JP2016080917A - ドラムシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドラム11は、第1センサー161、第2センサー162及び第3センサー163を有する。第1センサー161は、第1ドラムヘッド110の振動を示す第1信号を出力し、第3センサー163は、第2ドラムヘッド120の振動を示す第3信号を出力する。第2センサー162は、ドラム11内の音を示す第2信号を出力する。信号処理装置20は、第1信号、第2信号及び第3信号に信号処理を施し、信号処理が施された信号を増幅部220で増幅し、加算器230で加算する。加算器230で加算された信号は、スピーカへ出力される。
【選択図】図1
Description
さらに、胴の内周面には、振動受金具が固定されている。この金具においては、胴の内側に曲がった部分に第3振動ピックアップが装着され、金具において第3振動ピックアップが装着されている部分と胴の内周面との間には防振材が挟まれている。この防振材により、第1及び第2網状ドラムヘッドの各振動は防振され、第3振動ピックアップにはリムショットに伴う衝撃だけが伝わる。
各ピックアップからの信号は、胴に設けられたミキサ装置で混合されて拡声装置へ出力され、拡声装置で音として放音される。
また、本発明においては、前記遅延処理は、前記第1信号と前記第3信号の位相を揃える構成としてもよい。
(ドラムシステム1の構成)
図1は、本発明の一実施形態に係るドラムシステム1の構成を示した図である。ドラムシステム1は、アコースティックドラムであるドラム11と信号処理装置20で構成されている。
第1センサー161は、第1ドラムヘッド110の振動に対応した電気信号(第1信号)を出力し、第3センサー163は、第2ドラムヘッド120の振動に対応した電気信号(第3信号)を出力する。
次に、本実施形態に係るドラムシステム1の動作例について説明する。演奏者が第1ドラムヘッド110をドラムスティックで打撃すると、第1ドラムヘッド110が振動する。第1センサー161は、第1ドラムヘッド110が振動すると、振動の振幅や振動の周波数に対応した第1信号を出力する。
第3信号の位相を反転しなかった場合、第1信号と第3信号を加算すると、図において破線で示したように、一部の周波数の信号が打ち消されてしまい、中低域の音がなくなったような軽い音となってしまう。一方、第3信号の位相を反転した本実施形態によれば、第1信号の位相と第3信号の位相が揃うため、図に示したように、中低域の音が打ち消されることなく、ドラムヘッドの振動に対応した音を放音することができる。
また、本実施形態では、第1センサー161、第2センサー162及び第3センサー163を、ドラム11の内部に備えるため、各センサーが演奏者の演奏の邪魔をすることがない。
また、本実施形態では、アコースティックドラムの構成を有しているため、信号処理装置20を介してスピーカから放音される音に加え、アコースティックドラム本来の音も放音させることができる。
また、ドラムヘッドの近傍にマイクロホンを配置し、マイクロホンでドラムヘッドの信号を検知する構成では、マイクロホンがドラムヘッドから離れた位置に配置されるため、ドラムヘッドが振動を始めてからマイクロホンで振動を検知するまでに、マイクロホンからドラムヘッドまでの距離に応じた時間を要することになるが、本実施形態によれば、第1センサー161は第1ドラムヘッド110に配置され、第2センサー162は第2ドラムヘッド120に配置されており、ドラムヘッドの振動の開始と共に振動が検知されるため、スピーカから放音する音の立ち上がりを早くすることができる。
また、本実施形態では、マイクロホンである第2センサー162から得られた信号を加算して出力するため、ドラムの放射音に対応した音を放音することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図4は、本発明の第2実施形態に係るドラムシステム2を示した図である。本実施形態に係るドラムシステム2は、スネアドラムであるドラム12と信号処理装置20で構成されている。なお、以下の説明においては、第1実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
なお、図示を省略しているが、第3センサー163Bも、第1センサー161Bと同様に、第1緩衝材191と第2緩衝材192により挟まれている。第3センサー163Bを挟む第2緩衝材192は、支持部171と同じ形状をした支持部173に接着され、第3センサー163Bは、第2緩衝材192に接着されている。また、第1緩衝材191は、第3センサー163Bに接着されており、第1緩衝材191は、第2ドラムヘッド120Bにおいて第1ドラムヘッド110Bに対向する側の面に接している。
第1センサー161Bは、第1ドラムヘッド160Bの振動に対応した電気信号(第1信号)を出力し、第3センサー163Bは、第2ドラムヘッド120Bの振動に対応した電気信号(第3信号)を出力する。
次に、本実施形態に係るドラムシステム2の動作例について説明する。演奏者が第1ドラムヘッド110Bをドラムスティックで打撃すると、第1ドラムヘッド110Bが振動する。第1センサー161Bは、第1ドラムヘッド110Bが振動すると、振動に応じて変形し、振動の振幅や振動の周波数に対応した第1信号を出力する。
第2信号の周波数特性のエンベロープと、加算信号の周波数特性のエンベロープは、類似しており、マイクロホンで集音したときと同様に、ドラム12が放音した音の特徴を第2センサー162Bで検知できていることがわかる。なお、第2信号においては、シェル100Bの内部共鳴に係るピークが2kHz付近と15kHz付近にみられるが、これらのピークは、シェル100Bの内部に特定の周波数の応答を下げる音響管を配置することで修正することができる。
第2処理部212は、第2センサー162Bから出力された第2信号に対して周波数特性を補正する処理を施す。第2処理部212は、信号処理が施された信号を第2増幅部222へ出力する。なお、図8にみられる2kHz付近と15kHz付近のピークについては、音響管を用いるのではなく、第2処理部212が周波数特性を補正する処理により補正してもよい。
第3処理部213は、第3センサー163Bから出力された第3信号に対して周波数特性を補正する処理や、位相を反転する処理を施す。第3処理部213は、信号処理が施された信号を第3増幅部223へ出力する。
加算器230は、第1増幅部221、第2増幅部222及び第3増幅部223から出力された各信号を加算し、加算して得られた信号を外部のスピーカへ出力する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図9は、本実施形態に係る信号処理装置20Cの構成を示した図である。なお、以下の説明においては、上述の実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。図10は、本実施形態に係る信号処理装置20Dの構成を示した図である。なお、以下の説明においては、上述の実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
一方、本実施形態によれば、第1信号は、ドラムヘッドの振動に応じてレベルが変化し、ドラムヘッドが打撃されたことを第1信号から検知しているため、打撃されたドラムが発した音とは異なる楽器の音を誤って検知する虞がなく、また、ドラムヘッドが打撃されてから音源の音が放音されるまでの時間差を小さくすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態及び以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。
例えば、発光素子と光電変換素子を有する光センサーを支持部171や支持部173でドラムヘッドから離して配置する。発光素子は、ドラムヘッドに向けて光を発し、光電変換素子は、発光素子から出力されてドラムヘッドで反射した光を受光し、受光した光に応じた信号を出力する。ドラムヘッドが振動すると、光電変換素子に入射する光が振動に応じて変化するため、光電変換素子が出力する信号はドラムヘッドの振動に対応したものとなる。この信号を信号処理装置20、20C、20Dで信号処理を行うことにより、ドラムヘッドの振動に対応した音を放音することができる。
また、ドラムヘッドの振動を検出するセンサーとしては、ひずみゲージを用いてもよく、また、電磁ピックアップを用いてもよい。
図11の(a)は、第1センサー161の配置の変形例を示した図である。本変形例においては、金属の板を加工した支持部174がフープ130Aに取り付けられている。また、第2緩衝材192が、支持部174に接着され、第1センサー161Bは、第2緩衝材192に接着されている。また、第1緩衝材191が、第1センサー161Bに接着されており、第1緩衝材191が、第1ドラムヘッド110に接している。本変形例においても、第1ドラムヘッド110の振動に対応した信号を信号処理装置20へ供給することができる。
また、図11の(b)は、上述した変形例に係る光センサー161Eの配置例を示した図である。図11の(b)に示したように、光センサー161Eを支持部174に取り付け、第1ドラムヘッド110の振動に対応した信号を信号処理装置20へ供給してもよい。
また、信号処理装置20、20Dは、信号処理部210及び増幅部220を備えず、取得部200が取得した信号を加算器230で加算する構成としてもよい。また、信号処理装置20Cは、信号処理部210C及び増幅部220Cを備えず、取得部200が取得した信号を加算器230で加算する構成としてもよい。また、信号処理装置20Cは、信号処理部210C、増幅部220C及び残響部240Cを備えず、取得部200が取得した信号を加算器230で加算する構成としてもよい。
Claims (3)
- シェルと、
前記シェルの一方の開口に設けられ、打面となる第1ヘッドと、
前記シェルの他方の開口に設けられた第2ヘッドと、
前記第1ヘッドに接し、前記第1ヘッドの振動を示す第1信号を出力する第1センサーと、
前記シェルの内側に配置され、前記シェル内の音波を示す第2信号を出力する第2センサー、又は前記第2ヘッドに接し、前記第2ヘッドの振動を示す第3信号を出力する第3センサーの少なくとも一方と、
を有するドラムと、
前記第1信号を取得し、前記第2信号又は前記第3信号を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した信号に、遅延処理を施すことを含む信号処理手段と、
前記信号処理手段から供給される信号を加算し、加算された信号を出力する出力手段と、
を有する信号処理装置と、
を備えるドラムシステム。 - 前記遅延処理は、少なくとも前記第1信号に遅延処理を施すこと
を特徴とする請求項1に記載のドラムシステム。 - 前記遅延処理は、前記第1信号と前記第3信号の位相を揃えること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のドラムシステム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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