JP2016079511A - 自動車内装材 - Google Patents

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Abstract

【課題】縫製による加工が可能で、縫製強度があり、柔軟性が改善され、難燃性に優れた自動車用内装材提供する。
【解決手段】ニードルパンチ加工された不織布に樹脂を含浸させた樹脂含浸不織布からなる自動車用内装材であって、目付が50〜150g/m、剛軟度が10mN以下、つづり針強力が130N/5cm以上、初期応力が機械方向130N以上、機械幅方向50N以上である自動車用内装材。
【選択図】なし

Description

本発明は、樹脂コート不織布からなる自動車用内層材に関するものであり、縫製時の破れ、シワ等の発生が少ない加工性が良好な自動車用内装材に関する。
自動車用内装材においては織物、編物等が主流として用いられている。これらは適度な伸度があり、縫製加工が容易なため、加工性に有利である。しかし、織物、編物等は、樹脂により固着させることで、内装材として使用した時の柔軟性に劣るという問題があった(例えば、特許文献1)。
また、自動車用タフトカーペット基布として、カーペットのニードルパンチ強力を向上させるためにシリコン樹脂エマルジョンを含有させたものを使用することが知られている。しかし、本発明においては想定されている用途の1つであるシートの引き込み材用途には、シリコン樹脂エマルジョンを含有させたものでは、必要特性であるつづり針強力、加工性、難燃性が劣るという問題があった(例えば、特許文献2)。
特開2005−60888号公報 特開2007−224493号公報
本発明は、難燃性があり、縫製加工が可能で、つづり針強力が高く、柔軟性を具備し、しかも、適度な伸度をもつ自動車用内装材を提供することを課題とした。
上記課題を解決するため、本発明者らは、難燃性を付与するため、樹脂含浸量を増やしたが、風合いが硬すぎる結果となった。そこで、樹脂成分や樹脂含浸量を種々検討した結果、樹脂成分および樹脂含浸量を所定の範囲とすることにより、難燃性を付与でき、柔軟性にも優れ、さらには得られる樹脂含浸不織布につづり針強力、適度な伸度を付与し得ることを見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明は以下の通りである。
1.ニードルパンチ加工された不織布に樹脂を含浸させた樹脂含浸不織布からなる自動車用内装材であって、目付が50〜150g/m、剛軟度が10mN以下、つづり針強力が130N/5cm以上、初期応力が機械方向130N以上、機械幅方向50N以上である自動車用内装材。
2.樹脂が塩化ビニルとアクリル酸エステルを少なくとも含有する上記1に記載の自動車用内装材。
3.不織布に対し樹脂が10〜30重量%含浸された上記1または2に記載の自動車用内装材。
本発明によれば、縫製による加工が可能で、縫製強度があり、柔軟性が改善され、難燃性に優れた自動車用内装材提供することが可能である。
本発明のニードルパンチ加工された不織布としては、ポリエステル系樹脂からなるものを使用することが出来るが、なかでもポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」と言う)製の長繊維不織布を用いることが好ましい。PET製の長繊維不織布は、強力や耐熱性等の特性に優れているからである。長繊維不織布としてはスパンボンド不織布が高速生産に向いており安価に入手できるため好ましい。引張強さや引裂強さが不足する場合があるため、不織布は二ードルパンチ加工によって繊維を交絡させたものを使用する。なお、10質量%以下であれば、PET以外のポリエステル系樹脂がブレンドされていてもよい。PETの固有粘度は、特に限定されないが、0.6以上が好ましい。
不織布を構成する長繊維の単繊維の繊度は、0.1〜10dtexが好ましく、より好ましくは1〜5dtexである。繊度が0.1dtex未満では満足する不織布の強力が得られず、10dtexを超えると不織布の柔軟性が損なわれる。
不織布の目付は、30〜130g/mが好ましく、70〜100g/mがより好ましい。繊維径および目付が上記範囲内であれば、不織布の強力、加工性、柔軟性等の各特性をバランスよく優れたものにすることができる。
不織布に含浸させる樹脂としては、塩化ビニルとアクリル酸エステルとを少なくとも含む樹脂であることが必要である。前記樹脂に柔軟性を付与するため、樹脂中の塩化ビニルとアクリル酸エステルは、20〜80質量%含まれていることが好ましい。この範囲であれば、難燃性があり、硬くなりすぎることがないからである。樹脂には助剤としてアンチモンを含んでいても良い。アンチモンは樹脂に20質量%以下が含まれることが好ましい。アンチモンが多くなると、難燃性が疎外される。
樹脂に塩化ビニルとアクリル酸エステルを含ませる態様としては、(1)樹脂が、塩化ビニルとアクリル酸エステルとを有する共重合体である態様、(2)樹脂が、塩化ビニルを有する(共)重合体とアクリル酸エステルを有する(共)重合体との混合物を含む態様が挙げられる。ここで(共)重合体とは、単独重合体または共重合体である。
(1)の態様において、上記共重合体は塩化ビニルとアクリル酸エステル以外の他のユニットを有していてもよく、このような他のユニットを与える単量体としては、例えば、エチレン;酢酸ビニル;スチレン;アクリロニトリル;アクリル酸;メタクリル酸等が挙げられる。中でも塩化ビニルユニットが好ましく、後述する三酸化アンチモンと組み合わせることで、樹脂含浸不織布の難燃性が向上する。
他のユニットがある場合、すなわち、(メタ)アクリル酸エステルと塩化ビニルに加えて他の単量体を共重合する場合は、樹脂含浸不織布中の塩化ビニルユニットや(メタ)アクリル酸エステルユニットの量が上記範囲になるように共重合比を調整することが好ましい。
(2)の態様では、樹脂が、(2−1)ホモポリ(メタ)アクリル酸エステルとポリ塩化ビニルとの混合物を含む態様;(2−2)ホモポリ(メタ)アクリル酸エステルと、塩化ビニルユニットを含む共重合体との混合物を含む態様;(2−3)(メタ)アクリル酸エステルユニットを含む共重合体と、ポリ塩化ビニルとの混合物を含む態様;(2−4)(メタ)アクリル酸エステルユニットを含む共重合体と、塩化ビニルユニットを含む共重合体との混合物を含む態様;とに分けられる。(2−2)〜(2−4)における各共重合体を構成するユニットは、上記で例示した他のユニットを与える単量体由来のユニットである。
本発明において、不織布に含浸させる樹脂は、塩化ビニルとアクリル酸エステルの(1)態様において、好ましいのは、塩化ビニルとアクリル酸エステルとの共重合体である。この共重合体においては、塩化ビニルユニットが50〜95質量%となるように共重合することが好ましい。また、(メタ)アクリレート類の(共)重合体も好ましい。
上記いずれの場合も、樹脂全体として、塩化ビニルが80〜85質量%、アンチモンが15〜20質量%となるように、調整することが好ましい。
含浸させる樹脂は、有機溶剤系でも構わないが、水性媒体のエマルジョンであることが好ましい。複数の(共)重合体から樹脂が構成されている場合でも、エマルジョン同士を混合して撹拌すれば、均一な樹脂エマルジョンが簡単に得ることができる。また、得られる樹脂エマルジョン(含浸液)の粘度も低く抑えることができ、さらに環境にも優しい。なお、水性媒体には水の他に、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類;アセトン等のケトン類;テトラヒドロフラン等のエーテル類が含まれていてもよい。
上記樹脂は、ニードルパンチ加工された不織布に対し、樹脂乾燥後の質量で10〜30質量%含浸させるのが好ましい。含浸量が10質量%未満であると難燃性が得られず、30質量%を超えると風合いが硬くなる。後述するように、ディッピングによる含浸量が上記好適範囲となるように、エマルジョンの濃度を調整するとよい。
本発明において、不織布に樹脂を含浸させる場合には、樹脂(エマルション)に、公知の架橋剤、難燃剤、湿潤剤、粘性調節剤、増粘剤、消泡剤、改質剤、顔料、着色剤、充填剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤等の添加剤を、本発明の目的を阻害しない範囲で加えてもよく、これらを混合した樹脂組成物の形態で用いることが好ましい。樹脂が塩化ビニルユニットを含む場合、三酸化アンチモンを10〜15質量%(樹脂+三酸化アンチモンを100質量%とした場合)程度添加すると難燃効果が発現するため、好ましい実施態様である。
樹脂含浸不織布の目付は、50〜150g/mあり、好ましくは60〜140g/mである。目付が上記範囲内であれば、樹脂含浸不織布の強力、加工性、柔軟性等の各特性をバランスよく優れたものにすることができる。
本発明の樹脂含浸不織布の好適な製造方法の一例を説明する。まず、公知の方法でスパンボンド不織布を製造する。続いて、前記したように、ニードルパンチによって繊維を交絡させる。これで、基材としての不織布が完成する。
この不織布に、上記樹脂組成物を含浸させる。まず、樹脂組成物(エマルジョン)の入った容器中に不織布を浸して、いわゆるディッピング法によって樹脂組成物を不織布に含浸させ適宜乾燥させる。
得られた樹脂含浸不織布は、乾燥およびキュアリング工程を通過させて、樹脂による皮膜を張らせることが好ましい。ディッピングよって樹脂を不織布中に多量に含浸させることで、難燃性に優れた樹脂含浸不織布が得られる。
本発明の樹脂含浸不織布は、縫製加工が可能である。縫製が可能かどうかの目安は、剛軟度が10mN以下の柔軟性を示すことである。剛軟度が10mNを超えると、樹脂含浸不織布が硬く、柔軟性が無いため縫製加工でシワが発生する。縫製後の引張強度は130N/5cm以上あることが好ましい。縫製後の引張強度が130N/5cm未満の場合、縫製箇所で破れが発生する。
本発明の樹脂含浸不織布は、樹脂含浸量を適性範囲に設定したので、しなやかさ(柔軟性)を有するものである。柔軟性の目安としては、ガーレ式剛軟度で10mN以下であり、好ましくは9mN以下である。10mN以上では樹脂含浸不織布が硬く、縫製加工時の皺が起こりやすくなる。剛軟度の下限は特に限定しないが、3mN以上が好ましい。
本発明の樹脂含浸不織布は、自動車内装材に使用され、縫製加工後のシート引き込む際に縫製箇所での破れを防ぐ必要がある。そのため、つづり針強力が130N/5cm以上であり、好ましくは140N/5cm以上である。つづり針強力が130N/5cm未満の場合、縫製加工後にシートを引き込む際、縫製箇所で破れが発生する恐れがある。
本発明の樹脂含浸不織布は、自動車用内装材に使用され、縫製加工後のシート生地を引き込む際の適度な伸びが必要とされる場合がある。そのため、初期応力が機械方向130N/5cm以上、機械幅方向50N/5cm以上であり、好ましくが機械方向140N/5cm以上、機械幅方向60N/5cm以上である。初期応力が機械方向130N/5cm未満、機械幅方向50N/5cm未満の場合、適度な伸びが得られず、不織布が伸び過ぎてしまう。
以下実施例によって本発明をさらに詳述するが、下記実施例は本発明を制限するものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施をすることは全て本発明の技術的範囲に包含される。なお、特に断らない限り、「部」は「質量部」を、「%」は「質量%」をそれぞれ意味する。
<不織布の目付>
JIS L 1906 5.2(2000)記載の方法に準拠し、20cm×20cmのサイズで測定した。
<難燃性>
ISO3795, JIS D1201記載の方法に準拠し測定した。
上記評価方法に従い、標線から50mm以内かつ60秒以内(標線までに消えたものも含む)で消えるものについては○、標線から50mm以内かつ60秒以内で消えなかったものについては×として評価した。
<剛軟度>
JIS L−1913 6.7.4(2010)に記載のガーレ式で測定した。
なお、試料は、試料の幅方向が、不織布製造時の幅方向と一致するように調製した。
<つづり針強力>
5cm×20cmサイズの試験片を機械方向・機械幅方向に2枚を1本針ミシンで縫い合わせたものを3点採取する。テンシロンを用いて引張速度30cm/分・つかみ間隔10cmの条件で引張り試験を行い、破断強力の平均値を求めて、つづり針強力とする。
<初期応力>
5cm×20cmサイズの試験片を機械方向・機械幅方向にそれぞれ5点採取する。テンシロンを用いて引張速度30cm/分・つかみ間隔10cmの条件で引張り試験を行い、破断強力の5%伸張時の応力の平均値を求めて、初期応力とする。
<破れ評価>
つづり針強力の試験片を縫い合わせた時の不織布の針貫通部の破れの無いものを○、針貫通部の破れのあるものを×として評価した。
<皺評価>
不織布の端部を持ち不織布を引張りながら、曲げた時の皺が無いものを○、皺の少ないものを△、皺が多く発生するものを×として評価した。
[実施例1]
固有粘度0.63dl/gのポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.3g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.9dtexの長繊維からなる目付70g/mのスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率7%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、195℃、線圧30kN/mでエンボス加工を行い、熱圧着タイプの長繊維不織布を得た。
上記長繊維不織布をニードル密度58ケ/cm、ニードル針深度8mmにてニードルパンチによる交絡処理を行った不織布を得た。
塩化ビニルとアクリルの共重合体エマルジョン(塩ビ/アクリル=80/20;日信化学工業株式会社製「ビニブラン(登録商標)278」)が固形分で85%、三酸化アンチモン水分散液(sb2O2/H2O=60/40;日本精鉱株式会社製「STOX−W−60」)が固形分20%となるように、各成分をよく混合し、樹脂組成物を得た。
上記のニードルパンチ不織布に、ディッピング法によって、上記樹脂組成物を付着させて、樹脂の乾燥後付着量が20g/mの樹脂含浸不織布を得た。
各特性を上記方法で評価し、表1に示した。
[実施例2]
固有粘度0.63dl/gのポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.3g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.9dtexの長繊維からなる目付77g/mのスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率7%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、195℃、線圧30kN/mでエンボス加工を行い、熱圧着タイプの長繊維不織布を得た。
上記長繊維不織布をニードル密度58ケ/cm、ニードル針深度8mmにてニードルパンチによる交絡処理を行った不織布を得た。
塩化ビニルとアクリルの共重合体エマルジョン(塩ビ/アクリル=80/20;日信化学工業株式会社製「ビニブラン(登録商標)278」)が固形分で85%、三酸化アンチモン水分散液(sb2O2/H2O=60/40;日本精鉱株式会社製「STOX−W−60」)が固形分15%となるように、各成分をよく混合し、樹脂組成物を得た。
上記のニードルパンチ不織布に、ディッピング法によって、上記樹脂組成物を付着させて、樹脂の乾燥後付着量が13g/mの樹脂含浸不織布を得た。
各特性を上記方法で評価し、表1に示した。
[実施例3]
固有粘度0.63dl/gのポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.3g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.9dtexの長繊維からなる目付67.5g/mのスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率7%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、195℃、線圧30kN/mでエンボス加工を行い、熱圧着タイプの長繊維不織布を得た。
上記長繊維不織布をニードル密度58ケ/cm、ニードル針深度8mmにてニードルパンチによる交絡処理を行った不織布を得た。
塩化ビニルとアクリルの共重合体エマルジョン(塩ビ/アクリル=80/20;日信化学工業株式会社製「ビニブラン(登録商標)278」)が固形分で75%、三酸化アンチモン水分散液(sb2O2/H2O=60/40;日本精鉱株式会社製「STOX−W−60」)が固形分25%となるように、各成分をよく混合し、樹脂組成物を得た。
上記のニードルパンチ不織布に、ディッピング法によって、上記樹脂組成物を付着させて、樹脂の乾燥後付着量が22.5g/mの樹脂含浸不織布を得た。
各特性を上記方法で評価し、表1に示した。
[実施例4]
固有粘度0.63dl/gのポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.3g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.9dtexの長繊維からなる目付81g/mのスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率7%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、195℃、線圧30kN/mでエンボス加工を行い、熱圧着タイプの長繊維不織布を得た。
上記長繊維不織布をニードル密度58ケ/cm、ニードル針深度8mmにてニードルパンチによる交絡処理を行った不織布を得た。
塩化ビニルとアクリルの共重合体エマルジョン(塩ビ/アクリル=80/20;日信化学工業株式会社製「ビニブラン(登録商標)278」)が固形分で90%、三酸化アンチモン水分散液(sb2O2/H2O=60/40;日本精鉱株式会社製「STOX−W−60」)が固形分10%となるように、各成分をよく混合し、樹脂組成物を得た。
上記のニードルパンチ不織布に、ディッピング法によって、上記樹脂組成物を付着させて、樹脂の乾燥後付着量が9g/mの樹脂含浸不織布を得た。
各特性を上記方法で評価し、表1に示した。
[実施例5]
固有粘度0.63dl/gのポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.3g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.9dtexの長繊維からなる目付63g/mのスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率7%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、195℃、線圧30kN/mでエンボス加工を行い、熱圧着タイプの長繊維不織布を得た。
上記長繊維不織布をニードル密度58ケ/cm、ニードル針深度8mmにてニードルパンチによる交絡処理を行った不織布を得た。
有機リン系化合物が固形分で70%、アクリル系乳化重合物(アクリル樹脂/水=60/40;東洋インキ株式会社「トークリルS−2」)が固形分30%となるように、各成分をよく混合し、樹脂組成物を得た。
上記のニードルパンチ不織布に、ディッピング法によって、上記樹脂組成物を付着させて、樹脂の乾燥後付着量が27g/mの樹脂含浸不織布を得た。
各特性を上記方法で評価し、表1に示した。
[比較例1]
固有粘度0.63dl/gのポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.3g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.9dtexの長繊維からなる目付58g/mのスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率7%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、195℃、線圧30kN/mでエンボス加工を行い、熱圧着タイプの長繊維不織布を得た。
上記長繊維不織布をニードル密度58ケ/cm、ニードル針深度8mmにてニードルパンチによる交絡処理を行った不織布を得た。
塩化ビニルとアクリルの共重合体エマルジョン(塩ビ/アクリル=80/20;日信化学工業株式会社製「ビニブラン(登録商標)278」)が固形分で65%、三酸化アンチモン水分散液(sb2O2/H2O=60/40;日本精鉱株式会社製「STOX−W−60」)が固形分35%となるように、各成分をよく混合し、樹脂組成物を得た。
上記のニードルパンチ不織布に、ディッピング法によって、上記樹脂組成物を付着させて、樹脂の乾燥後付着量が32g/mの樹脂含浸不織布を得た。
各特性を上記方法で評価し、表1に示した。
[比較例2]
固有粘度0.63dl/gのポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.3g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.9dtexの長繊維からなる目付86g/mのスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率7%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、195℃、線圧30kN/mでエンボス加工を行い、熱圧着タイプの長繊維不織布を得た。
上記長繊維不織布をニードル密度58ケ/cm、ニードル針深度8mmにてニードルパンチによる交絡処理を行った不織布を得た。
塩化ビニルとアクリルの共重合体エマルジョン(塩ビ/アクリル=80/20;日信化学工業株式会社製「ビニブラン(登録商標)278」)が固形分で95%、三酸化アンチモン水分散液(sb2O2/H2O=60/40;日本精鉱株式会社製「STOX−W−60」)が固形分5%となるように、各成分をよく混合し、樹脂組成物を得た。
上記のニードルパンチ不織布に、ディッピング法によって、上記樹脂組成物を付着させて、樹脂の乾燥後付着量が4g/mの樹脂含浸不織布を得た。
各特性を上記方法で評価し、表1に示した。
[比較例3]
固有粘度0.63dl/gのポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.3g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.9dtexの長繊維からなる目付160g/mのスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率7%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、195℃、線圧30kN/mでエンボス加工を行い、熱圧着タイプの長繊維不織布を得た。
上記長繊維不織布をニードル密度58ケ/cm、ニードル針深度8mmにてニードルパンチによる交絡処理を行った不織布を得た。
塩化ビニルとアクリルの共重合体エマルジョン(塩ビ/アクリル=80/20;日信化学工業株式会社製「ビニブラン(登録商標)278」)が固形分で80%、三酸化アンチモン水分散液(sb2O2/H2O=60/40;日本精鉱株式会社製「STOX−W−60」)が固形分20%となるように、各成分をよく混合し、樹脂組成物を得た。
上記のニードルパンチ不織布に、ディッピング法によって、上記樹脂組成物を付着させて、樹脂の乾燥後付着量が40g/mの樹脂含浸不織布を得た。
各特性を上記方法で評価し、表1に示した。
[比較例4]
固有粘度0.63dl/gのポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.3g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.9dtexの長繊維からなる目付144g/mのスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率7%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、195℃、線圧30kN/mでエンボス加工を行い、熱圧着タイプの長繊維不織布を得た。
上記長繊維不織布をニードル密度58ケ/cm、ニードル針深度8mmにてニードルパンチによる交絡処理を行った不織布を得た。
塩化ビニルとアクリルの共重合体エマルジョン(塩ビ/アクリル=80/20;日信化学工業株式会社製「ビニブラン(登録商標)278」)が固形分で90%、三酸化アンチモン水分散液(sb2O2/H2O=60/40;日本精鉱株式会社製「STOX−W−60」)が固形分10%となるように、各成分をよく混合し、樹脂組成物を得た。
上記のニードルパンチ不織布に、ディッピング法によって、上記樹脂組成物を付着させて、樹脂の乾燥後付着量が16g/mの樹脂含浸不織布を得た。
各特性を上記方法で評価し、表1に示した。
[比較例5]
固有粘度0.63dl/gのポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.3g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.9dtexの長繊維からなる目付38g/mのスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率7%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、195℃、線圧30kN/mでエンボス加工を行い、熱圧着タイプの長繊維不織布を得た。
上記長繊維不織布をニードル密度58ケ/cm、ニードル針深度8mmにてニードルパンチによる交絡処理を行った不織布を得た。
塩化ビニルとアクリルの共重合体エマルジョン(塩ビ/アクリル=80/20;日信化学工業株式会社製「ビニブラン(登録商標)278」)が固形分で85%、三酸化アンチモン水分散液(sb2O2/H2O=60/40;日本精鉱株式会社製「STOX−W−60」)が固形分15%となるように、各成分をよく混合し、樹脂組成物を得た。
上記のニードルパンチ不織布に、ディッピング法によって、上記樹脂組成物を付着させて、樹脂の乾燥後付着量が7g/mの樹脂含浸不織布を得た。
各特性を上記方法で評価し、表1に示した。
本発明の自動車用内装材は、縫製による加工が可能で、縫製強度があり、柔軟性が改善され、難燃性に優れた自動車用内装材提供することができ、産業界への寄与大である。

Claims (3)

  1. ニードルパンチ加工された不織布に樹脂を含浸させた樹脂含浸不織布からなる自動車用内装材であって、目付が50〜150g/m、剛軟度が10mN以下、つづり針強力が130N/5cm以上、初期応力が機械方向130N以上、機械幅方向50N以上である自動車用内装材。
  2. 樹脂が塩化ビニルとアクリル酸エステルを少なくとも含有する請求項1に記載の自動車用内装材。
  3. 不織布に対し樹脂が10〜30重量%含浸された請求項1または2に記載の自動車用内装材。
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