けられた状態のまま無端ベルト53に固定されて搬
送される。このような状態により、ワークWは、搬送中に例えばしわ等が寄ったりするの
が防止され、よって、印刷を施した場合、その印刷が正確かつ高品質なものとなる。
印刷機構部13は、ワークW上にインクを吐出して印刷による記録を行なう複数のイン
クジェットヘッド131を有するキャリッジユニット132と、キャリッジユニット13
2をx軸方向に移動可能に支持するX軸テーブル(図示せず)とを備えている。各インク
ジェットヘッド131は、それぞれ、例えば、内部にインクで満たされるヘッド内流路が
形成されたヘッド本体と、多数の吐出ノズルが開口したノズル面を有するノズルプレート
とを備えている。ヘッド本体には、各吐出ノズル毎に対応するピエゾ圧電素子が構成され
、ピエゾ圧電素子に電圧が印加されると吐出ノズルからインクが液滴として吐出される。
印刷装置1では、繰出装置3により繰出されたワークWを無端ベルト53の粘着層56
で粘着固定した固定状態でy軸方向に間欠送り(副走査)するとともに、固定状態のワー
クWに対し、キャリッジユニット132をx軸方向に往復動(主走査)させながらインク
ジェットヘッド131の各ノズルからインクを吐出する。これを印刷が完了して、ワーク
W上に画像パターンが形成されるまで行なうことができる。
また、インクジェットヘッド131は、未だ印刷を開始していない初期状態では、無端
ベルト53の幅方向の一方側(本実施形態では、図3中下側)に位置している。この位置
を基準位置P1とした場合、基準位置P1からy軸負方向に向かう経路が「往路」、往路
の終点、すなわち折り返し位置P2から再度基準位置P1に向かう経路が「復路」となっ
ている(図3および図8参照)。
なお、基準位置P1と折り返し位置P2とは、それぞれ無端ベルト53の平面視で無端
ベルト53から外れた位置に位置している。
上記印刷により形成される画像パターンは、多色印刷(カラー印刷)によるものであっ
てもよいし、単色印刷によるものであってもよい。
インクには、溶媒としての水に着色剤としての染料または顔料を含有した、例えばシア
ン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色がある。そして、各
色のインクがそれぞれインクジェットヘッド131から独立して吐出される。
図1に示すように、乾燥部2は、印刷機構部13よりもワークWの搬送方向下流側であ
って、支持装置5と巻取装置4の巻取りローラー41との間に配置されている。図1に示
すように、乾燥部2は、チャンバー21と、チャンバー21内に配置されたコイルおよび
可変抵抗器とを有している。
チャンバー21は、インクが未乾燥状態のワークWが入る入口211と、インクが乾燥
した状態のワークWが出る出口212とを有している。また、入口211と出口212と
の間は、ワークWが通過する通過路213となっている。
コイル22は、通過路213に臨んで配置され、外部電源である交流電源と電気的に接
続されている。このコイル22は、例えばニクロム線で構成されており、交流電源で電力
を供給することにより発熱する発熱体である。そして、コイル22で発せられた熱により
、通過路213を通過中のワークW上のインクを乾燥させることできる。
また、乾燥部2を介してy軸方向の両側には、テンショナー42とテンショナー43と
が配置されている。これにより、ワークWは、テンションが掛けられた状態で通過路21
3を通過することができる。このような状態により、ワークWは、通過中に例えばしわ等
が寄ったりするのが防止され、よって、インクに対する乾燥を確実に行なうことができる
制御部15は、搬送機構部12、印刷機構部13および乾燥部2と電気的に接続されて
おり、これらの作動をそれぞれ制御する機能を有している。図2に示すように、制御部1
5は、CPU(Central Processing Unit)151と、記憶部152とを有している。
CPU151は、前述したような印刷処理等の各種処理用のプログラムを実行する。
記憶部152は、例えば不揮発性半導体メモリーの一種であるEEPROM(Electric
ally Erasable Programmable Read-Only Memory)等を有し、各種プログラム等を記憶す
ることができる。
このような印刷装置1では、製品となるワークWに印刷を行うのに先立って、印刷装置
1が良好に印刷を行うことができる状態か否かを判断するためにテスト印刷を行う。この
テスト印刷には、ワークWとは異なるテスト用紙100が用いられる。以下、テスト印刷
について、図3(a)〜(c)を参照しつつ説明する。なお、以下では、テスト印刷の目
的の一例として、インクジェットヘッド131の各ノズルからインクが吐出されているか
否か、すなわち、ノズルに目詰まりが生じているか否かを確認する場合について説明する
図3(a)では、テスト印刷を開始するに際し、印刷装置1は、ワークWが各ローラー
31、41、51、52に掛け回されておらず、無端ベルト53上には、未だワークWが
配置されていない状態となっている。また、この状態では、各ローラー31、41、51
、52は作動しておらず、無端ベルト53は、静止している。
そして、静止状態の無端ベルト53上にテスト用紙100を配置する。このとき、イン
クジェットヘッド131よりも搬送方向上流側に配置する。また、この状態では、テスト
用紙100は、無端ベルト53の粘着層56の粘着力によって安定的に保持されている。
なお、テスト用紙100としては、撥水性を有する紙材が好適に用いられる。
次に、図3(b)に示すように、搬送機構部12を作動させて、テスト用紙100を搬
送方向下流側に搬送する。そして、図3(c)に示すように、テスト用紙100がインク
ジェットヘッド131の直下まで搬送されてきたら、インクジェットヘッド131の全ノ
ズルからインクを吐出させてテスト用紙100に所定のテストパターンを印刷する。
次に、無端ベルト53上に配置されている状態のまま、テスト用紙100上に印刷した
テストパターンを目視で確認する。このとき、テストパターンにおいて印刷されていない
部分(ドット抜け)があれば、その部分にインクを吐出するはずだったノズルに目詰まり
が生じていることがわかる。また、テストパターンを確認したとき、正常に印刷されてい
れば、そのままの状態の印刷装置1で、製品となるワークWに印刷を行うのが可能である
ことが分かる。なお、前述したように、テスト用紙100として撥水性を有する紙材を用
いることにより、インクを滲みにくくすることができ、ドット抜けを正確に見つけること
ができる。
そして、目視での確認が終わったら、テスト用紙100を把持して無端ベルト53から
剥がすようにして離脱させ、テスト印刷を終了する。なお、この剥がす操作を容易に行う
ために図3(c)の状態から、さらに下流側に搬送、または上流側に逆搬送してもよい。
従来では、以上のようにしてテスト印刷が行われていた。
ここで、前述したように、テスト用紙100は、紙材で構成されている。このため、テ
スト用紙100を無端ベルト53から離脱させる際、テスト用紙100と無端ベルト53
との粘着力が高い場合には紙材が破れてその一部が無端ベルト53上に残ってしまう可能
性がある。この残った部分を無端ベルト53から除去するのは、非常に手間がかかる。さ
らに、残った部分を含めて、テスト用紙100を無理矢理剥がそうとしたら、無端ベルト
53や粘着層66が損傷したりするおそれがある。
そこで、トレイ6を用いることにより、上記不具合を解消することができる。以下、こ
のトレイ6について説明する。
図4に示すように、トレイ6は、硬質な板部材で構成され、平面視で長方形をなしてい
る。また、トレイ6は、長辺61a、61bと、短辺62a、62bを有している。これ
ら長辺61a、短辺62a、長辺61b、短辺62bは、上面63側から見て、この順に
時計回りに並んでいる。
このトレイ6は、平面視でテスト用紙100を十分に包含し得る程度の大きさになって
いる。長辺61a、61bの長さL1は、例えば、100〜300mm程度とされ、トレ
イ6の短辺62a、62bの長さL2は、例えば、150〜500mm程度とされる。ま
た、トレイ6の厚さtは、特に限定されず、例えば、1〜30mm程度とされる。
このようなトレイ6は、図5に示すように、テスト印刷を行うに際し、その上面63に
テスト用紙100が配置され、上面63側でテスト用紙100を支持した状態で、無端ベ
ルト53の粘着層56上に配置されて用いられる。そして、その状態で無端ベルト53に
よって搬送されて、テスト用紙100にインクを滴下することができる。
このようにテスト印刷において、トレイ6を無端ベルト53とテスト用紙100との間
に介在させることにより、テスト用紙100を無端ベルト53上に直接載置するのを回避
することができる。すなわち、テスト用紙100と無端ベルト53とが非接触のままテス
ト印刷を行うことができる。これにより、テスト用紙100を無端ベルト53から剥がす
作業を省略することができ、この作業に伴う上述したような不具合を確実に防止すること
ができる。
また、図4に示すように、トレイ6の上面63には、テスト用紙100のトレイ6に対
する位置決めを行う位置決め部としてのマーカー64が付されている。このマーカー64
は、テスト用紙100のサイズ別に付されている複数(本実施形態では2本)の破線64
a、64bで構成されている。破線64aは、例えば、「A4」サイズのテスト用紙10
0に対応しており、破線64bは、「A3」サイズのテスト用紙100に対応している。
破線64aは、「L」字状をなすように途中で直角に折れ曲がっている。また、破線6
4aの一端は、長辺61a上またはその近傍に位置し、他端は、短辺62a上またはその
近傍に位置している。
上面63にA4のテスト用紙100を配置するときには、トレイ6の長辺61aと短辺
62aとの間の角部65と、「A4」サイズのテスト用紙100の1つの角部を合わせる
ようにする。破線64aは、この状態で、テスト用紙100の輪郭を囲むような位置に付
されている。
一方、破線64bは、破線64aの外側に付されており、破線64aと同様の形状(相
似形状)をなしている。
このようなマーカー64によれば、サイズごとにテスト用紙100をどこに配置すれば
よいか一目でわかる。これにより、テスト用紙100を迅速かつ正確にトレイ6に配置す
ることができる。
なお、マーカー64としては、例えば、塗料の塗布(塗膜)、印刷、染色、貼着物の貼
付、融着等により形成したものが挙げられる。また、トレイ6の構成材料の一部に着色剤
(染料、顔料等)を配合して形成されたものでもよい。また、トレイ6を製造するに際し
、着色剤が配合された樹脂と配合されていない樹脂とを用いて二色成形法により一体的に
成形したものでもよい。
また、図6に示すように、トレイ6の上面63側には、テスト用紙100に対して弱粘
着性を有する粘着層66が形成されている。このため、上記のように、テスト用紙100
をトレイ6の上面63上で位置決めしたとき、その位置決め状態が粘着層66の粘着力に
よって維持される。すなわち、粘着層66は、位置決め状態を維持する維持部として機能
する。これにより、例えば、風等の影響により上面63上でテスト用紙100が捲れたり
するのを防止することができる、その結果、テスト印刷を円滑に行うことができる。
また、粘着層66のテスト用紙100に対する粘着力は、テスト印刷終了後にテスト用
紙100を容易にトレイ6から離脱させ得る程度に弱いのが好ましい。この粘着力は、1
0〜300cN/25mmであるのが好ましく、30〜250cN/25mmであるのが
より好ましい。これにより、トレイ6からテスト用紙100を容易に離脱させることがで
きる。
粘着力が大きすぎると、テスト用紙100の材質にもよるが、トレイ6からテスト用紙
100を容易に離脱させる際に、テスト用紙100に曲がり癖等が付いてしまい、再利用
が困難になったり、破れたりする可能性がある。一方、粘着力が小さすぎると、テスト用
紙100の位置ズレが生じる可能性がある。
なお、上記粘着力の単位である「cN/25mm」は、粘着層66の表面に25mm幅
の短冊状のテスト用紙100を貼り付け、23℃(室温)において、テスト用紙100を
剥離角180°でかつ引っ張り速度1000mm/minで引き剥がしたときの荷重(単
位cN)を表すものである。
粘着層66の構成材料としては、特に限定されず、例えば、粘着層56と同様の構成材
料等が挙げられる。なお、上述したような添加剤の添加量を調節することにより、上記の
ような弱粘着を実現することができる。
ここで、図5中二点鎖線で示すように、テスト印刷が終わると、指200を無端ベルト
53とトレイ6との間に入れてトレイ6を持ち上げるようにして無端ベルト53から離脱
させる。このとき、無端ベルト53の粘着層56の粘着力は比較的強いため、持ち上げ方
や、剥がす速度等によっては、無端ベルト53が損傷したり、粘着層56が剥がれてトレ
イ6側にくっついたりするおそれがある。これらを鑑みて、トレイ6には、上記不具合を
防止する処理が施されている。以下、このことについて説明する。
図7に示すように、トレイ6では、下面(接触部)67に粗面加工が施されており、微
小な凸部672が多数形成されている。各凸部672は、頂部が無端ベルト53の粘着層
56と点接触している。これにより、トレイ6では、無端ベルト53の粘着層56との接
触面積をできるだけ小さくすることができる。その結果、粘着層56のトレイ6に対する
粘着力を緩和(低減)することができる。
トレイ6の下面67の粗度は、トレイ6と粘着層56との粘着力が、仮に、テスト用紙
100を無端ベルト53に直接載置したときのテスト用紙100と粘着層56との粘着力
よりも小さくなる程度であれば特に限定されない。
本実施形態では、トレイ6の下面67の粗度は、JISB0601に規定する中心線平
均粗さRaが、10〜500μm程度であるのが好ましく、50〜200μm程度である
のがより好ましい。これにより、上記効果を確実に発揮することができる。
中心線平均粗さRaが大きすぎると、粘着層56のトレイ6に対する粘着力が低下しす
ぎて、トレイ6が無端ベルト53上で位置ズレする可能性がある。一方、中心線平均粗さ
Raが小さすぎると、トレイ6と無端ベルト53との接触面積を十分に小さくすることが
できず、上記効果を確実に発揮できない可能性がある。
さらに、トレイ6は、無端ベルト53の粘着層56上に配置された状態から離脱される
際に、変形しないかまたは変形し難い程度の剛性を有している。これにより、トレイ6を
無端ベルト53から離脱させる際、テスト用紙100がトレイ6とともに変形(曲げられ
たり)するのを確実に防止することができる。よって、テスト用紙100に曲がり癖が付
いたりするのを防止することができ、テスト用紙100を再利用することができる。さら
に、トレイ6も再利用することができるとともに、上記のような剛性を有することにより
、無端ベルト53からのトレイ6の離脱させる操作をより容易かつ簡単に行うことができ
る。
以上のようなトレイ6の構成材料(粘着層66を除く部分)としては特に限定されず、
例えば、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、オレフィン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン
系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、耐熱ナイロン系樹脂、PPS樹脂のような各種樹脂
材料、ステンレス鋼、アルミニウム合金のような各種金属材料等が挙げられる。これらの
中でも、安価でかつ長期耐久性という観点からオレフィン系樹脂が好ましい。
次に、トレイ6の使用方法(本発明の印刷方法)について説明する。
[1]
まず、トレイ6を無端ベルト53上に配置するのに先立って、トレイ6の上面63にテ
スト用紙100を配置する(図止せず)。このとき、マーカー64によって、容易かつ正
確にテスト用紙100を配置することができる。
[2]
次に、図8(a)に示すように、テスト用紙100を支持した状態のトレイ6を無端ベ
ルト53上でかつインクジェットヘッド131よりも搬送方向上流側に配置する。このと
き、トレイ6の粘着層66の粘着力によってテスト用紙100は安定的にトレイ6に保持
され、トレイ6からの離脱や位置ズレが防止される。
また、本実施形態では、トレイ6を無端ベルト53の図8中下側、すなわち、インクジ
ェットヘッド131の基準位置P1側に偏在するように配置する。このとき、トレイ6を
、その短辺62aが無端ベルト53の非粘着領域532内に位置するように配置しておく
また、トレイ6を配置する向きは、本実施形態では、位置決めされたテスト用紙100
が搬送方向下流側に位置するように配置する。これにより、できるだけ短い時間でインク
ジェットヘッド131の直下に移動させることができる。
[3]
次に、印刷装置1の図示しないタッチパネルを操作して、搬送機構部12を作動させる
。これにより、トレイ6は、テスト用紙100を支持した状態で、テスト用紙100ごと
無端ベルト53によって搬送方向下流側に搬送される。
[4]
次に、図8(b)に示すように、トレイ6がインクジェットヘッド131の直下まで搬
送されてきたら、タッチパネルを操作して搬送機構部12の作動を停止させ、印刷を行う
。このとき、図示しないがタッチパネル上の「テスト印刷」のボタンを押す。これにより
、テスト用紙100には、テストパターンが印刷される。このとき、トレイ6は、基準位
置P1側に偏在しているため、インクジェットヘッド131は、基準位置P1から速やか
にテスト用紙100上に移動することができる。よって、テスト印刷を迅速に行うことが
できる。
さらに、テスト用紙100もトレイ6の上面63上において、基準位置P1側で、かつ
、基準位置P1側に偏在しているため、テスト印刷をより迅速に行うことができる。
[5]
そして、図8(c)に示すように、印刷されたテストパターンを目視で確認し、ノズル
抜けが生じているか否かを判断する。なお、ノズル抜けが生じていた場合、例えば、ノズ
ルの加熱等のメンテナンスを行い、目詰まりを解消する。そして、搬送機構部12を少し
だけ作動させてトレイ6を若干搬送方向下流側に移動させて、印刷パターンが印刷されて
いる位置とは異なる位置に再度印刷パターンを印刷する。
[6]
目視の結果、ノズル抜けが生じていなければ、トレイ6を無端ベルト53から剥がして
離脱させる(図5参照)。このとき、無端ベルト53の非粘着領域532とトレイ6の短
辺62aとの間から指200を容易に挿入することができる。そして、トレイ6の短辺6
2a側の端部を持ち上げて、トレイ6を無端ベルト53から容易に剥がすことができる。
また、トレイ6の下面67には、前述したような、無端ベルト53の粘着層56との粘
着力を低減させる処理が施してあるため、容易かつ簡単にトレイ6を剥がすことができる
。このため、無端ベルト53の損傷も防止することができる。
そして、テスト印刷を終了し、実際に製品となるワークWへの印刷を開始する。
以上説明したように本発明によれば、テスト用紙100を直接無端ベルト53に載置す
るのを回避することができる。すなわち、テスト用紙100と無端ベルト53とが非接触
のままテスト印刷を行うことができる。これにより、テスト用紙100を無端ベルト53
から剥がす作業を省略することができ、この作業に伴う上述したような不具合を確実に防
止することができる。
さらに、無端ベルト53の粘着力を低減させる処理が施されているため、トレイ6を無
端ベルト53から剥がす際、無端ベルト53が損傷するのを防止することができる。よっ
て、テスト印刷を終えて、無端ベルト53の状態をチェックしたりする作業を省略するこ
とができる。よって、テスト印刷を終えてから、ワークWへの印刷を開始するに際し、円
滑に進めることができる。
<第2実施形態>
図9は、本発明の支持部材(第2実施形態)の下面側の拡大断面図である。
以下、この図を参照して本発明の支持部材および印刷方法(第2実施形態)について説
明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略す
る。
本実施形態は、下面に施された処理が異なること以外は前記第1実施形態と同様である
図9に示すように、トレイ6Aは、下面67側に、被覆層671が被覆されている。こ
の被覆層671は、離型剤を含んでおり、無端ベルト53の粘着層56との粘着力を低減
させる機能を有している。このため、無端ベルト53からトレイ6を離脱させる際に、無
端ベルト53が損傷したり、粘着層56が剥離したりするのを防止することができる。
前記離型剤としては、無端ベルト53の粘着層56の構成材料に対して親和性の低いも
のが適宜選択することができる。この離型剤の構成材料としては、例えば、アルキルポリ
シロキサン等のシリコーン系樹脂、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂、各種
ワックス、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、セルロース樹脂等を用いる
ことができる。これらの中でも特にシリコーン系樹脂を用いた場合、無端ベルト53の粘
着層56の材料の選定の幅が広がる。すなわち、粘着層56の構成材料によらず上記効果
を発揮することができる。さらに、優れた離型性を発揮することができる。
<第3実施形態>
図10は、本発明の支持部材(第3実施形態)の斜視図である。
以下、この図を参照して本発明の支持部材および印刷方法(第3実施形態)について説
明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略す
る。
本実施形態は、把持部を有していること以外は前記第1実施形態と同様である。
図10に示すように、トレイ6Bは、無端ベルト53から離脱される際に把持される把
持部68を有している。
本実施形態では、把持部68は、上面63からブロック状に突出形成された突出部68
1で構成されている。突出部681は、マーカー64よりも長辺61b側に位置しており
、マーカー64に合わせてテスト用紙100を配置したとき、テスト用紙100から外れ
るよう構成されている。
また、突出部681は、短辺62a側に偏在している。このため、第1実施形態と同様
に無端ベルト53上に配置したとき、使用者の手前側に位置するようになっている。よっ
て、突出部681を把持して無端ベルト53からトレイ6をさらに容易かつ簡単に持ち上
げて離脱させることができる。さらに、突出部681は、短辺62aの延在方向に沿って
延在しているため、使用者は、手を伸ばしたとき、自然に把持することができる。これに
より、突出部681を把持する際、手首を捩じったりするのを省略することができ、自然
に把持することができる。
<第4実施形態>
図11は、本発明の支持部材(第4実施形態)の斜視図である。
以下、この図を参照して本発明の支持部材および印刷方法(第4実施形態)について説
明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略す
る。
本実施形態は、把持部の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図11に示すように、トレイ6Cは、起立・伏倒自在に構成された板片(把持部)68
2と、板片682が収納される凹部683とを有している。
板片682は、短辺62a側の端部が凹部683の内側に回動支持部(図示せず)を介
して連結されている。このため、第1実施形態と同様に無端ベルト53にトレイ6を配置
した際、使用者は、板片682を手前側に起こすように操作して起立状態とし、そのまま
把持することができる。
また、板片682は、伏倒状態では、その外側の面(上面)がトレイ6Cの上面63と
面一かまたは上面63よりも下側に位置するよう構成されている。これにより、テスト印
刷中に邪魔になったり、トレイ6Cを持ち運んだりするときに板片682が使用者の衣類
などに引っ掛かったりするのを防止することができる。
さらに、凹部683は、トレイ6Cの短辺62b側に半円弧状に窪んだ窪み684を有
している。これにより、板片682が伏倒状態のときに、窪み684に指先を挿入して、
そのまま板片682を回動させて容易に起立状態とすることができる。このため、トレイ
6の無端ベルト53からの離脱をより円滑に行うことができる。
なお、回動支持部には、例えばコイルバネ等の付勢部材が内蔵されていてもよい。この
場合、付勢部材は、起立状態から伏倒状態になる方向に付勢するのが好ましい。これによ
り、トレイ6Cの姿勢によらず、伏倒状態を維持することができ、上述したような不具合
を確実に防止することができる。
<第5実施形態>
図12は、本発明の支持部材(第5実施形態)がベルト上に配置された状態で、搬送方
向下流側から見た図である。
以下、この図を参照して本発明の支持部材および印刷方法(第5実施形態)について説
明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略す
る。
本実施形態は、引掛け部を有すること以外は前記第1実施形態と同様である。
図12に示すように、トレイ6Dは、下面67側でかつ短辺62a側の一部が、厚さ方
向の途中まで切り欠かれた切欠き69を有している。切欠き69は、短辺62aの全長に
わたって形成されている。この切欠き69は、無端ベルト53上のトレイ6Dを離脱させ
る際、使用者が指200を引掛ける引掛け部として機能する。
この離脱の際、図12に示すように、使用者は、指200を切欠き69に挿入する。こ
のとき、無端ベルト53の手前側(図12中左側)の縁部は、若干撓んで変形することが
できるため、容易に指200を挿入し、トレイ6Dに引掛けることができる。さらに、無
端ベルト53の撓んで変形する部分は、非粘着領域532になっているため、指200の
挿入操作を容易に行うことができる。
以上、本発明の支持部材および印刷方法を図示の実施形態について説明したが、本発明
は、これに限定されるものではなく、支持部材を構成する各部は、同様の機能を発揮し得
る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよ
い。
また、本発明の支持部材および印刷方法は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の
構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
なお、上記各実施形態では、支持部材(トレイ)は、テスト印刷時に用いる場合につい
て説明したが、本発明ではこれに限定されず、実際に製品となる記録媒体に印刷を行うと
きに用いてもよい。
また、前記各実施形態では、マーカーは、支持部材(トレイ)も上面に付されているが
、本発明ではこれに限定されず、例えば、側面に付されていてもよい。
また、前記各実施形態では、支持部材(トレイ)は、長方形をなしているが、本発明で
はこれに限定されず、例えば、正方形等の四角形や、三角形、円形等いかなる形状であっ
てもよい。
また、前記各実施形態では、支持部材(トレイ)は、硬質な板材で構成されているが、
本発明ではこれに限定されず、例えば、可撓性を有するフィルム状をなしていてもよい。
この場合、記録媒体よりも高い剛性を有しているのが好ましい。
また、前記各実施形態では、支持部材(トレイ)は、板材で構成されているが、本発明
ではこれに限定されず、例えば、枠状をなしていてもよい。
また、前記各実施形態では、テスト印刷は、「ノズル抜け」をチェックするものとして
説明したが、本発明ではこれに限定されず、例えば、インクの色味をチェックしたり、そ
の他、様々なチェックを行うことができる。
また、前記各実施形態では、ワークWが印刷装置1の各ローラー31、41、51、5
2に掛け回されていない状態でテスト印刷を行う場合について説明したが、本発明ではこ
れに限定されず、例えば、ワークWが各ローラーに掛け回され、無端ベルト53上にワー
クWが配置されている場合には、テスト用紙100を支持した状態のトレイ6をワークW
上やワークWが配置されていない無端ベルト53上に配置してテスト印刷を行うことがで
きる。
1……印刷装置
2……乾燥部
21……チャンバー
211……入口
212……出口
213……通過路
22……コイル
3……繰出装置
31……送出しローラー
32……テンショナー
4……巻取装置
41……巻取りローラー
42……テンショナー
43……テンショナー
44……テンショナー
5……支持装置
51……主動ローラー
52……従動ローラー
53……無端ベルト
531……面
532……非粘着領域
54……テンショナー
55……テンショナー
56……粘着層
6、6A、6B、6C、6D……トレイ
61a……長辺
61b……長辺
62a……短辺
62b……短辺
63……上面
64……マーカー
64a……破線
64b……破線
65……角部
66……粘着層
67……下面
671……被覆層
672……凸部
68……把持部
681……突出部
682……板片
683……凹部
684……窪み
69……切欠き
11……機台
12……搬送機構部
13……印刷機構部
131……インクジェットヘッド
132……キャリッジユニット
15……制御部
151……CPU
152……記憶部
100……テスト用紙
200……指
t……厚さ
L1……長さ
L2……長さ
P1……基準位置
P2……折り返し位置
W……ワーク

Claims (11)

  1. 表面に粘着性を有する粘着層を有し、前記粘着層上で可撓性を有する記録媒体を搬送す
    るベルトを備える搬送部と、前記搬送部により搬送されている前記記録媒体に印刷を施す
    印刷部とを有する印刷装置とともに用いられ、前記記録媒体に前記印刷を施す際に、前記
    ベルト上に配置され、前記記録媒体を支持する支持部材であって、
    前記ベルト上に配置された状態で前記粘着層と接触する接触部を有し、
    前記接触部は、前記粘着層との粘着力が、仮に前記記録媒体を前記粘着層上に配置した
    状態での前記記録媒体と前記粘着層との粘着力よりも低くなるような処理が施されている
    ことを特徴とする支持部材。
  2. 前記処理は、前記接触部に施された粗面加工である請求項1に記載の支持部材。
  3. 前記処理は、前記接触部に前記粘着層との粘着力を低減する被覆層を被覆する処理であ
    る請求項1または2に記載の支持部材。
  4. 前記被覆層は、シリコーン系樹脂を含んでいる請求項3に記載の支持部材。
  5. 前記粘着層上に配置された状態から離脱される際に変形しないかまたは変形し難い程度
    の剛性を有している請求項1ないし4のいずれか1項に記載の支持部材。
  6. 前記粘着層上に配置された状態から離脱される際に把持される把持部を有している請求
    項1ないし5のいずれか1項に記載の支持部材。
  7. 前記把持部は、突出形成された突起で構成されている請求項6に記載の支持部材。
  8. 前記粘着層上に配置された状態から離脱される際に指を引掛ける引掛け部を有している
    請求項1ないし7のいずれか1項に記載の支持部材。
  9. 前記引掛け部は、一部が切り欠かれた切欠きで構成されている請求項8に記載の支持部
    材。
  10. 前記ベルトは、縁部に前記粘着層が形成されていない非粘着領域を有しており、
    前記ベルトの平面視で、前記非粘着領域に一部が重なるように配置されて用いられる請
    求項1ないし9のいずれか1項に記載の支持部材。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の支持部材を用いて印刷を行うことを特徴と
    する印刷方法。
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