JP4124793B2 - 手袋 - Google Patents

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Description

本発明は、主としてゴルフ、野球などのスポーツに好適な手袋に関する。
ゴルフや野球など、クラブやバットを握るスポーツにおいては、主として手の保護のために手袋が使用されている。手を開いた状態からクラブやバットを握る際には、手は大きく変形する。とくに手の背面(甲部)の基節骨(繋骨)及び中節骨(冠骨)の部分は大きく変形する。このため、皮革のような伸びのない材料のみで手袋を作成すると、硬くてフィット感がなくなり、着用感も良好ではなくなる。逆にメッシュ材料や伸縮性材料のみで手袋を作成すると、伸びはよいが頼りない着用感となる。また、中指、薬指、小指については、物を握る動きをするにつれて関節軸が捻れる事がわかっており、それによって手袋と手の間にずれが生じ、グリップ物と手の間に縫製線が移動してしまって、結果として違和感を生じてしまう事などが問題となっている。
このような問題を解決するため、指袋の片側(親指側)のマチ部に伸縮性部材を配置することにより、グリップ時の捩れを解消した手袋が提案されている(特許文献1)。この提案は片側(親指側)に伸縮生地を使用することで捩れを解消できるが、指袋が指にフィットせず、かつ捻り角度と大きさの制御が困難であるという問題があった。
別の提案として、マチを掌側に屈曲した状態にカッティングすることにより、指袋をあらかじめ掌側に屈曲させておく手袋が提案されている(特許文献2)。この提案は指をグリップした状態ではフィットするが、指を伸ばした状態ではフィットせず、ねじりに対しても追随できないという問題がある。
以上のとおり、従来技術においては手指の複雑な三次元的変形に追随できないという問題がある。
実用新案登録第3031396号公報 実開平4−136265号公報
本発明は、前記従来の問題を解決するため、手を握る動作による変形に追従し、かつフィット感としっかり感を両立し、かつ保護機能及び運動機能の高い手袋を提供する。
本発明の手袋は、第3指(中指)、第4指(薬指)、及び第5指(小指)から選ばれる少なくとも一つの指に対応する前面と背面に保護部材を配置し、両側面に伸縮性部材を配置して指袋を構成した手袋であって、前記指袋の内周は指の外周と実質的に同一であり、前記各指両側面の伸縮性部材の緊締性は、第1指(親指)側が第5指(小指)側よりも高く、前記手袋を開いた状態から握る位置まで曲げたとき、第1指(親指)側に向けた握り角に沿って捩れて曲がることを特徴とする。
本発明の手袋は、手を握る動作による変形に追従し、かつフィット感としっかり感を両立し、かつ保護機能及び運動機能の高い手袋を提供できる。すなわち、手袋を開いた状態から握る位置まで曲げたとき、前面の親指側の保護部材と伸縮性部材との接合部分が掌側に移動することがなく、前記接合部分は指の側面に固定されたままとなる。言い換えると、第1指(親指)側に向けた握り角度に沿って捩れる。これにより、手を握る動作による変形に追従できる。また指の前面と背面に保護部材を配置しているので、手の力が手袋へ伝わりやすい為にしっかり感を発揮できる。この結果、保護機能及び運動機能の高い手袋を提供できる。
本発明の説明にあたり、まず手指の骨について説明する。図8は人の左手を背面(甲側)から見た透視図である。手指は第1指(親指)21、第2指(示指)22、第3指(中指)23、第4指(薬指)24及び第5指(小指)25からなり、第2指(示指)22を例に挙げると末端側から末節骨26、中節骨27、及び基節骨28であり、中手骨29に接続している。その次にいくつかの小さな骨に接続し、手根30に至る。手根30に対面して腕の骨である橈骨31と尺骨32が存在する。通常、手首とは手根30近辺から橈骨31及び尺骨32の先端付近にかけての領域をいう。
本発明者らは、野球やゴルフなどのスポーツにおけるグリップ時の指関節の動きに注目して、様々に分析を行った。とくに第3指(中指)、第4指(薬指)及び第5指(小指)は、開いた状態から握る状態にすると、単純なヒンジ構造のように折れ曲がるのではなく、回転軸そのものがねじれながら屈曲する為に、親指側に捩れながら曲がる。例えば、掌を開いた状態を基準として、バットをグリップするまでの動きの中でのそれぞれの指の平均的捻れ角度は、第3指(中指)は3.2°、第4指(薬指)は6.9°、第5指(小指)は10.7°であった。この場合において、角度とは、基節骨を基準とした掌延長上の平面に対して、末節骨の長軸がその平面上に投影した際の長軸の捻れた角度のことを表す。このような指の動きに追従させるため、指の前面と背面に保護部材を配置し、少なくとも第3指(中指)、第4指(薬指)及び第5指(小指)の両側面に伸縮性部材を配置して指袋を構成する。一例として保護部材は指幅と同一か又は狭くし、伸縮性部材は指の厚さと同一か又は狭くすることにより、指袋の内周は指の外周と実質的に同一とする。そして、各指側面の第1指(親指)側の緊締性を、第5指(小指)側の緊締性よりも高くすることにより、手袋を開いた状態から握る位置まで曲げたとき、各指の指袋はいずれも指にフィットしたまま第1指(親指)側に向けた握り角度に沿って捩れる手袋とすることができる。
本発明において、指袋の内周は指の外周と実質的に同一とする。ここで実質的同一とは、指袋の内周を指の外周の±10%以内をいう。
以下図面を用いて本発明の一実施例をさらに具体的に説明する。
図1〜3は野球用手袋の一例であり、図1は本発明の手袋の背面図、図2は同正面図、図3は同手袋をして握った状態の正面図である。この手袋は、指の前面と背面に天然皮革又は人工皮革からなる保護部材(前面部材1a〜1e、背面部材2a〜2e)を配置し、少なくとも第3指(中指)、第4指(薬指)及び第5指(小指)の両側面に伸縮性部材(4a,4b,5a,5b,6a,6b)を配置して指袋を構成する。
本発明において、第3〜5指側面の伸縮性部材の緊締性を親指側の方を小指側よりも高くするには、例えば次の手段がある。
(1)伸縮力の相違する生地を用いて、前記各指の第1指(親指)側(4a,5a,6a)の緊締性を、第5指(小指)側(4b,5b,6b)の緊締性よりも高くする。
(2)伸縮性部材は、第1指(親指)側を第5指(小指)側に比較して相対的に緊張して接合する。この場合は、伸縮力の相違する生地でも同一の生地を用いてもよい。
前記(2)の場合において、具体的には前記伸縮性部材と保護部材は、縫製又は接着によって接合一体化する際、第1指(親指)側の伸縮性部材の接合代(A1)長さと、前記接合代(A1)と対応する保護部材の接合代(B1)長さとの差を、第5指(小指)側の伸縮性部材の接合代(A2)長さと、前記接合代(A2)と対応する保護部材の接合代(B2)長さとの差よりも大きくするのが好ましい。さらに好ましくは、前記保護部材の第1指(親指)側接合代(B1)又は、前記第1指(親指)側接合代(B1)と第5指(小指)側接合代(B2)に1又は、複数の絞り部分を形成し、第1指(親指)側接合代(B1)長さを、第5指(小指)側接合代(B2)長さよりも長くする。上記の場合、親指側小指側それぞれにおいて、伸縮性部材と保護部材の接合前の長さの差が大きいほど(ここで言う差とは伸縮性部材が保護部材よりどれだけ短いかということである)、接合時に伸縮性部材を緊張させることとなり、結果として緊締性が高くなるので、親指側への捻れを生じさせることが可能となる。以下においては、接合時に伸縮性部材を緊張させて接合させることを前提とし、単に接合距離で表現する場合もある。
伸縮性部材は編み物、織物、前記保護部材よりも相対的に伸長する天然皮革、人工皮革又は合成皮革である。伸縮力は、JIS1096で測定した幅5cmにおける4.9N(500gf)荷重時の伸長率は、経方向及び緯方向から選ばれる少なくとも一方が5〜150%の範囲が好ましい。この範囲であれば手指の動きに追従しフィット感が高い。幅が5cmに満たない場合は、荷重を比例で下げる。例えば幅が1cmの場合は荷重を1/5とする。伸縮性部材の目付けは100〜400g/m2の範囲が好ましい。この範囲であれば重量感もなくフィット感が高い。
伸縮性部材は、各指側面の第1指(親指)側(4a,5a,6a)の伸縮率を、第5指(小指)側(4b,5b,6b)の伸縮率よりも4〜20%高くするのが好ましい。
伸縮性部材(3b,4a,4b,5a,5b,6a,6b)と保護部材(前面部材1a〜1e、背面部材2a〜2e)は、縫製又は接着によって一体化し、第3〜第5指の親指側の接合距離を、小指側の接合距離よりも長くする場合は、伸縮性部材と保護部材の接合距離は、親指側が小指側よりも、第3指(中指)で4〜8%、第4指(薬指)で10〜14%、及び第5指(小指)で15〜19%の範囲長くするのが好ましい。これによっても親指側への捻れを発現できる。この場合、親指側の伸縮性部材(4a,5a,6a,)と小指側の伸縮性部材(4b,5b,6b)とは同一の伸縮力の材料を使用でき、緊締性は着用して官能試験より測定する。すなわち、前記したとおり、各指側面の親指側(4a,5a,6a)の伸縮力を、小指側(4b,5b,6b)の伸縮力よりも4〜20%高くし、接合距離は親指側と小指側を同一にした手袋と同一の緊締性を示すか否かを着用による官能試験により調べる。伸縮性部材は、第1指(親指)側を第5指(小指)側に比較して相対的に緊張して接合する場合も官能試験により測定する。
伸縮性部材と保護部材の接合距離を長くするには、左手用手袋の場合、図4A〜Kに示すように手の甲(裏面)側の保護部材の右側のカット長さを長くする。そして長いカット面を親指方向とする。あるいは図5Bに示すように指の長さ方向に沿った中心線を短いカット長さの方向にずらせる。これによっても親指側への捻れを発現できる。
保護部材は天然皮革、人工皮革又は合成皮革であることが好ましい。これにより、指の保護機能と運動機能を高く維持できる。
伸縮性部材の第1指(親指)側の伸縮性を、第5指(小指)側の伸縮力よりも高くしても良い。これにより、同様に各指側面の第1指(親指)側の伸縮力を、第5指(小指)側の伸縮力よりも高くすることができる。
各指側面の第1指(親指)側の伸縮力は、第3指(中指)が4〜8%、第4指(薬指)が10〜14%及び第5指(小指)が15〜19%の範囲、第5指(小指)側の伸縮力よりも高いことが好ましい。さらに好ましくは、第3指(中指)が5〜7%、第4指(薬指)が11〜13%及び第5指(小指)が16〜17%の範囲、第5指(小指)側の伸縮力よりも高くする。これにより、指の捩れの動作に追従できる。
また、図1に示すように、伸縮性部材及び保護部材の第3指(中指)、第4指(薬指)及び第5指(小指)の各中節骨と末節骨を覆う位置に絞り部分(7a〜7d,8a〜8d,9a〜9d)を形成し、前記絞り部分の第1指(親指)側の絞り(7a,7c,8a,8c,9a,9c)を深く形成しても良い。これにより、同様に各指側面の第1指(親指)側の緊締性を、第5指(小指)側の緊締性よりも高くすることができる。このとき、甲側の絞り部分を指先側に配置し、掌側の絞り部分を指元側に配置すると、指の握り動作にさらに追従できる。
また、手袋を開いた状態から握る位置まで曲げたときの捻れ角は、第1指(親指)側方向に、第3指(中指)が2〜4.5°、第4指(薬指)が5.5〜8.5°、及び第5指(小指)が9〜12°の範囲であることが好ましい。さらに好ましくは、第3指(中指)が2.7〜3.7°、第4指(薬指)が6.4〜7.4°、及び第5指(小指)が10.2〜11.3°の範囲である。
次に図6A−Bは同手袋をしたときの中指の例をとってその握りの動きを示す側面図である。図6Aに示すように、手の甲(裏面)側の保護部材である背面部材2cの絞り部分7a,7cの位置に比較して、前面部材1cの絞り部分10a,10cの位置を0.5〜3mmの範囲で下げる。このようにすると図6Bに示すように指を握ったとき絞り部が指の動きに追従でき、フィット間を高めることができる。L1,L2は絞り部分から絞り部分までの距離である。図7A−Bは保護部材の背面部材(a)と前面部材(b)の展開図であり、前面部材の絞り部分の位置を下げていることがわかる。
以下実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
(実施例1)
図1〜3に示す野球用手袋を作成した。各部材は次のとおりである。ただし、指袋の保護部材には絞りを入れなかった。
(1)掌部15から指の前面の保護部材(1b〜1e)(一体)、及び親指前面の保護部材(1a)
目付け297g/m2の天然牛皮革
(2)手の甲及び指の背面の保護部材
目付け297g/m2の天然牛皮革
(3)指の側面の伸縮性部材
目付け215g/m2のナイロンとポリウレタン繊維からなるツーウェイ編み物、5cm幅における4.9N(500gf)荷重時の伸長率は、次のものを使用した。
中指の親指側側面:経方向75%、緯方向70%のものを経方向が指側面の長さ方向となるように配置した。
中指の小側側面:経方向82%、緯方向75%のものを経方向が指側面の長さ方向となるように配置した。
薬指の親指側側面:経方向72%、緯方向67%のものを経方向が指側面の長さ方向となるように配置した。
薬指の小側側面:経方向82%、緯方向75%のものを経方向が指側面の長さ方向となるように配置した。
小指の親指側側面:経方向70%、緯方向65%のものを経方向が指側面の長さ方向となるように配置した。
小指の掌横側面:経方向82%、緯方向75%のものを経方向が指側面の長さ方向となるように配置した。
(4)指袋の内周
指袋の内周を指の外周と実質的に同一とするため、各指の基節骨と中節骨間の関節を覆う部分の内周を次のとおりとした。下記の値は平均的な人の指の外周に相当する。
親指:65mm
示指:55mm
中指:58mm
薬指:55mm
小指:50mm
(5)手の甲の伸縮性部材
目付け215/m2のナイロンとポリウレタン繊維からなるツーウェイ編み物、5cm幅における4.9N(500gf)荷重時の伸長率は、経方向82%、緯方向75%のものを緯方向が甲の長さ方向となるように配置した。
その結果、図3に示すように中指の捩れ角度θ1は約2.3°、薬指の捩れ角度θ2は約4.7°、小指の捩れ角度θ3は約8.0°の手袋とすることができた。
以上のように構成した手袋を用いて野球バットを握ったところ、各指の指袋はいずれも指にフィットしたまま第1指(親指)側に向けた握り角度に沿って捩れることが確認できた。またこの手袋は、手を握る動作による変形に追従し、掌側の保護部材(天然皮革)は左右への動きもなく、縫製線が手とバットの間に入ることもなく、フィット感としっかり感があり、かつ保護機能及び運動機能の高い手袋であることも確認できた。
(実施例2)
図1〜3に示す野球用手袋を作成した。各部材は次のとおりである。
(1)掌部15から指の前面の保護部材(1b〜1e)(一体)、及び親指前面の保護部材(1a)
目付け297g/m2の天然牛皮革
(2)手の甲及び指の背面の保護部材
目付け297g/m2の天然牛皮革
(3)指の側面の伸縮性部材
目付け215g/m2のナイロンとポリウレタン繊維からなるツーウェイ編み物、5cm幅における4.9N(500gf)荷重時の伸長率は、経方向82%、緯方向75%のものを経方向が指側面の長さ方向となるように配置した。
(4)指袋の内周
実施例1と同一とした。
(5)手の甲の伸縮性部材
目付け215g/m2のナイロンとポリウレタン繊維からなるツーウェイ編み物、5cm幅における4.9N(500gf)荷重時の伸長率は、経方向82%、緯方向75%のものを経方向が甲の長さ方向となるように配置した。
図1〜2に示すように指の保護部材に絞り部を入れて縫製した。このとき、図6に示すように、指の表面側の絞り部を裏面側の絞り部よりも3mm下方とし、L1は18mm、L2は17mmとした。絞り幅については、図1のように、親指側を深く、小指側を浅くすることによって、直線での接合距離の場合に対して、親指側で12%、小指側で5%の接合距離の増加が見られた。指の側面の伸縮性部材が親指側と小指側で同じ伸縮力の材料を用いている為、親指側の方が接合時により材料を緊張させた状態で接合することとなり、結果として親指側へ力が作用することとなる。指が屈曲するに伴ってこの効果は大きくなる為、手袋が指の捻れに追随することが可能となり、図3に示すように中指の捩れ角度θ1は約2.5°、薬指の捩れ角度θ2は約5.2°、小指の捩れ角度θ3は約8.7°の手袋とすることができ、縫製線が手とバットの間に入ることもなく、フィット感としっかり感があり、かつ保護機能及び運動機能の高い手袋であることも確認できた。
(実施例3)
実施例2のように指の保護部材に絞り部を入れ、かつ伸縮性部材は実施例1と同様に親指側と小指側で異なる伸縮力の編み物を使用した。他の部分は実施例1と同様とした。
その結果、図3に示すように中指の捩れ角度θ1は約3.2°、薬指の捩れ角度θ2は約6.9°、小指の捩れ角度θ3は約10.7°の手袋とすることができた。
以上のように構成した手袋を用いて野球バットを握ったところ、実施例と同様に、各指の指袋はいずれも指にフィットしたまま第1指(親指)側に向けた握り角度に沿って捩れることが確認できた。またこの手袋は、手を握る動作による変形に追従し、掌側の保護部材(天然皮革)は左右への動きもなく、縫製線が手とバットの間に入ることもなく、フィット感としっかり感があり、かつ保護機能及び運動機能の高い手袋であることも確認できた。
(比較例1)
図9は比較例1の手袋の正面図である。実施例1と異なる点は、指袋の側面に前面と同一の保護部材(19a〜19g)を縫製により一体化している点である。この手袋を用いて野球バットを握ったところ、中指と薬指と小指の前面保護部材と側面伸縮性部材との親指側縫製線16,17,18が各指とバットとの間に移動し、握り心地が悪かった。すなわち、前記縫製線16,17,18は中指と薬指と小指とバットとの間に入ってしまった。この現象は、各指は第1指(親指)側に向けて握り角度に沿って捩れるが、手袋は固定されたまま単に前側に曲がるだけなので、指の捻れ角の分だけ指と指袋は移動してしまうことによる。
[産業上の利用分野]
本発明の手袋は、ゴルフ、野球、テニス、バドミントン、スカッシュ、スキー、登山、ウォーキングなどのスポーツ、オートバイや自転車などに好適に使用できる。
図1は本発明の一実施例における手袋の背面図。 図2は同正面図。 図3は同、手袋をして握った状態の正面図。 図4A〜Kは本発明の一実施例における保護部材のカットパターンを示す平面図。 図5A〜Bは本発明の別の実施例における保護部材のカットパターンを示す平面図。 図6A−Bは本発明の一実施例における手袋をしたときの中指の握りの動きを示す側面図。 図7A−Bは本発明の一実施例における保護部材の背面部材(a)と前面部材(b)の展開図。 図8は同、手指の骨を説明する図である。 図9は比較例の手袋の正面図である。
符号の説明
1a〜1e 保護部材からなる前面部材
2a〜2e 保護部材からなる背面部材
3b,4a,4b,5a,5b,6a,6b 伸縮性部材
7a〜7d,8a〜8d,9a〜9d,10a,10b 保護部材の絞り部分
11a〜11d 保護部材の独立した列
12a〜12f 伸縮性部材
13 ゴムによる絞り部
14 手首保護のためのベルト
15 掌部
16,17,18 前面保護部材と側面伸縮性部材との親指側縫製線
19a〜19g 保護部材からなる指袋の側面
21 第1指(親指)
22 第2指(示指)
23 第3指(中指)
24 第4指(薬指)
25 第5指(小指)
26 末節骨
27 中節骨
28 基節骨
29 中手骨
30 手根
31 橈骨
32 尺骨

Claims (8)

  1. 第3指(中指)、第4指(薬指)、及び第5指(小指)から選ばれる少なくとも一つの指に対応する前面と背面に保護部材を配置し、両側面に伸縮性部材を配置して指袋を構成した手袋であって、
    前記指袋の内周は指の外周と実質的に同一であり、
    前記各指両側面の伸縮性部材の緊締性は、第1指(親指)側が第5指(小指)側よりも高く、
    前記手袋を開いた状態から握る位置まで曲げたとき、第1指(親指)側に向けた握り角に沿って捩れて曲がることを特徴とする手袋。
  2. 前記伸縮性部材は、第1指(親指)側が第5指(小指)側に比較して伸縮力の高い素材で構成されている請求項1に記載の手袋。
  3. 前記伸縮性部材は、第1指(親指)側が第5指(小指)側に比較して相対的に緊張して接合されている請求項1又は2に記載の手袋。
  4. 前記伸縮性部材と保護部材は、縫製又は接着によって接合一体化されており、第1指(親指)側の伸縮性部材の接合代(A1)長さと、前記接合代(A1)と対応する保護部材の接合代(B1)長さとの差が、第5指(小指)側の伸縮性部材の接合代(A2)長さと、前記接合代(A2)と対応する保護部材の接合代(B2)長さとの差よりも大きい請求項1〜3のいずれかに記載の手袋。
  5. 前記保護部材の第1指(親指)側接合代(B1)又は、前記第1指(親指)側接合代(B1)と第5指(小指)側接合代(B2)に1又は、複数の絞り部分を形成し、第1指(親指)側接合代(B1)長さを、第5指(小指)側接合代(B2)長さよりも長くする請求項1〜4のいずれか1項に記載の手袋。
  6. 前記伸縮性部材の第1指(親指)側は第5指(小指)側に比較して相対的に伸縮力が、第3指(中指)で4〜8%、第4指(薬指)で10〜14%及び第5指(小指)で15〜19%の範囲高い請求項1〜5のいずれか1項に記載の手袋。
  7. 前記保護部材は、天然皮革、人工皮革又は合成皮革である請求項1〜6のいずれか1項に記載の手袋。
  8. 前記伸縮性部材は編み物、織物、前記保護部材よりも相対的に伸長する天然皮革、人工皮革又は、合成皮革である請求項1〜6のいずれか1項に記載の手袋。
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