JP2017075847A - 動作検出デバイス - Google Patents

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Katsunori Suzuki
克典 鈴木
保郎 奥宮
Yasuo Okumiya
保郎 奥宮
谷高 幸司
Koji Tanitaka
幸司 谷高
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Abstract

【課題】本発明は、体の動作を比較的正確に検出することができる動作検出デバイスを提供することを課題とする。【解決手段】本発明の動作検出デバイスは、曲面にフィットするよう装着される伸縮性基材と、この伸縮性基材に積層され、伸縮性基材の伸縮を検出する歪センサとを備える動作検出デバイスであって、前記伸縮性基材が、硬質部と、この硬質部よりも高い伸縮性を有する軟質部とを備え、前記歪センサが前記軟質部と重複する位置に設置されていることを特徴とする。前記伸縮性基材の前記曲面に沿った長さの変化を吸収するように前記軟質部が配設されているとよい。前記歪センサが、前記軟質部に貼設され、前記軟質部及び前記硬質部が前記曲面に沿って連続して配設されているとよい。前記歪センサの少なくとも一端が、前記軟質部から突出しているとよい。前記伸縮性基材が、筒状に形成されるとよい。【選択図】図3

Description

本発明は、動作検出デバイスに関する。
例えばゲーム等に利用される仮想現実(バーチャルリアリティ)技術において人体の動きを再現するために人体の動きを検出する動作検出デバイスが求められている。また、動作検出デバイスは、例えばスポーツ選手の動きを科学的に解析するためにも利用が検討されている。
人体の動きを検出する動作検出デバイスとしては、一例として、肘等の関節の周囲にフィットするよう装着されるサポーター状の伸縮性を有する筒状の支持体と、この支持体の関節曲げ伸ばし方向外側かつ関節の近位遠位方向の両側の2点間に架け渡すよう取り付けられ、伸縮可能かつ自身の伸縮量を検出可能な導電エラストマーを含む帯状の検出部とを備える関節折り曲げ角度検出装置が提案されている(特開平1−136632号公報参照)。
前記公報に記載の動作検出デバイスでは、関節を曲げたとき、検出部の中央領域が支持体の周方向に位置ずれして、検出部の伸び量が小さくなることによって関節の曲げ量を正確に検出できないおそれがある。
また、人体において最も複雑な動きをする部位は手であるが、人の手の指の動きを検出するために手袋に複数のセンサを配設した動作検査デバイスの一種であるデータグローブが市販されている。一例として、手袋にその生地の伸縮を検出するセンサを配設することによって、指の曲げ伸ばしを検出する動作検出デバイスが提案されている(例えば特開2000−329511号公報参照)。このようなデータグローブにおいても、生地が手の皮膚の上で滑ることによって、センサが指の周方向に位置ずれし、手の指の曲げ伸ばしを正確に検出することができないおそれがある。
特開平1−136632号公報 特開2000−329511号公報
前記不都合に鑑みて、本発明は、体の動作を比較的正確に検出することができる動作検出デバイスを提供することを課題とする。
前記課題を解決するためになされた発明は、曲面にフィットするよう装着される伸縮性基材と、この伸縮性基材に積層され、伸縮性基材の伸縮を検出する歪センサとを備える動作検出デバイスであって、前記伸縮性基材が、硬質部とこの硬質部よりも高い伸縮性を有する軟質部とを備え、前記歪センサが前記軟質部と重複する位置に設置されていることを特徴とする動作検出デバイスである。
当該動作検出デバイスは、前記伸縮性基材が、硬質部とこの硬質部よりも高い伸縮性を有する軟質部とを備えることによって、伸縮性基材を装着する測定対象部位の形状が動作に応じて変化しても、主に軟質部が伸縮することで軟質部以外の部分が曲面に対してずれを生じることを防止して歪センサの位置ずれを抑制できる。また、当該動作検出デバイスは、前記歪センサが前記軟質部と重複する位置に設置されていることによって、歪センサを周方向に位置ずれさせる引張応力を軟質部が緩和するので、歪センサが周方向に位置ずれし難い。このため、当該動作検出デバイスは、測定対象部位の動作を比較的正確に検出することができる。
前記伸縮性基材の前記曲面に沿った長さの変化を吸収するように前記軟質部が配設されているとよい。このように、前記伸縮性基材の前記曲面に沿った長さの変化を吸収ように前記軟質部が配設されていることによって、前記体(測定対象部位の表面)に対する歪センサの前記曲面に沿った位置ずれを抑制し、体の曲げ伸ばしを比較的正確に検出できる。
前記歪センサが前記軟質部に貼設され、前記軟質部及び前記硬質部が前記曲面に沿って連続して配設されているとよい。このように、前記歪センサが前記軟質部に貼設され、前記軟質部及び前記硬質部が前記曲面に沿って連続して配設されていることによって、歪センサの位置ずれをさらに確実に防止できる。
前記歪センサの少なくとも一端が前記軟質部から突出しているとよい。このように、前記歪センサの少なくとも一端が前記軟質部から突出していることによって、歪みセンサの少なくとも一端が軟質部から突出し、伸縮性基材の軟質部よりも柔軟性が低く体表とのずれが小さい部分に歪センサの少なくとも一端が固定されるので、歪センサが体の動きにより正確に追従して伸縮し、検出感度を向上することができる。
前記伸縮性基材が筒状に形成されるとよい。このように、前記伸縮性基材が筒状に形成されることによって、伸縮性基材を手や足の関節に適切に装着し易い。これによって、手や足の関節の曲げ伸ばしを比較的正確に検出することができる。
以上のように、本発明の動作検出デバイスは、体の動作を比較的正確に検出することができる。
本発明の一実施形態の動作検出デバイスを示す模式的平面図である。 図1の動作検出デバイスの模式的A−A線断面図である。 図1の動作検出デバイスの使用状態を示す模式的斜視図である。 本発明の図1とは異なる実施形態の動作検出デバイスを示す模式的平面図である。 図4の動作検出デバイスの使用状態を示す模式的斜視図である。 本発明の図1及び図4とは異なる実施形態の動作検出デバイスを示す模式的平面図である。 本発明の図1、図4及び図6とは異なる実施形態の動作検出デバイスを示す模式的平面図である。 本発明の図1、図4、図6及び図7とは異なる実施形態の動作検出デバイスを示す図2に対応する模式的断面図である。 本発明の図1、図4、図6乃至図8とは異なる実施形態の動作検出デバイスを示す図2に対応する模式的断面図である。 本発明の図1、図4、図6乃至図9とは異なる実施形態の動作検出デバイスを示す図2に対応する模式的断面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
図1及び図2に示す本発明の第一実施形態の動作検出デバイスは、例えば肘、膝等の体の関節の曲げ伸ばしを検出するために使用される。
図1及び図2の動作検出デバイスは、曲面にフィットするよう装着される伸縮性基材1と、この伸縮性基材1の一部に積層され、伸縮性基材1の主に軸方向の部分的伸縮を検出する帯状の歪センサ2とを備える。
<伸縮性基材>
前記伸縮性基材1は、伸縮性を有するシート状の材料から形成され体表の曲面の一部、つまり肘や膝及びその近傍領域を捲回する筒状に形成されている(図3に肘に装着する場合を例示)。このように、伸縮性基材1を筒状に形成することにより、動きを検出したい体の部位(以後、測定対象部位ということがある)に、比較的容易に密着状態を保つようフィットさせられる。なお、「捲回」とは、対象物の外周を被覆するよう密着することを意味し、細長いものをその一端側から他端側に順に対象物の外周に重ねていくことだけでなく、環状のものを対象物の外周に装着することも含む。
伸縮性基材1は、周囲よりも高い伸縮性を有する軟質部3と、この軟質部3の周囲の硬質部4とを有する。逆にいうと、伸縮性基材1は、硬質部4と、硬質部4よりも高い伸縮性を有する軟質部3とを有する。具体的には、伸縮性基材1は、平面視で矩形状の軟質部3及び硬質部4が、周方向に並んで測定対象部位表面の曲面に沿って連続して配設されることにより測定対象部位の周方向に沿って伸縮性が変化する筒状の伸縮性基材1を形成している。つまり、軟質部3は、軸方向(図1における左右方向)の長さが筒状の伸縮性基材1と等しく、伸縮性基材1の周方向の一部を構成している。被検者の測定対象部位、例えば肘関節に伸縮性基材1を装着したとき、軟質部3は関節の外側(肘頭側)に配置される。また、伸縮性基材1の軟質部3と重複する位置には、後で詳しく説明する歪センサ2が設置される。なお、「周囲」とは、隣接する部分を意味し、全周を取り囲むことを要せず、少なくとも一方向に隣接する他の部分を指す。
このような筒状の伸縮性基材1がそれよりも周径の大きな部材に装着された場合には、軟質部3が測定対象部位表面の曲面に沿って周方向により大きく伸長して周方向の長さの変化を吸収し、硬質部4の周方向の伸長は軟質部3よりも小さくなる。一方、筒状の伸縮性基材1は、軸方向(図1における左右方向)には、測定対象部位に対して略滑りを生じないものと考えることができる。つまり、筒状の伸縮性基材1の各部分の軸方向の伸縮は、その部分が軟質部3であるか硬質部4であるかによって差が生じるものではない。
このように、筒状の伸縮性基材1が、周方向に伸縮性が変化するように配設される軟質部3と硬質部4とを有する当該動作検出デバイスを測定対象部位に装着した状態で、運動により測定対象部位の周長がその動きに応じて変化する場合、主に軟質部3が測定対象部位の周長変化を吸収するので、硬質部4は、測定対象部位上で滑りを生じ難く、測定対象部位の表面に密着した状態を維持することができる。
このように、硬質部4が測定対象部位に対して滑りを生じ難いことにより、伸縮性基材1全体の測定対象部位に対する周方向の滑りを抑制し、ひいては軟質部3及びこの軟質部3に配設されている歪センサ2の測定対象部位に対する周方向の滑りも比較的小さくすることができる。これによって、当該動作検出デバイスは測定対象部位の運動、つまり関節の曲げ伸ばしを正確に検出することができるようになる。
伸縮性基材1を形成するシート状の材料としては、特に限定されない。特に、軟質部3としては、一本又は数本の糸によって多数のループを形成し多数のループが絡み合うように編まれた編物、樹脂製のエラストマー製シートを好適に用いることができ、伸縮性の観点から編物が好ましい。また、硬質部4としては、不織布、一方向に引き揃えられた縦糸とこの一方向に交差する方向に引き揃えられ縦糸と規則的に組み合わされた横糸とからなる織物、皮革等を好適に用いることができる。
従って、これらのシート状の材料から軟質部3及び硬質部4を構成する材料をそれぞれ選択し、それらを連結することで筒状の伸縮性基材1を形成することができる。なお、中でも軟質部3を形成する材料としては、伸縮性の観点から編物が好ましい。軟質部3を構成する材料と硬質部4を構成する材料とは例えば縫製、ステープラー、接着剤等により接続することができる。また、軟質部3を構成する材料と硬質部4を構成する材料とは接続部において重複してもよい。このように、軟質部3を構成する材料と硬質部4を構成する材料とを接続する場合、この接続部は、相対的に伸縮性が低くなるため、硬質部4の一部を構成するものと解釈することができる。また、軟質部3を構成する材料に部分的にエラストマーを含浸又は被覆して硬質部4を形成してもよい。つまり、1種類の材料に選択的にエラストマーを塗工することにより、軟質部3と硬質部4とを区分けしてもよい。
伸縮性基材1は、予め環状に形成されてもよく、両端を例えば面ファスナー等で貼り合わせることによって装着時に環状になるものであってもよい。
また、伸縮性基材1の軸方向長さ及び周長は、測定対象部位の形状に合わせて選択される。また、伸縮性基材1は、測定対象部位の形状に合わせて周長が変化したり、屈曲した形状を有してもよい。
<軟質部>
伸縮性基材1の平均周長に対する軟質部3の周方向の平均幅の比の下限としては、0.2が好ましく、0.3がより好ましい。一方、伸縮性基材1の平均周長に対する軟質部3の周方向の平均幅の比の上限としては、0.7が好ましく、0.5がより好ましい。伸縮性基材1の平均周長に対する軟質部3の周方向の平均幅の比が前記下限に満たない場合、測定対象部位の周長変化を軟質部3だけで吸収することができず、歪センサ2の位置ずれを抑制できないおそれがある。逆に、伸縮性基材1の平均周長に対する軟質部3の周方向の平均幅の比が前記上限を超える場合、軟質部3の周方向の伸縮が周方向に不均一となることにより、歪センサ2の位置ずれを抑制できないおそれがある。
軟質部3の幅1cmあたりの10%伸び荷重(周方向及び軸方向の平均値)の下限としては、0.01N/cmが好ましく、0.02N/cmがより好ましく、0.03N/cmがさらに好ましい。一方、軟質部3の幅1cmあたりの10%伸び荷重の上限としては、0.5N/cmが好ましく、0.25N/cmがより好ましく、0.1N/cmがさらに好ましい。軟質部3の幅1cmあたりの10%伸び荷重が前記下限に満たない場合、軟質部3の収縮力が不足し、収縮時の検出に遅れが生じるおそれがある。逆に、軟質部3の幅1cmあたりの10%伸び荷重が前記上限を超える場合、測定対象部位の動きを阻害したり、被検者に違和感を与えたりするおそれがある。なお、「10%伸び荷重」とは、測定対象物を1.1倍の長さに延伸するために必要とされる荷重(張力)を意味する。
軟質部3の10%伸び荷重の硬質部4の10%伸び荷重に対する比の下限としては、特に限定されない。一方、軟質部3の10%伸び荷重の硬質部4の10%伸び荷重に対する比の上限としては、1/2が好ましく、1/5がより好ましい。軟質部3の10%伸び荷重の硬質部4の10%伸び荷重に対する比が前記上限を超える場合、測定対象部位の動作によって伸縮性基材1が測定対象部位上で周方向に位置ずれし、歪センサ2の位置が移動することによって検出値が不正確となるおそれがある。
<歪センサ>
前記歪センサ2は、軟質部3の中央部に、軸方向が長手となるように重ねられて固定されている。より詳しくは、当該動作検出デバイスにおいて、歪センサ2は、その全体がはみ出さないよう軟質部3の中央に貼設されている。このように、歪センサ2の全体を軟質部3の中央部に貼設することによって、歪センサ2の周囲の軟質部3が均等に伸縮し、歪センサ2の位置ずれを防止できる。
また、歪センサ2は、帯状に形成され、長手方向の伸縮を主に検出するよう構成される。この当該動作検出デバイスにおいて、歪センサ2は、長手方向が軸方向に沿って配設されており、伸縮性基材1の軟質部3の軸方向の伸縮を主に検出する。このように、歪センサ2が、長手方向の伸縮を主に検出する細長い帯状のものであることによって、短手方向の占有幅が比較的小さいため、歪センサ2から硬質部4の間に配置される軟質部3の幅を狭めることがなく、歪センサ2の位置ずれをより確実に防止できる。なお、「長手方向の伸縮を主に検出する」とは、検出値における長手方向の伸縮成分の寄与率が90%以上、好ましくは95%以上であることを意味する。
これら歪センサ2としては、伸縮により抵抗値が変化する歪抵抗素子を用いることができ、特に、カーボンナノチューブ(以下、CNTということがある)を用いたCNT歪センサが好適に用いられる。つまり、当該動作検出デバイスは、歪抵抗素子からなる歪センサ2の抵抗値を不図示の検出回路によって測定することにより、測定対象部位の動きに応じて変化する軟質部3の伸縮量を検出する。
前記CNT歪センサは、例えば伸縮性基材1に貼着される伸縮可能なシート状の基材と、この基材の表面側に積層されるCNT膜と、前記CNT膜を保護する保護膜とを備える構成とすることができる。
前記CNT歪センサの基材の平均厚さとしては、例えば10μm以上5mm以下とすることができる。
この基材の材質としては、柔軟性を有する限り特に限定されず、例えば合成樹脂、ゴム、不織布等を挙げることができる。
前記合成樹脂としては、例えばフェノール樹脂(PF)、エポキシ樹脂(EP)、メラミン樹脂(MF)、尿素樹脂(ユリア樹脂、UF)、不飽和ポリエステル(UP)、アルキド樹脂、ポリウレタン(PUR)、熱硬化性ポリイミド(PI)、ポリエチレン(PE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン(PS)、ポリ酢酸ビニル(PVAc)、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS)、アクリロニトリルスチレン樹脂(AS)、ポリメチルメタアクリル(PMMA)、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)、ポリカーボネート(PC)、変性ポリフェニレンエーテル(m−PPE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、環状ポリオレフィン(COP)等を挙げることができる。
前記ゴムとしては、例えば天然ゴム(NR)、ブチルゴム(IIR)、イソプレンゴム(IR)、エチレン・プロピレンゴム(EPDM)、ブタジエンゴム(BR)、ウレタンゴム(U)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、シリコーンゴム(Q)、クロロプレンゴム(CR)、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム(CSM)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、塩素化ポリエチレン(CM)、アクリルゴム(ACM)、エピクロルヒドリンゴム(CO,ECO)、フッ素ゴム(FKM)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)等を挙げることができる。これらのゴムの中でも強度等の点から天然ゴムが好ましい。
また、前記CNT歪センサのCNT膜の両端部分には電極が形成され、この電極に配線が例えば導電性接着剤等によって接続される。
このCNT膜は、多数のCNT繊維を含有する樹脂組成物で形成される。具体的には、CNT膜は、一方向に配向する複数のCNT繊維からなる複数のCNT繊維束と、この複数のCNT繊維束の周面を被覆する樹脂層とを有する。このようなCNT膜を延伸する歪みが加わった場合に、CNT繊維同士の接触具合に変化が起こり、歪センサとして抵抗変化を得ることができる。なお、より効率よく歪みを検出するには、CNT膜中のCNT繊維が伸縮方向に配向されていることが好ましい。
CNT膜の無荷重状態での平均厚さの下限としては、1μmが好ましく、10μmがより好ましい。一方、CNT膜の平均厚さの上限としては、1mmが好ましく、0.5mmがさらに好ましい。CNT膜の平均厚さが前記下限に満たない場合、このような薄膜の形成が困難になるおそれや、伸長時に抵抗が上昇し過ぎるおそれがある。逆に、CNT膜の平均厚さが前記上限を超える場合、伸縮性が不十分となるおそれや、伸縮に対する抵抗変化、つまり検出感度が不十分となるおそれや、被検者に違和感を与えるおそれがある。
なお、CNT膜は、CNT繊維を平面状に略平行に配置した単層構造からなってもよいし、多層構造からなってもよい。但し、ある程度の導電性を確保するためには、多層構造とすることが好ましい。
CNT繊維としては、単層のシングルウォールナノチューブ(SWNT)や、多層のマルチウォールナノチューブ(MWNT)のいずれも用いることができるが、導電性及び熱容量等の点から、MWNTが好ましく、直径1.5nm以上100nm以下のMWNTがさらに好ましい。
また、前記CNT膜の樹脂層は、樹脂を主成分とし、複数のCNT繊維束の周面を被覆する層である。樹脂層の主成分としては、前記基材の材料として例示した合成樹脂やゴム等を挙げることができ、これらの中でもゴムが好ましい。ゴムを用いることで、大きな歪みに対してもCNT繊維の十分な保護機能を発揮することができる。
このようなCNT歪センサによって形成される歪センサ2の無荷重状態での平均幅の下限としては、0.1mmが好ましく、0.5mmがより好ましい。一方、歪センサ2の平均幅の上限としては、10mmが好ましく、5mmがより好ましい。歪センサ2の平均幅が前記下限に満たない場合、検出感度が不十分となるおそれや、測定対象部位の動きにより歪センサ2が断裂するおそれがある。逆に、歪センサ2の平均幅が前記上限を超える場合、被検者に違和感を与えるおそれがある。
また、歪センサ2の無荷重状態での平均長さの下限としては、測定する関節の大きさにもよって異なるが、3mmが好ましく、15mmがより好ましい。一方、歪センサ2の平均長さの上限としては、70mmが好ましく、50mmがより好ましい。歪センサ2の平均長さが前記下限に満たない場合、伸縮性基材1の僅かなずれによって検出値が大きく変化し、検出誤差が大きくなるおそれがある。逆に、歪センサ2の平均長さが前記上限を超える場合、検出する動きによって長さが変化しない領域を含むことになり、動きに対する歪センサ2の長さの変化率が小さくなるので検出感度が不十分となるおそれがある。
また、歪センサ2の10%伸び荷重の下限としては、0.01Nが好ましく、0.03Nがより好ましく、0.05Nがさらに好ましい。一方、歪センサ2の10%伸び荷重の上限としては、0.5Nが好ましく、0.3Nがより好ましく、0.2Nがさらに好ましい。歪センサ2の10%伸び荷重が前記下限に満たない場合、測定対象部位の動作以外の要因で伸縮することにより検出精度が不十分となるおそれがある。逆に、歪センサ2の10%伸び荷重が前記上限を超える場合、伸長時の反力が大きくなり、被検者に違和感や拘束感を与えるおそれがある。
それぞれの歪センサ2の無荷重状態での抵抗値の下限としては、例えば10Ωが好ましく、100Ωがより好ましい。一方、歪センサ2の無荷重状態での抵抗値の上限としては、100kΩが好ましく、10kΩがより好ましい。歪センサ2の無荷重状態での抵抗値が前記下限に満たない場合、伸びを検出するための電流が大きくなり消費電力が大きくなるおそれがある。逆に、歪センサ2の無荷重状態での抵抗値が前記上限を超える場合、検出回路の電圧が高くなり、小型化及び省電力化が困難となるおそれがある。
それぞれの歪センサ2の伸長による抵抗値の変化率は、十分な検出精度が得られるよう適宜選択されるものであるが、歪センサ2の無荷重状態での抵抗値に対する10%延伸した状態での抵抗値の比としては、例えば1.5倍以上20倍以下とされる。
伸縮性基材1への歪センサ2の貼着は、伸縮性基材1及び歪センサ2の伸縮を阻害しない、つまり伸び荷重が十分に小さい接着剤を用いることが好ましい。伸び荷重が小さい接着剤としては、例えば湿気硬化型ポリウレタン接着剤等が挙げられる。
<利点>
当該動作検出デバイスは、歪センサ2が伸縮性基材1の軟質部3と重複する位置に設置されていることによって、歪センサ2の両側の軟質部3が周方向の引張応力を緩和し、歪センサ2を周方向に位置ずれさせ難い。このため、当該動作検出デバイスは、測定対象部位の動作を比較的正確に検出することができる。
[第二実施形態]
図4に示す本発明の第二実施形態の動作検出デバイスは、手の指の関節の曲げ伸ばしを検出するために使用されるデータグローブである。
図4の動作検出デバイスは、図5に示すように、手の曲面にフィットするよう装着される伸縮性基材1aと、この伸縮性基材1aの第2指から第5指の近位指節間関節(測定対象部位)の背側に相当する部分にそれぞれ積層され、伸縮性基材1aの主に軸方向(各指の長手方向)の部分的伸縮を検出する4つの歪センサ2とを備える。
図4の動作検出デバイスにおける歪センサ2は、図1の動作検出デバイスにおける歪センサ2と同様とすることができる。従って、図4の動作検出デバイスについて、図1の動作検出デバイスと重複する説明は省略する。
<伸縮性基材>
前記伸縮性基材1aは、伸縮性を有するシート状の材料から形成され、手の各指を捲回する複数の筒状領域5を有する。伸縮性基材1aの筒状領域5は、測定対象部位に比較的容易に密着状態を保つようフィットできる。
伸縮性基材1aは、背側が比較的伸縮性が高い軟質部3aによって形成され、腹側が比較的伸縮性が低い硬質部4aによって形成されている。つまり、軟質部3aは、筒状領域5の周方向の一部かつ軸方向の全体を構成し、被検者の指に装着したとき、関節の外側に配置される。筒状領域5の軟質部3aには、歪センサ2の全体が貼設されている。
図4の動作検出デバイスにおける伸縮性基材1aの軟質部3a及び硬質部4aを形成するシート状の材料としては、図1の動作検出デバイスにおける伸縮性基材1の軟質部3及び硬質部4の形成材料と同様とすることができる。
図4の動作検出デバイスは、軟質部3aに歪センサ2が貼設された各筒状領域5が、図1の動作検出デバイスに対応し、それぞれ歪センサ2の位置ずれを抑制しつつ、測定対象部位の運動、つまり近位指節間関節(PIP関節)の曲げ伸ばしを比較的正確に測定することができる。
[第三実施形態]
図6に示す本発明の第三実施形態の動作検出デバイスは、図1の動作検出デバイスと同様に、例えば肘、膝等の体の関節の曲げ伸ばしを検出するために使用される。
図6の動作検出デバイスは、測定対象部位の曲面にフィットするよう装着される筒状伸縮性基材1bと、この伸縮性基材1bの一部に積層され、伸縮性基材1bの主に軸方向(図6における左右方向)の部分的伸縮を検出する歪センサ2とを備える。
図6の動作検出デバイスにおける歪センサ2は、図1の動作検出デバイスにおける歪センサ2と同様とすることができる。従って、図6の動作検出デバイスについて、図1の動作検出デバイスと重複する説明は省略する。
<伸縮性基材>
伸縮性基材1bは、伸縮性を有するシート状の材料から装着部位を捲回する筒状に形成されている。この伸縮性基材1bは、周方向の一部かつ軸方向の両端部を除く中央部分が、周囲よりも高い伸縮性を有する軟質部3bとされ、この軟質部3bの周囲が硬質部4bとされている。つまり、図6の動作検出デバイスにおいて、軟質部3bは、全周が硬質部4bに取り囲まれている。
図6の動作検出デバイスにおける伸縮性基材1bの軟質部3b及び硬質部4bを形成するシート状の材料としては、図1の動作検出デバイスにおける伸縮性基材1の軟質部3及び硬質部4の形成材料と同様とすることができる。
当該動作検出デバイスにおいて、歪センサ2は、軟質部3bの周囲に架け渡すよう軸方向に配向して貼設されている。つまり、歪センサ2は、両端が軟質部3bから突出し、軟質部3bの軸方向両側の硬質部4b間に軟質部3bを縦断するよう架け渡されている。
伸縮性基材1bは、測定対象部位の関節外側部分の表面の周方向の長さの変化を、伸縮性が高い軟質部3bで吸収するため、硬質部4bの軟質部3bの軸方向両側の部分が測定対象部位に対して周方向に位置ずれし難い。このため、この軟質部3bの軸方向両側の硬質部4b間に架け渡された歪センサ2は、測定対象部位の関節外側部分の表面の軸方向の長さの変化を比較的高感度に検出することができる。また、歪センサ2は一端のみが軟質部3bから突出して硬質部4bに固定され、他端が硬質部4b上に固定されていなくてもよい。このように、一端だけを硬質部4bと連結することで、歪センサ2の感度を抑えることができる。つまり、当該動作検出デバイスは、歪センサ2の少なくとも一端が軟質部3bから突出して硬質部4bに固定されていればよい。
[第四実施形態]
図7に示す本発明の第四実施形態の動作検出デバイスは、図1の動作検出デバイスと同様に、例えば肘、膝等の体の関節の曲げ伸ばしを検出するために使用される。
図7の動作検出デバイスは、測定対象部位の曲面にフィットするよう装着される筒状伸縮性基材1と、この伸縮性基材1の一部に積層され、伸縮性基材1の主に周方向の部分的伸縮を検出する歪センサ2とを備える。
図7の動作検出デバイスにおける伸縮性基材1及び歪センサ2は、歪センサ2の配設方向を除いて、図1の動作検出デバイスにおける伸縮性基材1及び歪センサ2と同様とすることができる。従って、図7の動作検出デバイスについて、図1の動作検出デバイスと重複する説明は省略する。
当該動作検出デバイスにおいて、歪センサ2は、軟質部3の周囲に架け渡すよう周方向に配向して貼設されている。つまり、歪センサ2は、両端が軟質部3から突出し、軟質部3の周方向両側の硬質部4間に軟質部3を横断するよう架け渡されている。
伸縮性基材1は、測定対象部位の関節外側部分の表面の周方向の長さの変化を、伸縮性が高い軟質部3で吸収するため、硬質部4の軟質部3軸方向両側の部分が測定対象部位に対して周方向に位置ずれし難い。このため、この軟質部3の周方向両側の硬質部4間に架け渡された歪センサ2は、測定対象部位の関節の曲げ伸ばしに伴う周長の変化を比較的高感度に検出することができる。
[第五実施形態]
図8に示す本発明の第五実施形態の動作検出デバイスは、図1の動作検出デバイスと同様に、例えば肘、膝等の体の関節の曲げ伸ばしを検出するために使用される。
図8の動作検出デバイスは、測定対象部位の曲面にフィットするよう装着される筒状伸縮性基材1cと、この伸縮性基材1cの一部に積層され、伸縮性基材1cの主に軸方向の部分的伸縮を検出する歪センサ2とを備える。
図8の動作検出デバイスにおける歪センサ2は、図1の動作検出デバイスにおける歪センサ2と同様とすることができる。従って、図8の動作検出デバイスについて、図1の動作検出デバイスと重複する説明は省略する。
<伸縮性基材>
伸縮性基材1cは、伸縮性を有するシート状の材料から装着部位を捲回する筒状に形成されている。この伸縮性基材1cは、周方向一部の第1領域R1が、それ以外の第2領域R2よりも高い伸縮性を有する。
より詳しくは、伸縮性基材1cは、相対的に伸縮性が高い複数の第1部分6と、相対的に伸縮性が低い複数の第2部分7とを有し、第1領域R1は、相対的に伸縮性が高い複数の第1部分6を包含する領域である。つまり、第1領域R1は、他の部分よりも柔軟性が高い第1部分6を有することにより、全体の伸縮性が第2領域R2よりも高い部分である。伸縮性基材1cにおいて、この第1領域が相対的に柔軟性が高い軟質部3cであり、第2領域R2が相対的に柔軟性が低い硬質部4cであるものと解される。
当該動作検出デバイスにおいて、歪センサ2は、その全体が軟質部3c内、つまり第2領域R2の内部に貼設されている。
伸縮性基材1cは、測定対象部位の関節外側部分の表面の周方向の長さの変化を、軟質部3cの相対的に伸縮性が高い部分で吸収するため、硬質部4cの軟質部3cの軸方向両側の部分が測定対象部位に対して周方向に位置ずれし難く、これにより歪センサ2の測定対象部位上での位置のずれが抑制される。このため、当該動作検出デバイスは、測定対象部位の動作を比較的正確に検出できる。
[第六実施形態]
図9に示す本発明の第六実施形態の動作検出デバイスは、図1の動作検出デバイスと同様に、例えば肘、膝等の体の関節の曲げ伸ばしを検出するために使用される。
図9の動作検出デバイスは、測定対象部位の曲面にフィットするよう装着される筒状伸縮性基材1dと、この伸縮性基材1dの一部に積層され、伸縮性基材1dの主に軸方向の部分的伸縮を検出する歪センサ2とを備える。
図9の動作検出デバイスにおける歪センサ2は、図1の動作検出デバイスにおける歪センサ2と同様とすることができる。従って、図9の動作検出デバイスについて、図1の動作検出デバイスと重複する説明は省略する。
<伸縮性基材>
伸縮性基材1dは、伸縮性を有するシート状の材料から装着部位を捲回する筒状に形成されている。
より詳しくは、伸縮性基材1dは、伸縮性を有する1種類のシート状材料と、このシート状材料8に積層され、シート状材料8の伸縮を抑制する一対の伸縮抑制部材9とを有する。
当該動作検出デバイスにおいて、歪センサ2が積層される領域を含み、かつ伸縮抑制部材9を含まない領域を含む周方向一部の第1領域R1dが伸縮性基材1dの軟質部3dを構成し、歪センサ2が積層される領域を含まず、かつ伸縮抑制部材9を含む第2領域R2dが伸縮性基材1dの硬質部4dを構成する。ここで、第2領域R2dは、その全体に伸縮抑制部材9を備える訳ではないが、伸縮抑制部材9を備えることで全体として軟質部3dよりも伸縮性が低い硬質部4dであると解釈される。また、伸縮抑制部材9が積層されている領域だけを硬質部と解釈し、第1領域R1dと第2領域R2dの伸縮抑制部材9の間の領域とをそれぞれ軟質部と解釈してもよい。
(シート状材料)
図9の動作検出デバイスの伸縮性基材1dのシート状材料8を形成する材料としては、図1の動作検出デバイス伸縮性基材1を形成する材料と同様とすることができる。
(伸縮抑制部材)
伸縮抑制部材9としては、シート状材料8の伸縮性を低下させることによって、硬質部4dを形成できるものであれば特に限定されず、例えばシート状材料8に塗工したエラストマー、シート状材料8に伸縮可能に縫い付けた糸等であってもよい。また、この伸縮抑制部材9を歪センサ2への電気配線又は電気配線を含む部材によって形成してもよい。
[第七実施形態]
図10に示す本発明の第七実施形態の動作検出デバイスは、図1の動作検出デバイスと同様に、例えば肘、膝等の体の関節の曲げ伸ばしを検出するために使用される。
図10の動作検出デバイスは、測定対象部位の曲面にフィットするよう装着される筒状伸縮性基材1eと、この伸縮性基材1eの一部に積層され、伸縮性基材1eの主に軸方向の部分的伸縮を検出する歪センサ2とを備える。
図10の動作検出デバイスにおける歪センサ2は、図1の動作検出デバイスにおける歪センサ2と同様とすることができる。従って、図10の動作検出デバイスについて、図1の動作検出デバイスと重複する説明は省略する。
<伸縮性基材>
伸縮性基材1eは、伸縮性を有するシート状の材料から装着部位を捲回する筒状に形成されている。
より詳しくは、伸縮性基材1eは、周方向の一部の軟質部3eと、この軟質部3eよりも伸縮性の低い硬質部4eとを有する。軟質部3eは、第1シート状材料8eと、この第1シート状材料8eの外周面側に積層され、第1シート状材料8eよりも十分に伸縮性が大きく、かつ第1シート状材料8eとの間の摩擦が比較的小さい第2シート状材料10とから形成されている。硬質部4eは、第1シート状材料8eと第2シート状材料10とを接着する一対の接着部11を含む。当該動作検出デバイスにおいて、歪センサ2は、第2シート状材料10の外周面側に貼設されている。当該動作検出デバイスでは、一対の接着部11に挟まれ、歪センサ2が配設されている第1領域R1eが軟質部3eであり、一対の接着部11を含む軟質部3e以外の第2領域R2eが硬質部4eである。ここで、領域R1eは、第1シート状材料8eと第2シート状材料10とが積層されているため、第2領域R2eの周方向中央領域よりも伸縮性が低いが、接着部11を含めた第2領域R2e全体よりも伸縮性が高い軟質部3eと解釈できる。また、2つの接着部11が形成されている領域をそれぞれ硬質部と解釈して、第1領域R1eと第2領域R2eの2つの接着部11の間の領域とを2つの硬質部よりも伸縮性が高い軟質部と解釈することもできる。
当該動作検出デバイスは、軟質部3eが、測定対象部位に当接する第1シート状材料8eとこの第1シート状材料8eに積層される第2シート状材料10とを有し、かつ硬質部4eよりも伸縮性が高い。このため、第1シート状材料8eが測定対象部位に密着することにより周方向の位置によって不均一に伸縮する場合でも、歪センサ2が貼設される第2シート状材料10が、第1シート状材料8eに対して僅かに位置ずれすることにより周方向に均等に伸縮する。これによって、歪センサ2が測定対象部位の運動に応じて周方向に位置がずれないように第2シート状材料10が伸縮するので、当該動作検出デバイスは、測定対象部位の運動を比較的精度よく検出できる。
[その他の実施形態]
前記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、前記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて前記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
当該動作検出デバイスにおいて、伸縮性基材は、筒状領域を有しないものであってもよい。具体的には、例えば胸当、かかとサポーター等の形態を有してもよい。
当該動作検出デバイスにおいて軟質部及び硬質部は、伸縮性が異なる3以上の領域を有してもよく、伸縮性が連続的に変化する素材から形成されてもよい。
当該動作検出デバイスにおいて、歪センサの向きは、上述の実施形態に限定されず、どのような向きの伸縮を検出してもよい。
当該動作検出デバイスは、上述の構成以外の構成要素を備えてもよい。例えば、第七実施形態の検出デバイスにおいて、硬質部が第2シート状材料と同様の材料を有してもよい。また、第2シート状材料が第1シート状材料の全周を覆うものであってもよい。
また、当該動作検出デバイスは、肘、膝、近位指節間関節以外の体の部位の動きを検出するものであってもよい。例として、第二実施形態のような手袋状の動作検出デバイスは、遠位指節間関節、中手指節間関節又は手根中手関節の動きを検出するようこれらの関節に相当する位置に歪センサが配設されてもよい。また、手袋状の動作検出デバイスは、各指の複数の関節の動きをそれぞれ検出する複数の歪センサを備えてもよい。
また、第二実施形態のような手袋状の動作検出デバイスにおいて、各筒状部が、上述の第三乃至第七実施形態のような構成を有してもよい。
なお、曲げを検出する歪センサを用いる動作検出デバイスの場合等には、測定対象部位との間で滑りを生じ難い硬質部に歪センサ配設することで、測定対象部位の動作のより正確な検出が可能となる。
また、当該動作検出デバイスは、人や動物の体だけでなく、ロボット等の体の屈曲する部分に装着して、動作の確認をするために使用することもできる。
本発明の動作検出デバイスは、人や動物の体の動きを検出するために広く利用することができる。
1,1a,1b,1c,1d,1e 伸縮性基材
2 歪センサ
3,3a,3b,3c,3d,3e 軟質部
4,4a,4b,4c,4d,4e 硬質部
5 筒状領域
6 第1部分
7 第2部分
8 シート状材料
8e 第1シート状材料
9 伸縮抑制部材
10 第2シート状材料
11 接着部
R1,R1d,R1e 第1領域
R2,R2d,R2e 第2領域

Claims (5)

  1. 曲面にフィットするよう装着される伸縮性基材と、
    この伸縮性基材に積層され、伸縮性基材の伸縮を検出する歪センサとを備える動作検出デバイスであって、
    前記伸縮性基材が、硬質部と、この硬質部よりも高い伸縮性を有する軟質部とを備え、
    前記歪センサが前記軟質部と重複する位置に設置されていることを特徴とする動作検出デバイス。
  2. 前記伸縮性基材の前記曲面に沿った長さの変化を吸収するように前記軟質部が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の動作検出デバイス。
  3. 前記歪センサが前記軟質部に貼設され、前記軟質部及び前記硬質部が前記曲面に沿って連続して配設されている請求項1又は請求項2に記載の動作検出デバイス。
  4. 前記歪センサの少なくとも一端が、前記軟質部から突出している請求項1又は請求項2に記載の動作検出デバイス。
  5. 前記伸縮性基材が、筒状に形成される請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の動作検出デバイス。
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