JP2017164296A - 動作検出装置 - Google Patents

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優典 佐藤
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Abstract

【課題】被検者の自然な動きを容易に検出することができる動作検出装置を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の動作検出装置は、人体の動作を検出する装置であって、伸縮性を有し、人体の胴部に巻き付け可能な1又は複数のベルトと、これらの1又は複数のベルトに積層され、主にベルト長手方向の伸縮を検出する少なくとも一対の歪みセンサーとを備えることを特徴とする。前記一対の歪みセンサーが、ベルトの胴部に対応する部位の左右に対称に配設されているとよい。前記ベルトが、左右の肩に巻回するよう構成されているとよい。前記ベルトが、肩部に対応する部位の裏面に滑り止めを有しているとよい。前記ベルトが、胴部の前側又は後側で交差するよう構成されているとよい。【選択図】図1

Description

本発明は、動作検出装置に関する。
人体の動きをセンサーで検出してデータ化することによって人体の動作を科学的に解析する種々の試みがなされている。例えば、このような人体の動作を解析可能な装置として、「歩行解析システム」(特開2014−208257号公報参照)が発案されている。
この公報に記載の歩行解析システムは、歩行者の腰、両足の大腿部、両足の下腿部、両足の足背部にそれぞれセンサーを取り付けることで歩行者の股関節、膝関節又は足関節の関節角度を求めることができ、これにより歩行状態を検出可能とされている。
しかしながら、この歩行解析システムは、前述のように人体の7箇所にセンサーを取り付ける必要があるため、センサーの取付作業が煩雑となると共に装置自体が大掛かりなものとなる。また、この歩行解析システムは、人体の7箇所にセンサーを取り付けるため、歩行者に違和感を感じさせ易い。
このように、今日における人体の動作の解析装置は、手軽に使用し難いと共に、被検者に違和感を感じさせ易く、この被検者の自然な動作を検出し難いという不都合を有している。
特開2014−208257号公報
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、本発明の目的は、被検者の自然な動きを容易に検出することができる動作検出装置を提供することにある。
前記課題を解決するためになされた本発明は、人体の動作を検出する装置であって、伸縮性を有し、人体の胴部に巻き付け可能な1又は複数のベルトと、これらの1又は複数のベルトに積層され、主にベルト長手方向の伸縮を検出する少なくとも一対の歪みセンサーとを備えることを特徴とする動作検出装置である。
当該動作検出装置は、人体の胴部に1又は複数のベルトを巻き付けることで用いられる。当該動作検出装置は、1又は複数のベルトにベルトの長手方向の伸縮を検出可能な少なくとも一対の歪みセンサーが積層されているので、この一対の歪みセンサーによって人体の上半身の伸縮具合をそれぞれ検出することで、人体の動作を容易に検出することができる。また、当該動作検出装置は、胴部に1又は複数のベルトを巻き付けることで人体の動作を検出できるので、歩行者の腰、両足の大腿部、両足の下腿部、両足の足背部にそれぞれセンサーを取り付けることで人体の動作を検出する前述のシステムのように被検者に違和感を与え難い。そのため、当該動作検出装置は、被検者の自然な動作を検出することができる。
前記一対の歪みセンサーが、ベルトの胴部に対応する部位の左右に対称に配設されているとよい。このように、前記一対の歪みセンサーが、ベルトの胴部に対応する部位の左右に対称に配設されていることによって、人体の動作を容易かつ確実に検出することができる。
前記ベルトが、左右の肩に巻回するよう構成されているとよい。このように、前記ベルトが左右の肩に巻回するよう構成されていることによって、一対の歪センサーによって肩の動きを検出し易いので人体の全体的な動作の検出をより正確に行うことができる。つまり、人体の動作は殆ど左右の肩から初動するので、前記一対の歪みセンサーによって左右の肩の動きを検出することで人体の全体的な動作の検出をより正確に行うことができる。
前記ベルトが、肩部に対応する部位の裏面に滑り止めを有しているとよい。このように、前記ベルトが肩部に対応する部位の裏面に滑り止めを有していることによって、ベルトを左右の肩により確実に固定することができるので、前記一対の歪みセンサーによって左右の肩の動きをより正確に検出することができる。
前記ベルトが、胴部の前側又は後側で交差するよう構成されているとよい。このように、前記ベルトが胴部の前側又は後側で交差するよう構成されていることによって、人体の動作のうち殆ど全ての動作の初動となる肩の捻り動作の検出が容易かつ確実となり、これにより動作の識別や動きの大きさ等の検出精度を向上することができる。
以上説明したように、本発明の動作検出装置は、被検者の自然な動きを容易に検出することができる。
本発明の一実施形態に係る動作検出装置を示す模式図である。 図1の動作検出装置の模式的部分拡大図である。 図1の動作検出装置の背面側から見た装着状態を示す模式図である。 図1の動作検出装置とは異なる実施形態に係る動作検出装置の歪みセンサーの積層位置を示す模式的部分拡大図である。 図1及び図4の動作検出装置とは異なる実施形態に係る動作検出装置の歪みセンサーの積層位置を示す模式的部分拡大図である。 図1、図4及び図5の動作検出装置とは異なる実施形態に係る動作検出装置の歪みセンサーの積層位置を示す模式的部分拡大図である。 図1、図4〜図6の動作検出装置とは異なる実施形態に係る動作検出装置の歪みセンサーの積層位置を示す模式図である。 図1、図4〜図7の動作検出装置とは異なる実施形態に係る動作検出装置の歪みセンサーの積層位置を示す模式図である。 図1、図4〜図8の動作検出装置とは異なる実施形態に係る動作検出装置の歪みセンサーの積層位置を示す模式図である。 図1、図4〜図9の動作検出装置とは異なる実施形態に係る動作検出装置の歪みセンサーの積層位置を示す模式図である。 図10の動作検出装置の背面側から見た装着状態を示す模式図である。 図1、図4〜図10の動作検出装置とは異なる実施形態に係る動作検出装置の歪みセンサーの積層位置を示す模式図である。 本発明の一実施例に係る動作検出装置の一対の歪みセンサーの出力信号の差の変化を示すグラフである。 本発明の一実施例に係る動作検出装置の一対の歪みセンサーの出力信号の変化を示すグラフである。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
<動作検出装置>
図1の動作検出装置1は、人体の動作を検出する装置である。当該動作検出装置1は、特に歩行動作の検出に適した歩行動作検出装置である。当該動作検出装置1は、伸縮性を有し、人体の胴部に巻き付け可能な一対のベルト2a,2bと、一対のベルト2a,2bに積層され、主にベルト長手方向の伸縮を検出する一対の歪センサー3a,3bとを備える。また、当該動作検出装置1は、一対の歪センサー3a,3bの両端から延設される複数の伸縮配線5a〜5cと、伸縮配線5a〜5cに接続される複数の端子6とを備える。なお、「人体の胴部に巻き付け可能」とは、一対のベルト2a,2bが皮膚に直接巻き付けられる場合の他、被服等を介して巻き付けられる場合も含む概念である。
(ベルト)
一対のベルト2a,2bは、それぞれ周方向を長手方向とするリング状に形成されている。一対のベルト2a,2bのリング径は略等しい。また、一対のベルト2a,2bは、互いの側縁同士が連結部7で連結されている。一対のベルト2a,2bは、図3に示すように、この連結部7が人体の胴部後側の背骨上(つまり左右方向中央部)に位置するように人体の胴部に巻き付け可能に構成されている。一対のベルト2a,2bは、このように互いの側縁同士が連結部7で連結されることによって、ベルト全体として胴部の後側で交差するように構成されている。当該動作検出装置1は、このようにベルト全体が胴部の後側で交差するよう構成されることによって、この交差部分(連結部7)が一定の位置に固定され易い。特に、本実施形態においては、一対のベルト2a,2bのリング径が略等しいので、この交差部分が胴部の左右方向中心部分に固定され易い。そのため、当該動作検出装置1は、例えばこの交差部分を基準として左右対称に一対の歪センサー3a,3bを配設することで、人体の動作のうち殆ど全ての動作の初動となる肩の捻り動作の検出が容易かつ確実となり、これにより動作の識別や動きの大きさ等の検出精度を向上することができる。なお、一対のベルト2a,2bはリング状に固定されていてもよく、面ファスナー等によってリング状に連結されるものであってもよい。なお、本明細書において、特に断りがない場合「後側」とは人体の後側(つまり背中側)を意味し、「前側」とはその逆側を意味する。
一対のベルト2a,2bは、左右の肩に巻回するように構成されている。具体的には、一方のベルト2aは右肩に巻回するように構成され、他方のベルト2bは左肩に巻回するように構成されている(以下、右肩に巻回するよう構成される一方のベルト2aを「右側ベルト2a」といい、左肩に巻回するよう構成される他方のベルト2bを「左側ベルト2b」ともいう。)。当該動作検出装置1は、このように一対のベルト2a,2bが左右の肩に巻回するよう構成されていることにより、一対の歪センサー3a,3bによって肩の動きを検出し易いので人体の全体的な動作の検出をより正確に行うことができる。つまり、人体の動作は殆ど左右の肩から初動するので、一対の歪みセンサー3a,3bによって左右の肩の動きを検出することで人体の全体的な動作の検出をより正確に行うことができる。
一対のベルト2a,2bには、ぞれぞれ胴部に巻き付けた状態でズボンのベルト部と連結可能な連結具8が取り付けられている。これにより、当該動作検出装置1は、一対のベルト2a,2bを肩に巻回すると共に、一対の連結具8をズボンのベルト部に連結可能なサスペンダーとして構成されている。
一対のベルト2a,2bは、それぞれ肩部に対応する部位の裏面に滑り止め9を有している。つまり、一対のベルト2a,2bは、人体に巻き付けられた状態で肩と重なり合う部分にぞれぞれ滑り止め9を有している。この滑り止め9としては、一対のベルト2a,2bと肩との滑りを抑制できるものであれば特に限定されるものではなく、例えばゴム又はエラストマーを主成分とする滑り止め部を有する滑り止めシートが挙げられる。当該動作検出装置1は、一対のベルト2a,2bが肩部に対応する部位の裏面に滑り止めを有していることによって、一対のベルト2a,2bを左右の肩により確実に固定することができるので、一対の歪みセンサー3a,3bによって左右の肩の動きをより正確に検出することができる。なお、本明細書において「裏面」とは人体と接する側の面をいい、「表面」とはその逆側の面をいう。
一対のベルト2a,2bは、伸縮性を有する布帛から形成される。一対のベルト2a,2bを形成する布帛としては、伸縮性を有し、巻き付けられる胴部の伸縮に追従して伸縮するものであれば特に限定されないが、例えば不織布、一方向に引き揃えられた縦糸とこの一方向に交差する方向に引き揃えられ縦糸と規則的に組み合わされた横糸とからなる織物、一本又は数本の糸によって多数のループを形成し多数のループが絡み合うように編まれた編物等、これらのいずれかにエラストマーを含浸したシート、繊維を含まないエラストマー製シートなどが挙げられる。これらの中で、伸縮性の観点から編物が好ましい。
一対のベルト2a,2bの平均幅の下限としては、1cmが好ましく、1.5cmがより好ましい。一方、一対のベルト2a,2bの平均幅の上限としては、10cmが好ましく、5cmがより好ましい。一対のベルト2a,2bの平均幅が前記下限に満たないと、一対のベルト2a,2bが幅方向にずれ易くなり、動作の検出精度が不十分となるおそれがある。逆に、一対のベルト2a,2bの平均幅が前記上限を超えると、被検者の動作を阻害したり、被検者に違和感を与えるおそれがある。
一対のベルト2a,2bの平均厚さの下限としては、100μmが好ましく、500μmがより好ましい。一方、一対のベルト2a,2bの平均厚さの上限としては、10mmが好ましく、5mmがより好ましい。一対のベルト2a,2bの平均厚さが前記下限に満たないと、一対のベルト2a,2bの強度が不十分となるおそれがある。逆に、一対のベルト2a,2bの平均厚さが前記上限を超えると、被検者の動作を阻害したり、被検者に違和感を与えるおそれがある。
一対のベルト2a,2bの100%伸び荷重(平均長さが2倍になる張力)の下限としては、1Nが好ましく、10Nがより好ましい。一方、一対のベルト2a,2bの100%伸び荷重の上限としては、10kNが好ましく、1kNがより好ましい。一対のベルト2a,2bの100%伸び荷重が前記下限に満たないと、一対のベルト2a,2bの収縮力が不足して収縮時の検出に遅れが生じるおそれや、位置ずれにより検出精度が低下するおそれがある。逆に、一対のベルト2a,2bの100%伸び荷重が前記上限を超えると、被検者の動作を阻害したり、被検者に違和感を与えるおそれがある。
(歪センサー)
図2に示すように、一対の歪センサー3a,3bは、それぞれ帯状に形成されている。一方の歪センサー3aは人体の右側の動きを検出し、他方の歪センサー3bは人体の左側の動きを検出可能に構成されており、詳細には一方の歪センサー3aは右肩の動きを検出可能に構成され、他方の歪センサー3bは左肩の動きを検出可能に構成されている。一対の歪センサー3a,3bは、被検者に違和感を与え難いよう一対のベルト2a,2bの表面側に積層されていることが好ましい。一対の歪センサー3a,3bは、長手方向が一対のベルト2a,2bの長手方向と平行となるよう配設されている。具体的には、一方の歪センサー3aは、長手方向が右側ベルト2aの長手方向と平行となるように右側ベルト2aに配設され、他方の歪センサー3bは、長手方向が左側ベルト3bの長手方向と平行となるように左側ベルト3bに配設されている(以下、右側ベルト2aに配設される歪センサー3aを「右側歪センサー3a」といい、左側ベルト2bに配設される歪センサー3bを「左側歪センサー3b」ともいう。)。これにより、一対の歪センサー3a,3bは、一対のベルト2a,2bの長手方向の伸縮を容易かつ確実に検出可能に構成されている。
一対の歪センサー3a,3bは、一対のベルト2a,2bを人体に巻き付けた状態において連結部7よりも上方に位置するように配設されている。また、一対の歪センサー3a,3bと連結部7との距離は略等しい。一対の歪センサー3a,3bは、連結部7よりも上方に位置し、かつ連結部7との距離が略等しいことによって、ベルトの胴部に対応する部位の左右に対称に配設される。一対の歪センサー3a,3bは、ベルトの胴部に対応する部位の左右に対称に配設されていることにより、人体の動作を容易かつ確実に検出することができる。
また、一対の歪センサー3a,3bは、連結部7と肩部に対応する部位との中間部分に配設されている。これにより、一対の歪センサー3a,3bは、図3に示すように、一対のベルト2a,2bを人体の胴部に巻き付けた状態において、右側歪センサー3aが菱形筋の右側に重なるように位置し、左側歪センサー3bが菱形筋の左側に重なるように位置するよう構成されている。また、右側歪センサー3aの長手方向が右側ベルト2aの長手方向と平行であり、左側歪センサー3bの長手方向が左側ベルト2bの長手方向と平行であることによって、一対のベルト2a,2bを人体の胴部に巻き付けた状態において、右側歪センサー3aが上方から下方にかけて右側から中央に向けて傾斜して配設され、左側歪センサー3bが上方から下方にかけて左側から中央に向けて傾斜して配設されるよう構成されている。当該動作検出装置1は、このように一対の歪センサー3a,3bが人体の上下方向に対して傾斜して配設されているので、人体の上下方向の動きと左右方向の動きとを共に検出し易い。
一対の歪センサー3a,3bとしては、伸縮により抵抗値が変化する歪抵抗素子を用いることができ、特に、カーボンナノチューブ(以下、「CNT」ということがある。)を用いたCNT歪センサーが好適に用いられる。
前記CNT歪センサーは、例えば一対のベルト2a,2bに貼着される伸縮可能なシート状の基材と、この基材の表面側に積層されるCNT膜と、前記CNT膜を保護する保護膜とを備える構成とすることができる。
前記CNT歪センサーの基材の平均厚さとしては、例えば10μm以上5mm以下とすることができる。
この基材の材質としては、柔軟性を有する限り特に限定されず、例えば合成樹脂、ゴム、不織布等を挙げることができる。
前記合成樹脂としては、例えばフェノール樹脂(PF)、エポキシ樹脂(EP)、メラミン樹脂(MF)、尿素樹脂(ユリア樹脂、UF)、不飽和ポリエステル(UP)、アルキド樹脂、ポリウレタン(PUR)、熱硬化性ポリイミド(PI)、ポリエチレン(PE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン(PS)、ポリ酢酸ビニル(PVAc)、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS)、アクリロニトリルスチレン樹脂(AS)、ポリメチルメタアクリル(PMMA)、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)、ポリカーボネート(PC)、変性ポリフェニレンエーテル(m−PPE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、環状ポリオレフィン(COP)等を挙げることができる。
前記ゴムとしては、例えば天然ゴム(NR)、ブチルゴム(IIR)、イソプレンゴム(IR)、エチレン・プロピレンゴム(EPDM)、ブタジエンゴム(BR)、ウレタンゴム(U)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、シリコーンゴム(Q)、クロロプレンゴム(CR)、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム(CSM)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、塩素化ポリエチレン(CM)、アクリルゴム(ACM)、エピクロルヒドリンゴム(CO,ECO)、フッ素ゴム(FKM)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)等を挙げることができる。これらのゴムの中でも強度等の点から天然ゴムが好ましい。
また、前記CNT歪センサーのCNT膜は、平面視矩形形状を有している。このCNT膜の長手方向の両端部分には電極が形成され、この電極に伸縮配線5a〜5cが導電性接着剤10によって接合される。
このCNT膜は、多数のCNT繊維を含有する樹脂組成物で形成される。具体的には、CNT膜は、一方向に配向する複数のCNT繊維からなる複数のCNT繊維束と、この複数のCNT繊維束の周面を被覆する樹脂層とを有する。このようなCNT膜を延伸する歪みが加わった場合に、CNT繊維同士の接触具合に変化が起こり、歪センサーとして抵抗変化を得ることができる。なお、より効率よく歪みを検出するには、CNT膜中のCNT繊維が伸縮方向に配向されていることが好ましい。
CNT膜の無荷重状態での平均厚さの下限としては、1μmが好ましく、10μmがより好ましい。一方、CNT膜の平均厚さの上限としては、1mmが好ましく、0.5mmがさらに好ましい。CNT膜の平均厚さが前記下限に満たないと、このような薄膜の形成が困難になるおそれや、伸長時に抵抗が上昇し過ぎるおそれがある。逆に、CNT膜の平均厚さが前記上限を超えると、伸縮性が不十分となるおそれや、伸縮に対する抵抗変化、つまり検出感度が不十分となるおそれや、被検者に違和感を与えるおそれがある。
なお、CNT膜は、CNT繊維を平面状に略平行に配置した単層構造からなってもよいし、多層構造からなってもよい。但し、ある程度の導電性を確保するためには、多層構造とすることが好ましい。
CNT繊維としては、単層のシングルウォールナノチューブ(SWNT)や、多層のマルチウォールナノチューブ(MWNT)のいずれも用いることができるが、導電性及び熱容量等の点から、MWNTが好ましく、直径1.5nm以上100nm以下のMWNTがさらに好ましい。
また、前記CNT膜の樹脂層は、樹脂を主成分とし、複数のCNT繊維束の周面を被覆する層である。樹脂層の主成分としては、前記基板の材料として例示した合成樹脂やゴム等を挙げることができ、これらの中でもゴムが好ましい。ゴムを用いることで、大きな歪みに対してもCNT繊維の十分な保護機能を発揮することができる。
このようなCNT歪センサーによって形成される一対の歪センサー3a,3bの無荷重状態での平均幅の下限としては、0.1mmが好ましく、0.5mmがより好ましい。一方、歪センサー3a,3bの平均幅の上限としては、10mmが好ましく、5mmがより好ましい。一対の歪センサー3a,3bの平均幅が前記下限に満たないと、検出感度が不十分となるおそれや、胴部の動きにより一対の歪センサー3a,3bが断裂するおそれがある。逆に、一対の歪センサー3a,3bの平均幅が前記上限を超えると、被検者に違和感を与えるおそれがある。
また、一対の歪センサー3a,3bの無荷重状態での平均長さの下限としては、3mmが好ましく、15mmがより好ましい。一方、一対の歪センサー3a,3bの平均長さの上限としては、70mmが好ましく、50mmがより好ましい。一対の歪センサー3a,3bの平均長さが前記下限に満たないと、一対のベルト2a,2bのずれ等による検出値の変化が大きくなり、検出誤差が大きくなるおそれがある。逆に、一対の歪センサー3a,3bの平均長さが前記上限を超えると、検出する動きに対する伸縮量が小さくなる範囲を含むことにより検出感度が不十分となるおそれがある。
また、一対の歪センサー3a,3bの10%伸び荷重の下限としては、0.01Nが好ましく、0.03Nがより好ましく、0.05Nがさらに好ましい。一方、一対の歪センサー3a,3bの10%伸び荷重の上限としては、0.5Nが好ましく、0.3Nがより好ましく、0.2Nがさらに好ましい。一対の歪センサー3a,3bの10%伸び荷重が前記下限に満たないと、胴部の状態や動き以外の要因で伸縮することにより検出精度が不十分となるおそれがある。逆に、一対の歪センサー3a,3bの10%伸び荷重が前記上限を超えると、伸長時の反力が大きくなり、被検者に違和感や拘束感を与えるおそれがある。
それぞれの歪センサー3a,3bの無荷重状態での抵抗値の下限としては、例えば10Ωが好ましく、100Ωがより好ましい。一方、歪センサー3a,3bの無荷重状態での抵抗値の上限としては、100kΩが好ましく、10kΩがより好ましい。歪センサー3a,3bの無荷重状態での抵抗値が前記下限に満たないと、伸びを検出するための電流が大きくなり消費電力が大きくなるおそれがある。逆に、歪センサー3a,3bの無荷重状態での抵抗値が前記上限を超えると、検出回路の電圧が高くなり、小型化及び省電力化が困難となるおそれがある。
それぞれの歪センサー3a,3bの伸長による抵抗値の変化率は、十分な検出精度が得られるよう適宜選択されるものであるが、歪センサー3a,3bの無荷重状態での抵抗値に対する10%延伸した状態での抵抗値の比としては、例えば1.5倍以上20倍以下とされる。
一対のベルト2a,2bへの一対の歪センサー3a,3bの貼着は、一対のベルト2a,2b及び一対の歪センサー3a,3bの伸縮を阻害しない接着剤が用いられる。このような接着剤としては、例えば湿気硬化型ポリウレタン接着剤等が挙げられる。
(伸縮配線)
伸縮配線5a〜5cは、一対の歪センサー3a,3bの電極と複数の端子6とを接続するよう配設されている。当該動作検出装置1は、一対の歪センサー3a,3bの一方の電極に接続される一対の独立端子6と、一対の歪センサー3a,3bの他方の電極に接続される1つの共通端子6とを有する。伸縮配線5a,5bは、導電性接着剤10によって一端が歪センサー3a,3bの一方の電極に接続されると共に、他端が独立端子6に接続されている。また、伸縮配線5cは、導電性接着剤10によって両端が一対の歪センサー3a,3bの他方の電極に接続されると共に、中間部分で共通端子6に接続されている。
これらの伸縮配線5a〜5cは、導電性を有する導電糸(糸状体)により形成することができる。伸縮配線5a〜5cを構成する導電糸としては、鉄等の金属製の導電糸を用いることができ、この金属製の導電糸としてはステンレス糸が好適に用いられる。ステンレス糸によれば、電気抵抗が小さく、また当該動作検出装置1を洗濯した場合にあっても電気抵抗の変化が比較的少ない利点を有する。なお、この伸縮配線5a〜5cを構成する糸としては、絶縁性の糸に導電性材料を塗工した糸や、絶縁性の糸に導電性材料をめっきした糸や、導電性材料を混紡して形成した糸を用いることも可能である。
この伸縮配線5a〜5cを構成する糸は、10cmあたりの電気抵抗が100Ω未満であることが好ましく、50Ω未満であることがさらに好ましい。これにより、伸縮配線5a〜5cの電気抵抗を小さくすることができ、一対の歪センサー3a,3bからの検知信号を的確に端子6に伝達することができる。なお、「10cmあたりの抵抗値」とは、5Vの電圧をかけたときの糸10cm間の抵抗値であり、汎用のテスターを用いて測定することができる。
伸縮配線5a〜5cは、伸縮性を有し、一対のベルト2a,2bの変形に追従して変形するよう設けられている。具体的には、伸縮配線5a〜5cは、導電性を有する糸を伸縮縫いすることにより形成されている。なお、「伸縮縫い」とは、JIS−B−9003(1999)で規定されるように、「伸縮性のある布地を縫ったとき、布地の伸び縮みによって、縫い目が切れたり、緩んだりしないように縫うこと」を意味する。具体的には、本実施形態の伸縮配線5は、カバーステッチ(片面飾り縫い)等によって形成可能である。
この伸縮配線5a〜5cの10%伸び荷重の上限としては、0.1Nが好ましく、0.05Nがより好ましい。一方、この伸縮配線5a〜5cの10%伸び荷重の下限としては、特に限定されない。伸縮配線5a〜5cの10%伸び荷重が前記上限を超えると、一対のベルト2a,2bの伸縮を阻害して、被検者に違和感を与えるおそれや、一対のベルト2a,2bの伸縮を不均一にすることにより一対の歪センサー3a,3bの位置ずれを招き検出精度が不十分となるおそれがある。
また、本発明の伸縮配線5a〜5cは、一対のベルト2a,2bに直接導電糸を縫い付けて形成してもよいが、予め伸縮性を有する別の布帛に導電糸を縫い付けたものを、接着剤で一対のベルト2a,2bに接着することで配設してもよい。伸縮配線5a〜5cを形成した布帛を接着する接着剤としては、例えばホットメルト接着剤等を用いることができる。
(端子)
端子6は、伸縮配線5a〜5cひいては一対の歪センサー3a,3bを、一対の歪センサー3a,3bの電気的特性の変化を検出するための検出回路に接続するために使用される。端子6は、上記検出回路に直接又はリード線等を介して接続される。このような端子6としては、電気的な接続が可能であればよく、特に限定されないが、例えば金属製スナップボタン雄部材等を用いることができる。金属製スナップボタン雄部材は、金属製スナップボタン雌部材と電気的及び機械的に接続される。
<動作検出機構>
当該動作検出装置1における動作の検出機構を歩行動作を検出する場合を例により詳しく説明する。当該動作検出装置1は、前述のように右側歪センサー3aが右肩の動きを検出し、左側歪センサー3bが左肩の動きを検出することができ、これにより歩行動作を検出することができる。つまり、人間が歩行する場合において、右足を前に出した時には左腕が前に振られ、左足を前に出した時には右腕が前に振られるので、この左右の腕の振りに対応して左右の肩がツイストされる。そのため、右側歪センサー3aが伸長した際には左側センサー3bは収縮し、左側センサー3bが伸長した際には右側センサー3aが収縮する。当該動作検出装置1は、このように左右の腕の振りに基づいて歩行状態を容易かつ確実に検出することができる。また、仮に両腕の振りを抑えながら歩行した場合でも、右足を前に出した時は体の右全体が前方に突出し、左足を前に出した時は左全体が前方に突出するので、この動作に合わせて上半身がツイストされる。そのため、このツイスト動作に対応して一対の歪センサー3a,3bが伸縮するので、当該動作検出装置1は、歩行状態を容易かつ確実に検出することができる。また、当該動作検出装置1は、左右の腕の振り等を継時的に検出することによって、歩行状態の変化等を容易かつ確実に検出することができる。
<利点>
当該動作検出装置1は、人体の胴部に一対のベルト2a,2bを巻き付けることで用いられる。当該動作検出装置1は、一対のベルト2a,2bにベルトの長手方向の伸縮を検出可能な一対の歪みセンサー3a,3bが積層されているので、この一対の歪みセンサー3a,3bによって人体の上半身の伸縮具合をそれぞれ検出することで、人体の動作を容易に検出することができる。また、当該動作検出装置1は、胴部に複数のベルト2a,2bを巻き付けることで人体の動作を検出できるので、歩行者の腰、両足の大腿部、両足の下腿部、両足の足背部にそれぞれセンサーを取り付けることで人体の動作を検出する前述のシステムのように被検者に違和感を与え難い。そのため、当該動作検出装置1は、被検者の自然な動作を検出することができる。
[第二実施形態]
<動作検出装置>
図4の動作検出装置11は、人体の動作を検出する装置である。当該動作検出装置11は、特に歩行動作の検出に適した歩行動作検出装置である。当該動作検出装置11は、伸縮性を有し、人体の胴部に巻き付け可能な右側ベルト2a及び左側ベルト2bと、右側ベルト2aに積層され、主に右側ベルト長手方向の伸縮を検出する右側歪センサー3aと、左側ベルト2bに積層され、主に左側ベルト長手方向の伸縮を検出する左側歪センサー3bとを備える。また、当該動作検出装置11は、右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bの両端から延設される複数の伸縮配線(不図示)と、伸縮配線に接続される複数の端子(不図示)とを備える。当該動作検出装置11は、右側歪センサー3a及び左側歪センサー3b、並びに右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bに接続される複数の伸縮配線及び複数の端子の積層位置が相違する以外、図1の動作検出装置1と同様の構成を有する。そのため、以下では当該動作検出装置11の主要な構成として右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bの配置についてのみ説明する。
右側歪センサー3aは長手方向が右側ベルト2aの長手方向と平行となるよう配設され、左側歪センサー3bは長手方向が左側ベルト2bの長手方向と平行となるよう配設されている。右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bは、被検者に違和感を与え難いよう一対のベルト2a,2bの表面側に積層されていることが好ましい。右側歪センサー3aは人体の右側の動きを検出し、左側歪センサー3bは人体の左側の動きを検出可能に構成されている。右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bは、一対のベルト2a,2bを人体に巻き付けた状態において連結部7よりも下方に位置するように配設されている。また、右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bと連結部7との距離は略等しい。右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bは、連結部7よりも下方に位置し、かつ連結部7との距離が略等しいことによって、ベルト2a,2bの胴部に対応する部位の左右に対称に配設される。さらに、右側歪センサー3aの長手方向が右側ベルト2aの長手方向と平行であり、左側歪センサー3bの長手方向が左側ベルト2bの長手方向と平行であることによって、一対のベルト2a,2bを人体の胴部に巻き付けた状態において、右側歪センサー3aが上方から下方にかけて中央から右側に向けて傾斜して配設され、左側歪センサー3bが上方から下方にかけて中央から左側に向けて傾斜して配設されるよう構成されている。
<利点>
当該動作検出装置11は、このような構成によっても一対の歪みセンサー3a,3bによって人体の上半身の伸縮具合をそれぞれ検出することで、被検者の自然な動作を容易に検出することができる。特に当該動作検出装置11は、一対の歪センサー3a,3bが連結部7の下方においてベルト2a,2bの胴部に対応する部位の左右に対称に配設されているので、右肩の伸縮に対応して左側歪センサー3bが伸縮され、左肩の伸縮に対応して右側歪センサー3aが伸縮し易い。そのため、当該動作検出装置11は、左右の肩の動きを検出することで歩行状態の変化等を容易かつ確実に検出することができる。
[第三実施形態]
<動作検出装置>
図5の動作検出装置21は、人体の動作を検出する装置である。当該動作検出装置21は、伸縮性を有し、人体の胴部に巻き付け可能な右側ベルト2a及び左側ベルト2bと、右側ベルト2aに積層され、主に右側ベルト長手方向の伸縮を検出する右側歪センサー3aと、左側ベルト2bに積層され、主に左側ベルト長手方向の伸縮を検出する左側歪センサー3bとを備える。また、当該動作検出装置21は、右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bの両端から延設される複数の伸縮配線(不図示)と、伸縮配線に接続される複数の端子(不図示)とを備える。当該動作検出装置21は、右側歪センサー3a及び左側歪センサー3b、並びに右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bに接続される複数の伸縮配線及び複数の端子の積層位置が相違する以外は、図1の動作検出装置1と同様の構成を有する。そのため、以下では当該動作検出装置21の主要な構成として右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bの配置についてのみ説明する。
右側歪センサー3aは長手方向が右側ベルト2aの長手方向と平行となるよう配設され、左側歪センサー3bは長手方向が左側ベルト2bの長手方向と平行となるよう配設されている。右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bは、被検者に違和感を与え難いよう一対のベルト2a,2bの表面側に積層されていることが好ましい。右側歪センサー3aは人体の右側の動きを検出し、左側歪センサー3bは人体の左側の動きを検出可能に構成されている。右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bは、一対のベルト2a,2bを人体に巻き付けた状態において連結部7よりも下方に位置するように配設されている。右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bと連結部7との距離は略等しい。特に、当該動作検出装置21にあっては、右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bは、ベルト2a,2bの腰部に対応する部位の左右に対称に配設されている。また、右側歪センサー3aの長手方向が右側ベルト2aの長手方向と平行であり、左側歪センサー3bの長手方向が左側ベルト2bの長手方向と平行であることによって、一対のベルト2a,2bを人体の胴部に巻き付けた状態において、右側歪センサー3aが上方から下方にかけて中央から右側に向けて傾斜して配設され、左側歪センサー3bが上方から下方にかけて中央から左側に向けて傾斜して配設されるよう構成されている。
<利点>
当該動作検出装置21は、このような構成によっても一対の歪みセンサー3a,3bによって人体の上半身の伸縮具合をそれぞれ検出することで、被検者の自然な動作を容易に検出することができる。特に当該動作検出装置11は、一対の歪センサー3a,3bがベルト2a,2bの腰部に対応する部位の左右に対称に配設されているので、腰の伸縮に対応して一対の歪センサー3a,3bが伸縮し易い。そのため、当該動作検出装置21は、腰の伸縮具合を検出することで、被検者の姿勢(例えば猫背具合等)を容易かつ確実に検出することができる。
[第四実施形態]
<動作検出装置>
図6の動作検出装置31は、人体の動作を検出する装置である。当該動作検出装置31は、特に歩行動作の検出に適した歩行動作検出装置である。当該動作検出装置31は、伸縮性を有し、人体の胴部に巻き付け可能な右側ベルト2a及び左側ベルト2bと、右側ベルト2aの連結部7上方に積層され、主に右側ベルト2aの連結部上方における長手方向の伸縮を検出する右側上方歪センサー3cと、右側ベルト2aの連結部7下方に積層され、主に右側ベルト2aの連結部下方における長手方向の伸縮を検出する右側下方歪センサー3dとを備える。また、当該動作検出装置31は、右側上方歪センサー3c及び右側下方歪センサー3dの両端から延設される複数の伸縮配線(不図示)と、伸縮配線に接続される複数の端子(不図示)とを備える。当該動作検出装置31は、右側上方歪センサー3c及び右側下方歪センサー3d、並びに右側上方歪センサー3c及び右側下方歪センサー3dに接続される複数の伸縮配線及び複数の端子の積層位置が相違する以外は、図1の動作検出装置1と同様の構成を有する。そのため、以下では当該動作検出装置31の主要な構成として右側上方歪センサー3c及び右側下方歪センサー3dの配置についてのみ説明する。
右側上方歪センサー3c及び右側下方歪センサー3dは長手方向が右側ベルト2aの長手方向と平行となるよう配設されている。右側上方歪センサー3c及び右側下方歪センサー3dは、被検者に違和感を与え難いよう右側ベルト2aの表面側に積層されていることが好ましい。右側上方歪センサー3c及び右側下方歪センサー3dと連結部7との距離は略等しい。また、右側上方歪センサー3cの長手方向が右側ベルト2aの連結部上方における長手方向と平行であり、右側下方歪センサー3dの長手方向が右側ベルト2aの連結部下方における長手方向と平行であることによって、一対のベルト2a,2bを人体の胴部に巻き付けた状態において、右側上方歪センサー3cが上方から下方にかけて右側から中央に向けて傾斜して配設され、右側下方歪センサー3dが上方から下方にかけて中央から右側に向けて傾斜して配設されるよう構成されている。かかる構成を有することで、右側上方歪センサー3c及び右側下方歪センサー3dは連結部7を基準として上下対称に配設されている。
<利点>
当該動作検出装置31は、このような構成によっても一対の歪みセンサー3c,3dによって人体の上半身の伸縮具合をそれぞれ検出することで、被検者の自然な動作を容易に検出することができる。特に当該動作検出装置31は、右側上方歪センサー3cが右側ベルト2aの連結部上方に配設され、右側下方歪センサー3dが右側ベルト2aの連結部下方に配設されているので、歩行状態における右肩の伸縮に対応して右側上方歪センサー3cが伸縮し、左肩の伸縮に対応して右側下方歪センサー3dが伸縮し易い。そのため、当該動作検出装置31は、左右の肩の動きを検出することで歩行状態の変化等を容易かつ確実に検出することができる。
[第五実施形態]
<動作検出装置>
図7の動作検出装置41は、人体の動作を検出する装置である。当該動作検出装置41は、特に歩行動作の検出に適した歩行動作検出装置である。当該動作検出装置41は、伸縮性を有し、人体の胴部に巻き付け可能な1つのベルト42と、ベルト42に積層され、主にベルト長手方向の伸縮を検出する右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bとを備える。また、当該動作検出装置41は、右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bの両端から延設される複数の伸縮配線(不図示)と、伸縮配線に接続される複数の端子(不図示)とを備える。
ベルト42は、人体の後側に巻き付けられるY字状の後側部42aと、後側部42aから連続して設けられる右前部42b及び左前部42cとを有する。具体的には、後側部42aは、Y字の交点に位置する連結部43から右側上方に伸びる右帯部42d、左側上方に伸びる左帯部42e、及び下方に伸びる下帯部42fを有しており、右帯部42dから右前部42bが連続して設けられ、左帯部42eから左前部42cが連続して設けられている。また、ベルト42は、右前部42b、左前部42c及び下帯部42fの先端にそれぞれ胴部に巻き付けた状態でズボンのベルト部と連結可能な連結具8が取り付けられている。これにより、当該動作検出装置41は、下帯部42fの先端に設けられる連結具8をズボン後側のベルト部に連結すると共に、右前部42b及び左前部42cの先端に設けられる連結具8をズボン前側のベルト部に連結可能なサスペンダーとして構成されている。ベルト42の材質、平均幅、平均厚さ及び100%伸び荷重としては、前述の当該動作検出装置1の一対のベルト2a,2bと同様とすることができる。
右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bは、ベルト42に対する積層位置が異なる以外は前述の当該動作検出装置1の右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bと同様の構成を有する。また、右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bに接続される複数の伸縮配線及び複数の端子についてもベルト42に対する積層位置が異なる以外は前述の当該動作検出装置1と同様である。右側歪センサー3aは長手方向が右前部42bの長手方向と平行となるよう配設され、左側歪センサー3bは長手方向が左前部42cの長手方向と平行となるよう配設されている。右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bは、被検者に違和感を与え難いよう右前部42b及び左前部42cの表面側に積層されていることが好ましい。右側歪センサー3aは人体の右側の動きを検出し、左側歪センサー3bは人体の左側の動きを検出可能に構成されている。右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bは、ベルト42の胴部に対応する部位の左右に対称に配設される。さらに、右側歪センサー3aの長手方向が右前部42bの長手方向と平行であり、左側歪センサー3bの長手方向が左前部42cの長手方向と平行であることによって、ベルト42を人体の胴部に巻き付けた状態において、右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bは長手方向が胴部の上下方向と平行になるよう構成されている。
<利点>
当該動作検出装置41は、このような構成によっても一対の歪みセンサー3a,3bによって人体の上半身の伸縮具合をそれぞれ検出することで、被検者の自然な動作を容易に検出することができる。特に当該動作検出装置41は、一対の歪センサー3a,3bがベルト42の胴部に対応する部位の左右に対称に配設されているので、上半身のツイスト動作に対応して一対の歪センサー3a,3bが伸縮し易く、これにより歩行状態の変化等を容易かつ確実に検出することができる。さらに、当該動作検出装置41は、ベルト42の後側部42aがY字状に形成されており、右帯部42d、左帯部42e及び下帯部42fを連結する連結部43が胴部の左右方向中心部分に固定され易いので、この連結部43から伸びる右前部42b及び左前部42cに積層される一対の歪みセンサー3a,3bの使用時におけるずれが防止され易い。そのため、当該動作検出装置41は、一対の歪みセンサー3a,3bによって所望の部位の伸縮を検出し易い。加えて、当該動作検出装置41は、ベルト42を人体の胴部に巻き付けた状態において、一対の歪センサー3a,3bの長手方向が上下方向と平行になるよう構成されているので上半身の上下動作を検出し易く、これにより歩行状態における姿勢変化を検出し易い。
[第六実施形態]
<動作検出装置>
図8の動作検出装置51は、人体の動作を検出する装置である。当該動作検出装置51は、特に歩行動作の検出に適した歩行動作検出装置である。当該動作検出装置51は、伸縮性を有し、人体の胴部に巻き付け可能な一対のベルト(右側ベルト52a及び左側ベルト52b)と、右側ベルト52aに積層され、主に右側ベルト長手方向の伸縮を検出する右側歪センサー3aと、左側ベルト52bに積層され、主に左側ベルト長手方向の伸縮を検出する左側歪センサー3bとを備える。また、当該動作検出装置51は、右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bの両端から延設される複数の伸縮配線(不図示)と、伸縮配線に接続される複数の端子(不図示)とを備える。
一対のベルト52a,52bはそれぞれ帯状に形成されている。また、一対のベルト52a,52bはそれぞれ独立に構成されている。一対のベルト52a,52bは、胴部に巻き付けた状態でズボンのベルト部と連結可能な連結具8がそれぞれ両端に取り付けられている。これにより、当該動作検出装置51は、右側ベルト52aの両端に設けられる一対の連結具8をそれぞれズボン右側の前後のベルト部に連結すると共に、左側ベルト52aの両端に取り付けられる一対の連結具8をそれぞれズボン左側の前後のベルト部に連結可能なサスペンダーとして構成されている。一対のベルト52a,52bの材質、平均幅、平均厚さ及び100%伸び荷重としては、前述の当該動作検出装置1の一対のベルト2a,2bと同様とすることができる。
右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bは、一対のベルト52a,52bに対する積層位置が異なる以外は前述の当該動作検出装置1の右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bと同様の構成を有する。また、右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bに接続される複数の伸縮配線及び複数の端子についても一対のベルト52a,52bに対する積層位置が異なる以外は前述の当該動作検出装置1と同様である。右側歪センサー3aは右側ベルト52aを人体の胴部に巻き付けた状態における右側ベルト52aの前側に積層され、左側歪センサー3bは左側ベルト52bを人体の胴部に巻き付けた状態における左側ベルト52bの前側に積層されている。右側歪センサー3aは長手方向が右側ベルト52aの長手方向と平行となるよう配設され、左側歪センサー3bは左側ベルト52bの長手方向と平行となるよう配設されている。右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bは、被検者に違和感を与え難いように右側ベルト52a及び左前ベルト52bの表面側に積層されていることが好ましい。右側歪センサー3aは人体の右側の動きを検出し、左側歪センサー3bは人体の左側の動きを検出可能に構成されている。右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bは、ベルト52a,52bの胴部に対応する部位の左右に対称に配設される。さらに、右側歪センサー3aの長手方向が右側ベルト52aの長手方向と平行であり、左側歪センサー3bの長手方向が左側ベルト52bの長手方向と平行であることによって、一対のベルト52a,52bを人体の胴部に巻き付けた状態において、右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bは長手方向が上下方向と平行になるよう構成されている。
<利点>
当該動作検出装置51は、このような構成によっても一対の歪みセンサー3a,3bによって人体の上半身の伸縮具合をそれぞれ検出することで、被検者の自然な動作を容易に検出することができる。特に当該動作検出装置51は、一対の歪センサー3a,3bがベルト52a,52bの胴部に対応する部位の左右に対称に配設されているので、上半身がツイスト動作に対応して一対の歪センサー3a,3bが伸縮し易く、これにより歩行状態の変化等を容易かつ確実に検出することができる。さらに、当該動作検出装置51は、一対のベルト52a,52bを人体の胴部に巻き付けた状態において、一対の歪センサー3a,3bの長手方向が上下方向と平行になるよう構成されているので上半身の上下動作を検出し易く、これにより歩行状態における姿勢変化を検出し易い。
[第七実施形態]
<動作検出装置>
図9の動作検出装置61は、人体の動作を検出する装置である。当該動作検出装置61は、特に歩行動作の検出に適した歩行動作検出装置である。当該動作検出装置61は、伸縮性を有し、人体の胴部に巻き付け可能な1つのベルト42と、ベルト42に積層され、主にベルト長手方向の伸縮を検出する右側歪センサー3a、左側歪センサー3b及び下側歪センサー3eとを備える。また、当該動作検出装置61は、右側歪センサー3a、左側歪センサー3b及び下側歪センサー3eの両端から延設される複数の伸縮配線(不図示)と、伸縮配線に接続される複数の端子(不図示)とを備える。当該動作検出装置61は、右側歪センサー3a、左側歪センサー3b及び下側歪センサー3e、並びに右側歪センサー3a、左側歪センサー3b及び下側歪センサー3eに接続される複数の伸縮配線及び複数の端子の積層位置が相違する以外は、図7の当該動作検出装置41と同様の構成を有する。そのため、以下では当該動作検出装置61の主要な構成として右側歪センサー3a、左側歪センサー3b及び下側歪センサー3eの配置についてのみ説明する。
右側歪センサー3aは長手方向が右帯部42dの長手方向と平行となるよう配設され、左側歪センサー3bは長手方向が左帯部42eの長手方向と平行となるよう配設され、下側歪センサー3eは長手方向が下帯部42fの長手方向と平行となるよう配設されている。右側歪センサー3a、左側歪センサー3b及び下側歪センサー3eは、被検者に違和感を与え難いようベルト42の表面側に積層されていることが好ましい。右側歪センサー3aは人体の右側の動きを検出し、左側歪センサー3bは人体の左側の動きを検出し、下側歪センサー3eは人体の上下方向の動作を検出可能に構成されている。右側歪センサー3a,左側歪センサー3b及び下側歪センサー3eは、それぞれ連結部43から略等距離の位置に配設されている。これにより、右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bはベルト42の胴部に対応する部位の左右に対称に配設されている。また、右側歪センサー3aの長手方向が右帯部42dの長手方向と平行であり、左側歪センサー3bの長手方向が左帯部42eの長手方向と平行であることによって、ベルト42を人体の胴部に巻き付けた状態において、右側歪センサー3aが上方から下方にかけて中央から右側に向けて傾斜して配設され、左側歪センサー3bが上方から下方にかけて中央から左側に向けて傾斜して配設されるよう構成されている。
<利点>
当該動作検出装置61は、このような構成によっても複数の歪みセンサー3a,3b,3eによって人体の上半身の伸縮具合をそれぞれ検出することで、被検者の自然な動作を容易に検出することができる。特に当該動作検出装置61は、右側歪センサー3aが右肩の伸縮に対応して伸縮し、左側センサー3bが左肩の伸縮に対応して伸縮し易いので左右の肩の動きを検出することで歩行状態の変化等を容易かつ確実に検出することができる。さらに、当該動作検出装置61は、下側歪センサー3eの長手方向が人体の上下方向と平行になるように構成されているので、下側歪センサー3eによって上半身の上下方向の動作を検出し易く、これにより歩行状態における姿勢変化を検出し易い。
[第八実施形態]
<動作検出装置>
図10の動作検出装置71は、人体の動作を検出する装置である。当該動作検出装置71は、伸縮性を有し、人体の胴部に巻き付け可能な1つのベルト72と、ベルト72に積層され、主にベルト長手方向の伸縮を検出する右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bとを備える。また、当該動作検出装置71は、右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bの両端から延設される複数の伸縮配線(不図示)と、伸縮配線に接続される複数の端子(不図示)とを備える。
ベルト72は、周方向を長手方向とするリング状に形成されており、具体的には図11に示すように人体の腹部に巻き付け可能な腰ベルトとして構成されている。ベルト72の平均幅の下限としては、1cmが好ましく、1.5cmがより好ましい。一方、ベルト72の平均幅の上限としては、20cmが好ましく、15cmがより好ましい。ベルト72の平均幅が前記下限に満たないと、ベルト72が幅方向にずれ易くなり、動作の検出精度が不十分となるおそれがある。逆に、ベルト72の平均幅が前記上限を超えると、被検者の動作を阻害したり、被検者に違和感を与えるおそれがある。ベルト72の材質、平均厚さ及び100%伸び荷重としては、前述の当該動作検出装置1の一対のベルト2a,2bと同様とすることができる。
右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bは、ベルト72に対する積層位置が異なる以外は前述の当該動作検出装置1の右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bと同様の構成を有する。また、右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bに接続される複数の伸縮配線及び複数の端子についてもベルト72に対する積層位置が異なる以外は前述の当該動作検出装置1と同様である。右側歪みセンサー3aはベルト72を人体の胴部に巻き付けた状態における後側の右側位置に積層され、左側歪みセンサー3bは後側の左側位置に積層されている。これにより、右側歪センサー3aは人体の右側の動きを検出し、左側歪センサー3bは人体の左側の動きを検出可能に構成されている。右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bは、被検者に違和感を与え難いようベルト72の表面側に積層されていることが好ましい。
右側歪みセンサー3a及び左側歪みセンサー3bは、長手方向がベルト72の長手方向に対して傾斜している。具体的には、右側歪みセンサー3a及び左側歪みセンサー3bはベルト72の胴部に対応する部位の左右に対称に配設されるように上方から下方にかけて中央から外側に傾斜している。ベルト72の長手方向に対する右側歪みセンサー3a及び左側歪みセンサー3bの長手方向の傾斜角度の上限としては、45°が好ましく、30°がより好ましい。右側歪みセンサー3a及び左側歪みセンサー3bの前記傾斜角が前記上限以下であることによって、右側歪みセンサー3a及び左側歪みセンサー3bによってベルト72の長手方向の伸縮を検出し易い。
<利点>
当該動作検出装置71は、このような構成によっても一対の歪みセンサー3a,3bによって人体の上半身の伸縮具合をそれぞれ検出することで、被検者の自然な動作を容易に検出することができる。特に当該動作検出装置71は、一対の歪センサー3a,3bがベルト72の腰部に対応する部位の左右に対称に配設されているので、腰の伸縮に対応して一対の歪センサー3a,3bが伸縮し易い。さらに、当該動作検出装置71は、1つのベルト72を胴部に巻き付けるだけでいいので、被検者に違和感を感じさせ難い。そのため、当該動作検出装置21は、腰の伸縮具合を検出することで、被検者のより自然な姿勢(例えば猫背具合等)を容易かつ確実に検出することができる。また、当該動作検出装置71は、一対の歪センサー3a,3bが人体の上下方向に対して傾斜して配設されているので、人体の上下方向の動きと左右方向の動きとを共に検出し易い。
[第九実施形態]
<動作検出装置>
図12の動作検出装置81は、人体の動作を検出する装置である。当該動作検出装置81は、伸縮性を有し、人体の胴部に巻き付け可能な1つのベルト72と、ベルト72に積層され、主にベルト長手方向の伸縮を検出する右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bとを備える。また、当該動作検出装置81は、右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bの両端から延設される複数の伸縮配線(不図示)と、伸縮配線に接続される複数の端子(不図示)とを備える。当該動作検出装置81は、右側歪センサー3a及び左側歪みセンサー3b、並びに右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bに接続される複数の伸縮配線及び複数の端子の積層位置が相違する以外は、図10の動作検出装置71と同様の構成を有する。そのため、以下では当該動作検出装置81の主要な構成として右側歪センサー3a及び左側歪センサー3bの配置についてのみ説明する。
右側歪みセンサー3aはベルト72を人体の胴部に巻き付けた状態における後側の右側位置に積層され、左側歪みセンサー3bは後側の左側位置に積層されている。これにより、右側歪センサー3aは人体の右側の動きを検出し、左側歪センサー3bは人体の左側の動きを検出可能に構成されている。右側歪みセンサー3a及び左側歪みセンサー3bは、ベルト72の胴部に対応する部位の左右に対称に配設されるよう、ベルト72の厚さ方向の中心部分において長手方向がベルト72の長手方向と平行になるよう配設されている。
<利点>
当該動作検出装置81は、このような構成によっても一対の歪みセンサー3a,3bによって人体の上半身の伸縮具合をそれぞれ検出することで、被検者の自然な動作を容易に検出することができる。特に当該動作検出装置81は、一対の歪センサー3a,3bがベルト72の腰部に対応する部位の左右に対称に配設されているので、腰の伸縮に対応して一対の歪センサー3a,3bが伸縮し易い。さらに、当該動作検出装置81は、一対の歪みセンサー3a,3bの長手方向がベルトの長手方向と平行となるよう配設されているので、ベルト72における比較的伸縮し易い方向である長手方向の伸縮を検出し易い。加えて、当該動作検出装置81は、1つのベルト72を胴部に巻き付けるだけでいいので、被検者に違和感を感じさせ難い。
[その他の実施形態]
なお、本発明に係る動作検出装置は、前記態様の他、種々の変更、改変を施した態様で実施することができる。例えば前述の複数の実施形態の構成は適宜組み合わせ可能である。また、当該動作検出装置は、ベルトの本数が3本以上であってもよく、歪みセンサーを4つ以上備えていてもよい。さらに、当該動作検出装置におけるベルトの形態及び歪みセンサーの配置等は前述の実施形態の構成に限定されるものではない。例えば歪みセンサーは人体の胴部に巻き付けた状態におけるベルトの前側及び後側のいずれに積層されていてもよく、ベルトの長手方向に対する配設角度も特に限定されるものではない。また、ベルトが交差する場合であっても、胴部の前側で交差してもよい。
当該動作検出装置は、ベルトが左右の肩に巻回するよう構成されている場合、肩部の裏面に滑り止めを有することが好ましい。しかしながら、当該動作検出装置は、この滑り止めを有しない場合でも、例えば連結具によってベルトとズボンのベルト部とを連結することでベルトを胴部に固定できるので、一対の歪みセンサーによって被検者の自然な動きを十分に検出することができる。また、当該動作検出装置は、衣服の肩部に対応する部位にボタン等を設け、このボタン等にベルトを固定することで一対の歪センサーによる被検者の自然な動きの検出精度を高めることも可能である。
また、当該動作検出装置において、各歪センサーは、ベルトの伸縮を検出できるものであればよく、帯状以外に例えば糸状等の形状を有するものであってもよく、CNT膜を有しないセンサーであってもよい。糸状のCNT歪センサーとしては、複数のCNT繊維を一方向に配向して糸状に配列したCNT繊維束の外周に弾性を有する樹脂で被覆したものが使用できる。また、CNT歪センサー以外の歪センサーとしては、ベルトの伸縮を検出でき、適度な伸縮性及び可撓性を有するものであればよく、例えば帯状又は紐状に形成される抵抗変化型、静電容量型のセンサを用いることが可能である。
当該動作検出装置は、伸縮配線の歪センサーと反対側の末端に端子を介さず直接検出回路を有する配線板が接続されてもよい。この場合、検出回路を有する配線板は、測定データをパーソナルコンピューターに転送して解析可能とするために、例えばBluetooth(登録商標)等の無線通信装置、又は例えばメモリカード等の着脱可能な記憶媒体用記録装置をさらに有することが好ましい。
当該動作検出装置は、実施例で詳述するように、一対の歪センサーが被検者の歩行時の左右の肩の動き、すなわち上半身のツイストを検出することで、右側歪センサー及び左側歪センサーによって対称的な測定データを取得することができる。しかしながら、当該動作検出装置は、被検者が左右同一の動きをする場合にも活用することが可能である。例えば当該動作検出装置は、左右の歪センサーによって被検者の深呼吸の際の肩の上下の動きを検出することができる。また、左右の歪センサーが被検者の左右同一の動きを検出する場合として、被検者が猫背になった場合も挙げられる。猫背の場合は深呼吸と異なり、動作が周期的には発生しないが、基準状態で左右の歪センサーの測定値を保存しておき、この基準状態の測定値に対する左右の歪センサーの同様の変化を確認することで猫背を検出することができる。なお、基準状態とは、背筋がまっすくな状態であればよいが、例えば歩行時のように比較的背筋がまっすぐな状態であってもよい。当該動作検出装置は、例えば被検者の歩行から椅子に座る動作、歩行から構える動作(ゴルフのアドレス等)の際の猫背を検出することが可能である。
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
図1の第一実施形態に準じて製作した動作検出装置の実施例を装着し、歩行動作を検出した。これにより、図13に示すように、右側歪みセンサーの出力信号(抵抗値)と左側歪みセンサーの出力信号(抵抗値)との出力信号差が一定時間内に正負を繰り返す区間を歩行区間として検出することができた。また、この歩行区間における図13の出力信号差及び図14の右側歪みセンサー及び左側歪みセンサーの出力信号から歩行データを解析することができた。具体的には、図13における零交差数は上半身のねじりの周期に対応しているので、これにより歩行周期を解析することができた。また、図14における右側歪みセンサー及び左側歪みセンサーの出力信号は腕の振りに対応しており、これにより正しく腕を振って歩行しているかどうかが解析できた。
なお、本実施例では右側歪みセンサーの出力信号と左側歪みセンサーの出力信号との信号差に基づいて歩行区間を検出したが、予め歩行区間データを準備して学習しておき、サポートベクタマシン(SVM)やニューラルネットワークを用いて歩行区間を識別してもよく、隠れマルコフモデル(HMM)を用いて他の種々の動作と同時に識別してもよい。
以上説明したように、本発明の動作検出装置は、被検者の自然な動きを容易に検出することができるので、歩行動作検出装置として適している。
1,11,21,31,41,51,61,71,81 動作検出装置
2a,2b,42,52a,52b,72 ベルト
3a,3b,3c,3d,3e 歪みセンサー
5a,5b,5c 伸縮配線
6 端子
7,43 連結部
8 連結具
9 滑り止め
10 導電性接着剤
42a 後側部
42b 右前部
42c 左前部
42d 右帯部
42e 左帯部
42f 下帯部

Claims (5)

  1. 人体の動作を検出する装置であって、
    伸縮性を有し、人体の胴部に巻き付け可能な1又は複数のベルトと、
    これらの1又は複数のベルトに積層され、主にベルト長手方向の伸縮を検出する少なくとも一対の歪みセンサーと
    を備えることを特徴とする動作検出装置。
  2. 前記一対の歪みセンサーが、ベルトの胴部に対応する部位の左右に対称に配設されている請求項1に記載の動作検出装置。
  3. 前記ベルトが、左右の肩に巻回するよう構成されている請求項1又は請求項2に記載の動作検出装置。
  4. 前記ベルトが、肩部に対応する部位の裏面に滑り止めを有している請求項3に記載の動作検出装置。
  5. 前記ベルトが、胴部の前側又は後側で交差するよう構成されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の動作検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020151294A (ja) * 2019-03-22 2020-09-24 ヤマハ株式会社 センサユニット及び検出装置

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