JP2016080883A - 楽器 - Google Patents

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仁 泉谷
Hitoshi Izumitani
仁 泉谷
石井 潤
Jun Ishii
潤 石井
大場 保彦
Yasuhiko Oba
保彦 大場
信也 小関
Shinya Koseki
信也 小関
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Abstract

【課題】振動板と、振動板の一方の主面上に配された弦と、振動板の一方の主面と弦との間に配されて弦の振動を振動板に伝える伝達部と、を有する楽器において、振動板や伝達部の振動を高品位に検出する。【解決手段】振動板12と、弦17と、伝達部14と、伝達部14の内部に設けられる線状の圧電センサ40と、を備え、伝達部14が、振動板12側の第一分割体14Aと、弦17側の第二分割体14Bと、に分割され、第二分割体14Bに対向する第一分割体14Aの対向面14cに、圧電センサ40を伝達部14の内部に挿通させる通路30を構成する凹溝31が形成され、第一分割体14A及び第二分割体14Bの配列方向に関して、通路30の寸法が圧電センサ40の寸法よりも小さい楽器を提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、楽器に関する。
弦を有するアコースティックの楽器においては、演奏により弦が振動し、その振動が伝達部を通じて振動板に伝達されることで音響が発生する。例えば、アコースティックピアノでは、弦の振動が駒を通じて響板に伝達されることで音響が発生する。
従来では、この種の楽器の演奏を電気信号に変換して外部に出力したり、記録したりするために、同軸ケーブル型のピエゾセンサ(線状の圧電センサ)を用いて振動板などの検出対象の振動を検出することが考えられている(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、ギターにおいて伝達部として機能するサドル直下のブリッジ内に線状の圧電センサを設けることが開示されている。
米国特許第6677514号明細書
ところで、この種の楽器において、振動板や伝達部は、弦の振動に伴って主に振動板の厚さ方向を主振動方向として振動する。このため、圧電センサによって振動板や伝達部の振動を高品位に検出するためには、主振動方向への振動を検知する圧電センサの感度を確保することが求められる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、振動板や伝達部の主振動方向への振動を検知する圧電センサの感度を向上し、振動板や伝達部の振動を高品位に検出できる楽器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の楽器は、振動板と、前記振動板の一方の主面上に配された弦と、前記振動板の一方の主面と前記弦との間に配されて前記弦の振動を前記振動板に伝える伝達部と、前記伝達部の内部に設けられる線状の圧電センサと、を備え、前記伝達部が、前記振動板側の第一分割体と、前記弦側の第二分割体と、に分割され、相互に対向する前記第一分割体及び前記第二分割体の少なくとも一方の対向面に、前記圧電センサを前記伝達部の内部に挿通させる通路を構成する凹溝が形成され、前記第一分割体及び前記第二分割体の配列方向に関して、前記通路の寸法が前記圧電センサの寸法よりも小さいことを特徴とする。
前記楽器においては、前記配列方向及び前記圧電センサの長手方向に直交する幅方向に関して、前記通路の寸法が前記圧電センサの寸法よりも大きくてもよい。
前記楽器においては、前記凹溝が、前記第一分割体及び前記第二分割体の一方のみに形成されていてもよい。
前記楽器においては、前記通路とこれに収容された前記圧電センサとの隙間に、充填剤が充填されてもよい。
前記楽器においては、前記第一分割体及び前記第二分割体が接着剤によって接着固定され、前記充填剤が、前記接着剤であってもよい。
本発明によれば、圧電センサを二つの分割体の間に挟み込み、これら二つの分割体を相互に固定することで、圧電センサは常に二つの分割体の配列方向、すなわち振動板の厚さ方向から圧縮応力を受ける状態となる。このため、圧電センサは、伝達部や振動板の主振動方向への振動に対して敏感に反応できる。すなわち、主振動方向の振動を検知する圧電センサの感度向上を図ることができる。したがって、振動板や伝達部の振動を高品位に検出できる。
本発明の一実施形態に係る楽器であるピアノの主要部を示す平面図である。 圧電センサの構成を示す斜視図である。 図1のピアノにおいて、圧電センサを内部に配した長駒と、その周辺構造を示す断面図である。 図1のピアノにおいて、圧電センサを内部に配した短駒及び短駒脚と、その周辺構造を示す断面図である。 長駒に対する圧電センサの取付方法の一例を示す図である。 圧電センサから出力される検出信号の流れの一例を示す図である。 長駒に形成される凹溝の第一変形例を示す断面図である。 長駒に形成される凹溝の第二変形例を示す断面図である。 短駒及び短駒脚に対する圧電センサの配置の変形例を示す断面図である。
以下、図1〜6を参照して本発明の一実施形態について説明する。本実施形態では、本発明の楽器として鍵盤楽器の一つであるピアノ1を例示する。
図1に示すように、この実施形態に係るピアノ1は、アコースティックピアノの一種であるグランドピアノである。図1においては、屋根、弦、鍵盤等の図示が省略されている。ピアノ1は、公知の基本構成であるフレーム11、響板(振動板)12、側板13、長駒(伝達部)14、短駒(伝達部)15、複数の響棒16などを備える。複数の響棒16は、互いに平行するように響板12の下面に固定される。
複数の弦17(図3,4参照)は、響板12の上面(一方の主面)12a上に配され、フレーム11において、ピッチピン及びチューニングピンによってアグラフ21やベアリング(不図示)から長駒14や短駒15にかけて張設される。
長駒14、短駒15は、図3,4に示すように、響板12の上面12aと弦17との間に配される。長駒14は、響板12の上面12aに固定され、響板12と弦17との間に挟み込まれる。短駒15は、長駒14と同様に響板12の上面12aに直接固定されてもよいが、本実施形態では連結部材18及び短駒脚(伝達部)19を介して響板12に固定される。具体的には、短駒脚19が響板12の上面12aに固定され、短駒脚19の上端に板状の連結部材18の下面が固定される。そして、短駒15は、連結部材18の上面に固定され、連結部材18の上面と弦17との間に挟み込まれる。連結部材18に対する短駒15及び短駒脚19の固定位置は、連結部材18の上面や下面に沿う方向に互いにずれている。
弦17は、演奏操作によりハンマに打撃されて振動する。弦17の振動は、長駒14を介して響板12に伝わる。また、弦17の振動は、短駒15、連結部材18、短駒脚19を介して響板12に伝わる。
図1に示すように、長駒14、短駒15、短駒脚19は、響板12の厚さ方向から見た平面視で帯状に形成される。また、短駒15及び短駒脚19の長さは長駒14よりも短い。長駒14、短駒15、短駒脚19は、いずれも高音側(演奏者から見て右側)に向かうにしたがって、演奏者から見て手前側に近づくように斜めに延在している。
ピアノ1は、線状の圧電センサ40を備える。圧電センサ40は、その長手方向に直交する方向から外力を受けた際に弾性的に変形可能である。本実施形態の圧電センサ40は、図2に示すように、断面円形状とされた同軸ケーブル型のセンサであり、芯線41と、芯線41の外側を覆う圧電素子フィルム42と、編み線からなり圧電素子フィルム42をさらに外側から覆う外側導電層43と、を備える。外側導電層43の外側はポリエチレン製などの電気的な絶縁性を有する被覆部44によって保護されている。
圧電素子フィルム42は、ピエゾポリマー(圧電ポリマー)からなり、芯線41と外側導電層43との間で絶縁体として機能する。圧電センサ40では、圧電素子フィルム42が圧縮力や引張力を受けることで、その応力に比例した電荷を発生する。
圧電センサ40は、図1,3,4に示すように、長駒14、短駒15、短駒脚19の各内部に設けられる。各圧電センサ40は、響板12の厚さ方向から見て長駒14、短駒15、短駒脚19と重なるように、長駒14、短駒15、短駒脚19の延在方向に沿って配される。
次に、長駒14に対する圧電センサ40Aの取付構造について説明する。
図3に示すように、長駒14は、響板12側の第一分割体14Aと、弦17側の第二分割体14Bとに分割されている。本実施形態において、第一分割体14A及び第二分割体14Bは、長駒14の駒土台を分割したものである。第一分割体14A及び第二分割体14Bは、例えば長駒14が響板12及び弦17によって挟み込まれることで固定されてもよいが、本実施形態では、接着剤(不図示)によって接着固定される。第二分割体14Bに対向する第一分割体14Aの対向面14cには、凹溝31が形成されている。凹溝31は、第一分割体14Aに対向する第二分割体14Bの対向面14dと共に、圧電センサ40Aを挿通させる通路30を構成する。
二つの分割体14A,14Bの配列方向(響板12の厚さ方向;図3において上下方向)に関して、長駒14の通路30の寸法(以下、高さ寸法と呼ぶ。)は、通路30内に配される前の状態における圧電センサ40Aの寸法よりも小さい。本実施形態では、凹溝31が第一分割体14Aのみに形成されている。このため、凹溝31の深さ寸法は、凹溝31の深さ方向に関する圧電センサ40Aの寸法(高さ寸法)よりも小さい(図5(b)参照)。また、本実施形態の圧電センサ40Aは断面円形状であるため、上記した通路30の高さ寸法、凹溝31の深さ寸法が、圧電センサ40Aの直径寸法よりも小さい。
また、二つの分割体14A,14Bの配列方向及び圧電センサ40Aの長手方向に直交する幅方向(図3において左右方向)に関して、長駒14の通路30の寸法(以下、幅寸法と呼ぶ。)は、通路30内に配される前の状態における圧電センサ40Aの寸法よりも大きい。本実施形態では、凹溝31の幅寸法が凹溝31の幅方向に関する圧電センサ40Aの寸法(幅寸法)よりも大きい(図5(b)参照)。本実施形態の通路30、凹溝31は、その長手方向に直交する断面で矩形状に形成されている。
上記したように、長駒14に形成される通路30の高さ寸法及び幅寸法が設定されることで、二つの分割体14A,14Bを固定した状態では、通路30の高さ方向に関して圧電センサ40Aの寸法が小さくなるように、また、通路30の幅方向に関して圧電センサ40Aの寸法が大きくなるように、通路30内の圧電センサ40Aが弾性変形した状態となる。すなわち、圧電センサ40Aは、図5(b)に示す断面円形状から図3,図5(c)に示す断面楕円形状に弾性変形した状態となる。これにより、圧電センサ40Aは、常に通路30の高さ方向、すなわち二つの分割体14A,14Bの配列方向から圧縮応力を受ける状態となる。
さらに、長駒14の通路30と通路30内に配された圧電センサ40Aとの隙間には、充填剤35が充填されている。本実施形態の充填剤35は、二つの分割体14A,14Bを接着固定する接着剤である。
長駒14に設けられる圧電センサ40Aは、例えば図1に示すように、複数のセンサ40A1,40A2に分けて構成されてもよい。センサ40A1,40A2の数は、図1のものに限らない。複数のセンサ40A1,40A2は、長駒14の延在方向に配列されればよいが、長駒14の延在方向に間隔をあけずに配列されることがより好ましい。複数のセンサ40A1,40A2は、例えば図1のように、隣り合うセンサ40A1,40A2の端部同士が重なるように配列されるとよい。
図4に示すように、短駒15や短駒脚19における圧電センサ40B,40Cの取付構造は、前述した長駒14の場合と同様である。すなわち、短駒15、短駒脚19は、それぞれ響板12側の第一分割体15A,19Aと弦17側の第二分割体15B,19Bとに分割され、第一分割体15A,19Aと第二分割体15B,19Bとは、例えば接着剤によって接着固定される。また、第二分割体15B,19Bに対向する第一分割体15A,19Aの対向面のみに凹溝31が形成され、凹溝31及び第二分割体15B,19Bの対向面によって、圧電センサ40B,40Cを挿通させる通路30が構成される。
短駒15、短駒脚19における通路30、凹溝31の形状や寸法も、前述した長駒14の場合と同様である。このため、通路30内の圧電センサ40B,40Cは、断面楕円形状に弾性変形した状態となり、常に通路30の高さ方向、すなわち二つの分割体15A,15B,19A,19Bの配列方向から圧縮応力を受ける状態となる。
また、短駒15、短駒脚19の通路30と、通路30内に配された圧電センサ40B,40Cとの隙間にも、長駒14の場合と同様の充填剤(不図示)が充填されている。
また、短駒15、短駒脚19に設けられる圧電センサ40B,40Cは、例えば長駒14用の圧電センサ40Aと同様に、複数のセンサに分けて構成されてもよい。
次に、図5を参照して、長駒14に対する圧電センサ40Aの取付方法の一例について説明する。短駒15や短駒脚19に対する圧電センサ40B,40Cの取付方法は、長駒14と同様であるため、説明を省略する。
圧電センサ40Aを長駒14に取り付ける際には、はじめに、図5(a)に示すように、長駒14の第一分割体14Aの対向面14cが上方に向くように、第一分割体14Aを配置する。次いで、接着剤(不図示)を第一分割体14Aの対向面14cに塗布すると共に凹溝31内に充填する。
その後、図5(b)に示すように、圧電センサ40Aを第一分割体14Aの上方から凹溝31に挿入する。この状態では、圧電センサ40Aの下側部分が凹溝31内に入り込み、圧電センサ40Aの上側部分が第一分割体14Aの対向面14cから突出している。また、圧電センサ40Aと凹溝31の内面との隙間には接着剤が充填剤35(図3参照)として充填されている。
最後に、図5(c)に示すように、圧電センサ40Aを二つの分割体14A,14Bの間に挟み込むように、第二分割体14Bを第一分割体14Aの上方から押し付け、二つの分割体14A,14Bの対向面14c,14dが接触するように二つの分割体14A,14Bを相互に固定することで、圧電センサ40Aの取り付けが完了する。本実施形態では、二つの分割体14A,14Bが接着剤によって接着固定される。
二つの分割体14A,14Bを固定する際には、二つの分割体14A,14Bの配列方向に関して圧電センサ40Aの寸法が小さくなるように、圧電センサ40Aが弾性変形する。これにより、圧電センサ40Aは、常に二つの分割体14A,14Bの配列方向から圧縮応力を受ける状態となる。また、上記固定の際には、凹溝31の幅方向に関して圧電センサ40Aの寸法が大きくなるように、圧電センサ40Aが弾性変形する。
圧電センサ40Aを長駒14に取り付けた後には、図3に示すように、長駒14を接着等により響板12の上面12aに固定する。この固定の際には、長駒14の第一分割体14Aと第二分割体14Bとが響板12の上面12aから響板12の厚さ方向に順番に配列されるようにする。
図4に示すように、短駒脚19は、これに圧電センサ40Cを取り付けた後、長駒14と同様に響板12の上面12aに固定すればよい。また、短駒15は、これに圧電センサ40Bを取り付けた後、短駒15の第一分割体15Aと第二分割体15Bとが響板12の上面12a上に順番に配列されるように、連結部材18の上面に固定すればよい。
図3,4のように、長駒14、短駒15、短駒脚19を響板12に取り付けた構成では、弦17の振動によって響板12、長駒14、短駒15、短駒脚19が変位、振動すると、各圧電センサ40に作用する圧縮応力が変化する、すなわち圧電センサ40が反応する。ここで、各圧電センサ40は、二つの分割体14A,14B(15A,15B,19A,19B)の配列方向、すなわち響板12の厚さ方向から圧縮応力を受けている。このため、響板12、長駒14、短駒15、短駒脚19の響板12の厚さ方向(主振動方向)への変位、振動に対し、より敏感に反応する。この圧電センサ40の反応により、圧電センサ40から検出信号が出力される。
圧電センサ40から出力された検出信号は、例えば図6に示すように、音データとして記録部51に記録されたり、音信号として外部に出力されたりする。記録部51に記録された音データは、音響の再現等に利用される。複数の圧電センサ40の検出信号は、例えば図6のようにミキサ52において混合した上で外部に出力されてもよいが、例えば個別に出力されてもよい。また、複数の圧電センサ40の検出信号は、例えば図6のように個別に記録部51に出力されてもよいが、例えばミキサ52において混合された上で記録部51に出力されてもよい。また、検出信号は、例えば図6のようにアンプ53において増幅された上で、記録されたり出力されたりしてもよい。アンプ53は、例えば図6のように複数の圧電センサ40から出力された検出信号を個別に増幅してもよいが、例えばミキサ52において混合された後の信号を増幅してもよい。
また、複数の圧電センサ40からの検出信号の一部を選択的に記録したり出力したりしてもよい。例えば、短駒15及び短駒脚19に設けた二つの圧電センサ40B,40Cは主に同じ音域の振動を検出するため、二つの圧電センサ40B,40Cのうち一方の検出信号だけを記録したり出力したりしてもよい。また、上記した二つの圧電センサ40B,40Cの一方は、例えば設けられなくてもよい。
以上説明したように、本実施形態のピアノ1によれば、長駒14(短駒15、短駒脚19)の通路30の高さ寸法が圧電センサ40の寸法よりも小さいことで、圧電センサ40は常に二つの分割体14A,14B(15A,15B,19A,19B)の配列方向、すなわち響板12の厚さ方向から圧縮応力を受ける状態となる。このため、圧電センサ40は、響板12、長駒14(短駒15、短駒脚19)の主振動方向(響板12の厚さ方向)への振動に対して敏感に反応できる。すなわち、主振動方向の振動を検知する圧電センサ40の感度向上を図ることができる。したがって、響板12、長駒14(短駒15、短駒脚19)の振動を高品位に検出できる。
また、本実施形態のピアノ1によれば、通路30の幅寸法が圧電センサ40の寸法よりも大きいことで、圧電センサ40を二つの分割体14A,14B(15A,15B,19A,19B)によって挟み込む際に、圧電センサ40の幅方向への変位が許容される。このため、圧電センサ40を二つの分割体14A,14B(15A,15B,19A,19B)によって挟み込む力を小さくして、圧電センサ40を容易に挟み込むことができる。また、二つの分割体14A,14B(15A,15B,19A,19B)を相互に押し付ける力を小さくすることで、分割体14A,14B(15A,15B,19A,19B)への負荷を減らして分割体14A,14B(15A,15B,19A,19B)に不具合が発生することを抑制できる。
また、本実施形態のピアノ1によれば、凹溝31が第一分割体14A(15A,19A)のみに形成されている。このため、二つの分割体14A,14B(15A,15B,19A,19B)を相互に固定する際に、第一分割体14A(15A,19A)の対向面14cを上方に向けた状態で圧電センサ40を凹溝31に入れた後、第二分割体14B(15B,19B)を単純に第一分割体14A(15A,19A)の上方から重ねるだけでよい。すなわち、第二分割体14B(15B,19B)を重ねる際に、圧電センサ40に対する第二分割体14B(15B,19B)の位置決めが不要となる。したがって、圧電センサ40を容易かつ効率よく長駒14(短駒15、短駒脚19)に取り付けることができる。
また、本実施形態のピアノ1によれば、通路30とこれに収容された圧電センサ40との隙間に充填剤35が充填されているため、弦17の振動に基づいて長駒14、短駒15、短駒脚19が振動した際に、圧電センサ40が長駒14、短駒15、短駒脚19に対して振動してしまうことを防止できる。このため、長駒14、短駒15、短駒脚19に対する圧電センサ40の振動がノイズとして圧電センサ40から出力されることを防止できる。すなわち、精度の高い検出信号を圧電センサ40から出力することが可能となる。
また、本実施形態のピアノ1によれば、充填剤35が接着剤であるため、圧電センサ40を長駒14、短駒15、短駒脚19に取り付けるための工程数を減らすことができる。すなわち、圧電センサ40を効率よく長駒14、短駒15、短駒脚19に取り付けることが可能となる。
また、本実施形態のピアノ1によれば、長駒14用の圧電センサ40Aが複数のセンサ40A1,40A2に分けて構成されているため、同じ長駒14において音域ごとに適切な振動の検出が可能となる。また、圧電センサ40Aのうち隣り合うセンサ40A1,40A2の端部同士が重ねて配置されることで、圧電センサ40Aによって検出されない長駒14の領域が生じることを防止できる。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
凹溝31の断面形状は、矩形状に限らず、任意の形状に形成されてよい。凹溝31は、例えば図7に示すように、凹溝31の内側面が凹溝31の底面から上方開口に向かうにしたがって外側に傾斜する断面台形状に形成されてもよい。また、凹溝31は、例えば図8に示すように、凹溝31の底面と内側面との角部が丸みを帯びた形状に形成されてもよいし、例えば弾性変形した圧電センサ40の断面楕円形状(図3,4等参照)に対応する断面円弧状に形成されてもよい。
また、凹溝31は、例えば、第二分割体の対向面のみに形成されてもよいし、第一分割体及び第二分割体の両方の対向面に形成されてもよい。凹溝31が第二分割体のみに形成される場合には、上記実施形態の場合と同様に、圧電センサ40を容易かつ効率よく長駒14、短駒15、短駒脚19に取り付けることができる。
また、凹溝31の底面には、例えば凹溝31よりも幅の小さい溝(小溝)が形成されてもよい。この場合、小溝の幅寸法や凹溝31の底面における小溝の形成位置は、凹溝31の底面が二つの分割体の配列方向に関する圧電センサ40の圧縮に寄与する範囲であれば、任意に設定されてよい。また、小溝の深さ寸法は任意であってよい。
また、圧電センサ40Bは、例えば図9に示すように、短駒15と連結部材18との間に設けられてもよい。この場合には、短駒15及び連結部材18によって第一伝達部61が構成される。また、連結部材18が第一伝達部61の第一分割体として機能し、短駒15が第一伝達部61の第二分割体として機能する。圧電センサ40Bを第一伝達部61の内部に挿通させる通路30を構成する凹溝31は、例えば図9に示すように連結部材18に対向する短駒15の下面(対向面)に形成されてもよいが、これに限ることはない。
また、圧電センサ40Cは、例えば図9に示すように、連結部材18と短駒脚19との間に設けられてもよい。この場合には、連結部材18及び短駒脚19によって第二伝達部62が構成される。また、短駒脚19が第二伝達部62の第一分割体として機能し、連結部材18が第二伝達部62の第二分割体として機能する。圧電センサ40Cを第二伝達部62の内部に挿通させる通路30を構成する凹溝31は、例えば図9に示すように連結部材18に対向する短駒脚19の上面(対向面)に形成されてもよいが、これに限ることはない。
また、圧電センサ40は、例えば帯状に形成されたリボンケーブル型のセンサであってもよい。
また、圧電センサ40は、例えば長駒14、短駒15、短駒脚19のいずれか一つあるいは二つのみに設けられてもよい。
また、例えば、同一の圧電センサ40が長駒14、短駒15、短駒脚19のうち二つあるいは三つにわたって引き回すように設けられてもよい。
また、本発明は、弦17を有すると共に伝達部を介して弦17の振動を振動板に伝える構成の楽器に適用可能であり、例えば、アップライトピアノ等の他の鍵盤楽器、アコースティックギター、バイオリン等の弦楽器などの各種楽器に適用可能である。
1…ピアノ(楽器)、12…響板(振動板)、12a…上面(一方の主面)、14…長駒(伝達部)、15…短駒、17…弦、18…連結部材、19…短駒脚、14A,15A,19A…第一分割体、14B,15B,19B…第二分割体、14c、14d…対向面、30…通路、31…凹溝、35…充填剤、40,40A,40B,40C…圧電センサ、61…第一伝達部、62…第二伝達部

Claims (5)

  1. 振動板と、前記振動板の一方の主面上に配された弦と、前記振動板の一方の主面と前記弦との間に配されて前記弦の振動を前記振動板に伝える伝達部と、前記伝達部の内部に設けられる線状の圧電センサと、を備え、
    前記伝達部が、前記振動板側の第一分割体と、前記弦側の第二分割体と、に分割され、
    相互に対向する前記第一分割体及び前記第二分割体の少なくとも一方の対向面に、前記圧電センサを前記伝達部の内部に挿通させる通路を構成する凹溝が形成され、
    前記第一分割体及び前記第二分割体の配列方向に関して、前記通路の寸法が前記圧電センサの寸法よりも小さいことを特徴とする楽器。
  2. 前記配列方向及び前記圧電センサの長手方向に直交する幅方向に関して、前記通路の寸法が前記圧電センサの寸法よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の楽器。
  3. 前記凹溝が、前記第一分割体及び前記第二分割体の一方のみに形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の楽器。
  4. 前記通路とこれに収容された前記圧電センサとの隙間に、充填剤が充填されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の楽器。
  5. 前記第一分割体及び前記第二分割体が接着剤によって接着固定され、
    前記充填剤が、前記接着剤であることを特徴とする請求項4に記載の楽器。
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