JP2016080675A - データグローブ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、着用による違和感が小さく、手の動きを比較的正確に検出できるデータグローブを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明のデータグローブは、手袋本体と、この手袋本体の第2指から第5指の少なくとも1指の背側の近位指節間関節及び中手指節間関節に相当する部分にそれぞれ配設され、手袋本体の近位遠位方向の伸縮を検出する複数の歪センサとを備える。手袋本体の背側の近位指節間関節の間に相当する部分にそれぞれ近位遠位方向に延設され、手袋本体の伸長を抑制する複数の防伸部を有するとよい。防伸部の近位端が歪センサよりも近位側に位置し、防伸部間を接続するよう配設され、手袋本体の伸長を抑制する接続部を有するとよい。防伸部が、歪センサの配線に重畳して配設されているとよい。手袋本体の第2指又は第5指の腹側の基節骨に沿う部分に手袋本体の近位遠位方向の伸縮を検出する歪センサをさらに備えるとよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、データグローブに関する。
人の手の指の動きを検出するために手袋に複数のセンサを配設したデータグローブが市販されている。市販のデータグローブは、通常、手の各関節に相当する部位に曲げセンサが配設され、関節の角度をリアルタイムに検出する。
このようなデータグローブは、ゲーム等に利用される仮想現実(バーチャルリアリティ)技術において手の動きを再現するだけでなく、例えばゴルフスイング等のスポーツ時やピアノ等の楽器演奏時における手の動きを科学的に解析するためにも利用することが検討されている。
特に、プロスポーツ選手やプロミュージシャンの手の動きを解析する場合、わずかな動きの違いが大きな意味を有することがある。しかしながら、従来のデータグローブでは、多数のセンサが配設されているデータグローブの着用による違和感によって通常通りの動きが再現できず、有効なデータが得られないことがある。
また、手袋にその生地の伸縮を検出するセンサを配設することによって、指の曲げ伸ばしを検出するデータグローブも提案されている(例えば特開2000−329511号公報参照)。しかしながら、このようなデータグローブでは、センサの位置がずれ易く、手の動きを正確に検出することが難しい。
特開2000−329511号公報
前記不都合に鑑みて、本発明は、着用による違和感が小さく、手の動きを比較的正確に検出できるデータグローブを提供することを課題とする。
前記課題を解決するためになされた発明は、手袋本体と、この手袋本体の第2指から第5指の少なくとも1指の背側の近位指節間関節及び中手指節間関節に相当する部分にそれぞれ配設され、手袋本体の近位遠位方向の伸縮を検出する複数の歪センサとを備えるデータグローブである。
当該データグローブは、第2指から第5指の少なくとも1指の近位指節間関節(PIP関節:指の第2関節)及び中手指節間関節(MP関節:指の第3関節、つまり付け根の関節)の背側において手袋本体の伸びを測定することにより、その指の動きを正確に検出することができる。特に、中手指節間関節は、掌から第2乃至第5指が分岐する部分であるため、この部分では手袋が手に対して密着し易い。これにより、歪センサが位置ずれし難いので中手指節間関節の動きを比較的正確に検出できる。また、手袋本体の伸びを検出する歪センサは、薄型で手に密着できると共に反力が小さいので、着用者に違和感を与え難い。このため、当該データグローブを着用してもスポーツや楽器演奏等における繊細な動作を通常通りに行うことができるため、手の自然な動きをデータ化することができる。
前記手袋本体の背側の中手指節間関節の間に相当する部分にそれぞれ近位遠位方向に延設され、前記手袋本体の伸長を抑制する複数の防伸部を有するとよい。このように、手袋本体の中手指節間関節の間に手袋本体の伸長を抑制する防伸部を配設することによって、中手指節間関節を曲げたときに中手指節間関節の間に形成される谷状の部分、つまり皮膚の伸びが相対的に小さくなる部分に防伸部が位置決めされる。これによって、歪センサをより確実に中手指節間関節の上に配置することができるので、中手指節間関節の曲げ伸ばしをより正確に検出できる。なお、手袋本体の「背側」とは、手の甲を覆う側をいい、その反対側の掌の側は、「腹側」という。
前記防伸部の近位端が歪センサよりも近位側に位置し、前記防伸部間を接続するよう配設され、前記手袋本体の伸長を抑制する接続部を有するとよい。このように、防伸部の近位端が手袋本体の伸長を抑制する接続部よって互いに接続されることにより、中手指節間関節上に配置される歪センサへの手首の曲げ伸ばしによる影響を低減することができる。
前記防伸部が、前記歪センサの配線に重畳して配設されているとよい。このように、防伸部を歪センサの配線に重畳して配設することにより、配線が容易で断線を防止できると共に、配線が歪センサの伸縮を阻害し難くなる。
前記手袋本体の第2指又は第5指の腹側の基節骨に沿う部分に手袋本体の近位遠位方向の伸縮を検出する歪センサをさらに備えるとよい。このように、第2指又は第5指の腹側の基節骨に沿う部分に歪センサを備えることによって、指を背側に反らせる動きを検出することができる。これにより、手の動きをさらに詳細に検出できる。
以上のように、本発明のデータグローブは、着用による違和感が少なく、手の動きを比較的正確に検出できる。
本発明の一実施形態のデータグローブを示す模式的平面図である。 図1のデータグローブの着用状態を示す模式的斜視図である。 図1のデータグローブの着用状態を示す模式的部分断面図である。 図1とは異なる実施形態のデータグローブを示す模式的平面図である。 図4のデータグローブの模式的裏面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
図1乃至図3のデータグローブは、手袋本体1と、この手袋本体1に配設される4つの第1歪センサ2及び4つの第2歪センサ3並びにフレキシブルプリント回路板4と、歪センサ2,3とフレキシブルプリント回路板4とを接続する複数の配線5とを備える。
詳しく説明すると、第1歪センサ2は、手袋本体1の第2指から第5指の背側の近位指節間関節(PIP関節:指の第2関節)に相当する部位の外面側にそれぞれ配設され、手袋本体1の近位遠位方向の伸縮を検出する。第2歪センサ3は、手袋本体1の第2指から第5指の背側の中手指節間関節(MP関節:指の第3関節、つまり付け根の関節)に相当する部位の外面側にそれぞれ配設され、手袋本体1の近位遠位方向の伸縮を検出する。フレキシブルプリント回路板4は、手袋本体1の甲に相当する部分の外面側に配設される。配線5は、手袋本体1の背側の外面側に配設され、歪センサ2,3とフレキシブルプリント回路板4とを接続する。
さらに、当該データグローブは、歪センサ2,3と配線5との接続を強化する剥離防止材6と、手袋本体1の背側の近位指節間関節の間に相当する部分の内面側にそれぞれ近位遠位方向に延設される複数の防伸部7と、これら防伸部7の間を接続するよう手袋本体1の背側の内面側に配設される接続部8とを備える。
ここで、手袋本体1の「内面」とは、手袋本体1を着用したとき着用者の手に接する側の面をいい、着用時に外部に露出する側の面は「外面」という。
<手袋本体>
手袋本体1は、着用者の手に着用可能な袋状に形成され、より詳しくは着用者の5本の指を個別に収容する5つの指収容部を有する。この手袋本体1は、例えば掌及び5本の指の腹側部分を覆う腹側生地と、手の甲及び5本の指の背側部分を覆う背側生地とを縫い合わせて形成される。
手袋本体1の材質としては、ニット、織物、不織布、ゴム、皮革等が挙げられるが、伸縮性を有するものが好ましく、中でもニットが特に好適に用いられる。
手袋本体1の5本の指収容部は、それぞれ着用者の指先、具体的には遠位指節間関節よりも遠位側部分を露出させるよう開口していることによって、指の曲げ伸ばしにより背側の生地の張力により指の曲げ伸ばしを阻害したり、着用者に違和感を与えることを防止している。また、指先を露出することで、指先を使った作業がし易くなり、楽器演奏等も違和感なく行うことができる。
また、図1のデータグローブの手袋本体1は、中手指節間関節に相当する部分の第2歪センサ3よりも近位側の部分が、第2歪センサ3の延長線上において左右方向(近位遠位方向と垂直方向)に延在するたるみ1aを有する。具体的には、手袋本体1は、背側生地が腹側生地と接合される際に、手の甲の手首寄りの部分をひだ寄せするようギャザー又はタックを形成するよう縫い縮められている。
このたるみ1aは、手首の曲げ伸ばしにより手袋本体1の背側の生地に作用する近位遠位方向の張力を緩和し、手首の曲げ伸ばしが第2歪センサ3の検出値に誤差を招来することを防止する。
手袋本体1を形成する生地の幅1cmあたりの10%伸び荷重の下限としては、0.01N/cmが好ましく、0.02N/cmがより好ましく、0.03N/cmがさらに好ましい。一方、手袋本体1を形成する生地の幅1cmあたりの10%伸び荷重の上限としては、0.5N/cmが好ましく、0.25N/cmがより好ましく、0.1N/cmがさらに好ましい。手袋本体1を形成する生地の幅1cmあたりの10%伸び荷重が前記下限に満たない場合、当該データグローブの着用者の手に対する密着性が不足し、歪センサ2,3の位置がずれることにより検出精度が不十分となるおそれがある。逆に、手袋本体1を形成する生地の幅1cmあたりの10%伸び荷重が前記上限を超える場合、歪センサ2,3が指の曲げ伸ばしに対する抵抗力を生じることにより当該データグローブの着用者に違和感を与えるおそれがある。
ここで、「10%伸び荷重」とは、測定対象物を1.1倍の長さに延伸するために必要とされる荷重(張力)を意味する。
<歪センサ>
歪センサ2,3は、手袋本体1の伸縮を電気的に検出する。この歪センサ2,3は着用者に違和感を与え難いよう、手袋本体1を構成する背側生地の表面側に積層されることが好ましい。
第1歪センサ2は、第2指から第5指の近位指節間関節(PIP関節)に相当する部位に配設、つまり遠位端が中節骨の背側に配置され、近位端が基節骨の背側に配置されるよう手袋本体1に貼着されている。この第1歪センサ2は、対応する指の近位指節間関節を曲げると伸長し、対応する指の近位指節間関節を伸ばすと収縮する。
また、第2歪センサ3は、第2指から第5指の中手指節間関節(MP関節)に相当する部位に配設、つまり遠位端が基節骨の背側に配置され、近位端が中手骨の背側に配置されるよう手袋本体1に貼着されている。この第2歪センサ3は、対応する指の中手指節間関節を曲げると伸長し、対応する指の中手指節間関節を伸ばすと収縮する。
これら歪センサ2,3としては、伸縮により抵抗値が変化する歪抵抗素子を用いることができ、特に、カーボンナノチューブ(以下、CNTということがある)を用いたCNT歪センサが好適に用いられる。
前記CNT歪センサは、例えば手袋本体1に貼着される伸縮可能なシート状の基材と、この基材の表面側に積層されるCNT膜と、前記CNT膜を保護する保護膜とを備える構成とすることができる。
前記CNT歪センサの基材の平均厚さとしては、例えば10μm以上5mm以下とすることができる。
この基材の材質としては、柔軟性を有する限り特に限定されず、例えば合成樹脂、ゴム、不織布、変形可能な形状又は材質の金属や金属化合物等を挙げることができる。
前記合成樹脂としては、例えばフェノール樹脂(PF)、エポキシ樹脂(EP)、メラミン樹脂(MF)、尿素樹脂(ユリア樹脂、UF)、不飽和ポリエステル(UP)、アルキド樹脂、ポリウレタン(PUR)、熱硬化性ポリイミド(PI)、ポリエチレン(PE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン(PS)、ポリ酢酸ビニル(PVAc)、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS)、アクリロニトリルスチレン樹脂(AS)、ポリメチルメタアクリル(PMMA)、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)、ポリカーボネート(PC)、変性ポリフェニレンエーテル(m−PPE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、環状ポリオレフィン(COP)等を挙げることができる。
前記ゴムとしては、例えば天然ゴム(NR)、ブチルゴム(IIR)、イソプレンゴム(IR)、エチレン・プロピレンゴム(EPDM)、ブタジエンゴム(BR)、ウレタンゴム(U)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、シリコーンゴム(Q)、クロロプレンゴム(CR)、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム(CSM)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、塩素化ポリエチレン(CM)、アクリルゴム(ACM)、エピクロルヒドリンゴム(CO,ECO)、フッ素ゴム(FKM)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)等を挙げることができる。これらのゴムの中でも強度等の点から天然ゴムが好ましい。
また、前記CNT歪センサのCNT膜は、正面視矩形形状を有している。このCNT膜の長手方向の両端部分には電極が形成され、この電極に配線5が導電性接着剤によって接合される。
このCNT膜は、多数のCNT繊維を含有する樹脂組成物で形成される。具体的には、CNT膜は、一方向に配向する複数のCNT繊維からなる複数のCNT繊維束と、この複数のCNT繊維束の周面を被覆する樹脂層とを有する。このようなCNT膜に近位遠位方向に延伸する歪みが加わった場合に、CNT繊維同士の接触具合に変化が起こり、歪センサとして抵抗変化を得ることができる。なお、より効率良く歪みを検出するには、CNT膜中のCNT繊維が伸縮方向に配向されていることが好ましい。
CNT膜の無荷重状態での平均厚さの下限としては、1μmが好ましく、10μmがより好ましい。一方、CNT膜の平均厚さの上限としては、1mmが好ましく、0.5mmがさらに好ましい。CNT膜の平均厚さが前記下限に満たない場合、このような薄膜の形成が困難になるおそれや、伸長時に抵抗が上昇し過ぎるおそれがある。逆に、CNT膜の平均厚さが前記上限を超える場合、伸縮性が不十分となるおそれや、伸縮に対する抵抗変化、つまり検出感度が不十分となるおそれや、着用者に違和感を与えるおそれがある。
なお、CNT膜は、CNT繊維を平面状に略平行に配置した単層構造からなってもよいし、多層構造からなってもよい。但し、ある程度の導電性を確保するためには、多層構造とすることが好ましい。
CNT繊維としては、単層のシングルウォールナノチューブ(SWNT)や、多層のマルチウォールナノチューブ(MWNT)のいずれも用いることができるが、導電性及び熱容量等の点から、MWNTが好ましく、直径1.5nm以上100nm以下のMWNTがさらに好ましい。
また、前記CNT歪センサの樹脂層は、樹脂を主成分とし、複数のCNT繊維束の周面を被覆する層である。樹脂層の主成分としては、前記基材の材料として例示した合成樹脂やゴム等を挙げることができ、これらの中でもゴムが好ましい。ゴムを用いることで、大きな歪みに対してもCNT繊維の十分な保護機能を発揮することができる。
このようなCNT歪センサによって形成される歪センサ2,3の無荷重状態での左右方向の平均幅の下限としては、0.5mmが好ましく、1mmがより好ましい。一方、歪センサ2,3の平均幅の上限としては、10mmが好ましく、5mmがより好ましい。歪センサ2,3の平均幅が前記下限に満たない場合、検出感度が不十分となるおそれや、指の曲げ伸ばしにより歪センサ2,3が断裂するおそれがある。逆に、歪センサ2,3の平均幅が前記上限を超える場合、着用者に違和感を与えるおそれがある。
また、歪センサ2,3の無荷重状態での近位遠位方向の平均長さの下限としては、10mmが好ましく、15mmがより好ましい。一方、歪センサ2,3の平均長さの上限としては、30mmが好ましく、25mmがより好ましい。歪センサ2,3の平均長さが前記下限に満たない場合、関節の背側に正確に配置することができず、関節の曲げ伸ばしによる歪センサ2,3の伸縮が不十分となり、指の動きを正確に検出できないおそれがある。逆に、歪センサ2,3の平均長さが前記上限を超える場合、第1歪センサ2と第2歪センサ3とが干渉して、近位遠位方向に並べて配設できないおそれがある。なお、第1歪センサ2の平均長さ及び第2歪センサ3の平均長さが指毎に異なってもよく、同一指上の第1歪センサ2の平均長さと第2歪センサ3の平均長さとが異なってもよい。
また、歪センサ2,3の10%伸び荷重の下限としては、0.01Nが好ましく、0.03Nがより好ましく、0.05Nがさらに好ましい。一方、歪センサ2,3の10%伸び荷重の上限としては、0.5Nが好ましく、0.3Nがより好ましく、0.2Nがさらに好ましい。歪センサ2,3の10%伸び荷重が前記下限に満たない場合、対応する指の曲げ伸ばし以外の要因で伸縮することにより検出精度が不十分となるおそれがある。逆に、歪センサ2,3の10%伸び荷重が前記上限を超える場合、伸長時の反力が大きくなり、着用者に違和感を与えるおそれがある。
それぞれの歪センサ2,3の無荷重状態での抵抗値の下限としては、例えば10Ωが好ましく、100Ωがより好ましい。一方、歪センサ2,3の無荷重状態での抵抗値の上限としては、100kΩが好ましく、10kΩがより好ましい。歪センサ2,3の無荷重状態での抵抗値が前記下限に満たない場合、伸びを検出するための電流が大きくなり消費電力が大きくなるおそれがある。逆に、歪センサ2,3の無荷重状態での抵抗値が前記上限を超える場合、検出回路の電圧が高くなり、小型化及び省電力化が困難となるおそれがある。
それぞれの歪センサ2,3の伸長による抵抗値の変化率は、十分な検出精度が得られるよう適宜選択されるものであるが、歪センサ2,3の無荷重状態での抵抗値に対する10%延伸した状態での抵抗値の比としては、例えば2倍以上20倍以下とされる。
手袋本体1への歪センサ2,3の貼着は、手袋本体1及び歪センサ2,3の伸縮を阻害しない接着剤が用いられる。このような接着剤としては、例えば湿気硬化型ポリウレタン接着剤等が挙げられる。
<フレキシブルプリント回路板>
フレキシブルプリント回路板4は、可撓性を有する印刷回路基板であり、配線5を不図示のコンピュータ等に接続するためのコネクタ4aが近位端側に実装されている。このフレキシブルプリント回路板4は、コネクタ4aが着用者の手の甲に圧接されて違和感を与え難いよう、遠位端のみが手袋本体1に固定されている。
<配線>
配線5は、手袋本体1の表面に配設され、歪センサ2,3と、フレキシブルプリント回路板4とを電気的に接続する。具体的には、配線5は、第1歪センサ2の遠位端とフレキシブルプリント回路板4とをそれぞれ接続し、中央部が後述する防伸部7に重畳して配設されている4本の遠位接続部5aと、第2歪センサ3の近位端とフレキシブルプリント回路板4とをそれぞれ接続する4本の近位接続部5bと、各指の第1歪センサ2の近位端と第2歪センサ3の遠位端とをそれぞれ接続する4本の中間接続部5cと、前記4本の中間接続部5cから延設され、手袋本体1の腹側において互いに接続される相互接続部5dと、相互接続部5dの第5指近傍から後述する防伸部7に重畳してフレキシブルプリント回路板4に達するよう延設されるグランド接続部5eとを有する。
これらの配線5は、導電性を有する導電糸(糸状体)により形成することができる。配線5を構成する導電糸としては、鉄等の金属製の導電糸を用いることができ、この金属製の導電糸としてはステンレス糸が好適に用いられる。ステンレス糸によれば、電気抵抗が小さく、また当該データグローブを洗濯した場合にあっても電気抵抗の変化が比較的少ない利点を有する。なお、この配線5を構成する糸としては、絶縁性の糸に導電性材料を塗工した糸や、導電性材料を混紡して形成した糸を用いることも可能である。
この配線5を構成する糸は、10cmあたりの電気抵抗が100Ω未満であることが好ましく、50Ω未満であることがさらに好ましい。これにより、配線5の電気抵抗を小さくすることができ、歪センサ2,3からの検知信号を的確にフレキシブルプリント回路板4に伝達することができる。なお、「10cmあたりの抵抗値」とは、5Vの電圧をかけたときの糸10cm間の抵抗値であり、汎用のテスターを用いて測定することができる。
配線5は、伸縮性を有し、手袋本体1の変形に追従して変形するよう設けられている。具体的には、配線5は、導電性を有する糸を伸縮縫いすることによって形成されている。なお、「伸縮縫い」とは、JIS−B−9003(1999)で規定されるように、「伸縮性のある布地を縫ったとき、布地の伸び縮みによって、縫い目が切れたり、緩んだりしないように縫うこと」を意味する。具体的には、本実施形態の配線5は、カバーステッチ(片面飾り縫い)等によって形成可能である。
この配線5の10%伸び荷重の上限としては、0.1Nが好ましく、0.05Nがより好ましい。一方、この配線5の10%伸び荷重の下限としては、特に限定されない。配線5の10%伸び荷重が前記上限を超える場合、手袋本体1の伸縮を阻害して、着用者に違和感を与えるおそれや、手袋本体1の伸縮を不均一にすることにより歪センサ2,3の位置ずれを招き検出精度が不十分となるおそれがある。
また、本発明の配線5は、手袋本体1に直接導電糸を縫い付けて形成してもよいが、予め伸縮性を有する別の布帛に導電糸を縫い付けたものを、接着剤で手袋本体1に接着することで配設してもよい。配線5を形成した布帛を接着する接着剤としては、例えばホットメルト接着剤等を用いることができる。
<剥離防止材>
剥離防止材6は、歪センサ2,3の端部に形成した電極及びこの電極に接続された配線5を覆うよう配設され、配線5が歪センサ2,3の電極から剥離することを防止する。このような剥離防止材6としては、例えばニット材や織物等が用いられ、接着剤で電極と配線の固定部を覆うように手袋本体1に接着される。
<防伸部>
この防伸部7は、手袋本体1の第2指から第5指の背側の近位指節間関節の間に相当する部分、第2指の近位指節間関節の第1指側の側面に相当する部分、及び第5指の近位指節間関節の第4指と反対側の側面に相当する部分に、それぞれ近位遠位方向に延在するよう配設されている。換言すると、第2歪センサ3は、それぞれ防伸部7の間に配設されている。
また、防伸部7は、手袋本体1に積層されることにより、手袋本体の伸長を部分的に抑制する。このため、防伸部7は、図3に示すように、当該データグローブの着用者が中手指節間関節を曲げたときに皮膚の伸縮量が小さくなる中手指節間関節の間の谷の部分、すなわち掌における指と指との間に該当する部分にそれぞれ位置決めされる。これにより、防伸部7の間に配置される第2歪センサ3を中手指節間関節の上に比較的正確に配置することができる。この防伸部7の10%伸び荷重としては、歪センサ2,3よりも大きいことが好ましい。
各防伸部7は、近位端が隣接する第2歪センサ3よりも近位側に位置し、かつ遠位端が隣接する第2歪センサ3よりも遠位側に位置する。これにより、手袋本体1の生地に左右方向に作用する力が、第2歪センサ3に近位遠位方向の張力として作用することを防止できる。
また、当該データグローブにおいて、防伸部7は手袋本体1の内面に積層されている。これにより、防伸部7は着用者の手の甲に対して手袋本体1が近位遠位方向に位置ずれすることを防止する滑り止めとしても機能する。
さらに、防伸部7は配線5の重畳して配設されている部分に過剰な力が作用して断裂することを防止する作用も有する。
防伸部7を形成する材料としては、配線5と同様の材料であってもよいし、合成ゴム、天然ゴム等であってもよい。防伸部7は、これらの材料を手袋本体1に塗布することによって形成してもよく、帯状に形成したものを接着剤で接着してもよい。
この防伸部7の左右方向の平均幅の下限としては0.5mmが好ましく、1mmがより好ましい。一方、前記防伸部7の平均幅の上限としては、10mmが好ましく、5mmがより好ましい。前記防伸部7の平均幅が前記下限に満たない場合、防伸部7の強度が不十分となり、第2歪センサ3の左右方向の位置ずれを十分抑制できないおそれがある。逆に、前記防伸部7の平均幅が前記上限を超える場合、手袋本体1の伸縮を過度に阻害して着用者に違和感を与えるおそれや、第2歪センサ3の伸縮を阻害することにより検出感度が不十分となるおそれがある。
防伸部7の平均厚さの下限としては、0.05mmが好ましく、0.1mmがより好ましい。一方、防伸部7の平均厚さの上限としては、2mmが好ましく、1mmがより好ましい。防伸部7の平均厚さが前記下限に満たない場合、手袋本体1の伸縮を十分に抑制できないおそれがある。逆に、防伸部7の平均厚さが前記上限を超える場合、着用者に違和感を与えるおそれがある。
防伸部7の10%伸び荷重の下限としては、0.2Nが好ましく、0.5Nがより好ましい。一方、防伸部7の10%伸び荷重の上限としては、5Nが好ましく、2Nがより好ましい。防伸部7の10%伸び荷重が前記下限に満たない場合、手袋本体1の伸縮を十分に抑制できないおそれがある。逆に、防伸部7の10%伸び荷重が前記上限を超える場合、着用者に違和感を与えるおそれがある。
<接続部>
接続部8は、手袋本体1の内面に、前記防伸部7間を、好ましくは防伸部7の近位端近傍部分の間を接続するよう左右方向に延伸して配設されている。この接続部8は、手袋本体1の近位遠位方向の伸縮を部分的に抑制すると共に、着用者の手の甲に対する滑り止めとして機能する。接続部8の10%伸び荷重としては、歪センサ2,3よりも大きいことが好ましい。
この接続部8は、防伸部7と同様の材料及び同様の方法で形成することができる。
この接続部8を配設することによって、いずれかの1本の指が動いた際に隣の指の第1歪センサ2又は第2歪センサ3が、手袋本体1の生地の動きにつられて位置がずれてしまうことを防止し、指の動きの検出精度を向上することができる。また、接続部8は、防伸部7の間隔を一定に保ち、防伸部7間の手袋本体1の生地に左右方向の張力が作用して第2歪センサ3の伸縮に影響することを抑制する。すなわち、接続部8は防振部7を接続して束ねることによって、各指の動きによる歪センサ2,3の位置ずれや、意図しない指の歪センサ2,3の伸縮による検出誤差の発生を抑制する。
この接続部8の左右方向の平均幅の下限としては0.5mmが好ましく、1mmがより好ましい。一方、前記接続部8の平均幅の上限としては、10mmが好ましく、5mmがより好ましい。前記接続部8の平均幅が前記下限に満たない場合、接続部8の強度が不十分となり、検出精度を十分に向上できないおそれがある。逆に、前記接続部8の平均幅が前記上限を超える場合、手袋本体1の伸縮を過度に阻害して着用者に違和感を与えるおそれがある。
接続部8の平均厚さの下限としては、0.05mmが好ましく、0.1mmがより好ましい。一方、接続部8の平均厚さの上限としては、2mmが好ましく、1mmがより好ましい。接続部8の平均厚さが前記下限に満たない場合、手袋本体1の伸縮を十分に抑制できないおそれがある。逆に、接続部8の平均厚さが前記上限を超える場合、着用者に違和感を与えるおそれがある。
接続部8の10%伸び荷重の下限としては、0.2Nが好ましく、0.5Nがより好ましい。一方、接続部8の10%伸び荷重の上限としては、5Nが好ましく、2Nがより好ましい。接続部8の10%伸び荷重が前記下限に満たない場合、手袋本体1の伸縮を十分に抑制できないおそれがある。逆に、接続部8の10%伸び荷重が前記上限を超える場合、着用者に違和感を与えるおそれがある。
<利点>
当該データグローブは、第2指から第5指の近位指節間関節及び中手指節間関節の背側に配置される歪センサ2,3により、各近位指節間関節及び中手指節間関節の曲げ伸ばしに伴って伸縮する手袋本体1の生地の伸縮を検出することで、各近位指節間関節及び中手指節間関節の動きを比較的正確に検出できる。
また、手袋本体1の伸びを検出する歪センサ2,3は、薄型で手に密着できると共に反力が小さいので、着用者に違和感を与え難い。このため、当該データグローブを着用してもスポーツや楽器演奏等における繊細な動作を通常通りに行うことができ、手の自然な動きをデータ化することができる。
[第二実施形態]
図4及び図5のデータグローブは、手袋本体1と、この手袋本体1に配設される4つの第1歪センサ2、4つの第2歪センサ3、2つの第3歪センサ11、第4歪センサ12及び第5歪センサ13とフレキシブルプリント回路板4と、第1及び第2歪センサ2,3とフレキシブルプリント回路板4とを接続する複数の配線5と、第3歪センサ11とフレキシブルプリント回路板4とを接続する複数の第2配線14と、第4及び第5歪センサ12,13とフレキシブルプリント回路板4とを接続する複数の第3配線15とを備える。
また、当該データグローブは、歪センサ2,3,11,12,13とそれぞれの配線5,14,15との接続を強化する剥離防止材6と、手袋本体1の内面の近位指節間関節の間に相当する部分にそれぞれ近位遠位方向に延設される複数の防伸部7と、手袋本体1の背側に配設され、これら防伸部7の間を接続するよう配設される接続部8とをさらに備える。
図4のデータグローブにおける歪センサ2,3、配線5、剥離防止材6、防伸部7及び接続部8の構成は、図1のデータグローブにおける歪センサ2,3、配線5、剥離防止材6、防伸部7及び接続部8と同様であるため、重複する説明は省略する。
<歪センサ>
第3歪センサ11は、第2指及び第5指の腹側に基節骨に沿う部分の外面側に配設され、手袋本体1の近位遠位方向の伸縮を検出する。具体的には、この第3歪センサ11は、対応する指を背側に反らせると伸長し、対応する指を腹側に戻すと収縮する。また、この第3歪センサ11は、中手指節間関節及び近位指節間関節の折り曲げ動作を阻害しないよう、中手指節間関節及び近位指節間関節に重ならないよう配設される。
第4の歪センサ12は、第1指の中手指節間関節の背側に相当する領域の外面側に近位遠位方向に延在するよう配設される。つまり、第4歪センサ12は、遠位端が基節骨の背側に配置され、近位端が中手骨の背側に配置されるよう手袋本体1に貼着される。具体的には、第4歪センサ12は、手袋本体1の腹側生地の側縁近傍に、背側生地と腹側生地との縫い目と略平行に配設される。なお、第1指の背側とは、中手指節間関節及び指節間関節の曲げ伸ばし方向外側(伸ばす側)を意味し、当該データグローブ着用時には、第2指から第5指の背側とは異なる向きとなる。よって、この第4歪センサ12は、第1指の中手指節間関節を曲げると伸長し、第1指の中手指節間関節を伸ばすと収縮する。これにより、第4の歪センサ12は、手袋本体の近位遠位方向の伸縮を検出する。
第5歪センサ13は、第1指の中手指節間関節の背側に相当する領域の外面側に左右方向に延在するよう配設される。より詳しくは、第5歪センサ13は、一端が第1指の中手指節間関節と第2指の中手骨との間に相当する位置に配置され、他端が第1指の中手指節間関節の第2指と反対側に配置される。このため、第5歪センサ13は、主に手袋本体1の背側生地上に延在し、前記他端が手袋本体1の背側生地と腹側生地との合わせ目近傍の腹側生地上に位置するよう配設される。この第5歪センサ13は、第1指の中手骨が掌側に搖動すると伸長し、第1指の中手骨が甲側に搖動すると収縮する。
第4の歪センサ12と第5歪センサ13とは、互いに交差するよう配設されることが好ましい。また、第5の歪センサと第5歪センサ13との交差角としては、略垂直が好ましい。なお、「略垂直」とは、両者の間の角度が60°以上であることをいい、好ましくは80°以上であることをいう。
これらの歪センサ11,12,13としては、歪センサ2,3と同様のものを使用することができる。また、歪センサ11,12,13には、歪センサ2,3と同様に、剥離防止材6が配設される。
<配線>
第2配線14は、第3歪センサ11の遠位端をフレキシブルプリント回路板4に接続する遠位接続部14aと、第3歪センサ11の近位端を配線5の相互接続部5dに接続する相互接続部14bとを有する。これらの第2配線14の材質等は、配線5と同様とすることができる。
第3配線15は、歪センサ12,13の近位端をそれぞれフレキシブルプリント回路板4に接続する2つの近位接続部15aと、歪センサ12,13の遠位端を相互に接続する中間接続部15bと、この中間接続部15bを配線5の相互接続部5dに接続する相互接続部15cとを有する。これらの第3配線15の材質等は、配線5と同様とすることができる。
<利点>
当該データグローブは、第2指及び第5指の腹側の基節骨に相当する領域に第3歪センサ11を備えることによって、第2指及び第5指を外側に反らせる動き、つまり中手指節間関節を外側に反らせる動きを検出することができる。
また、当該データグローブは、第1指の中手指節間関節の背側に配設した第4歪センサ12及び第5歪センサ13を有するので、手袋本体1の第1指の中手指節間関節の背側に相当する領域の2方向の伸びを測定することにより、第1指の曲げ伸ばしと、左右方向の搖動とを検出することができる。従って、当該データグローブは、第1指の3次元の動きを比較的正確に検出することができる。
このように、第4歪センサ12及び第5歪センサ13が第1指に配設されることによって、関節の背腹方向の曲げ伸ばしに加えて、背腹方向に直交する左右方向に搖動することが多い第1指の動きをより正確に検出することができ、ひいてはて全体の動きをより正確に把握することができる。
具体的に説明すると、当該データグローブを用いて鍵盤楽器の演奏時の手の動作を検出した場合、第5歪センサ13が検出する第1指の左右方向の搖動により、打鍵を検出することができ、第4歪センサ12が検出する第1指の中手指節間関節の曲げ伸ばしにより、第1指が配置される鍵盤の位置の変化、例えば第1指が第2指から第5指の下側を通過する指くぐり動作等を把握することができる。なお、遠位指節間関節は近位指節間関節と略連動して動作するので、個別にセンサを設けなくても、第5歪センサ13が検出する近位指節間関節の動きから類推することができる。
[その他の実施形態]
前記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、前記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて前記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらはすべて本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
例えば、当該データグローブは、手袋本体の第2指から第5指の少なくとも1指の背側の近位指節間関節及び中手指節間関節に相当する部分に手袋本体の近位遠位方向の伸縮を検出する歪センサが配設されていればよい。
当該データグローブにおいて、防伸部及び接続部は、位置を変更してもよく、省略してもよい。
当該データグローブにおいて、防伸部と配線とは重畳していなくてもよい。例えば、防伸部と配線とは、平行に配置されてもよく、平面視で交差するように配置されてもよい。
当該データグローブにおいて、配線を防伸部や接続部として使用してもよい。つまり、防伸部や接続部を独立した構成要素として形成せず、配線によって手袋本体1の伸長を抑制してもよい。このため、配線の幅や厚さが部分的に大きくされてもよい。また、防伸部及び接続部は、手袋本体1の外面に配設されてもよい。さらに、防伸部と接続部とが手袋本体1の異なる側の面に形成されてもよい。
当該データグローブにおいて、手袋本体は、指収容部の先端が閉じられており、着用者の指先を覆うものであってもよい。
また、当該データグローブは、フレキシブルプリント回路板を介さず配線を外部の処理装置に接続するよう構成されてもよく、フレキシブルプリント回路板に信号を処理する演算装置、無線通信装置等を実装してもよい。
当該データグローブにおいて、手袋本体の背側生地内面の近位指節間関節の歪センサの両端部に相当する位置に滑り止め層を形成してもよい。これにより、測定途中における近位指節間関節の歪センサの近位遠位方向の位置ずれを防止して、近位指節間関節の動きの検出精度を向上できる。滑り止め層の材質としては、例えば合成ゴム、天然ゴム等を用いることができる。
当該データグローブは、近位指節間関節及び中手指節間関節に相当する部分以外にも歪センサを備えてもよい。第1指(親指)の動きを検出する歪センサは、中手指節間関節に相当しない他の部分に設けてもよく、関節の動きによって皮膚に張力が作用する関節の間に相当する位置に設けてもよい。
当該データグローブにおいて、歪センサは、CNT歪センサに限定されず、手袋本体の伸縮を検出でき、適度な伸縮性及び可撓性を有し、かつ帯状又は紐状に形成されるものであればよい。
歪センサは、手袋本体に貼着する他、手袋本体を構成する生地に歪センサを構成する材料、例えばCNTを含む塗料等を塗布することにより形成してもよい。
防伸部間を接続する接続部は、防伸部の近位端に限らず他の位置を接続してもよい。また、隣接する防伸部間を複数の接続部によって接続してもよい。
本発明のデータグローブは、スポーツ選手や楽器奏者の手の動きを解析するために好適に使用することができる。
1 手袋本体
1a たるみ
2,3 歪センサ
4 フレキシブルプリント回路板
4a コネクタ
5 配線
5a 遠位接続部
5b 近位接続部
5c 中間接続部
5d 相互接続部
5e グランド接続部
6 剥離防止材
7 防伸部
8 接続部
11,12,13 歪センサ
14,15 配線
14a 遠位接続部
14b,15c 相互接続部
15a 近位接続部
15b 中間接続部

Claims (5)

  1. 手袋本体と、
    この手袋本体の第2指から第5指の少なくとも1指の背側の近位指節間関節及び中手指節間関節に相当する部分にそれぞれ配設され、手袋本体の近位遠位方向の伸縮を検出する複数の歪センサとを備えるデータグローブ。
  2. 前記手袋本体の背側の近位指節間関節の間に相当する部分にそれぞれ近位遠位方向に延設され、前記手袋本体の伸長を抑制する複数の防伸部を有する請求項1に記載のデータグローブ。
  3. 前記防伸部の近位端が歪センサよりも近位側に位置し、
    前記防伸部間を接続するよう配設され、前記手袋本体の伸長を抑制する接続部を有する請求項2に記載のデータグローブ。
  4. 前記防伸部が、前記歪センサの配線に重畳して配設されている請求項2又は請求項3に記載のデータグローブ。
  5. 前記手袋本体の第2指又は第5指の腹側の基節骨に沿う部分に手袋本体の近位遠位方向の伸縮を検出する歪センサをさらに備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のデータグローブ。
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