JP2015160355A - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体上に吐出されたインクが乾燥した際、そのインクが確実に所望の色度を有するものとなる印刷装置および印刷方法を提供すること。【解決手段】印刷装置は、ワークを搬送する搬送部と、搬送部により搬送されたワーク上にインクを吐出して記録を行なう記録部と、記録部よりもワークの搬送方向下流側に設けられ、ワーク上のインクを乾燥する乾燥部と、乾燥部に設けられ、ワーク上のインクの色度を検出する色度検出部と、搬送部、記録部、乾燥部および色度検出部の作動をそれぞれ制御する制御部とを備える。制御部は、色度検出部での検出結果(色度c1)に応じて、乾燥部でのワーク上のインクに対する乾燥条件(乾燥時の供給電力P)を変更する。【選択図】図5

Description

本発明は、印刷装置および印刷方法に関する。
可撓性を有するシート状の記録媒体にインクジェット方式により印刷を施す印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の印刷装置は、記録媒体上にインクを吐出するヘッドと、記録媒体上のインクを乾燥させて、インクの定着を行なう定着用ヒーターとを備えている。そして、この印刷装置では、記録媒体の種類に応じて定着用ヒーターでの乾燥条件を変えるよう構成されている。
しかしながら、特許文献1に記載の印刷装置では、当該乾燥条件は、インク自体に対する乾燥条件ではないため、インクが乾燥し過ぎたり、乾燥が不足したりして、乾燥後のインクが所望の色度を有しないという問題が生じていた。
特開2013−14008号公報
本発明の目的は、記録媒体上に吐出されたインクが乾燥した際、そのインクが確実に所望の色度を有するものとなる印刷装置および印刷方法を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
[適用例1]
本発明の印刷装置は、記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送された前記記録媒体上にインクを吐出して記録を行なう記録部と、
前記記録部よりも前記記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記記録媒体上の前記インクを乾燥する乾燥部と、
前記記録媒体上の前記インクの色度を検出する色度検出部と、
前記搬送部、前記記録部、前記乾燥部および前記色度検出部の作動をそれぞれ制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記色度検出部での検出結果に応じて、前記乾燥部での前記記録媒体上の前記インクに対する乾燥条件を変更することを特徴とする。
これにより、記録媒体上に吐出されたインクが乾燥した際、そのインクが確実に所望の色度を有するものとなる。
[適用例2]
前記乾燥部は、電力を供給することにより発熱する発熱体を有し、
前記制御部は、前記発熱体に供給する電力の大きさを変更するよう前記乾燥部を制御して、前記乾燥条件を変更するのが好ましい。
これにより、乾燥条件が十分かつ確実に変更される。
[適用例3]
本発明の印刷装置では、前記制御部は、前記記録媒体が搬送される搬送速度を変更するよう前記搬送部を制御して、前記乾燥条件を変更するのが好ましい。
これにより、乾燥条件が十分かつ確実に変更される。
[適用例4]
本発明の印刷装置では、前記色度検出部は、前記乾燥部に設けられており、該乾燥部で前記インクの乾燥を行なっている間、前記色度を検出し続けるのが好ましい。
これにより、乾燥過程にあるインクの色度の経時的な変化を検出することができる。
[適用例5]
本発明の印刷装置では、前記色度検出部は、前記乾燥部よりも前記搬送方向下流側に設けられており、
前記制御部は、前記検出結果に応じて、前記記録媒体を前記乾燥部に戻し得るよう前記搬送部を制御するのが好ましい。
これにより、例えばインクの乾燥状態を目視でも確認することができる。
[適用例6]
本発明の印刷装置では、前記制御部は、前記インクに対する乾燥が完了したとみなされる色度の閾値を予め記憶する記憶部を有し、前記記録媒体上の前記インクを、前記色度が前記閾値に達するまで前記乾燥部で乾燥させるのが好ましい。
これにより、乾燥完了後のインクがより確実に所望の色度を有するものとなる。
[適用例7]
本発明の印刷装置では、前記乾燥部または前記乾燥部よりも前記搬送方向下流側に設けられ、前記記録媒体上の前記インクの水分量を検出する水分量検出部を備えるのが好ましい。
これにより、乾燥条件をより正確に決定することができる。
[適用例8]
本発明の印刷装置では、前記記録には、前記色度を検出するとともに前記水分量を検出するためだけに用いられる検出用パターンを形成することが含まれるのが好ましい。
これにより、乾燥条件をさらに正確に決定することができる。
[適用例9]
本発明の印刷方法は、記録媒体上にインクを吐出して記録を行なう記録工程と、
前記記録媒体上の前記インクを乾燥する乾燥工程と、
前記記録媒体上の前記インクの色度を検出する色度検出工程と、を有し、
前記色度検出工程での検出結果に応じて、前記乾燥工程での前記記録媒体上の前記インクに対する乾燥条件を変更することを特徴とする。
これにより、記録媒体上に吐出されたインクが乾燥した際、そのインクが確実に所望の色度を有するものとなる。
図1は、本発明の印刷装置の第1実施形態を示す側面図である。 図2は、図1に示す印刷装置の主要部のブロック図である。 図3は、図1に示す印刷装置での乾燥状態を示す断面図である。 図4は、図1に示す印刷装置に内蔵された制御部で記憶されている検量線である。 図5は、図1に示す印刷装置に内蔵された制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。 図6は、本発明の印刷装置(第2実施形態)での乾燥状態を示す断面図である。 図7は、本発明の印刷装置(第2実施形態)で印刷が施された記録媒体を示す平面図である。 図8は、本発明の印刷装置(第3実施形態)の作動状態を示す部分断面側面図である。 図9は、本発明の印刷装置(第4実施形態)の作動状態を示す断面図である。
以下、本発明の印刷装置および印刷方法を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の印刷装置の第1実施形態を示す側面図である。図2は、図1に示す印刷装置の主要部のブロック図である。図3は、図1に示す印刷装置での乾燥状態を示す断面図である。図4は、図1に示す印刷装置に内蔵された制御部で記憶されている検量線である。図5は、図1に示す印刷装置に内蔵された制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。なお、以下では、説明の都合上、図1中の紙面奥行き方向を「x軸方向」、左右方向を「y軸方向」、上下方向を「z軸方向」と言う。また、図3中(図6〜図9についても同様)の座標軸は、それぞれ、図1中の座標軸と対応している。
図1、図2に示すように、印刷装置1は、機台11と、記録媒体としてのワークWを搬送する搬送機構部(搬送部)12と、ワークW上にインクQを付与して印刷を施す印刷機構部(記録部)13と、ワークW上のインクQを乾燥する乾燥部2と、ワークW上のインクQの色度(検出色度)cを検出する色度検出部14と、これら各部の作動をそれぞれ制御する制御部15とを備えている。このように、印刷装置1は、ワークW上にインクQを吐出して印刷を行なう印刷工程(記録工程)と、ワークW上のインクQを乾燥する乾燥工程と、ワークW上のインクQの色度cを検出する色度検出工程とを実行し得るよう構成されたものである。
本実施形態では、ワークWを搬送する搬送方向と直交する方向がx軸方向、搬送方向と平行な方向がy軸方向、x軸方向およびy軸方向と直交する方向がz軸方向となっている。
搬送機構部12は、ロール状に巻回された長尺のワークWを繰り出す繰出装置3と、印刷済みのワークWを巻き取る巻取装置4と、機台11上に配設され、印刷時のワークWを支持する支持装置5とを備えている。
繰出装置3は、機台11よりワークWの送り方向(y軸方向)上流側に配設されている。繰出装置3は、ワークWがロール状に巻回され、当該ワークWを送り出す送出しローラー(繰出リール)31と、送出しローラー31と支持装置5との間でワークWにテンションを掛けるテンショナー32とを有している。送出しローラー31は、モーター(図示せず)が接続されており、当該モーターの作動により回転することができる。
なお、ワークWには、インク吸収性を有し、薄いフィルム状のものと、インク非吸収性を有し、薄いフィルム状のものとを用いることができる。前者の場合は、例えば、普通紙、上質紙、及び光沢紙などのインクジェット記録用専用紙、その他、織布等が挙げられる。後者の場合は、例えば、インクジェット印刷用に表面処理をしていない(すなわち、インク吸収層を形成していない)プラスチックフィルム、並びに紙等の基材上にプラスチックがコーティングされているもの及びプラスチックフィルムが接着されているものが挙げられる。当該プラスチックとしては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエチレン、及びポリプロピレンが挙げられる。
巻取装置4は、繰出装置3に対して、機台11よりもワークWの送り方向(y軸方向)下流側に配設されている。巻取装置4は、ワークWをロール状に巻き取る巻取りローラー(巻取リール)41と、巻取りローラー41と支持装置5との間でワークWにテンションを掛けるテンショナー42、43、44とを有している。巻取りローラー41は、モーター(図示せず)が接続されており、当該モーターの作動により回転することができる。テンショナー42〜44は、それぞれ、巻取りローラー41から遠ざかる方向にこの順に間隔をおいて配置されている。
支持装置5は、繰出装置3と巻取装置4との間に配置されている。支持装置5は、y軸方向に互いに離間して配置された主動ローラー51および従動ローラー52と、主動ローラー51と従動ローラー52とに掛け渡された無端ベルト53と、主動ローラー51と従動ローラー52との間でワークWにテンションを掛けるテンショナー54、55とを有している。
主動ローラー51は、モーター(図示せず)が接続されており、当該モーターの作動により回転することができる。また、従動ローラー52は、無端ベルト53を介して主動ローラー51の回転力が伝達され、当該主動ローラー51と連動して回転することができる。
無端ベルト53は、その表側の面に粘着性を有する粘着層が形成されたベルトである。この粘着層にワークWの一部が粘着固定されて、y軸方向に搬送される。そして、この搬送の間に、ワークWには印刷が施されることとなる。また、印刷が施された後は、ワークWは無端ベルト53から剥離する。
テンショナー54、55も、主動ローラー51および従動ローラー52と同様に、y軸方向に互いに離間して配置されている。
テンショナー54は、主動ローラー51との間でワークWを無端ベルト53ごと挟むことができ、テンショナー55は、従動ローラー52との間でワークWを無端ベルト53ごと挟むことができる。これにより、テンショナー54、55によってテンションが掛けられたワークWは、そのテンションが掛けられた状態のまま無端ベルト53に固定されて搬送される。このような状態により、ワークWは、搬送中に例えばしわ等が寄ったりするのが防止され、よって、印刷を施した場合、その印刷が正確かつ高品質なものとなる。
印刷機構部13は、ワークW上にインクQを吐出して印刷による記録を行なう複数のインクジェットヘッド131を有するキャリッジユニット132と、キャリッジユニット132をx軸方向に移動可能に支持するX軸テーブル(図示せず)とを備えている。各インクジェットヘッド131は、それぞれ、例えば、内部にインクQで満たされるヘッド内流路が形成されたヘッド本体と、多数の吐出ノズルが開口したノズル面を有するノズルプレートとを備えている。ヘッド本体には、各吐出ノズル毎に対応するピエゾ圧電素子が構成され、ピエゾ圧電素子に電圧が印加されると吐出ノズルからインクQが液滴として吐出される。
印刷装置1では、繰出装置3により繰出されたワークWを無端ベルト53で粘着固定した固定状態でy軸方向に間欠送り(副走査)するとともに、固定状態のワークWに対し、キャリッジユニット132をx軸方向に往復動(主走査)させながらインクジェットヘッド131からインクQを吐出する。これを印刷が完了して、ワークW上に画像パターンP1が形成されるまで行なうことができる。なお、画像パターンP1は、多色印刷(カラー印刷)によるものであってもよいし、単色印刷によるものであってもよい。
インクQには、溶媒としての水に着色剤としての染料または顔料を含有した、例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色がある。そして、各色のインクQがそれぞれインクジェットヘッド131から独立して吐出される。
図1に示すように、乾燥部2は、印刷機構部13よりもワークWの搬送方向下流側であって、支持装置5と巻取装置4の巻取りローラー41との間に配置されている。図3に示すように、乾燥部2は、チャンバー21と、チャンバー21内に配置されたコイル22および可変抵抗器23とを有している。
チャンバー21は、インクQが未乾燥状態のワークWが入る入口211と、インクQが乾燥した状態のワークWが出る出口212とを有している。また、入口211と出口212との間は、ワークWが通過する通過路213となっている。
コイル22は、通過路213に臨んで配置され、外部電源である交流電源20と電気的に接続されている。このコイル22は、例えばニクロム線で構成されており、交流電源20で電力を供給することにより発熱する発熱体である。そして、コイル22で発せられた熱により、通過路213を通過中のワークW上のインクQを乾燥させることできる。
ところで、インクQは、溶媒としての水を乾燥により蒸発させるので、その分、色が変わっていく。そのため、乾燥の程度によっては、インクQが乾燥し過ぎたり、乾燥が不足したりして、乾燥後のインクQ(画像パターンP1)が所望の色度を有しない場合があった。そこで、印刷装置1では、このようなことを解消するのに有効な構成となっている。これについては、後述する。
可変抵抗器23は、コイル22と交流電源20との間に配置され、これらを電気的に接続されている。可変抵抗器23が作動することにより、コイル22に対する供給電力Pの大きさを変更することができる。
また、乾燥部2を介してy軸方向の両側には、テンショナー42とテンショナー43とが配置されている。これにより、ワークWは、テンションが掛けられた状態で通過路213を通過することができる。このような状態により、ワークWは、通過中に例えばしわ等が寄ったりするのが防止され、よって、インクQに対する乾燥を確実に行なうことができる。
色度検出部14は、乾燥部2のチャンバー21内に設けられており、コイル22のy軸方向下流側に隣り合っている。この色度検出部14も、コイル22と同様に、通過路213に臨んでいる。
色度検出部14の構成としては、特に限定されず、例えば、ワークWに向かって光を照射する光源と、ワークW上のインクQで反射した光をスリット光とするスリット板と、スリット光が入射して分光される回折格子と、回折格子からの分光を受光して、光電変換により電気信号を得る光電変換素子とを有している。そして、電気信号の大きさに応じて、色度が判断される。
制御部15は、搬送機構部12、印刷機構部13、乾燥部2および色度検出部14と電気的に接続されており、これらの作動をそれぞれ制御する機能を有している。図2に示すように、制御部15は、CPU(Central Processing Unit)151と、記憶部152とを有している。
CPU151は、前述したような印刷処理等の各種処理用のプログラムを実行する。
記憶部152は、例えば不揮発性半導体メモリーの一種であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等を有し、各種プログラム等を記憶することができる。
前述したように、乾燥部2での乾燥の過不足により、乾燥後のインクQが所望の色度を有しない場合があり、印刷装置1では、このようなことを解消するのに有効な構成となっている。以下、乾燥後のインクQが所望の色度を有するための制御プログラムを図5のフローチャートに基づいて説明する。
ワークWが乾燥部2のチャンバー21の通過路213内に入ってきたか否かを判断する(ステップS101)。なお、このワークWには、未乾燥のインクQが付与されて画像パターンP1が形成されている。
ステップS101においてワークWがチャンバー21内に入ってきたと判断されたら、色度検出部14を作動させて、インクQの色度cを測定する(ステップS102)。
また、これに伴って、画像パターンP1における基準色度cを記憶部152から呼び出す(ステップS103)。記憶部152には、画像パターンP1において、インクQに対する乾燥が完了したとみなされる色度の閾値が基準色度cとして予め記憶されている。この基準色度cは、乾燥後のインクQが有する前記所望の色度と同じ値となっている。
次に、色度c=基準色度cであるか否かを判断し(ステップS104)、色度c=基準色度cであると判断した場合には、ステップS112を実行する。
ステップS104の判断の結果、色度c=基準色度cではない(色度c≠基準色度c)と判断した場合には、|c−c|を演算する(ステップS105)。ここで、|c−c|は、色度cが基準色度cからどの程度乖離しているのかの乖離度Δcである。そして、この乖離度Δcを解消するためには、乾燥部2での乾燥の程度、すなわち、乾燥部2のコイル22に供給する供給電力Pを、どの程度にすればよいのかが分かればよい。記憶部152には、乖離度Δc(=|c−c|)と供給電力Pとの関係を示す検量線(一例として図4に示すような検量線)が記憶されている。
次に、前記検量線に基づいて、ステップS104で演算された乖離度Δcに対応する供給電力Pを決定する(ステップS106)。
次に、コイル22に供給する電力がステップS106で決定された供給電力Pとなるように乾燥部2の可変抵抗器23を作動させて、当該供給電力Pをコイル22に供給する(ステップS107)。
次に、制御部15に内蔵されているタイマーが作動して(ステップS108)、タイムアップと判断した場合には(ステップS109)、色度検出部14を作動させて、インクQの色度cを再度測定する(ステップS110)。
次に、ステップS110で再測定された色度c=基準色度cであるか否かを判断する(ステップS111)。
ステップS111において色度c=基準色度cであると判断した場合には、搬送機構部12を作動させて、ワークWをチャンバー21内から排出する(ステップS112)。このようにステップS111で色度c=基準色度cであると判断したということは、ワークW上のインクQを、その色度cが基準色度cに達するまで乾燥部2で乾燥させたこととなる。
一方、ステップS111の判断の結果、色度c=基準色度cではないと判断した場合には、ステップS105へ戻り、それより下位のステップを順次実行する。
以上のように印刷装置1では、色度検出部14での検出結果に応じて、コイル22に供給する供給電力Pの大きさを変更するよう乾燥部2を制御している。そして、この制御により、乾燥部2でのワークW上のインクQに対する乾燥条件が変更されて、当該インクQが過不足なく乾燥する。これにより、乾燥後のインクQが確実に所望の色度を有するものとなり、画像パターンP1は全体として高画質のものとなる。
また、色度検出部14は、乾燥部2でインクQの乾燥を行なっている間、すなわち、チャンバー21内にワークWがある間、色度cを検出し続けている(ステップS102、S110)。これにより、乾燥過程にあるインクQの色度cの経時的な変化を検出することができ、よって、この検出結果を乾燥条件の変更に迅速に反映させることができる。
<第2実施形態>
図6は、本発明の印刷装置(第2実施形態)での乾燥状態を示す断面図である。図7は、本発明の印刷装置(第2実施形態)で印刷が施された記録媒体を示す平面図である。
以下、これらの図を参照して本発明の印刷装置および印刷方法の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、印刷装置が水分量検出部をさらに備えること以外は前記第1実施形態と同様である。
図6に示すように、乾燥部2のチャンバー21内には、ワークW上のインクQの水分量を検出する水分量検出部16が設けられている。水分量検出部16は、色度検出部14のy軸方向下流側に隣り合って配置されている。
印刷装置1では、ワークW上のインクQの水分量と色度cとを検出することができる。そして、これらの相乗効果により、乾燥条件をより正確に決定することができ、よって、乾燥後のインクQがより確実に所望の色度を有することとなる。
なお、水分量検出部16の構成としては、特に限定されず、例えば、ワークWに向かって近赤外線を照射する光源と、ワークW上のインクQで反射した光を受光する受光部とを有している。そして、水分に対し全く反射率が変わらない波長と、水分により減衰する波長と差を用いて、水分量が判断される。
また、水分量検出部16は、図6に示す構成では色度検出部14のy軸方向下流側に隣り合っているが、これに限定されず、色度検出部14のy軸方向上流側に隣り合っていてもよい。
図7に示すように、ワークWには、画像パターンP1の他に、検出用パターンP2も形成されている。この検出用パターンP2は、画像パターンP1と同じインクQで形成されており、色度cと水分量とを検出するためだけに用いられるものである。なお、検出用パターンP2の形成位置は、特に限定されず、例えば、図7に示すように画像パターンP1のx軸方向に隣り合うような位置とすることができる。また、検出用パターンP2の形状は、特に限定されず、例えば、図7に示すようにy軸方向に沿った帯状とすることができる。
乾燥条件を決定する際に、例えば画像パターンP1の色度cと水分量とを検出する場合に比べて、検出用パターンP2の色度cと水分量とを検出する方が、例えばノイズの影響を抑制することができ、よって、乾燥条件をより正確に決定することができる。このノイズとしては、例えば、ワークW自体にあるシミ等が挙げられる。
<第3実施形態>
図8は、本発明の印刷装置(第3実施形態)の作動状態を示す部分断面側面図である。
以下、この図を参照して本発明の印刷装置および印刷方法の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、色度検出部の配置位置と、印刷装置の作動状態とが異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図8に示すように、色度検出部14は、乾燥部2よりもy軸方向下流側に、乾燥部2に隣接して設けられている。
本実施形態では、印刷装置1は、図8(a)〜(d)に示すように作動する。
図8(a)に示すように、インクQが付与された状態のワークWが乾燥部2のチャンバー21内に入ってくる。
ワークWに対する搬送がさらに進むと、図8(b)に示すように、ワークWは、チャンバー21から排出されて、色度検出部14に臨む。この状態で、色度cの検出がなされる。
そして、色度c=基準色度cである場合には、図8(c)に示すように、ワークWは、y軸方向下流側に搬送され、巻取りローラー41で巻き取られる。
一方、色度c=基準色度cではない場合には、インクQの乾燥が不十分であるため、図8(d)に示すように、ワークWは、y軸方向上流側に搬送され、乾燥部2に戻される。その後、乾燥部2でインクQの乾燥がなされる。
このように印刷装置1では、色度cを検出するときにワークWがチャンバー21から排出される。これにより、例えばインクQの乾燥状態を目視でも確認することができる。
<第4実施形態>
図9は、本発明の印刷装置(第4実施形態)の作動状態を示す断面図である。
以下、この図を参照して本発明の印刷装置および印刷方法の第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、印刷装置の作動状態が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図9に示すように、本実施形態では、色度検出部14での検出結果に応じて、乾燥条件としての「乾燥部2内でワークWが搬送される平均搬送速度v」を変更するよう搬送機構部12を制御している。
平均搬送速度vを変更するには、例えば、x軸方向に往復動する印刷機構部13のキャリッジユニット132の折り返し地点での待機時間を調整することで可能となる。そして、平均搬送速度vの変更により、ワークWの乾燥部2内を通過する通過時間を調整することができる。図9(a)に示す状態の平均搬送速度vは、図9(b)に示す状態の平均搬送速度vよりも大きい。この場合、ワークWは、図9(a)に示す状態の方が通過時間が短くなり、図9(b)に示す状態の方が通過時間が長くなる。これにより、インクQの乾燥の程度を変えて、当該インクQを過不足なく乾燥することができる。よって、乾燥後のインクQが確実に所望の色度を有するものとなる。
例えば、前記第1実施形態のように供給電力Pが可変である場合、供給電力Pの大きさによってチャンバー21内の温度を一旦上昇させて、その後温度を下げることできるが、当該温度が下がりきるまでの間、ワークWの搬送が停止して、印刷装置1としての稼動率が低下することがある。しかしながら、本実施形態では、このような搬送停止状態が抑制され、よって、印刷装置1としての稼動率の低下も抑制される。
以上、本発明の印刷装置および印刷方法を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、印刷装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。また、印刷方法が有する工程は、同様の機能を発揮し得る任意の工程と置換することができる。また、任意の工程が付加されていてもよい。
また、本発明の印刷装置および印刷方法は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、乾燥条件を変更する方法としては、前記第1実施形態では供給電力を変更する方法であり、前記第4実施形態では平均搬送速度を変更する方法であったが、これに限定されず、例えば、チャンバー内でのコイルのワークに対する離間距離を変更する方法であってもよいし、チャンバー内を通過するワークの経路長(パス長)を変更する方法であってもよい。
1……印刷装置 11……機台 12……搬送機構部(搬送部) 13……印刷機構部(記録部) 131……インクジェットヘッド 132……キャリッジユニット 14……色度検出部 15……制御部 151……CPU(Central Processing Unit) 152……記憶部 16……水分量検出部 2……乾燥部 21……チャンバー 211……入口 212……出口 213……通過路 22……コイル 23……可変抵抗器 3……繰出装置 31……送出しローラー(繰出リール) 32……テンショナー 4……巻取装置 41……巻取りローラー(巻取リール) 42、43、44……テンショナー 5……支持装置 51……主動ローラー 52……従動ローラー 53……無端ベルト
54、55……テンショナー 20……交流電源 c……基準色度 c……色度(検出色度) Δc……乖離度 P……供給電力 P1……画像パターン P2……検出用パターン Q……インク S101〜S112……ステップ v……平均搬送速度 W……ワーク

Claims (9)

  1. 記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送された前記記録媒体上にインクを吐出して記録を行なう記録部と、
    前記記録部よりも前記記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記記録媒体上の前記インクを乾燥する乾燥部と、
    前記記録媒体上の前記インクの色度を検出する色度検出部と、
    前記搬送部、前記記録部、前記乾燥部および前記色度検出部の作動をそれぞれ制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記色度検出部での検出結果に応じて、前記乾燥部での前記記録媒体上の前記インクに対する乾燥条件を変更することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記乾燥部は、電力を供給することにより発熱する発熱体を有し、
    前記制御部は、前記発熱体に供給する電力の大きさを変更するよう前記乾燥部を制御して、前記乾燥条件を変更する請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記制御部は、前記記録媒体が搬送される搬送速度を変更するよう前記搬送部を制御して、前記乾燥条件を変更する請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 前記色度検出部は、前記乾燥部に設けられており、該乾燥部で前記インクの乾燥を行なっている間、前記色度を検出し続ける請求項1ないし3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記色度検出部は、前記乾燥部よりも前記搬送方向下流側に設けられており、
    前記制御部は、前記検出結果に応じて、前記記録媒体を前記乾燥部に戻し得るよう前記搬送部を制御する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記制御部は、前記インクに対する乾燥が完了したとみなされる色度の閾値を予め記憶する記憶部を有し、前記記録媒体上の前記インクを、前記色度が前記閾値に達するまで前記乾燥部で乾燥させる請求項1ないし5のいずれか1項に記載の印刷装置。
  7. 前記乾燥部または前記乾燥部よりも前記搬送方向下流側に設けられ、前記記録媒体上の前記インクの水分量を検出する水分量検出部を備える請求項1ないし6のいずれか1項に記載の印刷装置。
  8. 前記記録には、前記色度を検出するとともに前記水分量を検出するためだけに用いられる検出用パターンを形成することが含まれる請求項7に記載の印刷装置。
  9. 記録媒体上にインクを吐出して記録を行なう記録工程と、
    前記記録媒体上の前記インクを乾燥する乾燥工程と、
    前記記録媒体上の前記インクの色度を検出する色度検出工程と、を有し、
    前記色度検出工程での検出結果に応じて、前記乾燥工程での前記記録媒体上の前記インクに対する乾燥条件を変更することを特徴とする印刷方法。
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